JPH10137476A - カーテンヒダ縫製装置 - Google Patents

カーテンヒダ縫製装置

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JPH10137476A
JPH10137476A JP31284796A JP31284796A JPH10137476A JP H10137476 A JPH10137476 A JP H10137476A JP 31284796 A JP31284796 A JP 31284796A JP 31284796 A JP31284796 A JP 31284796A JP H10137476 A JPH10137476 A JP H10137476A
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JP
Japan
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curtain
fold
hook
curtain fold
sewing
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Application number
JP31284796A
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English (en)
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Etsuzo Nomura
悦造 野村
Takashi Ida
敬 位田
Atsuo Kurahashi
厚雄 倉橋
Kenji Uchiyama
賢治 内山
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D10INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBLASSES OF SECTION D, RELATING TO TEXTILES
    • D10BINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBLASSES OF SECTION D, RELATING TO TEXTILES
    • D10B2503/00Domestic or personal
    • D10B2503/02Curtains

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  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フック部材付きのカーテンを製作する作業効
率を向上させる。 【解決手段】 カーテンヒダ形成機構25によって、カ
ーテン生地5が水平方向に寄せられヒダ山が形成され、
90度回転された後に、そのカーテンヒダ6の中央に、
フック部材160が水平な状態で自動的にフック供給機
構150によって挿入される。そして、前後用駆動モー
タの駆動により、カーテンヒダ形成機構25の全体が所
定量だけ後方に移動することで、上保持板はカーテンヒ
ダ6を残して後退する。次に、退避用エアシリンダの駆
動により支持ブロック93を介してカーテンヒダ形成機
構25が退避し、ヒダ部分が本縫いミシン2によって縫
合される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カーテンヒダ縫製
装置で形成したカーテンヒダを縫製機で順々に縫製する
カーテンヒダ縫製装置に関し、特にカーテンヒダが形成
される毎に、各カーテンヒダにフック部材を自動供給す
ることで、カーテンヒダにフック部材を縫合する縫製作
業を迅速化するようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、レースなどを含む各種のカーテン
生地の上端部分に適当間隔おきにカーテンヒダを順々に
形成し、形成したカーテンヒダを順次縫製用ミシンで縫
製するようにしたカーテンヒダ縫製装置が種々提案され
るとともに、実用に供されている。例えば、特公昭55
─20715号公報、特公平6─9638号公報、特開
平7─275544号公報、更に特公平7─79887
号公報などには、基本的に、水平状に又は鉛直状に設け
た3枚のヒダ山形成ヘラを所定間隔毎に相互に平行に設
けるととにも、これらヒダ山形成ヘラに対向する2枚の
ヒダ谷形成ヘラを移動可能に設け、これら3枚のヒダ山
形成ヘラを覆うようにカーテン生地のヒダ形成部をセッ
トした後、2枚のヒダ谷形成ヘラをヒダ山形成ヘラの間
に夫々押し込むことで、これら5枚のヘラによりカーテ
ン生地がジグザグ状に折り重ねられて3つのヒダ山から
なるカーテンヒダを形成するようにし、カーテンヒダを
形成する毎に縫製用ミシンに順次供給し、縫製用ミシン
でカーテンヒダに所定の縫目を形成するようにしたヒダ
取り装置やヒダ形成装置が提案されている。
【0003】更に、最近では、各カーテンヒダを形成す
る毎にフック部材をセットするようにし、フック部材を
装着したカーテンヒダを縫製するようにした、フック供
給装置やフック縫付け装置などが提案されている。例え
ば、特開平5─123474号公報には、所定間隔隔て
て平行な棒状の3つの内側ヒダ形成片にカーテン生地を
被せた後、平行な2枚の外側ヒダ形成板を各内側ヒダ形
成片の端に挿入させることで、3つのヒダ山からなるカ
ーテンヒダを形成しておき、中央のひだ山の内側にフッ
ク部材を差し込み、カーテンヒダとフック部材とを同時
に縫合するようにしたヒダ縫製方法が記載されている。
【0004】また、特開平7─213769号公報に
は、縫製ミシンに隣接させて設けた載置台上に、チャッ
ク装置と位置決め装置と押え装置とを設け、チャック装
置に取付けたチャックの挟持用爪の先端部にフック部材
を保持し、この挟持用爪を前進させてフック部材を縫製
位置に移動させるのと同時に、位置決め装置に取付けた
バーも前進させ、このバーに引っかけて2つ折りにした
カーテン生地をフック部材に対して上下から包み込むよ
うにセットし、ミシンでカーテン生地とフック部材とを
同時に縫合するようにしたフックの縫付け装置が提案さ
れている。
【0005】一方、特開平6─221032号公報に
は、複数のフック部材を上下方向に積み重ねて収納した
フックホルダの下側に位置するフック部材を突起部に係
脱可能に係合させた状態で、エアシリンダに連結したロ
ッドの先端部でフック部材のフックを所定位置に移動さ
せた後、別のエアシリンダで駆動されるピストンロッド
の先端部でフック部材を保持して前進してカーテンヒダ
内に挿入するようにしたフック供給装置が提案されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、特開
平5─123474号公報に記載のヒダ縫製方法におい
ては、カーテンヒダを形成した後にヒダ形成機構の運転
を一時的に停止し、手動操作でフック部材をヒダ山の内
側に差し込むので、フック部材を装着したカーテンヒダ
縫製のサイクルタイムが長期化して、作業能率が低下す
るという問題がある。そこで、複数のヒダ形成ヘラを用
いてカーテンヒダを形成する従来のカーテンヒダ形成装
置に、特開平6─221032号公報に記載のフック供
給装置を適用することが考えられるが、フック供給装置
から延びるピストンロッドの先端部で保持したフック部
材をカーテンヒダのヒダ山の内側に挿入する際に、ヒダ
谷形成ヘラが邪魔になり、フック部材を挿入することが
できないという問題がある。
【0007】更に、特開平7─213769号公報に記
載のフックの縫付け装置においては、ヒダ形成装置を備
えていないことから、2つ折りしたカーテン生地にフッ
ク部材を縫合した後、その2つ折りした袋状部分にカー
テンヒダを別工程で形成することになり、フック部材を
装着したカーテンヒダ縫製の作業能率が低下するという
問題がある。本発明の目的は、複数の布保持板を接近さ
せてカーテンヒダを形成するカーテンヒダ形成装置とフ
ック供給機構とを連動させて、カーテンヒダの形成とフ
ック部材の供給とを自動化してフック部材付きカーテン
ヒダの縫製作業を迅速化でき、生産性を向上し得るよう
なカーテンヒダ縫製装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1のカーテンヒダ
縫製装置は、カーテン生地の一端部分に適当間隔おきに
順々にカーテンヒダを形成するカーテンヒダ形成装置
と、カーテンヒダ形成装置から供給されるカーテンヒダ
を順々に縫製する縫製機とを備えたカーテンヒダ縫製装
置において、縫製機は、縫針を含む縫製機構と、被縫製
物を前後左右に送る送り板と、送り板上の被縫製物を押
える押え足と、移動可能に構成されカーテンヒダ形成装
置から送り板上に供給されたカーテンヒダに刺挿される
中継針とを備え、カーテンヒダ形成装置は、平行な複数
の布保持板を等間隔に離隔した離隔位置にしてカーテン
生地を挟持しその挟持状態を維持したまま複数の布保持
板を等間隔に接近した接近位置に切換えて、カーテン生
地にカーテンヒダを順々に形成するカーテンヒダ形成機
構を備え、各カーテンヒダに1個ずつ縫合される複数の
フック部材を収容しており、カーテンヒダ形成機構で形
成中又は形成後のカーテンヒダにフック部材を供給する
フック供給機構を設けたものである。
【0009】カーテンヒダ形成装置に設けられたカーテ
ンヒダ形成機構において、平行な複数の布保持板は、等
間隔に離隔した離隔位置に移動され、この位置でカーテ
ン生地を挟持する。そして、複数の布保持板はその挟持
状態を維持したまま等間隔に接近した接近位置に切換ら
れ、カーテン生地にカーテンヒダを順々に形成する。と
ころで、フック供給機構において、収容している複数の
フック部材のうちの1つが、カーテンヒダ形成機構で形
成中又は形成後のカーテンヒダに供給される。その後、
縫製機において、カーテンヒダ形成装置から送り板上に
フック部材付きカーテンヒダが供給されたときには、そ
のカーテンヒダとフック部材とに中継針が刺挿されて保
持する一方、押さえ足で押圧した状態で縫製機構を介し
て縫針によりカーテンヒダに所定の縫目が形成されるの
と同時にフック部材がカーテンヒダに縫合される。
【0010】請求項2のカーテンヒダ縫製装置は、請求
項1の発明において、前記カーテンヒダ形成機構の各布
保持板は、上下に対向し上下に開閉可能で閉位置のとき
カーテン生地を挟持可能な上保持板と下保持板とを有す
るものである。この場合には、各布保持板は、上下に対
向し上下に開閉可能な上保持板と下保持板とを有するの
で、これら上保持板と下保持板とが閉位置のときにカー
テン生地を押圧挟持してカーテンヒダを鉛直姿勢に確実
に形成でき、しかもカーテンヒダの形成中又は形成後に
おいて、下保持板に邪魔されることなく、隣接する1対
の下保持板の間から鉛直姿勢のカーテンヒダにフック部
材を容易に供給することができる。その他、請求項1と
同様の作用を奏する。
【0011】請求項3のカーテンヒダ縫製装置は、請求
項2の発明において、前記カーテンヒダ形成装置は、更
にカーテンヒダ形成機構を左右方向軸心回りに90度往
復回動可能な回動機構と、カーテンヒダ形成機構及び回
動機構を前後方向に移動させる前後移動機構と、カーテ
ンヒダ形成機構と回動機構と前後移動機構とを左右方向
に移動させる左右移動機構とを有するものである。この
場合、カーテンヒダ形成機構によるカーテンヒダの形成
後に、回動機構を介してカーテンヒダ形成機構を90度
回動させて起立状態にすることで、鉛直姿勢のカーテン
ヒダが水平姿勢に姿勢変換され、前後移動機構と左右移
動機構とにより、カーテンヒダ形成機構を前後方向や左
右方向に移動することができ、カーテンヒダを縫製機に
供給したり、カーテンヒダ形成機構をカーテンヒダの縫
製と干渉しないように元のヒダ形成位置に容易に移動復
帰させることができる。その他、請求項2と同様の作用
を奏する。
【0012】請求項4のカーテンヒダ縫製装置は、請求
項3の発明において、前記フック供給機構は、前後移動
機構と一体的に前後方向に移動するように構成されると
ともに、前記回動機構で水平姿勢に変換されたカーテン
ヒダにフック部材を水平状に供給するものである。この
場合には、フック供給機構は、前後移動機構を介してカ
ーテンヒダ形成機構と同調して一体的に前後方向に移動
可能なので、カーテンヒダ形成機構によるカーテンヒダ
の形成中又は形成後における、フック部材のカーテンヒ
ダへの供給が簡単化する。更に、水平姿勢に姿勢変換さ
れたカーテンヒダに水平状のフック部材を供給する為
に、水平状に収容されたフック部材を取り出すので、鉛
直状に取り出すときと比べて、フック部材の姿勢を安定
化することができる。その他、請求項3と同様の作用を
奏する。
【0013】請求項5のカーテンヒダ縫製装置は、請求
項4の発明において、前記フック供給機構は、フック部
材を保持する保持部が先端部に形成された供給ロッド
と、この供給ロッドを左右方向に駆動するアクチュエー
タとを有するとともに、カーテンヒダが縫製機の送り板
上に供給され中継針がカーテンヒダに刺挿されるまでフ
ック部材を保持するものである。この場合、フック部材
を保持部で保持した供給ロッドをアクチュエータにより
左右方向に駆動することで、そのフック部材をカーテン
ヒダの所定位置に容易に供給でき、しかもカーテンヒダ
に対するフック部材の所定位置関係を、中継針がカーテ
ンヒダに刺挿されるまで確実に保持することができる。
その他、請求項4と同様の作用を奏する。
【0014】請求項6のカーテンヒダ縫製装置は、請求
項5の発明において、前記カーテンヒダ形成機構の複数
の下保持板のうち隣接する1対の下保持板の相対向する
部位に、供給ロッドの保持部を案内する案内溝が形成さ
れたものである。この場合には、供給ロッドを駆動し
て、供給ロッドの保持部で保持したフック部材をカーテ
ンヒダに供給するときに、供給ロッドの保持部は、複数
の下保持板のうち隣接する1対の下保持板の相対向する
部位に形成された案内溝で案内されるので、フック部材
のカーテンヒダへの供給を簡単化且つ確実化することが
できる。その他、請求項5と同様の作用を奏する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。本実施形態は、カーテン生
地の上端部分に3つのヒダ山からなるカーテンヒダ6を
所定間隔おきに順々に形成するカーテンヒダ形成装置3
と、その形成されたカーテンヒダ6にフック部材160
を供給するフック供給機構150と、カーテンヒダ形成
装置3から供給されるフック部材付きカーテンヒダ6を
順々に縫製する本縫いミシン2(縫製機に相当する)と
からなるカーテンヒダ縫製装置1に本発明を適用した場
合のものである。先ず、本縫いミシン2について説明す
る。
【0016】図1〜図2、図8〜図9に示すように、移
動可能な支持テーブル10上に本縫いミシン2が設けら
れている。この本縫いミシン2は、図示外の回転釜や下
軸を設けたベッド部11と、このベッド部11から立設
された脚柱部12と、この脚柱部12から前方に延びる
アーム部13とから構成されている。アーム部13内に
は、図示外のミシンモータで駆動される上軸を介して、
縫針14を下端に取付けた針棒を上下動させる針棒上下
動機構や、天秤を上下動させる天秤上下動機構などが設
けられている。更に、アーム部13の頭部には、縫針1
4に近接させて、針支持体15(図3参照)に取付けら
れた複数の中継針16が上下動可能に支持され、この針
支持体15を所定のタイミングで上下駆動する針用エア
シリンダ17が下向きに固着されている。ここで、回転
釜を下軸を介して駆動する釜駆動機構や針棒上下動機構
や天秤上下動機構などで縫製機構が構成されている。
【0017】一方、ベッド部11には、カーテン生地5
に形成されたカーテンヒダ6を押圧する押え足18を、
押圧位置とそれよりも上側の退避位置とに切換え駆動す
る押え足駆動機構19が設けられている。更に、カーテ
ンヒダ6を縫製する為に、X方向(左右方向)に移動さ
せるX方向送り板20とY方向(前後方向)に移動させ
るY方向送り板(図示略)とが設けられ、これらX方向
送り板20とY方向送り板とは図示外の送り駆動機構に
より縫製データに基づいて夫々独立に駆動される。更
に、ベッド部11上には、図3、図8〜図9に示すよう
に、縫製完了したカーテンヒダ6をベッド部11の前端
へ押し出して排出する屈曲形成された排出板21が設け
られ、この排出板21を前方へ押し出し駆動する排出用
エアシリンダ22が設けられている。
【0018】次に、カーテン生地5の上端部分の所定間
隔おきの複数個所に順々にカーテンヒダ6を形成するカ
ーテンヒダ形成装置3について、図1〜図2、図4〜図
18に基づいて説明する。カーテンヒダ形成装置3は、
複数の布保持板55〜58を等間隔に接近させてカーテ
ン生地5にカーテンヒダ6を順々に鉛直姿勢に形成する
カーテンヒダ形成機構25と、このカーテンヒダ形成機
構25を水平状態から鉛直状態に起立回動させる回動機
構65と、これらカーテンヒダ形成機構25と回動機構
65とを前後方向に移動させる前後移動機構75と、こ
れらカーテンヒダ形成機構25と回動機構65と前後移
動機構75とを左右方向に移動させる左右移動機構90
とからなる3層構造に構成されている。
【0019】先ず、カーテンヒダ形成機構25について
説明すると、平面視略矩形状の基板26が前後方向向き
に水平に配設され、この基板26の前後両端部に夫々取
付けられた鉛直壁部26a,26bに亙って左右に1対
のガイド軸27が前後方向に平行且つ水平に配設され、
これらガイド軸27には、鉛直壁部26bを支持ブロッ
クとして、4つの支持ブロック26b,28〜30が、
支持ブロック26bを除いて夫々前後動可能に支持され
ている。各支持ブロック29〜30は、ガイド軸27に
外嵌する1対のブロック28a,29a,30aを連結
板28b,29b,30bで夫々一体的に連結したもの
である。そして、支持ブロック26b,28〜30の各
々は、4つのリンク板32〜35を順次連結させたリン
ク機構31を連結板28b,29b,30bに枢着させ
ることで、連動して前後に移動可能に構成されている。
【0020】即ち、支持ブロック26bに取付けたモー
タ取付け板36にリンク板32の後端部を枢着し、支持
ブロック28にリンク板33の中央部を枢着し、支持ブ
ロック29bにリンク板34の中央部を枢着し、更に支
持ブロック30にリンク板35の前端部を枢着してい
る。そして、モータ取付け板36に取付けられたヒダ形
成用駆動モータ37のモータ軸に固着された駆動プーリ
38と、基板26の前端部に取付けられた支持ブラケッ
ト39に回転可能に枢支された従動プーリ40とに亙っ
てタイミングベルト41が掛け渡され、そのタイミング
ベルト41は固定金具42により支持ブロック対30に
固定されている。
【0021】ヒダ形成用駆動モータ37が回転駆動され
ると、両プーリ38,40とタイミングベルト41とを
介して支持ブロック30が前方又は後方に移動するのと
同時に、リンク機構31を介して各支持ブロック28,
28も同時に同期して前方又は後方に移動する。ところ
で、前記支持ブロック26bには、左方向きで鉛直状の
基準上保持板45の基端部が取付けられ、支持ブロック
28には同様の上保持板46の基端部が取付けられ、支
持ブロック29には同様の上保持板47の基端部が取付
けられ、支持ブロック30には同様の上保持板48の基
端部が取付けられている。
【0022】即ち、リンク機構31を介してこれら支持
ブロック28〜30の各々が同時に同期して前方又は後
方に移動することにより、本縫いミシン2に最も近い基
準上保持板45の水平方向位置を固定した状態で、それ
以外の上保持板46〜48が等間隔に前方に移動しなが
ら離隔する一方、等間隔に後方に移動しながら接近す
る。ところで、図6に示すように、各支持ブロック26
b,28〜30には、取付け部材60を介して下向きの
開閉用エアシリンダ61が夫々固定されており、その開
閉用エアシリンダ61のピストンロッドの下端部には、
左方向きで鉛直の下保持板51〜53の基端部が夫々取
付けられるとともに、支持ブロック26bに下向きに取
付けた開閉用エアシリンダ61のピストンロッドの下端
部にも同様の基準下保持板50の基端部が取付けられて
いる。
【0023】このとき、各下保持板50〜53と各上保
持板45〜48とは上下に対向状に位置し、しかも各上
保持板45〜48の下端面と各下保持板50〜53の上
端面とが水平に合致してカーテン生地5を均等に挟持可
能になっており、各開閉用エアシリンダ61が進出駆動
されたときには、各下保持板50〜53を各上保持板4
5〜48に対して下方へ駆動、つまり開駆動され、この
ときにカーテン生地5がこれら上保持板45〜48と下
保持板50〜53の間にセットされ、各開閉用エアシリ
ンダ61が退入駆動されたときには、各下保持板50〜
53を各上保持板45〜48に対して上方へ駆動、つま
り閉駆動され、対向する各上保持板45〜48と各下保
持板50〜53とでカーテン生地5のヒダ形成部分を上
下方向から同時に挟持可能になっている。ここで、対向
する上保持板45〜48と下保持板50〜53とで布保
持板55〜58が構成されている。
【0024】そして、図7(a)に示すように、各布保
持板55〜58でカーテン生地5を押圧状態に維持した
状態のときに、ヒダ形成用駆動モータ37が所定回転方
向に駆動されたときには、前述したように、各支持ブロ
ック28〜30が同期して前方に移動することにより、
各布保持板56〜58が等間隔に前方に移動するとき
に、各布保持板55〜58の間に位置するカーテン生地
部分に、同じ高さを有する3つのヒダ山からなるカーテ
ンヒダ6が上向きの鉛直姿勢で形成されることになる。
ところで、図7(b)に示すように、最前側の開閉用エ
アシリンダ61だけを駆動させないで、最前側の下保持
板53だけを下げた状態にするだけで、2つのヒダ山か
らなるカーテンヒダ6Aを形成することができる。
【0025】ここで、カーテンヒダ6を形成したときの
各支持ブロック26b,28〜30の位置、つまり支持
ブロック30の原点位置を検出する原点位置センサ62
(図5参照)が基板26上に設けられている。ところ
で、図7(a)に示すように、各上保持板45〜48の
下端部分は、下端側程板厚が小さくなるテーパ状に形成
されているので、各上保持板45〜48の間に位置する
カーテン生地部分が上側に屈曲し易くなり、上向きのカ
ーテンヒダ形成を確実化することができる。
【0026】次に、カーテンヒダ形成機構25を水平状
態から90°回動させて起立させる回動機構65につい
て説明する。図1、図2、図10〜図13に示すよう
に、基板26の後端部に前後方向向きの支持部材66が
固着され、この支持部材66の前端部は、後述する水平
な支持板79の後端部に取付けた支持部材73に左右方
向向きの枢支ピン67を介して回動可能に枢支されると
ともに、支持部材66の後端部に下向きの回動レバー6
8の上端部が固着されている。更に、回動レバー68の
下端部には、後方向きに配設された回動用エアシリンダ
69のピストンロッドの先端部が連結金具70を介して
連結され、その回動用エアシリンダ69の後端部は、支
持板79の前端部に枢支ブラケット71を介して連結さ
れている。
【0027】即ち、カーテンヒダ形成機構25がカーテ
ンヒダ6を形成可能なように水平状態のときには、回動
用エアシリンダ69が進出駆動されている。そして、鉛
直姿勢で形成したカーテンヒダ6を水平姿勢に姿勢変換
するときには、回動用エアシリンダ69の退入駆動によ
り、ピストンロッドを介して回動レバー68の下端部が
前方に引っ張られることから、カーテンヒダ形成機構2
5は、これら回動レバー68と支持部材66とを介して
枢支ピン67を回動中心として回動することになり、図
11に示すように時計回り方向に90°回動して起立す
る一方、回動用エアシリンダ69が進出駆動されたとき
には、図10に示す元の水平なヒダ形成位置に回動復帰
する。ここで、支持板79に取付けたアブソーバ72に
より、カーテンヒダ形成機構25の回動復帰するときの
衝撃が吸収させるとともに、水平なヒダ形成位置に位置
決めするようになっている。
【0028】次に、カーテンヒダ形成機構25と回動機
構65とを前後方向に移動させる前後移動機構75につ
いて、図10〜図13に基づいて説明する。この前後移
動機構75は、カーテンヒダ形成機構25を、図11に
示すように、実線で示すヒダ形成位置から2点鎖線で示
す縫製位置に前進させて、中継針16へ受渡しした後、
元のヒダ形成位置に後退させるようになっている。ここ
で、後述するフック供給機構150は、この前後移動機
構75に設けられ、カーテンヒダ形成機構25と同調し
て前後方向に移動可能になっている。前後方向に長い矩
形状の前後移動用ベース板76の前後両端部に夫々取付
けられた鉛直壁部76a,76bに亙って上下に1対の
ガイド軸77が前後方向に平行且つ水平に配設され、こ
れらガイド軸77には支持ブロック78が前後動可能に
支持されている。この支持ブロック78は、ガイド軸7
7に外嵌する1対のブロック78aを連結板78bで夫
々一体的に連結したものである。
【0029】更に、その支持ブロック78の上端に水平
な支持板79が取付けられている。そして、前後移動用
ベース板76の後端部に取付けられた前後用駆動モータ
80のモータ軸に固着された駆動プーリ81と、前後移
動用ベース板76の前端部に取付けられた支持ブラケッ
ト82に回転可能に枢支された従動プーリとに亙ってタ
イミングベルト83が掛け渡され、そのタイミングベル
ト83は固定金具84により支持ブロック78に固定さ
れている。ここで、カーテンヒダ6を形成するときのカ
ーテンヒダ形成機構25の前後方向における原点位置を
検出する原点位置センサ85が、鉛直壁部76a,76
b亙って設けられた側板86に設けられている。
【0030】前後用駆動モータ80が回転駆動される
と、タイミングベルト83を介して支持ブロック78が
前方又は後方に移動するのと同時に、支持板79が前後
方向に移動するので、この支持板79上に設けられたカ
ーテンヒダ形成機構25が前後方向に移動される。次
に、カーテンヒダ形成機構25と回動機構65と前後移
動機構75とフック供給機構150とを左右方向に移動
させる左右移動機構90について、図9〜図16に基づ
いて説明する。
【0031】この左右移動機構90は、カーテンヒダ形
成機構25を、図13に実線で示すように、カーテンヒ
ダ6を形成した後に中継針16へ受渡ししてから、4つ
の布保持板55〜58を右方に退避移動させる為に2点
鎖線で示す退避位置に退避移動するとともに、カーテン
ヒダ6の縫製に同期させて左右方向に移動するようにな
っている。支持テーブル10上に設けられた矩形状の左
右移動用ベース板91の左右両端部に夫々取付けられた
鉛直壁部91a,91bに亙って前後に1対のガイド軸
92が左右方向に平行且つ水平に配設され、これらガイ
ド軸92には2つの支持ブロック93,94が左右動可
能に夫々支持されている。
【0032】この支持ブロック93は、ガイド軸92に
外嵌する1対のブロック93aを連結板93bで夫々一
体的に連結したものであり、支持ブロック93には前後
移動用ベース板76が載置固定されている。支持ブロッ
ク94は、ガイド軸92に外嵌する1対のブロック94
aを連結板94bで夫々一体的に連結したものである。
そして、左右移動用ベース板91の右端部に取付けられ
た左右用駆動モータ95のモータ軸に固着された駆動プ
ーリ96と、左右移動用ベース板91の左端部に取付け
られた支持ブラケット97に回転可能に枢支された従動
プーリ98とに亙ってタイミングベルト99が掛け渡さ
れ、そのタイミングベルト99は固定金具100により
支持ブロック94に固定されている。
【0033】ところで、図14〜図16に示すように、
前記支持ブロック94の連結板94bの左端部から下方
に延びる取付け板101に、左右方向向きに配設された
退避用エアシリンダ102のピストンロッドの先端部が
フローティングジョイント105を介して連結されると
ともに、その退避用エアシリンダ102の基端部は、支
持ブロック93の連結板93bに取付けた支持板103
の右端部に連結されている。ここで、カーテンヒダ6を
形成するときの支持ブロック94の左右方向における原
点位置を検出する原点位置センサ104が左右移動用ベ
ース板91に設けられている。これにより、左右用駆動
モータ95が回転駆動されると、両プーリ96,98と
タイミングベルト99とを介して支持ブロック94が左
方又は右方に移動されるとともに、退避用エアシリンダ
102を介して支持ブロック93も同時に左方又は右方
に移動されるので、カーテンヒダ形成機構25と前後移
動機構75とが同時に左右方向に移動される。
【0034】ここで、左右移動機構90をカーテンヒダ
6の縫製に同期させて左右方向へ移動させる左右移動制
御について簡単に説明すると、図1、図8、図10に示
すように、前記支持ブロック94に連結された連結ロッ
ド110が後方に延び、その連結ロッド110の先端部
に細長い遮光板111が上向きに取付けられている。一
方、前記X方向送り板20の右端部には1対の光学式X
方向検出センサ112が、その遮光板111で検出光が
遮光されるように左右に隣接させて設けられている。そ
して、カーテンヒダ6の縫製時にX方向送り板20が左
右方向に移動するときに、これら1対のX方向検出セン
サ112が常に遮光板111で遮光されるように左右用
駆動モータ95を正転駆動或いは逆転駆動することで、
カーテン生地5とカーテンヒダ形成装置3とを同期させ
て左右方向に移動可能になっている。
【0035】次に、支持ブロック94を介してカーテン
ヒダ形成機構25と同期して左右方向へ移動されるとと
もに、カーテンヒダ形成機構25に対して上下動及び前
後動可能な作業テーブル115について説明する。図8
〜図9、図12、図17〜図18に示すように、支持ブ
ロック94には、固定板116が水平に取付けられ、そ
の固定板116には左方へ延びる前後に1対の支持部材
117の基端部が固着され、その支持部材117の左端
部には、4つの支柱118が立設され、これら支柱11
8に下段板119が水平に取付けられ、この下段板11
9に作業テーブル115を上下動させるテーブル用エア
シリンダ120が上向きに固定され、このテーブル用エ
アシリンダ120のピストンロッドの先端には中段板1
21が水平に固定されている。ここで、作業テーブル1
15を水平状態で上下動可能なように、下段板119に
取付けた1対のガイドユニット122に、中段板121
から下向きに延びるガイドピン123が夫々上下動可能
に嵌入している。
【0036】更に、その中段板121には前後方向向き
の1対のレール部材126が取付けられ、作業テーブル
115の下面に取り付けられた上段板125に固着した
スライダー124がこれらレール部材126に前後移動
可能に係合している。そして、作業テーブル115を2
段階に前後動させる為に、中段板121に固着した支持
金具127により第1エアシリンダ129が支持され、
その第1エアシリンダ129のピストンロッド129a
の先端部に取付けた支持金具130で第2エアシリンダ
131が支持され、その第2エアシリンダ131のピス
トンロッド131aの先端部は上段板125に固定した
鉛直壁132に連結されている。
【0037】テーブル用エアシリンダ120が進出駆動
されたときには中段板121が上昇するので、スライダ
ー124及びレール部材126によるスライド機構と上
段板125とを介して作業テーブル115が所定の高さ
位置まで上昇するとともに、テーブル用エアシリンダ1
20の退入駆動により作業テーブル115が退避の為に
下降する。一方、第2エアシリンダ131が退入駆動さ
れたときには、作業テーブル115は図17に2点鎖線
115Aで示す位置まで前方に移動し、この状態で第1
エアシリンダ129が退入駆動されたときには、作業テ
ーブル115は2点鎖線115Bで示す位置まで前方に
更に移動する。
【0038】ところで、図4、図17に示すように、作
業テーブル115を切欠いて形成したヒダ形成部115
aには、供給されたカーテン生地5を下側から支持する
左右2本の支持パイプ133が、布保持板55〜58の
移動方向と同様の前後方向向きに配設され、その前端部
が夫々作業テーブル115に固定されている。これら支
持パイプ133は、下保持板50〜53の各々の上端部
に相互に対応するように形成された切欠き部54に嵌ま
り込むことで、ヒダ形成に支障を来さないようになって
いる。更に、これら支持パイプ133の上面には、微少
な複数のエア吹き出し穴133aが直線状に形成されて
おり、図7(a)に示すように、支持パイプ133内に
図示外の加圧供給源から供給された加圧エアがこれらエ
ア吹き出し穴133aから上向きに吹き出して、カーテ
ン生地5を下側から押し上げることで、カーテンヒダ6
を極力上側に形成し得るようになっている。
【0039】ここで、前述したように、カーテンヒダ形
成機構25を90°起立回動させるときには、カーテン
ヒダ6の形成位置に応じて第1・第2エアシリンダ12
9,131を選択的に又は組み合わせて駆動させて作業
テーブル115を前方へ2段階に移動させることで、回
動時に邪魔になる支持パイプ133を同時に前方へ確実
に退避移動でき、しかもその退避したときに、カーテン
ヒダ6に連なるカーテン生地5が下側に弛まないように
なっている。
【0040】次に、カーテンヒダ6の縫製に際してカー
テン生地5をクランプするクランプ機構135につい
て、図12、図17〜図18に基づいて説明する。前記
支持ブロック94の後端部上に、後述する上下両クラン
プ142,143を左右方向に移動させる左右用エアシ
リンダ136が左方向きに取付けられ、その左右用エア
シリンダ136のピストンロッドの先端部が、支持ブロ
ック94に左右方向スライド可能に支持されたスライド
板137に連結され、このスライド板137に連結され
た支持板138に、上下両クランプ142,143を、
上側のクランプ位置と下側の退避位置とに切換える上下
用エアシリンダ139が上方向きに取付けられている。
ここで、これら左右用エアシリンダ136と上下用エア
シリンダ139などで切換え手段が構成されている。
【0041】その上下用エアシリンダ139のピストン
ロッド139aの先端部に連結された連結板140の上
端部にクランプ用エアシリンダ141が上下向きに固定
されている。このクランプ用エアシリンダ141は複動
型であり、上側の上ピストンロッド141aと下側の下
ピストンロッド141bとを同時に進出駆動又は退入駆
動できるようになっている。そして、上ピストンロッド
141aに上クランプ142が固着され、下ピストンロ
ッド141bに下クランプ143が固着されている。ク
ランプ用エアシリンダ141が退入駆動されたときに
は、これら上下両クランプ142,143でカーテン生
地5をクランプする一方、進出駆動されたときには、そ
のクランプ作動が解除される。
【0042】一方、上下用エアシリンダ139が退入駆
動されたときには、上下両クランプ142,143が下
降した退避位置に移動するので、布保持板55〜58が
中継針16の方へ移動するときに邪魔になることがな
く、また左右用エアシリンダ136の退入駆動により、
スライド板137を介して上下両クランプ142,14
3を右方へ退避させることができる。次に、フック部材
160をカーテンヒダ6に供給するフック供給機構15
0について、図2、図12〜図13、図19〜図20に
基づいて説明する。
【0043】フック供給機構150は、前後移動機構7
5の支持ブロック78の上側に固定板151を介して取
付けられている。このフック供給機構150は、ベース
板152に設けられ、複数のフック部材160を水平状
に収容したフックホルダ153と、このフックホルダ1
53の下端からフック部材160を1個ずつ取出して形
成されたカーテンヒダ6まで搬送するフック移動機構1
55とから構成されている。フックホルダ153は、上
下に延びる矩形筒状であり、その内部に水平状の複数の
フック部材160を積層して収容している。そして、フ
ックホルダ153の下端部には、フック部材160を1
個ずつ取り出し可能な取り出し口153aが形成されて
いる。
【0044】次に、フック移動機構155について説明
すると、フックホルダ153の右側のベース板152に
は、フック部材160のフック部162の位置設定の為
のフック用エアシリンダ156と、フック部材160を
カーテンヒダ6の位置まで移動させる移動用エアシリン
ダ157(アクチュエータに相当する)とが夫々左方向
きに並設されている。フック用エアシリンダ156のピ
ストンロッド156aの先端部には、フック部162に
当接する当接部156bが形成され、また移動用エアシ
リンダ157のピストンロッドである供給ロッド157
aの先端部には、フック部材160を保持する上下1対
の保持部157bが形成されている。
【0045】ここで、合成樹脂製のフック部材160に
ついて簡単に説明すると、矩形状のフック本体部161
と、このフック本体部161に対して任意の位置に係止
可能なフック部162とで構成され、このフック部16
2の基端部に形成された摺動部162aは、フック本体
部161に形成されたフランジ161aに摺動可能に支
持されるとともに、摺動部162aから延びる係合片1
62bをフランジ161aに隣接させて形成されたラッ
ク161bの1つに係合することで、フック部162を
フック本体部161に対して所定方向に移動可能且つそ
の反対方向に係止可能になっている。更に、フック本体
部161の1個所には、ベース板152上に設けられた
弾性体からなる係合突起152aに係脱可能に係合する
係合穴161cが形成されている。
【0046】次に、フック供給機構150の作動につい
て説明すると、図20(a)に示すように、係合突起1
52aがフックホルダ153の下側に位置するフック部
材160の係合穴161cに係合しているときに、フッ
ク用エアシリンダ156の進出駆動により当接部156
bが所定距離だけ左方に突出することで、フック部16
2がフック本体部161に対する所定位置まで移動して
位置決めされる。次に、図20(b)に示すように、移
動用エアシリンダ157が進出駆動されて、フック部材
160は1対の保持部157bでフランジ161aの右
端部を保持された状態で、フックホルダ153から取り
出されて左方へ移動される。このときには、係合突起1
52aと係合穴161cとの係合は簡単に解除される。
ここで、水平状に収容されたフック部材160を取り出
すので、鉛直状に取り出すときと比べて、フック部材1
60の姿勢を安定化することができる。
【0047】ところで、前記複数の下保持板50〜53
のうち隣接する中央の2枚の下保持板51,52の相対
向する部位には、図21に示すように、供給ロッド15
7aの保持部157b及びフック部材160の進入を許
可し且つ案内する案内溝158が左右方向向きに夫々形
成されている。即ち、図21、図22に示すように、カ
ーテンヒダ形成機構25が起立状態に回動されたとき
に、保持部157bで保持された水平状のフック部材1
60は保持部157bとともに、水平状の2枚の下保持
板51,52の間に案内溝158で案内されながら右方
から進入し、水平姿勢に変換されたカーテンヒダ6の内
部に供給される。
【0048】次に、カーテンヒダ縫製装置1の作動につ
いて、図23〜図25に示す模式図に基づいて説明す
る。先ず、図23(a)に示すように、カーテン生地5
をセットするのに際して、開閉用エアシリンダ61とテ
ーブル用エアシリンダ120とが夫々駆動されて、下保
持板50〜53と作業テーブル115とが下降されると
ともに、ヒダ形成用駆動モータ37により、各布保持板
55〜58の前後方向の間隔がカーテンヒダ6のヒダの
高さとなるように等間隔に離隔している。このとき、カ
ーテンヒダ形成機構25は、前後用駆動モータ80と左
右用駆動モータ95の駆動より、前後方向と左右方向と
に原点位置であるヒダ形成位置に位置している。
【0049】この初期状態のときに、カーテン生地5の
上端部分の縫製開始側が作業テーブル115上に載置さ
れることで、カーテン生地5が布保持板55〜58に対
する所定位置にセットされる。このとき、カーテン生地
5は下保持板50〜53と支持パイプ133とで支持さ
れることで、下側に垂れることはない。そして、図示外
の縫製開始スイッチが操作されることにより、カーテン
ヒダ作成動作が実行される。即ち、図23(b)に示す
ように、両エアシリンダ61,120の駆動により、下
保持板50〜53と作業テーブル115とが上昇するこ
とで、カーテン生地5が布保持板55〜58で夫々同時
に押圧挟持され、このとき支持パイプ133のエア吹き
出し穴133aから吹き出した加圧エアがカーテン生地
5の下側から供給される。
【0050】次に、図23(c)に示すように、ヒダ形
成用駆動モータ37の駆動により、基準布保持板55の
水平方向位置を固定した状態で、それ以外の布保持板5
6〜58が等間隔に後方に移動しながら接近位置まで接
近することで、各布保持板55〜58により3つのヒダ
山からなる上向きのカーテンヒダ6が形成される。この
とき、各上保持板45〜48の下端部分はテーパ状に形
成されているので、各上保持板45〜48の間に位置す
るカーテン生地部分が上側に屈曲し易くなるとともに、
上向きの加圧エアを受けて、上向きのカーテンヒダ6が
確実に形成される。そして、第1・第2エアシリンダ1
29,131の1つ又は2つが駆動されて、支持パイプ
133が布保持板55〜58から前方に確実に離れるま
で、作業テーブル115が前方へ退避する。
【0051】次に、図24(a)に示すように、回動用
エアシリンダ69の駆動によりカーテンヒダ形成機構2
5が起立状態まで回動され、布保持板55〜58が水平
状態でベッド部11上に載置される。即ち、カーテンヒ
ダ6が水平姿勢に姿勢変換される。このとき、フック供
給機構150が駆動されて、前述したように、水平状の
フック部材160が保持部157bで保持されながら左
方に移動して、下保持板51,52の間の案内溝158
に右方から進入し、水平姿勢に変換されたカーテンヒダ
6の中央のヒダ山の内部に供給される。
【0052】その後、図24(b)に示すように、前後
用駆動モータ80の駆動によりカーテンヒダ形成機構2
5とフック供給機構150とが同期して前進するので、
2点鎖線で示すように布保持板55〜58に挟まれたカ
ーテンヒダ6がフック部材160とともに中継針16の
下側まで移動する。そして、針用エアシリンダ17の駆
動により中継針16が下降して、各上保持板45〜48
に形成した切欠きを通過して、カーテンヒダ6とフック
部材160のフック本体部161とを貫通する。そし
て、この状態のときに、フック供給機構150が再度駆
動されて、移動用エアシリンダ157の退入駆動によ
り、保持部157bがフックホルダ153内の所定位置
に復帰移動する。
【0053】その後、下保持板50〜53だけが、2点
鎖線で示すように夫々下降する。つまり、前方に移動す
る。次に、図24(c)に示すように、前後用駆動モー
タ80の駆動によりカーテンヒダ形成機構25全体が所
定量だけ後方に移動することで、上保持板45〜48は
カーテンヒダ6を残して後退する。次に、図25(a)
に示すように、退避用エアシリンダ102の駆動により
支持ブロック93を介してカーテンヒダ形成機構25が
図13に2点鎖線で示す右方の退避位置に移動するとき
に、布保持板55〜58が縫製位置から右方へ退避され
る。
【0054】更に、押え足18が下降してカーテンヒダ
6を押圧保持するのと同時に、クランプ機構135が、
上下用エアシリンダ139により使用位置に上昇し且つ
左右用エアシリンダ136により左方のクランプ可能な
位置に移動された後、クランプ用エアシリンダ141の
駆動により上下両クランプ142,143で縫製位置に
近いカーテン生地部分がクランプされ、中継針16が上
昇する。ここで、図示していないが、ベット部11の布
載置面11aには、所定高さを有する支持部材が設けら
れており、この支持部材でカーテンヒダ6から延びる下
側のカーテン生地5とフック部材160とが持ち上げた
状態で支持され、フック部材160が水平状態に保持さ
れている。
【0055】そして、この状態のときに、カーテンヒダ
6の縫製と同時に、フック部材160のカーテンヒダ6
への縫合が開始される。即ち、図26に示すように、こ
の縫製においては、縫針14が上下駆動されるととも
に、X方向送り板20とY方向送り板とが縫製データに
基づいて夫々送り駆動されることにより、先ずカーテン
ヒダ6の基端部をX方向へ縫製する直線縫目165が左
端から右方に形成され、このときにフック部材160が
カーテンヒダ6に縫合され、その後閂止め縫目166が
形成される。ここで、直線縫目165の形成時には、X
方向検出センサ112からの検出信号に基づいて左右用
駆動モータ95が駆動されて、カーテンヒダ形成機構2
5と作業テーブル115とは、カーテンヒダ6のX方向
移動に同期させて左右方向に移動される。
【0056】これにより、フック部材160付きのカー
テンヒダ6の縫製を行いながら、同時にカーテンヒダ形
成機構25により次のカーテンヒダ6の形成と、そのカ
ーテンヒダ6へのフック部材160の供給とを実行する
ことができ、カーテンヒダ形成のサイクルタイムを短縮
することができる。ここで、直線縫目165の次に閂止
め縫目166を形成するときには、カーテン生地5は前
方に、つまりカーテンヒダ形成機構25に向かう方向に
移動されることになるので、次のカーテンヒダ6の形成
動作に影響することはない。一方、縫製が開始される
と、カーテンヒダ形成機構25は前方のヒダ形成位置ま
で復帰移動してから、水平状態に回動復帰され、更に布
保持板55〜58は次のカーテンヒダ6を形成する為に
等間隔に離隔される。このときには、作業テーブル11
5もヒダ形成位置に復帰移動している。
【0057】次に、図25(b)に示すように、カーテ
ンヒダ形成機構25については前述した図23(a)の
状態のときから、図23(b)〜図23(c)、図24
(a)〜図24(a)を経て、形成されたカーテンヒダ
6は鉛直姿勢から水平姿勢に姿勢変換される。但し、前
記上下両クランプ142,143によるクランプ状態
は、次のヒダ形成に際してカーテン生地5が布保持板5
5〜58により押圧挟持されたとき(図23(b)参
照)に解放され、クランプ機構135は下側の退避位置
に移動する。そして、略この状態になったときには、カ
ーテンヒダ6の縫製が終了しているので、押え足18が
上昇する。
【0058】次に、図25(c)に示すように、排出用
エアシリンダ22が駆動されて排出板21が前方に移動
することで、カーテンヒダ6がベッド部11の前端より
下方に排出される。その後、前述したように図24
(a)〜図24(c)と、図25(a)〜図25(c)
とが繰り返して実行され、図27に示すように、カーテ
ン生地5の上端部分に、フック部材160を縫合した複
数のカーテンヒダ6が所定間隔おきに順々に形成され
る。
【0059】以上説明したように、カーテン生地5の一
端部分に適当間隔おきに順々にカーテンヒダ6を形成す
るカーテンヒダ形成装置3と、カーテンヒダ形成装置3
から供給されるカーテンヒダを順々に縫製する本縫いミ
シン2とを備えたカーテンヒダ縫製装置1において、本
縫いミシン2は縫針14を含む縫製機構と、X方向送り
板20及びY方向送り板と、押え足18と、カーテンヒ
ダ形成装置3から供給されたカーテンヒダ6に刺挿され
る中継針16とを備え、カーテンヒダ形成装置3は、平
行な複数の布保持板55〜58を等間隔に離隔した離隔
位置にしてカーテン生地5を挟持し、その挟持状態を維
持したまま複数の布保持板55〜58を等間隔に接近し
た接近位置に切換えて、カーテン生地5にカーテンヒダ
6を順々に形成するカーテンヒダ形成機構25を備え、
各カーテンヒダに1個ずつ縫合される複数のフック部材
160を収容しており、カーテンヒダ形成機構25で形
成中又は形成後のカーテンヒダ6にフック部材160を
供給するフック供給機構150を設け、カーテンヒダ形
成機構25において、これら布保持板55〜58により
カーテン生地5にカーテンヒダ6が順々に形成されると
きに、各カーテンヒダ6毎にフック部材160が供給さ
れて、本縫いミシン2によりフック部材付きカーテンヒ
ダが縫製されるので、カーテンヒダ6の形成とフック部
材160の供給とを自動化してフック部材付きカーテン
ヒダの縫製作業を迅速化でき、生産性を向上することが
できる。
【0060】また、カーテンヒダ形成機構25の各布保
持板55〜58は、上下に対向し上下に開閉可能で閉位
置のときカーテン生地5を挟持可能な上保持板45〜4
8と下保持板50〜53とを有するので、これら上保持
板45〜48と下保持板50〜53とが閉位置のときに
カーテン生地5を押圧挟持してカーテンヒダ6を鉛直姿
勢に確実に形成でき、しかもカーテンヒダ6の形成中又
は形成後において、下保持板50〜53に邪魔されるこ
となく、1対の下保持板51,52の間から鉛直姿勢の
カーテンヒダ6にフック部材160を容易に供給するこ
とができる。
【0061】また、カーテンヒダ形成装置3は、更にカ
ーテンヒダ形成機構25を起立状態に90°回動させる
回動機構65と、カーテンヒダ形成機構25及び回動機
構65を前後方向に移動させる前後移動機構75と、カ
ーテンヒダ形成機構25と回動機構65と前後移動機構
75とを左右方向に移動させる左右移動機構90とを有
するので、カーテンヒダ形成機構25によるカーテンヒ
ダ6の形成後に、回動機構65を介してカーテンヒダ形
成機構25を90度回動させて起立状態にすることで、
鉛直姿勢のカーテンヒダ6が水平姿勢に姿勢変換され、
前後移動機構75と左右移動機構90とにより、カーテ
ンヒダ形成機構25を前後方向や左右方向に移動するこ
とができ、カーテンヒダ6を本縫いミシン2に供給した
り、カーテンヒダ形成機構25をカーテンヒダ6の縫製
と干渉しないように元のヒダ形成位置に容易に移動復帰
させることができる。
【0062】また、フック供給機構150は、前後移動
機構75と一体的に前後方向に移動するように構成され
るとともに、回動機構65で水平姿勢に変換されたカー
テンヒダ6にフック部材160を水平状に供給するの
で、前後移動機構75を介してフック供給機構150を
カーテンヒダ形成機構25に同調させて一体的に前後方
向に移動でき、カーテンヒダ形成機構25によるカーテ
ンヒダ6の形成中又は形成後における、フック部材16
0のカーテンヒダ6への供給が簡単化する。更に、水平
姿勢に姿勢変換されたカーテンヒダ6に水平状のフック
部材を供給する為に、水平状に収容されたフック部材1
60を取り出すので、鉛直状に取り出すときと比べて、
フック部材160の姿勢を安定化することができる。
【0063】また、フック供給機構150は、フック部
材160を保持する保持部157bが先端部に形成され
た供給ロッド157aと、この供給ロッド157aを左
右方向に駆動する移動用エアシリンダ157とを有する
とともに、カーテンヒダ6が本縫いミシン2の送り板上
に供給され中継針16がカーテンヒダ6に刺挿されるま
でフック部材160を保持するので、フック部材160
を保持部157bで保持した供給ロッド157aを移動
用エアシリンダ157により左右方向に駆動すること
で、そのフック部材160をカーテンヒダ6の所定位置
に容易に供給でき、しかもカーテンヒダ6に対するフッ
ク部材160の所定位置関係を、中継針16がカーテン
ヒダ6に刺挿されるまで確実に保持することができる。
【0064】更に、カーテンヒダ形成機構25の複数の
下保持板50〜53のうち、隣接する1対の下保持板5
1,52の相対向する部位に、供給ロッド157aの保
持部157bを案内する左右方向向きの案内溝158が
夫々形成されたので、供給ロッド157aの保持部15
7bで保持したフック部材160をカーテンヒダ6に供
給するときに、供給ロッド157aの保持部157bは
案内溝158で案内されるので、フック部材160のカ
ーテンヒダ6への供給を簡単化且つ確実化することがで
きる。
【0065】ところで、図28に示すように、カーテン
ヒダ形成機構25Aで鉛直向きのカーテンヒダ6の形成
中にフック部材160を供給するように構成してもよ
い。即ち、下保持板51Aを取付けた支持ブロック28
Aのうちのブロック28aの下側に、供給用エアシリン
ダ170の基端部を回動可能に支持し、そのピストンロ
ッドの先端部に保持部170aを設け、カーテンヒダ形
成機構25Aによりカーテンヒダ6を形成するまでに、
フック供給機構150Aに収容された鉛直向きのフック
部材160を保持部170aに装着して取り出すととも
に、供給用エアシリンダ170を下側から180度回動
させておき、カーテンヒダ形成機構25Aによりカーテ
ンヒダ6の形成が開始されたときに、供給用エアシリン
ダ170を進出駆動して保持部170aに保持したフッ
ク部材160をカーテンヒダ6に供給するようにしても
よい。
【0066】この場合には、カーテンヒダ6の形成中
に、或いは形成後にカーテンヒダ形成機構25Aを起立
状態に回動させながらフック部材160をカーテンヒダ
6に供給できることから、フック部材160をカーテン
ヒダ6へ供給する為に、カーテンヒダ形成機構25の動
作を停止させたり、縫製開始時期を遅らせることがな
く、カーテンヒダ縫製におけるサイクルタイムの短縮化
を図ることができる。
【0067】ここで、前記実施形態の変更態様として、
1対の下保持板51,52に形成した案内溝158にフ
ック部材160を保持した保持部157bを進入させる
ときに、別途設けたアクチュエータでこれら2枚の下保
持板51,52に隙間を設けるように構成してもよい。
また、複数の平行な布保持板を水平状に設け、鉛直状に
供給したカーテン生地にこれら布保持板により水平姿勢
のカーテンヒダを形成するカーテンヒダ形成装置など、
各種のカーテンヒダ形成装置と各種の縫製機とからなる
種々のカーテンヒダ縫製装置に本発明を適用するように
してもよい。
【0068】
【発明の効果】請求項1のカーテンヒダ縫製装置によれ
ば、カーテン生地の一端部分に適当間隔おきに順々にカ
ーテンヒダを形成するカーテンヒダ形成装置と、カーテ
ンヒダ形成装置から供給されるカーテンヒダを順々に縫
製する縫製機とを備えたカーテンヒダ縫製装置におい
て、縫製機は縫製機構と送り板と押え足とカーテンヒダ
形成装置から供給されたカーテンヒダに刺挿される中継
針とを備え、カーテンヒダ形成装置は、平行な複数の布
保持板を等間隔に離隔した離隔位置にしてカーテン生地
を挟持しその挟持状態を維持したまま複数の布保持板を
等間隔に接近した接近位置に切換えて、カーテン生地に
カーテンヒダを順々に形成するカーテンヒダ形成機構を
備え、各カーテンヒダに1個ずつ縫合される複数のフッ
ク部材を収容しており、カーテンヒダ形成機構で形成中
又は形成後のカーテンヒダにフック部材を供給するフッ
ク供給機構を設け、カーテンヒダ形成機構において、平
行な複数の布保持板によりカーテン生地にカーテンヒダ
が順々に形成されるときに、各カーテンヒダ毎にフック
部材が供給されて、縫製機によりフック部材付きカーテ
ンヒダが縫製されるので、カーテンヒダの形成とフック
部材の供給とを自動化してフック部材付きカーテンヒダ
の縫製作業を迅速化でき、生産性を向上することができ
る。
【0069】請求項2のカーテンヒダ縫製装置によれ
ば、請求項1と同様の効果を奏するが、前記カーテンヒ
ダ形成機構の各布保持板は、上下に対向し上下に開閉可
能で閉位置のときカーテン生地を挟持可能な上保持板と
下保持板とを有するので、これら上保持板と下保持板と
が閉位置のときにカーテン生地を押圧挟持してカーテン
ヒダを鉛直姿勢に確実に形成でき、しかもカーテンヒダ
の形成中又は形成後において、下保持板に邪魔されるこ
となく、隣接する1対の下保持板の間から鉛直姿勢のカ
ーテンヒダにフック部材を容易に供給することができ
る。
【0070】請求項3のカーテンヒダ縫製装置によれ
ば、請求項2と同様の効果を奏するが、前記カーテンヒ
ダ形成装置は、更にカーテンヒダ形成機構を左右方向軸
心回りに90度往復回動可能な回動機構と、カーテンヒ
ダ形成機構及び回動機構を前後方向に移動させる前後移
動機構と、カーテンヒダ形成機構と回動機構と前後移動
機構とを左右方向に移動させる左右移動機構とを有する
ので、カーテンヒダ形成機構によるカーテンヒダの形成
後に、回動機構を介してカーテンヒダ形成機構を90度
回動させて起立状態にすることで、鉛直姿勢のカーテン
ヒダが水平姿勢に姿勢変換され、前後移動機構と左右移
動機構とにより、カーテンヒダ形成機構を前後方向や左
右方向に移動することができ、カーテンヒダを縫製機に
供給したり、カーテンヒダ形成機構をカーテンヒダの縫
製と干渉しないように元のヒダ形成位置に容易に移動復
帰させることができる。
【0071】請求項4のカーテンヒダ縫製装置によれ
ば、請求項3と同様の効果を奏するが、前記フック供給
機構は、前後移動機構と一体的に前後方向に移動するよ
うに構成されるとともに、前記回動機構で水平姿勢に変
換されたカーテンヒダにフック部材を水平状に供給する
ので、前後移動機構を介してフック供給機構をカーテン
ヒダ形成機構に同調させて一体的に前後方向に移動で
き、カーテンヒダ形成機構によるカーテンヒダの形成中
又は形成後における、フック部材のカーテンヒダへの供
給が簡単化する。更に、水平姿勢に姿勢変換されたカー
テンヒダに水平状のフック部材を供給する為に、水平状
に収容されたフック部材を取り出すので、鉛直状に取り
出すときと比べて、フック部材の姿勢を安定化すること
ができる。
【0072】請求項5のカーテンヒダ縫製装置によれ
ば、請求項4と同様の効果を奏するが、前記フック供給
機構は、フック部材を保持する保持部が先端部に形成さ
れた供給ロッドと、この供給ロッドを左右方向に駆動す
るアクチュエータとを有するとともに、カーテンヒダが
縫製機の送り板上に供給され中継針がカーテンヒダに刺
挿されるまでフック部材を保持するので、フック部材を
保持部で保持した供給ロッドをアクチュエータにより左
右方向に駆動することで、そのフック部材をカーテンヒ
ダの所定位置に容易に供給でき、しかもカーテンヒダに
対するフック部材の所定位置関係を、中継針がカーテン
ヒダに刺挿されるまで確実に保持することができる。
【0073】請求項6のカーテンヒダ縫製装置によれ
ば、請求項5と同様の効果を奏するが、前記カーテンヒ
ダ形成機構の複数の下保持板のうち隣接する1対の下保
持板の相対向する部位に、供給ロッドの保持部を案内す
る案内溝が形成されたので、供給ロッドの保持部で保持
したフック部材をカーテンヒダに供給するときに、供給
ロッドの保持部は案内溝で案内されるので、フック部材
のカーテンヒダへの供給を簡単化且つ確実化することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るカーテンヒダ縫製装置
の側面図である。
【図2】カーテンヒダ形成装置の正面図である。
【図3】本縫いミシンの拡大側面図である。
【図4】カーテンヒダ形成機構の斜視図である。
【図5】カーテンヒダ形成機構の平面図である。
【図6】カーテンヒダ形成機構の側面図である。
【図7】(a)は複数の布保持板で3つ山のカーテンヒ
ダを形成する説明図であり、(b)は2つ山のカーテン
ヒダを形成する説明図である。
【図8】カーテンヒダ形成装置の平面図である。
【図9】内部機構を示す図8相当図である。
【図10】カーテンヒダ形成装置の拡大側面図である。
【図11】カーテンヒダ形成機構を起立回動させたとき
の図10相当図である。
【図12】内部機構を示すカーテンヒダ形成装置の拡大
正面図である。
【図13】内部機構を概略的に示す図12相当図であ
る。
【図14】左右移動機構の拡大平面図である。
【図15】図14のD─D線縦断断面図である。
【図16】図14のE─E線縦断断面図である。
【図17】作業テーブルの拡大平面図である。
【図18】作業テーブル及びクランプ機構の側面図であ
る。
【図19】フック供給機構の斜視図である。
【図20】フック供給機構の要部横断平面図であり、
(a)はフック部材を取り出すときであり、(b)はフ
ック部材を移動中のときである。
【図21】フック部材をカーテンヒダに供給したときの
布保持板の縦断側面図である。
【図22】フック部材をカーテンヒダに供給するときの
布保持板の平面図である。
【図23】カーテンヒダ形成の作動説明図であり、
(a)は初期状態、(b)はカーテン生地の押圧挟持状
態、(c)はカーテンヒダ形成状態である。
【図24】カーテンヒダ形成の続きの作動説明図であ
り、(a)は姿勢変換状態、(b)は下保持板の退避状
態、(c)は上下両保持板の退避状態である。
【図25】カーテンヒダ形成の続きの作動説明図であ
り、(a)はヒダ縫製状態と次のヒダ形成状態、(b)
は縫製完了状態と次のヒダ形成完了状態、(c)は縫製
したカーテンヒダの排出状態である。
【図26】カーテンヒダ縫製の説明図である。
【図27】複数のカーテンヒダが縫製されたカーテン生
地の斜視図である。
【図28】変更形態に係るカーテンヒダ形成機構の概略
正面図である。
【符号の説明】
1 カーテンヒダ縫製装置 2 本縫いミシン 3 カーテンヒダ形成装置 5 カーテン生地 6 カーテンヒダ 16 中継針 18 押え足 20 X方向送り板 25 カーテンヒダ形成機構 37 ヒダ形成用駆動モータ 41 タイミングベルト 55〜58 布保持板 65 回動機構 67 枢支ピン 75 前後移動機構 80 前後用駆動モータ 83 タイミングベルト 90 左右移動機構 95 左右用駆動モータ 99 タイミングベルト 150 フック供給機構 155 フック移動機構 157 移動用エアシリンダ 157a 供給ロッド 157b 保持部 160 フック部材 153 フックホルダ 158 案内溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内山 賢治 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザー 工業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カーテン生地の一端部分に適当間隔おき
    に順々にカーテンヒダを形成するカーテンヒダ形成装置
    と、カーテンヒダ形成装置から供給されるカーテンヒダ
    を順々に縫製する縫製機とを備えたカーテンヒダ縫製装
    置において、 前記縫製機は、縫針を含む縫製機構と、被縫製物を前後
    左右に送る送り板と、送り板上の被縫製物を押える押え
    足と、移動可能に構成されカーテンヒダ形成装置から送
    り板上に供給されたカーテンヒダに刺挿される中継針と
    を備え、 前記カーテンヒダ形成装置は、平行な複数の布保持板を
    等間隔に離隔した離隔位置にしてカーテン生地を挟持し
    その挟持状態を維持したまま複数の布保持板を等間隔に
    接近した接近位置に切換えて、カーテン生地にカーテン
    ヒダを順々に形成するカーテンヒダ形成機構を備え、 各カーテンヒダに1個ずつ縫合される複数のフック部材
    を収容しており、カーテンヒダ形成機構で形成中又は形
    成後のカーテンヒダにフック部材を供給するフック供給
    機構を設けたことを特徴とするカーテンヒダ縫製装置。
  2. 【請求項2】 前記カーテンヒダ形成機構の各布保持板
    は、上下に対向し上下に開閉可能で閉位置のときカーテ
    ン生地を挟持可能な上保持板と下保持板とを有すること
    を特徴とする請求項1に記載のカーテンヒダ縫製装置。
  3. 【請求項3】 前記カーテンヒダ形成装置は、更にカー
    テンヒダ形成機構を左右方向軸心回りに90度往復回動
    可能な回動機構と、カーテンヒダ形成機構及び回動機構
    を前後方向に移動させる前後移動機構と、カーテンヒダ
    形成機構と回動機構と前後移動機構とを左右方向に移動
    させる左右移動機構とを有することを特徴とする請求項
    2に記載のカーテンヒダ縫製装置。
  4. 【請求項4】 前記フック供給機構は、前後移動機構と
    一体的に前後方向に移動するように構成されるととも
    に、前記回動機構で水平姿勢に変換されたカーテンヒダ
    にフック部材を水平状に供給することを特徴とする請求
    項3に記載のカーテンヒダ形成装置。
  5. 【請求項5】 前記フック供給機構は、フック部材を保
    持する保持部が先端部に形成された供給ロッドと、この
    供給ロッドを左右方向に駆動するアクチュエータとを有
    するとともに、カーテンヒダが縫製機の送り板上に供給
    され中継針がカーテンヒダに刺挿されるまでフック部材
    を保持することを特徴とする請求項4に記載のカーテン
    ヒダ縫製装置。
  6. 【請求項6】 前記カーテンヒダ形成機構の複数の下保
    持板のうち隣接する1対の下保持板の相対向する部位
    に、供給ロッドの保持部を案内する案内溝が形成された
    ことを特徴とする請求項5に記載のカーテンヒダ縫製装
    置。
JP31284796A 1996-11-08 1996-11-08 カーテンヒダ縫製装置 Pending JPH10137476A (ja)

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