JP3340411B2 - 高畝栽培方法 - Google Patents

高畝栽培方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、野菜、花卉などの
農作物、その他の植物を地面より高い位置において栽培
する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】苺などの農作物を栽培する場合、従来よ
り、栽培地の地面に形成された畝を利用する、いわゆる
土耕栽培方法が採られている。土耕栽培方法において
は、育苗から収穫に至る一連の作業は、その殆どが中腰
やしゃがんだ姿勢での作業であり、特に、定植時は苗の
運搬などの重労働を伴うため、作業者にとっては過酷な
労働である。
【0003】このような労働条件を改善するため、育苗
用容器の改良、開発などが行われ、栽培期間中の各種作
業を起立した姿勢で行うことができる、いわゆる高設栽
培方法などが一部地域で実施されている。
【0004】また一般的な田畑の場合、実際に耕されて
いるのは地面から30〜40cm程度の深さまでであっ
て、これより下では植物根が伸長しても緻密で堅固な土
層のため根が充分に機能することができない。つまり従
来の土耕栽培方法においては、植物根が機能できる伸張
領域が不十分であり、このため植物の成長は土層上部の
植物根によるところが大きくなり、本来の収穫量が得ら
れないことがある。
【0005】そこで、本出願人は、苺や葉物野菜などの
育苗用容器として、培土使用量が比較的少なくてすみ、
根の成長も良好な育苗用容器を開発し、実開平6−34
437号公報などで開示している。また、この育苗用容
器を保持する装置および施肥や散水などに好適な補助装
置を開発し、実公平6−16495号公報などにおいて
開示している。これらの育苗用容器と保持装置などを組
み合わせることにより、育苗から収穫に至る一連の作業
を起立姿勢で行うことが可能となるため、労働条件を改
善することができる。
【0006】この他、本出願人は、栽培容器を地面より
高い位置に保持する栽培方法として、複数個の容器本体
を連結部材で連結した形状の栽培容器を架台に架け渡し
て保持する方法を開発し、特開平8−298870号公
報などで開示している。このような栽培方法を採用する
ことにより、起立姿勢での作業が可能となり、従来の栽
培容器の多数個分を1回の係止動作でフレームに係止す
ることができるため、係止作業を効率化することができ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の高設栽培方法の
場合、栽培容器と保持装置とが別個であり、支柱やフレ
ームなどで構成された保持装置を地面に設置した後、栽
培容器をセットしなければならないため、設置作業に多
くの労力と時間を必要とし、設備費も多大である。ま
た、実際に栽培に寄与している部分に比べ支持部材など
の比率が大きく、広い設置スペースを必要とするため、
単位面積当たりの栽培本数が少なく、収穫量が減少する
ことがある。
【0008】栽培容器が単体容器、連結容器のいずれで
あっても、容器内への培土充填作業は容器ごとに行う必
要があるため、栽培規模が大きく多数の容器に培土を充
填する場合などは、培土充填作業に多大な時間と労力を
費やしている。また、専用に調製された高価な培土を使
用しなければならないため、栽培コストの上昇を招き、
栽培地までの培土運搬などにも多くの手間を要してい
る。また、植物根の伸長領域が限定されるため、栽培容
器のサイズが植物苗の種類に対応していないような場
合、十分な根量が得られず本来の収穫量より減少するこ
とがあり、従来の土耕栽培よりも慎重な栽培管理が必要
となる。
【0009】また、葉物野菜などの栽培、とくに促成栽
培においては温度管理が極めて重要であって、急激な温
度変化を避け、成長段階に応じた一定温度を維持する必
要があるが、従来の高設栽培方法の場合、比較的少量の
培土が地面より高い位置に保持されているため、気温変
化の影響を受けやすく、正確な温度管理は極めて困難で
ある。
【0010】さらに、従来の高設栽培方法の場合、起立
した姿勢での作業が可能であるが、近年の農業従事者の
高齢化に伴い、起立姿勢での作業は高齢者にとって負担
が多く敬遠される傾向にあり、これに代わって、畝の間
に置いた椅子や作業台などに座った着席姿勢で作業可能
な栽培方法の要請が高まっている。
【0011】本発明が解決しようとする課題は、栽培容
器の設置や培土充填作業などが不要で、着席姿勢での作
業が可能であり、気温変化の影響も受け難く、収穫量増
大を図ることができる高畝栽培方法を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の高畝栽培方法
は、盛土の崩壊を防止するための土壌結合材を混入した
培土を用いて地面に高く盛土をして高い畝を形成し、こ
の高い畝で植物を栽培することを特徴とする。これによ
り、従来の土耕栽培の畝よりも地面に高く突出して形成
された高畝で植物を栽培できるので、着席姿勢での作業
が可能となり、培土露出面が拡がることで土中への酸素
供給が良好となって植物根の伸長領域および養分吸収力
が増大して植物苗が活性化され、収穫量が増大する。ま
た、栽培容器の設置や培土充填作業なども不要となる。
【0013】高畝は地面と連続して形成されているた
め、気温変化の影響を受け難く、温度管理が容易とな
る。また、大根やゴボウなどの根菜類を栽培したとき、
高畝を崩すだけで作物を掘り出すことができるので、収
穫作業が容易となる。なお、土壌結合材を混入する培土
は、栽培地の土壌あるいは別に調製した専用培土のいず
れを使用してもよい。
【0014】土壌結合材としては、植物切断片、植物性
繊維、動物性繊維、土中分解性を有する合成繊維または
合成樹脂片、発泡合成樹脂、不織布のうちの少なくとも
一つを用いることができる。これらの土壌結合材が培土
中でつなぎの役割を果たし、盛土の崩壊を防止するのに
優れた機能を発揮する。これにより、植物の種類や栽培
条件に適した高さの高畝を形成、維持することが可能と
なり、栽培期間中の作業性、生育状態も良好となる。ま
た植物切断片、植物性繊維、動物性繊維、土中分解性を
有する合成繊維または合成樹脂片は、栽培期間終了後、
土中で自然腐敗または分解するので、その後の栽培活動
に悪影響を及ぼすこともない。なお、植物切断片として
は、例えば、稲藁などを好適に使用することができる。
【0015】また、本発明の高畝栽培方法は、地面に高
く盛土をし、この盛土の表面に盛土の崩壊を防止するた
めの土壌固化材を含浸させて高い畝を形成し、この高い
畝で植物を栽培することを特徴とする。このような方法
によっても、従来の土耕栽培の畝よりも地面上に高く突
出した高畝で植物を栽培することができる。高畝の表面
は固化されるが通気性、通水性は確保され、高畝内部の
培土は柔軟に保たれるので、植物根の伸長が阻害される
ことはなく、生育状況は良好である。
【0016】また、本発明の高畝栽培方法は、地面に高
く盛土をし、複数条の隣接する盛土どうしの間に略U字
溝状の土壌保持部材を配置して高い畝を形成し、この高
い畝で植物を栽培することを特徴とする。このような方
法によっても、従来の土耕栽培の畝よりも地面上に高く
突出した高畝で植物を栽培することができる。
【0017】高畝の高さは、60〜110cmの範囲と
するのが望ましい。この高さ範囲とすることにより、農
作物の根の伸長領域はこの高さ範囲内に収まり、高畝内
のみで必要十分な根量が得られるので、植物の生育状態
が向上し、本来の収穫量を達成することが可能となる。
また、大根やゴボウなどの根菜類は、この高さの高畝内
で成長が終わるので、収穫時は高畝を崩すだけで作物を
掘り出すことが可能であり、収穫作業も容易である。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1実施形態の高
畝栽培の態様を示す斜視図、図2は図1に示す高畝栽培
における作業状態を示す説明図、図3は高畝栽培におけ
る畝の形成過程を示す説明図である。
【0019】本実施形態では、盛土の崩壊を防止するた
めの土壌結合材10を栽培地12の土壌に混入して作っ
た培土を用いて栽培地の地面に高さ約60cmの高畝1
1を複数列形成し、これらの高畝11に沿って一定間隔
ごとに定植した植物苗13を栽培している。植物苗13
は、高畝11を構成する培土中に根を伸ばしていき、水
分や養分などを吸収しながら成長していく。
【0020】この高畝栽培方法の場合、栽培容器の設置
や培土充填作業などが全く不要であり、従来の土耕栽培
の畝よりも地面に高く突出した高畝11で植物苗13が
育成されるため、図2に示すように、作業者15は椅子
14に座った姿勢で各種作業を行うことができる。した
がって、しゃがんだ姿勢や中腰姿勢に比べ、作業者15
の肉体的負担は小さく、高齢者などにとっても好適であ
る。もちろん、作業者15は起立姿勢で作業することも
できる。
【0021】高畝11を構成する培土は栽培地12の土
壌を十分に耕したものであり、適度の通気性、通水性を
有し、その露出面積も比較的広いため、水分や空気中の
酸素などが十分に土中へ供給される。したがって、植物
根16の伸長領域が従来の土耕栽培の場合より広くな
り、養分吸収力が増大するので、植物苗13が活性化さ
れ、収穫量増大を図ることができる。
【0022】高畝11は栽培地12の地面と連続して形
成されているため、高設栽培方法に比べ、気温変化の影
響を受け難く、温度管理は比較的容易である。また、必
要であれば、温度調節用の液体、気体を循環させるため
の管状体17を高畝11の内部に埋設することも可能で
あり、管状体17を埋設することによって高畝11を構
成する培土の使用量を低減することができる。植物苗1
3が大根やゴボウなどの根菜類である場合、高畝11を
崩すだけで作物を掘り出すことができるため、収穫作業
も容易である。なお、温度調節用の管状体は畝と畝の間
に敷設し、畝と管状体を含めてマルチフィルムで覆うよ
うにすることもできる。
【0023】次に、図3を参照して、高畝11の形成方
法について説明する。図3(a)に示すように、十分に
耕された栽培地12の土壌12aに、土壌結合材10で
ある稲藁を混入させた後、水18を加えて混練する。そ
して、図3(b)に示すように、この混練物を用いて高
さ60cm程度の高畝11を形成する。この場合、土壌
結合材10が培土中でつなぎの役割を果たすので、栽培
期間中に自然崩壊することのない高畝11を形成するこ
とができる。温度調節用の管状体17が必要な場合は、
この段階で高畝11の内部に埋設しておくことができ
る。
【0024】高畝11が完了したら、図3(c)に示す
ように、高畝11の上面に植物苗13を一定間隔ごとに
定植していく。この後の栽培期間中の給水、施肥、消毒
などの管理作業は従来の土耕栽培方法の場合と同様に行
うことができる。土壌結合材10は稲藁であるため、栽
培期間終了後、土中で自然腐敗または分解するので、そ
の後の栽培活動に悪影響を及ぼすことはない。
【0025】なお、土壌結合材10を混入する培土は、
栽培地12の土壌12aのほかに、別に調製した専用の
培土などを使用することもできる。また、高畝11の高
さや幅などは植物苗13の種類、栽培条件などに応じて
任意に変更することができ、栽培期間終了後の高畝11
は、耕うん機などで容易に破砕することができるので、
その後の栽培地12の利用に支障を来すことはない。
【0026】図4は本発明の第2実施形態の高畝栽培の
態様を示す斜視図、図5は図4に示す高畝栽培における
畝の形成過程の説明図である。
【0027】本実施形態では、栽培地22の地面に形成
した凸条盛土の表面に盛土の崩壊を防止するための土壌
固化材20を含浸させることによって高畝21を形成
し、これらの高畝21に沿って一定間隔ごとに定植した
植物苗23を育成している。
【0028】図5を参照して、高畝21の形成方法につ
いて説明する。まず、図5(a)に示すように、栽培地
22の土壌22aを用いて、従来の畝より高い凸条盛土
24を形成する。次に、図5(b)に示すように、噴射
ノズル25を用いて土壌固化材20を凸条盛土24の上
面の両側部分および側面部分に吹き付け、土壌固化材2
0を土壌22a中に含浸させる。所定時間経過すると、
土壌固化材20が硬化して、凸条盛土24の上面の両側
および側面の土壌22aが固化し、図5(c)に示すよ
うに、自然崩壊することのない高畝21が形成されるの
で、これらの高畝21の上面に植物苗23を定植する。
【0029】第1実施形態の場合と同様、栽培容器の設
置や培土充填作業などが全く不要であり、従来の土耕栽
培の畝よりも地面に高く突出した高畝21で植物苗23
が育成されるため、起立あるいは着席姿勢での作業が可
能となる。また、培土の露出面積が広いので土中への酸
素供給が十分に行われ、植物根26の伸長領域および養
分吸収力が増大することによって植物苗23が活性化さ
れ、収穫量増大を図ることができる。
【0030】高畝21は栽培地22の地面と連続して形
成されているため、気温変化の影響を受け難く、温度管
理が容易であり、必要に応じて、温度調節用の管状体1
7を高畝21の内部に埋設することも可能である。ま
た、高畝21の側面部分などは土壌固化材20によって
固化しているが適度の通気性、通水性を備え、高畝21
内部の土壌22aは柔軟に保たれているので、植物根2
6の伸長が阻害されることはなく、生育状況は良好であ
る。高畝21の高さ、幅などは植物苗23の種類、栽培
条件などに応じて任意に変更することができ、栽培期間
終了後の高畝21は耕うん機などで容易に破砕すること
ができるので、その後の栽培地22の利用に支障を来す
ことはない。
【0031】図6は本発明の第3実施形態の高畝栽培の
態様を示す斜視図、図7は図6に示す高畝栽培における
作業状態を示す説明図、図8は同じく高畝栽培における
畝の形成過程の説明図である。
【0032】本実施形態では、栽培地32の地面に凸条
盛土31aを形成し、隣接する凸条盛土31aどうしの
間に、盛土の崩壊を防止するための略U字溝状をした土
壌保持部材30を配置することによって高畝31を形成
し、高畝31に沿って一定間隔ごとに定植した植物苗3
3を育成している。凸条盛土31aの上面の両側部分お
よび側面部分は土壌保持部材30で覆われているため、
栽培期間中に、高畝31が崩壊することはない。
【0033】第1,2実施形態の場合と同様、栽培容器
の設置や培土充填作業などが全く不要であり、従来の土
耕栽培の畝よりも地面に高く突出した高畝31で植物苗
33を育成しているので、図7に示すように、作業者3
4は作業台35に座った姿勢で各種作業を行うことが可
能である。また、高畝31が地面から高く突出している
ことで土中への酸素供給が十分に行われるため、植物根
36の伸長領域および養分吸収力が増大して植物苗33
が活性化され、収穫量の増大を図ることができる。
【0034】高畝31は栽培地32の地面と連続して形
成されているため、気温変化の影響を受け難く、温度管
理は容易であり、必要に応じて、温度調節用の管状体1
7を高畝31の内部に埋設することも可能である。
【0035】また、高畝31の間に位置する土壌保持部
材30の上は平坦な通路として利用できるので、作業者
34は歩行しやすく、キャスタ39を備えた作業台35
や作業補助器具37などの移動も極めて容易であり、作
業性に優れている。
【0036】図8を参照して、高畝31の形成方法につ
いて説明する。まず、図8(a)に示すように、栽培地
32の土壌32aを用いて地面に従来の土耕栽培の畝よ
り高い複数の凸条盛土31aを形成する。そして、図8
(b)に示すように、隣接する凸条盛土31aどうしの
間に、略U字溝状をした土壌保持部材30を配置するこ
とにより凸条盛土31aの上面の両側部分および側面部
分を覆って高畝31を形成する。この後、図8(c)に
示すように、高畝31の上面に植物苗33を定植する。
【0037】土壌保持部材30によって凸条盛土31a
の側面部分などは覆われているが、両者の隙間などを通
じて適度の通気性、通水性を確保することができ、高畝
31内部の土壌32aは柔軟に保たれているので、植物
根36の伸長が阻害されることはなく、生育状況は良好
である。高畝31の高さ、幅などは植物苗33の種類、
栽培条件などに応じて任意に変更することができ、栽培
期間終了後、土壌保持部材30を取り外せば、凸条盛土
31aは耕うん機などで容易に破砕することができるの
で、その後の栽培活動に支障を来すことはない。
【0038】
【発明の効果】本発明により、以下に示す効果を奏す
る。
【0039】(1)盛土の崩壊を防止するための土壌結
合材を混入した培土を用いて地面に高く盛土をして高い
畝を形成し、この高い畝で植物を栽培することにより、
栽培容器の設置や培土充填作業などが不要となり、従来
の土耕栽培の畝よりも地面に高く突出した高畝で植物を
栽培できるので、着席姿勢での作業が可能となり、培土
の露出面積が拡がることで土中への酸素供給が良好とな
り、植物根の伸長領域および養分吸収力が増大して植物
苗が活性化され、収穫量増大を図ることができる。高畝
は地面と連続して形成されるため、気温変化の影響を受
け難く、温度管理が容易となる。また、大根やゴボウな
どの根菜類を栽培したとき、高畝を崩すだけで作物を掘
り出すことができるので、収穫作業が容易となる。
【0040】(2)土壌結合材として、植物切断片、植
物性繊維、動物性繊維、土中分解性を有する合成繊維ま
たは合成樹脂片、発泡合成樹脂、不織布などを用いるこ
とにより、これらの土壌結合材が培土中でつなぎの役割
を果たし、盛土の崩壊防止に優れた機能を発揮するの
で、植物の種類や栽培条件に適した高さの高畝を形成、
維持することが可能となり、栽培期間中の作業性、生育
状態も良好となる。また植物切断片、植物性繊維、動物
性繊維、土中分解性を有する合成繊維または合成樹脂片
を土壌結合材として用いた場合は、栽培期間終了後、土
中で自然腐敗または分解するので、その後の栽培活動に
悪影響を及ぼすこともない。
【0041】(3)栽培地の地面に形成された凸条盛土
の表面に畝崩壊防止用の土壌固化材を含浸させて高畝を
形成し、この高畝に沿って播種または定植した植物苗を
育成することによっても上記と同様な効果を得ることが
できる。
【0042】(4)地面に高く盛土をし、複数条の隣接
する盛土どうしの間に略U字溝状の土壌保持部材を配置
して高い畝を形成し、この高い畝で植物を栽培すること
によっても上記と同様な効果を得ることができる。ま
た、高畝の間に位置する土壌保持部材上は通路として利
用できるので、作業者や各種作業器具類の移動が容易と
なり、作業性も向上する。
【0043】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の高畝栽培の態様を示
す斜視図である。
【図2】 図1の高畝栽培における作業状態を示す説明
図である。
【図3】 図1の高畝栽培における畝の形成過程を示す
説明図である。
【図4】 第2実施形態の高畝栽培の態様を示す斜視図
である。
【図5】 図4の高畝栽培における畝の形成過程を示す
説明図である。
【図6】 第3実施形態の高畝栽培の態様を示す斜視図
である。
【図7】 図6の高畝栽培における作業状態を示す説明
図である。
【図8】 図6の高畝栽培における畝の形成過程を示す
説明図である。
【符号の説明】
10 土壌結合材 11,21,31 高畝 12,22,32 栽培地 12a,22a,32a 土壌 13,23,33 植物苗 14 椅子 15,34 作業者 16,26,36 植物根 17 管状体 18 水 20 土壌固化材 24,31a 凸条盛土 25 噴射ノズル 30 土壌保持部材 35 作業台 37 作業補助器具 39 キャスタ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 盛土の崩壊を防止するための土壌結合材
    を混入した培土を用いて地面に高く盛土をして高い畝を
    形成し、この高い畝で植物を栽培することを特徴とする
    高畝栽培方法。
  2. 【請求項2】 前記土壌結合材として、植物切断片、植
    物性繊維、動物性繊維、土中分解性を有する合成繊維ま
    たは合成樹脂片、発泡合成樹脂、不織布のうちの少なく
    とも一つを用いた請求項1記載の高畝栽培方法。
  3. 【請求項3】 地面に高く盛土をし、この盛土の表面に
    盛土の崩壊を防止するための土壌固化材を含浸させて高
    い畝を形成し、この高い畝で植物を栽培することを特徴
    とする高畝栽培方法。
  4. 【請求項4】 地面に高く盛土をし、複数条の隣接する
    盛土どうしの間に略U字溝状の土壌保持部材を配置して
    高い畝を形成し、この高い畝で植物を栽培することを特
    徴とする高畝栽培方法。
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