JPH09511901A - グルタミン酸受容体(またはeaa受容体)ポリヌクレオチド及びその使用 - Google Patents

グルタミン酸受容体(またはeaa受容体)ポリヌクレオチド及びその使用

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JPH09511901A
JPH09511901A JP7517070A JP51707095A JPH09511901A JP H09511901 A JPH09511901 A JP H09511901A JP 7517070 A JP7517070 A JP 7517070A JP 51707095 A JP51707095 A JP 51707095A JP H09511901 A JPH09511901 A JP H09511901A
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カンボジ、ラジェンダー
ナット、スティーブン
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アレリックス・バイオファーマスーティカルス・インコーポレーテッド
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Abstract

(57)【要約】 ヒトCNS受容体をコードするDNAであって、インビボにおいて、該DNAから二以上の受容体蛋白、即ち、その編集された形態および編集されていない形態が発現されるDNAが提供される。この編集された形態および編集されていない形態は機能的に異なっており、選択的に発現されるように思える。従って、このような編集を受けるCNS受容体をコードする遺伝子は、潜在的な治療上の有用性について化合物をスクリーニングする上での価値を有する。

Description

【発明の詳細な説明】グルタミン酸受容体(またはEAA受容体)ポリヌクレオチド 及びその使用 〔発明の分野〕 本発明は、新規のCNS受容体ポリヌクレオチド類およびこれがコードする蛋 白、並びに治療用化合物のスクリーニングにおけるその使用に関する。 〔発明の背景〕 哺乳動物の中枢神経系(CNS)では、神経刺激の伝達は、「送り手」ニュー ロンにより放出される神経伝達物質と、「受け手」ニューロン上の表面受容体( ここに神経伝達物質が結合してこれを励起させる)との相互作用により調節され る。CNSには多くの神経伝達物質が存在し、その各々が特異的な受け手ニュー ロンを標的としている。例えば、グルタミン酸、ドーパミン及びセロトニンとい う神経伝達物質はそれぞれ異なるファミリーの受容体を標的としている。例えば 、興奮性アミノ酸(EAA)と呼ばれるグルタミン酸は、グルタミン酸受容体又 はEAA受容体といろいろな名前で呼ばれる受容体と相互作用し、ドーパミンや セロトニンはそれぞれドーパミン受容体及びセロトニン受容体と、特異的に相互 作用する。 各受容体ファミリーの中で受容体は、そのリガンド結合性又は機能的な特徴に より分類される。例えば、あるEAA受容体は、アゴニストであるNMDA(N −メチル−D−アスパラギン酸)、AMPA(アルファ−アミノ−3−ヒドロキ シ−5−メチル−イソキサゾール−4−プロピオン酸)、及びカイニン酸(2− カルボキシ−4−(1−メチルエテニル)−3−ピロリジンアヤテート)への結 合の差により分類されている。すな わち、NMDA受容体はグルタミン酸に結合し、NMDAにはカイニン酸又はA MPAへ結合するよりも大きな親和力で結合し、AMPA受容体やカイニン酸受 容体はグルタミン酸に結合し、AMPAとカイニン酸にはそれぞれ他のアゴニス トより大きな親和力で結合する。 ドーパミン受容体やセロトニン受容体とは対照的に、いくつかのEAA受容体 は、確立された電気生理学的測定法(例えば、ホルマン(Hollman)ら、Nature 342:643,1989)、又は細胞膜のコンダクタンスを検出する他の適当な測定法に より測定されるように、電気生理学的な意味で機能性である。本質的にEAA受 容体はリガンド依存性イオンチャネル(ligand-gated ionchannel)を形成する 。すなわち、適当なリガンド(例えば、グルタミン酸、AMPA、カイニン酸又 はNMDA)の結合に応答して、EAA受容体イオンチャネルは「開く」、すな わち正常のシナプス伝達に必要な陽イオンの流入に対してより透過し易くなる。 リガンドが結合しない場合は、イオンチャネルは「閉じた」ままであり、すなわ ち陽イオンに対して透過性が低く、シナプス伝達に必要な陽イオンの内部への流 入を妨害する。 少なくとも6つのAMPA型のネズミの受容体がクローン化されており、Gl uR−1からGluR−6と命名されている。発現実験は、このネズミ受容体フ ァミリーの中でCa2+透過性に関連した機能性の測定では、GluR−2が最も 主要なサブユニットであることを示唆している。突然変異実験では、この透過性 は、ラットのGluR−2の推定されるチャネル形成性トランスメンブランII( TMII)中の、単一のアミノ酸(アルギニン(R))により決定されること;グ ルタミン(Q)残基は他のAMPA受容体に存在することが証明された。引き続 いて、GluR−2受容体のR型は、RNA編集(editing)過程によりQ型と 同じ遺伝子から生成されることが明らかにされ、 ラットの脳ではこの「編集」過程の発生がGluR−2チャネルの陽イオン流入 を決定することを示している(ソマー(Sommer)ら、1991,Cell,67:11)。現 在までの報告では、発育中の中枢神経系の未変化Q型の低レベルの発現を伴う、 ネズミのGluR−2について編集過程のほとんど100%の効率が見いだされ ている(ソマー(Sommer)ら、前述;及びブーナシェフ(Burnashev)ら、1992 ,Neuron,8:189)。さらに最近では、AMPA型のラットの受容体GluR− 5とGluR−6も、RNA編集を受けることが証明された(ソマー(Sommer) ら、前述;及びブーナシェフ(Burnashev)ら、前述;コーラー(Kohler)ら、1 993,Neuron,10:491)。 RNA編集は比較的まれな現象であるが、種々の生物中で起き、多くの異なる 機序が関与する。ネズミのAMPA受容体(GluR−2)の編集は、塩基が対 になったイントロン/エキソン構造を必要とすることが証明されている。2本鎖 DNAに特異的な核のアデノシンデアミナーゼは、その機序とその過程の制御の 直接の証拠はまだ研究されていないが、塩基変換に関与すると言われている。 ヒトのグルタミン酸受容体もいくつかクローン化されており、hGluR1( プケット(Puckett)ら、1991,Proc.Natl.Acad.Sci.,88:7557)、hGlu R−2、hGluR−3(Biochem.Biophys.Acta,1994,1219:563)のような AMPA型のもの、及びhumEAA1(EP 529,994);humEAA2(EP 5 29,995);humEAA3(EP 617,123)及びhumEAA4(EP 578,409)の ようなカイニン酸型のものがある。ヒトグルタミン酸受容体は、学習および記憶 の獲得を仲介する役割があると言われているため、医学的に非常に重要である。 さらに、興奮性アミノ酸はニューロンに対して非常に毒性が強く、アルツハイマ ー病、ハンチントン舞踏病、てんかん、パーキンソン 病、筋萎縮性側策硬化症、AIDS脳症及び痴呆症候群(dimentia complex)な どのいくつかの神経学的障害に、この神経伝達系の機能異常が関係している。現 在まで、RNA編集現象(CNS受容体及び特にグルタミン酸受容体の機能性を の重要な決定因子)は、ヒトでは観察されていない。 〔発明の概要〕 現在、ヒトCNS受容体のインビボの合成は、編集機序により制御されること が発見されている。この「編集」により、1つのヒトCNS受容体遺伝子から、 構造的に異なる複数の型のコードされた受容体蛋白(すなわち、編集された受容 体と編集されない受容体)が発現される。いくつかの神経変性症状には、異常な 編集機序が関与していると言われている。本明細書に提示する証拠は、この編集 機序が組織選択的に起きており、発生的に制御されていることを示している。従 って、あるCNS受容体をコードする遺伝子の発現生成物は、治療的有効性を有 する可能性がある化合物のスクリーニングに有用であり、特に編集されたCNS 受容体と選択的に相互作用する薬剤候補の選択に有用である。 従って、本発明は、1つの側面において、以下の工程を含むことを特徴とする ヒトCNS受容体選択性リガンドの同定方法に関する: a)候補リガンドと、編集を受けるタイプの第1のヒトCNS受容体との 相互作用の測定; b)候補リガンドと、第1の受容体の編集により改変された変種である第 2のヒトCNS受容体との相互作用の測定;そして c)該受容体の1つと選択的に相互作用する候補リガン ドの選択、又は d)該受容体の両方と実質的に等しく相互作用する候補リガンドの選択。 本発明のこの方法は、本発明の実施態様において、第1及び第2のヒトグルタ ミン酸受容体、特にAMPA型又はカイニン酸型のヒトグルタミン酸受容体を用 いて行われる。 本発明の方法に使用するために、本発明はさらに、新規の型の編集された及び 編集されていないヒトCNS受容体(特に編集された及び編集されていないヒト グルタミン酸受容体)を発現するように形質転換された細胞を提供する。このよ うな細胞の作成に使用するために、本発明は関連する面で、このような受容体を コードする単離されたポリヌクレオチドを提供する。 更なる側面において、本発明は、以下の工程を含むことを特徴とするインビボ でヒトCNS受容体の編集を調節する物質を同定するのに有用な方法を提供する : a)(1)編集されたヒトCNS受容体の編集されていない型をコードす るDNAの取り込み、そして(2)培養すると、編集された型の受容体を生成す る、ヒトニューロン細胞株の入手; b)編集の候補調節物質の存在下での細胞株の培養;そして c)受容体の編集された型の作成に及ぼす調節物質の作用の測定。 以下、本発明のこれら側面及び他の側面について、添付の図面を参照してより 詳細に記載する。 〔図面の簡単な説明〕 図1は、ヒトGluR2B受容体の編集されていない型のゲ ノムDNAと蛋白配列を示す。 図2は、GluR2B受容体の編集された型及び編集されていない型の部分的 アミノ酸配列の比較である。 図3は、編集を受けるGluR2B遺伝子のエキソン、及びゲノムDNAの単 離に使用されるプライマーを例示する。 図4は、ヒトゲノムGluR2B DNAの酵素的消化の結果を例示する。 図5は、ヒトEAA3受容体の編集されていない型のゲノムDNAと蛋白配列 を提供する。 図6は、ヒトEAA4受容体の編集されていない型のゲノムDNAと蛋白配列 を提供する。 図7は、ヒトEAA3受容体とEAA4受容体の編集を例示する:a)TMI におけるゲノムDNA及びcDNAヌクレオチド配列とアミノ酸配列の比較;b )TMIIにおけるゲノムDNA及びcDNAヌクレオチド配列とアミノ酸配列の 比較。 〔発明の詳細な説明およびその公的な実施態様〕 本発明は、ヒトCNS受容体をコードする1つの遺伝子がインビボで発現され たとき、この遺伝子により決定されるアミノ酸配列の受容体だけでなく、この遺 伝子にコードされない1つまたはそれ以上の型の受容体も産生するとの発見に基 づく。この編集現象は、あるヒト受容体のcDNA配列をある受容体の対応する ゲノムDNA配列と比較することにより明らかにされた。配列の差から、ゲノム DNAに対してcDNA配列は変化しており、その結果cDNAは、ゲノムDN Aによりコードされる受容体に対して少なくとも1つのアミノ酸置換を有する受 容体蛋白をコードすることが明らかになった。こうして、編集現象は受容体蛋白 構造が異なる受容体、及びある場合には受容体蛋白の機能が異なる受容体を与え る。 これらの異なる型の受容体は、本明細書において「編集された」及び「編集さ れていない」として特徴付けられるポリヌクレオチドの発現生成物である。「編 集されていない」ポリヌクレオチドは、ゲノムによりコードされた配列を有する ものである。同様に「編集されていない」受容体蛋白では、受容体蛋白配列中の 各アミノ酸は、ゲノムDNA配列(すなわち、そこからアミノ酸が発現される編 集されていないポリヌクレオチド)内に適切な起源コドンを有する。一方「編集 された」受容体蛋白は、編集されていないポリヌクレオチドから発現されるが、 そこからアミノ酸が発現される編集されていないポリヌクレオチド中の少なくと も1つのアミノ酸が異なる受容体蛋白配列を有する。「編集された」及び「編集 されていない」という用語は、本明細書ではまた、各受容体蛋白のmRNA、s DNA及びcDNA配列についても使用される。 本明細書において編集された受容体及び編集されていないCNS受容体に関し て使用される「独特の(distinct)」という用語は、編集された受容体及び編集 されていない受容体の間の差を意味し、これは少なくとも1つの構造の差、すな わちアミノ酸配列の差、又は機能の差(すなわち、リガンド結合性、又はリガン ド/受容体相互作用を決定するのに適した測定法で測定することができる電気生 理学的性質の差)を包含する。「機能的に独特の」という用語は、編集された受 容体及び編集されていない受容体のそれぞれは、ある刺激に対して反応が異なる ことを示す。例えば、機能的に独特の型のEAA受容体は、あるリガンドに応答 してリガンド依存性イオンチャネル活性を示す編集されていない受容体により示 され、一方編集された受容体はそのリガンドの存在下でチャネル活性を示さない 。機能的に独特の型のCNS受容体も、独特のリガンド結合性を示す。 編集の機序については、いかなる単一の理論にも拘束される つもりはないが、遺伝子の「編集」は転写のレベルの酵素により触媒されると考 えられる。すなわち「編集」酵素は、ゲノムCNS受容体をコードするDNAの 転写の間、DNA配列中のヌクレオチドを認識し、適当な対応するヌクレオチド をmRNAに取り込む代わりに、異なるヌクレオチドをmRNAに取り込む。C NS受容体ポリヌクレオチドの編集は、必ずしも常に起きるわけではなく、ある 条件又はシグナルが、CNSポリヌクレオチドを編集する場合および編集しない 場合を指令するようである。後に詳細に説明されるように、ヒトCNS遺伝子の 編集も組織特異的に起き、あるCNS組織では頻度高く起き他の組織ではあまり 起きないことが見いだされた。 本明細書において「ゲノム性ポリヌクレオチド」とは、ゲノムDNAのコード 配列に一致するヌクレオチド配列を有するポリヌクレオチドを意味する。すなわ ち、本発明のゲノム性ポリヌクレオチドは、ゲノムDNA、又はゲノムDNAの エキソン性コード配列よりなり非コーディングイントロン性配列が欠如する合成 DNA若しくはcDNΛでもよい。ゲノム性ポリヌクレオチドはまた、ゲノムD NA配列に一致するRNA、すなわち編集されていない型でもよい。 本明細書において「単離された」という用語は、DNA及びRNAを含み、他 のヒト蛋白をコードするポリヌクレオチドを含有しないポリヌクレオチドを示す 、完全な(intact)ポリヌクレオチドに関して使用される。ヒトCNS受容体蛋 白に関して、「単離された」という用語は、同様に他のヒト蛋白を含まない受容 体蛋白を意味する。 すなわち、1つの側面において、本発明は、編集された及び/又は編集されて いない型の受容体と相互作用するリガンドの同定方法を提供し、該方法は、リガ ンド候補と編集を受ける第1のヒトCNS受容体の間の相互作用、及びリガンド 候補と第 1の受容体の編集により改変された変種である第2のヒトCNS受容体の間の相 互作用を測定することと、次に、特定の型の受容体に対する薬剤を標的とする場 合は該受容体の1つと選択的に相互作用するリガンドを選択し、又は受容体ファ ミリーに無差別に作用する薬剤が必要な場合は両方の受容体と相互作用するリガ ンドを選択することとを具備する。 このようなスクリーニング法に使用するために、受容体遺伝子ファミリーの中 で、編集により改変される受容体をコードするポリヌクレオチドを同定し、入手 することが必要であろう。特定のCNS受容体をコードする遺伝子が編集を受け るか否かを決定するためには、受容体のゲノムDNA配列を、核酸及びそこから インビボで特異的に得られるアミノ酸配列、遺伝子配列からインビボで転写され るmRNA配列又はそのcDNA同等物、及びそこから発現される蛋白配列を比 較する。遺伝子の編集を検出するために、遺伝子配列を、インビボの処理で得ら れるmRNAや蛋白の配列と比較することが重要である。編集条件(例えば、必 要な編集酵素の存在)は、特別に添加しなければおそらくインビトロでは存在し ないため、遺伝子配列を人工的に(すなわち、インビトロ条件下で)産生したm RNA又は蛋白配列と比較しても編集配列が反映されないであろう。 既知の遺伝子又は新規遺伝子の編集に関する情報が必要な場合も、遺伝子及び そのcDNAを得るための一般的方法は同じである。例えば、サン(Sun)ら(P roc.Natl.Acad.Sci.USA,1992,89:1443)が記載した方法を使用して、目的 の受容体をコードするcDNAを単離することができる。典型的には最初の段階 で、目的の配列をヒト脳のcDNAライブラリーから得る。このためCNS受容 体のすべて又は一部をコードするcDNAを単離するための適当な核酸プローブ を設計し、次に調製することが必要であろう。新規のCNS受容体遺伝子が必要 な 場合は、いくつかのCNS受容体(例えば、カイニン酸型のCNS受容体)の中 で保存されていると考えられるCNS受容体の領域に基づくプローブを使用する ことができる。既知の遺伝子が必要な場合は、使用されるプローブは、好ましく はその遺伝子にユニークな遺伝子の領域に相補的である。あるいは、cDNA配 列(公知の場合)を、合成法を用いて調製し次に全長cDNAの小断片を連結さ せることができる。プローブにハイブリダイズするcDNAの単離は、当業者に 公知の方法で行われる。プローブを用いて全長受容体cDNAを単離することは 可能であるが、一般的には行われておらず、むしろ全長cDNAの断片が単離さ れる。cDNA断片を連結し、cDNA断片の重複領域により連結部位を決定し て、全長cDNAが調製される。全長cDNAを調製した後、これをサンガー( Sanger)配列決定法のような当業者に公知の方法を用いて配列が決定される。こ の遺伝子のmRNA配列はもちろん全長cDNAに対応する。ここから発現され る蛋白の配列は、単離されたcDNA配列からも得られる。 全長cDNAが調製されたら、このすべて又は一部をプローブとして用いて、 ゲノムDNAライブラリーから目的の対応するゲノム性の受容体をコードするD NAを単離することができる。この方法ではやはり、全長ゲノムDNAは明らか にならないであろう;しかし、ゲノムDNAの単離された断片を用いて、受容体 をコードする全長ゲノムDNAを調製することができる。特定のゲノムDNAの 単離を促進するために、目的のDNAをまず増幅して、ライブラリーの他のDN Aに対する量を増加させる。これは典型的には、充分確立されたPCR法を用い て行われる。この場合、目的のゲノムDNAの末端にハイブリダイズすることが 知られている短いDNA断片をライブラリーに添加し、適当なPCR条件下で目 的のDNAを増幅し、こうして その検出と単離を促進する。遺伝子はいったん単離及び/又は全長型に調製され ると、遺伝子は配列決定され、次にその配列を、単離されたDNAの配列と比較 することができる。配列の間の差が、インビボの配列編集の存在を示す。 特定の遺伝子の編集が起きたことを決定又は仮定するために、全cDNA及び ゲノムDNAポリヌクレオチドを配列決定することが必要ではないことは、当業 者には理解できるであろう。1つの別の方法では、配列の不一致すなわち編集を 探索するために、各cDNA及び遺伝子のほんの一部のみが配列決定される。こ の点で、編集が起きそうな遺伝子の領域(例えば、受容体蛋白の機能性ドメイン をコードする領域)を選択することが重要であろう。この機能性の受容体ドメイ ンは受容体毎に異なる。EAA受容体遺伝子では、細胞内トランスメンブランド メインをコードする領域(これはイオンチャネル活性に重要である)が、編集の 証拠について調べられる領域である。イオンチャネルを形成しないドーパミンや セロトニン受容体の場合は、リボゾーム結合ドメインをコードすると考えられる 受容体遺伝子の領域を、配列の不一致について調べる。ゲノムDNA性及びcD NAポリヌクレオチドの選択された領域に編集が見いだされない場合は、当然次 に全配列を比較して特定の遺伝子が編集されているか否かを結論付けることが必 要であろう。 編集が起きた(又は起きたかも知れない)ことを同定する別の方法は、単離さ れたCNS受容体cDNAや遺伝子のそれぞれから発現される受容体蛋白の性質 を比較することである。このためにcDNAやゲノムDNAを発現ベクター中に クローン化して、これを用いて適当な細胞(後術される)を形質転換し、そこか ら産生される受容体蛋白又は膜調製物を単離して、リガンド結合及び/又は電気 生理学的測定法(これも後述される)を用いて比較する。蛋白間の機能的な差も 、その発現の前のい ずれかの時点で特定のCNS受容体蛋白の編集が起きたことの指標となる。 CNS受容体遺伝子の編集が起きたことを仮定するためには、ゲノムDNAと 蛋白生成物の間の配列の差に複数の遺伝子又は交互に現れるエキソンが関与する 可能性を除外する(すなわち、このような配列の差が編集の存在を証明すること を確認する)ことが必要であろう。まず前述の特異的DNAプローブを用いて、 脳の異なる領域のゲノムDNAライブラリーから、蛋白をコードするゲノムDN Aを単離しなければならない。これにより複数の遺伝子(その1つまたはそれ以 上は領域特異的である)が存在するか否かが確認され、その存在を見逃すことは ないであろう。さらにプライマーに基づくPCR増幅法を用いて、DNAライブ ラリー中にほんの少量存在するかも知れないDNAを増幅することができる。 ゲノムDNAを単離した後、複数の遺伝子(すなわち、蛋白の編集されていな い型をコードする遺伝子及び蛋白の編集された型をコードする遺伝子)が存在し ないことを確認する1つの方法は、1つの型の遺伝子(又はコードするエキソン )で存在し、別の型の遺伝子(又はコードするエキソン)にはない特徴(例えば 、制限酵素部位)を同定することである。すなわち、ゲノムDNAの単離物を、 問題の領域中に認識部位が存在する制限酵素に接触させることにより、プローブ 特異的ハイブリダイゼーションを用いる分析で2つの断片が生成する。一方ゲノ ムDNAの単離物を、間題の領域中に認識部位が存在しない制限酵素に接触させ ることにより、プローブ特異的ハイブリダイゼーションを用いる分析で1つの断 片のみが生成する。予測される結果からの不一致は複数の遺伝子又はエキソンが 関与していることを示し、不一致の理由を同定するために予測された結果を与え るゲノムDNAは、充分配列決定しなければならない。 編集された型及び編集されていない型の受容体蛋白の特徴に関する情報はもち ろん、各型の蛋白の蛋白配列が公知の場合のみ利用できる。しかし多くの場合、 利用できる情報は、既知の遺伝子配列に一致するか又は一致しないかも知れない 受容体遺伝子配列及び蛋白配列である。すなわち、遺伝子のRNA編集が存在す るか否かを決定するために、又はそれをコードすると考えられる遺伝子に配列が 一致しない蛋白になるのに複数の遺伝子又はエキソンが関与するか否かを決定す るのに、異なる方法を使用しなければならない。このような方法の1つは、2つ の遺伝子のコード配列はほんのわずか(例えば、1つのコドン)しか異ならない という事実にもかかわらず、イントロンの遺伝子配列は遺伝子毎に異なるという 事実に基づく。この方法では、単離されたゲノムDNAは制限酵素で消化され、 次にニトロセルロースフィルター上に固定化される。標的領域(すなわち、遺伝 子:蛋白の不一致の領域)に対する標識DNAプローブを用いて、酵素消化DN A断片を同定する。ゲノムDNAの配列は既知であるため、標的領域中の制限部 位の存在、従って特定の酵素消化から予測される制限断片の数がわかり、その結 果が予測される断片より多いか又は少ない場合は、複数の遺伝子又は交互に現れ るコドンの存在を示しているであろう。 あるいはPCRで増幅した単離されたゲノムDNAは、複数の遺伝子又は別の エキソンを探索する過程で充分配列が決定されるであろう。この方法は好ましく は、他の方法(例えば前述の方法)で得られる結果を確認するために、又はその ような方法が確認できる結果を与えないとき、使用される。単離された遺伝子又 は遺伝子断片の全長の配列決定によりその本体が確認されるであろう。もし脳の 各領域からの相当数の(すなわち、50〜100)の陽性クローンを配列決定しても 「編集された」蛋白をコードする遺伝子が見つからない場合は、蛋白配列の不一 致 の可能性としての複数の遺伝子の存在及び交互に現れるエキソンの存在は除外さ れる。 さらにDNAと蛋白配列の差がランダム突然変異(すなわち、点突然変異又は 他の型の突然変異)の結果でない可能性を排除するために、それがランダム突然 変異に関係のある頻度以上で起きることを決定することが重要である。この点で 、ヒトCNSにおける突然変異は極度にまれなため、1000分の1又は10,000分の 1以上の頻度で編集された型及び編集されていない型の蛋白が発現されれば、い ずれかの蛋白が突然変異の結果であることは除外されるであろう。 本発明の具体的な実質的において、ヒトEAA受容体(すなわち、同時係属米 国特許出願第07/896,937号に記載のGluR2B受容体)は、具体例で詳述され るように編集を受けることが決定された。簡単に説明すると、GluR2B受容 体のゲノムDNA断片及び受容体蛋白のアミノ酸配列からの全長cDNAをプロ ーブとして使用して、ゲノムDNAライブラリーを調べた。これらのプローブを 使用して単離された全長ゲノムDNAの配列を決定し、次にその配列を全長Gl uR2BcDNA及び蛋白配列と比較した。配列の比較によりトランスメンブラ ンIIドメインにコーディング領域が同定された。具体的には、ゲノムDNAは蛋 白配列の587位でグルタミン酸をコードすることが見いだされ、一方cDNAは 587位でコードしていた。GluR2B受容体をコードするゲノムDNA配列 は図1に例示されており、米国特許出願07/896,937号とは2134位でGからAへの 単一のヌクレオチドの変化があることで異なる。この変化は、587位でGluR 2B受容体の蛋白配列にも反映されている。蛋白配列の変化は、図2によりさら に明らかであろう。従って本発明の実施態様において、ヒトGluR受容体(特 にヒトGluR2受容体)のQ−587型をコードするポリヌクレ オチドが提供される。またヒトGluR2受容体のQ−587型をコードするポ リヌクレオチドを取り込んだ形質転換されたポリヌクレオチドも提供される。ま たヒトGluR2受容体のQ−587型自身も提供される。 複数のGluR2受容体をコードする遺伝子が存在しないこと、すなわち1つ の遺伝子はGluR2Bの編集されていないQ−587型をコードし、別の遺伝 子はGluR2BのR−587型をコードすること、又はこれらの編集された型 及び編集されていない型をコードする複数のエキソンは存在しないことを確認す るために、ゲノムGluR2BDNAを制限酵素で消化した。具体的にはゲノム DNA試料を、「編集」を受けるコドンを含有するエキソン中の認識部位を有す ることが知られている制限酵素(BglII)で消化し、他のゲノムDNA試料を 、編集されたエキソン中に認識部位を持たない制限酵素(EcoRI、Hind III及びPstI)で消化した。酵素消化後、DNAとその断片をゲル電気泳動 を用いて分離し、エキソンに特異的な標識プローブを用いて「編集された」エキ ソンを有する断片を同定した。予測されたように、BglII消化により2つのD NA断片が生じた。BglII酵素消化により3つ又はそれ以上の断片が得られれ ば、イントロン配列が異なる2つの遺伝子が存在するか、又はBglII部位を有 するが異なる配列を有する2つのエキソンが存在することを示していたであろう 。EcoRI、HindIII及びPstIを用いるDNA消化により、それぞれ 1つにバンドが得られた。ここでも2つ以上のバンドの出現は、前述の2つの遺 伝子又はエキソンの存在を示していたでであろう。 最後に、ゲノムGluR2B DNAとGluR2B受容体との配列の差がラ ンダム突然変異の結果ではないことを確認するために、いくつかのGluR2B ゲノムDNA及びcDNAク ローンを配列決定して配列変化の頻度を求めた。このために、前述の種々のタイ プの脳組織をプローブ探索した。結果は明らかに、突然変異は、GluR2B DNAと発現されたGluR2B蛋白の間に起きた配列の変化の原因ではないこ とを示していた。GluR2Bの「編集」は異なる組織で異なる頻度で起き、例 えば海馬、小脳及び側頭皮質のGluR2Bは100%編集され(すなわち、58 7位にアルギニンを有していた)、黒質(substantia nigra)のGluR2Bは7 1%編集され、線条体のGluR2Bは89%編集され、胎児脳組織のGluR2 Bは96%編集されていた。 本発明の他の実施態様において、それぞれEP617,123及びEP578,409号(参考の ため本発明に引用される)に記載のカイニン酸ファミリーのヒトEAA3及びE AA4受容体は、編集を受けることが見いだされた。GluR2B受容体の編集 を測定するのに使用したものと同様の技術を用いて、ヒトEAA3とEAA4ゲ ノムDNAは、対応するcDNAとは異なるアミノ酸配列を有する受容体をコー ドすることが観察された。具体的にはEAA3ゲノムDNAは、成熟受容体蛋白 の591位にグルタミン酸(Q)残基をコードし、脳の種々の領域由来のcDNA は591位にアルギニン(R)残基をコードすることが観察された。一方EAA4 ゲノムDNAは3つの部位で編集されていることが見いだされた(成熟蛋白の53 2位のイソロイシンがバリンで置換され、536位のチロシンがシステインで、そし て586位のグルタミンがアルギニンに置換された)。EAA3とEAA4のゲノ ム配列はそれぞれ図5と図6にに例示されている。これらの部位のそれぞれの蛋 白配列の変化は、図7に例示した単一のヌクレオチド置換(アデノシン→グアノ シン(A→G))の結果である。 すなわち本発明の実施態様において、以下のヒトCNS受容 体蛋白、そしてこれらをコードするポリヌクレオチド及びそのようなポリヌクレ オチドを発現できるように取り込んだ形質転換した細胞が提供される:(1)ヒ トEAA3受容体のR−591及びQ−591型;(2)アミノ酸(Ile−5 32、Val−532、Tyr−536、Cys−536、Gln−586、及 びArg−586)の1つまたはそれ以上の新規な組合せを有するヒトEAA4 受容体蛋白の型。 EAA3とEAA4の両方のグルタミンからアルギニン(Q/R)への置換は 、受容体蛋白のトランスメンブランII(TMII)領域に起きる。EAA4の追加 のI/V532とY/C536編集部位はTMI領域に存在し、EAA4の8個のイソ フォームの作成を可能にするためさらに複雑さを増している。従ってEAA4の RNA編集は、脳のグルタミン酸活性化Ca2+流入を制御する受容体のモザイク を与える。編集されたコドンの頻度を、脳の種々の領域の組織で調べ、差別的に 起きることが見いだされた。8つの可能な型のイソフォームのうち、5つ(具体 的には、I.C.R、V.C.R、I.Y.Q、V.C.Q、及びI.Y.R) は種々の領域で見いだされた。ヒトGluR2の場合のように、観察された編集 された/編集されていないコドンの相対頻度も、年齢特異的に差別的に制御され た。ヒト胎児脳(妊娠17〜18週)から単離したEAA4 cDNAクローン は、比較的低い編集効率を示した。2歳の女児の小脳から増幅した大部分のEA A4 cDNAは、半編集型のI.C.Rであった。この変種も、線条体cDN Aに見いだされる主要なタイプであった。理論に拘束されるつもりはないが、同 年齢の個人において独特のニューロン性集団で異なる編集状態が存在することが できると考えられる。すなわちI.C.R型は、全体として脳にはまれであるが 、小脳や線条体のような特異的ニューロン組織中のカイニン酸受容体チャネル複 合体中である 役割を果たすであろう。海馬由来のcDNAは、編集されたEAA4の独特の異 なる発現パターンを示し、試験した大部分のcDNAは完全に編集されたV.C .Rであった。黒質における編集により、ほぼ同じ比率の編集されていないI. Y.Qと完全に編集されたV.C.RcDNAが得られ、側頭皮質では編集は観 察されなかった。 EAA3のQ/R編集頻度を調べると、ヒトの脳で不均一な分布が明らかにな った。胎児組織も、成人の脳で一般的に観察されるよりも高率に、編集されてい ないQ型を有した。本試験で使用した小脳及び側頭皮質組織は、2歳の女児から 単離され、小脳のEAA3編集の有意な(p<0.05)減少を示した。同年齢の別 の女児(2歳)から単離された海馬組織は、側頭組織と同様のレベルの編集を示 したが、小脳の編集とは異なっていた(p<0.05)。編集の効率も、黒質(60 歳)と線条体(57歳と63歳)では高かった。 編集を受けるCNS受容体遺伝子を同定し確認した後は、遺伝子操作技術を用 いて、薬剤スクリーニングにおいて標的とされる受容体の型(例えば、1つまた はそれ以上の編集された型及び/又は編集されていない型)を産生する細胞を作 成することが好ましい。本発明の1つの実施態様では、このように遺伝子操作さ れた細胞(原核細胞及び真核細胞を含む)の作成は、宿主細胞に組換えDNA作 成体を導入することにより行われ、ここで組換えDNA作成体中の分泌型の受容 体(すなわち、本来のシグナルペプチド又は機能的異種同等物を有する型)をコ ードするDNAは、受容体をコードするDNAを発現するように選択された宿主 中で機能する発現調節成分に、機能的に連結しており、こうして目的の受容体蛋 白が作成される。本明細書においてこのような細胞は、受容体をコードするDN Aを「発現できるように」(expressively)取り込んでいることを特徴 とする。この受容体をコードするDNAは、特定の細胞宿主中で自然には見いだ されない場合は、このような宿主に対して「異種」であると見なされる。「編集 されていない」受容体をコードするDNAは、天然でゲノムDNAであるか、又 は蛋白配列から得られるもの(すなわち、cDNA)である。一方「編集された 」受容体をコードするDNAは、ゲノム型では存在しないためcDNA型でのみ 使用される。 ヒト受容体の産生のための宿主として作用させるために選択される特定のタイ プの細胞は、当該分野で現在入手できるいくつかのタイプの細胞の任意のもので よい。しかし、リガンドスクリーニング測定法に使用される受容体の産生のため に選択されるタイプの細胞は、発現される受容体をコードするDNAの編集を発 現しないことが重要である。本発明の1つの実施態様において、CNS受容体の 産生用の宿主として作用させるために選択される細胞株は、ヒトニューロン細胞 でない哺乳動物細胞である。遺伝子操作用にそのような細胞株のいくつかタイプ が現在利用可能であり、これらには以下のものが含まれる。Pro5(ATCC CRL1281)を含む、例えばK1系統のチャイニーズハムスター卵巣細胞( CHO)細胞(ATCC CRL61);CV−1系統(ATCC CRL70) 、COS−1系統(ATCC CRL1650)及びCOS−7系統(ATCC CRL1651)のSV40−形質転換アフリカミドリザル腎から得られた繊維 芽細胞様細胞;マウスL−細胞、マウス3T3細胞(ATCC CRL1658 )、マウスC127細胞、293系統のヒト胚腎細胞(ATCC CRL157 3)、HeLa系統のものを含むヒト癌細胞(ATCC CCL2)。 これらの宿主で使用するのに適合させた種々の遺伝子発現系が現在利用可能で ある。これらの系の任意のものを、ヒトCNS受容体をコードするDNAを発現 するのに選択することがで きる。これらの系は典型的にはプラスミドベクターの形で入手され、発現カセッ ト(その機能性成分は、発現調節成分配列よりなるDNAを含有し、これは宿主 に認識され、その5’に結合したとき受容体をコードするDNAの発現を可能に する)を含有する。この系はさらに、受容体をコードする領域の3’に結合した とき発現を停止するDNA配列を取り込んでいる。すなわち、選択された哺乳動 物細胞宿主で発現させるために、受容体を分泌可能な型でコードするDNAが、 宿主に認識される発現調節DNA配列に連結しており、発現を進める受容体をコ ードするDNAの5’領域、及び発現を停止させる3’領域を有する、組換えD NA発現作成体が作成される。この組換えDNA発現作成体を有するプラスミド ベクターは、発現宿主中でプラスミドの複製を可能にし、好ましくはまた細菌宿 主(例えば、大腸菌(E.coli))中でプラスミド増幅を可能にする、典型的に は複製開始点(通常ウイルス由来)のような他の機能性成分を取り込んでいる。 安定に形質転換された組換え細胞の選択を可能にするマーカーを提供するために 、ベクターはまた、形質転換体に生存の利点を与える遺伝子(例えば、ネオマイ シン耐性を与える遺伝子、この場合形質転換体はネオマイシンを補足した培地に 塗布される)も取り込んでいる。 受容体をコードするDNAの哺乳動物細胞での発現をするために使用される種 々の組換えDNA発現系には、哺乳動物細胞に感染するウイルスのプロモーター 、例えばサイトメガロウイルス(CMV)、ラウス肉腫ウイルス(RSV)、サ ルウイルス(SV40)、マウス乳癌ウイルス(MMTV)などを利用するもの がある。また発現を進めるのに有用なものは、レトロウイルスのLTRのような プロモーター、温度に制御されるもの及びショウジョウバエから単離されたもの のような昆虫細胞プロモーター、そして重金属に制御されるもののような哺乳動 物遺伝子プロモーター(すなわち、メタロチオネイン遺伝子プロモーター)及び 他のステロイド誘導性プロモーターがある。 受容体をコードするDNAは発現のために任意の発現ベクターに取り込まれ、 宿主細胞はこれを用いて通常法(例えば、DNA介在形質転換、電気穿孔法、又 は粒子銃形質転換)により形質転換される。この点で、この受容体をコードする DNAは、単離されたゲノム配列と同義のコドン同等物で置換されることは理解 されるであろう。発現ベクターは、一時的又は安定に受容体をコードするDNA を発現する、形質転換細胞株を与えるように選択される。一時的発現のためには 、宿主細胞は典型的には、哺乳動物細胞中で機能する複製開始点を有する発現ベ クターで形質転換される。安定な発現のためには、そのような複製開始点は不要 であるが、ベクターは、形質転換体に生存のための利点を与え、その選択を可能 にする、生成物をコードする遺伝子を有する。そのような選択性マーカーをコー ドする遺伝子には、マイコフェノール酸に対する耐性を与える大腸菌gpt遺伝 子、抗生物質G418及びネオマイシンに耐性を与えるトランスポゾンTn5か らのneo遺伝子、DHFR−細胞の表現型をDHFR+細胞に変化させるマウ ス細胞又は大腸菌細胞からのdhfr配列、及びTK−細胞の表現型をTK+細 胞に変化させる単純ヘルペスウイルスのtk遺伝子がある。一時的発現及び安定 な発現の両方とも、リガンドスクリーニング測定法に使用される、形質転換され た細胞株、及びそこから得られる膜調製物を与える。 リガンドスクリーニング測定法に使用するために、受容体をコードするDNA を一時的に発現する細胞は、後の使用のために凍結保存する。しかしプラスミド の複製速度は速く通常数日で細胞は死滅するため、形質転換した細胞はできるだ け早く使用すべきである。この測定は、完全な(intact)細胞又は完全 な細胞からの膜調製物を用いて行われる。膜調製物は典型的にはリガンド結合実 験のためのより便利な基質であり、従って結合基質として好ましい。スクリーニ ング目的(すなわち、リガンド結合実験)の膜調製物を調製するために、凍結し た完全な細胞を冷水懸濁物中でホモジナイズし、遠心分離して膜ペレットを集め る。次にこのペレットを冷水中で洗浄し、測定法の結合に競合するであろう内因 性リガンド(EAA受容体の場合はグルタミン酸)を透析して除去する。透析し た膜を次にそのまま使用するか、又は凍結乾燥型で保存した後リガンド結合測定 法に使用する。あるいは、一時的トランスフェクションの約2日後、又は安定に 形質転換した細胞を新鮮に塗布した後同程度の日数後集めた完全で新鮮な細胞を 、膜調製物に使用した方法と同じ方法によりリガンド結合測定法に使用する。細 胞を用いるとき、細胞を傷つけないようにより穏やかな遠心分離により細胞を集 め、緩衝化媒体(例えば、リン酸緩衝化生理食塩水)中で洗浄して浸透圧ショッ クや細胞の破裂を避けなければならない。 リガンド候補とヒトCNS受容体との間の結合相互作用は、典型的にはあらか じめ決められた量(一般的には約25μg〜100μg)(例えば、蛋白定量により測 定される)の細胞由来の膜を用いて評価される。一般に競合的結合測定法は、内 因性リガンド(例えばグルタミン酸、セロトニン又はドーパミンであり、関与す る受容体のタイプにより異なる)に対するリガンド候補の親和性を評価するのに 有用である。競合的結合測定法は、種々の濃度の未標識リガンド候補の存在下で 、膜調製物を放射標識内因性リガンドとインキュベートすることにより行われる 。インキュベート後、置換された又は結合した放射標識リガンドを回収し測定し て、基質として使用した特定の受容体に対する、リガンド候補と内因性リガンド の相対的結合親和性を測定する。 こうして本発明のヒトCNS受容体に対する種々のリガンド候補の親和性が測定 される。 受容体をコードするDNAを発現する細胞を用いる代わりに、リガンド/受容 体相互作用は電気生理学的に測定することもできる。例えば、例えば、アフリカ ツノガエル卵母細胞(Xenopus oocytes)は、受容体をコードするメッセンジャ ーRNAを卵母細胞細胞質へ注入するか、又は受容体をコードするDNAを卵母 細胞の核内へ注入することにより導入すると、機能性膜結合受容体を与える。細 胞質性送達のメッセンジャーRNAを作成するために、受容体をコードするDN Aを典型的にはまず、適当なプロモーター領域(例えば、T3又はT7バクテリ オファージプロモーター)に隣接するプラスミドベクター内へサブクローニング して、RNAメッセージへの転写を可能にする。次に挿入した遺伝子からインビ トロでRNAを転写し、集め、次にアフリカツノガエル卵母細胞に注入する。ナ ノリットル量のRNA溶液を注入した後卵母細胞を数日間インキュベートし、次 に浴溶液で供給されるリガンド候補に応答する能力について試験する。陽イオン が選択的に通過する膜チャネルを介して部分的に機能するEAA受容体の場合、 浴溶液中で特定のリガンド候補に応答する受容体の機能を、典型的には細胞内へ 挿入された微小電極を用いて、確立された方法で電流として測定する。 編集された型及び編集されていない型の受容体を発現した後、編集された型の 受容体を編集されていない型の受容体から区別することが好ましい。ある種の神 経退行性疾患は、編集機序の機能異常が関係していることが考えられる。受容体 の編集された型及び編集されていない型の機能的な差は、治療上有用な可能性( 例えば、チャネル活性のような特定の機能の過活動性の防止、又は遅れている受 容体機能の増強)のある化合物のスクリーニングに有用である。この意味で、編 集された型又は編集 されていない型の受容体に選択的な化合物が好ましい。 編集された型と編集されていない型は、前述のようにリガンド結合性(すなわ ち、一方の型に結合するリガンドは他方の型に対するほとんど又は全く親和性が ないかも知れない)により区別してもよい。すなわち、編集された型と編集され ていない型の受容体の選択性を測定する1つの方法は、競合的結合測定法を実施 することである。具体的には、編集された型の受容体をコードする細胞を、内因 性リガンドの存在下で適当な条件下で試験化合物とインキュベートし、この型の 受容体に対する化合物のリガンド結合親和性を内因性リガンドに比較して求める 。この親和性を、同じ方法で測定された編集されていない型の受容体に対する化 合物のリガンド結合親和性と比較する。もちろん、ある化合物が1つの受容体に 対して強い親和性を示し、一方他の受容体に対しては比較的弱い親和性を示すよ うな場合は、差別的リガンド結合性の受容体機能に及ぼす影響を考慮する。 あるいは、編集された型及び編集されていない型の受容体は、特にEAA受容 体が関係する場合は、電気生理学的機能に基づき区別してもよい。電気生理学的 機能は、受容体をコードする細胞又はその膜調製物を流れるリガンドに誘導され た電流を、ベルドールン(Verdoorn)ら、Mol.Pharmacol.,1988,34:298が記 載したようなチャネル活性測定法を用いて測定される。簡単に説明すると、内因 性リガンド(例えば、グルタミン酸)の存在下で細胞又は膜調製物をインキュベ ートし、得られる電流を測定する。受容体が優先的に結合したリガンドが、これ らの機能試験の実施に最も適したリガンドであり、例えばカイニン酸はカイニン 酸に優先的に結合する受容体の最も適したリガンドであり、一方AMPAはAM PAに優先的に結合する受容体の最も適したリガンドである。次に、編集された 型及び編集されていない型の受容体の電気生理学的機能の差を測定する。前 述のように、差別的に結合する試験化合物が電気生理学的機能に及ぼす影響も測 定することができる。 本発明のGluR2B受容体実施態様に関して、編集されていない型及び編集 された型の受容体の機能的差は、前述のように測定できる。GluR2B受容体 中で電流を誘導するのに使用されるリガンドは好ましくはAMPAである。AM PAの存在下で、編集されていない型の受容体は、リガンド依存性イオンチャネ ル(これは2価陽イオン、特にカルシウムに対して透過性である)を形成しなが ら電流を誘発し、一方編集された型の受容体は2価陽イオンに対して透過性のイ オンチャネルを形成するが電流を誘発しない。 本発明の別の実施態様において、編集されていない型の蛋白をコードするゲノ ムDNAの同定、及び編集されていないmRNAのcDNAからの、編集された mRNAのcDNAの区別を促進する、DNAオリゴヌクレオチドプローブが提 供される。少なくとも約17ヌクレオチドよりなるプローブは、「編集されてい ない」ゲノムDNAの編集されていない領域に対応するか、又は「編集された」 mRNA配列のcDNAの編集された領域に対応する。理解されるように、標的 DNA配列をうまく同定するための、本発明のプローブを用いるためのいくつか の方法が存在する。例えば1つの方法では、通常の方法でプローブをハイブリダ イゼーションプローブとして使用する。すなわち、単離され固定化されたDNA を、ハイブリダイゼーション条件下でプローブと組合せると、プローブは対応す る配列を有するDNAにハイブリダイズする。一般にDNA/プローブのハイブ リダイゼーションを同定するためには、このために確立されたリンカー技術を用 いてプローブを標識(例えば、放射標識物、酵素標識物、発光標識物などのレポ ーター分子への結合)するか、又はプローブに放射性同位元素分子(例えば、3 H及び13 C)のような標識物をその構造中に取り込ませる。2つのレポーター型がきわ めて相同性が高いため、編集された型と編集されていない型のcDNAを区別す るためには、高緊縮性条件及び通常標的領域の配列相補物であるプローブを用い なければならない。 本発明のプローブを用いる別の方法は、公知のPCR増幅方法である。この方 法では、3’末端に「編集されていない」コドンを取り込んでいるプローブを調 製する。このプローブをPCR条件下でゲノム性核酸混合物とインキュベートす ると、このプローブに相補的な配列が存在する場合は、その配列が増幅される。 しかし、もし「編集された」ものをコードする配列のみが存在する場合は、この 一致しない配列ではPCR増幅は起きないであろう。 別の面で本発明は、インビボでヒトCNS受容体の編集を調節する物質を同定 するためのインビトロの方法を提供し、該方法は以下よりなる: a)(1)編集されたヒトCNS受容体の編集されていない型をコードするDN Aの取り込み、そして(2)培養すると、編集された型の受容体を生成する、ヒ トニューロン細胞株の入手; b)編集の調節候補物質の存在下での細胞株の培養;そして c)受容体の編集された型の作成の調節物質の作用の測定。 このような細胞株の作成のための宿主細胞として特に適しているのは、IMR −32(ATCC CCL127)、SK−N−MC(ATCC HTB10)及 びSK−N−SH(ATCC HTB11)と呼ばれるヒトニューロン性細胞株 である。本発明の1つの実施態様において、選択された宿主は、ヒトGluR2 B受容体の編集されていない型、又はヒトEAA3受容体又はヒトEAA4受容 体の編集されていない型をコードするポリヌクレオチドを発現できるように取り 込むように形質転換さ れる。形質転換体は培養することにより編集された型のコードされた受容体を発 現することは、測定中に使用される条件下で細胞を培養して回収されるメッセー ジからcDNAライブラリーを作成し、選択された受容体標的をコードするcD NA中の適当な配列の変化により編集を明らかにすることにより、確認される。 作成された宿主中で編集活性が確認されれば、次に編集活性を有する選択された 調節物質の存在下で宿主をインキュベートし、次に再び培養の間に生成したRN A転写体からcDNAライブラリーを作成する。従って、予測された編集部位の cDNA配列の変化は、CNS受容体編集過程に及ぼす選択された調節物質の作 用を明らかにする。 以下に本発明の具体的な実施態様を示すが、これらは決して本発明を限定する ものと考えてはならない。実施例1 GluR2BをコードするゲノムDNA及びcDNAの単離 以下のPCRプライマーを用いて、GluR2BのゲノムDNA及びcDNA 配列の両方を増幅した: これらのプライマーは、GluR2BのcDNA配列のコード領域から得られ 、図3に記載されている。PCR−1プライマー及びPCR−2プライマーは、 それぞれトランスメンブランドメインI(TMI)の5’のDNA領域とトラン スメンブランドメインII(TMII)の3’領域をコードし、いずれも単一のエキ ソン中にあり、GluR2BゲノムDNA(クロンテック(Clontech)から入手 した)を増幅するのに使用した。PCR−2プライマーはPCR−3プライマー (これは隣接するコドンの領域をコードする)と組合せて、GluR2B cD N A(ストラタジーン(Stratagene)から入手したヒトZAP cDNAライブラ リー)を増幅するのに使用した。PCR−3プライマーが隣のエキソンの領域に 対応するという事実は、cDNAのみが調べられ、ゲノムDNAの混入する断片 (これは2つのエキソンの間にイントロンDNAが存在するため、はるかにサイ ズが大きい)は調べられていないことを確実にしている。 ゲノムDNA及びcDNAのDNΛ増幅反応混合物は以下よりなる:DNA 1 00〜500ng、各プライマー30pmol、各dNTP 0.2mM(10mM KCl、10mM 硫酸 アンモニウム、20mM トリス−塩酸、pH8.8、2mM 硫酸マグネシウム、0.1%ト リトン中)。最初の35回の増幅サイクルは以下の通りである:94℃で30秒間、55 〜61℃で45秒間、72℃で2分間。この後に72℃で10分間行なった。 増幅したDNAをゲル電気泳動を用いて分離し、目的のDNA断片(すなわち 、ゲノムDNAから294塩基対断片とcDNAから326塩基対断片)をゲルから精 製し、プラスミドpT7ブルー(ノバゲン(Novagen)より入手した)中にサブ クローニングし、スクリーニングと配列決定を行なった。 ゲノムDNA配列とcDNA配列の比較により、トランスメンブランIIドメイ ンのコーディング領域中の2134位で1つのヌクレオチドの違いが見つかった。具 体的には、ゲノムDNAはGを有し従ってグルタミン酸をコードし、cDNAは Aを有し従つてアルギニンをコードしていた。実施例2 GluR2BのRNA編集の頻度 編集の頻度は、実施例1に従って単離したプラスミドDNAを用いて測定した 。最初に、BglIIで消化してGluR2挿入体(ゲノムDNA又はcDNA) の存在を確認した。線状化したプラスミドDNAは、GluR2挿入体の存在を 示す。次に線状化したプラスミドを、編集の有無について試験した。こ れをBbvI(この認識部位は編集されていない配列中に存在する)消化により 測定した。従って、編集されていないDNAをBbvlで消化すると2つの断片 が得られ、編集されたDNAをBbvlで消化すると1つの断片が得られる。編 集されたGluR2Bと編集されていないGluR2Bの頻度は以下の通りであ る: 実施例3 GluR2B遺伝子のRNA編集の確認 最初にサザンブロット解析を行い、2つの独特のGluR2B遺伝子が存在す るか否かを測定した。分注したヒトゲノムDNA(8μg)を個々にEcoRI 、HindIII、PstI及びBglII制限酵素(ニュー・イングランド・バイ オラボズ(New England Biolabs)より入手した)で消化した。次に消化したD NAを0.7%アガロースゲル上で泳動し、ナイロン膜に移し、UVで架橋させた 。固定したDNAを、精製したTMI/TMIIエキソンプローブ(すなわち、実 施例1からのPCR−1/PCR−2増幅生成物)にハイブリダイズさせ、ラン ダムプライム法を用いて[α32P]dCTP(アマシヤム(Amersham)) で標識した。ハイブリダイゼーションは、6×SSC(生理食塩水クエン酸ナト リウム)、50%ホルムアルミド、5×デンハルツ(Denhart's)溶液、0.5%SD Sおよび100μg/mlの超音波処理したサケ精子DNA中で、42℃で16時間行なっ た。フィルターを、0.5×SSC/0.5%SDSまで緊縮性を増加させて、60℃で 2時間洗浄した後、X線フィルムに−80℃で48時間露光させた。EcoRI、H indIII及びPstI消化により、TMI/TMIIプローブとハイブリダイゼ ーションさせると1つのバンドが得られた。この結果は、TMI/TMII領域中 にEcoRI、HindIII及びPstI酵素の認識部位を有さないことが公知 の単一のGluR2B遺伝子の存在を示していた。 次に、2つの型のGluR2B受容体の発現に複数のエキソンが関与している か否かを決定する必要があった。これは、ゲノムDNAをBglII制限酵素で消 化して行なった。TMI/TMIIエキソンはBglII認識部位を含有する。すな わち、1つのエキソンは2つのバンドを与え、複数の関連エキソンは3つ又はそ れ以上のバンドを与えるであろう。2つのバンド(5.5kbと2.2kb)のみが観 察され、異なる型のGluR2Bは複数のエキソンの結果ではないことを示して いた。分析結果は図4に示す。実施例4 編集されていないGluR2B受容体の発現 哺乳動物での一時的発現のために、ヒトGluR2B受容体をコードするゲノ ムDNA及びcDNAを哺乳動物発現ベクターpcDNAIに取り込む。このベ クターはインビトロゲン社(Invtrogen Corporation)(サンジエゴ、カリホル ニア州、米国;カタログ番号V490-20)から入手できる。これは、真核細胞系で のDNA発現のために設計された多機能性の4.2kbのプラスミドベクターであ る。このベクターに取り込まれているのは、CMVプロモーター及びエンハンサ ー、スプライス切片及 びポリアデニル化シグナル、SV40及びポリオーマ(Polyoma)ウイルス複製開 始点、配列決定と突然変異のための1本鎖DNAをレスキューするためのM13 複製開始点、センス及びアンチセンスRNA転写体の産生のためのSp6及びT 7RNAプロモーター、及びColE1様高コピープラスミド複製開始点である 。ポリリンカーは、CMVプロモーターの下流(及びT7プロモーターの3’) に適切に位置する。 発現ベクターへのGluR2B受容体をコードするDNAの取り込みを促進す るために、Bluescript−SK cDNA挿入体の5’フランク(flank )にNotI部位を導入し、次にDNA挿入体を3.4kbのHindIII/Not I断片として放出し、これを次にpcDNAIポリリンカーのHindIII/N otI部位に導入する。得られたプラスミドを次に、一時的発現のために選択さ れた哺乳動物細胞宿主(この場合、COS−1系統の細胞(アメリカンタイプカ ルチャーコレクション(ATCC、ロックヴィル、メリーランド州)より入手で きる、ATCC CRL1650))中に導入する。DEAE介在DNAトラン スフェクションにより、細胞を106個の細胞当たり8μgのDNAでトランスフェ クションし、マニアティス(Maniatis)ら(前述)の方法に従い、クロロキンで処 理する。簡単に説明すると、COS−1細胞を5×106細胞/シャーレの濃度で 塗布し、FBSを補足したDMEM/F12培地中で24時間増殖させる。次に培 地を除き、細胞をPBSで次に培地で洗浄する。次に細胞にDMEM/F12培 地中にDEAEデキストラン(0.4mg/ml)、100μMクロロキン、10%ヌセルム(N uSerum)、DNA(0.4mg/ml)を含有するトランスフェクション溶液10mlを適用 する。37℃で3時間インキュベートした後、前述のように細胞をPBSと培地で 洗浄し、次にDMEM/F12培地中10%DMSOで1分間ショックを与える。 10%FBS補足培地で細 胞を2〜3日間増殖させ、インキュベートの最後にシャーレを氷の上に置き、冷 PBSで洗浄し、こすって細胞をはがす。1000rpmで10分間遠心分離して細胞を 集め、以後のリガンド結合測定法に使用するために、液体窒素中で細胞のペレッ トを凍結させる。 同様の方法で、2つの異なるタイプの細胞(CHO K1とCHO Pro5) を宿主として使用して、安定にトランスフェクションした細胞株も調製される。 これらの細胞株を作成するために、安定な発現を可能にする哺乳動物発現ベクタ ーpRC/CMV(インビトロゲン(Invitrogen))にDNAを取り込む。cD NAを、サイトメガロウイルスプロモーターの発現制御を受け、ウシ成長ホルモ ン遺伝子のポリアデニル化部位とターミネーターの上流にくるように、そして選 択性マーカーとしてネオマイシン耐性遺伝子(SV40初期プロモーターに支配 される)よりなるベクターバックグランド中に、挿入する。 前述のように作成したプラスミドを導入するために、宿主CHO細胞をまず10 %FBS補足MEM培地中5×105個の密度で接種する。24時間増殖させた後、 プレートに新鮮な培地を加え、3時間後リン酸カルシウム−DNA共沈殿法(マ ニアティス(Maniatis)ら、前述)を用いて細胞をトランスフェクションする。 簡単に説明すると、3μgのDNAを混合し、緩衝化カルシウム溶液と室温で10 分間インキュベートする。等量の緩衝化リン酸溶液を加え、懸濁液を室温で15分 間インキュベートする。次にインキュベートした懸濁液を細胞に4時間添加し、 除去し、15%グリセロールを含有する培地で細胞にショックを与える。3分間後 、細胞を培地で洗浄し、通常の増殖条件下で24時間インキュベートする。G41 8(1mg/ml)を含有する10%FBS補足アルファ−MEM培地でネオマイシン に耐性の細胞を選択する。約2〜3週間後G418耐性の各クローンを単離 し、クローン選択を行い、次に測定のために増殖させる。実施例5 リガンド結合測定法 凍結状態のトランスフェクションされた細胞を、ハンドホモジナイザーを用い て氷冷した蒸留水に懸濁し、5秒間音波処理し、次に50,000gで20分間遠心分離 する。上澄液を捨て、膜ペレットを−70℃で凍結して保存する。 COS細胞膜ペレットを氷冷した50mMのトリス−塩酸(pH7.55、5℃)に懸濁 し、再び50,000gで10分間遠心分離して、結合に競合するであろう内因性グルタ ミン酸を除去する。ペレットを氷冷した50mMのトリス−塩酸(pH7.55)に再懸 濁し得られた膜調製物を、後述の結合実験のための組織供給源として使用する。 結合測定法は、25〜100μg(蛋白定量に基づく)に等しい量のCOS由来の 膜と選択された放射標識リガンドを用いて行う。特にAMPA結合測定法用に、 インキュベーション混合物は、最終容量1ml中で0.1M KSCNと2.5mMCaC l2とともに25〜100μgの組織蛋白及びD,L−アルファ−[5−メチル−3H]ア ミノ−3−ヒドロキシ−5−メチルイソキサゾール−4−プロピオン酸(3H− AMPA、27.6Ci/mmole、最終10nM)よりなる。非特異結合は1mMのL−グルタ ミン酸の存在下で測定される。試料をプラスチックのミニバイアル中で氷の上で 60分間インキュベートし、結合リガンドと遊離リガンドを50,000gで30分間遠心 分離して分離する。ペレットを4mlの冷インキュベーション緩衝液中で2回洗浄 し、次に5mlのベックマンレディ蛋白プラス(Beckman Ready-Protein Plus)シ ンチレーションカクテルを加えて計測する。実施例6 GluR4をコードするゲノムDNAとcDNAの単離 別のヒトCNS受容体、すなわちGluR4受容体(これは 同時係属出願中の米国特許出願第07/924,553号に記載)について、実施例1に概 略した方法と同様の方法を行なった。GluR2Bについて使用したものと同じ 領域のPCRプライマーを調製し、GluR4ゲノムDNA(クロンテック(Cl ontech)より入手した)及びcDNA(ストラタジーン(Stratagene)よりヒト ZAP cDNAライブラリーで入手した)を増幅するのに使用した。 単離したGluR4ゲノムDNA及びcDNAを、配列の差について比較した が、GluR4ヒトCNS受容体中に編集が起きたことを示すものはなかった。実施例7 EAA3とEAA4をコードするゲノムDNA及びcDNAの単離 EAA3のゲノムDNA及びcDNA配列を増幅するのに以下のPCRプライ マーを使用した: 増幅−マウスのゲノム構造とヒトcDNA配列を用いて、EAA3とEAA4の ゲノムDNAとcDNAの両方を増幅するように上記プライマーを設計した。E AA3、EAA4、及びE AA5’cDNAを増幅するのに、それぞれPCR5−3/PCR5−26及び PCR6−1/PCR6−3の組合せを使用した。これらのプライマーは別々の エキソン由来であり、従って1つのcDNAのみが試験され、cDNAライブラ リーのゲノムDNAの混入の可能性はないことを確認していた。ゲノムDNAは 、プライマー組合せ5−2/5−26及び5int−3/5int−1(EAA 3);そしてPCR6−1/PCR6−2と6int−3/6int−1(EA A4)を用いて調べた。ヒトcDNAは、ヒト小脳(女性、2歳)、海馬(女性 、2歳)、側頭皮質(女性、2歳)、黒質(男性及び女性、60歳)、線条体( 尾(caudate)と被殼(putamen)、男性、57歳)、及び胎児脳(女性、妊娠1 7〜18週)cDNA(ストラタジーン・クローニング・システムズ社(Strata gene Cloning Systems Inc.)、ラホイア(La Jolla)、カリホルニア州、米国 ;それぞれ、カタログ番号#935201、#936205、#935205、#936210、#936213及び# 936206)のバクテリオファージラムダ(λZAP)ライブラリーから単離した。 これらのライブラリーからのDNAを、基本的にはキアゲン社(Qiagen Inc.) (チャツワース(Chatsworth)、カリホルニア州、米国)ファージDNA調製プ ロトコールに従い単離した。ヒトゲノムDNAは、クロンテック・ラボラトリー ズ(Clontech Laboratories)、パロアルト(Palo Alto)、カリホルニア州、米 国)より得た。プライマーの組合せは、前述のようにゲノムDNA又はcDNA を鋳型として使用して、EAA3とEAA4を増幅した。正しいサイズのPCR 生成物[PCR5−2/PCR5−26(142塩基対)、PCR5−3/PCR 5−26(315塩基対)、5int−3/5int−1(138塩基対)、PCR6 −1/PCR6−3(474塩基対)、PCR6−1/PCR6−2(221塩基対) 及び6int−3/6int−1(127塩基対)]をアガロース ゲルから精製し、プラスミドpT7ブルー(ノバゲン社(Novagen Inc.)、マジ ソン、ウィスコンシン州、米国)中にサブクローニングし、スクリーニングと配 列決定を行なった。サザンブロット解析−1つの制限酵素(HindIII、Ps tI、BamHI及びEcoRV)で消化した8μgのヒトゲノムDNAを、0.7 %アガロースゲルで電気泳動し、次にナイロン膜(シュレイチャー・アンド・シ ュエル社(Schleicher and Schuell Inc.)、キーン(Keene)、ニューハンプシ ャー州、米国)に移行させた。紫外線照射により共有結合で架橋させて、DNA を膜上に固定化した。精製したPCR6−1/PCR6−3(EAA4、TMI )、6int−3/6int−1(EAA4、TMII)及び5int−3/5i nt−1(EAA3、TMII)PCR増幅生成物を、別々にランダムプライム法 を用いて[α32P]dCTP(アマシャム社(Amersham)、アーリントンハイツ 、イリノイ州、米国)で標識し、ゲノムDNAのプローブ結合に使用した。ハイ ブリダイゼーションは、6×生理食塩水クエン酸(1×SSCは0.15M NaC l、0.015Mクエン酸ナトリウム、pH7.6)、50%ホルムアルミド、5×デンハ ルツ(Denhart's)溶液、0.5%SDSおよび100μg/mlの超音波処理したサケ精 子DNA中で、42℃で16時間行なった。フィルターを、1×SSC/0.5%SD Sまで緊縮性を増加させて、60℃で20分間洗浄した後、X線フィルムに−80℃で 72時間露光させた。実施例8 EAA3とEAA4遺伝子のRNA編集の確認 RNA編集測定法−プラスミドDNAを単離し、まず制限エンドヌクレアーゼ 消化によりスクリーニングした(図8)。内部の制限部位[BstXI(EAA 3)、EcoRV(EAA4)又はBamHI(EAA5)]の存在は、正しい 配列を示していた。TMII Q/R部位の編集の有無は、Bbvl消化により測 定した。BbvIの認識配列は、5'GCAGC(N)8.... 3'であ り、従って編集されていない配列(GCAGC)を切断し、改変された型(GCGGC)に は作用しない。Q型対R型の得られた制限パターンの明瞭な差は、クローンを分 類するのに便利な方法を与えた。TMII/V及びY/C編集部位は、小ゲノム 断片やTMI部位の代表的な試料のように、DNA配列決定により確認した。 前記の表は、異なるcDNA供給源から増幅されたEAA3及びEAA4 c DNA中のTMIとTMII編集の相対頻度を明らかにしている。評価したcDN Aクローンの数は、その編集状態と組織供給源に従って記載してある。実施例9 EAA5をコードするゲノムDNA及びcDNAの単離 別のヒトCNS受容体、すなわちEAA5受容体(これは同時係属出願中の米 国特許出願第07/945,210号に記載、参考のため本明細書に引用)について、実施 例7に概略した方法と同様の方法を行なった。EAA4について使用したものと 同じ領域のPCRプライマーを調製し、EAA5ゲノムDNA(クロンテック( Clontech)より入手した)及びcDNA(ストラタジーン(Stratagene)よりヒ トZAP cDNAライブラリーで入 手した)を増幅するのに使用した。 単離したEAA5ゲノムDNA及びcDNAを、TMI/II領域中で予測され る配列の差について比較したが、EAA5ヒトCNS受容体中に編集が起きない ことを示すものはなかった。しかし、さらに解析すると、EAA5 cDNAの 2つの変種が見つかり、これは予測される細胞外アミノ末端領域にアミノ酸置換 があった:Ser−310→Ala及びArg−352→Gln。これらの変種 は、T→G及びG→A置換が関与するRNA編集に起因させることができる。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1996年2月21日 【補正内容】 請求の範囲 1. ヒトCNS受容体リガンドを同定する方法であって、 a)候補リガンドと、編集を受けるタイプの編集されていない第1のヒトC NS受容体との相互作用を測定することと; b)候補リガンドと、第1の受容体の編集により改変された変種である編集 さた 第2のヒトCNS受容体との相互作用を測定することと;そして c)該受容体の1つと選択的に相互作用する候補リガンドを選択すること、 又は d)該受容体の両方と実質的に等しく相互作用する候補リガンドを選択する こととを含むことを特徴とする方法 2. 前記受容体はヒトEAA受容体である、請求項1に記載の方法。 3. 前記EAA受容体はヒトGluR2受容体である、請求項2に記載の方 法。 4. 前記EAA受容体は図5に定義されたヒトEAA3受容体である、請求 項3に記載の方法。 5. 前記EAA受容体は図6に定義されたヒトEAA4受容体である、請求 項2に記載の方法。 6. 編集を受けるヒトCNS受容体の編集されていない形をコードする、単 離されたポリヌクレオチド。 7. 前記受容体はヒトEAA受容体である、請求項6に記載の単離されたポ リヌクレオチド。 8. 前記受容体は、ヒトGluR2受容体、図5に定義したヒトEAA3受 容体及び図6に定義したヒトEAA4受容体から選択されるヒトEAA受容体の 編集されていない形である、請求項7に記載の単離されたポリヌクレオチド。 9. 編集された形のヒトCNS受容体をコードする単離されたポリヌクレオ チドであって、前記受容体は、Val−53 2、Cys−536、及びArg−586がら選択される少なくとも1つのアミ ノ酸置換が組み込まれた形のヒトEAA4受容体から選択されるポリヌクレオチ 10. 請求項6〜のいずれか1項に記載の異種DNA分子を、その中に発 現できるように取り込んでいる細胞。 11. インビボでヒトCNS受容体の編集を調節する物質を同定するのに有 用な方法であって、 a)(1)編集を受けるヒトCNS受容体の編集されていない形をコードす るDNAを取り込んでおり、且つ(2)培養すると、編集された形の受容体を生 成するようなヒトニューロン細胞株を入手することと; b)編集の候補調節物質の存在下で前記細胞株を培養することと;そして c)編集された形の受容体の作成に及ぼす調節物質の作用を測定することと 、 を含むことを特徴とする方法。 12. 前記細胞株は、編集されていない形のヒトEAA受容体をコードする DNAを取り込んでいる、請求項11に記載の方法。 13. 前記ヒトEAA受容体はヒトGluR2受容体である、請求項12に 記載の方法。 14. Val−532、Cys−536、及びArg−586から選択され る少なくとも1つのアミノ酸が組み込まれている、図6に定義した編集された形 のヒトEAA4受容体。 15. Val−532及びCys−536から選択される少なくとも1つの アミノ酸が組み込まれている、請求項14に記載の編集された形のヒトEAA4 受容体。 16. 少なくとも2つの前記アミノ酸が組み込まれている、請求項14に記 載の編集された形のヒトEAA4受容体。 【手続補正書】 【提出日】1996年12月11日 【補正内容】 (1)明細書第25頁第10行〜第11行に「形成するが」とある記載を、「 形成しないので」と訂正します。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI //(C12P 21/02 C12R 1:91) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ),AM, AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CZ,DE,DK,ES,FI,GB,GE,HU ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK,LT, LU,LV,MD,MG,MN,MW,NL,NO,N Z,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SI,SK ,TJ,TT,UA,US,UZ,VN (72)発明者 ナット、スティーブン オーストリア国、アー − 1030 ウィー ン、ドクトル・ボーア − ガッセ 7、 リサーチ・インスティチューツ・オブ・モ ルキュラー・パソロジー 内

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. ヒトCNS受容体リガンドを同定する方法であって、 a)候補リガンドと、編集を受けるタイプの第1のヒトCNS受容体との相 互作用を測定することと; b)候補リガンドと、第1の受容体の編集により改変された変種である第2 のヒトCNS受容体との相互作用を測定することと;そして c)該受容体の1つと選択的に相互作用する候補リガンドを選択すること、 又は d)該受容体の両方と実質的に等しく相互作用する候補リガンドを選択する こととを含むことを特徴とする方法 2. 前記受容体はヒトEAA受容体である、請求項1に記載の方法。 3. 前記EAA受容体はヒトGluR2受容体である、請求項2に記載の方 法。 4. 前記EAA受容体はヒトEAA3受容体である、請求項3に記載の方法 。 5. 前記EAA受容体はヒトEAA4受容体である、請求項2に記載の方法 。 6. 編集されたヒトCNS受容体の編集されていない形をコードする、単離 されたポリヌクレオチド。 7. 前記受容体はヒトEAA受容体である、請求項6に記載の単離されたポ リヌクレオチド。 8. 前記受容体は、ヒトGluR2受容体、ヒトEAA3受容体及びヒトE AA4受容体から選択されるヒトEAA受容体の編集されていない形である、請 求項7に記載の単離されたポリヌクレオチド。 9. 新規な編集された形のヒトCNS受容体をコードする、単離されたポリ ヌクレオチド。 10. 前記受容体はヒトEAA受容体である、請求項9に記載の単離された ポリヌクレオチド。 11. 前記受容体は、Val−532、Cys−536、及びArg−58 6から選択される少なくとも1つのアミノ酸置換が組み込まれた形のヒトEAA 4受容体から選択される、請求項10に記載の単離されたポリヌクレオチド。 12. 請求項6〜11のいずれか1項に記載の異種DNA分子を、その中に 発現できるように取り込んでいる細胞。 13. インビボでヒトCNS受容体の編集を調節する物質を同定するのに有 用な方法であって、 a) (1)編集されたヒトCNS受容体の編集されていない形をコードす るDNAを取り込んでおり、且つ(2)培養すると、編集された形の受容体を生 成するようなヒトニューロン細胞株を入手することと; b)編集の候補調節物質の存在下で前記細胞株を培養することと;そして c)編集された形の受容体の作成に及ぼす調節物質の作用を測定することと 、 を含むことを特徴とする方法。 14. 前記細胞株は、編集されていない形のヒトEAA受容体をコードする DNAを取り込んでいる、請求項13に記載の方法。 15. 前記ヒトEAA受容体はヒトGluR2受容体である、請求項14に 記載の方法。 16. Val−532、Cys−536、及びArg−586から選択され る少なくとも1つのアミノ酸が組み込まれている、編集された形のヒトEAA4 受容体。 17. Val−532及びCys−536から選択される少なくとも1つの アミノ酸が組み込まれている、請求項16に 記載の編集された形のヒトEAA4受容体。 18. 少なくとも2つの前記アミノ酸が組み込まれている、請求項16に記 載の編集された形のヒトEAA4受容体。
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