JP3010858B2 - 加工布折曲げ装置 - Google Patents

加工布折曲げ装置

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JP3010858B2 JP3304037A JP30403791A JP3010858B2 JP 3010858 B2 JP3010858 B2 JP 3010858B2 JP 3304037 A JP3304037 A JP 3304037A JP 30403791 A JP30403791 A JP 30403791A JP 3010858 B2 JP3010858 B2 JP 3010858B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、身頃布にポケット等を
縫い付けるための縫製装置として例えばポケットセッタ
ーが供されており、このポケットセッターに組込むのに
好適な加工布折曲げ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の加工布折曲げ装置の一例とし
て、実開昭63−91275号公報に開示された装置が
ある。この構成では、身頃布を載置するテーブルの上方
に、ポケットの形状を決定するゲージ板としての機能を
有する支持板を移動可能に設け、この支持板上にポケッ
ト用の加工布を載置支持すると共に、折曲げ部材により
上記載置支持された加工布の側縁部を支持板の下面側へ
折曲げるように構成している。そして、この折曲げた加
工布を身頃布上に載置して送り用押え板により押え付け
た後、支持板を加工布と身頃布との間から引き抜くよう
にしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来構成では、折曲げ部材により加工布の側縁部を折曲げ
たとき、図6に示すように、加工布101の側縁部10
1aのポケット開口側の一端101bがポケットの開口
から外へはみ出すことがある。特に、折曲げた加工布を
身頃布上に載置して押え板により押え付けた後、支持板
を加工布と身頃布との間から引き抜くときに、加工布1
01の上記一端101bが支持板により若干引っ張られ
てポケットの開口から外へはみ出すことが多かった。
【0004】この場合、加工布101の一端101bが
外へはみ出したままで、加工布101を身頃布に縫い付
けてしまうと、縫製されたポケットの見栄えが非常に悪
くなり、縫製品質が大幅に低下するという欠点があっ
た。
【0005】この欠点を解消する構成として、従来よ
り、折曲げ部材により加工布101の側縁部101aを
折曲げるときに、図7に示すように、加工布101の側
縁部101aのポケット開口側の一端101bを、図示
しない面取り部材によって内方へ折り返すように構成し
たものがある。具体的には、折曲げ部材を駆動する前
に、面取り部材を駆動して加工布101の側縁部101
aのポケット開口側の一端101bを面取るようにして
折り返す。この後、折曲げ部材を面取り部材と支持板の
間へ挿入するように駆動して、加工布101の側縁部1
01aを支持板の下面側へ折曲げると、図7に示すよう
に、加工布101の側縁部101aが折曲げられる。
【0006】この構成では、加工布101の側縁部10
1aの一端101bが折り返されるので、該一端101
bがポケットの開口から外へはみ出すことを防止でき、
縫製されたポケットの見栄えが良くなる。
【0007】しかし、上記構成では、加工布101の一
端101bを折り返すため、その折り返し部分101c
は布地が3重になってしまう。この場合、加工布の材質
が薄物であるときには、それほど問題とならないが、加
工布が厚物であったり、その材質がニット等の場合に
は、上記折り返し部分101cが大きく膨らんだり、折
り返し部分101cで布地が伸びたりして、やはり、ポ
ケットの見栄えが悪くなり、縫製品質が低下するという
問題点があった。
【0008】そこで、本発明の目的は、折曲げ部材によ
り加工布の側縁部を支持板の下面側へ折曲げるときに、
加工布の側縁部のポケット開口側の一端がポケットの開
口部から外へはみ出すことを防止でき、しかも、加工布
の材質が厚物やニット等である場合にも、ポケットの見
栄えを向上させることができる加工布折曲げ装置を提供
するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の加工布折曲げ装
置は、加工布をその側縁部及び底部を折曲げて身頃布に
縫い付けるためのものであって、加工布を支持板上に載
置支持すると共に、この載置支持された前記加工布の側
縁部及び底部を折曲げ、この折曲げた加工布を前記身頃
布上に載置して押え付け、更に、前記支持板を前記加工
布と前記身頃布との間から引き抜くように構成して成る
加工布折曲げ装置において、前記支持板上に載置支持さ
れた前記加工布の側縁部を前記支持板の下面側へ折曲げ
る折曲げ部材を備えると共に、この折曲げ部材を駆動す
る折曲げ駆動機構を備え、前記加工布の側縁部が折曲げ
られるときに、前記加工布の側縁部の加工布開口側一端
を前記加工布の底部側へ押え付ける布押え部材を備え、
この布押え部材を駆動する布押え駆動機構を備えたとこ
ろに特徴を有する。
【0010】
【作用】上記手段によれば、折曲げ部材を駆動して加工
布の側縁部を折曲げるとき、布押え駆動機構によって布
押え部材を駆動することにより、加工布の側縁部のポケ
ット開口側一端をポケットの底部側へ押え付けるように
した。これにより、加工布の側縁部のポケット開口側一
端がポケットの開口から若干内側へ入って位置するよう
になるので、該一端がポケットの開口から外へはみ出す
ことを確実に防止できる。
【0011】特に、この場合、折曲げた加工布を身頃布
上に載置して押え付けた後、支持板を加工布と身頃布と
の間から引き抜く際に、加工布の側縁部のポケット開口
側一端がポケットの開口から若干内側へ入っているの
で、上記一端が支持板により若干引っ張られたとして
も、該一端がポケットの開口から外へはみ出さないよう
になる。
【0012】しかも、従来構成とは異なり、加工布の側
縁部のポケット開口側一端を折り返していないので、加
工布の材質が厚物やニット等である場合にも、ポケット
の見栄えが悪くなることもない。
【0013】
【実施例】以下、本発明をポケットセッターに適用した
一実施例について図1ないし図5を参照しながら説明す
る。まず、全体構成を示す図2において、テーブル1に
は、その左方部に加工布折曲げ装置2が配設されている
と共に、右方部に縫製装置3が配設されている。加工布
折曲げ装置2は、ポケット用の加工布であるポケット布
片4の周縁部を折曲げ、この折曲げたポケット布片4を
身頃布5上に載置して押え付ける装置である。縫製装置
3は、身頃布5上に載置されたポケット布片4の上部を
除いた周縁部を縫製して、ポケット布片4を身頃布5に
縫い付ける装置である。
【0014】以下、まず加工布折曲げ装置2について説
明するに、テーブル1の後部には、補助テーブル6が後
方へ突設されている。この補助テーブル6には、支持部
材7が軸8を支点としてその回りに回動可能に設けられ
ている。上記支持部材7は、補助テーブル6上に配設さ
れたエアシリンダ9により回動駆動されるようになって
いる。
【0015】また、支持部材7の下面には、エアシリン
ダ10が配設されており、このエアシリンダ10はピス
トン11を前後方向へ伸縮駆動するようになっている。
このピストン11の前端部には、支持板取付部材12が
設けられている。上記支持板取付部材12の前端部に、
支持板13が着脱可能に取付けられている。この支持板
13は、その前端部分がポケットの形状を設定するゲー
ジ板としての機能を有しており、この部分に前記ポケッ
ト布片4(図2中2点鎖線で示す)が載置支持されるよ
うになっている。
【0016】この場合、支持板13は、支持部材7と一
体に上下方向へ回動駆動されると共に、エアシリンダ1
0によって前後方向へ移動駆動されるように構成されて
いる。この前後方向への移動により、支持板13は、前
方位置である使用位置(図2に示す位置)と、支持部材
7の下側に格納される後方位置である退避位置との間で
移動可能になっている。
【0017】また、上記支持部材7の前部左右両端に
は、支持突片部14及び15が前方へ向けて突設されて
おり、これら支持突片部14及び15の前端部間にわた
るように軸16が設けられている。押え板取付部材17
が、この軸16の中間部分に該軸16を支点としてその
回りに回動可能に設けられている。この押え板取付部材
17は、支持部材7の上面に配設されたエアシリンダ1
8によりピストンロッド19を介して回動駆動されるよ
うになっている。
【0018】上記押え板取付部材17の前端部に、折曲
げ用押え板20が着脱可能に取付けられている。この折
曲げ用押え板20は、押え板取付部材17と一体に回動
されて、支持板13上に載置支持されたポケット布片4
を上方から押えるようになっている。
【0019】また、上記軸16の左右両端部には、一対
のほぼL字状をなす支持ブロック21及び22が該軸1
6を支点としてその回りに回動可能に設けられている。
これら支持ブロック21及び22は、支持部材7の左右
両端部に配設されたエアシリンダ23及び24によりピ
ストンロッド25及び26を介して回動駆動されるよう
になっている。
【0020】上記支持ブロック21及び22の前端部に
は、ほぼU字板状をなす折曲げ部材支持体27が着脱可
能に取付けられている。この折曲げ部材支持体27は、
支持ブロック21及び22と一体に回動されるようにな
っており、支持板13の外側に配置可能になっている。
【0021】そして、折曲げ部材支持体27の上面に
は、図2及び図3に示すように、ポケット布片4の外側
を囲むように例えば5個のエアシリンダ28,29,3
0,31,32が配設されている。具体的には、ポケッ
トの左右両側辺部側にエアシリンダ28及び29が配置
され、ポケットの底辺部の左右両隅部にエアシリンダ3
0及び31が配置され、ポケットの底辺部側にエアシリ
ンダ32が配置されている。
【0022】上記エアシリンダ28及び29は、図4
(a)にも示すように、ピストンロッド33及び34を
介して断面ほぼL字状の折曲げ部材35及び36を左右
方向へ移動駆動するようになっている。この場合、折曲
げ部材35及び36は、その上下方向の高さ位置がピス
トンロッド33及び34に対して調節可能に取付けられ
ている。上記折曲げ部材35及び36の折曲げ片部35
a及び36aにより、支持板13に載置支持されたポケ
ット布片4の左右の側縁部が支持板13の下面側へ折曲
げられるようになっている。ここで、上記エアシリンダ
28及び29が、折曲げ部材35及び36を移動駆動す
る折曲げ駆動機構を構成している。
【0023】また、エアシリンダ30及び31は、図示
しないピストンロッドを介して断面ほぼL字状の折曲げ
部材37及び38を斜め前後方向へ移動駆動するように
なっている。そして、エアシリンダ32は、図示しない
ピストンロッドを介して断面ほぼL字状の折曲げ部材3
9を前後方向へ移動駆動するようになっている。この場
合、折曲げ部材37、38及び39は、その上下方向の
高さ位置がピストンロッドに対して調節可能に取付けら
れている。上記折曲げ部材37、38及び39により、
支持板13に載置支持されたポケット布片4の底辺部側
の側縁部が支持板13の下面側へ折曲げられるようにな
っている。
【0024】一方、折曲げ部材支持体27の上面におけ
るポケット開口側の左右両側には、2個の布押え駆動機
構40及び41が配設されている。これら2個の布押え
駆動機構40及び41は左右対称な構成であるから、以
下、右側の布押え駆動機構41について図1も参照して
説明する。
【0025】この図1において、断面ほぼL字状をなす
取付部材42が折曲げ部材支持体27の上面に固定され
ている。この取付部材42は、基板部42a及び立上り
片部42bを有しており、その立上り片部42bの右面
部に、エアシリンダ43が配設されている。このエアシ
リンダ43のピストンロッド44の先端部が、立上り片
部42bに形成された貫通孔を介して左方へ突出されて
いる。
【0026】また、取付部材42の基板部42aの前端
部には、レバー45の一端部がピン46を介して回動可
能に設けられている。このレバー45の他端側には、布
押え部材47が取付けられている。上記レバー45の中
間部とエアシリンダ43のピストンロッド44の先端と
が連結ロッド48を介して連結されている。これによ
り、エアシリンダ43のピストンロッド44が伸縮駆動
されると、それに応じて、レバー45即ち布押え部材4
7が回動されるようになっている。
【0027】上記布押え部材47は、取付片部47a及
びこの取付片部47aの下端に直角に折曲形成された押
え片部47bからなる。この押え片部47bは、布押え
部材47が図1中矢印C方向へ回動されたときに、2点
鎖線にて示す位置まで回動してポケット布片4の側縁部
4aのポケット開口側一端4bをポケットの底部側へ押
え付けるようになっている。
【0028】ここで、布押え部材47が回動されたと
き、押え片部47bは前記折曲げ部材36の折曲げ片部
36aの上面を、即ち、折曲げ片部36aと支持板13
との間を回動するように構成されている。具体的には、
折曲げ部材36の折曲げ片部36aの上面の後端部(図
3中左端部)には、他の上面よりも少し凹んだ凹部36
bが形成されている。この凹部36b内を、布押え部材
47の押え片部47bが摺動可能になっている。
【0029】尚、左側の布押え駆動機構40は、上記し
た布押え駆動機構41と対称な構成であり、取付部材4
9、エアシリンダ50、ピストンロッド51、レバー5
2、ピン53、連結ロッド54を有している。そして、
上記レバー52の後端部に、布押え部材55が取付けら
れている。
【0030】一方、前記縫製装置3について図2を参照
して述べる。この縫製装置3において、テーブル1の右
方部にミシン56が配設されており、このミシン56は
ベッド部57及びアーム部58から構成されている。上
記ベッド部57は、その上面がテーブル1の上面とほぼ
面一になるように設けられている。
【0031】アーム部58の左端部には、針棒59が上
下動可能に設けられており、この針棒59の下端に縫針
60が取付けられている。また、ベッド部57には、上
記縫針60に対応して糸輪捕捉器である例えばかま(図
示しない)が配設されている。この場合、縫針60の上
下動によって糸輪が形成されると共に、縫針60に同期
して回転駆動されるかまにより上記糸輪が捕捉されて縫
目が形成されるようになっている。
【0032】また、テーブル1の後部には、送り腕61
が左右方向及び前後方向へ即ち図2中X方向及びY方向
へ移動可能に設けられている。この送り腕61の前端に
は、送り用押え板62が着脱可能に装着されており、も
って送り用押え板62はX方向及びY方向へ移動駆動さ
れるようになっている。上記送り用押え板62には、ポ
ケットの輪郭のうちの開口側の側辺部を除く部分にほぼ
対応する形状の針案内溝62aが形成されており、この
針案内溝62aに沿って縫針60が案内されるようにな
っている。
【0033】上記送り用押え板62は、前記加工布折曲
げ装置2により折曲げられたポケット布片4を身頃布5
上に載置して押え付けると共に、上記ポケット布片4及
び身頃布5をミシン42側へ移動させ、更に、上下動す
る縫針60を針案内溝62aに沿って案内するように構
成されている。これにより、ポケット布片4の周縁部の
うちのポケット開口側を除く部分が縫製されて、ポケッ
ト布片4が身頃布5に縫い付けられるようになってい
る。
【0034】次に、上記構成の作用を図4及び図5も参
照して説明する。まず、加工布折曲げ装置2側におい
て、ポケット布片4の側縁部を折曲げ、この折曲げたポ
ケット布片4を身頃布5上に載置して押え付ける各行程
について、以下、具体的に説明する。始めに、支持部材
7を上方へ回動させておき、支持板13、折曲げ用押え
板20、折曲げ部材支持体27等をテーブル1の上方へ
位置させた状態で、身頃布5をテーブル1上に載置す
る。このとき、折曲げ用押え板20及び折曲げ部材支持
体27は、支持板13よりも上方に配置されている。
【0035】この状態で、予め上辺部即ちポケット開口
側の側辺部を例えば3つ折りにしたポケット布片4を支
持板13上に載置支持する。この場合、ポケット布片4
の上辺部を除く側縁部4aは、支持板13上から外側へ
突出されている。この後、図4(a)に示すように、エ
アシリンダ18を駆動して折曲げ用押え板20を支持板
13上に重ね合わせると共に、エアシリンダ23,24
を駆動して折曲げ部材支持体27を支持板13のほぼ側
方へ位置させる。上記折曲げ用押え板20を支持板13
上に重ね合わせることにより、ポケット布片4の側縁部
4aが下方へ直角に折曲げられる。
【0036】この後、図4(b)に示すように、各エア
シリンダ28〜32を駆動して各折曲げ部材35〜39
を移動させることにより、ポケット布片4の側縁部4a
を支持板13の下面側へ折曲げる。
【0037】続いて、布押え駆動機構40及び41のエ
アシリンダ43及び50を駆動して、布押え部材47及
び55を回動させる。これにより、図1に示すように、
布押え部材47及び55の押え片部47b及び55bが
ポケット布片4の側縁部4aのポケット開口側一端4b
をポケットの底部側へ押え付ける。この結果、ポケット
布片4の側縁部4aのポケット開口側一端4bがポケッ
トの開口から外へはみ出すことが確実に防止される。
【0038】この後、図4(c)に示すように、支持部
材7を下方へ回動駆動して、支持板13、折曲げ用押え
板20、折曲げ部材支持体27等をテーブル1の上まで
下降させる。そして、図4(d)に示すように、各エア
シリンダ28〜32をそのピストンロッド33,34が
没入するように駆動して、各折曲げ部材35〜39を支
持板13の下方から外側へ移動させる。
【0039】続いて、図4(e)に示すように、エアシ
リンダ18をピストンロッド19が没入するように駆動
して、折曲げ用押え板20を支持板13の上から上方へ
移動させると共に、エアシリンダ23,24をピストン
ロッド25,26が没入するように駆動して、折曲げ部
材支持体27を支持板13のほぼ側方から上方へ移動さ
せる。
【0040】そして、図4(f)に示すように、送り腕
61を駆動して送り用押え板62をポケット布片4の上
方へ移動させると共に、該送り用押え板62をポケット
布片4上に下降させる。この送り用押え板62により、
ポケット布片4が身頃布5上に押え付けられる。
【0041】この後、図4(g)に示すように、エアシ
リンダ10をピストン11が没入するように駆動して、
支持板13を使用位置から退避位置へ移動させる。これ
により、支持板13がポケット布片4と身頃布5との間
から引き抜かれる。そして、送り用押え板48がポケッ
ト布片4及び身頃布5をテーブル1上に押え付けたまま
の状態で、テーブル1上で身頃布5を滑らせて上記送り
用押え板62を縫製装置3のミシン56側へ移動させ
る。
【0042】続いて、縫製データに従って、ミシン56
の縫針60及びかまが駆動されると共に、送り用押え板
62がX方向及びY方向へ移動駆動されることにより、
ポケット布片4の周縁部のうちのポケット開口側を除く
部分が縫製されて、ポケット布片4が身頃布5に縫い付
けられる。
【0043】このような構成の本実施例によれば、折曲
げ部材35及び36を駆動して、ポケット布片4の左右
の側縁部4aを支持板13の下面側へ折曲げた後、布押
え駆動機構40及び41のエアシリンダ43及び50を
駆動して、布押え部材47及び55を回動させる。これ
により、図1に示すように、布押え部材47及び55の
押え片部47b及び55bがポケット布片4の側縁部4
aのポケット開口側一端4bをポケットの底部側へ押え
付けるようになる。
【0044】この結果、図5に示すように、ポケット布
片4の側縁部4aのポケット開口側一端4bがポケット
の開口から若干内側へ入って位置するようになるので、
該一端4bがポケットの開口から外へはみ出すことを確
実に防止できる。従って、ポケット布片4を身頃布5に
縫い付けたとき、縫製されたポケットの見栄えが良くな
り、縫製品質が向上する。
【0045】特に、この場合、折曲げたポケット布片4
を身頃布5上に載置して押え付けた後、支持板13をポ
ケット布片4と身頃布5との間から引き抜く際に、図5
に示すように、ポケット布片4の側縁部4aのポケット
開口側一端4bがポケットの開口から若干内側へ入って
いるので、支持板13が上記一端4bを外方へ引っ張る
ことがあったとしても、該一端4bがポケットの開口か
ら外へはみ出さなくななる。
【0046】しかも、従来構成(図7参照)とは異な
り、ポケット布片4の側縁部4aのポケット開口側一端
4bを折り返していないので、ポケット布片4の材質が
厚物やニット等である場合にも、ポケットの見栄えが悪
くなること即ち縫製品質が低下することを確実に防止で
きる。
【0047】また、上記実施例においては、布押え駆動
機構40,41として、従来構成で説明した面取り部材
を駆動する駆動機構をほぼそのまま流用することができ
るので、従来構成と比較して、製造コストがほとんど上
昇しない。
【0048】尚、上記実施例では、折曲げ部材35及び
36を先に駆動した後、布押え部材47及び55を回動
駆動する構成としたが、これに限られるものではなく、
布押え部材を先に回動駆動した後、折曲げ部材を駆動す
る構成としても良く、この場合にも、上記実施例とほぼ
同様な効果を得ることができる。
【0049】
【発明の効果】本発明は以上の説明から明らかなよう
に、支持板上に載置支持された加工布の側縁部を支持板
の下面側へ折曲げる折曲げ部材を備えると共に、この折
曲げ部材を駆動する折曲げ駆動機構を備え、そして、加
工布の側縁部が折曲げられるときに、加工布の側縁部の
ポケット開口側一端をポケットの底部側へ押え付ける布
押え部材を備え、この布押え部材を駆動する布押え駆動
機構を備える構成としたので、加工布の側縁部を支持板
の下面側へ折曲げるときに、加工布の側縁部のポケット
開口側の一端がポケットの開口部から外へはみ出すこと
を防止でき、しかも、加工布が厚物であったり、その材
質がニット等である場合にも、ポケットの見栄えを向上
させることができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す布押え部材及び布押え
駆動機構周辺の斜視図
【図2】全体の斜視図
【図3】加工布折曲げ装置の前部部分の上面図
【図4】(a)〜(g)はポケット布片を折曲げる工程
を順に示す図
【図5】ポケット布片の側縁部を折曲げた状態を示す上
面図
【図6】従来構成を示す図5相当図
【図7】異なる従来構成を示す図5相当図
【符号の説明】
1はテーブル、2は加工布折曲げ装置、3は縫製装置、
4はポケット布片(加工布)、5は身頃布、13は支持
板、20は折曲げ用押え板、27は折曲げ部材支持体、
28はエアシリンダ(折曲げ駆動機構)、29はエアシ
リンダ(折曲げ駆動機構)、35,36は折曲げ部材、
40は布押え駆動機構、41は布押え駆動機構、47は
布押え部材、55は布押え部材、56はミシン、60は
縫針、61は送り腕、62は送り用押え板を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 稔 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザ ー工業株式会社内 (56)参考文献 実開 平4−14067(JP,U) 実用新案登録2549462(JP,Y2) 実公 平6−69(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D05B 1/00 - 83/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工布をその側縁部及び底部を折曲げて
    身頃布に縫い付けるためのものであって、前記加工布を
    支持板上に載置支持すると共に、この載置支持された前
    記加工布の側縁部及び底部を折曲げ、この折曲げた加工
    布を前記身頃布上に載置して押え付け、更に、前記支持
    板を前記加工布と前記身頃布との間から引き抜くように
    構成して成る加工布折曲げ装置において、 前記支持板上に載置支持された前記加工布の側縁部を前
    記支持板の下面側へ折曲げる折曲げ部材と、 この折曲げ部材を駆動する折曲げ駆動機構と、 前記加工布の側縁部が折曲げられるときに、前記加工布
    の側縁部の加工布開口側一端を前記加工布の底部側へ押
    え付ける布押え部材と、 この布押え部材を駆動する布押え駆動機構とを備えたこ
    とを特徴とする加工布折曲げ装置。
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