JP2011174318A - グレーチング支持部材、グレーチング設置構造およびテラスを有する建物 - Google Patents

グレーチング支持部材、グレーチング設置構造およびテラスを有する建物 Download PDF

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Abstract

【課題】建物の屋内の床面、屋外のテラスの床面およびグレーチングの表面をフラットに配置することができるグレーチング支持部材、グレーチング設置構造を提供する。
【解決手段】地中に埋設された基礎3に対してグレーチング5を設置するグレーチング支持部材1であって、基礎3に取り付けられるベース部材11と、ベース部材11に取り付けられるとともに、基礎3に対して張り出すように配され、その+Z方向(上面)にグレーチング5が載置可能に構成された受け部材13と、を有することを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、グレーチング支持部材、グレーチング設置構造およびテラスを有する建物に関するものである。
従来から、建物の屋内側から張り出されるように設けられたデッキまたはテラスが知られている(例えば特許文献1参照)。デッキまたはテラスの一般的な例としては、ウッドデッキやコンクリート床板を用いたテラスが知られている。
ところで、近年、庭と建物との一体設計やバリアフリー等の観点から、建物の屋内の床面と屋外のデッキまたはテラスの床面との間で段差を設けることなく、フラットに配置するサッシ等の商品が提案されている。
デッキまたはテラスの床面と屋内の床面とをフラットに配置する場合において、デッキまたはテラスの床面には、床板材としてウッド材料、樹脂パネルやタイル等を配置している。一般的に、ウッドデッキの場合、床板材として使用されるウッド材料を設置すると、複数のウッド材料間に隙間が形成されるので、降雨時の雨水等は地面に排水されて、雨水等が屋内へ浸入するのを防ぐことができる。
一方、テラスの場合は、床板材として使用される樹脂パネルやタイル等がコンクリート床板上に載置されており、コンクリート床板の床面は隙間が形成されていない。このため、降雨時の雨水等は地面に排水されず、建物の屋内への雨水等の浸入や、コンクリート部と建物との当接部における建物の木部の腐食等が懸念される。そこで、雨水等を排水するために、屋内の床面と屋外のテラスとの隙間に排水溝を設ける必要がある。そして、排水溝の開口部には有孔構造の蓋板(本願のグレーチングに相当)を載置して(例えば特許文献2参照)、建物の屋内の床面、テラスの床面およびグレーチングの表面をフラットに配置する必要がある。
特開平11−13259号公報 特開平11−256874号公報
ここで、上述のテラスの場合、建物基礎に設けられた建物基礎の内部と外部との換気を行う通風路を、テラスの基礎および排水溝で塞いでしまう。これにより、建物基礎の内部と外部との換気に必要な通風路が妨げられてしまい、建物の床下の換気を行うことができなくなる。結果として、建物の床下にカビ等が発生してしまい、建物の早期劣化の原因となってしまう虞がある。
そこで本発明は、建物基礎の内部と外部とのスムーズな換気を確保することができ、建物の屋内の床面、屋外のテラスの床面およびグレーチングの表面をフラットに配置することができるグレーチング支持部材、グレーチング設置構造の提供を課題とする。また、これらグレーチング支持部材、グレーチング設置構造を用いたテラスを有する建物の提供を課題とする。
上記の課題を解決するため、本発明のグレーチング支持部材は、地中に埋設された基礎に対してグレーチングを設置するグレーチング支持部材であって、前記基礎に取り付けられるベース部材と、前記ベース部材に取り付けられるとともに、前記基礎に対して張り出すように配され、その上面に前記グレーチングが載置可能に構成された受け部材と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、受け部材はベース部材に取り付けられるとともに、前記基礎に対して張り出すように配されている。したがって、十分な強度を確保しつつ受け部材の上面にグレーチングを載置することができる。また、受け部材の上面にグレーチングを載置するだけでグレーチングを設置することができる。これにより、簡単にグレーチングを取り付けることができ、グレーチング設置後における塵埃の清掃や基礎部分の点検補修等のメンテナンスも容易である。
また、前記グレーチングと前記受け部材との間に、前記受け部材の上面に配置される滑り止めおよび音鳴り防止部材を有していることが望ましい。
本発明によれば、グレーチングと受け部材との間に、滑り止めおよび音鳴り防止部材を有しているので、グレーチング設置後のグレーチングの位置ずれおよび音鳴りを防止することができる。
また、前記ベース部材の延在方向の側面に、前記ベース部材の支持強度を補強する受け補強部材が設けられていることが望ましい。
本発明によれば、受け補強部材がベース部材の延在方向の側面に固定されるので、ベース部材の強度を高めることができる。これにより、十分な強度を確保しつつ受け部材の上面にグレーチングを載置することができる。
また、前記ベース部材には、前記基礎に支持固定するアンカボルトを挿通可能なアンカボルト孔が形成されており、前記アンカボルト孔は、前記アンカボルトを挿通した状態で、前記ベース部材が前記基礎の表面に沿って自在に移動可能な長孔になっていることが望ましい。
本発明によれば、アンカボルト孔は長孔になっているので、ベース部材を基礎の表面に沿って自在に移動しつつ位置決めを容易に行うことができる。
また、本発明のグレーチング設置構造は、建物と前記建物の屋外に設置されるテラスとの間にグレーチングを設置するグレーチング支持部材を用いたグレーチング設置構造であって、前記グレーチング支持部材が、前記テラスの基礎に取り付けられるベース部材と、前記ベース部材に取り付けられるとともに、前記基礎に対して張り出すように配される受け部材と、を有し、前記受け部材の上面に前記グレーチングが載置されていることを特徴とする。
本発明によれば、建物とテラスとの間にグレーチングを設置するグレーチング支持部材を有している。これにより、建物とテラスとの間に形成された隙間にグレーチングを設置することができるので、建物基礎の内部と外部との換気をするための通風路となる空間を確保することができる。したがって、建物の床下の換気をスムーズに行うことができるので、カビ等の発生などを抑制することができる。また、テラスの基礎に対して張り出すように配される受け部材を有しており、受け部材の上面にグレーチングが載置されている。これにより、建物の屋内の床面、テラスの床面およびグレーチングの表面をフラットに配置することができる。
また、前記グレーチング設置構造において、グレーチング支持部材が、前記グレーチングと前記受け部材との間に、前記受け部材の上面に配置される滑り止めおよび音鳴り防止部材を有していることが望ましい。
本発明によれば、グレーチングと受け部材との間に、滑り止めおよび音鳴り防止部材を有しているので、グレーチング設置後のグレーチングの位置ずれおよび音鳴りを防止することができる。
また、前記グレーチング設置構造において、前記ベース部材の延在方向の側面に、前記ベース部材の支持強度を補強する受け補強部材が設けられていることが望ましい。
本発明によれば、受け補強部材がベース部材の延在方向の側面に固定されるので、ベース部材の強度を高めることができる。これにより、十分な強度を確保しつつ受け部材の上面にグレーチングを載置することができる。
また、前記グレーチング設置構造であって、前記ベース部材には、前記基礎に支持固定するアンカボルトを挿通可能なアンカボルト孔が形成されており、前記アンカボルト孔は、前記アンカボルトを挿通した状態で、前記ベース部材が前記基礎の表面に沿って自在に移動可能な長孔になっていることが望ましい。
本発明によれば、アンカボルト孔は長孔になっているので、ベース部材をテラスの基礎の表面に沿って自在に移動しつつ位置決めを容易に行うことができる。したがって、グレーチングの設置位置を調整することができ、建物とテラスとの隙間の所望の位置にグレーチングを設置することができる。
また、本発明のテラスを有する建物は、グレーチング支持部材が、建物の屋外に設置されるテラスの基礎に取り付けられ、前記受け部材に前記グレーチングを載置することにより、前記建物と前記テラスとの間に前記グレーチングが設置され、前記建物の屋内の床面、前記グレーチングの表面および前記テラスの床面が略面一の高さに配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、グレーチング支持部材がテラスの基礎に取り付けられているので、建物基礎および建物に影響を与えることなく、グレーチングを設置することができる。また、建物とテラスとが隙間を有し、その隙間にグレーチングを設置することができるので、建物基礎の内部と外部との換気をするための通風路となる空間を確保することができる。したがって、建物の床下の換気をスムーズに行うことができるので、カビ等の発生などを抑制することができる。さらに、建物の屋内の床面、グレーチングの表面およびテラスの床面が略面一の高さに配置されている。これにより、バリアフリーに対応し、かつデザイン性に優れたテラスを有する建物を提供することができる。
本発明によれば、建物とテラスとの間にグレーチングを設置するグレーチング支持部材を有している。これにより、建物とテラスとの間に形成された隙間にグレーチングを設置することができるので、建物基礎の内部と外部との換気をするための通風路となる空間を確保することができる。したがって、建物の床下の換気をスムーズに行うことができるので、カビ等の発生などを抑制することができる。また、テラスの基礎に対して張り出すように配される受け部材を有しており、受け部材の上面にグレーチングが載置されている。これにより、建物の屋内の床面、テラスの床面およびグレーチングの表面をフラットに配置することができる。
グレーチング支持部材の斜視図である。 グレーチング支持部材の側面図である。 グレーチングの斜視図である。 滑り止めおよび音鳴り防止部材の説明図であり、図4(a)は表面の斜視図であり、図4(b)は裏面の斜視図であり、図4(c)は取り付け時の説明図である。 グレーチング設置構造の説明図である。 テラスを建物に設置したときの斜視図である。 テラスの端部におけるグレーチングの説明図である。
(グレーチング支持部材)
以下、本実施形態におけるグレーチング支持部材につき図面を参照して説明する。
図1はグレーチング支持部材の斜視図である。
図2はグレーチング支持部材の側面図である。
なお、以下の説明では、グレーチング支持部材の長手方向をX方向、グレーチング支持部材の幅方向をY方向とする。また、地面側(鉛直下向き方向)を−Z方向とし、その反対側(鉛直上向き方向)を+Z方向とする。
図1および図2に示すように、本実施形態のグレーチング支持部材1は、基礎3に取り付けられるベース部材11と、ベース部材11に取り付けられるとともに、基礎3に対してY方向に沿って張り出すように配され、その+Z方向にグレーチング5が載置可能に構成された受け部材13とを有している。
図3はグレーチングの斜視図である。
図3に示すように、グレーチング5は、例えばSUS材やアルミ材等からなる長尺の板状部材である。グレーチング5には、スリット5aがグレーチング5の幅方向または長手方向に所定間隔をおいて平行、垂直または格子状に複数(本実施形態では平行に6スリット)形成されている。スリット5aを設けることにより、雨水等の排水が可能となる。さらに、スリット5aを設けて通風路として機能させることにより、建物基礎の内部と外部との換気をすることができる。また、グレーチング5の長手方向には、支持柱5bが所定間隔を空けて平行に複数本(本実施形態では3本)形成されている。これにより、グレーチング5を補強するとともに、スリット5aの間隔を保持することができる。また後述するように、本実施形態では、グレーチング5が建物および建物の窓枠と接している場合において、窓枠の出幅を吸収するために、幅の異なるグレーチングを用いている。なお、グレーチング5は市販品を用いてもよい。
ベース部材11は、SUS材やアルミ材等からなる板状部材であり、プレスまたは押し出しにより成型する。ベース部材11の断面は略L字形状をしており、基礎3に固定される基礎固定部11aと、受け部材13を固定する受け部材固定部11bとを有している。
ベース部材11は、基礎3の+Z方向に、基礎固定部11aを固定することにより取り付けられる。ベース部材11の固定にはアンカボルト50が用いられる。そのため、ベース部材11の基礎固定部11aには、アンカボルト50を挿通可能なアンカボルト孔12が形成されている。
なお、ベース部材11が基礎3に対してX方向およびY方向に移動可能となるように、アンカボルト孔12はX方向およびY方向に長く形成された長孔になっている。このように、アンカボルト孔12を長孔とすることにより、ベース部材11を基礎3に対してX方向およびY方向に移動しつつ位置決めを容易に行うことができる。
なお、基礎固定部11aのY方向の端部に、X方向に沿ってベースフランジ11cが形成されており、基礎固定部11aの端部を折り曲げて、+Z方向に立設するように形成している。これにより、基礎固定部11aの強度を上げることができる。
ベース部材11は、後述する受け部材13および受け補強部材18を取り付けるための受け部材固定部11bを有している。受け部材固定部11bには、受け部材13および受け補強部材18を固定するボルト51を挿通するための固定孔11eが形成されている。なお、基礎固定部11aと同様に、受け部材固定部11bの端部に、X方向に沿ってフランジ11dが形成されている。
受け部材13は、SUS材やアルミ材等からなる部材である。本実施形態では、断面が略C字形状の中空の部材であり、プレスまたは押し出しにより成型する。受け部材13をベース部材11の受け部材固定部11bに取り付けるため、受け部材13のY方向における一端側には、受け部材取り付け部13aが形成される。受け部材取り付け部13aはプレスにより成型する。そして、受け部材取り付け部13aには、ボルト51を挿通する固定孔13bが形成される。また、受け部材13の+Z側面には、後述する滑り止めおよび音鳴り防止部材15を固定するための係止孔13cが形成されている。
受け部材13は、ベース部材11の受け部材固定部11bに取り付けられる。具体的には、受け部材固定部11bには、前述の通りベース部材11と受け部材13と受け補強部材18とを固定するボルト51を挿通するための固定孔11eが形成されている。そして、受け部材取り付け部13aと受け部材固定部11bとを、例えばボルト51とナット53とを用いて固定することにより、ベース部材11に受け部材13が取り付けられる。
本実施形態では、グレーチング5と受け部材13との間に、受け部材13の+Z側面に配置される滑り止めおよび音鳴り防止部材15を有している。
図4は滑り止めおよび音鳴り防止部材15の説明図であり、図4(a)は表面の斜視図であり、図4(b)は裏面の斜視図であり、図4(c)は取り付け時の説明図である。
図4に示すとおり、滑り止めおよび音鳴り防止部材15は、弾性ゴム等からなる略矩形状の部材であり、インジェクションによって成型される。図4(a)に示すように、滑り止めおよび音鳴り防止部材15の表面におけるY方向の一端には、凸部15aが形成されている。凸部15aのY方向における幅は、前述したスリット5aの幅よりも若干狭く形成されている。そして、滑り止めおよび音鳴り防止部材15の+Z側にグレーチング5を載置したとき、グレーチング5のスリット5aと凸部15aとが嵌合する。これにより、グレーチング5を載置した後、グレーチング5の位置ずれおよび音鳴りを防止することができる。
また、図4(b)に示すように、滑り止めおよび音鳴り防止部材15の裏面におけるY方向の両端には、裏面から立設した爪部15bが形成されている。そして、図4(c)に示すように、滑り止めおよび音鳴り防止部材15は、受け部材13の+Z側面に配置される。具体的には、受け部材13の係止孔13cに爪部15bを挿入して係止することにより、滑り止めおよび音鳴り防止部材15が配置される。
さらに本実施形態では、図1おより図2に示すように、ベース部材11の延在方向の側面に、ベース部材11の支持強度を補強する受け補強部材18が設けられている。
受け補強部材18はSUS材やアルミ材等からなる略台形状をした板部材であり、プレスにより成型される。本実施形態では、受け補強部材18はベース部材11にネジで固定される。なお、受け補強部材18をベース部材11に溶接により接合してもよい。このようにして受け補強部材18を設けることにより、ベース部材11の強度をより高めることができる。
上述のように、受け部材13がベース部材11に取り付けられることにより、基礎3に対して張り出すように配置される。そして、受け部材13の+Z方向に、滑り止めおよび音鳴り防止部材15を介してグレーチング5が載置される。
本実施形態のグレーチング支持部材1によれば、受け部材13はベース部材11に取り付けられるとともに、基礎3に対して張り出すように配されている。したがって、十分な強度を確保しつつ受け部材13の+Z方向にグレーチング5を載置することができる。また、受け部材13の+Z方向にグレーチング5を載置するだけでグレーチング5を設置することができる。これにより、簡単にグレーチング5を取り付けることができ、グレーチング5設置後における塵埃の清掃や基礎部分の点検補修等のメンテナンスも容易である。
(グレーチング設置構造)
次に、本実施形態におけるグレーチング設置構造につき図面を参照して説明する。
図5はグレーチング設置構造の側面断面図である。
図6はテラスを建物に設置したときの斜視図である。
図5および図6に示すように、本実施形態では、建物7と建物7の屋外に設置されるテラス20との間にグレーチング5を設置するグレーチング支持部材1を用いたグレーチング設置構造となっている。
そして、図5および図6に示すように、本実施形態のテラス20を有する建物7は、建物7の屋外に設置されるテラス20の基礎3に取り付けられ、受け部材13にグレーチング5を載置することにより、建物7とテラス20との間にグレーチング5が設置され、建物7の屋内の床面77、グレーチング5の表面5cおよびテラス20の床面20aが略面一の高さに配置されている。
本実施形態の建物7は、通風孔80を有する建物基礎79と、屋内の床面77と略同一の高さの面を有するレールサッシ75と、レールサッシ75に取り付けられる窓枠72を有する窓73と、外壁71と、を有している。建物基礎79は、例えばコンクリートにより形成され、建物基礎79の内部と外部とを連通する通風孔80が形成されている。そして、後述するテラス20の基礎3と建物基礎79とで形成する空間が通風路Gとなり、グレーチング5のスリット5aを介して建物7の床下の換気が行われる。
レールサッシ75は、例えばアルミからなり、押出し成型により形成される。レールサッシ75は、屋内の床面77との段差を極力少なくした、いわゆるフラットレールサッシであり、市販品を用いてもよい。
本実施形態のテラス20は、上述したグレーチング支持部材1と、テラス20の基礎3と、下地部23と、コンクリート(構成材料)25と、仕上げ部材27と、で構成されている。
テラス20の基礎3および構成材料25は、例えば前述の通りコンクリートにより形成される。そして、基礎3は、建物基礎79の通風孔80の−Z方向に略当接するように設けられており、排水溝3aが構成されている。このように構成することで、雨水等は、グレーチング5のスリット5aを介して排水溝3aに流れ込む。これにより、屋内の床面77とテラス20の床面20aとが略面一の高さに配置されても、屋内への雨水等の浸入を防ぎ、雨水等を処理することができる。
グレーチング5は、建物7とテラス20との間に設置されている。グレーチング5は、受け部材13の+Z方向に載置することにより設置される。そして、建物7の屋内の床面77、グレーチング5の表面5cおよびテラス20の床面20aが略面一の高さになるように配置される。
さらに本実施形態では、図6に示すように、窓枠72は建物7の外壁71から飛び出している。そして、窓枠72の出幅を吸収するために、外壁71とテラス20との間には、グレーチング5よりも幅が広く形成された、幅広グレーチング55が設置されている。幅広グレーチング55は、グレーチング5と同様に、SUS材やアルミ材等からなる長尺の板状部材である。幅広グレーチング55のスリット数は、グレーチング5のスリット数よりも多く設定されている。これにより、幅広グレーチング55の幅をグレーチング5の幅よりも広く形成することができる。
図7はテラス20の端部におけるグレーチング5の説明図である。
図7に示すように、テラス20の端部において、グレーチング5を受け部材13の側面等に、例えばボルト等で固定して配置することにより、テラス20の側面における建物7とテラス20との隙間を塞いでいる。また、テラス20の側面に設けられたグレーチング5の−Z側には通気および水切り用の切り欠き部5dが形成されている。なお、切り欠き部5dは、グレーチング5の一部を切断して形成する。
本実施形態のグレーチング装置構造によれば、図5に示すように、建物7とテラス20との間にグレーチング5を設置するグレーチング支持部材1を有している。これにより、建物7とテラス20とが隙間を有し、その隙間にグレーチング5を設置することができるので、建物基礎79の内部と外部との換気をするための通風路Gとなる空間を確保することができる。したがって、建物7の床下の換気をスムーズに行うことができるので、カビ等の発生などを抑制することができる。また、テラス20の基礎3に対して張り出すように配される受け部材13を有しており、受け部材13の+Z方向にグレーチング5が載置されている。これにより、建物7の屋内の床面77、テラス20の床面20aおよびグレーチング5の表面5cをフラットに配置することができる。
(テラスおよびグレーチングの施工方法)
次に、テラス20を有する建物について、テラス20およびグレーチング5を設置する手順を図5および図6を用いて詳述する。
まず、図5に示す基礎3を打設し、下地部23として砕石を敷き詰めてテラス20の土台を形成する。
続いて、アンカボルト50を用いて、ベース部材11の基礎固定部11aを基礎3に固定することにより、グレーチング支持部材1を基礎3に取り付ける。ここで、受け部材13は、ベース部材11の受け部材固定部11bに支持固定されているので、受け部材13は、基礎3に対してY方向に沿って張り出すように配されることになる。なお、前述の通り、図1に示す基礎固定部11aのアンカボルト孔12を長孔にすることで、基礎3に対してX方向およびY方向に移動可能となる。これにより、受け部材13と建物7の外壁71との位置決めを容易に行うことができる。
次に、基礎3および下地部23の+Z方向にコンクリート(構成材料)25を打設する。このとき、構成材料25に受け補強部材18を埋設させながら構成材料25を打設する。これにより、受け補強部材18が基礎3上に設けられる構成材料25により固定されるので、受け部材13の支持強度を高めることができる。
なお、構成材料25を打設する際に、ベース部材11は構成材料25の型枠としても機能する。具体的には、ベース部材11の断面は略L字形状をしており、基礎3にベース部材11を取り付けると、受け部材固定部11bが基礎3の+Z方向に向かって立設して配置され、受け部材固定部11bが構成材料25の受け型枠として機能する。これにより、受け部材固定部11bが立設している部分には新たに型枠を設ける必要がないので、製造コストを削減することができる。
構成材料25が乾燥して硬化した後、仕上げ部材27を設置する。仕上げ部材27は、例えばウッド材、樹脂パネルやタイル等を用い、樹脂パネルやタイル等の隙間をモルタル等で埋めることにより形成する。樹脂パネルやタイル等は市販品を用いてもよい。
最後に、受け部材13の+Z方向にグレーチング5を設置する。グレーチング5は、受け部材13や建物の外壁71等には固定されておらず、受け部材13の+Z方向に、前述した滑り止めおよび音鳴り防止部材15を介して載置することにより設置される。このとき、前述のとおり滑り止めおよび音鳴り防止部材15の凸部15aとグレーチング5のスリット5aとが嵌合する。これにより、グレーチング5の位置ずれおよび音鳴りを抑制することができる。さらに、グレーチング設置後における塵埃の清掃や基礎部分の点検補修等のメンテナンスも容易である。
本実施形態のテラス20を有する建物7によれば、グレーチング支持部材1がテラス20の基礎3に取り付けられているので、建物基礎79および建物7に影響を与えることなく、グレーチング5を設置することができる。また、建物7とテラス20とが隙間を有し、その隙間にグレーチング5を設置することができるので、建物基礎79の内部と外部との換気をするための通風路Gとなる空間を確保することができる。したがって、建物7の床下の換気をスムーズに行うことができるので、カビ等の発生などを抑制することができる。さらに、建物7の屋内の床面77、グレーチング5の表面5cおよびテラス20の床面20aが略面一の高さに配置されている。これにより、バリアフリーに対応し、かつデザイン性に優れたテラス20を有する建物7を提供することができる。
なお、この発明は上述した実施の形態に限られるものではない。
本実施形態のグレーチング支持部材はSUS材やアルミ材等を使用して形成しているが、樹脂等で形成してもよい。ただし、強度確保の観点から、本実施形態のようにSUS材やアルミ材等の金属により形成するのが望ましい。
本実施形態のグレーチング支持部材は、建物の屋外に設置されるテラスの基礎に設けられている。しかし、建物の基礎にグレーチング支持部材を設けてもよい。ただし、破損等によりグレーチング支持部材を交換するとき、建物に影響することなく交換できる点で本実施形態に利点がある。
1・・・グレーチング支持部材 3・・・基礎 5・・・グレーチング 7・・・建物 11・・・ベース部材 12・・・アンカボルト孔 13・・・受け部材 15・・・滑り止めおよび音鳴り防止部材 18・・・受け補強部材 20・・・テラス 20a・・・テラスの床面 25・・・構成材料 50・・・アンカボルト 77・・・屋内の床面

Claims (9)

  1. 地中に埋設された基礎に対してグレーチングを設置するグレーチング支持部材であって、
    前記基礎に取り付けられるベース部材と、
    前記ベース部材に取り付けられるとともに、前記基礎に対して張り出すように配され、その上面に前記グレーチングが載置可能に構成された受け部材と、
    を有することを特徴とするグレーチング支持部材。
  2. 請求項1に記載のグレーチング支持部材であって、
    前記グレーチングと前記受け部材との間に、前記受け部材の上面に配置される滑り止めおよび音鳴り防止部材を有していることを特徴とするグレーチング支持部材。
  3. 請求項1または2に記載のグレーチング支持部材であって、
    前記ベース部材の延在方向の側面に、前記ベース部材の支持強度を補強する受け補強部材が設けられていることを特徴とするグレーチング支持部材。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のグレーチング支持部材であって、
    前記ベース部材には、前記基礎に支持固定するアンカボルトを挿通可能なアンカボルト孔が形成されており、
    前記アンカボルト孔は、前記アンカボルトを挿通した状態で、前記ベース部材が前記基礎の表面に沿って自在に移動可能な長孔になっていることを特徴とするグレーチング支持部材。
  5. 建物と前記建物の屋外に設置されるテラスとの間にグレーチングを設置するグレーチング支持部材を用いたグレーチング設置構造であって、
    前記グレーチング支持部材は、
    前記テラスの基礎に取り付けられるベース部材と、
    前記ベース部材に取り付けられるとともに、前記基礎に対して張り出すように配される受け部材と、を有し、
    前記受け部材の上面に前記グレーチングが載置されていることを特徴とするグレーチング設置構造。
  6. 請求項5に記載のグレーチング設置構造であって、
    前記グレーチング支持部材が、前記グレーチングと前記受け部材との間に、前記受け部材の上面に配置される滑り止めおよび音鳴り防止部材を有していることを特徴とするグレーチング設置構造。
  7. 請求項5または6に記載のグレーチング設置構造であって、
    前記ベース部材の延在方向の側面に、前記ベース部材の支持強度を補強する受け補強部材が設けられていることを特徴とするグレーチング設置構造。
  8. 請求項5から7のいずれか1項に記載のグレーチング設置構造であって、
    前記ベース部材には、前記基礎に支持固定するアンカボルトを挿通可能なアンカボルト孔が形成されており、
    前記アンカボルト孔は、前記アンカボルトを挿通した状態で、前記ベース部材が前記基礎の表面に沿って自在に移動可能な長孔になっていることを特徴とするグレーチング設置構造。
  9. 請求項1から4のいずれか1項に記載のグレーチング支持部材が、建物の屋外に設置されるテラスの基礎に取り付けられ、
    前記受け部材に前記グレーチングを載置することにより、前記建物と前記テラスとの間に前記グレーチングが設置され、
    前記建物の屋内の床面、前記グレーチングの表面および前記テラスの床面が略面一の高さに配置されていることを特徴とするテラスを有する建物。
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