JP2000081830A - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JP2000081830A
JP2000081830A JP10249988A JP24998898A JP2000081830A JP 2000081830 A JP2000081830 A JP 2000081830A JP 10249988 A JP10249988 A JP 10249988A JP 24998898 A JP24998898 A JP 24998898A JP 2000081830 A JP2000081830 A JP 2000081830A
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    • GPHYSICS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホログラム用記録媒体の振動を抑制して、良
好な再生画像が得られるホログラフィックステレオグラ
ムを短時間で作成することが可能な画像記録装置を提供
する。 【解決手段】 参照光L4の光路上に振動抑制部材55
を配設し、ホログラム用記録媒体10を、この振動抑制
部材55の一端部55aに接触させた状態で間欠送りす
る。参照光L4は、振動抑制部材55のスリット56を
通って、一端側55aにて開口する開口部57を介して
ホログラム用記録媒体10に照射される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、実写画像やコンピ
ュータ生成画像等が立体的に観察できるように記録され
たホログラフィックステレオグラムを作製するための画
像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ホログラフィックステレオグラムは、例
えば、被写体を異なる観察点から順次撮影することによ
り得られた多数の画像を原画として、これらを画像記録
装置を用いて、1枚のホログラム用記録媒体に短冊状又
はドット状の要素ホログラムとして順次記録することに
より作製される。
【0003】例えば、横方向のみの視差情報を有するホ
ログラフィックステレオグラムは、図18に示すよう
に、被写体100を横方向の異なる観察点から順次撮影
することにより得られた複数の原画101a〜101e
が、画像記録装置により、短冊状の要素ホログラム10
2としてホログラム用記録媒体に順次記録されることに
より作製される。なお、要素ホログラムとしてホログラ
ム用記録媒体に記録される複数の原画は、実際に被写体
100を撮影したものでなくてもよく、例えば、コンピ
ュータによって生成されたCAD(Computer
Aided Design)画像やCG(Comput
er Graphics)画像等からなるものであって
もよい。
【0004】このホログラフィックステレオグラムは、
被写体を横方向の異なる観察点から順次撮影することに
より得られた画像情報が、短冊状の要素ホログラムとし
て横方向に順次記録されているので、このホログラフィ
ックステレオグラムを観察者が両目で見たとき、その左
右の目に写る二次元画像は相互に若干異なるものとな
る。これにより、観察者は視差を感じることとなり、こ
の画像を立体的な画像として認識することとなる。
【0005】ところで、画像記録装置は、以下のように
して、ホログラフィックステレオグラムの要素ホログラ
ムを、感光材料を記録材料とするホログラム用記録媒体
に記録する。すなわち、画像記録装置は、例えば反射型
のホログラフィックステレオグラムを作製する場合に
は、干渉性のよいレーザ光を二つに分岐して、その一つ
を例えば液晶パネル等の画像表示手段により二次元画像
変調された投影像(物体光)としてホログラム用記録媒
体の一方の面に照射する。また、画像記録装置は、二つ
に分岐したレーザ光の他の一つを参照光としてホログラ
ム用記録媒体の他方の面に照射する。これにより、ホロ
グラム用記録媒体の感光材料に屈折率もしくは透過率変
化として干渉縞が形成され、要素ホログラムが記録され
ることとなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ホログラフィックステ
レオグラムの要素ホログラムをホログラム用記録媒体に
記録する画像記録装置は、良好な再生像が得られるホロ
グラフィックステレオグラムを作製するためには、記録
画像の露光中にホログラム用記録媒体を完全に固定し、
光の波長オーダーほどの微小な振動も起こさないように
することが必要である。
【0007】画像記録装置は、ホログラム用記録媒体を
少しずつ移送して多数の要素ホログラムを順次記録する
ようにしているので、例えば電動ステージ等を用いてホ
ログラム用記録媒体の移送を行うようにした場合、その
移送に伴ってホログラム用記録媒体に振動が生じること
になる。したがって、このような画像記録装置において
は、良好な再生像が得られるホログラフィックステレオ
グラムを作製するためには、ホログラム用記録媒体の移
送に伴う振動が減衰した後に露光を行う必要があり、1
つのホログラフィックステレオグラムを作製するのに非
常に長時間を要し、生産性が悪いという問題がある。
【0008】そこで、本発明は、ホログラム用記録媒体
の振動を抑制して、良好な再生画像が得られるホログラ
フィックステレオグラムを短時間で作成することが可能
な画像記録装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る画像記録装
置は、ホログラム用記録媒体の一方の面に物体光を照射
するとともに他方の面に参照光を照射することにより、
視差画像列の各画像を要素ホログラムとしてホログラム
用記録媒体に順次記録する画像記録装置において、ホロ
グラム用記録媒体を移送する移送手段と、物体光の光路
上又は参照光の光路上のいずれか一方に設けられ、開口
部が設けられた一端側を移送手段により移送されるホロ
グラム用記録媒体に接触させてホログラム用記録媒体の
振動を抑制する振動抑制部材とを備え、物体光又は参照
光は、振動抑制部材のホログラム用記録媒体に接触する
一端側に設けられた開口部を介してホログラム用記録媒
体に照射されることを特徴としている。
【0010】この画像記録装置によれば、移送手段によ
りホログラム用記録媒体が移送される。このとき、移送
手段により移送されるホログラム用記録媒体は、振動抑
制部材の一端側が接触することにより、その移送に伴う
振動が抑制される。
【0011】また、物体光又は参照光は、振動抑制部材
の一端側に形成された開口部を介してホログラム用記録
媒体に照射される。
【0012】なお、この画像記録装置においては、振動
抑制部材の開口部が、要素ホログラムに対応した大きさ
に形成されていることが望ましい。このように、振動抑
制部材の開口部が要素ホログラムに対応した大きさに形
成されている場合には、ホログラム用記録媒体に照射さ
れる物体光又は参照光の幅が振動抑制部材の開口部によ
り決定されるようにすば、その幅が要素ホログラムに対
応した幅とされ、物体光又は参照光が、所望の要素ホロ
グラムが記録される領域を越えて隣接する領域に照射さ
れ、回折効率の低下を招いて記録画像を劣化させるとい
った不都合が回避されることになる。
【0013】また、この画像記録装置においては、振動
抑制部材の少なくともホログラム用記録媒体に接触する
一端側に、当該振動抑制部材の耐摩耗性を向上させるた
めの処理が施されていることが望ましい。このように、
振動抑制部材のホログラム用記録媒体に接触する一端側
に耐摩耗性を向上させるための処理が施されている場合
には、振動抑制部材の傷付き等が抑制される。
【0014】また、この画像記録装置においては、振動
抑制部材の少なくとも一部に、光を吸収する光吸収手段
が設けられていることが望ましい。このように、振動抑
制部材に光り吸収手段が設けられている場合には、物体
光又は参照光が振動抑制部材の表面で乱反射して、ホロ
グラム用記録媒体に不要な干渉縞を記録してしまうとい
った不都合が回避されることになる。
【0015】また、この画像記録装置においては、振動
抑制部材の位置を検出する位置検出手段と、振動抑制部
材を移動操作する移動操作手段とを備え、位置検出手段
により検出された振動抑制部材の位置情報に基づいて移
動操作手段により振動抑制部材を移動操作することによ
り、振動抑制部材を所定の露光位置に位置決めすること
が望ましい。この場合、振動抑制部材の露光位置への位
置決めが正確且つ簡便に行われることになる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。なお、本発明は以下の例に限定さ
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、
任意に変更が可能であることは言うまでもない。
【0017】まず、本実施の形態に係る画像記録装置で
使用されるホログラム用記録媒体について、図1を参照
して説明する。
【0018】図1に示すように、このホログラム用記録
媒体10は、無色透明の樹脂フィルム等よりなる基体1
1上に、ホログラフィック材料よりなるホログラム記録
層12が形成され、更に、ホログラム記録層12上に、
無色透明の樹脂フィルム等よりなる保護層13が形成さ
れている。
【0019】このホログラム用記録媒体10に3次元画
像を記録する際は、後述するように、参照光が基体11
を透過してホログラム記録層12に入射するとともに、
物体光が保護層13を透過してホログラム記録層12に
入射し、それらの干渉縞がホログラム記録層12に記録
される。したがって、基体11及び保護層13は、光散
乱が少ないこと、複屈折が少ないこと、光透過率が高い
こと等の光学特性が要求される。
【0020】ホログラム記録層12には、従来公知のホ
ログラフィック材料が広く使用可能であるが、特に、参
照光と物体光との干渉によって生じる干渉縞を屈折率の
変化として記録するものが好適である。そこで、本実施
の形態では、ホログラム記録層12を構成するホログラ
フィック材料として、デュポン社製のホログラフィック
材料「OMNI−DEX」(商品名)を用いた。このホ
ログラフィック材料は、光重合型フォトポリマからな
り、初期状態では、図2(A)に示すように、モノマM
がマトリクスポリマに均一に分散している。このホログ
ラフィック材料に対して、図2(B)に示すように、1
0〜400mJ/cm2 程度のパワーの光Laを照射す
ると、照射された光Laのパワーに応じて、露光された
部分のモノマMが重合し、その結果、モノマMの濃度が
場所によって変化して、屈折率変調が生じる。この後、
図2(C)に示すように、1000mJ/cm2 程度の
パワーの紫外線Lbを全面に照射することにより、モノ
マMの重合が完了し、屈折率変調度が増強されるととも
に、この屈折率変調が定着する。
【0021】次に、以上のようなホログラム用記録媒体
10に対して、ホログラフィックステレオグラムとして
3次元画像を記録する本発明に係る画像記録装置の一例
について説明する。
【0022】この画像記録装置は、図3に示すように、
記録対象の画像データの処理を行うデータ処理部21
と、このシステム全体の制御を行う制御用コンピュータ
22と、ホログラフィックステレオグラム作製用の光学
系を有する露光処理部23とから構成されている。
【0023】上記データ処理部21は、視差画像列撮影
装置や視差画像列生成用コンピュータ等から視差画像列
D1を読み込み、当該視差画像列D1に対して画像処理
用コンピュータ24によってホログラフィックステレオ
グラム用の所定の画像処理、例えば視点変換処理やキー
ストン歪み補正処理等を施し、所定の画像処理が施され
た画像データD2を、メモリ又はハードディスク等の記
憶装置25に記録する。
【0024】ここで、視差画像列撮影装置は、例えば、
多眼式カメラによる同時撮影や移動式カメラによる連続
撮影等によって、被写体を横方向の異なる複数の視点か
ら撮影する。また、視差画像列生成用コンピュータは、
CADやCG等の手法を利用して、視差情報を含む複数
の画像を生成する。
【0025】これら視差画像列撮影装置により撮影され
た複数の画像や視差画像列生成用コンピュータにより生
成された複数の画像が、視差画像列D1として、データ
処理部21の画像処理用コンピュータ24に供給され
る。
【0026】また、データ処理部21は、ホログラフィ
ックステレオグラムを作製する際に、記憶装置25から
1画像分毎に画像データを順番に読み出し、この画像デ
ータD3を制御用コンピュータ22に送出する。
【0027】制御用コンピュータ22は、露光処理部2
3を制御して、データ処理部21から供給された画像デ
ータD3に基づく画像を、露光処理部23内にセットさ
れたホログラム用記録媒体10に、短冊状の要素ホログ
ラムとして順次記録する。
【0028】このとき、制御用コンピュータ22は、後
述するように、露光処理部23に設けられたシャッタ、
表示装置及びプリンタヘッド部等の制御を行う。すなわ
ち、制御用コンピュータ22は、シャッタに制御信号S
1を送出してシャッタの開閉を制御し、また、表示装置
に画像データD4を供給して表示装置に当該画像データ
D4に基づく画像を表示させ、また、プリンタヘッド部
に制御信号S2を送出してプリンタヘッド部によるホロ
グラム用記録媒体10の送り動作等を制御する。
【0029】上記露光処理部23について、図4(A)
及び図4(B)を参照して詳細に説明する。ここで、図
4(A)は、露光処理部23の全体の光学系を上方から
見た図であり、図4(B)は、露光処理部23の光学系
の物体光用の部分を横方向から見た図である。なお、本
発明に係る画像記録装置において、露光処理部23の光
学系はここで挙げる例に限定されるものではなく、本発
明の趣旨を逸脱しない範囲で、例えば、参照光の入射方
向や、レンズの数、種類、組み合わせ等を適宜変更する
ことが可能である。
【0030】図4(A)に示すように、露光処理部23
は、所定の波長のレーザ光を出射するレーザ光源31
と、レーザ光源31からのレーザ光L1の光路上に配さ
れたシャッタ32及びハーフミラー33とを備えてい
る。
【0031】上記シャッタ32は、制御用コンピュータ
22によって制御され、ホログラム用記録媒体10を露
光しないときには閉じられ、ホログラム用記録媒体10
を露光するときに開放される。なお、ここでは、シャッ
タ32を用いてレーザ光のオンオフを切り換えるように
しているが、半導体レーザのように立ち上がり時に直ぐ
に安定なレーザ光が出射される光源をレーザ光源31に
使用するときには、レーザ光源自体をオンオフすること
により、シャッタ32の代わりとしてもよい。
【0032】ハーフミラー33は、シャッタ32を通過
してきたレーザ光L2を、参照光と物体光とに分割する
ためのものであり、ハーフミラー33を透過した光L3
が物体光となり、ハーフミラー33によって反射された
光L4が参照光となる。
【0033】ハーフミラー33を透過した光L3の光路
上には、図4(A)及び図4(B)に示すように、物体
光用の光学系として、ハーフミラー33からの透過光を
反射する全反射ミラー34と、凸レンズとピンホールを
組み合わせたスペーシャルフィルタ35と、物体光を平
行光とするためのコリメータレンズ36と、記録対象の
画像を表示する表示装置37と、物体光をホログラム用
記録媒体10に投影するための投影レンズ38と、物体
光をホログラム用記録媒体10上に照射させるシリンド
リカルレンズ39とがこの順に配置されている。
【0034】そして、ハーフミラー33を透過した光L
4は、全反射ミラー34によって反射された後、スペー
シャルフィルタ35によって点光源からの拡散光とされ
る。次に、コリメータレンズ36によって平行光とさ
れ、その後、表示装置37に入射する。ここで、表示装
置37は、例えば液晶パネルからなる透過型の画像表示
装置であり、制御用コンピュータ22から送られた画像
データD4に基づく画像を表示する。そして、表示装置
37を透過した光は、表示装置37に表示された画像に
応じて変調された後、投影レンズ38を介してシリンド
リカルレンズ39に入射する。
【0035】そして、表示装置37を透過した光は、シ
リンドリカルレンズ39により横方向に集束され、この
集束光が物体光として、プリンタヘッド部50に保持さ
れたホログラム用記録媒体10に入射する。すなわち、
この露光処理部23では、表示装置37からの投影光が
短冊状の物体光として、保護層13側からホログラム用
記録媒体10に入射する。
【0036】一方、ハーフミラー33によって反射され
た光L4の光路上には、参照光用の光学系として、シリ
ンドリカルレンズ40と、参照光を平行光とするための
コリメータレンズ41と、コリメータレンズ41からの
平行光を反射する全反射ミラー42とがこの順に配置さ
れている。
【0037】ハーフミラー33によって反射された光
は、先ず、シリンドリカルレンズ40によって発散光と
され、次いで、コリメータレンズ41によって平行光と
された後に、全反射ミラー42によって反射される。全
反射ミラー42によって反射された光は、後述するプリ
ンタヘッド部50の振動抑制部材を介して、基体11側
からホログラム用記録媒体10に斜めに入射する。
【0038】以上説明したように、この露光処理部23
によれば、ハーフミラー33を透過した物体光が、ホロ
グラム用記録媒体10の保護層13を透過してホログラ
ム記録層12に入射するとともに、ハーフミラー33に
より反射された参照光が、ホログラム用記録媒体10の
基体11を透過してホログラム記録層12に入射するこ
とになる。すなわち、ホログラム用記録媒体10の一方
の面に、物体光がホログラム用記録媒体10に対して光
路がほぼ垂直となるように入射すると共に、ホログラム
用記録媒体10の他方の面に、参照光がホログラム用記
録媒体10に対して所定の入射角度にて入射する。これ
により、物体光と参照光とがホログラム用記録媒体10
のホログラム記録層12上において干渉し、当該干渉に
よって生じる干渉縞が、ホログラム用記録媒体10のホ
ログラム記録層12に屈折率の変化として記録される。
【0039】なお、この露光処理部23は、図示を省略
するが、例えば、物体光の光路上におけるホログラム用
記録媒体10の直前に一次元拡散板を備え、物体光用光
学系のシリンドリカルレンズ39により横方向に収束さ
れた光をこの一次元拡散板を透過させることにより、短
冊状の要素ホログラムの長手方向に一次元的に拡散して
ホログラム用記録媒体10に照射させるようにしてもよ
い。露光処理部23をこのように構成した場合は、作製
されるホログラフィックステレオグラムは、縦方向の視
野角が十分に確保されることになる。
【0040】ところで、露光処理部23により露光処理
が行われるホログラム用記録媒体10は、例えば図5に
示すように、カートリッジ71に収納された状態で、フ
ィルムカートリッジ70として、制御用コンピュータ2
2の制御のもとに動作するプリンタヘッド部50に装填
される。
【0041】プリンタヘッド部50は、ホログラム用記
録媒体10を保持し移送するものであり、所定の位置に
装填されたフィルムカートリッジ70内のローラ72を
回転可能に軸支すると共に、フィルムカートリッジ70
から引き出されたホログラム用記録媒体10を一対の間
欠送り用ローラ51,52間に挟み込むようにして保持
することにより、ホログラム用記録媒体10を所定の露
光位置において物体光の光軸と垂直に位置させることが
できるように構成されている。
【0042】一対の間欠送り用ローラ51,52のうち
一方の間欠送り用ローラ51は、図6に示すように、ス
テッピングモータ53に直結されている。このステッピ
ングモータ53は、制御用コンピュータ22により制御
され、制御用コンピュータ22から供給される制御信号
S2に基づいて、一方の間欠送り用ローラ51を、1つ
の要素ホログラムの露光終了毎に、図5中矢印Aで示す
方向へ、所定の角度ずつ間欠的に回転駆動する。これに
より、一対の間欠送り用ローラ51,52間に保持され
たホログラム用記録媒体10が、1つの要素ホログラム
の露光終了毎に、図5及び図6中矢印Bで示す方向へ、
要素ホログラムの幅分だけ間欠送りされることとなる。
【0043】以上のように一対の間欠送り用ローラ5
1,52によりホログラム用記録媒体10を間欠送りす
るようにした場合、フィルムカートリッジ70内又はフ
ィルムカートリッジ70の近傍に、ホログラム用記録媒
体10を所定の圧力で挟み込み、その摩擦力でホログラ
ム用記録媒体10の送り動作を規制するブレーキ機構5
4を配設するとともに、ステッピングモータ53を図7
に示すようなS字駆動により加減速駆動することによ
り、ホログラム用記録媒体10の過剰な送り動作を抑制
して、ホログラム用記録媒体10を正確に要素ホログラ
ムの幅分だけ間欠送りすることができる。また、このよ
うにステッピングモータ53をS字駆動により加減速駆
動した場合は、ホログラム用記録媒体10の送り動作に
伴う振動が減衰するまでの時間を大幅に削減することが
できる。
【0044】なお、ブレーキ機構54の構成は、上述し
た例に限定されるものではなく、一対の間欠送り用ロー
ラ51,52により移送されるホログラム用記録媒体1
0の過剰な送り動作を抑制し得るものであれば、いかな
る構成とされていてもよい。
【0045】ホログラム用記録媒体10の移送経路にお
いて、間欠送り用ローラ51,52の前段には、ホログ
ラム用記録媒体10に接触してホログラム用記録媒体1
0の振動を抑制する振動抑制部材55が設けられてい
る。この振動抑制部材55は、参照光L4の光路上に配
設されている。したがって、参照光L4は、この振動抑
制部材55を透過してホログラム用記録媒体10に入射
することとなる。
【0046】振動抑制部材55は、例えばアルミニウム
合金等の剛性を有する材料が、一端側55aが一方に突
出した形状に成形されてなる。そして、振動抑制部材5
5は、図8に示すように、一方に突出したその一端側5
5aが、一方の間欠送り用ローラ51のホログラム用記
録媒体10が巻き付けられる点p1と、ブレーキ機構5
4のホログラム用記録媒体10に対して付勢している点
p2とを結ぶ直線よりも、やや物体光L3が入射する側
に位置するように、参照光L4の光路上に配設される。
これにより、間欠送り用ローラ51,52とブレーキ機
構54との間にホログラム用記録媒体10が掛け渡され
たときに、ホログラム用記録媒体10が所定の圧力で振
動抑制部材55の一端側55aに接触することになる。
【0047】本発明に係る画像記録装置のプリンタヘッ
ド部50は、このように、ホログラム用記録媒体10の
移送経路に振動抑制部材55を配設し、ホログラム用記
録媒体10をこの振動抑制部材55に接触させながら間
欠送りするようにしているので、ホログラム用記録媒体
10の移送に伴う振動を大幅に低減することができる。
【0048】また、振動抑制部材55には、その一端側
55aから他端側55bにかけて、スリット56が設け
られている。このスリット56は、例えば、図8に示す
ように、振動抑制部材55の一端側55aから他端側5
5bにかけて次第に幅方向に拡径した形状に形成されて
いる。振動抑制部材55は、参照光L4をこのスリット
56を透過させて、ホログラム用記録媒体10に照射さ
せる。すなわち、参照光L4は、振動抑制部材55の他
端側55bから振動抑制部材55に入射し、スリット5
6を通って、一端側55aにて開口する開口部57を介
してホログラム用記録媒体10に照射される。このと
き、参照光L4は、図9に示すように、幅方向の両端の
一部が振動抑制部材55により遮断され、開口部57の
開口幅W1と等しい幅でホログラム用記録媒体10に照
射される。したがって、このプリンタヘッド部50にお
いては、参照光を所定の幅に絞り込んだ状態でホログラ
ム用記録媒体10に照射することができ、光の利用効率
を高めて、高画質なホログラフィックステレオグラムを
作製することができる。
【0049】なお、振動抑制部材55の一端側55aに
設けられた開口部57の開口幅W1を、物体光L3のホ
ログラム用記録媒体10に照射される幅、すなわち要素
ホログラムの幅と等しい幅に設定しておけば、参照光L
4をホログラム用記録媒体10の所望の要素ホログラム
が記録される領域にのみ照射させることが可能となる。
【0050】すなわち、振動抑制部材55の開口部57
の開口幅W1が要素ホログラムの幅W2よりも大きい場
合、参照光L4は、図10に示すように、ホログラム用
記録媒体10の所望の要素ホログラム形成箇所から隣接
した領域に若干照射されることとなり、要素ホログラム
の境界部分において、画質の劣化を招いてしまう場合が
ある。
【0051】しかしながら、振動抑制部材55の開口部
47の開口幅W1を要素ホログラムの幅W2と等しい幅
に設定すれば、図11に示すように、参照光L4が所望
の要素ホログラム形成箇所を越えて隣接した領域に照射
されることはなく、回折効率の低下等を抑制して、更に
高画質なホログラフィックステレオグラムを作製するこ
とが可能となる。
【0052】なお、この振動抑制部材55の開口部57
の開口幅W1は、参照光L4の幅よりも大きく設定され
ていてもよい。この場合、参照光L4は、振動抑制部材
55によりその一部が遮断されることがなく、振動抑制
部材55の他端側55bから振動抑制部材55に入射
し、スリット56を通って、一端側55aにて開口する
開口部57を介してホログラム用記録媒体10に照射さ
れることになる。
【0053】このように、参照光L4の一部が振動抑制
部材55により遮断されないようにした場合には、参照
光L4のホログラム用記録媒体10に照射される幅を振
動抑制部材55の開口部57の開口幅W1により規定す
ることはできないが、参照光L4の一部が振動抑制部材
55により遮断されない分、光の利用効率を高めること
ができる。
【0054】また、以上は、一端側55aから他端側5
5bにかけて、次第に幅方向に拡径した形状のスリット
56を有する振動抑制部材55を例に説明したが、振動
抑制部材55のスリット56の形状は、参照光L4を適
切に透過させると共にその幅方向の両端の一部が振動抑
制部材55により遮断されるような形状であればよく、
例えば図12に示すように、振動抑制部材55の一端側
55aから他端側55bにかけて均一な幅に形成されて
いてもよい。
【0055】振動抑制部材55は、ホログラム用記録媒
体10を移送する際の総摩擦力を低減し、結果として、
このホログラム用記録媒体10の移送駆動力を下げるた
めに、先端側55aのホログラム用記録媒体10に接触
する部分の面積がなるべく小さい方が望ましい。ただ
し、この部分は、ホログラム用記録媒体10と接触する
ことにより所定の圧力の負荷がかかることになるので、
この負荷に耐えられるだけの剛性を確保するに足る接触
面積は必要である。また、この振動抑制部材55のホロ
グラム用記録媒体10と接触する部分の面積があまり小
さいと、ホログラム用記録媒体10が間欠送りされる際
に、この部分がホログラム用記録媒体10の表面を傷付
けてしまう場合がある。したがって、この振動抑制部材
55のホログラム用記録媒体10と接触する部分は、ホ
ログラム用記録媒体10との接触圧に応じて、ホログラ
ム用記録媒体10に傷を付けない程度の面積とされてい
ることが必要である。
【0056】また、この振動抑制部材55のホログラム
用記録媒体10と接触する部分は、図13に示すよう
に、ホログラム用記録媒体10の進行方向に沿って曲率
を有する円弧状に成形されていることが望ましい。この
ように、振動抑制部材55のホログラム用記録媒体10
と接触する部分を円弧状に成形すれば、振動抑制部材5
5のホログラム用記録媒体10と接触する部分のうちエ
ッジの部分に特に負荷が集中するといった不都合を回避
し、ホログラム用記録媒体10にかかる圧力を分散し
て、振動抑制部材55とホログラム用記録媒体10との
接触状態を更に良好なものとすることができる。
【0057】また、このプリンタヘッド部50において
は、ホログラム用記録媒体10が振動抑制部材55の一
端側55aと接触した状態で間欠送りされることになる
ので、振動抑制部材55の一端側55aが摩耗してその
表面状態が悪くなると、ホログラム用記録媒体10が間
欠送りされる度に、ホログラム用記録媒体10に傷を付
けてしまうことになる。したがって、振動抑制部材55
の一端側55aのホログラム用記録媒体10と接触する
部分には、このホログラム用記録媒体10と接触する部
分の耐摩耗性を良好にするための処理が施されているこ
とが望ましい。
【0058】この振動抑制部材55のホログラム用記録
媒体10と接触する部分の耐摩耗性を良好にするための
処理としては、例えば、図14に示すように、振動抑制
部材55のホログラム用記録媒体10との接触部分に、
DLC膜(ダイヤモンドライクカーボン膜)等のハード
コート膜58を形成する例が挙げられる。
【0059】振動抑制部材55は、このようにホログラ
ム用記録媒体10と接触する部分にハードコート膜58
等を形成し、ホログラム用記録媒体10と接触する部分
の耐摩耗性を良好なものとすることにより、この部分の
表面状態を良好に保ち、ホログラム用記録媒体10への
傷付きを抑制することができる。なお、振動抑制部材5
5のホログラム用記録媒体10と接触する部分の耐摩耗
性を良好にするための処理は、ハードコート膜58を形
成する例に限定されるものではなく、例えば、振動抑制
部材55に硬質アルマイト処理を施す等、ホログラム用
記録媒体10と接触する部分の硬度を向上させる処理で
あればいかなる処理を施すようにしてもよい。
【0060】また、振動抑制部材55の表面には、少な
くとも参照光L4が照射される部分及びホログラム用記
録媒体10を透過した物体光L3が照射される部分に、
光を吸収して反射を抑制するための処理が施されている
ことが望ましい。
【0061】この光を吸収して反射を抑制するための処
理としては、例えば、図15に示すように、振動抑制部
材55のスリット56を構成する内壁部に、らしゃ紙等
の光吸収部材59を貼り付ける例が挙げられる。
【0062】振動抑制部材55の一端側55aに設けら
れた開口部57の開口幅よりも大きな幅で振動抑制部材
55に入射される参照光L4は、上述したように、幅方
向の両端の一部が振動抑制部材55のスリット56を構
成する内壁部に照射されることになる。また、ホログラ
ム用記録媒体10を透過した物体光L3もこのスリット
56の内壁部に照射される場合もある。したがって、振
動抑制部材55のスリット56を構成する内壁部に光吸
収部材59を設けることにより、この内壁部に照射され
た参照光L4の一部や物体光が内壁部において反射を繰
り返し、迷光としてホログラム用記録媒体10に入射し
て、不要な干渉縞を形成してしまうといった不都合を回
避することができる。
【0063】なお、振動抑制部材55の表面における反
射を抑制するための処理は、光吸収部材59を設ける例
に限定されるものではなく、例えば、振動抑制部材55
の表面に黒色の塗装を施す等、振動抑制部材55表面に
照射される光を吸収して、反射を抑制する処理であれ
ば、いかなる処理を施すようにしてもよい。
【0064】また、振動抑制部材55の表面全体に、タ
フコート(硬質アルマイト)処理やメタルコート(高摺
動アルマイト)処理、AB−II(耐熱電解黒色)処理
等の黒色の硬質アルマイト処理を施すようにすれば、振
動抑制部材55のホログラム用記録媒体10と接触する
部分の耐摩耗性を良好にすると同時に、振動抑制部材5
5の表面における光の反射を抑制することができ、非常
に効率的である。
【0065】振動抑制部材55は、図示しない移動操作
機構によりホログラム用記録媒体10の進行方向に平行
な方向及びホログラム用記録媒体10の進行方向に直交
する方向に移動操作される図示しないホルダーに保持さ
れている。そして、振動抑制部材55は、移動操作機構
によりホルダーが移動操作されることにより、所定の位
置に位置決めされる。このように、振動抑制部材55が
所定の位置に位置決めされることにより、振動抑制部材
55の開口部57を透過した参照光L4がホログラム用
記録媒体10の所定の露光位置に入射することになる。
【0066】移動操作機構によりホルダーを移動操作す
る作業は、手作業で行うようにしてもよいが、図16及
び図17に示すように、振動抑制部材55のホログラム
用記録媒体10を透過した物体光L3が照射される位置
に光検出器60a,60b,60c,60dを配設し、
これら光検出器60a,60b,60c,60dにより
検出された振動抑制部材55の位置情報に基づいて移動
操作機構を駆動して、ホルダーを移動操作することによ
り、振動抑制部材55を所定の露光位置に位置決めする
ようにすれば、振動抑制部材55の位置決め作業を簡便
且つ正確に行うことができる。
【0067】特に、振動抑制部材55の開口部57の開
口幅W1を、物体光L3のホログラム用記録媒体10に
照射される幅と等しい幅に設定した場合は、振動抑制部
材55の位置決めを正確に行って、参照光L4が照射さ
れる箇所を物体光L3が照射される箇所に正確に合わせ
込む必要があるが、このように、光検出器60a,60
b,60c,60dにより検出された振動抑制部材55
の位置情報に基づいて移動操作機構を駆動して、ホルダ
ーを移動操作することにより振動抑制部材55の位置決
めを行うことにより、参照光L4が照射される箇所を物
体光L3が照射される箇所に正確に合わせ込むことが可
能となり、良好なホログラフィックステレオグラムの作
成が可能となる。なお、図16は光検出器60a,60
b,60c,60dが設けられた振動抑制部材55を横
方向、すなわちホログラム用記録媒体10の進行方向に
対して垂直な方向から見た図であり、図17は光検出器
60a,60b,60c,60dが設けられた振動抑制
部材55をホログラム用記録媒体10の進行方向に平行
な方向から見た図である。
【0068】また、参照光L4は、上述したように、ホ
ログラム用記録媒体10に対して所定の入射角をもって
斜めに入射する。この参照光L4の入射角の微調整は、
最適な入射角で入射した参照光L4の反射光路上に光検
出器60e,60fを配設し、この光検出器60e,6
0fにより検出された光量に基づいて、上述した参照光
用光学系の全反射ミラー42の角度を調整することによ
り行うことが望ましい。
【0069】このように参照光L4の入射角の微調整を
行うことにより、参照光L4を最適な入射角で正確にホ
ログラム用記録媒体10に入射させることが可能とな
る。
【0070】なお、以上は、振動抑制部材55を参照光
L4の光路上に配設し、参照光L4が振動抑制部材55
のスリット56を通ってホログラム用記録媒体10に入
射するようにした例について説明したが、本発明に係る
画像記録装置は、この例に限定されるものではなく、振
動抑制部材55を物体光L3の光路上に配設し、物体光
L3が振動抑制部材55のスリット56を通ってホログ
ラム用記録媒体10に入射するように構成してもよい。
【0071】この場合は、振動抑制部材55の一端側5
5aが、一方の間欠送り用ローラ51のホログラム用記
録媒体10が巻き付けられる点p1と、ブレーキ機構5
4のホログラム用記録媒体10に対して付勢している点
p2とを結ぶ直線よりも、やや参照光L4が入射する側
に位置するように、振動抑制部材55を物体光L3の光
路上に配設する。これにより、間欠送り用ローラ51,
52とブレーキ機構54との間にホログラム用記録媒体
10が掛け渡されたときに、ホログラム用記録媒体10
が所定の圧力で物体光L3の光路上に配設された振動抑
制部材55の一端側55aに接触することになり、ホロ
グラム用記録媒体10の移送に伴う振動を大幅に低減す
ることができる。
【0072】ホログラム用記録媒体10の移送経路にお
いて、間欠送り用ローラ51,52の後段には、図5に
示すように、当該ホログラム用記録媒体10の移送経路
に沿って紫外線ランプ61が配設されている。この紫外
線ランプ61は、露光が行われたホログラム用記録媒体
10に対して所定のパワーで紫外線を照射させるもので
あり、間欠送り用ローラ51,52によって送られてく
るホログラム用記録媒体10は、露光部分にこの紫外線
ランプ61からの紫外線が照射されることにより、モノ
マMの拡散が終了することになる。
【0073】また、ホログラム用記録媒体10の移送経
路において、紫外線ランプ61の後段には、紫外線が照
射されたホログラム用記録媒体10を一定時間加熱する
ためのヒートローラ62と、ヒートローラ62により加
熱処理されたホログラム用記録媒体10を排出側に移送
するための一対の排出用送りローラ63,64と、排出
用送りローラ63,64により移送されるホログラム用
記録媒体10を、1枚のホログラフィックステレオグラ
ム毎に切断するカッター65とが配設されている。
【0074】ヒートローラ62は、内部に図示しない発
熱手段を備えており、この発熱手段により、その周面
が、例えば約120℃程度の温度を保つようになされて
いる。ホログラム用記録媒体10は、紫外線ランプ61
により紫外線が照射された後に、このヒートローラ62
の所定の温度に保たれた周面に圧接した状態で移送され
ることにより加熱処理が施される。これにより、ホログ
ラム用記録媒体10に記録された記録画像が定着するこ
とになる。
【0075】このヒートローラ62は、その周面にホロ
グラム用記録媒体10が当接し始めてから離れるまで
に、記録画像を定着させるに足るだけの時間を要するよ
うに、その外形寸法が設定されている。
【0076】一対の排出用送りローラ63,64は、ヒ
ートローラ62により加熱処理が行われたホログラム用
記録媒体10を、これら排出用送りローラ63,64間
に挟み込むように構成されている。これら一対の排出用
送りローラ63,64のうち一方のローラ63は、図示
しないモータに直結されており、このモータの回転駆動
に従って、間欠送り用ローラ51,52に同期して、図
5中矢印Cで示す方向に回転するようになされている。
これにより、一対の排出用送りローラ63,64は、ホ
ログラム用記録媒体10を弛ませることなく、ヒートロ
ーラ62の周面に確実に圧接させながら、排出側に移送
することができる。
【0077】カッター65は、図示しないカッター駆動
機構に接続されており、このカッター駆動機構の制御の
もとに、排出用送りローラ63,64により移送される
ホログラム用記録媒体10を切断する。
【0078】カッター駆動機構は、上述した制御用コン
ピュータ12から供給される制御信号S2に基づいて、
ホログラム用記録媒体10の一枚のホログラフィックス
テレオグラムに相当する部分が全てカッター65の後段
に移送された段階でカッター65を駆動する。これによ
り、露光が行われたホログラム用記録媒体10は、1枚
のホログラフィックステレオグラム毎に切断される。
【0079】以上のように構成される本発明に係る画像
記録装置によれば、ホログラム用記録媒体10が、振動
抑制部材55に接触した状態で移送されるので、ホログ
ラム用記録媒体10の移送に伴う振動が大幅に低減され
る。したがって、この画像記録装置によれば、ホログラ
ム用記録媒体10の移送に伴う振動が低減されるまでの
待ち時間を大幅に削減することができ、これにより、回
折効率の高い良好な再生画像が得られるホログラフィッ
クステレオグラムを短時間で作成することが可能とな
る。
【0080】また、この画像記録装置によれば、参照光
L4を振動抑制部材55に設けられたスリット56を透
過させることにより、その幅方向の一部を遮断して、所
定の幅に絞り込んだ状態でホログラム用記録媒体10に
照射するようにしているので、参照光L4の利用効率を
高めて、高画質なホログラフィックステレオグラムを作
製することができる。
【0081】なお、以上は、短冊状の複数の要素ホログ
ラムを1つのホログラム用記録媒体10上に記録するこ
とにより、水平方向の視差情報を持たせたホログラフィ
ックステレオグラムを作製する画像記録装置について説
明したが、本発明に係る画像記録装置は、この例に限定
されるものではなく、例えば、ドット状の要素ホログラ
ムを1つのホログラム用記録媒体10上に記録すること
により、横方向及び縦方向の視差情報を持たせたホログ
ラフィックステレオグラムを作製するようにしてもよ
い。
【0082】この場合は、振動抑制部材55の開口部5
7の形状を、ドット状の要素ホログラムに対応させて、
例えば円や楕円状とすることにより、上述した例と同様
の効果を得ることができる。
【0083】また、以上は単色のホログラフィックステ
レオグラムを作製する画像記録装置について説明した
が、本発明に係る画像記録装置は、この例に限定される
ものではなく、カラーのホログラフィックステレオグラ
ムを作製するように構成されていてもよい。この場合
は、例えば、記録用の光として光の3原色となる3つの
光を使用するようにすればよい。
【0084】その他、参照光L4をホログラム用記録媒
体10に入射させる方向や、光学系を構成するレンズの
数、種類、組み合わせ等も上述した例に限定されるもの
ではなく、必要に応じて適宜変更することが可能であ
る。
【0085】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る画像記録装置は、物体光又は参照光の光路上に振
動抑制部材を配設し、ホログラム用記録媒体をこの振動
抑制部材に接触させながら移送するようにしているの
で、ホログラム用記録媒体の移送に伴う振動が大幅に低
減される。したがって、この画像記録装置によれば、ホ
ログラム用記録媒体の移送に伴う振動が低減されるまで
の待ち時間が大幅に削減されることとなり、回折効率の
高い良好な再生画像が得られるホログラフィックステレ
オグラムを短時間で作成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ホログラム用記録媒体の一例を示す要部断面図
である。
【図2】ホログラフィック材料の感光プロセスを説明す
る図であり、(A)はモノマがマトリクスポリマに均一
に分散している状態を示し、(B)は所定のパワーの光
が照射された状態を示し、(C)は全面に紫外線が照射
された状態を示している。
【図3】画像記録装置の一構成例を示す模式図である。
【図4】露光処理部の光学系の一構成例を示す模式図で
ある。
【図5】プリンタヘッド部の一構成例を示す模式図であ
る。
【図6】プリンタヘッド部の間欠送り用ローラ近傍を拡
大して示す図である。
【図7】ステッピングモータの加減速駆動を説明する図
である。
【図8】振動抑制部材の配設位置を説明する図である。
【図9】振動抑制部材の縦断面図である。
【図10】参照光を振動抑制部材を介さずにホログラム
用記録媒体に照射した場合の露光状態を説明する図であ
る。
【図11】参照光を振動抑制部材を介してホログラム用
記録媒体に照射した場合の露光状態を説明する図であ
る。
【図12】振動抑制部材の他の例を示す縦断面図であ
る。
【図13】振動抑制部材の一端側を拡大して示す図であ
る。
【図14】記録媒体と接触する部分にハードコート膜を
形成した振動抑制部材の縦断面図である。
【図15】参照光及び物体光が照射される部分に光吸収
部材を設けた振動抑制部材の縦断面図である。
【図16】光検出器が設けられた振動抑制部材の縦断面
図である。
【図17】光検出器が設けられた振動抑制部材を上方か
ら見た状態を示す模式図である。
【図18】ホログラフィックステレオグラムの作製方法
を説明する模式図である。
【符号の説明】
10 ホログラム用記録媒体、23 露光処理部、50
プリンタヘッド部、51,52 間欠送り用ローラ、
53 ステッピングモータ、55 振動抑制部材、56
スリット、57 開口部、58 ハードコート膜、5
9 光吸収部材、60 光検出器、70 フィルムカー
トリッジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 広次 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 2K008 AA07 BB06 DD13 EE04 FF07 HH25

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホログラム用記録媒体の一方の面に物体
    光を照射するとともに他方の面に参照光を照射すること
    により、視差画像列の各画像を要素ホログラムとして上
    記ホログラム用記録媒体に順次記録する画像記録装置に
    おいて、 上記ホログラム用記録媒体を移送する移送手段と、 上記物体光の光路上又は上記参照光の光路上のいずれか
    一方に設けられ、開口部が設けられた一端側を上記移送
    手段により移送されるホログラム用記録媒体に接触させ
    て上記ホログラム用記録媒体の振動を抑制する振動抑制
    部材とを備え、 上記物体光又は参照光は、上記振動抑制部材の上記ホロ
    グラム用記録媒体に接触する一端側に設けられた開口部
    を介して上記ホログラム用記録媒体に照射されることを
    特徴とする画像記録装置。
  2. 【請求項2】 上記振動抑制部材の開口部は、上記要素
    ホログラムに対応した大きさに形成されていることを特
    徴とする請求項1記載の画像記録装置。
  3. 【請求項3】 上記振動抑制部材の少なくとも上記ホロ
    グラム用記録媒体に接触する一端側には、当該振動抑制
    部材の耐摩耗性を向上させるための処理が施されている
    ことを特徴とする請求項1記載の画像記録装置。
  4. 【請求項4】 上記振動抑制部材の少なくとも一部に
    は、光を吸収する光吸収手段が設けられていることを特
    徴とする請求項1記載の画像記録装置。
  5. 【請求項5】 上記振動抑制部材の位置を検出する位置
    検出手段と、 上記振動抑制部材を移動操作する移動操作手段とを備
    え、 上記位置検出手段により検出された上記振動抑制部材の
    位置情報に基づいて上記移動操作手段により上記振動抑
    制部材を移動操作することにより、上記振動抑制部材を
    所定の露光位置に位置決めすることを特徴とする請求項
    1記載の画像記録装置。
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