JPH03143475A - ミシンの布送り装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は、前後方向に加え左右方向にも市送りを行う機
能を備えたミシンの布送り装置に関する。

（従来の技術） 従来のミシンの布送り装置は、例えば実公昭６０−１２
５２３号公報に示すように、針棒の上下動に連動して上
下ｈ°向に動く上送り歯を備え、この上送り歯が下降し
たときに下送り歯との間に６ｉを挟持し、その状態で下
送り歯を前後方向に動作させることによって前後方向へ
布送りするようになっていた。この様に、布を上送り歯
と下送り歯とで挟持しながら縫製するようにすれば、布
すれを防止できて、縫製の仕上りが良くなるという利点
がある。

（発明が解決しようとする課題） 近年、種々の模様を纏う機能を備えたミシンが出回って
いるが、このミシンで大形模様を縫うには、下送り歯を
左右方向にも動作させて布を横送りできるようにする必
要がある。しかし、上述した上送り歯付きの市送り装置
は、侑送りを前後ｈ゛向にしか行えないので、横送り機
能付きミシンには採用することができなかった。このた
め、従来の横送り機能付きミシンは、上送り歯がなく、
下送り歯と布押え片（下面か平滑１ＩＯ）とて布を挟ん
で布送りをするため、布ずれが起き易く、縫製の仕上り
具合が悪くなるという欠点かあった。

本発明はこの様な事情を考慮してなされたもので、従っ
てその目的は、上送り歯付きのものにおいて布の横送り
もでき、直線縫い・模様縫いのいずれであっても布ずれ
を防止できて、縫製の仕上りを良くできるミシンの布送
り装置を提供するにある。

［発明の構成］ （課題を解決するための手段） 本発明のミシンの布送り装置は、針棒の上下動に連動し
て上下方向に動く上送り歯を備え、この上送り歯が下降
したときに下送り歯との間に布を挟持して布送りするよ
うにしたものにおいて、前記上送り歯を左右方向に移動
自在に構成して、前後方向に加え左右方向にも布送りを
可能にすると共に、左右方向への布送りが終了して前記
上送り歯が上昇するときに該上送り歯を基準位置へ戻す
カム機構を設けた構成としたものである。

（作用） 左右方向への布送り（ｒＡ送り）を行う場合には、針棒
の上下動に同期させて下送り歯を左右方向に動作（横送
り動作）させる。そして、針棒の動作と連動して上送り
歯が下降したときに、この上送り歯と下送り歯との間で
布を挟みつけ、その状態で上記下送り歯の横送り動作に
より布を横送りする。このとき、上送り歯は、左右方向
に移動自在に構成されているので、布を挟みつけた状態
で下送り歯の横送り動作に追従して左右方向に移動する
。そして、横送りが終了して上送り歯が上昇するときに
、この上送り歯がカム機構により基準位置に自動的に戻
される。以後、上述した動作を繰り返すことによって、
連続的に横送りをすることができる。

（実施例） 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。上
送り機構１は、基台（図示せず）の上面の針板２（第２
図参蕉）上に位置し、図示はしないが、ミシン頭部の抑
え棒にばねにより下方に付勢された状態で支持されてい
る。そして、この上送り機構１の動作を針棒３の上下動
に連動させるために、この上送り機構１のホルダ４には
作動レバー５が上下方向に回動自在に支持され、この作
動レバー５の先端部に形成されたＵ字状の係合部５ａが
、針棒３の針抱き６に横向きに突設されたピン６ａに係
合されている。また、針板２上の布７を上から押える押
えｔ！ｉ２８は、ホルダ４の左右両側面に取付けられた
測成９のアーム部１０の係合軸部１０ａに回動可能に支
持されている。

一方、上送り歯１１は、これを固着した第１のレバー１
２と、この第１のレバー１２を軸１３を介して支持され
た第２のレバー１４とを介してホルダ４に支持されてい
る。この場合、第２のレバー１４は、ホルダ４の長孔（
図示せず）に挿通した軸１５を介して前後方向にスライ
ド可能且つ上下方向に回動可能に支持されており、これ
によって上送り歯１１を前後方向にスライド可能且つ上
下動可能としている。また、第２のレバー１４は、その
軸１５に挿通したねじりコイルばね１６によって上向き
のばね力が加えられている。この実施例では、第５図の
二点鎖線に示すように、第１のレバー１２を、第２のレ
バー１４に対して軸１３を支点にして左右方向に回動自
在とすると共に、第２のレバー１４も、軸１５部分の嵌
合のクリアランス分だけ左右方向に回動できるようにな
っており、これによって上送り歯１１を左右方向に移動
自在としている。そして、この上送り崗１１は、押え板
８に形成された開口部８ａを通して上下方向及び左右方
向に移動するようになっている。更に、この上送り歯１
１を上から押える押えレバー１７は、ホルダ４に上下方
向に回動可能に支持されている。尚、これら押えレバー
１７の上下動と上送り歯１１の前後方向及び上下方向の
動作を作動レバー５の上下動に連動させる機構は、実公
昭６０−１２５２３号公報に記載されている構成と同一
であるので、その構成についての詳細な説明は省略する
。

一方、上送り歯１１を基準位置Ｓに戻すためのカム機構
１８は、ホルダ４のド面に形成された斜面状のカム面１
つと、第１のレバー１２の後端部に逆り字形に折曲形成
された凸部２０とから構成されている。そして、横送り
動作が終了して、押えレバー１７が上昇したときに、上
送り歯１１がねじりコイルばね１６の付勢力によって上
昇することにより、凸部２０がカム面１９に当接しなが
ら、そのカム面１９に沿って斜め右上方向にスライドし
、それによって上送り歯１１が払準位置Ｓに戻されるよ
うになっている。

一方、針板２の下側には、前記上送り歯１１に対応して
下送り歯２１が設けられ、直線縫い（前後方向の布送り
）のときにはこのド送り由２１が針棒３の上下動に同期
して前後方向に駆動され、模様縫いのときに布を横送り
する場合には、この下送り歯２］が針棒３の上下動に同
期して左右方向に駆動されるようになっている。

尚、上送り機（１４１のホルダ４はカバー２２によって
覆われている。

次に、上記構成の作用について説明する。

模様縫いのときに布を横送りする場合、針棒３が上昇し
て作動レバー５が上方へ回動すると、これに連動して押
えレバー１７が下方に回動される。

これにより、第２図に示すように、押えレバー１７が上
送り歯１１を押し下げて押え板８の開口部８ａから下方
に突出させ、これと同期して針板２の開口部２ａから上
方に突出された下送り歯２１との間で布７を挾みつけた
状態にする。この後、第３図に示すように、ド送り歯２
１が左方向に平行移動（横送り動作）される。この場合
、上送り歯１１は、第５図に示すように、主として軸１
３を中心にして左右方向に移動自在に構成されているの
で、この上送り歯２１は、下送り歯２１との間で布７を
挟みつけた状態で下送り爾２１の横送り動作に追従して
左方向に例えば２　ｍｍ〜３　ｍｍ程度移動する。そし
て、この横送りが終了すると（針棒３が下降すると）、
作動レバー５が下方へ同動され、この動作に連動して押
えレバー１７が上方へ回動される。これにより、上送り
歯１１を押えつける力がなくなるので、上送り歯１１が
ねしりコイルばね１６の付勢力によって上昇し、それに
よって第４図に示すように凸部２０かカム面１９に当接
しながら、そのカム面１９に沿って斜め右上方向にスラ
イドし、上送りｆｍｌｌが第４図に二点鎖線で示す位置
から実線で示す基準位置Ｓに戻される。このとき、上送
り歯１１が上昇するに従って、上送り機構１全体が押え
棒（図示せず）に沿ってばね力により下降するので、第
４図に示すように、上送り歯１１が押え板８の開口部８
ａを上方へ抜は出たときには、押え板８が布７を押えて
針板２との間で挟みつけた状態となり、その状吐で針先
３ａが布７に刺さって−縫いする。以」二述べた第２図
から第４図までの動作を繰り返すことによって、連続的
に横送りをすることかてきる。

尚、布７を前後方向へ送って直線縫いする場合には、従
来と同じく、布７を上送り歯１１と下送り歯２］との間
で挟んで前後方向に送る。

上記実施例によれば、上送り歯１１を左右方向に移動日
７Ｅに構成して、前後方向に加え左右ｈ°向にも布送り
を可能にすると共に、左右方向への６ｉ送り（横送り）
が終了して上送り歯１１が上昇するときに該上送り歯１
１を基準位置Ｓへ戻すカム機構１８を設けているので、
前後方向に布送りする場合に限らず、横送りする場合で
も、布７を上送り出１１と下送り歯２１との間に挟んで
横送りすることができて、布ずれを防止でき、縫製の仕
上りを良くできる。しかも、カム機構１８を利用するこ
とにより、構成を簡単化できて、コスト安になし得る。

尚、上記実施例では、上送り歯１１を２つのレバー（第
１のレバー１２と第２のレバー１４）を介して支持し、
各々のレバー１２．１４を左右方向に回動自在にするこ
とによって、上送り崗］１を左右方向に移動自在に構成
したが、これに限定されず、例えば、上送り歯１１を１
本のレバーで支持して、このレバーを左右方向に同動１
’−１ｆｆにする構成としても良い。

また、本夫施例においては、作動レバー５は針抱き６の
ビン６ａに係合して針棒３の上下運動に従って駆動され
るように構成されているが、作動レバー５を針抱き６の
ピン６ａ以外の駆動部材、例えば、ミシンの上軸から直
接に連結レバー等を介して連結させる構成としても良い
。この場合は、ミシンの上軸と針棒３との連結を遮断し
て針棒３を上昇位置に停止させて、その間に腹数四ド送
り歯２１を駆動する場合に有効である。

その他、本発明は、上送り歯１１の形状や凸部２０の形
状等を適宜変更しても良い等、種々の変形が可能である
。

［発明の効果］ 本発明は以上の説明から明らかなように、上送り歯を左
右方向に移動日／Ｆに構成して、前後方向に加え左右方
向にも市送りを可能にすると共に、該上送り歯を基準位
置へ戻すカム機構を畏けているので、前後方向に布送り
する場合に限らず、横送りする場合でも、布を上送り歯
と下送り歯との間に挟んで横送りすることができて、布
ずれを防止でき、縫製の仕上りを良くできると共に、構
成を簡単化できて、コスト安になし得るという優れた効
果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示したもので、第１図は上送
り機構の斜視図、第２図乃至第４図は横送り動作を説明
するために夫々異なる状態で示す要部の縦断正面図、第
５図は上送り歯の支持横進を示す平面図である。 図面中、１は上送り機構、２は針板、３は針棒、４はホ
ルダ、５は作動レバー　７は布、８は押さえ板、１１は
上送り歯、１２は第１のレバー　１３は軸、１４は第２
のレバー　１６はねじりコイルばね、１７は押えレバー
　２１は下送り歯、１８はカム機構、１９はカム面、２
０は凸部である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、針棒の上下動に連動して上下方向に動く上送り歯を
   備え、この上送り歯が下降したときに下送り歯との間に
   布を挟持して布送りするようにしたミシンの布送り装置
   において、前記上送り歯を左右方向に移動自在に構成し
   て、前後方向に加え左右方向にも布送りを可能にすると
   共に、左右方向への布送りが終了して前記上送り歯が上
   昇するときに該上送り歯を基準位置へ戻すカム機構を設
   けたことを特徴とするミシンの布送り装置。