JPH10128921A - 装飾シート、装飾樹脂成形品、及び装飾樹脂成形品の製造方法 - Google Patents

装飾シート、装飾樹脂成形品、及び装飾樹脂成形品の製造方法

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JPH10128921A
JPH10128921A JP8303471A JP30347196A JPH10128921A JP H10128921 A JPH10128921 A JP H10128921A JP 8303471 A JP8303471 A JP 8303471A JP 30347196 A JP30347196 A JP 30347196A JP H10128921 A JPH10128921 A JP H10128921A
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sheet
decorative
resin
decorative sheet
mold
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JP8303471A
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Isao Tajima
功 田島
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 射出成形同時ラミネート法等に使用するアク
リル系樹脂シートからなる積層用の装飾シートについ
て、三次元形状表面への成形性を維持しつつ、経時的持
続力のある耐擦傷性を与える。 【解決手段】 装飾シートの表側面の層に脂肪酸系滑剤
や脂肪酸アミド系滑剤を含有させる。装飾樹脂成形品
は、この装飾シートが表面に積層された構成とする。ま
た、装飾樹脂成形品の製造方法は、前記装飾シートを用
意し、シート表側がキャビティ面側を向きシート裏側が
射出樹脂側となる様に成形型内に挿入し、成形型を係
合、合体させキャビティに流動樹脂を充填して固化せし
め、装飾シートと固化樹脂とを接着させ、成形型を開
き、装飾シートが積層された成形品を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面に積層して使
用する装飾シート、及び該装飾シートを表面に貼着した
装飾樹脂成形品、該装飾樹脂成形品の製造方法に関す
る。特に、耐擦傷性に優れたシート及び成形品、またそ
の成形品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、建築物内装材、什器、自動車
や電車等の車両内装材、厨房、浴槽、浴室等の住設機
器、箱等の容器等として、表面装飾した樹脂成形品が広
く使われている。このような装飾樹脂成形品を製造する
方法として、成形品の成形と同時にその外表面に装飾シ
ートをラミネートする装飾技術が各種行われており、な
かでも射出成形と同時に模様付けを行う射出成形同時ラ
ミネート法は代表的な技術である。例えば、特公昭50
−19132号公報では、真空成形用の通気孔を設けた
雌型を利用して熱可塑性樹脂シートを用いた装飾シート
を真空成形した後、型締めを行って、成形用樹脂として
溶融した熱可塑性樹脂を金型のキャビティ内に射出し
て、成形品の外表面に装飾シートをラミネートして一体
化させる方法が開示されている。ここでの成形同時ラミ
ネート法は真空成形と射出成形とを組合わせた方法であ
り、複雑な曲面形状の表面に装飾ができるものである。
このように、樹脂成形品の成形と同時に、表面に装飾シ
ートをラミネートする方法は、表面装飾処理と樹脂形成
とが同時行える為に生産性に優れ、しかも凹凸面への装
飾も可能で、用いる装飾シートの柄を変更することで、
多様な装飾に対応できる等の利点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、射出成形同
時ラミネート法に用いる装飾シートは、上記特公昭50
−19132号公報、或いは特公昭45−1758号公
報等に開示されているが、以下に述べる如く、得られる
装飾樹脂成形品の表面物性、特に耐擦傷性に優れたもの
を得ることが難しかった。 例えば、ポリメチルメタクリレート(MMA)等から
なるアクリル系樹脂シートを基材シートとした装飾シー
トがある。装飾シートの構成は、耐擦傷性の点から、印
刷等で装飾層を設ける場合は、装飾層は基材シートの裏
側に設け、基材シートは透明シートとして、装飾樹脂成
形品の最表層は基材シートとなるのが通常だが、基材シ
ートの材料がアクリル系樹脂では、耐擦傷性が低く、表
面が傷付き白化が発生する。アクリル系樹脂シートは三
次元形状へラミネートする際の成形性、形状追従性には
優れているが、このように耐擦傷性が弱い点が問題であ
った。 また、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポ
リエステル系樹脂シートを基材シートとした装飾シート
では、耐擦傷性ではよりも優れるものの三次元形状へ
ラミネートする際の成形性、形状追従性に劣り、三次元
形状面への装飾が可能であるという射出成形同時ラミネ
ート法の利点を最大限に生かしきれるものでは無かっ
た。 また、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(A
BS)系樹脂等のスチレン系樹脂を基材シートとした装
飾シートでも、三次元形状へラミネートする際の成形
性、形状追従性に劣り、白化しやすかったり、フッシュ
アイが多かったり、透明性が不足する等の問題があっ
た。
【0004】或いは、上記〜の装飾シートの表側
面に、多官能(メタ)アクリル酸エステルのモノマー又
はプレポリマーからなる塗料を塗布して、紫外線や電子
線で架橋・硬化させたり、或いは熱硬化型樹脂の硬化物
等で、三次元架橋高分子からなる硬質塗膜(ハードコー
ト)を更に形成する形態もある(特公昭59−4550
2号公報、特公平1−47284号公報)。しかし、こ
れら硬質塗膜による装飾シートは、耐擦傷性は良好だ
が、硬質塗膜が固くて脆い為、三次元形状に対する成形
性が不充分で、又、無理に成形させると硬質塗膜の亀裂
や破断が生じるという問題があった。 また、上記〜の装飾シートの表側面に、界面活性
剤を塗布する形態もあるが、経時的に界面活性剤が漏出
して減少し、やがて効果が低下するという問題があっ
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで上記課題を解決す
る為に本発明の装飾シートは、装飾処理を施したアクリ
ル系樹脂シートよりなる装飾シートにおいて、シート中
に少なくとも脂肪酸系滑剤又は脂肪酸アミド系滑剤のい
ずれか片方又は両方を含有させた構成として、三次元形
状に対する成形性、形状追従性に優れていたが耐擦傷性
に乏しかったアクリル系樹脂シートによる装飾シート
を、成形性、形状追従性を保持したまま、耐擦傷性を向
上させ、また耐擦傷性の経時的持続性を確保した。ま
た、本発明の装飾樹脂成形品は、この装飾シートが表面
に積層されている構成として、高耐擦傷性を得た。そし
て、本発明の装飾樹脂成形品の製造方法としては、(A)
上記装飾シートを用意して、(B) 該装飾シートを、シー
ト表側がキャビティ面側を向き、シート裏側が射出樹脂
側となる様に、成形型内に挿入し、(C) 成形型を係合、
合体させて型締めし、型内に形成されたキャビティ内に
流動状態の樹脂を射出・充填して固化せしめ、装飾シー
トと固化樹脂とを接着させ、(D) 成形型を開き、表面に
装飾シートが積層された成形品を得る方法として、効率
良く高耐擦傷性のある装飾樹脂成形品を得られる様にし
た。
【0006】以下、図面を参照しながら、本発明の装飾
シート、装飾樹脂成形品及び装飾樹脂成形品の製造方法
について詳述する。
【0007】先ず、図1は本発明の装飾シートの形態を
例示する断面図であり、図1(A)の装飾シートSは基
材シート1の内部に装飾処理が施された基材シート単体
からなる形態、図1(B)の装飾シートSは、透明な基
材シート1の裏側に装飾層2が形成されることで装飾処
理が施された形態を示す。そして、本発明の装飾シート
では、装飾シートの最表面側にくるアクリル系樹脂の層
(図1では基材シート1)に、脂肪酸系滑剤や脂肪酸ア
ミド系滑剤を含有させる。なお、図1(B)の形態で
は、装飾層2の裏面側に更に接着剤層を設けてある。次
に図2〜図6は、射出成形同時ラミネート装置100を
用いた射出成形同時ラミネート法による場合の、装飾シ
ートから装飾樹脂成形品を製造する方法の工程を概念的
に説明する説明図である。図2は装飾シートSを型内に
供給している状態を示し、図3は装飾シートを加熱軟化
させている状態、図4は装飾シートを成形型を利用して
真空圧空成形した状態、図5は型締め後に樹脂を射出し
ている状態、図6は冷却、型開き後に、装飾樹脂成形品
200が取り出される状態を示す。
【0008】以下、本発明の装飾シートを構成する各層
について説明し、次いで、この装飾シートを用いて装飾
樹脂成形品を得る製造方法を説明する。
【0009】先ず、基材シート1の樹脂材料としては、
本発明ではアクリル系樹脂を用いる。アクリル系樹脂と
は、例えば、ポリ(メタ)アクリル酸メチル、ポリ(メ
タ)アクリル酸エチル、ポリ(メタ)アクリル酸ブチ
ル、(メタ)アクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸ブ
チル共重合体、(メタ)アクリル酸メチル−(メタ)ア
クリル酸エチル共重合体、(メタ)アクリル酸エチル−
(メタ)アクリル酸ブチル共重合体、(メタ)アクリル
酸エステル−スチレン共重合体等の(メタ)アクリル酸
エステルの単独又は共重合体からなる樹脂である。な
お、(メタ)アクリル酸とは、アクリル酸又はメタクリ
ル酸の意味である。この様な、アクリル系樹脂を基材シ
ートの樹脂材料として用いることで、装飾シートの成形
性、形状追従性を確保でき、装飾シートがラミネートさ
れる装飾面が三次元形状でも可能となり、特に装飾樹脂
成形品を得る場合にその真価を発揮する。もちろん、本
発明の装飾シートは平面の装飾面へも適用できる。また
アクリル系樹脂による基材シートは、透明性にも優れる
為に、図1(B)の構成の如く、透明保護層としても用
いることができる。しかも、アクリル系樹脂であるの
で、塩化ビニル系樹脂の廃棄時の塩酸ガス発生の問題も
無い。基材シートの厚みは、用途により適宜選択する
が、樹脂成形と同時に成形品表面にラミネートする場合
は、20〜500μm程度であるが、特にその成形適性
などの点から50〜200μmが好ましい。薄過ぎると
装飾シートが樹脂成形と同時に成形されて伸ばされた時
に破れや皺等を生じ易く、厚過ぎると装飾シートの成形
性が低下し型形状への形状追従性が低下する。装飾シー
トをラミネートする面が平面或いは平面的であれば、成
形性、形状追従性というよりは、最終製品としての見栄
え、装飾感、或いは材料コスト等の点から厚みは適宜選
定する。また、アクリル系樹脂の基材シートは単層でも
良いし、或いは2層以上の同種又は異種のシートの積層
体であっても良い。積層体の場合は、後述の滑剤は少な
くとも最表面のシート中に添加すれば足りる。
【0010】なお、装飾シートの耐光性(耐候性)を向
上させる場合には、基材シート中に紫外線吸収剤や光安
定剤等を添加させることができる。添加は紫外線吸収剤
のみでも良いが、光安定剤と併用する方がより効果的で
ある。紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾール系、
ベンゾフェノン系、サリチル酸系等の有機系の紫外線吸
収剤の他に、粒径0.2μm以下の微粒子状の酸化亜
鉛、酸化セリウム、酸化チタン等の無機物も用いること
ができる。また、光安定剤としては、ビス−(2,2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケー
ト等のヒンダードアミン系ラジカル捕捉剤を用いること
ができる。添加量は、紫外線吸収剤、光安定剤とも樹脂
分全量に対して通常0.5〜10重量%程度である。こ
りより少ないと、耐光性向上効果が充分に得られず、ま
たこれよりも多いと着色化したり、或いは特に有機物系
の場合は表面にブリードしたりして、多量に入れても効
果的に変化がなく好ましくない。
【0011】次に、基材シート1に施される装飾処理と
しては、顔料又は染料の練込による基材シート自身の着
色、或いは絵柄や金属層からなる装飾層の形成、凹凸模
様形成等がある。
【0012】顔料等の基材シートへの練込による装飾で
は、基材シートを着色透明又は着色不透明、或いは無色
不透明又は着色不透明等とする装飾処理が施される。顔
料としては、チタン白、カーボンブラック、群青、弁
柄、黄鉛等の無機顔料、キナクリドン、イソインドリノ
ン、フタロシアニンブルー、アニリンブラック等の有機
顔料乃至は染料等が用いられる。この他、必要に応じ、
炭酸カルシウム、シリカ(二酸化ケイ素)アルミナ(酸
化アルミニウム)、硫酸バリウムの様な体質顔料(充填
剤)を添加しても良い。
【0013】絵柄印刷による装飾層形成の印刷法として
は、グラビア印刷、オフセット印刷、凸版印刷、シルク
スクリーン印刷等のような通常の印刷手段を用いること
ができるが、描絵でも差し支えない。また、離型性シー
ト上にインキ層、更に必要に応じて接着剤層が形成され
た転写シートを予め準備しておき、転写シートに形成さ
れたインキ層を加圧、又は加圧と加熱により装飾層(イ
ンキ層)を形成する面に転写させる、所謂転写印刷法を
用いることもできる。絵柄の模様は例えば木目模様、石
目模様、文字や図形等の幾何学模様等と任意である。な
お、絵柄印刷による装飾層(インク層)は通常は基材シ
ート裏面側に形成し、基材シートを保護層的に使用す
る。
【0014】また、装飾層を金属層として形成するに
は、アルミニウム、クロム等の金属を真空蒸着する等し
て金属薄膜として形成する。金属層は全面に形成しても
良く、前記したような模様が得られるようにパターン状
に形成しても良いが、パターン状に形成するには金属層
不要部分に水溶性インクにより除去層を所望のパターン
で設けた上から全面に金属層を蒸着形成し、しかる後水
洗して上記除去層とともにその直上の金属層を除去する
等の公知の手法による。もちろん、転写印刷法により、
予め転写シートに形成しておいた金属層を、装飾層を形
成する面に転写形成しても良い。なお、金属層は装飾シ
ートの裏面側に形成する。
【0015】また、装飾処理としては、凹凸模様を施し
ても良い。凹凸模様を施すには、ヘアライン加工、サン
ドブラスト加工、エンボス加工等により、樹脂シート表
面に凹凸形状からなる凹凸模様を形成する。例えば、エ
ンボス加工は、熱プレス方式の枚葉、又は輪転方式エン
ボス機を用いて加熱し軟化された樹脂シート表面にエン
ボス版を押圧し、該エンボス版表面の凹凸形状を賦形す
ることにより凹凸模様を形成する。
【0016】また、凹凸模様の凹部には必要に応じて公
知のワイピング法により、着色インキを充填して良い。
ワイピング法により、凹凸模様全面に着色インキを塗工
し、しかる後に凸部のインキをかき取凹部に着色インキ
を残留させる。該着色インキとしては、ウレタン樹脂、
アクリル樹脂、ポリエステル樹脂その他常用のビヒクル
に顔料又は染料を加えたものを使用するが、なかでも二
液硬化型の密着性、耐溶剤性の良好なものが好ましい。
また、ワイピングは、ドクダーブレード法、ロールコー
ト法等、従来から使用されているワイピング法のいずれ
によっても良い。
【0017】また、装飾シートの裏面には、成形品とな
る樹脂との接着性向上のため、シート面にコロナ放電処
理、公知の各種プライマー塗工等の易接着処理や感熱型
の接着剤層の形成を行うこともできる。このような接着
剤層には、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、アイオノマー
等の樹脂が用いられる。樹脂の具体例としては、エチル
セルロース、硝酸セルロース、酢酸セルロース、エチル
ヒドロキシエチルセルロース、セルロースアセテートプ
ロピオネート等のセルロース誘導体、ポリスチレン、ポ
リα−メチルスレチン等のスチレン樹脂又はスチレン共
重合体、ポリ(メタ)アクリル酸メチル、ポリ(メタ)
アクリル酸エチル、ポリ(メタ)アクリル酸ブチル等の
アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体、エチレン−ビニルアルコ
ール共重合体、ポリビニルブチラール等のビニル重合
体、ロジン、ロジン変性マレイン酸樹脂、ロジン変性フ
ェノール樹脂、重合ロジン等のロジンエステル樹脂、ポ
リイソプレンゴム、ポリイソブチルゴム、スチレンブタ
ジエンゴム、ブタジエンアクリロニトリルゴム等のゴム
系樹脂、クマロン樹脂、ビニルトルエン樹脂、ポリアミ
ド樹脂、ポリ塩素化オレフィン等の、天然又は合成樹
脂、各種アイオノマー等の一種又は二種以上の混合物が
用いられる。
【0018】そして、本発明の装飾シートでは、シート
表側面の層に、少なくとも脂肪酸系滑剤又は脂肪酸アミ
ド系滑剤のいずれか片方又は両方を含有させる。シート
表側面の層とは、例えば図1(A)や図1(B)の層構
成の装飾シートSでは、基材シート1である。すなわ
ち、最終製品として装飾シートが使用される状態で表面
となる層に含有させる。もしも、図1(B)のように基
材シート1上に装飾層2を積層した構成で、装飾層2は
基材シート1の裏側面ではなく表側面に積層た構成なら
ば、装飾層がインク層ならば、インク層中に上記滑剤を
含有させる。また、基材シートが積層体ならば、最表面
にくるアクリル系樹脂シート中に下記滑剤を含有させ
る。滑剤は、脂肪酸系滑剤、脂肪酸アミド系滑剤の中か
ら選んだ1種以上の滑剤を含有させることが好ましい。
また、脂肪酸系滑剤と脂肪酸アミド系滑剤の両方を用い
ても良い。脂肪酸系滑剤としては、主としてステアリン
酸、ラウリン酸等の高級脂肪酸を用いることが好まし
い。また、脂肪酸アミド系滑剤としては、主として、ス
テアリン酸アミド、パルミチン酸アミド、メチレンビス
ステアロアミド、エチレンビスステアロアミド等の高級
脂肪酸アミドを用いることが好ましい。なお、これら滑
剤の添加量は、添加される層全体に対し、0.1〜10
重量%程度添加する。これよりも少ないと、耐擦傷性の
効果が得られず、逆に多すぎると表面に滑剤がブリード
したり、シート自体の物性に悪影響が生じて好ましくな
い。また、特にアクリル系樹脂シートに透明性を要求す
る場合は、0.1〜0.5重量%が好ましい。これ以上
添加すると透明性が低下する。
【0019】次に、上述の様な本発明の装飾シートを用
いた、本発明の装飾樹脂成形品の製造方法について説明
する。
【0020】本発明の装飾樹脂成形品の製造方法は、樹
脂成形品の成形と同時に装飾シートを成形品表面にラミ
ネートする製造方法である。適用できる樹脂成形方法と
しては、熱溶融した熱可塑性樹脂を用いる射出成形は代
表的な成形方法であるが、この他、未硬化液状の樹脂
(原料を)射出後、化学反応で硬化させて樹脂成形品と
する反応性射出成形(RIM成形)などの成形で可能で
ある。
【0021】また、装飾シートを成形品形状に良好に追
従させる為には、射出成形に先立って装飾シートを射出
成形用雌型の内部形状であるキャビティ形状と同形状と
なるように、真空成形法或いは真空圧空成形法により予
備成形を行うことが望ましい。予備成形法としては、予
め別の成形型で予備成形された装飾シートを射出成形用
雌型内に装着する方法、あるいは射出成形用雌型にて直
接装飾シートを予備成形する方法があるが、通常は後者
の方法が多用される。もちろん、成形品(型)形状の絞
りが浅く凹凸の段差が小であるか、又は凹凸の曲率が小
さい場合、或いは装飾シートの成形性(熱可塑性)が充
分大きい場合は、この予備成形工程は省略し、射出樹脂
の熱と圧力とによって、装飾シートを射出成形型形状に
追従させて成形しても良い。
【0022】装飾シートの予備成形を、射出成形用型に
て直接行う形態では、用いる射出成形用雌型は、真空吸
引成形に適用可能なように真空吸引孔(或いは溝)など
が設けられた構造を有するものであり、後述の雄型と合
体させて射出成形により形成される成形品の形状の一部
の逆凹凸形状をその型内のキャビティ面に有する。上記
予備成形を行うにあたっては、ダイプレート(可動盤又
は固定盤、通常は可動盤)に装着した射出成形用雌型の
キャビティ側に装飾シートを供給設置して、ヒータ(熱
盤)などを用いて装飾シートを加熱軟化させた後、雌型
の真空吸引孔を通して装飾シートを雌型内のキャビティ
面に吸引密着させる。しかる後、該装飾シートを冷却さ
せることで装飾シートの予備形成が完了する。熱盤とし
ては、装飾シートと密着して接触し、熱伝導にて加熱す
る接触加熱方式のものでも、又装飾シートから離れた位
置からの赤外線ヒータ等からの輻射熱、又は誘電加熱に
て加熱する非接触式のものでも、いずれでも良い。
【0023】なお、装飾シートの予備成形を別途真空成
形法又は真空圧空成形法により予め行う場合は、射出成
形用雌型と同形状の成形型を用いて、装飾シートを上記
した接触式の熱盤、非接触式の輻射熱や誘電加熱にて加
熱軟化させた上で、真空又は真空圧空成形にて該成形型
の内部形状に成形させた後、離型し、成形された装飾シ
ートを、射出成形用雌型の所定箇所に装着させることに
より、予備成形工程が完了する。また、以上の様な、射
出成形型又は別の型で行う装飾シートの予備成形工程
は、工程(B) の該装飾シートを、シート表側がキャビテ
ィ面側を向き、シート裏側が射出樹脂側となる様に、成
形型内に挿入する工程に含まれる。
【0024】次いで前記の予備成形により装飾シートが
密着したままの雌型に射出成形用雄型を係合、合体させ
て型締めした後、両型によって型内に形成されるキャビ
ティに溶融させた成形品形成用の樹脂を雄型の湯口(ゲ
ート)を通して充填させて、射出成形を行う。そして、
樹脂が冷却や化学反応で固化した後、成形型を開いて、
成形品を型内から取り出せば、装飾シートが表面にラミ
ネートされた装飾樹脂成形品が得られる。
【0025】以下、図2〜図6に参照しながら、熱可塑
性樹脂を用いた射出成形同時ラミネート法による製造方
法を、詳述する。図2は装飾シートSを型内に供給して
いる状態を示す説明図であり、そして、図3は装飾シー
トを加熱軟化させている状態、図4は装飾シートを成形
型を利用して真空圧空成形した状態、図5は型締め後に
樹脂を射出している状態、図6は冷却、型開き後に、装
飾樹脂成形品200が取り出される状態を示す説明図で
ある。以下に例示する製造方法は、(A) 前述の装飾シー
トを用意して、(B) 該装飾シートを、射出成形同時ラミ
ネート装置の雌型と雄型との間に、シート表側がキャビ
ティ面側を向き、シート裏側が射出樹脂側となる様に、
挿入し、(C) 雌雄両型を係合、合体させて型締めし、雌
雄両型間に形成されたキャビティ内に、雄型のゲートか
ら流動状態の樹脂を射出・充填して、固化せしめ、装飾
シートと固化樹脂とを接着させ、(D) 雌雄両型を開放し
て、樹脂成形品の表面に装飾シートが積層された成形品
を得る工程による、装飾樹脂成形品の製造方法である。
【0026】先ず、図2で、射出成形同時ラミネート法
に用いる射出成形同時ラミネート装置100を概説す
る。雌型(キャビティ型)70の凹形状のキャビィティ
面60には、装飾シートSの成形用の通気孔74が多数
穿孔され、通気孔74は図示しない真空ポンプに連結
し、装飾シート形成時は真空引きできる様になってい
る。この雌型70は移動可能なダイプレートである可動
盤76に固定される。可動盤76は背面の油圧等による
流体圧シリンダ90で図面左右方向に可動するピストン
(ラム)92に連結され、型締め時は、可動盤76と摺
動自在のタイバー20で案内されて図面右方向に移動
し、雌型70を雄型80に係合、合体させる。また、型
開き時は図2の待機位置に雌型70を移動させる。一
方、雄型(コア型)80は凸形状のコア面82を有し、
コア面82には樹脂充填用のゲート84が開口してい
る。またゲート84の背面には射出ノズルが位置する。
雄型80は固定的なダイプレートである固定盤86に固
定される。シート搬送用可動グリップ50は、図面上下
方向に移動可能で、図示しない供給ロール等から供給さ
れる連続帯状の装飾シートSを、雌型70と雄型80と
の間の型内に挿入する。装飾シートSは、その裏側面を
図面右側を向く様にして雌雄型間の空間に最初は挿入さ
れる。
【0027】また、図面左右方向に移動可能な額縁状の
シートクランプ40は、雌型70のパーティング面に沿
って設けられており、シート搬送用可動グリップ50で
型内に挿入された装飾シートSを、キャビティ面60の
外側四方で、雌型70のパーティング面に押圧し固定す
る。なお、このシートクランプ40は、雌型70で装飾
シートSを予備成形する際の装飾シート固定用である。
また、雄型80が有するパーティング面には、シートク
ランプ50に対応する位置に、凹形状のクランプ受溝8
8が型締め時の逃所として設けてある。このシートクラ
ンプ50は、雌型70内に摺動自在に挿入された駆動ロ
ッドに連結し、これによって雌型パーティング面に接近
したり、離れたりして、装飾シートSの固定、開放を行
う。また、熱盤30が、図3に図示の如く、型開き時は
雌型70と雄型80間の移動し、型締め時は型外(図面
上方)に退避すべく、油圧シリンダのラム32により図
面上下方向に移動可能に、また型間に移動した後は、図
示しない油圧シリンダ等の可動手段により図面左右方向
に移動可能に設けられている。熱盤30は、装飾シート
の予備成形の為に、シートクランプ40で雌型70のパ
ーティング面に押圧固定された装飾シートSに間隙を開
けて接近して、装飾シートSを輻射熱による非接触加熱
する。熱盤30と装飾シートSと接近距離は、シートク
ランプ40を間に挟むことによって一定に維持される。
また、シートカッタ34が、熱盤30の上方に設けられ
ており、熱盤30が図面左方へ移動して装飾シートSを
押圧する際に熱盤30と共に移動し、型内の所定位置ま
で挿入された連続帯状の装飾シートSを、成形一回分の
大きさに切断し、シート供給側(上流側)と分離させ、
予備成形時、及び射出成形時のシートに加える熱や応力
が、上流側へ波及する事を防ぐ。なお、シートカッタ3
4としては刃物又は加熱線条を用いる。
【0028】そして、上述の様な装置による射出成形同
時ラミネート法により、装飾樹脂成形品を以下の様にし
て製造する。先ず、前述の装飾シートを用意し、次い
で、装飾シートSを図2に示す如く型内に供給する。連
続帯状の装飾シートSを、その先端を上下動するシート
搬送用可動グリップ50で挟持して図面下側に搬送して
行き、型開きした雌型70と雄型80との間に出来た型
内の空間に挿入する。なお、装飾シートSはシート表側
を雌型70のキャビティ面60側に向け、シート裏側を
ゲート84にある雄型80側の樹脂側を向けて挿入す
る。そして、所定位置まで装飾シートSを搬送したら、
装飾シートSを、シートクランプ40によって、雌型7
0のパーティング面にキャビティ面60の外側周囲で押
圧し固定する。
【0029】そして、図3に示す如く、装飾シートSを
雌型70に固定したら、シート搬送用可動グリップ50
を開放し、図面上方の待機位置に退避させる。次いで、
ラム32で上下動作する熱盤30を、退避位置から雌雄
型間に移動させ、次に雌型方向に移動させて、装飾シー
トSに近接させて装飾シートSを加熱して軟化させる。
又、熱盤30を装飾シートSに接近させる際に、シート
カッタ34で連続帯状の装飾シートSを成形一回分の大
きさに切断する。そして、シートカッタ34で切断した
装飾シートSの送り出し側先端の切断端部を、シート搬
送用可動グリップ50で再び把持して装飾シートSを少
し上流側へ引き上げて、次回の待機位置とする。
【0030】次に、図4に示す如く、雌型70に設けら
れた通気孔74から、キャビティ面60と装飾シートS
間に形成された空間内の空気を吸気することで、装飾シ
ートSの表裏に空気圧差を与えて、雌型70のキャビテ
ィ面60の形状に追従密着させる様に、装飾シートSを
予備成形する。なお、予備成形は雌型70側の通気孔7
4から吸気して真空成形するか、熱盤30の熱盤面にも
通気孔を設けておけば、熱盤30の圧搾空気の吹出しを
併用して真空圧空成形する。なお、ここまでは、熱盤3
0及びシートクランプ40は、雌型70のパーティング
面を押圧したままである。以上で、装飾シートSの型内
への挿入、すなわちここで例示する方法では、雌型70
のキャビティ面60に接する位置への挿入が完了する。
【0031】そして、図5に示す如く、熱盤30を図面
上方の型外に退避させる。なお、シートクランプ40は
装飾シートSを押圧したままである。次いで、流体圧シ
リンダ90によりピストン(ラム)92を図面右方向に
動かし、雌型70を雄型80に係合、合体させて型締め
を行う。そして、雌型70及び雄型80間に形成される
キャビティ(成形窩)内に、ゲートから溶融樹脂PL
射出、充填して、射出成形を行う。
【0032】次は、図6に示す如く、樹脂が冷却して固
化した後、雌型70を図面左方向に移動して雄型から離
して型開きを行い、装飾シートSが固化樹脂PS に接着
積層した装飾樹脂成形品200を型内から取出す。ま
た、装飾樹脂成形品200の外周部分に残った装飾シー
トSの残余は、雌型70と雄型80とが型締めされた時
に、パーティング面の成形品外形形状に沿って雌雄両型
により切断する。型開き後にシートクランプ40を開放
すると、装飾シートSの残余は自重で落下する。
【0033】以上、いわゆる射出成形によって本発明を
説明したが、本発明における射出成形とは、熱可塑性樹
脂が加熱溶融した溶融樹脂を射出する方法以外に、いわ
ゆる反応射出成形(RIM成形:Reaction I
njection Molding)の様に、化学反応
によって硬化する硬化型樹脂の未硬化液を型内に射出
(注入)する方法も包含する。RIM成形では通常の射
出成形が加熱溶融した溶融樹脂を用いるのに代わって、
熱溶融していない反応硬化型樹脂液を用いる。従って、
本発明でいう流動状態の樹脂とは、熱可塑性樹脂が加熱
溶融した溶融樹脂の他に、上記の反応硬化型樹脂液も含
む。
【0034】なお、樹脂成形で用いる樹脂としては、射
出成形であれば、公知の射出成形用樹脂が使用でき、例
えば、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、アクリロニトリ
ル−スチレン共重合体、ABS樹脂、アクリル樹脂、ポ
リカーボネート、ポリエチレン、ポリプロピレン等の熱
可塑性樹脂を使用できる。また、RIM成形の場合の
(反応硬化型)樹脂としては、硬化剤としてイソシアネ
ートを用いるポリウレタン樹脂、或いは硬化剤としてイ
ソシアネート、有機スルホン酸塩、過酸化ベンゾイル等
を用いる不飽和ポリエステル等の樹脂液を使用すること
ができる。
【0035】
【実施例】以下、本発明を射出成形同時ラミネート法を
一具体例として、実施例及び比較例により更に説明す
る。
【0036】(実施例1〜4)実施例1〜4の装飾シー
トは、メチルメタクリレートとブチルメタクリレートと
のモル比1:1の共重合体からなる樹脂に滑剤として、
各々、ステアリン酸、ラウリン酸、ステアリン酸アミ
ド、パルミチン酸アミドを樹脂全量に対して3重量%添
加して、厚さ200μmに成膜した基材シートに、グラ
ビア印刷によりアクリル系樹脂をバインダーとするイン
キにて木目模様を印刷して、実施例1〜4の各装飾シー
トを得た。
【0037】上記各装飾シートを、図2〜図6に示す様
な装置、工程による予備成形有りの射出成形同時ラミネ
ート法により、印刷形成した装飾層が、雄型のゲート方
向を向く様に雌雄両型間に挿入して、射出成形と同時に
射出成形品表面に接着した。射出樹脂はABS樹脂を用
い、ゲート部射出温度210℃、金型温度50℃の成形
条件で成形した。
【0038】(比較例)実施例において、基材シート中
に滑剤を全く添加しないものを用いた装飾シートを用
い、装飾樹脂成形品を作った。その他の条件は、実施例
と同様である。
【0039】上記実施例及び比較例で得られた装飾樹脂
成形品について、その性能評価結果を表1に示す。表1
の如く、本発明による実施例では優れた耐擦傷性が得ら
れた。なお、耐擦傷性能は学振型摩耗試験器で評価し
た。該試験機にテスター産業株式会社製の学振型摩耗堅
牢度試験器を用いた。試験条件は、往復速度は約30回
/毎分、往復距離は約120mm、摩耗子白綿布接触面
積は約1cm2 、モータは15Wで、荷重200gで往
復500回と、荷重500gで往復200回との2通り
で、アクリル樹脂の基材シート表面を摩耗させて、両方
で評価した。その結果、各実施例は両方の条件ともに目
視で傷を認めず良好であったが、比較例では両方の条件
ともに目視で著しい傷を認めた。
【0040】
【表1】
【0041】
【発明の効果】本発明の装飾シートによれば、樹脂成形
品の表面ラミネート用として、特に三次元形状の装飾用
として、従来のアクリル系樹脂単体のシートによる装飾
シートの三次元形状に対する成形性、形状追従性に優れ
ていたが耐擦傷性に乏しかった点が改良され、成形性、
形状追従性を保持したまま、耐擦傷性を向上させた。し
かも、従来、耐擦傷性向上の為に界面活性剤を塗布した
装飾シートでは、界面活性剤の塗布工程が装飾シート製
造に必要となるが、塗布工程が不要な装飾シートであ
り、又、本発明の装飾シートでは界面活性剤の様に経時
的に流出して効果が低下することも無い。また、装飾シ
ート表面に硬質塗膜を形成した場合の様に、三次元形状
への成形性、形状追従性が低下したり、装飾シートが成
形される時にシート、特に硬質塗膜に亀裂や破断を生じ
る事も無い。そして、本発明の装飾樹脂成形品は、上記
装飾シートの性能による、耐擦傷性、及び耐擦傷性の経
時的持続性に優れ、また装飾面が三次元形状のものも可
能である。そして、本発明の装飾樹脂成形品の製造方法
によれば、このような装飾樹脂成形品が、表面装飾と樹
脂成形とが同時で効率良く得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装飾シートの形態を示す断面図。
(A)は基材シート単体からなる構成、(B)は基材シ
ート裏面に装飾層等が形成された形態を示す断面図。
【図2】本発明の装飾樹脂成形品の製造方法の一形態と
して、射出成形同時ラミネート法の一実施例の概念図:
装飾シートを型内に供給している状態。
【図3】同:装飾シートを加熱軟化させている状態。
【図4】同:装飾シートを成形型を利用して真空成形し
た状態。
【図5】同:型締め後に、樹脂を射出している状態。
【図6】同:冷却、型開き後に、装飾樹脂成形品が取り
出される状態。
【符号の説明】
1 樹脂シート 2 装飾層(印刷層、金属層等) 3 接着剤層 20 タイバー 30 熱盤 32 ラム 34 シートカッタ 40 シートクランプ 50 シート搬送用可動グリップ 60 キャビティ面 70 雌型 74 通気孔 76 可動盤 80 雄型 82 コア面 84 ゲート 86 固定盤 88 クランプ受溝 90 流体圧シリンダ 92 ピストン(ラム) 100 射出成形同時ラミネート装置 200 装飾樹脂成形品 PL 溶融樹脂 PS 固化樹脂 S 装飾シート

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装飾処理を施したアクリル系樹脂シート
    よりなる装飾シートにおいて、シート中に少なくとも脂
    肪酸系滑剤又は脂肪酸アミド系滑剤のいずれか片方又は
    両方を含有する、装飾シート。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の装飾シートが表面に積
    層されている装飾樹脂成形品。
  3. 【請求項3】 (A) 請求項1に記載の装飾シートを用意
    して、(B) 該装飾シートを、シート表側がキャビティ面
    側を向き、シート裏側が射出樹脂側となる様に、成形型
    内に挿入し、(C) 成形型を係合、合体させて型締めし、
    型内に形成されたキャビティ内に流動状態の樹脂を射出
    ・充填して固化せしめ、装飾シートと固化樹脂とを接着
    させ、(D) 成形型を開き、表面に装飾シートが積層され
    た成形品を得る、装飾樹脂成形品の製造方法。
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