JPH1022403A - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置

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JPH1022403A
JPH1022403A JP8170411A JP17041196A JPH1022403A JP H1022403 A JPH1022403 A JP H1022403A JP 8170411 A JP8170411 A JP 8170411A JP 17041196 A JP17041196 A JP 17041196A JP H1022403 A JPH1022403 A JP H1022403A
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insulating film
memory cell
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tunnel insulating
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浩 渡部
Kazuhiro Shimizu
和裕 清水
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祐司 竹内
Seiichi Aritome
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 制御ゲート〜基板間に印加される書き込み電
圧を、従来のメモリセルと同等としたとき、従来のメモ
リセル以上に書き込み速度が向上する、および書き込み
速度を、従来のメモリセルと同等としたときには、従来
のメモリセル以上に書き込み電圧を低下できる不揮発性
半導体記憶装置を提供すること。 【解決手段】 P型シリコン基板1と、このシリコン基
板1上にトンネル酸化膜5を介して形成された浮遊ゲー
ト6とを具備するEEPROMのメモリセルであって、
素子領域4を素子分離領域3から突出させ、突出した素
子領域4と素子分離領域3との境界に沿った境界部分2
22を、トンネル酸化膜5が絶縁破壊されない範囲でト
ンネル電流が集中するように丸めることで、トンネル電
流が、トンネル酸化膜5中を偏在して流れるようにした
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電気的にデータ
の書き込み/消去が行なわれる不揮発性半導体記憶装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】図38は、従来の不揮発性半導体記憶装
置のメモリセルの断面図である。
【0003】図38に示すように、P型のシリコン基板
101の所定領域にLOCOS素子分離103が形成さ
れ、LOCOS素子分離103間に存在する基板101
の部分が、素子領域104を構成している。素子領域1
04上には、トンネル酸化膜105が形成されている。
トンネル酸化膜105上には浮遊ゲート106が形成さ
れている。浮遊ゲート106上には二酸化シリコン/窒
化シリコン/二酸化シリコンの三層からなるONO絶縁
膜107が形成されている。ONO絶縁膜107上には
制御ゲート108が形成されている。
【0004】次に、図38に示すメモリセルへのデータ
書き込み/データ消去の動作を、NAND型EEPRO
Mを例にとり、説明する。
【0005】NAND型EEPROMでは、データ書き
込み/データ消去の双方にFowler-Nordheim (FN)電
流を使用する。
【0006】まず、データ書き込みに際しては、書き込
み選択された制御ゲートにVPP電位、非選択の制御ゲ
ート、および選択ゲートにVm電位をそれぞれ与え、ソ
ース領域、基板101を接地する。ドレイン領域の電位
は、書き込みデータのレベル“1”、“0”に応じて正
の電位、または接地のいずれかに変化させる。
【0007】ドレイン領域が接地されたときには、浮遊
ゲート6側が正バイアスとなる電位がかかって、トンネ
ル酸化膜105にFN電流が流れ、電子が基板101側
から浮遊ゲート105に注入される。
【0008】また、データ消去に際しては、消去選択さ
れている全ての制御ゲート、選択ゲート、ドレイン領
域、ソース領域をそれぞれ接地し、基板101にVEE
電位を与える。
【0009】このような電位状態により、基板101側
が正バイアスとなる電位がかかって、トンネル酸化膜1
05にFN電流が流れ、電子が浮遊ゲート106から基
板1に放出される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来のメモリセルで
は、制御ゲート108〜基板101間に印加される電圧
によって生ずる浮遊ゲート106〜基板101間の電界
によって、トンネル酸化膜105を通過するFN電流の
量が決まっていた。このため、例えば書き込み速度を向
上させようとすれば、制御ゲート108〜基板101間
に印加する書き込み電圧VPPを上げ、浮遊ゲート10
6〜基板101間の電界をより強くする必要があった。
しかしながら、書き込み電圧VPPを上げると、周辺ト
ランジスタの、特にゲート酸化膜を厚くする必要があ
り、EEPROMの全体的なシュリンクが困難になる。
また、書き込み電圧VPPが高すぎると、EEPROM
の内部で発生させることが困難となる。
【0011】この発明は、上記の事情に鑑み為されたも
ので、その目的は、制御ゲート〜基板間に印加される書
き込み電圧を、従来のメモリセルと同等としたとき、従
来のメモリセル以上に書き込み速度が向上する、および
書き込み速度を、従来のメモリセルと同等としたとき、
書き込み電圧を低下できる不揮発性半導体記憶装置を提
供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の請求項1に係る発明では、半導体基板
と、前記基板に設けられた素子分離領域と、前記素子分
離領域により分離されたメモリセルを形成するための素
子領域と、前記素子領域上にトンネル絶縁膜を介して形
成された浮遊ゲートと、前記浮遊ゲートおよび前記トン
ネル絶縁膜を介して前記素子領域に容量結合される制御
ゲートとを含む、電気的に情報の書き替えが可能なメモ
リセルを複数配列してなるメモリセルアレイを具備す
る。そして、前記素子領域は、その少なくとも一部が、
前記浮遊ゲートに対し、実質的に曲率を持って対向する
凸状の曲面部分と、実質的に平坦に対向する平坦部分と
を有しながら、前記浮遊ゲートに向かって突出した形状
を有していることを特徴とする。
【0013】このような請求項1に係る発明であると、
トンネル絶縁膜が、データ書き込み時、電界集中の生じ
る凸状の曲面部分を有することで、この部分において、
トンネル電流の密度が上がる。この構成により、制御ゲ
ート〜基板間に印加される書き込み電圧を、従来のメモ
リセルと同等としたとき、従来のメモリセル以上に書き
込み速度を向上させることができる。また、書き込み速
度を従来と同程度に抑制したならば、書き込み電圧を低
下させることができる。
【0014】さらに、トンネル絶縁膜が平坦部分を有す
ることで、電界集中部分に集中するトンネル電流を、前
記素子領域と前記浮遊ゲートとが平坦に対向する部分に
分散させることができる。これにより、電界集中部分に
集中するトンネル電流の密度は、トンネル絶縁膜が絶縁
破壊されない密度まで低下されている。よって、電界集
中部分をトンネル電流が通過しても破壊することがな
い。
【0015】また、請求項2に係る発明では、請求項1
に係る発明において、前記素子分離領域は、前記半導体
基板に設けられたトレンチ内に埋め込み形成されるとと
もに、この上方で前記浮遊ゲートは、その端部が前記ト
レンチ内に埋め込まれて最下面を形成しており、前記素
子領域の全表面が、前記浮遊ゲートの最下面を越えて突
出した形状を有していることを特徴とする。
【0016】このような請求項2に係る発明であると、
前記素子領域が、前記浮遊ゲートに向かって突出した形
状を容易に形成できるようになる。
【0017】また、請求項3に係る発明では、請求項1
および請求項2いずれかに係る発明において、前記素子
領域における凸状の曲面部分の曲率半径の最小値をR、
前記トンネル絶縁膜の膜厚をtとしたときに、前記最小
値Rと前記膜厚tとの間で、
【数10】
【0018】の関係を満足するように、前記素子領域の
曲率半径の最小値Rを設定したことを特徴とする。
【0019】このような請求項3に係る発明であると、
トンネル絶縁膜の絶縁破壊時間tBDが、実用上、問題の
ない範囲まで向上させることができる。
【0020】また、請求項4に係る発明では、請求項1
乃至請求項3いずれか一つに係る発明において、前記素
子領域における凸状の曲面部分の曲率半径の最小値を
R、この最小値Rの方向と略同一水平方向について前記
素子領域の前記浮遊ゲートと対向する部分の幅をWとし
たときに、前記最小値Rと前記幅Wとの間に、
【数11】
【0021】の関係を満足する形状を、前記素子領域が
有していることを特徴とする。
【0022】このような請求項4に係る発明であると、
消去特性の劣化を抑制することができる。
【0023】また、請求項5に係る発明では、請求項1
乃至請求項4いずれか一つに係る発明において、前記メ
モリセルを、NAND型、NOR型、DINOR型、A
ND型のうち、いずれか一つに用いることを特徴とす
る。
【0024】このような請求項5に係る発明であると、
NAND型、NOR型、DINOR型、AND型のいず
れの不揮発性半導体記憶装置においても、書き込み特性
の向上とともに消去特性の劣化の抑制できる。また、メ
モリセルが、デ−タの書き込みに基板ホットエレクトロ
ンを用いるものであっても、書き込み特性の向上ととも
に消去特性の劣化を抑制することができる。
【0025】上記目的を達成するために、この発明の請
求項6に係る発明では、半導体基板と、前記基板に設け
られた素子分離領域と、前記素子分離領域により分離さ
れたメモリセルを形成するための素子領域と、前記素子
領域上にトンネル絶縁膜を介して形成された浮遊ゲート
と、前記浮遊ゲートおよび前記トンネル絶縁膜を介して
前記素子領域に容量結合される制御ゲートとを含む、電
気的に情報の書き替えが可能なメモリセルを複数配列し
てなるメモリセルアレイを具備し、データの書き込みお
よび消去の際に印加するバイアスによって、前記トンネ
ル絶縁膜を通過する電子の方向が双方向に変化する不揮
発性半導体記憶装置であって、前記素子領域は、その少
なくとも一部が、前記浮遊ゲートに対し、実質的に曲率
を持って対向する凸状の曲面部分と、実質的に平坦に対
向する平坦部分とを有しながら、前記浮遊ゲートに向か
って突出した形状を有し、データ書き込みの際、前記素
子領域の曲面部分を介して生ずる電界の最大値をEedge
(R)、前記素子領域の平坦部分を介して生ずる電界を
Eflat(R)としたとき、
【数12】
【0026】の関係を満足する電界を、前記浮遊ゲート
〜前記基板間に生ずることを特徴とする。
【0027】このような請求項6に係る発明であると、
曲面部分を介して生ずる電界をEedge(R)と平坦部分
を介して生ずる電界をEflat(R)とを上記の関係とす
ることで、曲面部分に集中するトンネル電流の密度を、
トンネル絶縁膜が絶縁破壊されない密度まで低下させる
ことができる。また、トンネル電流が集中する曲面部分
を持つことで、制御ゲート〜基板間に印加される書き込
み電圧を、従来のメモリセルと同等としたとき、従来の
メモリセル以上に書き込み速度を向上させることができ
る。
【0028】また、請求項7に係る発明では、請求項6
に係る発明において、前記基板側から前記浮遊ゲートに
向かって、前記トンネル絶縁膜中を電荷が通過するとき
に、前記曲面部分を介して前記トンネル絶縁膜を通過す
る単位時間当たりの電荷量をQedge(R)、前記平坦部
分を介して前記トンネル絶縁膜を通過する単位時間当た
りの電荷量をQflat(R)としたとき、
【数13】
【0029】の関係を満足する電荷を、前記トンネル絶
縁膜に通過させることを特徴とする。
【0030】このような請求項7に係る発明であると、
曲面部分を介してトンネル絶縁膜を通過する単位時間当
たりの電荷の量Qedge(R)と、平坦部分を介してトン
ネル絶縁膜を通過する単位時間当たりの電荷の量Qflat
(R)とを、上記の関係とする。この関係は、請求項6
に示した関係を別の表現としたものである。したがっ
て、請求項6に係る発明と同様に、曲面部分に集中する
トンネル電流の密度を、トンネル絶縁膜が絶縁破壊され
ない密度まで低下させることができる。また、トンネル
電流が集中する曲面部分を持つことで、制御ゲート〜基
板間に印加される書き込み電圧を、従来のメモリセルと
同等としたとき、従来のメモリセル以上に書き込み速度
を向上させることができる。
【0031】また、請求項8に係る発明では、請求項6
および請求項7いずれかに係る発明において、前記浮遊
ゲートから前記基板側に向かって、前記トンネル絶縁膜
中を電荷が通過するときに、前記曲面部分および平坦部
分を有する素子領域上に形成されたトンネル絶縁膜全体
の平均の電流密度J(R)、前記平坦部分のみ有する素
子領域上に形成されたトンネル絶縁膜全体の電流密度J
(R=0)との間で、前記浮遊ゲート〜前記基板間の電
位差を互いに同一に設定した条件下で、
【数14】
【0032】の関係を満足するように、前記トンネル絶
縁膜に電荷を通過させることを特徴とする。
【0033】このような請求項8に係る発明であると、
消去特性の劣化を抑制することができる。
【0034】また、請求項9に係る発明では、請求項6
乃至請求項8いずれか一つに係る発明において、前記メ
モリセルを、NAND型、NOR型、DINOR型、A
ND型のうち、いずれか一つに用いることを特徴とす
る。
【0035】このような請求項9に係る発明であると、
NAND型、NOR型、DINOR型、AND型のいず
れの不揮発性半導体記憶装置においても、書き込み特性
の向上とともに消去特性の劣化の抑制できる。また、メ
モリセルが、デ−タの書き込みに基板ホットエレクトロ
ンを用いるものであっても、書き込み特性の向上ととも
に消去特性の劣化を抑制することができる。
【0036】上記目的を達成するために、請求項10に
係る発明では、半導体基板と、前記基板に設けられた素
子分離領域と、前記素子分離領域により分離されたメモ
リセルを形成するための素子領域と、前記素子領域上に
トンネル絶縁膜を介して形成された浮遊ゲートと、前記
浮遊ゲートおよび前記トンネル絶縁膜を介して前記素子
領域に容量結合される制御ゲートとを含む、電気的に情
報の書き替えが可能なメモリセルを複数配列してなるメ
モリセルアレイを具備し、前記浮遊ゲートに対する前記
素子領域の対向面が平坦部分と凸状の曲面部分とを有し
ており、曲率半径がR≧(W/3)となる部分を前記平
坦部分、曲率半径がR<(W/3){ただし式中のW
は、Rの方向と略同一水平方向について前記素子領域の
前記浮遊ゲートと対向する部分の幅を示す}となる部分
を前記曲面部分と定義したときに、曲面部分の曲率半径
の最小値Rと、前記トンネル絶縁膜の膜厚tとの間で、
【数15】
【0037】の関係を満足するように、前記素子領域に
おける曲面部分の曲率半径の最小値Rが設定されている
ことを特徴とする。
【0038】このような請求項10に係る発明である
と、上記のように規定される曲面部分を有していること
で、この曲面部分に、トンネル電流を、トンネル絶縁膜
が絶縁破壊されない密度まで集中させることができる。
したがって、制御ゲート〜基板間に印加される書き込み
電圧を、従来のメモリセルと同等としたとき、従来のメ
モリセル以上に書き込み速度を向上させることができ
る。
【0039】また、請求項11では、請求項10に係る
発明において、前記メモリセルを、NAND型、NOR
型、DINOR型、AND型のうち、いずれか一つに用
いることを特徴とする。
【0040】このような請求項11に係る発明である
と、NAND型、NOR型、DINOR型、AND型の
いずれの不揮発性半導体記憶装置においても、書き込み
特性の向上とともに消去特性の劣化の抑制できる。ま
た、メモリセルが、デ−タの書き込みに基板ホットエレ
クトロンを用いるものであっても、書き込み特性の向上
とともに消去特性の劣化を抑制することができる。
【0041】上記目的を達成するために、請求項12に
係る発明では、半導体基板と、前記基板に設けられた素
子分離領域と、前記素子分離領域により分離されたメモ
リセルを形成するための素子領域と、前記素子領域上に
トンネル絶縁膜を介して形成された浮遊ゲートと、前記
浮遊ゲートおよび前記トンネル絶縁膜を介して前記素子
領域に容量結合される制御ゲートとを含む、電気的に情
報の書き替えが可能なメモリセルを複数配列してなるメ
モリセルアレイを具備し、データの書き込みおよび消去
の際に印加するバイアスによって、前記トンネル絶縁膜
を通過する電子の方向が双方向に変化する不揮発性半導
体記憶装置であって、前記浮遊ゲートに対する前記素子
領域の対向面が平坦部分と凸状の曲面部分とを有してお
り、曲率半径がR≧(W/3)となる部分を前記平坦部
分、曲率半径がR<(W/3){ただし式中のWは、R
の方向と略同一水平方向について前記素子領域の前記浮
遊ゲートと対向する部分の幅を示す}となる部分を前記
曲面部分と定義したうえで、データの書き込みの際、前
記素子領域の曲面部分を介して生ずる電界の最大値をE
edge(R)、前記素子領域の平坦部分を介して生ずる電
界をEflat(R)としたとき、
【数16】
【0042】の関係を満足する電界を、前記浮遊ゲート
〜前記基板間に生ずることを特徴とする。
【0043】このような請求項12に係る発明である
と、曲面部分を介して生ずる電界の最大値をEedge
(R)と平坦部分を介して生ずる電界をEflat(R)と
を上記の関係とすることで、曲面部分に集中するトンネ
ル電流の密度を、トンネル絶縁膜が絶縁破壊されない密
度まで低下させることができる。また、トンネル電流が
集中する曲面部分を持つことで、制御ゲート〜基板間に
印加される書き込み電圧を、従来のメモリセルと同等と
したとき、従来のメモリセル以上に書き込み速度を向上
させることができる。
【0044】また、請求項13に係る発明では、請求項
12に係る発明において、前記基板側から前記浮遊ゲー
トに向かって、前記トンネル絶縁膜中を電荷が通過する
ときに、前記曲面部分を介して前記トンネル絶縁膜を通
過する単位時間当たりの電荷量をQedge(R)、前記平
坦部分を介して前記トンネル絶縁膜を通過する単位時間
当たりの電荷量をQflat(R)としたとき、
【数17】
【0045】の関係を満足する電荷を、前記トンネル絶
縁膜に通過させることを特徴とする。
【0046】このような請求項13に係る発明である
と、曲面部分を介してトンネル絶縁膜を通過する単位時
間当たりの電荷の量Qedge(R)と、平坦部分を介して
トンネル絶縁膜を通過する単位時間当たりの電荷の量Q
flat(R)とを、上記の関係とする。この関係は、請求
項11に示した関係を別の表現としたものである。した
がって、請求項11に係る発明と同様に、曲面部分に集
中するトンネル電流の密度を、トンネル絶縁膜が絶縁破
壊されない密度まで低下させることができる。また、ト
ンネル電流が集中する曲面部分を持つことで、制御ゲー
ト〜基板間に印加される書き込み電圧を、従来のメモリ
セルと同等としたとき、従来のメモリセル以上に書き込
み速度を向上させることができる。
【0047】また、請求項14に係る発明では、請求項
12および請求項13いずれかに係る発明において、前
記浮遊ゲートから前記基板側に向かって、前記トンネル
絶縁膜中を電荷が通過するときに、前記曲面部分および
平坦部分を有する素子領域上に形成されたトンネル絶縁
膜全体の平均の電流密度をJ(R)、前記平坦部分のみ
有する素子領域上に形成されたトンネル絶縁膜全体の電
流密度をJ(R=0)としたときに、
【数18】
【0048】の関係を満足する電流密度を、前記トンネ
ル絶縁膜に生ずることを特徴とする。
【0049】このような請求項14に係る発明である
と、消去特性の劣化を抑制することができる。
【0050】また、請求項15に係る発明では、請求項
12乃至請求項14いずれか一つに係る発明において、
前記メモリセルを、NAND型、NOR型、DINOR
型、AND型のうち、いずれか一つに用いることを特徴
とする。
【0051】このような請求項15に係る発明である
と、NAND型、NOR型、DINOR型、AND型の
いずれの不揮発性半導体記憶装置においても、書き込み
特性の向上とともに消去特性の劣化の抑制できる。ま
た、メモリセルが、デ−タの書き込みに基板ホットエレ
クトロンを用いるものであっても、書き込み特性の向上
とともに消去特性の劣化を抑制することができる。
【0052】上記目的を達成するために、請求項16に
係る発明では、半導体基板と、前記半導体基板に設けら
れたトレンチ内に埋め込み形成された素子分離領域と、
前記素子分離領域よりも突出したメモリセルを形成する
ための素子領域と、トンネル絶縁膜を介して前記素子領
域および前記素子分離領域の一部を被覆するように形成
された浮遊ゲートと、前記浮遊ゲートおよび前記トンネ
ル絶縁膜を介して前記素子領域に容量結合される制御ゲ
ートとを具備する不揮発性半導体記憶装置であって、前
記浮遊ゲートにより被覆された素子領域と素子分離領域
との境界部分で、前記素子領域の上端部が実質的に曲率
を持つように丸められていることを特徴とする。
【0053】このような請求項16に係る発明である
と、データ書き込み時、トンネル絶縁膜の一部分に、ト
ンネル絶縁膜が絶縁破壊されない範囲で電界集中し、ト
ンネル電流が前記トンネル絶縁膜に偏在されて流れる。
よって、制御ゲート〜基板間に印加される書き込み電圧
を、従来のメモリセルと同等としたとき、従来のメモリ
セル以上に書き込み速度を向上させることができる。ま
た、書き込み速度を従来と同程度に抑制したならば、書
き込み電圧を低下させることができる。
【0054】さらに、トンネル電流は、トンネル絶縁膜
の一部分に、トンネル絶縁膜が破壊されない範囲で集中
されるので、トンネル電流を、トンネル絶縁膜中に偏在
して流しても、トンネル絶縁膜は、絶縁破壊することが
ない。
【0055】また、請求項17に係る発明では、請求項
16に係る発明において、前記素子領域の上端部は、曲
率半径の最小値Rが3nm〜100nm以下の範囲内と
なるような形状に丸められていることを特徴とする。
【0056】このような請求項17に係る発明である
と、前記素子領域の上端部の形状が、微細化の要求を損
なうことなく、実使用に耐え得るものにできる。
【0057】また、請求項18に係る発明では、請求項
16および請求項17いずれかに係る発明において、前
記メモリセルを、NAND型、NOR型、DINOR
型、AND型のうち、いずれか一つに用いることを特徴
とする。
【0058】このような請求項18に係る発明である
と、NAND型、NOR型、DINOR型、AND型の
いずれの不揮発性半導体記憶装置においても、書き込み
特性の向上とともに消去特性の劣化の抑制できる。ま
た、メモリセルが、デ−タの書き込みに基板ホットエレ
クトロンを用いるものであっても、書き込み特性の向上
とともに消去特性の劣化を抑制することができる。
【0059】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、この
発明の実施の形態を説明する。この実施の形態において
は、NAND型EEPROMのメモリセルを例にとり、
説明する。
【0060】図1は、この発明の第1の実施の形態に係
るNAND型EEPROMの平面図、図2は断面図で、
(A)図は、図1中の2A−2A線に沿う断面図、
(B)図は、図1中の2B−2B線に沿う断面図であ
る。
【0061】最初に、この発明の第1の実施の形態に係
るNAND型EEPROMが有するメモリセルの基本的
な構造を説明する。
【0062】図1、図2に示すように、P型のシリコン
基板(もしくはP型ウェル)1には、複数のトレンチ2
が互いに並行して形成されている。これらのトレンチ2
は、絶縁物により埋め込まれ、埋め込み素子分離領域3
を形成している。この実施の形態で述べている埋め込み
素子分離領域3は、STI(Shallow Trench Isolation)
と呼ばれることもある。また、埋め込まれた絶縁物
は、例えば二酸化シリコン(SiO2 )である。埋め込
み素子分離領域3間に存在する基板1の部分は、素子領
域4を構成する。素子領域4上には、トンネル酸化膜
(SiO2 )5が形成されている。トンネル酸化膜5上
には浮遊ゲート(FG)6が形成されている。浮遊ゲー
ト6上には二酸化シリコン(SiO2 )/窒化シリコン
(Si3 4)/二酸化シリコン(SiO2 )の三層か
らなるONO絶縁膜7が形成されている。ONO絶縁膜
7上には制御ゲート(CG)8が形成されている。
【0063】次に、この発明の第1の実施の形態に係る
NAND型EEPROMが有するメモリセルへのデータ
書き込み/データ消去の動作を説明する。
【0064】図1、図2では、参照符号SがN型ソース
領域、参照符号DがN型ドレイン領域、参照符号CG1
〜CG8が制御ゲート、参照符号SG1がドレイン側選
択ゲート、参照符号SG2がソース側選択ゲート、参照
符号BLがドレイン領域Dに接続されるビット線であ
る。図1中に示すビット線コンタクトは、ビット線とド
レイン領域Dとのコンタクト部分を示している。また、
図1に示されない箇所(例えばセルアレイの端など)に
は、ソース線とソース領域Sとのコンタクト部分、すな
わちソース線コンタクトもある。また、参照符号9は、
選択ゲートトランジスタおよびメモリセルトランジスタ
を、ソース領域S〜ドレイン領域D間に直列に接続する
N型領域である。
【0065】NAND型EEPROMでは、データ書き
込み/データ消去の双方にFowler-Nordheim (FN)電
流が使用される。
【0066】まず、データ書き込みに際しては、書き込
み選択された制御ゲートCGにVPP電位、非選択の制
御ゲートCG、および選択ゲートSG1、SG2にVm
電位をそれぞれ与え、ソース領域S、基板1は接地す
る。ドレイン領域Dの電位は、書き込みデータのレベル
“1”、“0”に応じて正の電位、または接地のいずれ
かに変化される。特にドレイン領域Dが接地されたとき
には、浮遊ゲート6側が正バイアスとなる電位がかかっ
て、トンネル酸化膜5にFN電流が流れ、電子が基板1
側から浮遊ゲート6に注入される。
【0067】また、データ消去に際しては、消去選択さ
れている全ての制御ゲートCG、選択ゲートSG1、S
G2、ドレイン領域D、ソース領域Sをそれぞれ接地
し、基板1にVEE電位を与える。このような電位状態
により、基板1側が正バイアスとなる電位がかかって、
トンネル酸化膜5にFN電流が流れ、電子が浮遊ゲート
6から基板1に放出される。
【0068】次に、この発明の第1の実施の形態に係る
NAND型EEPROMが有するメモルセルの構造を、
より詳細に説明する。この発明の説明を助けるために、
図2(A)に示す断面構造を、素子分離領域3と素子領
域4との境界に沿った境界部分222と、境界部分22
2間にあって平坦な平坦部分221とに、便宜上、分け
ることにする。
【0069】図2(A)に示すように、トレンチ2を埋
め込む絶縁物は、基板1の表面よりも後退され、素子領
域4は、埋め込み素子分離領域3の表面から突出されて
いる。突出された素子領域4の平坦部分221では、基
板1の表面を犠牲酸化し、犠牲酸化により形成された犠
牲酸化膜(SiO2 )を剥離した後に、トンネル酸化膜
5が形成されるので、トンネル酸化膜5は、ほぼ完全な
平坦になる。これに対して、境界部分222は、丸めら
れている。このため、境界部分222では、トンネル酸
化膜5は、境界部分222の形状に応じた丸みを帯びる
ことになる。浮遊ゲート6は、トンネル酸化膜5の上に
形成され、突出された素子領域4を被覆する形状になっ
ている。これにより、浮遊ゲート6は、丸められた境界
部分222と平坦部分221とのそれぞれに対向され
る。
【0070】次に、図2(A)に示すメモリセルに生ず
る電界を説明する。
【0071】境界部分222における素子領域4の曲率
半径Rは、微視的に考えると、場所によって異なってい
ると考えられ、一般的に一定値になりづらい。電界は、
曲率が最も大きいところ、すなわち曲率半径Rが最も小
さいところで最も大きくなる。そこで、様々な曲率半径
のうち、最小の値のものを曲率半径Rと定義し、以下、
図2(A)に示すメモリセルに生ずる電界の式を導くこ
とにする。
【0072】データ書き込み時、トンネル酸化膜5の厚
さをtとすると、ガウスの定理より、次の式が成り立
つ。
【0073】
【数19】
【0074】(1)式において、電界Eedgeは、データ
書き込み時(すなわちゲート正バイアス)のときの、境
界部分222の最大電界であり、電界Eflatは、平坦部
分221の電界である。この(1)式より、曲率半径R
を小さくしていくと、電界Eedgeは大きくなる。逆に、
曲率半径Rを大きくしていくと、電界Eedgeの値は小さ
くなって、電界Eflatの値に近づいていく。つまり、図
2(A)に示すメモリセルでは、平坦部分221に生ず
る電界より、丸められた境界部分222に生ずる電界が
大きい。データを書き込む時には、FN電流を用いて、
基板1側から浮遊ゲート6へ電子を注入する。したがっ
て、図2(A)に示すメモリセルでは、書き込み時に
は、平坦部分221に流れるFN電流の密度より、境界
部分222に流れるFN電流の密度が大きくなる。
【0075】図3は、基板〜浮遊ゲート間に生ずる電界
を示す図で、(A)図は、図2(A)に示す基板〜浮遊
ゲート間に生ずる電気力線を示す図、(B)図は、図2
(A)に示す基板〜浮遊ゲート間のエネルギバンド図で
ある。(B)図は、特に書き込み時、境界部分222に
生ずるエネルギバンドを示している。
【0076】基板1と制御ゲート8との間に書き込み電
圧VPPを印加したとき、電位差は、トンネル酸化膜5
のどの部分でも同じである。これにも関わらず、境界部
分222にFN電流が集中して流れるのは、境界部分2
22におけるエネルギバンドが曲げられているからであ
る。この様子を、図3(B)に示す。
【0077】図4は、電界Eedgeと電界Eflatとの比の
曲率半径依存性を示す図である。すなわち、(1)式
を、図示したものである。なお、図4には、書き込み時
の比だけでなく、消去時の比についても示されている。
【0078】書き込み時には、曲率半径Rが小さくなる
に従って、電界集中の度合が強まり、、曲率半径Rが大
きくなるに従って、電界集中の度合が弱まる傾向があ
る。消去時も同様な傾向を示すが、曲率半径Rが大きく
なるに従って、電界集中の度合が弱まる傾向は、書き込
み時ほど、大幅に変化するものではない。
【0079】このように図2(A)に示すメモリセル
は、書き込み時に、次のような効果を得ることができ
る。
【0080】まず、境界部分222におけるエネルギバ
ンドが曲げられているので、丸められた境界部分222
に、FN電流が集中して流れる。これにより、丸められ
た境界部分222を持たないメモリセルに比べて、書き
込み速度が速くなる。また、書き込み速度を同等の速度
にするならば、書き込み電圧VPPを低くすることがで
きる。
【0081】ところで、消去時には、電子を、浮遊ゲー
ト6から基板1へ放出するため、書き込み時とは反対
に、丸められた境界部分222への電界集中は起きな
い。FN電流は、主に平坦部分221に流れる。電子を
放出する先は、NAND型では基板1のチャネル部であ
るが、NOR型では拡散層であるドレイン領域に電子を
放出する。いずれも、FN電流を使用している。
【0082】さて、上記した通り、埋め込み素子分離領
域3よりも突出された素子領域4を被覆するようにトン
ネル酸化膜5および浮遊ゲート6が形成され、書き込み
時に素子分離領域3と素子領域4との境界の部分で電界
集中が起きると、FN電流は、電界が集中しているとこ
ろに、集中して流れる。
【0083】図5は、FN電流の電界依存性を示す図で
ある。
【0084】FN電流は、次の式により表される。
【0085】
【数20】
【0086】図5に示すように、電界が1MV/cm変
わるだけで、FN電流の密度は、2桁上昇する。FN電
流は、このように電界に敏感である。ここで、素子領域
4の幅(チャネル幅)をα、境界部分222の曲率半径
をR、トンネル酸化膜5の膜厚をtとすると、図2
(A)に示すメモリセルのトンネル酸化膜5に流れるF
N電流の式は、(1)式、(2)式により、次のように
示される。
【0087】
【数21】
【0088】(3)式によれば、例えば素子領域4の幅
αが0.4μm、境界部分222の曲率半径Rが10n
mのメモリセルでは、書き込み時に、トンネル酸化膜5
を通過する電荷量の99.5%までが、丸められた境界
部分222を通過する計算になる。
【0089】図6は、書き込み時のFN電流IflatとF
N電流Iedgeとの比の曲率半径依存性を示す図である。
【0090】図6には、(3)式の平坦部分221に流
れるFN電流Iflatと、丸められた境界部分222に流
れるFN電流Iedgeとの比と曲率半径Rとの関係が、素
子領域4の幅(SDG Width )αをパラメータとしてプロ
ットされている。
【0091】図7は、FN電流の電界依存性を示す図で
ある。
【0092】図7には、(3)式そのものを、曲率半径
の値(Radius)Rをパラメータとしてプロットされてい
る。
【0093】図6および図7に示すように、曲率半径R
が小さくなるにつれ、丸められた境界部分222でのF
N電流成分が急激に増えている。
【0094】ところで、消去時においても同様の計算
で、FN電流式が決まる。
【0095】図8は、消去時のFN電流IflatとFN電
流Iedgeとの比の曲率半径依存性を示す図である。
【0096】図8には、平坦部分221に流れるFN電
流Iflatと、丸められた境界部分222に流れるFN電
流Iedgeとの比と曲率半径Rとの関係が、素子領域4の
幅(SDG Width )をパラメータとしてプロットされてい
る。
【0097】図8に示すように、曲率半径Rが小さい値
では、ほとんどのFN電流成分が、平坦部分221に流
れている。
【0098】図9は、書き込み時/消去時のFN電流密
度の曲率半径依存性を示す図である。
【0099】図9には、素子領域4の幅(SDG Width )
が0.2μm、トンネル酸化膜5の膜厚Toxが8nmの
メモリセルを用い、電界Eflatが7MV/cmのときの
ものが示されている。書き込み時では、曲率半径Rが
0.01μm以下になると、FN電流密度が急激に大き
くなる。一方、消去時では、曲率半径Rが大きくなるに
つれ、少しずつFN電流密度が小さくなっていく。
【0100】一般に、トンネル酸化膜の絶縁破壊時間t
BDは、単位面積当たりの通過電荷量が多くなるにつれ
て、および印加されている電界が大きくなるにつれて短
くなる。そのため、曲率半径Rが小さくなり、境界部分
222での電界がある程度強くなると、メモリセル1個
当たりの絶縁破壊時間tBDが極端に下がり、実用上使え
なくなる。一方、曲率半径Rを大きくすれば、絶縁破壊
時間tBDが極端に悪化しなくなるが、電界集中の効果は
下がってくる。したがって、曲率半径Rのサイズには,
最適な範囲がある。
【0101】以下、曲率半径Rの最適な範囲について論
ずることにする。
【0102】図10(A)〜(F)はそれぞれ、メモリ
セルの断面図である。(A)図は曲率半径R=0.01
μmのとき、(B)図は曲率半径R=0.02μmのと
き、(C)図は曲率半径R=0.04μmのとき、
(D)図は曲率半径R=0.06μmのとき、(E)図
は曲率半径R=0.08μmのときを示している。ま
た、(F)図は丸められた境界部分222を持たず、電
界集中が全く利用されないメモリセルの断面図である。
このメモリセルは、丸められた境界部分222の有無に
よって、FN電流の密度がどのように変化するかを調べ
るために、製作したものである。(F)図に示すメモリ
セルは、典型的なメモリセルと比較して、素子分離領域
が、埋め込み型か、LOCOS型かの相違はあるもの
の、典型的なメモリセルと等価なものである。なお、図
10(A)〜(F)に示すメモリセルの素子領域4の幅
(チャネル幅)は、全て0.2μmで統一されている。
【0103】まず、図10(F)に示すメモリセルで
は、書き込み時、消去時のいずれにおいても、トンネル
酸化膜5を通過するFN電流の密度は、同じである。図
9には、図10(F)に示すメモリセルが参照符号
“(F)”および“Flat”により示されている。
【0104】これに対して、図10(A)〜(E)に示
すメモリセルは、書き込み時、消去時の双方で、トンネ
ル酸化膜5を通過するFN電流の密度が異なる。さらに
曲率半径Rのサイズによって、そのFN電流の密度の異
なり方が変化する。図9には、図10(A)〜(E)に
示すメモリセルがそれぞれ、参照符号“(A)”、
“(B)”、“(C)”、“(D)”および“(E)”
により示されている。
【0105】図9に示すように、素子領域4を、素子分
離領域3との境界部分222で丸みを持たせて突出さ
せ、かつ突出した素子領域4を被覆するようにトンネル
酸化膜5を介して浮遊ゲート6を形成した図10(A)
〜(E)に示すメモリセルでは、書き込み時、FN電流
の密度が、図10(F)に示すメモリセルに比べて高く
なる。なお、曲率半径Rが大きくなるにつれ、書き込み
時にトンネル酸化膜5を通過するFN電流の密度は、少
しずつ低下していくが、図10(F)に示すメモリセル
に比べると、常に高い状態にある。このように、図10
(A)〜(E)に示すメモリセルでは、書き込み時にF
N電流の密度が高まる、という作用がある。ゆえに書き
込み特性は向上し、結果として、上記したように書き込
み速度が向上する、あるいは書き込み電圧VPPを低下
できる、という重要な効果を得ることができる。
【0106】一方、消去時においては、図10(A)〜
(E)に示すメモリセルは、曲率半径Rが大きくなるに
つれ、FN電流の密度は、図10(F)に示すメモリセ
ルに比べて徐々に低くなってくる。これは、上記した通
り、書き込み時とは逆に、消去時には、平坦部分221
にかかる電界Eflatが、境界部分222にかかる電界E
edgeよりも大きくなり、FN電流が、主に平坦部分22
1を通過するためである。
【0107】図11は、基板〜浮遊ゲート間のエネルギ
バンド図である。図11は、消去時に、境界部分222
に生ずるエネルギバンドを示している。
【0108】以上の観点から、消去特性の劣化を抑制し
つつ、効率良く書き込み特性を向上させるための第1の
策とし、素子領域4に、丸められた境界部分222とと
もに平坦部分221を形成し、かつ平坦部分221に、
ある程度の幅を持たせる。この第1の策を具体化するた
めには、平坦部分221に、ある程度の幅を持たせるた
め、曲率半径Rの上限を規定するのが良い。以下、曲率
半径Rの上限規定の一例である。
【0109】一つのメモリセルの素子領域4の幅をW、
曲率半径の最小値をRとしたとき、
【数22】
【0110】の式を満たすように、曲率半径R(最小
値)を設定する。なお、式中のWは、厳密には曲率半径
Rの方向と略同一水平方向についての素子領域4の、浮
遊ゲート6と対向する部分の幅で定義され、図10に示
すメモリセルでは、チャネル幅に相当する。(4)式に
示す1/3という値は、境界部分222を通過するFN
電流Iedgeの電流量と、平坦部分221を通過するFN
電流Iflatの電流量とが、ちょうど逆転する付近に対応
している。図8には、電流量が逆転したときの曲率半径
Rが、曲率半径Rcritとして示されている。素子領域4
の幅(SDG Width )が0.2μmのときには、曲率半径
Rcritは、65〜67nmのところにある。したがっ
て、曲率半径Rが、(4)式を満足する範囲内にあれ
ば、消去特性の劣化を抑制しつつ、効率良く書き込み特
性を向上させることができる。なお、図8には、素子領
域4の幅(SDG Width )が0.4μm、および4μmの
ときの曲率半径Rcritは示されていないが、その曲線か
ら、曲率半径Rが、素子領域4の幅の1/3程度のと
き、FN電流Iedgeの電流量と、FN電流Iflatの電流
量とが逆転する、と推測できる。
【0111】また、消去特性の劣化を抑制しつつ、効率
良く書き込み特性を向上させるための第2の策とし、消
去時に、トンネル酸化膜5を通過する単位時間当たりの
電荷量を、なるべく多くする。第2の策を具体化するた
めには、トンネル酸化膜5を通過する電荷の量(単位時
間当たり)の下限を規定するのが良い。以下、単位時間
当たりの通過電荷の量規定の一例である。
【0112】浮遊ゲート6から基板1へ電子を放出する
時の電位差(または平均電界)を等しいことを条件に、
トンネル酸化膜5を通過する単位時間当たりの電荷の量
をJ(R)とし、特に曲率半径R=0のとき(例えば図
10(F)に示すメモリセル)、トンネル酸化膜5を通
過する単位時間当たりの電荷の量をJ(R=0)とした
ときに、
【数23】
【0113】の式を満足するように、通過電荷の量を設
定する。(5)式に示すように、消去時に、通過電荷の
量が半減しないことを規定することによって、データの
一括消去動作に要する合計時間の増加は、実用上、問題
のない程度に抑えることができる。これは、データの一
括消去動作では、データの消去工程だけでなく、オーバ
ーイレーズを防ぐために、消去選択されたメモリセルの
データを全て統一するデータの書き込み工程があるため
である。この発明に係るメモリセルでは、上記したよう
に、書き込み速度を向上できるので、書き込み工程に要
する時間を短縮することができる。したがって、単位時
間当たりの通過電荷の量が、(5)式を満足する範囲内
にあれば、データの一括消去動作の時間の増加は、ほと
んど、実用上、問題のない程度に抑えることができる。
【0114】以上、曲率半径R(最小値)の上限につい
て説明した。次に、曲率半径Rの下限について説明す
る。
【0115】図9に示すように、曲率半径Rが小さくな
るにつれ、電界集中の度合いが高まってきて、上記した
書き込み速度の向上、あるいは書き込み電圧VPPを下
げることができる、という効果を、顕著に得ることがで
きる。しかしながら、電界集中の度合いが高まり過ぎる
と、絶縁破壊時間tBDが急激に悪化し、実使用に耐える
ことができない程、メモリセルの寿命が短くなることが
予想される。
【0116】以上の観点から、書き込み特性の向上を最
大限に引き出しつつ、実使用に耐えられるような寿命を
持つメモリセルを得ることが望ましい。このためには、
曲率半径Rの下限を規定するのが良い。以下、曲率半径
Rの下限規定の一例である。まず、曲率半径Rの値を変
えたとき、電界Eedgeと電界Eflatとの関係を、
【数24】
【0117】の式を満たすようにする。(6)式に示す
ように、電界Eedgeを、電界Eflatの1.5倍以下とす
ることによって、絶縁破壊時間tBDの悪化は、最低限度
に止めることができる。
【0118】さらに(6)式は、(1)式より、下記の
式のように変形することができる。
【0119】
【数25】
【0120】(7)式によれば、書き込み特性の向上を
最大限に引き出しつつ、実使用に耐えられるような寿命
を持つメモリセルを得るための、曲率半径Rの下限が規
定される。なお、ここでは、トンネル酸化膜5の膜厚が
境界部分222において、多少不均一である場合でも、
式中の膜厚tを、素子領域4の平坦部分221上におけ
る値に設定して何等差支えない。
【0121】図12はメモリセルの断面図で、(A)図
は曲率半径Rが上限のときの断面図、(B)図は曲率半
径Rが下限のときの断面図である。
【0122】図12(A)、(B)に示すメモリセルの
素子領域4の幅(チャネル幅)は、全て0.21μm、
トンネル酸化膜5の膜厚は8nmである。このようなサ
イズのメモリセルでは、(4)式から、曲率半径Rの上
限は70nm(図12(A))、また、(7)式から、
曲率半径Rの下限は6.5nm(図12(B))とな
る。なお、一般に曲率半径の最小値Rは、メモリセルの
チャネル幅やトンネル酸化膜5の膜厚に応じ、3〜10
0nmの範囲内で、所望の書き込み特性/消去特性が得
られる上限規定、および下限規定を満足するように設定
されれば良い。メモリセルのチャネル幅やトンネル酸化
膜5の膜厚などは、微細化の要求を損わない範囲で様々
に変化される。このようにメモリセルのチャネル幅やト
ンネル酸化膜5の膜厚が様々に変化されても、曲率半径
の最小値Rが3nm〜100nm以下の範囲内となるよ
うな形状に丸めることで、前記素子領域の上端部の形状
を、微細化の要求を損なうことなく、実使用に耐え得る
ものとすることができる。
【0123】また、曲率半径Rの下限は次のようにも規
定できる。曲率半径Rの値を変えたとき、境界部分22
2を通過する単位時間当たりの電荷量をQedge(R)
と、平坦部分221を通過する単位時間当たりの電荷量
をQflat(R)との関係を、
【数26】
【0124】の(8)式を満たすようにする。このこと
によって、絶縁破壊時間tBDの悪化は、最低限度に止め
ることができる。
【0125】すなわち、図6は、境界部分222と平坦
部分221の電流比の曲率半径依存性を示す図である
が。単位時間当たりの通過電荷量は、実は電流と同意で
ある。この図により、曲率半径Rが非常に小さくなる
と、通過電荷量の比が105 を越える。これ以上の比に
なると、境界部分222に多量の電流が流れ、絶縁破壊
時間までの時間が非常に短くなり、実使用に耐えられな
くなる。
【0126】次に、この発明の第2の実施の形態に係る
NAND型EEPROMのメモリセルを説明する。
【0127】図13は、この発明の第2の実施の形態に
係るNAND型EEPROMのメモリセルの断面図であ
る。
【0128】実際のメモリセルでは、境界部分222の
曲率は一定ではなく、ひずんでいるものがある。例えば
図13に示すように、平坦部分221の他に、曲率の小
さい境界部分2221 と、曲率の大きい境界部分222
2 とが存在するものがある。このようなメモリセルにお
いて、平坦部分221の電界をE0 、境界部分2221
の電界をE1 、境界部分2222 の電界をE2 とする
と、以下に示す式が成り立つ。
【0129】
【数27】
【0130】(9)式に示すように、トンネル酸化膜5
中で、電界が最も集中する部分は、境界部分2221
あるから、境界部分2221 の曲率半径R1 を、上記し
た実施の形態の通りの範囲に合わせておけば、境界部分
222がひずんでいても、問題はない。つまり、複数の
曲率半径R1 、R2 が存在するときには、曲率半径の小
さい方(R1 )を、上限規定(4)式および下限規定
(7)式などに規定される範囲内に収めれば良い。
【0131】次に、この発明の第3の実施の形態に係る
NAND型EEPROMのメモリセルを説明する。
【0132】図14は、この発明の第3の実施の形態に
係るNAND型EEPROMのメモリセルの断面図であ
る。
【0133】上記第1、第2の実施の形態では、埋め込
み型の素子分離領域3と、これら素子分離領域3により
区画される素子領域4との境界を、境界部分222と
し、これら境界部分222に挟まれた部分を平坦部分2
21と定義した。しかし、電界を集中させるための構造
は、このような構造に限らず他の構造とすることもでき
る。
【0134】第3の実施の形態では、平坦部分と電界が
集中される曲面部分とを、曲率半径Rの大きさで決定す
る。なぜならば、電界を集中できる部分と、その集中の
度合いは、曲率半径Rの大きさによって決定されるから
である。
【0135】第3の実施の形態では、平坦部分と電界が
集中される曲面部分とを、次の式から定義する。
【0136】まず、電界が集中される曲面となる領域
は、曲率半径Rの値が、
【数28】
【0137】また、平坦部分となる領域は、曲率半径R
の値が、
【数29】
【0138】(10)式および(11)式による定義か
らは、この発明が、埋め込み型の素子分離を用いたセル
だけでなく、LOCOS型の素子分離を用いたセルで、
素子領域4に凹凸がある形状にも適用できることが分か
る。以下、第3の実施の形態に係る2種類のメモリセル
について説明する。
【0139】図14は、この発明の第3の実施の形態に
係るNAND型EEPROMの第1のメモリセルの断面
図である。
【0140】図14に示すように、埋め込み型の素子分
離領域3と、これら素子分離領域3により区画される素
子領域4との境界に、境界部分222が存在する。しか
しながら、境界部分222には、丸められた境界部分2
22だけではなく、平坦部分221Vが存在する。ま
た、境界部分222間には、平坦部分221Hが存在す
る。
【0141】図15は、この発明の第3の実施の形態に
係るNAND型EEPROMの第2のメモリセルの断面
図である。
【0142】図15に示すように、LOCOS型の素子
分離領域3´と、これら素子分離領域3´により区画さ
れる素子領域4との境界には、丸められた境界部分22
2は存在しない。代わりに、素子領域4のほぼ中心に、
突出部分223が存在する。この突出部分223のコー
ナーは、曲率半径Rの曲面となっている。
【0143】図14および図15に示すように、平坦部
分と電界が集中される曲面部分とは、素子領域4の曲率
の大きさによって互いに区別することができる。また、
電界が集中される曲面部分の曲率は、上記した曲率半径
Rによって、決定されれば良い。
【0144】次に、この発明を適用できるEEPROM
について説明する。
【0145】図16は、NAND型EEPROMのメモ
リセルアレイの回路図である。
【0146】図16に示すように、NAND型EEPR
OMでは、ビット線BLとソース線VSとの間に、ビッ
ト線側選択ゲートと、互いに直列接続されたメモリセル
群と、ソース線側選択ゲートとが、直列に接続される。
この発明に係るメモリセルは、上記第1〜第3の実施の
形態により説明したように、NAND型EEPROMに
用いられるのが、特に好ましい。しかしながら、この発
明に係るメモリセルは、NAND型だけでなく、例えば
NOR型、DINOR型、AND型などにも用いること
ができる。
【0147】図17は、NOR型EEPROMのメモリ
セルアレイの回路図で、(A)図は選択ゲートが無い場
合の回路図、(B)図は選択ゲートが有る場合の回路図
である。
【0148】図17(A)に示すように、NOR型EE
PROMでは、ビット線BLとビット線BLに直交する
方向に延びるソース線VSとの間に、一つのメモリセル
が直列に接続される。あるいは、図17(B)に示すよ
うに、ビット線BLとビット線BLに直交する方向に延
びるソース線VSとの間に、ビット線側選択ゲートと、
一つのメモリセルとが直列に接続される。
【0149】図18は、他のNOR型EEPROMのメ
モリセルアレイの回路図で、(A)図はグランドアレイ
型の回路図、(B)図は交互グランドアレイ型の回路図
である。
【0150】図18(A)および(B)に示すNOR型
EEPROMは、グランドアレイ型と呼ばれているもの
である。グランドアレイ型EEPROMでは、ビット線
BLと、ビット線BLに並行するソース線VSとの間
に、一つのメモリセルが直列に接続される。また、図1
8(A)に示すグランドアレイ型では、ビット線BLと
ソース線VSとがそれぞれ固定であるが、図18(B)
に示す交互グランドアレイ型EEPROMでは、ビット
線BLとソース線VSとをそれぞれ切り換えることがで
きるようになっている。
【0151】図19は、DINOR(DIvided NOR )型
EEPROMのメモリセルアレイの回路図である。
【0152】図19に示すように、DINOR型EEP
ROMでは、一つのサブビット線BLと、複数のソース
線VSとの間に、メモリセルが並列に接続される。サブ
ビット線BLは、ビット線側選択ゲートを介して、ビッ
ト線BLに接続される。
【0153】図20は、AND型EEPROMのメモリ
セルアレイの回路図である。
【0154】図20に示すように、AND型EEPRO
Mでは、ビット線BLとソース線VSとの間に、ビット
線側選択ゲートと、互いに並列接続されたメモリセル群
と、ソース線側選択ゲートとが、直列に接続される。
【0155】この発明に係るメモリセルは、図16に示
すNAND型に限らず、図17〜図20に示すNOR
型、グランドアレイ型、DINOR型、AND型にも使
用することができる。
【0156】なお、NOR型、グランドアレイ型、DI
NOR型、AND型では、書き込み時、基板ホットエレ
クトロンを用いることがある。このような基板ホットエ
レクトロン方式による書き込みにおいても、境界部分2
22において、より強い電界が発生するので、FN電流
方式による書き込みと同様、書き込み速度の向上を期待
できる。
【0157】次に、この発明の第5の実施の形態に係る
NAND型EEPROMの製造方法を説明する。
【0158】図21は、この発明の第4の実施の形態に
係るNAND型EEPROMのメモリセルアレイの平面
図、図22〜図33は、図21に示す22−22線に沿う断
面を、主要な製造工程の順に示した断面図である。
【0159】まず、図22に示すように、P型シリコン
基板1の表面を酸化し、犠牲酸化膜(SiO2 )21を
形成する。次いで、犠牲酸化膜21の上に窒化シリコン
(Si3 4 )を堆積し、シリコン窒化膜23を形成す
る。次いで、窒化膜23の上にホトレジストを塗布す
る。次いで、塗布されたホトレジストを露光/現像し、
将来、トランジスタが形成される素子領域を被覆したホ
トレジストパターン25を形成する。
【0160】次いで、図23に示すように、ホトレジス
トパターン25をマスクに用いて、窒化膜23、犠牲酸
化膜21を順次エッチングし、さらに露出した基板1を
エッチングし、トレンチ2を基板1に形成する。次い
で、ホトレジストパターン25を剥離する。
【0161】次いで、図24に示すように、トレンチ2
の内壁表面を酸化する。この酸化は、犠牲酸化膜21と
トレンチ2の側壁とが互いに接する境界部分222を丸
めるために行う。この酸化は、例えば酸化温度を100
0℃以上とした、一般に高温酸化と呼ばれるプロセスを
利用するとともに、酸化雰囲気を希釈雰囲気とすると良
い。希釈雰囲気とは、酸素(O2 )濃度が、比較的薄い
ことをいう。これにより、トレンチ2の内壁表面が、高
温でゆっくりと酸化され、境界部分222を丸めやすく
なる。また、図中、参照符号31は、酸化によって形成
されたシリコン酸化膜(SiO2 )を示している。
【0162】次いで、図25に示すように、基板1の上
方に二酸化シリコン(SiO2 )を堆積し、シリコン酸
化膜33を形成する。この工程により、トレンチ2は、
酸化膜33によって埋め込まれる。
【0163】次いで、図26に示すように、酸化膜33
をポリッシング(またはエッチバック)し、酸化膜31
の表面を平坦にする。酸化膜3は、例えば窒化膜23の
表面が露出されるまで、ポリッシングされ、トレンチ2
の内部を埋め込む形状にされる。以下、トレンチ2の内
部を埋め込む形状の酸化膜33は、図2などに対応させ
て素子分離領域3と示す。
【0164】次いで、図27に示すように、まず、窒化
膜23を除去する。窒化膜23は、等方性エッチングに
よって除去される。この等方性エッチングには、窒化シ
リコンのエッチング速度が、二酸化シリコンのエッチン
グ速度よりも速いエッチャントが用いられる。なお、窒
化膜23は、例えばRIE法などの異方性エッチングに
よって除去されても良い。次いで、犠牲酸化膜21を除
去する。犠牲酸化膜21は、図24を参照した工程によ
って得た境界部分222の丸みを破壊しないために、等
方性エッチングによって除去される。この等方性エッチ
ングには、二酸化シリコンのエッチング速度が、シリコ
ンのエッチング速度よりも速いエッチャントが用いられ
る。これにより、基板1の表面が露出された素子領域4
と、基板1の表面が酸化膜33により被覆された素子分
離領域3とが完成する。
【0165】次いで、図28に示すように、露出した基
板1の表面(素子領域4)を酸化し、選択ゲートを構成
するトランジスタ(および図示せぬ周辺回路を構成する
トランジスタ)のゲート酸化膜として最適な膜厚を持つ
ゲート酸化膜(SiO2 )35を形成する。
【0166】次いで、図29に示すように、基板1の上
方にホトレジストを塗布する。次いで、塗布されたホト
レジストを露光/現像し、選択ゲート(および図示せぬ
周辺回路)が形成される領域を被覆したホトレジストパ
ターン37を形成する。次いで、ホトレジストパターン
37をマスクに用いて、ゲート酸化膜35を除去し、メ
モリセルが形成される領域において、基板1の表面を露
出させる。ゲート酸化膜35は、図27を参照した工程
と同様、図24を参照した工程によって得た境界部分2
22の丸みを破壊しないために、等方性エッチングによ
って除去される。この等方性エッチングには、二酸化シ
リコンのエッチング速度が、シリコンのエッチング速度
よりも速いエッチャントを用いると良い。さらに、この
工程においては、素子分離領域3を構成する二酸化シリ
コンの表面部分の一部をエッチングする。そして、基板
1の表面を素子分離領域3の表面から突出させる。特に
丸みを有した境界部分222が素子分離領域3から露出
されるように突出させる。なお、素子分離領域3は全て
除去せずに、将来、メモリセルどうしを絶縁するために
必要な部分は、トレンチ2の内部に残す。
【0167】次いで、図30に示すように、露出した基
板1の表面(素子領域4)を酸化し、メモリセルを構成
するトランジスタ(および図示せぬ周辺回路を構成する
トランジスタ)のトンネル酸化膜として最適な膜厚を持
つトンネル酸化膜(SiO2)5を形成する。トンネル
酸化膜5は、データの書き込み/消去の際、トンネル電
流が通過する絶縁膜となる。例えばこの実施の形態で
は、トンネル酸化膜5を、基板1の表面に沿って、ゲー
ト酸化膜35よりも薄く形成し、その膜厚を、電荷の通
過を可能にする値に設定する。電荷の通過を可能にする
膜厚は、一定のものではなく、周知のように、電界のか
かり方によって変化する。
【0168】次いで、図31に示すように、基板1の上
方に、シリコンを堆積し、第1層ポリシリコン膜41を
形成する。次いで、ポリシリコン膜41に、不純物を注
入し、シリコンに導電性を持たせる。この不純物の注入
は、必要に応じて行われる。例えばシリコンが、不純物
が含有されながら堆積されるようにすれば、不純物の注
入の必要はない。
【0169】次いで、図32に示すように、ポリシリコ
ン膜41の上に、ホトレジストを塗布し、塗布されたホ
トレジストを露光/現像し、図示せぬホトレジストパタ
ーンを形成する。図示せぬホトレジストパターンには、
将来、制御ゲート(ワード線)に沿って隣接するメモリ
セルどうしで、浮遊ゲートを分離するためのスリットに
対応した開孔が設けられている。次いで、図示せぬホト
レジストパターンをマスクに用いて、ポリシリコン膜4
1をエッチングし、上記制御ゲートに沿って隣接するメ
モリセルどうしで、浮遊ゲートを分離するためのスリッ
ト43を、ポリシリコン膜41に形成する。
【0170】次いで、図33に示すように、ポリシリコ
ン膜41の上に、二酸化シリコン(SiO2 )、窒化シ
リコン(Si3 4 )、二酸化シリコン(SiO2 )を
順に堆積し、二酸化シリコン/窒化シリコン/二酸化シ
リコンからなる積層絶縁膜7を形成する。この種の積層
絶縁膜7は、一般に、ONO膜と呼ばれるので、以下、
積層絶縁膜をONO膜7と称する。ONO膜7は、将
来、制御ゲートと浮遊ゲートどうしを絶縁しつつ、制御
ゲートを、浮遊ゲートを介して基板1と容量結合させる
膜となる。次いで、ONO膜7の上に、シリコンを堆積
し、第2層ポリシリコン膜47を形成する。次いで、ポ
リシリコン膜47に、不純物を注入し、シリコンに導電
性を持たせる。この不純物の注入は、必要に応じて行わ
れる。例えばシリコンが、不純物が含有されながら堆積
されるようにすれば、不純物の注入の必要はない。次い
で、ポリシリコン膜47の上に、ホトレジストを塗布
し、塗布されたホトレジストを露光/現像し、図示せぬ
ホトレジストパターンを形成する。図示せぬホトレジス
トパターンは、制御ゲートおよび選択ゲートパターンに
対応した形を有している。次いで、図示せぬホトレジス
トパターンをマスクに用いて、第2層ポリシリコン膜4
7、ONO膜7、第1層ポリシリコン膜41を順にエッ
チングし、図21に示すような平面パターンを有するビ
ット線側(ドレイン側)選択ゲートSG1、ソース側選
択ゲートSG2、制御ゲートCG1〜CG8(8)、浮
遊ゲートFG(6)を形成する。なお、この実施の形態
の選択ゲートは、一般に積層型選択ゲートと呼ばれる形
を有している。選択ゲートを構成する第1層ポリシリコ
ン膜41、第2層ポリシリコン膜47は、図示せぬ領域
において、互いに電気的に接続され、互いに同電位とさ
れる。
【0171】次に、この発明の第5の実施の形態に係る
NAND型EEPROMの製造方法を説明する。
【0172】この第5の実施の形態に係る製造方法は、
境界部分222の丸めかたの他の例に関する。よって、
第4の実施の形態に係る製造方法と、特に異なっている
工程のみを、図面を参照して説明することにする。
【0173】図34〜図36は、主要な製造工程の順に
示した断面図である。なお、図34〜図36は、図21
に示す22−22線に沿う断面である。
【0174】まず、図22および図23に示した製造方
法に従って、トレンチ2を基板1に形成する。
【0175】次いで、図34に示すように、犠牲酸化膜
21をエッチングする。このエッチングは等方性で行
い、犠牲酸化膜21を、トレンチ2の側壁から後退させ
る。この等方性エッチングには、二酸化シリコンのエッ
チング速度が、シリコンのエッチング速度よりも速いエ
ッチャントが用いられる。
【0176】次いで、図35に示すように、シリコンの
平滑化エッチングをかける。境界部分222は、この平
滑化エッチングによって、緩やかに丸められる。境界部
分222の丸め量、すなわち、曲率半径Rの大きさは、
平滑化エッチングの量によって、調節することができ
る。ここで、平滑化エッチングとは、シリコンの角をと
るエッチングのことで、例えば等方性エッチングが用い
られる。
【0177】次いで、図36に示すように、トレンチ2
の内壁表面を酸化する。この酸化は、例えば酸化温度を
1000℃以上とした、一般に高温酸化と呼ばれるプロ
セスを利用するとともに、酸化雰囲気を希釈雰囲気とす
ると良い。次いで、基板1の上方に二酸化シリコン(S
iO2 )を堆積し、シリコン酸化膜33を形成し、トレ
ンチ2を、酸化膜33によって埋め込む。
【0178】以下、図26〜図33に示した製造方法に
従って、図21に示すような平面パターンを有するNA
ND型EEPROMを形成する。
【0179】図37は、この発明の実施の形態に係るメ
モリセルを、分解して示した斜視図である。
【0180】図37に示すように、上記第1〜第5の実
施の形態により説明したメモリセルは、シリコン基板1
の表面に区画されている素子領域4が、素子分離領域3
から突出されている。さらに突出した素子領域4と素子
分離領域3との境界に沿った境界部分222には、トン
ネル酸化膜5が絶縁破壊されない範囲でトンネル電流が
集中するように丸められ、曲面とされている。さらに消
去特性を劣化させないために、境界部分222間には、
平坦部分221が設けられ、曲面と曲面とを平面で繋
ぐ。そして、素子領域4の表面を、曲面と平面とで構成
されるようにする。トンネル酸化膜5は、曲面と平面と
で構成される素子領域4の表面に沿って形成されてい
る。浮遊ゲート6は、トンネル酸化膜5を介し、曲面と
平面とで構成される素子領域4の表面に対向するように
形成されている。ONO膜7および制御ゲート8は順
次、浮遊ゲート6の表面を覆うように形成されている。
【0181】このような構成を有する上記第1〜第5の
実施の形態により説明したメモリセルによれば、トンネ
ル酸化膜5を、曲面と平面とで構成される素子領域4の
表面に沿って形成し、浮遊ゲート6を、トンネル酸化膜
5を介し、曲面と平面とで構成される素子領域4の表面
に対向させることで、トンネル電流を、トンネル酸化膜
5中に偏在して流すことができる。
【0182】まず、基板1側から浮遊ゲート6に電子を
注入する際には、トンネル電流が、主にトンネル酸化膜
5の曲面部分に対向した部分を介して流れ、トンネル電
流が曲面部分に集中される。トンネル電流が集中する曲
面部分では、制御ゲート8〜基板間1に印加される書き
込み電圧VPPを、図38に示したような従来のメモリ
セルと同等としたとき、従来のメモリセル以上に強いト
ンネル電流が流れる。強いトンネル電流が流れること
で、書き込み速度を向上できる。また、書き込み速度
を、従来のメモリセルと同等としたときには、従来のメ
モリセル以上に書き込み電圧を低下できる。
【0183】また、浮遊ゲート6から基板1側に電子を
放出する際には、トンネル電流が、主にトンネル酸化膜
5の平面部分に対向した部分を介して流れる。このた
め、素子領域4に、曲面部分の他に平面部分を、上記し
たように、ある程度設けておくことで、消去特性の劣化
を抑制することができる。
【0184】
【発明の効果】以上、説明したように、この発明によれ
ば、制御ゲート〜基板間に印加される書き込み電圧を、
従来のメモリセルと同等としたときには、従来のメモリ
セル以上に書き込み速度が向上する、および書き込み速
度を、従来のメモリセルと同等としたときには、従来の
メモリセル以上に書き込み電圧を低下できる不揮発性半
導体記憶装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の第1の実施の形態に係るNA
ND型EEPROMの平面図。
【図2】図2は断面図で、(A)図は図1中の2A−2
A線に沿う断面図、(B)図は図1中の2B−2B線に
沿う断面図。
【図3】図3は基板〜浮遊ゲート間に生ずる電界を示す
図で、(A)図は図2(A)に示す基板〜浮遊ゲート間
に生ずる電気力線を示す図、(B)図は図2(A)に示
す基板〜浮遊ゲート間のエネルギバンド図。
【図4】図4は電界Eedgeと電界Eflatとの比の曲率半
径依存性を示す図。
【図5】図5はFN電流の電界依存性を示す図。
【図6】図6は書き込み時のFN電流IflatとFN電流
Iedgeとの比の曲率半径依存性を示す図。
【図7】図7はFN電流の電界依存性を示す図。
【図8】図8は消去時のFN電流IflatとFN電流Ied
geとの比の曲率半径依存性を示す図。
【図9】図9は書き込み時/消去時のFN電流密度の曲
率半径依存性を示す図。
【図10】図10(A)〜(F)はそれぞれメモリセル
の断面図。
【図11】図11は基板〜浮遊ゲート間のエネルギバン
ド図。
【図12】図12はメモリセルの断面図で、(A)図は
曲率半径Rが上限のときの断面図、(B)図は曲率半径
Rが下限のときの断面図。
【図13】この発明の第2の実施の形態に係るメモリセ
ルの断面図。
【図14】この発明の第3の実施の形態に係る第1のメ
モリセルの断面図。
【図15】この発明の第3の実施の形態に係る第2のメ
モリセルの断面図。
【図16】図16はNAND型EEPROMのメモリセ
ルアレイの回路図。
【図17】図17はNOR型EEPROMのメモリセル
アレイの回路図で、(A)図は選択ゲートが無い場合の
回路図、(B)図は選択ゲートが有る場合の回路図。
【図18】図18は他のNOR型EEPROMのメモリ
セルアレイの回路図で、(A)図はグランドアレイ型の
回路図、(B)図は交互グランドアレイ型の回路図。
【図19】図19はDINOR(DIvided NOR )型EE
PROMのメモリセルアレイの回路図。
【図20】図20はAND型EEPROMのメモリセル
アレイの回路図。
【図21】図21はこの発明の第4の実施の形態に係る
NAND型EEPROMのメモリセルアレイの平面図。
【図22】図22はこの発明の第4の実施の形態に係る
メモリセルの一製造工程における断面図。
【図23】図23はこの発明の第4の実施の形態に係る
メモリセルの一製造工程における断面図。
【図24】図24はこの発明の第4の実施の形態に係る
メモリセルの一製造工程における断面図。
【図25】図25はこの発明の第4の実施の形態に係る
メモリセルの一製造工程における断面図。
【図26】図26はこの発明の第4の実施の形態に係る
メモリセルの一製造工程における断面図。
【図27】図27はこの発明の第4の実施の形態に係る
メモリセルの一製造工程における断面図。
【図28】図28はこの発明の第4の実施の形態に係る
メモリセルの一製造工程における断面図。
【図29】図29はこの発明の第4の実施の形態に係る
メモリセルの一製造工程における断面図。
【図30】図30はこの発明の第4の実施の形態に係る
メモリセルの一製造工程における断面図。
【図31】図31はこの発明の第4の実施の形態に係る
メモリセルの一製造工程における断面図。
【図32】図32はこの発明の第4の実施の形態に係る
メモリセルの一製造工程における断面図。
【図33】図33はこの発明の第4の実施の形態に係る
メモリセルの一製造工程における断面図。
【図34】図34はこの発明の第5の実施の形態に係る
メモリセルの一製造工程における断面図。
【図35】図35はこの発明の第5の実施の形態に係る
メモリセルの一製造工程における断面図。
【図36】図36はこの発明の第5の実施の形態に係る
メモリセルの一製造工程における断面図。
【図37】図37はこの発明の実施の形態に係るメモリ
セルを、分解して示した斜視図。
【図38】従来のメモリセルの断面図。
【符号の説明】
1…P型シリコン基板、 2…トレンチ、 3…素子分離領域、 4…素子領域、 5…トンネル酸化膜、 6…浮遊ゲート、 7…ONO膜、 8…制御ゲート、 9…N型拡散層、 221…平坦部分、 222…境界部分。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 有留 誠一 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板と、前記基板に設けられた素
    子分離領域と、前記素子分離領域により分離されたメモ
    リセルを形成するための素子領域と、前記素子領域上に
    トンネル絶縁膜を介して形成された浮遊ゲートと、前記
    浮遊ゲートおよび前記トンネル絶縁膜を介して前記素子
    領域に容量結合される制御ゲートとを含む、電気的に情
    報の書き替えが可能なメモリセルを複数配列してなるメ
    モリセルアレイを具備し、 前記素子領域は、その少なくとも一部が、前記浮遊ゲー
    トに対し、実質的に曲率を持って対向する凸状の曲面部
    分と、実質的に平坦に対向する平坦部分とを有しなが
    ら、前記浮遊ゲートに向かって突出した形状を有してい
    ることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記素子分離領域は、前記半導体基板に
    設けられたトレンチ内に埋め込み形成されるとともに、
    この上方で前記浮遊ゲートは、その端部が前記トレンチ
    内に埋め込まれて最下面を形成しており、前記素子領域
    の全表面が、前記浮遊ゲートの最下面を越えて突出した
    形状を有していることを特徴とする請求項1に記載の不
    揮発性半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記素子領域における凸状の曲面部分の
    曲率半径の最小値をR、前記トンネル絶縁膜の膜厚をt
    としたときに、前記最小値Rと前記膜厚tとの間で、 【数1】 の関係を満足するように、前記曲率半径の最小値Rが設
    定されていることを特徴とする請求項1および請求項2
    いずれかに記載の不揮発性半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記素子領域における凸状の曲面部分の
    曲率半径の最小値をR、この最小値Rの方向と略同一水
    平方向について前記素子領域の前記浮遊ゲートと対向す
    る部分の幅をWとしたときに、前記最小値Rと前記幅W
    との間に、 【数2】 の関係を満足する形状を、前記素子領域が有しているこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれか一項に記
    載の不揮発性半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 前記メモリセルは、NAND型、NOR
    型、DINOR型、AND型のうち、いずれか一つに用
    いられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4い
    ずれか一項に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 半導体基板と、前記基板に設けられた素
    子分離領域と、前記素子分離領域により分離されたメモ
    リセルを形成するための素子領域と、前記素子領域上に
    トンネル絶縁膜を介して形成された浮遊ゲートと、前記
    浮遊ゲートおよび前記トンネル絶縁膜を介して前記素子
    領域に容量結合される制御ゲートとを含む、電気的に情
    報の書き替えが可能なメモリセルを複数配列してなるメ
    モリセルアレイを具備し、データの書き込みおよび消去
    の際に印加するバイアスによって、前記トンネル絶縁膜
    を通過する電子の方向が双方向に変化する不揮発性半導
    体記憶装置であって、 前記素子領域は、その少なくとも一部が、前記浮遊ゲー
    トに対し、実質的に曲率を持って対向する凸状の曲面部
    分と、実質的に平坦に対向する平坦部分とを有しなが
    ら、前記浮遊ゲートに向かって突出した形状を有し、デ
    ータ書き込みの際、前記素子領域の曲面部分を介して生
    ずる電界の最大値をEedge(R)、前記素子領域の平坦
    部分を介して生ずる電界をEflat(R)としたとき、 【数3】 の関係を満足する電界を、前記浮遊ゲート〜前記基板間
    に生ずることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 前記基板側から前記浮遊ゲートに向かっ
    て、前記トンネル絶縁膜中を電荷が通過するときに、前
    記曲面部分を介して前記トンネル絶縁膜を通過する単位
    時間当たりの電荷量をQedge(R)、前記平坦部分を介
    して前記トンネル絶縁膜を通過する単位時間当たりの電
    荷量をQflat(R)としたとき、 【数4】 の関係を満足する電荷を、前記トンネル絶縁膜に通過さ
    せることを特徴とする請求項6に記載の不揮発性半導体
    記憶装置。
  8. 【請求項8】 前記浮遊ゲートから前記基板側に向かっ
    て、前記トンネル絶縁膜中を電荷が通過するときに、前
    記曲面部分および平坦部分を有する素子領域上に形成さ
    れたトンネル絶縁膜全体の平均の電流密度J(R)、前
    記平坦部分のみ有する素子領域上に形成されたトンネル
    絶縁膜全体の電流密度J(R=0)との間で、前記浮遊
    ゲート〜前記基板間の電位差を互いに同一に設定した条
    件下で、 【数5】 の関係を満足するように、前記トンネル絶縁膜に電荷を
    通過させることを特徴とする請求項6および請求項7い
    ずれかに記載の不揮発性半導体記憶装置。
  9. 【請求項9】 前記メモリセルは、NAND型、NOR
    型、DINOR型、AND型のうち、いずれか一つに用
    いられていることを特徴とする請求項6乃至請求項8い
    ずれか一項に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  10. 【請求項10】 半導体基板と、前記基板に設けられた
    素子分離領域と、前記素子分離領域により分離されたメ
    モリセルを形成するための素子領域と、前記素子領域上
    にトンネル絶縁膜を介して形成された浮遊ゲートと、前
    記浮遊ゲートおよび前記トンネル絶縁膜を介して前記素
    子領域に容量結合される制御ゲートとを含む、電気的に
    情報の書き替えが可能なメモリセルを複数配列してなる
    メモリセルアレイを具備し、 前記浮遊ゲートに対する前記素子領域の対向面が平坦部
    分と凸状の曲面部分とを有しており、曲率半径がR≧
    (W/3)となる部分を前記平坦部分、曲率半径がR<
    (W/3){ただし式中のWは、Rの方向と略同一水平
    方向について前記素子領域の前記浮遊ゲートと対向する
    部分の幅を示す}となる部分を前記曲面部分と定義した
    ときに、曲面部分の曲率半径の最小値Rと、前記トンネ
    ル絶縁膜の膜厚tとの間で、 【数6】 の関係を満足するように、前記素子領域における曲面部
    分の曲率半径の最小値Rが設定されていることを特徴と
    する不揮発性半導体記憶装置。
  11. 【請求項11】 前記メモリセルは、NAND型、NO
    R型、DINOR型、AND型のうち、いずれか一つに
    用いられていることを特徴とする請求項10に記載の不
    揮発性半導体記憶装置。
  12. 【請求項12】 半導体基板と、前記基板に設けられた
    素子分離領域と、前記素子分離領域により分離されたメ
    モリセルを形成するための素子領域と、前記素子領域上
    にトンネル絶縁膜を介して形成された浮遊ゲートと、前
    記浮遊ゲートおよび前記トンネル絶縁膜を介して前記素
    子領域に容量結合される制御ゲートとを含む、電気的に
    情報の書き替えが可能なメモリセルを複数配列してなる
    メモリセルアレイを具備し、データの書き込みおよび消
    去の際に印加するバイアスによって、前記トンネル絶縁
    膜を通過する電子の方向が双方向に変化する不揮発性半
    導体記憶装置であって、 前記浮遊ゲートに対する前記素子領域の対向面が平坦部
    分と凸状の曲面部分とを有しており、曲率半径がR≧
    (W/3)となる部分を前記平坦部分、曲率半径がR<
    (W/3){ただし式中のWは、Rの方向と略同一水平
    方向について前記素子領域の前記浮遊ゲートと対向する
    部分の幅を示す}となる部分を前記曲面部分と定義した
    うえで、データの書き込みの際、前記素子領域の曲面部
    分を介して生ずる電界の最大値をEedge(R)、前記素
    子領域の平坦部分を介して生ずる電界をEflat(R)と
    したとき、 【数7】 の関係を満足する電界を、前記浮遊ゲート〜前記基板間
    に生ずることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  13. 【請求項13】 前記基板側から前記浮遊ゲートに向か
    って、前記トンネル絶縁膜中を電荷が通過するときに、
    前記曲面部分を介して前記トンネル絶縁膜を通過する単
    位時間当たりの電荷量をQedge(R)、前記平坦部分を
    介して前記トンネル絶縁膜を通過する単位時間当たりの
    電荷量をQflat(R)としたとき、 【数8】 の関係を満足する電荷を、前記トンネル絶縁膜に通過さ
    せることを特徴とする請求項12に記載の不揮発性半導
    体記憶装置。
  14. 【請求項14】 前記浮遊ゲートから前記基板側に向か
    って、前記トンネル絶縁膜中を電荷が通過するときに、
    前記曲面部分および平坦部分を有する素子領域上に形成
    されたトンネル絶縁膜全体の平均の電流密度をJ
    (R)、前記平坦部分のみ有する素子領域上に形成され
    たトンネル絶縁膜全体の電流密度をJ(R=0)とした
    ときに、 【数9】 の関係を満足する電流密度を、前記トンネル絶縁膜に生
    ずることを特徴とする請求項12および請求項13いず
    れかに記載の不揮発性半導体記憶装置。
  15. 【請求項15】 前記メモリセルは、NAND型、NO
    R型、DINOR型、AND型のうち、いずれか一つに
    用いられていることを特徴とする請求項12乃至請求項
    14いずれか一項に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  16. 【請求項16】 半導体基板と、前記半導体基板に設け
    られたトレンチ内に埋め込み形成された素子分離領域
    と、前記素子分離領域よりも突出したメモリセルを形成
    するための素子領域と、トンネル絶縁膜を介して前記素
    子領域および前記素子分離領域の一部を被覆するように
    形成された浮遊ゲートと、前記浮遊ゲートおよび前記ト
    ンネル絶縁膜を介して前記素子領域に容量結合される制
    御ゲートとを具備する不揮発性半導体記憶装置であっ
    て、 前記浮遊ゲートにより被覆された素子領域と素子分離領
    域との境界部分で、前記素子領域の上端部が実質的に曲
    率を持つように丸められていることを特徴とする不揮発
    性半導体記憶装置。
  17. 【請求項17】 前記素子領域の上端部は、曲率半径の
    最小値Rが3nm〜100nm以下の範囲内となるよう
    な形状に丸められていることを特徴とする請求項16に
    記載の不揮発性半導体記憶装置。
  18. 【請求項18】 前記メモリセルは、NAND型、NO
    R型、DINOR型、AND型のうち、いずれか一つに
    用いられていることを特徴とする請求項16および請求
    項17いずれか一項に記載の不揮発性半導体記憶装置。
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