JP2002244536A - ホログラム複製装置及び方法 - Google Patents

ホログラム複製装置及び方法

Info

Publication number
JP2002244536A
JP2002244536A JP2001044057A JP2001044057A JP2002244536A JP 2002244536 A JP2002244536 A JP 2002244536A JP 2001044057 A JP2001044057 A JP 2001044057A JP 2001044057 A JP2001044057 A JP 2001044057A JP 2002244536 A JP2002244536 A JP 2002244536A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hologram
light
recording medium
incident
optical system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP2001044057A
Other languages
English (en)
Inventor
Megumi Eomo
めぐみ 江面
Nobuhiro Kihara
信宏 木原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2001044057A priority Critical patent/JP2002244536A/ja
Priority to US10/468,307 priority patent/US7061656B2/en
Priority to KR10-2003-7010846A priority patent/KR20030078927A/ko
Priority to PCT/JP2002/001482 priority patent/WO2002067061A1/ja
Priority to EP02700628A priority patent/EP1363173A1/en
Publication of JP2002244536A publication Critical patent/JP2002244536A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03HHOLOGRAPHIC PROCESSES OR APPARATUS
    • G03H1/00Holographic processes or apparatus using light, infrared or ultraviolet waves for obtaining holograms or for obtaining an image from them; Details peculiar thereto
    • G03H1/26Processes or apparatus specially adapted to produce multiple sub- holograms or to obtain images from them, e.g. multicolour technique
    • G03H1/268Holographic stereogram
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03HHOLOGRAPHIC PROCESSES OR APPARATUS
    • G03H1/00Holographic processes or apparatus using light, infrared or ultraviolet waves for obtaining holograms or for obtaining an image from them; Details peculiar thereto
    • G03H1/04Processes or apparatus for producing holograms
    • G03H1/20Copying holograms by holographic, i.e. optical means
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03HHOLOGRAPHIC PROCESSES OR APPARATUS
    • G03H1/00Holographic processes or apparatus using light, infrared or ultraviolet waves for obtaining holograms or for obtaining an image from them; Details peculiar thereto
    • G03H1/04Processes or apparatus for producing holograms
    • G03H1/0402Recording geometries or arrangements
    • G03H1/0408Total internal reflection [TIR] holograms, e.g. edge lit or substrate mode holograms
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03HHOLOGRAPHIC PROCESSES OR APPARATUS
    • G03H1/00Holographic processes or apparatus using light, infrared or ultraviolet waves for obtaining holograms or for obtaining an image from them; Details peculiar thereto
    • G03H1/26Processes or apparatus specially adapted to produce multiple sub- holograms or to obtain images from them, e.g. multicolour technique
    • G03H1/268Holographic stereogram
    • G03H2001/2685One step recording process
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03HHOLOGRAPHIC PROCESSES OR APPARATUS
    • G03H1/00Holographic processes or apparatus using light, infrared or ultraviolet waves for obtaining holograms or for obtaining an image from them; Details peculiar thereto
    • G03H1/26Processes or apparatus specially adapted to produce multiple sub- holograms or to obtain images from them, e.g. multicolour technique
    • G03H1/268Holographic stereogram
    • G03H2001/269Two and more than two steps recording process

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Holo Graphy (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホログラフィックステレオグラムを原版とし
てホログラムを複製する。 【解決手段】 ホログラム複製装置10は、ホログラム
用記録媒体にホログラフィックステレオグラム画像を露
光記録して原版Hを作製する第1の光学系30と、原
版Hを照明して得られる回折光を用いて、原版H
ら所定距離に配置されたホログラム用記録媒体に原版H
に記録された画像を露光記録して中間ホログラムH
を作製する第2の光学系60と、中間ホログラムH
照明して得られる回折光を用いて、中間ホログラムH
から所定距離に配置されたホログラム用記録媒体に中間
ホログラムHに記録された画像を露光記録してエッジ
リットホログラムHを作製する第3の光学系70とを
備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホログラフィック
ステレオグラムを原版としてホログラムを複製するホロ
グラム複製装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ホログラフィックステレオグラムは、被
写体を異なる観察点から順次撮像することにより得られ
た多数の画像を原画として、これらを1枚のホログラム
用記録媒体に短冊状又はドット状の要素ホログラムとし
て、順次露光記録することによって作製される。このホ
ログラフィックステレオグラムは、これをある位置から
片方の目で見た場合に各要素ホログラムの一部分の画像
情報の集合体である2次元画像が識別され、またこの位
置から水平に移動した他の位置で見た場合に各要素ホロ
グラムの別の部分の画像情報の集合体である2次元画像
が識別される。したがって、ホログラフィックステレオ
グラムにおいては、使用者がこれを両目で見た場合に左
右の目の視差により、露光記録画像が3次元画像として
認識される。
【0003】上述したホログラフィックステレオグラム
は、一般に図10(A)に示すホログラフィックステレ
オグラム作製装置100によって作製される。ホログラ
フィックステレオグラム作製装置100は、単一波長で
干渉性のよいレーザ光L10を出射するレーザ光源10
1と、出射されたレーザ光L10を物体光L11と参照
光L12とに分割するハーフミラー102と、物体光L
11の光学系を構成する光学部品103乃至107及び
表示器108と、参照光L12の光学系を構成する光学
部品109乃至111と、物体光L11と参照光L12
とが集光するホログラム用記録媒体112を保持し、又
は走行駆動する電動ステージ113等によって構成され
ている。
【0004】物体光L11の光学系は、具体的には、光
軸に沿ってその入力側からそれぞれ順に配列された反射
ミラー103と、物体光L11を1次元方向に拡大させ
る第1のシリンドリカルレンズ104と、拡大された物
体光L11を平行光化するコリメータレンズ105と、
投影レンズ106と、物体光L11を露光記録部P10
0のホログラム用記録媒体112に導く第2のシリンド
リカルレンズ107とから構成される。表示器108
は、透過型の液晶パネルによって構成され、コリメータ
レンズ105と投影レンズ106との間に配設されてい
る。表示器108には、図示しない画像処理部から出力
された画像データに基づく画像が表示される。
【0005】参照光L12の光学系は、具体的には、光
軸に沿ってその入力側からそれぞれ順に配列された、参
照光L12を1次元方向に拡大させるシリンドリカルレ
ンズ109と、拡大された参照光L12を平行光化する
コリメータレンズ110と、参照光L12を反射させて
ホログラム用記録媒体112に導く反射ミラー111と
から構成される。
【0006】ホログラム用記録媒体112は、例えば感
光フィルムからなり、図10(B)に示すように、電動
ステージ113に保持されており、この電動ステージ1
13が駆動することによって、同図矢印bの方向へと間
欠的に走行駆動される。
【0007】レーザ光L10は、図10(A)に示すよ
うに、レーザ光源101から出射されてハーフミラー1
02に入射され、このハーフミラー102によって物体
光L11と参照光L12とに分割される。
【0008】物体光L11は、シリンドリカルレンズ1
04、コリメータレンズ105を介して表示器108に
入射されるとともに、この表示器108を透過する際に
表示された要素画像に応じて画像変調される。画像変調
された物体光L11は、投影レンズ106、シリンドリ
カルレンズ107を介して露光記録部P100に位置す
るホログラム用記録媒体112に入射される。また、参
照光L12は、シリンドリカルレンズ109、コリメー
タレンズ110及び反射ミラー111の光学系を介して
露光記録部P100に位置するホログラム用記録媒体1
12に入射される。
【0009】したがって、ホログラム用記録媒体112
には、表示器108に表示された映像により画像変調さ
れた物体光L11と参照光L12との干渉によって生じ
る干渉縞が要素ホログラムとして短冊状又はドット状に
順次露光記録される。このようにして、ホログラフィッ
クステレオグラムが作製される。
【0010】ところで、通常のホログラムにおいて、3
次元画像を再生するための照明光源とホログラムとは、
空間的に離れている。このため、通常は、再生のために
広い空間を必要とし、また、最適な条件で再生するに
は、ホログラムと照明光源との位置関係を決められた条
件にセットしなければならない。これは、複数の要素ホ
ログラムからなるホログラフィックステレオグラムにお
いても同様である。
【0011】これに対して、照明光源とホログラムとが
一体化していれば、照明のための空間が不要となって小
型化を図ることができ、しかもホログラムと照明光源と
の位置関係が常に一定となるので、常に最適な条件で再
生を行うことができる。そして、これを実現するものと
して、光学的に透明な光導入ブロックに記録媒体を密着
させて記録及び/又は再生を行うという、いわゆるエッ
ジリット方式のホログラムがある。
【0012】エッジリット方式によって、記録媒体を透
過した光により3次元の画像が再生される透過型ホログ
ラムを作製する際は、図11に示すように、適当な厚さ
のガラス又はプラスチック等の透明材料からなる光導入
ブロック120の一方の面120aにホログラム用記録
媒体121を貼り付ける。このとき、通常、ホログラム
用記録媒体121は、光の全反射を防ぐために、図示し
ないインデックスマッチング液を介して光導入ブロック
120に貼り付けられる。そして、光導入ブロック12
0の他方の面120bから、被写体123からの物体光
124をホログラム用記録媒体121に向けて照射する
とともに、光導入ブロック120の端面120cから参
照光125をホログラム用記録媒体121に向けて照射
する。これにより、透過型エッジリットホログラムが作
製される。
【0013】そして、このように作製された透過型エッ
ジリットホログラムを再生する際は、ホログラム用記録
媒体にガラス等の光導入ブロックを張り合わせ、その光
導入ブロックの端面から照明光を入射することでホログ
ラムの再生を行っていた。具体的には、図12に示すよ
うに、光導入ブロック130の一方の面130aにホロ
グラム131を図示しないインデックスマッチング液を
介して貼り付けた上で、光導入ブロック130の端面1
30bから再生用照明光133をホログラム131に向
けて照射する。このとき、ホログラム131を透過する
光は、ホログラム131によって回折される。そして、
この回折光134によって再生像135が生じ、当該再
生像135が観察者136によって観察されることとな
る。
【0014】上記図12では、例としてホログラムの再
生用照明光の入射角が60度の場合を示した。このよう
に、光導入ブロック130を介して再生用照明光133
を導入することで、ホログラム記録材料と空気との間で
の表面反射を防ぐことができる。この効果は、特に再生
用照明光133の光入射角度が急になるほど顕著である
ので、エッジリットホログラムは、コンパクトな再生装
置の実現上、有利であると考えられている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、エッジリッ
トホログラムは、前述したような様々な利点を有するこ
とから、一般向けの画像表示装置として利用される可能
性が高い。この場合、同じ画像情報を記録したホログラ
ムを、画質が保たれた状態で大量に複製する必要が生じ
ることが想定される。
【0016】従来、ホログラムの複製を量産する場合に
は、原版と複製を印刷する感光材料とを密着させて露光
するという、いわゆる1ステップ法が一般的な手法とし
て用いられていた。
【0017】1ステップ法の一例として、ホログラフィ
ックステレオグラムを原版として、原版の画像を他のホ
ログラム用記録媒体に複写記録してエッジリットホログ
ラムを作製する例を図13に示す。
【0018】図13に示すように、複写記録する際に
は、先ず、光導入ブロック140の一方の面140aに
原版の画像を複写記録するためのホログラム用記録媒体
141を貼り付ける。次に、光導入ブロック140の一
方の面140a上に貼り付けられたホログラム用記録媒
体141に、インデックスマッチング液を介して原版1
42を貼り付ける。
【0019】このように原版を貼り付けた状態で、原版
142の再生用照明光と等価の参照光143を、光導入
ブロック140の端面140bからこの光導入ブロック
140内に入射させる。
【0020】光導入ブロック140内に入射した参照光
143は、ホログラム用記録媒体141を透過して原版
142に入射し、原版142の図示しないベースフィル
ムで全反射する。そして、ベースフィルムで全反射した
参照光143が原版142のホログラム記録材料に照射
されることにより、このホログラム記録材料に記録され
た画像が再生される。
【0021】この原版142の再生光は、物体光とし
て、ホログラム用記録媒体141のホログラム記録材料
に再度入射する。そして、このホログラム用記録媒体1
41のホログラム記録材料に物体光として入射した原版
142の再生光が、このホログラム記録材料中におい
て、光導入ブロック140内に入射した参照光143と
干渉する。これにより、原版142の再生光と参照光1
43との干渉縞が、ホログラム用記録媒体141のホロ
グラム記録材料に記録され、原版142に記録されてい
た画像がホログラム用記録媒体に複写記録されることに
なる。
【0022】以上のようにして、1ステップ法により、
ホログラフィックステレオグラムを原版として、原版の
画像を他のホログラム用記録媒体に複写記録してエッジ
リットホログラムが作製される。
【0023】しかし、上述した1ステップ法は、反射型
のホログラムの複製には適しているが、エッジリットホ
ログラムのように光導入ブロックに密着させたまま再生
するタイプには、光導入ブロックとホログラム記録材料
の密着部分の界面で複屈折を始めとして画質を乱す要因
が多く生じるため、画質が保たれたホログラムの複製に
は適していなかった。
【0024】このように、一般的に用いられている1ス
テップ法には欠点もあり、ホログラフィックステレオグ
ラムを原版としてホログラムを大量に複製する技術は、
未だ確立されていないといえる。
【0025】本発明は、このような従来の実情に鑑みて
提案されたものであり、反射型ホログラフィックステレ
オグラムを原版としてホログラムを複製するホログラム
複製装置及び方法を提供することを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、本発明に係るホログラム複製装置は、ホログラ
フィックステレオグラムを原版としてホログラムを複製
するホログラム複製装置であって、視差画像列の各要素
画像に基づいて画像変調された第1の物体光を拡散させ
ずに第1のホログラム用記録媒体の一方の面に入射さ
せ、且つ、第1の物体光に対して可干渉性を有する第1
の参照光を第1のホログラム用記録媒体の他方の面に入
射させ、第1の物体光と第1の参照光とによって生じる
干渉縞を要素ホログラムとして第1のホログラム用記録
媒体に順次露光記録して、原版を作製する第1の光学系
と、第1の光学系によって作製された原版に記録されて
いる画像を再生するための第1の再生光を原版に照射し
て得られる回折光を、原版から所定距離だけ離隔されて
配置された第2のホログラム用記録媒体の一方の面に第
2の物体光として入射させ、且つ、第2の物体光に対し
て可干渉性を有する第2の参照光を第2のホログラム用
記録媒体の他方の面に入射させ、第2の物体光と第2の
参照光とによって生じる干渉縞をホログラムとして第2
のホログラム用記録媒体に露光記録して、中間ホログラ
ムを作製する第2の光学系と、第2の光学系によって作
製された中間ホログラムから所定距離だけ離隔されて配
置された第3のホログラム用記録媒体の一方の面に、入
射した光を1次元方向に拡散する1次元拡散版が主面を
密着させて配置され、中間ホログラムに記録されている
画像を再生するための第2の再生光を中間ホログラムに
照射して得られる回折光を1次元拡散版を介して第3の
物体光として第3のホログラム用記録媒体の一方の面に
入射させ、且つ、第3の物体光に対して可干渉性を有す
る第3の参照光を第3のホログラム用記録媒体の他方の
面に入射させ、第3の物体光と第3の参照光とによって
生じる干渉縞をホログラムとして第3のホログラム用記
録媒体に露光記録して、複製ホログラムを作製する第3
の光学系とを備えるものである。
【0027】これにより、ホログラフィックステレオグ
ラムを原版としてホログラムが複製される。
【0028】ここで、第3のホログラム用記録媒体にお
ける第3の参照光が入射する面には、透明な光学材料か
らなる光導入ブロックが貼付されていてもよい。
【0029】これにより、ホログラム複製装置における
第3の光学系においてエッジリットホログラムが作製さ
れる。
【0030】また、上述した目的を達成するために、本
発明に係るホログラム複製方法は、ホログラフィックス
テレオグラムを原版としてホログラムを複製するホログ
ラム複製方法であって、視差画像列の各要素画像に基づ
いて画像変調された第1の物体光を拡散させずに第1の
ホログラム用記録媒体の一方の面に入射させ、且つ、第
1の物体光に対して可干渉性を有する第1の参照光を第
1のホログラム用記録媒体の他方の面に入射させ、第1
の物体光と第1の参照光とによって生じる干渉縞を要素
ホログラムとして第1のホログラム用記録媒体に順次露
光記録して、原版を作製する第1の露光工程と、第1の
露光工程にて作製された原版に記録されている画像を再
生するための第1の再生光を原版に照射して得られる回
折光を、原版から所定距離だけ離隔されて配置された第
2のホログラム用記録媒体の一方の面に第2の物体光と
して入射させ、且つ、第2の物体光に対して可干渉性を
有する第2の参照光を第2のホログラム用記録媒体の他
方の面に入射させ、第2の物体光と第2の参照光とによ
って生じる干渉縞をホログラムとして第2のホログラム
用記録媒体に露光記録して、中間ホログラムを作製する
第2の露光工程と、第2の露光工程にて作製された中間
ホログラムから所定距離だけ離隔されて配置された第3
のホログラム用記録媒体の一方の面に、入射した光を1
次元方向に拡散する1次元拡散版が主面を密着させて配
置され、中間ホログラムに記録されている画像を再生す
るための第2の再生光を中間ホログラムに照射して得ら
れる回折光を1次元拡散版を介して第3の物体光として
第3のホログラム用記録媒体の一方の面に入射させ、且
つ、第3の物体光に対して可干渉性を有する第3の参照
光を第3のホログラム用記録媒体の他方の面に入射さ
せ、第3の物体光と第3の参照光とによって生じる干渉
縞をホログラムとして第3のホログラム用記録媒体に露
光記録して、複製ホログラムを作製する第3の露光工程
とを有するものである。
【0031】これにより、ホログラフィックステレオグ
ラムを原版としてホログラムが複製される。
【0032】ここで、第3のホログラム用記録媒体にお
ける第3の参照光が入射する面には、透明な光学材料か
らなる光導入ブロックが貼付されていてもよい。
【0033】これにより、ホログラム複製方法における
第3の露光工程においてエッジリットホログラムが作製
される。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した具体的な
実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明す
る。
【0035】この実施の形態は、図1に示すように、第
1の光学系30を有するホログラフィックステレオグラ
ム作製部20と第2の光学系60及び第3の光学系70
を有するホログラム複製部50とを少なくとも備えるホ
ログラム複製装置であって、ホログラフィックステレオ
グラム作製部20において、長尺上の感光フィルムから
なるホログラム用記録媒体上に干渉縞を要素ホログラム
として例えば短冊状に順次露光記録することによって原
版となるホログラフィックステレオグラムを作製し、こ
の原版を基にして、ホログラム複製部50において、い
わゆるエッジリットホログラムを作製するものである。
【0036】後述するが、第3の光学系70における処
理を繰り返すことで、任意の数のエッジリットホログラ
ムを複製することができる。
【0037】先ず、各構成部の説明に先だって、ホログ
ラム用記録媒体に対する露光記録原理について説明す
る。
【0038】図2に示すように、ホログラム用記録媒体
3は、フィルムベース材4の上に光重合型フォトポリマ
からなるフォトポリマ層5が形成されるとともに、この
フォトポリマ層5の上にカバーシート層6が被着形成さ
れたいわゆるフィルム塗布型記録媒体である。
【0039】このようなホログラム用記録媒体3は、図
3(A)に示すように、フォトポリマ層5を構成する光
重合型フォトポリマが、初期状態においてはマトリクス
ポリマ中にモノマMが均一に分散している状態にある。
光重合型フォトポリマは、10mJ/cm乃至400
mJ/cmのパワーを有するレーザ光LAが照射され
ることにより、図3(B)に示すように、露光部におい
てマトリクスポリマ中に均一に分散していたモノマMが
重合してポリマ化した状態となる。
【0040】光重合型フォトポリマは、ポリマ化するに
つれて、モノマMが周囲から移動することによるモノマ
Mの濃度の不均一さから、露光部と未露光部とで屈折率
の変調が生じる。光重合型フォトポリマは、この後、図
3(C)に示すように、1000mJ/cm程度のパ
ワーの紫外線又は可視光LBが全面に照射されることに
より、マトリクスポリマ中においてモノマMの重合が完
了する。ホログラム用記録媒体3は、このようにフォト
ポリマ層5を構成する光重合型フォトポリマが、入射さ
れたレーザ光LAに応じて屈折率が変化することから、
物体光と参照光との干渉によって生じる干渉縞を屈折率
の変化として露光記録する。
【0041】ホログラム複製装置は、ホログラム用記録
媒体3として、このような光重合型フォトポリマによっ
てフォトポリマ層5を構成したフィルム塗布型記録媒体
を用いることにより、第1の光学系30、第2の光学系
60、及び第3の光学系70における露光後に、ホログ
ラム用記録媒体3に特別な現像処理を施す工程が不要と
される。したがって、ホログラム複製装置は、現像装置
等が不要とされることによってその構成を簡易化するこ
とができるとともに、ホログラフィックステレオグラム
を迅速に作製することができ、これを原版としてホログ
ラムを迅速に複製することができる。
【0042】次に、ホログラム複製装置の全体構成につ
いて説明する。ホログラム複製装置は、上述したホログ
ラム用記録媒体3に対してホログラフィックステレオグ
ラム画像を露光記録し、これを原版としてホログラムを
複製するものである。
【0043】図4に示すように、ホログラム複製装置1
0は、露光記録対象の画像データの処理を行う画像デー
タ処理部11と、当該ホログラム複製装置10を統括的
に制御する制御用コンピュータ13を有する制御部12
と、原版Hとなるホログラフィックステレオグラムを
作製するためのホログラフィックステレオグラム作製部
20と、ホログラフィックステレオグラム作製部20に
おいて作製された原版Hとなるホログラフィックステ
レオグラムを基にしてホログラムを複製するためのホロ
グラム複製部50とを備える。
【0044】画像データ処理部11は、画像処理用コン
ピュータ16及び記憶装置17を有し、例えば多眼式カ
メラや移動式カメラ等を有する視差画像列撮像装置1か
ら供給される視差情報を含む撮像画像データD1や、画
像データ生成用コンピュータ2によって生成された視差
情報を含むコンピュータ画像データD2等の画像データ
に基づいて、視差画像データ列D3を生成する。
【0045】なお、撮像画像データD1は、例えば多眼
式カメラによる同時撮影又は移動式カメラによる連続撮
影によって得られた複数の画像データであり、撮像画像
データD1を構成する各画像データ間には視差情報が含
まれる。また、コンピュータ画像データD2は、例えば
CAD(Computer Aided Design)やCG(ComputerGra
phics)として作成された複数の画像データであり、コ
ンピュータ画像データD2を構成する各画像データ間に
は視差情報が含まれる。
【0046】画像データ処理部11は、これらの撮像画
像データD1及び/又はコンピュータ画像データD2に
基づく視差画像データ列D3に対して、画像処理用コン
ピュータ16によってホログラフィックステレオグラム
用の所定の画像処理を施してホログラム画像データD4
を生成する。ホログラム画像データD4は、例えばメモ
リやハードディスク装置等の記憶装置17に一時格納さ
れる。画像データ処理部11は、後述するように、ホロ
グラム用記録媒体hに要素ホログラム画像を露光記録
する際に、記憶装置17に格納されたホログラム画像デ
ータD4から1画像分毎の要素ホログラム画像データD
5を順次読み出し、これらの要素ホログラム画像データ
D5を、制御部12における制御用コンピュータ13に
供給する。ここで、ホログラム用記録媒体hは、前述
したホログラム用記録媒体3と同質のものであり、ホロ
グラム用記録媒体3が長尺状とされたものである。
【0047】制御用コンピュータ13は、ホログラフィ
ックステレオグラム作製部20を制御して、画像データ
処理部11から供給された要素ホログラム画像データD
5に基づく要素表示画像を、ホログラフィックステレオ
グラム作製部20の一部にセットされたホログラム用記
録媒体hに短冊状の要素ホログラムとして順次露光記
録させる。この際、制御用コンピュータ13は、後述す
るように、ホログラフィックステレオグラム作製部20
及びホログラム複製部50の各機構の動作を制御する。
【0048】ホログラフィックステレオグラム作製部2
0は、第1の光学系30を有し、制御用コンピュータ1
3による制御の下、原版Hとなるホログラフィックス
テレオグラムを作製する。
【0049】ホログラム複製部50は、第2の光学系6
0及び第3の光学系70を有し、ホログラフィックステ
レオグラム作製部20において作製されたホログラフィ
ックステレオグラムを原版Hとして、後述するような
処理によりエッジリットホログラムHを複製する。
【0050】以下、第1の光学系30、第2の光学系6
0、及び第3の光学系70について順に具体的に説明す
る。
【0051】第1の光学系30は、図5に示すように、
入射光学系30A、物体光学系30B及び参照光学系3
0Cを有する。このうち、物体光学系30Bと参照光学
系30Cとは、物体光L2と参照光L3の干渉性を高め
るために、物体光L2と参照光L3の露光記録部P1ま
でのそれぞれの光路長がほぼ同一となるように構成され
ている。なお、ホログラム複製装置10は、感光材であ
るホログラム用記録媒体hを用いることから、第1の
光学系30、第2の光学系50、及び第3の光学系60
を含む図示しない装置筐体は、少なくともこれらの光学
系の遮光性を保持した構造となっている。
【0052】入射光学系30Aは、レーザ光L1を出射
するレーザ光源31と、このレーザ光L1を後段へ入射
させる又は遮断するシャッタ機構32と、レーザ光L1
を物体光L2と参照光L3とに分割するハーフミラー3
3とを有する。
【0053】レーザ光源31は、例えば単一波長で且つ
干渉性のよいレーザ光L1を出射する半導体励起YAG
レーザ装置、水冷アルゴンイオンレーザ装置又は水冷ク
リプトンレーザ装置等のレーザ装置から構成される。
【0054】シャッタ機構32は、要素ホログラム画像
データD5の出力タイミングに対応して制御用コンピュ
ータ13から出力された制御信号C1により開閉動作さ
れ、レーザ光L1を後段の光学系を介して露光記録部P
1に位置するホログラム用記録媒体hに入射させる又
はレーザ光L1のホログラム用記録媒体hへの入射を
遮断する。
【0055】ハーフミラー33は、入射されたレーザ光
L1を透過光と反射光とに分割する。レーザ光L1は、
透過光が上述した物体光L2として用いられる一方、反
射光が参照光L3として用いられる。これらの物体光L
2と参照光L3とは、それぞれ後段に設けられた物体光
学系30B又は参照光学系30Cに入射される。
【0056】物体光学系30Bは、反射ミラー34、第
1のシリンドリカルレンズ35、コリメータレンズ3
6、投影レンズ37及び第2のシリンドリカルレンズ3
8等の光学部品を、光軸に沿ってその入力側から順次配
列させて構成される。
【0057】反射ミラー34は、ハーフミラー33を透
過した物体光L2を全反射する。この反射ミラー34に
よって全反射された物体光L2は、第1のシリンドリカ
ルレンズ35に供給される。
【0058】第1のシリンドリカルレンズ35は、凸レ
ンズとピンホールとが組み合わされて構成され、反射ミ
ラー34によって全反射された物体光L2を後述する透
過型液晶表示器39の表示面幅に対応して1次元方向に
拡大させる。
【0059】コリメータレンズ36は、第1のシリンド
リカルレンズ35によって拡大された物体光L2を、平
行光化して透過型液晶表示器39へと導く。
【0060】投影レンズ37は、物体光L2を第2のシ
リンドリカルレンズ38へと投影する。
【0061】第2のシリンドリカルレンズ38は、平行
光化された物体光L2を、露光記録部P1において横方
向に対して集光する。
【0062】また、物体光学系30Bには、コリメータ
レンズ36と投影レンズ37との間に位置して透過型液
晶表示器39が配設されている。透過型液晶表示器39
には、制御用コンピュータ13から供給された要素ホロ
グラム画像データD5に基づいて、要素ホログラム画像
が順次表示される。なお、制御用コンピュータ13は、
要素ホログラム画像データD5の出力タイミングに対応
して、制御信号C1を後述する長尺状のホログラム用記
録媒体hの記録媒体送り機構44に供給し、その動作
制御を行うことにより、ホログラム用記録媒体hの送
り動作を制御する。
【0063】このような物体光学系30Bにおいては、
入射光学系30Aから分割されて入射される点光源状態
の物体光L2が、第1のシリンドリカルレンズ35によ
って拡大されるとともに、コリメータレンズ36に入射
することで平行光とされる。さらに、物体光学系30B
においては、コリメータレンズ36を介して透過型液晶
表示器39に入射された物体光L2が、この透過型液晶
表示器39に表示された要素ホログラム画像に応じて画
像変調されるとともに、投影レンズ37を介して第2の
シリンドリカルレンズ38へと入射される。そして、物
体光学系30Bは、シャッタ機構32が開放動作されて
いる間、画像変調された物体光L2を露光記録部P1の
ホログラム用記録媒体hに入射させ、要素ホログラム
画像に対応してこれを露光記録する。このとき、物体光
L2を拡散させずに、第2のシリンドリカルレンズ38
からの直接光を用いて露光記録する。詳細については、
後述する。
【0064】参照光学系30Cは、シリンドリカルレン
ズ40、コリメータレンズ41及び反射ミラー42を、
光軸に沿ってその入力側から順次配列させて構成され
る。
【0065】シリンドリカルレンズ40は、上述した物
体光学系30Bにおける第1のシリンドリカルレンズ3
5と同様に、凸レンズとピンホールとが組み合わされて
構成され、ハーフミラー33によって反射分割された参
照光L3を所定幅、具体的には、透過型液晶表示器39
の表示面幅に対応して1次元方向に拡大させる。
【0066】コリメータレンズ41は、シリンドリカル
レンズ40によって拡大された参照光L3を平行光化す
る。
【0067】反射ミラー42は、参照光L3を反射させ
て露光記録部P1のホログラム用記録媒体hの後方へ
と導いて入射させる。
【0068】このような第1の光学系30は、上述した
ように、ハーフミラー33によって分割された物体光L
2が通過する光学系である物体光学系30Bと、参照光
L3が通過する光学系である参照光学系30Cとの光路
長がほぼ同一に構成されている。したがって、第1の光
学系30は、物体光L2と参照光L3との干渉性の向上
が図られて、より鮮明な再生像が得られるホログラフィ
ックステレオグラムを作製する。
【0069】さらに、第1の光学系30には、必要に応
じて、振動等によって良好な状態のホログラフィックス
テレオグラムが作製されない虞が生じた場合に、ホログ
ラム用記録媒体hの露光記録を停止させる干渉縞検出
部43が設けられる。
【0070】干渉縞検出部43は、上述した各光学系を
介してそれぞれホログラム用記録媒体hに入射される
物体光L2と参照光L3とによって形成される干渉縞の
状態を検出する。干渉縞検出部43は、例えばCCD
(Charge Coupled Device)カメラによって構成され、
ホログラム用記録媒体hにおけるホログラフィックス
テレオグラムの露光形成領域と異にする検出領域に形成
される干渉縞の揺らぎ状態を、レーザ光源31から出射
されるレーザ光L1の波長オーダで検出する。
【0071】干渉縞検出部43は、検出領域に所定値以
上の揺らぎ状態の干渉縞の出現を検出したときには、制
御用コンピュータ13に対して検出信号を供給する。制
御用コンピュータ13は、この検出信号に基づいて、シ
ャッタ機構32を不動作状態とする。したがって、ホロ
グラム用記録媒体hには、物体光L2と参照光L3と
の入射が遮断されることにより、ホログラフィックステ
レオグラムの作製が停止される。また、干渉縞検出部4
3は、検出領域に形成される干渉縞が所定値内の揺らぎ
状態であるときには、制御用コンピュータ13に対する
検出信号の供給を停止する。制御用コンピュータ13
は、これによってシャッタ機構32を動作状態として、
ホログラム用記録媒体hに物体光L2と参照光L3と
が入射されるようにし、ホログラフィックステレオグラ
ムが作製されるようにする。
【0072】また、第1の光学系30を有するホログラ
フィックステレオグラム作製部20は、ホログラム用記
録媒体hを図5中矢印aで示す方向へと1要素ホログ
ラム分だけ間欠送りする記録媒体送り機構44を備え
る。
【0073】記録媒体送り機構44は、制御用コンピュ
ータ13から供給される制御信号C1に基づいて、ホロ
グラム用記録媒体hを間欠的に走行駆動する。また、
ホログラフィックステレオグラム作製部20は、この記
録媒体送り機構44の動作に連動して制御用コンピュー
タ13から供給される制御信号C1に基づいて、上述し
たシャッタ機構32が動作されてレーザ光L1の光路を
解放する。
【0074】ホログラフィックステレオグラム作製部2
0は、1要素画像分の露光記録終了毎に制御部12にお
ける制御用コンピュータ13から1要素ホログラムに対
応した制御信号C1が記録媒体送り機構44に対して供
給されることにより、ホログラム用記録媒体hを1要
素ホログラムに対応した量だけ走行路に沿って走行駆動
させ、露光記録部P1に未露光部位を対応させて停止さ
せる。なお、ホログラフィックステレオグラム作製部2
0は、ホログラム用記録媒体hの走行動作に伴って当
該ホログラム用記録媒体hに生じた振動が速やかに停
止されるように構成される。ここで、ホログラム用記録
媒体hは、上述したように、長尺状の感光フィルムか
らなり、図示しないが、例えば全体が遮光状態に保持さ
れたフィルムカートリッジの内部に回転自在に設けられ
た供給ロールに巻回されている。ホログラム用記録媒体
は、このフィルムカートリッジがホログラフィック
ステレオグラム作製部20に装填されると、ホログラフ
ィックステレオグラム作製部20の内部に繰り出され、
記録媒体送り機構44によって走行路を走行駆動させら
れる。
【0075】ホログラフィックステレオグラム作製部2
0は、この状態でシャッタ機構32が開放動作されてホ
ログラム用記録媒体hに対してその表裏面から画像変
調された物体光L2と参照光L3とを露光記録部P1に
おけるホログラム用記録媒体hに入射させ、要素ホロ
グラム画像に対応した干渉縞を露光記録する。ホログラ
フィックステレオグラム作製部20は、1要素画像の露
光記録が終了すると制御部12における制御用コンピュ
ータ13から記録媒体送り機構44に対して制御信号C
1が供給され、ホログラム用記録媒体hを速やかに所
定量だけ走行駆動させ停止させる。
【0076】ホログラフィックステレオグラム作製部2
0は、以下順次この動作を行うことにより、長尺状のホ
ログラム用記録媒体hに対して、複数のホログラフィ
ックステレオグラム画像を順次露光記録し、ホログラフ
ィックステレオグラムを作製する。
【0077】このように作製されたホログラフィックス
テレオグラムは、露光記録後に所定の定着処理が施され
る。定着処理は、簡単には、1000mJ/cm程度
のパワーの紫外線LBを照射することにより、マトリク
スポリマ中においてモノマMの重合を完了させ、約12
0℃程度の加熱処理によりそのフォトポリマ層の屈折率
変調度を増加させるものである。
【0078】ホログラフィックステレオグラムは、定着
処理後にホログラフィックステレオグラム画像毎に図示
しないカッタにより切り抜かれ、これが原版Hとして
用いられる。
【0079】以上のようにして作製された原版Hを基
にして、第2の光学系60及び第3の光学系70を有す
るホログラム複製部50において、中間ホログラムH
を介して最終的にエッジリットホログラムHが複製さ
れる。
【0080】先ず、第2の光学系60では、図6に示す
ように、原版Hから中間ホログラムHが作製され
る。すなわち、原版Hに再生光を照射し、その回折光
が物体光L5として、原版Hに記録された画像が結像
する距離に置かれた未記録のホログラム用記録媒体h
に照射される。ホログラム用記録媒体hには、物体光
L5が照射される面と反対側の面から参照光L6を照射
し、この物体光L5と参照光L6との干渉縞がホログラ
ム用記録媒体hに記録される。これが中間ホログラム
として、後述する第3の光学系70において用いら
れる。ここで、ホログラム用記録媒体hは、ホログラ
ム用記録媒体3と同質のものである。
【0081】第2の光学系60の構成を図7に示す。入
射光学系60Aは、レーザ光L4を出射するレーザ光源
61と、このレーザ光L4を物体光L5と参照光L6と
に分割するハーフミラー62とを有する。
【0082】レーザ光源61は、例えば単一波長で且つ
干渉性のよいレーザ光L4を出射する半導体励起YAG
レーザ装置、水冷アルゴンイオンレーザ装置又は水冷ク
リプトンレーザ装置等のレーザ装置から構成される。
【0083】このレーザ光L4は、図示しないシャッタ
機構によって後段への伝達が制御される。すなわち、シ
ャッタ機構は、制御用コンピュータ13から出力された
制御信号C2により開閉動作され、レーザ光L4を後段
の光学系を介して原版H及びホログラム用記録媒体h
に入射させる、又はレーザ光L4の原版H及びホロ
グラム用記録媒体hへの入射を遮断する。
【0084】ハーフミラー62は、入射されたレーザ光
L4を透過光と反射光とに分割する。レーザ光L4は、
透過光が上述した参照光L6として用いられる一方、反
射光が物体光L5として用いられる。これらの物体光L
5と参照光L6とは、それぞれ後段に設けられた物体光
学系60B又は参照光学系60Cに入射される。
【0085】物体光学系60Bは、シリンドリカルレン
ズ63、コリメータレンズ64、及び反射ミラー65等
の光学部品を、光軸に沿ってその入力側から順次配列さ
せて構成される。
【0086】シリンドリカルレンズ63は、凸レンズと
ピンホールとが組み合わされて構成され、ハーフミラー
62によって反射された反射光である物体光L5を1次
元方向に拡大させる。
【0087】コリメータレンズ64は、シリンドリカル
レンズ63によって拡大された物体光L5を、平行光化
する。
【0088】反射ミラー65は、物体光L5を反射させ
て第1の光学系30で作製された原版Hの後方へと導
いて入射させる。これにより、原版Hに記録されてい
る画像がホログラム用記録媒体hの位置に再生され
る。
【0089】参照光学系60Cは、反射ミラー66、シ
リンドリカルレンズ67、コリメータレンズ68等の光
学部品を、光軸に沿ってその入力側から順次配列させて
構成される。
【0090】反射ミラー66は、ハーフミラー23を透
過した参照光L6を全反射する。この反射ミラー66に
よって全反射された参照光L6は、シリンドリカルレン
ズ47に供給される。
【0091】シリンドリカルレンズ67は、凸レンズと
ピンホールとが組み合わされて構成され、反射ミラー6
6によって全反射された参照光L2を1次元方向に拡大
させる。
【0092】コリメータレンズ68は、シリンドリカル
レンズ67によって拡大された参照光L6を、平行光化
してホログラム用記録媒体hの後方へと導いて入射さ
せる。
【0093】このような第2の光学系60は、上述した
ように、ハーフミラー62によって分割された物体光L
5が通過する光学系である物体光学系60Bと、参照光
L6が通過する光学系である参照光学系60Cとの光路
長がほぼ同一に構成されている。したがって、第2の光
学系60は、物体光L5と参照光L6との干渉性の向上
が図られて、より鮮明な再生像が得られるホログラムを
作製する。
【0094】第2の光学系60は、以上のような構成に
より、ホログラム用記録媒体hの内部で物体光L5と
参照光L6とを干渉させ、干渉によって生じた干渉縞を
露光記録させて中間ホログラムHを作製させる。露光
記録後には、第1の光学系30における場合と同様に所
定の定着処理が施される。このように作製された中間ホ
ログラムHは、第3の光学系70で用いられる。
【0095】次に、第3の光学系70について説明す
る。第3の光学系70では、図8に示すように、中間ホ
ログラムHからエッジリットホログラムHが作製さ
れる。すなわち、中間ホログラムHに再生光を照射
し、その回折光が物体光L8として、中間ホログラムH
に記録された画像が結像する距離に置かれたホログラ
ム用記録媒体hに、1次元拡散版76を介して照射さ
れる。ホログラム用記録媒体hには、適当な厚さのガ
ラス又はプラスチック等の透明な光学材料からなる光導
入ブロックBLが貼り付けられており、物体光L8が照
射される面の側面から参照光L9が照射される。この物
体光L8と参照光L9との干渉縞がホログラム用記録媒
体hに記録される。ここで、ホログラム用記録媒体h
は、ホログラム用記録媒体3と同質のものである。ま
た、光導入ブロックBLは、図示しないが、ホログラム
用記録媒体hと光導入ブロックBLとが全反射を起こ
さないような屈折率を持つ、例えばインデックスマッチ
ング液等の接着層を介してホログラム用記録媒体h
貼り付けられている。
【0096】ここで、ホログラフィックステレオグラム
は、要素ホログラムが一方向に複数並ぶことで視差方向
の視野角を確保しているが、それと垂直な方向について
は視差を犠牲にしている。すなわち、ホログラフィック
ステレオグラムは、視差方向には十分な視野角が確保さ
れるが、垂直方向には視野角が確保されない。このた
め、物体光学系に1次元拡散版を用いて、その方向の視
野角を補う必要がある。
【0097】しかし、第1の光学系30や第2の光学系
60で1次元拡散版を使用すると、次の段階の露光の際
に、拡散された回折光を記録するために感光材料である
ホログラム用記録媒体hを大きくしなければならず、光
学系をコンパクトにするのが困難となる。また、感光材
料の平面性や光軸とのなす角等に厳しい精度が要求され
ることになる。特に、第1の光学系30で1次元拡散版
を用いると、物体光の拡散により明度が落ち、その後の
画質劣化が顕著となる。
【0098】そこで、本実施の形態におけるホログラム
複製装置10では、第1の光学系30において1次元拡
散版を用いずに、第3の光学系70においてホログラム
用記録媒体hの直前に上述した1次元拡散版76を図
8に示すように配置し、視差方向と垂直な方向の視野角
を確保している。
【0099】第3の光学系70の構成を図9に示す。入
射光学系70Aは、レーザ光L7を出射するレーザ光源
71と、このレーザ光L7を物体光L8と参照光L9と
に分割するハーフミラー72とを有する。
【0100】レーザ光源71は、例えば単一波長で且つ
干渉性のよいレーザ光L7を出射する半導体励起YAG
レーザ装置、水冷アルゴンイオンレーザ装置又は水冷ク
リプトンレーザ装置等のレーザ装置から構成される。
【0101】このレーザ光L7は、図示しないシャッタ
機構によって後段への伝達が制御される。すなわち、シ
ャッタ機構は、制御用コンピュータ13から出力された
制御信号C2により開閉動作され、レーザ光L7を後段
の光学系を介して中間ホログラムH及びホログラム用
記録媒体hに入射させる、又はレーザ光L4の中間ホ
ログラムH及びホログラム用記録媒体hへの入射を
遮断する。
【0102】ハーフミラー72は、入射されたレーザ光
L7を透過光と反射光とに分割する。レーザ光L7は、
透過光が上述した物体光L8として用いられる一方、反
射光が参照光L9として用いられる。これらの物体光L
8と参照光L9とは、それぞれ後段に設けられた物体光
学系70B又は参照光学系70Cに入射される。
【0103】物体光学系70Bは、反射ミラー73、シ
リンドリカルレンズ74、コリメータレンズ75、1次
元拡散版76等の光学部品を、光軸に沿ってその入力側
から順次配列させて構成される。
【0104】反射ミラー73は、ハーフミラー72を透
過した物体光L8を全反射する。この反射ミラー73に
よって全反射された物体光L8は、シリンドリカルレン
ズ74に供給される。
【0105】シリンドリカルレンズ74は、凸レンズと
ピンホールとが組み合わされて構成され、反射ミラー7
3によって全反射された物体光L8を1次元方向に拡大
させる。
【0106】コリメータレンズ75は、シリンドリカル
レンズ74によって拡大された物体光L8を平行光化し
て中間ホログラムHに照射させ、その回折光が1次元
拡散版76に入射する。
【0107】1次元拡散版76は、上述したように物体
光L8を1次元方向に拡散してホログラム用記録媒体h
に入射させる。
【0108】参照光学系70Cは、シリンドリカルレン
ズ77、コリメータレンズ78及び反射ミラー79を、
光軸に沿ってその入力側から順次配列させて構成され
る。
【0109】シリンドリカルレンズ77は、上述した物
体光学系70Bにおけるシリンドリカルレンズ74と同
様に、凸レンズとピンホールとが組み合わされて構成さ
れ、ハーフミラー72によって反射分割された参照光L
9を所定幅に対応して1次元方向に拡大させる。
【0110】コリメータレンズ78は、シリンドリカル
レンズ77によって拡大された参照光L9を平行光化す
る。
【0111】反射ミラー79は、参照光L9を反射させ
てホログラム用記録媒体hの光導入ブロックBLの側
面へと導いて入射させる。光導入ブロックBLの側面に
入射した参照光L9は、ホログラム用記録媒体hの後
方に入射する。
【0112】このような第3の光学系70は、上述した
ように、ハーフミラー72によって分割された物体光L
8が通過する光学系である物体光学系70Bと、参照光
L9が通過する光学系である参照光学系70Cとの光路
長がほぼ同一に構成されている。したがって、第3の光
学系70は、物体光L8と参照光L9との干渉性の向上
が図られて、より鮮明な再生像が得られるエッジリット
ホログラムHを作製する。
【0113】第3の光学系70は、以上のような構成に
より、ホログラム用記録媒体h内部で物体光L8と参
照光L9とを干渉させ、干渉によって生じた干渉縞を露
光記録させてエッジリットホログラムHを作製させ
る。露光記録後には、第1の光学系30における場合と
同様に所定の定着処理が施される。また、上述した第3
の光学系70における動作を繰り返すことで、原版H
を基にして任意の数のエッジリットホログラムHを大
量に複製することができる。
【0114】このように、本実施の形態におけるホログ
ラム複製装置10は、既存のホログラフィックステレオ
グラム作製システムを基にして、改良を加えることで構
成することができ、明度が維持され視野角の確保された
ホログラムを複製することができる。
【0115】特に、このホログラム複製装置10によっ
て複製されるエッジリットホログラムHは、再生に寄
与しない透過光が全反射によって光導入ブロックBL内
に閉じこめられて外部に漏れないため、効率よく導波さ
れて明るい像が再生され、また、再生の角度が大きいた
め、再生光以外に光導入ブロックBLの外部から入って
くる光によって像が再生されにくい、といった利点をも
つ。
【0116】また、エッジリット方式にすることで光導
入ブロックBLに光源を内蔵させることができ、これに
より照明環境によらず明度を維持することも可能とな
る。
【0117】なお、本発明は上述した実施の形態のみに
限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範
囲において種々の変更が可能であることは勿論である。
【0118】例えば、上述した実施の形態では、原版と
なるホログラフィックステレオグラムからエッジリット
ホログラムを複製したが、これに限定されるものではな
く、通常のホログラムを複製しても構わない。
【0119】また、以上の説明では、ホログラフィック
ステレオグラム作製部20及びホログラム複製部50を
1つのホログラム複製装置10に備わるものとして説明
したが、両者は、別々の装置であっても構わなく、既に
作製されているホログラフィックステレオグラムを原版
としてホログラムを複製することもできる。
【0120】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明に係る
ホログラム複製装置は、ホログラフィックステレオグラ
ムを原版としてホログラムを複製するホログラム複製装
置であって、視差画像列の各要素画像に基づいて画像変
調された第1の物体光を拡散させずに第1のホログラム
用記録媒体の一方の面に入射させ、且つ、第1の物体光
に対して可干渉性を有する第1の参照光を第1のホログ
ラム用記録媒体の他方の面に入射させ、第1の物体光と
第1の参照光とによって生じる干渉縞を要素ホログラム
として第1のホログラム用記録媒体に順次露光記録し
て、原版を作製する第1の光学系と、第1の光学系によ
って作製された原版に記録されている画像を再生するた
めの第1の再生光を原版に照射して得られる回折光を、
原版から所定距離だけ離隔されて配置された第2のホロ
グラム用記録媒体の一方の面に第2の物体光として入射
させ、且つ、第2の物体光に対して可干渉性を有する第
2の参照光を第2のホログラム用記録媒体の他方の面に
入射させ、第2の物体光と第2の参照光とによって生じ
る干渉縞をホログラムとして第2のホログラム用記録媒
体に露光記録して、中間ホログラムを作製する第2の光
学系と、第2の光学系によって作製された中間ホログラ
ムから所定距離だけ離隔されて配置された第3のホログ
ラム用記録媒体の一方の面に、入射した光を1次元方向
に拡散する1次元拡散版が主面を密着させて配置され、
中間ホログラムに記録されている画像を再生するための
第2の再生光を中間ホログラムに照射して得られる回折
光を1次元拡散版を介して第3の物体光として第3のホ
ログラム用記録媒体の一方の面に入射させ、且つ、第3
の物体光に対して可干渉性を有する第3の参照光を第3
のホログラム用記録媒体の他方の面に入射させ、第3の
物体光と第3の参照光とによって生じる干渉縞をホログ
ラムとして第3のホログラム用記録媒体に露光記録し
て、複製ホログラムを作製する第3の光学系とを備える
ものである。
【0121】これにより、ホログラフィックステレオグ
ラムを原版として、画質を低下させることなくホログラ
ムを大量に複製することが可能となる。
【0122】ここで、第3のホログラム用記録媒体にお
ける第3の参照光が入射する面には、透明な光学材料か
らなる光導入ブロックが貼り付けられていてもよい。
【0123】これにより、ホログラフィックステレオグ
ラムを原版として、画質を低下させることなくエッジリ
ットホログラムを大量に複製することが可能となる。
【0124】また、本発明に係るホログラム複製方法
は、ホログラフィックステレオグラムを原版としてホロ
グラムを複製するホログラム複製方法であって、視差画
像列の各要素画像に基づいて画像変調された第1の物体
光を拡散させずに第1のホログラム用記録媒体の一方の
面に入射させ、且つ、第1の物体光に対して可干渉性を
有する第1の参照光を第1のホログラム用記録媒体の他
方の面に入射させ、第1の物体光と第1の参照光とによ
って生じる干渉縞を要素ホログラムとして第1のホログ
ラム用記録媒体に順次露光記録して、原版を作製する第
1の露光工程と、第1の露光工程にて作製された原版に
記録されている画像を再生するための第1の再生光を原
版に照射して得られる回折光を、原版から所定距離だけ
離隔されて配置された第2のホログラム用記録媒体の一
方の面に第2の物体光として入射させ、且つ、第2の物
体光に対して可干渉性を有する第2の参照光を第2のホ
ログラム用記録媒体の他方の面に入射させ、第2の物体
光と第2の参照光とによって生じる干渉縞をホログラム
として第2のホログラム用記録媒体に露光記録して、中
間ホログラムを作製する第2の露光工程と、第2の露光
工程にて作製された中間ホログラムから所定距離だけ離
隔されて配置された第3のホログラム用記録媒体の一方
の面に、入射した光を1次元方向に拡散する1次元拡散
版が主面を密着させて配置され、中間ホログラムに記録
されている画像を再生するための第2の再生光を中間ホ
ログラムに照射して得られる回折光を1次元拡散版を介
して第3の物体光として第3のホログラム用記録媒体の
一方の面に入射させ、且つ、第3の物体光に対して可干
渉性を有する第3の参照光を第3のホログラム用記録媒
体の他方の面に入射させ、第3の物体光と第3の参照光
とによって生じる干渉縞をホログラムとして第3のホロ
グラム用記録媒体に露光記録して、複製ホログラムを作
製する第3の露光工程とを有するものである。
【0125】これにより、ホログラフィックステレオグ
ラムを原版として、画質を低下させることなくホログラ
ムを大量に複製することが可能となる。
【0126】ここで、第3のホログラム用記録媒体にお
ける第3の参照光が入射する面には、透明な光学材料か
らなる光導入ブロックが貼り付けられていてもよい。
【0127】これにより、ホログラフィックステレオグ
ラムを原版として、画質を低下させることなくエッジリ
ットホログラムを大量に複製することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態におけるホログラム複製装置の概
略を説明するブロック図である。
【図2】同ホログラム複製装置に用いられるホログラム
用記録媒体を説明する要部断面図である。
【図3】同ホログラム用記録媒体の感光プロセスを説明
する図であって、同図(A)は、初期状態を示し、同図
(B)は、露光状態を示し、同図(C)は、定着状態を
示す図である。
【図4】同ホログラム複製装置の全体構成を説明する図
である。
【図5】同ホログラム複製装置におけるホログラフィッ
クステレオグラム作製部の有する第1の光学系を説明す
る図であって、同図(A)は、正面図を示し、同図
(B)は、平面図を示す。
【図6】同ホログラム複製装置におけるホログラム複製
部の有する第2の光学系での処理を説明する図である。
【図7】同第2の光学系の正面図を説明する図である。
【図8】同ホログラム複製部の有する第3の光学系での
処理を説明する図である。
【図9】同第3の光学系の正面図を説明する図である。
【図10】従来のホログラフィックステレオグラム作製
装置の光学系を説明する図であって、同図(A)は、正
面図を示し、同図(B)は、平面図を示す。
【図11】従来の透過型エッジリットホログラムの作製
方法を説明する図である。
【図12】同透過型エッジリットホログラムの再生方法
を説明する図である。
【図13】従来の1ステップ法の複写記録によるエッジ
リットホログラムの複製方法の原理を説明する図であ
る。
【符号の説明】
1 ホログラム用記録媒体、10 ホログラム複製装
置、11 画像データ処理部、12 制御部、13 制
御用コンピュータ、20 ホログラフィックステレオグ
ラム作製部、30 第1の光学系、50ホログラム複製
部、60 第2の光学系、70 第3の光学系、76
1次元拡散版、BL 光導入ブロック

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホログラフィックステレオグラムを原版
    としてホログラムを複製するホログラム複製装置であっ
    て、 視差画像列の各要素画像に基づいて画像変調された第1
    の物体光を拡散させずに第1のホログラム用記録媒体の
    一方の面に入射させ、且つ、上記第1の物体光に対して
    可干渉性を有する第1の参照光を上記第1のホログラム
    用記録媒体の他方の面に入射させ、上記第1の物体光と
    上記第1の参照光とによって生じる干渉縞を要素ホログ
    ラムとして上記第1のホログラム用記録媒体に順次露光
    記録して、上記原版を作製する第1の光学系と、 上記第1の光学系によって作製された上記原版に記録さ
    れている画像を再生するための第1の再生光を上記原版
    に照射して得られる回折光を、上記原版から所定距離だ
    け離隔されて配置された第2のホログラム用記録媒体の
    一方の面に第2の物体光として入射させ、且つ、上記第
    2の物体光に対して可干渉性を有する第2の参照光を上
    記第2のホログラム用記録媒体の他方の面に入射させ、
    上記第2の物体光と上記第2の参照光とによって生じる
    干渉縞をホログラムとして上記第2のホログラム用記録
    媒体に露光記録して、中間ホログラムを作製する第2の
    光学系と、 上記第2の光学系によって作製された上記中間ホログラ
    ムから所定距離だけ離隔されて配置された第3のホログ
    ラム用記録媒体の一方の面に、入射した光を1次元方向
    に拡散する1次元拡散版が主面を密着させて配置され、
    上記中間ホログラムに記録されている画像を再生するた
    めの第2の再生光を上記中間ホログラムに照射して得ら
    れる回折光を上記1次元拡散版を介して第3の物体光と
    して上記第3のホログラム用記録媒体の一方の面に入射
    させ、且つ、上記第3の物体光に対して可干渉性を有す
    る第3の参照光を上記第3のホログラム用記録媒体の他
    方の面に入射させ、上記第3の物体光と上記第3の参照
    光とによって生じる干渉縞をホログラムとして上記第3
    のホログラム用記録媒体に露光記録して、複製ホログラ
    ムを作製する第3の光学系とを備えることを特徴とする
    ホログラム複製装置。
  2. 【請求項2】 上記第3のホログラム用記録媒体におけ
    る上記第3の参照光が入射する面には、透明な光学材料
    からなる光導入ブロックが貼付されていることを特徴と
    する請求項1記載のホログラム複製装置。
  3. 【請求項3】 ホログラフィックステレオグラムを原版
    としてホログラムを複製するホログラム複製方法であっ
    て、 視差画像列の各要素画像に基づいて画像変調された第1
    の物体光を拡散させずに第1のホログラム用記録媒体の
    一方の面に入射させ、且つ、上記第1の物体光に対して
    可干渉性を有する第1の参照光を上記第1のホログラム
    用記録媒体の他方の面に入射させ、上記第1の物体光と
    上記第1の参照光とによって生じる干渉縞を要素ホログ
    ラムとして上記第1のホログラム用記録媒体に順次露光
    記録して、上記原版を作製する第1の露光工程と、 上記第1の露光工程にて作製された上記原版に記録され
    ている画像を再生するための第1の再生光を上記原版に
    照射して得られる回折光を、上記原版から所定距離だけ
    離隔されて配置された第2のホログラム用記録媒体の一
    方の面に第2の物体光として入射させ、且つ、上記第2
    の物体光に対して可干渉性を有する第2の参照光を上記
    第2のホログラム用記録媒体の他方の面に入射させ、上
    記第2の物体光と上記第2の参照光とによって生じる干
    渉縞をホログラムとして上記第2のホログラム用記録媒
    体に露光記録して、中間ホログラムを作製する第2の露
    光工程と、 上記第2の露光工程にて作製された上記中間ホログラム
    から所定距離だけ離隔されて配置された第3のホログラ
    ム用記録媒体の一方の面に、入射した光を1次元方向に
    拡散する1次元拡散版が主面を密着させて配置され、上
    記中間ホログラムに記録されている画像を再生するため
    の第2の再生光を上記中間ホログラムに照射して得られ
    る回折光を上記1次元拡散版を介して第3の物体光とし
    て上記第3のホログラム用記録媒体の一方の面に入射さ
    せ、且つ、上記第3の物体光に対して可干渉性を有する
    第3の参照光を上記第3のホログラム用記録媒体の他方
    の面に入射させ、上記第3の物体光と上記第3の参照光
    とによって生じる干渉縞をホログラムとして上記第3の
    ホログラム用記録媒体に露光記録して、複製ホログラム
    を作製する第3の露光工程とを有することを特徴とする
    ホログラム複製方法。
  4. 【請求項4】 上記第3のホログラム用記録媒体におけ
    る上記第3の参照光が入射する面には、透明な光学材料
    からなる光導入ブロックが貼付されていることを特徴と
    する請求項3記載のホログラム複製方法。
JP2001044057A 2001-02-20 2001-02-20 ホログラム複製装置及び方法 Abandoned JP2002244536A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001044057A JP2002244536A (ja) 2001-02-20 2001-02-20 ホログラム複製装置及び方法
US10/468,307 US7061656B2 (en) 2001-02-20 2002-02-20 Hologram duplicating device and method
KR10-2003-7010846A KR20030078927A (ko) 2001-02-20 2002-02-20 홀로그램 복제 장치 및 방법
PCT/JP2002/001482 WO2002067061A1 (fr) 2001-02-20 2002-02-20 Dispositif et procede de reproduction d'hologramme
EP02700628A EP1363173A1 (en) 2001-02-20 2002-02-20 Hologram duplicating device and method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001044057A JP2002244536A (ja) 2001-02-20 2001-02-20 ホログラム複製装置及び方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002244536A true JP2002244536A (ja) 2002-08-30

Family

ID=18906116

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001044057A Abandoned JP2002244536A (ja) 2001-02-20 2001-02-20 ホログラム複製装置及び方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US7061656B2 (ja)
EP (1) EP1363173A1 (ja)
JP (1) JP2002244536A (ja)
KR (1) KR20030078927A (ja)
WO (1) WO2002067061A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014137490A (ja) * 2013-01-17 2014-07-28 Dainippon Printing Co Ltd ホログラムの製造方法およびカラーホログラムの製造方法

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005309007A (ja) * 2004-04-20 2005-11-04 Tdk Corp ホログラフィック記録方法及びホログラフィック記録装置
WO2007073731A1 (de) * 2005-12-22 2007-07-05 Seereal Technologies S.A. Verfahren zur multimodalen darstellung von bildinhalten auf einer anzeigeeinrichtung für videohologramme und multimodale anzeigeeinrichtung
US20120062967A1 (en) * 2010-04-02 2012-03-15 Zebra Imaging, Inc. Duplicating diffractive optical elements
TW202217469A (zh) * 2020-08-25 2022-05-01 南韓商Lg化學股份有限公司 大型全像光學元件複製方法以及該方法所複製的大型全像光學元件
CN117677904A (zh) * 2021-07-15 2024-03-08 株式会社Lg化学 用于记录全息干涉图案的设备和使用其记录全息干涉图案的方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4832424A (en) * 1982-09-30 1989-05-23 Mcgrew Stephen P White-light viewable, cylindrical holograms and method of spatially filtering wavefronts
US5016953A (en) * 1989-08-31 1991-05-21 Hughes Aircraft Company Reduction of noise in computer generated holograms
JPH0736357A (ja) 1993-07-19 1995-02-07 Sony Corp ホログラムの作成方法及びホログラフィックステレオグラム作成用の画像生成方法
JPH07134539A (ja) 1993-11-08 1995-05-23 Sony Corp ホログラムの作成方法及びホログラフィックステレオグラム
JP3704875B2 (ja) * 1996-06-21 2005-10-12 ソニー株式会社 画像記録方法及び装置
JPH10105034A (ja) 1996-10-03 1998-04-24 Sony Corp ホログラフィックステレオグラム作成装置
JP2000056663A (ja) 1998-08-05 2000-02-25 Sony Corp ホログラフィックステレオグラムの作製装置及び作製方法並びに記録媒体
JP2000267552A (ja) 1999-03-19 2000-09-29 Sony Corp 画像記録装置及び画像記録方法並びに記録媒体
JP2002123162A (ja) 2000-10-16 2002-04-26 Sony Corp ホログラフィックステレオグラム作製方法およびホログラフィックステレオグラム作製装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014137490A (ja) * 2013-01-17 2014-07-28 Dainippon Printing Co Ltd ホログラムの製造方法およびカラーホログラムの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
US7061656B2 (en) 2006-06-13
KR20030078927A (ko) 2003-10-08
US20040070801A1 (en) 2004-04-15
EP1363173A1 (en) 2003-11-19
WO2002067061A1 (fr) 2002-08-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6597475B1 (en) Image recording apparatus and image recording method as well as recording medium
US8564864B2 (en) Image recording medium, hologram replicating device and hologram replicating method
JP4288728B2 (ja) ホログラフィックステレオグラム作成装置
JP3709648B2 (ja) 画像再生方法及び画像再生装置
CN104854517A (zh) 产生防伪特征的图像
JP3704875B2 (ja) 画像記録方法及び装置
JP4075141B2 (ja) ホログラム画像記録媒体カートリッジ
JP3709659B2 (ja) 画像記録装置及び画像記録方法
WO2003003129A1 (fr) Enregistreur d'image par exposition et procede d'enregistrement d'image par exposition
JP2002244536A (ja) ホログラム複製装置及び方法
JP4207260B2 (ja) 画像記録装置
JP4599654B2 (ja) 画像記録装置及びホログラム用記録媒体カートリッジ
JP4221777B2 (ja) ホログラム画像記録装置及びホログラム画像記録方法
JP2002244537A (ja) ホログラム複製装置及び方法
JP4192295B2 (ja) ホログラフィックステレオグラムの作製装置及び作製方法
KR20020062662A (ko) 홀로그램 작성 방법
JP3692632B2 (ja) ホログラフィックステレオグラムの作成方法
JP4200774B2 (ja) カード状情報記録媒体及び体積ホログラム記録方法
JP2000056663A (ja) ホログラフィックステレオグラムの作製装置及び作製方法並びに記録媒体
JP2002162889A (ja) フィルム保持装置及び定着処理システム
JPH1184994A (ja) 画像記録装置及び画像記録方法、並びに画像記録媒体
JPH10105033A (ja) ホログラフィックステレオグラムの作成装置及び作成方法
JPH10105034A (ja) ホログラフィックステレオグラム作成装置
JP2002123162A (ja) ホログラフィックステレオグラム作製方法およびホログラフィックステレオグラム作製装置
JP2000081833A (ja) 画像記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071213

A762 Written abandonment of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762

Effective date: 20090820