JPH1060176A - タイヤトレッド用ゴム組成物 - Google Patents
タイヤトレッド用ゴム組成物Info
- Publication number
- JPH1060176A JPH1060176A JP8225231A JP22523196A JPH1060176A JP H1060176 A JPH1060176 A JP H1060176A JP 8225231 A JP8225231 A JP 8225231A JP 22523196 A JP22523196 A JP 22523196A JP H1060176 A JPH1060176 A JP H1060176A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rubber
- performance
- temperature
- glass transition
- rubber composition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Tires In General (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ドライ性能およびウエット性能と、耐摩耗性
および低温性能とを良好に両立させることのできるタイ
ヤトレッド用ゴム組成物を提供する。 【解決手段】 Ｔｇが−１００℃以下である高シス結合
含量のポリブタジエンゴムと、該ポリブタジエンゴムよ
りガラス転移温度が７０℃〜１００℃の範囲で高い、ビ
ニル結合含量が２０％以下のスチレンブタジエン共重合
体ゴムとが重量比で１０／９０〜４０／６０の割合でブ
レンドされ、損失正接ｔａｎδが−１２０℃〜＋１００
℃の範囲の温度分散曲線の形状において２つのピークを
有する。
および低温性能とを良好に両立させることのできるタイ
ヤトレッド用ゴム組成物を提供する。 【解決手段】 Ｔｇが−１００℃以下である高シス結合
含量のポリブタジエンゴムと、該ポリブタジエンゴムよ
りガラス転移温度が７０℃〜１００℃の範囲で高い、ビ
ニル結合含量が２０％以下のスチレンブタジエン共重合
体ゴムとが重量比で１０／９０〜４０／６０の割合でブ
レンドされ、損失正接ｔａｎδが−１２０℃〜＋１００
℃の範囲の温度分散曲線の形状において２つのピークを
有する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はタイヤトレッド用ゴ
ム組成物に関し、詳しくは、乾燥路面および湿潤路面に
対するグリップ性能（以下夫々「ドライ性能」および
「ウエット性能」と称する）をともに高レベルに維持し
たまま、耐摩耗性および低温時のグリップ性能（以下
「低温性能」と称する）を改善したタイヤトレッド用ゴ
ム組成物に関する。
ム組成物に関し、詳しくは、乾燥路面および湿潤路面に
対するグリップ性能（以下夫々「ドライ性能」および
「ウエット性能」と称する）をともに高レベルに維持し
たまま、耐摩耗性および低温時のグリップ性能（以下
「低温性能」と称する）を改善したタイヤトレッド用ゴ
ム組成物に関する。
【０００２】
【従来の技術】近来、自動車の高性能化に伴い、タイヤ
においても、より高いグリップ性能や、湿潤路面での制
動性、操縦安定性等のウェット性能が要求されるように
なってきている。かかる高いグリップ性能を引き出すた
めに、従来ではタイヤトレッド用ゴム組成物にガラス転
移温度（Ｔｇ）の高いポリマーを用いて、その損失正接
（ｔａｎδ）を高くする、所謂高ロス性能により目標と
するグリップ性能を得ようとしてきた。
においても、より高いグリップ性能や、湿潤路面での制
動性、操縦安定性等のウェット性能が要求されるように
なってきている。かかる高いグリップ性能を引き出すた
めに、従来ではタイヤトレッド用ゴム組成物にガラス転
移温度（Ｔｇ）の高いポリマーを用いて、その損失正接
（ｔａｎδ）を高くする、所謂高ロス性能により目標と
するグリップ性能を得ようとしてきた。
【０００３】また、トレッド用ゴム組成物に配合するオ
イル量やカーボンブラック量を増やして、その充填剤の
高配合効果により、ロス性能およびウェット性能を確保
してきた。
イル量やカーボンブラック量を増やして、その充填剤の
高配合効果により、ロス性能およびウェット性能を確保
してきた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、トレッ
ド用ゴム組成物にガラス転移温度の高いポリマーを使う
ことにより、耐摩耗性は低下する。また、−２０℃付近
の低温時にはゴムが著しく硬化して、運動性能が低下
し、ブロック欠けが生じ易くなる。
ド用ゴム組成物にガラス転移温度の高いポリマーを使う
ことにより、耐摩耗性は低下する。また、−２０℃付近
の低温時にはゴムが著しく硬化して、運動性能が低下
し、ブロック欠けが生じ易くなる。
【０００５】また、ゴム組成物のオイルおよびカーボン
ブラックの充填量を多くし、所謂ハイオイル、ハイカー
ボンブラックにした場合には、やはり耐摩耗性が低下す
るという問題があった。
ブラックの充填量を多くし、所謂ハイオイル、ハイカー
ボンブラックにした場合には、やはり耐摩耗性が低下す
るという問題があった。
【０００６】一方、ゴム成分をイソプレンゴムを主成分
とする非相溶系のブレンド系とし、該ゴム組成物の損失
正接ｔａｎδが所定の温度範囲内において２つのピーク
を持つようにすることで、各構成ゴムの特性が十分に活
かされ、高性能タイヤの高速走行条件下における操縦安
定性が改善されるとの報告がなされているが（特開平１
−１９５１０１号公報）、ドライ性能およびウエット性
能と、耐摩耗性および低温性能とを良好に両立させると
いう点ではなお十分とはいえなかった。
とする非相溶系のブレンド系とし、該ゴム組成物の損失
正接ｔａｎδが所定の温度範囲内において２つのピーク
を持つようにすることで、各構成ゴムの特性が十分に活
かされ、高性能タイヤの高速走行条件下における操縦安
定性が改善されるとの報告がなされているが（特開平１
−１９５１０１号公報）、ドライ性能およびウエット性
能と、耐摩耗性および低温性能とを良好に両立させると
いう点ではなお十分とはいえなかった。
【０００７】そこで本発明の目的は、ドライ性能および
ウエット性能と、耐摩耗性および低温性能とを良好に両
立させることのできるタイヤトレッド用ゴム組成物を提
供することにある。
ウエット性能と、耐摩耗性および低温性能とを良好に両
立させることのできるタイヤトレッド用ゴム組成物を提
供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意検討した結果、夫々特定範囲のガラス
転移温度（Ｔｇ）を有する高シス結合含量のポリブタジ
エンゴムと、低ビニル結合含量のスチレンブタジエン共
重合体ゴムとをブレンドし、その損失正接ｔａｎδが所
定温度範囲の温度分散曲線の形状において２つのピーク
を有するようにしたところ、前記課題を解決し得ること
を見出し、本発明を完成するに至った。
を解決すべく鋭意検討した結果、夫々特定範囲のガラス
転移温度（Ｔｇ）を有する高シス結合含量のポリブタジ
エンゴムと、低ビニル結合含量のスチレンブタジエン共
重合体ゴムとをブレンドし、その損失正接ｔａｎδが所
定温度範囲の温度分散曲線の形状において２つのピーク
を有するようにしたところ、前記課題を解決し得ること
を見出し、本発明を完成するに至った。
【０００９】即ち、本発明のタイヤトレッド用ゴム組成
物は、ガラス転移温度（Ｔｇ）が−１００℃以下である
高シス結合含量のポリブタジエンゴムと、該ポリブタジ
エンゴムよりガラス転移温度が７０℃〜１００℃の範囲
で高い、ビニル結合含量が２０％以下のスチレンブタジ
エン共重合体ゴムとが重量比で１０／９０〜４０／６０
の割合でブレンドされ、損失正接ｔａｎδが−１２０℃
〜＋１００℃の範囲の温度分散曲線の形状において２つ
のピークを有することを特徴とするものである。
物は、ガラス転移温度（Ｔｇ）が−１００℃以下である
高シス結合含量のポリブタジエンゴムと、該ポリブタジ
エンゴムよりガラス転移温度が７０℃〜１００℃の範囲
で高い、ビニル結合含量が２０％以下のスチレンブタジ
エン共重合体ゴムとが重量比で１０／９０〜４０／６０
の割合でブレンドされ、損失正接ｔａｎδが−１２０℃
〜＋１００℃の範囲の温度分散曲線の形状において２つ
のピークを有することを特徴とするものである。
【００１０】前記スチレンブタジエン共重合体ゴムのガ
ラス転移温度が、前記ポリブタジエンゴムのガラス転移
温度よりも７０〜８５℃の範囲で高いことが好ましい。
ラス転移温度が、前記ポリブタジエンゴムのガラス転移
温度よりも７０〜８５℃の範囲で高いことが好ましい。
【００１１】また、前記ポリブタジエンゴムと前記スチ
レンブタジエン共重合体ゴムとが重量比で２５／７５〜
３５／６５の割合でブレンドされていることが好まし
い。
レンブタジエン共重合体ゴムとが重量比で２５／７５〜
３５／６５の割合でブレンドされていることが好まし
い。
【００１２】
【発明の実施の形態】一般にガラス転移温度の低いポリ
マーほど耐摩耗性が良好である。通常、タイヤに用いら
れる合成ゴムで最もガラス転移温度の低いポリマーは、
高シス結合含量のポリブタジエンゴムである。また、ガ
ラス転移温度の低いポリマーには同時に低温性能、即ち
氷雪性能、低温時耐クラック性、耐ブロック欠け性等の
改良効果がある。従って、本発明のタイヤトレッド用ゴ
ム組成物においては、かかる理由から、ガラス転移温度
（Ｔｇ）が−１００℃以下である高シス結合含量のポリ
ブタジエンゴムを使用する。ここで、高シス結合含量と
いうには、シス−１，４結合含量が９０％以上のことを
いい、この場合に、ガラス転移温度（Ｔｇ）が−１００
℃以下となる。
マーほど耐摩耗性が良好である。通常、タイヤに用いら
れる合成ゴムで最もガラス転移温度の低いポリマーは、
高シス結合含量のポリブタジエンゴムである。また、ガ
ラス転移温度の低いポリマーには同時に低温性能、即ち
氷雪性能、低温時耐クラック性、耐ブロック欠け性等の
改良効果がある。従って、本発明のタイヤトレッド用ゴ
ム組成物においては、かかる理由から、ガラス転移温度
（Ｔｇ）が−１００℃以下である高シス結合含量のポリ
ブタジエンゴムを使用する。ここで、高シス結合含量と
いうには、シス−１，４結合含量が９０％以上のことを
いい、この場合に、ガラス転移温度（Ｔｇ）が−１００
℃以下となる。
【００１３】本発明において使用し得るポリブタジエン
ゴムは、例えば、ランタン系列希土類元素化合物（Ｌｎ
化合物という）、有機アルミニウム化合物、ルイス酸お
よび／またはルイス塩基の組み合せよりなる触媒系の存
在下でブタジエンを重合させる公知の方法により好適に
製造することができるが、その重合形態は特に限定され
ず、またバッチ式、連続式のいずれでも製造することが
できる。
ゴムは、例えば、ランタン系列希土類元素化合物（Ｌｎ
化合物という）、有機アルミニウム化合物、ルイス酸お
よび／またはルイス塩基の組み合せよりなる触媒系の存
在下でブタジエンを重合させる公知の方法により好適に
製造することができるが、その重合形態は特に限定され
ず、またバッチ式、連続式のいずれでも製造することが
できる。
【００１４】次に、本発明において前記ポリブタジエン
ゴムとブレンドするスチレンブタジエン共重合体ゴム
は、該ポリブタジエンゴムよりガラス転移温度（Ｔｇ）
が７０℃〜１００℃、好ましくは７０〜８５℃の範囲で
高いことを要する。かかる温度が７０℃未満であるとウ
エット性能が劣り、一方１００℃を超えると耐摩耗性が
低下する。また、このスチレンブタジエン共重合体ゴム
のビニル結合含量は２０％以下とする。このビニル結合
含量が２０％を超えると耐摩耗性が低下する。
ゴムとブレンドするスチレンブタジエン共重合体ゴム
は、該ポリブタジエンゴムよりガラス転移温度（Ｔｇ）
が７０℃〜１００℃、好ましくは７０〜８５℃の範囲で
高いことを要する。かかる温度が７０℃未満であるとウ
エット性能が劣り、一方１００℃を超えると耐摩耗性が
低下する。また、このスチレンブタジエン共重合体ゴム
のビニル結合含量は２０％以下とする。このビニル結合
含量が２０％を超えると耐摩耗性が低下する。
【００１５】また、本発明においては、前記ポリブタジ
エンゴムと前記スチレンブタジエン共重合体ゴムとを重
量比で１０／９０〜４０／６０、好ましくは２５／７５
〜３５／６５の割合でブレンドする。この重量比が１０
／９０未満であると耐摩耗性および低温性能が悪化し、
一方４０／６０を超えるとドライ性能およびウエット性
能が悪化する。
エンゴムと前記スチレンブタジエン共重合体ゴムとを重
量比で１０／９０〜４０／６０、好ましくは２５／７５
〜３５／６５の割合でブレンドする。この重量比が１０
／９０未満であると耐摩耗性および低温性能が悪化し、
一方４０／６０を超えるとドライ性能およびウエット性
能が悪化する。
【００１６】さらに、本発明においては、非相容性のゴ
ム同士を上述のようにブレンドすることで、損失正接ｔ
ａｎδが−１２０℃〜＋１００℃の範囲の温度分散曲線
の形状において２つのピークを有するようにする。この
ように２つのピークを有することで、非相容性同士の前
記ポリブタジエンゴムと前記スチレンブタジエン共重合
体ゴムの特性が夫々十分に活かされ、ドライ性能および
ウエット性能と、耐摩耗性および低温性能とを良好に両
立さることができる。
ム同士を上述のようにブレンドすることで、損失正接ｔ
ａｎδが−１２０℃〜＋１００℃の範囲の温度分散曲線
の形状において２つのピークを有するようにする。この
ように２つのピークを有することで、非相容性同士の前
記ポリブタジエンゴムと前記スチレンブタジエン共重合
体ゴムの特性が夫々十分に活かされ、ドライ性能および
ウエット性能と、耐摩耗性および低温性能とを良好に両
立さることができる。
【００１７】本発明のゴム組成物には、カーボンブラッ
ク等の充填材、アロマオイル、スピンドルオイル等の軟
化剤、老化防止剤、加硫促進剤、ステアリン酸、亜鉛華
等の加硫促進剤、加硫剤等のゴム用配合剤を通常の配合
量範囲内で適宜配合することができる。
ク等の充填材、アロマオイル、スピンドルオイル等の軟
化剤、老化防止剤、加硫促進剤、ステアリン酸、亜鉛華
等の加硫促進剤、加硫剤等のゴム用配合剤を通常の配合
量範囲内で適宜配合することができる。
【００１８】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。下記の表２に示す代表配合内容をベースとして、下
記の表３に示す配合内容にに従い、各種ゴム組成物を調
製した。なお、本実施例で用いたポリブタジエンゴム
（ＢＲ）とスチレンブタジエン共重合体ゴム（ＳＢＲ）
の特性については、下記の表１に示す通りである。な
お、表１中、ハイシスＢＲとは、シス−１，４結合含量
が９０重量％以上の高シス結合含量のＢＲを意味する。
る。下記の表２に示す代表配合内容をベースとして、下
記の表３に示す配合内容にに従い、各種ゴム組成物を調
製した。なお、本実施例で用いたポリブタジエンゴム
（ＢＲ）とスチレンブタジエン共重合体ゴム（ＳＢＲ）
の特性については、下記の表１に示す通りである。な
お、表１中、ハイシスＢＲとは、シス−１，４結合含量
が９０重量％以上の高シス結合含量のＢＲを意味する。
【００１９】
【表１】 表１中、ＳＢＲ−ａ〜ｃは乳化重合ＳＢＲ、ＳＢＲ−ｄ
は溶液重合ＳＢＲ、またＳＢＲ−ｅは乳化重合ＳＢＲ
（ＪＳＲ＃１５００）である。
は溶液重合ＳＢＲ、またＳＢＲ−ｅは乳化重合ＳＢＲ
（ＪＳＲ＃１５００）である。
【００２０】ＢＲのシス−１，４結合含量（％）および
ＳＢＲのミクロ構造は赤外吸収スペクトル法（モレロ
法）により決定した。
ＳＢＲのミクロ構造は赤外吸収スペクトル法（モレロ
法）により決定した。
【００２１】得られたゴム組成物について、ウエット性
能の指標として０℃のｔａｎδ、ドライ性能の指標とし
て３０℃のｔａｎδ、また低温性能の指標として−２０
℃の貯蔵弾性率（Ｅ’）を夫々測定し、さらに耐摩耗性
について評価した。
能の指標として０℃のｔａｎδ、ドライ性能の指標とし
て３０℃のｔａｎδ、また低温性能の指標として−２０
℃の貯蔵弾性率（Ｅ’）を夫々測定し、さらに耐摩耗性
について評価した。
【００２２】（イ）ｔａｎδおよびＥ’ 加硫条件１６０℃×１０分、厚さ２ｍｍのスラブシート
より切り出した幅５ｍｍ、長さ２０ｍｍの試料を東洋精
機（株）製スペクトロメータを使用して、初期荷重１５
０ｇ、動的歪１％、周波数５０Ｈｚ、各設定温度にて測
定した。
より切り出した幅５ｍｍ、長さ２０ｍｍの試料を東洋精
機（株）製スペクトロメータを使用して、初期荷重１５
０ｇ、動的歪１％、周波数５０Ｈｚ、各設定温度にて測
定した。
【００２３】（ロ）耐摩耗性 ランボーン摩耗試験機を用いて、ＢＳ(British Standar
d)規格９０３(Part A)Ｄ法に準じた方法により接地圧５
ｋｇ／ｃｍ２、スリップ率４０％にて測定し、次式より
算出した。 耐摩耗性指数＝（実施例２の試験片の損失重量／供試試
験片の損失重量）×１００ 数値が大きい程結果が良好である。得られた結果を、下
記の表３に併記する。
d)規格９０３(Part A)Ｄ法に準じた方法により接地圧５
ｋｇ／ｃｍ２、スリップ率４０％にて測定し、次式より
算出した。 耐摩耗性指数＝（実施例２の試験片の損失重量／供試試
験片の損失重量）×１００ 数値が大きい程結果が良好である。得られた結果を、下
記の表３に併記する。
【００２４】
【表２】代表配合内容 重量部 ＳＢＲ 変量 ＢＲ 変量 亜鉛華 ３ ステアリン酸 １ アロマ系オイル ５０ 加硫促進剤（ＮＳ）＊ １．５硫黄 １．５ ＊Ｎ−オキシジエチレン−２−ベンゾチアジル−スルフ
ェンアミド
ェンアミド
【００２５】
【表３】
【００２６】ＳＢＲのＴｇとハイシスＢＲのＴｇの２ケ
所でｔａｎδのピーク値を有する実施例１〜３において
は、ドライ性能およびウェット性能と、低温性能および
耐摩耗性とが良好に両立している。
所でｔａｎδのピーク値を有する実施例１〜３において
は、ドライ性能およびウェット性能と、低温性能および
耐摩耗性とが良好に両立している。
【００２７】これに対し、比較例１では、ドライ性能お
よびウェット性能は良好であるものの、低温性能および
耐摩耗性が低下している。一方、比較例２では、低温性
能および耐摩耗性は良好であるものの、ドライ性能およ
びウェット性能が低下している。また、比較例３では、
ドライ性能およびウェット性能は良好であるものの、低
温性能および耐摩耗性は低下している。さらに、比較例
４では、低温性能および耐摩耗性は良好であるものの、
ドライ性能およびウェット性能は低下している。
よびウェット性能は良好であるものの、低温性能および
耐摩耗性が低下している。一方、比較例２では、低温性
能および耐摩耗性は良好であるものの、ドライ性能およ
びウェット性能が低下している。また、比較例３では、
ドライ性能およびウェット性能は良好であるものの、低
温性能および耐摩耗性は低下している。さらに、比較例
４では、低温性能および耐摩耗性は良好であるものの、
ドライ性能およびウェット性能は低下している。
【００２８】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明のタイ
ヤトレッド用ゴム組成物においては、夫々特定範囲のガ
ラス転移温度（Ｔｇ）を有する高シス結合含量のポリブ
タジエンゴムと、低ビニル結合含量のスチレンブタジエ
ン共重合体ゴムとをブレンドし、その損失正接ｔａｎδ
が所定温度範囲の温度分散曲線の形状において２つのピ
ークを有するようにしたことにより、高いグリップ性能
およびウェット性能を維持したまま、耐摩耗性及び低温
性能を改良することができるという効果が得られる。
ヤトレッド用ゴム組成物においては、夫々特定範囲のガ
ラス転移温度（Ｔｇ）を有する高シス結合含量のポリブ
タジエンゴムと、低ビニル結合含量のスチレンブタジエ
ン共重合体ゴムとをブレンドし、その損失正接ｔａｎδ
が所定温度範囲の温度分散曲線の形状において２つのピ
ークを有するようにしたことにより、高いグリップ性能
およびウェット性能を維持したまま、耐摩耗性及び低温
性能を改良することができるという効果が得られる。
Claims (3)
- 【請求項１】 ガラス転移温度（Ｔｇ）が−１００℃以
下である高シス結合含量のポリブタジエンゴムと、該ポ
リブタジエンゴムよりガラス転移温度が７０℃〜１００
℃の範囲で高い、ビニル結合含量が２０％以下のスチレ
ンブタジエン共重合体ゴムとが重量比で１０／９０〜４
０／６０の割合でブレンドされ、損失正接ｔａｎδが−
１２０℃〜＋１００℃の範囲の温度分散曲線の形状にお
いて２つのピークを有することを特徴とするタイヤトレ
ッド用ゴム組成物。 - 【請求項２】 前記スチレンブタジエン共重合体ゴムの
ガラス転移温度が、前記ポリブタジエンゴムのガラス転
移温度よりも７０〜８５℃の範囲で高い請求項１に記載
のタイヤトレッド用ゴム組成物。 - 【請求項３】 前記ポリブタジエンゴムと前記スチレン
ブタジエン共重合体ゴムとが重量比で２５／７５〜３５
／６５の割合でブレンドされている請求項１または２記
載のタイヤトレッド用ゴム組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8225231A JPH1060176A (ja) | 1996-08-27 | 1996-08-27 | タイヤトレッド用ゴム組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8225231A JPH1060176A (ja) | 1996-08-27 | 1996-08-27 | タイヤトレッド用ゴム組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1060176A true JPH1060176A (ja) | 1998-03-03 |
Family
ID=16826052
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8225231A Pending JPH1060176A (ja) | 1996-08-27 | 1996-08-27 | タイヤトレッド用ゴム組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1060176A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000007832A (ja) * | 1998-06-25 | 2000-01-11 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤ |
| JP2008143486A (ja) * | 2006-12-13 | 2008-06-26 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤ |
| JP2008189048A (ja) * | 2007-02-01 | 2008-08-21 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤ |
| JP2019203073A (ja) * | 2018-05-23 | 2019-11-28 | 住友ゴム工業株式会社 | トレッド用ゴム組成物及び空気入りタイヤ |
-
1996
- 1996-08-27 JP JP8225231A patent/JPH1060176A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000007832A (ja) * | 1998-06-25 | 2000-01-11 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤ |
| JP2008143486A (ja) * | 2006-12-13 | 2008-06-26 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤ |
| JP2008189048A (ja) * | 2007-02-01 | 2008-08-21 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤ |
| JP2019203073A (ja) * | 2018-05-23 | 2019-11-28 | 住友ゴム工業株式会社 | トレッド用ゴム組成物及び空気入りタイヤ |
| CN110527157A (zh) * | 2018-05-23 | 2019-12-03 | 住友橡胶工业株式会社 | 胎面用橡胶组合物和充气轮胎 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5300577A (en) | Rubber blend and tire with tread thereof | |
| AU644521B2 (en) | Tire with tread base rubber blend | |
| JPH02114003A (ja) | 選択的ゴムブレンドのトレッドを有するタイヤ | |
| US20060116465A1 (en) | Pneumatic tire | |
| JP2983682B2 (ja) | 濡れた路面におけるスリップ抵抗の改善されたタイヤトレッド用ゴム配合物 | |
| KR100228208B1 (ko) | 타이어 트레드용 고무조성물 | |
| EP0216588B1 (en) | Pneumatic tire | |
| KR890000745B1 (ko) | 타이어트레드용 고무조성물 | |
| JP3996777B2 (ja) | タイヤ用トレッドゴム | |
| JP4335557B2 (ja) | タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤの製造方法 | |
| JP3184986B2 (ja) | タイヤトレッド用ゴム組成物 | |
| JPH0912784A (ja) | ゴム組成物 | |
| JPH05339424A (ja) | ゴム組成物 | |
| JPH1060176A (ja) | タイヤトレッド用ゴム組成物 | |
| JP2006143804A (ja) | タイヤトレッド用ゴム組成物およびそれからなるタイヤ | |
| CA2023191C (en) | Tire with rubber tread | |
| US6114451A (en) | Rubber composition | |
| JP3933796B2 (ja) | ゴム混合物およびゴム組成物 | |
| JP2002309038A (ja) | スタッドレス配合ゴム組成物及び空気入りタイヤ | |
| AU633655B2 (en) | Radial tire for passenger cars | |
| JP2694547B2 (ja) | タイヤトレッド用ゴム組成物 | |
| JPH0790124A (ja) | タイヤトレッド用ゴム組成物 | |
| AU676616B2 (en) | Tire with tread | |
| KR100219941B1 (ko) | 타이어 트레드용 고무 조성물 | |
| JPH01174546A (ja) | スタツドレス用タイヤ |