JP4207260B2 - 画像記録装置 - Google Patents

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    • G03H1/26Processes or apparatus specially adapted to produce multiple sub- holograms or to obtain images from them, e.g. multicolour technique
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、実写画像やコンピュータ生成画像等が立体的に観察できるように記録されたホログラフィックステレオグラムを作製するための画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ホログラフィックステレオグラムは、例えば、被写体を異なる観察点から順次撮影することにより得られた多数の画像を原画として、これらを画像記録装置を用いて、1枚のホログラム用記録媒体に短冊状又はドット状の要素ホログラムとして順次記録することにより作製される。
【0003】
例えば、横方向のみの視差情報を有するホログラフィックステレオグラムは、図18に示すように、被写体100を横方向の異なる観察点から順次撮影することにより得られた複数の原画101a〜101eが、画像記録装置により、短冊状の要素ホログラム102としてホログラム用記録媒体に順次記録されることにより作製される。なお、要素ホログラムとしてホログラム用記録媒体に記録される複数の原画は、実際に被写体100を撮影したものでなくてもよく、例えば、コンピュータによって生成されたCAD(Computer Aided Design)画像やCG(Computer Graphics)画像等からなるものであってもよい。
【0004】
このホログラフィックステレオグラムは、被写体を横方向の異なる観察点から順次撮影することにより得られた画像情報が、短冊状の要素ホログラムとして横方向に順次記録されているので、このホログラフィックステレオグラムを観察者が両目で見たとき、その左右の目に写る二次元画像は相互に若干異なるものとなる。これにより、観察者は視差を感じることとなり、この画像を立体的な画像として認識することとなる。
【0005】
ところで、画像記録装置は、以下のようにして、ホログラフィックステレオグラムの要素ホログラムを、感光材料を記録材料とするホログラム用記録媒体に記録する。すなわち、画像記録装置は、例えば反射型のホログラフィックステレオグラムを作製する場合には、干渉性のよいレーザ光を二つに分岐して、その一つを例えば液晶パネル等の画像表示手段により二次元画像変調された投影像(物体光)としてホログラム用記録媒体の一方の面に照射する。また、画像記録装置は、二つに分岐したレーザ光の他の一つを参照光としてホログラム用記録媒体の他方の面に照射する。これにより、ホログラム用記録媒体の感光材料に屈折率もしくは透過率変化として干渉縞が形成され、要素ホログラムが記録されることとなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ホログラフィックステレオグラムの要素ホログラムをホログラム用記録媒体に記録する画像記録装置は、良好な再生像が得られるホログラフィックステレオグラムを作製するためには、記録画像の露光中にホログラム用記録媒体を完全に固定し、光の波長オーダーほどの微小な振動も起こさないようにすることが必要である。
【0007】
画像記録装置は、ホログラム用記録媒体を少しずつ移送して多数の要素ホログラムを順次記録するようにしているので、例えば電動ステージ等を用いてホログラム用記録媒体の移送を行うようにした場合、その移送に伴ってホログラム用記録媒体に振動が生じることになる。したがって、このような画像記録装置においては、良好な再生像が得られるホログラフィックステレオグラムを作製するためには、ホログラム用記録媒体の移送に伴う振動が減衰した後に露光を行う必要があり、1つのホログラフィックステレオグラムを作製するのに非常に長時間を要し、生産性が悪いという問題がある。
【0008】
そこで、本発明は、ホログラム用記録媒体の振動を抑制して、良好な再生画像が得られるホログラフィックステレオグラムを短時間で作成することが可能な画像記録装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る画像記録装置は、ホログラム用記録媒体の一方の面に物体光を照射するとともに他方の面に参照光を照射することにより、視差画像列の各画像を要素ホログラムとしてホログラム用記録媒体に順次記録する画像記録装置、ホログラム用記録媒体を移送する移送手段と、物体光の光路上又は参照光の光路上のいずれか一方の光路上に配置され、第1側面部をホログラム用記録媒体に接触させることによりホログラム用記録媒体の振動を抑制する振動抑制部材とを備える。画像記録装置は、振動抑制部材が、剛性を有する遮光材料によって第1側面部と相対する第2側面部に開口して内部に貫通するスリットを有して形成され、スリットの第2側面部側の第2開口部から導光した物体光又は参照光をスリットの第1側面部側に要素ホログラムに対応した大きさに形成した第1開口部からホログラム用記録媒体に直接入射させることを特徴としている。
【0010】
この画像記録装置によれば、移送手段によりホログラム用記録媒体が移送される。このとき、移送手段により移送されるホログラム用記録媒体は、振動抑制部材の第1側面部が接触されていることにより、その移送に伴う振動が抑制される。
【0011】
また、画像記録装置によれば、振動抑制部材が接触して振動が抑制された部位において 他方側面の開口部から導光された物体光又は参照光が相対する第1側面部側に開口された第1開口部を介してホログラム用記録媒体に照射される。
【0012】
画像記録装置においては、振動抑制部材の第1側面部に開口された第1開口部が、要素ホログラムに対応した大きさに形成されていることにより、ホログラム用記録媒体に照射される物体光又は参照光の幅が振動抑制部材の開口部により決定される。画像記録装置においては、物体光又は参照光が、ホログラム用記録媒体に対して所望の要素ホログラムが記録される領域を越えて隣接する領域に照射され回折効率の低下を招いて記録画像を劣化させるといった不都合が回避されることになる。
【0013】
また、この画像記録装置においては、振動抑制部材の少なくともホログラム用記録媒体に接触する第1側面部に、当該振動抑制部材の耐摩耗性を向上させるための処理が施されていることが望ましい。画像記録装置においては、振動抑制部材のホログラム用記録媒体に接触する第1側面部に施す耐摩耗性の向上処理により、振動抑制部材の傷付き等が抑制される。
【0014】
また、この画像記録装置においては、振動抑制部材の少なくとも一部に、光を吸収する光吸収手段が設けられていることが望ましい。画像記録装置においては、振動抑制部材に光り吸収手段を設けることにより、物体光又は参照光が振動抑制部材の表面で乱反射してホログラム用記録媒体に不要な干渉縞を記録してしまうといった不都合が回避されることになる。
【0015】
また、この画像記録装置においては、振動抑制部材の位置を検出する位置検出手段と、振動抑制部材を移動操作する移動操作手段とを備え、位置検出手段により検出された振動抑制部材の位置情報に基づいて移動操作手段により振動抑制部材を移動操作することにより、振動抑制部材を所定の露光位置に位置決めすることが望ましい。画像記録装置においては、かかる位置検出手段と移動操作手段とにより、振動抑制部材の露光位置への位置決めが正確且つ簡便に行われることになる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。なお、本発明は以下の例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更が可能であることは言うまでもない。
【0017】
まず、本実施の形態に係る画像記録装置で使用されるホログラム用記録媒体について、図1を参照して説明する。
【0018】
図1に示すように、このホログラム用記録媒体10は、無色透明の樹脂フィルム等よりなる基体11上に、ホログラフィック材料よりなるホログラム記録層12が形成され、更に、ホログラム記録層12上に、無色透明の樹脂フィルム等よりなる保護層13が形成されている。
【0019】
このホログラム用記録媒体10に3次元画像を記録する際は、後述するように、参照光が基体11を透過してホログラム記録層12に入射するとともに、物体光が保護層13を透過してホログラム記録層12に入射し、それらの干渉縞がホログラム記録層12に記録される。したがって、基体11及び保護層13は、光散乱が少ないこと、複屈折が少ないこと、光透過率が高いこと等の光学特性が要求される。
【0020】
ホログラム記録層12には、従来公知のホログラフィック材料が広く使用可能であるが、特に、参照光と物体光との干渉によって生じる干渉縞を屈折率の変化として記録するものが好適である。そこで、本実施の形態では、ホログラム記録層12を構成するホログラフィック材料として、デュポン社製のホログラフィック材料「OMNI−DEX」(商品名)を用いた。このホログラフィック材料は、光重合型フォトポリマからなり、初期状態では、図2(A)に示すように、モノマMがマトリクスポリマに均一に分散している。このホログラフィック材料に対して、図2(B)に示すように、10〜400mJ/cm2 程度のパワーの光Laを照射すると、照射された光Laのパワーに応じて、露光された部分のモノマMが重合し、その結果、モノマMの濃度が場所によって変化して、屈折率変調が生じる。この後、図2(C)に示すように、1000mJ/cm2 程度のパワーの紫外線Lbを全面に照射することにより、モノマMの重合が完了し、屈折率変調度が増強されるとともに、この屈折率変調が定着する。
【0021】
次に、以上のようなホログラム用記録媒体10に対して、ホログラフィックステレオグラムとして3次元画像を記録する本発明に係る画像記録装置の一例について説明する。
【0022】
この画像記録装置は、図3に示すように、記録対象の画像データの処理を行うデータ処理部21と、このシステム全体の制御を行う制御用コンピュータ22と、ホログラフィックステレオグラム作製用の光学系を有する露光処理部23とから構成されている。
【0023】
上記データ処理部21は、視差画像列撮影装置や視差画像列生成用コンピュータ等から視差画像列D1を読み込み、当該視差画像列D1に対して画像処理用コンピュータ24によってホログラフィックステレオグラム用の所定の画像処理、例えば視点変換処理やキーストン歪み補正処理等を施し、所定の画像処理が施された画像データD2を、メモリ又はハードディスク等の記憶装置25に記録する。
【0024】
ここで、視差画像列撮影装置は、例えば、多眼式カメラによる同時撮影や移動式カメラによる連続撮影等によって、被写体を横方向の異なる複数の視点から撮影する。また、視差画像列生成用コンピュータは、CADやCG等の手法を利用して、視差情報を含む複数の画像を生成する。
【0025】
これら視差画像列撮影装置により撮影された複数の画像や視差画像列生成用コンピュータにより生成された複数の画像が、視差画像列D1として、データ処理部21の画像処理用コンピュータ24に供給される。
【0026】
また、データ処理部21は、ホログラフィックステレオグラムを作製する際に、記憶装置25から1画像分毎に画像データを順番に読み出し、この画像データD3を制御用コンピュータ22に送出する。
【0027】
制御用コンピュータ22は、露光処理部23を制御して、データ処理部21から供給された画像データD3に基づく画像を、露光処理部23内にセットされたホログラム用記録媒体10に、短冊状の要素ホログラムとして順次記録する。
【0028】
このとき、制御用コンピュータ22は、後述するように、露光処理部23に設けられたシャッタ、表示装置及びプリンタヘッド部等の制御を行う。すなわち、制御用コンピュータ22は、シャッタに制御信号S1を送出してシャッタの開閉を制御し、また、表示装置に画像データD4を供給して表示装置に当該画像データD4に基づく画像を表示させ、また、プリンタヘッド部に制御信号S2を送出してプリンタヘッド部によるホログラム用記録媒体10の送り動作等を制御する。
【0029】
上記露光処理部23について、図4(A)及び図4(B)を参照して詳細に説明する。ここで、図4(A)は、露光処理部23の全体の光学系を上方から見た図であり、図4(B)は、露光処理部23の光学系の物体光用の部分を横方向から見た図である。なお、本発明に係る画像記録装置において、露光処理部23の光学系はここで挙げる例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、例えば、参照光の入射方向や、レンズの数、種類、組み合わせ等を適宜変更することが可能である。
【0030】
図4(A)に示すように、露光処理部23は、所定の波長のレーザ光を出射するレーザ光源31と、レーザ光源31からのレーザ光L1の光路上に配されたシャッタ32及びハーフミラー33とを備えている。
【0031】
上記シャッタ32は、制御用コンピュータ22によって制御され、ホログラム用記録媒体10を露光しないときには閉じられ、ホログラム用記録媒体10を露光するときに開放される。なお、ここでは、シャッタ32を用いてレーザ光のオンオフを切り換えるようにしているが、半導体レーザのように立ち上がり時に直ぐに安定なレーザ光が出射される光源をレーザ光源31に使用するときには、レーザ光源自体をオンオフすることにより、シャッタ32の代わりとしてもよい。
【0032】
ハーフミラー33は、シャッタ32を通過してきたレーザ光L2を、参照光と物体光とに分割するためのものであり、ハーフミラー33を透過した光L3が物体光となり、ハーフミラー33によって反射された光L4が参照光となる。
【0033】
ハーフミラー33を透過した物体光L3の光路上には、図4(A)及び図4(B)に示すように、物体光用の光学系として、ハーフミラー33からの透過光を反射する全反射ミラー34と、凸レンズとピンホールを組み合わせたスペーシャルフィルタ35と、物体光を平行光とするためのコリメータレンズ36と、記録対象の画像を表示する表示装置37と、物体光をホログラム用記録媒体10に投影するための投影レンズ38と、物体光をホログラム用記録媒体10上に照射させるシリンドリカルレンズ39とがこの順に配置されている。
【0034】
そして、ハーフミラー33を透過した物体光L3は、全反射ミラー34によって反射された後、スペーシャルフィルタ35によって点光源からの拡散光とされる。次に、コリメータレンズ36によって平行光とされ、その後、表示装置37に入射する。ここで、表示装置37は、例えば液晶パネルからなる透過型の画像表示装置であり、制御用コンピュータ22から送られた画像データD4に基づく画像を表示する。そして、表示装置37を透過した物体光L3は、表示装置37に表示された画像に応じて変調された後、投影レンズ38を介してシリンドリカルレンズ39に入射する。
【0035】
そして、表示装置37を透過した物体光L3は、シリンドリカルレンズ39により横方向に集束され、この集束光が物体光として、プリンタヘッド部50に保持されたホログラム用記録媒体10に入射する。すなわち、この露光処理部23では、表示装置37からの投影光が短冊状の物体光L3として、保護層13側からホログラム用記録媒体10に入射する。
【0036】
一方、ハーフミラー33によって反射された参照光L4の光路上には、参照光用の光学系として、シリンドリカルレンズ40と、参照光L4を平行光とするためのコリメータレンズ41と、コリメータレンズ41からの平行光を反射する全反射ミラー42とがこの順に配置されている。
【0037】
ハーフミラー33によって反射された参照光L4は、先ず、シリンドリカルレンズ40によって発散光とされ、次いで、コリメータレンズ41によって平行光とされた後に、全反射ミラー42によって反射される。全反射ミラー42によって反射された参照光L4は、後述するプリンタヘッド部50の振動抑制部材を介して、基体11側からホログラム用記録媒体10に斜めに入射する。
【0038】
以上説明したように、この露光処理部23によれば、ハーフミラー33を透過した物体光L3が、ホログラム用記録媒体10の保護層13を透過してホログラム記録層12に入射するとともに、ハーフミラー33により反射された参照光L4が、ホログラム用記録媒体10の基体11を透過してホログラム記録層12に入射することになる。すなわち、ホログラム用記録媒体10の一方の面に、物体光L3がホログラム用記録媒体10に対して光路がほぼ垂直となるように入射すると共に、ホログラム用記録媒体10の他方の面に、参照光L4がホログラム用記録媒体10に対して所定の入射角度にて入射する。これにより、物体光L3と参照光L4とがホログラム用記録媒体10のホログラム記録層12上において干渉し、当該干渉によって生じる干渉縞が、ホログラム用記録媒体10のホログラム記録層12に屈折率の変化として記録される。
【0039】
なお、この露光処理部23は、図示を省略するが、例えば、物体光L3の光路上におけるホログラム用記録媒体10の直前に一次元拡散板を備え、物体光用光学系のシリンドリカルレンズ39により横方向に収束された物体光L3をこの一次元拡散板を透過させることにより、短冊状の要素ホログラムの長手方向に一次元的に拡散してホログラム用記録媒体10に照射させるようにしてもよい。露光処理部23をこのように構成した場合は、作製されるホログラフィックステレオグラムは、縦方向の視野角が十分に確保されることになる。
【0040】
ところで、露光処理部23により露光処理が行われるホログラム用記録媒体10は、例えば図5に示すように、カートリッジ71に収納された状態で、フィルムカートリッジ70として、制御用コンピュータ22の制御のもとに動作するプリンタヘッド部50に装填される。
【0041】
プリンタヘッド部50は、ホログラム用記録媒体10を保持し移送するものであり、所定の位置に装填されたフィルムカートリッジ70内のローラ72を回転可能に軸支すると共に、フィルムカートリッジ70から引き出されたホログラム用記録媒体10を一対の間欠送り用ローラ51,52間に挟み込むようにして保持することにより、ホログラム用記録媒体10を所定の露光位置において物体光L3の光軸と垂直に位置させることができるように構成されている。
【0042】
一対の間欠送り用ローラ51,52のうち一方の間欠送り用ローラ51は、図6に示すように、ステッピングモータ53に直結されている。このステッピングモータ53は、制御用コンピュータ22により制御され、制御用コンピュータ22から供給される制御信号S2に基づいて、一方の間欠送り用ローラ51を、1つの要素ホログラムの露光終了毎に、図5中矢印Aで示す方向へ、所定の角度ずつ間欠的に回転駆動する。これにより、一対の間欠送り用ローラ51,52間に保持されたホログラム用記録媒体10が、1つの要素ホログラムの露光終了毎に、図5及び図6中矢印Bで示す方向へ、要素ホログラムの幅分だけ間欠送りされることとなる。
【0043】
以上のように一対の間欠送り用ローラ51,52によりホログラム用記録媒体10を間欠送りするようにした場合、フィルムカートリッジ70内又はフィルムカートリッジ70の近傍に、ホログラム用記録媒体10を所定の圧力で挟み込み、その摩擦力でホログラム用記録媒体10の送り動作を規制するブレーキ機構54を配設するとともに、ステッピングモータ53を図7に示すようなS字駆動により加減速駆動することにより、ホログラム用記録媒体10の過剰な送り動作を抑制して、ホログラム用記録媒体10を正確に要素ホログラムの幅分だけ間欠送りすることができる。また、このようにステッピングモータ53をS字駆動により加減速駆動した場合は、ホログラム用記録媒体10の送り動作に伴う振動が減衰するまでの時間を大幅に削減することができる。
【0044】
なお、ブレーキ機構54の構成は、上述した例に限定されるものではなく、一対の間欠送り用ローラ51,52により移送されるホログラム用記録媒体10の過剰な送り動作を抑制し得るものであれば、いかなる構成とされていてもよい。
【0045】
ホログラム用記録媒体10の移送経路において、間欠送り用ローラ51,52の前段には、ホログラム用記録媒体10に接触してホログラム用記録媒体10の振動を抑制する振動抑制部材55が設けられている。この振動抑制部材55は、参照光L4の光路上に配設されている。したがって、参照光L4は、後述するようにこの振動抑制部材55内を導光されてホログラム用記録媒体10に入射することとなる。
【0046】
振動抑制部材55は、例えばアルミニウム合金等の剛性を有する材料が、第1側面部55aが一方に突出した形状に成形されてなる。そして、振動抑制部材55は、図8に示すように、一方に突出したその第1側面部55aが、一方の間欠送り用ローラ51のホログラム用記録媒体10が巻き付けられる点p1と、ブレーキ機構54のホログラム用記録媒体10に対して付勢している点p2とを結ぶ直線よりも、やや物体光L3が入射する側に位置するように、参照光L4の光路上に配設される。これにより、間欠送り用ローラ51,52とブレーキ機構54との間にホログラム用記録媒体10が掛け渡されたときに、ホログラム用記録媒体10が所定の圧力で振動抑制部材55の第1側面部55aに接触することになる。
【0047】
本発明に係る画像記録装置のプリンタヘッド部50は、このように、ホログラム用記録媒体10の移送経路に振動抑制部材55を配設し、ホログラム用記録媒体10をこの振動抑制部材55に接触させながら間欠送りするようにしているので、ホログラム用記録媒体10の移送に伴う振動を大幅に低減することができる。
【0048】
また、振動抑制部材55には、その内部に第1側面部55aから第2側面部55bに貫通してスリット56が設けられている。このスリット56は、例えば、図8に示すように、振動抑制部材55の第1側面部55aから第2側面部55bにかけて次第に幅方向に拡径した形状に形成されている。振動抑制部材55は、参照光L4を第2側面部55b内に導光させて、ホログラム用記録媒体10に照射させる。すなわち、参照光L4は、振動抑制部材55の第2側面部55bに開口する第2開口部55b1から振動抑制部材55に入射し、スリット56を通って、第1側面部55aにて開口する第1開口部57を介してホログラム用記録媒体10に照射される。このとき、参照光L4は、図9に示すように、幅方向の両端の一部が振動抑制部材55により遮断され、第1開口部57の開口幅W1と等しい幅でホログラム用記録媒体10に照射される。したがって、このプリンタヘッド部50においては、参照光L4を所定の幅に絞り込んだ状態でホログラム用記録媒体10に照射することができ、光の利用効率を高めて、高画質なホログラフィックステレオグラムを作製することができる。
【0049】
なお、振動抑制部材55の第1側面部55aに設けられた第1開口部57の開口幅W1を、物体光L3のホログラム用記録媒体10に照射される幅、すなわち要素ホログラムの幅と等しい幅に設定しておけば、参照光L4をホログラム用記録媒体10の所望の要素ホログラムが記録される領域にのみ照射させることが可能となる。
【0050】
すなわち、振動抑制部材55の第1開口部57の開口幅W1が要素ホログラムの幅W2よりも大きい場合、参照光L4は、図10に示すように、ホログラム用記録媒体10の所望の要素ホログラム形成箇所から隣接した領域に若干照射されることとなり、要素ホログラムの境界部分において、画質の劣化を招いてしまう場合がある。
【0051】
しかしながら、振動抑制部材55の第1開口部57の開口幅W1を要素ホログラムの幅W2と等しい幅に設定すれば、図11に示すように、参照光L4が所望の要素ホログラム形成箇所を越えて隣接した領域に照射されることはなく、回折効率の低下等を抑制して、更に高画質なホログラフィックステレオグラムを作製することが可能となる。
【0052】
なお、この振動抑制部材55の第1開口部57の開口幅W1は、参照光L4の幅よりも大きく設定されていてもよい。この場合、参照光L4は、振動抑制部材55によりその一部が遮断されることがなく、振動抑制部材55の第2側面部55bから振動抑制部材55に入射し、スリット56を通って、第1側面部55aにて開口する第1開口部57を介してホログラム用記録媒体10に照射されることになる。
【0053】
このように、参照光L4の一部が振動抑制部材55により遮断されないようにした場合には、参照光L4のホログラム用記録媒体10に照射される幅を振動抑制部材55の第1開口部57の開口幅W1により規定することはできないが、参照光L4の一部が振動抑制部材55により遮断されない分、光の利用効率を高めることができる。
【0054】
また、以上は、内部に第1側面部55aから第2側面部55bを貫通して次第に幅方向に拡径した形状のスリット56を有する振動抑制部材55を例に説明したが、振動抑制部材55のスリット56の形状は、参照光L4を適切に透過させると共にその幅方向の両端の一部が振動抑制部材55により遮断されるような形状であればよく、例えば図12に示すように、振動抑制部材55の第1側面部55aから第2側面部55bにかけて均一な幅に形成されていてもよい。
【0055】
振動抑制部材55は、ホログラム用記録媒体10を移送する際の総摩擦力を低減し、結果として、このホログラム用記録媒体10の移送駆動力を下げるために、第1側面部55aのホログラム用記録媒体10に接触する部分の面積がなるべく小さい方が望ましい。ただし、この部分は、ホログラム用記録媒体10と接触することにより所定の圧力の負荷がかかることになるので、この負荷に耐えられるだけの剛性を確保するに足る接触面積は必要である。また、この振動抑制部材55のホログラム用記録媒体10と接触する部分の面積があまり小さいと、ホログラム用記録媒体10が間欠送りされる際に、この部分がホログラム用記録媒体10の表面を傷付けてしまう場合がある。したがって、この振動抑制部材55のホログラム用記録媒体10と接触する部分は、ホログラム用記録媒体10との接触圧に応じて、ホログラム用記録媒体10に傷を付けない程度の面積とされていることが必要である。
【0056】
また、この振動抑制部材55のホログラム用記録媒体10と接触する第1側面部55aは、図13に示すように、ホログラム用記録媒体10の進行方向に沿って曲率を有する円弧状に成形されていることが望ましい。このように、振動抑制部材55のホログラム用記録媒体10と接触する第1側面部55aを円弧状に成形すれば、振動抑制部材55のホログラム用記録媒体10と接触する部分のうちエッジの部分に特に負荷が集中するといった不都合を回避し、ホログラム用記録媒体10にかかる圧力を分散して、振動抑制部材55とホログラム用記録媒体10との接触状態を更に良好なものとすることができる。
【0057】
また、このプリンタヘッド部50においては、ホログラム用記録媒体10が振動抑制部材55の第1側面部55aと接触した状態で間欠送りされることになるので、振動抑制部材55の第1側面部55aが摩耗してその表面状態が悪くなると、ホログラム用記録媒体10が間欠送りされる度に、ホログラム用記録媒体10に傷を付けてしまうことになる。したがって、振動抑制部材55の第1側面部55aのホログラム用記録媒体10と接触する部分には、このホログラム用記録媒体10と接触する部分の耐摩耗性を良好にするための処理が施されていることが望ましい。
【0058】
この振動抑制部材55のホログラム用記録媒体10と接触する部分の耐摩耗性を良好にするための処理としては、例えば、図14に示すように、振動抑制部材55のホログラム用記録媒体10との接触部分に、DLC膜(ダイヤモンドライクカーボン膜)等のハードコート膜58を形成する例が挙げられる。
【0059】
振動抑制部材55は、このようにホログラム用記録媒体10と接触する部分にハードコート膜58等を形成し、ホログラム用記録媒体10と接触する部分の耐摩耗性を良好なものとすることにより、この部分の表面状態を良好に保ち、ホログラム用記録媒体10への傷付きを抑制することができる。なお、振動抑制部材55のホログラム用記録媒体10と接触する部分の耐摩耗性を良好にするための処理は、ハードコート膜58を形成する例に限定されるものではなく、例えば、振動抑制部材55に硬質アルマイト処理を施す等、ホログラム用記録媒体10と接触する部分の硬度を向上させる処理であればいかなる処理を施すようにしてもよい。
【0060】
また、振動抑制部材55の表面には、少なくとも参照光L4が照射される部分及びホログラム用記録媒体10を透過した物体光L3が照射される部分に、光を吸収して反射を抑制するための処理が施されていることが望ましい。
【0061】
この光を吸収して反射を抑制するための処理としては、例えば、図15に示すように、振動抑制部材55のスリット56を構成する内壁部に、らしゃ紙等の光吸収部材59を貼り付ける例が挙げられる。
【0062】
振動抑制部材55の第1側面部55aに設けられた第1開口部57の開口幅よりも大きな幅で振動抑制部材55に入射される参照光L4は、上述したように、幅方向の両端の一部が振動抑制部材55のスリット56を構成する内壁部に照射されることになる。また、ホログラム用記録媒体10を透過した物体光L3もこのスリット56の内壁部に照射される場合もある。したがって、振動抑制部材55のスリット56を構成する内壁部に光吸収部材59を設けることにより、この内壁部に照射された参照光L4の一部や物体光が内壁部において反射を繰り返し、迷光としてホログラム用記録媒体10に入射して、不要な干渉縞を形成してしまうといった不都合を回避することができる。
【0063】
なお、振動抑制部材55の表面における反射を抑制するための処理は、光吸収部材59を設ける例に限定されるものではなく、例えば、振動抑制部材55の表面に黒色の塗装を施す等、振動抑制部材55表面に照射される光を吸収して、反射を抑制する処理であれば、いかなる処理を施すようにしてもよい。
【0064】
また、振動抑制部材55の表面全体に、タフコート(硬質アルマイト)処理やメタルコート(高摺動アルマイト)処理、AB−II(耐熱電解黒色)処理等の黒色の硬質アルマイト処理を施すようにすれば、振動抑制部材55のホログラム用記録媒体10と接触する部分の耐摩耗性を良好にすると同時に、振動抑制部材55の表面における光の反射を抑制することができ、非常に効率的である。
【0065】
振動抑制部材55は、図示しない移動操作機構によりホログラム用記録媒体10の進行方向に平行な方向及びホログラム用記録媒体10の進行方向に直交する方向に移動操作される図示しないホルダーに保持されている。そして、振動抑制部材55は、移動操作機構によりホルダーが移動操作されることにより、所定の位置に位置決めされる。このように、振動抑制部材55が所定の位置に位置決めされることにより、振動抑制部材55の第1開口部57から出射された参照光L4がホログラム用記録媒体10の所定の露光位置に入射することになる。
【0066】
移動操作機構によりホルダーを移動操作する作業は、手作業で行うようにしてもよいが、図16及び図17に示すように、振動抑制部材55のホログラム用記録媒体10を透過した物体光L3が照射される位置に光検出器60a,60b,60c,60dを配設し、これら光検出器60a,60b,60c,60dにより検出された振動抑制部材55の位置情報に基づいて移動操作機構を駆動して、ホルダーを移動操作することにより、振動抑制部材55を所定の露光位置に位置決めするようにすれば、振動抑制部材55の位置決め作業を簡便且つ正確に行うことができる。
【0067】
特に、振動抑制部材55の第1開口部57の開口幅W1を、物体光L3のホログラム用記録媒体10に照射される幅と等しい幅に設定した場合は、振動抑制部材55の位置決めを正確に行って、参照光L4が照射される箇所を物体光L3が照射される箇所に正確に合わせ込む必要があるが、このように、光検出器60a,60b,60c,60dにより検出された振動抑制部材55の位置情報に基づいて移動操作機構を駆動して、ホルダーを移動操作することにより振動抑制部材55の位置決めを行うことにより、参照光L4が照射される箇所を物体光L3が照射される箇所に正確に合わせ込むことが可能となり、良好なホログラフィックステレオグラムの作成が可能となる。なお、図16は光検出器60a,60b,60c,60dが設けられた振動抑制部材55を横方向、すなわちホログラム用記録媒体10の進行方向に対して垂直な方向から見た図であり、図17は光検出器60a,60b,60c,60dが設けられた振動抑制部材55をホログラム用記録媒体10の進行方向に平行な方向から見た図である。
【0068】
また、参照光L4は、上述したように、ホログラム用記録媒体10に対して所定の入射角をもって斜めに入射する。この参照光L4の入射角の微調整は、最適な入射角で入射した参照光L4の反射光路上に光検出器60e,60fを配設し、この光検出器60e,60fにより検出された光量に基づいて、上述した参照光用光学系の全反射ミラー42の角度を調整することにより行うことが望ましい。
【0069】
このように参照光L4の入射角の微調整を行うことにより、参照光L4を最適な入射角で正確にホログラム用記録媒体10に入射させることが可能となる。
【0070】
なお、以上は、振動抑制部材55を参照光L4の光路上に配設し、参照光L4が振動抑制部材55のスリット56を通ってホログラム用記録媒体10に入射するようにした例について説明したが、本発明に係る画像記録装置は、この例に限定されるものではなく、振動抑制部材55を物体光L3の光路上に配設し、物体光L3が振動抑制部材55のスリット56を通ってホログラム用記録媒体10に入射するように構成してもよい。
【0071】
この場合は、振動抑制部材55の第1側面部55aが、一方の間欠送り用ローラ51のホログラム用記録媒体10が巻き付けられる点p1と、ブレーキ機構54のホログラム用記録媒体10に対して付勢している点p2とを結ぶ直線よりも、やや参照光L4が入射する側に位置するように、振動抑制部材55を物体光L3の光路上に配設する。これにより、間欠送り用ローラ51,52とブレーキ機構54との間にホログラム用記録媒体10が掛け渡されたときに、ホログラム用記録媒体10が所定の圧力で物体光L3の光路上に配設された振動抑制部材55の第1側面部55aに接触することになり、ホログラム用記録媒体10の移送に伴う振動を大幅に低減することができる。
【0072】
ホログラム用記録媒体10の移送経路において、間欠送り用ローラ51,52の後段には、図5に示すように、当該ホログラム用記録媒体10の移送経路に沿って紫外線ランプ61が配設されている。この紫外線ランプ61は、露光が行われたホログラム用記録媒体10に対して所定のパワーで紫外線を照射させるものであり、間欠送り用ローラ51,52によって送られてくるホログラム用記録媒体10は、露光部分にこの紫外線ランプ61からの紫外線が照射されることにより、モノマMの拡散が終了することになる。
【0073】
また、ホログラム用記録媒体10の移送経路において、紫外線ランプ61の後段には、紫外線が照射されたホログラム用記録媒体10を一定時間加熱するためのヒートローラ62と、ヒートローラ62により加熱処理されたホログラム用記録媒体10を排出側に移送するための一対の排出用送りローラ63,64と、排出用送りローラ63,64により移送されるホログラム用記録媒体10を、1枚のホログラフィックステレオグラム毎に切断するカッター65とが配設されている。
【0074】
ヒートローラ62は、内部に図示しない発熱手段を備えており、この発熱手段により、その周面が、例えば約120℃程度の温度を保つようになされている。ホログラム用記録媒体10は、紫外線ランプ61により紫外線が照射された後に、このヒートローラ62の所定の温度に保たれた周面に圧接した状態で移送されることにより加熱処理が施される。これにより、ホログラム用記録媒体10に記録された記録画像が定着することになる。
【0075】
このヒートローラ62は、その周面にホログラム用記録媒体10が当接し始めてから離れるまでに、記録画像を定着させるに足るだけの時間を要するように、その外形寸法が設定されている。
【0076】
一対の排出用送りローラ63,64は、ヒートローラ62により加熱処理が行われたホログラム用記録媒体10を、挟み込んで送り出すように構成されている。これら一対の排出用送りローラ63,64のうち一方のローラ63は、図示しないモータに直結されており、このモータの回転駆動に従って、間欠送り用ローラ51,52に同期して、図5中矢印Cで示す方向に回転するようになされている。これにより、一対の排出用送りローラ63,64は、ホログラム用記録媒体10を弛ませることなく、ヒートローラ62の周面に確実に圧接させながら、排出側に移送することができる。
【0077】
カッター65は、図示しないカッター駆動機構に接続されており、このカッター駆動機構の制御のもとに、排出用送りローラ63,64により移送されるホログラム用記録媒体10を切断する。
【0078】
カッター駆動機構は、上述した制御用コンピュータ12から供給される制御信号S2に基づいて、ホログラム用記録媒体10の一枚のホログラフィックステレオグラムに相当する部分が全てカッター65の後段に移送された段階でカッター65を駆動する。これにより、露光が行われたホログラム用記録媒体10は、1枚のホログラフィックステレオグラム毎に切断される。
【0079】
以上のように構成される本発明に係る画像記録装置によれば、ホログラム用記録媒体10が、振動抑制部材55に接触した状態で移送されるので、ホログラム用記録媒体10の移送に伴う振動が大幅に低減される。したがって、この画像記録装置によれば、ホログラム用記録媒体10の移送に伴う振動が低減されるまでの待ち時間を大幅に削減することができ、これにより、回折効率の高い良好な再生画像が得られるホログラフィックステレオグラムを短時間で作成することが可能となる。
【0080】
また、この画像記録装置によれば、参照光L4を振動抑制部材55に設けたスリット56内を導光し、その幅方向の一部を遮断して、所定の幅に絞り込んだ状態でホログラム用記録媒体10に照射するようにしているので、参照光L4の利用効率を高めて、高画質なホログラフィックステレオグラムを作製することができる。
【0081】
なお、以上は、短冊状の複数の要素ホログラムを1つのホログラム用記録媒体10上に記録することにより、水平方向の視差情報を持たせたホログラフィックステレオグラムを作製する画像記録装置について説明したが、本発明に係る画像記録装置は、この例に限定されるものではなく、例えば、ドット状の要素ホログラムを1つのホログラム用記録媒体10上に記録することにより、横方向及び縦方向の視差情報を持たせたホログラフィックステレオグラムを作製するようにしてもよい。
【0082】
この場合は、振動抑制部材55の第1開口部57の形状を、ドット状の要素ホログラムに対応させて、例えば円や楕円状とすることにより、上述した例と同様の効果を得ることができる。
【0083】
また、以上は単色のホログラフィックステレオグラムを作製する画像記録装置について説明したが、本発明に係る画像記録装置は、この例に限定されるものではなく、カラーのホログラフィックステレオグラムを作製するように構成されていてもよい。この場合は、例えば、記録用の光として光の3原色となる3つの光を使用するようにすればよい。
【0084】
その他、参照光L4をホログラム用記録媒体10に入射させる方向や、光学系を構成するレンズの数、種類、組み合わせ等も上述した例に限定されるものではなく、必要に応じて適宜変更することが可能である。
【0085】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明に係る画像記録装置は、物体光又は参照光の光路上に振動抑制部材を配設し、ホログラム用記録媒体をこの振動抑制部材に接触させながら移送するようにしているので、ホログラム用記録媒体の移送に伴う振動が大幅に低減される。したがって、この画像記録装置によれば、ホログラム用記録媒体の移送に伴う振動が低減されるまでの待ち時間が大幅に削減されることとなり、回折効率の高い良好な再生画像が得られるホログラフィックステレオグラムを短時間で作成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ホログラム用記録媒体の一例を示す要部断面図である。
【図2】 ホログラフィック材料の感光プロセスを説明する図であり、(A)はモノマがマトリクスポリマに均一に分散している状態を示し、(B)は所定のパワーの光が照射された状態を示し、(C)は全面に紫外線が照射された状態を示している。
【図3】 画像記録装置の一構成例を示す模式図である。
【図4】 露光処理部の光学系の一構成例を示す模式図である。
【図5】 プリンタヘッド部の一構成例を示す模式図である。
【図6】 プリンタヘッド部の間欠送り用ローラ近傍を拡大して示す図である。
【図7】 ステッピングモータの加減速駆動を説明する図である。
【図8】 振動抑制部材の配設位置を説明する図である。
【図9】 振動抑制部材の縦断面図である。
【図10】 参照光を振動抑制部材を介さずにホログラム用記録媒体に照射した場合の露光状態を説明する図である。
【図11】 参照光を振動抑制部材を介してホログラム用記録媒体に照射した場合の露光状態を説明する図である。
【図12】 振動抑制部材の他の例を示す縦断面図である。
【図13】 振動抑制部材の一端側を拡大して示す図である。
【図14】 記録媒体と接触する部分にハードコート膜を形成した振動抑制部材の縦断面図である。
【図15】 参照光及び物体光が照射される部分に光吸収部材を設けた振動抑制部材の縦断面図である。
【図16】 光検出器が設けられた振動抑制部材の縦断面図である。
【図17】 光検出器が設けられた振動抑制部材を上方から見た状態を示す模式図である。
【図18】 ホログラフィックステレオグラムの作製方法を説明する模式図である。
【符号の説明】
10 ホログラム用記録媒体、23 露光処理部、50 プリンタヘッド部、51,52 間欠送り用ローラ、53 ステッピングモータ、55 振動抑制部材、55a 第1側面部、55b 第2側面部、55b1 第2開口部、56 スリット、57 第1開口部、58 ハードコート膜、59 光吸収部材、60 光検出器、70 フィルムカートリッジ

Claims (4)

  1. ホログラム用記録媒体の一方の面に物体光を照射するとともに他方の面に参照光を照射することにより、視差画像列の各画像を要素ホログラムとして上記ホログラム用記録媒体に順次記録する画像記録装置において、
    上記ホログラム用記録媒体を移送する移送手段と、
    上記物体光の光路上又は上記参照光の光路上のいずれか一方の光路上に配置され、第1側面部を上記ホログラム用記録媒体に接触させることにより上記ホログラム用記録媒体の振動を抑制する振動抑制部材とを備え、
    上記振動抑制部材が、剛性を有する遮光材料によって上記第1側面部と相対する第2側面部に開口して内部に貫通するスリットを有して形成され、上記スリットの上記第2側面部側の第2開口部から導光した上記物体光又は上記参照光を上記スリットの上記第1側面部側に上記要素ホログラムに対応した大きさに形成した第1開口部から上記ホログラム用記録媒体に直接入射させること
    を特徴とする画像記録装置。
  2. 上記振動抑制部材には、少なくとも上記ホログラム用記録媒体に接触する上記第1側面部に耐摩耗性を向上させるための処理が施されていること
    を特徴とする請求項1記載の画像記録装置。
  3. 上記振動抑制部材には、少なくともその一部に光を吸収する光吸収手段が設けられていること
    を特徴とする請求項1記載の画像記録装置。
  4. 上記振動抑制部材の位置を検出する位置検出手段と、
    上記振動抑制部材を移動操作する移動操作手段とを備え、
    上記位置検出手段により検出された上記振動抑制部材の位置情報に基づいて上記移動操作手段により上記振動抑制部材を移動操作することにより、上記振動抑制部材を所定の露光位置に位置決めすること
    を特徴とする請求項1記載の画像記録装置。
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