JP2653051B2 - 自動縫製機 - Google Patents

自動縫製機

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JP2653051B2
JP2653051B2 JP62102756A JP10275687A JP2653051B2 JP 2653051 B2 JP2653051 B2 JP 2653051B2 JP 62102756 A JP62102756 A JP 62102756A JP 10275687 A JP10275687 A JP 10275687A JP 2653051 B2 JP2653051 B2 JP 2653051B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は機構の簡略化を図った自動縫製機に関する。
【従来技術】
従来、加工布を保持するクランプ装置をテーブル上で
直交するX軸及びY軸方向に移動可能に構成し、そのク
ランプ装置を縫目データに基づき1針毎に縫針の上下動
に同期して移動させて、プログラムされた経路に沿って
自動縫製する縫製機が知られている。また、クランプ装
置を固定してミシンをX軸及びY軸方向に移動させて縫
製を行う縫製機も知られている。
【発明が解決しようとする問題点】
上記のクランプ装置を移動させる構成の縫製機では、
クランプ装置を2軸方向に移動可能とするため、1軸方
向に移動させるためのガイドレール、タイミングベル
ト、モータ等から成る1軸移動手段を、同様な構成の2
軸移動手段上に載置する構成が採られている。このた
め、移動機構が複雑で大型化したり、移動機構の慣性が
増加して移動機構の撓みや歪みを生じ針落ち位置の精度
が悪くなるという問題がある。また、縫針の上下動に同
期して移動制御されるため、移動が1針毎の間欠的なも
のとなり、2軸方向の移動機構では1軸移動手段による
移動振動が他軸方向に伝搬するため針落ち位置に誤差を
生じ、縫製品質が低下するという問題もある。 それに対し、ミシンを2軸方向に移動させる縫製機で
は、上記と同様な2軸方向の重畳送り機構を採るため、
送り機構が複雑となり、1軸方向の送りが重くなるとい
う欠点がある。また、ミシンの慣性が大きく、通常の速
度で間欠的送りとなるように制御しても、実際にはミシ
ンを針落ち位置で完全に停止させることが困難である。
このため、釜の回転又は揺動面から遠ざかる方向への針
流れによるループ捕捉、即ち、上糸と下糸の掛りの失敗
が発生し、縫製品質が低下するという問題がある。した
がって、間欠的送りを実現するには、低速運転しかでき
ない。一方、高速の間欠送りを実現するには、出力の大
きなモータを使用しなければならず、縫製機械が大型化
すると共に製造コストが高くなるという問題がある。
【発明の目的】
本発明は、上記の問題点を解決するために成されたも
のであり、その目的とするところは、縫製速度を低下さ
せることなく、縫製品質を改良した、構造の簡単な送り
機構を提供することである。
【問題点を解決するための手段】
上記問題点を解決するための発明の構成は、加工布を
配設し、面上において相互に直行するX軸とY軸方向に
展開されたテーブル面を有したテーブルと、縫針を上下
動可能に支持するとともに、X軸に平行に設けられた釜
軸の周りを回転若しくは揺動しその釜軸の方向を向いた
垂直釜を備え、Y軸に平行にテーブル上を移動可能に設
けられたミシンと、ミシンをY軸に平行に移動させるミ
シン移動手段と、テーブルに配設され、テーブル面との
間で加工布を保持するとともにX軸と平行にテーブル面
上を移動可能に設けられたクランプ手段と、クランプ手
段をX軸と平行に移動させるクランプ移動手段と、ミシ
ン移動手段とクランプ移動手段とを制御する制御装置と
を備えたことである。
【作用】
ミシンは上記構成により、X軸に平行な釜軸を有し、
その釜軸に垂直に面した釜の回転又は揺動面と平行なY
軸に平行に移動可能であり、クランプ手段は釜の回転又
は揺動面に垂直な、即ち、X軸に平行に移動可能であ
る。したがって、ミシンの慣性によりミシンの動きが間
欠的でない場合に生じる針流れは、釜の回転又は揺動面
に平行な方向に生じ、釜の回転又は揺動面と針の位置と
の距離は変化しない。このため、ループ捕捉の失敗が発
生することはない。 また、各移動手段は、それぞれ、1軸方向にのみ移動
可能であるため構造が簡単であり、各軸移動機構の重畳
構造でないため、1軸の移動振動が他軸に現れるという
干渉がないので針落ち精度が低下しない。
【実施例】
以下、本発明を具体的な一実施例に基づいて説明す
る。 本実施例の自動縫製機は、第1図及び第2図に示すよ
うに、縫製加工を行うミシンAと、そのミシンAをY軸
方向に移動させるミシン移動手段Cと、加工布Wを保持
するクランプ手段Bと、そのクランプ手段BをX方向に
移動させるクランプ移動手段Dと、ポケット素材P(第
5図)の成形加工を行うポケット折機Eとからなる。 この自動縫製機は、装置を取り付けるフレーム50を有
し、そのフレーム50にはミシンテーブル4が載置されて
いる。ミシンテーブル4は、ポケット折機EとミシンA
の共通の作業台となり、ミシンAの針板としても機能す
る。そのミシンテーブル4上において、縫製に先立ちポ
ケット素材Pを成形加工してワイシャツの前見頃等の生
地W上に載置する等の加工布の準備作業を行う準備位置
GとミシンAにより縫製加工を行う縫製位置Fとが存在
する。 第3図に示すように、ミシンAは針5を上下動自在に
支持するアーム部2とそのアーム部2を支持するベッド
部3を有しており、そのベッド部3はミシンテーブル4
の下のフレーム50に配設された基台51上にY軸方向に移
動可能に配設されている。針5はリンク機構82と上軸81
を介してミシンモータ80により上下駆動される。また、
ベッド部3の内部には上軸81とタイミングベルト83によ
って上軸81と同期して回転し、X軸方向を向いた垂直釜
53を支持する釜軸52がX軸に平行に配設されている。 ミシン移動手段Cは主として、第3図に示すように、
基台51上にY軸方向に平行に固設されたトラックレール
54、55と、タイミングベルト56及びそのタイミングベル
ト56を駆動するY軸モータ57とからなる。ベッド部3の
底面にはトラックレール54、55と係合するU字状のベア
リング軸受58、59が配設され、タイミングベルト56はタ
イミングプーリ60及び61によりY軸方向に張設されてい
る。そして、タイミングプーリ61はプーリ支持部材62に
より基台51に回転自在に取着され、プーリ60は基台51に
固設されたY軸モータ57の回転軸に作動結合している。
また、タイミングベルト56は、その一箇所で、ベッド部
3の底面に螺子締め固定されている。 上記構成において、Y軸モータ57が回転すると、タイ
ミングベルト56はプーリ60を介して駆動され、ベッド部
3はタイミングベルト56によってトラックレール54及び
55に案内されて、Y軸方向に移動される。このように、
ミシンA従って針5は、ミシンテーブル4上の縫製位置
FにおいてY軸方向に移動させることができる。 縫製位置Fにおいては、クランプ手段Bによってクラ
ンプされたポケット素材Pと生地Wとの縫製加工がおこ
なわれる。そのクランプ手段Bは、第1図、第2図及び
第3図に示すように、主として、クランプ用シリンダ71
と送り腕7と針案内溝8を有する送り板9とから成る。
送り腕7は摺動部材70の頂部70aに連設された軸受72に
回動自在に軸支され、送り腕7の後端部73は摺動部材70
の背面に固設されたクランプ用シリンダ71と作動結合さ
れ、送り腕7の前端部74には送り板9が着脱可能に装着
されている。 上記構成により、クランプ用シリンダ71のZ軸方向の
駆動に伴い送り腕7は軸受72を支点として揺動する。し
たがって、クランプ用シリンダ71が+Z方向に駆動され
ると、送り腕7は下方に揺動し、送り板9は生地Wとポ
ケット素材Pをミシンテーブル4に押圧してクランプ
し、その反対にクランプ用シリンダ71が−Z方向に駆動
されると、送り腕7は上方に揺動し、送り板9は生地W
とポケット素材Pのクランプを解除する。 上記構成のクランプ手段Bは、第2図及び第3図に示
すように、クランプ移動手段DによりX軸方向に移動さ
れる。そのクランプ移動手段Dは、主として、摺動部材
70とレール63a、63bとタイミングベルト64とX軸モータ
67とで構成されている。摺動部材70は送り腕7を軸支し
ており、基台51上にレール支持部材69aと69bによりX軸
方向に架設されたレール63a、63bに摺動可能に支持され
ている。また、タイミングベルト64は、タイミングプー
リ65、66により基台51上にX軸方向に張設されており、
タイミングプーリ65は、基台51に固設されたX軸モータ
67の回転軸に作動結合され、タイミングプーリ66はプー
リ支持部材68によって基台51に回転自在に配設されてい
る。また、タイミングベルト64の一箇所は、摺動部材70
の背面70bに螺子締め固定されている。 上記構成において、X軸モータ67の回転により、タイ
ミングベルト64はプーリ65を介して駆動され、摺動部材
70はタイミングベルト64によってレール63a、63bに案内
されて、X軸方向に移動される。したがって、摺動部材
70に送り腕7を介して結合している送り板9は、X軸方
向に移動することができる。 第2図に図示するように、送り板9がミシンテーブル
4上において作業位置Gと縫製位置Fとの間を移動可能
となるようにクランプ移動手段Dが基台51に配設されて
いる。したがって、この単一のクランプ移動手段Dによ
り準備位置Gでポケット素材Pを生地Wと共にミシンテ
ーブル4との間でクランプして縫製位置Fに搬送するこ
とが可能であり、また、縫製位置Fにおいて縫製経路の
X軸方向の制御も可能となる。 作業位置Gでポケット素材Pの成形加工を行う折機E
は、第4図に示すように、主として、ゲージ板14と押え
板19と折曲片支持板24と折曲片27とそれらを駆動するエ
アシリンダ11、21、28、25とから成る。 ミシンテーブル4上には支持部材10が一水平軸線94
(第1図)を中心として図示しないエアシリンダにより
回動可能に支持され、その下面に装着されたエアシリン
ダ11のピストン12には支持部材10の前方に位置するゲー
ジ板支持体13が装着されている。このゲージ板支持体13
にはポケット素材Pの外形形状を決定するためのゲージ
板14が着脱可能に装着され、その上面にポケット素材P
が載置される。支持部材10の前部両端に突設した軸支部
15には水平方向へ延びる支軸16が架設され、その支軸16
には押え板支持体17が回動可能に装着されている。この
押え板支持体17に突設した一対の取付け部18には押え板
19が着脱可能に装着されている。押え板支持体17の上部
中央に突設した連結片20には、支持部材10の上面に回動
可能に連結したエアシリンダ21のピストン22が連結され
ている。そして、ピストン22の出没動作に伴い、押え板
19がゲージ板14に重合する作用位置と押え板19がゲージ
板14から上方に離れた不作用位置との間で回動されるよ
うになっている。 支軸16の両端には一対の支持ブロック23が回動可能に
支持され、それらの前端には略U字状をなす折曲片支持
板24が着脱可能に装着されている。押え板19の先端部外
方に位置するように、折曲片支持板24上には4個のエア
シリンダ25が装着され、それらのピストン26には折曲片
27がそれぞれ装着されている。そして、ピストン26の出
没動作に伴い、折曲片27がゲージ板14の下方まで突出す
る作用位置と、ゲージ板14から外方へ離間する退避位置
との間で移動される。 一方、各支持ブロック23の上端と支持部材10の両側部
との間にはエアシリンダ28が配設され、その基端が支持
部材10に回動可能に連結されるとともに、そのピストン
29が前記支持ブロック23の上端に連結されている。 X軸モータ67、Y軸モータ57、クランプ用エアシリン
ダ71、ミシンA、折機E等を制御する制御装置は第6図
に示すように構成されている。 X軸モータ67を駆動するモータドライバ84と、Y軸モ
ータ57を駆動するモータドライバ85と、ミシンモータ80
を駆動するモータドライバ86と、エアシリンダ71、28、
11、21、25を駆動するドライバ87とが出力インタフェー
ス88を介して中央処理装置(以下「CPU」と記載する)8
9に接続されている。このCPU89には、加工制御プログラ
ムが記憶されたROM90と、縫目データをフロッピーディ
スク装置FDDからロードして記憶するRAM91が接続されて
いる。又、各種の操作入力を行うボタンスイッチを配列
した操作パネル93と、縫製データを記憶したフロッピー
ディスク装置FDDが、入力インタフェース92を介してCPU
89に接続されている。 第7図はCPU89の処理手順を示したフローチャートで
あり、操作パネル93からスタートスイッチが押下される
と、ステップ100から処理を実行する。ステップ100では
初期セットとして、ミシンA、クランプ手段Bはアンク
ランプ状態で、原点位置に位置決めされ、折機Eの各シ
リンダは初期状態とされる。次に、ステップ102へ移行
して、操作パネル93の操作スイッチの押下に応じて、折
機Eの各シリンダ28、11、21、25が順次駆動され、ポケ
ット素材の折曲処理が行われる。 即ち、支持部材10とともにゲージ板14、押え板19及び
折曲片支持板24を上昇させることにより、そのゲージ板
14を第5図(a)に示すように、ミシンテーブル4の支
持板載置面4aから所定間隔Dだけ隔てた待機位置に配置
し、続いてエアシリンダ21及び28を動作させて、折曲片
支持板24及び押え板19を上昇させる。この状態で、ゲー
ジ板14の下方において支持板載置面4a上に生地Wを載置
するとともに、ゲージ板14上にポケット素材Pを載置す
る。 次に、エアシリンダ21、28を動作させて、押え板19及
び折曲片支持板24を下降させ、第5図(b)に示すよう
に、折え板19をゲージ板14に重ね合わせることによっ
て、ポケット素材Pの周縁部をゲージ板14の外周に沿っ
て下方へ折り曲げる。そして、第4図に示す各エアシリ
ンダ25を動作させ、第5図(c)に示すように各折曲片
27をゲージ板14の下方まで移動させ、それら各折曲片27
によってポケット素材Pの周縁部をゲージ板14の下面に
重ね合わすように折り曲げる。 次いで、第5図(d)に示すように、ミシンテーブル
4の支持板載置面4aとゲージ板14との間隔が間隔Dより
小さい所定間隔dになるように、支持部材10とともに各
板14、19、24を動作させて、第5図(e)に示すように
各折曲片27を復帰移動させ、各折曲片27をポケット素材
Pから離脱させた後、エアシリンダ21、28を動作させ
て、第5図(f)に示すように、折曲片支持板24及び押
え板19を上昇させ、それらをポケット素材Pから離間さ
せる。 上記の処理が完了すると、次のステップ104へ移行
し、操作パネル93の操作スイッチの押下があると判定さ
れると、ステップ106以下の加工布の搬送処理が行われ
る。 即ち、ステップ106で、X軸モータ67が所定量だけ駆
動され、送り板9は第5図(g)に示すように、アンク
ランプ状態で原点位置から作業位置まで移動され、ステ
ップ108でクランプ用エアシリンダ71が+Z軸方向に駆
動され、送り板9はゲージ板14と共にポケット素材Pを
生地W上に押圧し、クランプ状態となる。 次に、ステップ110でエアシリンダ11が駆動され、第
5図(h)に示すようにゲージ板14は後方へ移動してポ
ケット素材Pから引き抜かれる。次に、ステップ112で
クランプ状態を保持してX軸モータ67が所定量だけ駆動
され、送り板9は縫製位置Fまで移動される。この結
果、成形加工されたポケット素材Pと生地W上はミシン
テーブル4上を縫製位置Fまで搬送される。 次に、送り板9によるクランプ状態が保持されたま
ま、ステップ114でX軸モータ67とY軸モータ57が針5
の上下位相に同期して縫製データに従って回転制御さ
れ、プログラムされた縫製経路に沿って縫製加工が行わ
れる。 縫製処理は、第8図に示す様に実行される。ステップ
200でデータ番号Jの初期セットが行われ後、ステップ2
02でRAM91に第9図に示す形式で記憶された縫製データ
の1ブロックD(J)が読み込まれ、移動速度VとX軸
移動量ΔX、Y軸移動量ΔYとから、X軸、Y軸のパル
ス周波数FX,FYが演算される。次に、ステップ204でパ
ルス周波数FX,FYの割合で、各モータドライバに84、85
にΔX、ΔYのパルス分配が完了するまで、パルス信号
が出力される。パルス分配が完了して、各モータ67、57
がΔX、ΔYだけ回転して、送り板9による縫製位置の
位置決めが完了すると、次のステップ212で制御コード
が解読され、ジャンプ命令以外の時は、針5、釜53等か
ら成る縫目形成機構が1サイクル駆動されて、縫目が形
成される。尚、ジャンプ命令の時は、縫目は形成されな
い。次に、ステップ216でデータブロックの最終か否か
が判定され、最終でない場合には、ステップ218でデー
タ番号Jの値を更新した後、ステップ202へ移行して次
のデータブロックが読み込まれ、位置決め、縫目形成処
理が継続される。 このように、上記実施例では、クランプ移動手段Dは
X軸方向にのみ移動可能であり加工布の縫製位置までの
搬送も兼用されており、機構が簡単となる。 また、ミシンAの送りは第8図のように針の上下動に
同期した間欠的送りで制御しているが、ミシンAの慣性
は大きいので、小型のY軸モータ57を使用すると針落ち
時に、ミシンAを完全に停止させることは困難であり、
Y軸方向に針流れを生じる可能性がある。しかし、上記
実施例では釜軸52はX軸に平行に配設され、釜53はX軸
方向を向いた垂直釜としているので、Y軸方向に針流れ
が生じても、釜53の剣先の回転方向がY軸方向であるた
め剣先は容易にループを捉えることができ、縫製失敗が
発生しない。 したがって、ミシンAの移動は積極的に連続送りとな
るように、パルス分配を行ってもよい。連続送りでパル
ス分配を行った場合には、Y軸モータ57は連続回転とな
るので、機械的振動や騒音が抑制されるという利点があ
る。
【発明の効果】
本発明の自動縫製機は、ミシンを釜が回転又は揺動す
る釜軸に垂直な方向であるY軸に平行にのみ移動可能と
し、クランプ移動手段を釜軸に平行なX軸に平行にのみ
移動可能に構成しているので、ミシンの位置制御に伴う
針流れは釜の回転又は揺動面に平行な方向に生じ、釜の
回転又は揺動面と針の位置との距離を変化させないた
め、ループ捕捉、即ち、上糸と下糸との掛りの失敗を発
生させることがない。このため、重量の大きいミシンの
送りは連続的でも良いため、小型モータで制御できるこ
と、縫製品質を低下させることなく縫製速度を向上させ
ることができる等の効果がある。また、各移動手段は、
それぞれ、1軸方向にのみ移動可能であるため構造が簡
単であり、1軸の移動振動が他軸に現れるという干渉が
ないため、針落ち精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の具体的な一実施例に係る自動縫製機の
構成を示した斜視図。第2図はその自動縫製機の平面
図。第3図は自動縫製機のミシン移動手段とクランプ移
動手段の構成を示した斜視図。第4図は自動縫製機の折
機とミシンの部分の構成を示した斜視図。第5図は折機
の動作と搬送動作を示す説明図。第6図は自動縫製機の
制御装置の構成を示すブロックダイヤグラム。第7図、
第8図は制御装置のCPUの処理手順を示したフローチャ
ート。第9図は縫製データの構成を示した説明図であ
る。 A……ミシン、B……クランプ手段、C……ミシン移動
手段、D……クランプ移動手段、E……折機、F……縫
製位置、G……作業位置、2……アーム部、3……ベッ
ド部、4……ミシンテーブル、5……針、7……送り
腕、9……送り板、14……ゲージ板、19……押え板、24
……折曲片保持板24、27……折曲片、11……クランプ用
エアシリンダ、21、28、71……エアシリンダ、54、55…
…トラックレール、56、64……タイミングベルト、57…
…Y軸モータ、63a、63b……レール、67……X軸モー
タ、70……摺動部材、60、61、65、66……プーリ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−255097(JP,A) 特開 昭63−255094(JP,A) 特開 昭58−195582(JP,A) 特開 昭58−195583(JP,A) 特開 昭59−207188(JP,A) 特開 昭63−38491(JP,A) 特開 昭48−11148(JP,A) 特開 昭50−83157(JP,A) 特開 昭55−125893(JP,A) 特開 昭62−159695(JP,A) 特開 昭60−88583(JP,A) 特公 昭60−45551(JP,B2)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加工布を配設し、面上において相互に直行
    するX軸とY軸方向に展開されたテーブル面を有したテ
    ーブルと、 縫針を上下動可能に支持するとともに、前記X軸に平行
    に設けられた釜軸の周りを回転若しくは揺動しその釜軸
    の方向を向いた垂直釜を備え、前記Y軸に平行に前記テ
    ーブル上を移動可能に設けられたミシンと、 前記ミシンを前記Y軸に平行に移動させるミシン移動手
    段と、 前記テーブルに配設され、前記テーブル面との間で前記
    加工布を保持するとともに前記X軸と平行に前記テーブ
    ル面上を移動可能に設けられたクランプ手段と、 前記クランプ手段を前記X軸と平行に移動させるクラン
    プ移動手段と、 前記ミシン移動手段と前記クランプ移動手段とを制御す
    る制御装置と を備える自動縫製機。
  2. 【請求項2】前記制御装置は、前記クランプ手段が前記
    縫針の上下位相に同期して間欠的に移動されるように前
    記クランプ移動手段を制御し、且つ、前記ミシンが前記
    縫針の上下位相に拘わらず連続して移動されるように前
    記ミシン移動手段を制御することを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載の自動縫製機。
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