JPH1081662A - ビス−オルト−置換されたベンゾイルグアニジン、その製法、医薬または診断剤としてのその使用およびそれを含有する医薬 - Google Patents

ビス−オルト−置換されたベンゾイルグアニジン、その製法、医薬または診断剤としてのその使用およびそれを含有する医薬

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JPH1081662A
JPH1081662A JP9136223A JP13622397A JPH1081662A JP H1081662 A JPH1081662 A JP H1081662A JP 9136223 A JP9136223 A JP 9136223A JP 13622397 A JP13622397 A JP 13622397A JP H1081662 A JPH1081662 A JP H1081662A
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compound
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Udo Dr Albus
ウードー・アルブス
Joachim Dr Brendel
ヨーアヒム・ブレンデル
Heinz-Werner Dr Kleemann
ハインツ−ヴエルナー・クレーマン
Hans Jochen Dr Lang
ハンス・ヨーヘン・ラング
Wolfgang Dr Scholz
ヴオルフガング・シヨルツ
Jan-Robert Dr Schwark
ヤン−ローベルト・シユヴアルク
Andreas Dr Weichert
アンドレーアス・ヴアイヒエルト
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Hoechst AG
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Hoechst AG
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C279/00Derivatives of guanidine, i.e. compounds containing the group, the singly-bound nitrogen atoms not being part of nitro or nitroso groups
    • C07C279/20Derivatives of guanidine, i.e. compounds containing the group, the singly-bound nitrogen atoms not being part of nitro or nitroso groups containing any of the groups, X being a hetero atom, Y being any atom, e.g. acylguanidines
    • C07C279/22Y being a hydrogen or a carbon atom, e.g. benzoylguanidines
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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    • A61P3/06Antihyperlipidemics
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新規なベンゾイルグアニジンの提供。 【解決手段】 この化合物は、次の式I 【化1】 (式中、R(1)〜R(5)は、特許請求の範囲に記載した意
義を有す)で示される。このビス−オルト−置換された
ベンゾイルグアニジンは、心臓保護成分を有する抗不整
脈薬剤として、梗塞予防および梗塞治療および狭心症の
治療に適している。これらの化合物は、また、虚血によ
り誘発される損傷の形成、特に虚血により誘発される心
臓不整脈の惹起における病態生理学的プロセスを予防的
な方法で阻害する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は式I
【化3】 のビス−オルト−置換されたベンゾイルグアニジンおよ
びその医薬的に許容し得る塩に関する。上記式におい
て、R(1)、R(2)およびR(3)は、相互に独立して、R
(10)−SOa−またはR(14)R(15)N−SO2−〔式中、
aは0、1または2であり、R(10)、R(14)およびR(1
5)は、相互に独立して、1、2、3、4、5、6、7ま
たは8個の炭素原子を有するアルキル、1、2、3、
4、5、6、7または8個の炭素原子を有するパーフル
オロアルキル、3、4、5または6個の炭素原子を有す
るアルケニルまたは−Cab2ab−R(16)(abは0、
1、2、3または4であり、R(16)は3、4、5、6ま
たは7個の炭素原子を有するシクロアルキルまたはフェ
ニル(これは、置換されていないかまたはF、Cl、C
3、メチル、メトキシおよびNR(17)R(18)からなる
群から選択された1〜3個の置換分により置換されてい
る)であり、R(17)およびR(18)は、相互に独立して、
水素、CF3または1、2、3または4個の炭素原子を
有するアルキルである)であり、またはR(14)およびR
(15)は、一緒になって4または5個のメチレン基(1個
のCH 2基は、酸素、硫黄、NH、N−CH3またはN−
ベンジルによって置換されていてもよい)であり、また
はR(14)およびR(15)は水素である〕であり;またはR
(1)、R(2)およびR(3)は、相互に独立して、SR(2
1)、−OR(22)、−NR(23)R(24)または−CR(25)R
(26)R(27)〔式中、R(21)、R(22)、R(23)およびR(2
5)は、相互に独立して、−Cb2b−(C1〜C9)−ヘテ
ロアリール(これは置換されていないかまたはF、C
l、CF3、CH3、メトキシ、ヒドロキシ、アミノ、メ
チルアミノおよびジメチルアミノからなる群から選択さ
れた1〜3個の置換分により置換されており、そしてb
は0、1または2である)であり、R(24)、R(26)およ
びR(27)は、相互に独立して、水素、1、2、3または
4個の炭素原子を有するアルキルまたは1、2、3また
は4個の炭素原子を有するパーフルオロアルキルであ
る〕であり;またはR(1)、R(2)およびR(3)は、相互
に独立して、水素、F、Cl、Br、I、CN、−(X
a)dg−Cda2da+1、−(Xb)dh−(CH2)db−Cde
2de+1、3、4、5、6、7または8個の炭素原子を有
するアルケニルまたは−Cdf2dfR(30)
【0002】〔式中、(Xa)は、酸素、硫黄またはNR
(33)であり、R(33)は、水素、1、2、3または4個の
炭素原子を有するアルキルまたは1、2、3または4個
の炭素原子を有するパーフルオロアルキルであり、dg
は、0または1であり、(Xb)は、酸素、硫黄またはN
R(34)であり、R(34)は、水素、1、2、3または4個
の炭素原子を有するアルキルまたは1、2、3または4
個の炭素原子を有するパーフルオロアルキルであり、d
hは、0または1であり、daは、0、1、2、3、
4、5、6、7または8であり、dbは、0、1、2、
3または4であり、deは、0、1、2、3、4、5、
6または7であり、dfは、0、1、2、3または4で
あり、R(30)は、3、4、5、6、7または8個の炭素
原子を有するシクロアルキル、フェニル、ビフェニリル
またはナフチル(芳香族系フェニル、ビフェニリルまた
はナフチルは、置換されていないかまたはF、Cl、C
3、メチル、メトキシおよびNR(31)R(32)からなる
群から選択された1〜3個の置換分によって置換されて
おり、R(31)およびR(32)は、水素、1、2、3または
4個の炭素原子を有するアルキルまたは1、2、3また
は4個の炭素原子を有するパーフルオロアルキルであ
る)である〕であり;またはR(1)、R(2)およびR(3)
は、相互に独立して、NR(40)R(41)または−(Xe)−
(CH2)ebR(45)
【0003】〔式中、R(40)およびR(41)は、相互に独
立して、水素、1、2、3、4、5、6、7または8個
の炭素原子を有するアルキル、1、2、3、4、5、
6、7または8個の炭素原子を有するパーフルオロアル
キルまたは(CH2)e−R(42)(式中、eは0、1、2、
3または4であり、R(42)は、3、4、5、6または7
個の炭素原子を有するシクロアルキルまたはフェニル
(これは、置換されていないかまたはF、Cl、C
3、メチル、メトキシおよびNR(43)R(44)からなる
群から選択された1〜3個の置換分によって置換されて
おり、R(43)およびR(44)は相互に独立して、水素、C
3または1、2、3または4個の炭素原子を有するア
ルキルである)である)であり、またはR(40)およびR
(41)は、一緒になって4または5個のメチレン基(1個
のCH 2基は、酸素、硫黄、NH、N−CH3またはN−
ベンジルにより置換されていてもよい)であり、(Xe)
は、酸素、硫黄またはNR(47)であり、R(47)は、水
素、1、2、3または4個の炭素原子を有するアルキル
または1、2、3または4個の炭素原子を有するパーフ
ルオロアルキルであり、ebは、0、1、2、3または
4であり、R(45)は、3、4、5、6または7個の炭素
原子を有するシクロアルキルまたはフェニル(これは、
置換されていないかまたはF、Cl、CF3、メチル、
メトキシ、NR(50)R(51)および−(Xfa)−(CH2)ed
−(Xfb)R(46)からなる群から選択された1〜3個の置
換分により置換されており、XfaはCH2、酸素、硫黄
またはNR(48)であり、Xfbは酸素、硫黄またはNR(4
9)であり、R(48)、R(49)、R(50)およびR(51)は相互
に独立して、水素、1、2、3または4個の炭素原子を
有するアルキルまたは1、2、3または4個の炭素原子
を有するパーフルオロアルキルであり、edは1、2、
3または4であり、そしてR(46)は水素、1、2、3ま
たは4個の炭素原子を有するアルキルまたは1、2、3
または4個の炭素原子を有するパーフルオロアルキルで
ある)である〕であり;またはR(1)、R(2)およびR(3)
は、相互に独立して、−CHR(52)R(53)
【0004】〔式中、R(52)は、−(CH2)g−(CHO
H)h−(CH)i−(CHOH)k−R(54)または−(CH2)q
−O−(CH2−CH2O)h−R(54)であり、R(54)は、
水素またはメチルであり、g、h、iは、同一または異
なりて、0、1、2、3または4であり、kは、1、
2、3または4であり、R(53)は、水素または1、2、
3または4個の炭素原子を有するアルキルである〕であ
り;またはR(1)、R(2)およびR(3)は、相互に独立し
て、−C(OH)R(55)R(56)〔式中、R(55)およびR(5
6)は、同一または異なりそして水素または1、2、3ま
たは4個の炭素原子を有するアルキルであり、またはR
(55)およびR(56)は、一緒になって3、4、5または6
個の炭素原子を有するシクロアルキルであり、またはR
(55)は、−CH2OHである〕であり;そしてR(4)およ
びR(5)は、相互に独立して、1、2、3または4個の
炭素原子を有するアルキル、1、2、3または4個の炭
素原子を有するアルコキシ、OH、F、Cl、Br、
I、CN、−On−(CH2)O−(CF2)p−CF3〔式中、
nは、0または1であり、oは、0、1または2であ
り、pは、0、1または2である〕である。
【0005】式Iの好ましい化合物は、R(1)、R(2)お
よびR(3)が相互に独立して、R(10)−SOa−〔式中、
R(10)は、1、2、3、4、5、6、7または8個の炭
素原子を有するアルキル、1、2、3、4、5、6、7
または8個の炭素原子を有するパーフルオロアルキル、
3、4、5または6個の炭素原子を有するアルケニルま
たは−Cab2a b−R(16)であり、abは、0、1、
2、3または4であり、R(16)は、3、4、5、6また
は7個の炭素原子を有するシクロアルキルまたはフェニ
ル(これは、置換されていないかまたはF、Cl、CF
3、メチル、メトキシおよびNR(17)R(18)からなる群
から選択された1〜3個の置換分により置換されてお
り、R(17)およびR(18)は、相互に独立して水素、CF
3または1、2、3または4個の炭素原子を有するアル
キルである)である〕であり;またはR(1)、R(2)およ
びR(3)が、相互に独立して、−OR(22)または−CR
(25)R(26)R(27)〔式中、R(22)およびR(25)は、相互
に独立して、−Cb2b−(C1〜C9)−ヘテロアリール
(これは、置換されていないかまたはF、Cl、C
3、CH3、メトキシ、ヒドロキシル、アミノ、メチル
アミノおよびジメチルアミノからなる群から選択された
1〜3個の置換分によって置換されており、bは0、1
または2である)であり、R(26)およびR(27)は、相互
に独立して、水素、1、2、3または4個の炭素原子を
有するアルキルまたは1、2、3または4個の炭素原子
を有するパーフルオロアルキルである〕であり;または
R(1)、R(2)およびR(3)が、相互に独立して、水素、
F、Cl、Br、I、CN、−Odg−Cda2da+1、−
dh−(CH2)db−Cde2de+1、3、4、5または6個
の炭素原子を有するアルケニルまたは−Cdf2df(30)
【0006】〔式中、dgは、0または1であり、dh
は、0または1であり、daは、0、1、2、3または
4であり、dbは、0、1、2、3または4であり、d
eは、0、1、2、3、4、5、6または7であり、d
fは、0、1、2、3または4であり、R(30)は、3、
4、5、6、7または8個の炭素原子を有するシクロア
ルキル、フェニル、ビフェニリルまたはナフチル(芳香
族系フェニル、ビフェニリルまたはナフチルは置換され
ていないかまたはF、Cl、CF3、メチルおよびメト
キシからなる群から選択された1〜3個の置換分によっ
て置換されている)である〕であり;またはR(1)、R
(2)およびR(3)が、相互に独立して、−O−(CH2)eb
R(45)〔式中、ebは、0、1または2であり、R(45)
は、3、4、5、6または7個の炭素原子を有するシク
ロアルキルまたはフェニル(これは置換されていないか
またはF、Cl、CF3、メチル、メトキシおよび−(X
fa)−(CH2)ed−(Xfb)R(46)からなる群から選択され
た1〜3個の置換分によって置換されている)であり、
Xfaは、CH2、酸素、硫黄またはNR(48)であり、Xf
bは、酸素、硫黄またはNR(49)であり、edは、1ま
たは2であり、R(46)は、水素、1、2、3または4個
の炭素原子を有するアルキルまたは1、2、3または4
個の炭素原子を有するパーフルオロアルキルであり、R
(48)およびR(49)は、相互に独立して、水素または1、
2、3または4個の炭素原子を有するアルキルまたは
1、2、3または4個の炭素原子を有するパーフルオロ
アルキルである〕であり;またはR(1)、R(2)およびR
(3)が、相互に独立して、−CHR(52)R(53)〔式中、
R(52)は、−(CH2)g−(CHOH)h−(CH2)i−(CH
OH)k−R(54)または−(CH2)q−O−(CH2−CH2
O)h−R(54)であり、R(53)およびR(54)は、相互に独
立して、水素またはメチルであり、g、h、iは、同一
または異なりて、0、1または2であり、kは、1また
は2である〕であり;またはR(1)、R(2)およびR(3)
が、相互に独立して、−C(OH)R(55)R(56)〔式中、
R(55)およびR(56)は、同一または異なりて、水素また
は1、2、3または4個の炭素原子を有するアルキルで
あり、またはR(55)およびR(56)は、一緒になって3、
4、5または6個の炭素原子を有するシクロアルキルで
あり、またはR(55)は、−CH2OHである〕であり;
R(4)およびR(5)が相互に独立して、1、2、3または
4個の炭素原子を有するアルキル、1、2、3または4
個の炭素原子を有するアルコキシ、OH、F、Cl、C
N、−On−(CF2)p−CF3(式中、nは0または1で
あり、pは0、1または2である)である化合物または
その医薬的に許容し得る塩である。
【0007】式Iの特に好ましい化合物は、R(1)、R
(2)およびR(3)が、相互に独立して、R(10)−SO2
〔式中、R(10)は、1、2、3または4個の炭素原子を
有するアルキル、1、2、3または4個の炭素原子を有
するパーフルオロアルキル、3、4、5または6個の炭
素原子を有するアルケニルまたは−Cab2ab−R(16)
であり、R(16)は、3、4、5、6または7個の炭素原
子を有するシクロアルキルまたはフェニル(これは、置
換されていないかまたはF、Cl、CF3、メチルおよ
びメトキシからなる群から選択された1〜3個の置換分
により置換されている)である〕であり;またはR
(1)、R(2)およびR(3)が、相互に独立して、水素、
F、Cl、OH、CN、CF3、1、2、3または4個
の炭素原子を有するアルキル、5または6個の炭素原子
を有するシクロアルキルまたは1、2、3または4個の
炭素原子を有するアルコキシであり;またはR(1)、R
(2)およびR(3)が、相互に独立して、−O−(CH2)eb
R(45)〔式中、ebは、0または1であり、R(45)は、
1、2、3または4個の炭素原子を有するシクロアルキ
ルまたはフェニル(これは、置換されていないかまたは
F、Cl、CF3、メチルおよびメトキシからなる群か
ら選択された1〜3個の置換分によって置換されてい
る)である〕であり;またはR(1)、R(2)およびR(3)
が、相互に独立して、−CH(CH3)−CH2OH、−C
(OH)(CH3)2または−C(OH)(CH3)−CH2OH
であり;そしてR(4)およびR(5)が、相互に独立し、
1、2、3または4個の炭素原子を有するアルキル、
1、2、3または4個の炭素原子を有するアルコキシ、
OH、F、Cl、CNまたは−CF3である化合物およ
びその医薬的に許容し得る塩である。
【0008】(C1〜C9)−ヘテロアリールは、特に1個
または2個以上のCH基がNによって置換されておりそ
して(または)少なくとも2個の隣接CH基が酸素、硫
黄またはNHによって置換されている(5−員芳香族環
の形成)フェニルまたはナフチルから誘導された基を意
味するものとして理解されるべきである。さらに、二環
式基の縮合部位の一方または両方の原子は、窒素原子で
あることができる(インドリジニルのように)。
【0009】ヘテロアリールは、特にフラニル、チエニ
ル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリ
ル、テトラゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、チ
アゾリル、イソチアゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピ
リミジニル、ピリダジニル、インドリル、インダゾリ
ル、キノリル、イソキノリル、フタラジニル、キノキサ
リニル、キナゾリニル、シンノリニルであるとされる。
【0010】置換分R(1)〜R(5)の1個が1個または2
個以上の不斉中心を含有する場合は、これらはSまたは
R配置を有することができる。化合物は、光学的異性体
として、ジアステレオマーとして、ラセミ体としてまた
はこれらの混合物として存在することができる。アルキ
ルおよびパーフルオロアルキル基は、直鎖状または分枝
鎖であることができる。
【0011】さらに、本発明は、式II
【化4】 (式中、R(1)〜R(5)は、上述した意義を有しそしてL
は、容易に求核的に置換されることのできる脱離基であ
る)の化合物をグアニジンと反応させることからなる式
Iの化合物の製法に関する。
【0012】Lがアルコキシ基、好ましくはメトキシ
基、フェノキシ基、フェニルチオ基、メチルチオ基また
は2−ピリジルチオ基、窒素複素環、好ましくは1−イ
ミダゾリルである式IIの活性化酸誘導体は、有利には、
それ自体既知の方法で、基をなすカルボニルクロライド
(式II、L=Cl)から得られる。このカルボニルクロ
ライドは、それ自体既知の方法で、例えば塩化チオニル
を使用して、基をなすカルボン酸(式II、L=OH)か
ら得ることができる。
【0013】式II(L=Cl)のカルボニルクロライド
のほかに、式IIの他の活性化酸誘導体は、またそれ自体
既知の方法で、基をなす安息香酸誘導体(式II、L=O
H)から直接得ることもできる。例えば、式II(L=O
CH3)のメチルエステルは、メタノール中で気体のH
Clで処理することによって得られ、式IIのイミダゾリ
ド〔L=1−イミダゾリル、Staab, Angew. Chem. Int.
Ed. Engl. 1, 351-367(1962)〕はカルボニルジイミダ
ゾールにより処理することによって得られ、そして混合
無水物IIは、不活性溶剤中においてトリエチルアミンの
存在下でCl−COOC25または塩化トシルを使用し
て得られる。安息香酸の活性化は、また、ジシクロヘキ
シルカルボジイミド(DCC)を使用するかまたはO−
〔(シアノ(エトキシカルボニル)メチレン)アミノ〕
−1,1,3,3−テトラメチル−ウロニウムテトラフル
オロボレート(“TOTU")〔Weiss and Krommer, Ch
emiker Zeitung 98, 817(1974)〕を使用して実施するこ
とができる。式IIの活性化カルボン酸誘導体の製造に適
した方法が幾つか、J. March, Advanced Organic Chemi
stry, Third Edition (John Wiley & Sons, 1985)の3
50頁に出典を詳述して記載されている。
【0014】式IIの活性化カルボン酸誘導体とグアニジ
ンとの反応は、それ自体既知の方法で、プロトン性また
は非プロトン性の極性不活性有機溶剤中で実施される。
安息香酸メチル(式II、L=OMe)とグアニジンとの
反応においては、メタノール、イソプロパノールまたは
THFが、20℃〜これら溶剤の沸騰温度で適当である
ことが証明された。式IIの化合物と塩不含のグアニジン
との大部分の反応においては、反応は、THF、ジメト
キシエタンまたはジオキサンのような非プロトン性の不
活性溶剤中で有利に実施される。しかしながら、例えば
NaOHのような塩基を使用して、式IIの化合物とグア
ニジンとの反応に、水もまた溶剤として使用することが
できる。L=Clである場合は、反応は酸捕捉剤を添加
して、例えばハロゲン化水素酸を結合させるための過剰
のグアニジンの形態で有利に実施される。
【0015】式IIの基をなす安息香酸誘導体の若干は、
既知でありそして文献に記載されている。式IIの未知の
化合物は、文献から知られている方法によって製造する
ことができる。得られた安息香酸を、上述した変法の何
れかの方法によって反応させて本発明による式Iの化合
物を得る。ベンゼン環への若干の置換分の導入は、文献
から知られている、例えば有機スタンナン、有機ボロン
酸または有機ボランまたは有機銅化合物または有機亜鉛
化合物を使用するアリールハライドまたはアリールトリ
フレートのパラジウム仲介クロス−カップリング方法に
よって実施される。一般に、式Iのベンゾイルグアニジ
ンは、弱塩基でありそして酸と結合して塩を形成する。
可能な酸付加塩は、すべての薬理学的に許容し得る酸と
の塩、例えばハライド、特に塩酸塩、乳酸塩、硫酸塩、
クエン酸塩、酒石酸塩、酢酸塩、燐酸塩、メタンスルホ
ン酸塩およびp−トルエンスルホン酸塩である。式Iの
化合物は、置換されたアシルグアニジンである。
【0016】EP−A 628 543(ニュージランド
特許260,681)は、両方のオルト位において置換
されているが、本発明による化合物には存在しないアシ
ルまたはアシルアミノ置換分を常に3−位に有する化合
物を開示している。EP−A 690 048(ニュージ
ランド特許272,449)は、両方のオルト位に置換
分を有しているが、これらの一方が常にオルト−アミノ
である化合物を開示している。EP−A 704 431
(南アフリカ95 07 161)は、一つのオルト位に
おいて置換されているが、両方のオルト位において置換
されていない化合物を開示している。
【0017】既知の化合物に比較して、本発明による化
合物は、Na+/H+交換体の阻害活性が極めて高いこと
で際立っている。既知の化合物と同様に、本発明化合物
は望ましくないそして不都合な塩利尿性(salidiuretic
properties)を有していないが、例えば酸素欠乏症状
の場合に起こる病気の治療に重要であるような、非常に
良好な抗不整脈性を有している。本発明化合物の薬理学
的性質のために、これらは、心臓保護成分を有する抗不
整脈薬剤として、梗塞予防および梗塞治療および狭心症
の治療に著しく適している。この場合、化合物はまた、
虚血により誘発される損傷の形成、特に虚血により誘発
される心臓不整脈の惹起の病態生理学的プロセスを予防
的に阻害または大いに減ずる。病理学的低酸素状態およ
び虚血状態に対する保護作用のゆえに、本発明による式
Iの化合物は、細胞のNa+/H+交換機構が阻害された
結果、虚血により起きるすべての急性または慢性損傷ま
たはそれによって一次的または二次的に誘発される疾患
の治療のための薬剤として使用することができる。この
ことは、例えば臓器移植における外科的介入のための薬
剤としての化合物の使用に関係する。この場合におい
て、化合物は、ドナーの器官の除去前および除去中の保
護、ならびに除去された器官の、例えば生理学的浴液に
よる処理中または該溶液中における貯蔵中そしてまたレ
シピエントの体への移植中の保護のため使用することが
できる。化合物はまた、例えば心臓および末梢血管にお
ける血管形成術による外科介入を実施する場合の有用な
保護薬剤である。虚血により誘発される損傷に対する化
合物の保護作用に対応して、化合物は、または神経系、
特にCNSの虚血症を治療する薬剤として適している。
この場合、化合物は、例えば発作または脳浮腫の治療に
適している。さらに、本発明による式Iの化合物はま
た、例えばアレルギー性ショック、心臓性ショック、循
環血液量減少性ショックおよび細菌性ショックのような
ショックの治療に適している。
【0018】さらに、本発明による式Iの化合物は、細
胞の増殖、例えば線維芽細胞増殖および血管の平滑筋細
胞の増殖に対する強力な阻害作用によって際立ってい
る。それ故に、式Iの化合物は、細胞増殖が一次的また
は二次的原因である疾患に対する有用な治療剤として適
しておりそしてそれ故に、化合物は、抗アテローム性動
脈硬化症剤および糖尿病後発併発症、癌性疾患、線維症
疾患、例えば肺線維症、肝線維症または腎線維症、およ
び器官肥大および過形成、特に前立腺過形成または前立
腺肥大に対する剤として使用することができる。
【0019】本発明による化合物は、多数の疾患(本態
性高血圧症、アテローム性動脈硬化症、糖尿病など)に
おいて、例えば赤血球、血小板また白血球のような、容
易に測定できる細胞においてさえみられる細胞のナトリ
ウム−プロトン交互輸送機構(Na+/H+交換体)の活
性な阻害剤である。それ故に、本発明による化合物は、
例えばある形態の高血圧そしてまたアテローム性動脈硬
化症、糖尿病、増殖性疾患などを測定および鑑別する診
断薬として使用されるすぐれた且つ簡単な科学的道具
(tool)として適している。さらに、式Iの化合物は、
高血圧例えば本態性高血圧の形成を予防する予防的治療
に適している。
【0020】さらに、式Iの化合物は、血清リポ蛋白に
対して好都合な作用を有しているということが見出され
た。一般に、特に冠動脈心疾患での動脈硬化による血管
変化の形成については、過度に高い血中脂質値、いわゆ
る高リポ蛋白血症が重大な危険因子であるということは
認められている。それ故に、アテローム性動脈硬化変化
の予防および退行にとって、上昇した血清リポ蛋白を低
下させることは非常に重要である。全血清コレステロー
ルの減少に加えて、この全コレステロールの特性のアテ
ローム発生脂質フラクションはアテローム発生危険因子
であるので、これらの脂質フラクション、特に低密度リ
ポ蛋白(LDL)および超低密度リポ蛋白(VLDL)
の割合を低下させることは特に重要である。これに反し
て、高密度リポ蛋白は、冠動脈心疾患に対する保護機能
を示す。したがって、脂血低下剤は、全コレステロール
を減少することができるばかりでなく、特にVLDLお
よびLDL血清コレステロールフラクションをも減少す
ることができるはずである。式Iの化合物は、血清脂質
レベルに及ぼす作用の点で、価値のある治療的に利用で
きる性質を有しているということが見出された。すなわ
ち、式Iの化合物は、例えばコレステロールおよび脂質
の豊富な食物の摂取量が増えた結果としてまたは病理学
的代謝変化、例えば遺伝学的に関連した高脂血症の場合
に観察されるようなLDLおよびVLDLの血清濃度の
増大を有意に減少する。それ故に、式Iの化合物は、原
因となる危険因子を排除するという点で、アテローム性
動脈硬化変化の予防および退行のために使用することが
できる。これらは、一次的な高脂血症のみならず、例え
ば糖尿病で起こるような二次的な高脂血症をも包含す
る。さらに、式Iの化合物は、代謝異常によって誘発さ
れる梗塞を著しく減少させ、また特に誘発された梗塞の
大きさおよびその重篤度を有意に減少させる。さらに式
Iの化合物は、誘発された内皮損傷の代謝異常による損
傷を有効に保護する。内皮機能不全の症状に対する血管
の保護に関して、式Iの化合物は、冠動脈血管痙攣、ア
テローム発生、アテローム性動脈硬化症、左心室肥大、
拡張型心筋症および血栓疾患の予防および治療のための
価値ある薬剤である。
【0021】それ故に、上述した化合物は、高コレステ
ロール血症の治療用の医薬の製造、アテローム発生の予
防用の医薬の製造、アテローム性動脈硬化症の予防およ
び治療用の医薬の製造、コレステロールのレベルの上昇
により誘発される病気の予防および治療用の医薬の製
造、内皮機能不全により誘発される疾病の予防および治
療用の医薬の製造、アテローム性動脈硬化症から誘発さ
れる高血圧の予防および治療用の医薬の製造、アテロー
ム性動脈症から誘発される血栓症の予防および治療用の
医薬の製造、高コレステロール血症および内皮機能不全
から誘発される虚血損傷および虚血後再灌流損傷の予防
および治療用の医薬の製造、高コレステロール血症およ
び内皮機能不全から誘発される心臓肥大および心筋症の
予防および治療用の医薬の製造、高コレステロール血症
および内皮機能不全から誘発される冠動脈血管痙攣およ
び心筋梗塞の予防および治療用の医薬の製造、降圧性物
質、好ましくはアンジオテンシン変換酵素(ACE)阻
害剤およびアンジオテンシン受容体アンタゴニストと組
み合わせた上述した病態の治療用の医薬の製造、式Iの
NHE阻害剤と血中脂質レベル低下性活性化合物、好ま
しくはHMG−CoAレダクターゼ阻害剤(例えばロバ
スタチンまたはプラバスタチン)との配合剤(後者は、
脂血低下作用を与えそしてそれによって式IのNHE阻
害剤の脂血低下性を高めそして活性化合物の作用増大お
よび使用減少をもたらす好適な配合剤であることが証明
された)の製造に、有利に使用される。
【0022】それ故に、増加した血中脂質レベルを低下
させる新規な薬剤としての式Iのナトリウム−プロトン
交換阻害剤の投与およびナトリウム−プロトン交換阻害
剤と血圧低下および(または)脂血低下活性を有する薬
剤との配合剤もまた本願で特許請求される。式Iの化合
物を含有する医薬は、経口的に、非経口的に、静脈内的
に、直腸的にまたは吸入によって投与することができ、
好ましい投与は、疾患の特定の臨床像に依存する。式I
の化合物は、それ自体でまたは医薬補助剤と一緒に家畜
およびヒトの医薬に使用することができる。
【0023】目的とする医薬処方に適した補助剤につい
ては、当業者はその専門知識から、よく知っている。溶
剤、ゲル形成剤、坐剤基剤、打錠補助剤および他の活性
化合物賦形剤のほかに、例えば抗酸化剤、分散剤、乳化
剤、泡止め剤、風味矯正剤、防腐剤、可溶化剤または着
色剤を使用することができる。経口投与の形態において
は、活性化合物を、この目的に適した添加剤、例えば賦
形剤、安定剤または不活性希釈剤と混合しそして慣用の
方法によって、適当な投与形態、例えば錠剤、被覆錠
剤、硬質ゼラチンカプセルまたは水性、アルコール性ま
たは油性溶液にする。使用することのできる不活性賦形
剤は、例えばアラビアゴム、マグネシア、炭酸マグネシ
ウム、燐酸カリウム、ラクトース、グルコースまたは澱
粉、特にとうもろこし澱粉である。乾燥顆粒および湿潤
顆粒の両方の処方が可能である。適当な油性賦形剤また
は溶剤は、例えばヒマワリ油またはタラ肝油のような植
物または動物油である。
【0024】皮下または静脈内投与においては、活性化
合物を、必要に応じてこの目的に対して慣用の物質、例
えば可溶化剤、乳化剤または他の補助剤を使用して、溶
液、懸濁液または乳濁液にする。可能な溶剤は、例えば
水、生理学的食塩溶液またはアルコール、例えばエタノ
ール、プロパノール、グリセロール、そしてまた糖溶
液、例えばグルコースまたはマンニトール溶液、または
上述した種々な溶剤の混合物である。エーロゾルまたは
スプレーの形態で投与するのに適した医薬処方物は、例
えば、医薬的に許容し得る溶剤、例えば特にエタノール
または水またはこれらの溶剤の混合物中の式Iの活性化
合物の溶液、懸濁液または乳濁液である。
【0025】必要な場合は、処方物は、また、他の医薬
補助剤、例えば界面活性剤、乳化剤および安定剤そして
または発射剤を含有することができる。このような製剤
は、慣用的に、約0.1〜10重量%、特に約0.3〜3
重量%の濃度で活性化合物を含有する。投与される式I
の活性化合物の投与量および投与の頻度は、使用される
化合物の力価および作用期間および治療される疾患の性
質および程度、および処置される哺乳動物の性別、年
令、体重および個々の応答性に依存する。
【0026】平均して、約75kgの体重の患者の場合に
おける式Iの化合物の一日当りの投与量は、少なくとも
0.001mg/kg、好ましくは0.01mg/kg〜せいぜい
10mg/kg、好ましくは1mg/kgである。疾患の急性エ
ピソードの場合においては、例えば心筋梗塞にかかった
直後に、より高投与量でそして特により投与回数の多
い、例えば一日当り4回までの投与が必要である。特
に、例えば集中治療室の梗塞患者の場合において静脈内
的に投与するときは、一日当り200mgまでが必要であ
る。
【0027】略号のリスト MeOH メタノール DMF N,N−ジメチルホルムアミド RT 室温 EA 酢酸エチル(EtOAc) M.p. 融点 THF テトラヒドロフラン eq. 当量
【0028】
【実施例】
ベンゾイルグアニジン(I)を製造する一般的操作 変法A:安息香酸(II、L=OH)から 式IIの安息香酸誘導体1.0当量を、無水のTHF(5m
l/ミリモル)に溶解または懸濁し、ついでカルボニル
ジイミダゾール1.1当量で処理する。RTで2時間撹
拌した後、グアニジン5.0当量を、反応溶液に導入す
る。一夜撹拌した後、THFを減圧下(回転蒸発器)で
留去し、残留物を水で処理しそして2NHClでpH6〜
7となし、そして相当するベンゾイルグアニジン(式
I)を濾去する。このようにして得られたベンゾイルグ
アニジンは、水性、メタノール性またはエーテル性塩酸
または他の薬理学的に許容し得る酸で処理することによ
って、相当する塩に変換することができる。
【0029】ベンゾイルグアニジン(I)を製造する一般
的操作 変法B:安息香酸アルキル(II、L=O−アルキル)か
ら 式IIの安息香酸アルキル1.0当量およびグアニジン(遊
離塩基)5.0当量を、イソプロパノールに溶解するかま
たはTHFに懸濁しそして変換が完了する(薄層監視)
まで加熱沸騰(典型的な反応時間2〜5時間)する。溶
剤を、減圧下(回転蒸発器)で留去し、EAにとりそし
てNaHCO3溶液で3回洗浄する。有機相をNa2SO
4で乾燥し、溶剤を真空中で留去しそして残留物を、適
当な溶離剤、例えばEA/MeOH(5:1)を使用し
てシリカゲル上でクロマトグラフィー処理する(塩形成
については、変法A参照)。
【0030】実施例1:変法Aによって、2,6−ジク
ロロ安息香酸から2,6−ジクロロベンゾイルグアニジ
ン塩酸塩を製造した。無色の結晶。融点>300℃、M
++H=269。 実施例2:変法Aによって、3−クロロ−2,6−ジメ
トキシ安息香酸から3−クロロ−2,6−ジメトキシベ
ンゾイルグアニジン塩酸塩を製造した。無色の結晶。融
点148℃。 実施例3:変法Aによって、4−ヒドロキシ−2,3,
5,6−テトラフルオロ安息香酸から4−ヒドロキシ−
2,3,5,6−テトラフルオロベンゾイルグアニジン塩
酸塩を製造した。無色の固体。融点184℃。 実施例4:変法Aによって、2,6−ジフルオロ安息香
酸から2,6−ジフルオロベンゾイルグアニジン塩酸塩
を製造した。無色の結晶。融点208〜210℃。 実施例5:変法Aによって、2−フルオロ−6−トリフ
ルオロメチル安息香酸から2−フルオロ−6−トリフル
オロメチルベンゾイルグアニジン塩酸塩を製造した。無
色の固体。融点178〜180℃。 実施例6:ジメチルホルムアミド中において沃化銅(I)
の存在下でトリフルオロ酢酸カリウムと反応させ、次に
変法Aによって反応させることによって、3−ブロモ−
2,6−ジメトキシ安息香酸から3−トリフルオロメチ
ル−2,6−ジメトキシベンゾイルグアニジン塩酸塩を
製造した。無色の結晶。融点189℃。
【0031】薬理学的データ: ウサギの赤血球のNa+/H+交換体の阻害 Na+/H+交換を活性化しそして結果としてフレーム測
光法によってNa+/H+交換による赤血球へのNa
入を測定することができるようにするために、白色のニ
ュージランドウサギ(Ivanovas)に6週間にわたり2%
コレステロールを含有する標準食餌を与えた。血液を耳
動脈からとり出しそしてヘパリンカリウムの25IUに
よって非凝血性にした。それぞれの試料の一部を、遠心
分離によるヘマトクリットの二重測定に使用した。それ
ぞれの場合において100μlのアリコートを、赤血球
のNa+交換含量を測定するために使用した。
【0032】アミロリド−感受性ナトリウム流入を測定
するために、それぞれの血液試料100μlを、それぞ
れの場合において、高浸透圧塩−スクロース培地(ミリ
モル/リットル:NaCl 140、KCl 3、スクロ
ース 150、ウーアバイン0.1、トリスヒドロキシメ
チルアミノメタン 20)5ml中でpH7.4および37℃
でインキュベートした。次に、赤血球を氷冷MgCl2
−ウーアバイン溶液(ミリモル/リットル:MgCl2
112、ウーアバイン 0.1)で3回洗浄しそして蒸留
水2.0ml中で溶血した。細胞内ナトリウム含量をフレ
ーム測光法によって測定した。
【0033】正味のNa流入は、ナトリウム出発値と
インキュベーション後の赤血球のナトリウム含量との差
から計算した。アミロリド阻害可能なナトリウム流入
は、アミロリド3×10-4モル/リットルを添加した場
合と使用しない場合のインキュベート後の赤血球のナト
リウム含量の差から得た。同じ操作は、また、本発明の
化合物の場合においても使用した。
【0034】 結果 Na+/H+交換体の阻害 実施例 IC50(μモル/リットル) 1 10 2 8.5 3 0.3 4 >10 5 10 6 >10
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 311/15 7419−4H C07C 311/15 317/44 7419−4H 317/44 323/62 7419−4H 323/62 (72)発明者 ハインツ−ヴエルナー・クレーマン ドイツ連邦共和国65474ビシヨフスハイム. マインシユトラーセ29 (72)発明者 ハンス・ヨーヘン・ラング ドイツ連邦共和国65719ホーフハイム.リ ユーデスハイマーシユトラーセ7 (72)発明者 ヴオルフガング・シヨルツ ドイツ連邦共和国65760エシユボルン.ウ ンターオルトシユトラーセ30 (72)発明者 ヤン−ローベルト・シユヴアルク ドイツ連邦共和国65929フランクフルト. ローレライシユトラーセ63 (72)発明者 アンドレーアス・ヴアイヒエルト ドイツ連邦共和国63329エーゲルスバハ. ライプツイガーシユトラーセ21

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式I 【化1】 のビス−オルト−置換されたベンゾイルグアニジンおよ
    びその医薬的に許容し得る塩。上記式において、 R(1)、R(2)およびR(3)は、相互に独立して、R(10)
    −SOa−またはR(14)R(15)N−SO2−〔式中、 aは0、1または2であり、 R(10)、R(14)およびR(15)は、相互に独立して、1、
    2、3、4、5、6、7または8個の炭素原子を有する
    アルキル、1、2、3、4、5、6、7または8個の炭
    素原子を有するパーフルオロアルキル、3、4、5また
    は6個の炭素原子を有するアルケニルまたは−Cab
    2ab−R(16)(abは0、1、2、3または4であり、
    R(16)は3、4、5、6または7個の炭素原子を有する
    シクロアルキルまたはフェニル(これは、置換されてい
    ないかまたはF、Cl、CF3、メチル、メトキシおよ
    びNR(17)R(18)からなる群から選択された1〜3個の
    置換分により置換されている)であり、R(17)およびR
    (18)は、相互に独立して、水素、CF3または1、2、
    3または4個の炭素原子を有するアルキルである)であ
    り、またはR(14)およびR(15)は、一緒になって4また
    は5個のメチレン基(1個のCH 2基は、酸素、硫黄、
    NH、N−CH3またはN−ベンジルによって置換され
    ていてもよい)であり、またはR(14)およびR(15)は水
    素である〕であり;またはR(1)、R(2)およびR(3)
    は、相互に独立して、SR(21)、−OR(22)、−NR(2
    3)R(24)または−CR(25)R(26)R(27)〔式中、 R(21)、R(22)、R(23)およびR(25)は、相互に独立し
    て、−Cb2b−(C1〜C9)−ヘテロアリール(これは
    置換されていないかまたはF、Cl、CF3、CH3、メ
    トキシ、ヒドロキシ、アミノ、メチルアミノおよびジメ
    チルアミノからなる群から選択された1〜3個の置換分
    により置換されており、そしてbは0、1または2であ
    る)であり、 R(24)、R(26)およびR(27)は、相互に独立して、水
    素、1、2、3または4個の炭素原子を有するアルキル
    または1、2、3または4個の炭素原子を有するパーフ
    ルオロアルキルである〕であり;またはR(1)、R(2)お
    よびR(3)は、相互に独立して、水素、F、Cl、B
    r、I、CN、−(Xa)dg−Cda2da+1、−(Xb)dh
    (CH2)db−Cde2de+1、3、4、5、6、7または8
    個の炭素原子を有するアルケニルまたは−Cdf2df
    (30)〔式中、 (Xa)は、酸素、硫黄またはNR(33)であり、 R(33)は、水素、1、2、3または4個の炭素原子を有
    するアルキルまたは1、2、3または4個の炭素原子を
    有するパーフルオロアルキルであり、 dgは、0または1であり、 (Xb)は、酸素、硫黄またはNR(34)であり、 R(34)は、水素、1、2、3または4個の炭素原子を有
    するアルキルまたは1、2、3または4個の炭素原子を
    有するパーフルオロアルキルであり、 dhは、0または1であり、 daは、0、1、2、3、4、5、6、7または8であ
    り、 dbは、0、1、2、3または4であり、 deは、0、1、2、3、4、5、6または7であり、 dfは、0、1、2、3または4であり、 R(30)は、3、4、5、6、7または8個の炭素原子を
    有するシクロアルキル、フェニル、ビフェニリルまたは
    ナフチル(芳香族系フェニル、ビフェニリルまたはナフ
    チルは、置換されていないかまたはF、Cl、CF3
    メチル、メトキシおよびNR(31)R(32)からなる群から
    選択された1〜3個の置換分によって置換されており、
    R(31)およびR(32)は、水素、1、2、3または4個の
    炭素原子を有するアルキルまたは1、2、3または4個
    の炭素原子を有するパーフルオロアルキルである)であ
    る〕であり;またはR(1)、R(2)およびR(3)は、相互
    に独立して、NR(40)R(41)または−(Xe)−(CH2)eb
    R(45)〔式中、 R(40)およびR(41)は、相互に独立して、水素、1、
    2、3、4、5、6、7または8個の炭素原子を有する
    アルキル、1、2、3、4、5、6、7または8個の炭
    素原子を有するパーフルオロアルキルまたは(CH2)e
    R(42)(式中、eは0、1、2、3または4であり、R
    (42)は、3、4、5、6または7個の炭素原子を有する
    シクロアルキルまたはフェニル(これは、置換されてい
    ないかまたはF、Cl、CF3、メチル、メトキシおよ
    びNR(43)R(44)からなる群から選択された1〜3個の
    置換分によって置換されており、R(43)およびR(44)は
    相互に独立して、水素、CF3または1、2、3または
    4個の炭素原子を有するアルキルである)である)であ
    り、またはR(40)およびR(41)は、一緒になって4また
    は5個のメチレン基(1個のCH 2基は、酸素、硫黄、
    NH、N−CH3またはN−ベンジルにより置換されて
    いてもよい)であり、 (Xe)は、酸素、硫黄またはNR(47)であり、 R(47)は、水素、1、2、3または4個の炭素原子を有
    するアルキルまたは1、2、3または4個の炭素原子を
    有するパーフルオロアルキルであり、 ebは、0、1、2、3または4であり、 R(45)は、3、4、5、6または7個の炭素原子を有す
    るシクロアルキルまたはフェニル(これは、置換されて
    いないかまたはF、Cl、CF3、メチル、メトキシ、
    NR(50)R(51)および−(Xfa)−(CH2)ed−(Xfb)R
    (46)からなる群から選択された1〜3個の置換分により
    置換されており、XfaはCH2、酸素、硫黄またはNR
    (48)であり、Xfbは酸素、硫黄またはNR(49)であり、
    R(48)、R(49)、R(50)およびR(51)は、相互に独立し
    て、水素、1、2、3または4個の炭素原子を有するア
    ルキルまたは1、2、3または4個の炭素原子を有する
    パーフルオロアルキルであり、edは1、2、3または
    4であり、そしてR(46)は水素、1、2、3または4個
    の炭素原子を有するアルキルまたは1、2、3または4
    個の炭素原子を有するパーフルオロアルキルである)で
    ある〕であり;またはR(1)、R(2)およびR(3)は、相
    互に独立して−CHR(52)R(53)〔式中、 R(52)は、−(CH2)g−(CHOH)h−(CH)i−(CH
    OH)k−R(54)または−(CH2)g−O−(CH2−CH2
    O)h−R(54)であり、 R(54)は、水素またはメチルであり、 g、h、iは、同一または異なりて、0、1、2、3ま
    たは4であり、 kは、1、2、3または4であり、 R(53)は、水素または1、2、3または4個の炭素原子
    を有するアルキルである〕であり;またはR(1)、R(2)
    およびR(3)は、相互に独立して、−C(OH)R(55)R
    (56)〔式中、 R(55)およびR(56)は、同一または異なりそして水素ま
    たは1、2、3または4個の炭素原子を有するアルキル
    であり、またはR(55)およびR(56)は、一緒になって
    3、4、5または6個の炭素原子を有するシクロアルキ
    ルであり、またはR(55)は、−CH2OHである〕であ
    り;そしてR(4)およびR(5)は、相互に独立して、1、
    2、3または4個の炭素原子を有するアルキル、1、
    2、3または4個の炭素原子を有するアルコキシ、O
    H、F、Cl、Br、I、CN、−On−(CH2)O−(C
    2)p−CF3〔式中、 nは、0または1であり、 oは、0、1または2であり、 pは、0、1または2である〕である。
  2. 【請求項2】 R(1)、R(2)およびR(3)が、相互に独
    立して、R(10)−SOa−〔式中、 R(10)は、1、2、3、4、5、6、7または8個の炭
    素原子を有するアルキル、1、2、3、4、5、6、7
    または8個の炭素原子を有するパーフルオロアルキル、
    3、4、5または6個の炭素原子を有するアルケニルま
    たは−Cab2a b−R(16)であり、 abは、0、1、2、3または4であり、 R(16)は、3、4、5、6または7個の炭素原子を有す
    るシクロアルキルまたはフェニル(これは、置換されて
    いないかまたはF、Cl、CF3、メチル、メトキシお
    よびNR(17)R(18)からなる群から選択された1〜3個
    の置換分により置換されており、R(17)およびR(18)
    は、相互に独立して、水素、CF3または1、2、3ま
    たは4個の炭素原子を有するアルキルである)である〕
    であり;またはR(1)、R(2)およびR(3)が、相互に独
    立して、−OR(22)または−CR(25)R(26)R(27)〔式
    中、 R(22)およびR(25)は、相互に独立して、−Cb2b
    (C1〜C9)−ヘテロアリール(これは、置換されていな
    いかまたはF、Cl、CF3、CH3、メトキシ、ヒドロ
    キシル、アミノ、メチルアミノおよびジメチルアミノか
    らなる群から選択された1〜3個の置換分によって置換
    されており、bは0、1または2である)であり、 R(26)およびR(27)は、相互に独立して水素、1、2、
    3または4個の炭素原子を有するアルキルまたは1、
    2、3または4個の炭素原子を有するパーフルオロアル
    キルである〕であり;またはR(1)、R(2)およびR(3)
    が、相互に独立して、水素、F、Cl、Br、I、C
    N、−Odg−Cda2da+1、−Odh−(CH2)db−Cde
    2de+1、3、4、5または6個の炭素原子を有するアル
    ケニルまたは−Cdf2df(30)〔式中、 dgは、0または1であり、 dhは、0または1であり、 daは、0、1、2、3または4であり、 dbは、0、1、2、3または4であり、 deは、0、1、2、3、4、5、6または7であり、 dfは、0、1、2、3または4であり、 R(30)は、3、4、5、6、7または8個の炭素原子を
    有するシクロアルキル、フェニル、ビフェニリルまたは
    ナフチル(芳香族系フェニル、ビフェニリルまたはナフ
    チルは置換されていないかまたはF、Cl、CF3、メ
    チルおよびメトキシからなる群から選択された1〜3個
    の置換分によって置換されている)である〕であり;ま
    たはR(1)、R(2)およびR(3)が、相互に独立して、−
    O−(CH2)ebR(45)〔式中、 ebは、0、1または2であり、 R(45)は、3、4、5、6または7個の炭素原子を有す
    るシクロアルキルまたはフェニル(これは置換されてい
    ないかまたはF、Cl、CF3、メチル、メトキシおよ
    び−(Xfa)−(CH2)ed−(Xfb)R(46)からなる群から
    選択された1〜3個の置換分によって置換されている)
    であり、 XfaはCH2、酸素、硫黄またはNR(48)であり、 Xfbは酸素、硫黄またはNR(49)であり、 edは、1または2であり、 R(46)は、水素、1、2、3または4個の炭素原子を有
    するアルキルまたは1、2、3または4個の炭素原子を
    有するパーフルオロアルキルであり、 R(48)およびR(49)は、相互に独立して、水素または
    1、2、3または4個の炭素原子を有するアルキルまた
    は1、2、3または4個の炭素原子を有するパーフルオ
    ロアルキルである〕であり;またはR(1)、R(2)および
    R(3)が、相互に独立して、−CHR(52)R(53)〔式
    中、 R(52)は、−(CH2)g−(CHOH)h−(CH2)i−(CH
    OH)k−R(54)または−(CH2)g−O−(CH2−CH2
    O)h−R(54)であり、 R(53)およびR(54)は、相互に独立して水素またはメチ
    ルであり、 g、h、iは、同一または異なりて、0、1または2で
    あり、 kは、1または2である〕であり;またはR(1)、R(2)
    およびR(3)が、相互に独立して、−C(OH)R(55)R
    (56)〔式中、 R(55)およびR(56)は、同一または異なりて、水素また
    は1、2、3または4個の炭素原子を有するアルキルで
    あり、またはR(55)およびR(56)は、一緒になって3、
    4、5または6個の炭素原子を有するシクロアルキルで
    あり、またはR(55)は、−CH2OHである〕であり;
    R(4)およびR(5)が相互に独立して、1、2、3または
    4個の炭素原子を有するアルキル、1、2、3または4
    個の炭素原子を有するアルコキシ、OH、F、Cl、C
    N、−On−(CF2)p−CF3(式中、nは0または1で
    あり、pは0、1または2である)である、請求項1記
    載の式Iの化合物。
  3. 【請求項3】 R(1)、R(2)およびR(3)が、相互に独
    立して、R(10)−SO2−〔式中、 R(10)は、1、2、3または4個の炭素原子を有するア
    ルキル、1、2、3または4個の炭素原子を有するパー
    フルオロアルキル、3、4、5または6個の炭素原子を
    有するアルケニルまたは−Cab2ab−R(16)であり、 R(16)は、3、4、5、6または7個の炭素原子を有す
    るシクロアルキルまたはフェニル(これは、置換されて
    いないかまたはF、Cl、CF3、メチルおよびメトキ
    シからなる群から選択された1〜3個の置換分により置
    換されている)である〕であり;またはR(1)、R(2)お
    よびR(3)が、相互に独立して、水素、F、Cl、O
    H、CN、CF3、1、2、3または4個の炭素原子を
    有するアルキル、5または6個の炭素原子を有するシク
    ロアルキルまたは1、2、3または4個の炭素原子を有
    するアルコキシであり;またはR(1)、R(2)およびR
    (3)が、相互に独立して、−O−(CH2)ebR(45)〔式
    中、 ebは、0または1であり、 R(45)は、1、2、3または4個の炭素原子を有するシ
    クロアルキルまたはフェニル(これは、置換されていな
    いかまたはF、Cl、CF3、メチルおよびメトキシか
    らなる群から選択された1〜3個の置換分によって置換
    されている)である〕であり;またはR(1)、R(2)およ
    びR(3)が、相互に独立して、−CH(CH3)−CH2
    H、−C(OH)(CH3)2または−C(OH)(CH3)−C
    2OHであり;そしてR(4)およびR(5)が、相互に独
    立し、1、2、3または4個の炭素原子を有するアルキ
    ル、1、2、3または4個の炭素原子を有するアルコキ
    シ、OH、F、Cl、CNまたは−CF3である、請求
    項1または2記載の式Iの化合物。
  4. 【請求項4】 式II 【化2】 (式中、R(1)〜R(5)は、上述した意義を有しそしてL
    は、容易に求核的に置換することのできる脱離基であ
    る)化合物をグアニジンと反応させ、そして場合によっ
    ては医薬的に許容し得る塩に変換することからなる、請
    求項1記載の式Iの化合物の製法。
  5. 【請求項5】 虚血状態によって起こる病気の治療また
    は予防用の医薬を製造するための請求項1記載の式Iの
    化合物の使用。
  6. 【請求項6】 心筋梗塞の治療または予防用の医薬を製
    造するための請求項1記載の式Iの化合物の使用。
  7. 【請求項7】 狭心症の治療または予防用の医薬を製造
    するための請求項1記載の式Iの化合物の使用。
  8. 【請求項8】 心臓の虚血状態の治療または予防用の医
    薬を製造するための請求項1記載の式Iの化合物の使
    用。
  9. 【請求項9】 末梢および中枢神経系の虚血状態および
    発作の治療または予防用の医薬を製造するための請求項
    1記載の式Iの化合物の使用。
  10. 【請求項10】 末梢器官および各部の虚血状態の治療
    または予防用の医薬を製造するための請求項I記載の式
    Iの化合物の使用。
  11. 【請求項11】 ショック状態の治療用の医薬を製造す
    るための請求項1記載の式Iの化合物の使用。
  12. 【請求項12】 外科手術および臓器移植に使用する医
    薬を製造するための請求項1記載の式Iの化合物の使
    用。
  13. 【請求項13】 手術処置のための移植片の防腐および
    貯蔵用の医薬を製造するための請求項1記載の式Iの化
    合物の使用。
  14. 【請求項14】 細胞増殖が一次的または二次的原因で
    ある病気の治療用の医薬を製造するための請求項1記載
    の式Iの化合物の使用、および抗アテローム性動脈硬化
    症剤ならびに糖尿病後発併発症、癌性疾患、線維形成性
    疾患、例えば肺線維症、肝線維症または腎線維症および
    前立腺過形成に対する剤を製造するためのそれらの使
    用。
  15. 【請求項15】 脂質代謝の疾患の治療および予防用の
    医薬を製造するための請求項1記載の式Iの化合物の使
    用。
  16. 【請求項16】 請求項1〜4の何れか1項記載の式I
    の化合物の有効量を含有する医薬組成物。
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