JPH10105034A - ホログラフィックステレオグラム作成装置 - Google Patents

ホログラフィックステレオグラム作成装置

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JPH10105034A
JPH10105034A JP26311996A JP26311996A JPH10105034A JP H10105034 A JPH10105034 A JP H10105034A JP 26311996 A JP26311996 A JP 26311996A JP 26311996 A JP26311996 A JP 26311996A JP H10105034 A JPH10105034 A JP H10105034A
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JP
Japan
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holographic stereogram
recording medium
holographic
light
created
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Withdrawn
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JP26311996A
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English (en)
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Akira Shirokura
明 白倉
Nobuhiro Kihara
信宏 木原
Shigeyuki Baba
茂幸 馬場
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03HHOLOGRAPHIC PROCESSES OR APPARATUS
    • G03H1/00Holographic processes or apparatus using light, infrared or ultraviolet waves for obtaining holograms or for obtaining an image from them; Details peculiar thereto
    • G03H1/04Processes or apparatus for producing holograms
    • G03H1/20Copying holograms by holographic, i.e. optical means
    • G03H1/202Contact copy when the reconstruction beam for the master H1 also serves as reference beam for the copy H2
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03HHOLOGRAPHIC PROCESSES OR APPARATUS
    • G03H1/00Holographic processes or apparatus using light, infrared or ultraviolet waves for obtaining holograms or for obtaining an image from them; Details peculiar thereto
    • G03H1/26Processes or apparatus specially adapted to produce multiple sub- holograms or to obtain images from them, e.g. multicolour technique
    • G03H1/268Holographic stereogram

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  • Holo Graphy (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複製を容易に作成することが可能なホログラ
フィックステレオグラム作成装置を提供する。 【解決手段】 記録媒体を露光して視差画像列の各画像
を要素ホログラムとして順次記録することによってホロ
グラフィックステレオグラムを作成するホログラフィッ
クステレオグラム作成装置に、記録媒体を露光して作成
されたホログラフィックステレオグラムを搬送して新た
な記録媒体に重ね合わせる搬送手段を設ける。そして、
ホログラフィックステレオグラムと重ね合わされた記録
媒体を露光することにより、ホログラフィックステレオ
グラムの複製を作成するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホログラフィック
ステレオグラム作成装置に関するものであり、特に、ホ
ログラフィックステレオグラムの複製を作成することが
可能な新規なホログラフィックステレオグラム作成装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】ホログラフィックステレオグラムは、複
数の2次元画像から3次元画像を得られるようにしたも
のであり、被写体を異なる観察点から順次撮影すること
により得られた多数の画像を原画として、これらを1枚
の記録媒体に短冊状又はドット状の要素ホログラムとし
て順次記録することにより作成される。
【0003】例えば、横方向の視差情報を持つホログラ
フィックステレオグラムを作成する際は、図10に示す
ように、先ず、被写体100を横方向の異なる観察点か
ら順次撮影することにより、視点が異なり横方向の視差
情報を有する複数の画像からなる視差画像列101を得
る。なお、この視差画像列は、実際に被写体100を撮
影したものでなくてもよく、例えば、コンピュータによ
って生成されたCAD(Computer Aided
Design)画像やCG(Computer Gr
aphics)画像等からなるものであってもよい。そ
して、この視差画像列の各画像102を、短冊状の要素
ホログラムとして記録媒体103に横方向に連続するよ
うに順次記録する。これにより、横方向に視差情報を持
つホログラフィックステレオグラムが得られる。
【0004】このホログラフィックステレオグラムで
は、横方向の異なる観察点から順次撮影することにより
得られた複数の画像の情報が、短冊状の要素ホログラム
として横方向に連続するように順次記録されているの
で、このホログラフィックステレオグラムを観察者が両
目で見たとき、その左右の目にそれぞれ写る画像は若干
異なるものとなる。これにより、観察者は視差を感じる
こととなり、3次元画像が再生されることとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ホログラフ
ィックステレオグラムを作成する際は、視差画像列の各
画像を要素ホログラムとして順次記録する必要があるの
で、ホログラフィックステレオグラムの作成には長時間
を要する。
【0006】したがって、同様な3次元画像が得られる
ホログラフィックステレオグラムを複数作成しようとし
たとき、各ホログラフィックステレオグラム毎に、視差
画像列の各画像を要素ホログラムとして順次記録してい
たのでは、多大な手間と時間が必要となる。
【0007】しかし、従来、ホログラフィックステレオ
グラムの複製を容易に作成できるような装置は存在せ
ず、同じホログラフィックステレオグラムを複数作成す
る際にも、各ホログラフィックステレオグラム毎に、視
差画像列の各画像を要素ホログラムとして順次記録しな
ければならなかった。
【0008】本発明は、このような従来の実情に鑑みて
提案されたものであり、複製を容易に作成することが可
能なホログラフィックステレオグラム作成装置を提供す
ることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに完成された本発明に係るホログラフィックステレオ
グラム作成装置は、記録媒体を露光して視差画像列の各
画像を要素ホログラムとして順次記録することによって
ホログラフィックステレオグラムを作成するホログラフ
ィックステレオグラム作成装置であって、記録媒体を露
光して作成されたホログラフィックステレオグラムを搬
送して新たな記録媒体に重ね合わせる搬送手段を備え、
上記ホログラフィックステレオグラムと重ね合わされた
記録媒体を露光することにより、ホログラフィックステ
レオグラムの複製を作成することを特徴とするものであ
る。
【0010】このホログラフィックステレオグラム作成
装置では、搬送手段によって、記録媒体を露光して作成
されたホログラフィックステレオグラムを搬送して新た
な記録媒体に重ね合わせ、このようにホログラフィック
ステレオグラムと重ね合わされた記録媒体を露光するこ
とにより、ホログラフィックステレオグラムの複製を作
成する。したがって、このホログラフィックステレオグ
ラム作成装置では、非常に容易にホログラフィックステ
レオグラムの複製を作成することができる。
【0011】なお、上記ホログラフィックステレオグラ
ム作成装置は、複製を作成しないときには、作成された
ホログラフィックステレオグラムをそのまま搬出し、複
製を作成するときには、作成されたホログラフィックス
テレオグラムを上記搬出手段によって搬送して新たな記
録媒体に重ね合わせるように、作成されたホログラフィ
ックステレオグラムの搬送先を制御する搬送先制御手段
を備えていることが好ましい。
【0012】このホログラフィックステレオグラム作成
装置では、搬送先制御手段によって、作成されたホログ
ラフィックステレオグラムの搬送先を制御する。そし
て、複製を作成しないときには、作成されたホログラフ
ィックステレオグラムをそのまま搬出し、複製を作成す
るときには、作成されたホログラフィックステレオグラ
ムを上記搬出手段によって搬送して新たな記録媒体に重
ね合わせる。したがって、このホログラフィックステレ
オグラム作成装置では、複製を作成しないときには、作
成されたホログラフィックステレオグラムを直ぐに出力
することができ、複製を作成するときには、作成された
ホログラフィックステレオグラムを用いて直ぐに複製を
作成することができる。
【0013】また、上記ホログラフィックステレオグラ
ム作成装置は、複製元となるホログラフィックステレオ
グラムを作成する際に用いた光学系を使用して、ホログ
ラフィックステレオグラムと重ね合わされた記録媒体を
露光することが好ましい。
【0014】このホログラフィックステレオグラム作成
装置では、複製元となるホログラフィックステレオグラ
ムを作成する際に用いる光学系と、複製元となるホログ
ラフィックステレオグラムに重ね合わされた記録媒体を
露光する光学系とを共通化しているので、光学系を簡略
化することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施の形
態について図面を参照して詳細に説明する。なお、本発
明は以下の例に限定されるものではなく、本発明の要旨
を逸脱しない範囲で、任意に変更が可能であることは言
うまでもない。
【0016】まず、本実施の形態に係るホログラフィッ
クステレオグラム作成装置で使用される記録媒体につい
て図1を参照して説明する。
【0017】図1に示すように、この記録媒体10は、
無色透明の樹脂フィルム等よりなる基体11上に、ホロ
グラフィック材料よりなるホログラム記録層12が形成
され、更に、ホログラム記録層12上に、無色透明の樹
脂フィルム等よりなる保護層13が形成されている。
【0018】この記録媒体10に3次元画像を記録する
際は、後述するように、参照光が基体11を透過してホ
ログラム記録層12に入射するとともに、物体光が保護
層13を透過してホログラム記録層12に入射し、それ
らの干渉縞がホログラム記録層12に記録される。した
がって、基体11及び保護層13は、光散乱が少ないこ
と、複屈折が少ないこと、光透過率が高いこと等の光学
特性が要求される。
【0019】一方、ホログラム記録層12には、従来公
知のホログラフィック材料が広く使用可能であるが、特
に、参照光と物体光の干渉によって生じる干渉縞を屈折
率の変化として記録するものが好適である。そこで、本
実施の形態では、ホログラム記録層12を形成するホロ
グラフィック材料として、デュポン社製の商品名「OM
NI−DEX」を用いた。このホログラフィック材料
は、光重合型フォトポリマからなり、初期状態では、図
2(A)に示すように、モノマMがマトリクスポリマに
均一に分散している。このホログラフィック材料に対し
て、図2(B)に示すように、10〜400mJ/cm
2 程度のパワーの光Laを照射すると、照射された光L
aのパワーに応じて、露光された部分のモノマMが重合
し、その結果、モノマMの濃度が場所によって変化し
て、屈折率変調が生じる。この後、図2(C)に示すよ
うに、1000mJ/cm2 程度のパワーの紫外線Lb
を全面に照射することにより、モノマMの重合が完了
し、屈折率変調度が増強されるとともに、この屈折率変
調が定着する。
【0020】つぎに、以上のような記録媒体10に対し
て、ホログラフィックステレオグラムとして3次元画像
を記録する、本実施の形態に係るホログラフィックステ
レオグラム作成装置について説明する。
【0021】このホログラフィックステレオグラム作成
装置は、いわゆるワンステップホログラフィックステレ
オグラムの作成装置であり、物体光と参照光との干渉縞
が記録された記録媒体自体をホログラフィックステレオ
グラムとして出力する。
【0022】このホログラフィックステレオグラム作成
装置は、図3に示すように、記録対象の画像データの処
理を行うデータ処理部21と、このシステム全体の制御
を行う制御用コンピュータ22と、ホログラフィックス
テレオグラム作成用の光学系を有する露光処理部23と
から構成されている。
【0023】上記データ処理部21は、視差画像列撮影
装置や視差画像列生成用コンピュータ等から視差画像列
D1を読み込み、当該視差画像列D1に対して画像処理
用コンピュータ24によってホログラフィックステレオ
グラム用の所定の画像処理、例えば視点変換処理やキー
ストン歪み補正処理等を施し、所定の画像処理が施され
た画像データD2を、メモリ又はハードディスク等の記
憶装置25に記録する。
【0024】ここで、視差画像列撮影装置は、例えば、
多眼式カメラによる同時撮影や移動式カメラによる連続
撮影等によって、被写体を横方向の異なる複数の視点か
ら撮影したものを視差画像列D1として画像処理用コン
ピュータ24に供給する。また、視差画像列生成用コン
ピュータは、CADやCG等の手法を利用して、視差情
報を含む複数の画像からなる視差画像列D1を作成し、
当該視差画像列D1を画像処理用コンピュータ24に供
給する。
【0025】また、データ処理部21は、ホログラフィ
ックステレオグラムを作成する際に、記憶装置25から
1画像分毎に画像データを順番に読み出し、この画像デ
ータD3を制御用コンピュータ22に送出する。
【0026】制御用コンピュータ22は、露光処理部2
3を制御して、データ処理部21から供給された画像デ
ータD3に基づく画像を、露光処理部23内にセットさ
れた記録媒体10に、短冊状の要素ホログラムとして順
次記録する。
【0027】このとき、制御用コンピュータ22は、後
述するように、露光処理部23に設けられたシャッタ、
表示装置及びプリンタヘッド部等の制御を行う。すなわ
ち、制御用コンピュータ22は、シャッタに制御信号S
1を送出してシャッタの開閉を制御し、また、表示装置
に画像データD4を供給して表示装置に当該画像データ
D4に基づく画像を表示させ、また、プリンタヘッド部
に制御信号S2を送出してプリンタヘッド部による記録
媒体10の送り動作等を制御する。
【0028】上記露光処理部23について、図4を参照
して詳細に説明する。ここで、図4(A)は、露光処理
部23の全体の光学系を上方から見た図であり、図4
(B)は、露光処理部23の光学系の物体光用の部分を
横方向から見た図である。なお、本発明を適用したホロ
グラフィックステレオグラム作成装置において、光学系
は図4に示すようなものでなくてもよく、ホログラフィ
ックステレオグラムを作成することができるものであれ
ば、例えば、参照光の入射方向や、レンズの数、種類、
組み合わせ等を適宜変更することが可能である。
【0029】図4(A)に示すように、露光処理部23
は、所定の波長のレーザ光を出射するレーザ光源31
と、レーザ光源31からのレーザ光L1の光軸上に配さ
れたシャッタ32及びハーフミラー33とを備えてい
る。
【0030】上記シャッタ32は、制御用コンピュータ
22によって制御され、記録媒体10を露光しないとき
には閉じられ、記録媒体10を露光するときに開放され
る。なお、ここでは、シャッタ32を用いてレーザ光の
オンオフを切り換えるようにしているが、半導体レーザ
のように立ち上がり時に直ぐに安定なレーザ光が出射さ
れる光源をレーザ光源31に使用するときには、レーザ
光源自体をオンオフすることにより、シャッタ32の代
わりとしても良い。
【0031】ハーフミラー33は、シャッタ32を通過
してきたレーザ光L2を、参照光と物体光とに分割する
ためのものであり、ハーフミラー33によって反射され
た光L3が参照光となり、ハーフミラー33を透過した
光L4が物体光となる。
【0032】ハーフミラー33によって反射された光L
3の光軸上には、参照光用の光学系として、シリンドリ
カルレンズ34と、参照光を平行光とするためのコリメ
ータレンズ35と、コリメータレンズ35からの平行光
を反射する全反射ミラー36とが、この順に配置されて
いる。
【0033】そして、ハーフミラー33によって反射さ
れた光は、先ず、シリンドリカルレンズ34によって発
散光とされ、次いで、コリメータレンズ35によって平
行光とされる。その後、全反射ミラー36によって反射
され、記録媒体10に入射する。
【0034】一方、ハーフミラー33を透過した光L4
の光軸上には、図4(A)及び図4(B)に示すよう
に、物体光用の光学系として、ハーフミラー33からの
透過光を反射する全反射ミラー37と、凸レンズとピン
ホールを組み合わせたスペーシャルフィルタ38と、物
体光を平行光とするためのコリメータレンズ39と、記
録対象の画像を表示する表示装置40と、物体光を記録
媒体10に投影するための投影レンズ41と、物体光を
記録媒体10上に集光させるシリンドリカルレンズ42
とがこの順に配置されている。
【0035】そして、ハーフミラー33を透過した光L
4は、全反射ミラー37によって反射された後、スペー
シャルフィルタ38によって点光源からの拡散光とされ
る。次に、コリメータレンズ39によって平行光とさ
れ、その後、表示装置40に入射する。ここで、表示装
置40は、例えば液晶パネルからなる透過型の画像表示
装置であり、制御用コンピュータ22から送られた画像
データD4に基づく画像を表示する。そして、表示装置
40を透過した光は、表示装置40に表示された画像に
応じて変調された後、投影レンズ41を介してシリンド
リカルレンズ42に入射する。
【0036】そして、表示装置40を透過した光は、シ
リンドリカルレンズ42により横方向に集束され、この
集束光が物体光として記録媒体10に入射する。すなわ
ち、この露光処理部23では、表示装置40からの投影
光が短冊状の物体光として記録媒体10に入射する。
【0037】ここで、参照光及び物体光は、参照光が記
録媒体10に対して基体11を透過してホログラム記録
層12に入射し、物体光が記録媒体10に対して保護層
13を透過してホログラム記録層12に入射するように
する。すなわち、記録媒体10の一方の主面に、参照光
を所定の入射角度にて入射させるとともに、記録媒体1
0の他方の主面に、物体光を記録媒体10に対して光軸
がほぼ垂直となるように入射させる。これにより、参照
光と物体光とが記録媒体10のホログラム記録層12上
において干渉し、当該干渉によって生じる干渉縞が、記
録媒体10のホログラム記録層12に屈折率の変化とし
て記録される。
【0038】ここで、ハーフミラー33によって反射さ
れ記録媒体10に入射する参照光の光路長と、ハーフミ
ラー33を透過し表示装置40を介して記録媒体10に
入射する物体光の光路長とは、ほぼ同じ長さとすること
が好ましい。これにより、参照光と物体光との干渉性が
高まり、ホログラフィックステレオグラムの画質が向上
する。
【0039】また、この露光処理部23は、制御用コン
ピュータ22の制御のもとに、記録媒体10を間欠送り
し得るプリンタヘッド部43を有している。このプリン
タヘッド部43は、プリンタヘッド部43に所定の状態
でセットされた記録媒体10に、1つの画像が1つの要
素ホログラムとして記録される毎に、制御用コンピュー
タ22からの制御信号S2に基づいて、記録媒体10を
1要素ホログラム分だけ間欠送りする。これにより、デ
ータ処理部21で処理された画像データD2に基づく画
像が、要素ホログラムとして、記録媒体10に横方向に
連続するように順次記録される。
【0040】上記プリンタヘッド部43について、図5
を参照して更に詳細に説明する。
【0041】このプリンタヘッド部43は、記録媒体1
0が装填されるフィルムカートリッジ51と、フィルム
カートロッジ51に装填された記録媒体10を送り出す
送り用ローラ52及び送り用ローラ53と、記録媒体1
0のホログラム記録層12のモノマMを重合させるため
の紫外線ランプ54と、記録媒体10に記録された画像
を定着されるためのヒートローラ55と、画像の記録が
完了した記録媒体10を切断するカッター56と、カッ
ター56によって切断された記録媒体を送り出す一対の
送り用ローラ57,58とを備えている。
【0042】そして、フィルムカートリッジ51から引
き出された記録媒体10は、送り用ローラ52と、送り
用ローラ52に対向するように配されたピンチローラ5
2aとによって挟み込まれるとともに、送り用ローラ5
2の後段に配された送り用ローラ53と、送り用ローラ
53に対向するように配されたピンチローラ53a及び
ピンチローラ53bとによって挟み込まれ、送り用ロー
ラ52と送り用ローラ53との間において物体光の光軸
に対してほぼ垂直となるように保持される。
【0043】ここで、送り用ローラ52と送り用ローラ
53は、図示しないトーションコイルばねにより、互い
に離反する方向に付勢されている。これにより、送り用
ローラ52と送り用ローラ53との間に掛け渡されるよ
うに配される記録媒体10に対して、所定のテンション
が付与され、この結果、記録媒体10の位置が安定し、
記録媒体10に生じる振動が抑制される。なお、このよ
うなテンションは、ピンチローラ方式やスプロケット送
り方式等によって付与するようにしてもよい。
【0044】上記送り用ローラ52及び送り用ローラ5
3は、図示しないステッピングモータによって自在に回
転し得るようになされており、ホログラフィックステレ
オグラムの作成時には、制御用コンピュータ22から供
給される制御信号S2に基づいて、1画像分の露光終了
毎に1要素ホログラムに対応した所定角度だけ回転す
る。これにより、記録媒体10は、1画像分の露光終了
毎に1要素ホログラム分だけ、送り用ローラ52の側か
ら送り用ローラ53の側へと送られることとなる。
【0045】また、送り用ローラ52及び送り用ローラ
53は、ホログラフィックステレオグラムの複製の作成
時には、制御用コンピュータ22から供給される制御信
号S2に基づいて、後述するように、作成されたホログ
ラフィックステレオグラムと、このホログラフィックス
テレオグラムに重ね合わされた記録媒体10とを、送り
用ローラ52の側から送り用ローラ53の側へと送る。
なお、このようにホログラフィックステレオグラムの複
製を作成するとき、記録媒体10は、1要素ホログラム
毎に間欠送りされるのではなく、作成するホログラフィ
ックステレオグラムの分だけ、連続して送られる。
【0046】また、送り用ローラ52と送り用ローラ5
3との間には、1次元拡散板59とルーバフィルム60
を湾曲させた状態で一体に貼り合わせた光学部品61
が、物体光の入射位置に対応するように配置される。こ
の光学部品61は、図示しない光学部品駆動機構によ
り、記録媒体10と当接又は離反する方向に移動自在に
保持されている。
【0047】ここで、1次元拡散板59は、ホログラフ
ィックステレオグラムに縦方向の視野角を持たせるため
のものである。すなわち、この1次元拡散板59によっ
て、物体光が縦方向、すなわち作成される要素ホログラ
ムの長軸方向に拡散され、これにより、作成されるホロ
グラフィックステレオグラムは縦方向の視野角を有する
こととなる。また、ルーバーフィルム60は、微細な簾
状の格子を有する光学部品であり、記録媒体10を透過
した参照光が1次元拡散板59によって反射されて、再
び記録媒体10に入射するのを防ぐためのものである。
【0048】光学部品61を移動させる光学部品駆動機
構は、露光動作開始前に制御用コンピュータ22から供
給される制御信号S2に基づいて駆動し、光学部品61
を記録媒体10に当接するように移動させる。これによ
り、光学部品61は、送り用ローラ52と送り用ローラ
53との間にローディングされた記録媒体10に押しつ
けられる。このように、光学部品61が記録媒体10に
押しつけられることにより、記録媒体10の微小振動を
抑えられ、その結果、回折効率に優れ、明るい再生像が
得られるホログラフィックステレオグラムを作成するこ
とが可能となる。
【0049】紫外線ランプ54は、送り用ローラ53に
よって送られてくる記録媒体10に対して紫外線を照射
するためのものであり、記録媒体10の進路のうち、送
り用ローラ53の後段に配設されている。そして、送り
用ローラ53によって送られてきた記録媒体10には、
この紫外線ランプ54によって紫外線が照射され、これ
により、記録媒体10のホログラム記録層12のモノマ
Mの重合が完了する。
【0050】ヒートローラ55は、紫外線ランプ54か
らの紫外線によってモノマMの重合が完了した記録媒体
10を加熱するためのものであり、紫外線ランプ54の
後段に配設されている。このヒートローラ55の内部に
は、ヒータ等の発熱手段が設けられており、これによ
り、その周面が約120℃程度の温度を保ち得るように
なされている。そして、このヒートローラ55は、記録
媒体10を加熱することにより、記録媒体10の屈折率
変調度を増加させ、記録媒体10に記録画像を定着させ
る。
【0051】カッター56は、ヒートローラ55によっ
て記録画像が定着された記録媒体10を切り離すための
ものであり、ヒートローラ55の後段に配設されてい
る。そして、ヒートローラ55によって記録画像が定着
された記録媒体10は、このカッター56によって切り
離され、これにより、独立した1枚のホログラフィック
ステレオグラムとされる。そして、このように作成され
たホログラフィックステレオグラムは、一対の送り用ロ
ーラ57,58によって送り出される。
【0052】また、このホログラフィックステレオグラ
ム作成装置は、作成したホログラフィックステレオグラ
ムをマスターとして、当該ホログラフィックステレオグ
ラムの複製を作成することが可能となっており、プリン
トヘッド部43は、作成されたホログラフィックステレ
オグラムの複製を作成するための機構として、送り用ロ
ーラ57,58によって送られてきたホログラフィック
ステレオグラムを搬送して、新たな記録媒体10に重ね
合わせる搬送機構を備えている。
【0053】この搬送機構は、作成されたホログラフィ
ックステレオグラムの搬送先を制御する第1の搬送先制
御機構62と、ホログラフィックステレオグラムを送り
用ローラ52の側へと搬送するピンチローラ63,6
4,65,66,67と、複製の作成が完了した後のホ
ログラフィックステレオグラムの搬送先を制御する第2
の搬送先制御機構68とを備えている。
【0054】第1の搬送先制御機構62は、一対の送り
用ローラ57,58の後段に配設され、複製を作成しな
いときには、作成されたホログラフィックステレオグラ
ムをそのまま搬出し、複製を作成するときには、作成さ
れたホログラフィックステレオグラムを新たな記録媒体
10に重ね合わせるように、作成されたホログラフィッ
クステレオグラムの搬送先を制御する。そして、複製を
作成するとき、この第1の搬送先制御機構62は、ホロ
グラフィックステレオグラムが、ピンチローラ63の側
に搬送されるように、ホログラフィックステレオグラム
の搬送先を制御する。
【0055】ピンチローラ63,64,65,66,6
7は、ホログラフィックステレオグラムを第1の搬送先
制御機構62から送り用ローラ52に導くように、第1
の搬送先制御機構62から送り用ローラ52に至る間に
順次配設されており、第1の搬送先制御機構62を経て
搬送されてきたホログラフィックステレオグラムを送り
用ローラ52に至るまで搬送する。すなわち、複製を作
成するとき、第1の搬送先制御機構62を経て搬送され
てきたホログラフィックステレオグラムは、これらのピ
ンチローラ63,64,65,66,67によって搬送
され、新たな記録媒体10に重ね合わされる。
【0056】そして、ホログラフィックステレオグラム
と重ね合わされた記録媒体10は、複製元となるホログ
ラフィックステレオグラムを作成する際に用いたものと
同じ光学系を使用して露光される。これにより、ホログ
ラフィックステレオグラム作成装置に複製作成の機能を
付加しても、新たな光学部品を追加する必要がなく、光
学系を簡略なものとすることが可能となる。
【0057】ただし、このようにホログラフィックステ
レオグラムに重ね合わされた記録媒体10を露光する
際、物体光は遮光され、参照光だけが、ホログラフィッ
クステレオグラムと重ね合わされた記録媒体10に照射
される。また、ホログラフィックステレオグラムと重ね
合わされた記録媒体10は、1要素ホログラム毎に間欠
送りされるのではなく、ホログラフィックステレオグラ
ムと共に、複製を作成するホログラフィックステレオグ
ラムの分だけ連続して送られる。
【0058】このように、ホログラフィックステレオグ
ラムと記録媒体10とを重ね合わせて参照光を照射する
ことにより、ホログラフィックステレオグラムに記録さ
れていた干渉縞が記録媒体に転写される。このとき、参
照光は、未露光の記録媒体10に入射するとともに、こ
の記録媒体10を透過して、マスターとなるホログラフ
ィックステレオグラムに入射する。そして、記録媒体に
入射する参照光と、ホログラフィックステレオグラムに
入射した参照光がホログラフィックステレオグラムによ
って回折された光とが干渉し、この干渉によって生じる
干渉縞が、記録媒体10に記録される。ここで形成され
る干渉縞は、マスターとなるホログラフィックステレオ
グラムに形成されていた干渉縞と同様なものとなるの
で、これにより、ホログラフィックステレオグラムの複
製が作成できることとなる。
【0059】また、このように、ホログラフィックステ
レオグラムと記録媒体10とを重ね合わせて参照光を照
射する際は、マスターとなるホログラフィックステレオ
グラムを作成するときと同様に、ルーバーフィルム60
を備えた光学部品61を、マスターとなるホログラフィ
ックステレオグラムに当接させる。これにより、マスタ
ーとなるホログラフィックステレオグラムを通過した光
が、再び未露光の記録媒体10に戻ってくるのが防止さ
れ、ホログラフィックステレオグラムの複製を良好に作
成することが可能となる。
【0060】なお、マスターとなるホログラフィックス
テレオグラムを通過した光が再び未露光の記録媒体10
に戻ってくるのを防止するには、例えば、単に透明な板
をマスターとなるホログラフィックステレオグラムに当
接させて、ホログラフィックステレオグラムを通過した
光が反射して戻ってこないようにしてもよい。
【0061】そして、このように露光された記録媒体1
0は、ホログラフィックステレオグラムから剥離され、
その後、先にホログラフィックステレオグラムを作成し
たときと同様に、紫外線ランプ54による紫外線の照
射、ヒートローラ55による加熱、カッター56による
切断等の工程が施されて、ホログラフィックステレオグ
ラムの複製として外部に排出される。
【0062】上記第2の搬送先制御機構68は、ホログ
ラフィックステレオグラムに重ね合わされた記録媒体1
0に参照光が照射された後、記録媒体10が剥離された
ホログラフィックステレオグラムの搬送先を制御する。
そして、再び複製の作成を行うときは、再びホログラフ
ィックステレオグラムが送り用ローラ52の側へ搬送さ
れるように、ホログラフィックステレオグラムの搬送先
を制御する。また、複製の作成を終了するときは、ホロ
グラフィックステレオグラムが外部へ排出されるよう
に、ホログラフィックステレオグラムの搬送先を制御す
る。
【0063】そして、再びホログラフィックステレオグ
ラムの複製を作成する際、ホログラフィックステレオグ
ラムは、第2の搬送先制御機構68によってピンチロー
ラ66の側に送られ、再び、ピンチローラ68及びピン
チローラ69を介して送り用ローラ52の側へと導かれ
て、新たな記録媒体10に重ね合わされる。このよう
に、第2の搬送先制御機構68によって、ホログラフィ
ックステレオグラムの搬送先を制御することにより、ホ
ログラフィックステレオグラムの複製を所望するだけ繰
り返して作成することができる。
【0064】つぎに、以上のようなホログラフィックス
テレオグラム作成装置のホログラフィックステレオグラ
ム作成時の動作について説明する。
【0065】ホログラフィックステレオグラムを作成す
る際は、先ず、記録媒体10を送り用ローラ52と送り
用ローラ53との間にローディングさせた状態で、制御
用コンピュータ22からプリンタヘッド部43の光学部
品駆動機構に制御信号S2を送出して、光学部品駆動機
構を駆動させ、光学部品61を記録媒体10に所定圧力
で押しつける。
【0066】次いで、制御用コンピュータ22から露光
処理部23の表示装置40に画像データD4を送出し、
当該画像データD4に基づく露光用画像を表示装置40
に表示させるとともに、制御用コンピュータ22からシ
ャッタ32に制御信号S1を送出し、所定時間だけシャ
ッタ32を開放させ、記録媒体10を露光する。
【0067】このとき、レーザ光源31から出射されシ
ャッタ32を透過したレーザ光L2のうち、ハーフミラ
ー33によって反射された光L3が、参照光として記録
媒体10に入射する。また、ハーフミラー33を透過し
た光L4が、表示装置40に表示された画像が投影され
た投影光となり、当該投影光が物体光として記録媒体1
0に入射する。これにより、表示装置40に表示された
露光用画像が、記録媒体10に短冊状の要素ホログラム
として記録される。
【0068】そして、記録媒体10への1画像の記録が
終了したら、次いで、制御用コンピュータ22からプリ
ンタヘッド部43に制御信号S2を送出し、記録媒体1
0を1要素ホログラム分だけ送らせる。
【0069】以上の動作を、表示装置40に表示させる
露光用画像を視差画像列順に順次変えて繰り返す。これ
により、データ処理部21によって処理された画像デー
タD2に基づく露光用画像が、記録媒体10に短冊状の
要素ホログラムとして順次記録される。
【0070】以上のように、このホログラフィックステ
レオグラム作成装置では、データ処理部21によって処
理された画像データD2に基づく複数の露光用画像が表
示装置40に順次表示されるとともに、各画像毎にシャ
ッタ32が開放され、各画像がそれぞれ短冊状の要素ホ
ログラムとして記録媒体10に順次記録される。このと
き、記録媒体10は、1画像毎に1要素ホログラム分だ
け送られるので、各要素ホログラムは、横方向に連続し
て並ぶこととなる。これにより、横方向の視差情報を含
む複数の画像が、横方向に連続した複数の要素ホログラ
ムとして記録媒体10に記録され、横方向の視差を有す
るホログラフィックステレオグラムが得られることとな
る。
【0071】そして、このように露光された記録媒体1
0は、その後、プリンタヘッド部43において、紫外線
ランプ54によって記録媒体10の全面に亘って紫外線
が照射され、これにより、記録媒体10のホログラム記
録層12のモノマMの重合が完了する。さらに、この紫
外線ランプ54の後段において、ヒートローラ55によ
り、記録媒体10が加熱される。これにより、ホログラ
ム記録層12の屈折率変調度が増加し、記録画像が定着
する。そして、ヒートローラ55によって記録画像の定
着がなされた記録媒体10は、カッター56によって切
断され、これにより、独立した1枚のホログラフィック
ステレオグラムとされ、その後、このように作成された
ホログラフィックステレオグラムは、一対の送り用ロー
ラ57,58によって送り出される。
【0072】そして、このように作成されたホログラフ
ィックステレオグラムの複製を作成しないときは、図6
に示すように、第1の搬送先制御機構62は、このホロ
グラフィックステレオグラムをホログラフィックステレ
オグラム作成装置の外部に排出するように、ホログラフ
ィックステレオグラムの搬送先を制御する。これによ
り、ホログラフィックステレオグラムは、ホログラフィ
ックステレオグラム作成装置の外部に排出される。
【0073】一方、複製を作成するときは、以上のよう
に作成されたホログラフィックステレオグラムをマスタ
ーとして、このホログラフィックステレオグラムに記録
された干渉縞を、新たな記録媒体10に転写する。
【0074】このとき、第1の搬送先制御機構62は、
図7に示すように、マスターとなるホログラフィックス
テレオグラム70が、ピンチローラ63の側に搬送され
るように、ホログラフィックステレオグラム70の搬送
先を制御する。これにより、ホログラフィックステレオ
グラム70は、ピンチローラ63へと搬送され、更にピ
ンチローラ64,65,66,67を経て送り用ローラ
52へと搬送され、新たな記録媒体10に重ね合わされ
る。
【0075】そして、ホログラフィックステレオグラム
70と重ね合わされた記録媒体10は、先にホログラフ
ィックステレオグラム70を作成する際に用いたものと
同じ光学系を使用して露光される。このとき、物体光は
遮光され、参照光だけが、ホログラフィックステレオグ
ラム70と重ね合わされた記録媒体10に照射される。
また、ホログラフィックステレオグラム70と重ね合わ
された記録媒体10は、1要素ホログラム毎に間欠送り
されるのではなく、ホログラフィックステレオグラム7
0と共に、ホログラフィックステレオグラム70の分だ
け連続して送られる。
【0076】このように、マスターとなるホログラフィ
ックステレオグラム70と記録媒体10とを重ね合わせ
て参照光を照射することにより、ホログラフィックステ
レオグラムに記録されていた干渉縞が、新たな記録媒体
10に転写される。そして、このように露光された記録
媒体10は、ホログラフィックステレオグラム70から
剥離され、この後、紫外線ランプ54による紫外線の照
射、ヒートローラ55による加熱、カッター56による
切断等の工程が施されて、ホログラフィックステレオグ
ラム70の複製として外部に排出される。
【0077】一方、記録媒体10が剥離されたホログラ
フィックステレオグラム70は、第2の搬送先制御機構
68によってその搬送先が制御される。すなわち、記録
媒体10が剥離されたホログラフィックステレオグラム
70の搬送先は、再び複製の作成を行うときには、当該
ホログラフィックステレオグラム70が再び送り用ロー
ラ52へと搬送されるように設定される。
【0078】すなわち、再びホログラフィックステレオ
グラム70の複製を作成する際は、図8に示すように、
ホログラフィックステレオグラム70は、第2の搬送先
制御機構68によってピンチローラ66の側に送られ、
更にピンチローラ67を経て送り用ローラへと搬送さ
れ、新たな記録媒体10に重ね合わされる。そして、先
に複製を作成したときと同様に、このホログラフィック
ステレオグラム70と重ね合わされた記録媒体10が参
照光によって露光され、再びホログラフィックステレオ
グラム70の複製が作成される。
【0079】一方、複製の作成を終了するときは、図9
に示すように、第2の搬送先制御機構68は、マスター
として使用されたホログラフィックステレオグラム70
が外部へ排出されるように、当該ホログラフィックステ
レオグラム70の搬送先を制御する。これにより、当該
ホログラフィックステレオグラム70がホログラフィッ
クステレオグラム作成装置の外部に排出され、ホログラ
フィックステレオグラム70の複製の作成が終了する。
【0080】このように、第2の搬送先制御機構68に
よって、ホログラフィックステレオグラム70の搬送先
を制御することにより、ホログラフィックステレオグラ
ム70の複製を所望するだけ繰り返して作成することが
できる。
【0081】なお、上述の実施の形態においては、ホロ
グラフィックステレオグラムの複製を作成する際、マス
ターとなるホログラフィックステレオグラムを直ぐに未
露光の記録媒体に重ね合わせるようにしたが、マスター
となるホログラフィックステレオグラムは、複製を作成
する前に、ホログラフィックステレオグラム作成装置か
ら排出するようにしてもよい。すなわち、例えば、マス
ターとなるホログラフィックステレオグラムを一旦排出
し、ユーザによって当該ホログラフィックステレオグラ
ムの出来を確認してから、再度、当該ホログラフィック
ステレオグラムをホログラフィックステレオグラム作成
装置に投入して、複製を作成するようにしてもよい。
【0082】また、上述の実施の形態においては、短冊
状の複数の要素ホログラムを1つの記録媒体に記録する
ことによって横方向の視差情報を持たせたホログラフィ
ックステレオグラムを例に挙げて説明したが、本発明
は、縦方向の視差情報を持たせたホログラフィックステ
レオグラムや、ドット状の複数の要素ホログラムを1つ
の記録媒体に記録することによって横方向及び縦方向の
視差情報を持たせたホログラフィックステレオグラムに
対しても適用可能であることは言うまでもない。
【0083】また、上述の実施の形態においては、単色
のホログラフィックステレオグラムを例に挙げて説明し
たが、カラーのホログラフィックステレオグラムに対し
ても本発明は全く同様に適用することが可能である。カ
ラーのホログラフィックステレオグラムを作成するとき
は、例えば、記録用の光として光の3原色となる3つの
光を使用するようにすればよい。
【0084】
【発明の効果】以上の説明のように、本発明に係るホロ
グラフィックステレオグラム作成装置は、マスターとな
るホログラフィックステレオグラムを搬送して新たな記
録媒体に重ね合わせる搬送手段を備えており、マスター
となるホログラフィックステレオグラムと重ね合わされ
た記録媒体を露光することにより、ホログラフィックス
テレオグラムの複製を容易に作成することが可能となっ
ている。
【0085】すなわち、本発明に係るホログラフィック
ステレオグラム作成装置では、視差画像列の各画像が投
影された物体光により記録媒体を露光することによって
ホログラフィックステレオグラムを作成できるととも
に、そのホログラフィックステレオグラムをマスターと
して複製を作成することも可能となっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】記録媒体の一例を示す要部断面図である。
【図2】ホログラフィック材料の感光プロセスを示す図
である。
【図3】ホログラフィックステレオグラム作成装置の一
構成例を示す図である。
【図4】露光処理部の光学系の一構成例を示す図であ
る。
【図5】プリンタヘッド部の一構成例を示す図である。
【図6】ホログラフィックステレオグラムの複製を作成
しないときのプリンタヘッド部の動作を示す図である。
【図7】ホログラフィックステレオグラムの複製を作成
するときのプリンタヘッド部の動作を示す図である。
【図8】ホログラフィックステレオグラムの複製の作成
を繰り返すときのプリンタヘッド部の動作を示す図であ
る。
【図9】ホログラフィックステレオグラムの複製の作成
を終了するときのプリンタヘッド部の動作を示す図であ
る。
【図10】ホログラフィックステレオグラムの作成方法
を示す図である。
【符号の説明】
10 記録媒体、 11 基体、 12 ホログラム記
録層、 13 保護層、 21 データ処理部、 22
制御用コンピュータ、 23 露光処理部、31 レ
ーザ光源、 32 シャッタ、 33 ハーフミラー、
34 シリンドリカルレンズ、 35 コリメータレ
ンズ、 36 全反射ミラー、 37全反射ミラー、
38 スペーシャルフィルタ、 39 コリメータレン
ズ、40 表示装置、 41 投影レンズ、 42 シ
リンドリカルレンズ、 43 プリンタヘッド部、 5
1 フィルムカートリッジ、 52,53 送り用ロー
ラ、 54 紫外線ランプ、 55 ヒートローラ、
56 カッター、57,58 送り用ローラ、 59
1次元拡散板、 60 ルーバフィルム、61 光学部
品、 62 第1の搬送先制御機構、 63,64,6
5,66,67 ピンチローラ、 68 第2の搬送先
制御機構

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体を露光して視差画像列の各画像
    を要素ホログラムとして順次記録することによってホロ
    グラフィックステレオグラムを作成するホログラフィッ
    クステレオグラム作成装置において、 記録媒体を露光して作成されたホログラフィックステレ
    オグラムを搬送して新たな記録媒体に重ね合わせる搬送
    手段を備え、 上記ホログラフィックステレオグラムと重ね合わされた
    記録媒体を露光することにより、ホログラフィックステ
    レオグラムの複製を作成することを特徴とするホログラ
    フィックステレオグラム作成装置。
  2. 【請求項2】 複製を作成しないときには、作成された
    ホログラフィックステレオグラムをそのまま搬出し、複
    製を作成するときには、作成されたホログラフィックス
    テレオグラムを上記搬出手段によって搬送して新たな記
    録媒体に重ね合わせるように、作成されたホログラフィ
    ックステレオグラムの搬送先を制御する搬送先制御手段
    を備えていることを特徴とする請求項1記載のホログラ
    フィックステレオグラム作成装置。
  3. 【請求項3】 複製元となるホログラフィックステレオ
    グラムを作成する際に用いた光学系を使用して、ホログ
    ラフィックステレオグラムと重ね合わされた記録媒体を
    露光することを特徴とする請求項1記載のホログラフィ
    ックステレオグラム作成装置。
JP26311996A 1996-10-03 1996-10-03 ホログラフィックステレオグラム作成装置 Withdrawn JPH10105034A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002067061A1 (fr) * 2001-02-20 2002-08-29 Sony Corporation Dispositif et procede de reproduction d'hologramme
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