JP3279538B2 - 栽培用容器およびこれを用いた栽培方法 - Google Patents

栽培用容器およびこれを用いた栽培方法

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    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01GHORTICULTURE; CULTIVATION OF VEGETABLES, FLOWERS, RICE, FRUIT, VINES, HOPS OR SEAWEED; FORESTRY; WATERING
    • A01G9/00Cultivation in receptacles, forcing-frames or greenhouses; Edging for beds, lawn or the like
    • A01G9/02Receptacles, e.g. flower-pots or boxes; Glasses for cultivating flowers
    • A01G9/029Receptacles for seedlings
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01GHORTICULTURE; CULTIVATION OF VEGETABLES, FLOWERS, RICE, FRUIT, VINES, HOPS OR SEAWEED; FORESTRY; WATERING
    • A01G22/00Cultivation of specific crops or plants not otherwise provided for

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  • Environmental Sciences (AREA)
  • Botany (AREA)
  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、野菜、果実、草花
などを栽培するための栽培用容器、より詳しくは、これ
らの植物の苗を地面より高い位置に保持して栽培するた
めの栽培用容器およびこれを用いた栽培方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、苺などの農作物は、栽培地の
地面に形成された畝に沿って苗を植えて栽培を行う、い
わゆる土耕栽培が採用されているが、育苗から収穫に至
るまでの各種作業は中腰やしゃがんだ姿勢での作業が多
いので、作業者の肉体的負担が大である。
【0003】このような労働条件を改善するため、近
年、野菜や果物などの苗を地面より高い位置に保持して
栽培を行う、いわゆる高設栽培方法が採用され、これに
伴って新たな高設栽培装置の開発や各種栽培器具の改良
などが行われている。
【0004】本出願人は、培土の充填作業などが容易
で、培土使用量が少なく、根の成長も良好な高設栽培装
置を開発し、特願平8−346387号などにおいて開
示している。
【0005】このような高設栽培装置を用いることによ
り、従来の土耕栽培と同様な比較的簡単な管理の下で、
少量の培土を用いて、省力的な植物栽培を行うことがで
きる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の高設栽培方法に
おいては、育苗容器などを用いて一定の大きさまで育成
した苗を、高設栽培装置に充填された培土中に定植し
て、その後の栽培を行うという方法が採られている。
【0007】定植を行う場合、高設栽培装置に充填され
た培土に一定間隔ごとに定植用の穴を掘り、育苗用容器
から根鉢と共に取り出した苗を、これらの穴の中へ植え
込むという作業が行われている。
【0008】ところが、高設栽培装置に充填された培土
に根鉢を植え込み可能な大きさの穴を掘る作業に、多く
の労力と時間を費やしている。また、根鉢の周囲に隙間
なく培土を再充填する作業にも手間を要している。
【0009】苗を穴に植え込むときあるいは根鉢の周囲
に培土を再充填するときなどに、根鉢が少し移動して、
隣接する苗同士の間隔がばらつくことがあるため、生育
状態が不均一となったり、灌水器具、施肥器具などの各
種栽培設備を設置する際に支障が生じることがある。
【0010】そこで、本発明が解決しようとする課題
は、従来の土耕栽培と同様な比較的簡便な管理下におい
て、少量の培土で省力的な植物栽培を行うことが可能で
あって、定植作業を効率的かつ正確に行うことができる
栽培技術を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の栽培用容器は、対向する二つの傾斜壁を有
する培土収容部を備えた箱状または溝状の植物栽培用の
容器であって、培土収容部の傾斜壁の上面に苗の根鉢を
保持するための係止手段として、根鉢の外周を引っ掛け
可能な針状体を立設したことを特徴とする。このような
構成により、地面より高い位置にある培土収容部に充填
した培土で植物の苗を育成することが可能となるので、
しゃがんだ姿勢での作業が不要となり、従来の土耕栽培
と同程度の簡単な管理の下において、少量の培土で省力
的な栽培を行うことができる。苗を定植する場合、培土
収容部の傾斜壁の上面に設けられた係止手段である針状
に苗の根鉢の外周を引っ掛けることによって根鉢を保
持した後、培土収容部への培土の充填を行えばよいの
で、穴掘り作業が不要となり、定植作業を効率化するこ
とができ、苗の定植間隔も正確となる。
【0012】係止手段を培土収容部に着脱可能とするこ
とにより、栽培条件の変更などに応じて、苗の定植間隔
を変えることができる。また、係止手段が損傷、劣化し
たときなどの取り替えも可能となる。
【0013】培土収容部に、係止手段の取り付け位置を
示す目盛を設けることにより、苗の定植間隔を計測する
器具などを使うことなく、係止手段を所定間隔で取り付
けることが可能となるので、作業効率が向上するだけで
なく、苗の定植間隔も正確となる。
【0014】培土収容部内に傾斜面を形成し、この傾斜
面に係止手段を設けることにより、苗の根鉢を傾斜状態
にして培土収容部内に係止可能となるので、根鉢を斜め
にして植え込むと活着が良くなる性質を有する苺苗など
の生育状態を活性化することができる。
【0015】係止手段として、苗の根鉢を引っ掛け可能
な針状体を立設することにより、針状体に向かって根鉢
を押し付けるだけで苗を培土収容部内に係止することが
できるようになるので、係止作業をさらに効率化するこ
とができる。
【0016】この場合、複数の針状体を剣山状に立設す
ることにより、苗を確実に係止することが可能となり、
係止力が分散されるので応力集中による根鉢の崩壊も防
止することができる。
【0017】針状体を、培土中で生物分解あるいは溶解
消失する物質で形成することにより、栽培期間終了後の
回収作業が不要となり、土中に紛失したときの危険防止
にも有効である。
【0018】係止手段として、培土収容部内に根鉢を保
持可能な凹部、棚部、凸部を設けることにより、係止器
具などを使わずに苗を係止できるようになるので、根鉢
に損傷を与えることがなく、定植作業をさらに省力化す
ることができる。
【0019】係止手段に、根鉢の離脱を防止するための
ストッパを設けることにより、係止手段に保持された根
鉢の苗が引っ張られた場合の移動や抜け出しを防止する
ことができるので、栽培期間中の葉欠き作業時などにお
ける苗の離脱や根の損傷が発生しなくなる。
【0020】また、本発明の栽培方法は、前述した栽培
用容器を用いた栽培方法であって、苗の根鉢の外周を前
記栽培用容器の培土収容部の傾斜壁の上面に設けた針状
体に引っ掛けることによって傾斜壁の上面に係止した
後、培土収容部に培土を充填することを特徴とする。こ
れにより、地面より高い位置にある培土収容部に充填し
た培土で苗を育成することが可能となるので、しゃがん
だ姿勢での作業が不要となり、従来の土耕栽培と同程度
の簡単な管理の下において、少量の培土で省力的な栽培
を行うことができる。苗を定植する場合、培土収容部の
傾斜壁の上面に設けられた係止手段である針状体に苗の
根鉢の外周を引っ掛けることによって根鉢を保持した
後、培土収容部への培土の充填を行えばよいので、穴掘
り作業が不要であり、定植作業を効率化することがで
き、苗の定植間隔も正確となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の第
1実施形態について説明する。図1は第1実施形態の栽
培用容器を示す斜視図、図2は前記栽培用容器の縦断面
図である。
【0022】本実施形態の栽培用容器10は、2つの傾
斜壁11とこれらに連なる垂直壁12などで形成された
培土収容部13を備え、傾斜壁11には、苗14の根鉢
15を保持するための係止具16が複数取り付けられて
いる。係止具16は剣山形状であり、裏側に形成された
粘着部17(図5参照)を介して、傾斜壁11に一定間
隔ごとに貼着されている。栽培用容器10は、支柱1
8、水平バー19,20などによって地面21上に立設
されている。
【0023】育苗用容器23から培土と共に取り出した
苗14の根鉢15の外周を、傾斜壁11に配列された係
止具16に押し付けると、係止具16の針状体16aが
根鉢15に突き刺さり、苗14は傾斜壁11に係止され
る。
【0024】全ての係止具16に対する苗14の取り付
けが終了したら、図3〜図5に示すように、培土収容部
13内へ培土22を充填する。苗14の根鉢15全体が
埋まる程度まで培土22を充填すれば、定植が完了す
る。
【0025】栽培用容器10を用いることにより、地面
21より高い位置にある培土収容部13に充填した培土
22で苗14を育成することが可能であるため、しゃが
んだ姿勢での作業が不要となり、従来の土耕栽培と同程
度の簡単な管理の下において、少量の培土22で省力的
な植物の栽培を行うことができる。
【0026】苗14を定植する場合、係止具16に苗1
4の根鉢15を係止した後、培土収容部13への培土2
2の充填を行えばよいので、穴掘り作業が不要となり、
定植作業を効率的に行うことができる。また、苗14は
係止具16によって固定され、培土22を充填する際に
移動することがないので、苗14の定植間隔も正確であ
る。
【0027】係止具16は培土収容部13の傾斜壁11
に着脱可能であるため、栽培条件の変化などに応じて係
止具16の固定位置を変えれば、苗14の定植間隔を変
更することができる。また、係止具16が損傷、劣化し
たときなどの取り替えも容易である。
【0028】係止具16は剣山形状で、複数の針状体1
6aを有しているので、苗14の根鉢15を確実に係止
することが可能であり、係止力が分散されることで、応
力集中による根鉢15の崩壊も防止することができる。
【0029】傾斜壁11および係止具16により、苗1
4の根鉢15を傾斜状態に保持したまま培土収容部13
内に係止することができるので、定植後、根鉢15から
大量の新根24が発生し、活着も良好である。特に、根
鉢15を斜めにして植え込むと活着が良くなる苺苗など
の生育状態を活性化することができる。
【0030】栽培用容器10を構成する傾斜壁11およ
び垂直壁12などは発泡合成樹脂で形成されているた
め、比較的軽量で、断熱性に優れている。したがって、
一般的な露地栽培はもとより、温室内での促成栽培、高
冷地での抑制栽培などにおいても優れた保温、保冷機能
を発揮し、培土収容部13内の培土22を適温に保持す
ることができる。また、必要に応じて、培土収容部13
内に温水パイプなどの加温手段を配置することも可能で
ある。
【0031】なお、本実施形態では栽培用容器10を構
成する傾斜壁11および垂直壁12などを発泡合成樹脂
で形成しているが、これに限定するものではないので、
栽培用容器10のサイズや形状あるいは求められる強度
や保温性などに応じて、合成樹脂材、木材あるいは無機
質材料などを用いて形成することができる。
【0032】なお、係止具16は、培土22中で生物分
解する物質で形成されているため、栽培期間終了後に回
収する必要はなく、土中に紛失したときの危険防止にも
有効である。
【0033】次に、図6を参照して本発明の第2実施形
態について説明する。本実施形態の栽培用容器60は、
図1、図2に示した栽培用容器10と同じ構造である
が、傾斜壁61の上面に、係止具16の取り付け位置を
示す目盛62を設けている。
【0034】目盛62を設けることにより、苗の定植間
隔を計測する器具などを使うことなく係止具16を一定
間隔ごとに取り付けることが可能であるため、作業効率
が高まり、苗をより正確に定植することができる。目盛
62は一定間隔で設けられているので、苗の種類や大き
さなどに応じて適切な目盛62を選んで、係止具16を
取り付けていく。
【0035】次に、図7を参照して本発明の第3実施形
態について説明する。本実施形態の栽培用容器70は、
図1、図2に示した栽培用容器10と基本構造は同じで
あるが、傾斜壁71の上面に、苗14の根鉢15を保持
するための凹部72を設けている。係止器具などを使わ
ずに苗14を培土収容部73内に係止できるので、根鉢
15を損傷することがなく、定植作業をさらに省力化す
ることができる。
【0036】次に、図8を参照して本発明の第4実施形
態について説明する。本実施形態の栽培用容器80は、
図1、図2に示した栽培用容器10と基本構造は同じで
あるが、傾斜壁81の上面を波形面にするとともに、苗
14の根鉢15を保持するための棚部82を設けてい
る。根鉢15の外周、底面をそれぞれ波形面の谷間部分
である棚部82に当接させて載置することによって、苗
14を培土収容部83内に係止する。
【0037】栽培用容器80においては、係止器具なし
で苗14を係止することができるので根鉢15を損傷す
ることがなく、定植作業をさらに省力化することができ
る。また、傾斜壁81の波形面には複数の谷間部分が形
成されているので、苗の種類や栽培条件に応じて苗14
の定植間隔を変更することができる。
【0038】次に、図9を参照して、本発明の第5実施
形態について説明する。本実施形態の栽培用容器85
は、2つの傾斜壁86とこれらに連なる底板87などで
形成された培土収容部88を備え、傾斜壁86には、苗
14の根鉢15を保持するための係止具16が複数取り
付けられている。また、底板87には排水孔87aが設
けられている。
【0039】栽培用容器10と同様、係止具16は剣山
形状で、裏側に形成された粘着部17(図5参照)を介
して傾斜壁86に一定間隔ごとに貼着されている。苗1
4の根鉢15の外周を係止具16に押し付けると、針状
体16aが根鉢15に突き刺さり、苗14は傾斜壁86
に係止される。苗14の根鉢15全体が埋まる程度まで
培土収容部88内に培土22を充填すれば、定植が完了
する。
【0040】係止具16に苗14の根鉢15を係止した
後、培土22を培土収容部88へ充填すればよいので、
穴掘り作業が不要となり、定植作業を効率的に行うこと
ができる。また、苗14の根鉢15は係止具16によっ
て固定され、培土22を充填する際に移動することがな
いので、苗14の定植間隔も正確である。
【0041】栽培用容器85は全体が箱体状であるた
め、地面に直接載置して使用することが可能であるが、
支柱や水平バーなどによって地面上に形成された保持手
段を用いて地面より高い位置に保持した状態で使用する
こともできる。係止具16の構造、機能および効果など
については、栽培用容器10の場合と同様である。
【0042】次に、図10を参照して本発明の第6実施
形態について説明する。本実施形態の栽培用容器90
は、2つの傾斜壁91とこれらに連なる底板92などで
形成された培土収容部93を備え、傾斜壁91には、苗
14の根鉢15を保持するための係止具94が複数取り
付けられている。また、底板92には排水孔92aが設
けられている。
【0043】係止具94は、苗14の根鉢15を保持す
るための針状体94aと、根鉢15の離脱を防止するた
めのストッパ94bとを備え、裏側に形成された粘着部
94cを介して傾斜壁91に一定間隔ごとに貼着されて
いる。
【0044】苗14の根鉢15の外周を係止具94に押
し付けると、針状体94aおよびストッパ94bが根鉢
15に突き刺さり、苗14が傾斜壁91に係止される。
そして、苗14の根鉢15全体が埋まる程度まで培土収
容部93内に培土22を充填する。
【0045】根鉢15は、係止具94の針状体94aだ
けでなく、斜め下方を向いたストッパ94bによって係
止されているので、苗14が引っ張られたときの、根鉢
15の移動や抜け出しを防止することができる。したが
って、栽培期間中に行われる葉欠き作業時などにおける
苗14の離脱や根の損傷が発生しない。
【0046】次に、図11を参照して、第7実施形態の
栽培用容器について説明する。本実施形態の栽培用容器
95では、傾斜壁96に係止具97が粘着部97aを介
して貼着されている。係止具97には、ストッパ97b
を有する針状体97cが設けられている。
【0047】苗14の根鉢15の外周を係止具97に押
し付けると、針状体97cおよびストッパ97bが根鉢
15に突き刺さり、苗14が傾斜壁91に係止される。
この後、苗14の根鉢15全体が埋まる程度まで培土収
容部98内に培土22を充填する。
【0048】根鉢15は、ストッパ97bを有する針状
体97cで係止されているので、苗14が引っ張られた
ときに、根鉢15が培土中で移動したり、培土から抜け
出したりすることがない。したがって、栽培期間中に行
われる葉欠き作業時などにおける苗14の離脱や根の損
傷が発生しない。
【0049】
【発明の効果】本発明により、以下に示す効果を奏す
る。
【0050】(1)箱状または溝状の栽培用容器の培土
収容部に、苗の根鉢を保持するための係止手段を設ける
ことにより、地面より高い位置で苗を育成可能となるの
で、しゃがんだ姿勢での作業が不要となり、従来の土耕
栽培と同程度の簡単な管理の下、少量の培土で省力的な
植物の栽培を行うことができる。苗を定植する場合、係
止手段に苗の根鉢を保持した後、培土収容部への培土充
填を行えばよいので、穴掘り作業が不要で、定植作業を
効率化でき、苗の定植間隔も正確となる。
【0051】(2)係止手段を培土収容部に着脱可能と
することにより、栽培条件の変更などに応じて、苗の定
植間隔を変えることができる。また、係止手段が損傷、
劣化したときなどの取り替えも可能となる。
【0052】(3)培土収容部に、係止手段の取り付け
位置を示す目盛を設けることにより、苗の定植間隔を計
測する器具などを使うことなく、係止手段を所定間隔で
取り付けることが可能となるので、作業効率が向上する
だけでなく、苗の定植間隔も正確となる。
【0053】(4)培土収容部内に傾斜面を形成し、傾
斜面に係止手段を設けることにより、苗の根鉢を傾斜状
態にして培土収容部内に係止可能となるので、根鉢を斜
めにして植え込むと活着が良くなる性質を有する苺苗な
どの生育状態を活性化することができる。
【0054】(5)係止手段として、苗の根鉢を引っ掛
け可能な針状体を立設することにより、針状体に向かっ
て根鉢を押し付けるだけで苗を培土収容部内に係止する
ことができるようになるので、係止作業をさらに効率化
することができる。
【0055】(6)係止手段として、複数の針状体を剣
山状に立設することにより、苗を確実に係止することが
可能となり、係止力が分散されるので応力集中による根
鉢の崩壊も防止することができる。
【0056】(7)針状体を、培土中で生物分解あるい
は溶解消失する物質で形成することにより、栽培期間終
了後の回収作業が不要となり、土中に紛失したときの危
険防止にも有効である。
【0057】(8)係止手段として、培土収容部内に根
鉢を保持可能な凹部、棚部、凸部を設けることにより、
係止器具などを使わずに苗を係止できるようになるの
で、根鉢に損傷を与えることがなく、定植作業をさらに
省力化することができる。
【0058】(9)係止手段に、根鉢の離脱を防止する
ためのストッパを設けることにより、係止手段に保持さ
れた根鉢の苗が引っ張られた場合の移動や抜け出しを防
止することができるので、栽培期間中の葉欠き作業時な
どにおける苗の離脱や根の損傷が発生しなくなる。
【0059】(10)本発明に係る栽培用容器を用い、
係止手段で苗の根鉢を培土収容部内に係止した後、培土
収容部に培土を充填することにより、地面より高位置で
苗を育成可能となるので、しゃがんだ姿勢での作業が不
要となり、従来の土耕栽培と同程度の簡単な管理の下、
少量の培土で省力的な植物栽培を行うことができる。苗
を定植する場合、係止手段に苗の根鉢を保持した後、培
土収容部への培土充填を行えばよいので、穴掘り作業が
不要で、定植作業を効率化でき、苗の定植間隔も正確と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の栽培用容器を示す斜視図であ
る。
【図2】図1に示す栽培用容器の縦断面図である。
【図3】図1に示す栽培用容器の使用状態を示す斜視図
である。
【図4】図3に示す栽培用容器の縦断面図である。
【図5】図1に示す栽培用容器の使用状態を示す一部拡
大断面図である。
【図6】第2実施形態の栽培用容器を示す平面図であ
る。
【図7】第3実施形態の栽培用容器を示す斜視図であ
る。
【図8】第4実施形態の栽培用容器を示す一部切欠斜視
図である。
【図9】第5実施形態の栽培用容器を示す一部切欠斜視
図である。
【図10】第6実施形態の栽培用容器を示す断面図であ
る。
【図11】第7実施形態の栽培用容器を示す部分断面図
である。
【符号の説明】
10,60,70,80,85,90,95 栽培用容
器 11,61,71,81,86,91,96 傾斜壁 12 垂直壁 13,73,83,88,93,98 培土収容部 14 苗 15 根鉢 16,94,97 係止具 16a,94a,97c 針状体 17,94c,97a 粘着部 18 支柱 19,20 水平バー 21 地面 22 培土 23 育苗用容器 24 新根 62 目盛 72 凹部 82 棚部 87,92 底板 87a,92a 排水孔 94b,97b ストッパ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向する二つの傾斜壁を有する培土収容
    部を備えた箱状または溝状の植物栽培用の容器であっ
    て、前記培土収容部の傾斜壁の上面に苗の根鉢を保持す
    るための係止手段として、前記根鉢の外周を引っ掛け可
    能な針状体を立設したことを特徴とする栽培用容器。
  2. 【請求項2】 複数の前記針状体を剣山状に立設した
    求項1記載の栽培用容器。
  3. 【請求項3】 前記針状体を、培土中で生物分解あるい
    は溶解消失する物質で形成した請求項1または2記載の
    栽培用容器。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の栽培用
    容器を用いた栽培方法であって、苗の根鉢の外周を前記
    栽培用容器の培土収容部の傾斜壁の上面に設けた針状体
    に引っ掛けることによって前記傾斜壁の上面に係止した
    後、前記培土収容部に培土を充填することを特徴とする
    栽培方法
JP06083499A 1999-03-08 1999-03-08 栽培用容器およびこれを用いた栽培方法 Expired - Fee Related JP3279538B2 (ja)

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