JP4081159B2 - フェニル−置換されたアルケニルカルボン酸グアニジド、それらの製法、医薬または診断剤としてのそれらの使用およびそれらを含有する医薬 - Google Patents
フェニル−置換されたアルケニルカルボン酸グアニジド、それらの製法、医薬または診断剤としてのそれらの使用およびそれらを含有する医薬 Download PDFInfo
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Description
本発明は、式I
【化6】
のフェニル−置換されたアルケニルカルボン酸グアニジドまたはその医薬的に許容し得る塩に関するものである。
【0002】
上記式において、
Tは、
【化7】
〔式中、
R(A)は、水素、F、Cl、Br、I、CN、OH、OR(6)、(C1〜C4)−アルキル、Or(CH2)aCbF2b+1、(C3〜C8)−シクロアルキルまたはNR(7)R(8)であり;
rは、0または1であり;
aは、0、1、2、3または4であり;
bは、1、2、3または4であり;
R(6)は、(C1〜C4)−アルキル、(C1〜C4)−パーフルオロアルキル、(C3〜C6)−アルケニル、(C3〜C8)−シクロアルキル、フェニルまたはベンジル(フェニル核は置換されていないかまたはF、Cl、CF3、メチル、メトキシおよびNR(9)R(10)からなる群から選択された1〜3個の置換分によって置換されておりそしてR(9)およびR(10)は、H、(C1〜C4)−アルキルまたは(C1〜C4)−パーフルオロアルキルである)であり;
R(7)およびR(8)は、相互に独立して、R(6)として定義された通りであるか、または
R(7)およびR(8)は、一緒になって4または5個のメチレン基(1個のCH2基は、酸素、硫黄、NH、N−CH3またはN−ベンジルによって置換されていてもよい)であり;
R(B)、R(C)およびR(D)は独立してR(A)として定義された通りであり;
xは、0、1または2であり;
yは、0、1または2であり;
【0003】
R(F)は、水素、F、Cl、Br、I、CN、OR(12)、(C1〜C8)−アルキル、Op(CH2)fCgF2g+1、(C3〜C8)−シクロアルキルまたは(C1〜C9)−ヘテロアリールであり;
pは、0または1であり;
fは、0、1、2、3または4であり;
gは、1、2、3、4、5、6、7または8であり;
R(12)は、(C1〜C8)−アルキル、(C1〜C4)−パーフルオロアルキル、(C3〜C8)−アルケニル、(C3〜C8)−シクロアルキル、フェニルまたはベンジル(フェニル核は置換されていないかまたはF、Cl、CF3、メチル、メトキシおよびNR(13)R(14)からなる群から選択された1〜3個の置換分によって置換されておりそしてR(13)およびR(14)は、H、(C1〜C4)−アルキルまたは(C1〜C4)−パーフルオロアルキルである)であり;
R(E)は、R(F)として定義された通りである〕であり;
R(1)は、Tとして定義された通りであるか、または
R(1)は、水素、−OkCmH2m+1、−On(CH2)pCqF2q+1、F、Cl、Br、I、CN、−(C=O)−N=C(NH2)2、−SOrR(17)、 −SOr2NR(31)R(32)、−Ou(CH2)vC6H5、−Ou2−(C1〜C9)−ヘテロアリールまたは−Su2−(C1〜C9)−ヘテロアリールであり;
kは、0または1であり;
mは、0、1、2、3、4、5、6、7または8であり;
nは、0または1であり;
pは、0、1、2、3または4であり;
qは、1、2、3、4、5、6、7または8であり;
rは、0、1、2であり;
r2は、0、1または2であり;
【0004】
R(31)およびR(32)は、相互に独立して、水素、(C1〜C8)−アルキルまたは(C1〜C8)−パーフルオロアルキルであるか、または
R(31)およびR(32)は、一緒になって4または5個のメチレン基(この基の1個は、酸素、S、NH、N−CH3またはN−ベンジルによって置換されていてもよい)であり;
R(17)は、(C1〜C8)−アルキルであり;
uは、0または1であり;
u2は、0または1であり;
vは、0、1、2、3または4であり
(フェニル核は、置換されていないかまたはF、Cl、CF3、メチル、メトキシ、−(CH2)wNR(21)R(22)、NR(18)R(19)および(C1〜C9)−ヘテロアリールからなる群から選択された1〜3個の置換分によって置換されており、R(18)、R(19)、R(21)およびR(22)は、相互に独立して(C1〜C4)−アルキルまたは(C1〜C4)−パーフルオロアルキルであり、wは1、2、3または4でありそして(C1〜C9)−ヘテロアリールの複素環は、置換されていないかまたはF、Cl、CF3、メチルまたはメトキシからなる群から選択された1〜3個の置換分によって置換されている);
R(2)、R(3)、R(4)およびR(5)は、相互に独立して、R(1)として定義された通りであり;または
R(1)およびR(2)またはR(2)およびR(3)は、それぞれの場合において一緒になって−CH−CH=CH−CH−(この基は置換されていないかまたはF、Cl、CF3、メチル、メトキシ、(CH2)w2NR(24)R(25)およびNR(26)R(27)からなる群から選択された1〜3個の置換分によって置換されており、R(24)、R(25)、R(26)およびR(27)はH、(C1〜C4)−アルキルまたは(C1〜C4)−パーフルオロアルキルでありそしてw2は、1、2、3または4である)であり;
基Tは、少なくとも2個そしてせいぜい3個のみが分子中にの存在することができる。
【0005】
式Iの好ましい化合物は、
Tが
【化8】
〔式中、
R(A)は、水素、F、Cl、CN、OH、OR(6)、(C1〜C4)−アルキル、Or(CH2)aCbF2b+1、(C3〜C8)−シクロアルキルまたはNR(7)R(8)であり;
rは、0または1であり;
aは、0、1または2であり;
bは、0、1、2、3または4であり;
R(6)は、(C1〜C4)−アルキル、(C1〜C4)−パーフルオロアルキル、フェニルまたはベンジル(フェニル核は、置換されていないかまたはF、Cl、CF3、メチル、メトキシおよびNR(9)R(10)からなる群から選択された1〜3個の置換分によって置換されておりそしてR(9)およびR(10)は相互に独立してH、CH3またはCF3である)であり;
R(7)およびR(8)は、相互に独立して、R(6)として定義された通りであるか、または
R(7)およびR(8)は、一緒になって4または5個のメチレン基(この基の1個のCH2基は、酸素、硫黄、NH、N−CH3またはN−ベンジルによって置換されていてもよい)であり;
R(B)、R(C)、R(D)は、独立して、R(A)として定義した通りであり;
xは、0または1であり;
yは、0または1であり;
【0006】
R(F)は、水素、F、Cl、CN、OR(12)、(C1〜C4)−アルキル、Op(CH2)fCgF2g+1、(C3〜C8)−シクロアルキルまたは(C1〜C9)−ヘテロアリールであり;
pは、0または1であり;
fは、0、1または2であり;
gは、1、2、3または4であり;
R(12)は、(C1〜C4)−アルキル、(C1〜C4)−パーフルオロアルキル、(C3〜C8)−シクロアルキル、フェニルまたはベンジル(フェニル核は置換されていないかまたはF、Cl、CF3、メチル、メトキシおよびNR(13)R(14)からなる群から選択された1〜3個の置換分によって置換されておりそしてR(13)およびR(14)は相互に独立して、H、CH3またはCF3である)であり;
R(E)は、R(F)として定義された通りである〕であり;
R(1)が、Tとして定義した通りであるかまたは
R(1)が、水素、−OkCmH2m+1、−OnCqF2q+1、F、Cl、Br、I、CN、−(C=O)−N=C(NH2)2、−SOrR(17)、 −SOr2NR(31)R(32)、−Ou(CH2)vC6H5、−Ou2−(C1〜C9)−ヘテロアリールまたは−Su2−(C1〜C9)−ヘテロアリールであり;
kが、0または1であり;
mが、0、1、2、3または4であり;
nが、0または1であり;
qが、1、2、3または4であり;
rが、2であり;
r2が、0、1または2であり;
R(31)およびR(32)が、相互に独立して水素、(C1〜C4)−アルキルまたは(C1〜C4)−パーフルオロアルキルであるか、または
R(31)およびR(32)が、一緒になって4または5個のメチレン基(この基の1個は、酸素、S、NH、−N−CH3またはN−ベンジルによって置換されていてもよい)であり;
R(17)が、(C1〜C4)−アルキルであり;
uが、0または1であり;
u2が、0または1であり;
vが、0、1または2であり
【0007】
(フェニル核は置換されていないかまたはF、Cl、CF3、メチル、メトキシ、−(CH2)wNR(21)R(22)、NR(18)R(19)または(C1〜C9)−ヘテロアリールからなる群から選択された1〜3個の置換分によって置換されており、R(18)、R(19)、R(21)およびR(22)は、H、(C1〜C4)−アルキルまたは(C1〜C4)−パーフルオロアルキルでありそしてwは、1、2、3、4であり、(C1〜C9)−ヘテロアリールの複素環は置換されていないかまたはF、Cl、CF3、メチルまたはメトキシからなる群から選択された1〜3個の置換分によって置換されている);
R(2)、R(3)、R(4)およびR(5)が、相互に独立して、R(1)として定義された通りであり;または
R(1)およびR(2)またはR(2)およびR(3)が、それぞれの場合において、一緒になって、−CH−CH=CH−CH−(この基は、置換されていないかまたはF、Cl、CF3、メチル、メトキシ、−(CH2)w2NR(24)R(25)およびNR(26)R(27)からなる群から選択された1〜3個の置換分によって置換されており、R(24)、R(25)、R(26)およびR(27)は、H、CH3またはCF3でありそしてw2は、1、2、3または4である)であり;
基Tが、単に分子中に2個存在する化合物およびそれらの医薬的に許容し得る塩である。
【0008】
式Iの特に好ましい化合物は
Tが
【化9】
〔式中、
xは、0であり;
yは、0であり;
R(F)は、水素、F、Cl、CN、OR(12)、(C1〜C4)−アルキル、−OpCgF2g+1、(C3〜C8)−シクロアルキルまたは(C1〜C9)−ヘテロアリールであり;
pは、0または1であり;
gは、1、2、3または4であり;
R(12)は、(C1〜C4)−アルキル、CF3、(C3〜C8)−シクロアルキル、フェニルまたはベンジル(フェニル核は、それぞれの場合において置換されていないかまたはF、Cl、CF3、メチル、メトキシおよびNR(13)R(14)からなる群から選択された1〜3個の置換分によって置換されておりそしてR(13)およびR(14)はH、CH3またはCF3である)であり;
R(E)は、R(F)として定義された通りである〕であり;
R(1)が、Tとして定義された通りであるか、または
R(1)が、水素、−OkCmH2m+1、−OnCqF2q+1、F、Cl、CN、−(C=O)−N=C(NH2)2、−SO2CH3、−SO2NR(31)R(32)、−Ou(CH2)vC6H5、−Ou2−(C1〜C9)−ヘテロアリールまたは−Su2−(C1〜C9)−ヘテロアリールであり;
kが、0または1であり;
mが、0、1、2、3または4であり;
nが、0または1であり;
qが、1、2、3または4であり;
【0009】
R(31)およびR(32)が、相互に独立して、水素または(C1〜C4)−アルキルであるか、または
R(31)およびR(32)が、一緒になって4または5個のメチレン基(この基の1個は、酸素、S、NH、N−CH3またはN−ベンジルによって置換されていてもよい)であり;
uが、0または1であり;
u2が、0または1であり;
vが、0または1であり
(フェニル核は、置換されていないかまたはF、Cl、CF3、メチル、メトキシ、−(CH2)wNR(21)R(22)およびNR(18)R(19)からなる群から選択された1〜3個の置換分によって置換されており、R(18)、R(19)、R(21)およびR(22)は相互に独立してH、(C1〜C4)−アルキルまたは(C1〜C4)−パーフルオロアルキルでありそしてwは1、2、3または4でありそして(C1〜C9)−ヘテロアリールの複素環は、置換されていないかまたはF、Cl、CF3、メチルまたはメトキシからなる群から選択された1〜3個の置換分によって置換されている);
R(2)、R(3)、R(4)およびR(5)が、相互に独立して、R(1)として定義された通りであり;または
R(1)およびR(2)またはR(2)およびR(3)が、それぞれの場合において、一緒になって、−CH−CH=CH−CH−(この基は、置換されていないかまたはF、Cl、CF3、メチル、メトキシ、−(CH2)w2NR(24)R(25)およびNR(26)R(27)からなる群から選択された1〜3個の置換分によって置換されており、R(24)、R(25)、R(26)およびR(27)は、相互に独立してH、(C1〜C4)−アルキルまたは(C1〜C4)−パーフルオロアルキルでありそしてw2は、1、2、3または4である)であり;
基Tが、単に分子中に2個存在する化合物およびそれらの医薬的に許容し得る塩である。
【0010】
以下の化合物が、非常に特に好ましい。
1,2−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニジド)〕ベンゼンジ塩酸塩、
1,3−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニジド)〕ベンゼンジ塩酸塩、
1,4−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニジド)〕ベンゼンジ塩酸塩、
2,3−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニジド)〕ナフタレンジ塩酸塩、
1,2−ビス〔3−(Z−2−フルオロプロペン酸グアニジド)〕ベンゼンジ塩酸塩、
1−〔3−(Z−2−フルオロプロペン酸グアニジド)〕−2−〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニジド)〕ベンゼンジ塩酸塩、
1,3−ビス〔3−(Z−2−フルオロプロペン酸グアニジド)〕ベンゼンジ塩酸塩、
3−(4−クロロ−3−グアニジノカルボニル−5−フェニル)フェニル−2−メチルプロペン酸グアニジド、
1,3−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニジド)〕−2−メトキシ−5−メチル−ベンゼン塩酸塩、
1,2−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニジド)〕−4−メチルベンゼンジ塩酸塩、
1,2−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニジド)〕−4,5−ジクロロベンゼンジ塩酸塩、
1,3−ビス〔3−(E−プロペン酸グアニジド)〕ベンゼンジ塩酸塩、
1,2−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニジド)〕−4−ブロモベンゼンジ塩酸塩、
【0011】
1,2−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニジド)〕−4−(4−メトキシフェノキシ)−ベンゼンジ塩酸塩、
1,2−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニジド)〕−4−(4−メチルフェノキシ)−ベンゼンジ塩酸塩、
1,3−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニジド)〕−5−メトキシベンゼン塩酸塩、
1,3−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニジド)〕−5−第3ブチルベンゼン塩酸塩、
1,4−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニジド)〕−2,5−ジクロロベンゼンジ塩酸塩、
1,2−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニジド)〕−4−(フェノキシ)−ベンゼンジ塩酸塩、
1,2−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニジド)〕−4−(メトキシ)ベンゼンジ塩酸塩、
1,2−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニジド)〕−4−(エトキシ)ベンゼンジ塩酸塩、および
1,2−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニジド)〕−4−(3−ピリジルオキシ)ベンゼンジ塩酸塩。
【0012】
式Iの化合物が、1個または2個以上の不斉中心を含有する場合は、これらはSまたはR配置を有することができる。化合物は、光学異性体として、ジアステレオマーとして、ラセミ体としてまたはこれらの混合物として存在することができる。
式Iの化合物の二重結合幾何学は、EまたはZであることができる。化合物は、二重結合異性体として混合物中に存在することができる。
アルキルおよびパーフルオロアルキルは直鎖状または有枝鎖状であることができる。
【0013】
(C1〜C9)−ヘテロアリールは、特に、1個または2個以上のCH基がNによって置換されているおよび/または少なくとも2個の隣接CH基がS、NHまたはOによって置換されている(5−員の芳香族環を形成)フェニルまたはナフチルから誘導された基を意味するものとして理解されるべきである。さらに、二環式基の縮合部位の一方または両方の原子は、また、(インドリジニルにおけるように)窒素原子であることができる。
【0014】
特に、ヘテロアリールは、フラニル、チエニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、インドリル、インダゾリル、キノリル、イソキノリル、フタラジニル、キノキサリニル、キナゾリニル、シンノリニルを包含する。
【0015】
さらに、本発明は、式II
【化10】
(式中、R(1)、R(2)、R(3)、R(4)、R(5)、R(A)、R(B)、R(C)、R(D)、R(E)、R(F)、xおよびyは、上述した通りでありそしてLは容易に求核的に置換できる脱離基である)の化合物をグアニジンと反応させることからなる式Iの化合物の製法に関するものである。
【0016】
Lがアルコキシ基、好ましくはメトキシ基、フェノキシ基、フェニルチオ、メチルチオまたは2−ピリジルチオ基または窒素複素環、好ましくは1−イミダゾリルである式IIの活性化酸誘導体は、有利には、それ自体既知の方法で、基をなすカルボン酸クロライド(式II、L=Cl)から得られる。このカルボン酸クロライドは、それ自体既知の方法で、例えば塩化チオニルを使用して、基をなすカルボン酸(式II、L=OH)から製造することができる。
【0017】
式II(L=Cl)のカルボン酸クロライドのほかに、式IIの他の活性化酸誘導体は、それ自体既知の方法で、基をなすアルケニルカルボン酸誘導体(式II、L=OH)から直接製造することができる。例えば、式II(L=OCH3)のメチルエステルは、メタノール中でガス状HClで処理することによって得られ、式II(L=1−イミダゾリル)のイミダゾリドは、カルボニルジイミダゾールで処理することによって得られ〔Staab, Angew. Chem. Int. Ed. Engl. 1, 351-367 (1962)〕、混合無水物IIは、不活性溶剤中でトリエチルアミンの存在下において、Cl−COOC2H5または塩化トシルで処理することによって得られる。そしてまた、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)またはO−〔(シアノ(エトキシカルボニル)メチレン)アミノ〕−1,1,3,3−テトラメチル−ウロニウムテトラフルオロボレート(“TOTU")〔Proceedings of the 21st European Peptide Symposium, Peptides 1990, Editors E. Giralt and D. Andreu, Escom, Leiden, 1991〕によるアルケニルカルボン酸の活性化が使用される。式IIの活性化カルボン酸誘導体を製造する多数の適当な方法が、J. March, Advanced Organic Chemistry, Third Edition (John Wiley & Sons, 1985) 350頁に、情報文献の詳細とともに示されている。
【0018】
式IIの活性化カルボン酸誘導体とグアニジンとの反応は、それ自体既知の方法で、プロトン性または非プロトン性の極性不活性有機溶剤中で実施される。20℃〜溶剤の沸騰温度のメタノール、イソプロパノールおよびTHFが、アルケニルカルボン酸メチル(II、L=OMe)とグアニジンとの反応において適当であることが証明された。化合物IIと塩でない遊離のグアニジンとの大部分の反応は、非プロトン性の不活性溶剤、例えばTHF、ジメトキシエタンまたはジオキサン中で有利に実施された。しかしながら、例えばNaOHのような塩基を使用する場合は、化合物IIとグアニジンとの反応に溶剤として水を使用することもできる。
【0019】
L=Clである場合は、反応は、ハロゲン化水素酸を結合させるために、酸捕捉剤を添加して、例えば過剰のグアニジンの形態で有利に実施される。
式IIの基をなすアルケニルカルボン酸誘導体の若干は、既知でありそして文献に記載されている。式IIの未知の化合物は、文献から知られている方法によって製造することができる。得られたアルケニルカルボン酸は、上述した方法のいずれかによって反応させ本発明による化合物Iを得る。
【0020】
若干の置換分は、例えば有機スタンナン、有機ボロン酸または有機ボラン、または有機銅または有機亜鉛化合物とアリールハライドまたはアリールトリフレートとのパラジウム−媒介クロス−カップリングの文献から知られている方法によって導入することができる。
一般に、アルケニルグアニジンIは、弱塩基でありそして酸と結合して塩を形成することができる。使用可能な酸付加塩は、すべての薬理学的に許容し得る酸の塩、例えばハロゲン化物、特に塩酸塩、乳酸塩、硫酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、酢酸塩、燐酸塩、メタンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩である。
【0021】
式Iの化合物は、置換されたアシルグアニジンである。
アシルグアニジンのもっとも有望な代表的化合物は、式VおよびVIのピラジン−カルボン酸および安息香酸グアニジンである。
【化11】
アミロリド:R,R′=H
ジメチルアミロリド:R,R′=CH3
エチルイソプロピルアミロリド:R=CH(CH3)2、 R′=C2H5
【0022】
式Vの化合物は、一般に、アミロリドとして文献に記載されている。アミロリドそれ自体(R,R′=H)は、カリウム−保持性利尿薬として治療に使用されている。例えばジメチルアミロリドまたはエチルイソプロピルアミロリドのようなアミロリド型の多数の他の化合物が文献に記載されている。
アミロリドの抗不整脈性を指摘する文献が存在する〔Circulation 79, 1257-63 (1989)〕。しかしながら、抗不整脈剤として広く使用されない理由は、この作用が大して顕著なものではなく、加える血圧低下および塩排泄作用を伴うので、これらの副作用は心臓不整脈の治療に望ましくないからである。
【0023】
アミロリドのもつ抗不整脈性という特性は、また、摘出された動物の心臓に対する実験においても確認されている〔Eur. Heart J. 9 (suppl.1):167 (1988) (book of abstracts)〕。すなわち、例えばラットの心臓において、人工的に誘発された心室細動はアミロリドによって完全に抑制されることができるということが見出されている。上述したアミロリド誘導体であるエチルイソプロピルアミロリドは、このモデルにおいてアミロリドよりより強力でさえある。
【0024】
式VIの化合物は、遍在するナトリウム/プロトン交換体(サブタイプ1、NHE−1)の選択的阻害剤である。文献から知られている代表的な化合物は、HOE 694およびHOE 642でありそしてこれらの化合物は、抗不整脈剤としておよび虚血状態下における心臓保護剤として記載されている〔(a) Scholz W, Albus U, Linz W, Martorana P, Lang HJ. Schoelkens BA。心臓虚血におけるNa+/H+交換阻害剤の作用。J Mol Cell Cardiol 1992; 24: 731-739; (b) Scholz W, Albus U。 心臓虚血および再灌流におけるNa+/H+交換およびその阻害。Basic Res Cardiol 1993; 88: 443-455; (c) Scholz W, Albus U, Counillon L, Goegelein H, Lang HJ, Linz W, Weichert A, Schoelkens BA。心臓虚血および再灌流に対する選択的ナトリウム−水素交換サブタイプ1阻害剤であるHOE642の保護作用。Cardiovasc Res 1995; 29: 260-268; (d) Bugge EおよびYtrekus K。ナトリウム−水素交換の阻害は単離されたラットの心臓における梗塞の大きさを減少する−虚血前条件付け(preconditioning)に対する保護添加剤。Cardiovasc Res. 29: 269-274, 1995〕。
【0025】
さらに、3−フェニル−および3−チオフェニルプロペン酸グアニジドVIIは、NHE阻害剤として文献から知られている〔US 2734904,WO 84/00875,ドイツ公開特許4421536.3 (HOE 94/F(68)〕。しかしながら、これらの公開された特許においては、式Iのビスグアニジンは記載されていないしまた示唆されてもいない。
【化12】
【0026】
驚くべきことには、本発明による式Iの化合物は、サブタイプ3のナトリウム/プロトン交換体を阻害する。現在まで知られているNHE阻害剤は、このサブタイプに対してほとんど活性でない。
式Iの請求された本発明の化合物は、血圧低下作用を有しそしてその結果、一次的および二次的高血圧を治療するための医薬として適している。化合物の塩利尿作用(salidiuretic action)のために、これらの化合物は利尿剤として適している。
【0027】
これらの化合物は、それ自体でまたは他のサブタイプ特異性のNHE阻害剤と組み合わされて抗虚血作用を有す。これらの化合物は、虚血的に誘発される損傷を減少または防止することによって、急性的にまたは慢性的に酸素供給不足である器官を保護しそしてその結果、例えば血栓症、血栓痙攣、アテローム性動脈硬化症または外科介入(例えば、腎臓および肝臓器官移植、この場合においては、化合物は、除去前および除去中の供与者の器官の保護、ならびに、例えば生理学的溶液による処理中または該浴液中における貯蔵中そしてまた患者の体への移行中の除去された器官の保護のために使用することができる)または急性または慢性の腎不全における医薬として適している。
【0028】
虚血的に誘発される損傷に対する化合物の保護作用によって、化合物は、また、神経系、特にCNSの虚血症を治療する医薬として適している。この場合、化合物は、例えば発作または脳浮腫の治療に適している。さらに、本発明による式Iの化合物は、例えばアレルギー性、心臓性、血液量不足および細菌性ショックのような形態のショックの治療に適している。
【0029】
さらに、化合物は、呼吸衝動(respiratory drive)における改善を生じそしてそれ故に、次の臨床状態および病気、すなわち、損傷された中枢呼吸衝動(例えば、中枢睡眠無呼吸、突発乳児死、手術後の低酸素症)、筋肉−関連呼吸疾患、長期間の呼吸後の呼吸疾患、高山領域における適応中の呼吸疾患、閉塞および混合形態の睡眠無呼吸、低酸素症および高炭酸ガス症を有する急性および慢性の肺疾患の呼吸状態の治療に使用される。
NHE阻害剤と炭酸脱水酸素阻害剤(例えばアセタゾラミド)との組み合わせ(後者は代謝アシド−シスを生じそしてそれによって呼吸活性を増加しさえする)は、活性化合物の増加された作用および減少された使用量を有する有利な組み合わせであることを証明する。
【0030】
さらに、本発明による式Iの化合物は、細胞の増殖、例えば線維芽細胞増殖および血管の平滑筋細胞の増殖に対する強力な阻害作用によって特徴づけられる。それ故に、式Iの化合物は、作用増殖が一次的または二次的原因である病気に対する価値ある治療剤として適しておりそしてそれ故に、抗アテローム性動脈硬化症剤としておよび糖尿病後発併発症、癌疾患、線維症疾患、例えば肺線維症、肺線維症または腎線維症、内皮機能障害、器官肥大および過形成、特に前立腺過形成または前立腺肥大に対する剤として使用することができる。さらに、化合物は、コレステロールレベルの低下をもたらしそしてそれ故にアテローム性動脈硬化症を予防および治療する医薬として適している。
【0031】
本発明による化合物は、多数の疾患(本態性高血圧症、アテローム性動脈硬化症、糖尿病など)において、例えば赤血球、血小板または白血球におけるような容易に測定できる細胞においてさえも上昇する細胞のナトリウム−プロトン交互輸送機構(Na+/H+交換体)、サブタイプ1および3の有効な阻害剤である。それ故に、本発明による化合物は、例えばある形態の高血圧そしてまたアテローム性動脈硬化症、糖尿病、増殖性疾患などを測定および鑑別する診断薬と使用される優れた且つ簡単な科学的道具(tool)として適している。さらに、式Iの化合物は、高血圧例えば本態性高血圧の発生を予防する予防的治療に適している。
【0032】
さらに、式Iの化合物は、血清リポ蛋白に対して好都合な作用を有していることが見出された。一般に、特に冠動脈心疾患の動脈硬化血管変化の形成に対して、過度に高い血中脂質値、いわゆる高リポ蛋白血症が重大な危険因子であるということは認められている。それ故に、アテローム性動脈硬化変化の予防および退行に対して、上昇した血清リポ蛋白の低下は、非常に重要である。全血清コレステロールの減少に加えて、この全コレステロールの特定のアテローム発生脂質フラクションはアテローム発生危険因子であるので、これらの脂質フラクション、特に低密度リポ蛋白(LDL)および非常に低い密度のリポ蛋白(VLDL)の割合の低下は特に重要である。これに反して、高密度リポ蛋白は、冠動脈心疾患に対して保護機能を示す。したがって、脂血低下剤は、全コレステロールを低下することができるばかりでなく、特にVLDLおよびLDL血清コレステロールフラクションをも低下することができる筈である。式Iの化合物は、血清脂質レベルに対する作用に関して、価値のある治療的に利用できる性質を有しているということが見出された。すなわち、式Iの化合物は、例えばコレステロールおよび脂質に富んだ食物の増加した栄養摂取の結果としてのまたは病理学的代謝変化、例えば遺伝学的に関連した高脂血症において観察されるようなLDLおよびVLDLの増加した血清濃度を有意に減少する。それ故に、式Iの化合物は、原因となる危険因子を排除する点において、アテローム性動脈硬化変化の予防および退行のために使用することができる。これらは、一次的な高脂血症のみならず、例えば糖尿病において起こるような二次的な高脂血症をも包含する。さらに、式Iの化合物は、代謝異常によって誘発される梗塞の明瞭な減少および特に誘発された梗塞の大きさおよびその激しさの程度の有意な減少を与える。さらに、式Iの化合物は、代謝異常によって誘発される内皮損傷に対する有効な保護を与える。内皮機能不全の症候群に対する血管のこの保護に関して、式Iの化合物は、冠動脈血管痙攣、アテローム発生、アテローム性動脈硬化症、左心室肥大、拡張型心筋症および血栓症疾患の予防および治療に対する価値ある医薬である。
【0033】
それ故に、上述した化合物は、高コレステロール血症の治療用医薬の製造に、アテローム発生の予防用医薬の製造に、アテローム性動脈硬化症の予防および治療用の医薬の製造に、コレステロールレベル増加により起こる病気の予防および治療用の医薬の製造に、内皮機能不全により起こる病気の予防および治療用の医薬の製造に、アテローム性動脈硬化症−誘発高血圧の予防および治療用の医薬の製造に、アテローム性動脈硬化症−誘発血栓症の予防および治療用の医薬の製造に、高コレステロール血症−および内皮機能不全−誘発虚血損傷および虚血後再灌流損傷の予防および治療用の医薬の製造に、高コレステロール血症−および内皮機能不全−誘発心臓肥大および心筋症の予防および治療用の医薬の製造に、高コレステロール血症−および内皮機能不全−誘発冠動脈血管痙攣および心筋梗塞の予防および治療用の医薬の製造に、血圧低下物質、好ましくはアンジオテンシン−変換酵素(ACE)阻害剤およびアンジオテンシン受容体アンタゴニストと組み合わされた上述した病気の治療用医薬の製造に、式IのNHE阻害剤と血中脂質レベル低下活性化合物、好ましくはHMG−CoA−レダクターゼ阻害剤(例えばロバスタチンまたはプラバスタチン)との配合剤(後者は脂質低下作用を生じそしてそれによって式IのNHE阻害剤の脂血低下性を増加しそして活性化合物の増加した作用および減少された使用量を与える都合のよい配合剤であることが証明される)の製造に、有利に使用される。
【0034】
増加した血中脂質レベルを低下するための新規な医薬としての式Iのナトリウム/プロトン交換阻害剤の投与そしてまた、ナトリウム/プロトン交換阻害剤と血圧低下および/または脂血低下医薬との組み合わせ配合剤が請求される。
化合物Iを含有する医薬は、経口的に、非経口的に、静脈内的に、直腸的にまたは吸入によって投与することができそして好ましい投与方法は、疾患の特定の臨床像に依存する。この場合において、化合物Iは、それ自体でまたは医薬補助剤と一緒に、家畜医薬およびヒトの医薬に使用することができる。
望ましい医薬処方に適した補助物質は、専門的知識を基にして、当業者によく知られている。溶剤、ゲル−形成剤、坐剤基剤、錠剤補助物質および他の活性化合物賦形剤のほかに、例えば酸化防止剤、分散剤、乳化剤、泡止め剤、風味矯正剤、防腐剤、可溶化剤または着色剤を使用することができる。
【0035】
経口投与形態においては、活性化合物を、この目的に適した添加剤、例えば賦形剤、安定剤または不活性希釈剤と混合しそして慣用の方法によって、適当な投与形態、例えば錠剤、被覆錠剤、硬質ゼラチンカプセルまたは水性、アルコール性または油性溶液にする。使用することのできる不活性賦形剤は、例えばアラビヤゴム、マグネシア、炭酸マグネシウム、燐酸カリウム、ラクトース、グルコースまたは澱粉、特にとうもろこし澱粉である。この場合において、製造は、乾式または湿式顆粒として行うことができる。適当な油性賦形剤または溶剤は、例えば植物油または動物油、例えばヒマワリ油またはタラ肝油である。
【0036】
皮下または静脈内投与においては、活性化合物を、必要に応じてこの目的に対して慣用の物質、例えば可溶化剤、乳化剤または他の補助物質を使用して、溶液、懸濁液またはエマルジョンにする。使用可能な溶剤は、例えば水、生理食塩溶液またはアルコール、例えばエタノール、プロパノール、グリセロール、さらにまた、糖溶液、例えばグルコースまたマンニトル溶液、または上述した種々の溶剤の混合物である。
【0037】
エーロゾルまたはスプレーの形態で投与される適当な医薬処方は、例えば、医薬的に許容し得る溶剤、例えば特にエタノールまたは水またはこのような溶剤の混合物中の式Iの活性化合物の溶液、懸濁液またはエマルジョンである。
必要な場合は、処方は、また、他の医薬的補助物質例えば界面活性剤、乳化剤および安定剤ならびに発射剤を含有することもできる。このような製剤は、慣用的に約0.1〜10重量%、特に約0.3〜3重量%の濃度で活性化合物を含有する。
【0038】
投与される式Iの活性化合物の投与量および投与頻度は、使用される化合物の力価および作用時間、さらにまた治療する病気の性質および程度ならびに治療される哺乳動物の性別、年令、体重および個々の応答に依存する。平均して、体重約75kgの患者の場合における式Iの化合物の一日当たりの投与量は、体重1kg当たり少なくとも0.001mg/kg、好ましくは0.01mg〜せいぜい10mg/kg、好ましくは1mg/kgである。急性の病気の場合においては、より高いそして特により多い頻度の、例えば一日当たり4回までの個々の投与量が必要である。特に例えば集中治療の梗塞患者の場合における静脈内投与に関しては、一日当たり200mgまでが必要である。
【0039】
略号のリスト
MeOH メタノール
DMF N,N−ジメチルホルムアミド
EI 電子衝撃
DCI 脱着−化学イオン化
RT 室温
EE 酢酸エチル(EA)
mp 融点
HEP n−ヘプタン
DME ジメトキシエタン
ES 電子スプレー
FAB 速電子衝撃
CH2Cl2 ジクロロメタン
THF テトラヒドロフラン
eq. 当量
【0040】
実験の部
アルケニルカルボン酸グアニジド(I)を製造するための一般的操作
変形方法1A:アルケニルカルボン酸(II,L=OH)から
式IIのカルボン酸誘導体1.0当量を、無水のTHF(5ml/ミリモル)に溶解または懸濁し次いでカルボニルジイミダゾール1.1当量で処理する。RTで2時間撹拌した後に、グアニジン5.0当量を反応溶液に導入する。一夜撹拌した後に、THFを減圧下(回転蒸発器)で留去し、残留物を水で処理し、混合物を2N HClを使用してpH6〜7に調節し相当するグアニジド(式I)を濾去する。このようにして得られたカルボン酸グアニジドは、水性、メタノール性またはエーテル性塩酸または他の薬理学的に許容し得る酸で処理することによって、相当する塩に変換することができる。
【0041】
変形方法1B:アルケニルカルボン酸アルキル(II,L=O−アルキル)から
式IIのカルボン酸アルキル1.0当量およびグアニジン(遊離塩基)5.0当量を、イソプロパノールに溶解しまたはTHFに懸濁しそして変換が完了(薄層検査)するまで還流(典型的な反応時間2〜5時間)する。溶剤を減圧下(回転蒸発器)で留去し、残留物をEAにとりそして溶液をNaHCO3溶液で3回洗浄する。それを、Na2SO4上で乾燥し、溶剤を真空中で留去し残留物を適当な溶離剤、例えば5:1のEA/MeOHを使用してシリカゲル上でクロマトグラフィー処理する。
(塩形成については、変形方法Aを参照)。
【0042】
実施例1
1,2−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニジド)〕ベンゼンジ塩酸塩
【化13】
【0043】
1(a) 2−ホスホノプロピオン酸トリエチル1当量を、0℃でヘキサン中でn−ブチルリチウム1当量を使用して脱プロトン化し次いでRTで1,2−フタルアルデヒド0.5当量で処理した。ジアルデヒドの反応が完了した後、混合物を水を使用して処理しトルエンと一緒に振盪することによって3回抽出した。合した有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥した後、溶剤を真空中で除去し残留した粗製生成物を、溶離剤としてEA/HEP混合物を使用してシリカゲル上でクロマトグラフィー的に分離した。
単離された生成物:1,2−ジ〔3−(E−2−メチルプロペン酸エステル)〕ベンゼン。
無色の油状物。MS(DCI):303((M+1)+)。
【0044】
1(b) 1(a)からのエステルを、標準方法(メタノール中の水酸化ナトリウム)によって加水分解した。
単離された生成物:1,2−ジ〔3−(E−2−メチルプロペン酸)〕ベンゼン。
無色の固体。融点>187℃。MS(DCI):246(M+)。
1(c) 変形方法1Aによって、1(b)からのジカルボン酸をジグアニジドジ塩酸塩に変換した。
無色の固体。融点>200℃。MS(DCI):329((M+1)+)。
【0045】
実施例2
1,3−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニジド)〕ベンゼンジ塩酸塩
【化14】
【0046】
2(a) 2−ホスホノプロピオン酸トリエチル1当量を、0℃でヘキサン中でn−ブチルリチウム1当量を使用して脱プロトン化し次いでRTで1,3−イソフタルアルデヒド0.5当量で処理した。ジアルデヒドの反応が完了した後に、混合物を水で処理しトルエンと一緒に振盪することによって3回抽出した。合した有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥した後、溶剤を真空中で除去し残留した粗製生成物を、溶離剤としてEA/HEP混合物を使用してシリカゲル上でクロマトグラフィー的に分離した。
単離された生成物:1,3−ジ〔3−(E−2−メチルプロペン酸エチル)〕ベンゼン。
無色の油状物。MS(DCI):303((M+1)+)。
【0047】
2(b) 2(a)からのエステルを、標準方法(メタノール中の水酸化ナトリウム)によって加水分解した。
単離された生成物:1,3−ジ〔3−(E−2−メチルプロペン酸)〕ベンゼン。
無色の固体。融点>190℃。MS(DCI):247((M+1)+)。
2(c) 変形方法1Aによって、2(b)からのジカルボン酸をジグアニジドジ塩酸塩に変換した。
無色の固体。融点175℃。MS(DCI):329((M+1)+)。
【0048】
実施例3
1,4−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニジド)〕ベンゼンジ塩酸塩
【化15】
【0049】
3(a) 2−ホスホノプロピオン酸トリエチル1当量を0℃でヘキサン中でn−ブチルリチウム1当量を使用して脱プロトン化し次いで、RTで1,4−テレフタルアルデヒド0.5当量で処理した。ジアルデヒドの反応が完了した後に、混合物を水で処理しトルエンと一緒に振盪することによって3回抽出した。合した有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥した後、溶剤を真空中で除去し残留した粗製生成物を、溶離剤としてEA/HEP混合物を使用してシリカゲル上でクロマトグラフィー的に分離した。
単離された生成物:1,4−ジ〔3−(E−2−メチルプロペン酸エチル)〕ベンゼン。
無色の固体。融点41℃。MS(DCI):303((M+1)+)。
【0050】
3(b) 3(a)からのエステルを、標準方法(メタノール中の水酸化ナトリウム)によって加水分解した。
単離された生成物:1,4−ジ〔3−(E−2−メチルプロペン酸)〕ベンゼン。
無色の固体。融点>190℃。MS(DCI):247((M+1)+)。
3(c) 変形方法1Aによって、3(b)からのジカルボン酸をジグアニジドジ塩酸塩に変換した。
黄色の固体。融点255℃。MS(DCI):329((M+1)+)。
【0051】
実施例4
2,3−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニジド)〕ナフタレンジ塩酸塩
【化16】
【0052】
4(a) 2−ホスホノプロピオン酸トリエチル1当量を、0℃でヘキサン中でn−ブチルリチウム1当量を使用して脱プロトン化し次いでRTで2,3−ナフタレンジカルボキシアルデヒド0.5当量で処理した。ジアルデヒドの反応が完了した後に、混合物を水で処理しトルエンと一緒に振盪することによって3回抽出した。合した有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥し、溶剤を真空中で除去し残留した粗製生成物を、溶離剤としてEA/HEP混合物を使用してシリカゲル上でクロマトグラフィー的に分離した。
単離された生成物:2,3−ジ〔3−(E−2−メチルプロペン酸エチル)〕ナフタレン。
無色の油状物。MS(DCI):353((M+1)+)。
【0053】
4(b) 4(a)からのエステルを、標準方法(メタノール中の水酸化ナトリウム)によって加水分解した。
単離された生成物:2,3−ジ〔3−(E−2−メチルプロペン酸)〕ナフタレン。
無色の固体。融点>210℃。MS(DCI):295(M−H)-。
4(c) 変形方法1Aによって、4(b)からのジカルボン酸をジグアニジドジ塩酸塩に変換した。
無色の固体。融点>200℃。MS(DCI):379((M+1)+)。
【0054】
実施例5
1,2−ビス〔3−(Z−2−フルオロプロペン酸グアニジド)〕ベンゼンジ塩酸塩
【化17】
【0055】
5(a) 文献(Cousseau等, Tetrahedron Letters 34, 1993, 6903)から知られている方法によって、1,2−フタルアルデヒドから出発して、1,2−ジ〔3−(Z−2−フルオロプロペン酸エチル)〕ベンゼンを製造し溶離剤としてEA/HEP混合物を使用してシリカゲル上で精製および単離した。
無色の固体。融点:無造形。MS(DCI):311((M+1)+)。
5(b) 5(a)からのジエステルを、変形方法1Bによって反応させてジグアニジドを得、そしてジ塩酸塩に変換した。
融点>235℃。MS(DCI):337((M+1)+)。
【0056】
実施例6
1−〔3−(Z−2−フルオロプロペン酸グアニジド)〕−2−〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニジド)〕ベンゼンジ塩酸塩
【化18】
【0057】
6(a) 7(a)の製造においても単離されたモノアルデヒドモノエステル(6a)を、4(a)によってジエステル6(b)に変換した。
【化19】
6(c) 6(b)からのジエステルを変形方法1Bによって反応させてジグアニジドを得そしてジ塩酸塩に変換した。
融点>200℃。MS(ES)333:((M+1)+)。
【0058】
実施例7
1,3−ビス〔3−(Z−2−フルオロプロペン酸グアニジド)〕ベンゼンジ塩酸塩
【化20】
【0059】
7(a) 文献(Cousseau等, Tetrahedron Letters 34, 1993, 6903)から知られている方法によって、1,3−イソフタルアルデヒドから出発して、1,3−ジ〔3−(Z−2−フルオロプロペン酸エチル)〕ベンゼンを製造し溶離剤としてEA/HEP混合物を使用してシリカゲル上で精製し単離した。
無色の固体。融点:無定形。MS(CI):311((M+H)+)。
7(b) 7(a)からのジエステルを、変形方法1Bによって反応させてジグアニジドを得そしてジ塩酸塩に変換した。
オレンジ色/黄色に着色した固体。融点>180℃。MS(ES):337((M+H)+)。
【0060】
実施例8
3−(4−クロロ−3−グアニジノカルボニル−5−フェニル)フェニル)−2−メチル−プロペン酸グアニジド
【化21】
【0061】
8(a) 3−ブロモ−2−クロロ−5−メチル安息香酸
2−アミノ−3−ブロモ−5−メチル安息香酸25gを、6N HCl水溶液500mlに溶解し、0℃でNaNO2 8.25gで処理しこの温度で30分ジアゾ化した。それから、このジアゾニウム塩溶液を、40℃の飽和HCl水溶液200ml中のCuCl 22gの温溶液に滴加し混合物をこの温度で20分撹拌した。生成物を吸引濾去し、水500mlで洗浄しそして微真空下40℃で乾燥した。白色の結晶23.3gを得た。
融点170〜172℃。Rf(EA/MeOH 5:1)=0.51。MS(DCI):249(M+1)+。
【0062】
8(b) 3−ブロモ−2−クロロ−5−ジブロモメチル安息香酸
3−ブロモ−2−クロロ−5−メチル安息香酸10gを、クロロベンゼン150mlに溶解し溶液を加熱還流した。はじめに、N−ブロモサクシンイミド7.2gおよび過酸化ベンゾイル0.5gを、この温度で加え混合物を30分還流した。N−ブロモサクシンイミド7.2gおよび過酸化ベンゾイル0.5gを加えそして混合物をさらに3時間還流した。冷却後、EA 200mlを加え、混合物を飽和Na2SO3水溶液50ml/飽和KH2PO4水溶液300mlで洗浄し水性相を毎回EA 200mlを使用して2回抽出した。有機相をNa2SO4上で乾燥し溶剤を真空中で除去した。黄色の油状物14.1gを得た。
Rf(DIP/2%HOAc)=0.32。
【0063】
8(c) 3−ブロモ−2−クロロ−5−ホルミル安息香酸
AgNO3 11.7gを、水150mlおよびMeOH 150mlに溶解しそしてMeOH 100ml中の3−ブロモ−2−クロロ−5−ジブロモメチル安息香酸14gの溶液を滴加した。混合物をRTで30分撹拌し、飽和NaCl水溶液100mlを加え、銀塩を吸引濾去し溶剤を真空中で除去した。残留物を、5%KHSO4水溶液200mlを使用して溶解しそして毎回EA 200mlを使用して3回抽出した。有機相を、Na2SO4上で乾燥し溶剤を真空中で除去した。DIP/2%HOAcを使用してシリカゲル上でクロマトグラフィー処理して無色の結晶3.6gを得た。
融点148℃。Rf(DIP/2%HOAc)=0.12。MS(DCI):263(M+1)+。
【0064】
8(d) 3−ブロモ−2−クロロ−5−ホルミル安息香酸エチル
3−ブロモ−2−クロロ−5−ホルミル安息香酸3.6gを、EtOH 100mlに溶解し、SOCl2 2.9mlを滴加しそして混合物を5時間還流した。それから、揮発性成分を真空中で除去しそして残留物を1:8のEA/HEPを使用してシリカゲル上でクロマトグラフィー処理した。無色の油状物2.7gが得られた。
Rf(EA/HEP 1:8)=0.24。MS(DCI):291(M+1)+。
【0065】
8(e) 3−(3−ブロモ−4−クロロ−5−エトキシカルボニル)フェニル−2−メチル−プロペン酸エチル
3−ブロモ−2−クロロ−5−ホルミル安息香酸エチル2.7gを、実施例4(a)と同様に、Wittig-Horner反応に付しそして無色の油状物3.4gを得た。
Rf(EA/HEP 1:8)=0.27。MS(DCI):374(M+1)+。
【0066】
8(f) 3−(4−クロロ−3−エトキシカルボニル−5−フェニル)フェニル−2−メチル−プロペン酸エチル
3−(3−ブロモ−4−クロロ−5−エトキシカルボニル)フェニル−2−メチル−プロペン酸エチル3.3g、フェニルボロン酸1.23g、Na2CO3 2.14g、トリフェニルホスフィン576mgおよびPd(OAc)2 227mgを、トルエン150mlおよび水40mlに溶解し溶液を7時間還流した。それから、それをRTに冷却し、EA 200mlで処理し毎回飽和Na2CO3水溶液100mlで2回そしてまた飽和NaCl水溶液100mlで洗浄し、Na2SO4上で乾燥し溶剤を真空中で除去した。1:8のEA/HEPを使用してシリカゲル上でクロマトグラフィー処理して、無色の油状物800mgを得た。
Rf(EA/HEP 1:8)=0.25。MS(DCI):372(M+1)+。
【0067】
8(g) 3−(4−クロロ−3−グアニジノカルボニル−5−フェニル)フェニル−2−メチルプロペン酸グアニジド
カリウムt−ブトキシド1.8gを、DMF 100mlに溶解し、グアニジン塩酸塩1.82gを加え混合物をRTで1時間撹拌した。3−(4−クロロ−3−エトキシカルボニル−5−フェニル)フェニル−2−メチルプロペン酸エチル700mgを加え混合物を100℃で5時間撹拌した。反応混合物を、水200mlに注加し毎回EA 200mlを使用して3回抽出した。有機相を、Na2SO4上で乾燥し溶剤を真空中で除去した。10:1のアセトン/水を使用してシリカゲル上でクロマトグラフィー処理して、無定形のフォーム状物質170mgを得た。
Rf(10:1のアセトン/水)=0.23。MS(FAB):399(M+1)+。
【0068】
実施例9
1,3−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニジド)〕−2−メトキシ−5−メチルベンゼン塩酸塩
【化22】
【0069】
9(a) 2−ホスホノプロピオン酸トリエチル1当量を、0℃でヘキサン中でn−ブチルリチウム1当量を使用して脱プロトン化し次いで、RTで2−メトキシ−5−メチル−1,3−イソフタルアルデヒド0.5当量で処理した。ジアルデヒドの反応が完了した後に、混合物を水を使用して処理しトルエンと一緒に振盪することによって3回抽出した。合した有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥した後、溶剤を真空中で除去し残留した粗製生成物を、溶離剤としてEA/HEP混合物を使用してシリカゲル上でクロマトグラフィー的に分離した。
単離された生成物:1,3−ジ〔3−(E−2−メチルプロペン酸エチル)〕−2−メトキシ−5−メチルベンゼン。
無色の油状物。MS(CI):347((M+1)+)。
【0070】
9(b) 9(a)からのジエステルを標準方法(メタノール中の水酸化ナトリウム)によって加水分解した。
単離された生成物:1,3−ジ〔3−(E−2−メチルプロペン酸)〕−2−メトキシ−5−メチルベンゼン。
無色の固体。融点196℃。MS(DCI):290(M)+。
9(c) 9(b)から得られたジカルボン酸を、変形方法1Aによってジグアニジドに変換し塩酸塩として単離した。
無色の固体。融点279℃。MS(NBA):373((M+1)+)。
【0071】
実施例10
1,2−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニジド)〕−4−メチル−ベンゼンジ塩酸塩
【化23】
【0072】
10(a)、(b) 4−メチルフタル酸ジエステルを、標準方法(例えば、水素化アルミニウムリチウムによる還元)によってジアルコール10(a)に変換した。それから、このアルコールを、標準条件(例えばSwern酸化)下で酸化してジアルデヒド10(b)にした。
ジアルコール10(a):無色の油状物;MS(DCI):153((M+1)+)および135(M+1−H2O)。
ジアルデヒド10(b):暗色油状物;MS(CI):149((M+1)+)。
【0073】
10(c) 2−ホスホノプロピオン酸トリエチル1当量を、0℃でヘキサン中でn−ブチルリチウム1当量を使用して脱プロトン化し次いで、RTで4−メチル−1,2−フタルアルデヒド10(b)0.5当量で処理した。ジアルデヒドの反応が完了した後に、混合物を水を使用して処理しトルエンと一緒に振盪することによって3回抽出した。合した有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥した後、溶剤を真空中で除去し残留した粗製生成物は、溶離剤としてEA/HEP混合物を使用してシリカゲル上でクロマトグラフィー的に分離した。
単離された生成物:4−メチル−1,2−ジ〔3−(E−2−メチルプロペン酸エチル)〕ベンゼン。
無色の油状物。MS(CI):317((M+1)+)。
【0074】
10(d) 10(c)からのエステルを、標準方法(メタノール中における水酸化ナトリウム)によって加水分解した。
単離された生成物:4−メチル−1,2−ジ〔3−(E−2−メチル−プロペン酸)〕ベンゼン。
無色の固体。融点194〜198℃。MS(CI):260(M)+。
10(e) 10(d)からのジカルボン酸を、変形方法1Aによってジグアニジドジ塩酸塩に変換した。
無色の固体。融点190℃。MS(ES):342((M+1)+)。
【0075】
実施例11
1,2−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニジド)〕−4,5−ジクロロベンゼンジ塩酸塩
【化24】
【0076】
11(a)、(b) 4,5−ジクロロフタル酸ジエチルを、標準方法(例えば、水素化アルミニウムリチウムによる還元)によってジアルコール11(a)に変換した。それから、このアルコールを、標準条件(例えばSwern酸化)下でジアルデヒドIIに酸化した。
ジアルコール11(a):無色の固体、融点147℃;MS(CI):207((M+1)+)。
ジアルデヒド11(b):無定形の固体。MS(CI):203((M+1)+)。
【0077】
11(c) 2−ホスホノプロピオン酸トリエチル1当量を、0℃でヘキサン中でn−ブチルリチウム1当量を使用して脱プロトン化しRTで4,5−ジクロロ−1,2−フタルアルデヒド11(b)0.5当量で処理した。ジアルデヒドの反応が完了した後に、混合物を水を使用して処理しトルエンと一緒に振盪することによって3回抽出した。合した有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥した後、溶剤を真空中で除去し残留した粗製生成物を、溶離剤としてEA/HEP混合物を使用してシリカゲル上でクロマトグラフィー的に分離した。
単離された生成物:4,5−ジクロロ−1,2−ジ〔3−(E−2−メチル−プロペン酸エチル)〕ベンゼン。
無色の固体。融点>230℃。MS(CI):371((M+1)+)。
11(d) 11(c)からのジエステルを、変形方法1Bによってジグアニジドジ塩酸塩に変換した。
無色の固体。融点>220℃。MS(ES):397((M+1)+)。
【0078】
実施例12
1,3−ビス〔3−(E−プロペン酸グアニジド)〕ベンゼンジ塩酸塩
【化25】
【0079】
12(a) ホスホノ酢酸トリエチル1当量を、0℃でヘキサン中でn−ブチルリチウム1当量を使用して脱プロトン化し次いでRTで1,3−イソフタルアルデヒド0.5当量で処理した。ジアルデヒドの反応の完了後に、混合物を水を使用して処理しトルエンと一緒に振盪することによって3回抽出した。合した有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥した後、溶剤を真空中で除去し残留した粗製生成物を、溶離剤としてEA/HEP混合物を使用してシリカゲル上でクロマトグラフィー的に分離した。
単離した生成物:1,3−ジ〔3−(E−プロペン酸エチル)〕ベンゼン。
無色の油状物。MS(CI):275((M+1)+)。
【0080】
12(b) 12(a)からのジエステルを、標準方法(メタノール中の水酸化ナトリウム)によって加水分解した。
単離した生成物:1,3−ジ〔3−(E−プロペン酸)〕ベンゼン。
無色の固体。融点>200℃。MS(DCI):217(M−1)+。
12(c) 12(b)からのジカルボン酸を、変形方法1Aによってジグアニジドジ塩酸塩に変換した。
無色の固体。融点296℃。MS(ES):301((M+1)+)。
【0081】
実施例13
1,2−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニジド)〕−4−ブロモベンゼンジ塩酸塩
【化26】
【0082】
13(a)、(b) 4−ブロモフタル酸ジメチルを、標準方法(例えば、水素化アルミニウムリチウムによる還元)によって、ジアルコール13(a)に変換した。それから、このアルコールを、標準条件(例えば、Swern酸化)下でジアルデヒド13(b)に酸化した。
ジアルコール13(a):無色の油状物;MS(DCI):217((M+1)+)および199(M+1−H2O)。
ジアルデヒド13(b):無定形の固体、MS(CI):213((M+1)+)。
【0083】
13(c) 2−ホスホノプロピオン酸トリエチル1当量を、0℃でヘキサン中でn−ブチルリチウム1当量を使用して脱プロトン化し次いで、4−ブロモ−1,2−フタルアルデヒド0.5当量で処理した。ジアルデヒドの反応の完了後に、混合物を水を使用して処理しトルエンと一緒に振盪することによって3回抽出した。合した有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥した後、溶剤を真空中で除去し残留した粗製生成物を、溶離剤としてEA/HEP混合物を使用してシリカゲル上でクロマトグラフィー的に分離した。
単離した生成物:4−ブロモ−1,2−ジ〔3−(E−2−メチルプロペン酸エチル)〕ベンゼン。
無色の油状物。MS(CI):381((M+1)+)。
【0084】
13(d) 13(c)からのエステルを、標準方法(メタノール中の水酸化ナトリウム)によって加水分解した。
単離した生成物:4−ブロモ−1,2−ジ〔3−(E−2−メチル−プロペン酸)〕ベンゼン。
無色の無定形の固体。MS(ES):325((M+1)+)。
13(e) 13(d)からのジカルボン酸を、変形方法1Aによってジグアニジドジ塩酸塩に変換した。
無色の固体。融点240℃。MS(FAB):407((M+1)+)。
【0085】
実施例14
1,2−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニジド)〕−4−(4−メトキシフェノキシ)ベンゼンジ塩酸塩
【化27】
【0086】
14(a) 文献(J. Org. Chem. Vol. 42, No.21, 1977, 3419-3425)から知られている方法と同様にして、4−ニトロフタル酸ジメチルを、DMF中においてナトリウム4−メトキシフェノキシドと反応させて4−(4−メトキシフェノキシ)フタル酸ジメチルを得た。標準の処理およびヘキサン/EAを使用したクロマトグラフィー処理後、ジエステルを帯褐色の油状物として単離した。
MS(CI):316(M)+;317((M+1)+)。
【0087】
14(b)、(c) ジエステル14(a)を、標準方法(例えば水素化アルミニウムリチウムによる還元)によってジアルコール(14b)に変換した。それから、このアルコールを標準条件(例えば、Swern酸化)下でジアルデヒド14(c)に酸化した。
ジアルコール14(b):帯褐色油状物。MS(CI):260(M)+。
ジアルデヒド14(c):帯褐色油状物。MS(CI):257((M+1)+)。
【0088】
14(d) 2−ホスホノプロピオン酸トリエチル1当量を、0℃でヘキサン中でn−ブチルリチウム1当量で脱プロトン化し次いで、RTで1,2−フタルアルデヒド14(c)0.5当量で処理した。ジアルデヒドの反応の完了後に、混合物を水を使用して処理しトルエンと一緒に振盪することによって3回抽出した。合した有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥した後に、溶剤を真空中で除去し残った粗製生成物を、溶離剤としてEA/HEP混合物を使用してシリカゲル上でクロマトグラフィー的に分離した。
単離した生成物:1,2−ジ〔3−(E−2−メチル−プロペン酸エチル)〕−4−(4−メトキシフェノキシ)ベンゼン。
明るい帯褐色油状物。MS(NBA):424(M)+。
【0089】
14(e) 14(d)からのジエステルを、標準方法(メタノール中の水酸化ナトリウム)によって加水分解した。
単離した生成物:1,2−ジ〔3−(E−2−メチル−プロペン酸)〕−4−(4−メトキシフェノキシ)ベンゼン。
淡黄色の固体。融点112℃。MS(ES):368(M)+。
14(f) 14(e)からのジカルボン酸を、変形方法1Aによってジグアニジドジ塩酸塩に変換した。
無色の固体。融点212℃。MS(ES):451((M+1)+)。
【0090】
実施例15
1,2−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニジド)〕−4−(4−メチルフェノキシ)ベンゼンジ塩酸塩
【化28】
【0091】
15(a) 文献(J. Org. Chem. Vol. 42, No.21, 1977, 3419-3425)から知られている方法と同様にして、4−ニトロフタル酸ジメチルをDMF中においてナトリウム4−メチルフェノキシドと反応させて4−(4−メチルフェノキシ)フタル酸ジメチルを得た。標準処理およびヘキサン/EAを使用したクロマトグラフィー処理後、ジエステルを帯黄色の油状物として得た。
MS(CI):301((M+1)+)。
【0092】
15(b)、(c) ジエステル15(a)を、標準方法(例えば水素化アルミニウムリチウムによる還元)によって、ジアルコール15(b)に変換した。
それから、このアルコールを標準条件(例えば、Swern酸化)下でジアルデヒド15(c)に酸化した。
ジアルコール15(b):帯黄色の油状物;MS(CI):244(M+)、245((M+1)+)。
ジアルデヒド15(c):帯褐色の油状物;MS(CI):241((M+1)+)。
【0093】
15(d) 2−ホスホノプロピオン酸トリエチル1当量を、0℃でヘキサン中でn−ブチルリチウム1当量を使用して脱プロトン化し次いで、RTで1,2−フタルアルデヒド15(c)0.5当量で処理した。ジアルデヒドの反応の完了後に、混合物を水を使用して処理しトルエンと一緒に振盪することによって3回抽出した。合した有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥した後、溶剤を真空中で除去し残った粗製生成物を、溶離剤としてEA/HEP混合物を使用してシリカゲル上でクロマトグラフィー的に分離した。
単離した生成物:1,2−ジ〔3−(E−2−メチル−プロペン酸エチル)〕−4−(4−メチルフェノキシ)ベンゼン。
明るい帯褐色の油状物。MS(NBA):408(M+)、409((M+1)+)。
【0094】
15(e) 15(d)からのジエステルを、標準方法(メタノール中での水酸化ナトリウム)によって加水分解した。
単離した生成物:1,2−ジ〔3−(E−2−メチル−プロペン酸)〕−4−(4−メチルフェノキシ)ベンゼン。
無色の固体。融点185℃。MS(NBA):352(M)+。
15(f) 15(e)からのジカルボン酸を、変形方法1Aによってジグアニジドジ塩酸塩に変換した。
無色の固体。融点186℃。MS(ES):435((M+1)+)。
【0095】
実施例16
1,3−ビス〔3−(E−2−メチル−プロペン酸グアニジド)〕−5−メトキシ−ベンゼン塩酸塩
【化29】
【0096】
16(a) 2−ホスホノプロピオン酸トリエチル1当量を、0℃でヘキサン中でn−ブチルリチウム1当量を使用して脱プロトン化し次いで、RTで5−メトキシ−1,3−イソフタルアルデヒド0.5当量で処理した。ジアルデヒドの反応の完了後に、混合物を水を使用して処理しトルエンと一緒に振盪することによって3回抽出した。合した有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥した後、溶剤を真空中で除去し残った粗製生成物を、溶離剤としてEA/HEP混合物を使用してシリカゲル上でクロマトグラフィー的に分離した。
単離した生成物:1,3−ジ〔3−(E−2−メチルプロペン酸エチル)〕−5−メトキシベンゼン。
無色の油状物。MS(CI):333((M+1)+)。
【0097】
16(b) 16(a)からのジエステルを、標準方法(メタノール中の水酸化ナトリウム)によって加水分解した。
単離した生成物:1,3−ジ〔3−(E−2−メチル−プロペン酸)〕−5−メトキシベンゼン。
無色の固体。融点>200℃。MS(DCI):276(M)+。
16(c) 16(b)からのジカルボン酸を、変形方法1Aによってジグアニジドに変換し塩酸塩として単離した。
無色の固体。融点124℃。MS(NBA):359((M+1)+)。
【0098】
実施例17
1,3−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニジド)〕−5−第3ブチル−ベンゼン塩酸塩
【化30】
【0099】
17(a) 2−ホスホノプロピオン酸トリエチル1当量を、0℃でヘキサン中でn−ブチルリチウム1当量で脱プロトン化し次いで、RTで5−第3ブチル−1,3−イソフタルアルデヒド0.5当量で処理した。ジアルデヒドの反応の完了後に、混合物を水を使用して処理しトルエンと一緒に振盪することによって3回抽出した。合した有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥した後、溶剤を真空中で除去し残った粗製生成物を、溶離剤としてEA/HEP混合物を使用してシリカゲル上でクロマトグラフィー的に分離した。
単離した生成物:1,3−ジ〔3−(E−2−メチル−プロペン酸エチル)〕−5−メトキシベンゼン。
無色の油状物。MS(CI):359((M+1)+)。
【0100】
17(b) 17(a)からのジエステルを、標準方法(メタノール中における水酸化ナトリウム)によって加水分解した。
単離した生成物:1,3−ジ〔3−(E−2−メチル−プロペン酸)〕−5−第3ブチルベンゼン。
無色の固体。融点>200℃。MS(DCI):302(M)+。
17(c) 17(b)からのジカルボン酸を、変形方法1Aによってジグアニジドに変換し塩酸塩として単離した。
無色の固体。融点115℃。MS(NBA):385((M+1)+)。
【0101】
実施例18
1,4−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニジド)〕−2,5−ジクロロベンゼンジ塩酸塩
【化31】
【0102】
18(a) 2−ホスホノプロピオン酸トリエチル1当量を、0℃でヘキサン中でn−ブチルリチウムを使用して脱プロトン化し次いで、RTで1,4−(2,5−ジクロロ)テレフタルアルデヒド0.5当量で処理した。ジアルデヒドの反応の完了後、混合物を水を使用して処理しトルエンと一緒に振盪することによって3回抽出した。合した有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥した後、溶剤を真空中で除去し残った粗製生成物を、溶離剤としてEA/HEP混合物を使用してシリカゲル上でクロマトグラフィー的に分離した。
単離した生成物:1,4−ジ〔3−(E−2−メチル−プロペン酸エチル)〕−2,5−ジクロロベンゼン。
無色の固体。融点:無定形。MS(DCI):371((M+1)+)。
【0103】
18(b) 18(a)からのエステルを、標準方法(メタノール中の水酸化ナトリウム)によって加水分解した。
単離した生成物:1,4−ジ〔3−(E−2−メチルプロペン酸)〕−2,5−ジクロロベンゼン。
無色の固体。MS(DCI):315(M+1)+)。
18(c) 18(b)からのジカルボン酸を、変形方法1Aによってジグアニジド塩酸塩に変換した。
黄色の固体。融点>200℃。MS(DCI):397((M+1)+)。
【0104】
実施例19
1,2−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニジド)〕−4−(フェノキシ)−ベンゼンジ塩酸塩
【化32】
【0105】
19(a) 文献(J. Org. Chem. Vol. 42, No.21, 1977, 3419-3425)から知られている方法と同様にして、4−ニトロフタル酸メチルをDMF中においてナトリウムフェノキシドと反応させて4−フェノキシフタル酸ジメチルを得た。標準処理しヘキサン/EAを使用したクロマトグラフィー処理後に、ジエステルを帯黄色の油状物として単離した。
MS(CI):287((M+1)+)。
【0106】
19(b)、(c) ジエステル19(a)を、標準方法(例えば水素化アルミニウムリチウムによる還元)によってジアルコール19(b)に変換した。それから、このアルコールを標準条件(例えば、Swern酸化)下でジアルデヒド19(c)に酸化した。
ジアルコール19(b):帯黄色の油状物。MS(CI):230(M)+、231((M+1)+)。
ジアルデヒド19(c):帯褐色の油状物。MS(CI):227((M+1)+)。
【0107】
19(d) 2−ホスホノプロピオン酸トリエチル1当量を、0℃でヘキサン中でn−ブチルリチウム1当量を使用して脱プロトン化し次いで、RTで1,2−フタルアルデヒド19(c)0.5当量で処理した。ジアルデヒドの反応の完了後に、混合物を水を使用して処理しトルエンと一緒に振盪することによって3回抽出した。合した有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥した後、溶剤を真空中で除去し残った粗製生成物を、溶離剤としてEA/HEP混合物を使用してシリカゲル上でクロマトグラフィー的に分離した。
単離した生成物:1,2−ジ〔3−(E−2−メチル−プロペン酸エチル)〕−4−(フェノキシ)ベンゼン。
明るい帯褐色の油状物。MS(NBA):394(M)+、395((M+1)+)。
【0108】
19(e) 19(d)からのジエステルを、標準方法(メタノール中の水酸化ナトリウム)によって加水分解した。
単離した生成物:1,2−ジ〔3−(E−2−メチル−プロペン酸)〕−4−(フェノキシ)ベンゼン。
無色の固体。融点160℃。MS(NBA):338(M)+。
19(f) 19(e)からのジカルボン酸を、変形方法1Aによってジグアニジドジ塩酸塩に変換した。
無色の固体。融点170℃。MS(ES):421((M+1)+)。
【0109】
実施例20
1,2−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニジド)〕−4−(メトキシ)−ベンゼンジ塩酸塩
【化33】
実施例19と同様にして、実施例20の化合物は、ナトリウムメトキシドによる4−ニトロフタル酸エステルの求核芳香置換、それから、還元/酸化/オレフィン化反応、加水分解およびジ酸のグアニジド化によって製造した。
【0110】
20(a) 4−メトキシフタル酸ジエステル MS(CI):225((M+1)+)。
ジアルコール20(b):黄色〜帯褐色の油状物。MS(CI):169((M+1)+)。
ジアルデヒド20(c):暗色の油状物。MS(CI):165((M+1)+)。
ジエステル20(d):暗色の油状物。MS(NBA):333((M+1)+)。
【0111】
20(e) 1,2−ジ〔3−(E−2−メチル−プロペン酸)〕−4−(メトキシ)ベンゼン。
無色の固体。融点>200℃。MS(NBA):276(M)+。
20(f) 20(e)からのジカルボン酸を、変形方法1Aによってジグアニジドジ塩酸塩に変換した。
無色の固体。融点170℃。MS(ES):359((M+1)+)。
【0112】
実施例21
1,2−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニジド)〕−4−(エトキシ)−ベンゼンジ塩酸塩
【化34】
【0113】
21(a) DMF中70℃で沃化エチル3.5当量および炭酸カリウム3.1当量を使用して4−ヒドロキシフタル酸をエチル化することによって、4−エトキシフタル酸ジエチルを製造した。それから、還元/酸化/オレフィン化反応を経て、ジエステルを製造し、これを変形方法1Bによってジグアニジド21に変換した。
21(a) 4−エトキシフタル酸ジエチル:暗色の油状物。MS(CI):267((M+1)+)。
ジアルコール21(b):黄色を帯びた褐色の油状物。MS(CI):183((M+1)+)。
ジアルデヒド21(c):暗色の油状物。MS(CI):179((M+1)+)。
ジエステル21(d):帯黄色の油状物。MS(NBA):347((M+1)+)。
21(f) ジエステル20(d)を、変形方法1Bによってジグアニジドジ塩酸塩に変換した。
無色の固体。融点245℃。MS(ES):373((M+1)+)。
【0114】
実施例22
1,2−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニジド)〕−4−(3−ピリジルオキシ)ベンゼンジ塩酸塩。
【化35】
【0115】
22(a) 文献(J. Org. Chem. Vol. 42, No.21, 1977, 3419-3425)により知られている方法と同様にして、4−ニトロフタル酸ジメチルをDMF中で3−ヒドロキシピリジンナトリウム塩と反応させて、4−(3−ピリジルオキシ)フタル酸ジメチルを得た。標準処理およびヘキサン/EAを使用したクロマトグラフィー処理後、ジエステルを帯黄色の油状物として単離した。
MS:288((M+1)+)。
【0116】
22(b)、(c) ジエステル22(a)を、標準方法(例えば水素化アルミニウムリチウムによる還元)によってジアルコール22(b)に変換した。それから、このアルコールを標準条件(例えば、Swern酸化)下でジアルデヒド22(c)に酸化した。
ジアルコール22(b):帯黄色の油状物。MS:232((M+1)+)。
ジアルデヒド22(c):黄色を帯びた褐色の油状物。MS:228((M+1)+)。
【0117】
22(d) 2−ホスホノプロピオン酸トリエチル1当量を、0℃でヘキサン中でn−ブチルリチウム1当量を使用して脱プロトン化し、次いで、RTで1,2−フタルアルデヒド22(c)0.5当量で処理した。ジアルデヒドの反応の完了後に、混合物を水を使用して処理しそしてトルエンと一緒に振盪することによって3回抽出した。合した有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥した後、溶剤を真空中で除去しそして残った粗製生成物を、溶離剤としてEA/HEP混合物を使用して、シリカゲル上でクロマトグラフィーにより分離した。
単離した生成物:1,2−ジ〔3−(E−2−メチルプロペン酸エチル)〕−4−(3−ピリジルオキシ)ベンゼン。
明るい帯褐色の油状物。MS:396((M+1)+)。
【0118】
22(e) 22(d)からのジエステルを、標準方法(メタノール中での水酸化ナトリウム)によって加水分解した。
単離した生成物:1,2−ジ〔3−(E−2−メチル−プロペン酸)〕−4−(3−ピリジルオキシ)ベンゼン。
無色の固体。融点210℃。MS:339(M)+。
22(f) 22(e)からのジカルボン酸を、変形方法1Aによってジグアニジドジ塩酸塩に変換した。
無色の固体。融点176℃。MS:422((M+1)+)。
【0119】
実施例23
1,2−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニジド)〕−4−〔4−(2−ジメチルアミノエチレン)フェノキシ〕ベンゼンジ塩酸塩
【化36】
【0120】
23(a) 文献(J. Org. Chem. Vol. 42, No.21, 1977, 3419-3425)により知られている方法と同様にして、DMF中で4−ニトロフタル酸ジメチルをナトリウム4−(2−ジメチルアミノエチレン)フェノキシドと反応させて、4−〔4−(2−ジメチルアミノエチレン)フェノキシ〕フタル酸ジメチルを得た。
標準処理およびヘキサン/EAを使用したクロマトグラフィー処理後、ジエステルを単離した。
MS:358((M+1)+)。
【0121】
23(b)、(c) ジエステル23(a)を、標準方法(水素化アルミニウムリチウムを使用した還元)によってジアルコール23(b)に変換した。それから、このアルコールを、Dess-Martin(Dess-Martin酸化;JOC, 1994, 59, 7549-7552参照)によってジアルデヒド23(c)に酸化した。
ジアルコール23(b):黄褐色の油状物。MS:340((M+1)+)。
ジアルデヒド23(c):黄色の油状物。MS:269((M+1)+)。
【0122】
23(d) 2−ホスホノプロピオン酸トリエチル1当量を、0℃でヘキサン中でn−ブチルリチウム1当量を使用して脱プロトン化し、そしてRTで1,2−フタルアルデヒド23(c)0.5当量を用いて処理した。ジアルデヒドの反応の完了後に、混合物を水を使用して処理しそしてトルエンと一緒に振盪することによって3回抽出した。合した有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥した後、溶剤を真空中で除去しそして残った粗製生成物を、溶離剤としてEA/HEP混合物を使用して、シリカゲル上でクロマトグラフィーにより分離した。
単離した生成物:1,2−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸エチル)〕−4−〔4−(2−ジメチルアミノエチレン)フェノキシ〕ベンゼン。
帯黄色の油状物。MS:466((M+1)+)。
【0123】
23(e) 23(d)からのジエステルを、標準方法(メタノール中の水酸化ナトリウム)によって加水分解した。
単離した生成物:1,2−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸)〕−4−〔4−(2−ジメチルアミノエチレン)フェノキシ〕ベンゼン。
無色の固体。融点>220℃。MS:409(M)+。
23(f) 23(e)からのジカルボン酸を、変形方法1Aによってジグアニジドジ塩酸塩に変換した。
MS:410((M+1)+)。
【0124】
実施例24および25
1,2−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニジド)〕−4−〔4−メトキシベンジルオキシ〕ベンゼンジ塩酸塩および1,2−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニジド)〕−4−ヒドロキシベンゼンジ塩酸塩
【化37】
【0125】
24(a) 4−ヒドロキシフタル酸ジメチル1当量、炭酸カリウム1.1当量および塩化4−メトキシベンジル1.1当量を、DMF中でRTで撹拌した。4日後に、混合物を標準操作によって処理した。4−(4−メトキシベンジルオキシ)フタル酸ジメチルを無色の油状物として得た。
MS:331((M+1)+)。
【0126】
24(b)、(c) ジエステル24(a)を、標準方法(水素化アルミニウムリチウムによる還元)によってジアルコール24(b)に変換した。それから、このアルコールを標準操作(Swern酸化)によって、ジアルデヒド24(c)に酸化した。
ジアルコール24(b):無定形の固体。MS:275((M+1)+)。
ジアルデヒド24(c):帯黄色の油状物。MS:271((M+1)+)。
【0127】
24(d) 2−ホスホノプロピオン酸トリエチル1当量を、0℃でヘキサン中でn−ブチルリチウム1当量を使用して脱プロトン化し、そしてRTで1,2−フタルアルデヒド23(c)で処理した。ジアルデヒドの反応の完了後に、混合物を水を使用して処理しそしてトルエンと一緒に振盪することによって3回抽出した。合した有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥した後、溶剤を真空中で除去しそして残った粗製生成物を、溶離剤としてEA/HEP混合物を使用して、シリカゲル上でクロマトグラフィーにより分離した。
単離した生成物:1,2−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸メチル)〕−4−〔4−メトキシベンジルオキシ〕ベンゼン。
帯黄色の油状物。MS:439((M+1)+)。
【0128】
24(e) 24(d)からのジエステルを、標準方法(メタノール中の水酸化ナトリウム)によって加水分解した。
単離した生成物:1,2−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸)〕−4−〔4−メトキシベンジルオキシ〕ベンゼン。
無色の固体。融点206〜220℃。MS:382(M)+。
24(f) 24(e)からのジカルボン酸を、変形方法1Aによってジグアニジドジ塩酸塩に変換した。
融点210℃。MS:465((M+1)+)。
【0129】
実施例25
1,2−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニジド)〕−4−ヒドロキシ−ベンゼンジ塩酸塩
24(e)からのジカルボン酸を、変形方法1Aによって反応させてジグアニジドジ塩酸塩を得た。実施例24のほかに、生成物25を単離した。
MS:345((M+1)+)。
【0130】
薬理学的データ
ウサギの赤血球のNa+/H+交換体(サブタイプ1;NHE−1)の阻害剤
Na+/H+交換を活性化しそして結果として、Na+/H+交換による赤血球へのNa+流入をフレーム測光法によって測定することができるようにするために、白色ニュージランドウサギ(Ivanovas)に6週間2%のコレステロール含有の標準食餌を与えた。血液を耳動脈からとりそしてヘパリンカリウムの25IU/mlによって非凝血性にした。それぞれの試料の一部を、遠心分離によるヘマトクリットの二重測定に使用した。それぞれの場合において、100μlのアリコートを、赤血球のNa+出発含量を測定するために使用した。
【0131】
アミロリド−感受性ナトリウム流入を測定するために、それぞれの場合において、高滲透圧塩−スクロース培地(ミリモル/リットル:NaCl 140、KCl 3、スクロース150、ウーアバイン0.1、トリスヒドロキシメチルアミノメタン20)5ml中のそれぞれの血液試料100μlを、pH7.4および37℃で培養した。それから、赤血球を氷冷MgCl2−ウーアバイン溶液(ミリモル/リットル:MgCl2 112、ウーアバイン0.1)で3回洗浄しそして蒸留水2.0ml中で溶血した。細胞内のナトリウム含量を、フレーム測光法によって測定した。Na+正味流入はナトリウム出発値と培養後の赤血球のナトリウム含量との間の差から計算した。アミロリド−阻害できるナトリウム流入は、アミロリド3×10-4モル/リットルを使用しておよび使用しないで培養した後の赤血球のナトリウム含量における差から得た。操作は、また、同じ方法で本発明による化合物の場合においても実施した。
Na+/H+交換体(サブタイプ1;NHE−1)の阻害の結果:
【数1】
【0132】
大部分の分子生物学技術は、“Current Protocols in Molecular Biology (Ausubel F.M., Brent R., Kingston R.E., Moore D.D., Seidman J.G., Smith J.A.および Struhl K.;John Wiley & Sons)”または“Molecular Cloning:A Laboratory Manual (Sambrock J., Fritsch E.F.および Maniatis T.;Cold Spring Harbor Laboratory Press (1989))”からのプロトコールに従う。
【0133】
本発明者等の研究においては、安定したトランスフェクトされた細胞系を製造した。これらは、それぞれの場合において次のNHEサブタイプの1種、すなわちヒトのNHE1(Sardet等;Cell 56, 271-280 (1989)), ウサギのNHE2(Tse等;J. Biol. Chem. 268, 11917-11924 (1993))またはラットのNHE3(Orlowski等;J. Biol. Chem. 267, 9331-9339 (1992))を発現する。適当なリンカー配列を加えた後、プラスミドのNHE1認識配列がそれぞれのNHEサブタイプの開始コードンの上流約20〜100塩基対でありそして全コード配列が構成中に存在するように、Pouyssegur教授によって得られたそれぞれのNHEサブタイプのcDNAクローンを発現プラスミドpMAMneo(例えば、Clontech社, Heidebergから入手できる)にクローン化した。
【0134】
いわゆる“リン酸カルシウム法”(“Protocols in Molecular Biology”の9.1章に記載されている)を使用して、NHE−欠失細胞系LAP1(Franchi等;Proc. Natl. Acad. Sci. USA 83, 9388-9392 (1986))を、NHEサブタイプのそれぞれのコード配列を含有するプラスミドでトランスフェクトした。G418−含有培地中における成長によるトランスフェクトされた細胞の選別(トランスフェクションの結果ネオゲンを含有する細胞のみがこれらの条件下で生存することができる)後に、選別を機能NHE発現に対して行った。これをなすために、Sardet (Sardet等; Cell 56, 271-280 (1989))によって記載されている“アシッドロード(Acid Load)”技術を使用した。機能NHEサブタイプを発現する細胞はまた、CO2およびHCO3 -の不存在下においてこの試験中に行われた酸性化に対して補償(compensate)することができるが、トランスフェクトされないLAP1細胞は補償することができない。数回の“アシッドロード”選別の反復後に、生存した細胞を、統計的に1個のウエル当たり1個の細胞があるようにしてミクロタイタープレートに接種した。顕微鏡下において、一つのウエル当たりいくつのコロニーが成長したかについて、約10日後に検査した。それから、個々のコロニーの細胞集団を、XTT増殖キット(Boehringer Mannheim社製)を使用して“アシッドロード”後の生存能力に関して調査した。最良の細胞系を、さらに試験に使用しそしてトランスフェクトされた配列の喪失を避けるために、G418−含有培地中で連続した選定圧力下で培養した。
特定の物質による個々のNHEサブタイプの阻害に対するIC50−値を測定するために、“アシッドロード”技術に基づいているS. Faberによって開発された試験(Faber等; Cell. Physiol. Biochem. 6, 39-49 (1996))を僅かに変形した。
【0135】
この試験においては、酸性化後の細胞内pH(pHi)の回復(recovery)を測定した。これは、重炭酸塩のない条件下においてさえも機能NHEで開始する。これを行うために、pHiは、pH−感受性蛍光染料BCECF(Calbiochem,プレカーサーBCECF−AM)を使用して測定した。はじめに、細胞にBCECFを負荷した。BCECF蛍光は、505および440nmの励起波長および535nmの発光波長において“Ratio Fluorescence Spectrometer”(Photon Technology International, South Brunswick N.J., USA)で測定しそして検量線によってpHiに変換した。上述したプロトコールとは異なって、細胞はBCECF負荷中でさえNH4Cl−緩衝液(pH7.4)(NH4Cl緩衝液:115mMのNaCl、20mMのNH4Cl、5mMのKCl、1mMのCaCl2、1mMのMgSO4、20mMのHEPES、5mMのグルコース、1mg/mlのBSA;1M NaOHを使用して7.4のpHを確立した)中で培養した。細胞内酸性化は、NH4Clを含有していない緩衝液975μlをNH4Cl緩衝液中で培養した細胞の25μlのアリコートに加えることによって誘発した。次のpH回復の速度は、NHE1の場合においては2分として、NHE2の場合においては5分としてそしてNHE3の場合においては3分として記録した。試験した物質の阻止強度を計算するために、細胞をはじめに完全なpH回復が行われるまたはpH回復が全く行われない緩衝液中で調査した。完全なpH回復(100%)に対しては、細胞はNa+−含有緩衝液(133.8mMのNaCl、4.7mMのKCl、1.25mMのCaCl2、1.25mMのMgCl2、0.97mMのNa2HPO2、0.23mMのNaH2PO4、5mMのHEPES、5mMのグルコース、1M NaOHを使用して7.0のpHを確立した)中で培養した。0%値の測定に対しては、細胞はNa+を含有していない緩衝液(133.8mMのコリンクロライド、4.7mMのKCl、1.25mMのCaCl2、1.25mMのMgCl2、0.97mMのK2HPO2、0.23mMのKH2PO4、5mMのHEPES、5mMのグルコース、1M NaOHを使用して7.0のpHを確立した)中で培養した。試験される物質は、Na+−含有緩衝液中で製造した。それぞれの物質の試験濃度における細胞内pHの回復を、最高の回復の%として示した。pH回復の%値から、個々のNHEサブタイプに対する特定の物質のIC50値をプログラムSigmaPlotによって計算した。
Claims (6)
- 式I
上記式において、
Tは、
xは、0であり;
yは、0であり;
R(F)は、水素であり;
R(E)は、水素、F、Cl、Br、Iまたは(C1〜C8)−アルキルである〕であり;
R(1)は、Tとして定義された通りであるか、または
R(1)は、水素、−OkCmH2m+1、F、Cl、Br、I、−Ou(CH2)vC6H5または−Ou2−ピリジルであり;
kは、0または1であり;
mは、0、1、2、3または4であり;
uは、1であり;
u2は、1であり;
vは、0または1であり
(フェニル核は、置換されていないかまたはメチル、メトキシおよび−(CH2)wNR(21)R(22)からなる群から選択された1個の置換分によって置換されており、R(21)およびR(22)は、相互に独立して(C1〜C4)−アルキルであり、wは1、2、3または4である);
R(2)、R(3)、R(4)およびR(5)は、相互に独立して、R(1)として定義された通りであり;または
R(2)およびR(3)は、一緒になって−CH−CH=CH−CH−であり;
基Tは、分子中に2個存在する。 - 1,2−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニジド)〕ベンゼンジ塩酸塩、
1,3−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニジド)〕ベンゼンジ塩酸塩、
1,4−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニジド)〕ベンゼンジ塩酸塩、
2,3−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニジド)〕ナフタレンジ塩酸塩、
1,2−ビス〔3−(Z−2−フルオロプロペン酸グアニジド)〕ベンゼンジ塩酸塩、
1−〔3−(Z−2−フルオロプロペン酸グアニジド)〕−2−〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニジド)〕ベンゼンジ塩酸塩、
1,3−ビス〔3−(Z−2−フルオロプロペン酸グアニジド)〕ベンゼンジ塩酸塩、
3−(4−クロロ−3−グアニジノカルボニル−5−フェニル)フェニル−2−メチルプロペン酸グアニジド、
1,3−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニジド)〕−2−メトキシ−5−メチル−ベンゼン塩酸塩、
1,2−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニジド)〕−4−メチルベンゼンジ塩酸塩、
1,2−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニジド)〕−4,5−ジクロロベンゼンジ塩酸塩、
1,3−ビス〔3−(E−プロペン酸グアニジド)〕ベンゼンジ塩酸塩、
1,2−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニジド)〕−4−ブロモベンゼンジ塩酸塩、
1,2−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニジド)〕−4−(4−メトキシフェノキシ)−ベンゼンジ塩酸塩、
1,2−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニジド)〕−4−(4−メチルフェノキシ)−ベンゼンジ塩酸塩、
1,3−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニジド)〕−5−メトキシベンゼン塩酸塩、
1,3−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニジド)〕−5−第3ブチルベンゼン塩酸塩、
1,4−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニジド)〕−2,5−ジクロロベンゼンジ塩酸塩、
1,2−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニジド)〕−4−(フェノキシ)ベンゼンジ塩酸塩、
1,2−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニジド)〕−4−(メトキシ)ベンゼンジ塩酸塩、
1,2−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニジド)〕−4−(エトキシ)ベンゼンジ塩酸塩、または
1,2−ビス〔3−(E−2−メチルプロペン酸グアニジド)〕−4−(3−ピリジルオキシ)ベンゼンジ塩酸塩
である請求項1記載の式Iのフェニル−置換されたアルケニルカルボン酸グアニジド。 - 式I
上記式において、
Tは、
xは、0であり;
yは、0であり;
R(F)は、水素であり;
R(E)は、F、Cl、Br、Iまたは(C1〜C8)−アルキルである〕であり;
R(1)は、Tとして定義された通りであるか、または
R(1)は、水素または−OkCmH2m+1であり;
kは、0または1であり;
mは、0、1、2、3または4であり;
uは、1であり;
u2は、1であり;
vは、0または1であり
(フェニル核は、置換されていないかまたはメチル、メトキシおよび−(CH2)wNR(21)R(22)からなる群から選択された1個の置換分によって置換されており、R(21)およびR(22)は、相互に独立して(C1〜C4)−アルキルであり、wは1、2、3または4である);
R(2)、R(3)、R(4)およびR(5)は、相互に独立して、R(1)として定義された通りであり;または
R(2)およびR(3)は、一緒になって−CH−CH=CH−CH−であり;
基Tは、分子中に2個存在する。 - 不整脈、心筋梗塞、狭心症、心臓の虚血状態、末梢および中枢神経系の虚血状態、発作、末梢器官および四肢の虚血状態、ショック状態、細胞増殖が一次的または二次的原因である疾患、脂質代謝の疾患、損傷した呼吸衝動、または急性もしくは慢性の腎不全の治療または予防用の医薬;外科手術および器官移植に使用される医薬;または外科処置に対する移植組織の防腐および貯蔵用の医薬に使用するための請求項4記載の阻害剤。
- 請求項1または2記載のフェニル−置換されたアルケニルカルボン酸グアニジドの有効量を含有する医薬組成物。
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