JPH10182343A - パール光沢組成物およびその製造法 - Google Patents
パール光沢組成物およびその製造法Info
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- JPH10182343A JPH10182343A JP8357266A JP35726696A JPH10182343A JP H10182343 A JPH10182343 A JP H10182343A JP 8357266 A JP8357266 A JP 8357266A JP 35726696 A JP35726696 A JP 35726696A JP H10182343 A JPH10182343 A JP H10182343A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】パール光沢剤が高濃度でありながら低粘度を呈
し、分散性に優れ、しかも優れたパール光沢を呈するパ
ール光沢組成物およびその製造法を提供すること。 【解決手段】(A)脂肪酸グリコールエステル、(B)
脂肪酸モノアルキロールアミド、(C)両性活性剤、お
よび(D)水を含有してなり、(A)脂肪酸グリコール
エステル100重量部に対して、(B)脂肪酸モノアル
キロールアミドの量が10〜25重量部、(C)両性活
性剤の量が5〜30重量部であり、(A)脂肪酸グリコ
ールエステルの含有量が20〜60重量%であり、平均
粒子径が2〜20μmで、かつ厚さが0.3μm以下で
ある(A)脂肪酸グリコールエステルの結晶を有するこ
とを特徴とするパール光沢組成物。
し、分散性に優れ、しかも優れたパール光沢を呈するパ
ール光沢組成物およびその製造法を提供すること。 【解決手段】(A)脂肪酸グリコールエステル、(B)
脂肪酸モノアルキロールアミド、(C)両性活性剤、お
よび(D)水を含有してなり、(A)脂肪酸グリコール
エステル100重量部に対して、(B)脂肪酸モノアル
キロールアミドの量が10〜25重量部、(C)両性活
性剤の量が5〜30重量部であり、(A)脂肪酸グリコ
ールエステルの含有量が20〜60重量%であり、平均
粒子径が2〜20μmで、かつ厚さが0.3μm以下で
ある(A)脂肪酸グリコールエステルの結晶を有するこ
とを特徴とするパール光沢組成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パール光沢組成物
およびその製造法に関する。さらに詳しくは、パール光
沢剤が高濃度でありながら、低粘度を有し、結晶の分散
性に優れ、しかも優れたパール光沢を呈するパール光沢
組成物およびその製造法に関する。
およびその製造法に関する。さらに詳しくは、パール光
沢剤が高濃度でありながら、低粘度を有し、結晶の分散
性に優れ、しかも優れたパール光沢を呈するパール光沢
組成物およびその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、シャンプー、リンス、液体洗浄剤
などには、それらの商品的付加価値を高めるために、パ
ール光沢が付与されている。
などには、それらの商品的付加価値を高めるために、パ
ール光沢が付与されている。
【0003】前記パール光沢を付与する方法としては、
脂肪酸グリコールエステルと脂肪酸モノアルキロールア
ミドとを併用する方法が知られている(特公昭47−8
04号公報)。しかしながら、前記方法には、十分なパ
ール光沢を発現させるために、これらの成分を高濃度で
用いた場合には、粘度が非常に高くなるので、例えば、
シャンプー等を製造する際の取扱い性が悪いばかりでな
く、他の成分と均一に混合させるのに長時間を要すると
いう欠点がある。
脂肪酸グリコールエステルと脂肪酸モノアルキロールア
ミドとを併用する方法が知られている(特公昭47−8
04号公報)。しかしながら、前記方法には、十分なパ
ール光沢を発現させるために、これらの成分を高濃度で
用いた場合には、粘度が非常に高くなるので、例えば、
シャンプー等を製造する際の取扱い性が悪いばかりでな
く、他の成分と均一に混合させるのに長時間を要すると
いう欠点がある。
【0004】前記欠点を解決する光沢剤を製造する方法
として、脂肪酸グリコールエステルと脂肪酸ジアルキロ
ールアミドとを加熱溶解させた後、冷却しながら脂肪酸
グリコールエステルの融点以下の温度で水を添加する方
法が提案されている(特開昭56−71021号公
報)。しかしながら、前記光沢剤は、実質的に無水状態
のものであり、これに水を添加した際には、前記光沢剤
に含まれている結晶の粒径がばらつき、結晶径が不均一
となり、その品質に劣るという欠点がある。
として、脂肪酸グリコールエステルと脂肪酸ジアルキロ
ールアミドとを加熱溶解させた後、冷却しながら脂肪酸
グリコールエステルの融点以下の温度で水を添加する方
法が提案されている(特開昭56−71021号公
報)。しかしながら、前記光沢剤は、実質的に無水状態
のものであり、これに水を添加した際には、前記光沢剤
に含まれている結晶の粒径がばらつき、結晶径が不均一
となり、その品質に劣るという欠点がある。
【0005】光沢剤を製造する方法としては、前記方法
以外にも、高濃度のパール分散液を製造する方法(特開
昭57−156409号公報、特開昭57−15641
0号公報)が知られているが、これらの方法によれば、
パール光沢剤に対して脂肪酸ジエタノールアミドを多量
に必要とするため、その利用範囲が制限されるという欠
点がある。
以外にも、高濃度のパール分散液を製造する方法(特開
昭57−156409号公報、特開昭57−15641
0号公報)が知られているが、これらの方法によれば、
パール光沢剤に対して脂肪酸ジエタノールアミドを多量
に必要とするため、その利用範囲が制限されるという欠
点がある。
【0006】また、パール光沢分散液の製造法として、
特開昭57−165308号公報に記載の方法が知られ
ているが、かかる方法によれば、界面活性剤水溶液にパ
ール光沢剤を高濃度で可溶化させたときに常温で高粘度
となるので、適当な溶媒であらかじめ希釈して使用する
必要があるため、使用時に実質的にその濃度が低くなる
という欠点がある。
特開昭57−165308号公報に記載の方法が知られ
ているが、かかる方法によれば、界面活性剤水溶液にパ
ール光沢剤を高濃度で可溶化させたときに常温で高粘度
となるので、適当な溶媒であらかじめ希釈して使用する
必要があるため、使用時に実質的にその濃度が低くなる
という欠点がある。
【0007】また、高濃度のパール光沢分散液を製造す
る方法として、特開平4−45843号公報に記載の方
法が知られている。しかしながら、前記方法によれば、
低濃度の脂肪酸グリコールエステル分散液を調製する工
程や、これを高濃度の脂肪酸グリコールエステル溶解液
に添加して混合する工程が必要であり、しかも結晶成長
のための熟成時間を必要とするので、その操作が煩雑で
あるのみならず、生産性が低下するという欠点がある。
る方法として、特開平4−45843号公報に記載の方
法が知られている。しかしながら、前記方法によれば、
低濃度の脂肪酸グリコールエステル分散液を調製する工
程や、これを高濃度の脂肪酸グリコールエステル溶解液
に添加して混合する工程が必要であり、しかも結晶成長
のための熟成時間を必要とするので、その操作が煩雑で
あるのみならず、生産性が低下するという欠点がある。
【0008】そこで、前記欠点を解消しうる方法とし
て、脂肪酸グリコールエステル、脂肪酸モノアルキロー
ルアミド、両性活性剤および/または非イオン性活性剤
を組み合わせ、さらに水の配合方法を工夫することによ
り、パール光沢剤が高濃度でありながら、流動性を有す
るパール光沢組成物を製造する方法が提案されている
(特開平8−231985号公報)。しかしながら、前
記方法には、さらにパール光沢や分散性などのより一層
の向上が望まれている。
て、脂肪酸グリコールエステル、脂肪酸モノアルキロー
ルアミド、両性活性剤および/または非イオン性活性剤
を組み合わせ、さらに水の配合方法を工夫することによ
り、パール光沢剤が高濃度でありながら、流動性を有す
るパール光沢組成物を製造する方法が提案されている
(特開平8−231985号公報)。しかしながら、前
記方法には、さらにパール光沢や分散性などのより一層
の向上が望まれている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術に鑑みてなされたものであり、パール光沢剤が高濃度
でありながら低粘度を呈し、分散性に優れ、しかも優れ
たパール光沢を呈するパール光沢組成物およびその製造
法を提供することを目的とする。
術に鑑みてなされたものであり、パール光沢剤が高濃度
でありながら低粘度を呈し、分散性に優れ、しかも優れ
たパール光沢を呈するパール光沢組成物およびその製造
法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、(1)
(A)脂肪酸グリコールエステル、(B)脂肪酸モノア
ルキロールアミド、(C)両性活性剤、および(D)水
を含有してなり、(A)脂肪酸グリコールエステル10
0重量部に対して、(B)脂肪酸モノアルキロールアミ
ドの量が10〜25重量部、(C)両性活性剤の量が5
〜30重量部であり、(A)脂肪酸グリコールエステル
の含有量が20〜60重量%であり、平均粒子径が2〜
20μmで、かつ厚さが0.3μm以下である(A)脂
肪酸グリコールエステルの結晶を有することを特徴とす
るパール光沢組成物、ならびに (2)(A)脂肪酸グリコールエステル100重量部に
対して、(B)脂肪酸モノアルキロールアミド10〜2
5重量部、および(C)両性活性剤5〜30重量部が配
合された配合組成物を(A)脂肪酸グリコールエステル
の融点以上の温度で(D)水を用いて乳化させたのち、
(A)脂肪酸グリコールエステルの晶析温度以下の温度
に冷却することを特徴とする(A)脂肪酸グリコールエ
ステルの含有量が20〜60重量%であり、平均粒子径
が2〜20μmで、かつ厚さが0.3μm以下である
(A)脂肪酸グリコールエステルの結晶を有するパール
光沢組成物の製造法に関する。
(A)脂肪酸グリコールエステル、(B)脂肪酸モノア
ルキロールアミド、(C)両性活性剤、および(D)水
を含有してなり、(A)脂肪酸グリコールエステル10
0重量部に対して、(B)脂肪酸モノアルキロールアミ
ドの量が10〜25重量部、(C)両性活性剤の量が5
〜30重量部であり、(A)脂肪酸グリコールエステル
の含有量が20〜60重量%であり、平均粒子径が2〜
20μmで、かつ厚さが0.3μm以下である(A)脂
肪酸グリコールエステルの結晶を有することを特徴とす
るパール光沢組成物、ならびに (2)(A)脂肪酸グリコールエステル100重量部に
対して、(B)脂肪酸モノアルキロールアミド10〜2
5重量部、および(C)両性活性剤5〜30重量部が配
合された配合組成物を(A)脂肪酸グリコールエステル
の融点以上の温度で(D)水を用いて乳化させたのち、
(A)脂肪酸グリコールエステルの晶析温度以下の温度
に冷却することを特徴とする(A)脂肪酸グリコールエ
ステルの含有量が20〜60重量%であり、平均粒子径
が2〜20μmで、かつ厚さが0.3μm以下である
(A)脂肪酸グリコールエステルの結晶を有するパール
光沢組成物の製造法に関する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の製造法によれば、前記し
たように、(A)脂肪酸グリコールエステル100重量
部に対して、(B)脂肪酸モノアルキロールアミド10
〜25重量部、および(C)両性活性剤5〜30重量部
が配合された配合組成物を(A)脂肪酸グリコールエス
テルの融点以上の温度で(D)水を用いて乳化させたの
ち、(A)脂肪酸グリコールエステルの晶析温度以下の
温度に冷却することにより、(A)脂肪酸グリコールエ
ステルの含有量が20〜60重量%であり、平均粒子径
が2〜20μmで、かつ厚さが0.3μm以下である
(A)脂肪酸グリコールエステルの結晶を有するパール
光沢組成物が得られる。
たように、(A)脂肪酸グリコールエステル100重量
部に対して、(B)脂肪酸モノアルキロールアミド10
〜25重量部、および(C)両性活性剤5〜30重量部
が配合された配合組成物を(A)脂肪酸グリコールエス
テルの融点以上の温度で(D)水を用いて乳化させたの
ち、(A)脂肪酸グリコールエステルの晶析温度以下の
温度に冷却することにより、(A)脂肪酸グリコールエ
ステルの含有量が20〜60重量%であり、平均粒子径
が2〜20μmで、かつ厚さが0.3μm以下である
(A)脂肪酸グリコールエステルの結晶を有するパール
光沢組成物が得られる。
【0012】優れたパール光沢を有するパール光沢組成
物を得るためには、パール光沢を呈する結晶の粒径が揃
っており、結晶の平面が平滑であり、しかもその結晶粒
子の形状ができるかぎり扁平であることが望ましい。特
に、かかるパール光沢組成物に含まれている結晶の厚さ
が薄いほどパール光沢が良好となると考えられている。
物を得るためには、パール光沢を呈する結晶の粒径が揃
っており、結晶の平面が平滑であり、しかもその結晶粒
子の形状ができるかぎり扁平であることが望ましい。特
に、かかるパール光沢組成物に含まれている結晶の厚さ
が薄いほどパール光沢が良好となると考えられている。
【0013】これに対して、本発明の製造法によれば、
粒子形状が偏平で、その厚さが薄いのみならず、粒径の
ばらつきが小さく、しかも平面が平滑である結晶を有す
るパール光沢組成物が得られる。
粒子形状が偏平で、その厚さが薄いのみならず、粒径の
ばらつきが小さく、しかも平面が平滑である結晶を有す
るパール光沢組成物が得られる。
【0014】このように、本発明の製造法によれば、こ
れらの物性に優れたパール光沢組成物を得ることができ
る。その理由は、本発明において、脂肪酸グリコールエ
ステル、脂肪酸モノアルキロールアミドおよび両性活性
剤が特定の割合で用いられ、しかも水の配合方法に工夫
が凝らされていることに起因するものと推定される。
れらの物性に優れたパール光沢組成物を得ることができ
る。その理由は、本発明において、脂肪酸グリコールエ
ステル、脂肪酸モノアルキロールアミドおよび両性活性
剤が特定の割合で用いられ、しかも水の配合方法に工夫
が凝らされていることに起因するものと推定される。
【0015】本発明に用いられる配合組成物は、前記し
たように、(A)脂肪酸グリコールエステル100重量
部に対して、(B)脂肪酸モノアルキロールアミド10
〜25重量部および(C)両性活性剤5〜30重量部が
配合されたものである。
たように、(A)脂肪酸グリコールエステル100重量
部に対して、(B)脂肪酸モノアルキロールアミド10
〜25重量部および(C)両性活性剤5〜30重量部が
配合されたものである。
【0016】本発明に用いられる(A)脂肪酸グリコー
ルエステルの代表例としては、例えば、一般式(I): YO−(−CH2 CH2 O−)m −COR1 (I) (式中、R1 は炭素数13〜21の直鎖または分岐鎖を
有する飽和または不飽和の炭化水素基、Yは水素原子ま
たは−COR1 (式中、R1 は前記と同じ)、mは1〜
3の数示し、平均付加モル数を意味する)で表わされる
脂肪酸グリコールエステルなどがあげられる。
ルエステルの代表例としては、例えば、一般式(I): YO−(−CH2 CH2 O−)m −COR1 (I) (式中、R1 は炭素数13〜21の直鎖または分岐鎖を
有する飽和または不飽和の炭化水素基、Yは水素原子ま
たは−COR1 (式中、R1 は前記と同じ)、mは1〜
3の数示し、平均付加モル数を意味する)で表わされる
脂肪酸グリコールエステルなどがあげられる。
【0017】前記R1 は、高温での安定性の面から、融
点が50℃以上の結晶性の脂肪酸グリコールエステルを
形成する基であれば特に限定がない。かかるR1 の具体
例としては、例えば、ペンタデシル基、ヘプタデシル
基、ヘンイコシル基などに代表される炭素数13〜21
のアルキル基、アルケニル基などがあげられる。
点が50℃以上の結晶性の脂肪酸グリコールエステルを
形成する基であれば特に限定がない。かかるR1 の具体
例としては、例えば、ペンタデシル基、ヘプタデシル
基、ヘンイコシル基などに代表される炭素数13〜21
のアルキル基、アルケニル基などがあげられる。
【0018】また、前記一般式(I)で表わされる脂肪
酸グリコールエステルは、モノカルボン酸エステルおよ
びジカルボン酸エステルのいずれであってもよい。
酸グリコールエステルは、モノカルボン酸エステルおよ
びジカルボン酸エステルのいずれであってもよい。
【0019】前記(A)脂肪酸グリコールエステルの具
体例としては、例えば、モノステアリン酸エチレングリ
コール、モノパルミチン酸エチレングリコール、モノイ
ソステアリン酸エチレングリコール、ジステアリン酸エ
チレングリコール、ジベヘン酸エチレングリコールなど
の脂肪酸モノエチレングリコール;モノステアリン酸ジ
エチレングリコール、モノパルミチン酸ジエチレングリ
コール、モノイソステアリン酸ジエチレングリコール、
ジステアリン酸ジエチレングリコール、ジベヘン酸ジエ
チレングリコールなどの脂肪酸ジエチレングリコール;
モノステアリン酸トリエチレングリコール、モノパルミ
チン酸トリエチレングリコール、モノイソステアリン酸
トリエチレングリコール、ジステアリン酸トリエチレン
グリコール、ジベヘン酸トリエチレングリコールなどの
脂肪酸トリエチレングリコールなどがあげられる。これ
らのなかでは、ジステアリン酸エチレングリコール、モ
ノステアリン酸エチレングリコールおよびジベヘン酸エ
チレングリコールが好ましく、なかでも特にジステアリ
ン酸エチレングリコールが好ましい。
体例としては、例えば、モノステアリン酸エチレングリ
コール、モノパルミチン酸エチレングリコール、モノイ
ソステアリン酸エチレングリコール、ジステアリン酸エ
チレングリコール、ジベヘン酸エチレングリコールなど
の脂肪酸モノエチレングリコール;モノステアリン酸ジ
エチレングリコール、モノパルミチン酸ジエチレングリ
コール、モノイソステアリン酸ジエチレングリコール、
ジステアリン酸ジエチレングリコール、ジベヘン酸ジエ
チレングリコールなどの脂肪酸ジエチレングリコール;
モノステアリン酸トリエチレングリコール、モノパルミ
チン酸トリエチレングリコール、モノイソステアリン酸
トリエチレングリコール、ジステアリン酸トリエチレン
グリコール、ジベヘン酸トリエチレングリコールなどの
脂肪酸トリエチレングリコールなどがあげられる。これ
らのなかでは、ジステアリン酸エチレングリコール、モ
ノステアリン酸エチレングリコールおよびジベヘン酸エ
チレングリコールが好ましく、なかでも特にジステアリ
ン酸エチレングリコールが好ましい。
【0020】本発明に用いられる(B)脂肪酸モノアル
キロールアミドの代表例としては、例えば、一般式(I
I): R2 CO−NH−R3 OH (II) (式中、R2 は炭素数7〜17の直鎖または分岐鎖を有
する飽和または不飽和の炭化水素基、R3 はエチレン基
またはプロピレン基を示す)で表わされる脂肪酸モノア
ルキロールアミドなどがあげられる。
キロールアミドの代表例としては、例えば、一般式(I
I): R2 CO−NH−R3 OH (II) (式中、R2 は炭素数7〜17の直鎖または分岐鎖を有
する飽和または不飽和の炭化水素基、R3 はエチレン基
またはプロピレン基を示す)で表わされる脂肪酸モノア
ルキロールアミドなどがあげられる。
【0021】前記R2 は、特に限定がなく、例えば、ウ
ンデシル基、トリデシル基、ヘプタデシル基などに代表
される炭素数7〜17のアルキル基、アルケニル基など
があげられる。
ンデシル基、トリデシル基、ヘプタデシル基などに代表
される炭素数7〜17のアルキル基、アルケニル基など
があげられる。
【0022】前記R3 の具体例としては、エチレン基、
n−プロピレン基およびイソプロピレン基があげられ
る。これらのなかでは、エチレン基およびイソプロピレ
ン基が好ましい。
n−プロピレン基およびイソプロピレン基があげられ
る。これらのなかでは、エチレン基およびイソプロピレ
ン基が好ましい。
【0023】前記(B)脂肪酸モノアルキロールアミド
の具体例としては、例えば、ラウリン酸モノエタノール
アミド、ラウリン酸モノプロパノールアミド、ラウリン
酸モノイソプロパノールアミド、ミリスチン酸モノエタ
ノールアミド、ミリスチン酸モノプロパノールアミド、
ミリスチン酸モノイソプロパノールアミド、パルミチン
酸モノエタノールアミド、パルミチン酸モノプロパノー
ルアミド、パルミチン酸モノイソプロパノールアミド、
ステアリン酸モノエタノールアミド、ステアリン酸モノ
プロパノールアミド、ステアリン酸モノイソプロパノー
ルアミド、オレイン酸モノエタノールアミド、オレイン
酸モノプロパノールアミド、オレイン酸モノイソプロパ
ノールアミド、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ヤ
シ油脂肪酸モノプロパノールアミド、ヤシ油脂肪酸モノ
イソプロパノールアミド、ヤシ科植物油脂肪酸モノエタ
ノールアミド、ヤシ科植物油脂肪酸モノプロパノールア
ミド、ヤシ科植物油脂肪酸モノイソプロパノールアミド
などがあげられ、これらの脂肪酸モノアルキロールアミ
ドは単独でまたは2種以上を混合して用いることができ
る。これらの脂肪酸モノアルキロールアミドのなかで
は、ラウリン酸モノエタノールアミドおよびラウリン酸
モノイソプロパノールアミドが好ましい。
の具体例としては、例えば、ラウリン酸モノエタノール
アミド、ラウリン酸モノプロパノールアミド、ラウリン
酸モノイソプロパノールアミド、ミリスチン酸モノエタ
ノールアミド、ミリスチン酸モノプロパノールアミド、
ミリスチン酸モノイソプロパノールアミド、パルミチン
酸モノエタノールアミド、パルミチン酸モノプロパノー
ルアミド、パルミチン酸モノイソプロパノールアミド、
ステアリン酸モノエタノールアミド、ステアリン酸モノ
プロパノールアミド、ステアリン酸モノイソプロパノー
ルアミド、オレイン酸モノエタノールアミド、オレイン
酸モノプロパノールアミド、オレイン酸モノイソプロパ
ノールアミド、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ヤ
シ油脂肪酸モノプロパノールアミド、ヤシ油脂肪酸モノ
イソプロパノールアミド、ヤシ科植物油脂肪酸モノエタ
ノールアミド、ヤシ科植物油脂肪酸モノプロパノールア
ミド、ヤシ科植物油脂肪酸モノイソプロパノールアミド
などがあげられ、これらの脂肪酸モノアルキロールアミ
ドは単独でまたは2種以上を混合して用いることができ
る。これらの脂肪酸モノアルキロールアミドのなかで
は、ラウリン酸モノエタノールアミドおよびラウリン酸
モノイソプロパノールアミドが好ましい。
【0024】前記(B)脂肪酸モノアルキロールアミド
の配合量は、前記(A)脂肪酸グリコールエステル10
0重量部に対して、優れたパール感を得るためには、1
0重量部以上が必要であり、また組成物の低粘度維持の
ためには、25重量部以下が必要であり、20重量部以
下が好ましい。
の配合量は、前記(A)脂肪酸グリコールエステル10
0重量部に対して、優れたパール感を得るためには、1
0重量部以上が必要であり、また組成物の低粘度維持の
ためには、25重量部以下が必要であり、20重量部以
下が好ましい。
【0025】本発明に用いられる(C)両性界面活性剤
の具体例としては、骨格中の主となる炭化水素鎖が炭素
数8〜20の直鎖または分岐鎖状の飽和または不飽和炭
化水素基であることが好ましい。前記(C)両性界面活
性剤には、骨格中の主となる炭化水素鎖が炭素数1〜3
の直鎖または分岐鎖状の飽和または不飽和炭化水素基で
ある炭化水素鎖を有するものが含まれている場合には、
本発明のパール光沢組成物の粘度を低くすることがで
き、また(C)両性界面活性剤の配合量を減らすことが
できるという利点がある。
の具体例としては、骨格中の主となる炭化水素鎖が炭素
数8〜20の直鎖または分岐鎖状の飽和または不飽和炭
化水素基であることが好ましい。前記(C)両性界面活
性剤には、骨格中の主となる炭化水素鎖が炭素数1〜3
の直鎖または分岐鎖状の飽和または不飽和炭化水素基で
ある炭化水素鎖を有するものが含まれている場合には、
本発明のパール光沢組成物の粘度を低くすることがで
き、また(C)両性界面活性剤の配合量を減らすことが
できるという利点がある。
【0026】前記(C)両性界面活性剤の具体例として
は、例えば、アルキルジメチルカルボキシメチルアンモ
ニウムベタイン、アルキルカルボキシメチルイミダゾリ
ニウムベタイン、ラウリン酸アミドプロピルベタインに
代表されるアルキルアミドプロピルベタイン、ラウリル
ジメチルアミンオキサイドに代表されるアルキルジメチ
ルアミンオキサイド、2−アルキル−N−カルボキシメ
チル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン
に代表されるアルキルカルボキシメチルヒドロキシエチ
ルイミダゾリニウムベタインなどがあげられ、これら
は、単独でまたは2種以上を混合して用いることができ
る。これらのなかでは、2−アルキル−N−カルボキシ
メチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイ
ン、ラウリン酸アミドプロピルベタインおよびラウリル
ジメチルアミンオキサイドは、本発明においては好適に
使用しうるものである。
は、例えば、アルキルジメチルカルボキシメチルアンモ
ニウムベタイン、アルキルカルボキシメチルイミダゾリ
ニウムベタイン、ラウリン酸アミドプロピルベタインに
代表されるアルキルアミドプロピルベタイン、ラウリル
ジメチルアミンオキサイドに代表されるアルキルジメチ
ルアミンオキサイド、2−アルキル−N−カルボキシメ
チル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン
に代表されるアルキルカルボキシメチルヒドロキシエチ
ルイミダゾリニウムベタインなどがあげられ、これら
は、単独でまたは2種以上を混合して用いることができ
る。これらのなかでは、2−アルキル−N−カルボキシ
メチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイ
ン、ラウリン酸アミドプロピルベタインおよびラウリル
ジメチルアミンオキサイドは、本発明においては好適に
使用しうるものである。
【0027】前記(C)両性界面活性剤の配合量は、前
記(A)脂肪酸グリコールエステル100重量部に対し
て、分散性の点から、5重量部以上、好ましくは7重量
部以上であり、また組成物の低粘度維持の点から、30
重量部以下、好ましくは20重量部以下である。
記(A)脂肪酸グリコールエステル100重量部に対し
て、分散性の点から、5重量部以上、好ましくは7重量
部以上であり、また組成物の低粘度維持の点から、30
重量部以下、好ましくは20重量部以下である。
【0028】前記配合組成物を前記(A)脂肪酸グリコ
ールエステルの融点以上の温度で(D)水を用いて乳化
させる。その際には、(D)水を配合組成物に添加した
後に加熱をしてもよく、また配合組成物を加熱したのち
に(D)水を添加してもよい。
ールエステルの融点以上の温度で(D)水を用いて乳化
させる。その際には、(D)水を配合組成物に添加した
後に加熱をしてもよく、また配合組成物を加熱したのち
に(D)水を添加してもよい。
【0029】前記(A)脂肪酸グリコールエステルの融
点は、かかる脂肪酸グリコールエステルの種類によって
異なるが、通常、50〜70℃程度である。また、融点
以上の温度とは、特に限定されるわけではないが、通
常、融点よりも5〜30℃、好ましくは5〜25℃高い
温度範囲をいう。なお、前記乳化は、例えば、攪拌機等
を用いて常法によって行なうことができる。
点は、かかる脂肪酸グリコールエステルの種類によって
異なるが、通常、50〜70℃程度である。また、融点
以上の温度とは、特に限定されるわけではないが、通
常、融点よりも5〜30℃、好ましくは5〜25℃高い
温度範囲をいう。なお、前記乳化は、例えば、攪拌機等
を用いて常法によって行なうことができる。
【0030】前記(D)水としては、例えば、イオン交
換水などがあげられる。
換水などがあげられる。
【0031】本発明においては、前記(D)水は、前記
配合組成物を乳化させる際にのみ添加してもよく、また
乳化終了後、前記(A)脂肪酸グリコールエステルの晶
析温度以下の温度に冷却させたのちに、さらに添加して
もよい。
配合組成物を乳化させる際にのみ添加してもよく、また
乳化終了後、前記(A)脂肪酸グリコールエステルの晶
析温度以下の温度に冷却させたのちに、さらに添加して
もよい。
【0032】このように、前記(D)水を2回に分けて
添加した場合には、最終組成物の粘度がさらに低くな
り、取り扱い易くなるという利点がある。
添加した場合には、最終組成物の粘度がさらに低くな
り、取り扱い易くなるという利点がある。
【0033】前記(D)水を2回に分けて添加する場合
には、乳化させる際に用いられる水の量は、本発明のパ
ール光沢組成物に配合される水の全量のうち、60〜9
0重量%であることが晶析時の増粘を防止するうえで好
ましい。
には、乳化させる際に用いられる水の量は、本発明のパ
ール光沢組成物に配合される水の全量のうち、60〜9
0重量%であることが晶析時の増粘を防止するうえで好
ましい。
【0034】なお、本発明のパール光沢組成物に配合さ
れる(D)水の全量は、組成物の低粘度維持の点から、
本発明のパール光沢組成物の30〜70重量%であるこ
とが好ましい。
れる(D)水の全量は、組成物の低粘度維持の点から、
本発明のパール光沢組成物の30〜70重量%であるこ
とが好ましい。
【0035】また、本発明においては、前記(D)水の
配合量などを調整することにより、前記(A)脂肪酸グ
リコールエステルのパール光沢組成物中における含有量
を調整する。前記(A)脂肪酸グリコールエステルのパ
ール光沢組成物中における含有量は、組成物が取り扱い
容易な粘度範囲を有し、かつ経済性およびシャンプー等
の添加対象物の配合自由度確保の観点から、20〜60
重量%であることが必要であり、好ましくは20〜50
重量%、さらに好ましくは30〜45重量%であること
が望ましい。
配合量などを調整することにより、前記(A)脂肪酸グ
リコールエステルのパール光沢組成物中における含有量
を調整する。前記(A)脂肪酸グリコールエステルのパ
ール光沢組成物中における含有量は、組成物が取り扱い
容易な粘度範囲を有し、かつ経済性およびシャンプー等
の添加対象物の配合自由度確保の観点から、20〜60
重量%であることが必要であり、好ましくは20〜50
重量%、さらに好ましくは30〜45重量%であること
が望ましい。
【0036】前記配合組成物を乳化させた後には、得ら
れた乳化物を前記(A)脂肪酸グリコールエステルの晶
析温度以下の温度に冷却する。
れた乳化物を前記(A)脂肪酸グリコールエステルの晶
析温度以下の温度に冷却する。
【0037】前記晶析温度は、前記(A)脂肪酸グリコ
ールエステルの種類によって異なるが、通常、30〜6
0℃程度である。なお、前記晶析温度の下限値は、特に
限定がないが、通常、前記晶析温度よりも10〜30℃
低い温度であることが好ましい。
ールエステルの種類によって異なるが、通常、30〜6
0℃程度である。なお、前記晶析温度の下限値は、特に
限定がないが、通常、前記晶析温度よりも10〜30℃
低い温度であることが好ましい。
【0038】晶析温度以下の温度に冷却したのちには、
前記乳化物には、前記したように、さらに(D)水を添
加してもよい。
前記乳化物には、前記したように、さらに(D)水を添
加してもよい。
【0039】前記乳化物に(D)水を添加する場合に
は、添加される水の量は、本発明のパール光沢組成物に
配合される(D)水の全量から前記配合組成物を乳化さ
せる際に添加された水量を差し引いた量、すなわち、本
発明のパール光沢組成物に配合される(D)水の全量の
うちの10〜40重量%であることが好ましい。
は、添加される水の量は、本発明のパール光沢組成物に
配合される(D)水の全量から前記配合組成物を乳化さ
せる際に添加された水量を差し引いた量、すなわち、本
発明のパール光沢組成物に配合される(D)水の全量の
うちの10〜40重量%であることが好ましい。
【0040】かくして得られるパール光沢組成物の30
℃における粘度は、分散性を向上させるために、100
00cP以下とされる。かかる粘度は、1000〜80
00cPであることが好ましい。
℃における粘度は、分散性を向上させるために、100
00cP以下とされる。かかる粘度は、1000〜80
00cPであることが好ましい。
【0041】前記粘度は、乳化後に添加される水の量を
適宜調整することによって行なうことができる。
適宜調整することによって行なうことができる。
【0042】前記パール光沢組成物には、前記操作によ
って晶析が行なわれ、(A)脂肪酸グリコールエステル
の結晶が生じる。
って晶析が行なわれ、(A)脂肪酸グリコールエステル
の結晶が生じる。
【0043】なお、本発明のパール光沢組成物に含まれ
る前記結晶の平均粒子径は、パール光沢および分散性の
点から、2〜20μm、好ましくは2〜10μmとさ
れ、また、厚さは、パール光沢の点から、0.3μm以
下、好ましくは0.2μm以下とされる。
る前記結晶の平均粒子径は、パール光沢および分散性の
点から、2〜20μm、好ましくは2〜10μmとさ
れ、また、厚さは、パール光沢の点から、0.3μm以
下、好ましくは0.2μm以下とされる。
【0044】また、本発明のパール光沢組成物の30℃
における粘度は、取り扱い易さの点から、10000c
P以下、好ましくは1000〜8000cPであること
が望ましい。
における粘度は、取り扱い易さの点から、10000c
P以下、好ましくは1000〜8000cPであること
が望ましい。
【0045】本発明のパール光沢組成物に含まれる
(A)脂肪酸グリコールエステルの結晶の形状は、前記
したように、偏平な板状であるので、鮮やかで美しい光
沢を呈するため、例えば、シャンプー、リンス、ボディ
シャンプー、液体洗浄剤などに好適に使用しうるもので
ある。
(A)脂肪酸グリコールエステルの結晶の形状は、前記
したように、偏平な板状であるので、鮮やかで美しい光
沢を呈するため、例えば、シャンプー、リンス、ボディ
シャンプー、液体洗浄剤などに好適に使用しうるもので
ある。
【0046】
【実施例】次に、本発明を実施例に基づいてさらに詳細
に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定される
ものではない。
に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定される
ものではない。
【0047】実施例1〜2および比較例1〜2 (A)脂肪酸グリコールエステル、(B)脂肪酸モノア
ルキロールアミドおよび(C)両性活性剤を表1に示す
割合で混合して配合組成物を得た。
ルキロールアミドおよび(C)両性活性剤を表1に示す
割合で混合して配合組成物を得た。
【0048】なお、前記(A)脂肪酸グリコールエステ
ルとして、ジステアリン酸エチレングリコールを用いた
(実施例1〜2および比較例1〜2)。前記(B)脂肪
酸モノアルキロールアミドとして、ラウリン酸モノエタ
ノールアミド(実施例1〜2および比較例1)を用い
た。また、(C)両性活性剤として、ラウリン酸アミド
プロピルベタイン(実施例1〜2および比較例1〜2)
を用いた。
ルとして、ジステアリン酸エチレングリコールを用いた
(実施例1〜2および比較例1〜2)。前記(B)脂肪
酸モノアルキロールアミドとして、ラウリン酸モノエタ
ノールアミド(実施例1〜2および比較例1)を用い
た。また、(C)両性活性剤として、ラウリン酸アミド
プロピルベタイン(実施例1〜2および比較例1〜2)
を用いた。
【0049】次に、得られた配合組成物に表1に示す量
の水(I)を添加し、80℃で攪拌機を用いて攪拌させ
て乳化させたのち、得られた乳化物を30℃にまで冷却
水を用いて冷却した。
の水(I)を添加し、80℃で攪拌機を用いて攪拌させ
て乳化させたのち、得られた乳化物を30℃にまで冷却
水を用いて冷却した。
【0050】なお、実施例2においては、その冷却され
た乳化物に表1に示す量の水(II)をさらに添加し
た。
た乳化物に表1に示す量の水(II)をさらに添加し
た。
【0051】かくして得られたパール光沢組成物の物性
として、外観、粘度、安定性、分散性、平均粒子径およ
び結晶の厚さを以下の方法にしたがって調べた。その結
果を表1に示す。
として、外観、粘度、安定性、分散性、平均粒子径およ
び結晶の厚さを以下の方法にしたがって調べた。その結
果を表1に示す。
【0052】(1)外観 100ml容の透明ガラス容器にパール光沢組成物80
gを入れ、肉眼にてパール光沢の外観を観察し、以下の
評価基準に基づいて評価を行なった。
gを入れ、肉眼にてパール光沢の外観を観察し、以下の
評価基準に基づいて評価を行なった。
【0053】なお、パール光沢組成物に気泡が混入して
いるものを用いた場合には、あらかじめ遠心分離器にて
脱泡を行なった。 〔評価基準〕 ◎:パール光沢が優れている ○:パール光沢がある ×:濁りが生じている(エマルジョン様である)
いるものを用いた場合には、あらかじめ遠心分離器にて
脱泡を行なった。 〔評価基準〕 ◎:パール光沢が優れている ○:パール光沢がある ×:濁りが生じている(エマルジョン様である)
【0054】(2)粘度 得られたパール光沢組成物を30℃の恒温槽に入れ、パ
ール光沢組成物の温度を30℃に保ちながら、B型粘度
計(東京計器(株)製)で粘度を測定した。
ール光沢組成物の温度を30℃に保ちながら、B型粘度
計(東京計器(株)製)で粘度を測定した。
【0055】(3)安定性 透明ガラス容器に、得られたパール光沢組成物を入れ、
密閉し、高温(50℃)および低温(−5℃)の恒温槽
中に1カ月間保存した後、パール光沢組成物の分離の有
無、固結の有無、凝集の有無を肉眼にて観察し、以下の
評価基準に基づいて評価を行なった。 〔評価基準〕 ○:異常なし ×:異常あり(分離、固結または凝集が発生)
密閉し、高温(50℃)および低温(−5℃)の恒温槽
中に1カ月間保存した後、パール光沢組成物の分離の有
無、固結の有無、凝集の有無を肉眼にて観察し、以下の
評価基準に基づいて評価を行なった。 〔評価基準〕 ○:異常なし ×:異常あり(分離、固結または凝集が発生)
【0056】(4)分散性 得られたパール光沢組成物の濃度が2重量%となるよう
に、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウ
ムの25重量%水溶液で希釈し、そのときの分散性を観
察し、以下の評価基準に基づいて評価を行なった。 〔評価基準〕 ◎:分散性が非常に優れる ○:分散性が優れる △:分散性がやや劣る ×:分散性が劣る
に、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウ
ムの25重量%水溶液で希釈し、そのときの分散性を観
察し、以下の評価基準に基づいて評価を行なった。 〔評価基準〕 ◎:分散性が非常に優れる ○:分散性が優れる △:分散性がやや劣る ×:分散性が劣る
【0057】(5)平均粒子径 得られたパール光沢組成物10mlを水で100mlで
希釈した後、(株)堀場製作所製レーザー回折式粒度分
布測定装置LA−700を用いて体積平均粒子径を測定
した。
希釈した後、(株)堀場製作所製レーザー回折式粒度分
布測定装置LA−700を用いて体積平均粒子径を測定
した。
【0058】(6)結晶の厚さ 得られたパール光沢組成物を水中に分散させ、濾過・乾
燥させた後、電子顕微鏡で結晶の厚さを測定した。この
厚さは、任意の結晶粒10個の平均値として求めた。
燥させた後、電子顕微鏡で結晶の厚さを測定した。この
厚さは、任意の結晶粒10個の平均値として求めた。
【0059】また、実施例1および比較例1〜2で得ら
れたパール光沢組成物の電子顕微鏡写真(倍率:600
0倍)をそれぞれ順に図1〜3に示す。
れたパール光沢組成物の電子顕微鏡写真(倍率:600
0倍)をそれぞれ順に図1〜3に示す。
【0060】
【表1】
【0061】表1に示された結果から、実施例1〜2で
得られたパール光沢組成物は、板状の薄い結晶を有し、
パール光沢剤が高濃度でありながら、低粘度を有するも
のであり、分散性が良好であり、しかもパール光沢を呈
するものであることがわかる。
得られたパール光沢組成物は、板状の薄い結晶を有し、
パール光沢剤が高濃度でありながら、低粘度を有するも
のであり、分散性が良好であり、しかもパール光沢を呈
するものであることがわかる。
【0062】また、図1〜3に示された結果から、実施
例1で得られたパール光沢組成物は、板状の薄い結晶を
有することがわかる。
例1で得られたパール光沢組成物は、板状の薄い結晶を
有することがわかる。
【0063】
【発明の効果】本発明のパール光沢組成物の製造法によ
れば、含有されている結晶の厚さが薄いことに起因し
て、優れたパール光沢を呈するパール光沢組成物が得ら
れることがわかる。したがって、前記パール光沢組成物
は、希釈された場合であっても、優れたパール光沢を呈
するという効果を奏する。
れば、含有されている結晶の厚さが薄いことに起因し
て、優れたパール光沢を呈するパール光沢組成物が得ら
れることがわかる。したがって、前記パール光沢組成物
は、希釈された場合であっても、優れたパール光沢を呈
するという効果を奏する。
【0064】また、本発明のパール光沢組成物は、パー
ル光沢剤が高濃度であるにもかかわらず、流動性に優
れ、結晶の分散性が良好であるので、例えば、シャンプ
ーなどの組成の自由度を向上させるため、その利用範囲
を広げるという効果を奏する。
ル光沢剤が高濃度であるにもかかわらず、流動性に優
れ、結晶の分散性が良好であるので、例えば、シャンプ
ーなどの組成の自由度を向上させるため、その利用範囲
を広げるという効果を奏する。
【図1】図1は、本発明の実施例1で得られたパール光
沢組成物の結晶構造を示す電子顕微鏡写真である。
沢組成物の結晶構造を示す電子顕微鏡写真である。
【図2】図2は、比較例1で得られたパール光沢組成物
の結晶構造を示す電子顕微鏡写真である。
の結晶構造を示す電子顕微鏡写真である。
【図3】図3は、比較例2で得られたパール光沢組成物
の結晶構造を示す電子顕微鏡写真である。
の結晶構造を示す電子顕微鏡写真である。
Claims (4)
- 【請求項1】 (A)脂肪酸グリコールエステル、
(B)脂肪酸モノアルキロールアミド、(C)両性活性
剤、および(D)水を含有してなり、(A)脂肪酸グリ
コールエステル100重量部に対して、(B)脂肪酸モ
ノアルキロールアミドの量が10〜25重量部、(C)
両性活性剤の量が5〜30重量部であり、(A)脂肪酸
グリコールエステルの含有量が20〜60重量%であ
り、平均粒子径が2〜20μmで、かつ厚さが0.3μ
m以下である(A)脂肪酸グリコールエステルの結晶を
有することを特徴とするパール光沢組成物。 - 【請求項2】 30℃における粘度が10000cP以
下である請求項1記載のパール光沢組成物。 - 【請求項3】 (A)脂肪酸グリコールエステル100
重量部に対して、(B)脂肪酸モノアルキロールアミド
10〜25重量部、および(C)両性活性剤5〜30重
量部が配合された配合組成物を(A)脂肪酸グリコール
エステルの融点以上の温度で(D)水を用いて乳化させ
たのち、(A)脂肪酸グリコールエステルの晶析温度以
下の温度に冷却することを特徴とする(A)脂肪酸グリ
コールエステルの含有量が20〜60重量%であり、平
均粒子径が2〜20μmで、かつ厚さが0.3μm以下
である(A)脂肪酸グリコールエステルの結晶を有する
パール光沢組成物の製造法。 - 【請求項4】 (A)脂肪酸グリコールエステルの晶析
温度以下に冷却したのち、さらに水を添加する請求項3
記載のパール光沢組成物の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8357266A JPH10182343A (ja) | 1996-12-25 | 1996-12-25 | パール光沢組成物およびその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8357266A JPH10182343A (ja) | 1996-12-25 | 1996-12-25 | パール光沢組成物およびその製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10182343A true JPH10182343A (ja) | 1998-07-07 |
Family
ID=18453242
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8357266A Pending JPH10182343A (ja) | 1996-12-25 | 1996-12-25 | パール光沢組成物およびその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10182343A (ja) |
Cited By (6)
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---|---|---|---|---|
JP2002348212A (ja) * | 2001-05-24 | 2002-12-04 | Kao Corp | 濃縮パール化剤組成物 |
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US8563494B2 (en) | 2007-09-04 | 2013-10-22 | Conopco, Inc. | Iridescent soap bars containing ethoxylated alcohols |
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JPH06182173A (ja) * | 1992-12-24 | 1994-07-05 | Kao Corp | 真珠様光沢剤分散液の製造方法 |
JPH08231985A (ja) * | 1994-11-11 | 1996-09-10 | Kao Corp | パール光沢組成物及びその製造方法 |
-
1996
- 1996-12-25 JP JP8357266A patent/JPH10182343A/ja active Pending
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