JPH1020747A - ホログラフィックステレオグラムの作成方法及び作成装置 - Google Patents
ホログラフィックステレオグラムの作成方法及び作成装置Info
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Abstract
ホログラムを得ることが可能なホログラフィックステレ
オグラムの作成方法及び作成装置を提供する。 【解決手段】 表示手段にホログラム記録媒体の座標位
置に対応した画像を表示させ、この表示手段を透過した
レーザ光を物体光としてホログラム記録媒体の前記座標
位置に集光するとともに、表示手段を透過する前のレー
ザ光の一部を参照光としてホログラム記録媒体に同時に
照射し、前記ホログラム記録媒体に短冊状またはドット
状の要素ホログラムを順次形成する。このとき、上記表
示手段の近傍にレーザ光を拡散する第1の拡散板を配す
るとともに、ホログラム記録媒体の直前に要素ホログラ
ム幅に対応した開口部を有するマスク及びこのマスクの
開口部を透過した物体光を一次元拡散する第2の拡散板
を配し、上記第1の拡散板の位置を移動して、各要素ホ
ログラム露光毎に任意に変える。
Description
ュータ生成画像等を三次元認識することができるホログ
ラフィックステレオグラムの作成方法及び作成装置に関
する。
写体を異なる観察点から順次撮影することにより得られ
た多数の画像を原画として、これらを1枚のホログラム
記録媒体に短冊状又はドット状の要素ホログラムとして
順次記録することにより作成される。
ログラフィックステレオグラムでは、図6に示すよう
に、被写体100を水平方向の異なる観察点から順次撮
影することにより得られた複数の原画101a〜101
eが、短冊状の要素ホログラムとしてホログラム記録媒
体102に順次記録される。
これをある位置から片方の目で見た場合、各要素ホログ
ラムの一部分の画像情報の集合体である二次元画像が見
え、目の位置を水平方向に動かせば、各要素ホログラム
の別の部分の画像情報の集合体である二次元画像が見え
る。したがって、このホログラフィックステレオグラム
を観察者が両目で見たときには、左右の目の位置が水平
方向で異なるために、これらの目にそれぞれ写る2次元
画像は若干異なるものとなる。これにより、観察者は視
差を感じ、3次元画像として認識される。
ラフィックステレオグラムを作成する際に、それぞれの
要素ホログラムは、干渉性の良いレーザ光源を分岐し、
一つは画像表示手段(例えば液晶パネル)により二次元
画像変調された投影像(物体光)として、一つは参照光
として、感光材料を記録材料とするホログラム記録媒体
に集光し、前記感光材料の屈折率変化として干渉縞を記
録することにより形成される。
には、画像表示手段の近傍に拡散板を置くことが有効で
ある。
得られるホログラムに観察される無限遠に定位したノイ
ズを解消することはできない。
提案されたものであって、無限遠に定位するノイズを解
消することができ、高画質なホログラムを得ることが可
能なホログラフィックステレオグラムの作成方法を提供
することを目的とし、さらには作成装置を提供すること
を目的とする。
めに、本発明のホログラフィックステレオグラムの作成
方法は、表示手段にホログラム記録媒体の座標位置に対
応した画像を表示させ、この表示手段を透過したレーザ
光を物体光としてホログラム記録媒体の前記座標位置に
集光するとともに、表示手段を透過する前のレーザ光の
一部を参照光としてホログラム記録媒体に同時に照射
し、前記ホログラム記録媒体に短冊状またはドット状の
要素ホログラムを順次形成するホログラフィックステレ
オグラムの作成方法において、上記表示手段の近傍にレ
ーザ光を拡散する第1の拡散板を配するとともに、ホロ
グラム記録媒体の直前に要素ホログラム幅に対応した開
口部を有するマスク及びこのマスクの開口部を透過した
物体光を一次元拡散する第2の拡散板を配し、上記第1
の拡散板の位置を要素ホログラム毎に任意に変えること
を特徴とするものである。
グラムの作成装置は、ホログラム記録媒体の座標位置に
対応して画像を表示する表示手段と、上記表示手段を透
過するレーザ光を物体光としてホログラム記録媒体に照
射するとともに、表示手段を透過する前のレーザ光の一
部を参照光としてホログラム記録媒体に同時に照射する
ためのレーザ光源と、上記表示手段の近傍に配されレー
ザ光を拡散する第1の拡散板と、上記第1の拡散板を要
素ホログラム毎に移動する拡散板移動手段と、上記ホロ
グラム記録媒体の直前に配され要素ホログラム幅に対応
した開口部を有するマスク及びこのマスクの開口部を透
過した物体光を一次元拡散する第2の拡散板とを備える
ことを特徴とするものである。
により要素ホログラム幅方向に適正に拡散され、マスク
により不要な物体光が遮蔽される。
なく、各要素ホログラムの露光毎に移動し、その位置を
変えているので、光学系の不均一性が分散され、各要素
ホログラムの露光の均一性が高まり、同時に無限遠に定
位するノイズが解消される。
実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明す
る。なお、本発明は以下の例に限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に構成を変
更することが可能である。
作成するホログラフィックステレオグラム作成システム
の一構成例について説明する。なお、本実施の形態で
は、短冊状の複数の要素ホログラムを1つの記録媒体上
に記録することにより、水平方向の視差情報を持たせた
ホログラフィックステレオグラムを例に挙げる。ただ
し、本発明は、ドット状の複数の要素ホログラムを1つ
の記録媒体上に記録することにより、横方向及び縦方向
の視差情報を持たせたホログラフィックステレオグラム
に対しても適用可能であることは言うまでもない。
システムは、物体光と参照光との干渉縞が記録されたホ
ログラム記録媒体をそのままホログラフィックステレオ
グラムとする、いわゆるワンステップホログラフィック
ステレオグラムを作成するシステムであり、図1に示す
ように、記録対象の画像データの処理を行うデータ処理
部1と、このシステム全体の制御を行う制御用コンピュ
ータ2と、ホログラフィックステレオグラム作成用の光
学系を有するホログラフィックステレオグラムプリンタ
装置3とから構成されている。
カメラ等を備えた視差画像列撮影装置13から供給され
る視差情報を含む複数の画像データD1や、画像データ
生成用コンピュータ14によって生成された視差情報を
含む複数の画像データD2等に基づいて、視差画像列D
3を生成する。
される視差情報を含む複数の画像データD1は、例え
ば、多眼式カメラによる同時撮影、又は移動式カメラに
よる連続撮影等によって、実物体を水平方向の異なる複
数の観察点から撮影することにより得られた複数画像分
の画像データである。
によって生成された視差情報を含む複数の画像データD
2は、例えば、水平方向に順次視差を与えて作成された
複数のCAD(Computer Aided Des
ign)画像やCG(Computer Graphi
cs)画像等の画像データである。
3に対して画像処理用コンピュータ11によってホログ
ラフィックステレオグラム用の所定の画像処理を施す。
そして、所定の画像処理が施された画像データD4を、
メモリ又はハードディスク等の記憶装置12に記録す
る。
媒体に画像を記録する際に、記憶装置12に記録された
画像データD4から、1画像分毎にデータを順番に読み
出し、この画像データD5を制御用コンピュータ2に送
出する。
フィックステレオグラムプリンタ装置3を駆動し、デー
タ処理部1から供給された画像データD5に基づく画像
を、ホログラフィックステレオグラムプリンタ装置3内
にセットされたホログラム用記録媒体30に、短冊状の
要素ホログラムとして順次記録する。
するように、ホログラフィックステレオグラムプリンタ
装置3に設けられたシャッタ32、表示装置41及び記
録媒体送り機構等の制御を行う。すなわち、制御用コン
ピュータ2は、シャッタ32に制御信号S1を送出して
シャッタ32の開閉を制御し、また、表示装置41に画
像データD5を供給して表示装置41に当該画像データ
D5に基づく画像を表示させ、また、記録媒体送り機構
に制御信号S2を送出して記録媒体送り機構によるホロ
グラム用記録媒体30の送り動作を制御する。
ンタ装置3について、図2を参照して詳細に説明する。
なお、図2(A)は、ホログラフィックステレオグラム
プリンタ装置3全体の光学系を上方から見た図であり、
図2(B)は、ホログラフィックステレオグラムプリン
タ装置3の光学系の物体光用の部分を横方向から見た図
である。
装置3は、図2(A)に示すように、所定の波長のレー
ザ光を出射するレーザ光源31と、レーザ光源31から
のレーザ光L1の光軸上に配されたシャッタ32及びハ
ーフミラー33とを備えている。本実施の形態では、レ
ーザ光源31には、波長が514.5nm、出力200
mWのアルゴンレーザを用いた。
2によって制御され、ホログラム記録媒体30を露光し
ないときには閉じられ、ホログラム記録媒体30を露光
するときに開放される。また、ハーフミラー33は、シ
ャッタ32を通過してきたレーザ光L2を、参照光と物
体光とに分離するためのものであり、ハーフミラー33
によって反射された光L3が参照光となり、ハーフミラ
ー33を透過した光L4が物体光となる。
33によって反射され、ホログラム記録媒体30に入射
する参照光の光路長と、ハーフミラー33を透過しホロ
グラム記録媒体30に入射する物体光の光路長とは、ほ
ぼ同じ長さとする。これにより、参照光と物体光との干
渉性が高まり、より鮮明な再生像が得られるホログラフ
ィックステレオグラムを作成することが可能となる。
3の光軸上には、参照光用の光学系として、シリンドリ
カルレンズ34と、参照光を平行光とするためのコリメ
ータレンズ35と、コリメータレンズ35からの平行光
を反射する全反射ミラー36とがこの順に配置されてい
る。
れた光は、先ず、シリンドリカルレンズ34によって発
散光とされる。次に、コリメータレンズ35によって平
行光とされる。その後、全反射ミラー36によって反射
され、ホログラム記録媒体30に入射する。
の光軸上には、図2(A)及び図2(B)に示すよう
に、物体光用の光学系として、ハーフミラー33からの
透過光を反射する全反射ミラー38、凸レンズとピンホ
ールを組み合わせたスペーシャルフィルタ39、物体光
を平行光とするためのコリメータレンズ40、記録対象
の画像を表示する表示装置41、表示装置41を透過し
てきた光を要素ホログラムの幅方向に拡散させる一次元
拡散板42、一次元拡散板42を透過した物体光をホロ
グラム記録媒体30上に集光するシリンドリカルレンズ
43、要素ホログラムの幅に対応して短冊状の開口部が
形成されたマスク44がこの順に配置されている。
ログラム記録媒体30の直前に一次元拡散板を配するの
が一般的であり、本例でもマスク44とホログラム記録
媒体30の間に一次元拡散板45が第2の拡散板として
配置されている。
光を短冊状の要素ホログラムの長手方向に一次元的に拡
散するもので、垂直方向(縦方向)での視点の移動に対
応するためのものである。
4は、全反射ミラー38によって反射された後、スペー
シャルフィルタ39によって点光源からの発散光とされ
る。次に、コリメータレンズ40によって平行光とさ
れ、その後、表示装置41に入射する。ここで、本実施
の形態では、スペーシャルフィルタ39には、20倍の
対物レンズと直径20μmのピンホールを用いた。ま
た、コリメータレンズ40の焦点距離は100mmとし
た。
からなる投影型の画像表示装置であり、制御用コンピュ
ータ2によって制御され、制御用コンピュータ2から送
られた画像データD5に基づく画像を表示する。本例で
は、画素数480×1068、大きさ16.8mm×2
9.9mmの白黒液晶パネルを用いた。
示装置41に表示された画像によって変調された光とな
り、一次元拡散板42によって拡散される。一次元拡散
板42は、表示装置41の近傍に配置すればよく、表示
装置41の直前、あるいは直後に配置される。本例で
は、表示装置41の直後に配置した。
の透過光を要素ホログラム幅方向に若干拡散させること
により、要素ホログラム内に光を分散させることで、作
成されるホログラフィックステレオグラムの画質の向上
に寄与する。
段(図示は省略する。)を設け、各要素ホログラムを形
成する毎にこれをランダムに移動し、その位置を要素ホ
ログラム毎に変えるようにする。これにより、ホログラ
ムを観察したときに無限遠に定位するノイズを低減する
ことができる。
としては、ステッピングモータ等の機械的手法によって
拡散板42を一定量ずつ移動する移動機構等が採用で
き、これによる拡散板42の移動方向は、要素ホログラ
ムの幅方向[図2(B)中、矢印X方向]であってもよ
いし、これとは直交する方向[図2(A)中、矢印Y方
向]であってもよい。さらには、これらを組み合わせて
もよいし、全くのランダムに移動してもよい。往復動と
することも可能である。
グラムの幅方向(矢印X方向)に0.5mm程度ずつ移
動し、良好な結果を得た。移動量は、これより少なくて
もよいし、多くてもよい。表示装置41の透過光が拡散
板42内に収まる範囲内で任意に設定することができ
る。
で、要素ホログラムの幅内が一様に露光されるため、得
られるホログラムの画質が向上するが、前記一様な露光
を実現しようとすると、拡散板42の拡散をある程度強
くする必要があり、拡散板42により拡散された物体光
は、ホログラム記録媒体30上で広がりを持ち、本来の
要素ホログラムの幅よりも広い範囲を露光してしまうこ
とになる。
蔽し、各要素ホログラムが適正な幅で露光されるように
する。すなわち、拡散板42による拡散と、マスク44
による不要光の遮蔽によって、一様で適正な露光幅が得
られるようにする。
拡散板42を透過して要素ホログラムの幅方向に拡散さ
れた後、シリンドリカルレンズ43によりホログラム記
録媒体30上に集束される。このとき、拡散板42の影
響により、物体光は1点には集光せず、ある範囲に広が
る。
範囲だけをマスク44の開口部44aを透過させ、物体
光としてホログラム記録媒体30に入射する。
の間には、一次元拡散板45が第2の拡散板として配置
されており、マスク44を通過した物体光は、短冊状の
要素ホログラムの長手方向に一次元的に拡散され、ホロ
グラム記録媒体30に照射される。これにより、反射型
ホログラムの縦方向(垂直方向)の視野角を広げること
ができる。
ことも可能であるが、ホログラム面上に定位するノイズ
を解消するために、第1の拡散板42と同様、各要素ホ
ログラムの露光毎に移動することが好ましい。移動方向
は任意であるが、通常は、水平方向のスジを解消するた
めに、短冊状の要素ホログラムの長手方向[図2(A)
中、矢印V方向]とされる。
ンタ装置3は、制御用コンピュータ2の制御のもとに、
ホログラム記録媒体30を1要素ホログラム分だけ間欠
送りし得る記録媒体送り機構50を備えている。この記
録媒体送り機構50は、後述するように、制御用コンピ
ュータ2からの制御信号に基づいて、フィルム状のホロ
グラム記録媒体を間欠送りし得るようになっている。そ
して、このホログラフィックステレオグラムプリンタ装
置3でホログラフィックステレオグラムを作成する際
は、記録媒体送り機構50に所定の状態でセットされた
ホログラム記録媒体30に対して、視差画像列の各画像
データに基づく画像を短冊状の要素ホログラムとして順
次記録する。
ラム作成システムにおいて使用されるホログラム記録媒
体30について、図3及び図4を参照して、詳細に説明
する。
すように、テープ状に形成されたフィルムベース材30
a上に光重合型フォトポリマからなるフォトポリマ層3
0bが形成されるとともに、当該フォトポリマ層30b
上にカバーシート30cが被着されることにより形成さ
れた、いわゆるフィルム塗布タイプの記録媒体である。
なお、本実施の形態において、感光部となるフォトポリ
マ層30bには、デュポン株式会社製の商品名「OMN
I−DEX」を使用し、その膜厚は約20μmとした。
図4(A)に示すように、モノマMがマトリクスポリマ
に均一に分散している。これに対して、図4(B)に示
すように、10〜400mJ/cm2 程度のパワーの光
LAを照射すると、露光部においてモノマMが重合す
る。そして、ポリマ化するにつれて周囲からモノマMが
移動してモノマMの濃度が場所によって変化し、これに
より、屈折率変調が生じる。この後、図4(C)に示す
ように、1000mJ/cm2 程度のパワーの紫外線又
は可視光LBを全面に照射することにより、モノマMの
重合が完了する。このように、光重合型フォトポリマ
は、入射された光に応じて屈折率が変化するので、参照
光と物体光との干渉によって生じる干渉縞を、屈折率の
変化として記録することができる。
ホログラム記録媒体30は、露光後に特別な現像処理を
施す必要が無い。したがって、光重合型フォトポリマを
感光部に用いたホログラム記録媒体30を使用する本実
施の形態に係るホログラフィックステレオグラムプリン
タ装置3は、構成を簡略化することができる。
て、図5を参照して詳細に説明する。ここで、図5は、
上記ホログラフィックステレオグラムプリンタ装置3の
記録媒体送り機構50の部分を拡大した図である。
は、ローラ51と、間欠送り用ローラ52とを備えてお
り、ホログラム記録媒体30は、ローラ51に巻き付け
られた状態でフィルムカートリッジ53内に収納されて
いる。そして、この記録媒体送り機構50は、所定位置
に装填されたフィルムカートリッジ53内のローラ51
を所定のトルクをもって回転自在に軸支するとともに、
当該フィルムカートリッジ53から引き出されたホログ
ラム記録媒体30を、ローラ51と間欠送り用ローラ5
2とで保持し得るようになされている。このとき、記録
媒体送り機構50は、ホログラム用記録媒体30の主面
が、ローラ51と間欠送り用ローラ52と間において物
体光に対してほぼ垂直となるように、ホログラム記録媒
体30を保持する。また、ローラ51及び間欠送り用ロ
ーラ52は、トーションコイルばねにより互いに離反す
る方向に付勢されており、これにより、ローラ51と間
欠送り用ローラ52との間に掛け渡されるようにローデ
ィングされたホログラム用記録媒体30に対して、所定
のテンションが付与される。
ーラ52は、図示しないステッピングモータに接続され
ており、当該ステッピングモータからの回転力に基づい
て、図中矢印A1で示す方向に自在に回転し得るように
なされている。このステッピングモータは、制御用コン
ピュータ2から供給される制御信号S2に基づいて、1
画像分の露光終了毎に1要素ホログラムに対応した所定
角度だけ、間欠送り用ローラ52を順次回転させる。こ
れにより、ホログラム記録媒体30は、1画像分の露光
毎に1要素ホログラム分だけ送られることとなる。
ち間欠送り用ローラ52の後段には、当該進路に沿って
紫外線ランプ54が配設されている。この紫外線ランプ
54は、露光されたホログラム記録媒体30のモノマM
の重合を完了させるためのものであり、間欠送り用ロー
ラ52によって送られてきたホログラム記録媒体30に
対して、所定パワーの紫外線UVを照射し得るようにな
されている。
うち紫外線ランプ54の後段には、回転自在に軸支され
たヒートローラ55と、一対の排出用送りローラ56,
57と、カッター58とが順次配設されている。
ホログラム記録媒体30のカバーシート30c側がヒー
トローラ55の周側面に約半周にわたって密着した状態
に巻きつくように、ホログラム記録媒体30を送るよう
になされている。この排出用送りローラ56,57は、
図示しないステッピングモータに接続されており、当該
ステッピングモータからの回転力に基づいて回転し得る
ようになされている。このステッピングモータは、制御
用コンピュータ2から供給される制御信号S2に基づい
て、1画像分の露光終了毎に1要素ホログラムに対応し
た所定角度だけ、間欠送り用ローラ52の回転と同期し
て、排出用送りローラ56,57を順次回転させる。こ
れにより、ホログラム記録媒体30は、間欠送り用ロー
ラ52と排出用送りローラ56,57と間において弛む
ことなく、確実にヒートローラ55の周側面に密着した
状態で送られることとなる。
の発熱手段を備えており、この発熱手段により、その周
側面が約120℃程度の温度を保ち得るようになされて
いる。そして、このヒートローラ55は、送られてきた
ホログラム記録媒体30のフォトポリマ層30bをカバ
ーシート30cを介して加熱することにより、フォトポ
リマ層30bの屈折率変調度を増加させ、ホログラム記
録媒体30に記録画像を定着させる。このため、ヒート
ローラ55は、その周側面にホログラム記録媒体30が
当接し始めてから離れるまでに記録画像が定着し得る程
度の時間がかかるようにその外径が選定されている。
ー駆動機構を備えており、このカッター駆動機構を駆動
することにより、送られてきたホログラム記録媒体30
を切断し得るようになされている。このカッター駆動機
構は、制御用コンピュータ2から供給される制御信号S
2に基づいて、ホログラム記録媒体30に視差画像列の
各画像データに基づく各画像が全て記録された後、当該
ホログラム記録媒体30の画像が記録された全ての部分
がカッター58よりも外部に排出された段階で、カッタ
ー58を駆動させる。これにより、画像データが記録さ
れた部分が他の部分から切り離され、1枚のホログラフ
ィックステレオグラムとして外部に排出される。
ラフィックステレオグラム作成システムでホログラフィ
ックステレオグラムを作成する際の動作について説明す
る。
る際、制御用コンピュータ2は、データ処理部1から供
給された画像データD5に基づいて表示装置41を駆動
して、表示装置41に画像を表示させる。その後、制御
用コンピュータ2は、シャッタ32に制御信号S1を送
出して所定時間だけシャッタ32を開放させ、ホログラ
ム記録媒体30を露光する。このとき、レーザ光源31
から出射されシャッタ32を透過したレーザ光L2のう
ち、ハーフミラー33によって反射された光L3が、参
照光として、光導入用ブロック37を介してホログラム
記録媒体30に入射する。同時に、ハーフミラー33を
透過した光L4が、表示装置41に表示された画像が投
影された投影光となり、当該投影光が物体光としてホロ
グラム記録媒体30に入射する。これにより、表示装置
41に表示された1画像が、ホログラム記録媒体30に
短冊状の要素ホログラムとして記録される。
像の記録が終了すると、次いで、制御用コンピュータ2
は、間欠送り用ローラ52に接続されたステッピングモ
ータと、排出用送りローラ56,57に接続されたステ
ッピングモータとに制御信号S2を送出してこれらを駆
動し、これにより、ホログラム記録媒体30を1要素ホ
ログラム分だけ送らせる。同時に、制御用コンピュータ
2から供給される制御信号に基づいて、拡散板移動手段
の例えばステッピングモータを駆動し、拡散板42をラ
ンダムに移動する。本例では、要素ホログラムの幅方向
(矢印X方向)に0.5mm程度ずつ移動した。
処理部1から供給される次の画像データD5に基づいて
表示装置41を駆動して、次の画像を表示装置41に表
示させる。この後、上述と同様の動作を順次繰り返すこ
とにより、データ処理部1から供給される各画像データ
D5に基づく各画像が、ホログラム記録媒体30に短冊
状の要素ホログラムとして順次記録される。
グラム作成システムでは、記憶装置12に記録された画
像デー夕に基づく画像が表示装置41に順次表示される
とともに、各画像毎にシャッタ32が開放され、各画像
がそれぞれ短冊状の要素ホログラムとしてホログラム記
録媒体30に順次記録される。このとき、ホログラム記
録媒体30は、1画像毎に1要素ホログラム分だけ送ら
れるので、各要素ホログラムは、水平方向(横方向)に
連続して並ぶこととなる。これにより、水平方向の視差
情報を含む複数の画像が、横方向に連続した複数の要素
ホログラムとしてホログラム用記録媒体30に記録さ
れ、水平方向の視差を有するホログラフィックステレオ
グラムが得られる。
録されたホログラム記録媒体30には、紫外線ランプ5
4から紫外線UVが照射される。これにより、モノマM
の重合が完了する。次いで、ホログラム記録媒体30
は、ヒートローラ55により加熱され、これにより、記
録画像の定着がなされる。
に送り出されると、制御用コンピュータ2は、カッター
駆動機構に制御信号S2を供給して、カッター駆動機構
を駆動する。これにより、ホログラム記録媒体30のう
ち、画像が記録された部分がカッター58によってから
切り離され、1枚のホログラフィックステレオグラムと
して外部に排出される。
るホログラフィックステレオグラムが完成する。
について説明してきたが、本発明がこれに限定されるも
のではなく、種々の変形が可能である。
みの(すなわち、短冊状の要素ホログラムを持つ)ホロ
グラフィックステレオグラムについて説明してきたが、
全く同様に、矩形ドット状の要素ホログラムを持ち縦横
両方の視差を持つホログラフィックステレオグラムにつ
いても本発明を適用することができる。
を例に説明したが、透過型ホログラムやエッジリット型
ホログラムに対しても、同様に本発明を適用することが
できる。
によれば、無限遠に定位するノイズを解消することがで
き、高画質のホログラフィックステレオグラムを得るこ
とができる。
の一構成例を示す模式図である。
の光学系の一例を示す模式図である。
る。
式図である。
る。
示す模式図である。
表示装置、42 第1の拡散板、44 マスク、45
一次元拡散板、L3 参照光、L4 物体光
Claims (2)
- 【請求項1】 表示手段にホログラム記録媒体の座標位
置に対応した画像を表示させ、この表示手段を透過した
レーザ光を物体光としてホログラム記録媒体の前記座標
位置に集光するとともに、表示手段を透過する前のレー
ザ光の一部を参照光としてホログラム記録媒体に同時に
照射し、前記ホログラム記録媒体に短冊状またはドット
状の要素ホログラムを順次形成するホログラフィックス
テレオグラムの作成方法において、 上記表示手段の近傍にレーザ光を拡散する第1の拡散板
を配するとともに、ホログラム記録媒体の直前に要素ホ
ログラム幅に対応した開口部を有するマスク及びこのマ
スクの開口部を透過した物体光を一次元拡散する第2の
拡散板を配し、 上記第1の拡散板の位置を要素ホログラム毎に任意に変
えることを特徴とするホログラフィックステレオグラム
の作成方法。 - 【請求項2】 ホログラム記録媒体の座標位置に対応し
て画像を表示する表示手段と、 上記表示手段を透過するレーザ光を物体光としてホログ
ラム記録媒体に照射するとともに、表示手段を透過する
前のレーザ光の一部を参照光としてホログラム記録媒体
に同時に照射するためのレーザ光源と、 上記表示手段の近傍に配されレーザ光を拡散する第1の
拡散板と、 上記第1の拡散板を要素ホログラム毎に移動する拡散板
移動手段と、 上記ホログラム記録媒体の直前に配され要素ホログラム
幅に対応した開口部を有するマスクと、 このマスクの開口部を透過した物体光を一次元拡散する
第2の拡散板とを備えることを特徴とするホログラフィ
ックステレオグラム作成装置。
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