JP2000080204A - タイヤトレッド用ゴム組成物及びそれを用いた空気入りタイヤ - Google Patents

タイヤトレッド用ゴム組成物及びそれを用いた空気入りタイヤ

Info

Publication number
JP2000080204A
JP2000080204A JP11163830A JP16383099A JP2000080204A JP 2000080204 A JP2000080204 A JP 2000080204A JP 11163830 A JP11163830 A JP 11163830A JP 16383099 A JP16383099 A JP 16383099A JP 2000080204 A JP2000080204 A JP 2000080204A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber
rubber composition
weight
component
tire tread
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11163830A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Ezawa
直史 江澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP11163830A priority Critical patent/JP2000080204A/ja
Publication of JP2000080204A publication Critical patent/JP2000080204A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/80Technologies aiming to reduce greenhouse gasses emissions common to all road transportation technologies
    • Y02T10/86Optimisation of rolling resistance, e.g. weight reduction 

Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な耐摩耗性と低燃費性を保持するととも
に、特に低温における湿潤路面でのグリップ性を大幅に
改善したタイヤトレッド用ゴム組成物とそれを用いた空
気入りタイヤを提供すること。 【解決手段】 (A)ジエン系合成ゴム又はジエン系合
成ゴムと天然ゴムとの混合物からなり、かつスチレンブ
タジエンゴムを少なくとも20重量%含有するゴム成分
と、その100重量部当たり、(B)水酸化アルミニウ
ム5〜50重量部及び(C)シリカ5重量部以上を含
有、あるいは更に(D)カーボンブラック1重量部以上
を含有し、かつ(B)成分と(C)成分との合計含有
量、あるいは(B)成分と(C)成分と(D)成分との
合計含有量が40〜80重量部であるタイヤトレッド用
ゴム組成物である。またこのゴム組成物をトレッドゴム
に用いた空気入りタイヤである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイヤトレッド用
ゴム組成物及びそれを用いた空気入りタイヤに関し、さ
らに詳しくは、低燃費性を保持するとともに、特に低温
における湿潤路面でのグリップ性を大幅に改善したタイ
ヤトレッド用ゴム組成物、及びこのゴム組成物をトレッ
ドゴムに用いてなる空気入りタイヤに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ゴム用補強充填剤としては、カー
ボンブラックが多用されている。これは、カーボンブラ
ックが他の充填剤に比べて、高い補強性と優れた耐摩耗
性を付与し得るからである。一方、近年の省エネルギー
への社会的な要請に伴い、自動車の燃料消費節約を目的
として、タイヤ用ゴムの組成物の低発熱化、すなわち低
転がり抵抗化を図る場合、カーボンブラックの充填量減
量、あるいは大粒径のカーボンブラックの使用が考えら
れるが、いずれの場合も、補強性,耐摩耗性,湿潤路面
でのグリップ性が低下するのを免れないことが知られて
いる。他方、低発熱性と、補強性,耐摩耗性,湿潤路面
でのグリップ性を両立させる充填剤として、含水ケイ酸
(湿式シリカ)が知られており、例えば特開平3−25
2431号公報,特開平6−248116号公報,特開
平7−70369号公報,特開平7−188466号公
報,特開平7−196850号公報,特開平8−225
684号公報,特開平8−245838号公報,特開平
8−337687号公報など、数多くの特許が出願され
ている。
【0003】しかしながら、この含水ケイ酸は、同程度
の比表面積を有するカーボンブラックと比較して、それ
が配合されたゴム組成物の貯蔵弾性率が小さく、そのた
め乾燥路面での運動性能が劣るという欠点を有してい
る。上記貯蔵弾性率を高める方法として、含水ケイ酸の
充填量の増量、含水ケイ酸の比表面積の増大などが知ら
れているが、いずれの場合も、含水ケイ酸の特徴である
低発熱性を低下させるという問題を有している。また、
湿潤路面でのグリップ性を向上させる手段として、ゴム
のガラス転移温度(Tg)を高くする、すなわち、0℃
におけるtanδを高くすることが知られている。しか
しながら、ゴムのTgを高くすると低温性能が低下する
とともに、転がり抵抗が高くなる、すなわち低燃費性が
悪化するという問題が生ずる。
【0004】これらの問題を解決するために、これまで
様々な技術、例えば(1)特殊なシリカと練り工夫で湿
潤路面でのグリップ性を向上させたタイヤトレッド用ゴ
ム組成物(ヨーロッパ特許第501227号)、(2)
加工性,耐摩耗性を低下させることなく、かつ低発熱性
を保持し、ウエットスキッド性能を向上させたタイヤト
レッド用ゴム組成物(特開平7−149950号公
報)、(3)低温域及び高温域のウエット路面又はセミ
ウエット路面におけるグリップ性及び作業性を向上させ
たタイヤトレッド用ゴム組成物(特開平8−59893
号公報)、(4)耐摩耗性を損なわずに、低温域及び高
温域のウエット路面及びセミウエット路面におけるグリ
ップ性を向上させたタイヤトレッド用ゴム組成物(特開
平8−59894号公報)などが開示されている。しか
しながら、上記(1)のゴム組成物においては、作業性
(加工性)に問題があり、(2)のゴム組成物は、耐摩
耗性が充分とはいえない。また、(3)及び(4)のゴ
ム組成物においては、補強用充填剤の配合量が多く、低
発熱性に劣るという問題がある。一方、ゴム用補強充填
剤としての水酸化アルミニウムは、補強効果はカーボン
ブラックなどに比べて劣るものの、低燃費性及び湿潤路
面での良好なグリップ性を付与することが知られてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような状況下で、
本発明は、自動車のタイヤトレッドに使用した時に、低
燃費性と良好な耐摩耗性を保持するとともに、特に低温
における湿潤路面でのグリップ性を大幅に向上させ得る
タイヤトレッド用ゴム組成物、及びこのゴム組成物を用
いた空気入りタイヤを提供することを目的とするもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記の好ま
しい性質を有するゴム組成物を開発すべく鋭意研究を重
ねた結果、スチレンブタジエンゴムを一定の割合で含有
するゴム成分に対し、水酸化アルミニウム粉体とシリカ
粉体を一定の割合で配合すると共に、場合によりカーボ
ンブラックを特定の割合で配合してなる組成物が、その
目的に適合し得ることを見出した。本発明は、かかる知
見に基づいて完成したものである。すなわち、本発明
は、(A)ジエン系合成ゴム又はジエン系合成ゴムと天
然ゴムとの混合物からなり、かつスチレンブタジエンゴ
ムを少なくとも20重量%含有するゴム成分と、その1
00重量部当たり、(B)水酸化アルミニウム5〜50
重量部及び(C)シリカ5重量部以上を含有し、かつ
(B)成分と(C)成分との合計含有量が40〜80重
量部であることを特徴とするタイヤトレッド用ゴム組成
物を提供するものである。また、本発明は、前記ゴム組
成物をトレッドゴムに用いてなる空気入りタイヤをも提
供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明のゴム組成物においては、
(A)成分として、ジエン系合成ゴム又はジエン系合成
ゴムと天然ゴムとの混合物からなるゴム成分が用いられ
る。ここで、ジエン系合成ゴムとしては、例えばポリイ
ソプレン合成ゴム(IR),ポリブタジエンゴム(B
R),スチレンブタジエンゴム(SBR),アクリロニ
トリルブタジエンゴム(NBR),クロロプレンゴム
(CR),ブチルゴム(IIR)などが挙げられる。こ
れらのゴムは単独で用いてもよく、二種以上を組み合わ
せて用いてもよいが、ゴム成分中、少なくとも20重量
%のSBRを含有することが必要である。SBRの含有
量が20重量%未満のゴム成分では、作業性が著しく低
下する。ゴム成分中のSBRの好ましい含有量は40重
量%以上であり、更に好ましくは70重量%以上であ
る。また、該スチレンブタジエンゴムとしては、乳化重
合法,溶液重合法など、いかなる重合方法によって製造
されたものでも用いることができる。
【0008】本発明のゴム組成物における(B)成分の
水酸化アルミニウムとしては、平均粒子径10μm以下
のものが好ましく用いられる。この平均粒子径が10μ
mを超えるものでは補強効果が充分に発揮されず、耐摩
耗性に劣る上、湿潤路面でのグリップ性(ウエット性
能)が低下することがある。また、平均粒子径があまり
小さすぎると粒子同士の凝集が強くなって、ゴムへの良
好な分散が困難となり、所望の性能を有するゴム組成物
が得られない場合がある。補強性,湿潤路面でのグリッ
プ性及び低燃費性のバランスなどの面から、この水酸化
アルミニウムの平均粒子径は0.1〜10μmの範囲がよ
り好ましく、特に0.1〜8μmの範囲が好適である。こ
の(B)成分を配合することにより、作業性を悪化させ
ずにウエット性能を大幅に向上させることができる。本
発明の組成物においては、この(B)成分は、一種から
成っていてもよく、二種以上の組み合わせから成ってい
てもよい。また、その含有量は、前記(A)成分100
重量部当たり、5〜50重量部の範囲である。この含有
量が5重量部未満ではウエット性能の向上効果が充分に
発揮されず、また50重量部を超えるとシリカやカーボ
ンブラックの含有量が相対的に減少し、耐摩耗性が大幅
に低下する。ウエット性能及び耐摩耗性などを考慮する
と、この(B)成分の水酸化アルミニウムの好ましい含
有量は10〜30重量部の範囲である。
【0009】本発明のゴム組成物においては、(C)成
分として、シリカが用いられる。このシリカは、前記
(B)成分の水酸化アルミニウムでは、不充分な補強性
を補うために用いられるものであって、このシリカを配
合することで、ウエット性能を低下させることなく、転
がり抵抗を下げ、低燃費性をもたらすとともに、ゴム組
成物に適当な硬さを与え、耐摩耗性を付与する。このシ
リカとしては特に制限はなく、従来ゴム補強用として慣
用されているもの、例えば乾式法シリカ,湿式法シリカ
(含水ケイ酸)などの中から適宜選択して用いることが
できる。このシリカは、耐摩耗性及び低燃費性などを考
慮すると、窒素吸着比表面積(BET)が50〜300
2 /gの範囲にあるものが好適である。なお、該BE
T値は、300℃で1時間乾燥後、ASTM D482
0−93に準拠して測定した値である。
【0010】本発明においては、この(C)成分のシリ
カ粉体は一種用いてもよく、二種以上を組み合わせて用
いてもよい。また、その含有量は、前記(A)成分10
0重量部当たり、5重量部以上が必要である。この含有
量が5重量部未満では補強効果及び転がり抵抗を低下さ
せる効果が充分に発揮されない。本発明のゴム組成物に
おいては、補強性及び耐摩耗性などを向上させる目的
で、所望により、(C)シリカとともに(D)成分とし
てカーボンブラックを配合するか、あるいは(C)シリ
カの一部を(D)カーボンブラックに置換して配合する
ことができる。このカーボンブラックとしては、製造方
法によりチャンネルブラック,ファーネスブラック,ア
セチレンブラック及びサーマルブラックなどがあるが、
いずれのものも使用することができる。また、このカー
ボンブラックは、窒素吸着比表面積(BET)が90m
2 /g以上であり、かつジブチルフタレート吸油量(D
BP)が50ミリリットル/100g以上のものが、効
果の点で好適である。このBET値が90m2 /g未満
であったり、DBP値が50ミリリットル/100g未
満であると、充分な補強性や耐摩耗性が得られにくく、
逆にBET値やDBP値があまり大きすぎると低燃費性
が悪化する原因となる。耐摩耗性,補強性,低燃費性な
どを考慮すると、BET値のより好ましい範囲は90〜
300m2 /gであり、また、DBP値のより好ましい
範囲は100〜200ミリリットル/100gである。
なお、該BET値はASTM D3037−88に準拠
して測定した値であり、該DBP値はJIS K622
1−1982(A法)に準拠して測定した値である。
【0011】本発明においては、この(D)成分のカー
ボンブラックは一種用いてもよく、二種以上を組み合わ
せて用いてもよい。また、その含有量は、前記(A)成
分100重量部当たり、1重量部以上、好ましくは1〜
70重量部、更に好ましくは5〜65重量部であり、か
つ(B)成分と(C)成分と(D)成分との合計含有量
が40〜80重量部の範囲になるようにする。なおこの
(D)成分の含有量が多すぎると、水酸化アルミニウム
やシリカの含有量が相対的に減少するため、ウエット性
能及び低燃費性が低下する。また、1重量部未満では、
補強性や耐摩耗性の点においてカーボンブラックを配合
する意味が失われる。本発明のゴム組成物においては、
前記(B)成分と(C)成分との合計含有量、あるいは
(D)成分を配合する場合には(B)成分と(C)成分
と(D)成分との合計含有量が、(A)成分であるゴム
成分100重量部当たり、40〜80重量部の範囲にあ
ることが必要である。この含有量が40重量部未満では
充分な補強効果が得られず、また80重量部を超えると
所望の物性を有するゴム組成物が得られない。配合効果
及び物性などの面から、好ましい(B)及び(C)成分
の合計含有量、あるいは(B)〜(D)成分の合計含有
量は50〜80重量部の範囲である。本発明のゴム組成
物においては、前記(B)成分及び(C)成分のゴムマ
トリックスへの分散性を良くし、補強性を向上させるな
どの目的で、所望により、(E)成分としてカップリン
グ剤を配合させることができる。このカップリング剤と
しては特に制限はなく、従来公知の様々なカップリング
剤を用いることができるが、これらの中でシラン系カッ
プリング剤が好適である。
【0012】ここで、シラン系カップリング剤の例とし
ては、ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)テトラ
スルフィド,ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)
テトラスルフィド,ビス(3−メチルジメトキシシリル
プロピル)テトラスルフィド,ビス(3−トリエトキシ
シリルエチル)テトラスルフィド,ビス(3−トリエト
キシシリルプロピル)ジスルフィド,ビス(3−トリメ
トキシシリルプロピル)ジスルフィド,ビス(3−トリ
エトキシシリルプロピル)トリスルフィド,3−トリメ
トキシシリルプロピル−N,N−ジメチルカルバモイル
テトラスルフィド,3−トリメトキシシリルプロピルベ
ンゾチアゾリルテトラスルフィド,3−トリメトキシシ
リルプロピルメタクリロイルモノスルフィドなどのスル
フィド系、3−メルカプトプロピルトリメトキシラン,
3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン,3−メル
カプトプロピルメチルジメトキシシランなどのメルカプ
ト系、ビニルトリエトキシシラン,ビニルトリメトキシ
シランなどのビニル系、3−アミノプロピルトリエトキ
シシラン,3−アミノプロピルトリメトキシシランなど
のアミノ系、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシ
ラン,γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラ
ンなどのグリシドキシ系などが挙げられるが、これらの
中でスルフィド系,メルカプト系及びビニル系のシラン
カップリング剤が好適である。
【0013】本発明のゴム組成物においては、この所望
により用いられる(E)成分のカップリング剤は一種用
いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。ま
た、その含有量は、効果及び経済性などの面から、
(B)成分と(C)成分との合計量に対し、好ましくは
1〜20重量%、より好ましくは2〜15重量%の範囲
で選ばれる。本発明のゴム組成物には、本発明の目的が
損なわれない範囲で、所望により、通常ゴム工業界で用
いられる各種薬品、例えば加硫剤,加硫促進剤,老化防
止剤,スコーチ防止剤,軟化剤,他の充填剤,亜鉛華,
ステアリン酸などを含有させることができる。このよう
にして得られた本発明のゴム組成物は、タイヤトレッド
用として用いられる。そして、該ゴム組成物をタイヤト
レッドに用いることにより、良好な低燃費性及び耐摩耗
性を保持するとともに、特に低温における湿潤路面での
グリップ性が大幅に改善されたタイヤを与えることがで
きる。本発明の空気入りタイヤは、本発明のゴム組成物
を用いて通常の方法によって製造される。すなわち、必
要に応じて、上記のように各種薬品を含有させた本発明
に係るゴム組成物が未加硫の階段でトレッド用部材に押
出し加工され、タイヤ成形機上で通常の方法により貼り
付け成形され、生タイヤが成形される。この生タイヤを
加硫機中で加熱加圧して、タイヤが得られる。このよう
にして得られた本発明の空気入りタイヤは、耐摩耗性,
低温における湿潤路面でのグリップ性及び低燃費性のバ
ランスに優れている。
【0014】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに詳しく説
明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定され
るものではない。なお、加硫ゴムの物性は下記の方法に
従って測定した。 (1)ウエットスキッド性能(湿潤路面でのグリップ
性) ウエットスキッド性能は、ブリティッシュスタンダード
ポータブルスキッドテスター(スタンレイ・ロンドン社
製)を用いて測定し、比較例2を100として指数表示
した。数値が大きいほどウエットスキッド性能が良好で
あることを示す。 (2)転がり抵抗 東洋精機(株)製、スペクトロメーターを用いて、動的
歪振幅0.1%、周波数52Hz、測定温度60℃の条件
で測定した際のtanδの値の逆数を、比較例2を10
0として指数表示した。数値が大きいほど良好である。 (3)耐摩耗性 ランボーン型摩耗試験機を用いて、室温でスリップ率2
5%の条件で試験を行い、摩耗量の逆数を比較例2を1
00として指数表示した。数値が大きいほど良好であ
る。 実施例1,2及び比較例1〜3 第1表に示す種類と量の各成分を配合したのち、この配
合物を150℃、30分間の条件で加硫し、得られた加
硫ゴムの物性を測定した。結果を第1表に示す。
【0015】
【表1】
【0016】〔注〕 (1)SBR♯1500:スチレンブタジエンゴム、ジ
ェイエスアール(株)製 (2)Al(OH)3:昭和電工(株)製、「ハイジライ
トH−43M」、平均粒子径0.6μm (3)シリカ:日本シリカ工業(株)社製、「ニプシー
ルAQ」、BET値195m2 /g (4)カーボンブラック:東海カーボン(株)製、「シ
ーストKH」、BET値93m2 /g (5)カップリング剤:デグサAG製Si69、ビス
(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド (6)加硫促進剤:ジフェニルグアニジン (7)老化防止剤:N−(1,3−ジメチルブチル)−
N’−フェニル−p−フェニレンジアミン
【0017】
【発明の効果】本発明のゴム組成物は、タイヤトレッド
に使用することにより、良好な耐摩耗性と低燃費性を保
持するとともに、特に低温における湿潤路面でのグリッ
プ性が大幅に改善されたタイヤを与えることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 5/541 C08L 7/00 C08L 7/00 9/06 9/06 C08K 5/54

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)ジエン系合成ゴム又はジエン系合
    成ゴムと天然ゴムとの混合物からなり、かつスチレンブ
    タジエンゴムを少なくとも20重量%含有するゴム成分
    と、その100重量部当たり、(B)水酸化アルミニウ
    ム5〜50重量部及び(C)シリカ5重量部以上を含有
    し、かつ(B)成分と(C)成分との合計含有量が40
    〜80重量部であることを特徴とするタイヤトレッド用
    ゴム組成物。
  2. 【請求項2】 さらに、(D)カーボンブラック1重量
    部以上を含有し、かつ(B)成分と(C)成分と(D)
    成分との合計含有量が40〜80重量部である請求項1
    記載のタイヤトレッド用ゴム組成物
  3. 【請求項3】 (B)成分の水酸化アルミニウムが、平
    均粒子径10μm以下のものである請求項1記載のタイ
    ヤトレッド用ゴム組成物。
  4. 【請求項4】 さらに、(E)カップリング剤を含有す
    る請求項1記載のタイヤトレッド用ゴム組成物。
  5. 【請求項5】 (E)成分のカップリング剤が、シラン
    系カップリング剤である請求項4記載のタイヤトレッド
    用ゴム組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載のゴ
    ム組成物をトレッドゴムに用いてなる空気入りタイヤ。
JP11163830A 1998-06-26 1999-06-10 タイヤトレッド用ゴム組成物及びそれを用いた空気入りタイヤ Pending JP2000080204A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11163830A JP2000080204A (ja) 1998-06-26 1999-06-10 タイヤトレッド用ゴム組成物及びそれを用いた空気入りタイヤ

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10-180995 1998-06-26
JP18099598 1998-06-26
JP11163830A JP2000080204A (ja) 1998-06-26 1999-06-10 タイヤトレッド用ゴム組成物及びそれを用いた空気入りタイヤ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000080204A true JP2000080204A (ja) 2000-03-21

Family

ID=26489162

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11163830A Pending JP2000080204A (ja) 1998-06-26 1999-06-10 タイヤトレッド用ゴム組成物及びそれを用いた空気入りタイヤ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000080204A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002155166A (ja) * 2000-11-20 2002-05-28 Bridgestone Corp ゴム組成物及びタイヤ
JP2003041059A (ja) * 2001-07-26 2003-02-13 Toyo Tire & Rubber Co Ltd タイヤトレッド用ゴム組成物
US7338999B2 (en) 2001-05-15 2008-03-04 Sumitomo Rubber Industries, Inc. Rubber composition for tire tread and pneumatic tire using the same
JP2015013974A (ja) * 2013-07-08 2015-01-22 住友ゴム工業株式会社 タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ
JP2015086315A (ja) * 2013-10-31 2015-05-07 住友ゴム工業株式会社 ゴム組成物および空気入りタイヤ
JP2017206710A (ja) * 2017-07-06 2017-11-24 住友ゴム工業株式会社 ゴム組成物および空気入りタイヤ

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002155166A (ja) * 2000-11-20 2002-05-28 Bridgestone Corp ゴム組成物及びタイヤ
US7338999B2 (en) 2001-05-15 2008-03-04 Sumitomo Rubber Industries, Inc. Rubber composition for tire tread and pneumatic tire using the same
JP2003041059A (ja) * 2001-07-26 2003-02-13 Toyo Tire & Rubber Co Ltd タイヤトレッド用ゴム組成物
JP2015013974A (ja) * 2013-07-08 2015-01-22 住友ゴム工業株式会社 タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ
JP2015086315A (ja) * 2013-10-31 2015-05-07 住友ゴム工業株式会社 ゴム組成物および空気入りタイヤ
JP2017206710A (ja) * 2017-07-06 2017-11-24 住友ゴム工業株式会社 ゴム組成物および空気入りタイヤ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4663687B2 (ja) ゴム組成物ならびにそれを用いたトレッドおよび/またはサイドウォールを有するタイヤ
JP4666089B2 (ja) タイヤトレッド用ゴム組成物および空気入りタイヤ
JP6798141B2 (ja) 冬用タイヤ
JP5147346B2 (ja) ゴム組成物の製造方法および空気入りタイヤ
JP5409188B2 (ja) スタッドレスタイヤ用ゴム組成物及びスタッドレスタイヤ
JP2008101127A (ja) ゴム組成物およびそれを用いたトレッドを有するタイヤ
JP7059669B2 (ja) トレッド用ゴム組成物およびタイヤ
JP2005248021A (ja) トレッド用ゴム組成物
JP2006124487A (ja) タイヤサイドウォール用ゴム組成物および空気入りタイヤ
JP4573369B2 (ja) タイヤトレッド用ゴム組成物
JP2007177221A (ja) タイヤ用ゴム組成物およびそれを用いたトレッドを有するタイヤ
JP2002121327A (ja) トレッドゴム組成物およびその製造方法
JP4354557B2 (ja) タイヤトレッド用ゴム組成物
JP4361407B2 (ja) ビード用ゴム組成物および空気入りタイヤ
JP2002080642A (ja) トレッド用ゴム組成物およびそれを用いたタイヤ
JP2007284542A (ja) ゴム組成物及び空気入りタイヤ
JP2006036822A (ja) ゴム組成物及び空気入りタイヤ
WO2018128141A1 (ja) 加硫後ゴム組成物及び空気入りタイヤ
JP4163863B2 (ja) タイヤトレッド用ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ
JP2000080204A (ja) タイヤトレッド用ゴム組成物及びそれを用いた空気入りタイヤ
JP3384793B2 (ja) タイヤトレッド用ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ
JP5144137B2 (ja) トレッド用ゴム組成物およびそれを用いたトレッドを有するタイヤ
JP2002088193A (ja) トレッドゴム組成物
JP4405629B2 (ja) タイヤトレッド用ゴム組成物
JP4805556B2 (ja) タイヤ用ゴム組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060605

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081202

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090428