JP2002264268A - 射出成形同時絵付け成形品、及び射出成形同時絵付け方法 - Google Patents

射出成形同時絵付け成形品、及び射出成形同時絵付け方法

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JP2002264268A
JP2002264268A JP2001065017A JP2001065017A JP2002264268A JP 2002264268 A JP2002264268 A JP 2002264268A JP 2001065017 A JP2001065017 A JP 2001065017A JP 2001065017 A JP2001065017 A JP 2001065017A JP 2002264268 A JP2002264268 A JP 2002264268A
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sheet
painting
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injection molding
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JP2001065017A
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Hiroyuki Atake
浩之 阿竹
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C43/00Compression moulding, i.e. applying external pressure to flow the moulding material; Apparatus therefor
    • B29C43/02Compression moulding, i.e. applying external pressure to flow the moulding material; Apparatus therefor of articles of definite length, i.e. discrete articles
    • B29C43/021Compression moulding, i.e. applying external pressure to flow the moulding material; Apparatus therefor of articles of definite length, i.e. discrete articles characterised by the shape of the surface

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  • Laminated Bodies (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 工程を増やさずに、金属調等の光輝感と表面
の凹凸模様とを備えた意匠を成形品に付与する。 【解決手段】 射出成形同時絵付け成形品Pは、表側か
ら順に、少なくとも、表面側に凹凸模様1が賦形された
ガラス転移温度130℃以下の熱可塑性樹脂から成る透
明な基材シート2、透明樹脂バインダー中に光輝性顔料
として高光反射性の鱗片状箔片を分散して成る光輝性樹
脂層3が、或いは好ましくは更に接着層4が、樹脂成形
物5に積層した構成とする。凹凸模様は、凹凸模様無し
の基材シート、光輝性樹脂層等からなる絵付けシートS
を、基材シート側が型面上に凹凸模様を有する雌型側に
向けて射出成形同時絵付けを行って、基材シート表面に
賦形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラミネートタイプ
の絵付けシートを用いる射出成形同時絵付け技術に関す
る。より詳しくは、ヘアライン等の表面の微細な凹凸模
様と金属調等の光輝性とから成る外観表現に優れた絵付
け成形品が得られる射出成形同時絵付け技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、樹脂成形物の表面を絵付した
絵付け成形品が各種用途で使用されている。そして、表
面に金属調等の光輝性(光輝感)と凹凸模様とを備えた
外観意匠を成形品に付与するためには、次の様な方法が
あった。
【0003】(1)型面に予め所望の凹凸模様を有する
射出成形型を用いて射出成形して、表面に凹凸模様が賦
形された成形品を得た後、この成形品の表面を、アルミ
ニウム鱗片状箔片等の光輝性顔料を含んだ金属調塗料で
吹付塗装して絵付け成形品として仕上げる。 (2)射出成形同時転写(絵付け)方法(特公平2−4
2080号公報等参照)により、転写シートを射出成形
の雌雄両型の間に挿入して射出成形し、成形後に転写シ
ートの支持体シートを剥がすことで、絵付け成形品の成
形と同時にその表面に凹凸模様と光輝性との外観を付与
する。この際、転写シートには、転写層側にヘアライン
等の所望の凹凸模様を設けた支持体シートに光輝性顔料
を含んだ金属調インキ層を有する転写層を設けた転写シ
ートを使用する。 (2)′上記(2)の変形として、転写シートの金属調
インキ層の代わりに蒸着等で形成した金属薄膜層を設け
た転写シートを使用する。 (3)200μm程度の厚膜の透明熱可塑性樹脂の基材
シートの表面に、エンボス加工で凹凸模様を賦形し、且
つ裏面に金属調インキ層を印刷してなるラミネート用の
絵付けシートを用いて、射出成形同時ラミネート(絵付
け)方法(特公昭50−19132号公報等参照)によ
り、絵付け成形品の成形と同時にその表面に凹凸模様と
光輝性との外観を付与する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上の様な各種方法が
あるが、上記(1)の方法は、成形後に塗装する為に、
絵付け成形品の表面凹凸模様は、塗装の膜厚分なまって
しまう。従って、ヘアライン等の微細な凹凸模様は意匠
性が低下する。その上、吹付塗装時に、光輝性顔料の鱗
片状箔片の平板面が乱雑に各方向に配向する為、金属調
の鏡面性の光輝性も十分には得られない。また、後塗装
という別工程が必要なので、その分余計なコストがかか
る。
【0005】上記の様な後工程を省略できる方法が、上
記(2)や(3)の射出成形同時絵付け技術による方法
であるが、この方法でも次の如き問題点があった。すな
わち、(2)の転写による場合では、絵付け成形品に転
写移行させる転写層は、あまり厚くできず、凹凸模様が
賦形され表面層とする剥離層や表面保護層は、通常数μ
m程度と薄い為に、凹凸の意匠感に劣り、また傷等によ
って容易に絵柄が取れてしまい表面強度が弱いという問
題点もあった。一方、金属薄膜層による転写シートを用
いる(2)′の方法では、光輝性では金属調インキ層を
用いる(2)の方法よりは、優れるものの、そのままで
は金属薄膜層は連続体薄膜として形成される為、立体成
形品に適用するために絵付けシートを伸ばして積層しよ
うとすると、金属薄膜層に亀裂、或いは更にそれに起因
する白化が生じる。また、前記(2)の問題点も同様に
あった。また、上記(3)のラミネートによる場合で
は、(1)、(2)及び(2)′の問題点は解決する。
しかし、射出成形時、或いはそれに先立つ絵付けシート
の予備成形時の加熱及び応力印加により、凹凸模様が平
坦化して、平坦面に復元したり、潰れてしまうという問
題があった。
【0006】すなわち、本発明の課題は、上記の如き問
題点を解決する事であり、工程を増やさずに、絵付け成
形品の表面に、金属調等の光輝性と凹凸模様とを備えた
外観意匠を付与する事である。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、上記課題を解決
すべく、本発明の射出成形同時絵付け成形品は、表側か
ら順に、少なくとも、表面側に凹凸模様が賦形されたガ
ラス転移温度130℃以下の熱可塑性樹脂から成る透明
な基材シート、及び、透明樹脂バインダー中に光輝性顔
料として高光反射性の鱗片状箔片を分散して成る光輝性
樹脂層が、樹脂成形物に積層して成る構成の絵付け成形
品とした。
【0008】上記の様な構成として、基材シートをガラ
ス転移温度130℃以下の熱可塑性樹脂から構成するの
で、射出成形同時絵付け成形品の表面の凹凸模様は、該
成形品の射出成形同時絵付けに於ける樹脂射出時或いは
これに加えて更に絵付けシートの予備成形時の加熱加圧
を利用して、基材シートに賦形された凹凸模様とするこ
とができる。従って、成形品表面の凹凸模様は、成形品
製造時に潰れたり平坦化したりして意匠感が低下するこ
とがしない。従って、ヘアライン等の微細な凹凸模様を
表現できる。また、光輝性を表現する為に、バインダー
樹脂中に光輝性顔料を分散した光輝性樹脂層を使用して
あるので、光輝性樹脂層に絵付けシート成形時に伸びる
成形追従性を付与できるので、光輝性樹脂層の亀裂や更
にそれに起因する白化も無く立体面が絵付けされた射出
成形同時絵付け成形品が可能となる。しかも、基材シー
トは透明として、その裏面側に光輝性樹脂層を位置させ
るので、基材シートが光輝性樹脂層の表面保護層として
機能して、傷等で容易に光輝性が消失しない耐摩耗性等
の表面強度が得られる。
【0009】また、本発明の射出成形同時絵付け成形品
では、上記構成に対して更に、光輝性樹脂層に於ける鱗
片状箔片の平板面が、基材シートの表面及び裏面と平行
或いは略平行に配向されている構成とした。この様な構
成とすることで、更に一層良好な金属調の光輝性が得ら
れる。
【0010】また、本発明の射出成形同時絵付け成形品
では、上記いずれかの構成に対して更に、光輝性樹脂層
の透明樹脂バインダーを熱可塑性樹脂から構成した。こ
の様な構成とすることで、光輝性樹脂層に成形追従性を
より確実に付与できるので、射出成形時の光輝性樹脂層
の亀裂、白化の防止効果は、より一層良好となる。
【0011】また、本発明の射出成形同時絵付け方法
は、ガラス転移温度130℃以下の熱可塑性樹脂から成
る透明な基材シートの裏面側に、透明樹脂バインダー中
に光輝性顔料として高光反射性の鱗片状箔片を分散して
成る光輝性樹脂層を有する絵付けシートを用意し、該絵
付けシートを該基材シートの表面側が型面上に凹凸模様
が形成されて成る雌型側を向く様にして、射出成形機の
該雌型と雄型との間に挿入し、次いで両型を型締めし、
両型で形成されるキャビティ内に流動状態の樹脂を射
出、充填し、次いで、該樹脂を固化させて樹脂成形物と
すると共に、該樹脂成形物の表面に前記絵付けシートを
接着一体化させ、尚且つ該絵付けシート表面の基材シー
トに前記雌型の凹凸模様と逆凹凸形状の凹凸模様を賦形
する方法とした。
【0012】上記の様な方法とすることで、基材シート
はガラス転移温度130℃以下の熱可塑性樹脂としてあ
るので、樹脂射出時或いはこれに加えて更に絵付けシー
トの予備成形時の加熱加圧を利用して、射出成形同時絵
付け成形品の成形と同時に、その表面となる基材シート
表面に凹凸模様を賦形することができる。従って、表面
の凹凸模様は、該成形品の成形時に潰れたり平坦化した
りして凹凸模様による意匠感が低下することが無い。従
って、ヘアライン等の微細な凹凸模様も良好に表現でき
る。また、光輝性を表現する為に、バインダー樹脂中に
光輝性顔料を分散した光輝性樹脂層を使用するので、光
輝性樹脂層には絵付けシート成形時に伸びる成形追従性
を付与することができ、従って、光輝性樹脂層の亀裂、
及びこれに起因する白化も無く立体面が絵付けされた射
出成形同時絵付け成形品を得ることが出来る。しかも、
基材シートは透明としてあり、その裏面側に光輝性樹脂
層を位置させるので、基材シートが光輝性樹脂層の表面
保護層として機能して、傷等で容易に光輝性が消失しな
い耐摩耗性等の表面強度を有する射出成形同時絵付け成
形品が得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態を説明する。
【0014】射出成形同時絵付け成形品: 〔概要〕図1の断面図は、図1(B)が本発明による射
出成形同時絵付け成形品Pを、図1(A)がそれを得る
為に用いる得る絵付けシートSの或る一形態を例示した
図である。図1(B)に例示の構成の射出成形同時絵付
け成形品Pは、表側から順に、表面側に凹凸模様1が賦
形されたガラス転移温度130℃以下の熱可塑性樹脂か
ら成る透明な基材シート2、透明樹脂バインダー中に光
輝性顔料として高光反射性の鱗片状箔片を該鱗片状箔片
の平板面(図3のFflak)が基材シート2の表面Fsurf
及び裏面Frearと平行或いは略平行となる様に分散して
成る光輝性樹脂層3、更に接着層4が、樹脂成形物5に
積層して成る構成の成形品である。
【0015】図1(B)の様な射出成形同時絵付け成形
品Pは、好適には、図1(A)の如き絵付けシートSを
用いて、後述する射出成形同時絵付け方法によって得る
ことができる。成形品表面の凹凸模様1は、射出成形同
時絵付けに使用する前の絵付けシートSの段階では、図
1(A)の如く基材シート表面側には賦形されていない
が、射出成形同時絵付け時に、型面に凹凸を有する射出
成形型を用いることにって、成形と同時に該射出成形型
から賦形される。
【0016】なお、接着層4は、光輝性樹脂層と樹脂成
形物との密着性が良い等の条件では省略することもでき
るが、接着層4も設けた形態は、樹脂成形物上の各層を
樹脂成形物に密着良く積層できる点で、好ましい形態で
ある。また、射出樹脂に光輝性樹脂層が直接接触すると
該層が樹脂射出時の熱圧で流れる場合には、この接着層
4を設ける事で防げる点でも好ましい形態である。
【0017】〔凹凸模様〕凹凸模様1としては、特に制
限は無いが、例えば、ヘアライン、万線、砂目、梨地、
スタッコ調凹凸、リシン調凹凸、布目テクスチュア(織
目)、皮絞、或いは、多角形、線画、水玉、縞、格子等
の幾何学模様、文字、木目柄、石目柄、タイル貼模様、
煉瓦積層模様等の1種又は2種以上を用途に合わせて用
いる。特に、本発明では、凹凸模様の凹凸が潰れたり平
坦化したりすることが無いので、ヘアライン、砂目、梨
地等の微細な凹凸模様、或いは該微細な凹凸模様と微細
では無いその他の凹凸模様(例えば、文字、タイル貼模
様等)との組合せ等が好適である。なお、凹凸模様の大
きさ(深さ及び面的大きさ等)は、採用する模様、表現
する意匠等によれば良く、特に制限は無い。例えば、ヘ
アライン調の凹凸模様を表現する場合は、深さ1〜40
μm程度で線(ライン)幅が100〜300μm程度の
ものが望ましい。
【0018】この様な凹凸模様1は、一旦、基材シート
及び光輝性樹脂層積層済みの絵付け成形品を成形してか
ら、その表面に熱圧エンボスで賦形することも不可能で
は無いがエンボス時の熱による成形品の熱変形等の問題
もあるので、好適には、射出成形同時絵付けに使用する
射出成形型の(絵付シートの基材シート表面が接する側
の型である)雌型の型面上の設けた凹凸模様から、射出
成形同時絵付けの成形と同時に、射出成形同時絵付け成
形品表面となる基材シート表面に賦形するのが好まし
い。
【0019】〔基材シート〕基材シート2は、ガラス転
移温度130℃以下の熱可塑性樹脂から成る透明な樹脂
シートから構成する。但し、絵付けシートを用いて射出
成形同時絵付けする場合にて該射出成形同時絵付け成形
前の段階では、この基材シート2は上述した凹凸模様1
は未だ賦形さてれい状態の基材シートである。
【0020】基材シートを熱可塑性樹脂の、それもガラ
ス転移温度130以下の樹脂で構成することで、射出成
形同時絵付け時に、射出成形同時絵付け成形品の成形と
同時に、その表面に射出成形型の型面から、前述凹凸模
様が微細な凹凸模様であっても、潰れや平坦化を起こす
こと無く、成形品表面に賦形できる様になる。上記ガラ
ス転移温度が130℃を超えると、射出成形同時絵付け
時にとり得る射出成形型の型温度(通常最大80℃程
度)において、成形品表面に絵付けシートを積層すると
同時に凹凸模様を賦形し難くなる。また、ガラス転移温
度の下限値は、特に限定は無いが、ガラス転移温度の低
下と共に得られる射出成形同時絵付け成形品自体の耐熱
性、更には耐擦傷性等の表面物性が低下してくるので、
要求される耐熱性等に応じて決めれば良い。例えば、自
動車内装用途であれば、ガラス転移温度の下限値は80
℃、すなわちガラス転移温度80℃以上が好ましい。
【0021】基材シートに用いる透明な熱可塑性樹脂と
しては、上記ガラス転移温度を満足し透明な樹脂であれ
ば特に制限は無い。但し、絵付けシートを延ばして使う
場合には、更に成形性も有することが好ましい。この様
な熱可塑性樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、塩化
ビニル樹脂、ポリスチレン、ポリアミド樹脂〔ナイロン
6、ナイロン66、ナイロン610等〕、ポリエチレン
テレフタレート、ポリエチレンナフタレフタレート、ポ
リブチレンテレフタレート、非晶性ポリエチレンテレフ
タレート、或いは、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リブテン、エチレン−プロピレン共重合体、オレフィン
系熱可塑性エラストマー等のポリオレフィン系樹脂等が
使用できる。
【0022】なお、ガラス転移温度は、樹脂の種類の選
択の他にも、樹脂の重合度乃至は分子量、共重合比、或
いは可塑剤の添加等によっても調整することができる。
例えば、重合度乃至は分子量の場合では、これらを大き
くすればガラス転移温度は高くなり、逆に小さくすれば
ガラス転移温度は低くなる。また、共重合比は共重合成
分を多くすればガラス転移温度は低下し、逆に少なくす
ればガラス転移温度は高くなる。また、可塑剤は添加量
を多くすればガラス転移温度は低下し、逆に少なくすれ
ばガラス転移温度は高くなる。
【0023】そして、基材シートを透明とすることで、
その裏面側に光輝性樹脂層を位置させる事ができ、これ
によって基材シートを該光輝性樹脂層に対する表面保護
層として機能させ得る。その結果、傷等で容易に光輝性
が消失しない耐摩耗性等の表面強度が得られる。
【0024】基材シートには、上記の様な樹脂を1種又
は2種以上を用いた、単層又は多層構成の樹脂シートを
使用する。また、基材シート中には、その透明性に支障
を来さない範囲内で、必要に応じて適宜、安定剤、着色
剤、紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系光安定剤、体質
顔料等の各種添加剤を、物性調整の為に添加しても良
い。なお、基材シートを着色する場合は、光輝性樹脂層
が透視できる程度以上の透明とする。着色には、例え
ば、後述する光輝性樹脂層で列記する如きの公知の着色
剤を使用できる。また、透明着色とすることにより、例
えば、アルミニウムの光輝性顔料によって銀色を呈する
光輝性樹脂層に対して、黄色の基材シートを組み合わせ
ることで、金色の金属調光輝性を表現したりできる。
【0025】なお、基材シートの厚みは、コスト面、絵
付け成形品に対する表面物性等の要求性能、凹凸模様の
深さ、絵付けシートに於ける成形適性、取り扱い性等の
観点から、通常50〜300μm程度(多層の場合は総
厚)が好ましいが、特に限定は無い。
【0026】また、基材シートの裏面側には、基材シー
トに接する光輝性樹脂層等の他層との密着性向上の為
に、必要に応じ適宜、コロナ放電処理、プラズマ処理、
ウレタン樹脂等によるプライマー層形成等の公知の易接
着処理を施しても良い。
【0027】〔光輝性樹脂層〕光輝性樹脂層3は、透明
樹脂バインダー中に光輝性顔料として高光反射性の鱗片
状箔片を分散して成る層である。光輝性樹脂層によっ
て、金属調やパール調の光輝性が得られる。
【0028】光輝性樹脂層に分散させる光輝性顔料とし
ては、要求される光輝感に応じて様々な種類の公知の顔
料を使用することができる。但し、好ましくは、高光反
射性によって優れた光輝性を発現させる為に、鱗片状の
ものが好ましい。また、その平均粒径は10〜40μm
程度のものが好ましい。光輝性顔料として用いる高光反
射性の鱗片状箔片としては、例えば、アルミニウム、ク
ロム、ニッケル、錫、チタン、銅、金、銀、真鍮等の金
属、合金、又は金属化合物の鱗片状箔片からなる金属顔
料、二酸化チタン被覆雲母、酸塩化ビスマス、貝殻等の
鱗片状箔片等のパール(真珠)顔料、この他、例えば、
ポリエステル樹脂層とアクリル樹脂層のように屈折率の
異なる2種以上の樹脂層を数μm以下程度の厚みで多層
積層して、光の干渉による虹彩色を生じさせたフィルム
(例えば、マール社製の「マールフィルム」(登録商
標))を断裁した鱗片状箔片からなる顔料等が使用でき
る。なかでも、アルミニウムの鱗片状箔片は代表的であ
る。なお、透明バインダー樹脂と光輝性顔料との比率
は、質量比で、樹脂:顔料=1.5:1〜0.1:1程
度であるが、必要な光輝性、コスト、分散性等によっ
て、適宜調整すれば良い。
【0029】そして、より好ましくは、鱗片状箔片6の
平板面Fflak〔図3(A)参照〕を、基材シート2の表
面Fsurf及び裏面Frearと平行或いは略平行にすると良
い。そうする事により、光輝性が増して好ましい。鱗片
状箔片の平板面Fflakを基材シートの表面Fsurf及び裏
面Frearに対して、上記の様に配向させる為には、例え
ば、光輝性樹脂層を形成する為のインキ(或いは塗料)
を、基材シート裏面上に、グラビアロールコート、ロー
ルコート、ナイフコート等のインキ(或いは塗料)に剪
断応力が加わる塗工法により塗工すると良い。こうする
と、塗工時に鱗片状箔片6に力のモーメント(ベクトル
M、及びベクトル−fM)がかかり、該鱗片状箔片の平
板面を回転させ、塗工面、すなわち、基材シートの裏面
(及び表面)に平行或いは略平行に配向させることがで
きる〔図3(B)参照。図ではドクタブレード7の作用
でモーメントを印加〕。なお、その際、鱗片状箔片の平
均粒径(対角線長、乃至は外接球の直径で評価)dを、
光輝性樹脂層の膜厚t以上(d≧t)とするとより好ま
しい。
【0030】なお透明樹脂バインダーとしては、透明で
基材シートとの密着性が良ければ特に制限は無い。ま
た、絵付けシートの成形性の為には光輝性樹脂層に成形
性を付与できる様に熱可塑性樹脂が好ましい。例えば、
アクリル樹脂、熱可塑性ウレタン樹脂、熱可塑性ポリエ
ステル樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体、酢酸ビニル樹脂、塩素化ポリプロピレン、エ
ポキシ樹脂、ブチラール樹脂、セルロース系樹脂等の熱
可塑性樹脂、アミノアルキド系樹脂、2液硬化型ウレタ
ン樹脂、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂等を1種又は2
種以上を組合せて用いる。この様な樹脂をバインダーと
した光輝性樹脂層とすることで、絵付けシート成形時に
光輝性樹脂層に亀裂が発生するのを防ぐことができる。
【0031】なお、光輝性樹脂層中には、更に必要に応
じて着色剤を添加しても良い。着色剤の添加によって、
光輝性顔料が呈する光輝性の色を変える事ができる。例
えば、アルミニウム等の銀白色の鱗片状箔片に対して、
光輝性顔料の呈する色は、黄色の着色剤添加で金色に変
わり、赤乃至は茶褐色の着色剤添加で銅色に、或いは緑
色の着色剤の添加でグリーンメタリックに変わる。着色
剤としては、公知の着色剤の中かから適宜なものを使用
すれば良い。例えば、チタン白、亜鉛華、カーボンブラ
ック、鉄黒、弁柄、クロムバーミリオン、群青、コバル
トブルー、黄鉛、チタンイエロー等の無機顔料、フタロ
シアニンブルー、インダスレンブルー、イソインドリノ
ンイエロー、ベンジジンイエロー、キナクリドンレッ
ド、ポリアゾレッド、ペリレンレッド、アニリンブラッ
ク等の有機顔料(或いは染料も含む)等を使用する。
【0032】なお、光輝性樹脂層は、通常、絵付けシー
トとして、凹凸模様1が未形成の基材シート2の裏面側
に対して、塗工法、印刷法等の公知の形成方法で、全面
に、又は部分的にパターン状に形成する。また、光輝性
樹脂層中には、印刷(或いは塗工)適性等の諸物性を調
整・向上させる為に、必要に応じて適宜、体質顔料、可
塑剤、界面活性剤等の公知の各種添加剤を添加しても良
い。
【0033】〔接着層〕接着剤4は、光輝性樹脂層、或
いは基材シート(光輝性樹脂層が部分的に形成されてい
る場合)と、射出樹脂の固化物である樹脂成形物との密
着性を向上させる必要がある場合に、設けることが好ま
しい。また、該密着性向上の必要如何に拘わらず、射出
樹脂の射出時に、その熱圧に晒されて光輝性樹脂層が流
れ光輝性に変調を来したり、或いは、パターン状に形成
する場合の光輝性樹脂の該パターンが変形、消失したり
する場合に、それを防ぐ為に設けるのも好ましい形態で
ある。
【0034】この様な接着層は、例えば感熱型の接着剤
として熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂等の公知の樹脂が、
絵付けシートの被着体となる樹脂成形物の樹脂材料等に
応じて用いられる。熱可塑性樹脂では、例えば、アクリ
ル樹脂、アクリル変性ポリオレフィン系樹脂、塩素化ポ
リオレフィン樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、
熱可塑性ウレタン樹脂、熱可塑性ポリエステル樹脂、ポ
リアミド樹脂、ゴム系樹脂等の1種又は2種以上の混合
物が用いられる。また、熱硬化性樹脂では、ウレタン樹
脂、エポキシ樹脂等が用いられる。ここで、アクリル変
性ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリブテン等のポリオレフィン構
造の主鎖(幹)に、(メタ)アクリル酸メチル、(メ
タ)アクリル酸ブチル等の(メタ)アクリル酸アルキル
エステルの単量体或いはプレポリマーの側鎖(枝)をグ
ラフト重合させたものが挙げられる。具体的には、例え
ば、特開平3−139542号公報に開示のもの等が用
いられる。そして、樹脂成形物の樹脂が、例えば、ポリ
オレフィン系樹脂である場合には、アクリル変性ポリオ
レフィン系樹脂、塩素化ポリオレフィン樹脂等が好まし
く、更に耐熱性の点では前者のアクリル変性ポリオレフ
ィン系樹脂がより好ましい。
【0035】接着層は、上記樹脂等の1種又は2種以上
からなる接着剤を用いて、グラビア印刷、ロールコート
等の公知の印刷又は塗工法により基材シート上に形成す
ることができる。また、接着層は、上記樹脂等の1種又
は2種以上からなる、単層又は他層の樹脂シートを融着
又は接着剤で、基材シートに貼り合わせても良い。接着
層の厚さは特に制限は無いが、通常は1〜100μm程
度であるが、樹脂シートの積層による場合には、500
μm程度までの厚さとする事もできる。例えば、ABS
樹脂、ポリプロピレン樹脂等の0.1〜0.5mm程度
のシートを貼り合わせる。なお、接着層は透明でも不透
明でも良い。
【0036】なお、接着層中には、印刷(或いは塗工)
適性等の諸物性を調整・向上させる為に、必要に応じて
適宜、体質顔料、保存安定剤等の公知の各種添加剤を添
加しても良い。
【0037】〔装飾層〕また、図示は省略するが、装飾
層を必要に応じ適宜設けても良い。装飾層は、例えば代
表的には模様や文字等の絵柄を表現する層である。装飾
層は、光輝性樹脂層による光輝性が損なわれない構成で
設ける。すなわち、基材シートと光輝性樹脂層との間
に、装飾層を不透明で隠蔽性のものとして全面に設ける
構成でなければ良い。従って、基材シートと光輝性樹脂
層の間の場合では、隠蔽性とするならばパターン状に設
け、全面に設ける場合(全ベタ層)には透明とする。全
面に透明着色の装飾層を設ければ、前述例示した様に、
黄色の装飾層で銀色の光輝性樹脂層を金色に意匠表現で
きる。また、装飾層を光輝性樹脂層の裏側、つまり樹脂
成形物側に設けるのであれば、装飾層は透明でも良い
し、全面に設ける場合(全ベタ層)でも不透明としても
良い。
【0038】装飾層の絵柄は任意であるが、例えば、木
目、石目、布目、砂目、皮絞模様、タイル貼模様、煉瓦
積模様、幾何学模様、文字、記号、全面ベタ等が、用途
に合わせて、1種又は2種以上組み合わせて使用され
る。装飾層の形成は、インキ或いは塗料を用いて、グラ
ビア印刷、シルクスクリーン印刷、オフセット印刷等の
印刷法等の従来公知の形成方法、材料で、基材シートに
形成すれば良い。インキ或いは塗料としては、バインダ
ー等からなるビヒクルに着色剤等を添加したもの等公知
の材料を使用できる。なお、この装飾層は、光輝性を有
する層として前述光輝性樹脂層を設ける関係上、基本的
はに光輝性顔料は含まない層である。例えば、該バイン
ダーには、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル
樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体、酢酸ビニル樹脂、塩素化ポリプロピレン、エポキシ
樹脂、ブチラール樹脂、セルロース系樹脂、アミノアル
キド系樹脂等を1種又は2種以上を組合せて用いる。ま
た着色剤には、前述光輝性樹脂層で列記した如き公知の
着色剤等が使用できる。
【0039】なお、装飾層としては、木目柄等の絵柄表
現目的の層の他に、導電体層、磁性体層等の機能性付与
層でも良い。すなわち、装飾層に於ける装飾とは機能性
付与も包含する。例えば、導電体層では、着色剤の代わ
りに銀粉等の導電性粉末をビヒクルに添加する。また、
磁性体層の場合には、着色剤の代わりに酸化鉄等から成
る磁性体粉末をビヒクルに添加する。また、装飾層の絵
柄としては、目視不可能な絵柄模様として、例えば可視
光に対しては透明で紫外線照射で蛍光を発する蛍光イン
キで印刷した絵柄、赤外線吸収性インキで印刷したバー
コード等でも良い。
【0040】射出成形同時絵付け方法:本発明の射出成
形同時絵付け方法は、上述した射出成形同時絵付け成形
品を製造するのに、成形品の成形と表面の凹凸模様賦形
とを同時に出来る為に効率的生産が可能となる点で、好
適な方法であり、所謂、射出成形同時絵付け技術を利用
して該成形品を製造する方法である。
【0041】本発明の射出成形同時絵付け方法では、凹
凸模様は表面に賦形されていない状態の絵付けシートと
して、ガラス転移温度130℃以下の熱可塑性樹脂から
成る透明な基材シートの裏面に、透明樹脂バインダー中
に光輝性顔料として高光反射性の鱗片状箔片を分散して
成る光輝性樹脂層を有する絵付けシートを用いる。図1
(A)の断面図で示す絵付けシートSはその一例であ
り、上記特定の基材シート2の裏面側に、透明樹脂バイ
ンダー中に光輝性顔料として高光反射性の鱗片状箔片を
分散して成る光輝性樹脂層3、及び接着層4がこの順に
積層された構成のシートである。
【0042】本発明で用いる絵付けシートの構成要素と
なり得る、基材シート2、光輝性樹脂層3、接着層4、
或いは更に装飾層(図示略)等は、前述した射出成形同
時絵付け成形品に於いて説明した。例えば、基材シート
2の裏面に、光輝性樹脂層3、接着剤層4等を塗工・印
刷等で形成し、又はより高意匠とする為には通常は基材
シートの裏面に装飾層を印刷・塗工等で形成して、絵付
けシートを用意する。従って、更なる説明は省略する。
【0043】そして、本発明の射出成形同時絵付け方法
では、図2の概念図で示す如く、基材シートの表面側に
は凹凸模様が形成されていない状態の絵付けシートSを
用いて、雄型Ma及び雌型Mbからなる射出成形型のう
ち、絵付けシートの基材シート表面側Fsurfが接する
側、すなわち、雌型Mbの方をエンボス版と兼用させる
べく、その型面(キャビティ面)に、図1(B)の如く
射出成形同時絵付け成形品Pに賦形する凹凸模様1とは
逆凹凸形状の凹凸模様1Aを設けた射出成形型を使用す
る。
【0044】本発明で使用する射出成形型は、その雌型
の型面の所望の部分に、凹凸模様形成の他の凹凸を設け
ておく点以外は、射出成形同時絵付けに於ける従来公知
の射出成形型を使用できる。例えば、成形型の型材は特
に限定されず、鉄、炭素鋼、各種鉄合金等の金属、或い
はセラミックス等の非金属材料等の従来公知の型材を適
宜選択使用すれば良い。なお、所望の型面に凹凸を設け
る方法としては特に制限は無く、機械的加工、化学的加
工(腐食)、電鋳加工(電気化学的加工)等で行う。具
体的には、ヘアライン加工、サンドブラスト加工、化学
研磨、切削、彫刻、フォトリソグラフィ等の公知の表面
凹凸形成法によれば良い。なお、型面上の凹凸模様は、
雌型の型面の全面の場合もあるが、一部に部分的にパタ
ーン状に設ける場合もある。凹凸模様が部分的或いは全
面の場合、どちらでも、雌型は割型で構成する事もでき
る。割型のうち、凹凸模様が必要なもののみの型面成形
面を凹凸模様とすれば良い。
【0045】本発明の射出成形同時絵付け方法は、前記
特定の絵付けシートを用い且つ射出成形型の型面を凹凸
とすることで、絵付けシートの射出成形同時ラミネート
と同時に射出成形同時絵付け成形品の表面に凹凸模様を
賦形する点以外は、従来公知の射出成形同時絵付け方法
と同様の各種態様をとり得る。
【0046】なお、所謂射出成形同時絵付け方法とは、
特公昭50−19132号公報、特公昭43−2748
8号公報等に記載されるように、絵付けシートを雌雄両
型間に挿入した後、両型を型締めし、両型で形成される
キャビティ内に流動状態の樹脂を射出し固化させて、樹
脂成形物の成形と同時にその表面に絵付けシートを積層
一体化して絵付け成形品を得る方法である。
【0047】そして、とり得る態様としては、例えば、
基本的には、絵付けシートの予備成形を行う形態でも行
わない形態でも、いずれでも良い。また、絵付けシート
の予熱を行っても良く、行わなくても良い。なお、予備
成形時には通常は絵付けシートは予熱する。また、絵付
けシートは樹脂成形物上に積層された絵付シートは、予
備成形された状態で積層していても良いが、全く予備成
形されない状態で積層していても良い。
【0048】なお、もちろんの事だが、絵付けシートの
絞りが大きい場合は、予備成形を行うのが好ましい。一
方、絵付けシートの絞りが少ない場合は、射出される流
動状態の樹脂の樹脂圧で絵付けシートを成形しても良
い。この際、絞りが浅ければ、予備成形無しで樹脂射出
と同時に型内に充填される流動状態の樹脂の樹脂圧のみ
で絵付けシートを成形し又は更に成形品表面に凹凸模様
を賦形しても良い。また、樹脂圧で絵付けシートを成形
或いは成形品表面に凹凸模様を賦形する場合でも、絵付
けシートは予熱せずに射出樹脂の熱を利用する事もあ
る。また、絵付けシートの予備成形は、通常は、射出成
形型を真空成形型と兼用して行うが、型間に絵付けシー
トを供給する前に、射出成形型外部で別の真空成形型で
絵付けシートを真空成形する様な予備成形(オフライン
予備成形)でも良い。但し、予備成形は、射出成形型と
真空成形型とを兼用して行う形態が効率的且つ精度良く
絵付けシートを積層できる点で好ましい。しかし、予備
成形済みの絵付けシートを予め別の場所で纏めて製造し
ておく場合等では、予備成形はオフライン予備成形の形
態が好ましい。なお、本発明の説明に於いて真空成形と
は真空圧空成形も包含する。
【0049】図2は射出成形同時絵付け方法を或る一形
態で説明する概念図である。図2に示す形態では、型締
めする前に、絵付けシートを型間で加熱し軟化させて射
出成形型で真空成形により予備成形した後に、型締めし
て樹脂を射出する形態である。そこで次に、図2を用い
て、射出成形同時絵付け方法をより具体的に説明する。
また、この形態は、前記した絵付けシートの予備成形、
予熱の各種組合わせ形態の中で、絵付けシートの絞りが
深い場合に、より好ましい形態であり、また成形品表面
に凹凸模様が賦形し易い点でもより好ましい形態であ
る。なお、本発明の射出成形同時絵付け方法で用いる絵
付けシートは、枚葉、連続帯状のどちらでも良い事はも
ちろんである。
【0050】先ず、図2(A)の如く、射出成形型とし
ては、射出ノズルと連通する湯道(ランナー)及び湯口
(ゲート)を有する型(雄型)Maと、キャビティ面に
賦形用の凹凸模様1Aと共に吸引孔(図示略)を有しシ
ートの予備成形型及び賦形型を兼用する型(雌型)Mb
の一対の成形型を用いる。これらの型は鉄等の金属、或
いはセラミックスからなる。型開き状態に於いて両型M
a、Mb間に絵付けシートSを供給する。この際、絵付
けシートの(光輝性樹脂層に対して)基材シート表面側
は、図面左側の雌型側を向く様にする事はもちろんであ
る。なお、絵付けシートは、適宜、例えば平面視枠状の
シートクランプ(図示略)等により雌型に押圧固定す
る。次いで、適宜、両型間に挿入したヒータ(図示略)
で絵付けシートを加熱軟化させる。加熱は例えば非接触
の輻射加熱とするが、接触による伝導加熱でも良い。そ
して、吸引孔から吸引して真空成形して、絵付けシート
を型Mbのキャビティ面に沿わせ予備成形する。この
際、型面上の凹凸模様1Aは、不完全ながら基材シート
表面に賦形される。次いで、ヒータを両型間から退避さ
せ、図2(B)の如く両型を型締めし、両型で形成され
るキャビティに加熱熔融状態等の流動状態の樹脂を充填
する。このときの熱及び圧によって、型面に設けた凹凸
模様1Aによって、絵付けシートの基材シート表面に完
全に所望の凹凸模様1が賦形される。そして、樹脂が冷
却等によって固化した後、型開きして成形物を取り出
す。そして、絵付けシートの不要部分がある場合は適宜
トリミングすれば、図2(C)の如く、樹脂成形物の表
面に絵付けシートが積層一体化され且つ成形品表面の基
材シート面に凹凸模様1が賦形された構成の絵付け成形
品Pが得られる〔図1(C)も参照〕。
【0051】〔射出樹脂〕本発明の射出成形同時絵付け
方法に於いて、射出成形する樹脂、すなわち、樹脂成形
物となる樹脂としては、基本的には特に制限はなく公知
の樹脂で良い。製品の要求物性やコスト等に応じて選定
すれば良い。例えば、熱可塑性樹脂であれば、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリメチルペンテ
ン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−プロピ
レン−ブテン共重合体、オレフィン系熱可塑性エラスト
マー等のポリオレフィン系樹脂、或いは、ABS樹脂、
スチレン樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリカ
ーボネート樹脂等である。また、硬化性樹脂であれば、
2液硬化型の樹脂、例えば、ウレタン樹脂、不飽和ポリ
エステル樹脂、エポキシ樹脂等の未硬化樹脂液等であ
る。熱可塑性樹脂は加熱熔融して流動状態で射出し、ま
た硬化性樹脂は(その未硬化物を)室温又は適宜加熱し
て流動状態で射出する。
【0052】なお、射出樹脂は、用途に応じて適宜、着
色剤を添加して着色した樹脂を使用しても良い。着色剤
には、前述装飾層で述べた如き公知の着色剤を使用すれ
ば良い。また、射出樹脂には、必要に応じ適宜、シリ
カ、アルミナ、タルク、炭酸カルシウム、水酸化アルミ
ニウム等の無機物粉末、ガラス繊維等の充填剤、安定
剤、滑剤、エラストマー等の公知の各種添加剤を含有さ
せる。
【0053】
【実施例】以下、実施例及び比較例により本発明を更に
詳述する。
【0054】〔実施例1〕先ず、図1(A)の断面図の
如き絵付けシートSを次の様にして作製し用意した。無
着色透明のアクリル樹脂(ガラス転移温度105℃)か
らなり厚さ125μmで表面平坦の基材シート2の裏側
とする面に、グラビア輪転印刷法を用いて、塩化ビニル
−酢酸ビニル共重合体を透明樹脂バインダーとして、ア
ルミニウムの平均粒径14μmの鱗片状箔片からなる光
輝性顔料を上記透明樹脂バインダー10質量部に対して
7質量部添加してなる金属調インキを全面ベタ印刷(グ
ラビアロールコート)して、厚さ1.5μmの全ベタ柄
を印刷して光輝性樹脂層2を形成した。そして、この光
輝性樹脂層の上に更に、同じくグラビア印刷法を用い
て、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体からなる接着剤を
全面に施して厚さ4μmの接着層4を形成して絵付けシ
ートを得た。
【0055】そして、図2の概念図に示した様な射出成
形同時絵付け方法によって、上記絵付けシートを樹脂成
形物の成形と同時にその表面に積層一体化すると同時
に、成形品表面に凹凸模様を賦形して、成形及び賦形さ
れた絵付けシートによって樹脂成形物表面が絵付された
如き、図1(B)〔或いは図2(C)〕で示す構成の射
出成形同時絵付け成形品Pを得た。すなわち、樹脂成形
物5上に接着層4、透明樹脂バインダー中に特定の光輝
性顔料が分散されている光輝性樹脂層3、及び表面に凹
凸模様1が形成されたガラス転移温度130以下の熱可
塑性樹脂樹脂からなる透明な基材シート2が、この順に
積層された構成の絵付け射出成形同時絵付け成形品であ
る。
【0056】なお、射出成形同時絵付けは、射出成形の
雌型を真空成形型及び賦形型として、該雌型の要部に
は、予め平均深さ15μm、平均線幅100μm、平均
線間隔100μmでヘアライン状の凹凸模様をフォトリ
ソグラフィ法による腐食で施しておいた。そして、前記
絵付けシートを、その基材シートが雌型側を向く様にし
て雌雄両型間に挿入後、予備成形として、赤外線輻射型
のヒータでシート温度120℃まで加熱して軟化させた
後、雌型に設けた溝状の吸引孔から真空吸引することで
真空成形して、絵付けシートを雌型キャビティ形状に沿
わせた。この際、同時に基材シート表面には凹凸模様が
半ば賦形された状態となった。
【0057】この後、雌雄両型を型締めした後、型温度
60℃で、ABS樹脂を雄型のゲートから樹脂温度23
0℃で射出し、冷却・固化させて、絵付けシートが樹脂
成形物の表面に接着一体化すると共に表面に凹凸模様が
完全に賦形された射出成形同時絵付け成形品を得た。
【0058】得られた射出成形同時絵付け成形品は、雌
型型面の凹凸模様の形状が、アクリル樹脂性の基材シー
トの表面に綺麗に賦形され、凹凸模様を表面に有すると
共に金属調の光輝性を有するヘアライン金属調の成形品
となった。
【0059】〔比較例1〕絵付けシートとして、実施例
1に於いて光輝性樹脂層の代わりに、アルミニウムを厚
さ0.1μm真空蒸着したアルミニウム蒸着層を設け、
このアルミニウム蒸着層の上に、更に実施例1同様の接
着層を設けて、絵付けシートを得た。そして、実施例1
と同じ射出成形型及び条件で射出成形同時絵付けを行
い、射出成形同時絵付け成形品を得た。
【0060】しかし、前記実施例1では問題無く(光輝
性樹脂層の亀裂、及び白化が無く)予備成形できたの
が、この比較例1では成形品のコーナー部分で金属薄膜
層に亀裂及び白化が発生して、成形品完成前の段階で外
観不良が発生した。この為、得られた射出成形同時絵付
け成形品は、絞りが30%以上伸びている部分に、アル
ミニウム蒸着膜に目視で判別できる割れが、またその周
辺には白化が生じており、製品として成り立たない物で
あった。
【0061】〔比較例2〕絵付けシートとして、基材シ
ートにアクリル樹脂の基材シートの代わりに、無着色透
明のポリカーボネート樹脂(ガラス転移温度140℃)
からなり厚さ125μmで表面平坦の基材シート1を用
いた他は、実施例1と同様にて、該基材シートの裏側と
する面に、グラビア輪転印刷法を用いて、塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合体を透明樹脂バインダーとして、アル
ミニウムの平均粒径14μmの鱗片状箔片からなる光輝
性顔料を上記透明樹脂バインダー10質量部に対して7
質量部添加してなる金属調インキを印刷して、厚さ1.
5μmの全ベタ柄を印刷して光輝性樹脂層2を形成し、
更に、同じくグラビア印刷法を用いて、塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体からなる接着剤を全面に施して厚さ4
μmの接着層4を形成して絵付けシートを得た。
【0062】そして、実施例1と同じ射出成形型及び条
件で射出成形同時絵付けを試みたところ、絵付けシート
の予備成形に於いて、シート温度120℃では絵付けシ
ートの予備成形ができなかったので、該温度を160℃
まで上げて予備成形した。この結果、シートの予備成形
は問題無く実施できた。そして、予備成形に引き続き、
実施例1と同様の条件で射出成形して、射出成形同時絵
付け成形品を得た。
【0063】しかし、得られた射出成形同時絵付け成形
品は、その表面に射出成形型表面の凹凸模様の形状が殆
ど賦形されておらず、シートが加熱され易いゲートの周
辺部のみに凹凸模様が賦形されたのみであり、所望の凹
凸模様及び光輝性を有する物は得られなかった。
【0064】
【発明の効果】(1)本発明の射出成形同時絵付け成形
品によれば、金属調やパール調等の光輝性の意匠と共
に、ヘアライン等の微細な凹凸模様の意匠も表現でき
る。また、コーナー部等の立体面でも、光輝性を表現す
る層(光輝性樹脂層)の亀裂、白化が無い。しかも、傷
等で容易に光輝性が消失しない耐摩耗性等の表面強度も
得られる。 (2)更に、光輝性樹脂層に於ける鱗片状箔片の平板面
が、基材シートの表面及び裏面と平行或いは略平行に配
向されている構成とすれば、更に一層良好な金属調の光
輝性が得られる。 (3)また、光輝性樹脂層の透明樹脂バインダーを熱可
塑性樹脂から構成すれば、光輝性樹脂層に成形追従性を
より確実に付与できるので、射出成形時の光輝性樹脂層
の亀裂、白化の防止効果は、より一層良好となる。 (4)本発明の射出成形同時絵付け方法によれば、金属
調やパール調等の光輝性の意匠と共に、ヘアライン等の
微細な凹凸模様の意匠も表現できる射出成形同時絵付け
成形品を、賦形工程を別途増やす事なく、成形同時絵付
工程のみで出来る。また、コーナー部等の立体面でも、
光輝性を表現する層(光輝性樹脂層)の亀裂、白化が発
生し無い。しかも、傷等で容易に光輝性が消失しない耐
摩耗性等の表面強度も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による絵付けシートと絵付け成形品との
或る形態例を示す断面図。
【図2】本発明の射出成形同時絵付け方法をその一形態
で説明する概念図。
【図3】鱗片状箔片の形状を概念的に説明する斜視図
と、該鱗片状箔片の平板面を基材シートに平行配向させ
る方法を概念的に説明する断面図。
【符号の説明】
1 凹凸模様 1A (射出成形型面上の凹凸模様) 2 基材シート 3 光輝性樹脂層 4 接着層 5 樹脂成形物 6 鱗片状箔片 7 ドクタブレード 41 吸引孔 42 シートクランプ Fflak 鱗片状箔片の平板面 Fsurf 基材シートの表面 Frear 基材シートの裏面 fM−fM 力のモーメント(ベクトル) Ma 射出成形型(雄型) Mb 射出成形型(雌型) P 絵付け成形品 S 絵付けシート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AB10 AK01A AK01B AK01C AK25 AT00C BA03 BA07 BA10B BA10C CA13 DD01A EH36 EH46 GB90 HB21 JA05A JB16A JN01A JN06 JN06B JN21 JN21B YY00A 4F206 AB12 AB14 AD05 AD08 AD09 AD24 AF01 AG03 AG05 JA07 JB13 JF01 JF05 JL02 JM04 JN11 JQ81

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表側から順に、少なくとも、表面側に凹
    凸模様が賦形されたガラス転移温度130℃以下の熱可
    塑性樹脂から成る透明な基材シート、及び、透明樹脂バ
    インダー中に光輝性顔料として高光反射性の鱗片状箔片
    を分散して成る光輝性樹脂層が、樹脂成形物に積層して
    成る射出成形同時絵付け成形品。
  2. 【請求項2】 光輝性樹脂層に於ける鱗片状箔片の平板
    面が、基材シートの表面及び裏面と平行或いは略平行に
    配向されている、請求項1記載の射出成形同時絵付け成
    形品。
  3. 【請求項3】 光輝性樹脂層の透明樹脂バインダーが、
    熱可塑性樹脂から構成されて成る、請求項1又は請求項
    2記載の射出成形同時絵付け成形品。
  4. 【請求項4】 ガラス転移温度130℃以下の熱可塑性
    樹脂から成る透明な基材シートの裏面側に、透明樹脂バ
    インダー中に光輝性顔料として高光反射性の鱗片状箔片
    を分散して成る光輝性樹脂層を有する絵付けシートを用
    意し、 該絵付けシートを該基材シートの表面側が型面上に凹凸
    模様が形成されて成る雌型側を向く様にして、射出成形
    機の該雌型と雄型との間に挿入し、次いで両型を型締め
    し、両型で形成されるキャビティ内に流動状態の樹脂を
    射出、充填し、次いで、該樹脂を固化させて樹脂成形物
    とすると共に、該樹脂成形物の表面に前記絵付けシート
    を接着一体化させ、尚且つ該絵付けシート表面の基材シ
    ートに前記雌型の凹凸模様と逆凹凸形状の凹凸模様を賦
    形する、射出成形同時絵付け方法。
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