JPH10123922A - ホログラフィックステレオグラム並びにその作成装置及び再生方法 - Google Patents

ホログラフィックステレオグラム並びにその作成装置及び再生方法

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JPH10123922A
JPH10123922A JP27358196A JP27358196A JPH10123922A JP H10123922 A JPH10123922 A JP H10123922A JP 27358196 A JP27358196 A JP 27358196A JP 27358196 A JP27358196 A JP 27358196A JP H10123922 A JPH10123922 A JP H10123922A
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JP
Japan
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holographic stereogram
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hologram
image
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Withdrawn
Application number
JP27358196A
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English (en)
Inventor
Akira Shirokura
明 白倉
Nobuhiro Kihara
信宏 木原
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Publication of JPH10123922A publication Critical patent/JPH10123922A/ja
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03HHOLOGRAPHIC PROCESSES OR APPARATUS
    • G03H1/00Holographic processes or apparatus using light, infrared or ultraviolet waves for obtaining holograms or for obtaining an image from them; Details peculiar thereto
    • G03H1/26Processes or apparatus specially adapted to produce multiple sub- holograms or to obtain images from them, e.g. multicolour technique
    • G03H1/268Holographic stereogram

Landscapes

  • Holo Graphy (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回折効率に優れ、明るいホログラフィックス
テレオグラム並びにその作成装置及び再生方法を提案す
る。 【解決手段】 ホログラフィックステレオグラムには、
視差画像列の各画像が要素ホログラムとして順次記録さ
れた記録媒体30に1次元拡散板が接着されている。ま
た、このホログラフィックステレオグラムを作成する作
成装置は、視差画像列の各画像が要素ホログラムとして
記録された記録媒体30に1次元拡散板を接着する接着
機構を備える。また、このホログラフィックステレオグ
ラムの再生方法は、視差画像列の各画像が要素ホログラ
ムとして記録媒体30に順次記録されたホログラフィッ
クステレオグラムを再生する際に、視差号像列の各画像
が要素ホログラムとして記録された記録媒体30と、1
次元拡散板とを重ね合わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、実写画像やコンピュー
タ生成画像等を3次元認識することができるホログラフ
ィックステレオグラム並びにその作成装置及び再生方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】ホログラフィックステレオグラムは、被
写体を異なる観察点から順次撮影することにより得られ
た多数の画像を原画として、これらを1枚のホログラム
用記録媒体に短冊状又はドット状の要素ホログラムとし
て順次記録することにより作成される。
【0003】例えば、横方向のみに視差情報をもつホロ
グラフィックステレオグラムでは、図8に示すように、
被写体100を横方向の異なる観察点から順次撮影する
ことにより得られた複数の原画101a〜101eが、
短冊状の要素ホログラムとしてホログラム用記録媒体1
02に順次記録される。
【0004】このホログラフィックステレオグラムは、
これをある位置から片方の目でみた場合、各要素ホログ
ラムの一部分の画像情報の集合体である2次元画像が見
え、目の位置を水平に動かせば、各要素ホログラムの別
の部分の画像情報の集合体である2次元画像が見える。
したがって、このホログラフィックステレオグラムを観
察者が両目でみたときには、左右の目の位置が横方向で
若干異なるため、それぞれに写る2次元画像は、若干異
なるものとなる。これにより、観察者は、視差を感じ、
3次元画像として認識される。
【0005】ホログラフィックステレオグラムを作成す
る際に、それぞれの要素ホログラムは、レーザ光源から
出射された干渉性の良いレーザ光をハーフミラーによっ
て分割し、一つは画像表示手段により2次元画像変調さ
れた物体光として、一つは参照光として、感光材料であ
るホログラム用記録媒体に集光することによって形成さ
れる。すなわち、要素ホログラムは、ホログラム用記録
媒体の屈折率の変化として干渉稿を記録することによっ
て形成される。
【0006】このようなホログラフィックステレオグラ
ムの作成装置は、要素ホログラムを記録する際、ホログ
ラム用記録媒体を完全に固定し、参照光及び物体光の波
長オーダー程度の微小な振動もないように固定すること
が望ましい。また、ホログラフィックステレオグラムの
作成装置は、図9に示すように、ホログラム用記録媒体
110を移動させる記録媒体送り機構により所定量のホ
ログラム用記録媒体110を速やかに送り、停止後、ホ
ログラム用記録媒体110の振動をできるだけ残さない
ことが望ましい。
【0007】そこで、ホログラム用記録媒体110に
は、図9に示すように、間欠送り用ローラ111とロー
ラ112との間に、光学部品113が当接されている。
この光学部品113は、1次元拡散板114とルーバフ
ィルム115とを湾曲させた状態で一体に貼合わせてな
る。この光学部品113は、ホログラム用記録媒体11
0に対して当接されて配置されることによってホログラ
ム用記録媒体110の微小な振動を抑制させる。
【0008】この光学部品113は、物体光を縦方向に
拡散させる1次元拡散板114と、参照光がホログラム
用記録媒体110を透過して1次元拡散板114等によ
って反射されて再度ホログラム用記録媒体110に入射
するのを防止するルーバフィルム115とからなる。
【0009】上記の1次元拡散板114は、例えばレン
チキュラレンズのようなものであり、光を1方向のみに
拡散させるものである。したがって、1次元拡散板11
4は、ホログラフィックステレオグラムに縦方向の視野
角を持たせる。すなわち、この1次元拡散板114によ
って、物体光が縦方向、すなわち作成される要素ホログ
ラムの長軸方向に拡散され、これにより、作成されるホ
ログラフィックステレオグラムは縦方向の視野角を有す
ることとなる。
【0010】ルーバフィルム115は、微細な簾状の格
子を有する光学部材であり、ホログラム用記録媒体11
0を透過した参照光が1次元拡散板114によって反射
されて、再びホログラム用記録媒体110に入射するの
を防止するためのものである。参照光がホログラム用記
録媒体110を透過した後、1次元拡散板114等によ
って反射されホログラム用記録媒体110に入射する
と、この反射光によってホログラム用記録媒体110に
不要な干渉稿が形成されてしまう。そこで、ルーバフィ
ルム115を、1次元拡散板114とホログラム用記録
媒体110との間に配することによって、ホログラム用
記録媒体110を透過した参照光が再びホログラム用記
録媒体110に入射することを防止する。
【0011】このようにホログラフィックステレオグラ
ムプリンタ装置は、ホログラフィックステレオグラムを
作成する際に、1次元拡散板114とルーバフィルム1
15とからなる光学部品113をホログラム用記録媒体
110に当接して要素ホログラムの記録を行うので、ホ
ログラム用記録媒体110の微小な振動を抑制するとと
もに、再生時に縦方向の視野角を大きくすることが可能
である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述のホログラフィッ
クステレオグラムの作成装置は、1次元拡散板114と
ルーバフィルム115からなる光学部品113をホログ
ラム用記録媒体110に当接して要素ホログラムの記録
を行っている。
【0013】しかしながら、このホログラフィックステ
レオグラムの作成装置では、光学部品113をホログラ
ム用記録媒体110に当接させて記録を行うので、ホロ
グラム用記録媒体110に照射されるレーザ光に損失が
生ずる。すなわち、光学部品113によって、ホログラ
ム用記録媒体110に照射されるレーザ光の光パワーが
小さくなり、その結果、作成されるホログラフィックス
テレオグラムの回折効率が低下してしまう。
【0014】そこで、本発明は、このような問題点に鑑
みて提案されたものであり、回折効率に優れ、明るい再
生像が得られるホログラフィックステレオグラム並びに
その作成装置及び再生方法を提案することを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決する本
発明にかかるホログラフィックステレオグラムは、視差
画像列の各画像が要素ホログラムとして順次記録された
記録媒体に1次元拡散板が接着されていることを特徴と
するものである。
【0016】このように構成されたホログラフィックス
テレオグラムは、記録媒体に1次元拡散板が接着されて
いるので、再生時において、縦方向の視野角を大きくす
ることが可能である。しかも、ホログラフィックステレ
オグラムの作成時、1次元拡散板が不要であり、要素ホ
ログラムを記録した後に1次元拡散板を接着させるの
で、この1次元拡散板の拡散方向に視野角を広げられ
る。
【0017】本発明にかかるホログラフィックステレオ
グラムの作成装置は、視差画像列の各画像が要素ホログ
ラムとして順次記録された記録媒体に1次元拡散板を接
着する接着機構を備えることを特徴とするものである。
【0018】このホログラフィックステレオグラムの作
成装置では、接着機構によって記録媒体と1次元拡散板
とを接着する。このホログラフィックステレオグラムの
作成装置は、要素ホログラムを記録した後に記録媒体と
1次元拡散板とを接着するので、記録時に1次元拡散板
が不要となり、再生時に1次元方向の視野角を大きくす
ることが可能である。
【0019】また、本発明にかかるホログラフィックス
テレオグラムの再生方法は、視差画像列の各画像が要素
ホログラムとして記録媒体に順次記録されたホログラフ
ィックステレオグラムを再生する際に、視差号像列の各
画像が要素ホログラムとして記録された記録媒体と、1
次元拡散板とを重ね合わせることを特徴とするものであ
る。
【0020】したがって、ホログラフィックステレオグ
ラムの再生方法は、再生時において、縦方向の視野角を
大きくすることが可能である。しかも、ホログラフィッ
クステレオグラムの作成時、1次元拡散板が不要とな
り、再生時に1次元方向の視野角を大きくすることが可
能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかるホログラフ
ィックステレオグラム並びにその作成装置及び再生方法
について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本
発明は、以下の例に限定されるものではなく、本発明の
要旨を逸脱しない範囲で、任意に構成を変更することが
可能である。
【0022】まず、ホログラフィックステレオグラムの
作成装置の一構成例について説明する。なお、本実施の
形態では、短冊状の複数の要素ホログラムを1つのホロ
グラム用記録媒体上に記録することにより、横方向の視
差情報を持たせたホログラフィックステレオグラムを例
に挙げる。
【0023】このホログラフィックステレオグラムの作
成装置は、物体光と参照光との干渉稿が記録されたホロ
グラム用記録媒体をそのままホログラフィックステレオ
グラムとする、いわゆるワンステップホログラフィック
ステレオグラムを作成する装置であり、図1に示すよう
に、記録対象の画像データの処理を行うデータ処理部1
と、この装置全体の制御を行う制御用コンピュータ2
と、ホログラフィックステレオグラム作成用の光学系を
有するホログラフィックステレオグラムプリンタ装置3
とから構成されている。
【0024】データ処理部1は、多眼式カメラや、移動
式カメラ等を備えた視差画像列撮影装置13から供給さ
れる視差情報を含む複数の画像データD1や、画像デー
タ生成用コンピュータ14によって生成された視差情報
を含む複数の画像データD2等に基づいて、視差画像列
D3を生成する。そして、データ処理部1は、視差画像
列D3に対して画像処理用コンピュータ11によってホ
ログラフィックステレオグラム用の所定の画像処理を施
す。
【0025】ここで、視差画像列撮影装置13から供給
される視差情報を含む複数の画像データD1は、例え
ば、多眼式カメラによる同時撮影、又は移動式カメラに
よる連続撮影により得られた複数画像分の画像データで
ある。
【0026】また、画像データ生成用コンピュータ14
によって生成された視差情報を含む複数の画像データD
2は、例えば、横方向に順次視差を与えて作成された複
数のCAD(Computer Aided Desi
gn)画像やCG(Computer Graphic
s)画像等の画像データである。
【0027】また、データ処理部1は、ホログラム用記
録媒体30に画像を記録する際に、記憶装置12に記録
された画像データD4から、1画像分毎にデータを順番
に読み出し、この画像データD5を制御用コンピュータ
2に送出する。
【0028】一方、制御用コンピュータ2は、ホログラ
フィックステレオグラムプリンタ装置3を駆動し、デー
タ処理部1から供給された画像データD5に基づく画像
を、ホログラフィックステレオグラムプリンタ装置3内
にセットされたホログラム用記録媒体30に、短冊状の
要素ホログラムとして順次記録する。
【0029】ここで、上述のように要素ホログラムをホ
ログラム用記録媒体30に記録することによってホログ
ラフィックステレオグラムを作成するホログラフィック
ステレオグラムプリンタ装置3について、図2を参照し
て詳細に説明する。なお、図2(A)は、ホログラフィ
ックステレオグラムプリンタ装置3全体の光学系を上方
から見た図であり、図2(B)は、ホログラフィックス
テレオグラムプリンタ装置3の光学系の物体光用の部分
を横方向から見た図である。
【0030】ホログラフィックステレオグラムプリンタ
装置3は、図2(A)に示すように、所定の波長のレー
ザ光を出射するレーザ光源31と、レーザ光源31から
のレーザ光L1の光軸上に配されたシャッタ32及びハ
ーフミラー33を有している。
【0031】上記シャッタ32は、制御用コンピュータ
2からの制御信号S1によって制御され、ホログラム用
記録媒体30を露光するときには開放され、ホログラム
用記録媒体30を露光しないときには閉じられる。ま
た、ハーフミラー33は、シャッタ32が開放されて通
過してきたレーザ光L2を、参照光と物体光とに分離す
る為のものであり、ハーフミラー33によって反射され
たレーザ光L3が参照光となり、ハーフミラー33を透
過したレーザ光L4が物体光となる。
【0032】このハーフミラー33によって反射された
レーザ光L3の光軸上には、参照光用の光学系として、
レーザ光を1軸方向に拡散させるシリンドリカルレンズ
34と、参照光を平行光とするためのコリメータレンズ
35と、コリメータレンズ35からの平行光とされたレ
ーザ光を反射する全反射ミラー36とがこの順に配置さ
れて、このような光学素子を透過したレーザ光が参照光
としてホログラム用記録媒体30に入射する。
【0033】一方、ハーフミラー33を透過したレーザ
光L4の光軸上には、図2(A)及び図2(B)に示す
ように、物体光用の光学系として、ハーフミラー33か
らの透過光を反射する全反射ミラー37と、レーザ光を
1軸方向に拡散させるシリンドリカルレンズ38と、物
体光を平行光とするためのコリメータレンズ39と、記
録対象の画像を表示する表示装置40と、投影レンズ4
1と、物体光をホログラム用記録媒体30上に集光させ
るシリンドリカルレンズ42とがこの順に配置されて、
このような光学素子を透過したレーザ光が物体光として
ホログラム用記録媒体30に入射する。
【0034】ここで、ハーフミラー33を透過した物体
光L4は、全反射ミラー37によって反射された後、シ
リンドリカルレンズ38によって点光源からの拡散光と
される。次に、コリメータレンズ39によって平行光と
され、その後、表示装置40に入射する。ここで、表示
装置40は、例えば液晶パネルからなる透過型の画像表
示装置であり、制御用コンピュータ2から送られた画像
データD5に基づく各画像を表示する。そして、表示装
置40を透過した光は、表示装置40に表示された画像
に応じて変調され、投影レンズ41、シリンドリカルレ
ンズ42に入射する。そして、このシリンドリカルレン
ズ42を透過したレーザ光は、短冊状に集束されてホロ
グラム用記録媒体30に入射する。
【0035】このように構成されたホログラフィックス
テレオグラムプリンタ装置3の光学系は、ホログラム用
記録媒体30に物体光及び参照光を入射するので、当該
物体光及び参照光によって生ずる干渉縞をホログラム用
記録媒体30の屈折率変化として記録することが可能で
ある。
【0036】なお、上記光学系において、ハーフミラー
33によって反射され、ホログラム用記録媒体30に入
射する参照光の光路長と、ハーフミラー33を透過し、
表示装置40を介してホログラム用記録媒体30に入射
する物体光の光路長とは、ほぼ同じ長さとする。これに
より、参照光と物体光との干渉性が高まり、より鮮明な
再生像が得られるホログラフィックステレオグラムを作
成することが可能となる。
【0037】ここで、上記ホログラフィックステレオグ
ラムの作成装置で作成されるホログラフィックステレオ
グラムについて、図3及び図4を参照して、詳細に説明
する。
【0038】このホログラフィックステレオグラムは、
図3に示すように、テープ状に形成されたフィルムベー
ス材30aと、このフィルムベース材30a上に形成さ
れた光重合型フォトポリマからなるフォトポリマ層30
bとからなるホログラム用記録媒体30を有する。さら
に、ホログラフィックステレオグラムには、フォトポリ
マ層30b上に1次元拡散板43が接着されてなる。
【0039】この1次元拡散板43は、ホログラフィッ
クステレオグラムに縦方向の視野角を持たせるためのも
のである。すなわち、この1次元拡散板43によって、
再生光が縦方向、すなわち作成された要素ホログラムの
長軸方向に拡散され、これにより、ホログラフィックス
テレオグラムは縦方向の視野角を有することとなる。
【0040】また、1次元拡散板43とホログラム用記
録媒体30とは、記録媒体送り機構50により加熱圧着
されることによって接着されている。ここで、1次元拡
散板43とホログラム用記録媒体30とは、ホログラム
用記録媒体30の凝集力より大きな接着力で接着されて
いる。
【0041】光重合型フォトポリマは、初期状態では、
図4(A)に示すように、モノマMがマトリクスポリマ
に均一に分散している。これに対して、図4(B)に示
すように、10〜400mJ/cm2 程度のパワーの光
LAを照射すると、露光部においてモノマMが重合す
る。そして、ポリマ化するにつれて周囲からモノマMが
移動してモノマMの濃度が場所によって変化し、これに
より、屈折率変調が生じる。この後、図4(C)に示す
ように、1000mJ/cm2 程度のパワーの紫外線又
は可視光LBを全面に照射することにより、モノマMの
重合が完了する。このように、光重合型フォトポリマ
は、入射された光に応じて屈折率が変化するので、参照
光と物体光との干渉によって生じる干渉縞を、屈折率の
変化として記録することができる。
【0042】このような光重合型フォトポリマを用いた
ホログラム用記録媒体30は、露光後に特別な現像処理
を施す必要が無い。したがって、光重合型フォトポリマ
を感光部に用いたホログラム用記録媒体30を使用する
本実施の形態に係るホログラフィックステレオグラムプ
リンタ装置3は、構成を簡略化することができる。
【0043】このように構成されたホログラフィックス
テレオグラムは、ホログラム用記録媒体30上に1次元
拡散板43を接着させていることから、再生時において
再生光は、縦方向、すなわち、記録された要素ホログラ
ムの長軸方向に拡散され、これにより、縦方向の視野角
が得られる。また、このホログラフィックステレオグラ
ムは、ホログラム用記録媒体30と1次元拡散板43と
を加熱圧着することにより接着されてなり、当該ホログ
ラム用記録媒体30と1次元拡散板43との接着力がホ
ログラム用記録媒体30の凝集力より大きい。したがっ
て、ホログラム用記録媒体30の性質に影響を与えない
でこれらを分離することができないので、複製を防止す
ることが可能である。
【0044】上述のホログラム用記録媒体30は、図5
に示すような記録媒体送り機構50によって所定の位置
に固定されて要素ホログラムの記録が行われる。
【0045】ここで、図5は、上記ホログラフィックス
テレオグラムプリンタ装置3の記録媒体送り機構50の
部分を拡大して示した図である。
【0046】図5に示すように、記録媒体送り機構50
は、ローラ51と、間欠送り用ローラ52と、ホログラ
ム用記録媒体30をローラ51及び間欠送り用ローラ5
2と挟持するように配置されるピンチローラ53,54
とを備えている。また、この記録媒体送り機構50は、
ホログラム用記録媒体30を収納するフィルムカートリ
ッジ55を備えている。そして、この記録媒体送り機構
50は、所定位置に装填されたフィルムカートリッジ5
5からローラ51を所定のトルクをもって回転自在に軸
支するとともに、当該フィルムカートリッジ55から引
き出されたホログラム用記録媒体30を、ローラ51と
間欠送り用ローラ52とで保持し得るようになされてい
る。このとき、記録媒体送り機構50は、ホログラム用
記録媒体30が、ローラ51と間欠送り用ローラ52と
間において物体光に対してほぼ垂直となるように、ホロ
グラム用記録媒体30を保持する。また、ローラ51及
び間欠送り用ローラ52は、トーションコイルばねによ
り互いに離反する方向に付勢されており、これにより、
ローラ51と間欠送り用ローラ52との間に掛け渡され
るようにローディングされたホログラム用記録媒体30
に対して、所定のテンションが付与される。
【0047】上記記録媒体送り機構50の間欠送り用ロ
ーラ52は、図示しないステッピングモータに接続され
ており、当該ステッピングモータからの回転力に基づい
て、図中矢印A1で示す方向に自在に回転し得るように
なされている。このステッピングモータは、制御用コン
ピュータ2から供給される制御信号S2に基づいて、1
画像分の露光終了毎に1要素ホログラムに対応した所定
角度だけ、間欠送り用ローラ52を順次回転させる。こ
れにより、ホログラム用記録媒体30は、1画像分の露
光毎に1要素ホログラム分だけ送られることとなる。
【0048】また、ホログラム用記録媒体30の進路の
うち間欠送り用ローラ52の後段には、当該進路に沿っ
て紫外線ランプ56が配設されている。この紫外線ラン
プ56は、露光されたホログラム用記録媒体30のモノ
マMの重合を完了させるためのものであり、間欠送り用
ローラ52によって送られてきたホログラム用記録媒体
30に対して、所定パワーの紫外線UVを照射し得るよ
うになされている。
【0049】この紫外線UVが照射されたホログラム用
記録媒体30は、後段に配設されているヒートローラ5
7及び排出用送りローラ58に送られる。
【0050】また、ヒートローラ57及び排出用送りロ
ーラ58には、紫外線UVの照射が行われたホログラム
用記録媒体30とともに、図示しない1次元拡散板送り
機構によって1次元拡散板43が送られる。なお、1次
元拡散板43は、この記録媒体送り機構50によりホロ
グラム用記録媒体30と接着されることによって上述し
たホログラフィックステレオグラムを構成する。
【0051】排出用送りローラ58は、図示しないステ
ッピングモータに接続されており、当該ステッピングモ
ータからの回転力に基づいて回転し得るようになされて
いる。このステッピングモータは、制御用コンピュータ
2から供給される制御信号S2に基づいて、1画像分の
露光終了毎に1要素ホログラムに対応した所定角度だ
け、間欠送り用ローラ52の回転と同期して、排出用送
りローラ58を順次回転させる。これにより、ホログラ
ム用記録媒体30は、間欠送り用ローラ52と排出用送
りローラ58との間において弛むことなく、確実に排出
用送りローラ58の周側面に密着した状態で送られるこ
ととなる。
【0052】上記ヒートローラ57は、内部にヒータ等
の発熱手段を備えており、この発熱手段により、その周
側面が約120℃程度の温度を保ち得るようになされて
いる。そして、このヒートローラ57は、移動されてき
たホログラム用記録媒体30及び1次元拡散板43を加
熱するとともに、ホログラム用記録媒体30及び1次元
拡散板43を排出送りローラ58と挟み込むように移動
させることによって加熱圧着を行う。このように、この
ヒートローラ57は、ホログラム用記録媒体30と1次
元拡散板43とを加熱圧着することによって接着するこ
とが可能である。
【0053】また、このヒートローラ57は、送られて
きたホログラム用記録媒体30のフォトポリマ層30b
を加熱することにより、フォトポリマ層30bの屈折率
変調度を増加させ、ホログラム用記録媒体30に記録画
像を定着させる。このため、ヒートローラ57は、その
周側面にホログラム用記録媒体30が当接し始めてから
離れるまでに記録画像が定着し得る程度の時間がかかる
ように、その外径が選定されている。
【0054】なお、この記録媒体送り機構50には、例
えば樹脂フィルム等からなる保護シートをヒートローラ
57及び排出用送りローラ58に移動させて1次元拡散
機能を有するように成形しても良い。すなわち、この記
録媒体送り機構50は、ヒートローラ57に代えて排出
用ローラを配設し、排出用送りローラ58に代えて凹凸
を周側面に形成したヒートローラを配設し、1次元拡散
板43に代えて表面が平坦な保護シートとしても良い。
したがって、記録媒体送り機構50は、周側面が凹凸状
に形成されたヒートローラと排出用送りローラとにより
挟み込むように移動させて加熱圧着して接着することに
よって、1次元拡散板として機能するように加工するこ
とが可能である。
【0055】そして、ホログラフィックステレオグラム
は、ヒートローラ57及び排出用送りローラ58の後段
に配設されているカッター59に移動される。
【0056】カッター59は、図示しないカッター駆動
機構を備えており、このカッター駆動機構を駆動するこ
とにより、送られてきたホログラフィックステレオグラ
ムを切断し得るようになされている。このカッター駆動
機構は、制御用コンピュータ2から供給される制御信号
S2に基づいて、ホログラム用記録媒体30に視差画像
列の各画像データに基づく各画像が全て記録されて、ホ
ログラム用記録媒体30上に1次元拡散板43が接着さ
れた後、当該ホログラム用記録媒体30の画像が記録さ
れた全ての部分がカッター59よりも外部に排出された
段階で、カッター59を駆動させる。これにより、画像
データが記録された部分が他の部分から切り離され、1
枚のホログラフィックステレオグラムとして外部に排出
される。
【0057】このように構成された記録媒体送り機構5
0は、ホログラム用記録媒体30と1次元拡散板43と
が送られて、ヒートローラ57により加熱することによ
ってホログラム用記録媒体30に記録された記録画像を
定着させる。また、記録媒体送り機構50は、ホログラ
ム用記録媒体30と1次元拡散板43とをヒートローラ
57及び排出用送りローラ58とによって挟み込んで加
熱することによってホログラム用記録媒体30と1次元
拡散板43とを加熱圧着させる。これにより、ホログラ
ム用記録媒体30と1次元拡散板43とを接着すること
が可能である。
【0058】記録媒体送り機構50は、露光中において
は、ホログラム用記録媒体30を完全に固定し、参照光
及び物体光の波長オーダー程度の微小な振動もないよう
に固定することが望ましい。また、この記録媒体送り機
構50は、所定量のホログラム用記録媒体30を速やか
に送り、停止後、ホログラム用記録媒体30の振動をで
きるだけ残さないことが望ましい。
【0059】そこで、ホログラム用記録媒体30には、
図6(A)及び図6(B)に示すように、ローラ51と
間欠送り用ローラ52との間に、光学部材60が当接さ
れている。なお、図6(A)及び図6(B)に示すよう
に、この光学部品60は、ホログラム用記録媒体30の
物体光側または参照光側のいづれか一方に配設させれば
良い。この光学部品60は、例えば光透過率の高い石英
等からなり、参照光または物体光の損失が少ない。この
光学部材60は、ホログラム用記録媒体30に対して当
接されて配置されることによってホログラム用記録媒体
30の微小な振動を抑制させる。また、この光学部品6
0は、図示しない光学部品駆動機構により、ホログラム
用記録媒体30と近接又は離反する方向に移動自在に保
持されている。
【0060】上述のように構成された光学部材60は、
物体光または参照光の光路上に配設され、ホログラム用
記録媒体30に当接して配設されていることから、ホロ
グラム用記録媒体30の微小な振動を抑制することが可
能である。しかも、この光学部品60は、光の損失が少
ないので、光の損失によるホログラフィックステレオグ
ラムの回折効率の低下を招くようなことはない。
【0061】つぎに、以上のような構成を有するホログ
ラフィックステレオグラムの作成装置でホログラフィッ
クステレオグラムを作成する際の動作について説明す
る。
【0062】ホログラフィックステレオグラムを作成す
る際、制御用コンピュータ2は、データ処理部1から供
給された画像データD5に基づいて表示装置40を駆動
して、表示装置40に画像を表示させる。その後、制御
用コンピュータ2は、レーザ光源31を駆動させ、ホロ
グラム用記録媒体30に参照光及び物体光を露光する。
このとき、レーザ光源31から出射されたレーザ光L
1のうち、シャッタ32が開放されている場合において
は、ハーフミラー33によって反射されたレーザ光L3
は、各光学素子を透過し、参照光として、ホログラム用
記録媒体30に入射する。
【0063】一方、レーザ光源から出射されたレーザ光
L1のうち、シャッタ32が開放している場合において
は、ハーフミラー33によって透過されたレーザ光L4
は、各光学素子を透過し、表示装置40に表示された画
像が投影された投影光となり、当該投影光が物体光とし
てホログラム用記録媒体30に入射する。
【0064】そしてホログラム用記録媒体30に所定時
間だけ物体光及び参照光を入射することによって表示装
置40に表示された1画像が、ホログラム用記録媒体3
0に短冊状の要素ホログラムとして記録される。
【0065】そして、ホログラム用記録媒体30への1
画像の記録が終了したら、制御用コンピュータ2は、間
欠送り用ローラ52に接続されたステッピングモータ
と、排出用送りローラ58及びヒートローラ57に接続
されたステッピングモータとに制御信号S2を送出して
これらを駆動し、これにより、ホログラム用記録媒体3
0を1要素ホログラム分だけ送らせる。
【0066】次いで、制御用コンピュータ2は、データ
処理部1から供給される次の画像データD5に基づいて
表示装置40を駆動して、次の画像を表示装置40に表
示させる。この後、上述と同様の動作を順次繰り返すこ
とにより、データ処理部1から供給される各画像データ
D5に基づく各画像が、ホログラム用記録媒体30に短
冊状の要素ホログラムとして順次記録される。
【0067】すなわち、このホログラフィックステレオ
グラムの作成装置では、記憶装置12に記録された画像
データに基づく画像が表示装置40に順次表示されると
ともに、各画像毎に各シャッタ36a、36bが開放さ
れ、各画像がそれぞれ短冊状の要素ホログラムとしてホ
ログラム用記録媒体30に順次記録される。このとき、
ホログラム用記録媒体30は、1画像毎に1要素ホログ
ラム分だけ送られるので、各要素ホログラムは、横方向
に連続して並ぶこととなる。これにより、横方向の視差
情報を含む複数の画像が、横方向に連続した複数の要素
ホログラムとしてホログラム用記録媒体30に記録さ
れ、横方向の視差を有するホログラフィックステレオグ
ラムが得られる。
【0068】この後、以上のように要素ホログラムが記
録されたホログラム用記録媒体30には、紫外線ランプ
54から紫外線UVが照射される。これにより、モノマ
Mの重合が完了する。次いで、ホログラム用記録媒体3
0は、ヒートローラ55により加熱され、これにより、
記録画像の定着がなされる。
【0069】このとき、排出用送りローラ58とヒート
ローラ57との間には、ホログラム用記録媒体30とと
もに1次元拡散板43が移動される。そして、このホロ
グラム用記録媒体30及び1次元拡散板43は、排出用
送りローラ58とヒートローラ57によって所定の圧力
にて加熱圧着されることによって接着される。
【0070】そして、画像が記録された部分が全て外部
に送り出されると、制御用コンピュータ2は、カッター
駆動機構に制御信号S2を供給して、カッター駆動機構
を駆動する。これにより、1次元拡散板43が接着され
たホログラム用記録媒体30のうち、画像が記録された
部分がカッター59によってから切り離され、1枚のホ
ログラフィックステレオグラムとして外部に排出され
る。
【0071】以上の工程により、横方向の視差を有する
ホログラフィックステレオグラムが完成する。
【0072】次に、このようなホログラフィックステレ
オグラムをエッジリット方式にて画像の再生を行う一例
について説明する。エッジリット方式とは、光導入ブロ
ックにホログラフィックステレオグラムを密着させて光
導入ブロックの端面から再生用照射光を入射させて再生
を行う方式である。
【0073】なお、本実施の形態においては、反射型の
ホログラフィックステレオグラムプリンタ装置で要素ホ
ログラムの記録を行い、透過型で画像を再生する再生往
訪について説明する。ここで、反射型の画像記録方式と
は、ホログラム用記録媒体30の1方向から物体光を入
射させ、ホログラム用記録媒体30の他方向から参照光
を互いに反対側の面から入射することによって記録する
方式である。また、このホログラフィックステレオグラ
ムの再生方式は、物体光が入射された面から再生用参照
光を入射させて、透過光を再生する透過型再生方式であ
る。上述のように作成されたホログラフィックステレオ
グラムからの3次元画像を、透過型で再生する。
【0074】すなわち、本発明に係る再生方法では、図
7に示すように、インデックスマッチング液70を介し
て光導入用ブロック62にホログラム用記録媒体30と
1次元拡散板43からなるホログラフィックステレオグ
ラムを貼り付けた上に、再生用照明光63を光導入用ブ
ロック62の端部62aからホログラフィックステレオ
グラムに向けて入射する。ここで、ホログラフィックス
テレオグラムは、光導入用ブロック62の面のうち、観
察者64に近い方の面62bに貼り付ける。
【0075】このとき、ホログラフィックステレオグラ
ムから透過モードで回折してきた回折光65によって生
じる再生像66が、観察者64によって観察されること
となる。
【0076】このように、ホログラフィックステレオグ
ラムの再生方法は、ホログラム用記録媒体30に1次元
拡散板43を重ね合わせるようにして画像を再生するの
で、縦方向の視野角を大きくすることが可能である。
【0077】また、インデックスマッチング液61を介
して光導入ブロック62に貼り付けられたホログラフィ
ックステレオグラムの前面に1次元拡散板を配置して画
像の再生を行ってもよい。このとき、1次元拡散板43
は、目が粗く、再生される画像を劣化させることがある
場合には、例えば1次元拡散板の目の間隔以上の微小距
離の振幅で1秒間に10回以上の高速で振動するように
移動させる。
【0078】さらに、ホログラフィックステレオグラム
の再生方法は、モザイク状に形成されたレンチキュラレ
ンズを1次元拡散板に代えて配置しても良い。また、こ
のレンチキュラレンズは、例えばディスプレイ装置に備
えられる場合、押さえを兼ねて配置しても良い。当該レ
ンチキュラレンズは、上述の1次元拡散板と同様に目が
粗く、再生される画像を劣化させることがある場合に
は、微小距離の振幅で1秒間に10回以上の高速で振動
するように移動させる。
【0079】なお、上述の実施の形態においては、反射
型で要素ホログラムを記録したホログラフィックステレ
オグラムを透過型の再生方法で画像再生した場合を説明
したが、本発明にかかるホログラフィックステレオグラ
ムの再生方法は、透過型で要素ホログラムの記録を行
い、透過型の再生方法で画像を再生するホログラフィッ
クステレオグラムにも適用可能である。また、ホログラ
フィックステレオグラムは、反射型で要素ホログラムを
記録して反射型で再生しても良い。
【0080】以上、本発明を適用した具体的な実施形態
について説明してきたが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、種々の変形が可能である。
【0081】例えば、上述のホログラフィックステレオ
グラムプリンタ装置では、ホログラム用記録媒体に画像
をモノクロで記録するようにした場合について述べた
が、例えば赤、緑、青の3原色のレーザ光源を配置し、
それぞれのレーザ光源に対応して表示装置を配置して画
像を合成するようにしても良い。
【0082】また、本実施の形態において、ホログラフ
ィックステレオグラムプリンタ装置は、図2に示すよう
な光学系について適用したが、ホログラム用記録媒体に
短冊状の要素ホログラムとして記録できれば、ホログラ
ム用記録媒体に対する参照光の照射角度や各光学素子等
を任意に変更可能である。
【0083】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明にか
かるホログラフィックステレオグラムは、視差画像列の
各画像が要素ホログラムとして順次記録された記録媒体
に1次元拡散板が接着されているので、再生時におい
て、再生光が記録された要素ホログラムの長軸方向にも
拡散される。これにより、要素ホログラムの長軸方向の
視野角を得ることができる。
【0084】また、本発明にかかるホログラフィックス
テレオグラムの作成装置は、視差画像列の各画像が要素
ホログラムとして記録された記録媒体に1次元拡散板を
接着する接着機構を備えているので、要素ホログラムの
記録時においては、要素ホログラムの長軸方向に視野角
を持たせる必要がなくなる。そして、このホログラフィ
ックステレオグラムの作成装置によって作成されたホロ
グラフィックステレオグラムは、記録媒体と1次元拡散
板とが接着されてなるので、再生時において、視野角を
大きくすることが可能となる。したがって、本発明にか
かるホログラフィックステレオグラムの作成装置は、要
素ホログラムを記録する際、記録媒体に当接させていた
1次元拡散板の必要がなく、レーザ光の損失が少ない状
態で要素ホログラムの記録が可能である。したがって、
このホログラフィックステレオグラムの作成装置は、回
折効率に優れた明るいホログラフィックステレオグラム
を作成することが可能である。
【0085】また、本発明にかかるホログラフィックス
テレオグラムの再生装置は、視差画像列の各画像が要素
ホログラムとして記録媒体に順次記録されたホログラフ
ィックステレオグラムを再生する際に、視差画像列の各
画像が要素ホログラムとして記録された記録媒体と、1
次元拡散板とを重ね合わせて画像の再生を行うので、再
生光が要素ホログラムの長軸方向に拡散され、これによ
り、視野角を大きくすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ホログラフィックステレオグラムの作成装置の
一構成例を示す模式図である。
【図2】ホログラフィックステレオグラムプリンタ装置
の光学系の一例を示す模式図である。
【図3】ホログラム用記録媒体の一例を示す断面図であ
る。
【図4】光重合型フォトポリマの感光プロセスを示す模
式図である。
【図5】記録媒体送り機構の一構成例を示す模式図であ
る。
【図6】ホログラフィックステレオグラムプリンタ装置
に備えられる記録媒体送り機構の一例を示す模式図であ
る。
【図7】本発明にかかるホログラフィックステレオグラ
ムの再生方法の一例を示す模式図である。
【図8】ホログラフィックステレオグラムの作成方法を
示す模式図である。
【図9】従来のホログラフィックステレオグラムプリン
タ装置に備えられる光学部品の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 データ処理部、2 制御用コンピュータ、3 ホロ
グラフィックステレオグラムプリンタ装置、30 ホロ
グラム用記録媒体、31 レーザ光源、32 シャッ
タ、33 ハーフミラー、34 シリンドリカルレン
ズ、35 コリメータレンズ、36 全反射ミラー、3
7 全反射ミラー、38 シリンドリカルレンズ、39
コリメータレンズ、40 表示装置、41 投影レン
ズ、42 シリンドリカルレンズ、43 1次元拡散
板、50 記録媒体送り機構、51 ローラ、52 間
欠送り用ローラ、57 ヒートローラ、58 排出用送
りローラ、61 インデックスマッチング液、62光導
入ブロック

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 視差画像列の各画像が要素ホログラムと
    して順次記録された記録媒体に1次元拡散板が接着され
    ていることを特徴とするホログラフィックステレオグラ
    ム。
  2. 【請求項2】 上記記録媒体と上記1次元拡散板との接
    着力が、上記記録媒体の凝集力より大きいことを特徴と
    する請求項1記載のホログラフィックステレオグラム。
  3. 【請求項3】 視差画像列の各画像を要素ホログラムと
    して記録媒体に順次記録するホログラフィックステレオ
    グラムの作成装置において、 視差画像列の各画像が要素ホログラムとして順次記録さ
    れた記録媒体に1次元拡散板を接着する接着機構を備え
    ることを特徴とするホログラフィックステレオグラムの
    作成装置。
  4. 【請求項4】 上記接着機構は、記録媒体と1次元拡散
    板とを加熱圧着することにより接着することを特徴とす
    る請求項3記載のホログラフィックステレオグラムの作
    成装置。
  5. 【請求項5】 上記接着機構は、記録媒体の凝集力より
    大きな接着力で記録媒体と1次元拡散板とを接着するこ
    とを特徴とする請求項3記載のホログラフィックステレ
    オグラムの作成装置。
  6. 【請求項6】 上記接着機構は、記録媒体に保護層を接
    着するとともに、当該保護層を加工して1次元拡散板と
    することを特徴とする請求項3記載のホログラフィック
    ステレオグラムの作成装置。
  7. 【請求項7】 視差画像列の各画像が要素ホログラムと
    して記録媒体に順次記録されたホログラフィックステレ
    オグラムを再生する際に、 視差画像列の各画像が要素ホログラムとして記録された
    記録媒体と、1次元拡散板とを重ね合わせることを特徴
    とするホログラフィックステレオグラムの再生方法。
  8. 【請求項8】 上記1次元拡散板を移動させながらホロ
    グラフィックステレオグラムを再生することを特徴とす
    る請求項7記載のホログラフィックステレオグラムの再
    生方法。
JP27358196A 1996-10-16 1996-10-16 ホログラフィックステレオグラム並びにその作成装置及び再生方法 Withdrawn JPH10123922A (ja)

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