JPH06134153A - 地衿八刺し自動縫製機 - Google Patents

地衿八刺し自動縫製機

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Publication number
JPH06134153A
JPH06134153A JP31396392A JP31396392A JPH06134153A JP H06134153 A JPH06134153 A JP H06134153A JP 31396392 A JP31396392 A JP 31396392A JP 31396392 A JP31396392 A JP 31396392A JP H06134153 A JPH06134153 A JP H06134153A
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JP
Japan
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sewing
sewing machine
guide
movable table
moving
Prior art date
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Pending
Application number
JP31396392A
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English (en)
Inventor
Masanobu Takeda
昌宣 竹田
Toshihiko Kojima
俊彦 小島
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Yamato Sewing Machine Mfg Co Ltd
Original Assignee
Yamato Sewing Machine Mfg Co Ltd
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Publication date
Application filed by Yamato Sewing Machine Mfg Co Ltd filed Critical Yamato Sewing Machine Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 背広などの衿ぐりに合わせて曲線状に形成さ
れる地衿に対する曲線状の縫い目を、全自動的に能率的
に形成することができるとともに、縫製品の品質を著し
く向上することができるようにする。 【構成】 掬い縫いミシン9の縫製動作にともなって縫
製方向に移動する可動テーブル7上に、地衿13をクラ
ンプする一対のクランプ装置56,69を設けるととも
に、上記可動テーブル7と一体に縫製方向に移動し、か
つ、それに対して直交する方向にも移動して、地衿13
に衿ぐりに対応する曲線状の縫い目を形成する縫製案内
手段27を設けて構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、背広などの洋服上衣
における身頃の衿ぐりに合わせて作られる地衿部分を八
刺し縫いする際に使用される地衿八刺し自動縫製機に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図12は、背広の説明図であり、同図に
おいて、13が地衿であり、この地衿13の縫製は、図
13で示すように、衿芯1の裏側に、裏衿地2を重ね合
わせて縫着するのであるが、この場合、地衿13を背広
の衿ぐりに合わせて曲線状に形成させるために、各縫い
目3は、それぞれ曲線状に形成する必要がある。
【0003】このような地衿の作成にあたって、従来で
は、衿芯1および裏衿地2ともに予め所定の形状に裁断
した後、重ね合わせて曲線状に縫製する方法と、衿芯1
および裏衿地2を重ね合わせて縫製した後に、プレス機
などを用いて所定の形状に打ち抜く方法とが知られてい
るが、いずれの作成方法の場合も、曲線状の縫い目3を
形成するための縫製自体は人手作業によって行われてい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の地
衿の縫製方法による場合は、人手作業であるために、高
級品には適しているものの、作業能率が上がらず、それ
だけ生産性が悪くてコスト高になるばかりでなく、曲線
状の縫い目の形成が直線状の縫い目に比較して、非常に
難しくて作業者にかなりの熟練が要求され、熟練度によ
って縫製品の品質にばらつきを生じ、歩留りの悪いもの
であった。
【0005】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、作業能率の向上が図れるばかり
でなく、作業者に熟練度を要求せず、均一かつ安定した
品質の地衿の八刺し縫いを実現することができる地衿八
刺し自動縫製機を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の請求項1に係る地衿八刺し自動縫製機
は、掬い縫いミシンと、このミシンの縫製動作にともな
って縫製方向に移動する可動テーブルと、この可動テー
ブル上にセットされた地衿をクランプする一対のクラン
プ装置と、上記可動テーブルと一体に縫製方向に移動す
るとともに、上記クランプ装置とともに上記の縫製方向
に対して直交する方向にも移動して、地衿に衿ぐりに対
応する曲線状の縫い目を形成する縫製案内手段と、上記
可動テーブル、一対のクランプ装置および縫製案内手段
の作動を制御する制御手段とを備えているものである。
【0007】また、請求項2に係る地衿八刺し自動縫製
機は、掬い縫いミシンと、このミシンの縫製動作にとも
なって縫製方向に移動する可動テーブルと、この可動テ
ーブル上にセットされた地衿をクランプする一対のクラ
ンプ装置と、衿ぐりに対応する複数の曲線状の案内経路
を有し上記可動テーブルと一体に縫製方向に移動する縫
製案内手段と、上記テーブル及び案内手段を駆動移動さ
せるための駆動手段と、上記一対のクランプ装置及び案
内手段を上記可動テーブルの移動方向と直交する方向へ
移動させるための駆動手段と、上記案内手段に設けられ
た案内経路に対して進退可能な案内ピンと、この案内ピ
ンを上記案内手段の複数の案内経路の隣接間にわたって
移行させるためのピン移行駆動手段とを備えたものであ
る。
【0008】上記請求項1または請求項2の地衿八刺し
自動縫製機において、上記一対のクランプ装置の少なく
とも一方を、縫製中のミシン針の進退動作に同調して、
縫製方向に進退移動させるための駆動手段を備えた構成
とすることが好ましい。
【0009】さらに、上記請求項1または請求項2の地
衿八刺し自動縫製機において、ミシンの作動に連動して
昇降運動を行い、その上昇時に地衿部を突き上げる突き
上げ板を備え、この突き上げ板の両側には庇部が設けら
れている構成を採用することが好ましい。
【0010】
【作用】請求項1の発明によれば、可動テーブル上にセ
ットした地衿を一対のクランプ装置によってクランプし
た後、ミシンを作動させることにより、そのミシンの作
動にともなって、可動テーブルと縫製案内手段が縫製方
向およびその縫製方向に対して直交する方向に移動しな
がら、縫製案内手段による曲線案内作用を介して地衿部
に曲線状の縫い目が形成されて、所定の八刺し縫いが全
自動的に行なわれることになる。
【0011】また、請求項2の発明によれば、可動テー
ブル上にセットした地衿を一対のクランプ装置によって
クランプした後、ミシンを作動させることにより、その
ミシンの作動にともなって、可動テーブルと縫製案内手
段が縫製方向およびその縫製方向に対して直交する方向
に移動しながら、縫製案内手段における案内経路に対し
て案内ピンが進退動作するとともに、隣接する案内経路
間にわたって順次移行駆動され、これによって、地衿が
縫針に対し曲線状に往復案内されて該地衿部に曲線状の
複数条の縫い目が形成され、所定の八刺し縫いが全自動
的に行なわれることになる。
【0012】さらに、上述のような八刺し縫いにおい
て、一方のクランプ装置をミシンの縫製動作に同調させ
て進退移動させる場合は、ミシンの縫針が地衿部を掬う
ときにその地衿に抵抗がかからないように緩めて、地衿
のねじれ等の変形を防止することができる。さらにま
た、掬い縫いミシンに一般に使用されている突き上げ板
の上部の両側に庇部を設ける場合は、地衿部を庇部に支
持させるようにすることで縫針が左方から右方へ進む際
の地衿部の掬い取りを一層確実なものとできる。
【0013】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面に基づいて
説明する。図1は、この発明の一実施例による地衿八刺
し自動縫製機における要部の斜視図、図2は全体正面
図、図3は要部の拡大平面図である。
【0014】図1において、4は基台であって、この基
台4上には、矢印Aで示す作業者位置側からみて順に、
ヒンジ5を介して折畳・展開自在に連結された布置台6
a,6b、可動テーブル7、縫製台8および掬い縫いミ
シン9が設置されている。上記可動テーブル7は、縫製
作業中に後述の移動手段17によって矢印B−B1方向
に駆動移動自在に構成されており、この可動テーブル7
上の縫製台8側の一側端部には当て定規82が設けられ
ており、同図の仮想線で示す地衿13はその側端部13
aを上記当て定規82に当ててセットするようになされ
ている。また、上記可動テーブル7の移動方向の両端部
には、上記地衿13の長手方向の両端部13bをクラン
プするようにした一対のクランプ装置(左)56,
(右)69が設けられている。
【0015】上記一対のクランプ装置56,69は、上
記当て定規82の両端部付近に連結されており、この当
て定規82とともに縫製作業中に可動テーブル7の矢印
B−B1方向へ移動するだけでなく、同図では省略して
いるが、可動テーブル7の下方に設けられている後述の
縫製案内手段27とも連結されており、この縫製案内手
段27とともに上記矢印B−B1方向に対し直交する矢
印C−C1方向へも移動可能とされている。
【0016】上記掬い縫いミシン9は、ミシンヘッド部
9aとミシンベッド部9bとミシン腕部9cとから構成
されており、ミシンヘッド部9aの前端部近くには、周
知の自動糸切り装置10が取り付けられている。12は
ミシン針で、ミシン作動時に右進左退動作を行なって地
衿13を縫着する。上記ミシン腕部9cの一端部には、
該ミシン腕部9cの内部に備えられた突き上げ機構(図
示省略)によってミシンの作動時に昇降運動を行ない、
針12が地衿13を縫着する際に上昇位置にあって地衿
13を突き上げる突き上げ板11が備えられている。こ
の突き上げ板11の両側には、図4に明示するように、
上記ミシン針12による掬い縫い時に局部的に突き上げ
られる地衿13の突き上げ部分の両側を支持する庇部1
1aが設けられており、ミシン針12が左方より右方へ
進む際に地衿13を掬い易くしている。
【0017】図2において、上記基台4の下面部には正
逆回転可能なモータ14、ミシンモータ15および制御
パネル16が取り付けられている。上記モータ14の軸
14bに固着したプーリ14aと上記可動テーブル7の
移動手段17の端部に接続されているプーリ17aとの
間にはタイミングベルト18が掛張されており、モータ
14の正逆回転がタイミングベルト18を介して上記移
動手段17のプーリ17aに伝えられる。なお、19は
上記移動手段17側のプーリ17aの上方に設置された
プーリカバーである。
【0018】上記移動手段17は、図5で最もよく示さ
れているように、フレーム基台20に支承されたボール
ねじ21と、このボールねじ21と平行姿勢でフレーム
基台20に固定された案内軸22とを有しており、これ
らボールねじ21および案内軸22には移動部材23が
矢印D−D1方向へ移動可能に取り付けられている。こ
の移動部材23の上面部には、上記矢印D−D1方向に
対し直交する矢印E−E1方向に摺動可能なリニアガイ
ド24が取り付けられ、更に、このリニアガイド24の
上には連結板25が取り付けられており、この連結板2
5を介して上記移動手段17と後述の案内手段27の連
結土台28とが連結されている。上記移動部材23の側
面部と上記移動手段17のプーリカバー19との間にか
けては、移動部材23の移動に応じて伸縮し、上記ボー
ルねじ21や案内軸22を保護するための蛇腹状のカバ
ー26が取り付けられている。以上のような構成からな
る移動手段17においては、上記モータ14の回転軸1
4bに取り付けられたプーリ14aの回転がタイミング
ベルト18を介して移動手段17のプーリ17aに伝え
られて、移動部材23が上記ボールねじ21および案内
軸22上を矢印D−D1方向に移動するものである。
【0019】また、上記縫製案内手段27は、図3およ
び図5で示すように、連結土台28が上記連結板25を
介して上記移動手段17に連結されて、この移動手段1
7によって矢印D−D1方向に移動可能であるととも
に、後述の移動シリンダ38により、矢印F方向へ移動
して最前進位置に達し、かつ、ばね36の収縮力によっ
て矢印F1方向へ後退移動可能に構成されている。な
お、上記縫製案内手段27の矢印F−F1方向への移動
は上記リニアガイド24により案内される。この縫製案
内手段27の上記連結土台28上には、縫製パターン部
29と縫製案内部39とが備えられている。上記連結台
28の両側面部には、固定ねじ28aと検知板28bが
取り付けられており、固定ねじ28aは後述の近接スイ
ッチ51,53,54によって感知され、検知板28b
は後述の近接スイッチ52によって感知される。
【0020】上記縫製パターン部29は、つぎのように
構成されている。すなわち、基礎板30上の両端部にス
ライド板31が設置されており、このスライド板31に
は、図3および図5に示すように、それぞれ溝31aと
長孔31bとが設けられており、上面部に反射テープ3
3を貼った反射板32の両端部を上記溝31aに入れ、
ねじ34により固着している。図3で示すように、ミシ
ン9の近くには光電管55が設置されており、この光電
管55の投光によって上記反射板32の反射テープ33
が検知されると、ミシン作動信号が入ってミシン9の作
動が開始し、その反射板32の全長L分だけミシン9が
作動する。そして、上記スライド板31は反射板32上
での固定位置をその長孔31bに沿って調整することに
よって地衿13における縫目の長さL(図14参照)を
変更可能としている。なお、この位置調整を行なう方法
は、上記構成に限定されるものでなく、例えば、ギヤ等
を利用した方法で行なってもよく、反射板32の中心を
基準にして、左右からそれぞれ等距離だけスライド板3
1を反射板32上でスライド移動させるようにすること
が望ましい。
【0021】次に、縫製案内部39は、つぎのように構
成されている。すなわち、図3および図5に示すよう
に、上記連結土台28に取り付けられている案内土台4
0の上面部には、その長手方向に沿って薄板状の縫製案
内板(左)42aと縫製案内板(右)42bとから複数
の案内経路42が形成されている。この案内経路42を
形成する上記縫製案内板(右)42bは、図6で明示さ
れているように、その一端部が上記案内土台40の側端
部に取り付けられた支持板41に形成された溝41a内
に嵌合支持されており、その他端部の一部が上記案内板
(左)42aの一部と重合している。
【0022】上記連結土台28の一側面部には、略L字
型をした連結板35が取り付けられており、この連結板
35の一端と上記連結土台28の下面部に取り付けられ
た連結板47との間にわたって、ばね36が掛張されて
おり、移動シリンダ38の非作動時には、このばね36
によって常に上記案内部27を矢印F1方向へ引っ張る
ようになされている。
【0023】37は、上記案内手段27の側方位置で、
基台4に固着されているシリンダ取付板であり、その側
面部に移動シリンダ38が取り付けられており、この移
動シリンダ38が作動してロッド38aが矢印G方向へ
伸び、上記連結板35の側面に当接することによって、
上記案内手段27は矢印F方向へ移動して最前進位置
(後述の案内ピン46の回動範囲の位置)まで達する。
また、移動シリンダ38のロッド38aが矢印G1方向
へ退縮して非作動状態となると、上記案内手段27は上
記ばね36の弾性力により、矢印F1方向へ後退移動す
る。
【0024】図3で示すように、上記ミシン9のベッド
部9aとミシン腕部9cとの間に位置する水平面9dに
は、シリンダ取付板48を介して案内ピン移動シリンダ
49が取り付けられており、この案内ピン移動シリンダ
49のロッド49aの先端にL字型リンク45の一端が
取り付けられ、このL字型リンク45の他端に案内ピン
46が取り付けられている。そして、上記案内ピン移動
シリンダ49のロッド49aが矢印H−H1方向へ伸長
・収縮すると、上記L字型リンク45が支点45aのま
わりで矢印I−I1方向へ回動して、上記案内ピン46
が図5に示すように、上記案内経路42の一列目の先端
に位置させられる。上記シリンダ取付板48の前方位置
のミシン腕部9cの内側面部に取り付けられているガイ
ド板50は、上記案内ピン移動シリンダ49のロッド4
9aが矢印H−H1方向へ伸長・収縮する際のガイドの
役割を果たすものである。
【0025】上記案内ピン46は、案内手段27が図5
に示す上記移動手段17によって矢印D方向へ移動する
際に、図6に示すように、案内経路42の先端から該案
内経路42内を矢印J方向へ移動していき、ミシンが作
動を停止して、可動テーブル7がQの長さ分だけ送られ
て、上記案内経路板(左)42aの終端部に達した後、
上記ばね36の矢印F1方向への引っ張り作用により、
図7に示すように、案内経路板(右)42bを押し開け
て隣の案内経路42内へ移行される。なお、この移行の
際には、案内経路板(右)42bの先端部が隣の案内経
路板(左)42aの一端に当たるので、案内ピン46が
隣の案内経路42を飛び越して移動することはない。ま
た、可動テーブル7が、図1に示す矢印B1方向へ後退
する際には、上記案内ピン46が案内経路42内を矢印
J1方向に移動して移動開始地点に戻る。
【0026】図3において、可動テーブル7の周囲には
近接スイッチ51〜54がそれぞれ配置されている。そ
のうち、近接スイッチ51は、上記案内手段27が所定
の位置(最後退位置)にあることを確認し、近接スイッ
チ52は、上記案内手段27が上記移動シリンダ38の
駆動によって最前進位置(即ち、図5で示すように、案
内ピン46が矢印I方向へ回動して縫製案内部39の案
内経路42の1列目に入る位置)まで移動したことを確
認する。また、近接スイッチ53は、案内手段27が最
左端位置に移動したことを確認し、近接スイッチ54は
案内手段27が最右端位置(即ち、元の位置)に移動し
たことをそれぞれ確認する。
【0027】次に、一対のクランプ装置56(左),6
9(右)の構成について説明する。まず、クランプ装置
(左)56は、図8に示すように、可動テーブル7の端
部の一部に形成されている切欠き部分付近に設けられて
いる。57は可動テーブル7の左端部の上面に取り付け
られている生地端セット板であり、この生地端セット板
57の上面に生地端セット補助板58が取り付けられて
いる。上記生地端セット板57の下面部には、図10で
示すように、略L字型をした連結板59の一端がねじ5
7aによって取り付けられている。この連結板59の他
端は、上記案内手段27の連結土台28の側面部に一端
をねじ62で固着された連結板60の上部とねじ61で
連結されている。
【0028】上記連結板59の外側には、略L字型形状
で、その側面部にクランプ装置56(左)作動シリンダ
67を取り付けたシリンダ取付板65が設けられてい
る。このシリンダ取付板65の上面部には、ねじ68を
介してクランプ板(左)66が取り付けられており、上
記シリンダ取付板65の下部と上記連結土台28の下部
位置に取り付けられているねじ63との間には、ばね6
4がかけられており、このばね64は上記クランプ装置
(左)作動シリンダ67が非作動の状態の時、上記生地
クランプ板66を上昇させてクランプを解除するように
作用する。そして、上記クランプ装置(左)作動シリン
ダ67が伸長作動すると、そのロッド67aが矢印O方
向へ伸長して、上記連結板59の側面部に当たり、クラ
ンプ板(左)66を矢印K方向へ降下させて地衿13の
一端部13bをクランプする。なお、上記クランプ装置
(左)56の側方位置には、支軸80を介して支持台8
1が可動テーブル7の下方で上記移動手段17の側方位
置に支持されており、支持台81の上面部には、ねじ8
4によって前述したリニアガイド24の一端が固着され
ている。
【0029】つぎに、クランプ装置(右)69は、図9
および図10に示すように、可動テーブル7の上面に、
生地端セット板70が取り付けられており、この生地端
セット板70の上面部に生地端セット補助板71が取り
付けられている。この生地端セット板70の上面部に取
付けられたシリンダ取付板72の一端部には連結軸83
が、可動テーブル7に設けられた長穴状の貫通穴7aを
貫いて、上記案内手段27の連結土台28に接続されて
いる。従って、上記案内手段27の移動に伴って、クラ
ンプ装置(右)69も一体移動可能となっている。上記
シリンダ取付板72の上面部には、クランプ装置(右)
作動シリンダ77を取り付けたシリンダ取付台73がね
じ74を介して取り付けられている。このシリンダ取付
台73の前端部にはねじ75により、生地クランプ板
(右)76が取り付けられていると共に、ヒンジ部73
aを備えている。上記生地クランプ板(右)76は、上
記シリンダ装置(右)作動シリンダ77が矢印P方向へ
伸長作動することにより、ヒンジ部73aのまわりを矢
印L方向に下降して地衿l3の他端部13bをクランプ
する。なお、上記生地セット板70の下面部にも、支軸
80を介して支持台81が可動テーブル7の下方で前記
移動手段17の側方位置に支持されている。
【0030】図11は、クランプ装置(右)69の別の
実施例を示す斜視図であり、同実施例においては、シリ
ンダ取付板72の上面部に溝(図示省略)を設けると共
に、このシリンダ取付板72の後部に取り付けたソレノ
イド取付台78の上にソレノイド79を設置し、そのソ
レノイド軸79aを上にシリンダ取付板72の後部側面
に貫挿するように構成する。そして、ミシンの作動信号
に同調させて、ソレノイド79を作動させて、クランプ
装置(右)69を矢印M−M1方向へ進退移動させるよ
うに構成したものである。このようなクランプ装置
(右)においては、ミシン針12が地衿13を掬う瞬間
に、矢印M方向に移動させて地衿13を緩めることによ
り、縫製中に地襟13に抵抗がかかってねじれたりする
ことなく、良好な縫製が行なえる。なお、図11におい
て、図9と同一の番号を付したものは同一の部品である
ために、それらの説明を省略する。
【0031】図12は、クランプ装置(左)56の別の
実施例を示す側面図であり、その構成は、以下の通りで
ある。同実施例において、連結板59と連結板60とを
軸85によって連結し、両連結板59,60との間に
は、ばね86を介在させる。上記軸85はその一端を連
結板60にナット87で固着し、他端にストッパーカラ
88を固着すると共に、ベアリング87内を進退可能と
する。上記軸85の下方で、連結板60の側面部には、
シリンダ取付板90とエアシリンダ91を取り付けてお
り、エアシリンダ91のロッド部91aの先端は、ナッ
ト92によって連結板60に取り付けられている。
【0032】そして、前述したクランプ装置(左)作動
シリンダ67が矢印D方向に伸張し、生地クランプ板
(左)66が矢視K方向に降下して、地衿13の一端部
13bをクランプするのとほぼ同時にエアシリンダ91
が作動してロッド部91aが矢印N方向に退縮すると、
ばね86が縮んで連結板59,60が密着する。その
後、上記移動手段17により、可動テーブル7が矢印B
方向へ移動し、光電管55(図3)により、ミシンの作
動が開始すると、エアシリンダ91のロッド91aが非
作動となって、矢印N1方向に伸長し、両連結板59,
60が離れ、ばね86が伸びる。そして、可動テーブル
7の矢印B方向の移動に伴い、軸85がベアリング89
内で進退し、ばね86によって連結板59が振動して、
その振動がクランプ装置(右)作動シリンダ67のロッ
ド部67aを介して生地クランプ板66に伝わって生地
クランプ板(左)66が矢印RR1方向に進退移動す
る。これによって、図11に示すクランプ装置(右)6
9と同様に、ミシン針12が地衿13を掬う瞬間に、矢
印R方向に移動して、地衿13を緩めることにより、縫
製中に地衿13に抵抗がかかってねじれたりすることな
く、良好な縫製が行える。なお、図12において、図1
0と同一の符号を付したものは同一の部品であるため
に、それらの説明を省略する。
【0033】つぎに、上記構成の地衿八刺し自動縫製機
による縫製動作を、作動順序毎に説明する。 1)可動テーブル7の上に地衿13を、その一側端部1
3aを当て定規82に当ててセットする。 2)図示省略したフットスイッチを踏むと、クランプ装
置作動シリンダ(左)67、(右)77が伸長作動し
て、クランプ板(左)66、(右)76が降下して地衿
13の長手方向の両端部13b,13bをクランプす
る。 3)ここで、近接スイッチ51により、案内手段27が
所定の位置(最後退位置)にあることが確認された後
に、図示省略したミシン作動用のフットスイッチを踏む
と、シリンダ38が作動して案内手段27が矢印F方向
に移動し、その最前進位置に達すると、近接スイッチ5
2がONとなる。 4)次に、案内ピン移動シリンダ49が作動して、その
ピストンロッド49aのH方向への移動により、案内ピ
ン46が案内手段27の案内経路42の一列目の前端部
に位置する(図5の点線参照)。 5)この状態から、案内手段27が、可動テーブル7と
共に矢印Dで示す左方向へ移動し始め、ミシン9の近く
に設置されている光電管55によって案内手段27に設
けられている縫製パターン部29における反射板32の
反射テープ33が検知されると、ミシン9が作動を開始
し、上記案内手段の案内経路42に沿って案内ピン46
が矢印J方向に移動し所定の縫製(曲線縫い)が行なわ
れる。 6)上記光電管55が、上記縫製パターン部29のスラ
イド板31の表面を検知すると、ミシン9の作動が停止
され、自動糸切り装置10によって所定の糸切り動作が
行なわれる。 7)そして、ミシン9の作動終了後に上記案内手段27
が図6に示す長さQ分だけ送られる間に案内ピン46は
上記案内手段27の次の案内経路42内へ移行する。 8)ついで、近接スイッチ53により、上記案内手段2
7が最左端位置に移動したことを検知すると、案内手段
27が矢印D1で示す逆(右)方向へ移動し、近接スイ
ッチ54により、その移動手段27が最右端位置(即
ち、元の位置)にあることを検知する。
【0034】以上、5)〜8)の動作が繰り返して行な
われて、地衿13に対する所定の縫製が終了した時に、
上記案内手段27は既に所定の位置に戻っている。
【0035】なお、上記作動スイッチとして、実施例で
は、フットスイッチを使用しているが、例えば手動スイ
ッチ等の他の手段によって行なってもよい。
【0036】また、上記実施例では、クランプ装置
(右)69にミシン針12の動作に同調させて進退動作
させる駆動手段を設けているが、これをクランプ装置
(左)56に設けてもよく、更には、両クランプ装置
(左)56、(右)69に設けてもよい。
【0037】さらに、この発明の実施例では、機械的な
動作で八刺縫製を行える構成としたが、他の実施例とし
て、設備投資を勘案した上で全ての動作を電子制御によ
って行う方法としてもよい。
【0038】さらに、この発明では、掬い縫いミシンを
使用して地衿縫製を行なうことが基本であるが、例えば
本縫いミシンを使用して、鞄の飾り縫い等に応用するこ
とも可能である。
【0039】
【発明の効果】以上のように、請求項1および請求項2
の発明によれば、可動テーブル上にセットした地衿を一
対のクランプ装置によってクランプした後、ミシンを作
動させることにより、そのミシンの作動にともなって、
可動テーブルと縫製案内手段が縫製方向およびその縫製
方向に対して直交する方向に移動しながら、縫製案内手
段による曲線案内作用を介して地衿部に曲線状の縫い目
を形成さセて、所定の八刺し縫いを全自動的に行なうこ
とができる。したがって、従来の手作業による八刺し縫
いに比べて、熟練度を要することなく、著しい作業能率
の向上が図り得るばかりでなく、縫製品の仕上がりが均
一かつ良好で、品質の著しい向上も図ることができると
いう効果を奏する。
【0040】また、上述のような八刺し縫いにおいて、
一方のクランプ装置をミシンの縫製動作に同調させて進
退移動させるように構成する場合は、ミシンの縫針が地
衿部を掬うときにその地衿に抵抗がかからないように緩
めて、地衿のねじれ等の変形を防止することができる。
さらにまた、掬い縫いミシンに一般に使用されている突
き上げ板の上部の両側に庇部を設ける場合は、地衿部を
庇部に支持させるようにすることで縫針が左方から右方
へ進む際の地衿部の掬い取りを一層確実なものとできる
といったように、縫製品の品質を一層向上することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による地衿八刺し自動縫製
機における要部の斜視図である。
【図2】同全体正面図である。
【図3】同要部の拡大平面図である。
【図4】突き上げ板の作動状態を示す要部の拡大正面図
である。
【図5】案内手段および移動手段の概略斜視図である。
【図6】案内手段における案内ピンと案内経路との関係
を示す要部の平面図である。
【図7】図6における案内手段の要部で、案内ピンの移
行動作を説明する要部の拡大平面図である。
【図8】クランプ装置部(左)の拡大斜視図である。
【図9】クランプ装置部(右)の拡大斜視図である。
【図10】クランプ装置(左)および(右)を含む要部
の正面図である。
【図11】クランプ装置(右)の他の実施例を示す拡大
斜視図である。
【図12】クランプ装置(左)の他の実施例を示す拡大
正面図である。
【図13】背広の地衿部分を示す説明図である。
【図14】地衿部分の八刺し縫製を説明する拡大平面図
である。
【符号の説明】
7 可動テーブル 9 掬い縫いミシン 11 突き上げ板 11a 庇部 12 ミシン針 13 地衿 27 縫製案内手段 42 案内経路 46 案内ピン 56 クランプ装置(左) 69 クランプ装置(右)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 掬い縫いミシンと、このミシンの縫製動
    作にともなって縫製方向に移動する可動テーブルと、こ
    の可動テーブル上にセットされた地衿をクランプする一
    対のクランプ装置と、上記可動テーブルと一体に縫製方
    向に移動するとともに、上記クランプ装置とともに上記
    の縫製方向に対して直交する方向にも移動して、地衿に
    衿ぐりに対応する曲線状の縫い目を形成する縫製案内手
    段と、上記可動テーブル、一対のクランプ装置および縫
    製案内手段の作動を制御する制御手段とを備えているこ
    とを特徴とする地衿八刺し自動縫製機。
  2. 【請求項2】 掬い縫いミシンと、このミシンの縫製動
    作にともなって縫製方向に移動する可動テーブルと、こ
    の可動テーブル上にセットされた地衿をクランプする一
    対のクランプ装置と、衿ぐりに対応する複数の曲線状の
    案内経路を有し上記可動テーブルと一体に縫製方向に移
    動する縫製案内手段と、上記テーブル及び案内手段を駆
    動移動させるための駆動手段と、上記一対のクランプ装
    置及び案内手段を上記可動テーブルの移動方向と直交す
    る方向へ移動させるための駆動手段と、上記案内手段に
    設けられた案内経路に対して進退可能な案内ピンと、こ
    の案内ピンを上記案内手段の複数の案内経路の隣接間に
    わたって移行させるためのピン移行駆動手段とを備えた
    ことを特徴とする地衿八刺し自動縫製機。
  3. 【請求項3】 上記一対のクランプ装置の少なくとも一
    方を、縫製中のミシン針の進退動作に同調して、縫製方
    向に進退移動させるための駆動手段を備えている請求項
    1または請求項2の地衿八刺し自動縫製機。
  4. 【請求項4】 ミシンの作動に連動して昇降運動を行
    い、その上昇時に地衿部を突き上げる突き上げ板を備
    え、この突き上げ板の両側には庇部が設けられている請
    求項1または請求項2の地衿八刺し自動縫製機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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