JP2783763B2 - 改装窓枠構造 - Google Patents
改装窓枠構造Info
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- JP2783763B2 JP2783763B2 JP22704794A JP22704794A JP2783763B2 JP 2783763 B2 JP2783763 B2 JP 2783763B2 JP 22704794 A JP22704794 A JP 22704794A JP 22704794 A JP22704794 A JP 22704794A JP 2783763 B2 JP2783763 B2 JP 2783763B2
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- Japan
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- frame
- window frame
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、集合住宅の台所や浴室
あるいは便所等の小窓に好適に実施することができる改
装窓枠構造に関する。
あるいは便所等の小窓に好適に実施することができる改
装窓枠構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、典型的な先行技術の改装窓枠構
造を示す鉛直断面図である。たとえば集合住宅などの建
物の外壁1には、開口部2が形成され、この開口部2に
は既設窓枠3が4周にわたって固定されている。既設窓
枠3には、上下各一対のレール4,5をそれぞれ有する
新設窓枠6が固定され、この新設窓枠6には2枚の引違
い障子7,8が建て込まれ、こうして既設窓枠3に新設
窓枠6および各引違い障子7,8が取付けられて改装さ
れる。
造を示す鉛直断面図である。たとえば集合住宅などの建
物の外壁1には、開口部2が形成され、この開口部2に
は既設窓枠3が4周にわたって固定されている。既設窓
枠3には、上下各一対のレール4,5をそれぞれ有する
新設窓枠6が固定され、この新設窓枠6には2枚の引違
い障子7,8が建て込まれ、こうして既設窓枠3に新設
窓枠6および各引違い障子7,8が取付けられて改装さ
れる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような先行技術で
は、前記新設窓枠6は既設窓枠3の内周部に固定され、
しかも既設窓枠3の内周部から突出して設けられるの
で、前記新設窓枠6の内周面によって規定される有効開
口面積が少なくなってしまうという問題を有する。また
この先行技術では、既設窓枠3にライナ9,10を溶接
によって固定しておき、室外11側から前記新設窓枠6
を嵌め込んだ後、この新設窓枠6と各ライナ9,10と
が室内12側から溶接して固定されるので、室外11に
足場を設ける必要があり、改装工事が繁雑になってしま
うという問題がある。
は、前記新設窓枠6は既設窓枠3の内周部に固定され、
しかも既設窓枠3の内周部から突出して設けられるの
で、前記新設窓枠6の内周面によって規定される有効開
口面積が少なくなってしまうという問題を有する。また
この先行技術では、既設窓枠3にライナ9,10を溶接
によって固定しておき、室外11側から前記新設窓枠6
を嵌め込んだ後、この新設窓枠6と各ライナ9,10と
が室内12側から溶接して固定されるので、室外11に
足場を設ける必要があり、改装工事が繁雑になってしま
うという問題がある。
【0004】本発明の目的は、有効開口面積が少なくな
ることを防ぎ、足場を用いることなしに室内側から容易
に改装作業を行うことができる改装窓枠構造を提供する
ことである。
ることを防ぎ、足場を用いることなしに室内側から容易
に改装作業を行うことができる改装窓枠構造を提供する
ことである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、建物の躯体に
固定される既設窓枠と、既設窓枠の内周部に固定される
下地材と、下地材の内周部に予め枠組みされた状態で固
定され、室外側の開口部を構成する室外側周縁部が室内
側の開口部を構成する室内側周縁部よりも拡開して形成
される下地枠と、下地枠の室外側周縁部の少なくとも一
部が嵌まり込む嵌合溝が形成され、予め枠組みされた状
態で前記下地枠の室外側周縁部の少なくとも一部が前記
嵌合溝に嵌まり込んだ状態で下地枠に固定される新設窓
枠とを含むことを特徴とする改装窓枠構造である。
固定される既設窓枠と、既設窓枠の内周部に固定される
下地材と、下地材の内周部に予め枠組みされた状態で固
定され、室外側の開口部を構成する室外側周縁部が室内
側の開口部を構成する室内側周縁部よりも拡開して形成
される下地枠と、下地枠の室外側周縁部の少なくとも一
部が嵌まり込む嵌合溝が形成され、予め枠組みされた状
態で前記下地枠の室外側周縁部の少なくとも一部が前記
嵌合溝に嵌まり込んだ状態で下地枠に固定される新設窓
枠とを含むことを特徴とする改装窓枠構造である。
【0006】
【作用】本発明に従えば、建物の外壁などの躯体に固定
される既設窓枠の内周部には下地材が固定され、この下
地材の内周部には予め枠組みされた下地枠が固定され
る。下地枠は、室外側の周縁部が前記下地材の室内側周
縁部よりも枠外に拡開して形成され、下地枠の内周部に
は新設窓枠が固定される。この新設窓枠には嵌合溝が形
成され、この嵌合溝には前記下地枠の室外側周縁部の少
なくとも一部が嵌まり込む。したがって予め下地材を介
して下地材を既設窓枠に固定し、新設窓枠を予め組み立
てた状態で、前記下地枠の枠内の開口から室外へ一旦、
出した後、前記嵌合溝が下地枠の前記室外側の周縁部に
臨むようにして室内側へ引き寄せ、室外側の周縁部の少
なくとも一部が嵌合溝に嵌まり込んだ状態で新設窓枠を
下地枠に支持させ、このような手順によって新設窓枠を
室内側から下地枠に取付けることができる。
される既設窓枠の内周部には下地材が固定され、この下
地材の内周部には予め枠組みされた下地枠が固定され
る。下地枠は、室外側の周縁部が前記下地材の室内側周
縁部よりも枠外に拡開して形成され、下地枠の内周部に
は新設窓枠が固定される。この新設窓枠には嵌合溝が形
成され、この嵌合溝には前記下地枠の室外側周縁部の少
なくとも一部が嵌まり込む。したがって予め下地材を介
して下地材を既設窓枠に固定し、新設窓枠を予め組み立
てた状態で、前記下地枠の枠内の開口から室外へ一旦、
出した後、前記嵌合溝が下地枠の前記室外側の周縁部に
臨むようにして室内側へ引き寄せ、室外側の周縁部の少
なくとも一部が嵌合溝に嵌まり込んだ状態で新設窓枠を
下地枠に支持させ、このような手順によって新設窓枠を
室内側から下地枠に取付けることができる。
【0007】このような改装窓枠構造によって、室外側
に足場を設ける必要がなくなり、全ての窓枠を室内から
取付けることが可能となる。また前記下地枠の室外側周
縁部は、下地材の内周部よりも枠外へ拡開して形成され
るので、新設窓枠の内周部によって規定される有効開口
面積を広くすることができる。
に足場を設ける必要がなくなり、全ての窓枠を室内から
取付けることが可能となる。また前記下地枠の室外側周
縁部は、下地材の内周部よりも枠外へ拡開して形成され
るので、新設窓枠の内周部によって規定される有効開口
面積を広くすることができる。
【0008】
【実施例】図1は本発明の一実施例の改装窓枠構造を示
す改装窓21の鉛直断面図であり、図2は図1に示され
る改装窓21の水平断面図であり、図3は改装窓21の
全体構造を示す室内22側から見た正面図である。本発
明の改装窓枠構造に従う改装窓21は、基本的に、集合
住宅などの建物の躯体である外壁23に固定される鋼鉄
製の既設窓枠24と、既設窓枠24の内周部25に溶接
によって固定される鋼鉄製の下地材26と、下地材26
の内周部27に固定され、室外28側の周縁部29が、
前記下地材26の内周部27よりも枠外、すなわち図1
の上下方向および図1の紙面に垂直な左右方向に拡開し
て形成される下地枠30と、下地枠30の室外28側の
周縁部29が嵌まり込む嵌合溝31が周方向に延びて形
成され、この嵌合溝31に前記周縁部29が嵌まり込ん
だ状態で下地枠30の内周部32に固定される新設窓枠
33と、新設窓枠33に水密に建て込まれる障子34と
を含む。
す改装窓21の鉛直断面図であり、図2は図1に示され
る改装窓21の水平断面図であり、図3は改装窓21の
全体構造を示す室内22側から見た正面図である。本発
明の改装窓枠構造に従う改装窓21は、基本的に、集合
住宅などの建物の躯体である外壁23に固定される鋼鉄
製の既設窓枠24と、既設窓枠24の内周部25に溶接
によって固定される鋼鉄製の下地材26と、下地材26
の内周部27に固定され、室外28側の周縁部29が、
前記下地材26の内周部27よりも枠外、すなわち図1
の上下方向および図1の紙面に垂直な左右方向に拡開し
て形成される下地枠30と、下地枠30の室外28側の
周縁部29が嵌まり込む嵌合溝31が周方向に延びて形
成され、この嵌合溝31に前記周縁部29が嵌まり込ん
だ状態で下地枠30の内周部32に固定される新設窓枠
33と、新設窓枠33に水密に建て込まれる障子34と
を含む。
【0009】前記既設窓枠24は、コンクリート製の外
壁23内に埋め込まれ、断面形状が大略的にU字状であ
って、前記内周部25が外壁23に形成される開口部3
5の内周面から露出し、この内周部25には枠内側に突
出するリブ36が一体的に形成される。このような既設
窓枠24は、上枠部材24a、下枠部材24b、および
一対の縦枠部材24c,24dによって構成される。
壁23内に埋め込まれ、断面形状が大略的にU字状であ
って、前記内周部25が外壁23に形成される開口部3
5の内周面から露出し、この内周部25には枠内側に突
出するリブ36が一体的に形成される。このような既設
窓枠24は、上枠部材24a、下枠部材24b、および
一対の縦枠部材24c,24dによって構成される。
【0010】前記下地材26は、鋼鉄製であって、前記
既設窓枠24の上枠部材24a、下枠部材24b、およ
び各縦枠部材24c,24dにそれぞれ対応して溶接に
よって固定される上枠部材26a、下枠部材26b、お
よび一対の縦枠部材26c,26dによって構成され
る。これらの上枠部材26a、下枠部材26bおよび各
縦枠部材26c,26dは、室内22側から既設窓枠2
4に個別的に固定される。
既設窓枠24の上枠部材24a、下枠部材24b、およ
び各縦枠部材24c,24dにそれぞれ対応して溶接に
よって固定される上枠部材26a、下枠部材26b、お
よび一対の縦枠部材26c,26dによって構成され
る。これらの上枠部材26a、下枠部材26bおよび各
縦枠部材26c,26dは、室内22側から既設窓枠2
4に個別的に固定される。
【0011】前記下地枠30は、アルミニウム合金から
成る押出し形材であって、前記下地材26の上枠部材2
6a、下枠部材26bおよび各縦枠部材26c,26d
にそれぞれ対応して設けられる上枠部材30a、下枠部
材30bおよび各縦枠部材30c,30dによって構成
される。これらの上枠部材30a、下枠部材30bおよ
び各縦枠部材30c,30dは、予め枠組みされた状態
で、ライナ37a〜37dを介してビス38a〜38d
によって下地材26にそれぞれ固定される。このような
下地枠30を下地材26に取付けるにあたっては、枠組
みされた下地枠30を室内22側から室外28側に一旦
持ち出した後、室内22側に引き寄せて前記ライナ37
a〜37dとともに前記下地材26に固定する。これに
よって下地枠30を現場で組み立てる必要がなくなり、
工期を短縮することができる。
成る押出し形材であって、前記下地材26の上枠部材2
6a、下枠部材26bおよび各縦枠部材26c,26d
にそれぞれ対応して設けられる上枠部材30a、下枠部
材30bおよび各縦枠部材30c,30dによって構成
される。これらの上枠部材30a、下枠部材30bおよ
び各縦枠部材30c,30dは、予め枠組みされた状態
で、ライナ37a〜37dを介してビス38a〜38d
によって下地材26にそれぞれ固定される。このような
下地枠30を下地材26に取付けるにあたっては、枠組
みされた下地枠30を室内22側から室外28側に一旦
持ち出した後、室内22側に引き寄せて前記ライナ37
a〜37dとともに前記下地材26に固定する。これに
よって下地枠30を現場で組み立てる必要がなくなり、
工期を短縮することができる。
【0012】このような下地枠30には、前記新設窓枠
33が固定される。この新設窓枠33は、下地枠30の
上枠部材30a、下枠部材30bおよび各縦枠部材30
c,30dに対応してそれぞれ設けられる上枠部材33
a、下枠部材33bおよび各縦枠部材33c,33dに
よって構成され、これらの上枠部材33a、下枠部材3
3bおよび各縦枠部材33c,33dはアルミニウム合
金から成る押出し形材である。また上枠部材33a、下
枠部材33bおよび各縦枠部材33c,33dには、そ
の長手方向に延びる蟻溝39a〜39dがそれぞれ形成
され、これらの蟻溝39a〜39dにはガスケット40
a〜40dが嵌着される。これらのガスケット40a〜
40dは、前記蟻溝39a〜39dにそれぞれ嵌まり込
む嵌合部41a〜41dと、各嵌合部41a〜41dに
連なる略C字状の当接部42a〜42dとを有する。各
嵌合部41a〜41dは硬質合成樹脂から成り、また各
当接部42a〜42dは弾発性を有する軟質の発泡合成
樹脂から成る。このようなガスケット40a〜40dに
よって水密性が達成される。
33が固定される。この新設窓枠33は、下地枠30の
上枠部材30a、下枠部材30bおよび各縦枠部材30
c,30dに対応してそれぞれ設けられる上枠部材33
a、下枠部材33bおよび各縦枠部材33c,33dに
よって構成され、これらの上枠部材33a、下枠部材3
3bおよび各縦枠部材33c,33dはアルミニウム合
金から成る押出し形材である。また上枠部材33a、下
枠部材33bおよび各縦枠部材33c,33dには、そ
の長手方向に延びる蟻溝39a〜39dがそれぞれ形成
され、これらの蟻溝39a〜39dにはガスケット40
a〜40dが嵌着される。これらのガスケット40a〜
40dは、前記蟻溝39a〜39dにそれぞれ嵌まり込
む嵌合部41a〜41dと、各嵌合部41a〜41dに
連なる略C字状の当接部42a〜42dとを有する。各
嵌合部41a〜41dは硬質合成樹脂から成り、また各
当接部42a〜42dは弾発性を有する軟質の発泡合成
樹脂から成る。このようなガスケット40a〜40dに
よって水密性が達成される。
【0013】新設窓枠33は、上枠部材33aおよび下
枠部材33bが各縦枠部材33c,33dの長手方向両
端部によって挟持された状態で枠組みされており、上枠
部材33aおよび下枠部材33bに装着されるガスケッ
ト40a,40bの長手方向両端部をそれぞれ支持する
ために、各縦枠部材33c,33dの長手方向両端部に
は、図4に示されるように、コーナ片43がそれぞれ嵌
め込まれている。このコーナ片43は、アルミニウム合
金から成る押出し形材であって、上枠部材33aおよび
下枠部材33bの各蟻溝39a,39bの延長線上に連
なる第1溝44と、この第1溝44と平行に延び、各縦
枠部材33c,33dにかしめによって形成される一対
の突部45が嵌まり込む第2溝46とを有する。各縦枠
部材33c,33dの長手方向の両端部には、コーナ片
43が装着された状態で各蟻溝39a,39bおよび第
1溝44に連通する一対の切欠き47,48が形成され
る。これらの蟻溝39a,39b、各切欠き47,48
および第1溝44には、ガスケット40a,40bがそ
れぞれ嵌まり込み、縦方向に延びるガスケット40c,
40dの長手方向両端部に接触し、新設窓枠33の周方
向全周にわたって隙間の発生を防ぎ、確実な水密性を達
成している。この方法により、室外側からのコーティン
グなどの防水作業を省略することができる。
枠部材33bが各縦枠部材33c,33dの長手方向両
端部によって挟持された状態で枠組みされており、上枠
部材33aおよび下枠部材33bに装着されるガスケッ
ト40a,40bの長手方向両端部をそれぞれ支持する
ために、各縦枠部材33c,33dの長手方向両端部に
は、図4に示されるように、コーナ片43がそれぞれ嵌
め込まれている。このコーナ片43は、アルミニウム合
金から成る押出し形材であって、上枠部材33aおよび
下枠部材33bの各蟻溝39a,39bの延長線上に連
なる第1溝44と、この第1溝44と平行に延び、各縦
枠部材33c,33dにかしめによって形成される一対
の突部45が嵌まり込む第2溝46とを有する。各縦枠
部材33c,33dの長手方向の両端部には、コーナ片
43が装着された状態で各蟻溝39a,39bおよび第
1溝44に連通する一対の切欠き47,48が形成され
る。これらの蟻溝39a,39b、各切欠き47,48
および第1溝44には、ガスケット40a,40bがそ
れぞれ嵌まり込み、縦方向に延びるガスケット40c,
40dの長手方向両端部に接触し、新設窓枠33の周方
向全周にわたって隙間の発生を防ぎ、確実な水密性を達
成している。この方法により、室外側からのコーティン
グなどの防水作業を省略することができる。
【0014】再び図1を参照して、既設窓枠24の下枠
部材24bには、室外28側に連なる既設水切りカバー
49が固定され、この既設水切りカバー49には鋼棒5
0が溶接によって固定され、鋼棒50には前記下地材2
6の下枠部材26bが溶接によって固定される。この下
枠部材26bと鋼棒50とを溶接するにあたっては、前
記下枠部材26bに、図5に示されるように透孔51を
形成し、この透孔51を介してトーチおよび溶接棒など
を挿入して下枠部材26bの下面と前記鋼棒50とを参
照符52で示される部位で溶接する。この下枠部材26
bにはまた、連結片53が溶接によって固定され、この
連結片53は既設窓枠24の下枠部材24bに溶接によ
って固定される。
部材24bには、室外28側に連なる既設水切りカバー
49が固定され、この既設水切りカバー49には鋼棒5
0が溶接によって固定され、鋼棒50には前記下地材2
6の下枠部材26bが溶接によって固定される。この下
枠部材26bと鋼棒50とを溶接するにあたっては、前
記下枠部材26bに、図5に示されるように透孔51を
形成し、この透孔51を介してトーチおよび溶接棒など
を挿入して下枠部材26bの下面と前記鋼棒50とを参
照符52で示される部位で溶接する。この下枠部材26
bにはまた、連結片53が溶接によって固定され、この
連結片53は既設窓枠24の下枠部材24bに溶接によ
って固定される。
【0015】このようにして既設窓枠24の下枠部材2
4bに取付けられた下地材の下枠部材26bには、新設
水切りカバー54が固定される。この新設水切りカバー
54は、アルミニウム合金から成る押出し形材であり、
上端部がビス55によって下地材26の下枠部材26b
に固定される。また新設水切りカバー54の下端部は、
室内22側に折曲げられ、外壁23の壁面23aから隙
間56をあけて離間し、いわゆる等圧工法が用いられ
る。これによって室外28側の雨水が室内22側へ侵入
してしまうことが防がれる。このような新設水切りカバ
ー54の上表面には、前記新設窓枠33の下枠部材33
bに装着されたガスケット40bが弾発的に当接してい
る。
4bに取付けられた下地材の下枠部材26bには、新設
水切りカバー54が固定される。この新設水切りカバー
54は、アルミニウム合金から成る押出し形材であり、
上端部がビス55によって下地材26の下枠部材26b
に固定される。また新設水切りカバー54の下端部は、
室内22側に折曲げられ、外壁23の壁面23aから隙
間56をあけて離間し、いわゆる等圧工法が用いられ
る。これによって室外28側の雨水が室内22側へ侵入
してしまうことが防がれる。このような新設水切りカバ
ー54の上表面には、前記新設窓枠33の下枠部材33
bに装着されたガスケット40bが弾発的に当接してい
る。
【0016】新設窓枠33にはまた、室内22側で額縁
57a〜57dがビス58a〜58dによって固定され
る。これらの額縁57a〜57dは、アルミニウム合金
から成る押出し形材であり、各額縁57a〜57dと開
口部35の内周面との間には湿式シール材59が打設さ
れ、気密性および水密性が達成される。前記新設窓枠3
3の下枠部材33bに装着されるガスケット40bを除
く残余のガスケット40a,40c,40dは、開口部
35の室外28側の内周面に弾発的に当接しており、水
密性が達成される。また新設窓枠33の上枠部材33a
には、蟻溝61aが形成され、この蟻溝61aにはパッ
キン62aが装着される。パッキン62aの先端部付近
は、既設窓枠24の上枠部材24aの室外28側の表面
に弾発的に当接し、この既設窓枠24の上枠部材24a
と、外壁23を構成するコンクリートの間をつたって流
れ出た水滴を室外28側へ導くことができる。
57a〜57dがビス58a〜58dによって固定され
る。これらの額縁57a〜57dは、アルミニウム合金
から成る押出し形材であり、各額縁57a〜57dと開
口部35の内周面との間には湿式シール材59が打設さ
れ、気密性および水密性が達成される。前記新設窓枠3
3の下枠部材33bに装着されるガスケット40bを除
く残余のガスケット40a,40c,40dは、開口部
35の室外28側の内周面に弾発的に当接しており、水
密性が達成される。また新設窓枠33の上枠部材33a
には、蟻溝61aが形成され、この蟻溝61aにはパッ
キン62aが装着される。パッキン62aの先端部付近
は、既設窓枠24の上枠部材24aの室外28側の表面
に弾発的に当接し、この既設窓枠24の上枠部材24a
と、外壁23を構成するコンクリートの間をつたって流
れ出た水滴を室外28側へ導くことができる。
【0017】このようにして設けられた新設窓枠33に
は、単一枚の障子34が立て込まれる。この障子34の
室内22側の表面には、前記新設窓枠33に設けられる
パッキン64が周方向全周にわたって弾発的に当接し、
気密性および水密性が達成される。また障子枠65の室
内22側に臨む表面70には、パッキン66が上部およ
び両側部にわたって弾発的に当接している。このパッキ
ン66によって水密性が達成される。
は、単一枚の障子34が立て込まれる。この障子34の
室内22側の表面には、前記新設窓枠33に設けられる
パッキン64が周方向全周にわたって弾発的に当接し、
気密性および水密性が達成される。また障子枠65の室
内22側に臨む表面70には、パッキン66が上部およ
び両側部にわたって弾発的に当接している。このパッキ
ン66によって水密性が達成される。
【0018】以上のようにして既設窓枠24に、下地材
26、下地枠30および新設窓枠33および障子63を
室内22側から取付けることができるので、室外28に
足場を設ける必要がなくなり、これによって施工作業の
工程数の削減を図り、工期を短縮することができる。ま
た下地枠3には、室外28側で枠外へ拡開する周縁部2
9を設け、また新設窓枠33には、対応する部分に前記
周縁部29が嵌まり込む嵌合溝31を設けるようにした
ので、新設窓枠33が開口部の内方に大きく突出させる
必要がなくなり、これによって有効開口面積を大きくす
ることができる。
26、下地枠30および新設窓枠33および障子63を
室内22側から取付けることができるので、室外28に
足場を設ける必要がなくなり、これによって施工作業の
工程数の削減を図り、工期を短縮することができる。ま
た下地枠3には、室外28側で枠外へ拡開する周縁部2
9を設け、また新設窓枠33には、対応する部分に前記
周縁部29が嵌まり込む嵌合溝31を設けるようにした
ので、新設窓枠33が開口部の内方に大きく突出させる
必要がなくなり、これによって有効開口面積を大きくす
ることができる。
【0019】本発明の他の実施例として、室内側周縁部
よりも枠外へ拡開する室外側周縁部は、下地枠の上枠部
材または左右の縦枠部材だけを前記枠外へ拡開させて形
成するようにしてもよい。
よりも枠外へ拡開する室外側周縁部は、下地枠の上枠部
材または左右の縦枠部材だけを前記枠外へ拡開させて形
成するようにしてもよい。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、下地枠に
下地材の内周部よりも拡開する周縁部を形成し、新設窓
枠には前記周縁部が嵌まり込む嵌合溝を形成し、新設窓
枠を室外側から下地枠に取付けることができるように構
成されるので、下地材、下地枠および新設窓枠を室内側
から取付けることができ、これによって室外に足場を設
ける必要がなくなり、これによって工事の工程数を少な
くし、工期の短縮化を図ることができる。また前記下地
枠の周縁部は拡開して形成されるので、新設窓枠が既設
窓枠3の内周部から突出せず、これによって有効開口面
積を大きくすることができる。
下地材の内周部よりも拡開する周縁部を形成し、新設窓
枠には前記周縁部が嵌まり込む嵌合溝を形成し、新設窓
枠を室外側から下地枠に取付けることができるように構
成されるので、下地材、下地枠および新設窓枠を室内側
から取付けることができ、これによって室外に足場を設
ける必要がなくなり、これによって工事の工程数を少な
くし、工期の短縮化を図ることができる。また前記下地
枠の周縁部は拡開して形成されるので、新設窓枠が既設
窓枠3の内周部から突出せず、これによって有効開口面
積を大きくすることができる。
【図1】本発明の一実施例の改装窓枠構造を示す鉛直断
面図である。
面図である。
【図2】図1に示される改装窓21の水平断面図であ
る。
る。
【図3】改装窓21を室内22側から見た正面図であ
る。
る。
【図4】新設窓枠33の一方の縦枠部材33cの長手方
向を部分的に切欠いて示す斜視図である。
向を部分的に切欠いて示す斜視図である。
【図5】下地材26の下枠部材26bの取付け構造を示
す一部の斜視図である。
す一部の斜視図である。
【図6】典型的な先行技術の改装窓枠構造を示す鉛直断
面図である。
面図である。
21 改装窓 22 室内 23 外壁 24 既設窓枠 25,27,32 内周部 26 下地材 28 室外 29 周縁部 30 下地枠 31 嵌合溝 33 新設窓枠 34 障子 35 開口部 43 コーナ片 49 既設水切りカバー 54 新設水切りカバー 57a〜57d 額縁
Claims (1)
- 【請求項1】 建物の躯体に固定される既設窓枠と、 既設窓枠の内周部に固定される下地材と、 下地材の内周部に予め枠組みされた状態で固定され、室
外側の開口部を構成する室外側周縁部が室内側の開口部
を構成する室内側周縁部よりも拡開して形成される下地
枠と、 下地枠の室外側周縁部の少なくとも一部が嵌まり込む嵌
合溝が形成され、予め枠組みされた状態で前記下地枠の
室外側周縁部の少なくとも一部が前記嵌合溝に嵌まり込
んだ状態で下地枠に固定される新設窓枠とを含むことを
特徴とする改装窓枠構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22704794A JP2783763B2 (ja) | 1994-09-21 | 1994-09-21 | 改装窓枠構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22704794A JP2783763B2 (ja) | 1994-09-21 | 1994-09-21 | 改装窓枠構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0893325A JPH0893325A (ja) | 1996-04-09 |
JP2783763B2 true JP2783763B2 (ja) | 1998-08-06 |
Family
ID=16854701
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22704794A Expired - Fee Related JP2783763B2 (ja) | 1994-09-21 | 1994-09-21 | 改装窓枠構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2783763B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5246721B2 (ja) * | 2002-03-08 | 2013-07-24 | 株式会社ナルコ岩井 | 引戸装置の改修方法及び改修引戸装置 |
KR200322796Y1 (ko) * | 2003-05-02 | 2003-08-14 | 린수건창산업(주) | 창문용 프레임 |
JP6639925B2 (ja) * | 2016-01-21 | 2020-02-05 | 三協立山株式会社 | 改修建具 |
-
1994
- 1994-09-21 JP JP22704794A patent/JP2783763B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0893325A (ja) | 1996-04-09 |
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JPH0344957Y2 (ja) |
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