JP2852968B2 - スタッドレスタイヤ用トレッドゴム組成物 - Google Patents
スタッドレスタイヤ用トレッドゴム組成物Info
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- JP2852968B2 JP2852968B2 JP2194843A JP19484390A JP2852968B2 JP 2852968 B2 JP2852968 B2 JP 2852968B2 JP 2194843 A JP2194843 A JP 2194843A JP 19484390 A JP19484390 A JP 19484390A JP 2852968 B2 JP2852968 B2 JP 2852968B2
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- rubber composition
- weight
- rubber
- performance
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- Tires In General (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、スタッドレスタイヤ用トレッドゴム組成物
に関する。
に関する。
スパイクタイヤの使用禁止に伴い、これに代わる高性
能のスタッドレスタイヤの提供が強く求められている。
従来、スタッドレスタイヤのトレッドゴムには、カーボ
ンブラックを配合することにより良好な機械的物性を付
与すると共に、二次転移温度（以下、Tgと略す）の低い
ゴムやTgの低いオイルを配合することにより、低温にお
ける硬度を小さくして良好な氷上性能を付与するように
していた。しかし、このようなゴム組成物はトレッドゴ
ムとしてのウェットスキッド性能が満足されないという
欠点があった。
能のスタッドレスタイヤの提供が強く求められている。
従来、スタッドレスタイヤのトレッドゴムには、カーボ
ンブラックを配合することにより良好な機械的物性を付
与すると共に、二次転移温度（以下、Tgと略す）の低い
ゴムやTgの低いオイルを配合することにより、低温にお
ける硬度を小さくして良好な氷上性能を付与するように
していた。しかし、このようなゴム組成物はトレッドゴ
ムとしてのウェットスキッド性能が満足されないという
欠点があった。
本発明の目的は、良好な機械的物性と氷上特性を維持
しながら、ウェットスキッド性能を向上したスタッドレ
スタイヤ用トレッドゴム組成物を提供することにある。
しながら、ウェットスキッド性能を向上したスタッドレ
スタイヤ用トレッドゴム組成物を提供することにある。
このような本発明の目的は、全ゴム量100重量部当た
りカーボンブラック40重量部以上とオイル10重量部以上
を配合し、該オイル中の50重量％以上が−50℃以下のTg
と500以上の重量平均分子量を有するパラフィン系オイ
ルであるゴム組成物により達成することができる。
りカーボンブラック40重量部以上とオイル10重量部以上
を配合し、該オイル中の50重量％以上が−50℃以下のTg
と500以上の重量平均分子量を有するパラフィン系オイ
ルであるゴム組成物により達成することができる。
このようにカーボンブラックと共に配合したオイル中
の50重量％以上をTgが−50℃以下で、かつ重量平均分子
量が500以上のパラフィン系オイルにしたことにより、
本来の機械的物性と氷上性能を悪化させることなく、ウ
ェットスキッド性能を向上することができる。
の50重量％以上をTgが−50℃以下で、かつ重量平均分子
量が500以上のパラフィン系オイルにしたことにより、
本来の機械的物性と氷上性能を悪化させることなく、ウ
ェットスキッド性能を向上することができる。
さらに具体的には300％伸長時モジュラス、破断強
度、破断伸び等の大きい機械的物性や低い硬度で代表さ
れる氷上性能を維持しながら、リュプケ弾性で代表され
るウェットスキッド性能を向上し、さらには乾燥路での
ドライ性能も向上することになるのである。
度、破断伸び等の大きい機械的物性や低い硬度で代表さ
れる氷上性能を維持しながら、リュプケ弾性で代表され
るウェットスキッド性能を向上し、さらには乾燥路での
ドライ性能も向上することになるのである。
このような効果は、単にオイルのTgが−50℃以下であ
るというだけでなく、特に重量平均分子量が500以上と
いう非常に高分子量のものにすることによって可能にす
ることができる。
るというだけでなく、特に重量平均分子量が500以上と
いう非常に高分子量のものにすることによって可能にす
ることができる。
従来から、Tgが−50℃以下であるオイルは氷上性能を
上げるために使用されていたが、Tgが−50℃以下である
と共に重量平均分子量が500以上であるようなパラフィ
ン系オイルは、従来のタイヤ用ゴム組成物の配合薬品と
しては使用されていなかった。このパラフィン系オイル
は、トレッドゴム組成物に配合するオイル量の50重量％
以上である限り、全量であってもよく、一部であっても
よい。
上げるために使用されていたが、Tgが−50℃以下である
と共に重量平均分子量が500以上であるようなパラフィ
ン系オイルは、従来のタイヤ用ゴム組成物の配合薬品と
しては使用されていなかった。このパラフィン系オイル
は、トレッドゴム組成物に配合するオイル量の50重量％
以上である限り、全量であってもよく、一部であっても
よい。
また、本発明に使用するゴムとしては、通常のスタッ
ドレスタイヤのトレッド用ゴム組成物に使用されている
ゴムがいずれも使用可能である。たとえば、天然ゴム
（NR）、ポリブタジエンゴム（BR）、スチレン−ブタジ
エン共重合体ゴム（SBR）等がある。望ましくは、Tgが
−50℃未満のゴムを使用するのがよい。
ドレスタイヤのトレッド用ゴム組成物に使用されている
ゴムがいずれも使用可能である。たとえば、天然ゴム
（NR）、ポリブタジエンゴム（BR）、スチレン−ブタジ
エン共重合体ゴム（SBR）等がある。望ましくは、Tgが
−50℃未満のゴムを使用するのがよい。
また、カーボンブラックも特に限定されるものではな
く、スタッドレスタイヤのトレッドゴム組成物に配合さ
れているHAF,ISAF等をいずれも使用することができる。
このカーボンブラックは、全ゴム量100重量部当たり40
重量部以上配合する必要があり、これによりトレッドゴ
ムに必要な300％伸長時モジュラス、破断強度及び伸び
等の機械的物性を付与することができる。
く、スタッドレスタイヤのトレッドゴム組成物に配合さ
れているHAF,ISAF等をいずれも使用することができる。
このカーボンブラックは、全ゴム量100重量部当たり40
重量部以上配合する必要があり、これによりトレッドゴ
ムに必要な300％伸長時モジュラス、破断強度及び伸び
等の機械的物性を付与することができる。
なお、本発明のゴム組成物には前述のゴム成分、カー
ボンブラック、オイルの他に、一般的にトレッド用ゴム
組成物に配合される各種のゴム配合薬品、たとえば硫
黄、酸化亜鉛、加硫促進剤、老化防止剤、ステアリン酸
等を適宜配合することができる。
ボンブラック、オイルの他に、一般的にトレッド用ゴム
組成物に配合される各種のゴム配合薬品、たとえば硫
黄、酸化亜鉛、加硫促進剤、老化防止剤、ステアリン酸
等を適宜配合することができる。
表に示す、配合組成の相違する３種類のゴム組成物を
調整した。これらの３種類のゴム組成物について、JIS
−K 6301に規定されている方法に準じて、300％伸長時
モジュラス（Kg/cm2）（M300％と略す）、破断強度（Kg
/cm2）（TBと略す）、破断伸び（％）（EBと略す）、０
℃及び−20℃におけるJIS−Ａ硬度、０℃及び60℃にお
けるリュプケ弾性を、それぞれ測定した。
調整した。これらの３種類のゴム組成物について、JIS
−K 6301に規定されている方法に準じて、300％伸長時
モジュラス（Kg/cm2）（M300％と略す）、破断強度（Kg
/cm2）（TBと略す）、破断伸び（％）（EBと略す）、０
℃及び−20℃におけるJIS−Ａ硬度、０℃及び60℃にお
けるリュプケ弾性を、それぞれ測定した。
これらの測定値のうち、JIS−Ａ硬度は、これが小さ
いほどトレッドゴムとしての総合的なグリップ性能に優
れていることを示す。特に−20℃のJIS−Ａ硬度が低い
程氷上のグリップ性能が優れていることを示す。また、
０℃におけるリュプケ弾性が小さいほどトレッドのウェ
ットスキッド性能に優れていることを示し、60℃におけ
るリュプケ弾性が小さいほど、ドライグリップ性能に優
れていることを示す。
いほどトレッドゴムとしての総合的なグリップ性能に優
れていることを示す。特に−20℃のJIS−Ａ硬度が低い
程氷上のグリップ性能が優れていることを示す。また、
０℃におけるリュプケ弾性が小さいほどトレッドのウェ
ットスキッド性能に優れていることを示し、60℃におけ
るリュプケ弾性が小さいほど、ドライグリップ性能に優
れていることを示す。
測定結果は表に示す通りであった。
上表から、比較例１のゴム組成物はリュプケ弾性から
ウェットスキッド性能は良好であるものの、−20℃での
JIS−Ａ硬度から氷上性能に劣り、比較例２のゴム組成
物は氷上性能は良好であるが、ウェットスキッド性能に
劣っている。これに対して実施例のゴム組成物は、氷上
性能とウェットスキッド性能の両特性共に良好であるこ
とがわかる。また、300％モジュラス、破断強度（T
B）、破断伸び（EB）から、実施例の機械的特性は、比
較例1,2と遜色がないことがわかる。
ウェットスキッド性能は良好であるものの、−20℃での
JIS−Ａ硬度から氷上性能に劣り、比較例２のゴム組成
物は氷上性能は良好であるが、ウェットスキッド性能に
劣っている。これに対して実施例のゴム組成物は、氷上
性能とウェットスキッド性能の両特性共に良好であるこ
とがわかる。また、300％モジュラス、破断強度（T
B）、破断伸び（EB）から、実施例の機械的特性は、比
較例1,2と遜色がないことがわかる。
本発明によれば、特定量のカーボンブラックとオイル
を配合することによりトレッドゴムに必要な300％伸長
時モジュラス、破断強度及び伸び等の機械的性質を高く
し、かつ低温時のJIS−Ａ硬度を低くして良好な氷上性
能を発揮すると共に、上記オイル中の50重量％以上を二
次転移点が−50℃以下で、重量平均分子量が500以上の
パラフィン系オイルにすることによって、これらの機械
的性質や氷上性能を損なうことなく、リュプケ弾性を低
くし、ウェットスキッド性能を向上することができる。
このため、本発明のゴム組成物はスタッドレスタイヤ用
トレッドゴム組成物として極めて有用である。
を配合することによりトレッドゴムに必要な300％伸長
時モジュラス、破断強度及び伸び等の機械的性質を高く
し、かつ低温時のJIS−Ａ硬度を低くして良好な氷上性
能を発揮すると共に、上記オイル中の50重量％以上を二
次転移点が−50℃以下で、重量平均分子量が500以上の
パラフィン系オイルにすることによって、これらの機械
的性質や氷上性能を損なうことなく、リュプケ弾性を低
くし、ウェットスキッド性能を向上することができる。
このため、本発明のゴム組成物はスタッドレスタイヤ用
トレッドゴム組成物として極めて有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 ＦＩ Ｃ０８Ｌ 91:00）
Claims (1)
- 【請求項１】全ゴム量100重量部当たり、カーボンブラ
ック40重量部以上とオイル10重量部以上を配合し、該オ
イル中の50重量％以上が−50℃以下の二次転移温度と50
0以上の重量平均分子量を有するパラフィン系オイルで
あるスタッドレスタイヤ用トレッドゴム組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2194843A JP2852968B2 (ja) | 1990-07-25 | 1990-07-25 | スタッドレスタイヤ用トレッドゴム組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2194843A JP2852968B2 (ja) | 1990-07-25 | 1990-07-25 | スタッドレスタイヤ用トレッドゴム組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0481438A JPH0481438A (ja) | 1992-03-16 |
| JP2852968B2 true JP2852968B2 (ja) | 1999-02-03 |
Family
ID=16331200
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2194843A Expired - Fee Related JP2852968B2 (ja) | 1990-07-25 | 1990-07-25 | スタッドレスタイヤ用トレッドゴム組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2852968B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4682048B2 (ja) | 2006-02-01 | 2011-05-11 | パナソニック株式会社 | 金属蒸気放電ランプ |
-
1990
- 1990-07-25 JP JP2194843A patent/JP2852968B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0481438A (ja) | 1992-03-16 |
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Legal Events
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