JPH10109970A - フェニル−置換されたアルケニルカルボン酸グアニジド、それらの製法、医薬または診断剤としてのそれらの使用およびそれらを含有する医薬 - Google Patents
フェニル−置換されたアルケニルカルボン酸グアニジド、それらの製法、医薬または診断剤としてのそれらの使用およびそれらを含有する医薬Info
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Abstract
ルボン酸のグアニジドおよびその医薬的に許容し得る塩
は、細胞のナトリウム−プロトンの交互輸送機構(Na
+/H+−交換体)の有効な阻害剤であり、増加したNa+
/H+交換に起因する病気の治療に適している。
Description
ドまたはその医薬的に許容し得る塩に関するものであ
る。
OH、OR(6)、(C1〜C4)−アルキル、Or(CH2)
aCbF2b+1、(C3〜C8)−シクロアルキルまたはNR
(7)R(8)であり;rは、0または1であり;aは、
0、1、2、3または4であり;bは、1、2、3また
は4であり;R(6)は、(C1〜C4)−アルキル、(C
1〜C4)−パーフルオロアルキル、(C3〜C6)−アル
ケニル、(C3〜C8)−シクロアルキル、フェニルまた
はベンジル(フェニル核は置換されていないかまたは
F、Cl、CF3、メチル、メトキシおよびNR(9)R
(10)からなる群から選択された1〜3個の置換分によっ
て置換されておりそしてR(9)およびR(10)は、H、
(C1〜C4)−アルキルまたは(C1〜C4)−パーフル
オロアルキルである)であり;R(7)およびR(8)は、
相互に独立して、R(6)として定義された通りである
か、またはR(7)およびR(8)は、一緒になって4また
は5個のメチレン基(1個のCH2基は、酸素、硫黄、N
H、N−CH3またはN−ベンジルによって置換されて
いてもよい)であり;R(B)、R(C)およびR(D)は独
立してR(A)として定義された通りであり;xは、0、
1または2であり;yは、0、1または2であり;
N、OR(12)、(C1〜C8)−アルキル、Op(CH2)f
CgF2g+1、(C3〜C8)−シクロアルキルまたは(C1
〜C9)−ヘテロアリールであり;pは、0または1で
あり;fは、0、1、2、3または4であり;gは、
1、2、3、4、5、6、7または8であり;R(12)
は、(C1〜C8)−アルキル、(C1〜C4)−パーフル
オロアルキル、(C3〜C8)−アルケニル、(C3〜
C8)−シクロアルキル、フェニルまたはベンジル(フ
ェニル核は置換されていないかまたはF、Cl、C
F3、メチル、メトキシおよびNR(13)R(14)からなる
群から選択された1〜3個の置換分によって置換されて
おりそしてR(13)およびR(14)は、H、(C1〜C4)−
アルキルまたは(C1〜C4)−パーフルオロアルキルで
ある)であり;R(E)は、R(F)として定義された通り
である〕であり;R(1)は、Tとして定義された通りで
あるか、またはR(1)は、水素、−OkCmH2m+1、−O
n(CH2)pCqF2q+1、F、Cl、Br、I、CN、−
(C=O)−N=C(NH2)2、−SOrR(17)、 −SO
r2NR(31)R(32)、−Ou(CH2)vC6H5、−Ou2−
(C1〜C9)−ヘテロアリールまたは−Su2−(C1〜
C9)−ヘテロアリールであり;kは、0または1であ
り;mは、0、1、2、3、4、5、6、7または8で
あり;nは、0または1であり;pは、0、1、2、3
または4であり;qは、1、2、3、4、5、6、7ま
たは8であり;rは、0、1、2であり;r2は、0、
1または2であり;
水素、(C1〜C8)−アルキルまたは(C1〜C8)−パ
ーフルオロアルキルであるか、またはR(31)およびR(3
2)は、一緒になって4または5個のメチレン基(この基
の1個は、酸素、S、NH、N−CH3またはN−ベン
ジルによって置換されていてもよい)であり;R(17)
は、(C1〜C8)−アルキルであり;uは、0または1
であり;u2は、0または1であり;vは、0、1、
2、3または4であり(フェニル核は、置換されていな
いかまたはF、Cl、CF3、メチル、メトキシ、−(C
H2)wNR(21)R(22)、NR(18)R(19)および(C1〜C
9)−ヘテロアリールからなる群から選択された1〜3
個の置換分によって置換されており、R(18)、R(19)、
R(21)およびR(22)は、相互に独立して(C1〜C4)−
アルキルまたは(C1〜C4)−パーフルオロアルキルで
あり、wは1、2、3または4でありそして(C1〜
C9)−ヘテロアリールの複素環は、置換されていない
かまたはF、Cl、CF3、メチルまたはメトキシから
なる群から選択された1〜3個の置換分によって置換さ
れている);R(2)、R(3)、R(4)およびR(5)は、
相互に独立して、R(1)として定義された通りであり;
またはR(1)およびR(2)またはR(2)およびR(3)
は、それぞれの場合において一緒になって−CH−CH
=CH−CH−(この基は置換されていないかまたは
F、Cl、CF3、メチル、メトキシ、(CH2)w2NR(2
4)R(25)およびNR(26)R(27)からなる群から選択され
た1〜3個の置換分によって置換されており、R(24)、
R(25)、R(26)およびR(27)はH、(C1〜C4)−アルキ
ルまたは(C1〜C4)−パーフルオロアルキルでありそし
てw2は、1、2、3または4である)であり;基T
は、少なくとも2個そしてせいぜい3個のみが分子中に
の存在することができる。
(6)、(C1〜C4)−アルキル、Or(CH2)aC
bF2b+1、(C3〜C8)−シクロアルキルまたはNR
(7)R(8)であり;rは、0または1であり;aは、
0、1または2であり;bは、0、1、2、3または4
であり;R(6)は、(C1〜C4)−アルキル、(C1〜
C4)−パーフルオロアルキル、フェニルまたはベンジ
ル(フェニル核は、置換されていないかまたはF、C
l、CF3、メチル、メトキシおよびNR(9)R(10)か
らなる群から選択された1〜3個の置換分によって置換
されておりそしてR(9)およびR(10)は相互に独立して
H、CH3またはCF3である)であり;R(7)およびR
(8)は、相互に独立して、R(6)として定義された通り
であるか、またはR(7)およびR(8)は、一緒になって
4または5個のメチレン基(この基の1個のCH2基
は、酸素、硫黄、NH、N−CH3またはN−ベンジル
によって置換されていてもよい)であり;R(B)、R
(C)、R(D)は、独立して、R(A)として定義した通り
であり;xは、0または1であり;yは、0または1で
あり;
2)、(C1〜C4)−アルキル、Op(CH2)fCgF2g+1、
(C3〜C8)−シクロアルキルまたは(C1〜C9)−ヘ
テロアリールであり;pは、0または1であり;fは、
0、1または2であり;gは、1、2、3または4であ
り;R(12)は、(C1〜C4)−アルキル、(C1〜C4)
−パーフルオロアルキル、(C3〜C8)−シクロアルキ
ル、フェニルまたはベンジル(フェニル核は置換されて
いないかまたはF、Cl、CF3、メチル、メトキシお
よびNR(13)R(14)からなる群から選択された1〜3個
の置換分によって置換されておりそしてR(13)およびR
(14)は相互に独立して、H、CH3またはCF3である)
であり;R(E)は、R(F)として定義された通りであ
る〕であり;R(1)が、Tとして定義した通りであるか
またはR(1)が、水素、−OkCmH2m+1、−OnCqF
2q+1、F、Cl、Br、I、CN、−(C=O)−N=
C(NH2)2、−SOrR(17)、 −SOr2NR(31)R(3
2)、−Ou(CH2)vC6H5、−Ou2−(C1〜C9)−ヘテ
ロアリールまたは−Su2−(C1〜C9)−ヘテロアリー
ルであり;kが、0または1であり;mが、0、1、
2、3または4であり;nが、0または1であり;q
が、1、2、3または4であり;rが、2であり;r2
が、0、1または2であり;R(31)およびR(32)が、相
互に独立して水素、(C1〜C4)−アルキルまたは(C
1〜C4)−パーフルオロアルキルであるか、またはR(3
1)およびR(32)が、一緒になって4または5個のメチレ
ン基(この基の1個は、酸素、S、NH、−N−CH3
またはN−ベンジルによって置換されていてもよい)で
あり;R(17)が、(C1〜C4)−アルキルであり;u
が、0または1であり;u2が、0または1であり;v
が、0、1または2であり
F、Cl、CF3、メチル、メトキシ、−(CH2)wNR
(21)R(22)、NR(18)R(19)または(C1〜C9)−ヘテ
ロアリールからなる群から選択された1〜3個の置換分
によって置換されており、R(18)、R(19)、R(21)およ
びR(22)は、H、(C1〜C4)−アルキルまたは(C1〜
C4)−パーフルオロアルキルでありそしてwは、1、
2、3、4であり、(C1〜C9)−ヘテロアリールの複
素環は置換されていないかまたはF、Cl、CF3、メ
チルまたはメトキシからなる群から選択された1〜3個
の置換分によって置換されている);R(2)、R(3)、
R(4)およびR(5)が、相互に独立して、R(1)として
定義された通りであり;またはR(1)およびR(2)また
はR(2)およびR(3)が、それぞれの場合において、一
緒になって、−CH−CH=CH−CH−(この基は、
置換されていないかまたはF、Cl、CF3、メチル、
メトキシ、−(CH2)w2NR(24)R(25)およびNR(26)
R(27)からなる群から選択された1〜3個の置換分によ
って置換されており、R(24)、R(25)、R(26)およびR
(27)は、H、CH3またはCF3でありそしてw2は、
1、2、3または4である)であり;基Tが、単に分子
中に2個存在する化合物およびそれらの医薬的に許容し
得る塩である。
水素、F、Cl、CN、OR(12)、(C1〜C4)−アル
キル、−OpCgF2g+1、(C3〜C8)−シクロアルキル
または(C1〜C9)−ヘテロアリールであり;pは、0
または1であり;gは、1、2、3または4であり;R
(12)は、(C1〜C4)−アルキル、CF3、(C3〜
C8)−シクロアルキル、フェニルまたはベンジル(フ
ェニル核は、それぞれの場合において置換されていない
かまたはF、Cl、CF3、メチル、メトキシおよびN
R(13)R(14)からなる群から選択された1〜3個の置換
分によって置換されておりそしてR(13)およびR(14)は
H、CH3またはCF3である)であり;R(E)は、R
(F)として定義された通りである〕であり;R(1)が、
Tとして定義された通りであるか、またはR(1)が、水
素、−OkCmH2m+1、−OnCqF2q+1、F、Cl、C
N、−(C=O)−N=C(NH2)2、−SO2CH3、−
SO2NR(31)R(32)、−Ou(CH2)vC6H5、−Ou2−
(C1〜C9)−ヘテロアリールまたは−Su2−(C1〜
C9)−ヘテロアリールであり;kが、0または1であ
り;mが、0、1、2、3または4であり;nが、0ま
たは1であり;qが、1、2、3または4であり;
水素または(C1〜C4)−アルキルであるか、またはR
(31)およびR(32)が、一緒になって4または5個のメチ
レン基(この基の1個は、酸素、S、NH、N−CH3
またはN−ベンジルによって置換されていてもよい)で
あり;uが、0または1であり;u2が、0または1で
あり;vが、0または1であり(フェニル核は、置換さ
れていないかまたはF、Cl、CF3、メチル、メトキ
シ、−(CH2)wNR(21)R(22)およびNR(18)R(19)か
らなる群から選択された1〜3個の置換分によって置換
されており、R(18)、R(19)、R(21)およびR(22)は相
互に独立してH、(C1〜C4)−アルキルまたは(C1
〜C4)−パーフルオロアルキルでありそしてwは1、
2、3または4でありそして(C1〜C9)−ヘテロアリ
ールの複素環は、置換されていないかまたはF、Cl、
CF3、メチルまたはメトキシからなる群から選択され
た1〜3個の置換分によって置換されている);R
(2)、R(3)、R(4)およびR(5)が、相互に独立し
て、R(1)として定義された通りであり;またはR(1)
およびR(2)またはR(2)およびR(3)が、それぞれの
場合において、一緒になって、−CH−CH=CH−C
H−(この基は、置換されていないかまたはF、Cl、
CF3、メチル、メトキシ、−(CH2)w2NR(24)R(25)
およびNR(26)R(27)からなる群から選択された1〜3
個の置換分によって置換されており、R(24)、R(25)、
R(26)およびR(27)は、相互に独立してH、(C1〜
C4)−アルキルまたは(C1〜C4)−パーフルオロア
ルキルでありそしてw2は、1、2、3または4であ
る)であり;基Tが、単に分子中に2個存在する化合物
およびそれらの医薬的に許容し得る塩である。
1,2−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニ
ジド)〕ベンゼンジ塩酸塩、1,3−ビス〔3−(E−
2−メチルプロペン酸グアニジド)〕ベンゼンジ塩酸
塩、1,4−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グ
アニジド)〕ベンゼンジ塩酸塩、2,3−ビス〔3−
(E−2−メチルプロペン酸グアニジド)〕ナフタレン
ジ塩酸塩、1,2−ビス〔3−(Z−2−フルオロプロ
ペン酸グアニジド)〕ベンゼンジ塩酸塩、1−〔3−
(Z−2−フルオロプロペン酸グアニジド)〕−2−
〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニジド)〕ベン
ゼンジ塩酸塩、1,3−ビス〔3−(Z−2−フルオロ
プロペン酸グアニジド)〕ベンゼンジ塩酸塩、3−(4
−クロロ−3−グアニジノカルボニル−5−フェニル)
フェニル−2−メチルプロペン酸グアニジド、1,3−
ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニジド)〕
−2−メトキシ−5−メチル−ベンゼン塩酸塩、1,2
−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニジ
ド)〕−4−メチルベンゼンジ塩酸塩、1,2−ビス
〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニジド)〕−
4,5−ジクロロベンゼンジ塩酸塩、1,3−ビス〔3−
(E−プロペン酸グアニジド)〕ベンゼンジ塩酸塩、
1,2−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニ
ジド)〕−4−ブロモベンゼンジ塩酸塩、
ペン酸グアニジド)〕−4−(4−メトキシフェノキ
シ)−ベンゼンジ塩酸塩、1,2−ビス〔3−(E−2
−メチルプロペン酸グアニジド)〕−4−(4−メチル
フェノキシ)−ベンゼンジ塩酸塩、1,3−ビス〔3−
(E−2−メチルプロペン酸グアニジド)〕−5−メト
キシベンゼン塩酸塩、1,3−ビス〔3−(E−2−メ
チルプロペン酸グアニジド)〕−5−第3ブチルベンゼ
ン塩酸塩、1,4−ビス〔3−(E−2−メチルプロペ
ン酸グアニジド)〕−2,5−ジクロロベンゼンジ塩酸
塩、1,2−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グ
アニジド)〕−4−(フェノキシ)−ベンゼンジ塩酸
塩、1,2−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グ
アニジド)〕−4−(メトキシ)ベンゼンジ塩酸塩、
1,2−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニ
ジド)〕−4−(エトキシ)ベンゼンジ塩酸塩、および
1,2−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニ
ジド)〕−4−(3−ピリジルオキシ)ベンゼンジ塩酸
塩。
斉中心を含有する場合は、これらはSまたはR配置を有
することができる。化合物は、光学異性体として、ジア
ステレオマーとして、ラセミ体としてまたはこれらの混
合物として存在することができる。式Iの化合物の二重
結合幾何学は、EまたはZであることができる。化合物
は、二重結合異性体として混合物中に存在することがで
きる。アルキルおよびパーフルオロアルキルは直鎖状ま
たは有枝鎖状であることができる。
1個または2個以上のCH基がNによって置換されてい
るおよび/または少なくとも2個の隣接CH基がS、N
HまたはOによって置換されている(5−員の芳香族環
を形成)フェニルまたはナフチルから誘導された基を意
味するものとして理解されるべきである。さらに、二環
式基の縮合部位の一方または両方の原子は、また、(イ
ンドリジニルにおけるように)窒素原子であることがで
きる。
ニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾ
リル、テトラゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、
チアゾリル、イソチアゾリル、ピリジル、ピラジニル、
ピリミジニル、ピリダジニル、インドリル、インダゾリ
ル、キノリル、イソキノリル、フタラジニル、キノキサ
リニル、キナゾリニル、シンノリニルを包含する。
(A)、R(B)、R(C)、R(D)、R(E)、R(F)、xお
よびyは、上述した通りでありそしてLは容易に求核的
に置換できる脱離基である)の化合物をグアニジンと反
応させることからなる式Iの化合物の製法に関するもの
である。
基、フェノキシ基、フェニルチオ、メチルチオまたは2
−ピリジルチオ基または窒素複素環、好ましくは1−イ
ミダゾリルである式IIの活性化酸誘導体は、有利には、
それ自体既知の方法で、基をなすカルボン酸クロライド
(式II、L=Cl)から得られる。このカルボン酸クロ
ライドは、それ自体既知の方法で、例えば塩化チオニル
を使用して、基をなすカルボン酸(式II、L=OH)か
ら製造することができる。
のほかに、式IIの他の活性化酸誘導体は、それ自体既知
の方法で、基をなすアルケニルカルボン酸誘導体(式I
I、L=OH)から直接製造することができる。例え
ば、式II(L=OCH3)のメチルエステルは、メタノ
ール中でガス状HClで処理することによって得られ、
式II(L=1−イミダゾリル)のイミダゾリドは、カル
ボニルジイミダゾールで処理することによって得られ
〔Staab, Angew. Chem. Int. Ed. Engl. 1, 351-367(19
62)〕、混合無水物IIは、不活性溶剤中でトリエチルア
ミンの存在下において、Cl−COOC2H5または塩化
トシルで処理することによって得られる。そしてまた、
ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)またはO−
〔(シアノ(エトキシカルボニル)メチレン)アミノ〕
−1,1,3,3−テトラメチル−ウロニウムテトラフル
オロボレート(“TOTU")〔Proceedings of the 21
st European Peptide Symposium, Peptides 1990, Edit
ors E. Giralt and D. Andreu, Escom, Leiden, 1991〕
によるアルケニルカルボン酸の活性化が使用される。式
IIの活性化カルボン酸誘導体を製造する多数の適当な方
法が、J. March, AdvancedOrganic Chemistry, Third E
dition (John Wiley & Sons, 1985) 350頁に、情報文献
の詳細とともに示されている。
ンとの反応は、それ自体既知の方法で、プロトン性また
は非プロトン性の極性不活性有機溶剤中で実施される。
20℃〜溶剤の沸騰温度のメタノール、イソプロパノー
ルおよびTHFが、アルケニルカルボン酸メチル(II、
L=OMe)とグアニジンとの反応において適当であるこ
とが証明された。化合物IIと塩でない遊離のグアニジン
との大部分の反応は、非プロトン性の不活性溶剤、例え
ばTHF、ジメトキシエタンまたはジオキサン中で有利
に実施された。しかしながら、例えばNaOHのような
塩基を使用する場合は、化合物IIとグアニジンとの反応
に溶剤として水を使用することもできる。
化水素酸を結合させるために、酸捕捉剤を添加して、例
えば過剰のグアニジンの形態で有利に実施される。式II
の基をなすアルケニルカルボン酸誘導体の若干は、既知
でありそして文献に記載されている。式IIの未知の化合
物は、文献から知られている方法によって製造すること
ができる。得られたアルケニルカルボン酸は、上述した
方法のいずれかによって反応させ本発明による化合物I
を得る。
有機ボロン酸または有機ボラン、または有機銅または有
機亜鉛化合物とアリールハライドまたはアリールトリフ
レートとのパラジウム−媒介クロス−カップリングの文
献から知られている方法によって導入することができ
る。一般に、アルケニルグアニジンIは、弱塩基であり
そして酸と結合して塩を形成することができる。使用可
能な酸付加塩は、すべての薬理学的に許容し得る酸の
塩、例えばハロゲン化物、特に塩酸塩、乳酸塩、硫酸
塩、クエン酸塩、酒石酸塩、酢酸塩、燐酸塩、メタンス
ルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩である。
ジンである。アシルグアニジンのもっとも有望な代表的
化合物は、式VおよびVIのピラジン−カルボン酸および
安息香酸グアニジンである。
R′=C2H5
て文献に記載されている。アミロリドそれ自体(R,
R′=H)は、カリウム−保持性利尿薬として治療に使
用されている。例えばジメチルアミロリドまたはエチル
イソプロピルアミロリドのようなアミロリド型の多数の
他の化合物が文献に記載されている。アミロリドの抗不
整脈性を指摘する文献が存在する〔Circulation 79, 12
57-63 (1989)〕。しかしながら、抗不整脈剤として広く
使用されない理由は、この作用が大して顕著なものでは
なく、加える血圧低下および塩排泄作用を伴うので、こ
れらの副作用は心臓不整脈の治療に望ましくないからで
ある。
は、また、摘出された動物の心臓に対する実験において
も確認されている〔Eur. Heart J. 9 (suppl.1):167
(1988)(book of abstracts)〕。すなわち、例えばラッ
トの心臓において、人工的に誘発された心室細動はアミ
ロリドによって完全に抑制されることができるというこ
とが見出されている。上述したアミロリド誘導体である
エチルイソプロピルアミロリドは、このモデルにおいて
アミロリドよりより強力でさえある。
ロトン交換体(サブタイプ1、NHE−1)の選択的阻
害剤である。文献から知られている代表的な化合物は、
HOE 694およびHOE 642でありそしてこれら
の化合物は、抗不整脈剤としておよび虚血状態下におけ
る心臓保護剤として記載されている〔(a) Scholz W,Alb
us U, Linz W, Martorana P, Lang HJ. Schoelkens B
A。心臓虚血におけるNa+/H+交換阻害剤の作用。J M
ol Cell Cardiol 1992; 24: 731-739; (b) Scholz W, A
lbus U。 心臓虚血および再灌流におけるNa+/H+交換
およびその阻害。Basic Res Cardiol 1993; 88: 443-45
5; (c) Scholz W, Albus U, CounillonL, Goegelein H,
Lang HJ, Linz W, Weichert A, Schoelkens BA。心臓
虚血および再灌流に対する選択的ナトリウム−水素交換
サブタイプ1阻害剤であるHOE642の保護作用。Ca
rdiovasc Res 1995; 29: 260-268; (d) Bugge EおよびY
trekus K。ナトリウム−水素交換の阻害は単離されたラ
ットの心臓における梗塞の大きさを減少する−虚血前条
件付け(preconditioning)に対する保護添加剤。Cardi
ovasc Res. 29: 269-274, 1995〕。
ェニルプロペン酸グアニジドVIIは、NHE阻害剤とし
て文献から知られている〔US 2734904,WO 84/00875,
ドイツ公開特許4421536.3 (HOE 94/F(68)〕。しかしな
がら、これらの公開された特許においては、式Iのビス
グアニジンは記載されていないしまた示唆されてもいな
い。
合物は、サブタイプ3のナトリウム/プロトン交換体を
阻害する。現在まで知られているNHE阻害剤は、この
サブタイプに対してほとんど活性でない。式Iの請求さ
れた本発明の化合物は、血圧低下作用を有しそしてその
結果、一次的および二次的高血圧を治療するための医薬
として適している。化合物の塩利尿作用(salidiuretic
action)のために、これらの化合物は利尿剤として適
している。
サブタイプ特異性のNHE阻害剤と組み合わされて抗虚
血作用を有す。これらの化合物は、虚血的に誘発される
損傷を減少または防止することによって、急性的にまた
は慢性的に酸素供給不足である器官を保護しそしてその
結果、例えば血栓症、血栓痙攣、アテローム性動脈硬化
症または外科介入(例えば、腎臓および肝臓器官移植、
この場合においては、化合物は、除去前および除去中の
供与者の器官の保護、ならびに、例えば生理学的溶液に
よる処理中または該浴液中における貯蔵中そしてまた患
者の体への移行中の除去された器官の保護のために使用
することができる)または急性または慢性の腎不全にお
ける医薬として適している。
保護作用によって、化合物は、また、神経系、特にCN
Sの虚血症を治療する医薬として適している。この場
合、化合物は、例えば発作または脳浮腫の治療に適して
いる。さらに、本発明による式Iの化合物は、例えばア
レルギー性、心臓性、血液量不足および細菌性ショック
のような形態のショックの治療に適している。
y drive)における改善を生じそしてそれ故に、次の臨
床状態および病気、すなわち、損傷された中枢呼吸衝動
(例えば、中枢睡眠無呼吸、突発乳児死、手術後の低酸
素症)、筋肉−関連呼吸疾患、長期間の呼吸後の呼吸疾
患、高山領域における適応中の呼吸疾患、閉塞および混
合形態の睡眠無呼吸、低酸素症および高炭酸ガス症を有
する急性および慢性の肺疾患の呼吸状態の治療に使用さ
れる。NHE阻害剤と炭酸脱水酸素阻害剤(例えばアセ
タゾラミド)との組み合わせ(後者は代謝アシド−シス
を生じそしてそれによって呼吸活性を増加しさえする)
は、活性化合物の増加された作用および減少された使用
量を有する有利な組み合わせであることを証明する。
胞の増殖、例えば線維芽細胞増殖および血管の平滑筋細
胞の増殖に対する強力な阻害作用によって特徴づけられ
る。それ故に、式Iの化合物は、作用増殖が一次的また
は二次的原因である病気に対する価値ある治療剤として
適しておりそしてそれ故に、抗アテローム性動脈硬化症
剤としておよび糖尿病後発併発症、癌疾患、線維症疾
患、例えば肺線維症、肺線維症または腎線維症、内皮機
能障害、器官肥大および過形成、特に前立腺過形成また
は前立腺肥大に対する剤として使用することができる。
さらに、化合物は、コレステロールレベルの低下をもた
らしそしてそれ故にアテローム性動脈硬化症を予防およ
び治療する医薬として適している。
性高血圧症、アテローム性動脈硬化症、糖尿病など)に
おいて、例えば赤血球、血小板または白血球におけるよ
うな容易に測定できる細胞においてさえも上昇する細胞
のナトリウム−プロトン交互輸送機構(Na+/H+交換
体)、サブタイプ1および3の有効な阻害剤である。そ
れ故に、本発明による化合物は、例えばある形態の高血
圧そしてまたアテローム性動脈硬化症、糖尿病、増殖性
疾患などを測定および鑑別する診断薬と使用される優れ
た且つ簡単な科学的道具(tool)として適している。さ
らに、式Iの化合物は、高血圧例えば本態性高血圧の発
生を予防する予防的治療に適している。
対して好都合な作用を有していることが見出された。一
般に、特に冠動脈心疾患の動脈硬化血管変化の形成に対
して、過度に高い血中脂質値、いわゆる高リポ蛋白血症
が重大な危険因子であるということは認められている。
それ故に、アテローム性動脈硬化変化の予防および退行
に対して、上昇した血清リポ蛋白の低下は、非常に重要
である。全血清コレステロールの減少に加えて、この全
コレステロールの特定のアテローム発生脂質フラクショ
ンはアテローム発生危険因子であるので、これらの脂質
フラクション、特に低密度リポ蛋白(LDL)および非
常に低い密度のリポ蛋白(VLDL)の割合の低下は特
に重要である。これに反して、高密度リポ蛋白は、冠動
脈心疾患に対して保護機能を示す。したがって、脂血低
下剤は、全コレステロールを低下することができるばか
りでなく、特にVLDLおよびLDL血清コレステロー
ルフラクションをも低下することができる筈である。式
Iの化合物は、血清脂質レベルに対する作用に関して、
価値のある治療的に利用できる性質を有しているという
ことが見出された。すなわち、式Iの化合物は、例えば
コレステロールおよび脂質に富んだ食物の増加した栄養
摂取の結果としてのまたは病理学的代謝変化、例えば遺
伝学的に関連した高脂血症において観察されるようなL
DLおよびVLDLの増加した血清濃度を有意に減少す
る。それ故に、式Iの化合物は、原因となる危険因子を
排除する点において、アテローム性動脈硬化変化の予防
および退行のために使用することができる。これらは、
一次的な高脂血症のみならず、例えば糖尿病において起
こるような二次的な高脂血症をも包含する。さらに、式
Iの化合物は、代謝異常によって誘発される梗塞の明瞭
な減少および特に誘発された梗塞の大きさおよびその激
しさの程度の有意な減少を与える。さらに、式Iの化合
物は、代謝異常によって誘発される内皮損傷に対する有
効な保護を与える。内皮機能不全の症候群に対する血管
のこの保護に関して、式Iの化合物は、冠動脈血管痙
攣、アテローム発生、アテローム性動脈硬化症、左心室
肥大、拡張型心筋症および血栓症疾患の予防および治療
に対する価値ある医薬である。
ロール血症の治療用医薬の製造に、アテローム発生の予
防用医薬の製造に、アテローム性動脈硬化症の予防およ
び治療用の医薬の製造に、コレステロールレベル増加に
より起こる病気の予防および治療用の医薬の製造に、内
皮機能不全により起こる病気の予防および治療用の医薬
の製造に、アテローム性動脈硬化症−誘発高血圧の予防
および治療用の医薬の製造に、アテローム性動脈硬化症
−誘発血栓症の予防および治療用の医薬の製造に、高コ
レステロール血症−および内皮機能不全−誘発虚血損傷
および虚血後再灌流損傷の予防および治療用の医薬の製
造に、高コレステロール血症−および内皮機能不全−誘
発心臓肥大および心筋症の予防および治療用の医薬の製
造に、高コレステロール血症−および内皮機能不全−誘
発冠動脈血管痙攣および心筋梗塞の予防および治療用の
医薬の製造に、血圧低下物質、好ましくはアンジオテン
シン−変換酵素(ACE)阻害剤およびアンジオテンシ
ン受容体アンタゴニストと組み合わされた上述した病気
の治療用医薬の製造に、式IのNHE阻害剤と血中脂質
レベル低下活性化合物、好ましくはHMG−CoA−レ
ダクターゼ阻害剤(例えばロバスタチンまたはプラバス
タチン)との配合剤(後者は脂質低下作用を生じそして
それによって式IのNHE阻害剤の脂血低下性を増加し
そして活性化合物の増加した作用および減少された使用
量を与える都合のよい配合剤であることが証明される)
の製造に、有利に使用される。
新規な医薬としての式Iのナトリウム/プロトン交換阻
害剤の投与そしてまた、ナトリウム/プロトン交換阻害
剤と血圧低下および/または脂血低下医薬との組み合わ
せ配合剤が請求される。化合物Iを含有する医薬は、経
口的に、非経口的に、静脈内的に、直腸的にまたは吸入
によって投与することができそして好ましい投与方法
は、疾患の特定の臨床像に依存する。この場合におい
て、化合物Iは、それ自体でまたは医薬補助剤と一緒
に、家畜医薬およびヒトの医薬に使用することができ
る。望ましい医薬処方に適した補助物質は、専門的知識
を基にして、当業者によく知られている。溶剤、ゲル−
形成剤、坐剤基剤、錠剤補助物質および他の活性化合物
賦形剤のほかに、例えば酸化防止剤、分散剤、乳化剤、
泡止め剤、風味矯正剤、防腐剤、可溶化剤または着色剤
を使用することができる。
この目的に適した添加剤、例えば賦形剤、安定剤または
不活性希釈剤と混合しそして慣用の方法によって、適当
な投与形態、例えば錠剤、被覆錠剤、硬質ゼラチンカプ
セルまたは水性、アルコール性または油性溶液にする。
使用することのできる不活性賦形剤は、例えばアラビヤ
ゴム、マグネシア、炭酸マグネシウム、燐酸カリウム、
ラクトース、グルコースまたは澱粉、特にとうもろこし
澱粉である。この場合において、製造は、乾式または湿
式顆粒として行うことができる。適当な油性賦形剤また
は溶剤は、例えば植物油または動物油、例えばヒマワリ
油またはタラ肝油である。
合物を、必要に応じてこの目的に対して慣用の物質、例
えば可溶化剤、乳化剤または他の補助物質を使用して、
溶液、懸濁液またはエマルジョンにする。使用可能な溶
剤は、例えば水、生理食塩溶液またはアルコール、例え
ばエタノール、プロパノール、グリセロール、さらにま
た、糖溶液、例えばグルコースまたマンニトル溶液、ま
たは上述した種々の溶剤の混合物である。
れる適当な医薬処方は、例えば、医薬的に許容し得る溶
剤、例えば特にエタノールまたは水またはこのような溶
剤の混合物中の式Iの活性化合物の溶液、懸濁液または
エマルジョンである。必要な場合は、処方は、また、他
の医薬的補助物質例えば界面活性剤、乳化剤および安定
剤ならびに発射剤を含有することもできる。このような
製剤は、慣用的に約0.1〜10重量%、特に約0.3〜
3重量%の濃度で活性化合物を含有する。
び投与頻度は、使用される化合物の力価および作用時
間、さらにまた治療する病気の性質および程度ならびに
治療される哺乳動物の性別、年令、体重および個々の応
答に依存する。平均して、体重約75kgの患者の場合に
おける式Iの化合物の一日当たりの投与量は、体重1kg
当たり少なくとも0.001mg/kg、好ましくは0.01
mg〜せいぜい10mg/kg、好ましくは1mg/kgである。
急性の病気の場合においては、より高いそして特により
多い頻度の、例えば一日当たり4回までの個々の投与量
が必要である。特に例えば集中治療の梗塞患者の場合に
おける静脈内投与に関しては、一日当たり200mgまで
が必要である。
の一般的操作 変形方法1A:アルケニルカルボン酸(II,L=OH)
から式IIのカルボン酸誘導体1.0当量を、無水のTH
F(5ml/ミリモル)に溶解または懸濁し次いでカルボ
ニルジイミダゾール1.1当量で処理する。RTで2時
間撹拌した後に、グアニジン5.0当量を反応溶液に導
入する。一夜撹拌した後に、THFを減圧下(回転蒸発
器)で留去し、残留物を水で処理し、混合物を2N H
Clを使用してpH6〜7に調節し相当するグアニジド
(式I)を濾去する。このようにして得られたカルボン
酸グアニジドは、水性、メタノール性またはエーテル性
塩酸または他の薬理学的に許容し得る酸で処理すること
によって、相当する塩に変換することができる。
キル(II,L=O−アルキル)から式IIのカルボン酸ア
ルキル1.0当量およびグアニジン(遊離塩基)5.0当
量を、イソプロパノールに溶解しまたはTHFに懸濁し
そして変換が完了(薄層検査)するまで還流(典型的な
反応時間2〜5時間)する。溶剤を減圧下(回転蒸発
器)で留去し、残留物をEAにとりそして溶液をNaH
CO3溶液で3回洗浄する。それを、Na2SO4上で乾
燥し、溶剤を真空中で留去し残留物を適当な溶離剤、例
えば5:1のEA/MeOHを使用してシリカゲル上で
クロマトグラフィー処理する。(塩形成については、変
形方法Aを参照)。
ド)〕ベンゼンジ塩酸塩
エチル1当量を、0℃でヘキサン中でn−ブチルリチウ
ム1当量を使用して脱プロトン化し次いでRTで1,2
−フタルアルデヒド0.5当量で処理した。ジアルデヒ
ドの反応が完了した後、混合物を水を使用して処理しト
ルエンと一緒に振盪することによって3回抽出した。合
した有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥した後、溶剤を
真空中で除去し残留した粗製生成物を、溶離剤としてE
A/HEP混合物を使用してシリカゲル上でクロマトグ
ラフィー的に分離した。 単離された生成物:1,2−ジ〔3−(E−2−メチルプ
ロペン酸エステル)〕ベンゼン。 無色の油状物。MS(DCI):303((M+
1)+)。
準方法(メタノール中の水酸化ナトリウム)によって加
水分解した。 単離された生成物:1,2−ジ〔3−(E−2−メチルプ
ロペン酸)〕ベンゼン。無色の固体。融点>187℃。M
S(DCI):246(M+)。 1(c) 変形方法1Aによって、1(b)からのジカ
ルボン酸をジグアニジドジ塩酸塩に変換した。 無色の固体。融点>200℃。MS(DCI):329
((M+1)+)。
ド)〕ベンゼンジ塩酸塩
エチル1当量を、0℃でヘキサン中でn−ブチルリチウ
ム1当量を使用して脱プロトン化し次いでRTで1,3
−イソフタルアルデヒド0.5当量で処理した。ジアル
デヒドの反応が完了した後に、混合物を水で処理しトル
エンと一緒に振盪することによって3回抽出した。合し
た有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥した後、溶剤を真
空中で除去し残留した粗製生成物を、溶離剤としてEA
/HEP混合物を使用してシリカゲル上でクロマトグラ
フィー的に分離した。 単離された生成物:1,3−ジ〔3−(E−2−メチル
プロペン酸エチル)〕ベンゼン。 無色の油状物。MS(DCI):303((M+
1)+)。
準方法(メタノール中の水酸化ナトリウム)によって加
水分解した。 単離された生成物:1,3−ジ〔3−(E−2−メチル
プロペン酸)〕ベンゼン。 無色の固体。融点>190℃。MS(DCI):247
((M+1)+)。 2(c) 変形方法1Aによって、2(b)からのジカ
ルボン酸をジグアニジドジ塩酸塩に変換した。 無色の固体。融点175℃。MS(DCI):329
((M+1)+)。
ド)〕ベンゼンジ塩酸塩
エチル1当量を0℃でヘキサン中でn−ブチルリチウム
1当量を使用して脱プロトン化し次いで、RTで1,4
−テレフタルアルデヒド0.5当量で処理した。ジアル
デヒドの反応が完了した後に、混合物を水で処理しトル
エンと一緒に振盪することによって3回抽出した。合し
た有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥した後、溶剤を真
空中で除去し残留した粗製生成物を、溶離剤としてEA
/HEP混合物を使用してシリカゲル上でクロマトグラ
フィー的に分離した。 単離された生成物:1,4−ジ〔3−(E−2−メチル
プロペン酸エチル)〕ベンゼン。 無色の固体。融点41℃。MS(DCI):303
((M+1)+)。
準方法(メタノール中の水酸化ナトリウム)によって加
水分解した。 単離された生成物:1,4−ジ〔3−(E−2−メチル
プロペン酸)〕ベンゼン。 無色の固体。融点>190℃。MS(DCI):247
((M+1)+)。 3(c) 変形方法1Aによって、3(b)からのジカ
ルボン酸をジグアニジドジ塩酸塩に変換した。 黄色の固体。融点255℃。MS(DCI):329
((M+1)+)。
ジド)〕ナフタレンジ塩酸塩
エチル1当量を、0℃でヘキサン中でn−ブチルリチウ
ム1当量を使用して脱プロトン化し次いでRTで2,3
−ナフタレンジカルボキシアルデヒド0.5当量で処理
した。ジアルデヒドの反応が完了した後に、混合物を水
で処理しトルエンと一緒に振盪することによって3回抽
出した。合した有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥し、
溶剤を真空中で除去し残留した粗製生成物を、溶離剤と
してEA/HEP混合物を使用してシリカゲル上でクロ
マトグラフィー的に分離した。 単離された生成物:2,3−ジ〔3−(E−2−メチル
プロペン酸エチル)〕ナフタレン。 無色の油状物。MS(DCI):353((M+
1)+)。
準方法(メタノール中の水酸化ナトリウム)によって加
水分解した。 単離された生成物:2,3−ジ〔3−(E−2−メチル
プロペン酸)〕ナフタレン。 無色の固体。融点>210℃。MS(DCI):295
(M−H)-。 4(c) 変形方法1Aによって、4(b)からのジカ
ルボン酸をジグアニジドジ塩酸塩に変換した。 無色の固体。融点>200℃。MS(DCI):379
((M+1)+)。
ニジド)〕ベンゼンジ塩酸塩
n Letters 34, 1993, 6903)から知られている方法によ
って、1,2−フタルアルデヒドから出発して、1,2−
ジ〔3−(Z−2−フルオロプロペン酸エチル)〕ベン
ゼンを製造し溶離剤としてEA/HEP混合物を使用し
てシリカゲル上で精製および単離した。 無色の固体。融点:無造形。MS(DCI):311
((M+1)+)。 5(b) 5(a)からのジエステルを、変形方法1B
によって反応させてジグアニジドを得、そしてジ塩酸塩
に変換した。 融点>235℃。MS(DCI):337((M+
1)+)。
ド)〕−2−〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニ
ジド)〕ベンゼンジ塩酸塩
されたモノアルデヒドモノエステル(6a)を、4
(a)によってジエステル6(b)に変換した。
よって反応させてジグアニジドを得そしてジ塩酸塩に変
換した。 融点>200℃。MS(ES)333:((M+
1)+)。
ニジド)〕ベンゼンジ塩酸塩
n Letters 34, 1993, 6903)から知られている方法によ
って、1,3−イソフタルアルデヒドから出発して、1,
3−ジ〔3−(Z−2−フルオロプロペン酸エチル)〕
ベンゼンを製造し溶離剤としてEA/HEP混合物を使
用してシリカゲル上で精製し単離した。 無色の固体。融点:無定形。MS(CI):311
((M+H)+)。 7(b) 7(a)からのジエステルを、変形方法1B
によって反応させてジグアニジドを得そしてジ塩酸塩に
変換した。 オレンジ色/黄色に着色した固体。融点>180℃。M
S(ES):337((M+H)+)。
ェニル)フェニル)−2−メチル−プロペン酸グアニジ
ド
メチル安息香酸 2−アミノ−3−ブロモ−5−メチル安息香酸25g
を、6N HCl水溶液500mlに溶解し、0℃でNa
NO2 8.25gで処理しこの温度で30分ジアゾ化し
た。それから、このジアゾニウム塩溶液を、40℃の飽
和HCl水溶液200ml中のCuCl 22gの温溶液
に滴加し混合物をこの温度で20分撹拌した。生成物を
吸引濾去し、水500mlで洗浄しそして微真空下40℃
で乾燥した。白色の結晶23.3gを得た。 融点170〜172℃。Rf(EA/MeOH 5:1)
=0.51。MS(DCI):249(M+1)+。
ジブロモメチル安息香酸 3−ブロモ−2−クロロ−5−メチル安息香酸10g
を、クロロベンゼン150mlに溶解し溶液を加熱還流し
た。はじめに、N−ブロモサクシンイミド7.2gおよ
び過酸化ベンゾイル0.5gを、この温度で加え混合物
を30分還流した。N−ブロモサクシンイミド7.2g
および過酸化ベンゾイル0.5gを加えそして混合物を
さらに3時間還流した。冷却後、EA 200mlを加
え、混合物を飽和Na2SO3水溶液50ml/飽和KH2
PO4水溶液300mlで洗浄し水性相を毎回EA 200
mlを使用して2回抽出した。有機相をNa2SO4上で乾
燥し溶剤を真空中で除去した。黄色の油状物14.1g
を得た。 Rf(DIP/2%HOAc)=0.32。
ホルミル安息香酸 AgNO3 11.7gを、水150mlおよびMeOH 1
50mlに溶解しそしてMeOH 100ml中の3−ブロ
モ−2−クロロ−5−ジブロモメチル安息香酸14gの
溶液を滴加した。混合物をRTで30分撹拌し、飽和N
aCl水溶液100mlを加え、銀塩を吸引濾去し溶剤を
真空中で除去した。残留物を、5%KHSO4水溶液2
00mlを使用して溶解しそして毎回EA 200mlを使
用して3回抽出した。有機相を、Na2SO4上で乾燥し
溶剤を真空中で除去した。DIP/2%HOAcを使用
してシリカゲル上でクロマトグラフィー処理して無色の
結晶3.6gを得た。 融点148℃。Rf(DIP/2%HOAc)=0.1
2。MS(DCI):263(M+1)+。
ホルミル安息香酸エチル 3−ブロモ−2−クロロ−5−ホルミル安息香酸3.6
gを、EtOH 100mlに溶解し、SOCl2 2.9ml
を滴加しそして混合物を5時間還流した。それから、揮
発性成分を真空中で除去しそして残留物を1:8のEA
/HEPを使用してシリカゲル上でクロマトグラフィー
処理した。無色の油状物2.7gが得られた。 Rf(EA/HEP 1:8)=0.24。MS(DC
I):291(M+1)+。
−5−エトキシカルボニル)フェニル−2−メチル−プ
ロペン酸エチル 3−ブロモ−2−クロロ−5−ホルミル安息香酸エチル
2.7gを、実施例4(a)と同様に、Wittig-Horner反
応に付しそして無色の油状物3.4gを得た。 Rf(EA/HEP 1:8)=0.27。MS(DC
I):374(M+1)+。
シカルボニル−5−フェニル)フェニル−2−メチル−
プロペン酸エチル 3−(3−ブロモ−4−クロロ−5−エトキシカルボニ
ル)フェニル−2−メチル−プロペン酸エチル3.3
g、フェニルボロン酸1.23g、Na2CO3 2.14
g、トリフェニルホスフィン576mgおよびPd(OA
c)2 227mgを、トルエン150mlおよび水40mlに
溶解し溶液を7時間還流した。それから、それをRTに
冷却し、EA 200mlで処理し毎回飽和Na2CO3水
溶液100mlで2回そしてまた飽和NaCl水溶液10
0mlで洗浄し、Na2SO4上で乾燥し溶剤を真空中で除
去した。1:8のEA/HEPを使用してシリカゲル上
でクロマトグラフィー処理して、無色の油状物800mg
を得た。 Rf(EA/HEP 1:8)=0.25。MS(DC
I):372(M+1)+。
ジノカルボニル−5−フェニル)フェニル−2−メチル
プロペン酸グアニジド カリウムt−ブトキシド1.8gを、DMF 100mlに
溶解し、グアニジン塩酸塩1.82gを加え混合物をR
Tで1時間撹拌した。3−(4−クロロ−3−エトキシ
カルボニル−5−フェニル)フェニル−2−メチルプロ
ペン酸エチル700mgを加え混合物を100℃で5時間
撹拌した。反応混合物を、水200mlに注加し毎回EA
200mlを使用して3回抽出した。有機相を、Na2S
O4上で乾燥し溶剤を真空中で除去した。10:1のア
セトン/水を使用してシリカゲル上でクロマトグラフィ
ー処理して、無定形のフォーム状物質170mgを得た。 Rf(10:1のアセトン/水)=0.23。MS(FA
B):399(M+1)+。
ジド)〕−2−メトキシ−5−メチルベンゼン塩酸塩
エチル1当量を、0℃でヘキサン中でn−ブチルリチウ
ム1当量を使用して脱プロトン化し次いで、RTで2−
メトキシ−5−メチル−1,3−イソフタルアルデヒド
0.5当量で処理した。ジアルデヒドの反応が完了した
後に、混合物を水を使用して処理しトルエンと一緒に振
盪することによって3回抽出した。合した有機相を硫酸
マグネシウム上で乾燥した後、溶剤を真空中で除去し残
留した粗製生成物を、溶離剤としてEA/HEP混合物
を使用してシリカゲル上でクロマトグラフィー的に分離
した。 単離された生成物:1,3−ジ〔3−(E−2−メチル
プロペン酸エチル)〕−2−メトキシ−5−メチルベン
ゼン。 無色の油状物。MS(CI):347((M+1)+)。
準方法(メタノール中の水酸化ナトリウム)によって加
水分解した。 単離された生成物:1,3−ジ〔3−(E−2−メチル
プロペン酸)〕−2−メトキシ−5−メチルベンゼン。 無色の固体。融点196℃。MS(DCI):290
(M)+。 9(c) 9(b)から得られたジカルボン酸を、変形
方法1Aによってジグアニジドに変換し塩酸塩として単
離した。 無色の固体。融点279℃。MS(NBA):373
((M+1)+)。
ジド)〕−4−メチル−ベンゼンジ塩酸塩
ジエステルを、標準方法(例えば、水素化アルミニウム
リチウムによる還元)によってジアルコール10(a)
に変換した。それから、このアルコールを、標準条件
(例えばSwern酸化)下で酸化してジアルデヒド10
(b)にした。 ジアルコール10(a):無色の油状物;MS(DC
I):153((M+1)+)および135(M+1−H
2O)。 ジアルデヒド10(b):暗色油状物;MS(CI):
149((M+1)+)。
リエチル1当量を、0℃でヘキサン中でn−ブチルリチ
ウム1当量を使用して脱プロトン化し次いで、RTで4
−メチル−1,2−フタルアルデヒド10(b)0.5当
量で処理した。ジアルデヒドの反応が完了した後に、混
合物を水を使用して処理しトルエンと一緒に振盪するこ
とによって3回抽出した。合した有機相を硫酸マグネシ
ウム上で乾燥した後、溶剤を真空中で除去し残留した粗
製生成物は、溶離剤としてEA/HEP混合物を使用し
てシリカゲル上でクロマトグラフィー的に分離した。 単離された生成物:4−メチル−1,2−ジ〔3−(E
−2−メチルプロペン酸エチル)〕ベンゼン。 無色の油状物。MS(CI):317((M+1)+)。
を、標準方法(メタノール中における水酸化ナトリウ
ム)によって加水分解した。 単離された生成物:4−メチル−1,2−ジ〔3−(E
−2−メチル−プロペン酸)〕ベンゼン。 無色の固体。融点194〜198℃。MS(CI):2
60(M)+。 10(e) 10(d)からのジカルボン酸を、変形方
法1Aによってジグアニジドジ塩酸塩に変換した。 無色の固体。融点190℃。MS(ES):342
((M+1)+)。
ジド)〕−4,5−ジクロロベンゼンジ塩酸塩
タル酸ジエチルを、標準方法(例えば、水素化アルミニ
ウムリチウムによる還元)によってジアルコール11
(a)に変換した。それから、このアルコールを、標準
条件(例えばSwern酸化)下でジアルデヒドIIに酸化し
た。 ジアルコール11(a):無色の固体、融点147℃;
MS(CI):207((M+1)+)。 ジアルデヒド11(b):無定形の固体。MS(CI):
203((M+1)+)。
リエチル1当量を、0℃でヘキサン中でn−ブチルリチ
ウム1当量を使用して脱プロトン化しRTで4,5−ジ
クロロ−1,2−フタルアルデヒド11(b)0.5当量
で処理した。ジアルデヒドの反応が完了した後に、混合
物を水を使用して処理しトルエンと一緒に振盪すること
によって3回抽出した。合した有機相を硫酸マグネシウ
ム上で乾燥した後、溶剤を真空中で除去し残留した粗製
生成物を、溶離剤としてEA/HEP混合物を使用して
シリカゲル上でクロマトグラフィー的に分離した。 単離された生成物:4,5−ジクロロ−1,2−ジ〔3−
(E−2−メチル−プロペン酸エチル)〕ベンゼン。 無色の固体。融点>230℃。MS(CI):371
((M+1)+)。 11(d) 11(c)からのジエステルを、変形方法
1Bによってジグアニジドジ塩酸塩に変換した。 無色の固体。融点>220℃。MS(ES):397
((M+1)+)。
ンゼンジ塩酸塩
量を、0℃でヘキサン中でn−ブチルリチウム1当量を
使用して脱プロトン化し次いでRTで1,3−イソフタ
ルアルデヒド0.5当量で処理した。ジアルデヒドの反
応の完了後に、混合物を水を使用して処理しトルエンと
一緒に振盪することによって3回抽出した。合した有機
相を硫酸マグネシウム上で乾燥した後、溶剤を真空中で
除去し残留した粗製生成物を、溶離剤としてEA/HE
P混合物を使用してシリカゲル上でクロマトグラフィー
的に分離した。 単離した生成物:1,3−ジ〔3−(E−プロペン酸エ
チル)〕ベンゼン。 無色の油状物。MS(CI):275((M+1)+)。
を、標準方法(メタノール中の水酸化ナトリウム)によ
って加水分解した。 単離した生成物:1,3−ジ〔3−(E−プロペン
酸)〕ベンゼン。 無色の固体。融点>200℃。MS(DCI):217
(M−1)+。 12(c) 12(b)からのジカルボン酸を、変形方
法1Aによってジグアニジドジ塩酸塩に変換した。 無色の固体。融点296℃。MS(ES):301
((M+1)+)。
ジド)〕−4−ブロモベンゼンジ塩酸塩
ジメチルを、標準方法(例えば、水素化アルミニウムリ
チウムによる還元)によって、ジアルコール13(a)
に変換した。それから、このアルコールを、標準条件
(例えば、Swern酸化)下でジアルデヒド13(b)に
酸化した。 ジアルコール13(a):無色の油状物;MS(DC
I):217((M+1)+)および199(M+1−H
2O)。 ジアルデヒド13(b):無定形の固体、MS(CI):
213((M+1)+)。
リエチル1当量を、0℃でヘキサン中でn−ブチルリチ
ウム1当量を使用して脱プロトン化し次いで、4−ブロ
モ−1,2−フタルアルデヒド0.5当量で処理した。ジ
アルデヒドの反応の完了後に、混合物を水を使用して処
理しトルエンと一緒に振盪することによって3回抽出し
た。合した有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥した後、
溶剤を真空中で除去し残留した粗製生成物を、溶離剤と
してEA/HEP混合物を使用してシリカゲル上でクロ
マトグラフィー的に分離した。 単離した生成物:4−ブロモ−1,2−ジ〔3−(E−
2−メチルプロペン酸エチル)〕ベンゼン。 無色の油状物。MS(CI):381((M+1)+)。
を、標準方法(メタノール中の水酸化ナトリウム)によ
って加水分解した。 単離した生成物:4−ブロモ−1,2−ジ〔3−(E−
2−メチル−プロペン酸)〕ベンゼン。 無色の無定形の固体。MS(ES):325((M+1)
+)。 13(e) 13(d)からのジカルボン酸を、変形方
法1Aによってジグアニジドジ塩酸塩に変換した。 無色の固体。融点240℃。MS(FAB):407
((M+1)+)。
ジド)〕−4−(4−メトキシフェノキシ)ベンゼンジ
塩酸塩
2, No.21, 1977, 3419-3425)から知られている方法と
同様にして、4−ニトロフタル酸ジメチルを、DMF中
においてナトリウム4−メトキシフェノキシドと反応さ
せて4−(4−メトキシフェノキシ)フタル酸ジメチル
を得た。標準の処理およびヘキサン/EAを使用したク
ロマトグラフィー処理後、ジエステルを帯褐色の油状物
として単離した。 MS(CI):316(M)+;317((M+1)+)。
(a)を、標準方法(例えば水素化アルミニウムリチウ
ムによる還元)によってジアルコール(14b)に変換
した。それから、このアルコールを標準条件(例えば、
Swern酸化)下でジアルデヒド14(c)に酸化した。 ジアルコール14(b):帯褐色油状物。MS(CI):
260(M)+。 ジアルデヒド14(c):帯褐色油状物。MS(CI):
257((M+1)+)。
リエチル1当量を、0℃でヘキサン中でn−ブチルリチ
ウム1当量で脱プロトン化し次いで、RTで1,2−フ
タルアルデヒド14(c)0.5当量で処理した。ジア
ルデヒドの反応の完了後に、混合物を水を使用して処理
しトルエンと一緒に振盪することによって3回抽出し
た。合した有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥した後
に、溶剤を真空中で除去し残った粗製生成物を、溶離剤
としてEA/HEP混合物を使用してシリカゲル上でク
ロマトグラフィー的に分離した。 単離した生成物:1,2−ジ〔3−(E−2−メチル−
プロペン酸エチル)〕−4−(4−メトキシフェノキ
シ)ベンゼン。 明るい帯褐色油状物。MS(NBA):424(M)+。
を、標準方法(メタノール中の水酸化ナトリウム)によ
って加水分解した。 単離した生成物:1,2−ジ〔3−(E−2−メチル−プ
ロペン酸)〕−4−(4−メトキシフェノキシ)ベンゼ
ン。 淡黄色の固体。融点112℃。MS(ES):368
(M)+。 14(f) 14(e)からのジカルボン酸を、変形方
法1Aによってジグアニジドジ塩酸塩に変換した。 無色の固体。融点212℃。MS(ES):451
((M+1)+)。
ジド)〕−4−(4−メチルフェノキシ)ベンゼンジ塩
酸塩
2, No.21, 1977, 3419-3425)から知られている方法と
同様にして、4−ニトロフタル酸ジメチルをDMF中に
おいてナトリウム4−メチルフェノキシドと反応させて
4−(4−メチルフェノキシ)フタル酸ジメチルを得た。
標準処理およびヘキサン/EAを使用したクロマトグラ
フィー処理後、ジエステルを帯黄色の油状物として得
た。 MS(CI):301((M+1)+)。
(a)を、標準方法(例えば水素化アルミニウムリチウ
ムによる還元)によって、ジアルコール15(b)に変
換した。それから、このアルコールを標準条件(例え
ば、Swern酸化)下でジアルデヒド15(c)に酸化し
た。 ジアルコール15(b):帯黄色の油状物;MS(CI):
244(M+)、245((M+1)+)。 ジアルデヒド15(c):帯褐色の油状物;MS(CI):
241((M+1)+)。
リエチル1当量を、0℃でヘキサン中でn−ブチルリチ
ウム1当量を使用して脱プロトン化し次いで、RTで
1,2−フタルアルデヒド15(c)0.5当量で処理し
た。ジアルデヒドの反応の完了後に、混合物を水を使用
して処理しトルエンと一緒に振盪することによって3回
抽出した。合した有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥し
た後、溶剤を真空中で除去し残った粗製生成物を、溶離
剤としてEA/HEP混合物を使用してシリカゲル上で
クロマトグラフィー的に分離した。 単離した生成物:1,2−ジ〔3−(E−2−メチル−
プロペン酸エチル)〕−4−(4−メチルフェノキシ)
ベンゼン。 明るい帯褐色の油状物。MS(NBA):408
(M+)、409((M+1)+)。
を、標準方法(メタノール中での水酸化ナトリウム)に
よって加水分解した。 単離した生成物:1,2−ジ〔3−(E−2−メチル−
プロペン酸)〕−4−(4−メチルフェノキシ)ベンゼ
ン。 無色の固体。融点185℃。MS(NBA):352
(M)+。 15(f) 15(e)からのジカルボン酸を、変形方
法1Aによってジグアニジドジ塩酸塩に変換した。 無色の固体。融点186℃。MS(ES):435
((M+1)+)。
ニジド)〕−5−メトキシ−ベンゼン塩酸塩
リエチル1当量を、0℃でヘキサン中でn−ブチルリチ
ウム1当量を使用して脱プロトン化し次いで、RTで5
−メトキシ−1,3−イソフタルアルデヒド0.5当量で
処理した。ジアルデヒドの反応の完了後に、混合物を水
を使用して処理しトルエンと一緒に振盪することによっ
て3回抽出した。合した有機相を硫酸マグネシウム上で
乾燥した後、溶剤を真空中で除去し残った粗製生成物
を、溶離剤としてEA/HEP混合物を使用してシリカ
ゲル上でクロマトグラフィー的に分離した。 単離した生成物:1,3−ジ〔3−(E−2−メチルプ
ロペン酸エチル)〕−5−メトキシベンゼン。 無色の油状物。MS(CI):333((M+1)+)。
を、標準方法(メタノール中の水酸化ナトリウム)によ
って加水分解した。 単離した生成物:1,3−ジ〔3−(E−2−メチル−
プロペン酸)〕−5−メトキシベンゼン。 無色の固体。融点>200℃。MS(DCI):276
(M)+。 16(c) 16(b)からのジカルボン酸を、変形方
法1Aによってジグアニジドに変換し塩酸塩として単離
した。 無色の固体。融点124℃。MS(NBA):359
((M+1)+)。
ジド)〕−5−第3ブチル−ベンゼン塩酸塩
リエチル1当量を、0℃でヘキサン中でn−ブチルリチ
ウム1当量で脱プロトン化し次いで、RTで5−第3ブ
チル−1,3−イソフタルアルデヒド0.5当量で処理し
た。ジアルデヒドの反応の完了後に、混合物を水を使用
して処理しトルエンと一緒に振盪することによって3回
抽出した。合した有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥し
た後、溶剤を真空中で除去し残った粗製生成物を、溶離
剤としてEA/HEP混合物を使用してシリカゲル上で
クロマトグラフィー的に分離した。 単離した生成物:1,3−ジ〔3−(E−2−メチル−
プロペン酸エチル)〕−5−メトキシベンゼン。 無色の油状物。MS(CI):359((M+1)+)。
を、標準方法(メタノール中における水酸化ナトリウ
ム)によって加水分解した。 単離した生成物:1,3−ジ〔3−(E−2−メチル−
プロペン酸)〕−5−第3ブチルベンゼン。 無色の固体。融点>200℃。MS(DCI):302
(M)+。 17(c) 17(b)からのジカルボン酸を、変形方
法1Aによってジグアニジドに変換し塩酸塩として単離
した。 無色の固体。融点115℃。MS(NBA):385
((M+1)+)。
ジド)〕−2,5−ジクロロベンゼンジ塩酸塩
リエチル1当量を、0℃でヘキサン中でn−ブチルリチ
ウムを使用して脱プロトン化し次いで、RTで1,4−
(2,5−ジクロロ)テレフタルアルデヒド0.5当量で
処理した。ジアルデヒドの反応の完了後、混合物を水を
使用して処理しトルエンと一緒に振盪することによって
3回抽出した。合した有機相を硫酸マグネシウム上で乾
燥した後、溶剤を真空中で除去し残った粗製生成物を、
溶離剤としてEA/HEP混合物を使用してシリカゲル
上でクロマトグラフィー的に分離した。 単離した生成物:1,4−ジ〔3−(E−2−メチル−
プロペン酸エチル)〕−2,5−ジクロロベンゼン。 無色の固体。融点:無定形。MS(DCI):371
((M+1)+)。
を、標準方法(メタノール中の水酸化ナトリウム)によ
って加水分解した。 単離した生成物:1,4−ジ〔3−(E−2−メチルプ
ロペン酸)〕−2,5−ジクロロベンゼン。 無色の固体。MS(DCI):315(M+1)+)。 18(c) 18(b)からのジカルボン酸を、変形方
法1Aによってジグアニジド塩酸塩に変換した。 黄色の固体。融点>200℃。MS(DCI):397
((M+1)+)。
ジド)〕−4−(フェノキシ)−ベンゼンジ塩酸塩
2, No.21, 1977, 3419-3425)から知られている方法と
同様にして、4−ニトロフタル酸メチルをDMF中にお
いてナトリウムフェノキシドと反応させて4−フェノキ
シフタル酸ジメチルを得た。標準処理しヘキサン/EA
を使用したクロマトグラフィー処理後に、ジエステルを
帯黄色の油状物として単離した。 MS(CI):287((M+1)+)。
(a)を、標準方法(例えば水素化アルミニウムリチウ
ムによる還元)によってジアルコール19(b)に変換
した。それから、このアルコールを標準条件(例えば、
Swern酸化)下でジアルデヒド19(c)に酸化した。 ジアルコール19(b):帯黄色の油状物。MS(CI):
230(M)+、231((M+1)+)。 ジアルデヒド19(c):帯褐色の油状物。MS(CI):
227((M+1)+)。
リエチル1当量を、0℃でヘキサン中でn−ブチルリチ
ウム1当量を使用して脱プロトン化し次いで、RTで
1,2−フタルアルデヒド19(c)0.5当量で処理し
た。ジアルデヒドの反応の完了後に、混合物を水を使用
して処理しトルエンと一緒に振盪することによって3回
抽出した。合した有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥し
た後、溶剤を真空中で除去し残った粗製生成物を、溶離
剤としてEA/HEP混合物を使用してシリカゲル上で
クロマトグラフィー的に分離した。 単離した生成物:1,2−ジ〔3−(E−2−メチル−
プロペン酸エチル)〕−4−(フェノキシ)ベンゼン。 明るい帯褐色の油状物。MS(NBA):394
(M)+、395((M+1)+)。
を、標準方法(メタノール中の水酸化ナトリウム)によ
って加水分解した。 単離した生成物:1,2−ジ〔3−(E−2−メチル−
プロペン酸)〕−4−(フェノキシ)ベンゼン。 無色の固体。融点160℃。MS(NBA):338
(M)+。 19(f) 19(e)からのジカルボン酸を、変形方
法1Aによってジグアニジドジ塩酸塩に変換した。 無色の固体。融点170℃。MS(ES):421((M
+1)+)。
ジド)〕−4−(メトキシ)−ベンゼンジ塩酸塩
リウムメトキシドによる4−ニトロフタル酸エステルの
求核芳香置換、それから、還元/酸化/オレフィン化反
応、加水分解およびジ酸のグアニジド化によって製造し
た。
テル MS(CI):225((M+1)+)。 ジアルコール20(b):黄色〜帯褐色の油状物。MS
(CI):169((M+1)+)。 ジアルデヒド20(c):暗色の油状物。MS(CI):
165((M+1)+)。 ジエステル20(d):暗色の油状物。MS(NBA):
333((M+1)+)。
メチル−プロペン酸)〕−4−(メトキシ)ベンゼン。 無色の固体。融点>200℃。MS(NBA):276
(M)+。 20(f) 20(e)からのジカルボン酸を、変形方
法1Aによってジグアニジドジ塩酸塩に変換した。 無色の固体。融点170℃。MS(ES):359
((M+1)+)。
ジド)〕−4−(エトキシ)−ベンゼンジ塩酸塩
3.5当量および炭酸カリウム3.1当量を使用して4−
ヒドロキシフタル酸をエチル化することによって、4−
エトキシフタル酸ジエチルを製造した。それから、還元
/酸化/オレフィン化反応を経て、ジエステルを製造
し、これを変形方法1Bによってジグアニジド21に変
換した。 21(a) 4−エトキシフタル酸ジエチル:暗色の油
状物。MS(CI):267((M+1)+)。 ジアルコール21(b):黄色を帯びた褐色の油状物。
MS(CI):183((M+1)+)。 ジアルデヒド21(c):暗色の油状物。MS(CI):
179((M+1)+)。 ジエステル21(d):帯黄色の油状物。MS(NB
A):347((M+1)+)。 21(f) ジエステル20(d)を、変形方法1Bに
よってジグアニジドジ塩酸塩に変換した。 無色の固体。融点245℃。MS(ES):373
((M+1)+)。
ジド)〕−4−(3−ピリジルオキシ)ベンゼンジ塩酸
塩。
2, No.21, 1977, 3419-3425)により知られている方法
と同様にして、4−ニトロフタル酸ジメチルをDMF中
で3−ヒドロキシピリジンナトリウム塩と反応させて、
4−(3−ピリジルオキシ)フタル酸ジメチルを得た。
標準処理およびヘキサン/EAを使用したクロマトグラ
フィー処理後、ジエステルを帯黄色の油状物として単離
した。 MS:288((M+1)+)。
(a)を、標準方法(例えば水素化アルミニウムリチウ
ムによる還元)によってジアルコール22(b)に変換
した。それから、このアルコールを標準条件(例えば、
Swern酸化)下でジアルデヒド22(c)に酸化した。 ジアルコール22(b):帯黄色の油状物。MS:232
((M+1)+)。 ジアルデヒド22(c):黄色を帯びた褐色の油状物。M
S:228((M+1)+)。
リエチル1当量を、0℃でヘキサン中でn−ブチルリチ
ウム1当量を使用して脱プロトン化し、次いで、RTで
1,2−フタルアルデヒド22(c)0.5当量で処理し
た。ジアルデヒドの反応の完了後に、混合物を水を使用
して処理しそしてトルエンと一緒に振盪することによっ
て3回抽出した。合した有機相を硫酸マグネシウム上で
乾燥した後、溶剤を真空中で除去しそして残った粗製生
成物を、溶離剤としてEA/HEP混合物を使用して、
シリカゲル上でクロマトグラフィーにより分離した。 単離した生成物:1,2−ジ〔3−(E−2−メチルプ
ロペン酸エチル)〕−4−(3−ピリジルオキシ)ベン
ゼン。 明るい帯褐色の油状物。MS:396((M+1)+)。
を、標準方法(メタノール中での水酸化ナトリウム)に
よって加水分解した。 単離した生成物:1,2−ジ〔3−(E−2−メチル−
プロペン酸)〕−4−(3−ピリジルオキシ)ベンゼ
ン。 無色の固体。融点210℃。MS:339(M)+。 22(f) 22(e)からのジカルボン酸を、変形方
法1Aによってジグアニジドジ塩酸塩に変換した。 無色の固体。融点176℃。MS:422((M+
1)+)。
ジド)〕−4−〔4−(2−ジメチルアミノエチレン)
フェノキシ〕ベンゼンジ塩酸塩
2, No.21, 1977, 3419-3425)により知られている方法
と同様にして、DMF中で4−ニトロフタル酸ジメチル
をナトリウム4−(2−ジメチルアミノエチレン)フェ
ノキシドと反応させて、4−〔4−(2−ジメチルアミ
ノエチレン)フェノキシ〕フタル酸ジメチルを得た。標
準処理およびヘキサン/EAを使用したクロマトグラフ
ィー処理後、ジエステルを単離した。 MS:358((M+1)+)。
(a)を、標準方法(水素化アルミニウムリチウムを使
用した還元)によってジアルコール23(b)に変換し
た。それから、このアルコールを、Dess-Martin(Dess-
Martin酸化;JOC, 1994, 59, 7549-7552参照)によって
ジアルデヒド23(c)に酸化した。 ジアルコール23(b):黄褐色の油状物。MS:340
((M+1)+)。 ジアルデヒド23(c):黄色の油状物。MS:269
((M+1)+)。
リエチル1当量を、0℃でヘキサン中でn−ブチルリチ
ウム1当量を使用して脱プロトン化し、そしてRTで
1,2−フタルアルデヒド23(c)0.5当量を用いて
処理した。ジアルデヒドの反応の完了後に、混合物を水
を使用して処理しそしてトルエンと一緒に振盪すること
によって3回抽出した。合した有機相を硫酸マグネシウ
ム上で乾燥した後、溶剤を真空中で除去しそして残った
粗製生成物を、溶離剤としてEA/HEP混合物を使用
して、シリカゲル上でクロマトグラフィーにより分離し
た。 単離した生成物:1,2−ビス〔3−(E−2−メチル
プロペン酸エチル)〕−4−〔4−(2−ジメチルアミ
ノエチレン)フェノキシ〕ベンゼン。 帯黄色の油状物。MS:466((M+1)+)。
を、標準方法(メタノール中の水酸化ナトリウム)によ
って加水分解した。 単離した生成物:1,2−ビス〔3−(E−2−メチル
プロペン酸)〕−4−〔4−(2−ジメチルアミノエチ
レン)フェノキシ〕ベンゼン。 無色の固体。融点>220℃。MS:409(M)+。 23(f) 23(e)からのジカルボン酸を、変形方
法1Aによってジグアニジドジ塩酸塩に変換した。 MS:410((M+1)+)。
ジド)〕−4−〔4−メトキシベンジルオキシ〕ベンゼ
ンジ塩酸塩および1,2−ビス〔3−(E−2−メチル
プロペン酸グアニジド)〕−4−ヒドロキシベンゼンジ
塩酸塩
チル1当量、炭酸カリウム1.1当量および塩化4−メ
トキシベンジル1.1当量を、DMF中でRTで撹拌し
た。4日後に、混合物を標準操作によって処理した。4
−(4−メトキシベンジルオキシ)フタル酸ジメチルを
無色の油状物として得た。 MS:331((M+1)+)。
(a)を、標準方法(水素化アルミニウムリチウムによ
る還元)によってジアルコール24(b)に変換した。
それから、このアルコールを標準操作(Swern酸化)に
よって、ジアルデヒド24(c)に酸化した。 ジアルコール24(b):無定形の固体。MS:275
((M+1)+)。 ジアルデヒド24(c):帯黄色の油状物。MS:271
((M+1)+)。
リエチル1当量を、0℃でヘキサン中でn−ブチルリチ
ウム1当量を使用して脱プロトン化し、そしてRTで
1,2−フタルアルデヒド23(c)で処理した。ジア
ルデヒドの反応の完了後に、混合物を水を使用して処理
しそしてトルエンと一緒に振盪することによって3回抽
出した。合した有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥した
後、溶剤を真空中で除去しそして残った粗製生成物を、
溶離剤としてEA/HEP混合物を使用して、シリカゲ
ル上でクロマトグラフィーにより分離した。 単離した生成物:1,2−ビス〔3−(E−2−メチル
プロペン酸メチル)〕−4−〔4−メトキシベンジルオ
キシ〕ベンゼン。 帯黄色の油状物。MS:439((M+1)+)。
を、標準方法(メタノール中の水酸化ナトリウム)によ
って加水分解した。 単離した生成物:1,2−ビス〔3−(E−2−メチル
プロペン酸)〕−4−〔4−メトキシベンジルオキシ〕
ベンゼン。 無色の固体。融点206〜220℃。MS:382(M)
+。 24(f) 24(e)からのジカルボン酸を、変形方
法1Aによってジグアニジドジ塩酸塩に変換した。 融点210℃。MS:465((M+1)+)。
ジド)〕−4−ヒドロキシ−ベンゼンジ塩酸塩 24(e)からのジカルボン酸を、変形方法1Aによっ
て反応させてジグアニジドジ塩酸塩を得た。実施例24
のほかに、生成物25を単離した。 MS:345((M+1)+)。
HE−1)の阻害剤 Na+/H+交換を活性化しそして結果として、Na+/
H+交換による赤血球へのNa+流入をフレーム測光法に
よって測定することができるようにするために、白色ニ
ュージランドウサギ(Ivanovas)に6週間2%のコレス
テロール含有の標準食餌を与えた。血液を耳動脈からと
りそしてヘパリンカリウムの25IU/mlによって非凝血
性にした。それぞれの試料の一部を、遠心分離によるヘ
マトクリットの二重測定に使用した。それぞれの場合に
おいて、100μlのアリコートを、赤血球のNa+出発
含量を測定するために使用した。
するために、それぞれの場合において、高滲透圧塩−ス
クロース培地(ミリモル/リットル:NaCl 14
0、KCl 3、スクロース150、ウーアバイン0.
1、トリスヒドロキシメチルアミノメタン20)5ml中
のそれぞれの血液試料100μlを、pH7.4および37
℃で培養した。それから、赤血球を氷冷MgCl2−ウ
ーアバイン溶液(ミリモル/リットル:MgCl2 11
2、ウーアバイン0.1)で3回洗浄しそして蒸留水2.
0ml中で溶血した。細胞内のナトリウム含量を、フレー
ム測光法によって測定した。Na+正味流入はナトリウ
ム出発値と培養後の赤血球のナトリウム含量との間の差
から計算した。アミロリド−阻害できるナトリウム流入
は、アミロリド3×10-4モル/リットルを使用してお
よび使用しないで培養した後の赤血球のナトリウム含量
における差から得た。操作は、また、同じ方法で本発明
による化合物の場合においても実施した。 Na+/H+交換体(サブタイプ1;NHE−1)の阻害
の結果:
otocols in Molecular Biology (Ausubel F.M., Brent
R., Kingston R.E., Moore D.D., Seidman J.G., Smith
J.A.および Struhl K.;John Wiley & Sons)”または
“Molecular Cloning:A Laboratory Manual (Sambrock
J., Fritsch E.F.および Maniatis T.;Cold SpringHa
rbor Laboratory Press (1989))”からのプロトコール
に従う。
ランスフェクトされた細胞系を製造した。これらは、そ
れぞれの場合において次のNHEサブタイプの1種、す
なわちヒトのNHE1(Sardet等;Cell 56, 271-280
(1989)), ウサギのNHE2(Tse等;J. Biol. Chem. 2
68, 11917-11924 (1993))またはラットのNHE3(Or
lowski等;J. Biol. Chem. 267, 9331-9339 (1992))を
発現する。適当なリンカー配列を加えた後、プラスミド
のNHE1認識配列がそれぞれのNHEサブタイプの開
始コードンの上流約20〜100塩基対でありそして全
コード配列が構成中に存在するように、Pouyssegur教授
によって得られたそれぞれのNHEサブタイプのcDN
Aクローンを発現プラスミドpMAMneo(例えば、Clo
ntech社,Heidebergから入手できる)にクローン化し
た。
cols in Molecular Biology”の9.1章に記載されてい
る)を使用して、NHE−欠失細胞系LAP1(Franchi
等;Proc. Natl. Acad. Sci. USA 83, 9388-9392 (198
6))を、NHEサブタイプのそれぞれのコード配列を含
有するプラスミドでトランスフェクトした。G418−
含有培地中における成長によるトランスフェクトされた
細胞の選別(トランスフェクションの結果ネオゲンを含
有する細胞のみがこれらの条件下で生存することができ
る)後に、選別を機能NHE発現に対して行った。これ
をなすために、Sardet (Sardet等; Cell 56, 271-280
(1989))によって記載されている“アシッドロード(Ac
id Load)”技術を使用した。機能NHEサブタイプを
発現する細胞はまた、CO2およびHCO3 -の不存在下
においてこの試験中に行われた酸性化に対して補償(co
mpensate)することができるが、トランスフェクトされ
ないLAP1細胞は補償することができない。数回の
“アシッドロード”選別の反復後に、生存した細胞を、
統計的に1個のウエル当たり1個の細胞があるようにし
てミクロタイタープレートに接種した。顕微鏡下におい
て、一つのウエル当たりいくつのコロニーが成長したか
について、約10日後に検査した。それから、個々のコ
ロニーの細胞集団を、XTT増殖キット(Boehringer M
annheim社製)を使用して“アシッドロード”後の生存能
力に関して調査した。最良の細胞系を、さらに試験に使
用しそしてトランスフェクトされた配列の喪失を避ける
ために、G418−含有培地中で連続した選定圧力下で
培養した。特定の物質による個々のNHEサブタイプの
阻害に対するIC50−値を測定するために、“アシッド
ロード”技術に基づいているS. Faberによって開発され
た試験(Faber等; Cell. Physiol. Biochem. 6, 39-49
(1996))を僅かに変形した。
H(pHi)の回復(recovery)を測定した。これは、
重炭酸塩のない条件下においてさえも機能NHEで開始
する。これを行うために、pHiは、pH−感受性蛍光
染料BCECF(Calbiochem,プレカーサーBCECF
−AM)を使用して測定した。はじめに、細胞にBCE
CFを負荷した。BCECF蛍光は、505および44
0nmの励起波長および535nmの発光波長において“Ra
tio Fluorescence Spectrometer”(Photon Technology
International, South Brunswick N.J., USA)で測定し
そして検量線によってpHiに変換した。上述したプロ
トコールとは異なって、細胞はBCECF負荷中でさえ
NH4Cl−緩衝液(pH7.4)(NH4Cl緩衝液:
115mMのNaCl、20mMのNH4Cl、5mMのKC
l、1mMのCaCl2、1mMのMgSO4、20mMのHE
PES、5mMのグルコース、1mg/mlのBSA;1M
NaOHを使用して7.4のpHを確立した)中で培養
した。細胞内酸性化は、NH4Clを含有していない緩
衝液975μlをNH4Cl緩衝液中で培養した細胞の2
5μlのアリコートに加えることによって誘発した。次
のpH回復の速度は、NHE1の場合においては2分と
して、NHE2の場合においては5分としてそしてNH
E3の場合においては3分として記録した。試験した物
質の阻止強度を計算するために、細胞をはじめに完全な
pH回復が行われるまたはpH回復が全く行われない緩
衝液中で調査した。完全なpH回復(100%)に対し
ては、細胞はNa+−含有緩衝液(133.8mMのNaC
l、4.7mMのKCl、1.25mMのCaCl2、1.25
mMのMgCl2、0.97mMのNa2HPO2、0.23mM
のNaH2PO4、5mMのHEPES、5mMのグルコー
ス、1M NaOHを使用して7.0のpHを確立した)
中で培養した。0%値の測定に対しては、細胞はNa+
を含有していない緩衝液(133.8mMのコリンクロラ
イド、4.7mMのKCl、1.25mMのCaCl2、1.2
5mMのMgCl2、0.97mMのK2HPO2、0.23mM
のKH2PO4、5mMのHEPES、5mMのグルコース、
1M NaOHを使用して7.0のpHを確立した)中で
培養した。試験される物質は、Na+−含有緩衝液中で
製造した。それぞれの物質の試験濃度における細胞内p
Hの回復を、最高の回復の%として示した。pH回復の
%値から、個々のNHEサブタイプに対する特定の物質
のIC50値をプログラムSigmaPlotによって計算した。
Claims (20)
- 【請求項1】 式I 【化1】 のフェニル−置換されたアルケニルカルボン酸グアニジ
ドまたはその医薬的に許容し得る塩。上記式において、 Tは、 【化2】 〔式中、 R(A)は、水素、F、Cl、Br、I、CN、OH、O
R(6)、(C1〜C4)−アルキル、Or(CH2)aCbF
2b+1、(C3〜C8)−シクロアルキルまたはNR(7)R
(8)であり;rは、0または1であり;aは、0、1、
2、3または4であり;bは、1、2、3または4であ
り;R(6)は、(C1〜C4)−アルキル、(C1〜C4)
−パーフルオロアルキル、(C3〜C6)−アルケニル、
(C3〜C8)−シクロアルキル、フェニルまたはベンジ
ル(フェニル核は置換されていないかまたはF、Cl、
CF3、メチル、メトキシおよびNR(9)R(10)からな
る群から選択された1〜3個の置換分によって置換され
ておりそしてR(9)およびR(10)は、H、(C1〜C4)
−アルキルまたは(C1〜C4)−パーフルオロアルキル
である)であり;R(7)およびR(8)は、相互に独立し
て、R(6)として定義された通りであるか、またはR
(7)およびR(8)は、一緒になって4または5個のメチ
レン基(1個のCH2基は、酸素、硫黄、NH、N−CH
3またはN−ベンジルによって置換されていてもよい)
であり;R(B)、R(C)およびR(D)は独立してR(A)
として定義された通りであり;xは、0、1または2で
あり;yは、0、1または2であり;R(F)は、水素、
F、Cl、Br、I、CN、OR(12)、(C1〜C8)−
アルキル、Op(CH2)fCgF2g+1、(C3〜C8)−シク
ロアルキルまたは(C1〜C9)−ヘテロアリールであ
り;pは、0または1であり;fは、0、1、2、3ま
たは4であり;gは、1、2、3、4、5、6、7また
は8であり;R(12)は、(C1〜C8)−アルキル、(C
1〜C4)−パーフルオロアルキル、(C3〜C8)−アル
ケニル、(C3〜C8)−シクロアルキル、フェニルまた
はベンジル(フェニル核は置換されていないかまたは
F、Cl、CF3、メチル、メトキシおよびNR(13)R
(14)からなる群から選択された1〜3個の置換分によっ
て置換されておりそしてR(13)およびR(14)は、H、
(C1〜C4)−アルキルまたは(C1〜C4)−パーフル
オロアルキルである)であり;R(E)は、R(F)として
定義された通りである〕であり;R(1)は、Tとして定
義された通りであるか、またはR(1)は、水素、−Ok
CmH2m+1、−On(CH2)pCqF2q+1、F、Cl、B
r、I、CN、−(C=O)−N=C(NH2)2、−SO
rR(17)、 −SOr2NR(31)R(32)、−Ou(CH2)vC6
H5、−Ou2−(C1〜C9)−ヘテロアリールまたは−
Su2−(C1〜C9)−ヘテロアリールであり;kは、0
または1であり;mは、0、1、2、3、4、5、6、
7または8であり;nは、0または1であり;pは、
0、1、2、3または4であり;qは、1、2、3、
4、5、6、7または8であり;rは、0、1、2であ
り;r2は、0、1または2であり;R(31)およびR(3
2)は、相互に独立して、水素、(C1〜C8)−アルキル
または(C1〜C8)−パーフルオロアルキルであるか、
またはR(31)およびR(32)は、一緒になって4または5
個のメチレン基(この基の1個は、酸素、S、NH、N
−CH3またはN−ベンジルによって置換されていても
よい)であり;R(17)は、(C1〜C8)−アルキルであ
り;uは、0または1であり;u2は、0または1であ
り;vは、0、1、2、3または4であり(フェニル核
は、置換されていないかまたはF、Cl、CF3、メチ
ル、メトキシ、−(CH2)wNR(21)R(22)、NR(18)R
(19)およびヘテロアリールからなる群から選択された1
〜3個の置換分によって置換されており、R(18)、R(1
9)、R(21)およびR(22)は、相互に独立して(C1〜
C4)−アルキルまたは(C1〜C4)−パーフルオロア
ルキルであり、wは1、2、3または4でありそして
(C1〜C9)−ヘテロアリールの複素環は、置換されて
いないかまたはF、Cl、CF3、メチルまたはメトキ
シからなる群から選択された1〜3個の置換分によって
置換されている);R(2)、R(3)、R(4)およびR
(5)は、相互に独立して、R(1)として定義された通り
であり;またはR(1)およびR(2)またはR(2)および
R(3)は、それぞれの場合において一緒になって−CH
−CH=CH−CH−(この基は置換されていないかま
たはF、Cl、CF3、メチル、メトキシ、(CH2)w2N
R(24)R(25)およびNR(26)R(27)からなる群から選択
された1〜3個の置換分によって置換されており、R(2
4)、R(25)、R(26)およびR(27)はH、(C1〜C4)−
アルキルまたは(C1〜C4)−パーフルオロアルキルで
ありそしてw2は、1、2、3または4である)であ
り;基Tは、少なくとも2個そしてせいぜい3個のみが
分子中にの存在することができる。 - 【請求項2】 Tが 【化3】 〔式中、 R(A)は、水素、F、Cl、CN、OH、OR(6)、
(C1〜C4)−アルキル、Or(CH2)aCbF2b+1、(C3
〜C8)−シクロアルキルまたはNR(7)R(8)であり;
rは、0または1であり;aは、0、1または2であ
り;bは、0、1、2、3または4であり;R(6)は、
(C1〜C4)−アルキル、(C1〜C4)−パーフルオロ
アルキル、フェニルまたはベンジル(フェニル核は、置
換されていないかまたはF、Cl、CF3、メチル、メ
トキシおよびNR(9)R(10)からなる群から選択された
1〜3個の置換分によって置換されておりそしてR(9)
およびR(10)は相互に独立してH、CH3またはCF3で
ある)であり;R(7)およびR(8)は、相互に独立し
て、R(6)として定義された通りであるか、またはR
(7)およびR(8)は、一緒になって4または5個のメチ
レン基(この基の1個のCH2基は、酸素、硫黄、N
H、N−CH3またはN−ベンジルによって置換されて
いてもよい)であり;R(B)、R(C)、R(D)は、独立
して、R(A)として定義した通りであり;xは、0また
は1であり;yは、0または1であり;R(F)は、水
素、F、Cl、CN、OR(12)、(C1〜C4)−アルキ
ル、Op(CH2)fCgF2g+1、(C3〜C8)−シクロアル
キルまたは(C1〜C9)−ヘテロアリールであり;p
は、0または1であり;fは、0、1または2であり;
gは、1、2、3または4であり;R(12)は、(C1〜
C4)−アルキル、(C1〜C4)−パーフルオロアルキ
ル、(C3〜C8)−シクロアルキル、フェニルまたはベン
ジル(フェニル核は置換されていないかまたはF、C
l、CF3、メチル、メトキシおよびNR(13)R(14)か
らなる群から選択された1〜3個の置換分によって置換
されておりそしてR(13)およびR(14)は相互に独立し
て、H、CH3またはCF3である)であり;R(E)は、
R(F)として定義された通りである〕であり;R(1)
が、Tとして定義した通りであるかまたはR(1)が、水
素、−OkCmH2m+1、−OnCqF2q+1、F、Cl、B
r、I、CN、−(C=O)−N=C(NH2)2、−SO
rR(17)、 −SOr2NR(31)R(32)、−Ou(CH2)vC6
H5、−Ou2−(C1〜C9)−ヘテロアリールまたは−S
u2−(C1〜C9)−ヘテロアリールであり;kが、0ま
たは1であり;mが、0、1、2、3または4であり;
nが、0または1であり;qが、1、2、3または4で
あり;rが、2であり;r2が、0、1または2であ
り;R(31)およびR(32)が、相互に独立して水素、(C
1〜C4)−アルキルまたは(C1〜C4)−パーフルオロ
アルキルであるか、またはR(31)およびR(32)が、一緒
になって4または5個のメチレン基(この基の1個は、
酸素、S、NH、−N−CH3またはN−ベンジルによ
って置換されていてもよい)であり;R(17)が、(C1
〜C4)−アルキルであり;uが、0または1であり;
u2が、0または1であり;vが、0、1または2であ
り(フェニル核は置換されていないかまたはF、Cl、
CF3、メチル、メトキシ、−(CH2)wNR(21)R(2
2)、NR(18)R(19)または(C1〜C9)−ヘテロアリー
ルからなる群から選択された1〜3個の置換分によって
置換されており、R(18)、R(19)、R(21)およびR(22)
は、H、(C1〜C4)−アルキルまたは(C1〜C4)−
パーフルオロアルキルでありそしてwは、1、2、3、
4であり、(C1〜C9)−ヘテロアリールの複素環は置
換されていないかまたはF、Cl、CF3、メチルまた
はメトキシからなる群から選択された1〜3個の置換分
によって置換されている);R(2)、R(3)、R(4)お
よびR(5)が、相互に独立して、R(1)として定義され
た通りであり;またはR(1)およびR(2)またはR(2)
およびR(3)が、それぞれの場合において、一緒になっ
て、−CH−CH=CH−CH−(この基は、置換され
ていないかまたはF、Cl、CF3、メチル、メトキ
シ、−(CH2)w2NR(24)R(25)およびNR(26)R(27)
からなる群から選択された1〜3個の置換分によって置
換されており、R(24)、R(25)、R(26)およびR(27)
は、H、CH3またはCF3でありそしてw2は、1、
2、3または4である)であり;基Tが、単に分子中に
2個存在する請求項1記載の式Iの化合物。 - 【請求項3】 Tが 【化4】 〔式中、 xは、0であり;yは、0であり;R(F)は、水素、
F、Cl、CN、OR(12)、(C1〜C4)−アルキル、
−OpCgF2g+1、(C3〜C8)−シクロアルキルまたは
(C1〜C9)−ヘテロアリールであり;pは、0または
1であり;gは、1、2、3または4であり;R(12)
は、(C1〜C4)−アルキル、CF3、(C3〜C8)−
シクロアルキル、フェニルまたはベンジル(フェニル核
は、それぞれの場合において置換されていないかまたは
F、Cl、CF3、メチル、メトキシおよびNR(13)R
(14)からなる群から選択された1〜3個の置換分によっ
て置換されておりそしてR(13)およびR(14)はH、CH
3またはCF3である)であり;R(E)は、R(F)として
定義された通りである〕であり;R(1)が、Tとして定
義された通りであるか、またはR(1)が、水素、−Ok
CmH2m+1、−OnCqF2q+1、F、Cl、CN、−(C
=O)−N=C(NH2)2、−SO2CH3、−SO2NR
(31)R(32)、−Ou(CH2)vC6H5、−Ou2−(C1〜C
9)−ヘテロアリールまたは−Su2−(C1〜C9)−ヘ
テロアリールであり;kが、0または1であり;mが、
0、1、2、3または4であり;nが、0または1であ
り;qが、1、2、3または4であり;R(31)およびR
(32)が、相互に独立して、水素または(C1〜C4)−ア
ルキルであるか、またはR(31)およびR(32)が、一緒に
なって4または5個のメチレン基(この基の1個は、酸
素、S、NH、N−CH3またはN−ベンジルによって
置換されていてもよい)であり;uが、0または1であ
り;u2が、0または1であり;vが、0または1であ
り(フェニル核は、置換されていないかまたはF、C
l、CF3、メチル、メトキシ、−(CH2)wNR(21)R
(22)およびNR(18)R(19)からなる群から選択された1
〜3個の置換分によって置換されており、R(18)、R(1
9)、R(21)およびR(22)は相互に独立してH、(C1〜
C4)−アルキルまたは(C1〜C4)−パーフルオロア
ルキルでありそしてwは1、2、3または4でありそし
て(C1〜C9)−ヘテロアリールの複素環は、置換され
ていないかまたはF、Cl、CF3、メチルまたはメト
キシからなる群から選択された1〜3個の置換分によっ
て置換されている);R(2)、R(3)、R(4)およびR
(5)が、相互に独立して、R(1)として定義された通り
であり;またはR(1)およびR(2)またはR(2)および
R(3)が、それぞれの場合において、一緒になって、−
CH−CH=CH−CH−(この基は、置換されていな
いかまたはF、Cl、CF3、メチル、メトキシ、−(C
H2)w2NR(24)R(25)およびNR(26)R(27)からなる群
から選択された1〜3個の置換分によって置換されてお
り、R(24)、R(25)、R(26)およびR(27)は、相互に独
立してH、(C1〜C4)−アルキルまたは(C1〜C4)
−パーフルオロアルキルでありそしてw2は、1、2、
3または4である)であり;基Tが、単に分子中に2個
存在する請求項1または2記載の式Iの化合物。 - 【請求項4】 1,2−ビス〔3−(E−2−メチルプロ
ペン酸グアニジド)〕ベンゼンジ塩酸塩、 1,3−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニ
ジド)〕ベンゼンジ塩酸塩、 1,4−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニ
ジド)〕ベンゼンジ塩酸塩、 2,3−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニ
ジド)〕ナフタレンジ塩酸塩、 1,2−ビス〔3−(Z−2−フルオロプロペン酸グア
ニジド)〕ベンゼンジ塩酸塩、 1−〔3−(Z−2−フルオロプロペン酸グアニジ
ド)〕−2−〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニ
ジド)〕ベンゼンジ塩酸塩、 1,3−ビス〔3−(Z−2−フルオロプロペン酸グア
ニジド)〕ベンゼンジ塩酸塩、 3−(4−クロロ−3−グアニジノカルボニル−5−フ
ェニル)フェニル−2−メチルプロペン酸グアニジド、 1,3−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニ
ジド)〕−2−メトキシ−5−メチル−ベンゼン塩酸
塩、 1,2−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニ
ジド)〕−4−メチルベンゼンジ塩酸塩、 1,2−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニ
ジド)〕−4,5−ジクロロベンゼンジ塩酸塩、 1,3−ビス〔3−(E−プロペン酸グアニジド)〕ベ
ンゼンジ塩酸塩、 1,2−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニ
ジド)〕−4−ブロモベンゼンジ塩酸塩、 1,2−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニ
ジド)〕−4−(4−メトキシフェノキシ)−ベンゼン
ジ塩酸塩、 1,2−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニ
ジド)〕−4−(4−メチルフェノキシ)−ベンゼンジ
塩酸塩、 1,3−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニ
ジド)〕−5−メトキシベンゼン塩酸塩、 1,3−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニ
ジド)〕−5−第3ブチルベンゼン塩酸塩、 1,4−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニ
ジド)〕−2,5−ジクロロベンゼンジ塩酸塩、 1,2−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニ
ジド)〕−4−(フェノキシ)ベンゼンジ塩酸塩、 1,2−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニ
ジド)〕−4−(メトキシ)ベンゼンジ塩酸塩、 1,2−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニ
ジド)〕−4−(エトキシ)ベンゼンジ塩酸塩、および 1,2−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニ
ジド)〕−4−(3−ピリジルオキシ)ベンゼンジ塩酸
塩である請求項1〜3の何れかの項記載の式Iの化合
物。 - 【請求項5】 式II 【化5】 (式中、R(1)、R(2)、R(3)、R(4)、R(5)、R
(A)、R(B)、R(C)、R(D)、R(E)、R(F)、xお
よびyは上述した意義を有しそしてLは容易に求核的に
置換できる脱離基である)の化合物をグアニジンと反応
させることからなる化合物Iの製法。 - 【請求項6】 不整脈の治療用の医薬を製造するための
請求項1記載の化合物Iの使用。 - 【請求項7】 請求項1記載の化合物Iの有効量を慣用
の添加剤と混合しそして適当な投与形態で投与すること
からなる不整脈の治療方法。 - 【請求項8】 心筋梗塞の治療または予防用の医薬を製
造するための請求項1記載の化合物Iの使用。 - 【請求項9】 狭心症の治療または予防用の医薬を製造
するための請求項1記載の化合物Iの使用。 - 【請求項10】 心臓の虚血状態の治療または予防用の
医薬を製造するための請求項1記載の化合物Iの使用。 - 【請求項11】 末梢および中枢神経系の虚血状態およ
び発作の治療または予防用の医薬を製造するための請求
項1記載の化合物Iの使用。 - 【請求項12】 末梢器官および四肢の虚血状態の治療
または予防用の医薬を製造するための請求項1記載の化
合物Iの使用。 - 【請求項13】 ショック状態の治療用の医薬を製造す
るための請求項1記載の化合物Iの使用。 - 【請求項14】 外科手術および器官移植に使用される
医薬を製造するための請求項1記載の化合物Iの使用。 - 【請求項15】 外科手術に対する移植組織の防腐およ
び貯蔵用の医薬を製造するための請求項1記載の化合物
Iの使用。 - 【請求項16】 細胞増殖が一次的または二次的原因で
ある疾患の治療用の医薬を製造するための請求項1記載
の化合物Iの使用。 - 【請求項17】 脂質代謝の疾患の治療または予防用の
医薬を製造するための請求項1記載の化合物Iの使用。 - 【請求項18】 損傷した呼吸衝動の治療または予防用
の医薬を製造するための請求項1記載の化合物Iの使
用。 - 【請求項19】 急性または慢性の腎不全の治療または
予防用の医薬を製造するための請求項1記載の化合物I
の使用。 - 【請求項20】 請求項1〜4の何れか1項記載の化合
物Iの有効量を含有する治療組成物。
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