JPH0938366A - 被縫製物張架枠 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 作業者が生地を枠に把持させる操作と生地を
強く張る操作をそれぞれ別操作で行えるようにして、容
易かつ迅速に生地を強く引っ張ってしわを取った状態に
張架でき、手間を減らし作業能率を良くして一人でも作
業が行える被縫製物張架枠を提供する。 【構成】 矩形である枠１の各辺内側には布団生地１７
を保持するクリップ２を支持アーム６，７を介して設け
ている。枠１各辺に沿って位置調節可能な支持アーム
６，７には、クリップ２を移動可能に取付けた移動式の
支持アーム７と、クリップ２が固定されている固定式の
支持アーム６の二種類があり、枠１の二組の向かい合っ
た二辺のそれぞれ一方の辺に移動式を、反対側に固定式
を取付ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、縫製装置を用いて
羽毛布団やわた布団等の布団生地やカーテン生地、テー
ブルクロスなどの被縫製物の縫製を行うための被縫製物
張架枠であって、生地にしわを作らずに容易に枠内に張
架することができる被縫製物張架枠に関する。

【０００２】

【従来の技術】羽毛布団やわた布団等の布団生地やカー
テン生地などのミシンによる縫製を容易にするために、
生地を枠内に張り渡す被縫製物張架枠には、従来、枠の
各辺に生地の端を挟んで固定する複数個のクリップをそ
れぞれ取付けたものや、クリップの代わりに生地の端を
引っ掛けて留める鉤針を複数個取付けたものがあった。
被縫製物のうち布団生地は、枠内に強く張った状態に取
付けないと、しわが残って縫目がまっすぐな直線になら
なかったり、表面に凹凸のある不自然な仕上がりになっ
たりするため、かなり強い力（１０ｋｇｆ位）で作業者
が生地の端を引っ掛けて枠に取付けていた。この生地の
取付けの際、従来のクリップ式の場合は、作業者が両手
で生地の端を強く引っ張るので、両手がふさがってクリ
ップの操作をあごなどを使って行わねばならず、操作し
にくかった。また、生地を一度固定した状態から完全に
しわがなくなるように張り直す時も、クリップの固定を
いったん解除してより強い力で生地を引っ張り直す必要
があるため、作業が大変面倒で、作業者も複数人必要で
あった。羽毛布団生地のように表地だけでなく裏地も必
要とする被縫製物に用いる鉤針式の場合は、作業者が両
手で強く生地の端を引っ張りながら鉤針に引っ掛けて、
表地と裏地をまとめて固定していた。鉤針に引っ掛けた
生地の端に必ず孔があくので、生地の端の部分まで表面
に現れるデザイン・形状の被縫製物には使用できなかっ
た。通常、これを用いた生地には、孔のある端部を切り
離して取り除く作業を別に行なっていた。しかし、生地
を鉤針に引っ掛ける位置がずれて孔の位置が変わるだけ
で、切り離す寸法をはじめ生地全体の寸法が狂ってしま
うために、不良品ができやすく、歩留まりが悪かった。
これら上記した従来のクリップ式、鉤針式いずれの場合
でも、作業者が生地を強く引っ張ってしわのない状態に
保持しながら、同時に生地を枠に把持させる操作を行う
ために、作業に手間がかかるという大きな問題があっ
た。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、上記した問題点を解消し、作業者が生地を
枠に把持させる操作と生地を強く張る操作をそれぞれ別
操作で行えるようにして、容易かつ迅速に生地を強く引
っ張ってしわを取った状態に張架でき、手間を減らし作
業能率を良くして一人でも作業が行え、また生地に孔な
どを作らずに張架できる、被縫製物張架枠を提供するこ
とにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】かかる課題を解決した本
発明の構成は、 １） 矩形に設けた枠の各辺内側に布団生地やカーテン
生地等の被縫製物張架用のクリップをそれぞれ複数個取
付けて生地の各辺の端をそれぞれクリップで挟んで枠内
に張り渡す、縫製用の被縫製物張架枠において、クリッ
プを支持アームを介して枠各辺に取付けるようにすると
共に、枠のそれぞれ向かい合う二辺の少なくとも一方の
辺の各クリップをそれぞれの支持アームに沿って移動可
能とし、かつ所定位置でクリップを保持する保持手段を
備えたことを特徴とする、被縫製物張架枠 ２） 前記枠の全てのクリップを支持アームに沿って移
動可能とし、かつ所定位置でクリップを保持する保持手
段を備えた、前記１）に記載の被縫製物張架枠 ３） 前記支持アームを枠の辺に沿って位置調節可能に
枠に取付けた、前記１）または２）に記載の被縫製物張
架枠 ４） 前記支持アームに沿って移動可能とした前記クリ
ップにラックを支持アームに沿うよう取付け、支持アー
ムには前記ラックにかみ合うつめを中間で軸支して揺動
自在に取付けると共に、つめがラックとかみ合うように
付勢するスプリングを設けて、ラックにつめをかみ合わ
せてクリップを保持する構造の保持手段とした、前記
１）〜３）に記載の被縫製物張架枠 ５） 前記支持アームに沿って移動可能とした前記クリ
ップがスプリングにより枠中心向きに付勢される構成と
した、前記１）〜４）に記載の被縫製物張架枠 ６） 前記支持アームに被縫製物を引っ掛けて留める鉤
針を針先がクリップ横に位置するように取付けた、前記
１），２），５）いずれか記載の被縫製物張架枠 ７） 前記支持アームに被縫製物を引っ掛けて留める鉤
針を針先がクリップ横に位置するように取付けた、前記
３）または４）に記載の被縫製物張架枠 ８） 前記鉤針の針先を覆う可撓性の薄板状の覆いを支
持アームに取付けた、前記６）に記載の被縫製物張架枠 ９） 前記鉤針の針先を覆う可撓性の薄板状の覆いを支
持アームに取付けた、前記７）に記載の被縫製物張架枠 にある。

【０００５】本発明で使用するクリップは、しわができ
ないよう強く張った生地を外れないよう固定できる十分
な保持力をもった把持具であれば、どのような構造でも
かまわない。

【０００６】

【発明の実施の形態】本発明の被縫製物張架枠では、ま
ず枠の二組の向かい合う二辺のうちクリップを移動可能
としているそれぞれの辺の各クリップを枠中心に向けて
支持アームに沿って動かし、クリップが矩形の枠の中心
に寄った状態にしておく。次に被縫製物の四辺を、枠各
辺のクリップで挟んでそれぞれ保持させ、生地全体を枠
内に張り渡す。その後、移動可能な各クリップを挟んだ
生地ごと枠外側に向け強く引っ張って移動させ、生地を
張ってしわを取る。これらのクリップは、支持アームに
沿って枠外側の向きに移動させて保持手段により所定位
置に保持できるので、クリップが生地を強く張った状態
を確実に保てる。生地の縦横二方向で完全にしわがない
状態までクリップを強く引っ張って動かしたら張架完了
となる。

【０００７】枠の全てのクリップが支持アームに沿って
移動可能かつ所定位置で保持できる構成では、被縫製物
を枠内に張り渡した後、枠各辺のそれぞれのクリップを
挟んだ生地ごと枠外側に向け強く引っ張って移動させ、
生地を張ってしわを取る。この時、枠の同じ辺の各クリ
ップの移動した量がほぼ等しくなるようにして生地にゆ
がみができないようにする。生地のしわを完全に取った
ら作業は完了する。枠各辺ごとのクリップ移動量の調節
により、大きさの異なる被縫製物でも、その中心を枠の
中心に一致させることができる。

【０００８】支持アームを枠各辺に沿って位置調節可能
とした構成では、まず枠の各辺の各支持アームをあらか
じめ決まっている被縫製物の縫目位置に合わせて枠に沿
って動かして位置を調節し、縫目がクリップの中心線上
にくるようにしてから、支持アームを動かないよう枠に
固定する。その後、被縫製物を枠内に張り渡しクリップ
を移動させてしわを完全に取ればよい。支持アームの位
置調節により、寸法の違いに対応して被縫製物を枠内の
最適な位置に張り渡すことができると共に、クリップ中
心線上に位置させた縫目の部分を特に強く引っ張って確
実にしわのない状態で縫製が可能となる。

【０００９】クリップに取付けたラックと支持アームに
取付けたつめがかみ合ってクリップを保持する構造の保
持手段とした構成では、被縫製物を枠内に張り渡し、そ
の生地ごとクリップを枠外側に向け強く引っ張ると、ク
リップに取付けたラックがこのラックの溝とかみ合う支
持アーム上のつめをラックの歯で押し上げながら、クリ
ップと共に支持アームに沿って移動する。クリップを逆
方向、すなわち枠内側向きに動かそうとする力に対して
は、ラックの溝とつめがしっかりとかみ合ってラックお
よびクリップの動きを止めるので、クリップが所定位置
に保持され、生地を強く張った状態がそのまま維持でき
る。自動的にクリップが保持されて、作業者の操作が不
要なので、引張作業が容易となる。クリップを生地から
完全にしわがなくなるまで強く引っ張って動かすと、そ
の位置で前記同様ラックとつめの働きにより保持され
て、枠への張架作業が完了となる。

【００１０】支持アームに沿って移動可能なクリップを
枠中心向きに付勢する構成では、保持手段を解放して所
定位置に保持していたクリップをフリー状態にすると、
スプリングの付勢によってクリップは枠中心向きに移動
し、枠の中心に寄った状態となる。被縫製物を枠内に張
り渡す前に保持手段を解放するようにすると、作業者が
クリップを枠中心に向けて動かす操作を省略できる。

【００１１】支持アームに被縫製物を引っ掛けて留める
鉤針を取付けた構成は、羽毛布団生地における表地と裏
地等のように二枚の生地を同時に縫製する場合に主に使
用される。この構成では、まず枠の移動可能なクリップ
を枠中心に向けて動かして枠中心に寄った状態にしてお
いてから、表地と裏地からなる被縫製物のうち、裏地を
しわができないように強く引っ張りながら支持アームの
鉤針に端を引っ掛けて留め、枠内に張架する。一方、表
地は各クリップで端を挟んで保持させ、枠内に張り渡
す。そして枠の二組の向かい合う二辺それぞれにおいて
移動可能とした各クリップを、挟んだ表地ごと枠の外側
に向け強く引っ張って支持アームに沿って移動させ、表
地を張って完全にしわを取ったら作業完了となる。作業
の際、表地には全く孔などをあけずに引っ張ることがで
きる。また表地と裏地を別々に引っ張るのでそれぞれ張
り具合を変えて最適な状態にできる。

【００１２】鉤針の針先を覆う可撓性の薄板状の覆いを
設けた構成では、被縫製物の裏地を鉤針に引っ掛ける
際、覆いを針先からずらして針先をあけてから、裏地を
針先に通して引っ掛ける。裏地を引っ掛けた後、覆いを
戻し再び針先を覆って、クリップに表地を挟んで引っ張
る際に、表地が鉤針と接触して傷付いたりするのを防
ぐ。

【００１３】

【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
本実施例は、枠の向かい合う二辺のうち一方の辺のクリ
ップを支持アームに沿って移動可能とし、枠の辺に沿っ
て位置調節可能な支持アームに鉤針およびカバーを取付
け、保持手段としてラックとつめを用いた、布団生地張
架に使用する例である。図１は実施例を示す平面図、図
２は図１のＡ−Ａ断面図、図３は実施例の移動側のクリ
ップを示す平面図、図４は実施例の移動側のクリップを
示す側面図、図５は実施例の移動側のクリップ保持用の
つめを示す説明図、図６は実施例の固定側のクリップを
示す平面図、図７は実施例による布団生地の引っ張り動
作を示す説明図、図８は実施例による移動側のクリップ
の移動動作を示す説明図である。

【００１４】本実施例の枠１は、布団生地１７の張架用
に短辺を約２ｍ、長辺を約２.５ｍとして、枠材を矩形
に組合わせたものである。枠１の各辺内側には、表地１
７ａと裏地１７ｂからなる布団生地１７をそれぞれ保持
するクリップ２および鉤針１３を支持アーム６，７を介
して設けている。支持アーム６，７は、枠１各辺に沿っ
て位置調節可能に取付けており、固定用金具１５とねじ
１６で締結することで枠１に固定できる仕組みである。
この支持アーム６，７には、クリップ２を移動可能に取
付けた移動式の支持アーム７と、クリップ２が固定され
ている固定式の支持アーム６の二種類があり、枠１の二
組の向かい合った二辺のそれぞれ一方の辺に移動式を、
反対側に固定式を取付ける。移動式の支持アーム７に
は、ばね１１で付勢したつめ１０を揺動可能に取付け、
この下の支持アーム７の断面コの字型部分内側に、クリ
ップ２を先端に設けた延長アーム８を摺動自在に嵌め込
み、ばね９で枠１内側向きに付勢している。クリップ２
と延長アーム８は、延長アーム８のばね取付軸８ｂが通
った支持アーム７の長穴７ａに規制される範囲内で支持
アーム７上を移動可能であるが、延長アーム８に設けた
ラック部８ａとつめ１０のかみ合いで通常は枠１中心向
きへは動かない仕組みである。ただし、つめ１０をばね
１１の付勢に逆らって反対側に押し下げると、延長アー
ム８は解放されてばね９により枠１中心に最も寄った位
置まで動くことができる。延長アーム８先端で布団の表
地１７ａを保持するクリップ２は、延長アーム８に取付
けた固定の下あご２ａに上あご２ｂを開閉自在に取付
け、開閉用のレバー３と下あご２ａ，上あご２ｂをピン
２ｃでそれぞれ結合して、レバー３を上げると上あご２
ｂが開き、レバー３を下まで押し下げると上あご２ｂを
強力に閉じて簡単に開かないようロックする仕組みとし
ている。また、クリップ２の左右両側で布団の裏地１７
ｂを保持する鉤針１３を、取付板１２を介して支持アー
ム７にそれぞれ取付けている。鉤針１３の上側には、針
先を覆って布団の表地１７ａが鉤針１３と接触して傷付
くのを防ぐプラスティック製の自由にたわむ薄板状の覆
い１４を設けている。一方、固定式の支持アーム６に
は、先端に移動式の場合と同じクリップ２を直接取付け
ると共に、同じように取付板１２を介して鉤針１３を覆
い１４と一緒に取付けている。

【００１５】本実施例の枠１の使用方法は、まず布団の
大きさや形、表面のししゅうや模様等によって決まる布
団生地１７の縫目１９の位置と、枠１各辺のクリップ２
の中心とを支持アーム６，７を枠１に沿って動かして合
わせる。合わせた後は、ねじ１６を締めて支持アーム
６，７を枠１に固定する。そして、枠１の二組の向かい
合った二辺のうちクリップ移動側とした辺の移動式の支
持アーム７のつめ１０のつめ先１０ａ側とは反対側の端
を押し下げて、クリップ２および延長アーム８を解放
し、これらをばね９の付勢力で枠１中心に向けて動かし
て枠１中心に最も寄った状態にする。次に、表地１７ａ
と裏地１７ｂからなる布団生地１７のうち、裏地１７ｂ
の四辺を、枠１各辺の鉤針１３に、端を強く引っ張りな
がら引っ掛けて保持させ、しわがないようにして枠１内
に張り渡す。それから、表地１７ａの四辺をレバー３で
開いた枠１各辺のクリップ２に挟み、レバー３を下げて
確実にクリップ２で保持させて枠１内に張り渡してい
く。布団生地１７全体を枠１内に張り渡したら、クリッ
プ移動側とした辺の各支持アーム７上のクリップ２を挟
んだ表地１７ａごと枠１外側に向け強く引っ張って移動
させ、表地１７ａを張ってしわ１８を延ばして取る。こ
の時、クリップ２が取付けられている延長アーム８は、
支持アーム７上を摺動して枠１の外側向きへクリップ２
と一緒に移動するが、この向きへは延長アーム８のラッ
ク部８ａがつめ１０を押し上げて進むことができるの
で、スムーズに動かせる。作業者がクリップ２を放す
と、ばね９により延長アーム８およびクリップ２が枠１
内側向きに戻ろうとするが、延長アーム８のラック部８
ａの溝とつめ１０がかみ合って動かなくなるので、クリ
ップ２の位置が保たれ、挟んだ表地１７ａを強く張った
状態に保持できる。このようにして、表地１７ａを枠１
の各辺で完全にしわ１８がなくなるまで強く張り渡した
ら、布団生地１７の張架が完了する。布団生地１７は枠
１ごと次の縫製工程へ送られ、まっすぐで凹凸のない縫
目で縫製される。

【００１６】

【発明の効果】本発明は、上記した構成を採用すること
により、被縫製物の枠への把持操作と、これを強く引っ
張ってしわのない状態にする引張操作を、別々に行える
ので、張架作業を容易かつ迅速に進められ、費やす手間
や力を大きく減らして作業能率が向上し、作業者が一人
でも短時間で作業を行える。また、基本的に鉤針による
孔をあけずに被縫製物を張架でき、使用対象が広い。

【００１７】支持アームを枠各辺に沿って位置調節可能
とした構成を採用すると、ししゅうや模様等デザインに
よって変わる被縫製物の縫目位置にクリップを合わせて
多様な種類の被縫製物に対応できると共に、縫目位置部
分を最も強く引っ張ってしわのないきれいな直線状の縫
目を得ることができる。

【００１８】支持アームに被縫製物を引っ掛けて留める
鉤針を取付けた構成を採用すると、被縫製物の表地と裏
地を別々に枠に張り渡して引っ張るので、表地と裏地が
異なる生地であってもそれぞれに対応して引っ張ること
ができ、容易かつ確実にしわをなくせる。

【００１９】鉤針の針先を覆う可撓性の薄板状の覆いを
設けた構成を採用すると、表地と裏地からなる被縫製物
のうち表地をクリップで挟んで引っ張る際に、商品特性
上傷付いたりするのを避けたい表地が鉤針と直接触れな
いようにすることができると共に、作業者の接触による
ケガ等も防げる。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例を示す平面図である。

【図２】図１のＡ−Ａ断面図である。

【図３】実施例の移動側のクリップを示す平面図であ
る。

【図４】実施例の移動側のクリップを示す側面図であ
る。

【図５】実施例の移動側のクリップ保持用のつめを示す
説明図である。

【図６】実施例の固定側のクリップを示す平面図であ
る。

【図７】実施例による布団生地の引っ張り動作を示す説
明図である。

【図８】実施例による移動側のクリップの移動動作を示
す説明図である。

【符号の説明】

１ 枠 ２ クリップ ２ａ 下あご ２ｂ 上あご ２ｃ ピン ２ｄ リンク ３ レバー ４ 当てゴム ５ ばね ６ 支持アーム ７ 支持アーム ７ａ 長穴 ８ 延長アーム ８ａ ラック部 ８ｂ ばね取付軸 ９ ばね １０ つめ １０ａ つめ先 １１ ばね １２ 取付板 １３ 鉤針 １４ 覆い １５ 固定用金具 １６ ねじ １７ 布団生地 １７ａ 表地 １７ｂ 裏地 １８ しわ １９ 縫目 ２０ ミシンヘッド部 ２１ ミシンベッド部 ２２ ガイドレール

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 矩形に設けた枠の各辺内側に布団生地や
   カーテン生地等の被縫製物張架用のクリップをそれぞれ
   複数個取付けて生地の各辺の端をそれぞれクリップで挟
   んで枠内に張り渡す、縫製用の被縫製物張架枠におい
   て、クリップを支持アームを介して枠各辺に取付けるよ
   うにすると共に、枠のそれぞれ向かい合う二辺の少なく
   とも一方の辺の各クリップをそれぞれの支持アームに沿
   って移動可能とし、かつ所定位置でクリップを保持する
   保持手段を備えたことを特徴とする、被縫製物張架枠。
2. 【請求項２】 前記枠の全てのクリップを支持アームに
   沿って移動可能とし、かつ所定位置でクリップを保持す
   る保持手段を備えた、請求項１に記載の被縫製物張架
   枠。
3. 【請求項３】 前記支持アームを枠の辺に沿って位置調
   節可能に枠に取付けた、請求項１または２に記載の被縫
   製物張架枠。
4. 【請求項４】 前記支持アームに沿って移動可能とした
   前記クリップにラックを支持アームに沿うよう取付け、
   支持アームには前記ラックにかみ合うつめを中間で軸支
   して揺動自在に取付けると共に、つめがラックとかみ合
   うように付勢するスプリングを設けて、ラックにつめを
   かみ合わせてクリップを保持する構造の保持手段とし
   た、請求項１〜３に記載の被縫製物張架枠。
5. 【請求項５】 前記支持アームに沿って移動可能とした
   前記クリップがスプリングにより枠中心向きに付勢され
   る構成とした、請求項１〜４に記載の被縫製物張架枠。
6. 【請求項６】 前記支持アームに被縫製物を引っ掛けて
   留める鉤針を針先がクリップ横に位置するように取付け
   た、請求項１，２，５いずれか記載の被縫製物張架枠。
7. 【請求項７】 前記支持アームに被縫製物を引っ掛けて
   留める鉤針を針先がクリップ横に位置するように取付け
   た、請求項３または４に記載の被縫製物張架枠。
8. 【請求項８】 前記鉤針の針先を覆う可撓性の薄板状の
   覆いを支持アームに取付けた、請求項６に記載の被縫製
   物張架枠。
9. 【請求項９】 前記鉤針の針先を覆う可撓性の薄板状の
   覆いを支持アームに取付けた、請求項７に記載の被縫製
   物張架枠。