JPH09512061A - 混粒ステンレス鋼およびその製造法 - Google Patents
混粒ステンレス鋼およびその製造法Info
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Abstract
(57)【要約】
熱延性、高温耐酸化性、耐腐食性および衝撃靭性に優れた、フェライト相およびオーステナイト相から成る混粒ステンレス鋼を開示している。混粒ステンレス鋼は、海洋設備などに用いられる。フェライト相およびオーステナイト相から成る混粒ステンレス鋼は、重量%で、C0.03%未満、Si1.0%未満、Mn2.0%未満、P0.04%未満、S0.004%未満、Cu2.0%未満、Ni5.0〜8.0%、Cr22〜27%、Mo1.0〜2.0%、W2.0〜5.0%、およびN0.13〜0.30%を含んでなる。または、Ca0.03%未満、Ce0.1%未満、B0.005%未満、およびTi0.5%未満から成る群から選択される1または2個の元素も添加される。更に、Cr当量(Creq)対Ni当量(Nieq)の比(Creq/Nieq)は2.2〜3.0である。更に、W対Moの重量比(W/Mo)は2.6〜3.4である。すなわち、本発明の混粒ステンレス鋼は上記の条件を満たすものであり、NieqおよびCreqは下記のように定義される。Nieq=%Ni+30×%C+0.5×%Mn+0.33×%Cu+30×(%N−0.045)、およびCreq=%Cr+%Mo+1.5×%Si+0.73×%W
Description
【発明の詳細な説明】
混粒ステンレス鋼およびその製造法
技術分野
本発明は、海岸設備などで用いる混粒ステンレス鋼、およびその製造法に関す
る。更に具体的には、本発明は鋼がフェライト相とオーステナイト相とから成る
、混粒ステンレス鋼およびその製造法に関する。
背景技術
一般に、フェライトとオーステナイト相とが互いに混合している混粒ステンレ
ス鋼(以下、「混粒ステンレス鋼(duplex stainless steel)」と呼ぶ)は、耐
腐食性および耐応力腐食割れ性に優れている。従って、これは、油田採掘パイプ
、発電プラント脱硫設備、製紙タンク設備、酸製造タンク、海水ポンプ、海洋建
造物など高い耐腐食性が要求される設備に広く用いられている。
一般に、耐腐食性に優れていることが知られている混粒ステンレス鋼は、耐孔
食性を促進する合金要素であるCrを多量に含んでいる。更に、MoとNiが基
本要素として含まれ、混粒ステンレス鋼は、2種類に大きく分類される。
それらの一つはUNS31803であり、Cr21〜23重量%(以下、単に
%と呼ぶ)、Ni4.5〜6.5%、Mo2.5〜3.5%、N0.08〜0.
20%、Mn2%未満、およびC0.03%未満からなっている。
他のものは、SAF2507であり、Cr24〜26%、Ni6〜8%、Mo
3〜5%、N0.24〜0.32%、Cu0.5%未満、Mn1.2%
未満、およびC0.03%未満からなっている。
上記のステンレス鋼は、超オーステナイト系ステンレス鋼とほぼ同等の耐腐食
性を有する。しかしながら、それらは熱延性が低いため、これらのステンレス鋼
をスチールシートに成形するときには、熱間ローリングの際にエッジ割れを生じ
やすい。エッジ割れが生じると、シート破断を生じることになり、実収率が大幅
に減少する。従って、混粒ステンレス鋼は、熱延性に優れたものでなければなら
ない。
混粒ステンレス鋼の熱延性を改良する通常の方法であって、Ceを混粒ステン
レス鋼に添加する方法がある(J.I.Komi ら,Proc.of Int.Conf.on Stainless S
teels,ISIJ,東京,1991,p807)。この方法では、S含量は30ppmまで低下
し、Ceを加えるので、Sの偏析が防止されることにより、熱延性が改良される
。
また、A.Paul らによれば、混粒ステンレス鋼の熱間ローリングの際にオース
テナイト相の再結晶を促進する目的で、歪み速度を高くすることにより、熱延性
が改良される(Innovation of Stainless Steel,フローレンス,イタリア,1993
,p3297)。
しかしながら、上記の方法には、熱間ローリングの際に温度を調整することに
よって温度を補足することができる設備には適用できないという問題がある。
上記の混粒ステンレス鋼は、いずれもWを含まないがMoを含んでいる。しか
しながら、MoとWとを添加している複合混粒ステンレス鋼は、熱延性および耐
腐食性が一層優れている。従って、最近になり、MoおよびWを複合的に添加し
た混粒ステンレス鋼について活発に研究が行われている。例えば、B.W.Oh らに
よって提案された混粒ステンレス鋼では、Cr含量が20〜22%のスチールで
はMoの一部がWで置換されている。W2.7%およびMo1.05%を含む混
粒ステンレス鋼はMo含量が2.
78%のものと比較して耐腐食性が改良されることが報告されている(Innovati
on of Stainless Steel,フローレンス,イタリア,1993,p359)。
しかしながら、上記スチールはMo含量が低すぎるので、耐腐食性が減少する
。もう一つの例としては、H.Okamotoによる欧州特許第EP0,545,753
A1号明細書では、Mo2〜4%およびW1.5〜5.0%を添加した混粒ステ
ンレス鋼が提案されている。このスチールは高強度で高耐腐食性であることが知
られている。しかしながら、これは熱間ローリングの際に割れ易く、相安定性が
低下し易い。
また、他の例がある。それらの一つは、本発明者らの韓国特許出願第94−3
8249号明細書であり、Cr含量が22.5〜23.5%の混粒ステンレス鋼
が開示されている。もう一つは、本発明者らの韓国特許出願第94−38978
号明細書であり、Cr含量が24〜26%の混粒ステンレス鋼が開示されている
。これらの混粒ステンレス鋼では、MoおよびWは、耐腐食性を改良する目的で
複合的に添加されている。更に、これらはタンデム・ローリング・ミルのような
設備で製造することができ、このため、高温耐酸化性および熱延性が改良される
。しかしながら、MoおよびWを含むこれらの混粒ステンレス鋼を溶接を必要と
する建造物に適用する場合には、熱影響域は金属間化合物を著しく沈澱する。そ
の結果、衝撃靭性が低下するので、相安定性は低下しやすくなる。
発明の開示
韓国特許出願第94−38249号明細書および第94−38978号明細書
の混粒ステンレス鋼を改良するため、本発明者らは研究および実験を繰り返し行
い、この努力の結果、本発明を提案するに至った。
従って、本発明の目的は、熱延性および高温耐酸化性、および耐腐食性および
熱影響域の相安定性に優れた混粒ステンレス鋼を提供することで
ある。
本発明のもう一つの目的は、混粒ステンレス鋼の製造法であって、タンデム・
ローリング・ミルを用いることによって混粒ステンレス鋼を製造することができ
る方法を提供することである。
混粒ステンレス鋼は、製鋼、精製、キャストスラブの連続的製造、連続的キャ
ストスラブの表面研磨、加熱炉での1200〜1350℃への加熱、熱間ローリ
ング、アニーリング、および酸洗いの各工程を通過することによって製造される
。
連続キャストスラブの製造法は、連続的キャスティング工程およびスラブ冷却
工程に分けられる。連続キャスティング工程は、第一の連続キャスティング冷却
段階と第二の連続キャスティング冷却段階とに分けられる。連続キャストスラブ
を一般的方法で製造する場合には、衝撃靭性に極めて敏感な金属間化合物が第二
の連続キャスティング冷却段階の一部およびスラブ冷却工程中に形成される。
金属間化合物が形成される場合には、表面品質を改良するため連続キャストス
ラブの表面研磨により、表面割れが形成されることがある。
一般に、金属間化合物が3〜5%まで形成されるときには、衝撃靭性が大幅に
低下する(L.Karlsson,Application of Stainless Steel 92,9-11,June 1992,ス
トックホルム,スウェーデン)。
1200〜1350℃の高温で操作中に、このような割れは瘤状の酸化物スケ
ールを形成することにより、表面に傷が付く。
本発明者らは、スラブの表面研磨の際に割れを形成する金属間化合物の沈澱は
、スラブの冷却速度と密接に関連していることを見いだした。これにより、本発
明者らは、本発明を提案しているのである。
従って、本発明の更にもう一つの目的は、混粒ステンレス鋼の製造法であって
、スラブの製造の際に冷却速度を一定の温度間隔に適正に制御して、
金属間化合物の形成が最小限になるようにして、スラブの表面研磨中に表面に傷
が付くのを防止することを特徴とする方法を提供することである。
好ましい態様の説明
フェライト相およびオーステナイト相から成る混粒ステンレス鋼は、重量%で
、C0.03%未満、Si1.0%未満、Mn2.0%未満、P0.04%未満
、S0.004%未満、Cu2.0%未満、Ni5.0〜8.0%、Cr22〜
27%、Mo1.0〜2.0%、W2.0〜5.0%、およびN0.13〜0.
30%を含んでなる。または、Ca0.03%未満、Ce0.1%未満、B0.
005%未満、およびTi0.5%未満から成る群から選択される1または2個
の元素も添加される。
更に、Cr当量(Creq)対Ni当量(Nieq)の比(Creq/Nie
q)は2.2〜3.0である。更に、W対Moの重量比(W/Mo)は2.6〜
3.4である。すなわち、本発明の混粒ステンレス鋼は上記の条件を満たすもの
であり、NieqおよびCreqは下記のように定義される。
Nieq=%Ni+30×%C+0.5×%Mn+0.33×%Cu
+30×(%N−0.045)、および
Creq=%Cr+%Mo+1.5×%Si+0.73×%W
上記のような構成のスチールスラブを、過剰酸素量が2容量%の加熱炉で12
50〜1300℃の温度で加熱する。次いで、熱間ローリングを、歪み速度1〜
10/秒で行う。熱間ローリングの際、第一の通過の圧延比は10〜20%であ
り、次いで圧延比をそれ以後は40%未満に保持する。次に、仕上げ熱間ローリ
ングを、圧延比15〜25%で1050〜1000℃の温度で行うことによって
、熱間ローリングしたシートを製造する。次いで、熱間ローリングしたスチール
シートにアニーリングおよび酸洗い
を施すことによって、本発明による混粒ステンレス鋼の製造を完了する。
スチールスラブの製造の際に、Cr含量が22〜23%の場合には、3℃/分
の冷却速度を950〜800℃から650〜700℃までの温度範囲に適用する
。一方、Cr含量が23〜27%の場合には、5℃/分の冷却速度を1000〜
800℃から650〜700℃までの温度範囲に適用する。この方法では、スラ
ブを水冷または空冷によって常温まで下げる。次に、過剰酸素量が2容量%未満
である加熱炉で、スラブを1250〜1300℃の温度まで加熱する。次に、熱
間ローリングを、歪み速度1〜10/秒で行う。熱間ローリングの際、最初の通
過の圧延比は10〜20%であり、次いで、それ以後は圧延比を40%未満に保
持する。次に、仕上げ熱間ローリングを、圧延比15〜25%で1050〜10
00℃の温度で行うことによって、熱間ローリングしたシートを製造する。次に
、熱間ローリングしたスチールシートにアニーリングおよび酸洗いを施すことに
よって、本発明による混粒ステンレス鋼の製造を完了する。
次に、本発明による混粒ステンレス鋼の組成について詳細に説明する。
炭素は強力なオーステナイト形成体であるが、これを0.03%を上回る量ま
で添加すると、これは炭化クロムの形態で沈澱するので、耐腐食性が低下する。
従って、Cを0.03%未満に限定するのが好ましい。
Siは脱酸化剤として添加されるが、これを過剰に添加すると、金属間化合物
の形成が促進される。従って、Siの添加は、好ましくは1.0%までに限定す
べきであり、更に好ましくは0.6%未満に限定すべきである。
混粒ステンレス鋼の溶融の際には、MnはNの溶解度を増加させる。しかしな
がら、MnはMnSを形成して耐腐食性を減少させるので、Mnは2.0%未満
に限定するのが好ましい。
Pは、通常はスチール製造工程に入るスクラップおよび鉄合金に含まれて添加
される。Pを0.04%を上回る量まで添加すると、耐腐食性および衝撃靭性が
低下する。従って、Pを0.04%未満に限定するのが好ましく、更に好ましく
は0.03%までに限定する。
Sも、通常はスチール製造工程に入るスクラップおよび鉄合金に含まれて添加
される。この元素は粒界で硫化物を形成することによって、熱延性を減少させる
。この硫化物は孔食を引き起こすので、耐腐食性が著しく低下する。従って、S
が0.004%を上回る量まで含まれると、耐腐食性および衝撃靭性が低下する
ので、Sの含量は0.004%未満に限定するのが好ましく、更に好ましくは0
.003%までに限定する。
Cuは金属間化合物の形成を阻害し、還元性雰囲気内で耐腐食性を促進する。
とくに、Cr含量が22.5〜23.5%の混粒ステンレス鋼では、衝撃靭性が
Cuを添加することによって改良される。しかしながら、Cu含量が2.0%を
超過すると、熱延性が減少する。従って、Cu含量を2.0%未満に限定するの
が好ましく、更に好ましくは1.0%未満に限定する。
Niはオーステナイト相を安定させる重要な元素である。しかしながら、Ni
含量が適正範囲を逸脱すると、オーステナイト相対フェライト相の比が混乱する
結果、混粒ステンレス鋼はその本来の特性を喪失する。特に、Ni含量が5%未
満である場合には、Nの溶解度が低いフェライト相が増加し、このフェライト相
中で窒化クロムが形成され、その結果、耐腐食性および衝撃靭性が低下する。従
って、Ni含量は5〜8%に限定するのが好ましい。
Crは、耐腐食性を改良するための重要な元素である。Crの含量が22%未
満であると、混粒ステンレス鋼は必要な耐腐食性を有することができない。他方
、27%を超過すると、金属間化合物の沈澱速度が速くなる
ので、耐腐食性および衝撃靭性が減少する。従って、Cr含量は22〜27%に
限定するのが好ましい。
Moは、Crと同様に対腐食性を改良するのに重要な元素である。特に、これ
は、塩化物環境中では優れた耐孔食性を示す。しかしながら、この含量が1%未
満であると、十分な耐孔食性を得ることができない。一方、この含量が2%を上
回ると、金属間化合物の沈澱が促進されるので、耐腐食性および衝撃靭性が減少
する。従って、Moの含量を1〜2%に限定するのが好ましい。
Wは、耐腐食性を改良するのに重要な元素である。特に、これは低pH値では
優れた耐孔食性を示し、混粒ステンレス鋼のσ−相の沈澱を遅らせる。しかしな
がら、W含量が2%未満であると、上記効果は不十分となり、反対に5%を超過
すると、高温炉雰囲気下で酸化が速やかに進行し、金属間化合物の形成も促進さ
れる。従って、W含量は2〜5%に限定するのが好ましい。
Nは強力なオーステナイト安定化元素であり、耐腐食性を改良する。Nが含量
が0.13%未満であると、混粒ステンレス鋼は必要な耐腐食性を有することが
できず、金属間化合物の形成が促進される。一方、Nの含量が0.27%を超過
すると、オーステナイト相が補強され過ぎるので、熱延性が減少する。従って、
Nの含量は0.13〜0.27%に限定するのが好ましい。しかしながら、Sが
含量が0.002%未満であると、Nの含量を0.3%まで増加させることがで
きる。
一方、Ca、Ce、BおよびTiから成る群から選択される1または2種類の
元素を添加すると、混粒ステンレス鋼の熱延性は更に改良される。しかしながら
、これらの元素の上限は、Caでは0.03%、Ceでは0.1%、Bでは0.
005%およびTiでは0.5%である。これらの上限が観察されなければ、こ
れらの元素は余分な添加剤として機能するので、
耐腐食性および衝撃靭性が減少する。
上記のような構成の混粒ステンレス鋼では、フェライト相およびオーステナイ
ト相が共存する。しかしながら、混粒ステンレス鋼の場合には、熱延性、耐腐食
性および衝撃靭性を優れたものとするには、オーステナイト相対フェライト相の
相比は65〜55:35〜45であるべきである。オーステナイト相対フェト相
の最も好ましい相比は55:45である。しかしながら、混粒ステンレス鋼の相
比は、基本的な合金元素Cr、Ni、Mo、W、N、Cu、Si、およびCによ
って大きな影響を受ける。従って、適正な相比を確定しようとすれば、適正なC
r当量(Creq)と適正なNi当量(Nieq)とを設計しなければならない
。
Ni当量(Nieq)は、下記の式に基づいて計算することができる。
Nieq=%Ni+30×%C+0.5×%Mn+0.33×%Cu
+30×(%N−0.045)
一方、Cr当量(Creq)の計算式は、フェライト形成元素であるWを含ん
でいない。従って、Cr当量(Creq)は、F.B.Pickeringの実験に準じて重
量付け値0.73を適用した下記の式に基づいて計算することができる。
Creq=%Cr+%Mo+1.5×%Si+0.73×%W
(The Metallurgical Evolution of Stainless Steels,the American Society
of Metals,クリーブランド、オハイオ州,1979,p132)。
混粒ステンレス鋼の相比を55:45i保持しようとすれば、Creq/Ni
eq比は、CreqとNieqについての式に基づいて2.2〜3.0の範囲内
になければならない。Creq/Nieq比が上記範囲から離反すると、混粒ス
テンレス鋼の相比は55:45の比から離反し、高温酸化特性、対腐食性および
熱延性が減少することになる。Creq/Nieq比が上記範囲内にあり、Mo
およびWの総含量が所望な範囲内にあり、
良好な熱延性を生じるとしても、W/Moの重量比が適正でなければ、金属間化
合物の沈澱により衝撃靭性は悪影響を受けることがある。すなわち、Cr含量が
22〜27%である本発明のスチールでは、W/Moの重量比が2.6〜3.4
であるときには、熱延性は優れたものとなる。特に、熱影響域では金属間化合物
の形成が減少することにより、相を安定させることができる。
次に、本発明の混粒ステンレス鋼の製造法を、詳細に説明する。
本発明による混粒ステンレス鋼は、混粒ステンレス鋼の一般的方法に基づいて
製造することができる。しかしながら、これを専用の生産設備ではなく通常のス
テンレス鋼生産設備を用いて製造する場合には、各種類のスチールについて再加
熱環境を調整しなければならないという不都合がある。それだけでなく、他の特
別な条件も必要である。
304ステンレス鋼のような通常のステンレス鋼の場合には、スラブを再加熱
するときには、炉の過剰酸素量は約3容量%に限定される。この環境では、Cr
22.5〜23.5%を含むスチールスラブを再加熱すると、W含量が4%を上
回るときには酸化量は著しく増加する。一方、Cr24〜26%を含むスチール
スラブを再加熱すると、W含量が6.12%を上回るときには、酸化は著しく増
加する。
従って、多量のMoおよびWを含む混粒ステンレス鋼の高温酸化特性を改良す
る目的で、本発明者らは再加熱炉の環境の過剰酸素量を低水準に調整した。これ
により、高温酸化量および表面状態に悪影響を及ぼす局部腐食速度が減少する。
この提案は、本発明者らによって出願された韓国特許出願第95−14484号
明細書に開示された。
本発明では、上記の加熱法を、本発明の混粒ステンレス鋼のスラブの加熱に好
ましく適用することができる。
すなわち、本発明の混粒ステンレス鋼のスラブの再加熱の際には、加熱
炉の環境内の過剰酸素量を2容量%未満にまで制御する。この条件下では、加熱
温度範囲は1250〜1300℃である。
更に、加熱したスラブの熱間ローリング中に、初期圧延比を低水準に設定した
後、圧延比を徐々に増加させる。しかしながら、1050〜1000℃付近では
圧延比を再度低下させる。例えば、圧延比は、最初のローリング通過については
10〜20%に設定するのが好ましく、その後圧延比を40%に保持する。次に
、炉の温度が1050〜1000℃に達したならば、仕上げ熱間ローリングを圧
延比15〜20%で行う。
フェライト相とオーステナイト相とからなる混粒ステンレス鋼では、これらの
相の間の強度の差が大きいので、熱間ローリングを行うには細心の注意が必要で
ある。特にローリング温度が1100℃以下に降下すると、圧延比が大きければ
、割れが形成される。従って、圧延比が最大でも40%を超過しないようにする
のが望ましい。
更に、圧延比が1050〜1000℃の温度範囲内で25%を超過すると、混
粒ステンレス鋼に特有の性質により割れが形成されることがある。一方、圧延比
が15%以下に降下すると、これは生産性の観点から望ましくない。
一方、熱間ローリングの際の総体的非隅速度は1〜10/秒に設定するのが好
ましい。理由は下記の通りである。すなわち、歪み速度が10/秒を超過すると
、再結晶挙動(軟化挙動)が不十分であり、割れが形成されやすくなる。他方、
歪み速度が1/秒以下であると、生産性は大幅に低下して、望ましくない結果を
生じる。
次に、上記の方法で製造した熱間ローリングしたシートに通常のアニーリング
および酸洗いを行うことによって、最終的な混粒ステンレス鋼が得られる。
本発明に好ましく適用されるアニーリング条件は、下記のとおりである。
Wを含む本発明のスチールでは、沈澱温度が高い。それ故、Crを22〜23
%含むスチールの場合には、アニーリングは1050℃を上回る温度で行うのが
好ましく、Crを23〜27%含むスチールの場合には、アニーリングを110
0℃を上回る温度で行うのが好ましい。
アニーリングの際には、雰囲気の過剰酸素量は3容量%に設定して、酸洗いス
ケールを酸洗い工程中に容易にはぎ取ることができるようにするのが好ましい。
好ましい過剰酸素含量は5〜10容量%である。
一方、本発明のスチールに含まれるWは揮発性元素であるので、過剰酸素量が
増加すると、速やかな高温酸化が起こる。従って、過剰酸素含量の上限は10容
量%であるのが好ましい。
一方、Crを22〜23%含むスチールの場合には、金属間化合物の沈澱を阻
害するため、冷却を3℃/秒を上回る冷却速度で室温まで行う。Crを23〜2
7%含むスチールの場合には、冷却を5℃/秒を上回る冷却速度で室温まで行う
のが好ましい。
一方、本発明者らは、下記のような混粒ステンレス鋼用のスチールスラブ製造
法を提案した。すなわち、本発明者らは、表面割れを引き起こす金属間化合物の
沈澱がスラブ冷却速度と密接に関連していることを見いだした。従って、スチー
ルスラブの製造の際には、スラブ冷却速度を一定の温度範囲に適正に制御して、
金属間化合物の沈澱を最小限にする。このようにして、スラブ表面研磨の際には
、表面傷の発生を防止することができる。このスラブ製造法は、下記において詳
細に説明する。
混粒ステンレス鋼を製造するため、最初に所定の組成を有する溶融スチールを
連続注型してスラブとする。次に、このスラブを室温まで冷却することによって
、最終スラブを得る。
連続注型の冷却工程は、一次冷却と二次冷却とに分けられる。
一般的に、混粒ステンレス鋼用のスラブの製造では、連続注型を145
0〜1500℃の温度で開始し、900〜1000℃の温度で終了する。一時冷
却は1350〜1420℃の温度範囲に対応し、二次冷却は1350〜1420
℃から900〜1000℃までの温度範囲に対応する。
本発明では、二次冷却の一部とスラブ冷却段階の一部において冷却速度を制御
する。
すなわち、Crを22〜23%含むスチールの場合には、連続注型および連続
注型したスラブ冷却の際の冷却速度は、950〜800℃から650〜700℃
までの温度範囲では3℃/分を上回るように設定される。一方、Crを23〜2
7%含むスチールの場合には、1000〜800℃から650〜700℃までの
温度範囲の冷却速度は、5℃/分を上回るように設定される。
本発明者らによって得られた金属間化合物の沈澱挙動によれば、Crを22〜
23%含むスチールの場合には、金属間化合物を沈澱する最高温度は、950℃
であることが判った。
従って、本発明では、Cr含量が22〜23%であれば、950〜800℃か
ら650〜700℃までの温度範囲については、冷却速度を3℃/分に設定する
のが好ましい。理由は下記の通りである。すなわち、上記温度範囲について冷却
速度が3℃/分未満であるときには、金属間化合物は2%を上回る量まで形成さ
れるので表面割れが生じる。好ましい温度範囲は、950〜700℃であり、好
ましい冷却速度は3〜60℃/分である。
一方、Crを23〜27%含む本発明のスチールでは、1000〜800℃の
温度範囲での冷却速度は5℃/分に設定するのが好ましい。理由は下記の通りで
ある。すなわち、冷却速度が1000〜700℃の温度範囲で5℃/分未満であ
れば、金属間化合物が2%を上回る量まで形成し、その結果、表面割れによる傷
が生じる。好ましい冷却速度は5〜180℃/分である。
スラブ冷却条件とCr含量との関係は、具体的には下記のように表すことがで
きる。
金属間化合物の沈澱速度と沈澱温度範囲は、Cr含量によって変化する。
Cr含量が高くなれば、沈澱温度範囲は広くなり、金属間化合物の沈澱速度は
同一温度範囲では速くなる。
従って、金属間化合物の量を調整しようとするときには、冷却温度および冷却
温度範囲はCr含量に従って決定しなければならない。
Cr含量が22〜23%であれば、金属間化合物が形成され始める開始温度は
950℃以下である。最大の沈澱速度を示す温度範囲は、800〜900℃であ
り、沈澱速度は700〜650℃の温度以下では極めて遅い。
従って、Crを22〜23%含む本発明のスチールの場合には、スラブの冷却
は、950〜800℃から650〜700℃までの温度範囲では3℃/分を上回
り、更に好ましくは3〜60℃/分に設定することによって行われる。
スラブを650〜700℃の温度範囲まで冷却した後、一般的方法を適用する
。すなわち、水冷または強力な空冷を行い、スラブを室温まで冷却する。この方
法で調製したこのスラブでは、金属間化合物の形成は2%未満である。
一方、Crを23〜27%含むスチールの場合には、金属間化合物が形成され
始める開始温度は1050℃以下であり、最大の沈澱速度を示す温度範囲は、8
00〜950℃であり、沈澱速度は700〜650℃以下の温度では極めて遅い
。
従って、Crを23〜27%含む本発明のスチールでは、1000〜800℃
から650〜700℃までの温度範囲に耐する冷却速度は、好ましくはスラブの
冷却中に5℃/分を上回り、更に好ましくは5〜180℃/分に設定する。
スラブを650〜700℃の温度まで冷却した後、一般的方法を適用する。す
なわち、水冷または強力な空冷を行い、スラブを室温まで冷却する。この方法で
調製したスラブでは、金属間化合物の沈澱量は2%未満である。
上記方法で調製したスラブを用いて混粒ステンレス鋼を製造する方法は、下記
の方法で行われる。すなわち、本発明による混粒ステンレス鋼スラブに表面研磨
を施す。次いで、スラブの再加熱および熱間ローリングを行い、熱間ローリング
したスチールシートを得る。次いで、熱間ローリングしたスチールシートをアニ
ーリングおよび酸洗いを施すことによって、フェライト相およびオーステナイト
相からなる混粒ステンレス鋼を得る。
実施例
次に、本発明を、実施例に基づいて説明する。
実施例1
下記の第1表に示した組成を有するスチールを溶融し、注型して50kgのイ
ンゴットとした。次いで、インゴットを加熱炉で1270℃の温度で3時間熱処
理した。
次に、加熱したスラブを、試験用ローリングミルを用いて12mmまで圧延し
た。このローリングでは、圧延比は下記の通りであった。すなわち、最初の第一
の通過に18%の圧延比を加えた後、圧延比を徐々に増加させた。次いで、10
50〜1000℃の温度範囲付近で、ローリング中に圧延比を再度減少させた。
次に、水で急冷した。仕上げローリング温度は、1000℃を上回った。
この熱間ローリングした混粒スチールシートに対して、熱延性、高温耐酸化性
、対腐食性および衝撃靭性について試験を行うことによって、相安定性を評価し
た。試験結果を、下記の第2表に示す。
熱延性は、下記の方法で行った高温引張試験を行うことによって試験し
た。すなわち、加熱は、Gleeble 1500 を用いて20℃/分の加熱速度で129
0℃まで行い、この温度に1分間保持した。次に、10℃/秒の速度で1050
℃まで冷却を行い、この温度に10秒間保持した。次に、300mm/秒のクロ
ス−ヘッド速度で破断が起こるまで、引張応力をを加えた。次いで、1050℃
で、面積の減少が80%を超過すれば、それを優れている(●)と特定し、70
%を超過すれば、これを適当(■)とし、また70%未満のときには、▲で特定
した。
高温酸化試験は、下記の方法で行った。すなわち、高温酸化は、過剰酸素3容
量%を含む環境で1290℃の温度で3時間行い、重量増加を試験結果として採
用した。加熱の実施では、1290℃に到達するまでに90分を要し、次いで、
これを1290℃で120分間保持した。評価結果を、下記の方法で表した。重
量増加が10mg/cm2・時未満ならば、優れている(●)と特定し、一方、
それが10mg/cm2・時を超過するならば、これを▲で特定した。
耐腐食性試験の実施において、改良ASTM G−48試験法を適用した。す
なわち、2.5℃の各範囲で24時間浸漬した。次いで、表面に孔が形成される
温度を測定し、相対的耐孔食性をそれぞれの試験片について示した。
相安定性を、下記の方法で評価した。すなわち、それぞれの試験片を900℃
で3分間熱処理した後、Charpy衝撃試験を行うことによって試験結果を評価した
。Crを22〜24%含むスチールでは、衝撃エネルギーが150Jを上回るな
らば、相安定性を優れている(●)とし、150J未満であれば、相安定性は低
い(▲)とした。一方、Crを24〜27%含むスチールでは、衝エネルギーが
50Jを上回るならば、相安定性を優れている(●)とし、50J未満であれば
、相安定性は低い(▲)とした。
上記の第2表に示されるように、本発明の組成を満足する本発明のスチールは
、比較用スチールと比較して、熱延性、高温耐酸化性、耐腐食性および衝撃靭性
が優れている。
更に、Ca、Ce、BおよびTiから選択される1または2種類の元素を更に
追加した本発明のスチール(38−42)は、追加元素を添加して
いない本発明のスチールと比較して改良された熱延性を示す。
実施例2
実施例1の本発明スチール16を、実施例1と同じ方法で熱間ローリングした
。ローリング条件は下記の第3表に示したとおりであり、これにより混粒ステン
レス鋼シートが得られた。
このようにして製造したスチールシートについて、割れ(クラック)の生成を
チェックし、結果を下記の第3表に示す。
上記の第3表に示されるように、本発明のスチールを第一の通過で若干圧延し
、次に圧延比を36%まで増加した。次いで、1000〜1050℃の温度で行
った仕上げ通過(8回目の通過)で圧延比を再度若干減少させた。最終的に得ら
れるスチールは割れ生成をまったく示さないことが判る。
一方、比較用スチール1については、圧延比を連続的に増加し、1000〜1
050℃の温度で行った8回目および9回目の通過では、一層高い圧延比を加え
た。この比較用スチールの最終シートは割れを示した。比較用スチール2の場合
には、第一の通過を低めの圧延比で行い、次いで、圧延比を徐々に増加した。次
に、本発明のスチールの場合と同様に、仕上げ温度では再度低めの圧延比を加え
た。しかしながら、この場合には、総体的歪み速度が10秒を超過し、割れが最
終のスチールシートに生成した。
実施例3
下記の第4表の組成を有するスチールを溶融し、注型して50kgのインゴッ
トとした。
次に、このインゴットから、3mm(W)×5mm(L)×2mm(T)の寸
法の試験片を切り出した。次いで、加熱および冷却を自由に調整することができ
る熱処理炉を用いた。スチール1の場合には、冷却速度を950〜700℃の温
度範囲で変化させ、スチール2の場合には、冷却速度を1000〜700℃の温
度範囲で変化させた。このようにして冷却速度を変化させながら、金属間化合物
の沈澱挙動を観察し、観察結果を下記の第5表に示す。
ここでは、700℃から室温まで、空冷を行った。
下記の第5表の値については、金属間化合物の沈澱量を走査型電子顕微鏡の後
方散乱電子を用いて観察した後、イメージ分析装置を用いて測定を
行った。
上記第5表に示されるように、Cr含量が22.23%(スチール1)の場合
には、金属間化合物の沈澱は、3℃/分を上回る冷却速度では2.0%であり、
1℃/分の冷却速度では沈澱は3%である。
一方、Cr含量が24.80%(スチール2)の場合には、金属間化合物の沈
澱は、5℃/分を上回る冷却速度では2.0%であり、1℃/分の冷却速度では
沈澱は10%である。
上記のように、本発明によれば、成分および成分比は適正に調整され、W/M
oの重量比およびCreqとNieqとの関係は適正に制御される。このように
して、耐腐食性、熱延性、高温耐酸化性および衝撃靭性に優れた混粒ステンレス
鋼が得られる。この混粒ステンレス鋼は、腐食環境下で高い耐腐食性を必要とす
る各種設備に好適に適用することができる。更に、本発明による混粒ステンレス
鋼は熱延性に特に優れており、従って熱間ローリング条件を適正に制御して、ス
チールシートが極めて容易に製造されるようにすることができる。
更に、本発明によれば、金属間化合物の沈澱を、連続注型およびスラブ冷却中
に所定の温度範囲での冷却速度を適正に制御することによって2.0%未満に保
持することができる。従って、表面の傷が除かれた混粒ステンレス鋼のスラブが
提供される。
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(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L
U,MC,NL,PT,SE),CN,JP,US
(72)発明者 リー、ヨング、デウク
大韓民国 キョングサングブック−ド
790−300、ポハンング シティ、ナム−
ク、コエドング−ドング、1 ポハング
アイアン アンド スチール カンパニー
リミテッド内
(72)発明者 キム、クワング、タエ
大韓民国 キョングサングブック−ド
790−330、ポハンング シティ、ナム−
ク、ヒョジャ−ドング、サン 32 リサー
チ インスチチュート オブ インダスト
リアル サイエンス アンド テクノロジ
ー内
(72)発明者 キム、ボング ウン
大韓民国 キョングサングブック−ド
790−300、ポハンング シティ、ナム−
ク、コエドング−ドング、1 ポハング
アイアン アンド スチール カンパニー
リミテッド内
(72)発明者 リー、ヨング ヘオン
大韓民国 キョングサングブック−ド
790−300、ポハンング シティ、ナム−
ク、コエドング−ドング、1 ポハング
アイアン アンド スチール カンパニー
リミテッド内
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1. フェライト相およびオーステナイト相を含む混粒ステンレス鋼であって 、重量%で、Cを0.03%未満、Siを1.0%未満、Mnを2.0%未満、 Pを0.04%未満、Sを0.004%未満、Cuを2.0%未満、Niを5. 0〜8.0%、Crを22〜27%、Moを1.0〜2.0%、Wを2.0〜5 .0%およびNを0.13〜0.30%含んでなり、 Cr当量(Creq)対Ni当量(Nieq)の比(Creq/Nieq)が 2.2〜3.0であり、 W対Moの重量比(W/Mo)が2.6〜3.4であり、上記の比は下記の式 Nieq=%Ni+30×%C+0.5×%Mn+0.33×%Cu +30×(%N−0.045)、および Creq=%Cr+%Mo+1.5×%Si+0.73×%W によって定義される、混粒ステンレス鋼。 2. フェライト相およびオーステナイト相を含む混粒ステンレス鋼であって 、重量%で、Cを0.03%未満、Siを1.0%未満、Mnを2.0%未満、 Pを0.04%未満、Sを0.004%未満、Cuを2.0%未満、Niを5. 0〜8.0%、Crを22〜27%、Moを1.0〜2.0%、Wを2.0〜5 .0%、およびNを0.13〜0.30%含んでなり、 更に、Caを0.03%未満、Ceを0.1%未満、Bを0.005%未満お よびTiを0.5%未満からなる群から選択される1または2種類を含んでなり 、 Cr当量(Creq)対Ni当量(Nieq)の比(Creq/Nieq)が 2.2〜3.0であり、 W対Moの重量比(W/Mo)が2.6〜3.4であり、 上記の比は下記の式 Nieq=%Ni+30×%C+0.5×%Mn+0.33×%Cu +30×(%N−0.045)、および Creq=%Cr+%Mo+1.5×%Si+0.73×%W によって定義される、混粒ステンレス鋼。 3. フェライト相およびオーステナイト相を含む混粒ステンレス鋼の製造法 であって、 溶融スチール(請求の範囲第1項に記載の組成物を有する)を連続注型してス ラブとして、それらを冷却し、 上記スチールスラブを、2容量%未満の過剰酸素を有する加熱炉内で1250 〜1300℃の温度に加熱し、 上記の加熱したスラブを1〜10/秒の総体歪み速度で熱間ローリングし、1 0〜20%の圧延比を、熱間ローリング中に第一の通過に適用し、その後、圧延 比を40%までに保持し、圧延比を、仕上げ熱間ローリング中に1050〜10 00℃の温度範囲で15〜25%に減少し、 熱間ローリングしたスチールシート上でアニーリングおよび酸洗いを行う 工程を含んでなる、方法。 4. Cr含量が22〜23%までであり、3℃/分を上回る冷却速度を、9 50〜800℃から650〜700℃までの温度範囲での連続注型およびスラブ 冷却の際に適用する、請求の範囲第3項に記載の方法。 5. 3〜60℃/分の冷却速度を、950〜700℃の温度範囲での連続注 型およびスラブ冷却中に適用する、請求の範囲第4項に記載の方法。 6. Cr含量が23〜27%までであり、5℃/分を上回る冷却速度を、9 50〜800℃から650〜700℃までの温度範囲での連続注型 およびスラブ冷却の際に適用する、請求の範囲第3項に記載の方法。 7. 5〜180℃/分の冷却速度を、950〜700℃の温度範囲での連続 注型およびスラブ冷却中に適用する、請求の範囲第6項に記載の方法。 8. フェライト相およびオーステナイト相を含む混粒ステンレス鋼の製造法 であって、 溶融スチール(請求の範囲第2項に記載の組成物を有する)を連続注型してス ラブとして、それらを冷却し、 上記スチールスラブを、2容量%未満の過剰酸素を有する加熱炉内で1250 〜1300℃の温度に加熱し、 上記の加熱したスラブを1〜10/秒の総体歪み速度で熱間ローリングし、1 0〜20%の圧延比を、熱間ローリング中に第一の通過に適用し、その後、圧延 比を40%未満に保持し、圧延比を、仕上げ熱間ローリング中に1050〜10 00℃の温度範囲で15〜25%に減少し、 熱間ローリングしたスチールシート上でアニーリングおよび酸洗いを行う 工程を含んでなる、方法。 9. Cr含量が22〜23%までであり、3℃/分を上回る冷却速度を、9 50〜800℃から650〜700℃までの温度範囲での連続注型およびスラブ 冷却の際に適用する、請求の範囲第8項に記載の方法。 10. 3〜60℃/分の冷却速度を、950〜700℃の温度範囲での連続 注型およびスラブ冷却中に適用する、請求の範囲第9項に記載の方法。 11. Cr含量が23〜27%までであり、5℃/分を上回る冷却速度を、 950〜800℃から650〜700℃までの温度範囲での連続注型およびスラ ブ冷却の際に適用する、請求の範囲第8項に記載の方法。 12. 5〜180℃/分の冷却速度を、950〜700℃の温度範囲での連 続注型およびスラブ冷却中に適用する、請求の範囲第6項に記載の方法。
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