JP4075141B2 - ホログラム画像記録媒体カートリッジ - Google Patents

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    • G03H2001/0436Holographic camera

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、実写画像やコンピュータ生成画像等を3次元認識することができるホログラフィックステレオグラムを作成するためのホログラム画像記録装置に装填されて用いられるホログラム画像記録媒体カートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】
ホログラフィックステレオグラムは、被写体を異なる観察点から順次撮像することにより得られた多数の画像を原画として、これらを1枚のホログラム用記録媒体に短冊状又はドット状の要素ホログラムとして順次露光記録することによって作成される。このホログラフィックステレオグラムは、使用者がこれをある位置から片方の目で見た場合に各要素ホログラムの一部分の画像情報の集合体である二次元画像が識別され、また、この位置から水平に移動した他の位置で見た場合に各要素ホログラムの別の部分の画像情報の集合体である二次元画像が識別される。したがって、ホログラフィックステレオグラムにおいては、使用者がこれを両目で見た場合に左右の目の視差により、露光記録画像が3次元画像として認識される。
【0003】
上述したホログラフィックステレオグラムは、一般に図17(A)に示すホログラフィックステレオグラム作成装置100によって作成される。ホログラフィックステレオグラム作成装置100は、単一波長で干渉性の良いレーザ光L10を出射するレーザ光源101と、出射されたレーザ光L10を物体レーザ光L11と参照レーザ光L12とに分割するハーフミラー102と、物体レーザ光L11の光学系を構成する光学部品103乃至107及び表示器108と、参照レーザ光L12の光学系を構成する光学部品109乃至111と、物体レーザ光L11と参照レーザ光L12とが集光するホログラム用記録媒体112を保持し、または走行駆動する電動ステージ113等によって構成されている。
【0004】
物体レーザ光L11の光学系は、具体的には、光軸に沿ってその入力側からそれぞれ順に配列された全反射ミラー103と、物体レーザ光L11を一次元方向に拡散させる第1のシリンドリカルレンズ104と、拡散された物体レーザ光L11を平行レーザ光化するコリメータレンズ105と、投影レンズ106と、物体レーザ光L11を露光記録部P100のホログラム用記録媒体112に導く第2のシリンドリカルレンズ107とから構成される。表示器108は、透過型の液晶パネルによって構成され、コリメータレンズ105と投影レンズ106との間に配設されている。表示器108には、図示しない画像処理部から出力された画像データに基づく画像が表示される。
【0005】
参照レーザ光L12の光学系は、具体的には、光軸に沿ってその入力側からそれぞれ順に配列された、参照レーザ光L12を一次元方向に拡散させるシリンドリカルレンズ109と、拡散された参照レーザ光L12を平行レーザ光化するコリメータレンズ110と、参照レーザ光L12を反射させてホログラム用記録媒体112へと導く全反射ミラー111とから構成される。
【0006】
ホログラム用記録媒体112は、例えば感光フィルムからなり、図17()に示すように、電動ステージ113に保持されており、この電動ステージ113が駆動することによって、同図(B)に示す矢印bの方向へと間欠的に走行駆動される。
【0007】
レーザ光L10は、図17(A)に示すように、レーザ光源101から出射されてハーフミラー102に入射され、このハーフミラー102によって物体レーザ光L11と参照レーザ光L12とに分割される。
【0008】
物体レーザ光L11は、シリンドリカルレンズ104、コリメータレンズ105を介して表示器108に入射されるとともに、この表示器108を透過する際に表示された要素画像に応じて画像変調される。画像変調された物体レーザ光L11は、投影レンズ106、シリンドリカルレンズ107を介して露光記録部P100に位置するホログラム用記録媒体112に入射される。また、参照レーザ光L12は、シリンドリカルレンズ109、コリメータレンズ110及び全反射ミラー111の光学系を介して露光記録部P100に位置するホログラム用記録媒体112に入射される。
したがって、ホログラム用記録媒体112には、表示器108に表示された映像により画像変調された物体レーザ光L11と参照レーザ光L12との干渉によって生じる干渉縞を要素ホログラムとして短冊状又はドット状に順次露光記録される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ホログラフィックステレオグラム作成装置100には、例えば図15に示したホログラム用記録媒体が用いられる。ホログラム用記録媒体3は、テープ状のフィルムベース材4上に光重合型フォトポリマからなるフォトポリマ層5が形成されるとともに、このフォトポリマ層5上にカバーシート層6が被着形成された、いわゆるフィルム塗布型記録媒体である。
【0010】
このホログラム用記録媒体3について、図16を参照して、要素ホログラムの露光記録原理を説明する。ホログラム用記録媒体3は、図16(A)に示すように、フォトポリマ層5を構成する光重合型フォトポリマが、初期状態においてはマトリクスポリマ中にモノマMが均一に分散している状態にある。光重合型フォトポリマは、10mJ/cm2乃至400mJ/cm2 のパワーをもつレーザ光LAが照射されることによって、図16(B)に示すように、露光部においてマトリクスポリマ中に均一に分散していたモノマMが重合してポリマ化した状態となる。
【0011】
光重合型フォトポリマは、ポリマ化するにつれて、モノマMが周囲から移動することによるモノマMの濃度不均一な状態となることにより、露光部と未露光部とで屈折率の変調が生じる。光重合型フォトポリマは、この後、図16(C)に示すように、1000mJ/cm2 程度のパワーの紫外線又は可視光LBが全面に照射されることによって、マトリクスポリマ中においてモノマMの重合が完了する。ホログラム用記録媒体3は、このようにフォトポリマ層5を構成する光重合型フォトポリマが、入射されたレーザ光LAに応じて屈折率が変化することから、物体レーザ光L2と参照レーザ光L3との干渉によって生じる干渉縞を屈折率の変化として露光記録する。
【0012】
ホログラフィックステレオグラム作成装置100は、ホログラム用記録媒体3として、上述した光重合型フォトポリマによってフォトポリマ層5を構成したフィルム塗布型記録媒体を用いたことにより、露光後にこのホログラム用記録媒体3に特別な現像処理を施す工程が不要とされる。したがって、ホログラフィックステレオグラム作成装置100は、現像装置等が不要とされることによってその構成を簡易化することができるとともに、ホログラフィックステレオグラムを迅速に作成することができる。
ところで、ホログラム用記録媒体3は、上述したように光重合型フォトポリマによってフォトポリマ層5が構成されることから、外部光によって露光されてしまう。したがって、ホログラム用記録媒体3は、外部光を遮光した特殊な環境条件の下でホログラフィックステレオグラム作成装置100に装填されるようにしなければならず、その取り扱いが面倒であった。また、ホログラフィックステレオグラム作成装置100は、装填されたホログラム用記録媒体3に対して外部光を遮光した状態で露光記録部P100へと走行させる構造が必要であった。
【0013】
一方、上述したホログラフィックステレオグラム作成装置100においては、露光記録部P100に位置されたホログラム用記録媒体112に物体レーザ光L11と参照レーザ光L12とが入射されて各要素ホログラムが露光記録される際に振動等が加えられると、作成されるホログラフィックステレオグラムに影響が生じるといった問題があった。すなわち、ホログラフィックステレオグラム作成装置100においては、ホログラム用記録媒体112に対してレーザ光L10の波長程度の微小な振動等が加えられた場合にも、このホログラム用記録媒体112に露光記録される干渉縞の状態が不安定となって露光記録される要素ホログラムの一部に回折効率や明るさの低下といった現象が生じてしまう。また、ホログラフィックステレオグラム作成装置100は、更に大きな振動等が加えられた場合には、ホログラム用記録媒体112に対する要素ホログラムの露光記録が全く行われないという問題が生じる。
【0014】
ホログラフィックステレオグラムは、上述した振動等の影響によってホログラム用記録媒体112に一部の要素ホログラムがその回折効率を低くした状態で露光記録されている場合に、再生時において当該要素ホログラムのみが暗くなって再生されることから、画像の均一性が低下してしまう。
【0015】
このため、ホログラフィックステレオグラム作成装置100には、一般に、ホログラム用記録媒体112に要素ホログラムが安定した状態で露光記録されるようにするために、外部から加えられる振動等を抑制するとともに、加えられた振動等を素早く減衰させる防振装置が付設される。防振装置は、上述したレーザ光源101や光学系を構成する各光学部品を搭載した基板と装置筐体との間に適宜配設されたエアダンパやスプリング等によって構成される。
【0016】
また、ホログラフィックステレオグラム作成装置100においては、ホログラム用記録媒体112を保持して走行駆動するガイド手段や駆動手段によって生じるホログラム用記録媒体112の振動対策も重要とされている。ガイド手段や駆動手段は、露光記録部P100においてホログラム用記録媒体112に要素ホログラムを露光記録中にはこのホログラム用記録媒体112を完全に固定してレーザ光L10の波長程度の微小な振動も生じさせないようにする機能が必要とされる。ガイド手段や駆動手段は、ホログラム用記録媒体112に対する要素ホログラムの露光記録が終了すると、このホログラム用記録媒体112を速やかに走行駆動させるとともに、所定量を走行して停止させる場合にはこの走行動作に伴う振動を速やかに停止させる機能を備えることが必要とされる。
【0017】
しかしながら、従来のホログラフィックステレオグラム作成装置100は、電動ステージ113によって走行駆動されたホログラム用記録媒体112が、停止後に、走行駆動によって生じた振動が減衰するまでに約2秒を要していた。したがって、従来のホログラフィックステレオグラム作成装置100は、電動ステージ113を用いて要素ホログラムを露光記録する毎に、ホログラム用記録媒体112の振動が停止するまでの時間を必要とし、1つのホログラフィックステレオグラムを作成するまでに長い時間を要していた。
【0018】
このため、従来のホログラフィックステレオグラム作成装置100には、上述した電動ステージ113に代えて、ホログラム用記録媒体112の振動を抑制する機能を備えたガイド手段や駆動手段からなる駆動機構も備えられる。かかるホログラフィックステレオグラム作成装置100は、例えばホログラム用記録媒体112を、トーションコイルばね等によって所定の引張りテンションが付与された2本の平行ローラの間に掛け渡すとともに、光学部品を押し当てながら物体レーザ光L11と参照レーザ光L12とを入射させて要素ホログラムの露光記録を行うように構成されている。
【0019】
かかるホログラフィックステレオグラム作成装置100によれば、引張りテンションが付与されるとともに光学部品によって抑えられることによって、所定量を走行駆動されたホログラム用記録媒体112が停止してこの走行動作に伴って発生した振動の減衰に要するまでにその時間が1/4以下にまで低減されるようになる。しかしながら、ホログラフィックステレオグラム作成装置100は、ガイド手段や駆動手段の構造が複雑な機構となることが避けられないといった問題があった。
【0020】
上述した各駆動機構は、ホログラム用記録媒体112に生じる振動を抑制するために、このホログラム用記録媒体112に光学部品を弾接させて走行制動を行うように構成されることから、光学部品が磨耗したり傷が付いたりする。したがって、ホログラフィックステレオグラム作成装置100は、所定枚数のホログラフィックステレオグラムを作成すると、光学部品を取り外して研磨した後、これを再度取り付けたり、若しくは新しいものに取り替えるといったメンテナンスが行われる。しかしながら、光学部品は、露光記録部P100を構成する部材でもあり、ホログラフィックステレオグラム作成装置100に対して正確に位置決めして取り付けなければならず、メンテナンス性を低下させていた。
【0021】
なお、従来のホログラフィックステレオグラム作成装置100においては、他の駆動機構として、トーションコイルばねを用いずに、平行ローラのうちの1本に、スリップ材を常時逆回転させているモータからの駆動を伝達することにより、所定のトルクを発生させるように構成したものも用いられている。しかしながら、かかるホログラフィックステレオグラム作成装置100は、モータが露光記録中でも回転していることから内部振動が生じて露光記録される要素ホログラムが不安定となり、作成されるホログラフィックステレオグラムの品質が劣化するといった問題点があった。
【0022】
ホログラフィックステレオグラム作成装置100においては、内部に塵埃等が侵入してホログラム用記録媒体112に付着すると、要素ホログラムの露光記録特性に影響を及ぼすといった問題がある。したがって、ホログラフィックステレオグラム作成装置100には、供給部から露光記録部P100へと繰り出されるホログラム用記録媒体112にクリーニングを施すクリーニング部材が備えられる。クリーニング部材は、例えば不織布等からなり、走行されるホログラム用記録媒体112の表面を摺擦して付着した塵埃等を払拭除去する。
【0023】
ホログラフィックステレオグラム作成装置100は、ホログラム用記録媒体112に対するクリーニング効率を保持するために、所定枚数のホログラフィックステレオグラムを作成した状態でクリーニング部材を交換するメンテナンスが行われる。このメンテナンスを行う場合には、当然ホログラフィックステレオグラム作成装置100が開放操作されることから、ホログラム用記録媒体112が外部光によって露光されてしまう。
【0024】
ホログラフィックステレオグラム作成装置100には、光学部品に対して安定した状態で密着させるために、インデックスマッチング液をホログラム用記録媒体112に対して供給する機構も付設される。ホログラフィックステレオグラム作成装置100は、ホログラム用記録媒体112の使用量に応じてインデックスマッチング液も消費されることからこれを補充するメンテナンスが行われる。このメンテナンスを行う場合にも、当然ホログラフィックステレオグラム作成装置100が開放操作されることから、ホログラム用記録媒体112が外部光によって露光されてしまう。
【0025】
したがって、本発明は、ホログラム用記録媒体を遮光カートリッジに収納し、このカートリッジをホログラフィックステレオグラム作成装置に装填して用いることによって、上述した従来のホログラフィックステレオグラム作成装置の問題点を解決し、操作性やメンテナンス性の向上を図るとともに、高精度のホログラフィックステレオグラムの作成を可能としたホログラム画像記録媒体カートリッジを提供することを目的としたものである。
【0026】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成する本発明にかかるホログラム画像記録媒体カートリッジは、長尺のホログラム用記録媒体を収納し、繰り出したホログラム用記録媒体に対して視差画像列の各要素画像に基づいて画像変調された物体レーザ光と、この物体レーザ光に対して可干渉性を有する参照レーザ光とが入射されることにより生じる干渉縞が要素ホログラムとして順次露光記録されるホログラム画像記録装置に装填して用いられる。ホログラム画像記録媒体カートリッジは、外周部にホログラム用記録媒体を巻回した巻芯を回転自在に収納するとともにホログラム用記録媒体を外部へと繰り出す繰出開口部を設けた外部光を遮光する遮光カートリッジ筐体と、機能光学部品を有して遮光カートリッジ筐体の繰出開口部に対応する外側部に付設されて繰出開口部から繰り出されたホログラム用記録媒体を保持して走行させるとともにホログラム画像記録装置に装填した状態でその露光記録部に位置決めされて臨ませられホログラム用記録媒体に対して物体レーザ光と参照レーザ光をそれぞれ入射させる入射部を構成する露光記録部構体とを備える。
【0027】
ホログラム画像記録媒体カートリッジにおいては、ホログラフィックステレオグラム作成装置に対してその露光記録部に露光記録部構体を臨ませて装填され、繰出開口部から繰り出されたホログラム用記録媒体が駆動機構により露光記録部構体に保持されて走行する。ホログラム画像記録媒体カートリッジにおいては、露光記録部において、露光記録部構体の機能光学部品を透過した物体レーザ光と参照レーザ光がそれぞれホログラム用記録媒体に入射され、これら物体レーザ光と参照レーザ光により生じる干渉縞を要素ホログラムとして順次露光記録されてホログラフィックステレオグラムが作成されるようにする。
【0028】
以上のように構成された本発明にかかるホログラム画像記録媒体カートリッジによれば、暗室等の特殊な環境条件下においてホログラム画像記録装置にホログラム画像記録用媒体を装填するといった操作を不要とし、取り扱いが簡便となるとともにホログラム画像記録用媒体の不用意な露光が防止されるようになる。また、ホログラム画像記録媒体カートリッジによれば、安定した状態のホログラム画像記録用媒体に対して物体レーザ光及び参照レーザ光が入射されることで、要素ホログラムが高精度に露光記録されるようになる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。ホログラフィックステレオグラム作成装置10は、詳細を後述するようにホログラム用記録媒体3を収納したホログラム画像記録媒体カートリッジ44(以下、カートリッジ44と略称する。)が用いられ、カートリッジ44から繰り出されたホログラム用記録媒体3に対して、露光記録部P1において、短冊状の多数個の要素ホログラムに基づく物体レーザ光L2と参照レーザ光L3とを入射して、これら物体レーザ光L2と参照レーザ光L3との干渉縞をそのまま露光記録してホログラフィックステレオグラムを作成する装置である。ホログラム用記録媒体3は、カートリッジ44から繰り出されて後述する記録媒体送り機構34によって間欠的に走行駆動される。なお、ホログラム用記録媒体3は、図16によって説明したものと同等であることから、同一符号を付すことによってその詳細な説明を省略する。
【0030】
ホログラフィックステレオグラム作成装置10は、図1に示すように、露光記録対象の画像データの処理を行う画像データ処理部11と、この装置全体の制御を行う制御用コンピュータ13を有する制御部12と、ホログラフィックステレオグラム作成用の光学系15を有するホログラフィックステレオグラム作成部14とから構成されている。
【0031】
画像データ処理部11は、画像処理用コンピュータ16及び記憶装置17を備え、多眼式カメラや移動式カメラ等を備えた視差画像列撮像装置1から供給される視差情報を含む多数の撮像画像データD1や、画像データ生成用コンピュータ2によって作成された視差情報を含む多数のコンピュータ画像データD2等の要素ホログラム画像データに基づいて、視差画像データ列D3を作成する。
【0032】
なお、撮像画像データD1は、例えば多眼式カメラによる同時撮影或いは移動式カメラによる連続撮影により得られた複数画像分の画像データであり、視差情報が含まれてなる。また、コンピュータ画像データD2は、例えば、CAD装置(Computer Aided Design)やCG装置(Computer Graphics)によって作成された視差情報を含む複数の画像データからなる。
【0033】
画像データ処理部11は、視差画像データ列D3に対して画像処理用コンピュータ16によってホログラフィックステレオグラム用の所定の画像処理を施してホログラム画像データD4を作成する。ホログラム画像データD4は、例えばコンピュータのメモリやハードディスク装置等の記憶装置17に一時格納される。画像データ処理部11は、後述するようにホログラム用記録媒体3に要素ホログラム画像を露光記録する際に、記憶装置17に格納されたホログラム画像データD4から1画像分毎の要素ホログラム画像データD5を順番に読み出し、これら要素ホログラム画像データD5を、制御部12の制御用コンピュータ13に送出する。
【0034】
制御用コンピュータ13は、ホログラフィックステレオグラム作成部14を駆動して、画像データ処理部11から供給された要素ホログラム画像データD5に基づく要素表示画像をホログラフィックステレオグラム作成部14の一部にセットされたホログラム用記録媒体3に対して、短冊状の要素ホログラムとして順次露光記録させる。制御用コンピュータ13は、後述するようにホログラフィックステレオグラム作成部14の各機構の動作を制御する。
【0035】
ホログラフィックステレオグラム作成部14は、光学系15を構成する各部材が支持基板18に配設支持されるとともに、この支持基板18をダンパ19を介して装置筐体20に支持してなる。光学系15は、図1及び図2に示すように、入射レーザ光学系15A、物体レーザ光学系15B及び参照レーザ光学系15Cとからなる。物体レーザ光学系15Bと参照レーザ光学系15Cとは、物体レーザ光L2と参照レーザ光L3の干渉性を高めるために、物体レーザ光L2と参照レーザ光L3の露光記録部P1までのそれぞれの光路長がほぼ同一となるように構成されている。なお、ホログラフィックステレオグラム作成装置10は、感光材であるホログラム用記録媒体3を用いることから、装置筐体20が少なくとも光学系15の遮光性を保持した構造となっている。
【0036】
入射レーザ光学系15Aは、レーザ光L1を出射するレーザ光源21と、このレーザ光L1を後段へ入射させ、又は遮断するシャッタ機構22と、レーザ光L1を物体レーザ光L2と参照レーザ光L3とに分割するハーフミラー23とから構成されている。レーザ光源21は、例えば単一波長でかつ干渉性の良いレーザ光L1を出射する、半導体励起YAGレーザ装置や、空冷アルゴンイオンレーザ装置、空冷クリプトンレーザ装置等のレーザ装置によって構成される。
【0037】
シャッタ機構22は、要素ホログラム画像データD5の出力タイミングに対応して制御用コンピュータ13から出力された制御出力S1により開閉動作され、レーザ光L1を後段の光学系を介して露光記録部P1に位置するホログラム用記録媒体3に入射させ、又はレーザ光L1のホログラム用記録媒体3への入射を遮断する。ハーフミラー23は、入射されたレーザ光L1を、透過レーザ光と反射レーザ光とに分割する。レーザ光L1は、透過レーザ光が上述した物体レーザ光L2として用いられ、一方反射光レーザが参照レーザ光L3として用いられる。これら物体レーザ光L2と参照レーザ光L3とは、それぞれ後段に設けられた物体レーザ光学系15B若しくは参照レーザ光学系15Cに入射される。
【0038】
なお、入射レーザ光学系15Aには、図示しないがレーザ光L1の進行方向を適宜変化させ、物体レーザ光L2と参照レーザ光L3の光路長を同一にする等を目的として全反射ミラー等を設けてもよい。また、シャッタ機構22は、例えばシャッタ片を機械的に駆動するように構成したものや、音響光学変調器(AOM:acousto−optical Modulation)を用いた電子シャッタによって構成したものであってもよく、要するにレーザ光L1を遮蔽、透過可能とする開閉自在なものであればよい。
【0039】
物体レーザ光学系15Bは、具体的には、光軸に沿ってその入力側からそれぞれ順に配列された、全反射ミラー24と、第1のシリンドリカルレンズ25と、コリメータレンズ26と、投影レンズ27及び第2のシリンドリカルレンズ28等の光学部品によって構成される。第1のシリンドリカルレンズ25は、凸レンズとピンホールとが組み合わされてなり、ハーフミラー23を透過して全反射ミラー24によって反射された物体レーザ光L2を後述する透過型液晶表示器29の表示面幅に対応して一次元方向に拡散させる。
【0040】
コリメータレンズ26は、第1のシリンドリカルレンズ25によって拡散された物体レーザ光L2を、平行レーザ光化して透過型液晶表示器29へと導く。投影レンズ27は、物体レーザ光L2を第2のシリンドリカルレンズ28へと投影する。第2のシリンドリカルレンズ28は、平行レーザ光化された物体レーザ光L2を、露光記録部P1において横方向に対して集光する作用を奏する。
【0041】
物体レーザ光学系15Bには、コリメータレンズ26と投影レンズ27との間に位置して透過型液晶表示器29が配設されている。透過型液晶表示器29には、制御用コンピュータ13から出力された要素ホログラム画像データD5に基づいて要素ホログラム画像が順次表示される。なお、制御用コンピュータ13は、要素ホログラム画像データD5の出力タイミングに対応して、駆動出力S2を後述するホログラム用記録媒体3の記録媒体送り機構34に送出し、その動作制御を行うことにより、ホログラム用記録媒体3の送り動作を制御する。
【0042】
以上のように構成された物体レーザ光学系15Bにおいては、入射レーザ光学系15Aから分割されて入射される点光源状態の物体レーザ光L2が、第1のシリンドリカルレンズ25によって拡散されるとともに、コリメータレンズ26に入射することで平行レーザ光化される。物体レーザ光学系15Bにおいては、コリメータレンズ26を介して透過型液晶表示器29に入射された物体レーザ光L2が、この透過型液晶表示器29に表示された要素ホログラム画像に応じて画像変調されるとともに、投影レンズ27を介して第2のシリンドリカルレンズ28へと入射される。物体レーザ光学系15Bは、シャッタ機構22が開放動作されている間、画像変調された物体レーザ光L2を露光記録部P1のホログラム用記録媒体3に入射させて要素ホログラム画像に対応してこれを露光記録する。
【0043】
参照レーザ光学系15Cは、具体的には、光軸に沿ってその入力側からそれぞれ順に配列されたシリンドリカルレンズ30と、コリメータレンズ31と、全反射ミラー32とから構成される。シリンドリカルレンズ30は、上述した物体レーザ光学系15Bの第1のシリンドリカルレンズ25と同様に、凸レンズとピンホールとが組み合わされてなり、ハーフミラー23によって反射分割された参照レーザ光L3を所定幅、すなわち透過型液晶表示器29の表示面幅に対応して一次元方向に拡散させる。コリメータレンズ31は、シリンドリカルレンズ30によって拡散された参照レーザ光L3を平行レーザ光化する。全反射ミラー32は、参照レーザ光L3を反射させて露光記録部P1のホログラム用記録媒体3の後方へと導いて入射させる。
【0044】
なお、シャッタ機構22は、上述したように入射レーザ光学系15Aに設けたが、かかる構成に限定されるものではなく、例えば露光記録部P1のホログラム用記録媒体3の前後に位置してそれぞれ物体レーザ光学系15Bと参照レーザ光学系15Cとに配設してもよい。かかるシャッタ機構22は、ホログラム用記録媒体3に入射する物体レーザ光L2と参照レーザ光L3とを、ホログラム用記録媒体3に入射する直前において、同期させて入射又は遮断するような制御を行う構成にしてもよい。
【0045】
以上のように構成された光学系15は、上述したようにハーフミラー23によって分割された物体レーザ光L2と参照レーザ光L3とのそれぞれのレーザ光学系15B、15Cの光路長がほぼ同一に構成されている。したがって、光学系15は、物体レーザ光L2と参照レーザ光L3との干渉性の向上が図られて、より鮮明な再生像が得られるホログラフィックステレオグラムを作成する。
光学系15には、振動等によって良好な状態のホログラフィックステレオグラムが作成されない虞が生じた場合に、ホログラム用記録媒体3の露光記録を停止させる干渉縞検出部33が備えられている。干渉縞検出部33は、上述した各光学系を介してそれぞれホログラム用記録媒体3に入射される物体レーザ光L2と参照レーザ光L3とによって形成される干渉縞の状態を検出する。干渉縞検出部33は、例えばCCDカメラ(Charge Coupled Device カメラ)によって構成され、ホログラム用記録媒体3のホログラフィックステレオグラムの露光形成領域と異にする検出領域に形成される干渉縞の揺らぎ状態を、レーザ光源21から出射されるレーザ光L1の波長オーダで検出する。
【0046】
干渉縞検出部33は、検出領域に所定値以上の揺らぎ状態の干渉縞の出現を検出したときには、制御用コンピュータ13に対して検出出力を送出する。制御用コンピュータ13は、この検出出力に基づいてシャッタ機構22を不動作状態とする。したがって、ホログラム用記録媒体3には、物体レーザ光L2と参照レーザ光L3との入射が遮断されることによって、ホログラフィックステレオグラムの作成が停止される。また、干渉縞検出部33は、検出領域に形成される干渉縞が所定値内の揺らぎ状態であるときには、制御用コンピュータ13に対する検出出力の送出を停止する。制御用コンピュータ13は、これによってシャッタ機構22を動作状態として、ホログラム用記録媒体3に物体レーザ光L2と参照レーザ光L3とが入射されるようにしてホログラフィックステレオグラムが作成されるようにする。
【0047】
このように、ホログラフィックステレオグラム作成装置10は、干渉縞検出部33を備えることによって、物体レーザ光L2と参照レーザ光L3とによる干渉縞が安定な状態でホログラム用記録媒体3にホログラフィックステレオグラムが露光記録されることを可能とし、回折効率が高く、明るいホログラフィックステレオグラムを作成する。また、ホログラフィックステレオグラム作成装置10は、干渉縞検出部33を備えることにより、設置場所に制限を受けることがなく使い勝手が向上する。
【0048】
なお、上述した干渉縞検出部33は、ホログラム用記録媒体3の近傍に配設されて、その検出領域に形成される干渉縞の一部を検出するように構成したが、かかる構成に限定されるものではない。干渉縞検出部33は、例えばミラー等を用いて物体レーザ光L2と参照レーザ光L3の一部を別の位置へと導いて干渉縞を形成するようにして、この干渉縞を検出するように構成してもよい。また、干渉縞検出部33は、ハーフミラー等を用いて物体レーザ光L2と参照レーザ光L3とに分割した検出レーザ光によって干渉縞を形成し、この干渉縞を検出するように構成してもよい。更に、干渉縞検出部33は、レーザ光源21から出射されたレーザ光L1の一部を直接取り出して振動検出用の干渉縞を形成し、この干渉縞を検出するように構成してもよい。また、干渉縞検出部33としては、光学系15とは別の振動検出用の光学系を設け、この光学系による干渉縞を検出して振動を検出するように構成してもよい。
【0049】
上述したようにホログラフィックステレオグラム作成装置10は、詳細を後述するが、カートリッジ44から繰り出されるホログラム用記録媒体3を図2(B)及び図3の矢印aの方向へと1要素ホログラム分だけ間欠送りする記録媒体送り機構34を備えている。記録媒体送り機構34は、制御用コンピュータ13から送出される駆動出力S2に基づいて、カートリッジ44から繰り出されホログラム用記録媒体3を間欠的に走行駆動する。また、ホログラフィックステレオグラム作成装置10は、この記録媒体送り機構34の動作に連動して制御用コンピュータ13から送出される制御出力S1に基づいて、上述したシャッタ機構22が動作されてレーザ光L1の光路を解放する。
ホログラフィックステレオグラム作成装置10は、図1に示すように、上述した光学系15の構成各部材や部品等をアルミ板やアルミ合金板等によって形成された支持基板(光学定盤)18に搭載して構成されている。ホログラフィックステレオグラム作成装置10は、上述したように外部から振動等が加えられた場合に、物体レーザ光L2及び参照レーザ光L3とが安定した状態でホログラム用記録媒体3に入射されないために、このホログラム用記録媒体3に良好な状態の干渉縞が露光記録されないといった事態が生じる。このため、ホログラフィックステレオグラム作成装置10は、光学系15等に対するかかる振動等の影響を抑制するために支持基板18を複数個のダンパ19によって支持している。
【0050】
各ダンパ19は、詳細を省略するが、例えば空気ばねやゴム、コイルばね等の弾性部材によって構成されており、一端部が支持基板18に結合されてこれを保持するとともに、他端部が装置筐体20のベース部材20Aの上部に固定されている。これらダンパ19は、外部から光学系15に加えられる振動等を、レーザ光L1の波長(約1μm)以下、より好ましくは1/5以下に抑制するように作用する。したがって、ホログラフィックステレオグラム作成装置10は、外部から振動等が加えられた場合においても、光学系15が安定した状態で保持されることから、物体レーザ光L2及び参照レーザ光L3とが揺るぎのない安定した状態でホログラム用記録媒体3に入射されるようにする。ホログラフィックステレオグラム作成装置10は、これによって回折効率に優れ、明るいホログラフィックステレオグラムの作成を可能としている。
【0051】
ホログラフィックステレオグラム作成装置10は、後述する記録媒体送り機構34によってカートリッジ44から繰り出されるホログラム用記録媒体3を記録媒体走行系に沿って走行させる。ホログラム用記録媒体3は、後述するカートリッジ44の内部に回転自在に備えられた巻芯46に巻回され、第1繰出開口部48から繰り出されて記録媒体送り機構34によって記録媒体走行系を走行駆動される。ホログラフィックステレオグラム作成装置10は、上述したようにホログラム用記録媒体3に対して要素ホログラムを露光記録する間において、このホログラム用記録媒体3にレーザ光L1の波長程度の微小な振動も生じさせないように安定した状態に保持する構成となっている。
【0052】
記録媒体走行系は、図3に示すように、記録媒体送り機構34と、ヒートローラ35と、一対の排出ローラ36a、36bと、カッタ37等によって略S字状を呈して構成される。記録媒体走行系には、記録媒体送り機構34とヒートローラ35との間に位置して、紫外線ランプ38が配設されている。
【0053】
記録媒体送り機構34は、図3及び図5に示すように、相対向する一対のフレーム39a、39bに組み付けられ、カートリッジ44から繰り出されたホログラム用記録媒体3を走行駆動させる駆動ローラ40及びこの駆動ローラ40に添動して回転するピンチローラ41と、ステッピングモータ42等によって構成されている。
【0054】
駆動ローラ40は、フレーム39a、39bに回転自在に軸支された駆動軸43に回転方向に固定されて軸装されている。駆動軸43は、図5に示すように、その一端部が一方のフレーム39aから突出されて駆動源を構成するステッピングモータ42によって間欠的に回転駆動される。駆動ローラ40は、その外周部にピンチローラ41とでホログラム用記録媒体3を挟み込んでこのホログラム用記録媒体3を間欠的に走行駆動する。
【0055】
ヒートローラ35は、図3に示すように、駆動ローラ40に対して参照レーザ光L3の入射側にやや変位した位置において配置されている。ヒートローラ35は、その外周部にホログラム用記録媒体3を約半周の巻付角を以って掛け合わせて走行させる。また、ヒートローラ35は、図示を省略するが内部にヒータが備えらており、約120℃程度の温度に保持されることによってホログラム用記録媒体3を加熱してそのフォトポリマ層5の屈折率変調度を増加させる。
【0056】
排出ローラ36a及び36bは、制御部12の制御用コンピュータ13から送出される駆動出力S2によって駆動される図示しないステッピングモータによって、駆動ローラ40と同期して間欠駆動される。排出ローラ36a及び36bは、ホログラム用記録媒体3を1要素画像分の露光記録終了毎に1要素ホログラムに対応して間欠的に送り出す。したがって、ホログラム用記録媒体3は、これら排出ローラ36a及び36bと上述した記録媒体送り機構34とによって、露光記録部P1において撓むことなくヒートローラ35の外周部に密着した状態で走行される。
【0057】
カッタ37は、制御用コンピュータ12から送出される駆動出力S2によって駆動される図示しない駆動機構によって駆動され、走行するホログラム用記録媒体3を一定長さ、すなわちホログラム用記録媒体3に視差画像列の各画像データに基づく各ホログラフィックステレオグラムが全て露光記録されるとともに、この露光記録された部分が外部に排出された状態においてこれを切断する。したがって、ホログラフィックステレオグラム作成装置10は、ホログラム用記録媒体3に対してホログラム画像が露光記録された領域を1枚のホログラフィックステレオグラムとして外部に排出る。
【0058】
紫外線ランプ38は、上述したように駆動ローラ40とヒートローラ35との間の記録媒体走行系に沿って配置されている。紫外線ランプ38は、物体レーザ光L2と参照レーザ光L3との干渉縞によるホログラフィックステレオグラムが露光記録されたホログラム用記録媒体3に対して、1000mJ/cm2 程度のパワーの紫外線LBを照射することにより、マトリクスポリマ中においてモノマMの重合を完了させる。
【0059】
以上のように構成されたホログラフィックステレオグラム作成装置10においては、1要素画像分の露光記録終了毎に制御部12の制御用コンピュータ13から1要素ホログラムに対応した駆動出力S2が送出されることによってステッピングモータ42が駆動され、駆動ローラ40が所定角度だけ回転駆動される。ホログラフィックステレオグラム作成装置10においては、これによってホログラム用記録媒体3が1要素ホログラムに対応した量を走行駆動されて露光記録部P1に未露光部位を対応位置させる。
【0060】
ホログラフィックステレオグラム作成装置10は、この状態でシャッタ機構22が開放動作されてホログラム用記録媒体3に対してその表裏面から画像変調された物体レーザ光L2と参照レーザ光L3とを露光記録部P1のホログラム用記録媒体3に入射させ、要素ホログラム画像に対応した干渉縞を露光記録する。ホログラフィックステレオグラム作成装置10は、1要素画像の露光記録が終了すると制御部12の制御用コンピュータ13から記録媒体送り機構34に駆動出力S2が送出され、ホログラム用記録媒体3の走行駆動を行う。ホログラフィックステレオグラム作成装置10は、以下順次この動作が行われることによって、ホログラフィックステレオグラムを作成する。
【0061】
カートリッジ44は、図4に示すように、全体を遮光状態に保持する遮光カートリッジ筐体45と、この遮光カートリッジ筐体45の内部に回転自在に支持されるとともに、外周部にホログラム用記録媒体3が巻回された巻芯46と、ホログラム用記録媒体3にクリーニング処理を施す一対のクリーニング用フェルト部材47a及び47bとを備えてなる。また、カートリッジ44には、ホログラム用記録媒体3を露光記録部P1へと繰り出す第1繰出開口部48が設けられている。
【0062】
また、カートリッジ44には、遮光カートリッジ筐体45の外部であり、かつ第1繰出開口部48に対応して配置された複数の光学部品等からなり露光記録部P1を構成する露光記録部構体49が付設されている。ホログラム用記録媒体3は、第1繰出開口部48から露光記録部構体49へと繰り出され、露光記録部構体49を通過した後、第2繰出開口部50から上述した記録媒体送り機構34へと繰り出される。
【0063】
巻芯46は、遮光カートリッジ筐体45の内部に回転自在に軸支された支軸51と一体化されたもので、その外周部に長尺のホログラム用記録媒体3が巻回されており、ホログラム用記録媒体3を順次繰り出す役割を果たす。支軸51には、図5に示すように、遮光カートリッジ筐体45の内部に設置される仕切板52から突出した一端部に詳細を後述するブレーキ機構53が付設されている。
【0064】
クリーニング用フェルト部材47a及び47bは、遮光カートリッジ筐体45の内部において第1繰出開口部48の近傍に設けられている。クリーニング用フェルト部材47a及び47bは、ホログラム用記録媒体3を幅方向の全域に亘り挟持して、遮光カートリッジ筐体45から繰り出されるホログラム用記録媒体3の表面に付着した塵埃等を払拭除去するとともに、第1繰出開口部48からの光を遮光する役割を有している。繰り出されたホログラム用記録媒体3は、第1繰出開口部48を通過した後、遮光カートリッジ筐体45に付設されている露光記録部構体49へと送出される。
【0065】
露光記録部構体49は、図4に示すように物体レーザ光入射部構体54と参照レーザ光入射部構体55とからなり、ホログラム用記録媒体3に対する物体レーザ光L2と参照レーザ光L3との入射部を構成している。露光記録部構体49は、遮光カートリッジ筐体45に位置決めされて付設されるとともに、露光記録される各要素ホログラムの幅領域でホログラム用記録媒体3の幅方向の全域を保持する。
【0066】
物体レーザ光入射部構体54は、ルーバフィルム56と一次元拡散板57と透明基板58と板ばね59とスペーサ60とからなり、物体レーザ光L2側の入射部を構成している。
【0067】
ルーバフィルム56は、微細な簾状の格子を有する光学部品からなり、一方の面がホログラム用記録媒体3の一方の面に接触される。ルーバフィルム56は、ホログラム用記録媒体3を透過した参照レーザ光L3が、一次元拡散板57に反射されて再びホログラム用記録媒体3に入射することにより不正な干渉縞が露光記録されることを防止する作用を奏する。
【0068】
一次元拡散板57は、入射される物体レーザ光L2を図4において縦方向、すなわちホログラム用記録媒体3に露光記録される各要素ホログラムの長軸方向に拡散させる光学部品であり、一方の面がルーバフィルム56の他方の面と一体に貼り合わされて接合される。一次元拡散板57は、作成されるホログラフィックステレオグラムに縦方向の視野角を付与するように作用する。
【0069】
透明基板58は、適当な厚さのガラス又は透明プラスチック等の透明材料からなる剛体であり、その一方の面に一次元拡散板57が接合されて一体化され、更にこの一次元拡散板57ルーバフィルム56が貼り合わされている。透明基板58には、他方の面から物体レーザ光L2が入射される。
【0070】
一方、参照レーザ光入射部構体55は、導光ブロック部材61と参照レーザ光L3以外の光を遮断する遮光基板62とからなり、参照レーザ光L3側の入射部を構成している。
【0071】
導光ブロック部材61は、透明基板58と同様に、適当な厚さのガラス又は透明プラスチック等によって形成された剛体の部材であり、一方の面から参照レーザ光L3が入射される。導光ブロック部材61は、他方の面がホログラム用記録媒体3と滑らかに接触した状態に保持されるように位置決めされる。したがって、導光ブロック部材61は、図4に示すようにホログラム用記録媒体3と接触する面においてホログラム用記録媒体3と滑らかに接触するように、ホログラム用記録媒体3が供給される側と第2繰出開口部50側がそれぞれ61a及び61bのように円弧面を呈して形成されている。
【0072】
カートリッジ44には、物体レーザ光入射部構体54に対して、透明基板58を参照レーザ光入射部構体55側に付勢する板ばね59が設けられている。カートリッジ44は、ホログラフィックステレオグラム作成装置10に装填されない状態において、ホログラム用記録媒体3が第2繰出開口部50からその先端部を僅かに外界に晒された状態で物体レーザ光入射部構体54と参照レーザ光入射部構体55とによって保持されている。すなわち、カートリッジ44は、板ばね59の弾性力によってホログラム用記録媒体3を露光記録部構体49に対応する位置で、更に具体的には露光記録部P1に対応する位置において物体レーザ光入射部構体54と参照レーザ光入射部構体55とで挟持圧接して保持する。したがって、カートリッジ44は、遮光カートリッジ筐体45の内部で遮光された状態に保たれるホログラム用記録媒体3が外部からの衝撃等によって繰り出されないように固定し、感光するのを防止する。
【0073】
一方、カートリッジ44は、ホログラフィックステレオグラム作成装置10に装填されると、装置側に設けられる図示しないカム機構等によって、板ばね59がホログラム用記録媒体3を圧接する作用を解除する方向へと動かされる。このことにより、カートリッジ44は、ホログラム用記録媒体3の固定状態を解除し第2繰出開口部50から記録媒体送り機構34へと繰り出すことを可能とする。板ばね59は、ホログラム用記録媒体3に対する圧接する力を完全には失わず、ホログラム用記録媒体3に対して物体レーザ光入射部構体54と参照レーザ光入射部構体55とで挟み込むように若干の負荷を与える程度に圧接した状態に保持されている。板ばね59は、物体レーザ光入射部構体54側に設けられるスペーサ60を押圧する。参照レーザ光入射部構体55は、遮光カートリッジ筐体45に位置決めされて固定されているため、スペーサ60が板ばね59によって押圧されても動くことはない。
【0074】
したがって、カートリッジ44は、物体レーザ光入射部構体54と参照レーザ光入射部構体55との間に構成されるホログラム用記録媒体3の走行路を、ホログラム用記録媒体3が一方の面を導光ブロック部材61の表面に滑らかに接触する程度の所定の間隔に保持する。したがって、カートリッジ44においては、遮光カートリッジ筐体45から繰り出されるホログラム用記録媒体3に対して弱いブレーキ力が作用されるように構成される。ホログラム用記録媒体3は、その走行駆動力とブレーキ力とのバランスを保つとともに、一方の面を導光ブロック部材53に滑らかに接触させながらカートリッジ44から繰り出されていく。ホログラム用記録媒体3は、上述した記録媒体送り機構34の駆動ローラ40及びピンチローラ41によって保持されることで、露光記録部構体49で形成される露光記録部P1において、その面を物体レーザ光学系15Bと参照レーザ光学系15Cの光軸に対して垂直な状態で走行する。なお、板ばね59は、板ばねに限定されるものではなく、物体レーザ光入射部構体54を参照レーザ光入射部構体55側へ付勢する弾性手段であればよく、例えばコイルばねでもよい。
【0075】
ブレーキ機構53は、図5に示すように、巻芯46の支軸51に外側からこの順で装着されたテンション調節板63と圧縮コイルばね64とスリップ材65とから構成される。テンション調節板63は、支軸51に対して固定して設けられている。スリップ材65は、テンション調節板63との間に圧縮状態で装着された圧縮コイルばね64の弾性力によって仕切板52に押し付けられている。ブレーキ機構53は、支軸51に対するテンション調節板63の固定位置を調整することによって、圧縮コイルばね64の弾性力が調整される。
【0076】
ブレーキ機構53は、以上のように構成されることによって、スリップ材65を仕切板52に押し付ける圧縮コイルばね64の弾性力が支軸51の回転動作の負荷となる。ブレーキ機構53は、後述するようにステッピングモータ42によって駆動ローラ40が回転駆動されてホログラム用記録媒体3が間欠的に走行される際に、このホログラム用記録媒体3に対してブレーキ力を作用させる。勿論、ブレーキ機構53は、圧縮コイルばね64の弾性力がステッピングモータ42の回転駆動力よりも小さく設定されており、ホログラム用記録媒体3の走行駆動を妨げることはない。
【0077】
ブレーキ機構53は、上述したようにホログラム用記録媒体3に対して走行負荷を付与することで、露光記録部P1におけるホログラム用記録媒体3の駆動時以外の振動の発生を抑制する。また、ブレーキ機構53は、S字状の記録媒体走行系の構成と相俟って、ホログラム用記録媒体3が走行駆動された後に、オーバーラン等の不必要な動作が行われないようにするとともにこの走行動作に伴って発生したホログラム用記録媒体3の振動を速やかに停止させる。
【0078】
ここで、ブレーキ機構53を設けた巻芯46は、剛体で形成された堅固なものであり、ホログラム用記録媒体3を弛緩なく巻回している。すなわち、ホログラム用記録媒体3は、記録媒体走行系の構成とブレーキ機構53との作用により、引張りテンションが付加されるが、この引張りテンションの強さに応じて、巻芯46に対して一端部を所定値以上の接着強度及び巻き付け力で巻回される。
【0079】
ホログラム用記録媒体3は、巻芯46に対して一端部を幅方向10mm当たり1N以上の接合強度を以って接合されるとともに、1N/cm以上の巻き付け力を以って巻回される。
【0080】
具体的には、ホログラム用記録媒体3は、幅方向10mm当たりの引張りテンションが200gf(約1.96N)とされるため、巻芯46との接着部においては接着強度が幅方向10mm当たり400gf(約3.92N)以上で接着されるとともに、巻き付け力が300gf/cm(約2.94N/cm)以上の力で巻芯46に巻回される。ホログラム用記録媒体3は、走行駆動時に生じる微小な振動が抑制された状態に保たれる。
【0081】
また、カートリッジ44は、図6及び図7に示すように、第1繰出開口部48に一対の挟持ローラ66a及び66bを設けて、それらの支軸67a及び67bの一方又は両方に上述したようなブレーキ機構50を設けてもよい。
【0082】
なお、ブレーキ機構50は、単純な圧縮コイルばね64とスリップ材65とで説明したが、例えばゴム等の静的なブレーキ機構が得られるものであれば適用可能である。
【0083】
また、カートリッジ44は、ブレーキ機構について図8に示すように、第1繰出開口部48において、固定されたクリーニング用フェルト部材47aに対して、板ばね68等の弾性手段によりもう一方のクリーニング用フェルト部材47bを付勢することでホログラム用記録媒体3を挟持するように構成してもよい。カートリッジ44は、このような構成によって、一対のクリーニング用フェルト部材47a及び47bがホログラム用記録媒体3のクリーニングや遮光の作用を奏するだけでなく、上述したブレーキ機構53に代わって搬送時や露光記録時にホログラム用記録媒体3を保持するためのブレーキ手段としての作用を奏する。この場合、カートリッジ44は、巻芯46に対して上述した制約を加える必要はないが、適切な引張りテンションとなるように、一対のクリーニング用フェルト部材47a及び47bによってホログラム用記録媒体3を挟み込む力を調節するように構成される。
【0084】
ホログラフィックステレオグラム作成装置10は、ステッピングモータ42を等速で間欠的に回転駆動させることにより、ホログラム用記録媒体3を走行駆動させ、その停止後、振動が減衰するのを待って露光記録を行ってもよいが、かかる構成に限定されるものではない。ホログラフィックステレオグラム作成装置10は、例えば図14に示すように、ホログラム用記録媒体3を駆動初期には徐々に加速しながら走行駆動させ、徐々に減速しながら停止させるように構成してもよい。ホログラフィックステレオグラム作成装置10は、かかる構成と、上述したブレーキ機構53やクリーニング用フェルト部材47a及び47bで構成されるブレーキ手段とにより、ホログラム用記録媒体3のオーバーランを完全に抑制し、また、記録媒体走行系全体の振動を確実に抑制する。したがって、ホログラフィックステレオグラム作成装置10は、露光記録前の振動減衰待ちの時間が短縮され、ホログラフィックステレオグラムを効率的に作成する。
【0085】
なお、ホログラフィックステレオグラム作成装置10においては、駆動から露光記録までの時間をできる限り一定にすることが望ましい。しかしながら、ホログラム用記録媒体3は、時間経過に伴うそれ自体の伸張や各ローラや駆動伝達系のすべりや遊び又は記録媒体送り機構34の各部材のバックラッシ等の特性の変化等による影響のために、所定の引張りテンションが低下することがある。そのため、ホログラフィックステレオグラム作成装置10は、露光記録前にホログラム用記録媒体3を所定量だけ間欠送りし、振動減衰待ちのために所定時間待機した後、露光記録する。
【0086】
このように、カートリッジ44は、ホログラム用記録媒体3を内部に遮光状態を保持して収納する。また、カートリッジ44は、露光記録時に加えられる微小な振動の発生を確実に抑制するとともに、走行されたホログラム用記録媒体3を速やかに安定した状態で停止させることから、安定した干渉縞ホログラム用記録媒体3に露光記録されるようにする。更に、カートリッジ44は、これらの機能を果たす露光記録部構体49やブレーキ機構53等を付設してユニット化しているため、ホログラフィックステレオグラム作成装置10のメンテナンス性を向上させることができる。
【0087】
なお、ホログラフィックステレオグラム作成装置10においては、露光記録部構体49等のカートリッジ44に付設された部品とカートリッジ44とが、再度同じ位置関係を保つことが重要となる。そこで、これらの部品及びカートリッジ44には、容易に着脱できるように、例えばピンや凹部等の位置決め手段が設けられる。
【0088】
第2の実施の形態として図9及び図10に示すホログラム画像記録媒体カートリッジ69(以下、カートリッジ69と略称する。)は、露光記録部P1において、インデックスマッチング液を用いるように構成したことを特徴とする。カートリッジ69は、その他の構成を上述したカートリッジ44と同等とすることから、同等部位には同一符号を付すことによってその説明を省略する。
【0089】
露光記録部構体70は、物体レーザ光入射部構体54と参照レーザ光入射部構体71とからなり、ホログラム用記録媒体3に対する物体レーザ光L2と参照レーザ光L3との入射部を構成している。露光記録部構体70は、遮光カートリッジ筐体45に位置決めされて付設されるとともに、露光記録される各要素ホログラムの幅領域でホログラム用記録媒体3の幅方向の全域を保持する。露光記録部構体70は、参照レーザ光入射部構体71において、導光ブロック部材72とホログラム用記録媒体3との間にインデックスマッチング液を注入するための、インデックスマッチング液供給機構73を有している。
【0090】
ホログラフィックステレオグラム作成装置10は、ホログラム用記録媒体3と導光ブロック部材72との間において屈折率が大きく変化する場合には、ホログラム用記録媒体3の面に対して鋭角に入射された参照レーザ光L3が、ホログラム用記録媒体3と導光ブロック部材72との界面で全反射する等の問題を生じることがある。インデックスマッチング液は、このような問題を解決するものであり、ホログラム用記録媒体3と導光ブロック部材72との間における屈折率を合わせるものである。
【0091】
インデックスマッチング液供給機構73は、導光ブロック部材72の一部に形成されるものである。導光ブロック部材72は、図10に示すように、ホログラム用記録媒体3と接触する面側に、例えば直径が1mm以下である複数の供給小孔74が穿設されている。これらの供給小孔74は、導光ブロック部材72の下面に設けられる供給路75を介してインデックスマッチング液が供給されている液タンク76と繋がっている。
【0092】
インデックスマッチング液供給機構73は、供給小孔74から液タンク76までの区間が閉流路になっている。そのため、インデックスマッチング液供給機構73は、インデックスマッチング液として揮発性の液体を用いるときでも液体の揮発を防止する。また、インデックスマッチング液供給機構73は、ホログラム用記録媒体3と接触する供給小孔74に作用する空気圧と液タンク76の内部における液面に作用する空気圧とのバランスによって、液体を供給小孔74から必要以上に流出させることがない。
【0093】
なお、インデックスマッチング液供給機構73は、導光ブロック部材72に設けられた供給小孔74や供給路75を、物体レーザ光L2及び参照レーザ光L3の光路から変位した位置に配しているが、完璧にインデックスマッチングを行うことができれば、これらの供給小孔74や供給路75を光路内に設けてもよい。
【0094】
インデックスマッチング液は、ホログラム用記録媒体3がローディングされて導光ブロック部材72に接触すると、表面張力の作用によって供給小孔74から供給され、ホログラム用記録媒体3と導光ブロック部材72との間を満たす。
【0095】
このことにより、ホログラム用記録媒体3は、露光記録時の振動が最小限に抑制される。したがって、ホログラフィックステレオグラム作成装置10は、作成されるホログラフィックステレオグラムの画質が向上する。
【0096】
また、ホログラフィックステレオグラム作成装置10は、インデックスマッチング液がホログラム用記録媒体3と導光ブロック部材72との間を満たすことで、エッジリット方式による要素ホログラムの露光記録に好適なものになる。エッジリット方式とは、ホログラム用記録媒体に導光ブロック部材を貼り付けて露光記録部において要素ホログラムを露光記録するものである。
【0097】
ホログラフィックステレオグラム作成装置10は、インデックスマッチング液を介すことにより、ホログラム用記録媒体3と導光ブロック部材72とが一体化したものと同一の作用を奏するため、エッジリット方式での露光記録に適している。したがって、ホログラフィックステレオグラム作成装置10は、作成されるホログラフィックステレオグラムの画質が向上する。
【0098】
インデックスマッチング液供給機構73は、露光記録部構体70とともに、カートリッジ69に対してピンや凹部等の位置決め手段によって位置決めされて付設される。このため、カートリッジ69は、インデックスマッチング液を例えばホログラム用記録媒体3の格納量から見積もられる大凡の消費量に見合った分だけを液タンク76に保有させておけば、カートリッジ69の交換時に同時にインデックスマッチング液を交換できる。したがって、カートリッジ69は、ホログラフィックステレオグラム作成装置10のメンテナンス性を大幅に向上させることができる。
【0099】
本発明の参考例として図11及び図12に示すホログラム画像記録媒体カートリッジ77(以下、カートリッジ77と略称する。)は、第1の実施の形態における露光記録部構体49を付設せずに、保護フィルム78を設けたことを特徴とする。カートリッジ77は、その他の構成を上述したカートリッジ44と同等とすることから、同等部位には同一符号を付すことによってその説明を省略する。
【0100】
カートリッジ77は、第1繰出開口部48を覆うように配される保護フィルム78を設けている。保護フィルム78は、接着フィルム79と遮光フィルム80と光透過性フィルム81とからなり、これらがこの順序にしたがった1枚の連続したフィルムとして形成される。
【0101】
接着フィルム79は、カートリッジ77において、遮光カートリッジ筐体45の側壁45aに常時接着固定される。保護フィルム78は、接着フィルム79が常時接着固定されていることで、確実な位置決めがなされる。遮光フィルム80は、黒色に加工された遮光性を有するものであり、カートリッジ77の内部に収納されているホログラム用記録媒体3を感光させない役割を果たす。光透過性フィルム81は、ホログラム用記録媒体3及び露光記録部構体82の参照レーザ光入射部構体83における導光ブロック部材84の屈折率とほぼ同一の屈折率を有する透明な材料で形成されている。そのため、光透過性フィルム81は、良好な光透過性を有するとともに、ホログラム用記録媒体3や導光ブロック部材84との界面で複屈折を生じさせないものである。
【0102】
保護フィルム78は、カートリッジ77がホログラフィックステレオグラム作成装置10に装填されずに単体の状態であるときには、図11に示すように、自然な曲線を描きながら接着フィルム79を固定基準として第1繰出開口部48の近傍に配置されている。このとき、遮光フィルム80は、カートリッジ77の内部に収納されているホログラム用記録媒体3を感光させないように第1繰出開口部48を覆っている。また、光透過性フィルム81は、長尺のホログラム用記録媒体3の先端部を僅かに頭出ししながらホログラム用記録媒体3と密着するとともに、カートリッジ77の側壁45bに沿って付着している。
【0103】
保護フィルム78は、カートリッジ77がホログラフィックステレオグラム作成装置10に装填されると、図12に示すように、ホログラム用記録媒体3及び光透過性フィルム81とが側壁45bから剥離されるとともに、遮光フィルム80が第1繰出開口部48を開口する。なお、カートリッジ77は、ホログラフィックステレオグラム作成装置10に装填されることで遮光が保たれるため、第1繰出開口部48が開口することによってホログラム用記録媒体3が感光することはない。
【0104】
剥離された光透過性フィルム81は、一方の面をホログラム用記録媒体3と接触させるとともに、物体レーザ光入射部構体85と参照レーザ光入射部構体83とにより形成されるホログラム用記録媒体3の走行路へと導かれる。また、光透過性フィルム81は、他方の面が参照レーザ光入射部構体83における導光ブロック部材84と間隙なく接触される。すなわち、光透過性フィルム81は、ホログラム用記録媒体3と導光ブロック部材84とによって挟み込まれる。光透過性フィルム81は、ホログラム用記録媒体3の走行駆動に伴い、ホログラム用記録媒体3と接触している面がホログラム用記録媒体3と滑りながら接触状態を保つ。
【0105】
以上の構成により、ホログラフィックステレオグラム作成装置10は、作成されるホログラフィックステレオグラムの画質が向上する。
【0106】
また、保護フィルム78は、カートリッジ77に付設されているため、例えばホログラム用記録媒体3の走行駆動に伴う滑り摩擦等に起因する傷が生じても、カートリッジ77の交換時に同時に交換できる。したがって、カートリッジ77は、ホログラフィックステレオグラム作成装置10のメンテナンス性を大幅に向上させることができる。なお、保護フィルム78は、その面にハードコートを施すことや、ガラス等により構成することで、耐久性が向上する。
【0107】
また、カートリッジ77は、保護フィルム78の両面或いは一方の面に、インデックスマッチング液を供給するように、第2の実施の形態で示したような機構を設けることで、保護フィルム78の耐久性を向上させることができる。
【0108】
なお、ホログラフィックステレオグラム作成装置10においては、クリーニング用フェルト部材47a等のカートリッジ77に付設された部品とカートリッジ77とが、再度同じ位置関係を保つことが重要となる。そこで、これらの部品及びカートリッジ77には、容易に着脱できるように、例えばピンや凹部等の位置決め手段が施される。
【0109】
の実施の形態として図13に示すホログラム画像記録媒体カートリッジ86(以下、カートリッジ86と略称する。)は、第1の実施の形態を変形したものであることから、カートリッジ44と同等部位には同一符号を付すことによってその説明を省略する。
【0110】
カートリッジ86は、露光記録部構体87として導光ブロック部材90を物体レーザ光L2が入射する側に付設している。露光記録部構体87は、物体レーザ光入射部構体88がホログラム用記録媒体3に対する露光記録部P1において物体レーザ光L2が入射する側に配されており、物体レーザ光L2の入射部を構成している。物体レーザ光入射部構体88は、一次元拡散板89と導光ブロック部材90と遮光基板91a及び91bとからなる。
【0111】
導光ブロック部材90は、ホログラム用記録媒体3が供給される側と第2繰出開口部50側において90a及び90bのように円弧面を呈する一方の面に、導光ブロック部材90の屈折率に近い屈折率を有する光学接着剤によって接着される一次元拡散板89と一体化している。また、導光ブロック部材90は、その上面に遮光基板91aを配し、外部からの余計な光から遮断される。
【0112】
物体レーザ光入射部構体88は、遮光基板91bが、カートリッジ86における第1繰出開口部48を構成する遮光カートリッジ筐体45の一側壁として位置決め手段により取り付けられるとともに、導光ブロック部材90を保持する。物体レーザ光入射部構体88は、露光記録部P1において、ホログラム用記録媒体3の面が物体レーザ光学系15Bと参照レーザ光学系15Cの光軸に対して垂直に位置されるように遮光基板91bを介してカートリッジ86に付設される。この構成によって、カートリッジ86は、露光記録部構体87をホログラム用記録媒体3に密着させるように特別な機構を設ける必要がない。なお、遮光基板91bは、導光ブロック部材90に入射した物体レーザ光L2やその他の光を遮光カートリッジ筐体45の内部に入射させないように機能する。
【0113】
以上の構成により、露光記録部構体87は、カートリッジ86に付設されているため、カートリッジ86の交換時に同時に交換できる。したがって、カートリッジ86は、ホログラフィックステレオグラム作成装置10のメンテナンス性を大幅に向上させることができる。
【0114】
また、カートリッジ86は、露光記録部構体87を付設しない構成でもよい。この場合、カートリッジ87は、第3の実施の形態のように、例えば一次元拡散機能を有するフィルム或いはガラス等をホログラム用記録媒体3とともに供給する構成にすればよい。
【0115】
以上、説明してきた実施の形態は、上述した構成に限定されるものではなく、例えば、複数の実施の形態を組み合わせた構成や、実施の形態の一部のみを用いた構成等、ホログラム画像記録媒体カートリッジに特徴があれば、本発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
【0116】
また、上述した各ホログラム画像記録媒体カートリッジは、横方向の視差情報のみを有するホログラフィックステレオグラム(いわゆるHorizontal Parallax Only)を露光記録するホログラフィックステレオグラム作成装置10に用いられるものとして説明したが、本発明は、横方向及び縦方向の視差情報を有するホログラフィックステレオグラム(いわゆるFull Parallax)を作成するホログラフィックステレオグラム作成装置にも適用可能であることは勿論である。かかるホログラフィックステレオグラム作成装置においては、物体レーザ光L2と参照レーザ光L3とをシリンドリカルレンズ24及び33で短冊状に集光する代わりにドット状に集光させるとともに、ホログラム用記録媒体3を集光位置に対して相対的に二次元的に移動させて全面露光を行うように構成される。
更に、上述したホログラフィックステレオグラム作成装置10は、ホログラム用記録媒体3に要素ホログラム画像をモノクロで露光記録する装置であるが、本発明はかかるホログラフィックステレオグラム作成装置に限定されるものではない。ホログラフィックステレオグラム作成装置は、例えば赤、緑、青の3原色のレーザ光源を備えるとともに、これらレーザ光源に対応して各光学系と液晶表示装置とを備えることによって、ホログラム用記録媒体3に合成された要素ホログラム画像をカラーで露光記録する装置であってもよい。
【0117】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明にかかるホログラム画像記録媒体カートリッジによれば、露光記録部構体を設けた遮光カートリッジ筐体内にホログラム用記録媒体を収納してホログラフィックステレオグラム作成装置に装填して用いることによって、繰出開口部から繰り出されたホログラム用記録媒体が露光記録部に位置決めされて臨ませられた露光記録部構体に保持されて走行するとともに、露光記録部構体の機能光学部品を透過した物体レーザ光と上記参照レーザ光がそれぞれ入射され、これら物体レーザ光と参照レーザ光により生じる干渉縞を要素ホログラムとして順次露光記録されてホログラフィックステレオグラムが作成されるようにする。ホログラム画像記録媒体カートリッジによれば、暗室等の特殊な環境条件下においてホログラム画像記録装置にホログラム画像記録用媒体を装填するといった操作を不要とし、取り扱いが簡便となるとともにホログラム画像記録用媒体の不用意な露光が防止されるようになる。また、ホログラム画像記録媒体カートリッジによれば、安定した状態のホログラム画像記録用媒体に対して物体レーザ光及び参照レーザ光が入射されることで、要素ホログラムが高精度に露光記録され、高精度のホログラフィックステレオグラムの作成を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態として示すホログラフィックステレオグラム作成装置の全体構成を模式的に説明した図である。
【図2】 同ホログラフィックステレオグラム作成装置の光学系を模式的に説明した図である。
【図3】 同ホログラフィックステレオグラム作成装置に装填されたホログラム画像記録媒体カートリッジ及び同ホログラフィックステレオグラム作成装置に備えられた記録媒体走行系を示す平面図である。
【図4】 同ホログラフィックステレオグラム作成装置に装填されたホログラム画像記録媒体カートリッジを示す模式図である。
【図5】 同ホログラフィックステレオグラム作成装置に装填されたホログラム画像記録媒体カートリッジ及び同ホログラフィックステレオグラム作成装置に備えられた記録媒体送り機構を示す正面図であり、巻芯の一端部にブレーキ機構を設けている様子を説明する図である。
【図6】 同ホログラフィックステレオグラム作成装置に装填されたホログラム画像記録媒体カートリッジ及び同ホログラフィックステレオグラム作成装置に備えられた記録媒体走行系を示す平面図であり、ホログラム画像記録媒体カートリッジの内部に一対の挟持ローラを配設している様子を説明する図である。
【図7】 同ホログラフィックステレオグラム作成装置に装填されたホログラム画像記録媒体カートリッジ及び同ホログラフィックステレオグラム作成装置に備えられた記録媒体送り機構を示す正面図であり、挟持ローラの一端部にブレーキ機構を設けている様子を説明する図である。
【図8】 同ホログラフィックステレオグラム作成装置に装填されたホログラム画像記録媒体カートリッジ及び同ホログラフィックステレオグラム作成装置に備えられた記録媒体走行系を示す平面図であり、ホログラム画像記録媒体カートリッジの内部に一対のクリーニング用フェルト部材を配設し、板ばねによって一方のクリーニング用フェルト部材を付勢している様子を説明する図である。
【図9】 第2の実施の形態として示すホログラム画像記録媒体カートリッジをホログラフィックステレオグラム作成装置に装填した状態を示す模式図である。
【図10】 同ホログラフィックステレオグラム作成装置に装填されたホログラム画像記録媒体カートリッジに備えられるインデックスマッチング液供給機構を説明する概略斜視図である。
【図11】 参考例として示すホログラム画像記録媒体カートリッジがホログラフィックステレオグラム作成装置に装填されない状態を示す模式図であり、保護フィルムが繰出開口部を覆っている様子を説明する図である。
【図12】 同ホログラフィックステレオグラム作成装置に装填されたホログラム画像記録媒体カートリッジを示す模式図であり、保護フィルムがホログラム用記録媒体と導光ブロック部材の間に供給されている様子を説明する図である。
【図13】 同ホログラフィックステレオグラム作成装置に装填された第3の実施の形態として示すホログラム画像記録媒体カートリッジの模式図であり、導光ブロック部材を物体レーザ光側に設けている様子を説明する図である。
【図14】 ホログラム用記録媒体の駆動速度の時間変化を表す説明図である。
【図15】 同ホログラフィックステレオグラム作製装置に用いられるホログラム用記録媒体を説明する要部断面図である。
【図16】 同ホログラム用記録媒体の感光プロセスの説明図であり、同図(A)は初期状態を示し、同図(B)は露光状態を示し、同図(C)は定着状態を示す。
【図17】 従来のホログラフィックステレオグラム作成装置の光学系を模式的に説明した図である。
【符号の説明】
3 ホログラム用記録媒体、 10 ホログラフィックステレオグラム作成装置、 11 画像データ処理部、 12 制御部、 13 制御用コンピュータ、 14 ホログラフィックステレオグラム作成部、 15 光学系、 15A 入射レーザ光学系、 15B 物体レーザ光学系、 15C 参照レーザ光学系、 16 画像処理コンピュータ、 17 記憶装置、 21 レーザ光源、 22 ハーフミラー、 28 透過型液晶表示器、 34 記録媒体送り機構、 44,69,77,86 ホログラム画像記録媒体カートリッジ(カートリッジ)、 45 遮光カートリッジ筐体、 46 巻芯、 47a,47b クリーニング用フェルト部材、 48 第1繰出開口部、 49,70,82,87 露光記録部構体、 50 第2繰出開口部、 53 ブレーキ機構、 54,85,88 物体レーザ光入射部構体、 55,71,83 参照レーザ光入射部構体、 58 透明基板、 61,72,84,90 導光ブロック部材、 66a,66b 挟持ローラ、 68 板ばね、 73 インデックスマッチング液供給機構、 78 保護フィルム、 80 遮光フィルム、 81 光透過性フィルム、 L1 レーザ光、 L2 物体レーザ光、 L3 参照レーザ光

Claims (16)

  1. 長尺のホログラム用記録媒体を収納し、繰り出した上記ホログラム用記録媒体に対して視差画像列の各要素画像に基づいて画像変調された物体レーザ光と、この物体レーザ光に対して可干渉性を有する参照レーザ光とが入射されることにより生じる干渉縞が要素ホログラムとして順次露光記録されるホログラム画像記録装置に装填して用いられるホログラム画像記録媒体カートリッジにおいて
    外周部に上記ホログラム用記録媒体を巻回した巻芯を回転自在に収納するとともに、上記ホログラム用記録媒体を外部へと繰り出す繰出開口部を設けた外部光を遮光する遮光カートリッジ筐体と、
    機能光学部品を有して上記遮光カートリッジ筐体の上記繰出開口部に対応する外側部に付設されて上記繰出開口部から繰り出された上記ホログラム用記録媒体を保持して走行させるとともに、上記ホログラム画像記録装置に装填した状態でその露光記録部に位置決めされて臨ませられ上記ホログラム用記録媒体に対して上記物体レーザ光と上記参照レーザ光をそれぞれ入射させる入射部を構成する露光記録部構体と
    を備えることを特徴とするホログラム画像記録媒体カートリッジ。
  2. 上記遮光カートリッジ筐体には、上記ホログラム画像記録装置に装填された状態で、このホログラム画像記録装置側に設けられた位置決め手段と相対係合する位置決め手段が設けられたことを特徴とする請求項1に記載のホログラム画像記録媒体カートリッジ。
  3. 上記露光記録部構体は、上記ホログラム用記録媒体を挟んで対向配置されそれぞれ所定の機能光学部品を有する物体レーザ光入射部構体と参照レーザ光入射部構体とから構成されることを特徴とする請求項1に記載のホログラム画像記録媒体カートリッジ。
  4. 上記露光記録部構体は、導光性剛体材により形成され、一方の面から上記物体レーザ光又は上記参照レーザ光が入射されるとともに相対する他方の面に上記ホログラム用記録媒体が接触した状態で走行する導光ブロック材と、外部光を遮光する遮光基板とを有することを特徴とする請求項に記載のホログラム画像記録媒体カートリッジ。
  5. 上記導光ブロック材は、上記ホログラム用記録媒体が接触した状態で走行する上記他方の面に、上記ホログラム用記録媒体が滑らかに接触するように、少なくともその供給部と繰出部とに円弧状の面取りが施されることを特徴とする請求項に記載のホログラム画像記録媒体カートリッジ。
  6. 上記導光ブロック体には、上記ホログラム画像記録装置に装填された状態で、このホログラム画像記録装置側に設けられた位置決め手段と相対係合する位置決め手段が設けられたことを特徴とする請求項に記載のホログラム画像記録媒体カートリッジ。
  7. 上記遮光カートリッジ筐体には、上記ホログラム画像記録装置に装填された状態で上記露光記録部に臨ませられ、上記ホログラム用記録媒体を透過する上記物体レーザ光を拡散させる一次元拡散板機能をもつ光学部品が設けられたことを特徴とする請求項1に記載のホログラム画像記録媒体カートリッジ。
  8. 上記遮光カートリッジ筐体には、上記ホログラム画像記録装置に装填された状態で上記露光記録部に臨ませられ、上記ホログラム用記録媒体に対する上記物体レーザ光又は上記参照レーザ光の入射角を規制する角度選択性ルーバ機能をもつ光学部品が設けられたことを特徴とする請求項1に記載のホログラム画像記録媒体カートリッジ。
  9. 上記巻芯は、剛体巻芯であることを特徴とする請求項1に記載のホログラム画像記録媒体カートリッジ。
  10. 上記剛体巻芯には、その外周部に上記ホログラム用記録媒体がその端部を幅10mm当たり1N以上の接合強度を以って接合されることを特徴とする請求項に記載のホログラム画像記録媒体カートリッジ。
  11. 上記剛体巻芯には、その外周部に上記ホログラム用記録媒体が1N/cm以上の巻付力を以って巻回されることを特徴とする請求項に記載のホログラム画像記録媒体カートリッジ。
  12. 上記遮光カートリッジ筐体には、上記繰出開口部に対応する内部に上記ホログラム用記録媒体の表面を摺擦してクリーニング処理を施すクリーニング手段が設けられることを特徴とする請求項1に記載のホログラム画像記録媒体カートリッジ。
  13. 上記遮光カートリッジ筐体には、上記繰出開口部から繰り出される上記ホログラム用記録媒体に対してインデックスマッチング液を供給する液体供給手段が設けられたことを特徴とする請求項1に記載のホログラム画像記録媒体カートリッジ。
  14. 上記遮光カートリッジ筐体には、上記繰出開口部から繰り出される上記ホログラム用記録媒体に対して走行制動を行うブレーキ手段が付設されたことを特徴とする請求項1記載のホログラム画像記録媒体カートリッジ。
  15. 上記ブレーキ手段は、上記ホログラム画像記録装置に装填された状態で、上記露光記録部に臨ませられて上記ホログラム用記録媒体に上記物体レーザ光又は上記参照レーザ光を入射させる光学部品と、この光学部品を上記ホログラム用記録媒体側に付勢して支持する弾性部材とから構成されたことを特徴とする請求項14に記載のホログラム画像記録媒体カートリッジ。
  16. 上記ブレーキ手段は、上記ホログラム用記録媒体を挟んで対向配置されそれぞれ所定の機能光学部品を有する物体レーザ光入射部構体と参照レーザ光入射部構体とから構成された上記露光記録部構体と、この露光記録部構体の上記物体レーザ光入射部構体と参照レーザ光入射部構体のいずれか一方に設けられ、上記機能光学部品を他方側の上記機能光学部品へと付勢して支持する弾性部材とから構成され、
    上記弾性部材の弾性力により相対する上記機能光学部品が上記ホログラム用記録媒体を挟持することにより走行制動を行うことを特徴とする請求項14記載のホログラム画像記録媒体カートリッジ。
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