JPH10307412A - 電子写真感光体 - Google Patents
電子写真感光体Info
- Publication number
- JPH10307412A JPH10307412A JP10066045A JP6604598A JPH10307412A JP H10307412 A JPH10307412 A JP H10307412A JP 10066045 A JP10066045 A JP 10066045A JP 6604598 A JP6604598 A JP 6604598A JP H10307412 A JPH10307412 A JP H10307412A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- substituted
- formula
- alkyl
- charge transport
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G5/00—Recording members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat, to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
- G03G5/02—Charge-receiving layers
- G03G5/04—Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor
- G03G5/05—Organic bonding materials; Methods for coating a substrate with a photoconductive layer; Inert supplements for use in photoconductive layers
- G03G5/0528—Macromolecular bonding materials
- G03G5/0557—Macromolecular bonding materials obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsatured bonds
- G03G5/0578—Polycondensates comprising silicon atoms in the main chain
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G5/00—Recording members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat, to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
- G03G5/02—Charge-receiving layers
- G03G5/04—Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor
- G03G5/05—Organic bonding materials; Methods for coating a substrate with a photoconductive layer; Inert supplements for use in photoconductive layers
- G03G5/0528—Macromolecular bonding materials
- G03G5/0557—Macromolecular bonding materials obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsatured bonds
- G03G5/0564—Polycarbonates
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G5/00—Recording members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat, to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
- G03G5/02—Charge-receiving layers
- G03G5/04—Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor
- G03G5/06—Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor characterised by the photoconductive material being organic
- G03G5/0664—Dyes
- G03G5/0675—Azo dyes
- G03G5/0679—Disazo dyes
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
- Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 高感度で、繰り返し使用後において残留電位
が少なく、さらに、膜削れの少ない電子写真感光体を提
供する。 【解決手段】 感光層にCu−Kα線に対するX線回折
スペクトルにおいて、ブラッグ角26.5±0.8°に
回折ピークを有し、ブラッグ角26.5±0.8°のピ
ークの半値幅が2°以上の下記(1)式で表わされるア
ゾ顔料を電荷発生物質として含有することを特徴とす
る。
が少なく、さらに、膜削れの少ない電子写真感光体を提
供する。 【解決手段】 感光層にCu−Kα線に対するX線回折
スペクトルにおいて、ブラッグ角26.5±0.8°に
回折ピークを有し、ブラッグ角26.5±0.8°のピ
ークの半値幅が2°以上の下記(1)式で表わされるア
ゾ顔料を電荷発生物質として含有することを特徴とす
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、改良された電子写
真感光体に関し、この電子写真感光体は複写機、レーザ
ープリンタ、レーザーファクシミリに好適に使用され
る。
真感光体に関し、この電子写真感光体は複写機、レーザ
ープリンタ、レーザーファクシミリに好適に使用され
る。
【0002】
【従来の技術】電子写真方法としては、カールソンプロ
セスやその他種々の変形プロセスなどが知られており、
複写機やプリンタなどに広く使用されている。このよう
な電子写真方法に用いられる感光体の中でも、有機系の
感光材料を用いたものが、安価、大量生産性、無公害性
などをメリットとして、近年使用されている。
セスやその他種々の変形プロセスなどが知られており、
複写機やプリンタなどに広く使用されている。このよう
な電子写真方法に用いられる感光体の中でも、有機系の
感光材料を用いたものが、安価、大量生産性、無公害性
などをメリットとして、近年使用されている。
【0003】有機系の電子写真感光体には、ポリビニル
カルバゾール(PVK)に代表される光導電性樹脂、P
VK−TNF(2,4,7−トリニトロフルオレノン)
に代表される電荷移動錯体型、フタロシアニン−バイン
ダーに代表される顔料分散型、電荷発生物質と電荷輸送
物質とを組み合わせて用いる機能分離型の感光体などが
知られており、特に機能分離型の感光体が注目されてい
る。
カルバゾール(PVK)に代表される光導電性樹脂、P
VK−TNF(2,4,7−トリニトロフルオレノン)
に代表される電荷移動錯体型、フタロシアニン−バイン
ダーに代表される顔料分散型、電荷発生物質と電荷輸送
物質とを組み合わせて用いる機能分離型の感光体などが
知られており、特に機能分離型の感光体が注目されてい
る。
【0004】この機能分離型の感光体における静電潜像
形成のメカニズムは、感光体を帯電した後光照射する
と、光は透明な電荷輸送層を通過し、電荷発生層中の電
荷発生物質により吸収され、光を吸収した電荷発生物質
は電荷担体を発生し、この電荷担体は電荷輸送層に注入
され、帯電によって生じている電界に沿って電荷輸送層
中を移動し、感光体表面の電荷を中和することにより静
電潜像を形成するものである。機能分離型感光体におい
ては、主に紫外線部に吸収を持つ電荷輸送物質と、主に
可視部から近赤外部に吸収を持つ電荷発生物質とを組み
合わせて用いることが知られており、且つ有用である。
形成のメカニズムは、感光体を帯電した後光照射する
と、光は透明な電荷輸送層を通過し、電荷発生層中の電
荷発生物質により吸収され、光を吸収した電荷発生物質
は電荷担体を発生し、この電荷担体は電荷輸送層に注入
され、帯電によって生じている電界に沿って電荷輸送層
中を移動し、感光体表面の電荷を中和することにより静
電潜像を形成するものである。機能分離型感光体におい
ては、主に紫外線部に吸収を持つ電荷輸送物質と、主に
可視部から近赤外部に吸収を持つ電荷発生物質とを組み
合わせて用いることが知られており、且つ有用である。
【0005】近年では、複写プロセスの高速化、小型化
が進み、感光体に対しては高感度、高速応答性、高耐久
化が要求されている。このうち高耐久化については、繰
り返し使用時における電気的な劣化(残留電位の上昇、
帯電電位の低下)に加え、感光体最表層の膜削れといっ
た機械的耐久化も重要であり、感光体を構成する材料、
感光体構成を試行錯誤的に解析を行なうことにより対策
が講じられている。
が進み、感光体に対しては高感度、高速応答性、高耐久
化が要求されている。このうち高耐久化については、繰
り返し使用時における電気的な劣化(残留電位の上昇、
帯電電位の低下)に加え、感光体最表層の膜削れといっ
た機械的耐久化も重要であり、感光体を構成する材料、
感光体構成を試行錯誤的に解析を行なうことにより対策
が講じられている。
【0006】一方、前者2つ(高感度、高速応答性)に
ついては、感光体の光キャリア発生機構の解析結果に基
づく検討がなされているが、材料系によって様々な光キ
ャリア発生機構が報告され、すべての材料をカバーする
理論は与えられていない(例えば、P.M.Borsenberger a
nd D.S.Weiss:Organic Photoreceptors for ImagingSys
tems..Marcel Dekker(1993)Chap.5,6.)。しかしなが
ら、これらメカニズムは大きく2つに大別することがで
き、1つはフタロシアニン類に代表されるintrinsic
(内因的)なキャリア発生機構であり、もう1つはアゾ
顔料に代表されるextrinsicなキャリア発生機構であ
る。これらの違いは、電荷発生物質単独で光キャリアを
生成できる(前者)か否(後者)かによるものである。
いずれの場合にも、電荷発生物質が光吸収することで励
起状態の電荷発生物質(励起子)を生成する。これが、
同物質(前者)或いは異物質(後者)との相互作用によ
ってジェミネートペアを形成し、これがフリーキャリア
へ解離する。
ついては、感光体の光キャリア発生機構の解析結果に基
づく検討がなされているが、材料系によって様々な光キ
ャリア発生機構が報告され、すべての材料をカバーする
理論は与えられていない(例えば、P.M.Borsenberger a
nd D.S.Weiss:Organic Photoreceptors for ImagingSys
tems..Marcel Dekker(1993)Chap.5,6.)。しかしなが
ら、これらメカニズムは大きく2つに大別することがで
き、1つはフタロシアニン類に代表されるintrinsic
(内因的)なキャリア発生機構であり、もう1つはアゾ
顔料に代表されるextrinsicなキャリア発生機構であ
る。これらの違いは、電荷発生物質単独で光キャリアを
生成できる(前者)か否(後者)かによるものである。
いずれの場合にも、電荷発生物質が光吸収することで励
起状態の電荷発生物質(励起子)を生成する。これが、
同物質(前者)或いは異物質(後者)との相互作用によ
ってジェミネートペアを形成し、これがフリーキャリア
へ解離する。
【0007】このように、有機材料を電荷発生物質に用
いた感光体においては、無機系材料のように励起子がダ
イレクトにフリーキャリアに解離することはなく、少な
くとも、ジェミネートペアの生成、ジェミネートペアか
らフリーキャリアへの解離の2段階以上のステップによ
ってフリーキャリアが形成される。したがって、各々の
量子効率を大きくすることがフリーキャリア発生全量子
効率を大きくする(高感度)ことになる。このうち前者
については、最低単位である2分子間での電子移動反応
に集約され、この効率は2分子の混合度合い、エネルギ
ーレベル等の因子によって決定される。一方、後者につ
いてはほとんどの場合、電界に依存することが報告され
てはいるものの、そのメカニズムは明らかにされておら
ず、後者のプロセスを促進する技術など見い出されてい
ないのが現状である。このことを考慮すれば、光キャリ
ア発生機構に関わらず解決すべき課題は共通であり、後
者の反応効率をいかに大きくするかが高感度化のための
課題として現存する。
いた感光体においては、無機系材料のように励起子がダ
イレクトにフリーキャリアに解離することはなく、少な
くとも、ジェミネートペアの生成、ジェミネートペアか
らフリーキャリアへの解離の2段階以上のステップによ
ってフリーキャリアが形成される。したがって、各々の
量子効率を大きくすることがフリーキャリア発生全量子
効率を大きくする(高感度)ことになる。このうち前者
については、最低単位である2分子間での電子移動反応
に集約され、この効率は2分子の混合度合い、エネルギ
ーレベル等の因子によって決定される。一方、後者につ
いてはほとんどの場合、電界に依存することが報告され
てはいるものの、そのメカニズムは明らかにされておら
ず、後者のプロセスを促進する技術など見い出されてい
ないのが現状である。このことを考慮すれば、光キャリ
ア発生機構に関わらず解決すべき課題は共通であり、後
者の反応効率をいかに大きくするかが高感度化のための
課題として現存する。
【0008】このような感光体を形成するための材料と
して、特定の電荷発生物質及びそれを用いた感光体が提
案されている(特開平5−32905号公報)が、これ
らに開示された材料のなかで、特に優れた材料を抽出す
る手段がなかった。また、実用面まで考慮した感光体の
繰り返し使用時の特性まで考慮されていなかった。一
方、感光体の機械的耐久性(膜削れ)に関しては、電荷
輸送物質の多くが低分子化合物として開発されており、
低分子化合物は単独で製膜性がないため、通常、不活性
高分子に分散・混合して用いられる。しかるに低分子電
荷輸送物質と不活性高分子からなる電荷輸送層は一般に
柔らかく、カールソンプロセスにおいては、繰り返し使
用による膜削れを生じやすいという欠点がある。
して、特定の電荷発生物質及びそれを用いた感光体が提
案されている(特開平5−32905号公報)が、これ
らに開示された材料のなかで、特に優れた材料を抽出す
る手段がなかった。また、実用面まで考慮した感光体の
繰り返し使用時の特性まで考慮されていなかった。一
方、感光体の機械的耐久性(膜削れ)に関しては、電荷
輸送物質の多くが低分子化合物として開発されており、
低分子化合物は単独で製膜性がないため、通常、不活性
高分子に分散・混合して用いられる。しかるに低分子電
荷輸送物質と不活性高分子からなる電荷輸送層は一般に
柔らかく、カールソンプロセスにおいては、繰り返し使
用による膜削れを生じやすいという欠点がある。
【0009】さらに、この構成の電荷輸送層は電荷移動
度に限界があり、カールソンプロセスの高速化或いは小
型化の障害となっていた。これは通常、低分子電荷輸送
物質の含有量が50重量%以下で使用されることに起因
している。即ち低分子電荷輸送物質の含有量を増すこと
で確かに電荷移動度は上げられるが、このとき逆に製膜
性が劣化するためである。
度に限界があり、カールソンプロセスの高速化或いは小
型化の障害となっていた。これは通常、低分子電荷輸送
物質の含有量が50重量%以下で使用されることに起因
している。即ち低分子電荷輸送物質の含有量を増すこと
で確かに電荷移動度は上げられるが、このとき逆に製膜
性が劣化するためである。
【0010】これらの点を克服するために高分子型の電
荷輸送物質が注目され、例えば特開昭51−73888
号公報、特開昭54−8527号公報、特開昭54−1
1737号公報、特開昭56−150749号公報、特
開昭57−78402号公報、特開昭63−28555
2号公報、特開平1−1728号公報記載、特開平1−
19049号公報、特開平3−50555号公報等に開
示されている。しかしながら、高分子電荷輸送物質から
なる電荷輸送層と、電荷発生層とを組み合わせた感光体
の光感度は、上記の低分子電荷輸送物質を用いた場合に
比べて著しく劣っており、この点の改良が強く望まれて
いた。
荷輸送物質が注目され、例えば特開昭51−73888
号公報、特開昭54−8527号公報、特開昭54−1
1737号公報、特開昭56−150749号公報、特
開昭57−78402号公報、特開昭63−28555
2号公報、特開平1−1728号公報記載、特開平1−
19049号公報、特開平3−50555号公報等に開
示されている。しかしながら、高分子電荷輸送物質から
なる電荷輸送層と、電荷発生層とを組み合わせた感光体
の光感度は、上記の低分子電荷輸送物質を用いた場合に
比べて著しく劣っており、この点の改良が強く望まれて
いた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、非常
に高感度な電子写真感光体を提供することにある。ま
た、繰り返し使用後において残留電位の少ない感光体を
提供することにある。さらに、繰り返し使用における膜
削れの少ない感光体を提供することにある。
に高感度な電子写真感光体を提供することにある。ま
た、繰り返し使用後において残留電位の少ない感光体を
提供することにある。さらに、繰り返し使用における膜
削れの少ない感光体を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記のような課題は、本
発明の(1)「導電性支持体上に少なくとも感光層を設
けてなる電子写真感光体において、該感光層に少なくと
もCu−Kα線に対するX線回折スペクトルにおいて少
なくともブラッグ角26.5±0.8°に回折ピークを
有し、該ブラッグ角26.5±0.8°のピークの半値
幅が2°以上の下記(1)式で表わされるアゾ顔料を電
荷発生物質として含有することを特徴とする電子写真感
光体、
発明の(1)「導電性支持体上に少なくとも感光層を設
けてなる電子写真感光体において、該感光層に少なくと
もCu−Kα線に対するX線回折スペクトルにおいて少
なくともブラッグ角26.5±0.8°に回折ピークを
有し、該ブラッグ角26.5±0.8°のピークの半値
幅が2°以上の下記(1)式で表わされるアゾ顔料を電
荷発生物質として含有することを特徴とする電子写真感
光体、
【0013】
【化3】 式中、Cp1、Cp2はカップラー残基を表わし、同一で
も異なっていてもよい。R201、R202はそれぞれ、水素
原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、シア
ノ基のいずれかを表わし、同一でも異なっていてもよ
い。また、Cp1、Cp2は下記(2)式で表わされ、
も異なっていてもよい。R201、R202はそれぞれ、水素
原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、シア
ノ基のいずれかを表わし、同一でも異なっていてもよ
い。また、Cp1、Cp2は下記(2)式で表わされ、
【0014】
【化4】 式中、R203は、水素原子、メチル基、エチル基等のア
ルキル基、フェニル基等のアリール基を表わす。
R204、R205、R206、R207、R208はそれぞれ、水素
原子、ニトロ基、シアノ基、フッ素、塩素、臭素、ヨウ
素等のハロゲン原子、トリフルオロメチル基、メチル
基、エチル基等のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基
等のアルコキシ基、ジアルキルアミノ基、水酸基を表わ
し、Zは置換若しくは無置換の芳香族炭素環又は置換若
しくは無置換の芳香族複素環を構成するのに必要な原子
群を表わす。」、(2)「前記(1)式中のCp1及び
Cp2が異なるものであることを特徴とする前記(1)
項に記載の電子写真感光体。」、(3)「感光層が電荷
発生層と、電荷輸送層の積層構成からなることを特徴と
する前記(1)又は(2)項に記載の電子写真感光
体。」、(4)「上記電子写真感光体の電荷輸送層に少
なくともトリアリールアミン構造を主鎖及び/又は側鎖
に含むポリカーボネートを含有することを特徴とする前
記(3)項に記載の電子写真感光体。」によって解決さ
れる。
ルキル基、フェニル基等のアリール基を表わす。
R204、R205、R206、R207、R208はそれぞれ、水素
原子、ニトロ基、シアノ基、フッ素、塩素、臭素、ヨウ
素等のハロゲン原子、トリフルオロメチル基、メチル
基、エチル基等のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基
等のアルコキシ基、ジアルキルアミノ基、水酸基を表わ
し、Zは置換若しくは無置換の芳香族炭素環又は置換若
しくは無置換の芳香族複素環を構成するのに必要な原子
群を表わす。」、(2)「前記(1)式中のCp1及び
Cp2が異なるものであることを特徴とする前記(1)
項に記載の電子写真感光体。」、(3)「感光層が電荷
発生層と、電荷輸送層の積層構成からなることを特徴と
する前記(1)又は(2)項に記載の電子写真感光
体。」、(4)「上記電子写真感光体の電荷輸送層に少
なくともトリアリールアミン構造を主鎖及び/又は側鎖
に含むポリカーボネートを含有することを特徴とする前
記(3)項に記載の電子写真感光体。」によって解決さ
れる。
【0015】また、(5)「上記電子写真感光体に含有
されるトリアリールアミン構造を主鎖及び/又は側鎖に
含むポリカーボネートが、下記(3)式で表わされる高
分子電荷輸送物質であることを特徴とする前記(4)項
に記載の電子写真感光体、
されるトリアリールアミン構造を主鎖及び/又は側鎖に
含むポリカーボネートが、下記(3)式で表わされる高
分子電荷輸送物質であることを特徴とする前記(4)項
に記載の電子写真感光体、
【0016】
【化5】 式中、R1、R2、R3はそれぞれ独立して置換若しくは
無置換のアルキル基又はハロゲン原子、R4は水素原子
又は置換若しくは無置換のアルキル基、R5、R6は置換
若しくは無置換のアリール基、o、p、qはそれぞれ独
立して0〜4の整数、k、jは組成を表わし、0.1≦
k≦1、0≦j≦0.9、nは繰り返し単位数を表わし
5〜5000の整数である。Xは脂肪族の2価基、環状
脂肪族の2価基、又は下記一般式で表わされる2価基を
表わす。」、
無置換のアルキル基又はハロゲン原子、R4は水素原子
又は置換若しくは無置換のアルキル基、R5、R6は置換
若しくは無置換のアリール基、o、p、qはそれぞれ独
立して0〜4の整数、k、jは組成を表わし、0.1≦
k≦1、0≦j≦0.9、nは繰り返し単位数を表わし
5〜5000の整数である。Xは脂肪族の2価基、環状
脂肪族の2価基、又は下記一般式で表わされる2価基を
表わす。」、
【0017】
【化6】 式中、R101、R102は各々独立して置換若しくは無置換
のアルキル基、アリール基又はハロゲン原子を表わす。
l、mは0〜4の整数、Yは単結合、炭素原子数1〜1
2の直鎖状、分岐状若しくは環状のアルキレン基、−O
−、−S−、−SO−、−SO2−、−CO−、−CO
−O−Z−O−CO−(式中Zは脂肪族の2価基を表わ
す。)または、
のアルキル基、アリール基又はハロゲン原子を表わす。
l、mは0〜4の整数、Yは単結合、炭素原子数1〜1
2の直鎖状、分岐状若しくは環状のアルキレン基、−O
−、−S−、−SO−、−SO2−、−CO−、−CO
−O−Z−O−CO−(式中Zは脂肪族の2価基を表わ
す。)または、
【0018】
【化7】 (式中、aは1〜20の整数、bは1〜2000の整
数、R103、R104は置換又は無置換のアルキル基又はア
リール基を表わす。)を表わす。ここで、R101と
R102、R103とR104は、それぞれ同一でも異なっても
よい。」、(6)「上記電子写真感光体に含有されるト
リアリールアミン構造を主鎖及び/又は側鎖に含むポリ
カーボネートが、下記(4)式で表わされる高分子電荷
輸送物質であることを特徴とする前記(4)項に記載の
電子写真感光体、
数、R103、R104は置換又は無置換のアルキル基又はア
リール基を表わす。)を表わす。ここで、R101と
R102、R103とR104は、それぞれ同一でも異なっても
よい。」、(6)「上記電子写真感光体に含有されるト
リアリールアミン構造を主鎖及び/又は側鎖に含むポリ
カーボネートが、下記(4)式で表わされる高分子電荷
輸送物質であることを特徴とする前記(4)項に記載の
電子写真感光体、
【0019】
【化8】 式中、R7、R8は置換若しくは無置換のアリール基、A
r1、Ar2、Ar3は同一又は異なるアリレン基を表わ
す。X、k、j及びnは、上記(3)式の場合と同じで
ある。」、(7)「上記電子写真感光体に含有されるト
リアリールアミン構造を主鎖及び/又は側鎖に含むポリ
カーボネートが、下記(5)式で表わされる高分子電荷
輸送物質であることを特徴とする前記(4)項に記載の
電子写真感光体、
r1、Ar2、Ar3は同一又は異なるアリレン基を表わ
す。X、k、j及びnは、上記(3)式の場合と同じで
ある。」、(7)「上記電子写真感光体に含有されるト
リアリールアミン構造を主鎖及び/又は側鎖に含むポリ
カーボネートが、下記(5)式で表わされる高分子電荷
輸送物質であることを特徴とする前記(4)項に記載の
電子写真感光体、
【0020】
【化9】 式中、R9、R10は置換若しくは無置換のアリール基、
Ar4、Ar5、Ar6は同一又は異なるアリレン基を表
わす。X、k、j及びnは、上記(3)式の場合と同じ
である。」、(8)「上記電子写真感光体に含有される
トリアリールアミン構造を主鎖及び/又は側鎖に含むポ
リカーボネートが、下記(6)式で表わされる高分子電
荷輸送物質であることを特徴とする前記(4)項に記載
の電子写真感光体、
Ar4、Ar5、Ar6は同一又は異なるアリレン基を表
わす。X、k、j及びnは、上記(3)式の場合と同じ
である。」、(8)「上記電子写真感光体に含有される
トリアリールアミン構造を主鎖及び/又は側鎖に含むポ
リカーボネートが、下記(6)式で表わされる高分子電
荷輸送物質であることを特徴とする前記(4)項に記載
の電子写真感光体、
【0021】
【化10】 式中、R11、R12は置換若しくは無置換のアリール基、
Ar7、Ar8、Ar9は同一又は異なるアリレン基、p
は1〜5の整数を表わす。X、k、j及びnは、上記
(3)式の場合と同じである。」、(9)「上記電子写
真感光体に含有されるトリアリールアミン構造を主鎖及
び/又は側鎖に含むポリカーボネートが、下記(7)式
で表わされる高分子電荷輸送物質であることを特徴とす
る前記(4)項に記載の電子写真感光体、
Ar7、Ar8、Ar9は同一又は異なるアリレン基、p
は1〜5の整数を表わす。X、k、j及びnは、上記
(3)式の場合と同じである。」、(9)「上記電子写
真感光体に含有されるトリアリールアミン構造を主鎖及
び/又は側鎖に含むポリカーボネートが、下記(7)式
で表わされる高分子電荷輸送物質であることを特徴とす
る前記(4)項に記載の電子写真感光体、
【0022】
【化11】 式中、R13、R14は置換若しくは無置換のアリール基、
Ar10、Ar11、Ar12は同一又は異なるアリレン基、
X1、X2は置換若しくは無置換のエチレン基、又は置換
若しくは無置換のビニレン基を表わす。X、k、j及び
nは、上記(3)式の場合と同じである。」、(10)
「上記電子写真感光体に含有されるトリアリールアミン
構造を主鎖及び/又は側鎖に含むポリカーボネートが、
下記(8)式で表わされる高分子電荷輸送物質であるこ
とを特徴とする前記(4)項に記載の電子写真感光体、
Ar10、Ar11、Ar12は同一又は異なるアリレン基、
X1、X2は置換若しくは無置換のエチレン基、又は置換
若しくは無置換のビニレン基を表わす。X、k、j及び
nは、上記(3)式の場合と同じである。」、(10)
「上記電子写真感光体に含有されるトリアリールアミン
構造を主鎖及び/又は側鎖に含むポリカーボネートが、
下記(8)式で表わされる高分子電荷輸送物質であるこ
とを特徴とする前記(4)項に記載の電子写真感光体、
【0023】
【化12】 式中、R15、R16、R17、R18は置換若しくは無置換の
アリール基、Ar13、Ar14、Ar15、Ar16は同一又
は異なるアリレン基、Y1、Y2、Y3は単結合、置換若
しくは無置換のアルキレン基、置換若しくは無置換のシ
クロアルキレン基、置換若しくは無置換のアルキレンエ
ーテル基、酸素原子、硫黄原子、ビニレン基を表わし同
一であっても異なってもよい。X、k、j及びnは、上
記(3)式の場合と同じである。」、(11)「上記電
子写真感光体に含有されるトリアリールアミン構造を主
鎖及び/又は側鎖に含むポリカーボネートが、下記
(9)式で表わされる高分子電荷輸送物質であることを
特徴とする前記(4)項に記載の電子写真感光体、
アリール基、Ar13、Ar14、Ar15、Ar16は同一又
は異なるアリレン基、Y1、Y2、Y3は単結合、置換若
しくは無置換のアルキレン基、置換若しくは無置換のシ
クロアルキレン基、置換若しくは無置換のアルキレンエ
ーテル基、酸素原子、硫黄原子、ビニレン基を表わし同
一であっても異なってもよい。X、k、j及びnは、上
記(3)式の場合と同じである。」、(11)「上記電
子写真感光体に含有されるトリアリールアミン構造を主
鎖及び/又は側鎖に含むポリカーボネートが、下記
(9)式で表わされる高分子電荷輸送物質であることを
特徴とする前記(4)項に記載の電子写真感光体、
【0024】
【化13】 式中、R19、R20は水素原子、置換若しくは無置換のア
リール基を表わし、R19とR20は環を形成していてもよ
い。Ar17、Ar18、Ar19は同一又は異なるアリレン
基を表わす。X、k、j及びnは、上記(3)式の場合
と同じである。」、(12)「上記電子写真感光体に含
有されるトリアリールアミン構造を主鎖及び/又は側鎖
に含むポリカーボネートが、下記(10)式で表わされ
る高分子電荷輸送物質であることを特徴とする前記
(4)項に記載の電子写真感光体、
リール基を表わし、R19とR20は環を形成していてもよ
い。Ar17、Ar18、Ar19は同一又は異なるアリレン
基を表わす。X、k、j及びnは、上記(3)式の場合
と同じである。」、(12)「上記電子写真感光体に含
有されるトリアリールアミン構造を主鎖及び/又は側鎖
に含むポリカーボネートが、下記(10)式で表わされ
る高分子電荷輸送物質であることを特徴とする前記
(4)項に記載の電子写真感光体、
【0025】
【化14】 式中、R21は置換若しくは無置換のアリール基、A
r20、Ar21、Ar22、Ar23は同一又は異なるアリレ
ン基を表わす。X、k、j及びnは、上記(3)式の場
合と同じである。」、(13)「上記電子写真感光体に
含有されるトリアリールアミン構造を主鎖及び/又は側
鎖に含むポリカーボネートが、下記(11)式で表わさ
れる高分子電荷輸送物質であることを特徴とする前記
(4)項に記載の電子写真感光体、
r20、Ar21、Ar22、Ar23は同一又は異なるアリレ
ン基を表わす。X、k、j及びnは、上記(3)式の場
合と同じである。」、(13)「上記電子写真感光体に
含有されるトリアリールアミン構造を主鎖及び/又は側
鎖に含むポリカーボネートが、下記(11)式で表わさ
れる高分子電荷輸送物質であることを特徴とする前記
(4)項に記載の電子写真感光体、
【0026】
【化15】 式中、R22、R23、R24、R25は置換若しくは無置換の
アリール基、Ar24、Ar25、Ar26、Ar27、Ar28
は同一又は異なるアリレン基を表わす。X、k、j及び
nは、上記(3)式の場合と同じである。」、(14)
「上記電子写真感光体に含有されるトリアリールアミン
構造を主鎖及び/又は側鎖に含むポリカーボネートが、
下記(12)式で表わされる高分子電荷輸送物質である
ことを特徴とする前記(4)項に記載の電子写真感光
体、
アリール基、Ar24、Ar25、Ar26、Ar27、Ar28
は同一又は異なるアリレン基を表わす。X、k、j及び
nは、上記(3)式の場合と同じである。」、(14)
「上記電子写真感光体に含有されるトリアリールアミン
構造を主鎖及び/又は側鎖に含むポリカーボネートが、
下記(12)式で表わされる高分子電荷輸送物質である
ことを特徴とする前記(4)項に記載の電子写真感光
体、
【0027】
【化16】 式中、R26、R27は置換若しくは無置換のアリール基、
Ar29、Ar30、Ar31は同一又は異なるアリレン基を
表わす。X、k、j及びnは、上記(3)式の場合と同
じである。」によって解決される。
Ar29、Ar30、Ar31は同一又は異なるアリレン基を
表わす。X、k、j及びnは、上記(3)式の場合と同
じである。」によって解決される。
【0028】有機電子写真感光体においては、その高感
度化が重要なポイントになっている。感光体の高感度化
技術は、(1)量子効率を大きくするか、(2)移動度
を大きくするかの2つに集約される。このうち(2)に
ついては、材料(主に電荷移動物質)にかなり依存する
ことが判っており、すでに現有の電子写真特性を十分に
満足できる材料が開発されつつあるため、また、移動度
そのものを感光体の処方設計だけで変える(大きくす
る)ことは、かなりの困難を要するため、本発明者らは
前者に注目して検討を行なった。
度化が重要なポイントになっている。感光体の高感度化
技術は、(1)量子効率を大きくするか、(2)移動度
を大きくするかの2つに集約される。このうち(2)に
ついては、材料(主に電荷移動物質)にかなり依存する
ことが判っており、すでに現有の電子写真特性を十分に
満足できる材料が開発されつつあるため、また、移動度
そのものを感光体の処方設計だけで変える(大きくす
る)ことは、かなりの困難を要するため、本発明者らは
前者に注目して検討を行なった。
【0029】これまで、感光体の光キャリア発生は、感
光層内で電荷発生物質が光励起を受けて生ずるものと考
えられており、またこのことを実証した例も非常に少な
かった。本発明者らは、ビスアゾ顔料及びトリスアゾ顔
料を電荷発生物質に用いた感光体の光キャリア発生に関
する検討を行なった結果、光吸収した電荷発生層バルク
に励起子(exciton)を生じ、この励起子が電荷発生層
と、電荷輸送層の界面でフリーキャリアに解離し、光キ
ャリア発生していることを見い出し、ジャパニーズ・ジ
ャーナル・オブ・アプライド・フィジックス誌第29巻
12号2746〜2750頁及びジャーナル・オブ・ア
プライド・フィジックス誌第72巻1号117〜123
頁に報告してきた。
光層内で電荷発生物質が光励起を受けて生ずるものと考
えられており、またこのことを実証した例も非常に少な
かった。本発明者らは、ビスアゾ顔料及びトリスアゾ顔
料を電荷発生物質に用いた感光体の光キャリア発生に関
する検討を行なった結果、光吸収した電荷発生層バルク
に励起子(exciton)を生じ、この励起子が電荷発生層
と、電荷輸送層の界面でフリーキャリアに解離し、光キ
ャリア発生していることを見い出し、ジャパニーズ・ジ
ャーナル・オブ・アプライド・フィジックス誌第29巻
12号2746〜2750頁及びジャーナル・オブ・ア
プライド・フィジックス誌第72巻1号117〜123
頁に報告してきた。
【0030】さらに、本発明者らはその後、鋭意検討を
重ねた結果、次の知見を得た。 (1)電荷発生層(物質)と電荷輸送層(物質)の界面
におけるキャリア発生は、有機電荷発生全般にわたって
認められること。 (2)光キャリア発生量は、電荷発生物質と低分子電荷
輸送物質との接触・混合度合いが多いほど、大きいこ
と。 (3)光キャリア発生は、電荷発生物質と高分子電荷輸
送物質との間でも生じ、かつその量は接触・混合度合い
が多いほど大きいこと。 (4)電荷発生物質と電荷輸送物質の界面におけるキャ
リア発生は、少なくとも2段階の反応であり、1つは光
誘起電子移動反応(ジュミネートペア形成)に基づくも
のであり、更にもう1つは、ジュミネートペアからフリ
ーキャリアへの解離であること。 したがって、量子効率を大きくするためには前記2つの
反応効率を大きくすることが必要である。このうち、前
者のジュミネートペア形成については、電荷発生物質と
低分子電荷輸送物質との接触・混合度合いを大きくする
ことで達成することが可能であるが、後者のジュミネー
トペアからフリーキャリアへの解離過程についてはその
プロセスが明らかでなく、達成手段も明確になっていな
かった。
重ねた結果、次の知見を得た。 (1)電荷発生層(物質)と電荷輸送層(物質)の界面
におけるキャリア発生は、有機電荷発生全般にわたって
認められること。 (2)光キャリア発生量は、電荷発生物質と低分子電荷
輸送物質との接触・混合度合いが多いほど、大きいこ
と。 (3)光キャリア発生は、電荷発生物質と高分子電荷輸
送物質との間でも生じ、かつその量は接触・混合度合い
が多いほど大きいこと。 (4)電荷発生物質と電荷輸送物質の界面におけるキャ
リア発生は、少なくとも2段階の反応であり、1つは光
誘起電子移動反応(ジュミネートペア形成)に基づくも
のであり、更にもう1つは、ジュミネートペアからフリ
ーキャリアへの解離であること。 したがって、量子効率を大きくするためには前記2つの
反応効率を大きくすることが必要である。このうち、前
者のジュミネートペア形成については、電荷発生物質と
低分子電荷輸送物質との接触・混合度合いを大きくする
ことで達成することが可能であるが、後者のジュミネー
トペアからフリーキャリアへの解離過程についてはその
プロセスが明らかでなく、達成手段も明確になっていな
かった。
【0031】本願の発明は、導電性支持体上に少なくと
も感光層を設けてなる電子写真感光体において、該感光
層に少なくともCu−Kα線に対するX線回折スペクト
ルにおいて少なくともブラッグ角26.5±0.8°に
回折ピークを有し、該ブラッグ角26.5±0.8°の
ピークの半値幅が2°以上の前記(1)式で表わされる
アゾ顔料を電荷発生物質として含有することを特徴とす
る電子写真感光体である。このような感光体は、ジュミ
ネートペアからフリーキャリアへの解離過程での効率が
大きく、高感度な感光体であるがその理由は明らかでは
ない。しかしながら、種々の実験結果から類推すると、
特定の結晶型或いは集合体の構造をとっているようであ
り、その結果、ジュミネートペアからフリーキャリアへ
の解離過程において、その解離確率が大きくなるものと
考えられる。
も感光層を設けてなる電子写真感光体において、該感光
層に少なくともCu−Kα線に対するX線回折スペクト
ルにおいて少なくともブラッグ角26.5±0.8°に
回折ピークを有し、該ブラッグ角26.5±0.8°の
ピークの半値幅が2°以上の前記(1)式で表わされる
アゾ顔料を電荷発生物質として含有することを特徴とす
る電子写真感光体である。このような感光体は、ジュミ
ネートペアからフリーキャリアへの解離過程での効率が
大きく、高感度な感光体であるがその理由は明らかでは
ない。しかしながら、種々の実験結果から類推すると、
特定の結晶型或いは集合体の構造をとっているようであ
り、その結果、ジュミネートペアからフリーキャリアへ
の解離過程において、その解離確率が大きくなるものと
考えられる。
【0032】上述の特定の結晶型或いは集合体の構造を
とっているか否かの確認は、上述のようにX線回折スペ
クトルにより確認出来るものであるが、前記(1)式で
表わされるアゾ顔料のうち、このような構造をとるもの
(ブラッグ角26.5±0.8°のピークの半値幅が2
°以上である)であれば本発明にはいかなるものでも使
用できる。したがって、反応合成された顔料そのもの
が、この構造であればそのまま使用できるし、この構造
をとっていなければ結晶変換方法を用いて処理したもの
を使用することもできる。この結晶変換方法には、公知
のあらゆる手段を用いることが可能である。例えば、溶
媒を用いた湿式法及び蒸着処理などの乾式法のいずれも
使用できるし、また、機械的に結晶変換する湿式及び乾
式ミリングなどの方法も含まれる。
とっているか否かの確認は、上述のようにX線回折スペ
クトルにより確認出来るものであるが、前記(1)式で
表わされるアゾ顔料のうち、このような構造をとるもの
(ブラッグ角26.5±0.8°のピークの半値幅が2
°以上である)であれば本発明にはいかなるものでも使
用できる。したがって、反応合成された顔料そのもの
が、この構造であればそのまま使用できるし、この構造
をとっていなければ結晶変換方法を用いて処理したもの
を使用することもできる。この結晶変換方法には、公知
のあらゆる手段を用いることが可能である。例えば、溶
媒を用いた湿式法及び蒸着処理などの乾式法のいずれも
使用できるし、また、機械的に結晶変換する湿式及び乾
式ミリングなどの方法も含まれる。
【0033】繰り返し使用後の残留電位発生に関して
は、その原因はいくつか考えられる。1つは、電荷輸送
層の劣化などによる光キャリア輸送能の低下であり、今
1つは光キャリア発生能の低下である。前者に関して
は、近年の材料開発によって比較的良好な電荷輸送物質
が開発されており、また劣化防止剤等の添加によっても
感光体の特性が改良されている。一方、後者に関して
は、特に電荷発生物質の性質によるところが大きく、感
光体作成後の初期状態はもちろん、繰り返し使用後にお
いても十分な光キャリア発生能力を示すことが重要であ
る。このためには、物理的・化学的に安定であり、大き
な光キャリア発生能を示す材料を用いることが重要であ
る。この点、本発明に用いられる電荷発生物質はその用
件を満足するものである。以上の検討によって、本発明
を完成するに至った。
は、その原因はいくつか考えられる。1つは、電荷輸送
層の劣化などによる光キャリア輸送能の低下であり、今
1つは光キャリア発生能の低下である。前者に関して
は、近年の材料開発によって比較的良好な電荷輸送物質
が開発されており、また劣化防止剤等の添加によっても
感光体の特性が改良されている。一方、後者に関して
は、特に電荷発生物質の性質によるところが大きく、感
光体作成後の初期状態はもちろん、繰り返し使用後にお
いても十分な光キャリア発生能力を示すことが重要であ
る。このためには、物理的・化学的に安定であり、大き
な光キャリア発生能を示す材料を用いることが重要であ
る。この点、本発明に用いられる電荷発生物質はその用
件を満足するものである。以上の検討によって、本発明
を完成するに至った。
【0034】さらに、本発明の感光体は、電荷輸送層中
の電荷輸送物質が、主成分として高分子電荷輸送物質で
構成されるため、高い機械的耐久性を維持しつつ、電荷
輸送サイトの高密度化に基づく、高い移動度を発現でき
る。したがって、低分子電荷輸送物質−不活性高分子単
独系では実現できなかった高速光応答性を有するように
なる。
の電荷輸送物質が、主成分として高分子電荷輸送物質で
構成されるため、高い機械的耐久性を維持しつつ、電荷
輸送サイトの高密度化に基づく、高い移動度を発現でき
る。したがって、低分子電荷輸送物質−不活性高分子単
独系では実現できなかった高速光応答性を有するように
なる。
【0035】次に、X線回折スペクトルの測定方法につ
いて述べる。測定には市販の装置を用いることができ
る。サンプルとして、感光層から抽出した電荷発生物質
を粉体状で測定するか、或いは感光層(電荷発生層)を
直接測定することも可能である。
いて述べる。測定には市販の装置を用いることができ
る。サンプルとして、感光層から抽出した電荷発生物質
を粉体状で測定するか、或いは感光層(電荷発生層)を
直接測定することも可能である。
【0036】次に、本発明の電子写真感光体の構成を、
図面に沿って説明する。図1〜図3は感光層が単層の場
合であり、図4〜図7は感光層が積層構成の場合であ
る。図1は、本発明の電子写真感光体を表わす断面図で
あり、導電性支持体(11)上に、電荷発生材料と電荷
輸送材料とバインダー樹脂を主成分とする感光層(1
3)が設けられた構成をとっている。図2は、本発明の
電子写真感光体の別の構成を表わす断面図であり、導電
性支持体(11)上に、感光層(13)が設けられ、更
に感光層(13)上に保護層(15)を設けた構成をと
っている。図3は、本発明の電子写真感光体のまた別の
構成を表わす断面図であり、導電性支持体(11)と感
光層(13)の間に下引き層(17)が設けられた構成
をとっている。図4は、本発明の電子写真感光体の更に
別の構成を表わす断面図であり、導電性支持体(11)
上に電荷発生層(21)と電荷輸送層(23)が設けら
れた構成をとっている。図5は、本発明の電子写真感光
体の更に別の構成を表わす断面図であり、導電性支持体
(11)上に電荷輸送層(23)と電荷発生層(21)
が設けられた構成をとっている。図6は、本発明の電子
写真感光体の更に別の構成を表わす断面図であり、電荷
輸送層(23)上に保護層(15)が設けられた構成を
とっている。図7は、本発明の電子写真感光体の更に別
の構成を表わす断面図であり、導電性支持体(11)と
電荷発生層(21)の間に下引き層(17)が設けられ
た構成をとっている。
図面に沿って説明する。図1〜図3は感光層が単層の場
合であり、図4〜図7は感光層が積層構成の場合であ
る。図1は、本発明の電子写真感光体を表わす断面図で
あり、導電性支持体(11)上に、電荷発生材料と電荷
輸送材料とバインダー樹脂を主成分とする感光層(1
3)が設けられた構成をとっている。図2は、本発明の
電子写真感光体の別の構成を表わす断面図であり、導電
性支持体(11)上に、感光層(13)が設けられ、更
に感光層(13)上に保護層(15)を設けた構成をと
っている。図3は、本発明の電子写真感光体のまた別の
構成を表わす断面図であり、導電性支持体(11)と感
光層(13)の間に下引き層(17)が設けられた構成
をとっている。図4は、本発明の電子写真感光体の更に
別の構成を表わす断面図であり、導電性支持体(11)
上に電荷発生層(21)と電荷輸送層(23)が設けら
れた構成をとっている。図5は、本発明の電子写真感光
体の更に別の構成を表わす断面図であり、導電性支持体
(11)上に電荷輸送層(23)と電荷発生層(21)
が設けられた構成をとっている。図6は、本発明の電子
写真感光体の更に別の構成を表わす断面図であり、電荷
輸送層(23)上に保護層(15)が設けられた構成を
とっている。図7は、本発明の電子写真感光体の更に別
の構成を表わす断面図であり、導電性支持体(11)と
電荷発生層(21)の間に下引き層(17)が設けられ
た構成をとっている。
【0037】導電性支持体(11)としては、体積抵抗
1010Ω以下の導電性を示すもの、例えばアルミニウ
ム、ニッケル、クロム、銅、銀、金、白金などの金属、
酸化スズ、酸化インジウムなどの金属酸化物を蒸着又は
スパッタリングによりフィルム状若しくは円筒状のプラ
スチック、紙等に被覆したもの、或るいはアルミニウ
ム、アルミニウム合金、ニッケル、ステンレス等の板及
びそれらをD.I.、I.I.、押出し、引き抜きなど
の工法で素管化後、切削、超仕上げ、研磨等で表面処理
した管等を使用することができる。本発明における感光
層(13)は、単層型でも積層型でもよいが、ここでは
説明の都合上、まず積層型について述べる。電荷発生層
(21)は、前記(1)で表わされるアゾ顔料で、Cu
−Kα線に対するX線回折スペクトルにおいて少なくと
もブラッグ角26.5±0.8°に回折ピークを有し、
該ブラッグ角26.5±0.8°のピークの半値幅が2
°以上のアゾ顔料を含有するものを用いた場合に好適な
結果が得られる。
1010Ω以下の導電性を示すもの、例えばアルミニウ
ム、ニッケル、クロム、銅、銀、金、白金などの金属、
酸化スズ、酸化インジウムなどの金属酸化物を蒸着又は
スパッタリングによりフィルム状若しくは円筒状のプラ
スチック、紙等に被覆したもの、或るいはアルミニウ
ム、アルミニウム合金、ニッケル、ステンレス等の板及
びそれらをD.I.、I.I.、押出し、引き抜きなど
の工法で素管化後、切削、超仕上げ、研磨等で表面処理
した管等を使用することができる。本発明における感光
層(13)は、単層型でも積層型でもよいが、ここでは
説明の都合上、まず積層型について述べる。電荷発生層
(21)は、前記(1)で表わされるアゾ顔料で、Cu
−Kα線に対するX線回折スペクトルにおいて少なくと
もブラッグ角26.5±0.8°に回折ピークを有し、
該ブラッグ角26.5±0.8°のピークの半値幅が2
°以上のアゾ顔料を含有するものを用いた場合に好適な
結果が得られる。
【0038】これら電荷発生材料は、単独で或いは2種
以上混合して用いられる。また、電荷発生材料として公
知の材料を併用することができる。例えば、金属フタロ
シアニン、無金属フタロシアニンなどのフタロシアニン
系顔料、アズレニウム塩顔料、スクエアリック酸メチン
顔料、カルバゾール骨格を有するアゾ顔料、トリフェニ
ルアミン骨格を有するアゾ顔料、ジフェニルアミン骨格
を有するアゾ顔料、ジベンゾチオフェン骨格を有するア
ゾ顔料、オキサジアゾール骨格を有するアゾ顔料、ビス
スチルベン骨格を有するアゾ顔料、ジスチリルオキサジ
アゾール骨格を有するアゾ顔料、ジスチリルカルバゾー
ル骨格を有するアゾ顔料、ペリレン系顔料、アントラキ
ノン系又は多環キノン系顔料、キノンイミン系顔料、ジ
フェニルメタン及びトリフェニルメタン系顔料、ベンゾ
キノン及びナフトキノン系顔料、シアニン及びアゾメチ
ン系顔料、インジゴイド系顔料、ビスベンズイミダゾー
ル系顔料などが挙げられる。
以上混合して用いられる。また、電荷発生材料として公
知の材料を併用することができる。例えば、金属フタロ
シアニン、無金属フタロシアニンなどのフタロシアニン
系顔料、アズレニウム塩顔料、スクエアリック酸メチン
顔料、カルバゾール骨格を有するアゾ顔料、トリフェニ
ルアミン骨格を有するアゾ顔料、ジフェニルアミン骨格
を有するアゾ顔料、ジベンゾチオフェン骨格を有するア
ゾ顔料、オキサジアゾール骨格を有するアゾ顔料、ビス
スチルベン骨格を有するアゾ顔料、ジスチリルオキサジ
アゾール骨格を有するアゾ顔料、ジスチリルカルバゾー
ル骨格を有するアゾ顔料、ペリレン系顔料、アントラキ
ノン系又は多環キノン系顔料、キノンイミン系顔料、ジ
フェニルメタン及びトリフェニルメタン系顔料、ベンゾ
キノン及びナフトキノン系顔料、シアニン及びアゾメチ
ン系顔料、インジゴイド系顔料、ビスベンズイミダゾー
ル系顔料などが挙げられる。
【0039】本発明の電荷発生層には、必要に応じて電
気的に不活性なバインダー樹脂が併用されることもあ
る。このバインダー樹脂としては、ポリアミド、ポリウ
レタン、エポキシ樹脂、ポリケトン、ポリカーボネー
ト、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルブチラ
ール、ポリビニルホルマール、ポリビニルケトン、ポリ
スチレン、ポリアクリルアミドなどが用いられる。電荷
発生層(21)は、電荷発生物質を必要ならばバインダ
ー樹脂とともに、テトラヒドロフラン、シクロヘキサノ
ン、ジオキサン、2−ブタノン、ジクロルエタン等の適
当な溶媒を用いて、ボールミル、アトライター、サンド
ミルなどにより分散し、分散液を適度に希釈して塗布す
ることにより形成できる。塗布は、浸漬塗工法やスプレ
ーコート、ローラーコート法等を用いて行なうことがで
きる。電荷発生層(21)の膜厚は0.01〜5μm程
度が適当であり、好ましくは0.1〜2μmである。
気的に不活性なバインダー樹脂が併用されることもあ
る。このバインダー樹脂としては、ポリアミド、ポリウ
レタン、エポキシ樹脂、ポリケトン、ポリカーボネー
ト、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルブチラ
ール、ポリビニルホルマール、ポリビニルケトン、ポリ
スチレン、ポリアクリルアミドなどが用いられる。電荷
発生層(21)は、電荷発生物質を必要ならばバインダ
ー樹脂とともに、テトラヒドロフラン、シクロヘキサノ
ン、ジオキサン、2−ブタノン、ジクロルエタン等の適
当な溶媒を用いて、ボールミル、アトライター、サンド
ミルなどにより分散し、分散液を適度に希釈して塗布す
ることにより形成できる。塗布は、浸漬塗工法やスプレ
ーコート、ローラーコート法等を用いて行なうことがで
きる。電荷発生層(21)の膜厚は0.01〜5μm程
度が適当であり、好ましくは0.1〜2μmである。
【0040】電荷輸送層(23)は、電荷輸送材料及び
バインダー樹脂を適当な溶剤に溶解ないし分散し、これ
を塗布、乾燥することにより形成できる。また、必要に
より可塑剤やレベリング剤等を添加することもできる。
電荷輸送層には電荷輸送材料とバインダー樹脂とから構
成される。電荷輸送材料には、正孔輸送物質と電子輸送
物質とがある。
バインダー樹脂を適当な溶剤に溶解ないし分散し、これ
を塗布、乾燥することにより形成できる。また、必要に
より可塑剤やレベリング剤等を添加することもできる。
電荷輸送層には電荷輸送材料とバインダー樹脂とから構
成される。電荷輸送材料には、正孔輸送物質と電子輸送
物質とがある。
【0041】電子輸送物質には、例えばクロルアニル、
ブロムアニル、テトラシアノエチレン、テトラシアノキ
ノジメタン、2,4,7−トリニトロ−9−フルオレノ
ン、2,4,5,7−テトラニトロキサントン、2,
4,8−トリニトロチオキサントン、2,6,8−トリ
ニトロ−4H−インデノ[1,2−b]チオフェン−4
オン、1,3,7−トリニトロジベンゾチオフェン−
5,5−ジオキサイド、3,5−ジメチル−3’,5’
−ジターシャリブチル−4,4’−ジフェノキノンなど
公知の電子受容性物質が挙げられる。
ブロムアニル、テトラシアノエチレン、テトラシアノキ
ノジメタン、2,4,7−トリニトロ−9−フルオレノ
ン、2,4,5,7−テトラニトロキサントン、2,
4,8−トリニトロチオキサントン、2,6,8−トリ
ニトロ−4H−インデノ[1,2−b]チオフェン−4
オン、1,3,7−トリニトロジベンゾチオフェン−
5,5−ジオキサイド、3,5−ジメチル−3’,5’
−ジターシャリブチル−4,4’−ジフェノキノンなど
公知の電子受容性物質が挙げられる。
【0042】正孔輸送物質としては、ポリ−N−ビニル
カルバゾール及びその誘導体、ポリ−γ−カルバゾリル
エチルグルタメート及びその誘導体、ピレン−ホルムア
ルデヒド縮合物及びその誘導体、ポリビニルピレン、ポ
リビニルフェナントレン、オキサゾール誘導体、オキサ
ジアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、モノアリール
アミン誘導体、ジアリールアミン誘導体、トリアリール
アミン誘導体、スチルベン誘導体、α−フェニルスチル
ベン誘導体、ベンジジン誘導体、ジアリールメタン誘導
体、トリアリールメタン誘導体、9−スチリルアントラ
セン誘導体、ピラゾリン誘導体、ジビニルベンゼン誘導
体、ヒドラゾン誘導体、インデン誘導体、ブタジエン誘
導体などその他公知の材料が挙げられ用いられる。ま
た、電荷輸送層のバインダー樹脂として電荷輸送物質を
兼用することのできる高分子電荷輸送物質を用いること
ができる。前記(3)〜(12)式の高分子電荷輸送物
質が特に良好に使用される。
カルバゾール及びその誘導体、ポリ−γ−カルバゾリル
エチルグルタメート及びその誘導体、ピレン−ホルムア
ルデヒド縮合物及びその誘導体、ポリビニルピレン、ポ
リビニルフェナントレン、オキサゾール誘導体、オキサ
ジアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、モノアリール
アミン誘導体、ジアリールアミン誘導体、トリアリール
アミン誘導体、スチルベン誘導体、α−フェニルスチル
ベン誘導体、ベンジジン誘導体、ジアリールメタン誘導
体、トリアリールメタン誘導体、9−スチリルアントラ
セン誘導体、ピラゾリン誘導体、ジビニルベンゼン誘導
体、ヒドラゾン誘導体、インデン誘導体、ブタジエン誘
導体などその他公知の材料が挙げられ用いられる。ま
た、電荷輸送層のバインダー樹脂として電荷輸送物質を
兼用することのできる高分子電荷輸送物質を用いること
ができる。前記(3)〜(12)式の高分子電荷輸送物
質が特に良好に使用される。
【0043】本発明における高分子電荷輸送物質として
下記(3)〜(12)式で表わされる高分子電荷輸送物
質が挙げられる。(3)〜(12)式で表わされる高分
子電荷輸送物質を以下に示し、具体例を示す。
下記(3)〜(12)式で表わされる高分子電荷輸送物
質が挙げられる。(3)〜(12)式で表わされる高分
子電荷輸送物質を以下に示し、具体例を示す。
【0044】
【化17】 式中、R1、R2、R3はそれぞれ独立して置換若しくは
無置換のアルキル基又はハロゲン原子、R4は水素原子
又は置換若しくは無置換のアルキル基、R5、R6は置換
若しくは無置換のアリール基、o、p、qはそれぞれ独
立して0〜4の整数、k、jは組成を表わし、0.1≦
k≦1、0≦j≦0.9、nは繰り返し単位数を表わし
5〜5000の整数である。Xは脂肪族の2価基、環状
脂肪族の2価基、又は下記一般式で表わされる2価基を
表わす。
無置換のアルキル基又はハロゲン原子、R4は水素原子
又は置換若しくは無置換のアルキル基、R5、R6は置換
若しくは無置換のアリール基、o、p、qはそれぞれ独
立して0〜4の整数、k、jは組成を表わし、0.1≦
k≦1、0≦j≦0.9、nは繰り返し単位数を表わし
5〜5000の整数である。Xは脂肪族の2価基、環状
脂肪族の2価基、又は下記一般式で表わされる2価基を
表わす。
【0045】
【化18】 式中、R101、R102は各々独立して置換若しくは無置換
のアルキル基、アリール基又はハロゲン原子を表わす。
l、mは0〜4の整数、Yは単結合、炭素原子数1〜1
2の直鎖状、分岐状若しくは環状のアルキレン基、−O
−、−S−、−SO−、−SO2−、−CO−、−CO
−O−Z−O−CO−(式中Zは脂肪族の2価基を表わ
す。)又は、
のアルキル基、アリール基又はハロゲン原子を表わす。
l、mは0〜4の整数、Yは単結合、炭素原子数1〜1
2の直鎖状、分岐状若しくは環状のアルキレン基、−O
−、−S−、−SO−、−SO2−、−CO−、−CO
−O−Z−O−CO−(式中Zは脂肪族の2価基を表わ
す。)又は、
【0046】
【化19】 (式中、aは1〜20の整数、bは1〜2000の整
数、R103、R104は置換又は無置換のアルキル基又はア
リール基を表わす。)を表わす。ここで、R101と
R102、R103とR104は、それぞれ同一でも異なっても
よい。
数、R103、R104は置換又は無置換のアルキル基又はア
リール基を表わす。)を表わす。ここで、R101と
R102、R103とR104は、それぞれ同一でも異なっても
よい。
【0047】(3)式の具体例 R1、R2、R3はそれぞれ独立して置換若しくは無置換
のアルキル基又はハロゲン原子を表わすが、その具体例
としては以下のものを挙げることができ、同一であって
も異なってもよい。
のアルキル基又はハロゲン原子を表わすが、その具体例
としては以下のものを挙げることができ、同一であって
も異なってもよい。
【0048】アルキル基として好ましくは、C1〜C12
とりわけC1〜C8、さらに好ましくはC1〜C4の直鎖又
は分岐鎖のアルキル基であり、これらのアルキル基はさ
らにフッ素原子、水酸基、シアノ基、C1〜C4のアルコ
キシ基、フェニル基、又はハロゲン原子、C1〜C4のア
ルキル基若しくはC1〜C4のアルコキシ基で置換された
フェニル基を含有していてもよい。具体的には、メチル
基、エチル基、nープロピル基、iープロピル基、tー
ブチル基、sーブチル基、nーブチル基、iーブチル
基、トリフルオロメチル基、2−ヒドロキシエチル基、
2−シアノエチル基、2−エトキシエチル基、2−メト
キシエチル基、ベンジル基、4−クロロベンジル基、4
−メチルベンジル基、4−メトキシベンジル基、4−フ
ェニルベンジル基等が挙げられる。
とりわけC1〜C8、さらに好ましくはC1〜C4の直鎖又
は分岐鎖のアルキル基であり、これらのアルキル基はさ
らにフッ素原子、水酸基、シアノ基、C1〜C4のアルコ
キシ基、フェニル基、又はハロゲン原子、C1〜C4のア
ルキル基若しくはC1〜C4のアルコキシ基で置換された
フェニル基を含有していてもよい。具体的には、メチル
基、エチル基、nープロピル基、iープロピル基、tー
ブチル基、sーブチル基、nーブチル基、iーブチル
基、トリフルオロメチル基、2−ヒドロキシエチル基、
2−シアノエチル基、2−エトキシエチル基、2−メト
キシエチル基、ベンジル基、4−クロロベンジル基、4
−メチルベンジル基、4−メトキシベンジル基、4−フ
ェニルベンジル基等が挙げられる。
【0049】ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素
原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられる。R4は水素
原子又は置換若しくは無置換のアルキル基を表わすが、
そのアルキル基の具体例としては上記のR1、R2、R3
と同様のものが挙げられる。R5、R6は置換若しくは無
置換のアリール基(芳香族炭化水素基及び不飽和複素環
基)を表わすが、その具体例としては以下のものを挙げ
ることができ、同一であっても異なってもよい。
原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられる。R4は水素
原子又は置換若しくは無置換のアルキル基を表わすが、
そのアルキル基の具体例としては上記のR1、R2、R3
と同様のものが挙げられる。R5、R6は置換若しくは無
置換のアリール基(芳香族炭化水素基及び不飽和複素環
基)を表わすが、その具体例としては以下のものを挙げ
ることができ、同一であっても異なってもよい。
【0050】芳香族炭化水素基としては、フェニル基、
縮合多環基としてナフチル基、ピレニル基、2−フルオ
レニル基、9,9−ジメチル−2−フルオレニル基、ア
ズレニル基、アントリル基、トリフェニレニル基、クリ
セニル基、フルオレニリデンフェニル基、5H−ジベン
ゾ[a,d]シクロヘプテニリデンフェニル基、非縮合
多環基としてビフェニリル基、ターフェニリル基などが
挙げられる。複素環基としては、チエニル基、ベンゾチ
エニル基、フリル基、ベンゾフラニル基、カルバゾリル
基などが挙げられる。
縮合多環基としてナフチル基、ピレニル基、2−フルオ
レニル基、9,9−ジメチル−2−フルオレニル基、ア
ズレニル基、アントリル基、トリフェニレニル基、クリ
セニル基、フルオレニリデンフェニル基、5H−ジベン
ゾ[a,d]シクロヘプテニリデンフェニル基、非縮合
多環基としてビフェニリル基、ターフェニリル基などが
挙げられる。複素環基としては、チエニル基、ベンゾチ
エニル基、フリル基、ベンゾフラニル基、カルバゾリル
基などが挙げられる。
【0051】上記のアリール基は以下に示す基を置換基
として有してもよい。 (1)ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、シアノ
基、ニトロ基。 (2)アルキル基。アルキル基としては、上記のR1、
R2、R3と同様のものが挙げられる。
として有してもよい。 (1)ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、シアノ
基、ニトロ基。 (2)アルキル基。アルキル基としては、上記のR1、
R2、R3と同様のものが挙げられる。
【0052】(3)アルコキシ基(−OR105)。アル
コキシ基(−OR105)としては、R105が上記(2)で
定義したアルキル基であるものが挙げられ、具体的に
は、メトキシ基、エトキシ基、nープロポキシ基、iー
プロポキシ基、tーブトキシ基、nーブトキシ基、sー
ブトキシ基、iーブトキシ基、2−ヒドロキシエトキシ
基、2−シアノエトキシ基、ベンジルオキシ基、4−メ
チルベンジルオキシ基、トリフルオロメトキシ基等が挙
げられる。 (4)アリールオキシ基。アリールオキシ基としては、
アリール基としてフェニル基、ナフチル基を有するもの
が挙げられる。これは、C1〜C4のアルコキシ基、C1
〜C4のアルキル基又はハロゲン原子を置換基として含
有してもよい。具体的には、フェノキシ基、1−ナフチ
ルオキシ基、2−ナフチルオキシ基、4−メチルフェノ
キシ基、4−メトキシフェニノキシ基、4−クロロフェ
ノキシ基、6−メチル−2−ナフチルオキシ基等が挙げ
られる。
コキシ基(−OR105)としては、R105が上記(2)で
定義したアルキル基であるものが挙げられ、具体的に
は、メトキシ基、エトキシ基、nープロポキシ基、iー
プロポキシ基、tーブトキシ基、nーブトキシ基、sー
ブトキシ基、iーブトキシ基、2−ヒドロキシエトキシ
基、2−シアノエトキシ基、ベンジルオキシ基、4−メ
チルベンジルオキシ基、トリフルオロメトキシ基等が挙
げられる。 (4)アリールオキシ基。アリールオキシ基としては、
アリール基としてフェニル基、ナフチル基を有するもの
が挙げられる。これは、C1〜C4のアルコキシ基、C1
〜C4のアルキル基又はハロゲン原子を置換基として含
有してもよい。具体的には、フェノキシ基、1−ナフチ
ルオキシ基、2−ナフチルオキシ基、4−メチルフェノ
キシ基、4−メトキシフェニノキシ基、4−クロロフェ
ノキシ基、6−メチル−2−ナフチルオキシ基等が挙げ
られる。
【0053】(5)置換メルカプト基又はアリールメル
カプト基。置換メルカプト基又はアリールメルカプト基
としては、具体的にはメチルチオ基、エチルチオ基、フ
ェニルチオ基、pーメチルフェニルチオ基等が挙げられ
る。 (6)アルキル置換アミノ基。アルキル置換アミノ基と
しては、アルキル基が前記(2)で定義したアルキル基
のものが挙げられ、具体的には、ジメチルアミノ基、ジ
エチルアミノ基、N−メチル−N−プロピルアミノ基、
N,N−ジベンジルアミノ基等が挙げられる。 (7)アシル基。アシル基としては、具体的にはアセチ
ル基、プロピオニル基、ブチリル基、マロニル基、ベン
ゾイル基等が挙げられる。
カプト基。置換メルカプト基又はアリールメルカプト基
としては、具体的にはメチルチオ基、エチルチオ基、フ
ェニルチオ基、pーメチルフェニルチオ基等が挙げられ
る。 (6)アルキル置換アミノ基。アルキル置換アミノ基と
しては、アルキル基が前記(2)で定義したアルキル基
のものが挙げられ、具体的には、ジメチルアミノ基、ジ
エチルアミノ基、N−メチル−N−プロピルアミノ基、
N,N−ジベンジルアミノ基等が挙げられる。 (7)アシル基。アシル基としては、具体的にはアセチ
ル基、プロピオニル基、ブチリル基、マロニル基、ベン
ゾイル基等が挙げられる。
【0054】前記Xで表わされる構造部分は下記一般式
(A)のトリアリールアミノ基を有するジオール化合物
をホスゲン法、エステル交換法等を用い重合するとき、
下記一般式(B)のジオール化合物を併用することによ
り主鎖中に導入される。この場合、製造されるポリカー
ボネート樹脂はランダム共重合体、又はブロック共重合
体となる。また、Xで表わされる構造部分は下記一般式
(A)のトリアリールアミノ基を有するジオール化合物
と下記一般式(B)から誘導されるビスクロロホーメー
トとの重合反応によっても繰り返し単位中に導入され
る。この場合、製造されるポリカーボネートは交互共重
合体となる。
(A)のトリアリールアミノ基を有するジオール化合物
をホスゲン法、エステル交換法等を用い重合するとき、
下記一般式(B)のジオール化合物を併用することによ
り主鎖中に導入される。この場合、製造されるポリカー
ボネート樹脂はランダム共重合体、又はブロック共重合
体となる。また、Xで表わされる構造部分は下記一般式
(A)のトリアリールアミノ基を有するジオール化合物
と下記一般式(B)から誘導されるビスクロロホーメー
トとの重合反応によっても繰り返し単位中に導入され
る。この場合、製造されるポリカーボネートは交互共重
合体となる。
【0055】
【化20】 一般式(B)のジオール化合物の具体例としては以下の
ものが挙げられる。1,3−プロパンジオール、1,4
−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6
−ヘキサンジオール、1,8−オクタンジオール、1,
10−デカンジオール、2−メチル−1,3−プロパン
ジオール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオー
ル、2−エチル−1,3−プロパンジオール、ジエチレ
ングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレン
グリコール、ポリテトラメチレンエーテルグリコール等
の脂肪族ジオールや1,4−シクロヘキサンジオール、
1,3−シクロヘキサンジオール、シクロヘキサン−
1,4−ジメタノール等の環状脂肪族ジオール等が挙げ
られる。
ものが挙げられる。1,3−プロパンジオール、1,4
−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6
−ヘキサンジオール、1,8−オクタンジオール、1,
10−デカンジオール、2−メチル−1,3−プロパン
ジオール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオー
ル、2−エチル−1,3−プロパンジオール、ジエチレ
ングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレン
グリコール、ポリテトラメチレンエーテルグリコール等
の脂肪族ジオールや1,4−シクロヘキサンジオール、
1,3−シクロヘキサンジオール、シクロヘキサン−
1,4−ジメタノール等の環状脂肪族ジオール等が挙げ
られる。
【0056】また、芳香環を有するジオールとしては、
4,4’−ジヒドロキシジフェニル、ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)エタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)−1−フェニルエタン、2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3−メチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1,1−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロペンタン、2,
2−ビス(3−フェニル−4−ヒドロキシフェニル)プ
ロパン、2,2−ビス(3−イソプロピル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)ブタン、2,2−ビス(3,5−ジメチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス
(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、4,
4’−ジヒドロキシジフェニルスルホキシド、4,4’
−ジヒドロキシジフェニルスルフィド、3,3’−ジメ
チル−4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルフィド、
4,4’−ジヒドロキシジフェニルオキシド、2,2−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパ
ン、9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレ
ン、9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)キサンテ
ン、エチレングリコール−ビス(4−ヒドロキシベンゾ
エート)、ジエチレングリコール−ビス(4−ヒドロキ
シベンゾエート)、トリエチレングリコール−ビス(4
−ヒドロキシベンゾエート)、1,3−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)−テトラメチルジシロキサン、フェノ
ール変性シリコーンオイル等が挙げられる。
4,4’−ジヒドロキシジフェニル、ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)エタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)−1−フェニルエタン、2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3−メチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1,1−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロペンタン、2,
2−ビス(3−フェニル−4−ヒドロキシフェニル)プ
ロパン、2,2−ビス(3−イソプロピル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)ブタン、2,2−ビス(3,5−ジメチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス
(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、4,
4’−ジヒドロキシジフェニルスルホキシド、4,4’
−ジヒドロキシジフェニルスルフィド、3,3’−ジメ
チル−4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルフィド、
4,4’−ジヒドロキシジフェニルオキシド、2,2−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパ
ン、9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレ
ン、9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)キサンテ
ン、エチレングリコール−ビス(4−ヒドロキシベンゾ
エート)、ジエチレングリコール−ビス(4−ヒドロキ
シベンゾエート)、トリエチレングリコール−ビス(4
−ヒドロキシベンゾエート)、1,3−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)−テトラメチルジシロキサン、フェノ
ール変性シリコーンオイル等が挙げられる。
【0057】
【化21】 式中、R7、R8は置換若しくは無置換のアリール基、A
r1、Ar2、Ar3は同一又は異なるアリレン基を表わ
す。X、k、j及びnは、(3)式の場合と同じであ
る。
r1、Ar2、Ar3は同一又は異なるアリレン基を表わ
す。X、k、j及びnは、(3)式の場合と同じであ
る。
【0058】(4)式の具体例 R7、R8は置換若しくは無置換のアリール基を表わす
が、その具体例としては以下のものを挙げることがで
き、同一であっても異なってもよい。芳香族炭化水素基
としては、フェニル基、縮合多環基としてナフチル基、
ピレニル基、2−フルオレニル基、9,9−ジメチル−
2−フルオレニル基、アズレニル基、アントリル基、ト
リフェニレニル基、クリセニル基、フルオレニリデンフ
ェニル基、5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテニリ
デンフェニル基、非縮合多環基としてビフェニリル基、
ターフェニリル基、又は
が、その具体例としては以下のものを挙げることがで
き、同一であっても異なってもよい。芳香族炭化水素基
としては、フェニル基、縮合多環基としてナフチル基、
ピレニル基、2−フルオレニル基、9,9−ジメチル−
2−フルオレニル基、アズレニル基、アントリル基、ト
リフェニレニル基、クリセニル基、フルオレニリデンフ
ェニル基、5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテニリ
デンフェニル基、非縮合多環基としてビフェニリル基、
ターフェニリル基、又は
【0059】
【化22】 (ここで、Wは−O−、−S−、−SO−、−SO
2−、−CO−又は以下の2価基を表わす。)
2−、−CO−又は以下の2価基を表わす。)
【0060】
【化23】
【0061】
【化24】
【0062】
【化25】
【0063】
【化26】 で表わされる。
【0064】複素環基としては、チエニル基、ベンゾチ
エニル基、フリル基、ベンゾフラニル基、カルバゾリル
基などが挙げられる。また、Ar1、Ar2及びAr3で
示されるアリレン基としてはR7及びR8で示したアリー
ル基の2価基が挙げられ、同一であっても異なってもよ
い。上述のアリール基及びアリレン基は以下に示す基
(1)〜基(7)を置換基として有してもよい。また、
これら置換基は上記一般式中のR106、R107、R108と
同じ意味を有する。
エニル基、フリル基、ベンゾフラニル基、カルバゾリル
基などが挙げられる。また、Ar1、Ar2及びAr3で
示されるアリレン基としてはR7及びR8で示したアリー
ル基の2価基が挙げられ、同一であっても異なってもよ
い。上述のアリール基及びアリレン基は以下に示す基
(1)〜基(7)を置換基として有してもよい。また、
これら置換基は上記一般式中のR106、R107、R108と
同じ意味を有する。
【0065】(1)ハロゲン原子、トリフルオロメチル
基、シアノ基、ニトロ基。 (2)アルキル基。アルキル基としては、好ましくはC
1〜C12とりわけC1〜C18さらに好ましくはC1〜C4の
直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、これらのアルキル
基はさらにフッ素原子、水酸基、シアノ基、C1〜C4の
アルコキシ基、フェニル基、又はハロゲン原子、C1〜
C4のアルキル基若しくはC1〜C4のアルコキシ基で置
換されたフェニル基を含有していてもよい。具体的に
は、メチル基、エチル基、nープロピル基、iープロピ
ル基、tーブチル基、sーブチル基、nーブチル基、i
ーブチル基、トリフルオロメチル基、2−ヒドロキシエ
チル基、2−シアノエチル基、2−エトキシエチル基、
2−メトキシエチル基、ベンジル基、4−クロロベンジ
ル基、4−メチルベンジル基、4−メトキシベンジル
基、4−フェニルベンジル基等が挙げられる。
基、シアノ基、ニトロ基。 (2)アルキル基。アルキル基としては、好ましくはC
1〜C12とりわけC1〜C18さらに好ましくはC1〜C4の
直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、これらのアルキル
基はさらにフッ素原子、水酸基、シアノ基、C1〜C4の
アルコキシ基、フェニル基、又はハロゲン原子、C1〜
C4のアルキル基若しくはC1〜C4のアルコキシ基で置
換されたフェニル基を含有していてもよい。具体的に
は、メチル基、エチル基、nープロピル基、iープロピ
ル基、tーブチル基、sーブチル基、nーブチル基、i
ーブチル基、トリフルオロメチル基、2−ヒドロキシエ
チル基、2−シアノエチル基、2−エトキシエチル基、
2−メトキシエチル基、ベンジル基、4−クロロベンジ
ル基、4−メチルベンジル基、4−メトキシベンジル
基、4−フェニルベンジル基等が挙げられる。
【0066】(3)アルコキシ基(−OR109)。アル
コキシ基(−OR109)としては、R109が(2)で定義
したアルキル基を表わす。具体的には、メトキシ基、エ
トキシ基、nープロポキシ基、iープロポキシ基、tー
ブトキシ基、nーブトキシ基、sーブトキシ基、iーブ
トキシ基、2−ヒドロキシエトキシ基、2−シアノエト
キシ基、ベンジルオキシ基、4−メチルベンジルオキシ
基、トリフルオロメトキシ基等が挙げられる。 (4)アリールオキシ基。アリールオキシ基としては、
アリール基としてフェニル基、ナフチル基を有するもの
が挙げられる。これは、C1〜C4のアルコキシ基、C1
〜C4のアルキル基又はハロゲン原子を置換基として含
有してもよい。具体的には、フェノキシ基、1−ナフチ
ルオキシ基、2−ナフチルオキシ基、4−メチルフェノ
キシ基、4−メトキシフェノキシ基、4−クロロフェノ
キシ基、6−メチル−2−ナフチルオキシ基等が挙げら
れる。
コキシ基(−OR109)としては、R109が(2)で定義
したアルキル基を表わす。具体的には、メトキシ基、エ
トキシ基、nープロポキシ基、iープロポキシ基、tー
ブトキシ基、nーブトキシ基、sーブトキシ基、iーブ
トキシ基、2−ヒドロキシエトキシ基、2−シアノエト
キシ基、ベンジルオキシ基、4−メチルベンジルオキシ
基、トリフルオロメトキシ基等が挙げられる。 (4)アリールオキシ基。アリールオキシ基としては、
アリール基としてフェニル基、ナフチル基を有するもの
が挙げられる。これは、C1〜C4のアルコキシ基、C1
〜C4のアルキル基又はハロゲン原子を置換基として含
有してもよい。具体的には、フェノキシ基、1−ナフチ
ルオキシ基、2−ナフチルオキシ基、4−メチルフェノ
キシ基、4−メトキシフェノキシ基、4−クロロフェノ
キシ基、6−メチル−2−ナフチルオキシ基等が挙げら
れる。
【0067】(5)置換メルカプト基又はアリールメル
カプト基。置換メルカプト基又はアリールメルカプト基
としては、具体的にはメチルチオ基、エチルチオ基、フ
ェニルチオ基、pーメチルフェニルチオ基等が挙げられ
る。 (6)次式で表わされるアルキル置換アミノ基。
カプト基。置換メルカプト基又はアリールメルカプト基
としては、具体的にはメチルチオ基、エチルチオ基、フ
ェニルチオ基、pーメチルフェニルチオ基等が挙げられ
る。 (6)次式で表わされるアルキル置換アミノ基。
【0068】
【化27】 式中、R110及びR111は各々独立に前記(2)で定義し
たアルキル基又はアリール基を表わす。アリール基とし
ては例えばフェニル基、ビフェニル基、又はナフチル基
が挙げられ、これらはC1〜C4のアルコキシ基、C1〜
C4のアルキル基又はハロゲン原子を置換基として含有
してもよい。またアリール基上の炭素原子と共同で環を
形成してもよい。このアルキル置換アミノ基としては具
体的には、ジエチルアミノ基、N−メチル−N−フェニ
ルアミノ基、N,N−ジフェニルアミノ基、N,N−ジ
(pートリル)アミノ基、ジベンジルアミノ基、ピペリ
ジノ基、モルホリノ基、ユロリジル基等が挙げられる。
たアルキル基又はアリール基を表わす。アリール基とし
ては例えばフェニル基、ビフェニル基、又はナフチル基
が挙げられ、これらはC1〜C4のアルコキシ基、C1〜
C4のアルキル基又はハロゲン原子を置換基として含有
してもよい。またアリール基上の炭素原子と共同で環を
形成してもよい。このアルキル置換アミノ基としては具
体的には、ジエチルアミノ基、N−メチル−N−フェニ
ルアミノ基、N,N−ジフェニルアミノ基、N,N−ジ
(pートリル)アミノ基、ジベンジルアミノ基、ピペリ
ジノ基、モルホリノ基、ユロリジル基等が挙げられる。
【0069】(7)メチレンジオキシ基、又はメチレン
ジチオ基等のアルキレンジオキシ基又はアルキレンジチ
オ基等。
ジチオ基等のアルキレンジオキシ基又はアルキレンジチ
オ基等。
【0070】前記Xで表わされる構造部分は下記一般式
(C)のトリアリールアミノ基を有するジオール化合物
をホスゲン法、エステル交換法等を用い重合するとき、
下記一般式(B)のジオール化合物を併用することによ
り主鎖中に導入される。この場合、製造されるポリカー
ボネート樹脂はランダム共重合体、又はブロック共重合
体となる。また、Xの構造部分は下記一般式(C)のト
リアリールアミノ基を有するジオール化合物と下記一般
式(B)から誘導されるビスクロロホーメートとの重合
反応によっても繰り返し単位中に導入される。この場
合、製造されるポリカーボネートは交互共重合体とな
る。
(C)のトリアリールアミノ基を有するジオール化合物
をホスゲン法、エステル交換法等を用い重合するとき、
下記一般式(B)のジオール化合物を併用することによ
り主鎖中に導入される。この場合、製造されるポリカー
ボネート樹脂はランダム共重合体、又はブロック共重合
体となる。また、Xの構造部分は下記一般式(C)のト
リアリールアミノ基を有するジオール化合物と下記一般
式(B)から誘導されるビスクロロホーメートとの重合
反応によっても繰り返し単位中に導入される。この場
合、製造されるポリカーボネートは交互共重合体とな
る。
【0071】
【化28】 一般式(B)のジオール化合物としては(3)式と同じ
ものが挙げられる。
ものが挙げられる。
【0072】
【化29】 式中、R9、R10は置換若しくは無置換のアリール基、
Ar4、Ar5、Ar6は同一又は異なるアリレン基を表
わす。X、k、j及びnは、(3)式の場合と同じであ
る。
Ar4、Ar5、Ar6は同一又は異なるアリレン基を表
わす。X、k、j及びnは、(3)式の場合と同じであ
る。
【0073】(5)式の具体例 R9、R10は置換若しくは無置換のアリール基を表わす
が、その具体例としては以下のものを挙げることがで
き、同一であっても異なってもよい。芳香族炭化水素基
としては、フェニル基、縮合多環基としてナフチル基、
ピレニル基、2−フルオレニル基、9,9−ジメチル−
2−フルオレニル基、アズレニル基、アントリル基、ト
リフェニレニル基、クリセニル基、フルオレニリデンフ
ェニル基、5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテニリ
デンフェニル基、非縮合多環基としてビフェニリル基、
ターフェニリル基などが挙げられる。複素環基として
は、チエニル基、ベンゾチエニル基、フリル基、ベンゾ
フラニル基、カルバゾリル基などが挙げられる。
が、その具体例としては以下のものを挙げることがで
き、同一であっても異なってもよい。芳香族炭化水素基
としては、フェニル基、縮合多環基としてナフチル基、
ピレニル基、2−フルオレニル基、9,9−ジメチル−
2−フルオレニル基、アズレニル基、アントリル基、ト
リフェニレニル基、クリセニル基、フルオレニリデンフ
ェニル基、5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテニリ
デンフェニル基、非縮合多環基としてビフェニリル基、
ターフェニリル基などが挙げられる。複素環基として
は、チエニル基、ベンゾチエニル基、フリル基、ベンゾ
フラニル基、カルバゾリル基などが挙げられる。
【0074】また、Ar4、Ar5及びAr6で示される
アリレン基としてはR9及びR10で示したアリール基の
2価基が挙げられ、同一であっても異なってもよい。上
述のアリール基及びアリレン基は以下に示す基を置換基
として有してもよい。 (1)ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、シアノ
基、ニトロ基。 (2)アルキル基。アルキル基としては、好ましくは、
C1〜C12とりわけC1〜C8、さらに好ましくはC1〜C
4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、これらのアル
キル基はさらにフッ素原子、水酸基、シアノ基、C1〜
C4のアルコキシ基、フェニル基、又はハロゲン原子、
C1〜C4のアルキル基若しくはC1〜C4のアルコキシ基
で置換されたフェニル基を含有してもよい。具体的に
は、メチル基、エチル基、nープロピル基、iープロピ
ル基、tーブチル基、sーブチル基、nーブチル基、i
ーブチル基、トリフルオロメチル基、2−ヒドロキシエ
チル基、2−シアノエチル基、2−エトキシエチル基、
2−メトキシエチル基、ベンジル基、4−クロロベンジ
ル基、4−メチルベンジル基、4−メトキシベンジル
基、4−フェニルベンジル基等が挙げられる。
アリレン基としてはR9及びR10で示したアリール基の
2価基が挙げられ、同一であっても異なってもよい。上
述のアリール基及びアリレン基は以下に示す基を置換基
として有してもよい。 (1)ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、シアノ
基、ニトロ基。 (2)アルキル基。アルキル基としては、好ましくは、
C1〜C12とりわけC1〜C8、さらに好ましくはC1〜C
4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、これらのアル
キル基はさらにフッ素原子、水酸基、シアノ基、C1〜
C4のアルコキシ基、フェニル基、又はハロゲン原子、
C1〜C4のアルキル基若しくはC1〜C4のアルコキシ基
で置換されたフェニル基を含有してもよい。具体的に
は、メチル基、エチル基、nープロピル基、iープロピ
ル基、tーブチル基、sーブチル基、nーブチル基、i
ーブチル基、トリフルオロメチル基、2−ヒドロキシエ
チル基、2−シアノエチル基、2−エトキシエチル基、
2−メトキシエチル基、ベンジル基、4−クロロベンジ
ル基、4−メチルベンジル基、4−メトキシベンジル
基、4−フェニルベンジル基等が挙げられる。
【0075】(3)アルコキシ基(−OR112)。アル
コキシ基(−OR112)としては、R112が上記(2)で
定義したアルキル基のものが挙げられ、具体的には、メ
トキシ基、エトキシ基、nープロポキシ基、iープロポ
キシ基、tーブトキシ基、nーブトキシ基、sーブトキ
シ基、iーブトキシ基、2−ヒドロキシエトキシ基、2
−シアノエトキシ基、ベンジルオキシ基、4−メチルベ
ンジルオキシ基、トリフルオロメトキシ基等が挙げられ
る。
コキシ基(−OR112)としては、R112が上記(2)で
定義したアルキル基のものが挙げられ、具体的には、メ
トキシ基、エトキシ基、nープロポキシ基、iープロポ
キシ基、tーブトキシ基、nーブトキシ基、sーブトキ
シ基、iーブトキシ基、2−ヒドロキシエトキシ基、2
−シアノエトキシ基、ベンジルオキシ基、4−メチルベ
ンジルオキシ基、トリフルオロメトキシ基等が挙げられ
る。
【0076】(4)アリールオキシ基。アリールオキシ
基としては、アリール基としてフェニル基、ナフチル基
が挙げられる。これは、C1〜C4のアルコキシ基、C1
〜C4のアルキル基又はハロゲン原子を置換基として含
有してもよい。具体的には、フェノキシ基、1−ナフチ
ルオキシ基、2−ナフチルオキシ基、4−メチルフェノ
キシ基、4−メトキシフェノキシ基、4−クロロフェノ
キシ基、6−メチル−2−ナフチルオキシ基等が挙げら
れる。
基としては、アリール基としてフェニル基、ナフチル基
が挙げられる。これは、C1〜C4のアルコキシ基、C1
〜C4のアルキル基又はハロゲン原子を置換基として含
有してもよい。具体的には、フェノキシ基、1−ナフチ
ルオキシ基、2−ナフチルオキシ基、4−メチルフェノ
キシ基、4−メトキシフェノキシ基、4−クロロフェノ
キシ基、6−メチル−2−ナフチルオキシ基等が挙げら
れる。
【0077】(5)置換メルカプト基又はアリールメル
カプト基。置換メルカプト基又はアリールメルカプト基
としては、具体的にはメチルチオ基、エチルチオ基、フ
ェニルチオ基、pーメチルフェニルチオ基等が挙げられ
る。
カプト基。置換メルカプト基又はアリールメルカプト基
としては、具体的にはメチルチオ基、エチルチオ基、フ
ェニルチオ基、pーメチルフェニルチオ基等が挙げられ
る。
【0078】(6)アルキル置換アミノ基。アルキル置
換アミノ基としては、アルキル基は(2)で定義したア
ルキル基を表わす。具体的には、ジメチルアミノ基、ジ
エチルアミノ基、N−メチル−N−プロピルアミノ基、
N,N−ジベンジルアミノ基等が挙げられる。 (7)アシル基;具体的にはアセチル基、プロピオニル
基、ブチリル基、マロニル基、ベンゾイル基等が挙げら
れる。
換アミノ基としては、アルキル基は(2)で定義したア
ルキル基を表わす。具体的には、ジメチルアミノ基、ジ
エチルアミノ基、N−メチル−N−プロピルアミノ基、
N,N−ジベンジルアミノ基等が挙げられる。 (7)アシル基;具体的にはアセチル基、プロピオニル
基、ブチリル基、マロニル基、ベンゾイル基等が挙げら
れる。
【0079】前記Xで表わされる構造部分は下記一般式
(D)のトリアリールアミノ基を有するジオール化合物
をホスゲン法、エステル交換法等を用い重合するとき、
下記一般式(B)のジオール化合物を併用することによ
り主鎖中に導入される。この場合、製造されるポリカー
ボネート樹脂はランダム共重合体、又はブロック共重合
体となる。また、Xの構造部分は下記一般式(D)のト
リアリールアミノ基を有するジオール化合物と下記一般
式(B)から誘導されるビスクロロホーメートとの重合
反応によっても繰り返し単位中に導入される。この場
合、製造されるポリカーボネートは交互共重合体とな
る。
(D)のトリアリールアミノ基を有するジオール化合物
をホスゲン法、エステル交換法等を用い重合するとき、
下記一般式(B)のジオール化合物を併用することによ
り主鎖中に導入される。この場合、製造されるポリカー
ボネート樹脂はランダム共重合体、又はブロック共重合
体となる。また、Xの構造部分は下記一般式(D)のト
リアリールアミノ基を有するジオール化合物と下記一般
式(B)から誘導されるビスクロロホーメートとの重合
反応によっても繰り返し単位中に導入される。この場
合、製造されるポリカーボネートは交互共重合体とな
る。
【0080】
【化30】 一般式(B)のジオール化合物は(3)式と同じものが
挙げられる。
挙げられる。
【0081】
【化31】 式中、R11、R12は置換若しくは無置換のアリール基、
Ar7、Ar8、Ar9は同一又は異なるアリレン基、p
は1〜5の整数を表わす。X、k、j及びnは、(3)
式の場合と同じである。
Ar7、Ar8、Ar9は同一又は異なるアリレン基、p
は1〜5の整数を表わす。X、k、j及びnは、(3)
式の場合と同じである。
【0082】(6)式の具体例 R11、R12は置換若しくは無置換のアリール基を表わす
が、その具体例としては以下のものを挙げることがで
き、同一であっても異なってもよい。芳香族炭化水素基
としては、フェニル基、縮合多環基としてナフチル基、
ピレニル基、2−フルオレニル基、9,9−ジメチル−
2−フルオレニル基、アズレニル基、アントリル基、ト
リフェニレニル基、クリセニル基、フルオレニリデンフ
ェニル基、5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテニリ
デンフェニル基、非縮合多環基としてビフェニリル基、
ターフェニリル基などが挙げられる。複素環基として
は、チエニル基、ベンゾチエニル基、フリル基、ベンゾ
フラニル基、カルバゾリル基などが挙げられる。
が、その具体例としては以下のものを挙げることがで
き、同一であっても異なってもよい。芳香族炭化水素基
としては、フェニル基、縮合多環基としてナフチル基、
ピレニル基、2−フルオレニル基、9,9−ジメチル−
2−フルオレニル基、アズレニル基、アントリル基、ト
リフェニレニル基、クリセニル基、フルオレニリデンフ
ェニル基、5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテニリ
デンフェニル基、非縮合多環基としてビフェニリル基、
ターフェニリル基などが挙げられる。複素環基として
は、チエニル基、ベンゾチエニル基、フリル基、ベンゾ
フラニル基、カルバゾリル基などが挙げられる。
【0083】また、Ar7、Ar8及びAr9で示される
アリレン基としてはR11及びR12で示したアリール基の
2価基が挙げられ、同一であっても異なってもよい。上
述のアリール基及びアリレン基は以下に示す基を置換基
として有してもよい。 (1)ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、シアノ
基、ニトロ基。 (2)アルキル基。アルキル基としては、好ましくは、
C1〜C12とりわけC1〜C8、さらに好ましくはC1〜C
4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、これらのアル
キル基はさらにフッ素原子、水酸基、シアノ基、C1〜
C4のアルコキシ基、フェニル基、又はハロゲン原子、
C1〜C4のアルキル基若しくはC1〜C4のアルコキシ基
で置換されたフェニル基を含有してもよい。具体的に
は、メチル基、エチル基、nープロピル基、iープロピ
ル基、tーブチル基、sーブチル基、nーブチル基、i
ーブチル基、トリフルオロメチル基、2−ヒドロキシエ
チル基、2−シアノエチル基、2−エトキシエチル基、
2−メトキシエチル基、ベンジル基、4−クロロベンジ
ル基、4−メチルベンジル基、4−メトキシベンジル
基、4−フェニルベンジル基等が挙げられる。
アリレン基としてはR11及びR12で示したアリール基の
2価基が挙げられ、同一であっても異なってもよい。上
述のアリール基及びアリレン基は以下に示す基を置換基
として有してもよい。 (1)ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、シアノ
基、ニトロ基。 (2)アルキル基。アルキル基としては、好ましくは、
C1〜C12とりわけC1〜C8、さらに好ましくはC1〜C
4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、これらのアル
キル基はさらにフッ素原子、水酸基、シアノ基、C1〜
C4のアルコキシ基、フェニル基、又はハロゲン原子、
C1〜C4のアルキル基若しくはC1〜C4のアルコキシ基
で置換されたフェニル基を含有してもよい。具体的に
は、メチル基、エチル基、nープロピル基、iープロピ
ル基、tーブチル基、sーブチル基、nーブチル基、i
ーブチル基、トリフルオロメチル基、2−ヒドロキシエ
チル基、2−シアノエチル基、2−エトキシエチル基、
2−メトキシエチル基、ベンジル基、4−クロロベンジ
ル基、4−メチルベンジル基、4−メトキシベンジル
基、4−フェニルベンジル基等が挙げられる。
【0084】(3)アルコキシ基(−OR113)。アル
コキシ基(−OR113)としては、R113が上記(2)で
定義したアルキル基のものが挙げられ、具体的には、メ
トキシ基、エトキシ基、nープロポキシ基、iープロポ
キシ基、tーブトキシ基、nーブトキシ基、sーブトキ
シ基、iーブトキシ基、2−ヒドロキシエトキシ基、2
−シアノエトキシ基、ベンジルオキシ基、4−メチルベ
ンジルオキシ基、トリフルオロメトキシ基等が挙げられ
る。 (4)アリールオキシ基。アリールオキシ基としては、
アリール基としてフェニル基、ナフチル基が挙げられ
る。これは、C1〜C4のアルコキシ基、C1〜C4のアル
キル基又はハロゲン原子を置換基として含有してもよ
い。具体的には、フェノキシ基、1−ナフチルオキシ
基、2−ナフチルオキシ基、4−メチルフェノキシ基、
4−メトキシフェノキシ基、4−クロロフェノキシ基、
6−メチル−2−ナフチルオキシ基等が挙げられる。
コキシ基(−OR113)としては、R113が上記(2)で
定義したアルキル基のものが挙げられ、具体的には、メ
トキシ基、エトキシ基、nープロポキシ基、iープロポ
キシ基、tーブトキシ基、nーブトキシ基、sーブトキ
シ基、iーブトキシ基、2−ヒドロキシエトキシ基、2
−シアノエトキシ基、ベンジルオキシ基、4−メチルベ
ンジルオキシ基、トリフルオロメトキシ基等が挙げられ
る。 (4)アリールオキシ基。アリールオキシ基としては、
アリール基としてフェニル基、ナフチル基が挙げられ
る。これは、C1〜C4のアルコキシ基、C1〜C4のアル
キル基又はハロゲン原子を置換基として含有してもよ
い。具体的には、フェノキシ基、1−ナフチルオキシ
基、2−ナフチルオキシ基、4−メチルフェノキシ基、
4−メトキシフェノキシ基、4−クロロフェノキシ基、
6−メチル−2−ナフチルオキシ基等が挙げられる。
【0085】(5)置換メルカプト基又はアリールメル
カプト基。置換メルカプト基又はアリールメルカプト基
としては、具体的にはメチルチオ基、エチルチオ基、フ
ェニルチオ基、pーメチルフェニルチオ基等が挙げられ
る。 (6)アルキル置換アミノ基。アルキル置換アミノ基と
しては、アルキル基が上記(2)で定義したアルキル基
のものが挙げられ、具体的には、ジメチルアミノ基、ジ
エチルアミノ基、N−メチル−N−プロピルアミノ基、
N,N−ジベンジルアミノ基等が挙げられる。 (7)アシル基。アシル基としては、具体的にはアセチ
ル基、プロピオニル基、ブチリル基、マロニル基、ベン
ゾイル基等が挙げられる。
カプト基。置換メルカプト基又はアリールメルカプト基
としては、具体的にはメチルチオ基、エチルチオ基、フ
ェニルチオ基、pーメチルフェニルチオ基等が挙げられ
る。 (6)アルキル置換アミノ基。アルキル置換アミノ基と
しては、アルキル基が上記(2)で定義したアルキル基
のものが挙げられ、具体的には、ジメチルアミノ基、ジ
エチルアミノ基、N−メチル−N−プロピルアミノ基、
N,N−ジベンジルアミノ基等が挙げられる。 (7)アシル基。アシル基としては、具体的にはアセチ
ル基、プロピオニル基、ブチリル基、マロニル基、ベン
ゾイル基等が挙げられる。
【0086】前記Xで表わされる構造部分は下記一般式
(E)のトリアリールアミノ基を有するジオール化合物
をホスゲン法、エステル交換法等を用い重合するとき、
下記一般式(B)のジオール化合物を併用することによ
り主鎖中に導入される。この場合、製造されるポリカー
ボネート樹脂はランダム共重合体、又はブロック共重合
体となる。また、Xの構造部分は下記一般式(E)のト
リアリールアミノ基を有するジオール化合物と下記一般
式(B)から誘導されるビスクロロホーメートとの重合
反応によっても繰り返し単位中に導入される。この場
合、製造されるポリカーボネートは交互共重合体とな
る。
(E)のトリアリールアミノ基を有するジオール化合物
をホスゲン法、エステル交換法等を用い重合するとき、
下記一般式(B)のジオール化合物を併用することによ
り主鎖中に導入される。この場合、製造されるポリカー
ボネート樹脂はランダム共重合体、又はブロック共重合
体となる。また、Xの構造部分は下記一般式(E)のト
リアリールアミノ基を有するジオール化合物と下記一般
式(B)から誘導されるビスクロロホーメートとの重合
反応によっても繰り返し単位中に導入される。この場
合、製造されるポリカーボネートは交互共重合体とな
る。
【0087】
【化32】 一般式(B)のジオール化合物は(3)式と同じものが
挙げられる。
挙げられる。
【0088】
【化33】 式中、R13、R14は置換若しくは無置換のアリール基、
Ar10、Ar11、Ar12は同一又は異なるアリレン基、
X1、X2は置換若しくは無置換のエチレン基、又は置換
若しくは無置換のビニレン基を表わす。X、k、j及び
nは、(3)式の場合と同じである。
Ar10、Ar11、Ar12は同一又は異なるアリレン基、
X1、X2は置換若しくは無置換のエチレン基、又は置換
若しくは無置換のビニレン基を表わす。X、k、j及び
nは、(3)式の場合と同じである。
【0089】(7)式の具体例 R13、R14は置換若しくは無置換のアリール基を表わす
が、その具体例としては以下のものを挙げることがで
き、同一であっても異なってもよい。芳香族炭化水素基
としては、フェニル基、縮合多環基としてナフチル基、
ピレニル基、2−フルオレニル基、9,9−ジメチル−
2−フルオレニル基、アズレニル基、アントリル基、ト
リフェニレニル基、クリセニル基、フルオレニリデンフ
ェニル基、5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテニリ
デンフェニル基、非縮合多環基としてビフェニリル基、
ターフェニリル基などが挙げられる。複素環基として
は、チエニル基、ベンゾチエニル基、フリル基、ベンゾ
フラニル基、カルバゾリル基などが挙げられる。
が、その具体例としては以下のものを挙げることがで
き、同一であっても異なってもよい。芳香族炭化水素基
としては、フェニル基、縮合多環基としてナフチル基、
ピレニル基、2−フルオレニル基、9,9−ジメチル−
2−フルオレニル基、アズレニル基、アントリル基、ト
リフェニレニル基、クリセニル基、フルオレニリデンフ
ェニル基、5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテニリ
デンフェニル基、非縮合多環基としてビフェニリル基、
ターフェニリル基などが挙げられる。複素環基として
は、チエニル基、ベンゾチエニル基、フリル基、ベンゾ
フラニル基、カルバゾリル基などが挙げられる。
【0090】また、Ar10、Ar11及びAr12で示され
るアリレン基としてはR13及びR14で示したアリール基
の2価基が挙げられ、同一であっても異なってもよい。
上述のアリール基及びアリレン基は以下に示す基を置換
基として有してもよい。 (1)ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、シアノ
基、ニトロ基。(2)アルキル基。アルキル基として
は、好ましくは、C1〜C12とりわけC1〜C8、さらに
好ましくはC1〜C4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であ
り、これらのアルキル基はさらにフッ素原子、水酸基、
シアノ基、C1〜C4のアルコキシ基、フェニル基、又は
ハロゲン原子、C1〜C4のアルキル基若しくはC1〜C4
のアルコキシ基で置換されたフェニル基を含有してもよ
い。具体的には、メチル基、エチル基、nープロピル
基、iープロピル基、tーブチル基、sーブチル基、n
ーブチル基、iーブチル基、トリフルオロメチル基、2
−ヒドロキシエチル基、2−シアノエチル基、2−エト
キシエチル基、2−メトキシエチル基、ベンジル基、4
−クロロベンジル基、4−メチルベンジル基、4−メト
キシベンジル基、4−フェニルベンジル基等が挙げられ
る。
るアリレン基としてはR13及びR14で示したアリール基
の2価基が挙げられ、同一であっても異なってもよい。
上述のアリール基及びアリレン基は以下に示す基を置換
基として有してもよい。 (1)ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、シアノ
基、ニトロ基。(2)アルキル基。アルキル基として
は、好ましくは、C1〜C12とりわけC1〜C8、さらに
好ましくはC1〜C4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であ
り、これらのアルキル基はさらにフッ素原子、水酸基、
シアノ基、C1〜C4のアルコキシ基、フェニル基、又は
ハロゲン原子、C1〜C4のアルキル基若しくはC1〜C4
のアルコキシ基で置換されたフェニル基を含有してもよ
い。具体的には、メチル基、エチル基、nープロピル
基、iープロピル基、tーブチル基、sーブチル基、n
ーブチル基、iーブチル基、トリフルオロメチル基、2
−ヒドロキシエチル基、2−シアノエチル基、2−エト
キシエチル基、2−メトキシエチル基、ベンジル基、4
−クロロベンジル基、4−メチルベンジル基、4−メト
キシベンジル基、4−フェニルベンジル基等が挙げられ
る。
【0091】(3)アルコキシ基(−OR114)。アル
コキシ基(−OR114)としては、R114が上記(2)で
定義したアルキル基のものが挙げられ、具体的には、メ
トキシ基、エトキシ基、nープロポキシ基、iープロポ
キシ基、tーブトキシ基、nーブトキシ基、sーブトキ
シ基、iーブトキシ基、2−ヒドロキシエトキシ基、2
−シアノエトキシ基、ベンジルオキシ基、4−メチルベ
ンジルオキシ基、トリフルオロメトキシ基等が挙げられ
る。
コキシ基(−OR114)としては、R114が上記(2)で
定義したアルキル基のものが挙げられ、具体的には、メ
トキシ基、エトキシ基、nープロポキシ基、iープロポ
キシ基、tーブトキシ基、nーブトキシ基、sーブトキ
シ基、iーブトキシ基、2−ヒドロキシエトキシ基、2
−シアノエトキシ基、ベンジルオキシ基、4−メチルベ
ンジルオキシ基、トリフルオロメトキシ基等が挙げられ
る。
【0092】(4)アリールオキシ基。アリールオキシ
基としては、アリール基としてフェニル基、ナフチル基
を有するものが挙げられる。これは、C1〜C4のアルコ
キシ基、C1〜C4のアルキル基又はハロゲン原子を置換
基として含有してもよい。具体的には、フェノキシ基、
1−ナフチルオキシ基、2−ナフチルオキシ基、4−メ
チルフェノキシ基、4−メトキシフェノキシ基、4−ク
ロロフェノキシ基、6−メチル−2−ナフチルオキシ基
等が挙げられる。
基としては、アリール基としてフェニル基、ナフチル基
を有するものが挙げられる。これは、C1〜C4のアルコ
キシ基、C1〜C4のアルキル基又はハロゲン原子を置換
基として含有してもよい。具体的には、フェノキシ基、
1−ナフチルオキシ基、2−ナフチルオキシ基、4−メ
チルフェノキシ基、4−メトキシフェノキシ基、4−ク
ロロフェノキシ基、6−メチル−2−ナフチルオキシ基
等が挙げられる。
【0093】(5)置換メルカプト基又はアリールメル
カプト基。置換メルカプト基又はアリールメルカプト基
としては、具体的にはメチルチオ基、エチルチオ基、フ
ェニルチオ基、pーメチルフェニルチオ基等が挙げられ
る。
カプト基。置換メルカプト基又はアリールメルカプト基
としては、具体的にはメチルチオ基、エチルチオ基、フ
ェニルチオ基、pーメチルフェニルチオ基等が挙げられ
る。
【0094】(6)アルキル置換アミノ基。アルキル置
換アミノ基としては、アルキル基が上記(2)で定義し
たアルキル基のものが挙げられ、具体的には、ジメチル
アミノ基、ジエチルアミノ基、N−メチル−N−プロピ
ルアミノ基、N,N−ジベンジルアミノ基等が挙げられ
る。 (7)アシル基。アシル基としては、具体的にはアセチ
ル基、プロピオニル基、ブチリル基、マロニル基、ベン
ゾイル基等が挙げられる。
換アミノ基としては、アルキル基が上記(2)で定義し
たアルキル基のものが挙げられ、具体的には、ジメチル
アミノ基、ジエチルアミノ基、N−メチル−N−プロピ
ルアミノ基、N,N−ジベンジルアミノ基等が挙げられ
る。 (7)アシル基。アシル基としては、具体的にはアセチ
ル基、プロピオニル基、ブチリル基、マロニル基、ベン
ゾイル基等が挙げられる。
【0095】前記X1、X2の構造部分は置換若しくは無
置換のエチレン基、置換若しくは無置換のビニレン基を
表わし、この置換基としては、シアノ基、ハロゲン原
子、ニトロ基、上記R13、R14のアリール基、上記
(2)のアルキル基が挙げられる。
置換のエチレン基、置換若しくは無置換のビニレン基を
表わし、この置換基としては、シアノ基、ハロゲン原
子、ニトロ基、上記R13、R14のアリール基、上記
(2)のアルキル基が挙げられる。
【0096】前記Xで表わされる構造部分は下記一般式
(F)のトリアリールアミノ基を有するジオール化合物
をホスゲン法、エステル交換法等を用い重合するとき、
下記一般式(B)のジオール化合物を併用することによ
り主鎖中に導入される。この場合、製造されるポリカー
ボネート樹脂はランダム共重合体、又はブロック共重合
体となる。また、Xの構造部分は下記一般式(F)のト
リアリールアミノ基を有するジオール化合物と下記一般
式(B)から誘導されるビスクロロホーメートとの重合
反応によっても繰り返し単位中に導入される。この場
合、製造されるポリカーボネートは交互共重合体とな
る。
(F)のトリアリールアミノ基を有するジオール化合物
をホスゲン法、エステル交換法等を用い重合するとき、
下記一般式(B)のジオール化合物を併用することによ
り主鎖中に導入される。この場合、製造されるポリカー
ボネート樹脂はランダム共重合体、又はブロック共重合
体となる。また、Xの構造部分は下記一般式(F)のト
リアリールアミノ基を有するジオール化合物と下記一般
式(B)から誘導されるビスクロロホーメートとの重合
反応によっても繰り返し単位中に導入される。この場
合、製造されるポリカーボネートは交互共重合体とな
る。
【0097】
【化34】 一般式(B)のジオール化合物は(3)式と同じものが
挙げられる。
挙げられる。
【0098】
【化35】
【0099】式中、R15、R16、R17、R18は置換若し
くは無置換のアリール基、Ar13、Ar14、Ar15、A
r16は同一又は異なるアリレン基、Y1、Y2、Y3は単
結合、置換若しくは無置換のアルキレン基、置換若しく
は無置換のシクロアルキレン基、置換若しくは無置換の
アルキレンエーテル基、酸素原子、硫黄原子、ビニレン
基を表わし同一であっても異なってもよい。X、k、j
及びnは、(3)式の場合と同じである。
くは無置換のアリール基、Ar13、Ar14、Ar15、A
r16は同一又は異なるアリレン基、Y1、Y2、Y3は単
結合、置換若しくは無置換のアルキレン基、置換若しく
は無置換のシクロアルキレン基、置換若しくは無置換の
アルキレンエーテル基、酸素原子、硫黄原子、ビニレン
基を表わし同一であっても異なってもよい。X、k、j
及びnは、(3)式の場合と同じである。
【0100】(8)式の具体例 R15、R16、R17、R18は置換若しくは無置換のアリー
ル基を表わすが、その具体例としては以下のものを挙げ
ることができ、同一であっても異なってもよい。
ル基を表わすが、その具体例としては以下のものを挙げ
ることができ、同一であっても異なってもよい。
【0101】芳香族炭化水素基としては、フェニル基、
縮合多環基としてナフチル基、ピレニル基、2−フルオ
レニル基、9,9−ジメチル−2−フルオレニル基、ア
ズレニル基、アントリル基、トリフェニレニル基、クリ
セニル基、フルオレニリデンフェニル基、5H−ジベン
ゾ[a,d]シクロヘプテニリデンフェニル基、非縮合
多環基としてビフェニリル基、ターフェニリル基などが
挙げられる。複素環基としては、チエニル基、ベンゾチ
エニル基、フリル基、ベンゾフラニル基、カルバゾリル
基などが挙げられる。
縮合多環基としてナフチル基、ピレニル基、2−フルオ
レニル基、9,9−ジメチル−2−フルオレニル基、ア
ズレニル基、アントリル基、トリフェニレニル基、クリ
セニル基、フルオレニリデンフェニル基、5H−ジベン
ゾ[a,d]シクロヘプテニリデンフェニル基、非縮合
多環基としてビフェニリル基、ターフェニリル基などが
挙げられる。複素環基としては、チエニル基、ベンゾチ
エニル基、フリル基、ベンゾフラニル基、カルバゾリル
基などが挙げられる。
【0102】また、Ar13、Ar14、Ar15及びAr16
で示されるアリレン基としてはR15、R16、R17、及び
R18で示した上記のアリール基の2価基が挙げられ、同
一であっても異なってもよい。
で示されるアリレン基としてはR15、R16、R17、及び
R18で示した上記のアリール基の2価基が挙げられ、同
一であっても異なってもよい。
【0103】上述のアリール基及びアリレン基は以下に
示す基を置換基として有してもよい。 (1)ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、シアノ
基、ニトロ基。 (2)アルキル基。アルキル基としては、好ましくは、
C1〜C12とりわけC1〜C8、さらに好ましくはC1〜C
4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、これらのアル
キル基はさらにフッ素原子、水酸基、シアノ基、C1〜
C4のアルコキシ基、フェニル基、又はハロゲン原子、
C1〜C4のアルキル基若しくはC1〜C4のアルコキシ基
で置換されたフェニル基を含有してもよい。具体的に
は、メチル基、エチル基、nープロピル基、iープロピ
ル基、tーブチル基、sーブチル基、nーブチル基、i
ーブチル基、トリフルオロメチル基、2−ヒドロキシエ
チル基、2−シアノエチル基、2−エトキシエチル基、
2−メトキシエチル基、ベンジル基、4−クロロベンジ
ル基、4−メチルベンジル基、4−メトキシベンジル
基、4−フェニルベンジル基等が挙げられる。
示す基を置換基として有してもよい。 (1)ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、シアノ
基、ニトロ基。 (2)アルキル基。アルキル基としては、好ましくは、
C1〜C12とりわけC1〜C8、さらに好ましくはC1〜C
4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、これらのアル
キル基はさらにフッ素原子、水酸基、シアノ基、C1〜
C4のアルコキシ基、フェニル基、又はハロゲン原子、
C1〜C4のアルキル基若しくはC1〜C4のアルコキシ基
で置換されたフェニル基を含有してもよい。具体的に
は、メチル基、エチル基、nープロピル基、iープロピ
ル基、tーブチル基、sーブチル基、nーブチル基、i
ーブチル基、トリフルオロメチル基、2−ヒドロキシエ
チル基、2−シアノエチル基、2−エトキシエチル基、
2−メトキシエチル基、ベンジル基、4−クロロベンジ
ル基、4−メチルベンジル基、4−メトキシベンジル
基、4−フェニルベンジル基等が挙げられる。
【0104】(3)アルコキシ基(−OR115)。アル
コキシ基(−OR115)としては、R115が上記(2)で
定義したアルキル基のものが挙げられ、具体的には、メ
トキシ基、エトキシ基、nープロポキシ基、iープロポ
キシ基、tーブトキシ基、nーブトキシ基、sーブトキ
シ基、iーブトキシ基、2−ヒドロキシエトキシ基、2
−シアノエトキシ基、ベンジルオキシ基、4−メチルベ
ンジルオキシ基、トリフルオロメトキシ基等が挙げられ
る。
コキシ基(−OR115)としては、R115が上記(2)で
定義したアルキル基のものが挙げられ、具体的には、メ
トキシ基、エトキシ基、nープロポキシ基、iープロポ
キシ基、tーブトキシ基、nーブトキシ基、sーブトキ
シ基、iーブトキシ基、2−ヒドロキシエトキシ基、2
−シアノエトキシ基、ベンジルオキシ基、4−メチルベ
ンジルオキシ基、トリフルオロメトキシ基等が挙げられ
る。
【0105】(4)アリールオキシ基。アリールオキシ
基としては、アリール基としてフェニル基、ナフチル基
が挙げられる。これは、C1〜C4のアルコキシ基、C1
〜C4のアルキル基又はハロゲン原子を置換基として含
有してもよい。具体的には、フェノキシ基、1−ナフチ
ルオキシ基、2−ナフチルオキシ基、4−メチルフェノ
キシ基、4−メトキシフェノキシ基、4−クロロフェノ
キシ基、6−メチル−2−ナフチルオキシ基等が挙げら
れる。
基としては、アリール基としてフェニル基、ナフチル基
が挙げられる。これは、C1〜C4のアルコキシ基、C1
〜C4のアルキル基又はハロゲン原子を置換基として含
有してもよい。具体的には、フェノキシ基、1−ナフチ
ルオキシ基、2−ナフチルオキシ基、4−メチルフェノ
キシ基、4−メトキシフェノキシ基、4−クロロフェノ
キシ基、6−メチル−2−ナフチルオキシ基等が挙げら
れる。
【0106】前記Y1、Y2、Y3の構造部分は単結合、
置換若しくは無置換のアルキレン基、置換若しくは無置
換のシクロアルキレン基、置換若しくは無置換のアルキ
レンエーテル基、酸素原子、硫黄原子、ビニレン基を表
わし、同一であっても異なっていてもよい。
置換若しくは無置換のアルキレン基、置換若しくは無置
換のシクロアルキレン基、置換若しくは無置換のアルキ
レンエーテル基、酸素原子、硫黄原子、ビニレン基を表
わし、同一であっても異なっていてもよい。
【0107】このアルキレン基としては、上記(2)で
示したアルキル基より誘導される2価基が挙げられ、具
体的には、メチレン基、エチレン基、1,3−プロピレ
ン基、1,4−ブチレン基、2−メチル−1,3−プロ
ピレン基、ジフルオロメチレン基、ヒドロキシエチレン
基、シアノエチレン基、メトキシエチレン基、フェニル
メチレン基、4−メチルフェニルメチレン基、2,2−
プロピレン基、2,2−ブチレン基、ジフェニルメチレ
ン基等を挙げることができる。
示したアルキル基より誘導される2価基が挙げられ、具
体的には、メチレン基、エチレン基、1,3−プロピレ
ン基、1,4−ブチレン基、2−メチル−1,3−プロ
ピレン基、ジフルオロメチレン基、ヒドロキシエチレン
基、シアノエチレン基、メトキシエチレン基、フェニル
メチレン基、4−メチルフェニルメチレン基、2,2−
プロピレン基、2,2−ブチレン基、ジフェニルメチレ
ン基等を挙げることができる。
【0108】同シクロアルキレン基としては、1,1−
シクロペンチレン基、1,1−シクロヘキシレン基、
1,1−シクロオクチレン基等を挙げることができる。
シクロペンチレン基、1,1−シクロヘキシレン基、
1,1−シクロオクチレン基等を挙げることができる。
【0109】同アルキレンエーテル基としては、ジメチ
レンエーテル基、ジエチレンエーテル基、エチレンメチ
レンエーテル基、ビス(トリエチレン)エーテル基、ポ
リテトラメチレンエーテル基等が挙げられる。
レンエーテル基、ジエチレンエーテル基、エチレンメチ
レンエーテル基、ビス(トリエチレン)エーテル基、ポ
リテトラメチレンエーテル基等が挙げられる。
【0110】前記Xで表わされる構造部分は下記一般式
(G)のトリアリールアミノ基を有するジオール化合物
をホスゲン法、エステル交換法等を用い重合するとき、
下記一般式(B)のジオール化合物を併用することによ
り主鎖中に導入される。この場合、製造されるポリカー
ボネート樹脂はランダム共重合体、又はブロック共重合
体となる。また、Xの構造部分は下記一般式(G)のト
リアリールアミノ基を有するジオール化合物と下記一般
式(B)から誘導されるビスクロロホーメートとの重合
反応によっても繰り返し単位中に導入される。この場
合、製造されるポリカーボネートは交互共重合体とな
る。
(G)のトリアリールアミノ基を有するジオール化合物
をホスゲン法、エステル交換法等を用い重合するとき、
下記一般式(B)のジオール化合物を併用することによ
り主鎖中に導入される。この場合、製造されるポリカー
ボネート樹脂はランダム共重合体、又はブロック共重合
体となる。また、Xの構造部分は下記一般式(G)のト
リアリールアミノ基を有するジオール化合物と下記一般
式(B)から誘導されるビスクロロホーメートとの重合
反応によっても繰り返し単位中に導入される。この場
合、製造されるポリカーボネートは交互共重合体とな
る。
【0111】
【化36】 一般式(B)のジオール化合物は(3)式と同じものが
挙げられる。
挙げられる。
【0112】
【化37】 式中、R19、R20は水素原子、置換若しくは無置換のア
リール基を表わし、R19とR20は環を形成していてもよ
い。Ar17、Ar18、Ar19は同一又は異なるアリレン
基を表わす。X、k、j及びnは、(3)式の場合と同
じである。
リール基を表わし、R19とR20は環を形成していてもよ
い。Ar17、Ar18、Ar19は同一又は異なるアリレン
基を表わす。X、k、j及びnは、(3)式の場合と同
じである。
【0113】(9)式の具体例 R19、R20は置換若しくは無置換のアリール基を表わす
が、その具体例としては以下のものを挙げることがで
き、同一であっても異なってもよい。
が、その具体例としては以下のものを挙げることがで
き、同一であっても異なってもよい。
【0114】芳香族炭化水素基としては、フェニル基、
縮合多環基としてナフチル基、ピレニル基、2−フルオ
レニル基、9,9−ジメチル−2−フルオレニル基、ア
ズレニル基、アントリル基、トリフェニレニル基、クリ
セニル基、フルオレニリデンフェニル基、5H−ジベン
ゾ[a,d]シクロヘプテニリデンフェニル基、非縮合
多環基としてビフェニリル基、ターフェニリル基などが
挙げられる。複素環基としては、チエニル基、ベンゾチ
エニル基、フリル基、ベンゾフラニル基、カルバゾリル
基などが挙げられる。
縮合多環基としてナフチル基、ピレニル基、2−フルオ
レニル基、9,9−ジメチル−2−フルオレニル基、ア
ズレニル基、アントリル基、トリフェニレニル基、クリ
セニル基、フルオレニリデンフェニル基、5H−ジベン
ゾ[a,d]シクロヘプテニリデンフェニル基、非縮合
多環基としてビフェニリル基、ターフェニリル基などが
挙げられる。複素環基としては、チエニル基、ベンゾチ
エニル基、フリル基、ベンゾフラニル基、カルバゾリル
基などが挙げられる。
【0115】また、R19、R20は環を形成する場合、9
−フルオリニデン、5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘ
ブテニリデンなどが挙げられる。また、Ar17、Ar18
及びAr19で示されるアリレン基としてはR19及びR20
で示したアリール基の2価基が挙げられ、同一であって
も異なってもよい。
−フルオリニデン、5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘ
ブテニリデンなどが挙げられる。また、Ar17、Ar18
及びAr19で示されるアリレン基としてはR19及びR20
で示したアリール基の2価基が挙げられ、同一であって
も異なってもよい。
【0116】上述のアリール基及びアリレン基は以下に
示す基を置換基として有してもよい。 (1)ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、シアノ
基、ニトロ基。 (2)アルキル基。アルキル基としては、好ましくは、
C1〜C12とりわけC1〜C8、さらに好ましくはC1〜C
4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、これらのアル
キル基はさらにフッ素原子、水酸基、シアノ基、C1〜
C4のアルコキシ基、フェニル基、又はハロゲン原子、
C1〜C4のアルキル基若しくはC1〜C4のアルコキシ基
で置換されたフェニル基を含有してもよい。具体的に
は、メチル基、エチル基、nープロピル基、iープロピ
ル基、tーブチル基、sーブチル基、nーブチル基、i
ーブチル基、トリフルオロメチル基、2−ヒドロキシエ
チル基、2−シアノエチル基、2−エトキシエチル基、
2−メトキシエチル基、ベンジル基、4−クロロベンジ
ル基、4−メチルベンジル基、4−メトキシベンジル
基、4−フェニルベンジル基等が挙げられる。
示す基を置換基として有してもよい。 (1)ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、シアノ
基、ニトロ基。 (2)アルキル基。アルキル基としては、好ましくは、
C1〜C12とりわけC1〜C8、さらに好ましくはC1〜C
4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、これらのアル
キル基はさらにフッ素原子、水酸基、シアノ基、C1〜
C4のアルコキシ基、フェニル基、又はハロゲン原子、
C1〜C4のアルキル基若しくはC1〜C4のアルコキシ基
で置換されたフェニル基を含有してもよい。具体的に
は、メチル基、エチル基、nープロピル基、iープロピ
ル基、tーブチル基、sーブチル基、nーブチル基、i
ーブチル基、トリフルオロメチル基、2−ヒドロキシエ
チル基、2−シアノエチル基、2−エトキシエチル基、
2−メトキシエチル基、ベンジル基、4−クロロベンジ
ル基、4−メチルベンジル基、4−メトキシベンジル
基、4−フェニルベンジル基等が挙げられる。
【0117】(3)アルコキシ基(−OR116)。アル
コキシ基(−OR116)としては、R116が上記(2)で
定義したアルキル基のものが挙げられ、具体的には、メ
トキシ基、エトキシ基、nープロポキシ基、iープロポ
キシ基、tーブトキシ基、nーブトキシ基、sーブトキ
シ基、iーブトキシ基、2−ヒドロキシエトキシ基、2
−シアノエトキシ基、ベンジルオキシ基、4−メチルベ
ンジルオキシ基、トリフルオロメトキシ基等が挙げられ
る。
コキシ基(−OR116)としては、R116が上記(2)で
定義したアルキル基のものが挙げられ、具体的には、メ
トキシ基、エトキシ基、nープロポキシ基、iープロポ
キシ基、tーブトキシ基、nーブトキシ基、sーブトキ
シ基、iーブトキシ基、2−ヒドロキシエトキシ基、2
−シアノエトキシ基、ベンジルオキシ基、4−メチルベ
ンジルオキシ基、トリフルオロメトキシ基等が挙げられ
る。
【0118】(4)アリールオキシ基。アリールオキシ
基としては、アリール基としてフェニル基、ナフチル基
を有するものが挙げられる。これは、C1〜C4のアルコ
キシ基、C1〜C4のアルキル基又はハロゲン原子を置換
基として含有してもよい。具体的には、フェノキシ基、
1−ナフチルオキシ基、2−ナフチルオキシ基、4−メ
チルフェノキシ基、4−メトキシフェノキシ基、4−ク
ロロフェノキシ基、6−メチル−2−ナフチルオキシ基
等が挙げられる。
基としては、アリール基としてフェニル基、ナフチル基
を有するものが挙げられる。これは、C1〜C4のアルコ
キシ基、C1〜C4のアルキル基又はハロゲン原子を置換
基として含有してもよい。具体的には、フェノキシ基、
1−ナフチルオキシ基、2−ナフチルオキシ基、4−メ
チルフェノキシ基、4−メトキシフェノキシ基、4−ク
ロロフェノキシ基、6−メチル−2−ナフチルオキシ基
等が挙げられる。
【0119】(5)置換メルカプト基又はアリールメル
カプト基。置換メルカプト基又はアリールメルカプト基
としては、具体的にはメチルチオ基、エチルチオ基、フ
ェニルチオ基、pーメチルフェニルチオ基等が挙げられ
る。 (6)アルキル置換アミノ基。アルキル置換アミノ基と
しては、アルキル基が上記(2)で定義したアルキル基
のものが挙げられ、具体的には、ジメチルアミノ基、ジ
エチルアミノ基、N−メチル−N−プロピルアミノ基、
N,N−ジベンジルアミノ基等が挙げられる。 (7)アシル基。アシル基としては、具体的にはアセチ
ル基、プロピオニル基、ブチリル基、マロニル基、ベン
ゾイル基等が挙げられる。
カプト基。置換メルカプト基又はアリールメルカプト基
としては、具体的にはメチルチオ基、エチルチオ基、フ
ェニルチオ基、pーメチルフェニルチオ基等が挙げられ
る。 (6)アルキル置換アミノ基。アルキル置換アミノ基と
しては、アルキル基が上記(2)で定義したアルキル基
のものが挙げられ、具体的には、ジメチルアミノ基、ジ
エチルアミノ基、N−メチル−N−プロピルアミノ基、
N,N−ジベンジルアミノ基等が挙げられる。 (7)アシル基。アシル基としては、具体的にはアセチ
ル基、プロピオニル基、ブチリル基、マロニル基、ベン
ゾイル基等が挙げられる。
【0120】前記Xの構造部分は下記一般式(H)のト
リアリールアミノ基を有するジオール化合物をホスゲン
法、エステル交換法等を用い重合するとき、下記一般式
(B)のジオール化合物を併用することにより主鎖中に
導入される。この場合、製造されるポリカーボネート樹
脂はランダム共重合体、又はブロック共重合体となる。
また、Xの構造部分は下記一般式(H)のトリアリール
アミノ基を有するジオール化合物と下記一般式(B)か
ら誘導されるビスクロロホーメートとの重合反応によっ
ても繰り返し単位中に導入される。この場合、製造され
るポリカーボネートは交互共重合体となる。
リアリールアミノ基を有するジオール化合物をホスゲン
法、エステル交換法等を用い重合するとき、下記一般式
(B)のジオール化合物を併用することにより主鎖中に
導入される。この場合、製造されるポリカーボネート樹
脂はランダム共重合体、又はブロック共重合体となる。
また、Xの構造部分は下記一般式(H)のトリアリール
アミノ基を有するジオール化合物と下記一般式(B)か
ら誘導されるビスクロロホーメートとの重合反応によっ
ても繰り返し単位中に導入される。この場合、製造され
るポリカーボネートは交互共重合体となる。
【0121】
【化38】 一般式(B)のジオール化合物は(3)式と同じものが
挙げられる。
挙げられる。
【0122】
【化39】 式中、R21は置換若しくは無置換のアリール基、A
r20、Ar21、Ar22、Ar23は同一又は異なるアリレ
ン基を表わす。X、k、j及びnは、(3)式の場合と
同じである。
r20、Ar21、Ar22、Ar23は同一又は異なるアリレ
ン基を表わす。X、k、j及びnは、(3)式の場合と
同じである。
【0123】(10)式の具体例 R21は置換若しくは無置換のアリール基を表わすが、そ
の具体例としては以下のものを挙げることができ、同一
であっても異なってもよい。
の具体例としては以下のものを挙げることができ、同一
であっても異なってもよい。
【0124】芳香族炭化水素基としては、フェニル基、
縮合多環基としてナフチル基、ピレニル基、2−フルオ
レニル基、9,9−ジメチル−2−フルオレニル基、ア
ズレニル基、アントリル基、トリフェニレニル基、クリ
セニル基、フルオレニリデンフェニル基、5H−ジベン
ゾ[a,d]シクロヘプテニリデンフェニル基、非縮合
多環基としてビフェニリル基、ターフェニリル基などが
挙げられる。複素環基としては、チエニル基、ベンゾチ
エニル基、フリル基、ベンゾフラニル基、カルバゾリル
基などが挙げられる。
縮合多環基としてナフチル基、ピレニル基、2−フルオ
レニル基、9,9−ジメチル−2−フルオレニル基、ア
ズレニル基、アントリル基、トリフェニレニル基、クリ
セニル基、フルオレニリデンフェニル基、5H−ジベン
ゾ[a,d]シクロヘプテニリデンフェニル基、非縮合
多環基としてビフェニリル基、ターフェニリル基などが
挙げられる。複素環基としては、チエニル基、ベンゾチ
エニル基、フリル基、ベンゾフラニル基、カルバゾリル
基などが挙げられる。
【0125】また、Ar20、Ar21、Ar22及びAr23
で示されるアリレン基としてはR21で示したアリール基
の2価基が挙げられ、同一であっても異なってもよい。
上述のアリール基及びアリレン基は以下に示す基を置換
基として有してもよい。 (1)ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、シアノ
基、ニトロ基。
で示されるアリレン基としてはR21で示したアリール基
の2価基が挙げられ、同一であっても異なってもよい。
上述のアリール基及びアリレン基は以下に示す基を置換
基として有してもよい。 (1)ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、シアノ
基、ニトロ基。
【0126】(2)アルキル基。アルキル基としては、
好ましくは、C1〜C12とりわけC1〜C8、さらに好ま
しくはC1〜C4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、
これらのアルキル基はさらにフッ素原子、水酸基、シア
ノ基、C1〜C4のアルコキシ基、フェニル基、又はハロ
ゲン原子、C1〜C4のアルキル基若しくはC1〜C4のア
ルコキシ基で置換されたフェニル基を含有してもよい。
具体的には、メチル基、エチル基、nープロピル基、i
ープロピル基、tーブチル基、sーブチル基、nーブチ
ル基、iーブチル基、トリフルオロメチル基、2−ヒド
ロキシエチル基、2−シアノエチル基、2−エトキシエ
チル基、2−メトキシエチル基、ベンジル基、4−クロ
ロベンジル基、4−メチルベンジル基、4−メトキシベ
ンジル基、4−フェニルベンジル基等が挙げられる。
好ましくは、C1〜C12とりわけC1〜C8、さらに好ま
しくはC1〜C4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、
これらのアルキル基はさらにフッ素原子、水酸基、シア
ノ基、C1〜C4のアルコキシ基、フェニル基、又はハロ
ゲン原子、C1〜C4のアルキル基若しくはC1〜C4のア
ルコキシ基で置換されたフェニル基を含有してもよい。
具体的には、メチル基、エチル基、nープロピル基、i
ープロピル基、tーブチル基、sーブチル基、nーブチ
ル基、iーブチル基、トリフルオロメチル基、2−ヒド
ロキシエチル基、2−シアノエチル基、2−エトキシエ
チル基、2−メトキシエチル基、ベンジル基、4−クロ
ロベンジル基、4−メチルベンジル基、4−メトキシベ
ンジル基、4−フェニルベンジル基等が挙げられる。
【0127】(3)アルコキシ基(−OR117)。アル
コキシ基(−OR117)としては、R117が上記(2)で
定義したアルキル基のものが挙げられ、具体的には、メ
トキシ基、エトキシ基、nープロポキシ基、iープロポ
キシ基、tーブトキシ基、nーブトキシ基、sーブトキ
シ基、iーブトキシ基、2−ヒドロキシエトキシ基、2
−シアノエトキシ基、ベンジルオキシ基、4−メチルベ
ンジルオキシ基、トリフルオロメトキシ基等が挙げられ
る。
コキシ基(−OR117)としては、R117が上記(2)で
定義したアルキル基のものが挙げられ、具体的には、メ
トキシ基、エトキシ基、nープロポキシ基、iープロポ
キシ基、tーブトキシ基、nーブトキシ基、sーブトキ
シ基、iーブトキシ基、2−ヒドロキシエトキシ基、2
−シアノエトキシ基、ベンジルオキシ基、4−メチルベ
ンジルオキシ基、トリフルオロメトキシ基等が挙げられ
る。
【0128】(4)アリールオキシ基。アリールオキシ
基としては、アリール基としてフェニル基、ナフチル基
を有するものが挙げられる。これは、C1〜C4のアルコ
キシ基、C1〜C4のアルキル基又はハロゲン原子を置換
基として含有してもよい。具体的には、フェノキシ基、
1−ナフチルオキシ基、2−ナフチルオキシ基、4−メ
チルフェノキシ基、4−メトキシフェノキシ基、4−ク
ロロフェノキシ基、6−メチル−2−ナフチルオキシ基
等が挙げられる。
基としては、アリール基としてフェニル基、ナフチル基
を有するものが挙げられる。これは、C1〜C4のアルコ
キシ基、C1〜C4のアルキル基又はハロゲン原子を置換
基として含有してもよい。具体的には、フェノキシ基、
1−ナフチルオキシ基、2−ナフチルオキシ基、4−メ
チルフェノキシ基、4−メトキシフェノキシ基、4−ク
ロロフェノキシ基、6−メチル−2−ナフチルオキシ基
等が挙げられる。
【0129】(5)置換メルカプト基又はアリールメル
カプト基。置換メルカプト基又はアリールメルカプト基
としては、具体的にはメチルチオ基、エチルチオ基、フ
ェニルチオ基、pーメチルフェニルチオ基等が挙げられ
る。
カプト基。置換メルカプト基又はアリールメルカプト基
としては、具体的にはメチルチオ基、エチルチオ基、フ
ェニルチオ基、pーメチルフェニルチオ基等が挙げられ
る。
【0130】(6)アルキル置換アミノ基。アルキル置
換アミノ基としては、アルキル基が上記(2)で定義し
たアルキル基のものを表わす。具体的には、ジメチルア
ミノ基、ジエチルアミノ基、N−メチル−N−プロピル
アミノ基、N,N−ジベンジルアミノ基等が挙げられ
る。 (7)アシル基。アシル基としては、具体的にはアセチ
ル基、プロピオニル基、ブチリル基、マロニル基、ベン
ゾイル基等が挙げられる。
換アミノ基としては、アルキル基が上記(2)で定義し
たアルキル基のものを表わす。具体的には、ジメチルア
ミノ基、ジエチルアミノ基、N−メチル−N−プロピル
アミノ基、N,N−ジベンジルアミノ基等が挙げられ
る。 (7)アシル基。アシル基としては、具体的にはアセチ
ル基、プロピオニル基、ブチリル基、マロニル基、ベン
ゾイル基等が挙げられる。
【0131】前記Xの構造部分は下記一般式(J)のト
リアリールアミノ基を有するジオール化合物をホスゲン
法、エステル交換法等を用い重合するとき、下記一般式
(B)のジオール化合物を併用することにより主鎖中に
導入される。この場合、製造されるポリカーボネート樹
脂はランダム共重合体、又はブロック共重合体となる。
また、この構造部分Xは下記一般式(J)のトリアリー
ルアミノ基を有するジオール化合物と下記一般式(B)
から誘導されるビスクロロホーメートとの重合反応によ
っても繰り返し単位中に導入される。この場合、製造さ
れるポリカーボネートは交互共重合体となる。
リアリールアミノ基を有するジオール化合物をホスゲン
法、エステル交換法等を用い重合するとき、下記一般式
(B)のジオール化合物を併用することにより主鎖中に
導入される。この場合、製造されるポリカーボネート樹
脂はランダム共重合体、又はブロック共重合体となる。
また、この構造部分Xは下記一般式(J)のトリアリー
ルアミノ基を有するジオール化合物と下記一般式(B)
から誘導されるビスクロロホーメートとの重合反応によ
っても繰り返し単位中に導入される。この場合、製造さ
れるポリカーボネートは交互共重合体となる。
【0132】
【化40】 一般式(B)のジオール化合物は(3)式と同じものが
挙げられる。
挙げられる。
【0133】
【化41】 式中、R22、R23、R24、R25は置換若しくは無置換の
アリール基、Ar24、Ar25、Ar26、Ar27、Ar28
は同一又は異なるアリレン基を表わす。X、k、j及び
nは、(3)式の場合と同じである。
アリール基、Ar24、Ar25、Ar26、Ar27、Ar28
は同一又は異なるアリレン基を表わす。X、k、j及び
nは、(3)式の場合と同じである。
【0134】(11)式の具体例 R22、R23、R24、R25は置換若しくは無置換のアリー
ル基を表わすが、その具体例としては以下のものを挙げ
ることができ、同一であっても異なってもよい。
ル基を表わすが、その具体例としては以下のものを挙げ
ることができ、同一であっても異なってもよい。
【0135】芳香族炭化水素基としては、フェニル基、
縮合多環基としてナフチル基、ピレニル基、2−フルオ
レニル基、9,9−ジメチル−2−フルオレニル基、ア
ズレニル基、アントリル基、トリフェニレニル基、クリ
セニル基、フルオレニリデンフェニル基、5H−ジベン
ゾ[a,d]シクロヘプテニリデンフェニル基、非縮合
多環基としてビフェニリル基、ターフェニリル基などが
挙げられる。複素環基としては、チエニル基、ベンゾチ
エニル基、フリル基、ベンゾフラニル基、カルバゾリル
基などが挙げられる。
縮合多環基としてナフチル基、ピレニル基、2−フルオ
レニル基、9,9−ジメチル−2−フルオレニル基、ア
ズレニル基、アントリル基、トリフェニレニル基、クリ
セニル基、フルオレニリデンフェニル基、5H−ジベン
ゾ[a,d]シクロヘプテニリデンフェニル基、非縮合
多環基としてビフェニリル基、ターフェニリル基などが
挙げられる。複素環基としては、チエニル基、ベンゾチ
エニル基、フリル基、ベンゾフラニル基、カルバゾリル
基などが挙げられる。
【0136】また、Ar24、Ar25、Ar26、Ar27、
及びAr28で示されるアリレン基としては、R22、
R23、R24、及びR25で示したアリール基の2価基が挙
げられ、同一であっても異なってもよい。上述のアリー
ル基及びアリレン基は以下に示す基を置換基として有し
てもよい。
及びAr28で示されるアリレン基としては、R22、
R23、R24、及びR25で示したアリール基の2価基が挙
げられ、同一であっても異なってもよい。上述のアリー
ル基及びアリレン基は以下に示す基を置換基として有し
てもよい。
【0137】(1)ハロゲン原子、トリフルオロメチル
基、シアノ基、ニトロ基。 (2)アルキル基。アルキル基としては、好ましくは、
C1〜C12とりわけC1〜C8、さらに好ましくはC1〜C
4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、これらのアル
キル基はさらにフッ素原子、水酸基、シアノ基、C1〜
C4のアルコキシ基、フェニル基、又はハロゲン原子、
C1〜C4のアルキル基若しくはC1〜C4のアルコキシ基
で置換されたフェニル基を含有してもよい。具体的に
は、メチル基、エチル基、nープロピル基、iープロピ
ル基、tーブチル基、sーブチル基、nーブチル基、i
ーブチル基、トリフルオロメチル基、2−ヒドロキシエ
チル基、2−シアノエチル基、2−エトキシエチル基、
2−メトキシエチル基、ベンジル基、4−クロロベンジ
ル基、4−メチルベンジル基、4−メトキシベンジル
基、4−フェニルベンジル基等が挙げられる。
基、シアノ基、ニトロ基。 (2)アルキル基。アルキル基としては、好ましくは、
C1〜C12とりわけC1〜C8、さらに好ましくはC1〜C
4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、これらのアル
キル基はさらにフッ素原子、水酸基、シアノ基、C1〜
C4のアルコキシ基、フェニル基、又はハロゲン原子、
C1〜C4のアルキル基若しくはC1〜C4のアルコキシ基
で置換されたフェニル基を含有してもよい。具体的に
は、メチル基、エチル基、nープロピル基、iープロピ
ル基、tーブチル基、sーブチル基、nーブチル基、i
ーブチル基、トリフルオロメチル基、2−ヒドロキシエ
チル基、2−シアノエチル基、2−エトキシエチル基、
2−メトキシエチル基、ベンジル基、4−クロロベンジ
ル基、4−メチルベンジル基、4−メトキシベンジル
基、4−フェニルベンジル基等が挙げられる。
【0138】(3)アルコキシ基(−OR118)。アル
コキシ基(−OR118)としては、R118が上記(2)で
定義したアルキル基のものが挙げられ、具体的には、メ
トキシ基、エトキシ基、nープロポキシ基、iープロポ
キシ基、tーブトキシ基、nーブトキシ基、sーブトキ
シ基、iーブトキシ基、2−ヒドロキシエトキシ基、2
−シアノエトキシ基、ベンジルオキシ基、4−メチルベ
ンジルオキシ基、トリフルオロメトキシ基等が挙げられ
る。
コキシ基(−OR118)としては、R118が上記(2)で
定義したアルキル基のものが挙げられ、具体的には、メ
トキシ基、エトキシ基、nープロポキシ基、iープロポ
キシ基、tーブトキシ基、nーブトキシ基、sーブトキ
シ基、iーブトキシ基、2−ヒドロキシエトキシ基、2
−シアノエトキシ基、ベンジルオキシ基、4−メチルベ
ンジルオキシ基、トリフルオロメトキシ基等が挙げられ
る。
【0139】(4)アリールオキシ基。アリールオキシ
基としては、アリール基としてフェニル基、ナフチル基
を有するものが挙げられる。これは、C1〜C4のアルコ
キシ基、C1〜C4のアルキル基又はハロゲン原子を置換
基として含有してもよい。具体的には、フェノキシ基、
1−ナフチルオキシ基、2−ナフチルオキシ基、4−メ
チルフェノキシ基、4−メトキシフェノキシ基、4−ク
ロロフェノキシ基、6−メチル−2−ナフチルオキシ基
等が挙げられる。
基としては、アリール基としてフェニル基、ナフチル基
を有するものが挙げられる。これは、C1〜C4のアルコ
キシ基、C1〜C4のアルキル基又はハロゲン原子を置換
基として含有してもよい。具体的には、フェノキシ基、
1−ナフチルオキシ基、2−ナフチルオキシ基、4−メ
チルフェノキシ基、4−メトキシフェノキシ基、4−ク
ロロフェノキシ基、6−メチル−2−ナフチルオキシ基
等が挙げられる。
【0140】(5)置換メルカプト基又はアリールメル
カプト基。置換メルカプト基又はアリールメルカプト基
としては、具体的にはメチルチオ基、エチルチオ基、フ
ェニルチオ基、pーメチルフェニルチオ基等が挙げられ
る。
カプト基。置換メルカプト基又はアリールメルカプト基
としては、具体的にはメチルチオ基、エチルチオ基、フ
ェニルチオ基、pーメチルフェニルチオ基等が挙げられ
る。
【0141】(6)アルキル置換アミノ基。アルキル置
換アミノ基としては、アルキル基が上記(2)で定義し
たアルキル基のものが挙げられ、具体的には、ジメチル
アミノ基、ジエチルアミノ基、N−メチル−N−プロピ
ルアミノ基、N,N−ジベンジルアミノ基等が挙げられ
る。 (7)アシル基。アシル基としては、具体的にはアセチ
ル基、プロピオニル基、ブチリル基、マロニル基、ベン
ゾイル基等が挙げられる。
換アミノ基としては、アルキル基が上記(2)で定義し
たアルキル基のものが挙げられ、具体的には、ジメチル
アミノ基、ジエチルアミノ基、N−メチル−N−プロピ
ルアミノ基、N,N−ジベンジルアミノ基等が挙げられ
る。 (7)アシル基。アシル基としては、具体的にはアセチ
ル基、プロピオニル基、ブチリル基、マロニル基、ベン
ゾイル基等が挙げられる。
【0142】前記Xで表わされる構造部分は下記一般式
(L)のトリアリールアミノ基を有するジオール化合物
をホスゲン法、エステル交換法等を用い重合するとき、
下記一般式(B)のジオール化合物を併用することによ
り主鎖中に導入される。この場合、製造されるポリカー
ボネート樹脂はランダム共重合体、又はブロック共重合
体となる。また、この構造部分Xは下記一般式(L)の
トリアリールアミノ基を有するジオール化合物と下記一
般式(B)から誘導されるビスクロロホーメートとの重
合反応によっても繰り返し単位中に導入される。この場
合、製造されるポリカーボネートは交互共重合体とな
る。
(L)のトリアリールアミノ基を有するジオール化合物
をホスゲン法、エステル交換法等を用い重合するとき、
下記一般式(B)のジオール化合物を併用することによ
り主鎖中に導入される。この場合、製造されるポリカー
ボネート樹脂はランダム共重合体、又はブロック共重合
体となる。また、この構造部分Xは下記一般式(L)の
トリアリールアミノ基を有するジオール化合物と下記一
般式(B)から誘導されるビスクロロホーメートとの重
合反応によっても繰り返し単位中に導入される。この場
合、製造されるポリカーボネートは交互共重合体とな
る。
【0143】
【化42】 一般式(B)のジオール化合物は(3)式と同じものが
挙げられる。
挙げられる。
【0144】
【化43】 式中、R26、R27は置換若しくは無置換のアリール基、
Ar29、Ar30、Ar31は同一又は異なるアリレン基を
表わす。X、k、j及びnは、(3)式の場合と同じで
ある。
Ar29、Ar30、Ar31は同一又は異なるアリレン基を
表わす。X、k、j及びnは、(3)式の場合と同じで
ある。
【0145】(12)式の具体例 R26、R27は置換若しくは無置換のアリール基を表わす
が、その具体例としては以下のものを挙げることがで
き、同一であっても異なってもよい。
が、その具体例としては以下のものを挙げることがで
き、同一であっても異なってもよい。
【0146】芳香族炭化水素基としては、フェニル基、
縮合多環基としてナフチル基、ピレニル基、2−フルオ
レニル基、9,9−ジメチル−2−フルオレニル基、ア
ズレニル基、アントリル基、トリフェニレニル基、クリ
セニル基、フルオレニリデンフェニル基、5H−ジベン
ゾ[a,d]シクロヘプテニリデンフェニル基、非縮合
多環基としてビフェニリル基、ターフェニリル基などが
挙げられる。複素環基としては、チエニル基、ベンゾチ
エニル基、フリル基、ベンゾフラニル基、カルバゾリル
基などが挙げられる。
縮合多環基としてナフチル基、ピレニル基、2−フルオ
レニル基、9,9−ジメチル−2−フルオレニル基、ア
ズレニル基、アントリル基、トリフェニレニル基、クリ
セニル基、フルオレニリデンフェニル基、5H−ジベン
ゾ[a,d]シクロヘプテニリデンフェニル基、非縮合
多環基としてビフェニリル基、ターフェニリル基などが
挙げられる。複素環基としては、チエニル基、ベンゾチ
エニル基、フリル基、ベンゾフラニル基、カルバゾリル
基などが挙げられる。
【0147】また、Ar29、Ar30、及びAr31で示さ
れるアリレン基としては、R26及びR27で示したアリー
ル基の2価基が挙げられ、同一であっても異なってもよ
い。上述のアリール基及びアリレン基は以下に示す基を
置換基として有してもよい。
れるアリレン基としては、R26及びR27で示したアリー
ル基の2価基が挙げられ、同一であっても異なってもよ
い。上述のアリール基及びアリレン基は以下に示す基を
置換基として有してもよい。
【0148】(1)ハロゲン原子、トリフルオロメチル
基、シアノ基、ニトロ基。 (2)アルキル基。アルキル基としては、好ましくは、
C1〜C12とりわけC1〜C8、さらに好ましくはC1〜C
4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、これらのアル
キル基はさらにフッ素原子、水酸基、シアノ基、C1〜
C4のアルコキシ基、フェニル基、又はハロゲン原子、
C1〜C4のアルキル基若しくはC1〜C4のアルコキシ基
で置換されたフェニル基を含有してもよい。具体的に
は、メチル基、エチル基、nープロピル基、iープロピ
ル基、tーブチル基、sーブチル基、nーブチル基、i
ーブチル基、トリフルオロメチル基、2−ヒドロキシエ
チル基、2−シアノエチル基、2−エトキシエチル基、
2−メトキシエチル基、ベンジル基、4−クロロベンジ
ル基、4−メチルベンジル基、4−メトキシベンジル
基、4−フェニルベンジル基等が挙げられる。
基、シアノ基、ニトロ基。 (2)アルキル基。アルキル基としては、好ましくは、
C1〜C12とりわけC1〜C8、さらに好ましくはC1〜C
4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、これらのアル
キル基はさらにフッ素原子、水酸基、シアノ基、C1〜
C4のアルコキシ基、フェニル基、又はハロゲン原子、
C1〜C4のアルキル基若しくはC1〜C4のアルコキシ基
で置換されたフェニル基を含有してもよい。具体的に
は、メチル基、エチル基、nープロピル基、iープロピ
ル基、tーブチル基、sーブチル基、nーブチル基、i
ーブチル基、トリフルオロメチル基、2−ヒドロキシエ
チル基、2−シアノエチル基、2−エトキシエチル基、
2−メトキシエチル基、ベンジル基、4−クロロベンジ
ル基、4−メチルベンジル基、4−メトキシベンジル
基、4−フェニルベンジル基等が挙げられる。
【0149】(3)アルコキシ基(−OR119)。アル
コキシ基(−OR119)としては、R119が上記(2)で
定義したアルキル基のものが挙げられ、具体的には、メ
トキシ基、エトキシ基、nープロポキシ基、iープロポ
キシ基、tーブトキシ基、nーブトキシ基、sーブトキ
シ基、iーブトキシ基、2−ヒドロキシエトキシ基、2
−シアノエトキシ基、ベンジルオキシ基、4−メチルベ
ンジルオキシ基、トリフルオロメトキシ基等が挙げられ
る。
コキシ基(−OR119)としては、R119が上記(2)で
定義したアルキル基のものが挙げられ、具体的には、メ
トキシ基、エトキシ基、nープロポキシ基、iープロポ
キシ基、tーブトキシ基、nーブトキシ基、sーブトキ
シ基、iーブトキシ基、2−ヒドロキシエトキシ基、2
−シアノエトキシ基、ベンジルオキシ基、4−メチルベ
ンジルオキシ基、トリフルオロメトキシ基等が挙げられ
る。
【0150】(4)アリールオキシ基。アリールオキシ
基としては、アリール基としてフェニル基、ナフチル基
を有するものが挙げられる。これは、C1〜C4のアルコ
キシ基、C1〜C4のアルキル基又はハロゲン原子を置換
基として含有してもよい。具体的には、フェノキシ基、
1−ナフチルオキシ基、2−ナフチルオキシ基、4−メ
チルフェノキシ基、4−メトキシフェノキシ基、4−ク
ロロフェノキシ基、6−メチル−2−ナフチルオキシ基
等が挙げられる。
基としては、アリール基としてフェニル基、ナフチル基
を有するものが挙げられる。これは、C1〜C4のアルコ
キシ基、C1〜C4のアルキル基又はハロゲン原子を置換
基として含有してもよい。具体的には、フェノキシ基、
1−ナフチルオキシ基、2−ナフチルオキシ基、4−メ
チルフェノキシ基、4−メトキシフェノキシ基、4−ク
ロロフェノキシ基、6−メチル−2−ナフチルオキシ基
等が挙げられる。
【0151】(5)置換メルカプト基又はアリールメル
カプト基。置換メルカプト基又はアリールメルカプト基
としては、具体的にはメチルチオ基、エチルチオ基、フ
ェニルチオ基、pーメチルフェニルチオ基等が挙げられ
る。 (6)アルキル置換アミノ基。アルキル置換アミノ基と
しては、アルキル基が上記(2)で定義したアルキル基
のものが挙げられ、具体的には、ジメチルアミノ基、ジ
エチルアミノ基、N−メチル−N−プロピルアミノ基、
N,N−ジベンジルアミノ基等が挙げられる。 (7)アシル基。アシル基としては、具体的にはアセチ
ル基、プロピオニル基、ブチリル基、マロニル基、ベン
ゾイル基等が挙げられる。
カプト基。置換メルカプト基又はアリールメルカプト基
としては、具体的にはメチルチオ基、エチルチオ基、フ
ェニルチオ基、pーメチルフェニルチオ基等が挙げられ
る。 (6)アルキル置換アミノ基。アルキル置換アミノ基と
しては、アルキル基が上記(2)で定義したアルキル基
のものが挙げられ、具体的には、ジメチルアミノ基、ジ
エチルアミノ基、N−メチル−N−プロピルアミノ基、
N,N−ジベンジルアミノ基等が挙げられる。 (7)アシル基。アシル基としては、具体的にはアセチ
ル基、プロピオニル基、ブチリル基、マロニル基、ベン
ゾイル基等が挙げられる。
【0152】前記Xの構造部分は下記一般式(M)のト
リアリールアミノ基を有するジオール化合物をホスゲン
法、エステル交換法等を用い重合するとき、下記一般式
(B)のジオール化合物を併用することにより主鎖中に
導入される。この場合、製造されるポリカーボネート樹
脂はランダム共重合体、又はブロック共重合体となる。
また、この構造部分Xは下記一般式(M)のトリアリー
ルアミノ基を有するジオール化合物と下記一般式(B)
から誘導されるビスクロロホーメートとの重合反応によ
っても繰り返し単位中に導入される。この場合、製造さ
れるポリカーボネートは交互共重合体となる。
リアリールアミノ基を有するジオール化合物をホスゲン
法、エステル交換法等を用い重合するとき、下記一般式
(B)のジオール化合物を併用することにより主鎖中に
導入される。この場合、製造されるポリカーボネート樹
脂はランダム共重合体、又はブロック共重合体となる。
また、この構造部分Xは下記一般式(M)のトリアリー
ルアミノ基を有するジオール化合物と下記一般式(B)
から誘導されるビスクロロホーメートとの重合反応によ
っても繰り返し単位中に導入される。この場合、製造さ
れるポリカーボネートは交互共重合体となる。
【0153】
【化44】 一般式(B)のジオール化合物は(3)式と同じものが
挙げられる。これらの電荷輸送物質は、単独又は2種以
上混合して用いられる。さらに、これら高分子電荷輸送
物質と先述の低分子電荷輸送物質を併用することも可能
である。
挙げられる。これらの電荷輸送物質は、単独又は2種以
上混合して用いられる。さらに、これら高分子電荷輸送
物質と先述の低分子電荷輸送物質を併用することも可能
である。
【0154】次に、単層構成の場合について述べる。こ
の場合、多くは電荷発生物質と電荷輸送物質よりなる機
能分離型のものが挙げられる。即ち、感光層(13)
は、電荷発生物質、電荷輸送物質を必要ならばバインダ
ー樹脂とともに、テトラヒドロフラン、シクロヘキサノ
ン、ジオキサン、2−ブタノン、ジクロルエタン等の適
当な溶媒を用いて、ボールミル、アトライター、サンド
ミルなどにより分散し、分散液を適度に希釈して塗布す
ることにより形成できる。塗布は、浸漬塗工法やスプレ
ーコート、ローラーコート法等を用いて行なうことがで
きる。また、必要により、可塑剤やレベリング剤等を添
加することもできる。
の場合、多くは電荷発生物質と電荷輸送物質よりなる機
能分離型のものが挙げられる。即ち、感光層(13)
は、電荷発生物質、電荷輸送物質を必要ならばバインダ
ー樹脂とともに、テトラヒドロフラン、シクロヘキサノ
ン、ジオキサン、2−ブタノン、ジクロルエタン等の適
当な溶媒を用いて、ボールミル、アトライター、サンド
ミルなどにより分散し、分散液を適度に希釈して塗布す
ることにより形成できる。塗布は、浸漬塗工法やスプレ
ーコート、ローラーコート法等を用いて行なうことがで
きる。また、必要により、可塑剤やレベリング剤等を添
加することもできる。
【0155】バインダー樹脂としては、電荷輸送層(2
3)のところに列挙した材料が良好に使用され、電荷発
生層(21)に挙げた材料を併用してもよい。電荷輸送
材料は、電荷輸送層(23)のところに列挙した材料が
良好に使用される。また、感光層のバインダー樹脂と電
荷輸送物質を兼用することのできる高分子電荷輸送物質
を用いることができる。本発明に用いることができる高
分子電荷輸送物質としては、さきに電荷輸送層(23)
で挙げた材料が良好に使用される。
3)のところに列挙した材料が良好に使用され、電荷発
生層(21)に挙げた材料を併用してもよい。電荷輸送
材料は、電荷輸送層(23)のところに列挙した材料が
良好に使用される。また、感光層のバインダー樹脂と電
荷輸送物質を兼用することのできる高分子電荷輸送物質
を用いることができる。本発明に用いることができる高
分子電荷輸送物質としては、さきに電荷輸送層(23)
で挙げた材料が良好に使用される。
【0156】本発明において感光層中に可塑剤やレベリ
ング剤を添加してもよい。可塑剤としては、ジブチルフ
タレート、ジオクチルフタレート等の一般の樹脂の可塑
剤として使用されているものがそのまま使用でき、その
使用量は、バインダー樹脂100重量部に対して0〜3
0重量部程度が適当である。レベリング剤としては、ジ
メチルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオ
イル等のシリコーンオイル類や、側鎖にパーフルオロア
ルキル基を有するポリマー或いはオリゴマーが使用さ
れ、その使用量は、バインダー樹脂100重量部に対し
て0〜1重量部程度が適当である。
ング剤を添加してもよい。可塑剤としては、ジブチルフ
タレート、ジオクチルフタレート等の一般の樹脂の可塑
剤として使用されているものがそのまま使用でき、その
使用量は、バインダー樹脂100重量部に対して0〜3
0重量部程度が適当である。レベリング剤としては、ジ
メチルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオ
イル等のシリコーンオイル類や、側鎖にパーフルオロア
ルキル基を有するポリマー或いはオリゴマーが使用さ
れ、その使用量は、バインダー樹脂100重量部に対し
て0〜1重量部程度が適当である。
【0157】また、本発明の電子写真感光体において
は、耐環境性の改善のため、とりわけ、感度低下、酸化
環境に基づく残留電位の上昇を防止する目的で、酸化防
止剤を添加することができる。酸化防止剤は、有機物を
含む層ならばいずれに添加してもよいが、電荷輸送物質
を含む層に添加すると良好な結果が得られる。本発明に
用いることができる酸化防止剤として公知の材料が使用
できるが、とりわけゴム、プラスチック油脂類等用の市
販品を使用することができる。その他、必要により感光
層を保護する目的で紫外線吸収剤を含有させてもよい。
単層感光層の膜厚は5〜100μmが適当である。
は、耐環境性の改善のため、とりわけ、感度低下、酸化
環境に基づく残留電位の上昇を防止する目的で、酸化防
止剤を添加することができる。酸化防止剤は、有機物を
含む層ならばいずれに添加してもよいが、電荷輸送物質
を含む層に添加すると良好な結果が得られる。本発明に
用いることができる酸化防止剤として公知の材料が使用
できるが、とりわけゴム、プラスチック油脂類等用の市
販品を使用することができる。その他、必要により感光
層を保護する目的で紫外線吸収剤を含有させてもよい。
単層感光層の膜厚は5〜100μmが適当である。
【0158】本発明の電子写真感光体には、感光層保護
の目的で、保護層(15)が感光層(13)の上に設け
られることもある。これに使用される材料としては、A
BS樹脂、ACS樹脂、オレフィン−ビニルモノマー共
重合体、塩素化ポリエーテル、アリル樹脂、フェノール
樹脂、ポリアセタール、ポリアミド、ポリアミドイミ
ド、ポリアクリレート、ポリアリルスルホン、ポリブチ
レン、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネー
ト、ポリエーテルスルホン、ポリエチレン、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリイミド、アクリル樹脂、ポリメ
チルペンテン、ポリプロピレン、ポリフェニレンオキシ
ド、ポリスルホン、AS樹脂、AB樹脂、BS樹脂、ポ
リウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、エ
ポキシ樹脂等の樹脂が挙げられる。保護層にはその他、
耐摩耗性を向上する目的で、ポリテトラフルオロエチレ
ンのような弗素樹脂、シリコーン樹脂及びこれら樹脂に
酸化チタン、酸化スズ、チタン酸カリウム等の無機材料
を分散したもの等を添加することができる。
の目的で、保護層(15)が感光層(13)の上に設け
られることもある。これに使用される材料としては、A
BS樹脂、ACS樹脂、オレフィン−ビニルモノマー共
重合体、塩素化ポリエーテル、アリル樹脂、フェノール
樹脂、ポリアセタール、ポリアミド、ポリアミドイミ
ド、ポリアクリレート、ポリアリルスルホン、ポリブチ
レン、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネー
ト、ポリエーテルスルホン、ポリエチレン、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリイミド、アクリル樹脂、ポリメ
チルペンテン、ポリプロピレン、ポリフェニレンオキシ
ド、ポリスルホン、AS樹脂、AB樹脂、BS樹脂、ポ
リウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、エ
ポキシ樹脂等の樹脂が挙げられる。保護層にはその他、
耐摩耗性を向上する目的で、ポリテトラフルオロエチレ
ンのような弗素樹脂、シリコーン樹脂及びこれら樹脂に
酸化チタン、酸化スズ、チタン酸カリウム等の無機材料
を分散したもの等を添加することができる。
【0159】保護層の形成法としては、通常の塗布法が
採用される。なお、保護層の厚さは、0.5〜10μm
程度が適当である。また、以上の他に真空薄膜作製法に
て形成したi−C、a−SiCなど公知の材料も保護層
として用いることができる。本発明においては、感光層
と保護層との間に別の中間層を設けることも可能である
(図示せず)。中間層には、一般にバインダー樹脂を主
成分として用いる。これら樹脂としては、ポリアミド、
アルコール可溶性ナイロン、水酸化ポリビニルブチラー
ル、ポリビニルブチラール、ポリビニルアルコールなど
が挙げられる。中間層の形成法としては、前述のごとく
通常の塗布法が採用される。なお、中間層の厚さは0.
05〜2μm程度が適当である。
採用される。なお、保護層の厚さは、0.5〜10μm
程度が適当である。また、以上の他に真空薄膜作製法に
て形成したi−C、a−SiCなど公知の材料も保護層
として用いることができる。本発明においては、感光層
と保護層との間に別の中間層を設けることも可能である
(図示せず)。中間層には、一般にバインダー樹脂を主
成分として用いる。これら樹脂としては、ポリアミド、
アルコール可溶性ナイロン、水酸化ポリビニルブチラー
ル、ポリビニルブチラール、ポリビニルアルコールなど
が挙げられる。中間層の形成法としては、前述のごとく
通常の塗布法が採用される。なお、中間層の厚さは0.
05〜2μm程度が適当である。
【0160】本発明に用いられる電子写真感光体には、
導電性支持体(11)と感光層(13)との間に下引き
層(17)を設けることができる。下引き層(17)は
一般に樹脂を主成分とするが、これらの樹脂はその上に
感光層を溶剤でもって塗布することを考えると、一般の
有機溶剤に対して耐溶解性の高い樹脂であることが望ま
しい。このような樹脂としては、ポリビニルアルコー
ル、カゼイン、ポリアクリル酸ナトリウム等の水溶性樹
脂、共重合ナイロン、メトキシメチル化ナイロン等のア
ルコール可溶性樹脂、ポリウレタン、メラミン樹脂、ア
ルキッド−メラミン樹脂、エポキシ樹脂等、三次元網目
構造を形成する硬化型樹脂などが挙げられる。また、下
引き層にはモアレ防止、残留電位の低減等のために、酸
化チタン、シリカ、アルミナ、酸化ジルコニウム、酸化
スズ、酸化インジウム等で例示できる金属酸化物の微粉
末を加えてもよい。これらの下引き層は、前述の感光層
の場合と同様、適当な溶媒、塗工法を用いて形成するこ
とができる。
導電性支持体(11)と感光層(13)との間に下引き
層(17)を設けることができる。下引き層(17)は
一般に樹脂を主成分とするが、これらの樹脂はその上に
感光層を溶剤でもって塗布することを考えると、一般の
有機溶剤に対して耐溶解性の高い樹脂であることが望ま
しい。このような樹脂としては、ポリビニルアルコー
ル、カゼイン、ポリアクリル酸ナトリウム等の水溶性樹
脂、共重合ナイロン、メトキシメチル化ナイロン等のア
ルコール可溶性樹脂、ポリウレタン、メラミン樹脂、ア
ルキッド−メラミン樹脂、エポキシ樹脂等、三次元網目
構造を形成する硬化型樹脂などが挙げられる。また、下
引き層にはモアレ防止、残留電位の低減等のために、酸
化チタン、シリカ、アルミナ、酸化ジルコニウム、酸化
スズ、酸化インジウム等で例示できる金属酸化物の微粉
末を加えてもよい。これらの下引き層は、前述の感光層
の場合と同様、適当な溶媒、塗工法を用いて形成するこ
とができる。
【0161】さらに、本発明における感光体の下引き層
として、シランカップリング剤、チタンカップリング
剤、クロムカップリング剤等を使用して、例えばゾルー
ゲル法等により形成した金属酸化物層も有用である。こ
の他に、本発明の下引き層にはAl2O3を陽極酸化にて
設けたものや、ポリパラキシレン(パリレン)等の有機
物や、SiO、SnO2、TiO2、ITO、CeO2等
の無機物を真空薄膜作製法にて設けたものも良好に使用
できる。下引き層の膜厚は0〜5μmが適当である。
として、シランカップリング剤、チタンカップリング
剤、クロムカップリング剤等を使用して、例えばゾルー
ゲル法等により形成した金属酸化物層も有用である。こ
の他に、本発明の下引き層にはAl2O3を陽極酸化にて
設けたものや、ポリパラキシレン(パリレン)等の有機
物や、SiO、SnO2、TiO2、ITO、CeO2等
の無機物を真空薄膜作製法にて設けたものも良好に使用
できる。下引き層の膜厚は0〜5μmが適当である。
【0162】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。な
お、実施例において用いる部は、特に断りのない限り重
量部を表わす。 実施例1 直径80mmのアルミ円筒状支持体上に、下記組成の下
引き層用塗工液、電荷発生層用塗工液、電荷輸送層用塗
工液を順次塗布乾燥して、0.3μmの下引き層、0.
2μmの電荷発生層、20μmの電荷輸送層を形成し、
本発明の電子写真感光体を作成した。 [下引き層用塗工液] アルコール可溶性ナイロン(東レ:CM8000) 3部 メタノール 70部 ブタノール 30部 [電荷発生層用塗工液] ポリビニルブチラール(UCC:XYHL) 1部 シクロヘキサノン 200部 メチルエチルケトン 100部 下記構造の電荷発生物質 3部
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。な
お、実施例において用いる部は、特に断りのない限り重
量部を表わす。 実施例1 直径80mmのアルミ円筒状支持体上に、下記組成の下
引き層用塗工液、電荷発生層用塗工液、電荷輸送層用塗
工液を順次塗布乾燥して、0.3μmの下引き層、0.
2μmの電荷発生層、20μmの電荷輸送層を形成し、
本発明の電子写真感光体を作成した。 [下引き層用塗工液] アルコール可溶性ナイロン(東レ:CM8000) 3部 メタノール 70部 ブタノール 30部 [電荷発生層用塗工液] ポリビニルブチラール(UCC:XYHL) 1部 シクロヘキサノン 200部 メチルエチルケトン 100部 下記構造の電荷発生物質 3部
【0163】
【化45】 [電荷輸送層用塗工液] ポリカーボネート(帝人:パンライトK1300) 10部 塩化メチレン 200部 下記構造の電荷輸送物質 9部
【0164】
【化46】
【0165】実施例2 実施例1に用いた電荷発生物質を以下の構造のものに代
えた以外は、実施例1と全く同様に電子写真感光体を作
成した。
えた以外は、実施例1と全く同様に電子写真感光体を作
成した。
【0166】
【化47】
【0167】実施例3 実施例1に用いた電荷発生物質を以下の構造のものに代
えた以外は、実施例1と全く同様に電子写真感光体を作
成した。
えた以外は、実施例1と全く同様に電子写真感光体を作
成した。
【0168】
【化48】
【0169】実施例4 実施例1に用いた電荷発生物質を以下の構造のものに代
えた以外は、実施例1と全く同様に電子写真感光体を作
成した。
えた以外は、実施例1と全く同様に電子写真感光体を作
成した。
【0170】
【化49】
【0171】実施例5 実施例1に用いた電荷発生物質を以下の構造のものに代
えた以外は、実施例1と全く同様に電子写真感光体を作
成した。
えた以外は、実施例1と全く同様に電子写真感光体を作
成した。
【0172】
【化50】
【0173】実施例6 実施例1に用いた電荷発生物質を以下の構造のものに代
えた以外は、実施例1と全く同様に電子写真感光体を作
成した。
えた以外は、実施例1と全く同様に電子写真感光体を作
成した。
【0174】
【化51】
【0175】実施例7 実施例1に用いた電荷発生物質を以下の構造のものに代
えた以外は、実施例1と全く同様に電子写真感光体を作
成した。
えた以外は、実施例1と全く同様に電子写真感光体を作
成した。
【0176】
【化52】
【0177】比較例1 実施例1に用いた電荷発生物質を以下の構造のものに代
えた以外は、実施例1と全く同様に電子写真感光体を作
成した。
えた以外は、実施例1と全く同様に電子写真感光体を作
成した。
【0178】
【化53】
【0179】比較例2 実施例1に用いた電荷発生物質を以下の構造のものに代
えた以外は、実施例1と全く同様に電子写真感光体を作
成した。
えた以外は、実施例1と全く同様に電子写真感光体を作
成した。
【0180】
【化54】
【0181】比較例3 実施例1に用いた電荷発生物質を以下の構造のものに代
えた以外は、実施例1と全く同様に電子写真感光体を作
成した。
えた以外は、実施例1と全く同様に電子写真感光体を作
成した。
【0182】
【化55】
【0183】比較例4 実施例1に用いた電荷発生物質を以下の構造のものに代
えた以外は、実施例1と全く同様に電子写真感光体を作
成した。
えた以外は、実施例1と全く同様に電子写真感光体を作
成した。
【0184】
【化56】
【0185】以上の実施例1〜7及び比較例1〜4の各
感光体の特性を、特開昭60−100167号公報に開
示されている装置を用いて次のように評価した。まず、
−5.8kVの放電電圧にて、コロナ帯電を20秒間行
ない、次いで20秒間暗減衰させ、暗減衰後に2.0μ
W/cm2の光(580±10nm)を照射した。この
時、暗減衰後の表面電位を半分の電位に光減衰させるの
に必要な露光量E1/2[μJ/cm2]を測定した。実施
例1〜7及び比較例1〜4に使用した電荷発生物質のX
線回折スペクトルをX線回折装置(理学電機:RINT
1100)にて測定した。測定結果を表1に合わせて示
す。
感光体の特性を、特開昭60−100167号公報に開
示されている装置を用いて次のように評価した。まず、
−5.8kVの放電電圧にて、コロナ帯電を20秒間行
ない、次いで20秒間暗減衰させ、暗減衰後に2.0μ
W/cm2の光(580±10nm)を照射した。この
時、暗減衰後の表面電位を半分の電位に光減衰させるの
に必要な露光量E1/2[μJ/cm2]を測定した。実施
例1〜7及び比較例1〜4に使用した電荷発生物質のX
線回折スペクトルをX線回折装置(理学電機:RINT
1100)にて測定した。測定結果を表1に合わせて示
す。
【0186】
【表1】
【0187】さらに、実施例1、2及び比較例1、4の
感光体を実装用にした後、複写機(リコー:スピリオ2
750)に搭載し、5万枚のランニングテストを行なっ
た。評価は、10枚目の画像と5万枚目の画像を評価し
た。結果を表2に示す。
感光体を実装用にした後、複写機(リコー:スピリオ2
750)に搭載し、5万枚のランニングテストを行なっ
た。評価は、10枚目の画像と5万枚目の画像を評価し
た。結果を表2に示す。
【0188】
【表2】
【0189】実施例8 実施例1における電荷輸送層用塗工液を以下の構造のも
のに代えた以外は、実施例1と全く同様に電子写真感光
体を作成した。 [電荷輸送層用塗工液] 塩化メチレン 200部 下記構造の電荷輸送物質 2部
のに代えた以外は、実施例1と全く同様に電子写真感光
体を作成した。 [電荷輸送層用塗工液] 塩化メチレン 200部 下記構造の電荷輸送物質 2部
【0190】
【化59】 下記構造の高分子電荷輸送物質 10部
【0191】
【化60】
【0192】実施例9 実施例1における電荷輸送層用塗工液を以下の構造のも
のに代えた以外は、実施例1と全く同様に電子写真感光
体を作成した。 [電荷輸送層用塗工液] 塩化メチレン 200部 下記構造の電荷輸送物質 2部
のに代えた以外は、実施例1と全く同様に電子写真感光
体を作成した。 [電荷輸送層用塗工液] 塩化メチレン 200部 下記構造の電荷輸送物質 2部
【0193】
【化61】 下記構造の高分子電荷輸送物質 10部
【0194】
【化62】
【0195】実施例10 実施例1における電荷輸送層用塗工液を以下の構造のも
のに代えた以外は、実施例1と全く同様に電子写真感光
体を作成した。 [電荷輸送層用塗工液] 塩化メチレン 200部 下記構造の電荷輸送物質 2部
のに代えた以外は、実施例1と全く同様に電子写真感光
体を作成した。 [電荷輸送層用塗工液] 塩化メチレン 200部 下記構造の電荷輸送物質 2部
【0196】
【化63】 下記構造の高分子電荷輸送物質 10部
【0197】
【化64】
【0198】実施例11 実施例1における電荷輸送層用塗工液を以下の構造のも
のに代えた以外は、実施例1と全く同様に電子写真感光
体を作成した。 [電荷輸送層用塗工液] 塩化メチレン 200部 下記構造の電荷輸送物質 2部
のに代えた以外は、実施例1と全く同様に電子写真感光
体を作成した。 [電荷輸送層用塗工液] 塩化メチレン 200部 下記構造の電荷輸送物質 2部
【0199】
【化65】 下記構造の高分子電荷輸送物質 10部
【0200】
【化66】
【0201】実施例12 実施例1における電荷輸送層用塗工液を以下の構造のも
のに代えた以外は、実施例1と全く同様に電子写真感光
体を作成した。 [電荷輸送層用塗工液] 塩化メチレン 200部 下記構造の電荷輸送物質 2部
のに代えた以外は、実施例1と全く同様に電子写真感光
体を作成した。 [電荷輸送層用塗工液] 塩化メチレン 200部 下記構造の電荷輸送物質 2部
【0202】
【化67】 下記構造の高分子電荷輸送物質 10部
【0203】
【化68】
【0204】実施例13 実施例1における電荷輸送層用塗工液を以下の構造のも
のに代えた以外は、実施例1と全く同様に電子写真感光
体を作成した。 [電荷輸送層用塗工液] 塩化メチレン 200部 下記構造の電荷輸送物質 2部
のに代えた以外は、実施例1と全く同様に電子写真感光
体を作成した。 [電荷輸送層用塗工液] 塩化メチレン 200部 下記構造の電荷輸送物質 2部
【0205】
【化69】 下記構造の高分子電荷輸送物質 10部
【0206】
【化70】
【0207】実施例14 実施例1における電荷輸送層用塗工液を以下の構造のも
のに代えた以外は、実施例1と全く同様に電子写真感光
体を作成した。 [電荷輸送層用塗工液] 塩化メチレン 200部 下記構造の電荷輸送物質 2部
のに代えた以外は、実施例1と全く同様に電子写真感光
体を作成した。 [電荷輸送層用塗工液] 塩化メチレン 200部 下記構造の電荷輸送物質 2部
【0208】
【化71】 下記構造の高分子電荷輸送物質 10部
【0209】
【化72】
【0210】実施例15 実施例1における電荷輸送層用塗工液を以下の構造のも
のに代えた以外は、実施例1と全く同様に電子写真感光
体を作成した。 [電荷輸送層用塗工液] 塩化メチレン 200部 下記構造の電荷輸送物質 2部
のに代えた以外は、実施例1と全く同様に電子写真感光
体を作成した。 [電荷輸送層用塗工液] 塩化メチレン 200部 下記構造の電荷輸送物質 2部
【0211】
【化73】 下記構造の高分子電荷輸送物質 10部
【0212】
【化74】
【0213】実施例16 実施例1における電荷輸送層用塗工液を以下の構造のも
のに代えた以外は、実施例1と全く同様に電子写真感光
体を作成した。 [電荷輸送層用塗工液] 塩化メチレン 200部 下記構造の電荷輸送物質 2部
のに代えた以外は、実施例1と全く同様に電子写真感光
体を作成した。 [電荷輸送層用塗工液] 塩化メチレン 200部 下記構造の電荷輸送物質 2部
【0214】
【化75】 下記構造の高分子電荷輸送物質 10部
【0215】
【化76】
【0216】実施例17 実施例1における電荷輸送層用塗工液を以下の構造のも
のに代えた以外は、実施例1と全く同様に電子写真感光
体を作成した。 [電荷輸送層用塗工液] 塩化メチレン 200部 下記構造の電荷輸送物質 2部
のに代えた以外は、実施例1と全く同様に電子写真感光
体を作成した。 [電荷輸送層用塗工液] 塩化メチレン 200部 下記構造の電荷輸送物質 2部
【0217】
【化77】 下記構造の高分子電荷輸送物質 10部
【0218】
【化78】
【0219】以上、作製した実施例1及び実施例8〜1
7の電子写真感光体を実装用にした後、複写機(リコ
ー:スピリオ2750)に搭載し、7万枚のランニング
テストを行なった。評価は、7万枚ランニングにおける
膜厚減少量を測定した。結果を表3に示す。
7の電子写真感光体を実装用にした後、複写機(リコ
ー:スピリオ2750)に搭載し、7万枚のランニング
テストを行なった。評価は、7万枚ランニングにおける
膜厚減少量を測定した。結果を表3に示す。
【0220】
【表3】
【0221】
【発明の効果】以上、詳細且つ具体的に説明したよう
に、本発明によって、非常に高感度な感光体が提供され
る。また、繰り返し使用による残留電位上昇の少ない感
光体が提供される。これにより、ポジ−ポジ現像では地
汚れの少ない、ネガ−ポジ現像では濃度低下の少ない電
子写真プロセスを設計することができる。さらに、繰り
返し使用において耐摩耗性の高い(膜削れの少ない)感
光体が提供される。これにより、スジ等の異常画像の少
ない電子写真プロセスを設計することができる。
に、本発明によって、非常に高感度な感光体が提供され
る。また、繰り返し使用による残留電位上昇の少ない感
光体が提供される。これにより、ポジ−ポジ現像では地
汚れの少ない、ネガ−ポジ現像では濃度低下の少ない電
子写真プロセスを設計することができる。さらに、繰り
返し使用において耐摩耗性の高い(膜削れの少ない)感
光体が提供される。これにより、スジ等の異常画像の少
ない電子写真プロセスを設計することができる。
【図1】本発明の電子写真感光体の構成を表わす断面図
である。
である。
【図2】本発明の電子写真感光体の別の構成を表わす断
面図である。
面図である。
【図3】本発明の電子写真感光体の更に別の構成を表わ
す断面図である。
す断面図である。
【図4】本発明の電子写真感光体のまた更に別の構成を
表わす断面図である。
表わす断面図である。
【図5】本発明の電子写真感光体のまた更に別の構成を
表わす断面図である。
表わす断面図である。
【図6】本発明の電子写真感光体のまた更に別の構成を
表わす断面図である。
表わす断面図である。
【図7】本発明の電子写真感光体のまた更に別の構成を
表わす断面図である。
表わす断面図である。
11 導電性支持体 13 感光層 15 保護層 17 下引き層 21 電荷発生層 23 電荷輸送層
Claims (4)
- 【請求項1】 導電性支持体上に少なくとも感光層を設
けてなる電子写真感光体において、該感光層に少なくと
もCu−Kα線に対するX線回折スペクトルにおいて少
なくともブラッグ角26.5±0.8°に回折ピークを
有し、該ブラッグ角26.5±0.8°のピークの半値
幅が2°以上の下記(1)式で表わされるアゾ顔料を電
荷発生物質として含有することを特徴とする電子写真感
光体。 【化1】 式中、Cp1、Cp2はカップラー残基を表わし、同一で
も異なっていてもよい。R201、R202はそれぞれ、水素
原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、シア
ノ基のいずれかを表わし、同一でも異なっていてもよ
い。また、Cp1、Cp2は下記(2)式で表わされ、 【化2】 式中、R203は、水素原子、メチル基、エチル基等のア
ルキル基、フェニル基等のアリール基を表わす。
R204、R205、R206、R207、R208はそれぞれ、水素
原子、ニトロ基、シアノ基、フッ素、塩素、臭素、ヨウ
素等のハロゲン原子、トリフルオロメチル基、メチル
基、エチル基等のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基
等のアルコキシ基、ジアルキルアミノ基、水酸基を表わ
し、Zは置換若しくは無置換の芳香族炭素環又は置換若
しくは無置換の芳香族複素環を構成するのに必要な原子
群を表わす。 - 【請求項2】 前記(1)式中のCp1及びCp2が異な
るものであることを特徴とする請求項1に記載の電子写
真感光体。 - 【請求項3】 感光層が電荷発生層と、電荷輸送層の積
層構成からなることを特徴とする請求項1又は2に記載
の電子写真感光体。 - 【請求項4】 上記電子写真感光体の電荷輸送層に少な
くともトリアリールアミン構造を主鎖及び/又は側鎖に
含むポリカーボネートを含有することを特徴とする請求
項3に記載の電子写真感光体。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10066045A JPH10307412A (ja) | 1997-03-04 | 1998-03-03 | 電子写真感光体 |
US09/034,321 US6087055A (en) | 1997-03-04 | 1998-03-04 | Electrophotographic photoconductor |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9-63956 | 1997-03-04 | ||
JP6395697 | 1997-03-04 | ||
JP10066045A JPH10307412A (ja) | 1997-03-04 | 1998-03-03 | 電子写真感光体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10307412A true JPH10307412A (ja) | 1998-11-17 |
Family
ID=26405081
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10066045A Pending JPH10307412A (ja) | 1997-03-04 | 1998-03-03 | 電子写真感光体 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6087055A (ja) |
JP (1) | JPH10307412A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003195535A (ja) * | 2001-12-27 | 2003-07-09 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
Families Citing this family (20)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7186490B1 (en) | 1999-05-06 | 2007-03-06 | Ricoh Company, Ltd. | Photosensitive material, electrophotographic photoreceptor using the material, and electrophotographic image forming method and apparatus using the photoreceptor |
JP3907392B2 (ja) * | 1999-08-10 | 2007-04-18 | 株式会社リコー | 芳香族ポリカーボネート樹脂、該芳香族ポリカーボネート樹脂を使用した電子写真感光体、電子写真方法、電子写真装置、並びにプロセスカートリッジ |
JP4063498B2 (ja) | 2000-03-02 | 2008-03-19 | 株式会社リコー | 画像形成装置 |
US6562531B2 (en) | 2000-10-04 | 2003-05-13 | Ricoh Company, Ltd. | Electrophotographic photoreceptor, and image forming method and apparatus using the photoreceptor |
JP3734735B2 (ja) * | 2000-11-02 | 2006-01-11 | 株式会社リコー | 電子写真感光体 |
EP1205808B1 (en) * | 2000-11-08 | 2010-03-17 | Ricoh Company, Ltd. | Electrophotographic photoreceptor and method of preparation thereof and image forming method and apparatus using the photoreceptor |
JP3868785B2 (ja) | 2000-11-10 | 2007-01-17 | 株式会社リコー | 積層型電子写真感光体、画像形成方法、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ |
JP3766008B2 (ja) | 2000-11-30 | 2006-04-12 | 株式会社リコー | 電子写真感光体、その製造方法、電子写真方法、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ |
JP2002278269A (ja) | 2000-12-20 | 2002-09-27 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
US20020122998A1 (en) * | 2001-03-01 | 2002-09-05 | Bellino Mark Thomas | Charge transfer layer with hydrazone, acetosol yellow and antioxidant of butylated p-cresol reacted with dicyclopentadiene |
US6489070B1 (en) | 2001-03-09 | 2002-12-03 | Lexmark International, Inc. | Photoconductors comprising cyclic carbonate polymers |
US6803162B2 (en) | 2001-07-26 | 2004-10-12 | Ricoh Company, Ltd. | Electrophotographic image forming apparatus, photoreceptor therefor and method for manufacturing the photoreceptor |
US7419751B2 (en) * | 2002-06-13 | 2008-09-02 | Ricoh Company, Ltd. | Titanylphthalocyanine crystal and method of producing the titanylphthalocyanine crystal, and electrophotographic photoreceptor, method, apparatus and process cartridge using the titanylphthalocyanine crystal |
JP3907112B2 (ja) * | 2002-06-28 | 2007-04-18 | 株式会社リコー | 電子写真感光体、電子写真感光体の製造方法及び画像形成装置 |
US7029810B2 (en) * | 2002-09-20 | 2006-04-18 | Ricoh Company, Ltd. | Electrophotographic image forming apparatus |
JP2005099700A (ja) * | 2003-08-28 | 2005-04-14 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ |
US7309552B2 (en) * | 2003-09-18 | 2007-12-18 | Ricoh Company, Ltd. | Electrophotographic photoconductor, electrophotography, electrophotographic apparatus, process cartridge for electrophotographic apparatus and azo compound |
JP2006023527A (ja) * | 2004-07-08 | 2006-01-26 | Ricoh Co Ltd | 電子写真感光体、画像形成装置、画像形成装置用プロセスカートリッジ |
CN100359407C (zh) * | 2005-07-05 | 2008-01-02 | 天津大学 | 一种层积型的双层光导体及其制备方法 |
CN100359408C (zh) * | 2005-07-05 | 2008-01-02 | 天津大学 | 苯并噁唑类的双偶氮复合光电导材料及其制备方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4314015A (en) * | 1977-07-18 | 1982-02-02 | Ricoh Co., Ltd. | Electrophotographic sensitive materials containing disazo compounds |
JP3224649B2 (ja) * | 1993-10-20 | 2001-11-05 | 株式会社リコー | 電子写真感光体 |
-
1998
- 1998-03-03 JP JP10066045A patent/JPH10307412A/ja active Pending
- 1998-03-04 US US09/034,321 patent/US6087055A/en not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003195535A (ja) * | 2001-12-27 | 2003-07-09 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US6087055A (en) | 2000-07-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH10307412A (ja) | 電子写真感光体 | |
JPH09319113A (ja) | 電子写真感光体 | |
JP3936774B2 (ja) | 電子写真感光体 | |
JP3835879B2 (ja) | 電子写真感光体 | |
JP2003098712A (ja) | 電子写真感光体、それを用いた画像形成方法、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスユニット | |
JP3990499B2 (ja) | 電子写真用感光体 | |
JP3789008B2 (ja) | 電子写真用感光体 | |
JP3333825B2 (ja) | 電子写真感光体 | |
JPH09319114A (ja) | 電子写真感光体 | |
JP4003912B2 (ja) | 電子写真感光体及びそれを用いた画像形成装置 | |
JPH0566577A (ja) | 電子写真感光体 | |
JP2000275880A (ja) | 電子写真感光体 | |
JP3934703B2 (ja) | 電子写真用感光体 | |
JP2001265026A (ja) | 電子写真感光体、及びそれを用いた画像形成方法並びに装置 | |
JP3648380B2 (ja) | 電子写真用感光体 | |
JPH09319122A (ja) | 電子写真感光体 | |
JP2002131936A (ja) | 電子写真感光体、これを用いた画像形成装置および画像形成装置用プロセスカートリッジ | |
JPH09319256A (ja) | 電子写真プロセス | |
JP3995801B2 (ja) | 電子写真用感光体 | |
JPH11344820A (ja) | 電子写真感光体 | |
JPH09319101A (ja) | 電子写真感光体 | |
JPH1055075A (ja) | 電子写真感光体 | |
JP2001066810A (ja) | 電子写真感光体 | |
JPH09319124A (ja) | 電子写真感光体の製造方法 | |
JP2001288271A (ja) | 電荷輸送性高分子材料の精製法及び電子写真感光体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20040316 |