JPH10102558A - 排水溝ユニットおよびこれを用いた建物開口部の排水構造 - Google Patents

排水溝ユニットおよびこれを用いた建物開口部の排水構造

Info

Publication number
JPH10102558A
JPH10102558A JP32921796A JP32921796A JPH10102558A JP H10102558 A JPH10102558 A JP H10102558A JP 32921796 A JP32921796 A JP 32921796A JP 32921796 A JP32921796 A JP 32921796A JP H10102558 A JPH10102558 A JP H10102558A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drainage
drain
main body
grating
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP32921796A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3234516B2 (ja
Inventor
Katsuji Azuma
勝二 東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YKK AP Inc
Original Assignee
YKK AP Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by YKK AP Inc filed Critical YKK AP Inc
Priority to JP32921796A priority Critical patent/JP3234516B2/ja
Publication of JPH10102558A publication Critical patent/JPH10102558A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3234516B2 publication Critical patent/JP3234516B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sink And Installation For Waste Water (AREA)
  • Specific Sealing Or Ventilating Devices For Doors And Windows (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 短期間で簡単に施工することができる排水溝
ユニットおよびこれを用いた建物開口部の排水構造を提
供することを目的とする。 【解決手段】 建物の開口部Bに沿って躯体51に埋め
込むようにして設けられる排水溝ユニット1であって、
上部が開放され長手方向の両端が閉塞された箱状の排水
溝本体4と、排水溝本体4の上端部を覆うグレーチング
2と、排水溝本体4とグレーチング2との間に介在し、
グレーチング2を受ける受け部材3と、排水溝本体4に
設られた排水金具9とを備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の出入口や建
物内の水場の出入口などの建物の開口部に沿って、屋外
側や水場側に設ける排水溝ユニットおよびこれを用いた
建物開口部の排水構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建物の出入口などにおいて、屋外側の床
部に出入口のドアや引き戸に沿って排水溝を形成し、こ
れにグレーチングで蓋したものが知られている。この場
合、排水溝は、床を構成するコンクリート躯体にグレー
チングを載置する段部を有する溝を形成し、且つ内部を
防水モルタルで仕上げるようにしている。またその際、
排水溝の底に立ち上げた排水管に排水金具を取り付け、
排水金具に周囲(鍔部)を防水モルタルで埋めるように
している。
【0003】一方、グレーチングの枠体と出入口の枠体
とが近接して配設されている場合には、出入口廻りの排
水を考慮して、グレーチングの枠体と出入口の枠体との
間隙をコーキング等で処理している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の排水
溝では、左官工事と配管工事とが必要になると共に、現
場によってはコーキング工事が必要なため、工程管理が
複雑になると共に、施工に手間がかかり、施工期間が長
くなる問題があった。
【0005】本発明は、短期間で簡単に施工することが
できる排水溝ユニットを提供すること、およびその際に
建物開口部と排水溝ユニットとの間の排水を良好に施工
することができる建物開口部の排水構造を提供すること
をその目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
発明の排水溝ユニットは、建物の開口部に沿って躯体に
埋め込むようにして設けられる排水溝ユニットであっ
て、上部が開放され長手方向の両端が閉塞された箱状の
排水溝本体と、排水溝本体の上端部を覆うグレーチング
と、排水溝本体とグレーチングとの間に介在し、グレー
チングを受ける受け部材と、排水溝本体に設られた排水
金具とを備えたことを特徴とする。
【0007】この構成によれば、排水溝ユニットが、排
水溝本体、グレーチング、受け部材および排水金具を備
えているため、これらを工場で組み立てておけば、現場
でこれらを躯体に設置するだけで、複数の業種に亘る工
事を必要とするこなく、グレーチング付きの排水溝を簡
単に施工することができる。また、品質の安定化および
製品の規格化を達成することができる。さらに、クラッ
クの発生などによる漏水対策なども、ユニットの交換で
簡単に対応することができる。
【0008】この場合、グレーチングと受け部材との間
には、緩衝部材が介設されていることが、好ましい。
【0009】この構成によれば、グレーチングに人など
が載っても、不快ながたつき音が発生することがない。
【0010】これらの場合、排水溝本体は、押出し形材
で構成された略「U」字状断面を有する溝形部材と、溝
形部材の長手方向の両端を閉塞する小口部材とを有する
ことが、好ましい。
【0011】この構成によれば、長尺の形材を切断する
だけで、所望の長さの排水溝本体を簡単に製作すること
ができる。
【0012】これらの場合、排水溝本体を躯体側にアン
カリングするためのアンカー部材を、更に備え、アンカ
ー部材は、排水溝本体の側部に対しその長手方向に移動
可能に取り付けられていることが、好ましい。
【0013】この構成によれば、排水溝ユニット自体が
傾いたり位置ずれするのを防止することができると共
に、躯体側の差し金などに対し、アンカー部材を自在に
位置合わせして、これに固定することができる。
【0014】これらの場合、少なくとも3箇所に排水溝
本体を支持する支脚を、更に備え、各支脚は、排水溝本
体の各部のレベルを調節可能に構成されていることが、
好ましい。
【0015】この構成によれば、各支脚の高さ調節によ
り、床仕上げ面に対する高さ調節および排水溝本体の排
水勾配の調節を簡単かつ迅速に行うことができる。
【0016】また、本発明の建物開口部の排水構造は、
請求項1ないし5のいずれかに記載の排水溝ユニット
が、開口部に取り付けた建具に沿って配設された建物開
口部の排水構造であって、排水溝ユニットの上面が建具
の下枠の上面とほぼ同一レベルに配設され、且つ排水溝
ユニットは建具からの排水を受容可能に構成されている
ことを特徴とする。
【0017】この構成によれば、建具からの排水は排水
溝ユニットに受容されるため、排水が室内側に侵入する
ことがない。また、排水溝ユニットの上面が建具の下枠
の上面とほぼ同一レベルに配設されいるため、室内外の
段差がなく、出入りに際し建具の下枠が邪魔になること
がない。
【0018】また、本発明の建物開口部の排水構造は、
請求項1ないし5のいずれかに記載の排水溝ユニット
が、その受け部材の一方の側壁部において、開口部に設
けた建具の下枠に添設された建物開口部の排水構造であ
って、下枠のベース面に連なる水抜き孔に対し、一方の
側壁部の少なくとも水抜き孔に対応する部分の上端が、
同一または低いレベルとなるように形成されていること
を特徴とする。
【0019】この構成によれば、開口部の建具に吹き付
けた雨水などの水は、建具の表面を伝わって下枠のベー
ス面に流下する。さらにベース面上に貯留した水は、下
枠の水抜き孔から受け部材の側壁部の上端を越えて、排
水溝ユニット内に流れ込む。すなわち、水抜き孔に対し
受け部材の側壁部の上端が同一または低いレベルとなる
ように形成されているため、建具側の雨水などは自然流
下により排水溝ユニットに円滑に導かれ、室内側に侵入
することがない。
【0020】この場合、受け部材の下枠側の側壁部に
は、下枠の下端面に下側から当接する突当て部が延設さ
れていることが、好ましい。
【0021】この構成によれば、受け部材の下枠側の側
壁部を下枠の前端面に突き当てると共に、受け部材の突
当て部を下枠の下端面に突き当てることにより、排水溝
ユニットを建具に位置決め状態で精度良く添設すること
ができる。したがって、排水溝ユニットと建具との間隙
からの雨水の漏洩を、極力少なくすることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の一実施形態に係る排水溝ユニットについて説明す
る。この排水溝ユニットは、屋内側の床面、建具の下枠
および屋外側のテラスの上面を面一とし段差を極力少な
くすることで、バリアフリーの思想を取り入れた建物の
開口部に、排水対策として設けたものである。図1の分
解斜視図に示すように、この排水溝ユニット1は、上部
のグレーチング2と、グレーチング2を受けるグレーチ
ング受け枠(受け部材)3と、下部の排水溝本体4とを
備えている。グレーチング2は、ステンレスなどで構成
されており、等間隔に相互に平行に配設した複数本の縦
材21と、この複数本の縦材21を連結する3本の横材
22とで形成されている。
【0023】グレーチング受け枠3は、グレーチング2
が嵌り込んだ状態で載置される枠体であり、ステンレス
などで構成されている。グレーチング受け枠3の各部
は、側片部25と下片部26とで断面「L」字状に形成
されており、各側片部25の上端は、載置したグレーチ
ング2の上面とほぼ面一になるように延設されている。
下片部26の上面には、ゴムなどの緩衝部材5が布設さ
れており、この緩衝部材5の上にグレーチング2が載る
ようになっている。これにより、グレーチング2のがた
つきが抑制されると共に、グレーチングのがたつき音を
防止することができる。
【0024】排水溝本体4は、上部が開放された溝形部
材6と、溝形部材6の長手方向の両端をそれぞれ閉塞す
る小口プレート7,7とを有しており、また溝形部材6
の側面には一対のアンカープレート8が、底面には排水
金具9がそれぞれ取り付けられている。溝形部材6は、
図2に示すように、略「C」字状の断面形状を有する一
対の側板部31,31と、一対の側板部31,31間に
渡した略「V」字状の断面形状を有する底板部32と
で、内面が略「U」字状の排水溝の形になるように一体
に形成されており、例えばアルミニウム合金の押出し形
材などで構成されている。なお、底板部32は、平坦に
形成してもよいし、湾曲させてもよい。
【0025】各小口プレート7は、上下をそれぞれ外側
に直角に折曲げた上折曲げ部33と下折曲げ部34とを
有し、幅および高さが溝形部材6の幅および高さと同一
の寸法に形成されている。各小口プレート7と溝形部材
6の小口端との間には、図示しないがゴムシールなどの
シール部材を介在し、箱状の水密な排水溝本体4が構成
されている。各上折曲げ部33には、コーナー部を挟ん
で各2箇所に立上げ舌片35,35が延設されており、
この立上げ舌片35により、グレーチング2が位置決め
されて排水溝本体4に載置されている。なお、グレーチ
ング2が載置される排水溝本体4の上面には、シーラな
どのシール材を介設することが好ましい。
【0026】一方、各下折曲げ部34には、その両端部
に一対のボルト10,10が下向きに螺合しており、こ
のボルト10により、排水溝ユニット1の高さが調節で
きるようになっている。すなわち、排水溝ユニット1の
下部の四隅には、排水溝ユニット1の支脚を兼ねる高さ
調節用のボルト10がそれぞれ設けられており、このボ
ルト10により、床仕上げ面と同レベルとなるようにグ
レーチング2の上面の高さが調節され、また、排水金具
9に向かって排水溝本体4の底面の排水勾配が調節され
るようになっている。
【0027】各アンカープレート8は、図2に示すよう
に、溝形部材6の側板部31の内面に内接するように取
り付けられており、断面「コ」字状に形成されている。
各アンカープレート8は、側板部31の長手方向に摺動
自在に取り付けられ、その中央部に設けた固定ねじ36
により、側板部31に対して突っ張るようにして固定さ
れている。また各アンカープレート8には、中央部を切
り起こして形成した接続片37が形成されており、この
接続片37が、後述するコンクリート躯体51から延び
る差し金52に溶着されるようになっている。
【0028】この場合、下半部をコンクリート躯体51
に埋め込んだ差し金52に、アンカープレート8を突き
当ててアンカープレート8を差し金52に溶接し、その
後アンカープレート8を固定ねじ36で溝形部材6の側
板部31に固定するようにする。このように、アンカー
プレート8を介して排水溝ユニット1をコンクリート躯
体51に固定するようにしているため、排水溝ユニット
1がコンクリート躯体51の設置溝53内において、傾
いたり位置ずれしたりするのを防止することができる。
【0029】排水金具9は、金具本体38と目皿(フィ
ルタ)39とから成り、排水の流れを考慮して排水溝本
体4の底板部32の一方の端部に取り付けられている。
図2に示すように、排水金具9を取り付ける底板部32
の部位は、金具本体38が水密に取り付けられている。
なお、同図のように、排水金具9を取り付ける底板部3
2の部位が平坦でない場合には、この部分を円形に絞り
加工して排水金具9を取り付けることが、好ましい。そ
して、金具本体38の下流端には、排水管54が接続さ
れている。グレーチング2から排水溝本体4に流下した
雨水は、排水溝本体4から排水金具9に流れ込み、排水
管54を介して屋外の排水桝などに導かれる。
【0030】ここで、図2および図3を参照して、排水
溝ユニット1の施工方法について簡単に説明する。両図
は、戸建て住宅のテラスAに面する開口部Bを表してお
り、室内側の床面Cと、テラス窓Dの下枠Daの上端
と、テラスAの上面とが面一に形成され、バリアフリー
の設計になっている。排水溝ユニット1は、テラス窓D
の窓幅と同一の長さを有し、テラス窓Dの直近の位置に
テラス窓Dに沿って配置されている。
【0031】この場合、排水溝ユニット1の施工は、テ
ラスAの施工と並行して行われる。先ず、テラスAのコ
ンクリート躯体51を打設するが、その際、排水溝ユニ
ット1の設置部分に設置溝53を作り込んでおくと共
に、排水溝ユニット1をアンカリングするための差し金
52を埋め込んでおく。また、設置溝53に向かって排
水管54を立ち上げておく。コンクリート躯体51の養
生が完了したら、設置溝53の部分に、排水金具9を排
水管54に差し込むようにして排水溝ユニット1を設置
する。次に、高さ調節用のボルト10により、排水溝ユ
ニット1のレベルをテラス窓Dの下枠Daとの間で調節
すると共に、排水溝ユニット1自体の排水勾配の調節を
行う。その後、差し金52にアンカープレート8を溶接
する。続いて、コンクリート躯体51の上にシンダーコ
ンクリート55を打設し、排水溝ユニット1を埋設する
ようにする。最後に、排水溝ユニット1とのレベルを考
慮しながら、シンダーコンクリート55の上を仕上モル
タル56およびタイル57で仕上げを行う。
【0032】以上のように本実施形態によれば、グレー
チング2、グレーチング受け枠3、排水溝本体4および
排水金具9をユニット化しているため、これらを工場生
産することで、現場における施工の手間および時間を極
端に軽減するこができる。また、排水溝本体4の主体を
為す溝形部材6を押出し形材で製作することにより、長
さの異なる排水溝ユニット1を簡単に製作することがで
きる。さらに、製品の規格化や品質の安定化も図ること
ができる。
【0033】次に、図4を参照して、本発明の第2実施
形態について説明する。この実施形態の排水溝ユニット
1では、排水溝本体4とグレーチング受け枠3とが一体
に形成されており、これらはアルミニウム合金の押出し
形材などで構成されている。また、各アンカープレート
8aは上下の端部がそれぞれ二股に形成され、二股の部
分を排水溝本体4の側板部31の外片に差し込むように
して、これにスライド自在に取り付けられている。さら
に、排水金具9が一方の小口プレート7に取り付けら
れ、横方向に排水する構造になっている。
【0034】同図は、この排水溝ユニット1を共同住宅
のテラスに施工した状態を表しており、排水溝ユニット
1からの排水は、コンクリート躯体51の上に配管した
排水管54から縦樋などに導かれる。以上のように、排
水溝本体4とグレーチング受け枠3とを一体に形成して
いるため、部品点数を削減できると共に組立て工数を削
減することができ、コストを低減することができる。
【0035】次に、図5を参照して、本発明の第3実施
形態について説明する。この実施形態の排水溝ユニット
1では、排水溝本体4に強度を持たせるべく、その側板
部31aが中空に形成されている。また、排水溝本体4
の内部中段位置には、排水金具9の目皿に代わるフィル
タ11が設けられている。このため、排水管54は簡単
な金具12により小口プレート7に取り付けられてい
る。一方、アンカープレート8に代えて、グレーチング
受け枠3と差し金52との間には、連結プレート13が
溶着されている。さらに、高さ調整用のボルト10に代
えて、排水溝本体4の下側には高さ調整用の4個のブロ
ック14が設けられている。
【0036】このような構成では、側板部31aが中空
に形成され、且つ排水溝ユニット1の支脚に相当する部
分がブロック14で構成されているため、上側からの荷
重に対し排水溝ユニット1に、十分な強度を持たせるこ
とができる。また、排水溝本体4の中段位置にフィルタ
11を設けるようにしているため、清掃が容易になると
共に、落ち葉などによる排水金具9の詰まりを有効に防
止することができる。
【0037】次に、図6および図7を参照して、本発明
の第4実施形態について説明する。この実施形態の排水
溝ユニット1は、上記第1ないし第3実施形態と異な
り、そのグレーチング2が樹脂などで構成されると共
に、排水溝ユニット1の上部がテラス窓(建具)Dの下
枠Daに添設されている。この場合、グレーチング2
は、その枠体と縦材に相当する部分とが一体に形成され
ている。また、第2実施形態と同様に、排水溝本体4と
グレーチング受け枠3とが押出し形材などにより一体に
形成されている。
【0038】そして、グレーチング受け枠3のテラス窓
D側の側枠部(側壁部)3aが、テラス窓Dの下枠Da
の前端面に当接するようにして、排水溝ユニット1がテ
ラス窓Dに添設されている。テラス窓Dの下枠Daの前
板部Dbには、下枠Daのベース面Dcに連なる水抜き
孔Ddが形成されており、水抜き孔Ddより低い位置
(同一位置でもよい)に配設されるように、上記の側枠
部3aは他の枠部に比してその丈が短く形成されてい
る。これにより、ベース面Dcに流下して水抜き孔Dd
から前方屋外側に排水される雨水は、側枠部3aを乗り
越えて排水溝本体4に導かれる。
【0039】また、グレーチング受け枠3には、テラス
窓D側に延びる突当て片(突当て部)3bが一体に形成
されている。突当て片3bは側枠部3aの下部から直角
に延設され、テラス窓Dの下枠Daに下側から突き当て
られるようになっている。さらに、この突当て片3bと
下枠Daの下端面との間には、シーラなどの乾式のシー
ル部材41が介在している。すなわち、排水溝ユニット
1は、その側枠部3aを前方から下枠Daの前端面に突
き当たるように、かつボルト10の高さ調整により、そ
の突当て片3bがシール部材41が介して下側から下枠
Daの下端面に突き当たるように、設置されている。な
お、この添設状態をより確実なものにするために、側枠
部3aを排水溝ユニット1側から下枠Daにねじ止めす
るようにしてもよい。
【0040】このため、テラス窓Dに吹き付けた雨水な
どの水は、下枠Daのベース面Dcから水抜き孔Ddを
介して排水溝ユニット1に導かれ、テラス窓Dと排水溝
ユニット1との隙間から漏洩することがない。したがっ
て、屋内側の床面Cと、テラス窓Dの下枠Daの上端
と、テラスAの上面とが面一に形成されていても、水が
円滑に排水され、水が屋内側に侵入するのを有効に防止
することができる。また、テラス窓Dと排水溝ユニット
1との隙間から漏洩した水により、建物の土台Eが腐食
するになどの支障を生ずることがない。なお、グレーチ
ング受け枠3のテラス窓D側の側枠部3aは、水抜き孔
Ddが臨む部分のみ丈が短くなるように形成してもよ
い。
【0041】なお、この排水溝ユニットは、玄関ドアや
駐車場の出入口部分などにも設置可能であり、さらに
は、浴室など水場にも設置可能である。一方、排水溝本
体を樹脂などで構成してもよい。
【0042】
【発明の効果】以上のように本発明の排水溝ユニットに
よれば、複数の業種に亘る工事を必要とするこなく、短
期間で簡単に施工することができ、工期を短縮すること
ができる。また、防水性などの品質の安定化および製品
の規格化によるコストの低減を図ることができる。
【0043】本発明の建物開口部の排水構造によれば、
室内外の段差がなく、出入りに際し建具の下枠が邪魔に
なることがないため、高齢者や身障者でも出入りが容易
となると共に、車椅子などでも出入りが可能になる。
【0044】また、本発明の建物開口部の排水構造によ
れば、開口部の建具に降り掛かった水などを排水溝ユニ
ットに適切に導くことができるので、雨水などの室内へ
の侵入を有効に防止することができる。これにより、室
内外の床レベル(建具を含む)が平坦、若しくはほとん
ど差がない場合でも、開口部の排水を良好なものとする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る排水溝ユニットの
分解斜視図である。
【図2】第1実施形態の排水溝ユニットを施工した状態
を表した開口部廻りの縦断面図である。
【図3】第1実施形態の排水溝ユニットを施工した状態
を表した開口部廻りの横断面図である。
【図4】第2実施形態の排水溝ユニットを施工した状態
を表した開口部廻りの縦断面図である。
【図5】第3実施形態の排水溝ユニットを施工した状態
を表した開口部廻りの縦断面図である。
【図6】第4実施形態の排水溝ユニットを施工した状態
を表した開口部廻りの縦断面図である。
【図7】第4実施形態に係る排水溝ユニットの分解斜視
図である。
【符号の説明】 1 排水溝ユニット、2 グレーチング、3 グレーチ
ング受け枠、3a 側枠部、3b 突当て片、4 排水
溝本体、5 緩衝部材、6 溝形部材、7 小口プレー
ト、8アンカープレート、9 排水金具、10 ボル
ト、31 側板部、41 シール部材、51 コンクリ
ート躯体、52 差し金、53 設置溝、A テラス、
B 開口部、D テラス窓、Da 下枠、Dc ベース
面、Dd水抜き孔

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の開口部に沿って躯体に埋め込むよ
    うにして設けられる排水溝ユニットであって、 上部が開放され長手方向の両端が閉塞された箱状の排水
    溝本体と、 当該排水溝本体の上端部を覆うグレーチングと、 前記排水溝本体と前記グレーチングとの間に介在し、当
    該グレーチングを受ける受け部材と、 前記排水溝本体に設られた排水金具とを備えたことを特
    徴とする排水溝ユニット。
  2. 【請求項2】 前記グレーチングと前記受け部材との間
    には、緩衝部材が介設されていることを特徴とする請求
    項1に記載の排水溝ユニット。
  3. 【請求項3】 前記排水溝本体は、押出し形材で構成さ
    れた略「U」字状断面を有する溝形部材と、 当該溝形部材の長手方向の両端を閉塞する小口部材とを
    有することを特徴とする請求項1または2に記載の排水
    溝ユニット。
  4. 【請求項4】 前記排水溝本体を前記躯体側にアンカリ
    ングするためのアンカー部材を、更に備え、 前記アンカー部材は、前記排水溝本体の側部に対しその
    長手方向に移動可能に取り付けられていることを特徴と
    する請求項1、2または3に記載の排水溝ユニット。
  5. 【請求項5】 少なくとも3箇所に前記排水溝本体を支
    持する支脚を、更に備え、 前記各支脚は、当該排水溝本体の各部のレベルをそれぞ
    れ調節可能に構成されていることを特徴とする請求項1
    ないし4のいずれかに記載の排水溝ユニット。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載の排
    水溝ユニットが、前記開口部に取り付けた建具に沿って
    配設された建物開口部の排水構造であって、 前記排水溝ユニットの上面が前記建具の下枠の上面とほ
    ぼ同一レベルに配設され、且つ前記排水溝ユニットは前
    記建具からの排水を受容可能に構成されていることを特
    徴とする建物開口部の排水構造。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし5のいずれかに記載の排
    水溝ユニットが、その受け部材の一方の側壁部におい
    て、前記開口部に設けた建具の下枠に添設された建物開
    口部の排水構造であって、 前記下枠のベース面に連なる水抜き孔に対し、当該一方
    の側壁部の少なくとも水抜き孔に対応する部分の上端
    が、同一または低いレベルとなるように形成されている
    ことを特徴とする建物開口部の排水構造。
  8. 【請求項8】 前記受け部材の下枠側の側壁部には、前
    記下枠の下端面に下側から当接する突当て部が延設され
    ていることを特徴とする請求項7に記載の建物開口部の
    排水構造。
JP32921796A 1996-08-05 1996-11-25 排水溝ユニットおよびこれを用いた建物開口部の排水構造 Expired - Fee Related JP3234516B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32921796A JP3234516B2 (ja) 1996-08-05 1996-11-25 排水溝ユニットおよびこれを用いた建物開口部の排水構造

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22179696 1996-08-05
JP8-221796 1996-08-05
JP32921796A JP3234516B2 (ja) 1996-08-05 1996-11-25 排水溝ユニットおよびこれを用いた建物開口部の排水構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10102558A true JPH10102558A (ja) 1998-04-21
JP3234516B2 JP3234516B2 (ja) 2001-12-04

Family

ID=26524509

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32921796A Expired - Fee Related JP3234516B2 (ja) 1996-08-05 1996-11-25 排水溝ユニットおよびこれを用いた建物開口部の排水構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3234516B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011043015A (ja) * 2009-08-24 2011-03-03 Misawa Homes Co Ltd 玄関ポーチの側溝構造
EP2362057A2 (en) 2010-01-07 2011-08-31 Reynaers Aluminium, naamlose vennootschap Drainage system for a sliding window or sliding door
JP2011174318A (ja) * 2010-02-25 2011-09-08 Sumitomo Forestry Co Ltd グレーチング支持部材、グレーチング設置構造およびテラスを有する建物
FR2997994A1 (fr) * 2012-11-13 2014-05-16 Gerard Charrier Piece d'appui solidarisee a une huisserie exterieure comportant un caniveau et une trappe de visite.
EP3043017A1 (de) * 2015-01-09 2016-07-13 heroal- Johann Henkenjohann GmbH & Co. KG Drainagesystem für tür- und fensterelemente
US20160281417A1 (en) * 2013-10-28 2016-09-29 Lateral Design Studios Limited A drainage unit
JP2017179839A (ja) * 2016-03-30 2017-10-05 積水化学工業株式会社 建物の排水構造及び建物
AU2019203922A1 (en) * 2019-06-05 2020-12-24 Dezinal Pty Ltd A drain sill holder and system including same
JP2022162188A (ja) * 2021-04-12 2022-10-24 株式会社中部コーポレーション グレーチング用受枠

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011043015A (ja) * 2009-08-24 2011-03-03 Misawa Homes Co Ltd 玄関ポーチの側溝構造
EP2362057A2 (en) 2010-01-07 2011-08-31 Reynaers Aluminium, naamlose vennootschap Drainage system for a sliding window or sliding door
BE1019134A3 (nl) * 2010-01-07 2012-03-06 Reynaers Aluminium Nv Afwateringssysteem voor een schuifraam of schuifdeur.
EP2362057A3 (en) * 2010-01-07 2014-10-29 Reynaers Aluminium, naamlose vennootschap Drainage system for a sliding window or sliding door
JP2011174318A (ja) * 2010-02-25 2011-09-08 Sumitomo Forestry Co Ltd グレーチング支持部材、グレーチング設置構造およびテラスを有する建物
FR2997994A1 (fr) * 2012-11-13 2014-05-16 Gerard Charrier Piece d'appui solidarisee a une huisserie exterieure comportant un caniveau et une trappe de visite.
US20160281417A1 (en) * 2013-10-28 2016-09-29 Lateral Design Studios Limited A drainage unit
EP3043017A1 (de) * 2015-01-09 2016-07-13 heroal- Johann Henkenjohann GmbH & Co. KG Drainagesystem für tür- und fensterelemente
DE102015100266A1 (de) * 2015-01-09 2016-07-14 Heroal - Johann Henkenjohann Gmbh & Co. Kg Drainagesystem für Tür- und Fensterelemente
EP3043017B1 (de) 2015-01-09 2018-11-14 heroal- Johann Henkenjohann GmbH & Co. KG Drainagesystem für tür- und fensterelemente
JP2017179839A (ja) * 2016-03-30 2017-10-05 積水化学工業株式会社 建物の排水構造及び建物
AU2019203922A1 (en) * 2019-06-05 2020-12-24 Dezinal Pty Ltd A drain sill holder and system including same
JP2022162188A (ja) * 2021-04-12 2022-10-24 株式会社中部コーポレーション グレーチング用受枠

Also Published As

Publication number Publication date
JP3234516B2 (ja) 2001-12-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3234516B2 (ja) 排水溝ユニットおよびこれを用いた建物開口部の排水構造
KR101379228B1 (ko) 가변형 선반식 벽체
US8201368B2 (en) Blind frame for a window or a door
JP2001227244A (ja) 改装サッシ下枠及び改装工法
GB2564084A (en) A prefabricated house
JP3479909B2 (ja) 吊戸用下枠及び建築物の出入口構造
JP2783763B2 (ja) 改装窓枠構造
JP3479056B2 (ja) 屋外用下枠フラットサッシのグレーチング装置
JP3205521B2 (ja) 建具の排水構造
JP7391316B2 (ja) 腕木防水金物および建物
JP3465884B2 (ja) 改装用窓ユニットおよびこれによる窓の改装方法
JP3245086B2 (ja) 壁面構造およびその施工方法
JP2990228B2 (ja) 排水溝組込み型フラットサッシュ
JP2638716B2 (ja) 浴室増改築部の囲体および浴室の増築工法
KR100518632B1 (ko) 건축용 난간 일체형 발코니 창호틀
JP2001164648A (ja) バルコニー隔てスクリーンのベースブロックおよびその施工方法
JP3074158B2 (ja) トイレユニット
JPH08144300A (ja) ユニット式地下室およびその地下室を備えた建物の施工方法
JPH10102928A (ja) 出入口サッシの支持装置
JP3430488B2 (ja) 階層建物の床版施工方法
JPS6233892Y2 (ja)
JPH09221964A (ja) 出入口の排水下枠装置
JP2001336369A (ja) サッシ下枠、側溝及び躯体の梁の配置構造
JP3233920B1 (ja) 屋外用バリアフリーサッシの高水密装置(下枠凹部の止水ブロック)
JP2524828Y2 (ja) 開放階上廊下の構造

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070921

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080921

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090921

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100921

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees