JP3044458U - 生地合せガイド - Google Patents

生地合せガイド

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JP3044458U
JP3044458U JP1997004102U JP410297U JP3044458U JP 3044458 U JP3044458 U JP 3044458U JP 1997004102 U JP1997004102 U JP 1997004102U JP 410297 U JP410297 U JP 410297U JP 3044458 U JP3044458 U JP 3044458U
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cloth
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義光 山本
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日邦ミシン株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】生地の種類及び縫い方に応じて、生地ガイドの
向き及び位置を任意に可変設定することのできる生地合
せガイドを提供する。 【解決手段】縫製用ミシンを構成する生地送り面に生地
合せガイドを接地固定した後、生地合せガイドを左右方
向及び前後方向に移動し、水平方向に回動調節する。且
つ、上下の生地ガイドを生地の厚さに応じて高さ調節す
る。ガイド本体に取付けた上下の生地ガイド間に上側の
生地を差込み、生地送り面と生地ガイドとの間に下側の
生地を差込み、上下の生地を重合した状態のまま針落ち
位置に供給ガイドする。縫製用ミシンにより生地の縁部
を重合した状態のまま縫合するので、生地の縫合位置が
ズレたり、皺が付いたりするのを確実に防止することが
でき、仕上がり状態が良く、綺麗な状態に縫製すること
ができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、例えば、家庭用ミシン、工業用ミシン等の縫製用ミシンにより複 数枚の生地を重合した状態に縫い合わせする縫製作業に用いられる生地合せガイ ドに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上述例のような2枚の生地を重合した状態に供給ガイドする生地合せ具 としては、例えば、図14に示すように、縫製用ミシンDを構成する縫い針Da の針落ち位置Dbに近接して、針落ち位置Db側部の生地送り面Dcに生地合せ 具41を構成する具本体42を雄ネジ47により固定した後、具本体42を送り 方向Cに対して直交する方向に前後移動し、具本体42に軸支した取付けアーム 43を伸縮調節及び回動調節して、取付けアーム43の遊端側に固定した生地送 り板44,45,46の対向面間に生地A,Aの縁部Aa,Aaを差込み、生地 A,Aの縁部Aa,Aaを重合した状態のまま縫製用ミシンDを構成する縫い針 Daの針落ち位置Dbに供給して、生地A,Aを重合した状態に縫合するための 生地合せ具41がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上述した生地合せ具41は、例えば、ネジ、ボルト等の雄ネジ47に より具本体42を針落ち位置Db側部の生地送り面Dcに固定するので、雄ネジ 47を螺合する位置が生地送り面Dc上に予め設定されており、生地合せ具41 の取付け位置を任意に変更することができない。且つ、例えば、プラス型又はマ イナス型ドライバー等の回動操作具(図示省略)により雄ネジ47を回動操作し なければならず、生地合せ具41の取付け作業及び取外し作業に手間が掛かる。
【0004】 また、具本体42の取付け位置が予め設定されているため、生地送り面Dcに 固定した具本体42を前後移動し、取付けアーム43を伸縮調節及び回動調節し て、針落ち位置Dbに対して生地A,Aがスムースに供給される状態に生地送り 板44,45,46の向き及び角度を変更しなければならず、具本体42及び取 付けアーム43の調節に手間及び時間が掛かる。且つ、その調節範囲に限界があ るため、種類の異なる生地Aを縫い合わせたり、厚みの異なる生地Aを縫い合わ せたりする場合、その生地Aの種類及び縫い方に対応した状態に、生地送り板4 4,45,46の向き及び角度を任意に変更することが構造的に困難であるとい う問題点を有している。
【0005】 この考案は上記問題に鑑み、生地送り面上の任意位置にガイド本体を固定する ので、生地の種類及び縫い方に応じて、生地ガイドの向き及び位置を任意に変更 することができると共に、生地を重合した状態に縫合する作業がスムースに行え 、仕上がり状態が良く、綺麗な状態に縫製することができる生地合せガイドの提 供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の考案は、縫製用ミシンを構成する縫い針の針落ち位置に対して 複数枚の生地を重合して供給する生地合せガイドであって、上記針落ち位置側部 の生地送り面に、該針落ち位置に供給される生地の縫合側縁部と対向してガイド 本体を配設し、上記ガイド本体の側部に、上記複数枚の生地を上下に重合した状 態に供給ガイドする生地ガイドを設け、上記ガイド本体を、上記生地送り面上の 任意位置に対して固定する固定手段を設けた生地合せガイドであることを特徴と する。
【0007】 請求項2記載の考案は、上記請求項1記載の構成と併せて、上記生地ガイドを 、上記複数枚の生地を上下に重合する間隔に隔てて複数設けると共に、該生地ガ イドを生地の厚みに対応して高さ調節可能に設けた生地合せガイドであることを 特徴とする。
【0008】 請求項3記載の考案は、上記請求項1又は2記載の構成と併せて、上記固定手 段を、上記生地送り面に対してガイド本体を吸着固定する吸着手段又は粘着固定 する粘着手段を設けて構成した生地合せガイドであることを特徴とする。
【0009】 請求項4記載の考案は、上記請求項1,2又は3記載の構成と併せて、上記ガ イド本体の接地面側に、上記生地送り面に対してガイド本体の水平移動を阻止す るのに必要な接触抵抗を付与する滑止め部材を付設した生地合せガイドであるこ とを特徴とする。
【0010】 請求項5記載の考案は、上記請求項1又は2記載の構成と併せて、上記生地ガ イドを、上記ガイド本体に対して前後移動可能及び又は左右移動可能に取付けた 生地合せガイドであることを特徴とする。
【0011】 請求項6記載の考案は、上記請求項1又は2記載の構成と併せて、上記生地ガ イドを、上記ガイド本体に対して水平回動可能に取付けた生地合せガイドである ことを特徴とする。
【0012】
【作用】
請求項1記載の生地合せガイドは、縫製用ミシンを構成する縫い針の針落ち位 置側部であって、生地送り面上の任意位置に対してガイド本体を固定手段により 固定するので、ガイド本体に取付けた生地ガイドにより複数枚の生地を重合した 状態のまま針落ち位置に対して供給ガイドすることができる。且つ、生地の種類 及び縫い方に応じて、針落ち位置に対して生地の縫合側縁部がスムースに供給ガ イドされる状態に生地ガイドの向き及び位置を任意に可変調節することができ、 縫製時に於いて、生地の縫合位置がズレたり、皺が付いたりするのを確実に防止 することができ、仕上がり状態の良い、綺麗な状態に縫製することができる。
【0013】 請求項2記載の生地合せガイドは、上記請求項1記載の作用と併せて、ガイド 本体に取付けた生地ガイドを生地の厚みに対応して高さ調節するので、厚みの異 なる生地を重合したり、種類の異なる生地を重合した状態に縫合する作業が容易 に行える。
【0014】 請求項3記載の生地合せガイドは、上記請求項1又は2記載の作用と併せて、 生地送り面に対してガイド本体を吸着手段(例えば、マグネット、吸着子等)又 は粘着手段(例えば、両面テープ、粘着剤等)により固定するので、縫製時に於 いて、針落ち位置に供給される生地の送り力又は引張り力により、生地ガイドの 向き及び位置が変位するのを積極的に防止することができ、生地を重合した状態 に縫合する作業が正確に行える。且つ、吸着手段及び粘着手段に抗して生地送り 面からガイド本体を分離するので、ガイド本体を簡単に取り外すことができ、生 地ガイドの向き及び位置の変更が容易に行える。
【0015】 請求項4記載の生地合せガイドは、上記請求項1,2又は3記載の作用と併せ て、生地送り面にガイド本体を接地することで、生地送り面と滑止め部材との間 に生じる接触抵抗によりガイド本体が水平移動するのを積極的に阻止することが できる。縫製時に於いて、ガイド本体の向き及び位置が変位するのを確実に防止 することができ、生地を重合した状態に縫合する作業が正確に行える。
【0016】 請求項5記載の生地合せガイドは、上記請求項1又は2記載の作用と併せて、 生地ガイドを前後方向及び又は左右方向に移動するので、生地合せガイドの固定 位置を変更せずに、針落ち位置に対して生地を斜め又は真っ直ぐに供給したり、 針落ち位置と生地ガイドとの間隔を近接又は離間したりすることができる。
【0017】 請求項6記載の生地合せガイドは、上記請求項1又は2記載の作用と併せて、 生地ガイドを任意角度に水平回動することで、針落ち位置に対して生地が内向き 又は外向きに供給ガイドされる角度に可変設定することができる。
【0018】
【考案の効果】
この考案によれば、縫製用ミシンを構成する生地送り面上の任意位置に生地合 せガイドを固定手段により固定するので、生地合せガイドの取付け位置が規制さ れず、生地の種類及び縫い方に応じて、生地ガイドの向き及び位置を任意に変更 することができ、生地を重合した状態に縫合する作業がスムースに行える。且つ 、生地の縫合位置がズレたり、皺が付いたりするのを確実に防止することができ 、仕上がり状態が良く、綺麗な状態に縫製することができる。
【0019】 しかも、生地の厚みに応じて上下の生地ガイドを高さ調節するので、厚みの異 なる生地及び種類の異なる生地を重合した状態に縫合する作業が容易に行え、生 地の適用範囲が広くなる。且つ、生地送り面に対して生地合せガイドを吸着手段 又は粘着手段により固定し、生地送り面に対して滑止め部材の接触抵抗を付与す るので、縫製時に於いて、生地ガイドの向き及び位置が変位するのを確実に防止 することができ、生地を重合した状態に縫合する作業が正確に行える。且つ、各 手段に抗して生地合せガイドを強制的に分離するので、生地合せガイドを簡単に 取り外すことができ、生地ガイドの向き及び位置の変更が容易に行える。
【0020】 さらに、生地ガイドを前後方向及び又は左右方向に移動することで、生地合せ ガイドの固定位置を変更せずに、針落ち位置に対して生地を斜め又は真っ直ぐに 供給したり、生地を近接又は離間したりすることができ、生地の縫合作業に適し た状態に設定することができる。また、生地ガイドを任意角度に水平回動するこ とで、生地の供給角度を任意に可変設定することができる。
【0021】
【実施例】
この考案の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。 図面は化学繊維製又は天然繊維製の生地を上下に重合した状態に縫製用ミシン により縫合する縫製作業に用いられる生地合せガイドを示し、図1、図4に於い て、この生地合せガイド1は、縫製用ミシンDを構成する縫い針Daの針落ち位 置Dbに近接して、針落ち位置Db側部の生地送り面Dcにガイド本体2を接地 固定した後、ガイド本体2の左側縁部に取付けた板状の生地ガイド3,4により 生地A,Aを重合した状態に供給ガイドして、縫製用ミシンDにより生地A,A を重合した状態に縫製する。
【0022】 上述したガイド本体2は、図2、図3にも示すように、例えば、アルミニウム 合板、鋼板等の金属部材(図示省略)をプレス加工又は折曲げ加工して下面開放 形状に形成し、或いは、合成樹脂、セラミックス等の適宜部材により形成してい る。且つ、ガイド本体2の左側前端部に、2枚の生地ガイド3,4を上下に重合 した状態に取付けるための取付け部2aを突出形成し、ガイド本体2の右側上縁 部に、例えば、作業者の指又は取外し具等により保持可能な大きさ及び形状の保 持部2bを水平方向に突出形成している。例えば、作業者の指等により保持部2 bを保持して、ガイド本体2の右側縁部を持ち上げることで、後述するマグネッ ト8の吸着力に抗してガイド本体2を簡単に取外すことができる。なお、ガイド 本体2の上面側に形成した保持部2bを指で保持して、ガイド本体2を取外して もよい。
【0023】 前述した生地ガイド3,4は、図4、図5にも示すように、上述した金属部材 又はその他の部材により上下端が互い違いとなる方向に折曲げられた形状に形成 すると共に、生地ガイド3,4の下端側を左側に向けて略直角となる状態に折曲 げて折曲げ部3a,4aを形成し、上端側を右側に向けて略直角となる状態に折 曲げて折曲げ部3b,4bを形成している。且つ、生地ガイド3,4の折曲げ部 3a,4aを、生地Aの縁部Aaが重合した状態に供給ガイドされる寸法形状に 形成し、生地ガイド3,4の折曲げ部3b,4bを、ガイド本体2の取付け部2 aに対して重合した状態に固定される寸法形状に形成している。
【0024】 ガイド本体2の取付け部2aに生地ガイド3,4を取付ける場合、生地ガイド 3,4の折曲げ部3b,4b間に任意厚み及び任意枚数のスペーサー5を差込み 、ガイド本体2の取付け部2aと生地ガイド4の折曲げ部4bとの間に受け板6 を差込んだ後、生地ガイド3,4の折曲げ部3b,4bに形成した孔部3c,3 c及び孔部4c,4cと、スペーサー5に形成した切欠き部5a,5aと、受け 板6に形成した孔部6a,6aとを介して、ガイド本体2の取付け部2aに形成 したネジ孔2c,2cに、例えば、ネジ、ボルト等で構成されるネジ部材7,7 を螺合して一体的に締付け固定する。同時に、スペーサー5の厚み又は枚数を変 更して、上側の生地Aが供給ガイドされる間隔に生地ガイド3,4の折曲げ部3 a,4aの間隔を設定し、下側の生地Aが供給ガイドされる間隔に生地送り面D cと生地ガイド4の折曲げ部4aとの間隔を設定する。且つ、取付け部2aに形 成したネジ孔2c,2cの延長線上であって、ガイド本体2の上面側左縁部にネ ジ孔2c,2cを所定間隔に隔てて複数組形成すると共に、図6に示すように、 ガイド本体2の前端部、中間部、後端部に形成した任意位置のネジ孔2c,2c に生地ガイド3,4を固定して、ガイド本体2の全長に対して生地ガイド3,4 を前後方向に移動した任意位置に固定する。なお、スペーサー5及び受け板6は 、上述した金属部材又はその他の部材により形成され、スペーサー5の切欠き部 5a,5aは、ガイド本体2の取付け部2aに固定されたネジ部材7,7に対し て差込み及び引抜きが許容される大きさに形成している。
【0025】 生地ガイド3,4を高さ調節する場合、図7に示すように、ネジ部材7,7に よる固定を解除して、生地ガイド3,4の折曲げ部3b,4bの対向面間に、異 なる厚みに形成した任意枚数(例えば、1枚又は2枚以上)のスペーサー5…を 選択して差込み、上側に差込まれる生地Aの厚みに応じて生地ガイド3,4の折 曲げ部3a,4aの間隔を可変調節する。また、図8に示すように、ガイド本体 2の取付け部2aと生地ガイド4の折曲げ部4bとの対向面間に、上述した任意 枚数のスペーサー5…を選択して差込み、下側に差込まれる生地Aの厚みに応じ て生地送り面Dcと生地ガイド4の折曲げ部4aとの間隔を可変調節する。
【0026】 ガイド本体2の開放側中央部には、図5に示すように、針落ち位置Db側部の 生地送り面Dcに対してガイド本体2を固定するためのマグネット8を固定して いる。マグネット8は、吸着可能な金属製の生地送り面Dcに対してガイド本体 2を固定するのに必要な強さに励磁され、ガイド本体2の開放側周縁部よりも若 干没入した状態に固定している。生地送り面Dcにガイド本体2を接地したとき 、マグネット8の磁力により生地送り面Dcに対してガイド本体2が一体的に吸 着固定され、マグネット8の吸着力に抗してガイド本体2を強制的に分離するだ けで、ガイド本体2を簡単に取外すことができ、ガイド本体2の向き及び位置を 変更したり、不要時に於いて、生地合せガイド1を適宜場所に保管又は収納する ことができる。
【0027】 且つ、ガイド本体2の接地側周縁部には、上述したマグネット8の周縁部に沿 って滑止め部材9を埋設している。滑止め部材9は、例えば、合成ゴム等の接触 抵抗の大きな部材により形成され、滑止め部材9の接地側周縁部を、ガイド本体 2の開放側に固定されたマグネット8の吸着面よりも若干下方に突出している。 生地送り面Dcに対してガイド本体2をマグネット8の吸着力により接地固定し たとき、その吸着力により生地送り面Dcに対して滑止め部材9が圧接され、生 地送り面Dcと滑止め部材9との間に生じる接触抵抗によりガイド本体2の向き 及び位置が変位するのを積極的に防止することができる。なお、マグネット8の 吸着面全体又は吸着側周縁部を滑止め部材9により被覆してもよい。
【0028】 図示実施例は上記の如く構成するものにして、以下、生地合せガイド1により 2枚の生地A,Aを重合した状態に縫合するときの作業を説明する。 先ず、図1に示すように、縫製用ミシンDを構成する縫い針Daの針落ち位置 Dbに近接して、針落ち位置Db側部の生地送り面Dcに対して生地合せガイド 1をマグネット8により吸着固定した後、送り方向Cに対して直交する方向に生 地合せガイド1を左右移動して、針落ち位置Dbに対して生地A,Aが斜め又は 真っ直ぐに供給される位置に設定する。送り方向Cに対して平行する方向に生地 合せガイド1を前後移動して、針落ち位置Dbに対して生地ガイド3,4により 供給ガイドされる生地A,Aが近接又は離間される位置に設定する。生地合せガ イド1を任意角度に水平回動して、針落ち位置Dbに対して生地A,Aが内向き (インカーブ)又は外向き(アウトカーブ)に供給ガイドされる角度に生地ガイ ド3,4の向きを設定する。上述のように生地合せガイド1を接地固定して、合 せ縫いされる生地A,Aの種類及び縫い方に応じて、針落ち位置Dbに対して生 地A,Aの重合側縁部Aa,Aaがスムースに供給される向き及び位置に生地ガ イド3,4を設定する。
【0029】 且つ、図6に示すように、ガイド本体2の前端部、中間部、後端部に形成した 任意位置のネジ孔2c,2cに生地ガイド3,4を固定して、針落ち位置Dbと 生地ガイド3,4との間隔を調節してもよい。また、厚みの異なる生地A及び種 類の異なる生地Aを縫い合わせる場合、図7、図8に示すように、ガイド本体2 に取付けた生地ガイド3,4の折曲げ部3a,4aの間隔を生地Aの厚みに応じ て可変調節し、生地送り面Dcと生地ガイド4の折曲げ部4aとの間隔を生地A の厚みに応じて可変調節する。
【0030】 次に、生地合せガイド1を構成するガイド本体2の左側縁部に沿って、ガイド 本体2に取付けた生地ガイド3,4に生地A,Aの縁部Aa,Aaを重合した状 態のまま供給する。図4にも示すように、ガイド本体2に取付けた生地ガイド3 ,4の折曲げ部3a,4aの対向面間に、上側に重合される生地Aの縁部Aaを 差込み、生地送り面Dbと生地ガイド4の折曲げ部4aとの対向面間に、下側に 重合される生地Aの縁部Aaを差込み、生地ガイド3,4により生地A,Aの縁 部Aa,Aaを重合した状態のまま針落ち位置Dbに供給ガイドする。図1に示 すように、縫製用ミシンDを構成する押え金具Ddにより生地A,Aの縁部Aa ,Aaを重合した状態に押圧保持すると共に、縫製用ミシンDを駆動して、生地 A,Aの縁部Aa,Aaを重合した状態のまま送り方向Cに生地送りすると共に 、縫い針Daを上下方向にスイング動作させて、生地A,Aの縁部Aa,Aを重 合した状態のまま連続して縫い合わせするので、針落ち位置Dbに対して生地A ,Aが重合した状態のままスムースに供給され、縫合位置がズレたり、皺が付い たりするのを確実に防止することができ、所定の寸法に縫製仕上げすることがで きる。
【0031】 以上のように、縫製用ミシンDを構成する縫い針Daの針落ち位置Dbに近接 して、生地送り面Dc上の任意位置に生地合せガイド1をマグネット8により吸 着固定するので、生地合せガイド1の取付け位置が規制されず、生地Aの種類及 び縫い方に応じて、生地ガイド3,4の向き及び位置を任意に変更することがで き、生地A,Aを重合した状態に縫合する作業がスムースに行える。且つ、生地 A,Aの縫合位置がズレたり、皺が付いたりするのを確実に防止することができ 、仕上がり状態が良く、綺麗な状態に縫製することができる。
【0032】 しかも、生地Aの厚みに応じて上下の生地ガイド3,4を高さ調節するので、 厚みの異なる生地A及び種類の異なる生地Aを重合した状態に縫合する作業が容 易に行え、生地Aの適用範囲が広くなる。且つ、生地送り面Dcに対して生地合 せガイド1をマグネット8により吸着固定し、その生地送り面Dcに対して滑止 め部材9の接触抵抗を付与するので、縫製時に於いて、生地ガイド3,4の向き 及び位置が変位するのを確実に防止することができ、生地A,Aを重合した状態 に縫合する作業が正確に行える。且つ、マグネット8の吸着力に抗して生地合せ ガイド1を強制的に分離するので、生地合せガイド1を簡単に取り外すことがで き、生地ガイド3,4の向き及び位置の変更が容易に行える。
【0033】 図9は、生地合せガイド1を構成するガイド本体2の上面側に対して生地ガイ ド3,4をスライド可能に取付けた他の取付け例を示し、ガイド本体2の上面側 左縁部に沿って形成したガイド孔2dを介して、そのガイド孔2dの裏面側両縁 部に係止した係止板10に、生地ガイド3,4の折曲げ部3b,4bに挿通され たネジ部材7,7を螺合固定し、ガイド本体2の全長に対して生地ガイド3,4 を前後方向に移動した任意位置にスライド固定する。ガイド本体2のガイド孔2 dに沿って生地ガイド3,4を前後方向にスライド移動させるので、上述した実 施例と同様に、針落ち位置Dbに対して生地ガイド3,4が近接又は離間される 方向に移動調節することができる。また、ガイド孔2dに代えて、溝条又は突条 のガイド部(図示省略)に対して生地ガイド3,4をスライド可能に取付けても よい。
【0034】 図10は、生地合せガイド1を構成するガイド本体2の上面側に対して生地ガ イド3,4を取付けアーム11により前後方向及び左右方向に対して伸縮可能に 取付け、水平方向に対して回動可能に取付けた他の取付け例を示し、取付けアー ム11は、ガイド本体2の上面側に対して基端アーム12の基端側を支持ピン1 5により水平回動可能に枢着し、基端アーム12と中間アーム13とを、中間ア ーム13に形成したガイド孔13aを介してネジ部材16により左右方向(ガイ ド本体2の幅方向)に対して伸縮可能に連結し、中間アーム13と遊端アーム1 4とを、中間アーム13に形成したガイド孔13bを介してネジ部材17により 前後方向(ガイド本体2の長さ方向)に対して伸縮可能に連結し、遊端アーム1 4の先端側に生地ガイド3,4を高さ調節可能に取付けている。
【0035】 生地縫製時に於いて、針落ち位置Db側部の生地送り面Dcにガイド本体2を 接地固定して、ガイド本体2に取付けられた取付けアーム11を前後方向及び又 は左右方向に対して伸縮調節し、取付けアーム11を水平方向に対して回動調節 するので、生地合せガイド1の向き及び位置を変更せずに、針落ち位置Dbに対 して生地A,Aを斜め又は真っ直ぐに供給したり、生地ガイド3,4により供給 ガイドされる生地A,Aを近接又は離間したりすることができる。且つ、生地ガ イド3,4の回動半径が大きくなるため、針落ち位置Dbに供給される生地A, Aの内向き角度(インカーブ)又は外向き角度(アウトカーブ)を大きくするこ とができ、上述した実施例と同等の作用効果を奏することができる。
【0036】 図11は、縫製用ミシンDの生地送り面Dcに対して生地合せガイド1のガイ ド本体2を吸着子18により吸着固定する他の固定例を示し、吸着子18は、例 えば、合成ゴム等の弾性を有する部材により生地送り面Dcに対して密着可能に 形成され、生地送り面Dcにガイド本体2を接地した後、ガイド本体2を上方か ら押圧して吸着子18を生地送り面Dcに密着させ、吸着子18の吸着面に生じ る負圧によりガイド本体2を吸着固定するので、上述した実施例と同等の作用効 果を奏することができる。且つ、吸着子18の負圧に抗してガイド本体2を強制 的に分離するだけで、ガイド本体2を簡単に取外すことができ、ガイド本体2の 向き及び位置を変更する作業が容易に行える。
【0037】 図12は、縫製用ミシンDの生地送り面Dcに対して生地合せガイド1のガイ ド本体2を粘着体19により粘着固定する他の固定例を示し、粘着体19は、例 えば、両面テープ、粘着剤等の剥離可能であって、生地送り面Dcに対してガイ ド本体2を固定するのに必要な粘着力を有し、生地送り面Dcにガイド本体2を 接地したとき、粘着体19の粘着力により生地送り面Dcに対してガイド本体2 が一体的に粘着固定されるため、上述した実施例と同等の作用効果を奏すること ができる。また、粘着体19の粘着力に抗してガイド本体2を強制的に分離する だけで、ガイド本体2を簡単に取外すことができ、ガイド本体2の向き及び位置 を変更する作業が容易に行える。また、例えば、水道水、洗浄液、薬液等の液体 により洗浄することで、粘着力が回復するような粘着体19を用いてもよい。
【0038】 この考案の構成と、上述の実施例との対応において、 この考案の吸着手段は、実施例のマグネット8及び吸着子18に対応し、 以下同様に、 粘着手段は、粘着体19に対応するも、 この考案は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
【0039】 上述した実施例では、2枚の生地ガイド3,4により生地A,Aを供給ガイド するが、例えば、図13に示すように、ガイド本体2の取付け部2aに対して3 枚の生地ガイド20,21,22を所定間隔に隔てて取付け、生地ガイド20, 21,22により2枚の生地A,Aを上下に重合した状態に供給ガイドするもよ く、上述した実施例と同等の作用効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 生地合せガイドによる生地合せ状態を示す平
面図。
【図2】 生地合せガイドによる生地合せ状態を示す斜
視図。
【図3】 ガイド本体及び生地ガイドの分離状態を示す
斜視図。
【図4】 生地合せガイドの接地状態を示す正面図。
【図5】 生地合せガイドの接地状態を示す縦断正面
図。
【図6】 生地ガイドを前後移動可能に取付けた状態を
示す平面図。
【図7】 上側生地ガイドの高さを調節した状態を示す
要部断面図。
【図8】 下側生地ガイドの高さを調節した状態を示す
要部断面図。
【図9】 生地ガイドをスライド可能に取付けた状態を
示す平面図。
【図10】 生地ガイドを回動可能に取付けた他の取付
け例を示す平面図。
【図11】 吸着子により吸着固定した他の固定例を示
す縦断正面図。
【図12】 粘着体により粘着固定した他の固定例を示
す縦断正面図。
【図13】 3枚の生地ガイドを取付けた他の取付け例
を示す要部正面図。
【図14】 従来例の生地合せ具による生地の縫合状態
を示す平面図。
【符号の説明】
A…生地 Aa…縁部 D…縫製用ミシン Da…縫い針 Db…針落ち位置 Dc…生地送り面 1…生地合せガイド 2…ガイド本体 2c…ネジ孔 2d…ガイド孔 3,4…生地ガイド 5…スペーサー 6…受け板 7…ネジ部材 8…マグネット 9…滑止め部材 10…係止板 11…取付けアーム 12…基端アーム 13…中間アーム 13a…ガイド孔 14…遊端アーム 15…支持ピン 16,17…ネジ部材 18…吸着子 19…粘着体 20,21,22…生地ガイド

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】縫製用ミシンを構成する縫い針の針落ち位
    置に対して複数枚の生地を重合して供給する生地合せガ
    イドであって、上記針落ち位置側部の生地送り面に、該
    針落ち位置に供給される生地の縫合側縁部と対向してガ
    イド本体を配設し、上記ガイド本体の側部に、上記複数
    枚の生地を上下に重合した状態に供給ガイドする生地ガ
    イドを設け、上記ガイド本体を、上記生地送り面上の任
    意位置に対して固定する固定手段を設けた生地合せガイ
    ド。
  2. 【請求項2】上記生地ガイドを、上記複数枚の生地を上
    下に重合する間隔に隔てて複数設けると共に、該生地ガ
    イドを生地の厚みに対応して高さ調節可能に設けた請求
    項1記載の生地合せガイド。
  3. 【請求項3】上記固定手段を、上記生地送り面に対して
    ガイド本体を吸着固定する吸着手段又は粘着固定する粘
    着手段を設けて構成した請求項1又は2記載の生地合せ
    ガイド。
  4. 【請求項4】上記ガイド本体の接地面側に、上記生地送
    り面に対してガイド本体の水平移動を阻止するのに必要
    な接触抵抗を付与する滑止め部材を付設した請求項1,
    2又は3記載の生地合せガイド。
  5. 【請求項5】上記生地ガイドを、上記ガイド本体に対し
    て前後移動可能及び又は左右移動可能に取付けた請求項
    1又は2記載の生地合せガイド。
  6. 【請求項6】上記生地ガイドを、上記ガイド本体に対し
    て水平回動可能に取付けた請求項1又は2記載の生地合
    せガイド。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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