JPH10204216A - タイヤトレッド用ゴム組成物 - Google Patents
タイヤトレッド用ゴム組成物Info
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- JPH10204216A JPH10204216A JP9006776A JP677697A JPH10204216A JP H10204216 A JPH10204216 A JP H10204216A JP 9006776 A JP9006776 A JP 9006776A JP 677697 A JP677697 A JP 677697A JP H10204216 A JPH10204216 A JP H10204216A
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- Japan
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- weight
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- rubber
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- resin
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 耐久性、特に耐ブローアウト性を損なうこと
なく、タイヤのグリップ力を向上させることができる高
性能タイヤトレッド用ゴム組成物を提供する。 【解決手段】 ガラス転移点が−３５℃〜０℃の少なく
とも１種のスチレン−ブタジエン（ＳＢＲ）共重合体ゴ
ムを７０重量部以上含有する原料ゴム１００重量部に対
し、充填剤８０〜１８０重量部、軟化点が６０℃〜１０
０℃のジペンテン芳香族ビニル共重合体樹脂又はα−ピ
ネン樹脂５〜６０重量部を配合して成るタイヤトレッド
用ゴム組成物。
なく、タイヤのグリップ力を向上させることができる高
性能タイヤトレッド用ゴム組成物を提供する。 【解決手段】 ガラス転移点が−３５℃〜０℃の少なく
とも１種のスチレン−ブタジエン（ＳＢＲ）共重合体ゴ
ムを７０重量部以上含有する原料ゴム１００重量部に対
し、充填剤８０〜１８０重量部、軟化点が６０℃〜１０
０℃のジペンテン芳香族ビニル共重合体樹脂又はα−ピ
ネン樹脂５〜６０重量部を配合して成るタイヤトレッド
用ゴム組成物。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、スポーツカー、競
技車用などの高性能タイヤに使用するのに好適な、高い
グリップ力と耐ブローアウト性を兼ね備えた高性能タイ
ヤトレッド用ゴム組成物に関する。
技車用などの高性能タイヤに使用するのに好適な、高い
グリップ力と耐ブローアウト性を兼ね備えた高性能タイ
ヤトレッド用ゴム組成物に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、高性能タイヤトレッド用ゴム組成
物の重要な特性であるグリップ力（路面把握力）を向上
させるために、ガラス転移点の高いＳＢＲを用いたり、
粒子径の小さいカーボンブラックを多量配合することな
どが知られている。しかしながら、この様な手法による
と、グリップ力の改良は認められるものの耐久性、特に
サーキット走行などの厳しい条件下での耐ブローアウト
性が著しく損われることが知られている。
物の重要な特性であるグリップ力（路面把握力）を向上
させるために、ガラス転移点の高いＳＢＲを用いたり、
粒子径の小さいカーボンブラックを多量配合することな
どが知られている。しかしながら、この様な手法による
と、グリップ力の改良は認められるものの耐久性、特に
サーキット走行などの厳しい条件下での耐ブローアウト
性が著しく損われることが知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は耐久
性、特に耐ブローアウト性を損なうことなく、タイヤの
グリップ力を向上させることができる高性能タイヤトレ
ッド用ゴム組成物を提供することを目的とする。
性、特に耐ブローアウト性を損なうことなく、タイヤの
グリップ力を向上させることができる高性能タイヤトレ
ッド用ゴム組成物を提供することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明に従えば、ガラス
転移点が−３５℃〜０℃の少なくとも１種のスチレン−
ブタジエン（ＳＢＲ）共重合体ゴムを７０重量部以上含
有する原料ゴム１００重量部に対し、充填剤８０〜１８
０重量部、軟化点が６０℃〜１００℃のジペンテン芳香
族ビニル共重合体樹脂又はα−ピネン樹脂５〜６０重量
部を配合して成るタイヤトレッド用ゴム組成物が提供さ
れる。
転移点が−３５℃〜０℃の少なくとも１種のスチレン−
ブタジエン（ＳＢＲ）共重合体ゴムを７０重量部以上含
有する原料ゴム１００重量部に対し、充填剤８０〜１８
０重量部、軟化点が６０℃〜１００℃のジペンテン芳香
族ビニル共重合体樹脂又はα−ピネン樹脂５〜６０重量
部を配合して成るタイヤトレッド用ゴム組成物が提供さ
れる。
【０００５】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成につき、詳し
く説明する。本発明者らは前記問題を解説すべく、種々
検討した結果、ガラス転移点の高いＳＢＲ又はかかるＳ
ＢＲを主成分としたゴム１００重量部に、特定の軟化点
を持つジペンテン芳香族ビニル共重合体又はα−ピネン
樹脂を配合することにより、耐ブローアウト性を損うこ
となく、高グリップ性能を得られることを見出し、本発
明を完成した。
く説明する。本発明者らは前記問題を解説すべく、種々
検討した結果、ガラス転移点の高いＳＢＲ又はかかるＳ
ＢＲを主成分としたゴム１００重量部に、特定の軟化点
を持つジペンテン芳香族ビニル共重合体又はα−ピネン
樹脂を配合することにより、耐ブローアウト性を損うこ
となく、高グリップ性能を得られることを見出し、本発
明を完成した。
【０００６】ジペンテン芳香族ビニル共重合体を配合し
たゴム組成物は、例えば特開平１−１３９６３５号公
報、特開平５−２８７１２６号公報に記載されている
が、その目的、樹脂の性質等が本発明とは完全に異な
る。
たゴム組成物は、例えば特開平１−１３９６３５号公
報、特開平５−２８７１２６号公報に記載されている
が、その目的、樹脂の性質等が本発明とは完全に異な
る。
【０００７】本発明に係るゴム組成物に用いられるゴム
成分は、ガラス転移点（Ｔｇ）が−３５℃〜０℃好まし
くは−３０〜−５℃のスチレン−ブタジエン共重合体
（ＳＢＲ）を７０重量％以上、好ましくは８０重量％以
上含有する。他のゴム成分としてはタイヤトレッド用と
して使用することができる任意のゴムとすることもで
き、特に限定はしないが、ＳＢＲ，ＮＲ，ＢＲ等のジエ
ン系ゴムを用いるのが好ましい。Ｔｇが−３５〜０℃の
ＳＢＲを７０重量％以上含有しないと所望のグリップ力
の改良が認められない。
成分は、ガラス転移点（Ｔｇ）が−３５℃〜０℃好まし
くは−３０〜−５℃のスチレン−ブタジエン共重合体
（ＳＢＲ）を７０重量％以上、好ましくは８０重量％以
上含有する。他のゴム成分としてはタイヤトレッド用と
して使用することができる任意のゴムとすることもで
き、特に限定はしないが、ＳＢＲ，ＮＲ，ＢＲ等のジエ
ン系ゴムを用いるのが好ましい。Ｔｇが−３５〜０℃の
ＳＢＲを７０重量％以上含有しないと所望のグリップ力
の改良が認められない。
【０００８】本発明に係るゴム組成物に用いられる充填
剤は、カーボンブラック及び／又はシリカでその配合量
はゴム分１００重量部に対し、８０〜１８０重量部、好
ましくは９０〜１５０重量部である。この配合量が８０
重量部未満では高グリップが得られず、逆に１８０重量
部を超えると、耐ブローアウト性が著しく悪化して好ま
しくない。カーボンブラックとしては、粒子径が小さい
方が好ましい（例えば１５〜３０ｍμ）。また、カーボ
ンブラックとシリカを併用する場合でもその合計配合量
は、８０〜１８０重量部であることが必要である。
剤は、カーボンブラック及び／又はシリカでその配合量
はゴム分１００重量部に対し、８０〜１８０重量部、好
ましくは９０〜１５０重量部である。この配合量が８０
重量部未満では高グリップが得られず、逆に１８０重量
部を超えると、耐ブローアウト性が著しく悪化して好ま
しくない。カーボンブラックとしては、粒子径が小さい
方が好ましい（例えば１５〜３０ｍμ）。また、カーボ
ンブラックとシリカを併用する場合でもその合計配合量
は、８０〜１８０重量部であることが必要である。
【０００９】本発明に係るゴム組成物に用いられる樹脂
分は、軟化点が６０℃〜１００℃、好ましくは６５〜９
０℃のジペンテン芳香族ビニル共重合体樹脂又はα−ピ
ネン樹脂でその配合量はゴム分１００重量部当り５〜６
０重量部、好ましくは１０〜４０重量部である。前記樹
脂の軟化点が６０℃未満では、高グリップが得られず、
逆に１００℃を超えると耐ブローアウト性が悪化する。
分は、軟化点が６０℃〜１００℃、好ましくは６５〜９
０℃のジペンテン芳香族ビニル共重合体樹脂又はα−ピ
ネン樹脂でその配合量はゴム分１００重量部当り５〜６
０重量部、好ましくは１０〜４０重量部である。前記樹
脂の軟化点が６０℃未満では、高グリップが得られず、
逆に１００℃を超えると耐ブローアウト性が悪化する。
【００１０】また、前記樹脂分の配合量が５重量部未満
ではグリップ向上効果が小さく、逆に６０重量部を超え
ると混合加工性が悪化するため好ましくない。好ましい
配合量は、ゴム分１００重量部当り、１０〜４０重量部
である。
ではグリップ向上効果が小さく、逆に６０重量部を超え
ると混合加工性が悪化するため好ましくない。好ましい
配合量は、ゴム分１００重量部当り、１０〜４０重量部
である。
【００１１】本発明において使用するジペンテン芳香族
ビニル共重合体樹脂としては、例えば市販のヤスハラ化
学製のＹＳレジンＴＯ−０８５を好適に用いることがで
きる。
ビニル共重合体樹脂としては、例えば市販のヤスハラ化
学製のＹＳレジンＴＯ−０８５を好適に用いることがで
きる。
【００１２】本発明のゴム組成物には、上記必須成分の
他に、必要に応じて、硫黄、軟化剤、加硫促進剤、老化
防止剤等の一般的な各種添加剤を配合することが出来
る。特に硫黄の配合量は１〜２phr （ゴム１００重量部
当りの重量部）、加硫促進剤の配合量は１．５〜５phr
であるのが好ましい。一般的な混合方法で配合すること
ができ、慣用の加硫方法にて、タイヤを製造することが
できる。
他に、必要に応じて、硫黄、軟化剤、加硫促進剤、老化
防止剤等の一般的な各種添加剤を配合することが出来
る。特に硫黄の配合量は１〜２phr （ゴム１００重量部
当りの重量部）、加硫促進剤の配合量は１．５〜５phr
であるのが好ましい。一般的な混合方法で配合すること
ができ、慣用の加硫方法にて、タイヤを製造することが
できる。
【００１３】
【実施例】以下、実施例及び比較例に従って、本発明を
更に具体的に説明するが、本発明の範囲をこれらの実施
例に限定するものではないことは言うまでもない。な
お、以下の例中の各種試験は下記方法で行なった。
更に具体的に説明するが、本発明の範囲をこれらの実施
例に限定するものではないことは言うまでもない。な
お、以下の例中の各種試験は下記方法で行なった。
【００１４】１）ガラス転移点（Ｔｇ） デュポン製示差熱分析計（ＤＳＣ）を用い、ＡＳＴＭ
Ｄ３４１８−８２法に準拠し、昇温速度１０℃／min で
測定した。
Ｄ３４１８−８２法に準拠し、昇温速度１０℃／min で
測定した。
【００１５】２）グリップ力 フィーリング評価によるもので、比較例１のタイヤ１の
結果を１００として指数表示した。この値が大きい程、
グリップ力が高いことを示す。
結果を１００として指数表示した。この値が大きい程、
グリップ力が高いことを示す。
【００１６】３）耐ブローアウト性 グッドリッチ式フレクソメーターを用い、ＡＳＴＭ Ｄ
６３２−５８の方法に準拠し、試料がブローアウト（ゴ
ム分が分解して、スポンジ状になること）するまでの時
間を測定した。このブローアウト時間が長い方が耐ブロ
ー性が良好である。試験条件は荷重２０kg、ストローク
４．４４mm、１８００rpm 、雰囲気の温度１００℃で行
い、比較例の値を１００として指数表示とした。この指
数が大きい方が耐ブローアウト性が良いことを示す。
６３２−５８の方法に準拠し、試料がブローアウト（ゴ
ム分が分解して、スポンジ状になること）するまでの時
間を測定した。このブローアウト時間が長い方が耐ブロ
ー性が良好である。試験条件は荷重２０kg、ストローク
４．４４mm、１８００rpm 、雰囲気の温度１００℃で行
い、比較例の値を１００として指数表示とした。この指
数が大きい方が耐ブローアウト性が良いことを示す。
【００１７】実施例１〜３及び比較例１〜６ 表Ｉに示す配合処法（重量部）にてゴム組成物を調製
し、得られたゴム組成物をトレッドに用いて、サイズ１
９５／６０Ｒ１５のスムースパターンのラジアルタイヤ
を製造し、そのフィーリング評価を行なった。結果は表
Ｉに示す。
し、得られたゴム組成物をトレッドに用いて、サイズ１
９５／６０Ｒ１５のスムースパターンのラジアルタイヤ
を製造し、そのフィーリング評価を行なった。結果は表
Ｉに示す。
【００１８】
【表１】
【００１９】
【表２】
【００２０】表Ｉに示す通り、比較例１は従前の樹脂を
配合しない例（基準）である。実施例１は比較例１のオ
イルのうちの２０重量部に代えて、軟化点８５℃のジペ
ンテン芳香族ビニル共重合体樹脂を２０重量部配合し
た。本発明例でグリップ及び耐ブローアウト性ともに良
好な結果が得られた。実施例２はゴム分としてＴｇが本
発明の範囲外の他のゴム（ＳＢＲ−２）１５重量部を配
合した例で、耐ブローアウト性が著しく向上している。
実施例３は実施例２に対し樹脂分の配合量を増加した例
でグリップ力及び耐ブローアウト性ともに優れた結果を
得られている。
配合しない例（基準）である。実施例１は比較例１のオ
イルのうちの２０重量部に代えて、軟化点８５℃のジペ
ンテン芳香族ビニル共重合体樹脂を２０重量部配合し
た。本発明例でグリップ及び耐ブローアウト性ともに良
好な結果が得られた。実施例２はゴム分としてＴｇが本
発明の範囲外の他のゴム（ＳＢＲ−２）１５重量部を配
合した例で、耐ブローアウト性が著しく向上している。
実施例３は実施例２に対し樹脂分の配合量を増加した例
でグリップ力及び耐ブローアウト性ともに優れた結果を
得られている。
【００２１】これに対し、比較例２は樹脂分を配合せ
ず、カーボンブラックの配合量を増加した例で耐ブロー
アウト性が悪化している。比較例３は樹脂としてクマロ
ン・インデン樹脂配合した例であるが、耐ブローアウト
性に劣る。比較例４は軟化点が本発明の範囲外のジペン
テン芳香族ビニル共重合体樹脂を配合した例であるが、
耐ブローアウト性に劣る。比較例５はＴｇが−３５〜０
℃のゴムの配合量が少ないためにグリップ力に劣り、比
較例６は充填剤（カーボンブラック）の配合量が少ない
ためにグリップ力が劣っている。
ず、カーボンブラックの配合量を増加した例で耐ブロー
アウト性が悪化している。比較例３は樹脂としてクマロ
ン・インデン樹脂配合した例であるが、耐ブローアウト
性に劣る。比較例４は軟化点が本発明の範囲外のジペン
テン芳香族ビニル共重合体樹脂を配合した例であるが、
耐ブローアウト性に劣る。比較例５はＴｇが−３５〜０
℃のゴムの配合量が少ないためにグリップ力に劣り、比
較例６は充填剤（カーボンブラック）の配合量が少ない
ためにグリップ力が劣っている。
【００２２】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、ガラス転
移点が高い（−３５℃〜０℃）、スチレン−ブタジエン
共重合体ゴムに特定の軟化点を有するジペンテン芳香族
ビニル共重合体樹脂又はα−ピネン樹脂を配合すること
により、耐ブローアウト性を損なうことなく、タイヤの
グリップ力を向上させることができる。
移点が高い（−３５℃〜０℃）、スチレン−ブタジエン
共重合体ゴムに特定の軟化点を有するジペンテン芳香族
ビニル共重合体樹脂又はα−ピネン樹脂を配合すること
により、耐ブローアウト性を損なうことなく、タイヤの
グリップ力を向上させることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 ＦＩ Ｃ０８Ｌ 21:00 25:02 45:00）
Claims (1)
- 【請求項１】 ガラス転移点が−３５℃〜０℃の少なく
とも１種のスチレン−ブタジエン（ＳＢＲ）共重合体ゴ
ムを７０重量部以上含有する原料ゴム１００重量部に対
し、充填剤８０〜１８０重量部、軟化点が６０℃〜１０
０℃のジペンテン芳香族ビニル共重合体樹脂又はα−ピ
ネン樹脂５〜６０重量部を配合して成るタイヤトレッド
用ゴム組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP00677697A JP3717257B2 (ja) | 1997-01-17 | 1997-01-17 | タイヤトレッド用ゴム組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP00677697A JP3717257B2 (ja) | 1997-01-17 | 1997-01-17 | タイヤトレッド用ゴム組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10204216A true JPH10204216A (ja) | 1998-08-04 |
| JP3717257B2 JP3717257B2 (ja) | 2005-11-16 |
Family
ID=11647587
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP00677697A Expired - Fee Related JP3717257B2 (ja) | 1997-01-17 | 1997-01-17 | タイヤトレッド用ゴム組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3717257B2 (ja) |
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-
1997
- 1997-01-17 JP JP00677697A patent/JP3717257B2/ja not_active Expired - Fee Related
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