JPH10253632A - 分析方法、キット及び装置 - Google Patents

分析方法、キット及び装置

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JPH10253632A
JPH10253632A JP9072649A JP7264997A JPH10253632A JP H10253632 A JPH10253632 A JP H10253632A JP 9072649 A JP9072649 A JP 9072649A JP 7264997 A JP7264997 A JP 7264997A JP H10253632 A JPH10253632 A JP H10253632A
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JP
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ligand
analyte
nucleic acid
conjugate
analyzer
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JP9072649A
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Yuichi Oku
裕一 奥
Yoshiki Tanaka
良樹 田中
Yoko Otsuka
洋子 大塚
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Original Assignee
Nissui Pharmacetuical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 1種類以上の生物学的物質を一つの分析装置
において、より高感度に、同時にその有無の判定、或い
はその量の測定を可能にする分析方法、そのキット及び
装置を提供する。 【解決手段】 1種類以上のマーカー標識化配位子と、
1種類以上の核酸標識化配位子を含む試薬と、1種類以
上の分析物を含む液体試料を接触させて1種類以上の複
合体を形成させ、形成された1種類以上の複合体を、シ
ート状の展開要素11中に毛管現象により展開させ、検
出ゾーン14に固定化された核酸からなる1種類以上の
種類毎に検出ゾーン15,16,17が形成された抗結
合子に対して、核酸の相補的結合により捕獲し、前記抗
結合子−結合子間の相補的結合により分析物の種類毎に
複合体を捕獲して各々独立した帯を形成させ、検出部位
の量又はその存在を検定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生物学的物質を分
析の対象とした分析物の量の測定、あるいは有無を検定
するための簡易臨床診断に有用な分析方法、該方法に使
用するキット及び装置に関し、特に、液体試料に含まれ
る一種類以上の分析物の量或いは有無を一度に膨大な組
合せが実現できる分析方法、該方法に使用するキット及
び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】臨床検査において患者の罹患している疾
病を決定する際には、数種の検査結果を総合して判断す
ることが行われている。患者は的確な診断と治療を受け
るために数種類の検査を受けることが一般的である。し
かしながら、従来の技術では1種類の臨床診断試薬で1
種類の項目しか測定、あるいは検出することができない
場合がほとんどであるために、検査数に比例して患者か
ら採取される検体量は増加し、患者の身体的な負担の一
つとなっている。
【0003】一方、従来の免疫学的な検査を行う場合、
通常、自動装置などを用いて検査を行う必要があるため
に、採取された患者の検体は自動分析装置のある施設に
運搬され、そこで検査が行われ、得られた結果が医師に
伝えられ、そのようにして結果と患者の臨床的な症状に
より診断が行われている。そのため、医師がすぐに診断
を下すことができずに治療のタイミングを逸する原因の
一つとなっていた。
【0004】近年、こうした問題を解決できるように、
免疫反応とクロマトグラフィーを組み合わせた方法(以
下、イムノクロマト法と略記する。)が開発された。従
来のイムノクロマト法の標準的な原理を次に説明する。
【0005】従来のイムノクロマト法に使用される分析
装置は、ニトロセルロース膜などの多孔質性でシート状
の展開要素の一端に、分析物を含む液体試料を適用する
ための適用ゾーンが設けられ、他方端に展開要素を毛管
現象により移動してきた液体を受入れるための吸水ゾー
ンが設けられ、それらの間で適用ゾーンに近い側にマー
カー標識化免疫物質が含まれている封入ゾーンが配置さ
れ、適用ゾーンに遠い側に、分析物と標識化物からなる
複合体を結合するための免疫物質が固定された検出ゾー
ンが配置されたものである。
【0006】このような分析装置を用いた分析方法は、
まず測定すべき分析物を含む液体試料が、適用ゾーンに
適用されると、液体試料は毛管現象により、マーカー標
識化免疫物質が含まれる封入ゾーンに移動する。該封入
ゾーンにおいて、マーカー標識化免疫物質と分析物が免
疫学的親和性により結合し、マーカー標識化免疫複合体
が形成される。該マーカー標識化免疫複合体は、毛管現
象及び/又は拡散により、展開要素を展開移動して検出
ゾーンに達し、該検出ゾーンに固定化されている免疫物
質によって捕獲される。該検出ゾーンで捕獲されたマー
カー標識化免疫複合体中のマーカーについて測定あるい
は検出することによって、液体試料中に含まれている分
析物の量の測定あるいはその存在を検定することができ
る。
【0007】この方法は、免疫化学的活性物質の測定検
出のひとつである酵素免疫測定法などに比べ、測定途中
で洗浄操作が不要で、また目視により検定が可能である
のでマーカーを検出するための測定装置も特に必須では
なく、さらに分析装置に含まれる試薬が乾燥状態で保た
れるために室温で長期保存が可能という点に特徴を有す
る。このような従来のイムノクロマト法によれば、医師
が採取した検体を直ちに医師自身が検査することができ
るので、患者の臨床的な症状と免疫学的な検査結果を総
合して医師が短時間で診断をくだすことができ、そのた
め、治療のタイミングを逸してしまうことは少なくなる
という利点がある。
【0008】イムノクロマト法に関してはいくつかの特
許が公開されている。例えば、特公平7−13640号
公報に記載のイムノクロマト法は、前述の従来のイムノ
クロマト法と基本的に同一であり、不溶性小胞マーカー
に結合したリガンドを使用し、且つ該不溶性小胞マーカ
ーが、着色リポソーム、着色重合体ビーズ、金属又は重
合体染料粒子である点に特徴を有する。しかしながら、
該公報には同時に1種以上の抗原あるいは抗体等の生物
学的物質の定量あるいは検出については何も示唆されて
いない。
【0009】また、特許第2504923号明細書に記
載のイムノクロマト法は、前述の従来のイムノクロマト
法と基本的に同一であり、検出ゾーンで捕獲される複合
体がマーカー標識化受容体−分析物−受容体からなる、
いわゆるサンドイッチアッセイ法による分析や、生物学
的親和特性の異なる第1被分析物と第2被分析物の同時
検出の示唆がなされている。しかしながら、該公報に
は、マーカー標識化免疫複合体が核酸塩基の相補的な結
合により検出ゾーンにおいて捕獲されることについて、
また被分析物の種類が2個よりも多い場合の適用性及び
その場合の測定感度については何も示唆されていない。
【0010】一方、免疫学的分析法において、多くの免
疫化学的活性物質を固相化できる方が、より高感度化が
図れ、おなじ量の免疫化学的活性物質を短時間で検出で
きる。そのために、イムノクロマト法においてもより高
感度な分析技術の出現が望まれてきた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、1種類以上の生物学的物質を一つの分析装置におい
て、より高感度に、同時にその有無の判定、或いはその
量の測定を簡易な手段で可能にする臨床診断に有用な分
析方法、その分析に使用されるキット及び装置を提供す
ることである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の分析方法の一つ
の態様は試薬と分析装置が別体となっているキットを使
用する分析方法である。該分析方法は、液体試料中に存
在する1種類以上の分析物の量を測定あるいは有無を検
定する分析方法であって、(1)第一配位子にマーカー
が結合されてなる1種類以上のマーカー標識化配位子を
含み、且つ第二配位子に分析物の種類に応じて予め決定
された塩基配列を有する核酸である結合子が結合されて
なる1種類以上の結合子標識化配位子を含む試薬と、1
種類以上の分析物を含む液体試料を接触させて、特定の
種類の分析物、該分析物に対して特異的に結合する特定
の種類のマーカー標識化配位子、及び該分析物に対して
特異的に結合する特定の種類の結合子標識化配位子から
なる特定の種類の複合体を1種類以上形成させること、
(2)形成された1種類以上の複合体を、シート状の展
開要素中に毛管現象により展開させること、(3)前記
複合体中の結合子に対して相補的な塩基配列を有する核
酸からなる抗結合子が種類毎に独立して前記展開要素上
に固定されてなる検出ゾーンにおいて、前記結合子と前
記抗結合子間の相補的結合により分析物の種類毎に複合
体を捕獲して各々独立した帯を形成させること、(4)
前記検出ゾーンで形成された帯に含まれるマーカーを測
定又は検定することを含むことからなる。
【0013】本発明の分析方法の別の態様は試薬が一体
となって含まれている分析装置を使用する方法である。
該分析方法は、液体試料中に存在する1種類以上の分析
物の量を測定あるいは有無を検定する分析方法であっ
て、(1)1種類以上の分析物を含む液体試料をシート
状の展開要素に適用して、展開要素中を毛管現象により
展開させること、(2)分析物の特定の種類に対して特
異的に反応することができる第一配位子にマーカーが結
合されてなる1種類以上のマーカー標識化配位子、及び
分析物の特定の種類に対して特異的に反応することがで
きる第二配位子に分析物の種類に応じて予め決定された
塩基配列を有する核酸である結合子が結合されてなる1
種類以上の結合子標識化配位子を含む試薬成分が封入さ
れている封入ゾーンに前記液体試料を移動させ接触させ
ること、(3)前記試薬と液体試料との接触により形成
された、特定の種類の分析物、該分析物に対して特異的
に結合する特定の種類のマーカー標識化配位子、及び該
分析物に対して特異的に結合する特定の種類の結合子標
識化配位子からなる特定の種類の複合体の1種類以上、
或いは形成されつつある反応物を毛管現象により該展開
要素中に展開させること、(4)前記複合体中の結合子
に対して相補的な塩基配列を有する核酸からなる抗結合
子が種類毎に独立して前記展開要素上に固定されてなる
検出ゾーンにおいて、前記結合子と前記抗結合子間の相
補的結合により分析物の種類毎に複合体を捕獲して各々
独立した帯を形成させること、(5)前記検出ゾーンで
形成された帯に含まれるマーカーを測定又は検定するこ
とを含むことからなる。
【0014】また、本発明の分析キットは、試料中に存
在する1種類以上の分析物の量の測定或いは有無を検定
するための分析キットであって、該分析キットは、下記
の試薬、及び該試薬とは別体の分析装置から構成され
る。即ち、本発明の分析キットにおいて、試薬は、分析
物の特定の種類に対して特異的に反応することができる
第一配位子にマーカーが結合されてなる1種類以上のマ
ーカー標識化配位子、及び分析物の特定の種類に対して
特異的に反応することができる第二配位子に分析物の種
類に応じて予め決定された塩基配列を有する核酸からな
る結合子が結合されてなる1種類以上の結合子標識化配
位子を含む試薬である。前記分析装置は、シート状の展
開要素を有し、該展開要素は毛管現象により、分析物、
試薬、及び分析物と試薬の結合物を展開でき、前記別体
の試薬に含まれる結合子に対して相補的な塩基配列を有
する核酸からなる1種類以上の抗結合子が、種類毎に独
立して該展開要素の検出ゾーンに固定されてなるもので
あり、分析物が含まれる液体試料と前記試料との混合物
が適用された場合、検出ゾーンにおいて、結合子と抗結
合子間の相補的結合により分析物の種類毎に複合体を捕
獲して各々独立した帯を形成させることができる。
【0015】また、本発明の分析装置は、前記分析キッ
トに含まれる、分析装置であることを特徴とする。
【0016】また、本発明の分析装置は、試料中に存在
する1種類以上の分析物の量の測定或いは有無を検定す
るための分析装置であって、該分析装置は、(1)毛管
現象により、分析物、試薬、及び分析物と試薬の結合物
を展開できるシート状の展開要素、(2)前記シート状
の展開要素の一端に位置し、液体試料を外部から受入れ
可能で、受入れた液体試料を他方端に達するのに充分な
供給能力を持ち、後記する試薬が封入された封入ゾーン
に対して分析すべき液体試料を供給することが可能で、
該液体試料を外部から受け入れるための適用ゾーン、
(3)分析物の特定の種類に対して特異的に反応するこ
とができる第一配位子にマーカーが結合されてなる1種
類以上のマーカー標識化配位子、及び分析物の特定の種
類に対して特異的に反応することができる第二配位子に
分析物の種類に応じて予め決定された塩基配列を有する
核酸からなる結合子が結合されてなる1種類以上の結合
子標識化配位子を含む試薬が含まれている前記展開要素
の前記適用ゾーンに近い位置に配置された封入ゾーン、
(4)前記展開要素中を拡散してきた分析物、試薬、及
び分析物と試薬の結合物を受け入れることができ、且つ
前記適用ゾーンとは離れた位置に配置された吸水ゾー
ン、(5)前記封入ゾーンと前記吸水ゾーンとの間に位
置し、前記結合子に対して相補的な塩基配列を有する抗
結合子が1種類以上独立して固定されており、分析物の
種類毎にマーカー標識化配位子、分析物、及び結合子標
識化配位子から形成された複合体を捕捉して検出できる
検出ゾーンを含むことを特徴とする。
【0017】本発明によれば、1種類以上の分析物の分
析が単一のキット或いは装置で、高感度に測定すること
が可能となる。
【0018】本発明において「配位子」とは、分析物に
対して生物学的親和性を有し、分析物の特定の種類に対
して特異的に反応することができ、結合してペアを形成
することができる一方の分子である。本発明において
「第一配位子」及び「第二配位子」とは、同一の性質を
有するものであっても、異なってもよい。また、分析物
が抗原である場合、第一配位子、第二の配位子は抗体と
することができ、分析物が抗体である場合は、第一配位
子、第二の配位子は抗原とすることができる。また、分
析物と配位子との組合せの他の例には、受容体とこれに
結合するリガンドとの組合せ、核酸とこれに結合する相
補的な核酸との組合せ、レクチンとこれに結合する特異
的な糖との組合せも包含される。
【0019】本発明において「結合子」とは、分析物と
は結合せず、配位子とは異なる反応性を有する核酸であ
る。本発明において「抗結合子」とは、「結合子」の塩
基配列に少なくとも部分的に相補的な塩基配列を有する
核酸であり、結合子と相補的に結合する。「結合子」と
「抗結合子」との結合の組合せは、結合子及び抗結合子
を構成する核酸分子の塩基配列によって無限といえる程
の膨大な組合せが可能となる。結合子と抗結合子の相補
的結合の観点から、各々の塩基配列が部分的に相補的に
対応しているものでもよく、また互いの相補的塩基配列
が完全に一致しているものでも良い。結合子、抗結合子
となる核酸には、具体的にはDNA、RNA、オリゴヌ
クレオチド、ポリヌクレオチドが使用でき、好ましくは
10mer 以上100mer以下の長さのオリゴヌクレオチドが好
ましい。
【0020】検出ゾーンにおいて抗結合子は展開要素に
直接的或いは他の物質を介して間接的に結合して固定さ
れている。例えば、核酸の5’又は3’末端、或いは核
酸を構成する塩基に導入された官能基を介して、展開要
素として不溶性支持体に含まれる官能基と、抗結合子で
ある核酸を共有結合させることにより展開要素に直接的
に固定することができる。抗結合子は分析すべき1種類
以上の分析物の種類に応じてそれぞれ異なる塩基配列が
予め決定されており、展開要素の検出ゾーンに種類毎に
独立してゾーンをなして固定されている。
【0021】核酸の5’又は3’末端基に導入されたビ
オチン、或いは核酸を構成する塩基に導入されたビオチ
ンを介して、展開要素として不溶性支持体に予め結合さ
せたアビジン或いはストレプトアビジンと結合させるこ
とにより、抗結合子である核酸を展開要素に間接的に固
定することができる。また、核酸の5’又は3’末端、
或いは核酸を構成する塩基に導入された官能基を介し
て、核酸をタンパク質に結合させ、この核酸結合タンパ
ク質を展開要素としての不溶性支持体に結合させること
により、抗結合子である核酸を間接的に展開要素に固定
することができる。
【0022】本発明において使用される試薬成分には、
第一配位子にマーカーが結合されてなる「マーカー標識
化配位子」、及び第二配位子に分析物の種類に応じて予
め決定された塩基配列を有する核酸である結合子が結合
されてなる「結合子標識化配位子」が使用される。試薬
成分は、展開要素と別体となって、展開要素と組合せ使
用されるべきキットを構成することができる。また、試
薬成分は、展開要素の封入ゾーンに乾燥した状態で保持
されていてもよい。
【0023】マーカー標識化配位子に含まれるマーカー
には、具体的には酵素学的に活性な分子、ジゴキシゲニ
ン、金属コロイド、着色ラテックス、着色リポソーム、
核酸、ビオチン、アビジン、蛍光物質、発光物質、放射
性同位元素などを使用することができる。なお、着色と
は肉眼的に識別できる色を付着させることに限らず、蛍
光物質、発光物質を付着させることも包含する。
【0024】本発明において「展開要素」は、シート状
をなしており、毛管現象により、分析物、試薬、及び分
析物と試薬の結合物をクロマトグラフ的に展開できる。
好適な展開要素には、多孔質不溶性支持体が使用でき、
具体的にはプラスチック製多孔質支持体、セルロース系
多孔質支持体、無機系多孔質支持体が使用でき、さらに
具体的には、多孔質の、セルロース、ニトロセルロー
ス、酢酸セルロース、ナイロン、シリカ、またはこれら
の誘導体などが挙げられ、展開要素に形成された複数の
ゾーン毎に材料を変えたり、組み合わせて使用すること
ができる。場合によっては、複数のゾーンは一方の面
を、同一の素材あるいは異なる素材によって補強されて
いる場合もある。また、これらのゾーンは、分析が行な
われないときは通常、乾燥して存在する。
【0025】
【発明の実施の形態】図1は、分析物が1種類以上を対
象とした本発明の分析キットの構成要素の一方である試
薬の一例を模式的に示し、目的とする分析物が3種類の
抗原、即ち、抗原A、抗原B、抗原Cの場合である。図
1において、枠で囲ってある部分は全て一つの試薬中に
含まれる成分であり、該試薬は乾燥状態でも、液体中に
存在していてもよい。図1中、αA、αB、αCは、各
々抗原A、抗原B、抗原Cに対する抗体を示す。この抗
体αA、抗体αB、抗体αCには各々マーカーが結合さ
れて、マーカー標識化抗体となっている。各抗体に導入
されるマーカーは同一のものであっても、異なるもので
あってもよい。この試薬中には、さらに抗体αA、抗体
αB、抗体αCに各々異なる配列の、オリゴヌクレオチ
ドON1 、オリゴヌクレオチドON2 、オリゴヌクレオ
チドON3 が結合された3種類の抗体−オリゴヌクレオ
チド結合体が前記3種類のマーカー標識化抗体と同時に
含まれている。分析キットを構成する試薬は液状であっ
ても、乾燥状態であってもよい。
【0026】図2は、本発明の分析キットの構成要素の
他方である分析装置の一例を模式的に示し、図1の試薬
と組み合わせて使用される。図2において、1は多孔質
シートの帯片からなる展開要素、2は該展開要素1の一
端に設けられ、適用される液体試料と試薬混合物を吸収
し、展開要素1へ供給するための適用ゾーン、3は展開
要素中を移動拡散してきた、分析物、試薬、及び分析物
と試薬の結合物を受け入れることができる吸収ゾーンで
ある。前記適用ゾーン2と吸収ゾーン3との間に、検出
ゾーン4が設けられ、オリゴヌクレオチドON1 に相補
的塩基配列を有するオリゴヌクレオチドON1'が固定さ
れた第1検出ゾーン5、オリゴヌクレオチドON2 に相
補的塩基配列を有するオリゴヌクレオチドON2'が固定
された第2検出ゾーン6、オリゴヌクレオチドON3 に
相補的塩基配列を有するオリゴヌクレオチドON3'が固
定された第3検出ゾーン7が種類毎に各々独立して縞状
となっている。
【0027】図1の試薬と図2の展開要素との組合せか
らなる分析キットを用いた簡易臨床診断方法を次に示
す。分析物として抗原A、抗原B、抗原Cが含まれる液
体試料を用い、容器中にて試薬と混合し、免疫学的親和
性反応を行わせる。得られた反応液を展開要素1の適用
ゾーン2へ適用する。この反応液の適用は、適用ゾーン
2を反応液中に浸漬してもよいし、反応液を適用ゾーン
2へ滴下、或いは塗布等により与えてもよい。反応液に
は、分析物、試薬、及び分析物と試薬とが複合化したマ
ーカー標識化免疫複合体が含まれる。該反応液は、展開
要素1中を毛管現象により移動又は拡散して、検出ゾー
ン4に移動し、ここで、マーカー標識化免疫複合体は、
分析物の種類毎に塩基配列が予め定められた固定された
オリゴヌクレオチドと、マーカー標識化免疫複合体中に
含まれるオリゴヌクレオチドとの相補的結合によりマー
カー標識化免疫複合体が捕獲される。図3に、図1及び
図2に示されるキットを用いた簡易臨床診断方法によ
り、マーカー標識化免疫複合体が分析物の種類毎に捕獲
された様子を模式的に示す。
【0028】本発明の試薬成分のマーカー標識化配位子
に含まれる第一配位子と、核酸標識化配位子に含まれる
第二配位子は、同一の反応性を有するものであっても、
また異なる反応性を有するものであってもよい。また、
第一配位子と第二配位子との組合せは、同一の抗原に対
するモノクローナル抗体とポリクローナル抗体の組合
せ、ポリクローナル抗体相互の組合せ、結合部位の異な
るモノクローナル抗体相互の組合せであってもよい。
【0029】液体試料中に含まれる分析対象となる分析
物が、同種のカテゴリーに属さない化合物の混合体に対
しても本発明は分析が可能である。例えば、抗原、抗
体、核酸の同時分析も行うことができる。また、上記の
サンドイッチ方式に限定されず、種々のパターンの拮抗
的、或いは非拮抗的な分析手法が適用可能である。
【0030】核酸を構成する塩基配列は無限に近い膨大
な種類が入手可能であるので、検出ゾーンで検出可能な
分析物の種類数は幾らでも可能である。
【0031】図4は、本発明の分析装置の別の態様を示
し、試薬が装置の中に乾燥状態で一体となって含まれて
いる分析装置である。図4の分析装置において、11は
帯状の多孔質シートの帯片シートを主たる構成部材とし
必要に応じて補強シートが貼着された展開要素、12は
該展開要素11の一端に設けられ、適用される液体試料
を吸収し、試薬を含んでいる封入ゾーン18及び展開要
素11へ液体試料を供給するための適用ゾーン、13は
展開要素11中を移動拡散してきた、分析物、試薬、及
び分析物と試薬の結合物を受け入れることができる吸収
ゾーンである。前記図2に示す分析装置との差異は、図
4には、展開要素11と適用ゾーン12の間に、試薬を
含ませた封入ゾーン18が設けられており、適用ゾーン
12から封入ゾーン18へ供給される液体試料が展開要
素11に移動できるように両者に緊密に接触している。
【0032】封入ゾーン18と吸収ゾーン13との間の
展開要素11には、検出ゾーン14が設けられ、試薬の
構成要素として含まれるオリゴヌクレオチドON1 に対
して相補的塩基配列を有するオリゴヌクレオチドON1'
が固定された抗原A分析用の第1検出ゾーン15、オリ
ゴヌクレオチドON2 に相補的塩基配列を有するオリゴ
ヌクレオチドON2'が固定された抗原B分析用の第2検
出ゾーン16、オリゴヌクレオチドON3 に相補的塩基
配列を有するオリゴヌクレオチドON3'が固定された抗
体C分析用の第3検出ゾーン17が種類毎に各々独立し
て縞状となっている。
【0033】図4の分析装置の使用例として、目的とす
る分析物を抗原A、抗原B、抗体Cとし、分析すべき液
体試料中に実際に抗原Aと抗体Cのみが含まれていた場
合について次に説明する。図5は、その場合に分析装置
の封入ゾーン18に乾燥状態で含まれている試薬の構成
を示す。本態様の試薬構成は、図1の試薬構成と比較し
て、マーカー標識化抗体αCがマーカー標識化抗原C
に、またオリゴヌクレオチドON3 標識化抗体αCがオ
リゴヌクレオチドON3 標識化抗原Cに変更されている
のみである。
【0034】まず分析物として抗原A及び抗体Cを含む
液体試料が適用ゾーン12に適用されると、これらの分
析物は毛管現象により、試薬成分と共に移動しながら、
抗原Aはマーカー標識化抗体αA及びオリゴヌクレオチ
ドON1 標識化抗体αAとサンドイッチ免疫複合体を形
成し、抗原A分析用の第1検出ゾーン15に達し、そこ
でオリゴヌクレオチドの互いの相補的な塩基配列により
捕獲される。また抗体Cはマーカー標識化抗原C及びオ
リゴヌクレオチドON3 標識化抗原Cとサンドイッチ免
疫複合体を形成し、抗体C分析用の第3検出ゾーン17
に達し、そこでオリゴヌクレオチドの互いの相補的な塩
基配列により捕獲される。しかし、液体試料中に抗原B
は存在していないため、サンドイッチ免疫複合体は形成
されず、抗原B分析用の第2検出ゾーン16では、オリ
ゴヌクレオチドON2 標識化抗体αBが捕獲される。こ
のようにして各検出ゾーン15、16、17において捕
獲されたサンドイッチ免疫複合体に含まれるマーカーに
ついて、抗原A及び抗体Cの量の測定又は存在の検出が
行なわれ、抗原Bは存在しないことが分かる。図6に、
図4に示される分析装置を用いた簡易臨床診断方法によ
り、マーカー標識化免疫複合体が分析物の種類毎に捕獲
された様子を模式的に示す。
【0035】図7は分析物が核酸である場合において、
本発明に従って、検出ゾーンで核酸が捕獲される原理を
示す。図7において、分析物43はオリゴヌクレオチド
ON3 とオリゴヌクレオチドON2 をその配列中に含む
核酸である。なお、分析物は一重鎖の核酸であっても、
二重鎖の核酸であっても適用可能である。検出ゾーン4
0に固定化されている抗結合子41はオリゴヌクレオチ
ドON1 を含む核酸である。試薬成分としては、マーカ
ー標識化配位子44と核酸標識化配位子42からなり、
該マーカー標識化配位子44は、分析物43中のオリゴ
ヌクレオチドON3 に相補的な塩基配列を有するオリゴ
ヌクレオチドON3'を有する核酸とマーカーが結合され
たものであり、該核酸標識化配位子42は分析物43中
のオリゴヌクレオチドON2 に相補的な塩基配列を有す
るオリゴヌクレオチドON2'と検出ゾーン40に固定化
されている抗結合子41のオリゴヌクレオチドON1 に
相補的な塩基配列を有する結合子としてのオリゴヌクレ
オチドON1'をその配列中に含む核酸である。
【0036】これらの試薬を含む本発明の分析キット又
は分析装置を用いて目的とする核酸分析物の捕獲された
結合モデルが図7に示される。試薬及び液体試料が本発
明の分析装置中の展開要素に展開中に、分析物、試薬及
び固定化抗結合子との相互反応により、抗結合子41の
オリゴヌクレオチドON1 と核酸標識化配位子42のオ
リゴヌクレオチドON1'との相補的結合、核酸標識化配
位子42のオリゴヌクレオチドON2'と分析物43のオ
リゴヌクレオチドON2 との相補的結合、分析物43の
オリゴヌクレオチドON3 とマーカー標識化配位子44
のオリゴヌクレオチドON3'との相補的結合が生じ、マ
ーカー及び分析物43を含んだ複合体が抗結合子41に
捕獲される。
【0037】本発明による分析方法によれば、免疫複合
体等の生物学的親和性物質複合体の生成が、分析装置の
適用前或いは適用後の早期に完了する。本発明の分析装
置によれば、該生物学的親和性物質複合体の捕獲に適用
される結合子及び抗結合子としての核酸の相補的結合
は、一致率が高く、安定性の高い反応であり、免疫反応
よりも強力に行えるために、生物学的親和性物質複合体
は効率よく固相に結合させることができる。したがって
従来のイムノクロマト法よりも高感度化が実現できる。
【0038】逆に、核酸とこれに相補的な一致率が低い
核酸との組合せを選択した場合は、安定性の低い核酸の
反応は免疫反応よりも弱いために、強い力価の抗体を用
いた場合に遭遇する、感度が高すぎるために抗体量を減
少させるといったことを行わなくても、核酸の配列によ
って検出感度のコントロールを行うことができる。こう
したことは、従来のイムノクロマト法では実現できなか
ったが、本発明により初めて実現できる特徴である。と
くに、同時に複数項目を判定する必要がある場合は、そ
れぞれの項目の正常域、異常域が異なっており、抗体の
濃度、量を変化させるといったことが必要とされるケー
スがあるが、本発明の方法によればこの調整が大幅に簡
略化される。
【0039】本発明における展開要素の検出ゾーン上に
固定される抗結合子としての核酸の固定化手段には種々
の方法が適用できる。抗結合子である核酸の5′末端ま
たは3′末端において、あるいは核酸の末端以外の任意
の官能基の位置において、検出ゾーンの水不溶性担体に
直接または導入された官能基を介してその核酸が共有結
合されていてもよい。また核酸に積極的に官能基を導入
したものと、検出ゾーンの水不溶性担体に直接または導
入された官能基を介してその核酸が共有結合されていて
もよい。
【0040】核酸の検出ゾーンへの別の固定化手段とし
て、他の物質を介在させて結合を行ってもよい。例え
ば、物理吸着により検出ゾーンに固定化されることがで
きる物質に核酸を生物学的親和性結合、共有結合等によ
って結合させておいて、得られた結合物を物理吸着によ
り検出ゾーンへ固定化してもよい。例えば、ヌクレオチ
ドの5′末端または3′末端において、あるいはヌクレ
オチドの任意の位置に導入された官能基の位置におい
て、検出ゾーンに物理吸着可能な他の物質と、官能基を
介して共有結合したものを、検出ゾーンに吸着させるこ
とにより行うことができる。例えば、タンパク質は不溶
性担体に物理吸着可能な物質であり、該タンパク質のア
ミノ基にSH基を導入し、該SH基とオリゴヌクレオチ
ドの5’末端に導入したマレイミド基を反応させてなる
共有結合されたタンパク質を、物理吸着により検出ゾー
ンに固定化することができる。
【0041】他の物質と核酸の結合は、上記のような共
有結合以外に、生物学的親和性によるものでもよい。こ
のような他の物質には、例えば、タンパク質が挙げられ
る。該タンパク質の例には、アビジン、牛血清アルブミ
ン、免疫グロブリン等が挙げられる。なお、免疫グロブ
リンが、分析物に対して免疫学的親和性を有するときに
は、分析物との免疫学的結合を利用することにより、さ
らに分析感度のアップが望める。
【0042】図8は、分析物が抗原であり、抗原を検出
するための分析装置として、検出ゾーン14において、
IgG抗体に抗結合子として核酸20が導入された核酸
標識化IgG抗体19が不溶性担体に固定されている場
合を示す。免疫化学的活性を有する核酸標識化IgG抗
体19には核酸20,20が2個導入されており、この
ような核酸標識化IgG抗体19が検出ゾーン14に吸
着されており、IgG抗体を介して核酸20が固定化さ
れた状態となっている。
【0043】図8に示す検出ゾーン14において、サン
ドイッチ免疫複合体が捕獲された状態を図9に示す。図
9において、核酸標識化IgG抗体19に捕獲される物
質は、2種類の免疫複合体が捕獲される。その一つは、
分析物としての抗原22、核酸標識化抗体21及びマー
カー標識化抗体23により形成されたサンドイッチ免疫
複合体であり、そして他の一つは、マーカー標識化抗体
23と抗原22により形成された免疫複合体である。
【0044】即ち、図9によれば、核酸20が導入され
た核酸標識化IgG抗体19を検出ゾーン14に固定化
することにより、抗原22の検出は、試薬成分としての
核酸標識化抗体21中の核酸24と、検出ゾーン14に
固定されている核酸標識化IgG抗体19中の核酸20
の相補的結合により抗原が検出されるだけではなく、さ
らに加えてIgG抗体自体の免疫化学的活性作用により
結合された抗原22についても検出される。
【0045】従来法によれば、固定化された免疫化学的
活性物質1分子に対して、2分子の分析対象物しか結合
できないが、本発明の該実施態様によれば、従来法によ
る分析よりも多くの分析対象物としての抗原が結合で
き、この結果、多くの標識マーカーが結合できる。その
ために、従来の分析法よりも、本発明の分析法による方
が検出感度が高くなる。
【0046】図10は、アビジン25を物理吸着により
検出ゾーン14に固相化してなるア固相化アビジンに対
して、核酸27にビオチン26を導入してなるビオチン
化核酸を結合させることにより、核酸27をビオチン−
アビジンの反応により固相化したものである。
【0047】図11は、 図10に示すビオチン−アビ
ジンの反応により固相化した核酸とは別の態様の固相化
核酸を示し、図10に示す核酸−ビオチン−アビジン複
合体にさらに、核酸−ビオチン−アビジン複合体を核酸
の相補的結合により結合させて核酸を固相化したもので
ある。即ち、図10に示す手法により得られた核酸−ビ
オチン−アビジン複合体を検出ゾーンに結合させてお
き、次いで、先に固定した核酸27とは相補的な塩基配
列の核酸28にビオチン26を導入したビオチン化核酸
とアビジン25からなる複合体を形成し、先の核酸−ビ
オチン−アビジン複合体中の核酸27との相補的結合に
より、核酸28を有する複合体を結合させて、核酸28
を固相化させたものである。
【0048】図11に示す手段により得られた核酸固相
化検出ゾーンは、検出ゾーン上において3次元的に成長
しており、図10に示す態様の核酸固定化手段よりも多
くの抗結合子としての核酸を含ませることができるの
で、より多くの免疫複合体の捕獲が可能となり、検出感
度が高くなる。
【0049】上記2種の態様に用いたアビジンの代わり
にストレプトアビジンを用いることによっても同様に、
核酸結合不溶性支持体を調製することが可能である。上
記のようにして、本発明の分析装置を得る。
【0050】本発明の分析装置はテストストリップ単独
として使用することができ、また、該テストストリップ
をケースに入れて使用することもできる。一般的に、患
者から採取された血液、血清、血漿などは、感染性の微
生物が混入している可能性も高いために、本発明の分析
装置をテストストリップ単独として使用するには、感染
の可能性の問題も考慮する必要がある。この感染の問題
点を軽減し、手で直接テストストリップを触れることな
く扱うことのできる方法として、テストストリップをプ
ラスチック製ケース等の保護ケースにに入れて取り扱う
ことは好ましい態様である。
【0051】テストストリップをケースに収容する手段
には、例えば、図12に示す手段が使用できる。即ち、
2つの穴のあるプラスチック製ケース29の中にテスト
ストリップを封入しておき、一方の穴は、テストストリ
ップの適用ゾーンに対応した試料適用口30であり、他
方の孔は、テストストリップの捕捉用核酸が結合してい
る検出ゾーン14において、分析物が捕獲された様子が
観察できるような検出窓31となっている。このプラス
チック製ケース29に入れたテストストリップにより、
微生物による検査を行っている人への検体による感染の
可能性を大幅に軽減することが可能となる。該プラスチ
ック製ケース29の材料として好適なプラスチックの例
には、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、
アクリル樹脂、エチレン塩化ビニル、フッ化ポリビニデ
ン等が挙げられる。
【0052】
【実施例】次に、実施例に基づき本発明をさらに詳しく
説明する。
【0053】〔実施例1〕 工程1:ビオチン化オリゴヌクレオチドの調製 5’末端にアミノ基を有する以下のようなオリゴヌクレ
オチドをパーキンエルマー社製DNA合成装置391A
を用いて、それぞれ合成した。 アミノ基−GAA TTC CCG GGG ATC
CGT CG(以下、ペア1+) アミノ基−CGA CGG ATC CCC GGG
AAT TC(以下、ペア1−) アミノ基−AAC GGA ATC TAA TCA
GGA GG(以下、ペア8+) アミノ基−CCT CCT GAT TAG ATT
CCG TT(以下、ペア8−) これらのオリゴヌクレオチド300nmolをそれぞれ
1mM EDTAを含む0.1M MOPS緩衝液pH
7.0に溶解した溶液中に、N−ヒドロキシスクシンイ
ミド−ビオチン(ピアス社製NHS−Biotin)3
0μmolをN’,N’−ジメチルホルムアミド(以
下、DMF)に溶解した溶液をそれぞれ加え、37℃1
時間反応させた。反応後、エタノール沈澱法によりビオ
チン化したオリゴヌクレオチドを分離した。この操作に
より、いずれの配列もほぼ80〜90%のビオチン化し
たオリゴヌクレオチドが回収できた。
【0054】工程2:抗HBs抗体及び抗CRP抗体の
調製 B型肝炎表面抗原(以下HBs)に対する抗体は、明治
乳業(株)より購入したHBsを定法通り、ウサギある
いはマウスに免疫し、ウサギからはポリクローン抗体を
マウスからはクローニングを行いモノクローン抗体を調
製した。また、C反応性タンパク質(以下CRP)に対
する抗体は、札幌臨床検査センターより購入したCRP
を定法通り、ウサギあるいはマウスに免疫し、ウサギか
らはポリクローン抗体をマウスからはクローニングを行
いモノクローン抗体を調製した。それぞれの抗体はIg
Gまで精製し、以下の実験に供した。
【0055】工程3:金コロイド標識化抗HBs抗体及
び金コロイド標識化抗CRP抗体の調製 前記工程2で得られたウサギポリクローン抗HBs抗体
を金コロイドにより標識した。すなわち、ザイメッド社
製粒径10nmの金コロイドを、ソフトサイエンス社刊
横田ら編 イムノゴールド法(1992)に従って、
金コロイド標識ウサギポリクローン抗HBs抗体を調製
した。また、同様に前記工程で得られたマウスモノクロ
ーン抗CRP抗体を金コロイドにより標識した。
【0056】工程4:オリゴヌクレオチド標識化抗体
(ペア8+標識化抗CRP−IgG、ペア1−標識化B
SA、ペア1+標識化抗HBs−IgG)の調製 前記工程2で得られたウサギポリクローン抗HBs−I
gG 10mgを0.2Mほう酸ナトリウム緩衝液pH
8.5 2.3mlに溶解し、ここに無水S−アセチル
メルカプトコハク酸1.33mgを溶解させたDMF
0.25mlを添加し、37℃1時間反応させた。反応
後、1M Tris塩酸緩衝液(pH7.0)と1M
ヒドロキシルアミン(pH7.0)をそれぞれ0.5m
lづつ添加し、37℃30分間反応させた。
【0057】この後、ファルマシア製Sephadex
Gー25を充填し、5mM EDTAを含む0.1M
リン酸ナトリウム緩衝液pH6.0で平衡化した直径
1cm長さ45cmのカラムに適用し、スルフヒドリル
基導入抗HBs−IgG 9.74mgを得た。Y. Oku
らの方法( Microbiol. Immunol., 32, 807-816, 1988
) の方法に従いスルフヒドリル基を定量したところ、
IgG 1分子あたり2.84分子のスルフヒドリル基
が導入されていることが確認できた。
【0058】一方、ペア1−303nmolを含む0.
1M 3−モルホリノプロパンスルフォニックアシド
(以下、MOPS)緩衝液pH7.0 0.8mlに、
N-( ε−マレイミド−カプロイルオキシ)スクシンイミ
ド(以下、EMCS)10mgを溶解した300μlの
DMFを添加し、37℃30分反応させた。反応後、エ
タノール沈澱法によりマレイミド基導入オリゴヌクレオ
チドを精製した。225nmolのオリゴヌクレオチド
が回収され、マレイミド基を定量したところ、オリゴヌ
クレオチド1分子あたり1.2分子のマレイミド基が導
入されていることが確認できた。
【0059】次に、得られたスルフヒドリル基導入抗H
Bs−IgGとマレイミド基導入オリゴヌクレオチドを
混合し、37℃1時間反応させ、5mM EDTAを含
む0.1M リン酸ナトリウム緩衝液pH6.0で平衡
化した直径1.5cm長さ45cmのカラムに適用し
た。分画したフラクションについて280nmと260
nmにおける吸光度を測定しオリゴヌクレオチド標識抗
HBs−IgGに相当するフラクションを収集し、アミ
コン社製限外濾過膜YM−30により濃縮した。
【0060】この収集した分画についてピアス社のBC
Aプロテインアッセイキットを用いてタンパク定量を行
い、濃度が2.12mg/mlであることがわかった。
以下この複合体を「ペア1−標識化抗HBs−IgG」
と略記する。
【0061】これと同様の方法により、前記工程2で得
られたマウスモノクローン抗CRP−IgGにペア8+
を導入してなるペア8+標識化抗CRP−IgG、牛血
清アルブミン(以下BSA)にペア1−を導入してなる
ペア1−標識化BSA、及び抗HBs−IgGにPai
r1+を導入してなるペア1+標識化抗HBs−IgG
を調製した。
【0062】工程5:オリゴヌクレオチド標識化抗HB
s−Fab’の調製 前記工程2で得られたウサギポリクローン抗HBs−I
gG 12.72mgを0.1M 酢酸ナトリウム緩衝
液pH4.5に溶解した。ここに0.25mgのペプシ
ン(ベーリンガーマンハイム社製)を添加して37℃1
5時間反応させた。反応後、5mM EDTAを含む
0.1M リン酸ナトリウム緩衝液pH6.0で平衡化
した直径1.5cm長さ45cmのIBF biotechniqes社
製Ultrogel AcA44樹脂を充填したカラム
に適用した。F(ab’)2 に相当する画分を収集し、
これを濃縮した。ここで得たF(ab’)2 の内4.
94mgに終濃度が10mMになるようにメルカプトエ
チルアミンを添加し、37℃90分間反応させた。反応
後、5mM EDTAを含む0.1M リン酸ナトリウ
ム緩衝液pH6.0で平衡化した直径1cm長さ45c
mのSephadexG−25を充填したカラムに適用
した。ヒンジ部スルフヒドリル基が露出したFab’に
相当する画分を収集し、YM−30により濃縮してスル
フヒドリル基導入Fab’を得た。3.3mgのFa
b’が回収された。また、スルフヒドリル基の定量を行
ったところ、1分子のFab’に対して1.12分子の
スルフヒドリル基が導入されていることがわかった。
【0063】一方、ペア1+のオリゴヌクレオチド 2
50nmolを1mM EDTAを含む0.1M MO
PS緩衝液pH7.0に溶解し、これに7.7mgのE
MCSを含むDMFを添加し、37℃1時間反応させ
た。エタノール沈澱によりマレイミド基導入オリゴヌク
レオチドを精製し、5mM EDTAを含む0.1Mリ
ン酸ナトリウム緩衝液 pH6.0に溶解した。回収さ
れたマレイミド基導入オリゴヌクレオチドは231nm
olで、1分子のオリゴヌクレオチドに0.73分子の
マレイミド基が導入されていることがわかった。
【0064】得られたスルフヒドリル基導入Fab’と
マレイミド基導入オリゴヌクレオチドを混合し、37℃
1時間反応させ、反応後、5mM EDTAを含む0.
1Mリン酸ナトリウム緩衝液pH6.0で平衡化した直
径1.5cm長さ45cmのUltrogel AcA
44を充填したカラムに適用した。分画したフラクショ
ンについて280nmと260nmにおける吸光度を測
定し、オリゴヌクレオチド標識化抗HBs−Fab’に
相当するフラクションを収集し、限外濾過膜(アミコン
社製YM−30)により濃縮した。この収集した分画に
ついてプロテインアッセイキット(ピアス社製BCAプ
ロテインアッセイキット)を用いてタンパク定量を行
い、濃度が5.72mg/mlであることがわかった。
【0065】工程6:固相化アビジンの調製 リン酸緩衝生理食塩水(日水製薬(株)製PBS
(−))20mlに10mgのアビジンを溶解し、5×
10cmに切断したメンブレン(ミリポア社製 SPH
Fメンブレン)を室温でこの溶液中に1時間浸し、その
後蒸留水でメンブレンを洗浄した。洗浄後、風乾し、前
記工程1で調製した258nmol/mlの濃度のビオ
チン標識ペア1−をソフトペン(プラチナ万年筆(株)
製)に染み込ませて、5cmの辺に対して2等分するよ
うに直角に線を引き、ビオチン標識ペア1−をアビジン
結合SPHFメンブレンに結合させた。風乾後、ブロッ
キング剤(雪印乳業(株)製ブロックエース)によりブ
ロッキングを室温で30分行い、蒸留水でメンブレンを
洗浄し、その後風乾してペア1−結合メンブレンを得
た。次いで、ペーパーカッターにより幅0.5cm縦5
cmになるように切断し、一端にグラスフィルター(ワ
ットマン社製、以下、GF)をホッチキスにより固定し
乾燥条件下保存した。
【0066】工程7:サンドイッチ免疫複合体のメンブ
レンへの捕獲 リン酸緩衝生理食塩水(日水製薬(株)製PBS
(−))に0.1%BSA、0.35M 塩化ナトリウ
ムを添加した溶液(以下、MPBS)を用いて、前記工
程4において調製した、ペア1+標識化抗HBs−Ig
Gを終濃度1.54μg/mlになるように、また、前
記工程3において調製した金コロイド(金コロイド標識
化抗HBs抗体)は520nmにおける吸光度が0.5
になるように調製した。ここにHBs抗原がそれぞれ終
濃度100ng/ml、50ng/ml、あるいは0n
g/mlになるように加え、このうち100μlを試験
管に分注した。前記工程6において調製したペア1−結
合メンブレンを、GFが上になるように速やかに投入
し、反応性を確認した。その結果、HBs終濃度100
ng/mlと50ng/mlにおいて反応性が確認され
た。対象としたHBsを含まない溶液(0ng/ml)
では反応性は確認されなかった。この結果は、ペア1+
標識化抗HBs−IgGとHBs抗原と金コロイド標識
化抗HBs抗体とから、サンドイッチ免疫複合体が形成
され、該サンドイッチ免疫複合体中のペア1+と、ペア
1−結合メンブレンのペア−とが相補的に結合され、該
サンドイッチ免疫複合体がメンブレンに捕獲されたこと
を示す。
【0067】〔実施例2〕 工程1:ペア1+標識化アビジン及びペア1−標識化ア
ビジンの調製 前記実施例1の工程1において調製したビオチン標識ペ
ア1+ 112nmolとアビジン1.52mgをMP
BS0.7ml中で37℃3時間反応させ、その後、P
BSで平衡化したIBF biotechniqes社製Ultroge
l AcA44樹脂に適用し、ペア1+標識化アビジン
を得た。また、同様の方法により、ペア1−標識化アビ
ジンを得た。
【0068】工程2:オリゴヌクレオチド−アビジンマ
トリクス結合メンブレンの調製 リン酸緩衝生理食塩水(日水製薬製PBS(−))20
mlに10mgのアビジンを溶解し、5×10cmに切
断したメンブレン(ミリポア社製 SPHFメンブレ
ン)を室温で1時間この溶液中に浸し、その後蒸留水で
メンブレンを洗浄した。洗浄後、風乾し、実施例1で調
製した258nmol/mlの濃度のビオチン標識化ペ
ア1−をソフトペン(プラチナ万年筆(株)製)に染み
込ませて、5cmの辺に対して2等分するように直角に
線を引き、ビオチン標識化ペア1−をアビジン結合SP
HFメンブレンに結合させた。風乾後、ブロッキング剤
(雪印乳業(株)製ブロックエース)によりブロッキン
グを室温で30分間行い、蒸留水でメンブレンを洗浄
し、ペア1−結合SPHFメンブレンを調製した。本実
施例2の前記工程1で調製したペア1+標識化アビジン
1μg/mlとペア1−標識アビジン2μg/mlを含
むMPBSにペア1−結合SPHFメンブレンを室温下
1時間反応させ、オリゴヌクレオチド−アビジンマトリ
クス結合メンブレンを調製した。メンブレンを蒸留水で
洗浄後、風乾した。その後、ペーパーカッターにより幅
0.5cm縦5cmになるように切断し、一端にGFを
ホッチキスにより固定し乾燥条件下保存した。
【0069】工程3:サンドイッチ免疫複合体のメンブ
レンへの捕獲 MPBSを用いて、前記実施例1の工程4において調製
した、ペア1+標識化抗HBs−IgGを終濃度1.5
4μg/mlになるように、また、前記実施例1の工程
3において調製した金コロイド標識化抗HBs抗体は5
20nmにおける吸光度が0.5になるように調製し
た。ここにHBs抗原がそれぞれ終濃度100ng/m
l、80ng/ml、60ng/ml、40ng/m
l、20ng/ml、あるいは0ng/mlになるよう
に加え、このうち100μlを試験管に分注した。本実
施例2の前記工程2において調製したオリゴヌクレオチ
ド−アビジンマトリクス結合メンブレンを、GFが上に
なるように速やかに投入し、反応性を確認した。その結
果、HBs終濃度100ng/ml、80ng/ml、
60ng/mlにおいて反応性が確認された。40ng
/ml以下の濃度では反応性は確認されなかった。
【0070】〔実施例3〕 工程1:ペア1−結合SPHFメンブレンの調製 前記実施例1の工程4で調製した2mg/mlの濃度の
ペア1−標識化BSAをソフトペン(プラチナ万年筆
(株)製)に染み込ませて、5×10cmに切断したメ
ンブレン(ミリポア社製 SPHFメンブレン)の5c
mの辺に対して2等分するように直角に線を引き、物理
吸着によりメンブレンに結合させた。風乾後、ブロッキ
ング剤(雪印乳業(株)製ブロックエース)によりブロ
ッキングを室温で30分間行い、蒸留水でメンブレンを
洗浄し、ペア1−結合SPHFメンブレンを調製した。
風乾後、ペーパーカッターにより幅0.5cm縦5cm
になるように切断し、一端にGFをホッチキスにより固
定し乾燥条件下保存した。
【0071】工程2:サンドイッチ免疫複合体のメンブ
レンへの捕獲 MPBSを用いて、前記実施例1の工程4において調製
した、ペア1+標識化抗HBs−IgGを終濃度1.5
4μg/mlになるように、また、前記実施例1の工程
3において調製した金コロイド(金コロイド標識化抗H
Bs抗体)は520nmにおける吸光度が0.5になる
ように調製した。ここにHBs抗原がそれぞれ終濃度1
00ng/ml、50ng/ml、25ng/ml、1
0ng/ml、5ng/mlあるいは0ng/mlにな
るように加え、このうち100μlを試験管に分注し
た。本実施例3の前記工程1において調製したペア1−
結合SPHFメンブレンを、GFが上になるように速や
かに投入し、反応性を確認した。その結果、HBs終濃
度100ng/ml、50ng/ml、25ng/m
l、10ng/ml、5ng/mlにおいて反応性が確
認された。0ng/mlの濃度では反応性は確認されな
かった。
【0072】〔実施例4〕 工程1:(ペア1−)+(抗HBs−IgG)結合SP
HFメンブレンの調製 前記実施例1の工程4で調製した0.5mg/mlの濃
度のペア1−標識化抗HBs−IgGをソフトペン(プ
ラチナ万年筆(株)製)に染み込ませて、5×10cm
に切断したメンブレン(ミリポア社製 SPHFメンブ
レン)の5cmの辺に対して2等分するように直角に線
を引き、物理吸着により該メンブレンに結合させた。風
乾後、ブロッキング剤(雪印乳業(株)製ブロックエー
ス)によりブロッキングを室温で30分間行い、蒸留水
でメンブレンを洗浄し、(ペア1−)+(抗HBs−I
gG)結合SPHFメンブレンを調製した。風乾後、ペ
ーパーカッターにより幅0.5cm縦5cmになるよう
に切断し、一端にGFをホッチキスにより固定し乾燥条
件下保存した。
【0073】工程2:サンドイッチ免疫複合体のメンブ
レンへの捕獲 MPBSを用いて、前記実施例1の工程5において調製
した、ペア1+標識化抗HBs−Fab’を終濃度1.
54μg/mlになるように、また、前記実施例1の工
程3において調製した金コロイドは520nmにおける
吸光度が0.5になるように調製した。ここにHBs抗
原がそれぞれ終濃度100ng/ml、50ng/m
l、25ng/ml、10ng/ml、5ng/ml、
2.5ng/mlあるいは0ng/mlになるように加
え、このうち100μlを試験管に分注した。前記実施
例4において調製した(ペア1−)+(抗HBs−Ig
G)結合SPHFメンブレンを、GFが上になるように
速やかに投入し、反応性を確認した。その結果、HBs
終濃度100ng/ml、50ng/ml、25ng/
ml、10ng/ml、5ng/ml、2.5ng/m
lにおいて反応性が確認された。0ng/mlの濃度で
は反応性は確認されなかった。
【0074】〔実施例5〕分析装置の調製 図13は本実施例5で使用したストリップ状の分析装置
である。図13のストリップにおいて、109はハイラ
ンド社製オーバーヘッドプロジェクター用フィルムであ
り、本実施例5の分析装置の補強用支持フィルムとして
用いた。該支持フィルム109上に、両面テープ(ニチ
バン社製)107を介して、該両面テープ107の両端
の部位を除いた全面に、ストリップ状のSPHFメンブ
レン102を貼着して展開要素を構成した。該SPHF
メンブレン102は前記実施例1の工程6と同様の処理
により調製したもので中間あたりの検出ゾーン106の
位置にペア1−を結合させたものである。
【0075】該展開要素の一端に、ブロッキング剤(雪
印乳業(株)製 ブロックエース)により予めブロッキ
ング処理を施した濾紙(アドバンテック社製)からなる
適用ゾーン101を設け、さらに該適用ゾーン101と
展開要素との間に試薬を含ませた封入ゾーン105を両
者に緊密に接触させて、適用された液体試料が移動可能
なように配置した。該封入ゾーン105は、ブロッキン
グ剤(雪印乳業(株)製 ブロックエース)により予め
ブロッキング処理を施したグラスペーパーシート(ミリ
ポア社製)で製造されており、該封入ゾーン105には
金コロイド標識化ウサギ抗HBs−IgG103が0.
15μg、ペア1+標識化抗HBs−IgG104が一
定量含まれている。該金コロイド標識化ウサギ抗HBs
−IgG103は前記実施例1の工程3により調製した
ものであり、該ペア1+標識化抗HBs−IgG104
は前記実施例1の工程4において調製したものである。
該展開要素の他端には、GFからなる吸収ゾーン108
を配置した。このようにして得られたHBs抗原検出の
ための分析装置のストリップの幅は5mmで、長さ60
mmであり、これを乾燥条件下保存した。
【0076】分析例 本実施例5の前記工程で得られたHBs抗原検出用の分
析装置の適用ゾーン101に、HBs抗原100ng/
mlになるように調製したMPBS100μlを添加
し、一方、別に用意した同じHBs抗原検出用の分析装
置の適用ゾーン101に、何も含まないMPBS100
μlを添加した。それぞれの分析装置において30分後
反応性を確認した。HBs抗原100ng/mlを添加
したストリップは、検出ゾーン106に金コロイドの着
色が認められたが、MPBSのみを添加したストリップ
については着色は認められなかった。
【0077】〔実施例6〕分析装置の調製 ナイロンメンブレン(ポール社製のバイオダインC)を
5x10cmに切断し、20% EDC溶液中に15分
間浸漬し、蒸留水で洗浄後、風乾し、活性化バイオダイ
ンCを調製した。この活性化バイオダインCに、前記実
施例1の工程1で調製した20μg/mlの濃度のアミ
ノ基−ペア1−をソフトペン(プラチナ万年筆(株)
製)に染み込ませて、5cmの辺に対して2等分するよ
うに直角に線を引き、ペア1−をバイオダインCに結合
させた。このバイオダインCを蒸留水で洗浄した後、ブ
ロッキング剤(雪印乳業(株)製 ブロックエース)で
1時間ブロッキングを行い、再び蒸留水で洗浄後、風乾
させた。風乾後、ペーパーカッターにより、幅0.5c
m縦5cmになるように切断し、一端にGFをホッチキ
スにより固定し、乾燥条件下で保存した。
【0078】このうようにして得られたHBs抗原検出
のための分析装置に対して、MPBSを用いて、前記実
施例1の工程4において調製した、ペア1+標識化抗H
Bs−IgGを終濃度1.54μg/mlになるよう
に、また、前記実施例1の工程3において調製した金コ
ロイドは520nmにおける吸光度が0.5になるよう
に調製した。
【0079】分析例 本実施例6の前記工程で得られたHBs抗原検出用の分
析装置の適用ゾーンに、HBs抗原がそれぞれ終濃度2
0μg/ml、あるいは0ng/mlになるように加
え、このうち100μlを試験管に分注した。本実施例
6の前記工程で調製したペア1−結合バイオダインC
を、GFが上になるように速やかに投入し、反応性を確
認した。その結果、HBs終濃度20μg/mlにおい
て反応性が確認された。0濃度では反応性は確認されな
かった。
【0080】〔実施例7〕分析装置の調製 リン酸緩衝生理食塩水(日水製薬製PBS(−))20
mlに10mgのアビジンを溶解し、5×10cmに切
断したSPHFメンブレンを室温で1時間浸し、蒸留水
で該メンブレンを洗浄した。洗浄後、風乾し、前記実施
例1の工程1で調製した258nmol/mlの濃度の
ビオチン標識化ペア1−をソフトペン(プラチナ万年筆
(株)製)に染み込ませて、5cmの辺に対して一端か
ら2cmのところに直角に線を引き、ビオチン標識化ペ
ア1−をアビジン結合SPHFメンブレンに結合させ
た。同様に、ビオチン標識化ペア8−をソフトペン(プ
ラチナ万年筆(株)製)に染み込ませて、5cmの辺に
対して別の一端から2cmのところに直角に線を引き、
ビオチン標識化ペア8−をアビジン結合SPHFメンブ
レンに結合させた。ビオチン−アビジン結合により得ら
れたペア8−固相化SPHFメンブレンを風乾した後、
ブロッキング剤(雪印乳業(株)製 ブロックエース)
によりブロッキングを室温にて30分行い、蒸留水でメ
ンブレンを洗浄し、その後風乾した。風乾後、ペーパー
カッターにより幅0.5cm縦5cmになるように切断
し、一端にワットマン社製グラスフィルター(以下G
F)をホッチキスにより固定し乾燥条件下保存して、本
実施例7で使用する分析装置とした。
【0081】分析例 リン酸緩衝生理食塩水(日水製薬(株)製PBS
(−))に0.1%BSA、0.35M 塩化ナトリウ
ムを添加したMPBSを用いて、前記実施例1の工程4
において調製した、ペア1+標識化抗HBs−IgGお
よびペア8+標識化抗CRP−IgGがそれぞれ終濃度
1.54μg/mlになるように、また、前記実施例1
の工程3において調製した金コロイド標識化抗HBs−
IgGおよび金コロイド標識化抗CRP−IgGは、5
20nmにおける吸光度がそれぞれ0.5になるように
試験液溶液を調製した。
【0082】本実施例7の前記工程で得られた試験溶液
に、HBs抗原、CRP抗原両方とも終濃度が100n
g/mlになるように加えたもの、HBs抗原のみ終濃
度が100ng/mlになるように加えたもの、CRP
抗原のみ終濃度が100ng/mlになるように加えた
もの、両方の抗原とも含まないものの4種類の異なる検
体を準備し、このうち100μlをそれぞれ別の試験管
に分注した。本実施例7の前記工程で調製したペア8−
固相化SPHFメンブレンからなる分析装置を、GFが
上になるように速やかに投入し、反応性を確認した。そ
の結果、両者を含む検体はペア1−、ペア8−両方の結
合領域が着色した。HBs抗原のみを含む検体は、ペア
1−結合領域のみが着色した。CRP抗原のみを含む検
体は、ペア8−結合領域のみが着色した。また、両者と
も含まない検体は、ペア1−、ペア8−両方の結合領域
とも着色しなかった。
【0083】〔実施例8〕分析装置の調製 図14〜図16は本実施例8に使用した分析装置を示
し、図14はその分析装置の長手方向切断面、図15は
側面図、図16は上面図を示す。図14〜図16におい
て201はプラスチック製のケースであり、上部ケース
202と、下部ケース203に分解できる。下部ケース
203に前記実施例5において調製したストリップ状の
分析装置を設置し、上部ケース203を被せて一体化さ
せた。
【0084】さらに、該ストリップ状の分析装置の適用
ゾーンと検出ゾーンの位置に対応する上部ケース202
の部位には、それぞれ試料適用口204及び検出窓20
5が空いている。該ケース201中に前記実施例5で調
製したストリップ状の分析装置が配設することによって
本実施例8のHBs抗原検出用分析装置を得た。このデ
バイスは乾燥条件下保存した。
【0085】分析例 本実施例8の前記工程で調製したHBs抗原検出用分析
装置の、試料適用口204にHBs抗原100ng/m
lになるように調製したMPBS100μlを添加し、
および別に用意した同じHBs抗原検出用分析装置に対
して、何も含まないMPBS100μlを添加し、それ
ぞれ30分後に検出窓205から観察できるペア1−を
結合させた検出ゾーン106の反応性を確認した。HB
s抗原100ng/mlを添加した分析装置の方は、金
コロイドの着色が認められたが、MPBSのみを添加し
た分析装置については着色は認められなかった。
【0086】〔比較例1〕本比較例1は抗体を結合子と
して検出ゾーンに固定化した従来法による検出感度と本
発明による検出感度の比較のためのものである。
【0087】分析装置の調製 0.2mg/mlの濃度のウサギ抗HBs−IgGをソ
フトペン(プラチナ万年筆(株)製)に染み込ませて、
5×10cmに切断したメンブレン(ミリポア社製 S
PHFメンブレン)の5cmの辺に対して2等分するよ
うに直角に線を引き、物理吸着によりウサギ抗HBs−
IgGをSPHFメンブレンに結合させた。風乾後、ブ
ロッキング剤(雪印乳業(株)製ブロックエース)によ
りブロッキングを室温で30分間行い、蒸留水でメンブ
レンを洗浄し、ウサギ抗HBs−IgG結合SPHFメ
ンブレンを調製した。風乾後、ペーパーカッターにより
幅0.5cm縦5cmになるように切断し、一端にGF
をホッチキスにより固定し乾燥条件下保存して本比較例
1の分析装置とした。なお、0.2mg/mlを越える
濃度のウサギ抗HBs−IgGを用いた場合は、非特異
反応が高くなるために、0.2mg/mlのウサギ抗H
Bs−IgGを用いた。
【0088】分析例 従来法による検出感度は以下のような実験により評価し
た。すなわち、前記実施例1の工程3において調製した
金コロイドは520nmにおける吸光度が0.5になる
ように試薬溶液を調製した。得られた試薬溶液に、HB
s抗原がそれぞれ終濃度100ng/ml、50ng/
ml、25ng/ml、10ng/ml、5ng/m
l、2.5ng/mlあるいは0ng/mlになるよう
に加えた。
【0089】得られた各試薬−抗原混合液について10
0μlを各試験管に分注した。本比較例1の前記工程に
おいて調製した抗HBs−IgG結合SPHFメンブレ
ンからなる本比較例1の分析装置を、GFが上になるよ
うに、本比較例1の前記工程で調製した抗原溶液と試薬
混合溶液が収容されている試験管中に速やかに投入し、
反応性を確認した。その結果、HBs終濃度100ng
/ml、50ng/ml、25ng/ml、10ng/
mlにおいて反応性が確認された。10ng/ml未満
の濃度では反応性は確認されなかった。
【0090】一方、本発明による方法の検出感度は以下
のような実験により評価した。すなわち、MPBSを用
いて、前記実施例1の工程5において調製した、ペア1
+標識抗HBs−Fab’を終濃度1.54μg/ml
になるように、また、前記実施例1の工程3において調
製した金コロイドは520nmにおける吸光度が0.5
になるように試薬溶液を調製した。得られた試薬溶液に
HBs抗原がそれぞれ終濃度100ng/ml、50n
g/ml、25ng/ml、10ng/ml、5ng/
ml、2.5ng/mlあるいは0ng/mlになるよ
うに加えた。
【0091】得られた各試薬−抗原混合溶液について1
00μlを各試験管に分注した。前記実施例4において
調製した(ペア1−)+(抗HBs−IgG)結合SP
HFメンブレンを、GFが上になるように速やかに投入
し、反応性を確認した。その結果、HBs終濃度100
ng/ml、50ng/ml、25ng/ml、10n
g/ml、5ng/ml、2.5ng/mlにおいて反
応性が確認された。0ng/mlの濃度では反応性は確
認されなかった。
【0092】以上の結果より、本発明による核酸を結合
子及び抗結合子とした分析装置による場合、従来の免疫
化学的活性物質を結合子及び抗結合子としたものよりも
4倍検出感度が高いことがわかった。
【0093】
【発明の効果】本発明によれば、固相化された抗結合子
としての核酸と、生成された複合体に含まれる結合子と
しての核酸との相補的結合は、一致率が高く、安定性の
高い反応であり、免疫反応よりも強力に行えるために、
分析物を含む生物学的親和性物質複合体は効率よく固相
に結合させることができる。また、抗結合子としての核
酸の固相化において、他の物質、例えば、タンパク質等
の高分子等を介して核酸を結合させた場合、タンパク質
に比べて、小さい分子の核酸をタンパク質に結合するこ
とができ、しかも、タンパク質分子よりも多くの数の核
酸分子(抗結合子)を結合させることができる。したが
って、分析物を含む生物学的親和性物質複合体をより多
く捕獲することが可能となり、従来のイムノクロマト法
よりも高感度化が実現できる。
【0094】本発明によれば、マーカー標識化第一配位
子と核酸標識化配位子と分析物との反応によって生成さ
れる複合体を、クロマト的に移動させて、検出ゾーンに
おいて捕獲してその量を測定或いはその存在を検出する
のに、固相化された核酸と、生成された複合体に含まれ
る核酸との相補的結合により捕獲しているので、1種類
以上乃至無限に近い数までの分析物を分析物の種類毎に
ゾーンを形成して測定或いは検出することができる。
【0095】本発明の簡易臨床診断方法によれば、固相
化された核酸と、生成された複合体に含まれる核酸との
相補的結合において、相互の核酸の相補的塩基の一致率
を変化させることにより、分析物を測定又は検定すると
きの検出感度のコントロールの調整を簡略に行うことが
できる。このような特徴は、同時に複数項目を判定する
必要がある場合は、それぞれの項目の正常域、異常域が
異なっており、抗体の濃度、量を変化させるといったこ
とが必要とされるケースに特に有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】分析物が1種類以上を対象とした本発明の分析
キットの構成要素の一方である試薬の一例を模式的に示
す。
【図2】本発明の分析キットの構成要素の他方である分
析装置の一例を模式的に示す。
【図3】図1及び図2に示される分析キットを用いた簡
易臨床診断方法により、マーカー標識化免疫複合体が分
析物の種類毎に捕獲された様子を模式的に示す。
【図4】本発明の分析装置の別の態様を示し、試薬が装
置の中に乾燥状態で一体となって含まれている分析装置
である。
【図5】図4の分析装置の使用例として、目的とする分
析物を抗原A、抗原B、抗体Cとする場合に、分析装置
の封入ゾーン18に乾燥状態で含まれている試薬の構成
を示す。
【図6】図4に示される分析装置を用いた簡易臨床診断
方法により、マーカー標識化免疫複合体が分析物の種類
毎に捕獲された様子を模式的に示す。
【図7】分析物が核酸である場合において、本発明に従
って、検出ゾーンで核酸が捕獲される原理を示し、分析
物はオリゴヌクレオチドON3 とオリゴヌクレオチドO
N2 をその配列中に含む核酸である。
【図8】分析物が抗原であり、抗原を検出するための分
析装置として、検出ゾーンにおいて、IgG抗体に抗結
合子として核酸が導入された核酸標識化IgG抗体が不
溶性担体に固定されている場合を示す。
【図9】図8に示す検出ゾーンにおいて、サンドイッチ
免疫複合体が捕獲された状態を示す。
【図10】アビジンを物理吸着により検出ゾーンに固相
化してなるア固相化アビジンに対して、核酸にビオチン
を導入してなるビオチン化核酸を結合させることによ
り、核酸をビオチン−アビジンの反応により固相化した
ものである。
【図11】図10に示すビオチン−アビジンの反応によ
り固相化した核酸とは別の態様の固相化核酸を示し、図
10に示す核酸−ビオチン−アビジン複合体にさらに、
核酸−ビオチン−アビジン複合体を核酸の相補的結合に
より結合させて核酸を固相化したものである。
【図12】本発明の分析装置としてのテストストリップ
をケースに収容する手段を示す。
【図13】実施例5で使用したストリップ状の分析装置
を示す。
【図14】実施例8に使用した分析装置を示し、その分
析装置の長手方向切断面である。
【図15】実施例8に使用した分析装置を示し、その分
析装置の側面面である。
【図16】実施例8に使用した分析装置を示し、その分
析装置の上面図である。
【符号の説明】
1,11 展開要素 2,12 適用ゾーン 3,13 吸収ゾーン 4,14 検出ゾーン 5,15 第1検出ゾーン 6,16 第2検出ゾーン 7,17 第3検出ゾーン 18 封入ゾーン 19 IgG抗体 20,24,27,28 核酸 21 核酸標識化抗体 22 抗原 23 マーカー標識化抗体 25 アビジン 26 ビオチン 29 ケース 30 試料適用口 31 検出窓 41 抗結合子 42 核酸標識化配位子 43 分析物 44 マーカー標識化配位子 101 適用ゾーン 102 SPHFメンブレン 103 金コロイド標識化ウサギ抗HBs−IgG 104 ペア+標識化抗HBsIgG 105 封入ゾーン 106 検出ゾーン 107 両面テープ 108 吸収ゾーン 109 支持フィルム 201 ケース 202 上部ケース 203 下部ケース 204 試料適用口 205 検出窓
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年9月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G01N 33/53 G01N 33/53 U 33/547 33/547

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体試料中に存在する1種類以上の分析
    物の量を測定あるいは有無を検定する分析方法であっ
    て、 (1)第一配位子にマーカーが結合されてなる1種類以
    上のマーカー標識化配位子を含み、且つ第二配位子に分
    析物の種類に応じて予め決定された塩基配列を有する核
    酸である結合子が結合されてなる1種類以上の結合子標
    識化配位子を含む試薬と、 1種類以上の分析物を含む液体試料を接触させて、特定
    の種類の分析物、該分析物に対して特異的に結合する特
    定の種類のマーカー標識化配位子、及び該分析物に対し
    て特異的に結合する特定の種類の結合子標識化配位子か
    らなる特定の種類の複合体を1種類以上形成させるこ
    と、 (2)形成された1種類以上の複合体を、シート状の展
    開要素中に毛管現象により展開させること、 (3)前記複合体中の結合子に対して相補的な塩基配列
    を有する核酸からなる抗結合子が種類毎に独立して前記
    展開要素上に固定されてなる検出ゾーンにおいて、前記
    結合子と前記抗結合子間の相補的結合により分析物の種
    類毎に前記複合体を捕獲して各々独立した帯を形成させ
    ること、 (4)前記検出ゾーンで形成された帯に含まれるマーカ
    ーを測定又は検定することを含むこと、からなる分析方
    法。
  2. 【請求項2】 液体試料中に存在する1種類以上の分析
    物の量を測定あるいは有無を検定する分析方法であっ
    て、 (1)1種類以上の分析物を含む液体試料をシート状の
    展開要素に適用して、展開要素中を毛管現象により展開
    させること、 (2)分析物の特定の種類に対して特異的に反応するこ
    とができる第一配位子にマーカーが結合されてなる1種
    類以上のマーカー標識化配位子、及び分析物の特定の種
    類に対して特異的に反応することができる第二配位子に
    分析物の種類に応じて予め決定された塩基配列を有する
    核酸である結合子が結合されてなる1種類以上の結合子
    標識化配位子を含む試薬成分が封入されている封入ゾー
    ンに前記液体試料を移動させ接触させること、 (3)前記試薬と液体試料との接触により形成された、
    特定の種類の分析物、該分析物に対して特異的に結合す
    る特定の種類のマーカー標識化配位子、及び該分析物に
    対して特異的に結合する特定の種類の結合子標識化配位
    子からなる特定の種類の複合体の1種類以上、或いは形
    成されつつある反応物を毛管現象により該展開要素中に
    展開させること、 (4)前記複合体中の結合子に対して相補的な塩基配列
    を有する核酸からなる抗結合子が種類毎に独立して前記
    展開要素上に固定されてなる検出ゾーンにおいて、前記
    結合子と前記抗結合子間の相補的結合により分析物の種
    類毎に形成された前記複合体を捕獲して各々独立した帯
    を形成させること、 (5)前記検出ゾーンで形成された帯に含まれるマーカ
    ーを測定又は検定することを含むこと、からなる分析方
    法。
  3. 【請求項3】 分析物を測定又は検定するときの検出感
    度のコントロールは結合子と抗結合子を構成する互いの
    核酸の塩基配列の相補的な一致率をコントロールするこ
    とによって行う請求項1又は2記載の分析方法。
  4. 【請求項4】 前記第一配位子及び第二配位子が免疫化
    学的活性物質である請求項1又は2記載の分析方法。
  5. 【請求項5】 前記第一配位子と第二配位子が同一の反
    応性を有する物質である請求項1又は2記載の分析方
    法。
  6. 【請求項6】 前記第一配位子と第二配位子が異なる反
    応性を有する物質である請求項1又は2記載の分析方
    法。
  7. 【請求項7】 前記第一配位子及び第二配位子が核酸で
    あり、 該第一配位子が分析物としての核酸と少なくとも相補的
    に結合できる塩基配列を有し、 該第二配位子が分析物としての核酸と少なくとも相補的
    に結合できる塩基配列を有することを特徴とする請求項
    1又は2記載の分析方法。
  8. 【請求項8】 前記展開要素上に固定されている抗結合
    子の固定手段は、抗結合子の5’末端、3’末端又は該
    抗結合子を構成する核酸の塩基に導入された官能基を介
    して、展開要素としての不溶性支持体の官能基と共有結
    合させたものである請求項1又は2記載の分析方法。
  9. 【請求項9】 前記展開要素上に固定されている抗結合
    子の固定手段は、抗結合子の5’末端或いは3’末端に
    導入されたビオチン又は該抗結合子を構成する核酸の塩
    基に導入されたビオチンを介して、展開要素としての不
    溶性支持体に予め固定させたアビジン又はストレプトア
    ビジンと結合させたものである請求項1又は2記載の分
    析方法。
  10. 【請求項10】 前記展開要素上に固定されている抗結
    合子の固定手段は、抗結合子の5’末端、3’末端又は
    該抗結合子を構成する核酸の塩基に導入された官能基を
    介してタンパク質と結合されてなる核酸結合タンパク質
    を、展開要素としての不溶性支持体に結合させたもので
    ある請求項1又は2記載の分析方法。
  11. 【請求項11】 前記核酸結合タンパク質は、核酸を牛
    血清アルブミンに結合させたものである請求項10記載
    の分析方法。
  12. 【請求項12】 前記核酸結合タンパク質は、核酸を免
    疫グロブリンに結合させたものである請求項10記載の
    分析方法。
  13. 【請求項13】 前記タンパク質は、分析物に対して免
    疫化学的活性を有するものである請求項10又は12記
    載の分析方法。
  14. 【請求項14】 前記マーカーが金属コロイド、着色ラ
    テックス及び着色リポソームから選ばれたものである請
    求項1又は2記載の分析方法。
  15. 【請求項15】 試料中に存在する1種類以上の分析物
    の量の測定或いは有無を検定するための分析キットであ
    って、該キットは、試薬、及び該試薬とは別体の分析装
    置から構成され、 前記試薬は、分析物の特定の種類に対して特異的に反応
    することができる第一配位子にマーカーが結合されてな
    る1種類以上のマーカー標識化配位子、及び分析物の特
    定の種類に対して特異的に反応することができる第二配
    位子に分析物の種類に応じて予め決定された塩基配列を
    有する核酸からなる結合子が結合されてなる1種類以上
    の結合子標識化配位子を含む試薬であり、 前記分析装置は、シート状の展開要素を有し、該展開要
    素は毛管現象により、分析物、試薬、及び分析物と試薬
    の結合物を展開でき、前記別体の試薬に含まれる結合子
    に対して相補的な塩基配列を有する核酸からなる1種類
    以上の抗結合子が、種類毎に独立して該展開要素の検出
    ゾーンに固定されてなるものであり、該検出ゾーンにお
    いて、該結合子との核酸の相補的結合により分析物の種
    類毎に複合体を捕獲して各々独立した帯を形成させるこ
    とができる分析キット。
  16. 【請求項16】 請求項15記載の診断キットに使用さ
    れる分析装置。
  17. 【請求項17】 試料中に存在する1種類以上の分析物
    の量の測定或いは有無を検定するための分析装置であっ
    て、該装置は、 (1)毛管現象により、分析物、試薬、及び分析物と試
    薬の結合物を展開できるシート状の展開要素、 (2)前記シート状の展開要素の一端に位置し、液体試
    料を外部から受入れ可能で、受入れた液体試料を他方端
    に達するのに充分な供給能力を持ち、後記する試薬が封
    入された封入ゾーンに対して分析すべき液体試料を供給
    することが可能で、該液体試料を外部から受け入れるた
    めの適用ゾーン、 (3)分析物の特定の種類に対して特異的に反応するこ
    とができる第一配位子にマーカーが結合されてなる1種
    類以上のマーカー標識化配位子、及び分析物の特定の種
    類に対して特異的に反応することができる第二配位子に
    分析物の種類に応じて予め決定された塩基配列を有する
    核酸からなる結合子が結合されてなる1種類以上の結合
    子標識化配位子を含む試薬が含まれている前記展開要素
    の前記適用ゾーンに近い位置に配置された封入ゾーン、 (4)前記展開要素中を拡散してきた分析物、試薬、及
    び分析物と試薬の結合物を受け入れることができ、且つ
    前記適用ゾーンとは離れた位置に配置された吸水ゾー
    ン、 (5)前記封入ゾーンと前記吸水ゾーンとの間に位置
    し、前記結合子に対して相補的な塩基配列を有する抗結
    合子が1種類以上独立して固定されており、分析物の種
    類毎にマーカー標識化配位子、分析物、及び結合子標識
    化配位子から形成された複合体を捕捉して検出できる検
    出ゾーン、を含む分析装置。
  18. 【請求項18】 前記第一配位子及び第二配位子が免疫
    化学的活性物質である請求項16又は17記載の分析装
    置。
  19. 【請求項19】 前記第一配位子及び第二配位子が同一
    の反応性を有する物質である請求項16又は17記載の
    分析装置。
  20. 【請求項20】 前記第一配位子及び第二配位子が異な
    る反応性を有する物質である請求項16又は17記載の
    分析装置。
  21. 【請求項21】 前記第一配位子及び第二配位子が核酸
    であり、 該第一配位子が分析物としての核酸と少なくとも相補的
    に結合できる塩基配列を有し、 該第二配位子が分析物としての核酸と少なくとも相補的
    に結合できる塩基配列を有することを特徴とする請求項
    16又は17記載の分析装置。
  22. 【請求項22】 前記展開要素上に固定されている抗結
    合子の固定手段は、抗結合子の5’末端、3’末端又は
    該抗結合子を構成する核酸の塩基に導入された官能基を
    介して、展開要素としての不溶性支持体の官能基と共有
    結合させたものである請求項16又は17記載の分析装
    置。
  23. 【請求項23】 前記展開要素上に固定されている抗結
    合子の固定手段は、抗結合子の5’末端或いは3’末端
    に導入されたビオチン又は該抗結合子を構成する核酸の
    塩基に導入されたビオチンを介して、展開要素としての
    不溶性支持体に予め固定させたアビジン又はストレプト
    アビジンと結合させたものである請求項16又は17記
    載の分析装置。
  24. 【請求項24】 前記展開要素上に固定されている抗結
    合子の固定手段は、抗結合子の5’末端、3’末端又は
    該抗結合子を構成する核酸の塩基に導入された官能基を
    介してタンパク質と結合されてなる核酸結合タンパク質
    を、展開要素としての不溶性支持体に結合させたもので
    ある請求項16又は17記載の分析装置。
  25. 【請求項25】 前記核酸結合タンパク質は、核酸を牛
    血清アルブミンに結合させたものである請求項24記載
    の分析装置。
  26. 【請求項26】 前記核酸結合タンパク質は、核酸を免
    疫グロブリンに結合させたものである請求項24記載の
    分析装置。
  27. 【請求項27】 前記タンパク質は、分析物に対して免
    疫化学的活性を有するものである請求項24又は26記
    載の分析装置。
  28. 【請求項28】 前記マーカーが金属コロイド、着色ラ
    テックス及び着色リポソームから選ばれたものである請
    求項16又は17記載の分析装置。
  29. 【請求項29】 請求項16又は17記載の分析装置が
    不透湿性固体材料からなるケース中に配置されている分
    析装置。
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