JP3498878B2 - 3次元画像記録装置 - Google Patents

3次元画像記録装置

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JP3498878B2
JP3498878B2 JP34959895A JP34959895A JP3498878B2 JP 3498878 B2 JP3498878 B2 JP 3498878B2 JP 34959895 A JP34959895 A JP 34959895A JP 34959895 A JP34959895 A JP 34959895A JP 3498878 B2 JP3498878 B2 JP 3498878B2
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    • G03H1/04Processes or apparatus for producing holograms
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03HHOLOGRAPHIC PROCESSES OR APPARATUS
    • G03H1/00Holographic processes or apparatus using light, infrared or ultraviolet waves for obtaining holograms or for obtaining an image from them; Details peculiar thereto
    • G03H1/26Processes or apparatus specially adapted to produce multiple sub- holograms or to obtain images from them, e.g. multicolour technique
    • G03H1/268Holographic stereogram
    • G03H2001/2695Dedicated printer

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  • Holo Graphy (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 発明の属する技術分野 従来の技術(図6及び図7) 発明が解決しようとする課題(図6〜図10) 課題を解決するための手段(図1〜図5) 発明の実施の形態 (1)実施例によるホログラムプリンタシステムの全体
構成(図1) (2)ホログラム用記録媒体及びホログラフイツクステ
レオグラムプリンタ装置の記録媒体保持間欠送り部の構
成(図1〜図5) (3)実施例の動作及び効果(図1〜図4) (4)他の実施例(図1〜図4) 発明の効果
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明は3次元画像記録装置
に関し、例えばホログラフイツクステレオグラムプリン
タ装置に適用して好適なものである。
【0003】
【従来の技術】従来、ホログラフイツクステレオグラム
においては、1つの実物体を異なる観察点から順次撮影
し、かくして得られた多数(例えば数百)の画像をそれ
ぞれ原画として、これらを1枚のホログラム用記録媒体
に短冊状又はドツト状に干渉縞として順次記録すること
により作成されている。
【0004】実際上例えば横方向のみに視差情報をもつ
ホログラフイツクステレオグラムでは、図6に示すよう
に、1つの実物体1を横方向の異なる観察点から順次撮
影することにより得られた各原画2A〜2Eを短冊状の
ホログラム片としてホログラム用記録媒体3に順次記録
される。
【0005】かくしてこの種のホログラフイツクステレ
オグラムにおいては、観察者が両目で見たときにその右
左の目にそれぞれ映る2次元画像が若干異なることによ
り観察者に視差を感させることができ、これにより当該
観察者に再生像が立体的に浮かび上がるように(すなわ
ち再生画像を3次元画像のように)認識させ得るように
なされている。
【0006】ここで図7は、このようなホログラフイツ
クステレオグラムを作成し得るようになされたプリンタ
装置(以下、これをホログラフイツクステレオグラムプ
リンタ装置と呼ぶ)の一構成例を示すものである。
【0007】このホログラフイツクステレオグラムプリ
ンタ装置10では、実物体を横方向に順次観察点を変え
て撮影することにより得られた多数の画像データD1A
や、横方向に順次視差を与えて作成された複数のCAD
(Computer Aided Design )画像又はCG(Computer G
raphics )画像等の画像データD1Bに基づいてLCD
(Liquid Crystal Display)11を駆動し、これら多数
の画像データD1A、D1Bに基づく画像を短冊状のホ
ログラム片としてホログラム用記録媒体12に順次記録
することによりこれら各画像データD1A、D1Bに基
づくホログラフイツクステレオグラムを作成し得るよう
になされている。
【0008】実際上このホログラフイツクステレオグラ
ムプリンタ装置10では、別途設けられた図示しないシ
ステム制御部が、得られた複数の画像データD1A、D
1Bのうちの1つの画像データD1A、D1Bに基づい
てLCD11を駆動させることにより当該LCD11に
当該画像データD1A、D1Bに基づく画像を表示させ
ると共に、このときシステム制御部がシヤツタ13に制
御信号S1を送出してこれを開くように駆動させること
により、レーザ光源14から発射されたレーザ光L1を
シヤツタ13、ハーフミラー15及びミラー16を順次
介してスペーシヤルフイルタ17に入射させるようにな
されている。
【0009】このレーザ光L1は、スペーシヤルフイル
タ17及びコリメータレンズ18によつて拡大され、L
CD11を透過することにより当該LCD11に表示さ
れた画像に応じた投影光に変換された後、集光レンズ1
9を介してコリメータレンズ20に入射し、当該コリメ
ータレンズ20により横方向に圧縮された後、電動ステ
ージ21に保持されたホログラム用記録媒体12に入射
する。
【0010】このときこのホログラム用記録媒体12に
おけるレーザ光L1の入射位置には、ハーフミラー15
において反射したレーザ光L1がスペーシヤルフイルタ
22、コリメータレンズ23及びミラー24を順次介し
て参照光としてホログラム用記録媒体12の裏面側から
所定の角度をもつて入射される。この場合参照光の光路
長は、ハーフミラー15を透過した後ミラー16を介し
てホログラム用記録媒体12に入射するレーザ光L1
(以下、これを物体光と呼ぶ)の光路長とほぼ同じ長さ
に選定されている。
【0011】かくしてこのホログラフイツクステレオグ
ラムプリンタ装置10では、この物体光(投影光)と参
照光とをホログラム用記録媒体12の記録面上において
干渉させることができ、これによりLCD11に表示さ
れた画像をホログラム用記録媒体12に短冊状に干渉縞
として記録し得るようになされている。
【0012】さらにこのホログラフイツクステレオグラ
ムプリンタ装置10では、この後この画像の記録が終了
すると、上述のシステム制御部によりシヤツタ13が駆
動されてレーザ光源14から発射されたレーザ光L1が
遮光されると共に、LCD11の駆動が停止され、かつ
システム制御部の制御のもとで電動ステージ21が駆動
することによりホログラム用記録媒体12がホログラム
片の横幅1本分だけ矢印aで示す方向に送られる。
【0013】さらにこのホログラフイツクステレオグラ
ムプリンタ装置10では、この後システム制御部の制御
によりLCD11が駆動して続く画像データD1A、D
1Bに基づく画像を表示させた後、当該システム制御部
によりシヤツタ13が開かれてLCD11に表示された
画像がホログラム記録媒体12に記録されると共に、こ
の後同様の動作が順次繰り返される。
【0014】かくしてこのホログラフイツクステレオグ
ラムプリンタ装置10においては、供給された視差画像
列の各画像データD1A、D1Bに基づく各画像を順次
ホログラム用記録媒体12に短冊状に記録し得、これに
より所望のホログラフイツクステレオグラムを得ること
ができるようになされている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、実際上、こ
のようなホログラフイツクステレオグラムプリンタ装置
10はこれまでのところまだ商品化されていない。また
近年、立体画像の情報からホログラフイツクステレオグ
ラム等の3次元ハードコピーを1回のスイツチ操作だけ
で得られるようになるといつた概念は論文などにおいて
発表されているものの、その具体的な装置構成は発表さ
れていない。
【0016】このような状況のもと、現在では本願出願
人によつて、1回のスイツチ操作だけでホログラフイツ
クステレオグラムを短時間にかつ高品質に作成し得る簡
易な構成のホログラフイツクステレオグラムプリンタ装
置の実現に向けて、ホログラム用記録媒体としてどのよ
うなものを用いれば良いか、及びそのホログラム用記録
媒体をどのように保持し、間欠送りするかといつた具体
的な内容が検討されている。
【0017】実際上現在では、ホログラム用記録媒体と
して、ガラス板の一面にホログラフイツク感光材を塗布
することにより形成されたガラス板塗布タイプのもの
や、フイルムにホログラフイツク感光材を塗布すること
により形成されたフイルム塗布タイプのものなどがあ
り、またホログラフイツク感光材として、図8に示すよ
うにいくつかのタイプのものがあるため、ホログラム用
記録媒体としてどのようなものを使用するかといつた検
討も必要となる。
【0018】この場合近年では、ホログラフイツク感光
材として、現像処理を必要としないフオトポリマ材料の
なかから光重合型の優れた特性をもつものがでてきてい
る(例えばデユポン株式会社製のOMNI−DEX(商
品名))。
【0019】このホログラフイツク感光材は、図9
(A)に示すように、初期状態ではモノマ25がマトリ
クスポリマに均一に分散しており、この状態から図9
(B)のように可干渉性の良いレーザ光L2を所定パワ
ー(10〜400 〔mJ/cm2〕)で照射すると、露光部におい
てモノマ25が重合し、ポリマ化するにつれて周囲から
モノマ25が移動することによりモノマ濃度が場所によ
つて変化することにより、屈折率変調が生じる。またこ
のホログラフイツク感光材は、この後図9(C)に示す
ように、全面に紫外線又は可視光L3を所定パワー(10
00〔mJ/cm2〕)で照射することによりモノマ25の重合
を完了させることができ、かくしてレーザ光L2の干渉
縞を屈折率の変化として記録することができる。
【0020】従つて上述のようなホログラフイツクステ
レオグラムプリンタ装置を実現するに際し、この種のホ
ログラフイツク感光材を用いたホログラム用記録媒体を
採用することによつて、高品質なホログラフイツクステ
レオグラムを得ることができると共に、ホログラフイツ
ク感光材の現像処理を必要としない分、簡易な構成のホ
ログラフイツクステレオグラムプリンタ装置を構築し得
るものと考えられる。
【0021】一方ホログラム用記録媒体を保持する方法
として、現在、例えばガラス板塗布タイプのものに対し
ては、ホログラフイツク感光材の塗布されたガラス板を
別のガラス板に屈折率を合わせた液体を介して接触させ
ることによりその液体の表面張力によつて保持する方法
や、ホログラフイツク感光材料の塗布されたガラス板を
真空吸着により保持する方法などが提案されており、ま
たフイルム塗布タイプのものに対しては、当該ホログラ
ム用記録媒体をガラス板に粘着材若しくは接着材により
固着し、又はガラス板に液体による表面張力により保持
した後、当該ガラス板をガラス板塗布タイプのホログラ
ム用記録媒体の場合と同様にして保持する方法や、フイ
ルム自体を真空吸着することにより保持する方法などが
提案されている。
【0022】また実際上ホログラム用記録媒体をこのよ
うに保持するための具体的手段として、ホログラム用記
録媒体を上述の電動ステージ21(図7)に代えて、例
えば図10に示すように構成された記録媒体保持間欠送
り機構によつて保持する方法が提案されている。
【0023】すなわちこの記録媒体保持間欠送り機構3
0においては、ベース板31の一端部に支柱32が植立
されると共に、当該支柱32の上端に送りねじ保持板3
3が固定され、この送りねじ保持板33とベース板31
とによつてそれぞれ一端部及び他端部をそれぞれ回動自
在に枢支されるようにして送りねじ34が配設されてい
る。
【0024】 この送りねじ34には第1及び第2の雌
ねじ部材35A、35Bが螺嵌されていると共に、当該
第1及び第2の雌ねじ部材35A、35Bにはステージ
36が固定されており、かくしてこのステージ36にお
いてホログラフイツク感光材が塗布されたガラス板37
又はホログラフイツク感光材が塗布されたフイルム47
が取り付けられてなるガラス板37を吸着保持し得るよ
うになされている。この場合送りねじ34は、図示しな
い送りねじ駆動機構により必要時に回転駆動させ得るよ
うになされており、これによりステージ36を必要に応
じて上下方向に移動させ得るようになされている。
【0025】これによりこの記録媒体保持間欠送り機構
30においては、ガラス板塗布タイプ及びフイルム塗布
タイプのいずれのホログラム用記録媒体をもステージ3
6において固定保持し得る一方、この固定保持したホロ
グラム用記録媒体を必要時に必要量間欠送りし得るよう
になされている。
【0026】従つて上述のホログラフイツクステレオグ
ラムプリンタ装置10においてホログラム用記録媒体1
2を保持し、間欠送りするための機構としてこのような
構成のものを適用すると共に、送りねじ34の駆動機構
を上述のシステム制御部によつて制御するようにするこ
とによつて、1回のスイツチ操作だけでホログラフイツ
クステレオグラムを得ることのできるホログラフイツク
ステレオグラムプリンタ装置を実現し得るものと考えら
れる。
【0027】 なお図10においては、ホログラフイツ
ク感光材料が塗布されたフイルム38の前面に、入射す
る物体光を1次元方向にのみ拡散させるための1次元拡
散板39と、参照光がホログラム用記録媒体を透過した
後に1次元拡散板39等において反射し、再度ホログラ
ム用記録媒体に戻つてくることによつて不必要な干渉縞
が形成されるのを防ぐためのルーバーフイルム40とが
配置されている。ところが実際上、上述の光重合型フオ
トポリマ(OMNI−DEX)は、紫外線又は可視光L
3(図8(C))の全面露光後、屈折率の変調度を増大
させるために(すなわち記録画像を定着させるため
に)、120〔°C〕の空気中に2時間放置することが推
奨されている。
【0028】このためホログラム用記録媒体としてこの
ようなホログラフイツク感光材を用いたものを採用した
場合には、定着装置まで考えるとプリンタ装置の大型化
につながるだけでなく、露光時間に対して定着時間がか
なり長くかかるために、全体としてのプロセス時間も長
くなる問題があつた。
【0029】一方上述の記録媒体保持間欠送り機構30
(図10)においては、保持したホログラム用記録媒体
を間欠送りしたときに、ステージ36に働く慣性力のた
めに、当該ステージ36の振動が減衰してステージ36
が安定した状態に至るまでにある程度の時間(実験では
2秒程度)を必要とする。
【0030】このため1枚のホログラフイツクステレオ
グラムを得るまでに数十から数百回の間欠送りを必要と
するホログラフイツクステレオグラムプリンタ装置のホ
ログラム用記録媒体の保持間欠送り機構としてこのよう
な構成のものを採用すると、短時間でのホログラフイツ
クステレオグラムの作成(高速プリント化)を実現し難
くなる問題があつた。
【0031】またホログラフイツクステレオグラムプリ
ンタ装置のホログラム用記録媒体の保持間欠送り機構と
してこのような構成のものを採用した場合、上述のよう
に記録媒体保持間欠送り機構30の構成が煩雑である
分、プリンタ装置全体としての構成も煩雑となるため、
ホログラフイツクステレオグラムプリンタ装置を小型化
し難くなつたり、ホログラフイツクステレオグラムプリ
ンタ装置自体の価格が高くなる問題があつた。
【0032】さらにホログラフイツクステレオグラムプ
リンタ装置のホログラム用記録媒体の保持間欠送り機構
としてこのような構成のものを採用した場合、1枚分の
ホログラフイツクステレオグラムに対しては1回のスイ
ツチ操作だけで露光の全工程を行い得るようにすること
ができるものの、ホログラム用記録媒体をステージ36
にセツトし、又は取り外す際に人手を必要とするため、
ホログラム用記録媒体のセツトから露光から排出までの
自動化や連続プリント化を実現し難い問題があつた。
【0033】ここで実際上、上述のようなホログラフイ
ツクステレオグラムプリンタ装置を実現するに際してホ
ログラフイツクステレオグラムを得るまでの自動化及び
連続プリント化を考慮すると、ホログラム用記録媒体と
してフイルム塗布タイプのものを使用し、そのセツト、
露光及び排出までの工程を人手を介さずに行い得るよう
にすることが望ましい。
【0034】この場合においてもこのホログラム用記録
媒体を上述のようにガラス板などに接着したり、液体の
表面張力等によつて保持しようとすると、メンテナンス
フリーにしずらくなるだけでなく、上述のようにガラス
板を1次元的に移動させることが必要となるために機構
が複雑になつたり、コスト的に高くなつたりするおそれ
がある。
【0035】またホログラム用記録媒体としてフイルム
塗布タイプのものを採用する場合、当該ホログラム用記
録媒体を真空吸着により保持することが考えられるが、
このようにするためにはホログラフイツクステレオグラ
ムプリンタ装置自体が大がかりになる他、真空ポンプの
振動が露光部に伝わり、作成されるホログラフイツクス
テレオグラムの画像が劣化するおそれがある。
【0036】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、3次元ハードコピーを短時間にかつ高品質に作成し
得る簡易な構成の3次元画像記録装置を提案しようとす
るものである。
【0037】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、供給される視差画像列の各画像デ
ータに基づく各画像の投影光を順次記録媒体に短冊状又
はドツト状に干渉縞として記録するようになされた3次
元画像記録装置において、テープ状に形成された記録媒
体を、当該記録媒体を長手方向からみて投影光の入射位
置の前後位置を所定の引つ張り力テンシヨンを与えなが
ら支持するように保持すると共に、保持した記録媒体を
必要に応じて当該記録媒体の長手方向又は幅方向に所定
量間欠送りする記録媒体保持間欠送り手段と、記録媒体
保持間欠送り手段により保持された記録媒体の投影光の
入射位置に、当該投影光の入射方向又はこれと逆方向か
ら記録媒体の幅方向の全面又はほぼ全面に亘つて接触す
るように、投影光を所定の1次元方向のみに拡散させる
光学部品を押しつける光学部品押しつけ手段とを設ける
ようにした。
【0038】このようにすることによつて、記録媒体を
簡易な構成で保持し、間欠送りすることができ、また間
欠送り後において、投影光の入射位置の前後間での記録
媒体の振動を速やかにかつ確実に抑えることができる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施例を詳述する。
【0040】(1)実施例によるホログラムプリンタシ
ステムの全体構成 図1において、50は全体として本発明を適用したホロ
グラムプリンタシステムを示し、データ処理部51、制
御用コンピユータ52及びホログラフイツクステレオグ
ラムプリンタ装置53から構成されている。
【0041】データ処理部51は、視差画像列撮影装置
54から出力される、実物体を横方向の異なる複数の観
察点から撮影(多眼式カメラによる同時撮影又は移動式
カメラによる連続撮影)することにより得られた複数画
像分の画像データD2A、又はコンピユータ55から出
力される、横方向に順次視差を与えて作成された複数の
CAD画像やCG画像等のレンダリング画像データD2
Bに基づいて視差画像列を生成し、当該視差画像列の各
画像データD2A、D2Bに対して所定のホログラム用
の画像処理を施した後、これらをメモリ又はハードデイ
スク等の記録媒体56に仮記録する。
【0042】またデータ処理部21は、この後の露光動
作時、用記録媒体56に記録されたこれら視差画像列の
各画像データD2A、D2Bを順番に読み出し、順次こ
れらを制御用コンピユータ52に送出する。制御用コン
ピユータ52においては、露光動作時、データ処理部5
1から供給される視差画像列の各画像データD2A、D
2Bに基づいて、上述したホログラフイツクステレオグ
ラムプリンタ装置10(図6)のシステム制御部と同様
にしてホログラフイツクステレオグラムプリンタ装置5
0のシヤツタ13、LCD11及び図示しない記録媒体
保持間欠送り部をそれぞれ駆動制御する。
【0043】実際上ホログラフイツクステレオグラムプ
リンタ装置53は、図6との対応部分に同一符号を付し
た図2に示すように、電動ステージ21に代えて図3の
ように構成された記録媒体保持間欠送り部57を適用し
ている点を除いてホログラフイツクステレオグラムプリ
ンタ装置10(図6)と同様に形成されると共に、当該
記録媒体保持間欠送り部57は、後述のように制御用コ
ンピユータ52の制御のもとに、必要に応じてホログラ
ム用記録媒体58を1ホログラム片分だけ間欠送りし得
るようになされている。
【0044】かくしてこのホログラムプリンタシステム
50においては、ホログラフイツクステレオグラムプリ
ンタ装置53の記録媒体保持間欠送り部57に所定状態
にセツトされたホログラム用記録媒体58に対して、デ
ータ処理部51の記録媒体56から読み出された視差画
像列の各画像データD2A、D2Bに基づく画像を順次
短冊状に記録し得、これにより当該視差画像列に基づく
ホログラフイツクステレオグラムを作成し得るようにな
されている。
【0045】(2)ホログラム用記録媒体及びホログラ
フイツクステレオグラムプンリタ装置の記録媒体保持間
欠送り部の構成 ここで実際上このホログラムプリントシステム50の場
合、ホログラム用記録媒体58としては、図4に示すよ
うに、テープ状に形成されたフイルムベース材60の一
面上に光重合型フオトポリマ(例えばOMNI−DE
X)からなるフオトポリマ層61が形成されると共に、
当該フオトポリマ層61上にカバーシート62が被着さ
れることにより形成されたフイルム塗布タイプのものが
用いられている。またホログラム用記録媒体58は、図
3に示すように、ローラ70に巻き付けられた状態でフ
イルムカートリツジ71内に収納されており、当該フイ
ルムカートリツジ71内から容易に引き出し得るように
なされている。
【0046】一方ホログラフイツクステレオグラムプリ
ンタ装置53の記録媒体保持間欠送り部57において
は、図3からも明らかなように、所定位置に装填された
フイルムカートリツジ71内のローラ70を所定のトル
クをもつて回転自在に軸支すると共に、当該フイルムカ
ートリツジ71から引き出されたホログラム用記録媒体
58を間欠送り用ローラ72とローラ73とで挟み込む
ようにして保持し得るようになされ、これにより当該ホ
ログラム用記録媒体58をローラ70及び間欠送り用ロ
ーラ72間において物体光(レーザ光L1)と垂直に位
置させ得るようになされている。
【0047】この場合ローラ70及び間欠送り用ローラ
72は、図示しないトーシヨンコイルばねにより互いに
離反する方向に付勢されており、これによりローラ70
及び間欠送り用ローラ72間に掛け渡されるようにロー
デイングされたホログラム用記録媒体58に対して所定
の引つ張り力テンシヨンを与え得るようになされてい
る。
【0048】またこれらローラ70及び間欠送り用ロー
ラ72間には、ホログラム用記録媒体とほぼ同じ幅の1
次元拡散板74及びルーバフイルム75を湾曲させた状
態で一体に貼合わせることにより形成された剛体でなる
光学部材76が物体光の入射位置に対応させて配置され
ると共に、当該光学部品76は、図示しない光学部品駆
動機構により、矢印bで示すホログラム用記録媒体58
と近接又は離反する方向に移動自在に保持されている。
【0049】この場合光学部品駆動機構は、露光動作開
始前に制御コンピユータ52(図1)から供給される制
御信号S11(図1)に基づいて駆動し、光学部品76
をホログラム用記録媒体58に近接する方向に移動させ
ることにより当該光学部品76の湾曲した先端部を図3
のようにローラ70及び間欠送り用ローラ72間にロー
デイングされたホログラム用記録媒体58の物体光の入
射位置に押しつけるようになされている。
【0050】これによりこのホログラフイツクステレオ
グラムプリンタ装置53においては、この光学部品76
によつてローラ70及び間欠送り用ローラ72間におけ
るホログラム用記録媒体58の微小振動を抑え得るよう
になされ、これにより明るい(回折効率の高い)ホログ
ラフイツクステレオグラムを得ることができるようにな
されている。
【0051】このため光学部品76のホログラム用記録
媒体58と接触する先端部には両端部及び中央部が突出
するようにクラウン状の曲率がつけられており、これに
より当該光学部品76の先端部をホログラム用記録媒体
58の幅方向の両端部及び中央部に平均的に接触させて
ローラ70及び間欠送り用ローラ72間におけるホログ
ラム用記録媒体58の微小振動をその幅方向に偏りなく
確実に抑え得るようになされている。
【0052】一方間欠送り用ローラ72においては、図
示しないステツピングモータから出力される回転力に基
づいて矢印cで示す方向に自在に回転し得るようになさ
れている。この場合このステツピングモータは、1画像
分の露光終了毎に制御コンピユータ52(図1)から供
給される制御信号S11に基づいて駆動することにより
間欠送り用ローラ72を順次所定角度だけ回転させるよ
うになされ、これによりホログラム用記録媒体58を1
ホログラム片分だけ送るようになされている。
【0053】またホログラム用記録媒体58の進路のう
ち間欠送り用ローラ72よりも後段には、当該進路に沿
つて紫外線ランプ77が配設されており、これにより間
欠送り用ローラ72によつて送られてくるホログラム用
記録媒体58の露光部分に対してモノマ30(図9)の
拡散を終了させるための紫外線L3を所定パワーで照射
し得るようになされている。
【0054】さらにホログラム用記録媒体58の進路の
うち紫外線ランプ77の後段には、回転自在に軸支され
たヒートローラ78と、一対の送り排出用送りローラ7
9A、79Bと、カツタ80とが順次配設されており、
排出用送りローラ79A、79Bは、ホログラム用記録
媒体58をカバーシート62(図4)がヒートローラ7
8の周側面に半周に亘つて密着した状態に巻きつくよう
に保持するようになされている。
【0055】この場合ヒートローラ78においては、内
部に図示しない加熱手段が設けられており、これにより
その周側面が約120 〔°C〕程度の温度を保ち得るよう
になされている。
【0056】これは例えば図5に示すように、露光後の
光重合フオトポリマ(OMNI−DEX)81を、120
〔°C〕の一定温度を保つように温度制御された加熱プ
レート82と、上側からばね力で押さえつけられたガラ
ス板83との間に挟み込んで5分間加熱することによつ
て、120 〔°C〕で2時間雰囲気加熱した場合と同じ程
度の屈折率変調度が得られることが実験により確認でき
たためであり、従つてこのホログラフイツクステレオグ
ラムプリント装置53では、ホログラム用記録媒体58
のフオトポリマ層61(図4)の露光部分をヒートロー
ラ78によつてカバーシート62(図4)を介して加熱
することにより、その屈折率変調度を増加させ、記録画
像を定着させ得るようになされている。
【0057】このため排出用送りローラ79A、79B
の図示しない駆動機構(以下、これを排出用送りローラ
駆動機構と呼ぶ)は、ホログラム用記録媒体58の間欠
送り時、制御用コンピユータ52(図1)から出力され
る制御信号S11に基づいて、排出用送りローラ79
A、79Bを間欠送り用ローラ72と同期させて回転さ
せるようになされ、これによりホログラム用記録媒体5
8を間欠送り用ローラ72及び排出用送りローラ79
A、79B間において弛むことなくカバーシート62
(図3)が確実にヒートローラ78の周側面に密着した
状態に保持し得るようになされている。
【0058】またカツタ80の図示しない駆動機構(以
下、これをカツタ駆動機構と呼ぶ)は、制御用コンピユ
ータ52(図1)から供給される制御信号S11に基づ
いて、ホログラム用記録媒体58に視差画像列の各画像
データD2A、D2Bに基づく各画像が記録された後、
当該ホログラム用記録媒体58の画像が記録された全て
の領域部分がカツタ80よりも外部に排出された段階で
カツタ80を駆動させることによりこの部分を他の部分
から切り離すようになされ、これによりホログラム用記
録媒体58の視差画像列の各画像データD2A、D2B
が記録された部分を1枚のホログラフイツクステレオグ
ラムとして外部に排出し得るようになされている。
【0059】(3)実施例の動作及び効果 以上の構成において、このホログラムプリンタシステム
50では、露光動作時、まず制御用コンピユータ52が
ホログラフイツクステレオグラムプリンタ装置53の記
録媒体保持間欠送り部57に含まれる上述の光学部品駆
動機構に制御信号S11を送出することによりこれを駆
動させ、かくして光学部品76の湾曲した先端部をロー
ラ70及び間欠送り用ローラ72間にローデイングされ
たホログラム用記録媒体58に所定圧力で押しつける。
【0060】次いで制御用コンピユータ52は、データ
処理部51から供給される視差画像列の各画像データD
2A、D2Bに基づいてホログラフイツクステレオグラ
ムプリンタ装置53のLCD11を駆動させ、かくして
当該LCD11に1つの画像データD2A、D2Bに基
づく画像を表示させる。
【0061】さらに制御用コンピユータ52は、ホログ
ラフイツクステレオグラムプリンタ装置53のシヤツタ
13(図2)を開かせることによりレーザ光源14(図
2)から発射されたレーザ光L1をLCD11を通して
ホログラフイツクステレオグラムプリンタ装置53の記
録媒体保持間欠送り部57に保持されたホログラム用記
録媒体58に入射させ、かくして当該LCD11に表示
された画像をホログラム用記録媒体58の所定領域内に
短冊状に記録させる。
【0062】続いて制御用コンピユータ52は、この画
像のホログラム用記録媒体58への記録が終了すると、
ホログラフイツクステレオグラムプリンタ装置53の記
録媒体保持間欠送り部57に含まれる上述のステツピン
グモータと、排出用送りローラ駆動機構とに制御信号S
11を送出してこれらを駆動させることにより、ホログ
ラム用記録媒体58を1ホログラム片分だけ送らせる。
【0063】さらに制御用コンピユータ52は、この後
データ処理部51から供給される視差画像列の各画像デ
ータD2A、D2Bに基づいてホログラフイツクステレ
オグラムプリンタ装置53のLCD11に続く画像を表
示させると共に、この後上述と同様の動作を順次繰り返
すことにより、データ処理部51から供給される視差画
像列の各画像データD2A、D2Bに基づく各画像をホ
ログラム用記録媒体58に順次短冊状に記録させる。
【0064】このときホログラフイツクステレオグラム
プリンタ装置53の記録媒体保持間欠送り部57内部で
は、順次間欠送りされるホログラム用記録媒体58の露
光部分のフオトポリマ層61(図4)に対して紫外線ラ
ンプ77(図3)から発射された紫外線L3を全面に亘
つて照射することにより当該露光部分のモノマ25(図
9の重合を完了させ、この後当該露光部分をヒートロー
ラ78によりカバーシート62(図3)を介して加熱す
ることにより記録画像を定着させた後、これをホログラ
ム用記録媒体58の間欠送りに伴つて順次外部に送り出
す。
【0065】さらにこの後ホログラム用記録媒体58の
画像が記録された部分が全て外部に送り出されると、カ
ツタ駆動機構が制御用コンピユータ52から供給される
制御信号S11に基づいてカツタ80を駆動させ、作成
されたホログラフイツクステレオグラムを他のホログラ
ム用記録媒体58から切り離し、かくしてこれを外部に
排出する。
【0066】ここでこのホログラフイツクステレオグラ
ムプリンタ装置50では、ホログラム用記録媒体58と
してテープ状に形成されたフイルム塗布タイプのものを
用い、当該ホログラム用記録媒体58を互いに離反する
方向にばね性をもたせたローラ70及び間欠送り用ロー
ラ72間に掛け渡すように保持すると共に、当該保持し
たホログラム用記録媒体58を間欠送り用ローラ72を
回転させるようにして間欠送りを行つている。
【0067】従つてこのホログラフイツクステレオグラ
ムプリンタ装置53では、ホログラム用記録媒体58を
間欠送りした直後に当該ホログラム用記録媒体58に働
く移動方向の慣性力がそれ自身に働くものだけであるた
め大きなものとはならない。
【0068】またこのホログラフイツクステレオグラム
プリンタ装置53では、先端部が湾曲した光学部品76
の当該先端部をローラ70及び間欠送り用ローラ72間
にローデイングされたホログラム用記録媒体58に食い
込ませるようになされているため、ホログラム用記録媒
体58の物体光の入射方向と平行な方向での振動をこの
光学部品によつて確実かつ速やかに抑えることができ
る。
【0069】実際上実験によれば、光学部品76を食い
込ませた状態でホログラム用記録媒体58を間欠送りし
た後、ローラ70及び間欠送り用ローラ72間にローデ
イングされたホログラム用記録媒体58が安定した状態
に達するまでに0.5 秒程度の時間しか要しないことが確
認できた。
【0070】従つてホログラム用記録媒体58をテープ
状に形成すると共に、当該ホログラム用記録媒体58を
このように保持することによつて、ホログラフイツクス
テレオグラムプリンタ装置の高速プリント化を実現で
き、またホログラム用記録媒体58の振動を確実に抑え
得る分、高画質なホログラフイツクステレオグラムを作
成することのできるホログラフイツクステレオグラムプ
リンタ装置53を得ることができる。
【0071】さらにこのホログラフイツクステレオグラ
ムプリンタ装置53では、上述のようにホログラム用記
録媒体58をローラ70及び間欠送り用ローラ72間に
掛け渡すように保持すると共に、当該ホログラム用記録
媒体58の間欠送り用ローラ72を回転駆動させること
により行つている。従つてこのホログラフイツクステレ
オグラムプリンタ装置53では、記録媒体保持間欠送り
部57を極めて簡易に構築することができ、その分ホロ
グラフイツクステレオグラムプリンタ装置53の小型化
及び低コスト化を図ることができる。
【0072】以上の構成によれば、ホログラム用記録媒
体58としてテープ状のフイルム塗布タイプのものを適
用し、当該ホログラム用記録媒体58を一対のローラ7
0及び間欠送り用ローラ72間を掛け渡すように保持す
ると共に、露光時、当該ローラ70及び間欠送り用ロー
ラ72間にローデイングされたホログラム用記録媒体5
8に対して光学部品76の湾曲した先端部を押しつける
ようにしたことにより、ホログラム用記録媒体58を間
欠送りした後速やかに安定した状態に戻り得るように保
持することができ、かくしてホログラフイツクステレオ
グラムを短時間にかつ高品質に作成し得る簡易な構成の
ホログラフイツクステレオグラムプリンタ装置を実現で
きる。
【0073】(4)他の実施例 なお上述の実施例においては、ホログラム用記録媒体5
8のホログラフイツク感光材として、デユポン社製のO
MNI−DEXを適用するようにした場合について述べ
たが、本発明はこれに限らず、要は、現像処理を必要と
しないホログラフイツク感光材であるならば、この他種
々のホログラフイツク感光材を適用できる。
【0074】また上述の実施例においては、本発明を横
方向のみに視差情報をもつホログラフイツクステレオグ
ラムを作成し得るようになされたホログラムプリンタシ
ステム50に適用するようにした場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、縦方向のみの視差情報をも
つホログラフイツクステレオグラムを作成し得るように
なされたホログラムプリンタシステムや、横方向及び縦
方向の両方の視差情報をもつホログラフイツクステレオ
グラムを作成し得るようになされたホログラムプリンタ
システムにも適用することができる。
【0075】さらに上述の実施例においては、テープ状
に形成されたホログラム用記録媒体58を保持し、間欠
送りする記録媒体保持間欠送手段としてローラ70及び
間欠送り用ローラ72を適用するようにした場合につい
て述べたが、本発明はこれに限らず、例えばテープ状に
形成したホログラム用記録媒体の幅方向の両端部にそれ
ぞれその長手方向に沿つて送り穴(パーフオレーシヨ
ン)を設け、当該送り穴を利用してスプロケツトにより
ホログラム用記録媒体を保持し、間欠送りするようにし
ても良く、要は、ホログラム用記録媒体を長手方向から
みて物体光の入射位置の前後位置を支持するように保持
すると共に、保持したホログラム用記録媒体を必要に応
じて当該ホログラム用記録媒体の長手方向に所定量間欠
送りするホログラム用記録媒体を保持し、間欠送りする
ことができるのであれば、記録媒体保持間欠送手段とし
てはこの他種々の構成のものを適用できる。なお本発明
を縦方向のみ、又は横方向及び縦方向の両方向に視差情
報をもつホログラフイツクステレオグラムを作成し得る
ようになされたホログラムプリンタシステムに適用する
場合、記録媒体保持間欠送手段がホログラム用記録媒体
を横方向にも(すなわち2次元方向に)移動させ得るよ
うに当該記録媒体保持間欠送手段を構築する必要があ
る。
【0076】さらに上述の実施例においては、ホログラ
フイツクステレオグラムプリンタ装置53を図2のよう
に構成するようにした場合について述べたが、本発明は
これに限らず、要は、データ処理部51の記録媒体56
から読みだされる視差画像列の各画像データD2A、D
2Bをホログラム用記録媒体58に短冊状又はドツト状
に記録することができるのであれば、ホログラム用記録
媒体58に対する参照光の入射方向や各レンズなどの
数、種類及び組み合わせとしてはこの他種々の数、種類
及び組み合わせを適用できる。
【0077】さらに上述の実施例においては、ホログラ
ム用記録媒体58に視差画像列の各画像データD2A、
D2Bに基づく画像を単色で記録するようにした場合に
ついて述べたが、本発明はこれに限らず、各画像をホロ
グラム用記録媒体58にカラー画像として記録し得るよ
うにホログラフイツクステレオグラムプリンタ装置53
を構築するようにしても良い。この場合3原色(赤色、
緑色及び青色)分のレーザ光源を用意し、これら各レー
ザ光源から発射される赤色、緑色又は青色の各レーザ光
をそれぞれ個別に用意したLCDを透過させた後、合成
するようにホログラフイツクステレオグラムプリンタ装
置の光学系を構築するようにすれば良い。
【0078】さらに上述の実施例においては、レーザ光
源14から発射されたレーザ光L1のオンオフをシヤツ
タ13により行うようにした場合について述べたが、本
発明はこれに限らず、例えばレーザ光源14として半導
体レーザを適用するようにして、光源側でレーザ光L1
のオンオフを行うようにしても良い。
【0079】さらに上述の実施例においては、ローラ7
0及び間欠送り用ローラ72間にローデイングされたホ
ログラム用記録媒体58に対して押しつける部品として
1次元拡散板74及びルーバーフイルム75からなる光
学部品76を適用するようにした場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、この他種々の部品を適用で
きる。
【0080】この場合ホログラフイツクステレオグラム
プリンタ装置が参照光を物体光とホログラム用記録媒体
58の同じ側(表側とする)から入射させるようなタイ
プのもので、かつ部品をホログラム用記録媒体58の裏
側から押しつけるようにする場合には、その部品として
は光透過型以外のものであつても良く、それ以外の場合
にはホログラム用記録媒体58に押しつける部品として
光透過型であることが必要となるが、その構成としては
種々の構成のものを適用できる。
【0081】さらに上述の実施例においては、光学部品
76のホログラム用記録媒体58と接触する先端部に両
端部及び中央部が突出するようにクラウン状の曲率を付
けるようにした場合について述べたが、本発明はこれに
限らず、要は物体光の入射方向又はこれと逆方向からホ
ログラム用記録媒体58の幅方向の全面又はほぼ全面に
亘つて接触することができるのであれば、光学部品76
の形状としては、この他種々の形状を適用できる。
【0082】さらに上述の実施例においては、本発明を
図2のように構成されたホログラフイツクステレオグラ
ムプリンタ装置53に適用するようにした場合について
述べたが、本発明はこれに限らず、要は、供給される視
差画像列の各画像データD2A、D2Bに基づく各画像
の投影光(物体光)を順次ホログラム用の記録媒体に短
冊状又はドツト状に干渉縞として記録することにより3
次元ハードコピーを得ることができるようになされた3
次元画像記録装置であるのならば、この他種々の構成の
3次元画像記録装置に適用することができる。
【0083】さらに上述の実施例においては、光学部品
駆動機構が光学部品76を常にローラ70及び間欠送り
用ローラ72間に押しつけるようにした場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、例えば間欠送り用ロー
ラ72によつてホログラム用記録媒体58が間欠送りさ
れる際には、光学部品76をホログラム用記録媒体から
引き離すように光学部品駆動機構を駆動させるようにし
ても良い。
【0084】さらに上述の実施例においては、ローラ7
0及び間欠送り用ローラ72に互いに離反する方向に付
勢する付勢手段としてトーシヨンコイルばねを適用する
ようにした場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、この他種々の付勢手段を適用できる。
【0085】さらに上述の実施例においては、ホログラ
ム用記録媒体58に記録された画像を当該ホログラム用
記録媒体58を加熱して定着させる加熱定着手段として
内部に加熱手段が設けられたヒートローラ78を適用す
るようにした場合について述べたが、本発明はこれに限
らず、ホログラム用記録媒体58に記録された画像を当
該ホログラム用記録媒体58を加熱して定着させる加熱
定着手段としてはこの他種々の加熱定着手段を適用でき
る。
【0086】さらに上述の実施例においては、画像が記
録されたホログラム用記録媒体58の露光部分のモノマ
25の光重合を完了させるようにする手段として、当該
ホログラム用記録媒体58の露光部分に紫外線を照射す
るようにした場合について述べたが、本発明はこれに限
らず、ホログラム用記録媒体58の露光部分に紫外線以
外の光線(可視光)を照射するようにしても良い。
【0087】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、供給され
る視差画像列の各画像データに基づく各画像の投影光を
順次記録媒体に短冊状又はドツト状に干渉縞として記録
するようになされた3次元画像記録装置において、テー
プ状に形成された記録媒体を、当該記録媒体を長手方向
からみて投影光の入射位置の前後位置を所定の引つ張り
力テンシヨンを与えながら支持するように保持すると共
に、保持した記録媒体を必要に応じて当該記録媒体の長
手方向又は幅方向に所定量間欠送りする記録媒体保持間
欠送り手段と、記録媒体保持間欠送り手段により保持さ
れた記録媒体の投影光の入射位置に、当該投影光の入射
方向又はこれと逆方向から記録媒体の幅方向の全面又は
ほぼ全面に亘つて接触するように、投影光を所定の1次
元方向のみに拡散させる光学部品を押しつける光学部品
押しつけ手段とを設けるようにしたことにより、記録媒
体を簡易な構成で保持し、間欠送りすることができると
共に、間欠送り後において、投影光の入射位置の前後間
における記録媒体の振動を速やかにかつ確実に抑えるこ
とができ、かくして3次元ハードコピーを短時間にかつ
高品質に作成し得る簡易な構成の3次元画像記録装置を
実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例によるホログラムプリンタシステムの全
体構成を示す略線図である。
【図2】ホログラフイツクステレオグラムプリンタ装置
の構成を示す略線図である。
【図3】記録媒体保持間欠送り部の構成を示す略線図で
ある。
【図4】ホログラム用記録媒体の構成を示す断面図であ
る。
【図5】実験による光重合型フオトポリマの定着方法の
説明に供する断面図である。
【図6】ホログラフイツクステレオグラムの作成手順の
説明に供する略線図である。
【図7】ホログラフイツクステレオグラムプリンタ装置
の一構成例を示す略線図である。
【図8】ホログラフイツク感光材の説明に供する図表で
ある。
【図9】光重合型フオトポリマの感光プロセスの説明に
供する略線図である。
【図10】従来提案された記録媒体保持間欠送り機構を
示す側面図である。
【符号の説明】
11……LCD、12、58……ホログラム用記録媒
体、13……シヤツタ、、14……レーザ光源、50…
…ホログラムプリンタシステム、51……データ処理
部、52……制御用コンピユータ、53……ホログラフ
イツクステレオグラムプリンタ装置、57……記録媒体
保持間欠送り部、60……フイルムベース材、61……
フオトポリマ層、62……カバーシート、70……ロー
ラ、72……間欠送り用ローラ、74……一次元拡散
板、75……ルーバーフイルム、76……光学部品、7
7……紫外線ランプ、78……ヒートローラ、L1……
レーザ光、L3……紫外線。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】供給される視差画像列の各画像データに基
    づく各画像の投影光を順次記録媒体に短冊状又はドツト
    状に干渉縞として記録するようになされた3次元画像記
    録装置において、 テープ状に形成された上記記録媒体を、当該記録媒体を
    長手方向からみて上記投影光の入射位置の前後位置を
    定の引つ張り力テンシヨンを与えながら支持するように
    保持すると共に、保持した上記記録媒体を必要に応じて
    当該記録媒体の長手方向又は幅方向に所定量間欠送りす
    る記録媒体保持間欠送手段と、 上記記録媒体保持間欠送り手段により保持された上記記
    録媒体の上記投影光の入射位置に、当該投影光の入射方
    向又はこれと逆方向から上記記録媒体の幅方向の全面又
    はほぼ全面に亘つて接触するように、投影光を所定の1
    次元方向のみに拡散させる光学部品を押しつける光学部
    押しつけ手段とを具えることを特徴とする3次元画像
    記録装置。
  2. 【請求項2】上記光学部品押しつけ手段は、 上記記録媒体保持間欠送手段により上記記録媒体が間
    欠送りされる際も上記光学部品を上記記録媒体に押しつ
    けた上記を保持することを特徴とする請求項1に記載の
    3次元画像記録装置。
  3. 【請求項3】上記光学部品押しつけ手段は、 上記記録媒体保持間欠送手段により上記記録媒体が間
    欠送りされる際、上記光学部品を上記記録媒体から引き
    離すことを特徴とする請求項1に記載の3次元画像記録
    装置。
  4. 【請求項4】上記記録媒体は、 テープ状のフイルムベース材と、 上記フイルムベース材上に形成された光重合フオトポリ
    マからなるフオトポリマ層と、 上記フオトポリマ層上に被着されたテープ状のカバーシ
    ートとを具えることを特徴とする請求項1に記載の3次
    元画像記録装置。
  5. 【請求項5】上記記録媒体保持間欠送手段は、 上記記録媒体を、当該記録媒体の長手方向からみて上記
    投影光の入射位置の前位置又は後位置をそれぞれ支持す
    る第1及び第2の支持手段と、 上記第1及び第2の支持手段に対して、当該第1及び第
    2の支持手段が互いに離反する方向に付勢する付勢手段
    とを具えることを特徴とする請求項1に記載の3次元画
    像記録装置。
  6. 【請求項6】上記光学部品は、 上記投影光を上記所定の1次元方向のみに拡散させる1
    次元拡散板と、 上記記録媒体の裏面側から入射する上記投影光の参照光
    が上記記録媒体を透過した後上記1次元拡散板で反射
    し、再び上記記録媒体に入射するのを防止するルーバー
    フイルムとを湾曲させた状態で一体に貼合せた剛体
    なり、 上記光学部品押しつけ手段は、上記光学部品の湾曲した
    先端部を上記投影光の入射方向から上記記録媒体に押し
    つけることを特徴とする請求項1に記載の3次元画像記
    録装置。
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