JP3464672B2 - Gaba‐aレセプターを発現させる、安定にトランスフェクトされた細胞系 - Google Patents

Gaba‐aレセプターを発現させる、安定にトランスフェクトされた細胞系

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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は細胞系に係わり、特にヒトまたは動物のGABA
Aレセプターを発現させ得る安定な細胞系に係わる。本
発明はまた、ヒトGABAAレセプターの特定のサブユニッ
トをコードする新規なcDNA配列のクローニングにも係わ
る。加えて本発明は、サブタイプ特異的な薬物の設計及
び開発のためのスクリーニング技術における上記細胞系
の使用にも係わる。 γ−アミノ酪酸(GABA)は、中枢神経系において主要
な抑制性神経伝達物質である。この物質は、GABAAレセ
プターに固有の塩素(chloride)チャンネルを開くこと
によって急速なシナプス抑制を媒介する。GABAAレセプ
ターは分子量230〜270kDaのマルチマータンパク質を含
み、作用物質リガンドGABAの結合部位に加えて、ベンゾ
ジアゼピン、バルビツール酸及びβ−カルボリン(β−
carbolines)を含めた様々な薬物の特異的結合部位を有
する(総説についてはStephenson,Biochem.J.249,p.21,
1988;Olsen及びTobin,Faseb J.,p.1469,1990;並びにS
ieghart,Trends in Pharmacol.Sci.10,p.407,1989参
照)。 分子生物学的研究が明かすところによれば、上記レセ
プターは幾つかの異なる種類のサブユニットによって構
成され、それらのサブユニットは配列類似性に基づいて
4群(α、β、γ及びδ)に分類される。これまでに、
6種のαサブユニット(Schofield等,Nature(London)
328,p.221,1987;Levitan等,Nature(London)335,p.76,
1988;Ymer等,EMBO J.,p.1665,1989;Pritchett及びSee
berg,J.Neurochem.54,p.802,1990;Luddens等,Nature(L
ondon)346,p.648,1990;及びKhrestchatisky等,Neuron
,p.745,1989)と、3種のβサブユニット(Ymer等,EM
BO J.,p.1665,1989)と、2種のγサブユニット(Yme
r等,EMBO J.,p.3261,1990;及びShivers等,Neuron ,
p.327,1989)と、1種のδサブユニット(Shivers等,Ne
uron ,p.327,1989)とが同定されている。 これらのサブユニットのうちの多くはその分布が異な
ることがin situハイブリダイゼーションによって解明
され(Sequier等,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 85,p.7815,1
988;Malherbe等,J.Neurosci.10,p.2330,1990;及びShive
rs等,Neuron ,p.327,1989)、それによって、論理上
いずれのサブユニット同士もその同時配置(co−lo−ca
lisation)により同じレセプター複合体中に存在し得る
旨の推論が可能となった。 サブユニットの様々な組み合わせに関して細胞の同時
トランスフェクションを行なうことにより、in vivoの
真正GABAAレセプターのものに匹敵する薬理特性を示す
合成のサブユニットの組み合わせが同定されている(Pr
itchett等,Science 245,p.1389,1989;Malherbe等,J.Neu
rosci.10,p.2330,1990;Pritchett及びSeeberg,J.Neuroc
hem.54,p.1802,1990;及びLuddens等,Nature(London)3
46,p.648,1990)。このようなアプローチから、ベンゾ
ジアゼピン感受性の付与には通常α及びβサブユニット
に加えてγもしくはγ(Pritchett等,Nature(Lond
on)338,p.582,1989;Ymer等,EMBO J.,p.3261,1990;及
びMalherbe等,J.Neurosci.10,p.2330,1990)、またはγ
(Herb等,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 89,p.1433,1992;K
noflach等,FEBS Lett.293,p.191,1991;及びWilson−Sha
w等,FEBS Lett.284,p.211,1991)も必要であること、及
び発現されるレセプターのベンゾジアゼピンに関する薬
理特性は存在するα及びγサブユニットの同等性に大い
に依存することが判明した。δサブユニットを有するレ
セプター(即ちαβδ)にベンゾジアゼピンが結合する
とは考えられない(Shivers等,Neuron ,p.327,198
9)。BZ1型レセプター(αβγ)及びBZ2型レセ
プター[αβγまたはαβγ(Pritchett
等,Nature(London)338,p.582,1989)]、並びに新規
な薬理特性を有する2種のGABAAレセプター[αβ
γ(Pritchett及びSeeberg,J.Neurochem.54,p.1802,1
990)及びαβγ(Luddens等,Nature(London)3
46,p.648,1990)]の薬理プロフィールを示すサブユニ
ットの組み合わせが同定されている。発現される上記レ
セプターの薬理特性は、放射性リガンド結合によって脳
組織中に同定されるレセプターのものに類似すると考え
られてはいるが、それにもかかわらず上記レセプターサ
ブユニットの組み合わせがin vivoに存在することは示
されていない。 本発明は、GABAAレセプターを含む恒常的にトランス
フェクトされた細胞であって、前記レセプターに作用す
る薬物のスクリーニングに有用な細胞の製造に係わる。
GABAAレセプターは以前、アフリカツメガエル卵母細胞
(Sigel等,Neuron ,pp.703−711,1990)及び一時的に
トランスフェクトされた哺乳動物細胞(Pritchett等,Sc
ience 245,pp.1389−1392,1989)において発現された。
しかし、上記系は両方とも一時的な発現しか実現せず、
スクリーニング用としては不適当である。 本発明者は今や、上記レセプターの安定な発現を達成
した。 従って本発明は、少なくとも1種のαサブユニット
と、少なくとも1種のβサブユニットと、少なくとも1
種のγサブユニットとを含むGABAAレセプターを発現さ
せ得る、安定に同時トランスフェクトされた真核細胞系
を提供する。 この課題は、GABAAレセプターのα、βまたはγサブ
ユニットをコードするcDNAをそれぞれ含む、3個の発現
ベクターで細胞を同時トランスフェクトすることにより
達成された。従って本発明は、更に別の構成において、
GABAAレセプターを発現させ得る真核細胞系を調製する
方法も提供し、この方法は真核宿主細胞を少なくとも3
個の発現ベクターで同時トランスフェクトすることを含
み、前記ベクターのうち1個はGABAAレセプターのαサ
ブユニットをコードするcDNA配列を含み、別の1個はβ
サブユニットをコードするcDNA配列を含み、更に別の1
個はγサブユニットをコードするcDNA配列を含む。上記
方法で確立した安定な細胞系では、αβγ型GABAAレセ
プターが発現される。このように発現される、α、β及
びγサブユニットの独特な組み合わせを含む各レセプタ
ーを、以後“サブユニット組み合わせ型"GABAAレセプタ
ーと呼称する。薬理的及び電気生理的データから、本発
明の細胞が発現させるαβγ型組み換えレセプターは天
然型GABAAレセプターに期待される諸特性を有すること
が確認された。 GABAAレセプターの発現は、様々に異なる宿主細胞に
おいて様々に異なるプロモーター発現系により実現可能
である。真核宿主細胞は、酵母、昆虫細胞及び哺乳動物
細胞を適宜包含する。好ましくは、レセプター発現のた
めの宿主を提供し得る真核細胞は哺乳動物細胞である。
適当な宿主細胞には、齧歯類線維芽細胞系、例えばマウ
スLtk-、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)及びハム
スター乳児腎臓(BHK)細胞;HeLa細胞;並びにHEK293細
胞が含まれる。必要なレセプターの産生のためには、細
胞系内に少なくとも1種のαサブユニットと、少なくと
も1種のβサブユニットと、少なくとも1種のγサブユ
ニットとを導入しなければならない。このような制限内
でレセプターサブユニットの組み合わせを、スクリーニ
ングの目的とする活性または選択性の種類に従って選択
する。例えば、ベンゾジアゼピン(“BZ"と呼称)はGAB
AAレセプターに作用する薬物の1種である。αサブユ
ニットの存在がBZ1型と呼称される薬理特性を有するベ
ンゾジアゼピン類に特異的である一方、α〜αサブ
ユニットは、まとめてBZ2型と呼称される異なる薬理プ
ロフィールを規定する。ベンゾジアゼピンの分類におい
てβサブユニットの種類は重要でないが、いずれかのβ
サブユニットは必要である。BZの選択性の規定ではγサ
ブユニットも重要となる。αサブユニットの選択性は存
在する特定のγサブユニットの同等性次第で異なると考
えられる。 本発明を最も有効にスクリーニングに用いるために
は、それぞれ異なる組み合わせのサブユニットを保有す
る複数の細胞系のライブラリーを作製することが好まし
い。典型的には5または6種類の細胞系のライブラリー
が上記目的に適う。サブユニットの好ましい組み合わせ
には、αβγ2βγ2βγ1β
γ2βγ3βγ2βγ3βγ
2βγ2;及びαβγ、特にαβγ2L
含まれる。 特定の一具体例において本発明は、αβγのサ
ブユニットの組み合わせを含むヒトGABAAレセプターを
発現させ得る、安定に同時トランスフェクトされた真核
細胞系を提供する。 別の具体例において本発明は、αβγのサブユ
ニットの組み合わせを含むヒトGABAAレセプターを発現
させ得る、安定に同時トランスフェクトされた真核細胞
系を提供する。 更に別の具体例では本発明は、αβγのサブユ
ニットの組み合わせを含むヒトGABAAレセプターを発現
させ得る、安定に同時トランスフェクトされた真核細胞
系を提供する。 本発明は、αβγ2S、αβγ、αβγ
及びαβγのサブユニットの組み合わせを含む
ヒトGABAAレセプターを発現させ得る、安定に同時トラ
ンスフェクトされた真核細胞系も提供する。 レセプターサブユニットをコードするDNAは公知のソ
ースから取得可能であり、通常、例えばManiatis等が
“Molecular Cloning:A Laboratory Manual,"Cold Spri
ng Harbor Press,New York,2nd edition,1989に述べて
いるような標準的なクローニングベクターに組み込まれ
た特異的ヌクレオチド配列として得られる。好ましく
は、上記cDNA配列はヒト遺伝子に由来する。しかし、ス
クリーニング用にはウシまたはラットDNAといった、他
の種に由来するcDNAも適当である。公知のGABAAレセプ
ターサブユニットcDNAソースは次のとおりである。 ・ウシα、ウシβ1: Schofield等,Nature 328,pp.211−227,1987 ・ヒトα、ヒトβ1: Schofield等,FEBS Lett.244,pp.361−364,1989 ・ラットα2: Khrestchatisky等,J.Neurochem.56,p.1717,1991 ・ウシα、ウシα3: Levitan等,Nature 335,pp.76−79,1988 ・ラットα4: Wisden等,FEBS Lett.289,p.227,1991 ・ウシα4: Ymer等,FEBS Lett.258,pp.119−122,1989 ・ラットα5: Pritchett及びSeeberg,J.Neurochem.54,pp.1802−180
4,1990 ・ラットα、ウシα6: Luddens等,Nature 346,pp.648−651,1990 ・ウシβ及びβ、ラットβ及びβ3: Ymer等,EMBO J.,pp.1665−1670,1989 ・ヒトβ3: Wagstaff等,Am.J.Hum.Genet.49,p.330,1991 ・ヒトγ、ラットγ、ウシγ1: Ymer等,EMBO J.,pp.3261−3267,1990 ・ヒトγ2: Pritchett等,Nature 338,pp.582−585,1989 ・ウシγ2: Whiting等,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 57,pp.9966−997
0,1990 ・ラットγ3: Herb等,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 89,p.1433,1992;及
びKnoflach等,FEBS Lett.293,p.191,1991 ・マウスγ3: Wilson−Shaw等,FEBS Lett.284,p.211,1991 ・ラットδ: Shivers等,Neuron ,p.327,1989 ヒトGABAAレセプターの様々なサブユニットをコード
するcDNA配列のうちの幾つかはこれまで入手可能でなか
った。そのようなcDNA配列には特に、α、α
α、α及びβサブユニットをコードする配列が含
まれ、これらのヌクレオチド配列は従って新規である。
本発明者は今や、ヒトGABAAレセプターのα、α
α、α及びβサブユニットのcDNA配列を確認し
た。これらのヌクレオチド配列を対応する推定アミノ酸
配列と共に、添付図面の第2図〜第6図に示す。従って
本発明は、幾つかの付加的な構成において、第2図〜第
6図にそれぞれ示した配列または実質的に同様の配列の
全部もしくは一部を含む、ヒトGABAAレセプターの
α、α、α、α及びβサブユニットをコード
するDNA分子を提供する。 本発明による新規なcDNA分子の配列決定は、本明細書
中の実施例3に述べた標準的操作によって好ましく行な
い得、あるいはまたManiatis等が“Molecular Cloning:
A Laboratory Manual,"Cold Spring Harbor Press,New
York,2nd edition,1989に述べているような、当業者に
公知の上記以外の分子クローニング技術によっても可能
である。 更に別の構成において、本発明は組み換え発現ベクタ
ーも提供し、このベクターはGABAAレセプターサブユニ
ットのヌクレオチド配列を、安定に同時トランスフェク
トされた真核細胞の培養物中で前記GABAAレセプターサ
ブユニットの合成を導き得る付加的な配列と共に含む。 本明細書中に用いた“発現ベクター”という語は、適
当な宿主内での組み換えDNA配列もしくは遺伝子のクロ
ーン化コピーの転写、及びそのmRNAの翻訳に必要なDNA
配列を意味する。このようなベクターは、真核生物遺伝
子を細菌、藍藻、酵母細胞、昆虫細胞、植物細胞及び動
物細胞などの様々な宿主において発現させるのに用い得
る。ベクターに特定の設計を施せば、DNAを細菌と酵母
細胞、植物細胞または動物細胞との間で移動させること
が可能となる。適当に構築された発現ベクターは、宿主
細胞内での自律複製のための複製起点;選択マーカー;
限られた数の有用な制限酵素部位;大きいコピー数;及
び強いプロモーターを有するべきである。プロモーター
は、RNAポリメラーゼをDNAに結合させてRNA合成を開始
させるDNA配列と定義される。強いプロモーターとは、m
RNAの合成開始を高頻度で惹起するプロモーターのこと
である。発現ベクターには、クローニングベクター、改
変クローニングベクター、特定的に設計したプラスミド
やウイルスが非限定的に含まれる。 本明細書中に用いた“クローニングベクター”という
語は、宿主細胞への異種DNA断片の導入に用いられる、
宿主生物において自律複製可能なDNA分子を意味し、こ
のDNA分子は普通小型のプラスミドまたはバクテリオフ
ァージDNAである。ベクターDNAに結び付いた異種DNA
は、組み換え技術によって得られる組み換えDNA分子を
構成する。クローニングベクターにはプラスミド、バク
テリオファージ、ウイルス及びコスミドが含まれ得る。 本発明による組み換え発現ベクターは、選択したGABA
Aレセプターサブユニットのヌクレオチド配列を適当な
前駆体発現ベクター(以後“前駆体ベクター”と呼称)
に、当業者に公知である通常の組み換えDNA法を用いて
挿入することにより作製し得る。前駆体ベクターは市販
のものを入手しても、また公知の発現ベクターから標準
的な技術によって構築してもよい。前駆体ベクターは選
択マーカー、典型的にはネオマイシンまたはアンピシリ
ン耐性遺伝子などの抗生物質耐性遺伝子を適宜有する。
前駆体ベクターは好ましくは、SV40初期スプライシング
及びポリアデニル化領域の近傍に位置するネオマイシン
耐性遺伝子;アンピシリン耐性遺伝子;及び複製起点、
例えばpBR322 oriを含む。ベクターはまた、本発明の細
胞系において転写が制御可能であるように、MMTV−LTR
(デキサメタゾンで誘導可能)やメタロチオニン(亜鉛
で誘導可能)といった誘導性プロモーターも好ましく含
む。このようにすれば、塩素チャンネルがGABAAレセプ
ターに内在するために、細胞の毒性の問題が軽減または
回避される。 適当な前駆体ベクターの一つに、Clontech Laborator
ies Inc.から入手可能なpMAMneoが有る(Lee等,Nature
294,p.228,1981;及びSardet等,Cell 56,p.271,1989)。
あるいはまた、本明細書中の実施例1に述べたように、
ベクターpMSG及びpSV2neoから前駆体ベクターpMSGneoを
構築することも可能である。 そこで、上記前駆体ベクターにGABAAレセプターサブ
ユニットcDNAを挿入してクローニングすることにより、
本発明の組み換え発現ベクターを作製する。必要なレセ
プターサブユニットcDNAを、該cDNAを含むベクターから
サブクローン化し、かつ当業者に公知の標準的なクロー
ニング法、特に本明細書中の実施例1、ステップ(b)
に述べたものに類似の技術によって前駆体ベクター、例
えばpMAMneoまたはpMSGneoのポリリンカーの制限酵素部
位、例えばHind III部位に連結する。発現を促進するべ
く上記サブクローニングの前に、サブユニットcDNAの付
加的な5′側非翻訳配列が存在する末端部を改変するこ
とがしばしば有利であり、例えばγ2LサブユニットDNA
の5′末端部をαサブユニットDNA由来の5′側非翻
訳領域の付加によって改変する。 本発明の発現ベクターの適当な一例を添付図面の第1
図に示す。図中、記号RはGABAAレセプターの所与の
α、βまたはγサブユニットのヌクレオチド配列を表わ
しており、図示した発現ベクターのその他の部分は前駆
体ベクターpMSGneoに由来し、本明細書中の実施例1、
ステップ(a)及び(b)に述べたように構築されてい
る。 本発明の各細胞系には上記のようなベクターが3個必
要となる。それらのベクターのうちの1個はαサブユニ
ットを、別の1個はβサブユニット、更に別の1個はγ
サブユニットをそれぞれ含む。 次に、所望のように組み合わせた3個の発現ベクター
で細胞を同時トランスフェクトする。真核細胞のin vit
roトランスフェクションに通常用いられる技術は幾つか
存在する。最も普通に用いられるのはDNAのリン酸カル
シウム沈澱であり(Bachetti等,Proc.Natl.Acad.Sci.US
A 74,pp.1590−1594,1977;Maitland等,Cell 14,pp.133
−141,1977)、本発明の場合にもこの技術が好ましい。 組み換えDNAは低いパーセンテージでしか宿主細胞に
取り込まれない。その低率の宿主細胞では、前記DNAは
宿主細胞染色体に組み込まれる。前記組み込みの起こっ
た宿主細胞は、ネオマイシン耐性遺伝子を導入されたこ
とになるので、ネオマイシンの存在下でも増殖する個々
のクローンを単離することにより選択することができ
る。その後、単離したクローンをそれぞれ試験して、レ
セプターを産生するものを同定する。この試験は、例え
ばデキサメタゾンで産生を誘導し、その後レセプターの
存在を放射性リガンド結合によって検出することにより
実施する。 更に別の構成において本発明は、安定にトランスフェ
クトされた真核細胞の培養物に由来するGABAAレセプタ
ーサブユニットの組み合わせ、特にヒトGABAAレセプタ
ーサブユニットの組み合わせから成るタンパク質調製物
を提供する。本発明はまた、安定にトランスフェクトさ
れた真核細胞の培養物に由来するGABAAレセプターのサ
ブユニットの組み合わせ、特にヒトGABAAレセプターサ
ブユニットの組み合わせを含有する膜調製物も提供す
る。本発明によるタンパク質調製物及び膜調製物は特
に、ヒトGABAAレセプターのサブユニットをαβγ
2L、αβγ、αβγ、αβγ、α
βγ2S、αβγ、αβγまたはαβ
γの組み合わせで適宜含有し、好ましくはαβγ
2L、αβγ2S、αβγ2S、αβγ2S、α
βγ2S、αβγ2S、αβγ2Sまたはαβ
γ2Sのサブユニットの組み合わせから成るヒトGABAA
セプターを含有する。特に好ましい一具体例において、
本発明は、安定にトランスフェクトされたマウスLtk-
維芽細胞から単離された、αβγ2L、αβ
γ2S、αβγ2S、αβγ2S、αβγ2S
αβγ2S、αβγ2Sまたはαβγ2Sのサブ
ユニットの組み合わせから成るヒトGABAAレセプターを
含有する細胞膜を提供する。 本発明による細胞系及び該細胞系由来の膜調製物は、
GABAAレセプターに作用する薬物、例えばベンゾジアゼ
ピン、バルビツール酸、β−カルボリン及びニューロス
テロイドのスクリーニング及び設計に有用である。従っ
て本発明は、先に述べた細胞系及び該細胞系に由来する
膜調製物の、GABAAレセプターに作用する薬物のスクリ
ーニング及び設計への使用を提供する。これに関連して
特に重要であるのは、サブユニットの組み合わせを変化
させた時、GABAAレセプターと選択的に相互作用し得る
分子である。直ちに明らかであろうが、本発明による細
胞系及び該細胞系に由来する膜調製物は、様々なGABAA
レセプターサブタイプの構造、薬理特性及び機能の研究
にとって理想的な系をもたらす。 本発明を、以下の非限定的実施例によって詳述する。 実施例1 αβγ2Lトランスフェクト細胞の調製 a)真核発現ベクターpMSGneoの構築 ベクターpMSG(Pharmacia Biosystems Limited,Milto
n Keynes,United Kingdomから購入)のgpt構造遺伝子及
びSV40ポリアデニル化シグナルを含む約2500塩基対のHi
nd III−EcoR I断片を、pSV2neo(P.J.Southern及びP.
J.Berg,Molecular and Applied Genetics ,pp.327−3
41,1982)のネオマイシン耐性遺伝子Neor及びSV40ポリ
アデニル化シグナルを含む約2800塩基対のHind III−Ec
oR I断片によって置き換えた。次に、EcoR I及びHind I
II部位を制限消化、Klenowポリメラーゼでのブラント末
端形成及び再結合によって取り除いた。その後、EcoR I
及びHind IIIクローン化部位をポリリンカーのXho I及
びSma I部位に、EcoR I及びHind IIIリンカーを用いる
通常の技術によって挿入した。 b)pMSGneo中へのサブユニットcDNAのクローニング ウシGABAAレセプターα及びβ1cDNAをMolecular Ne
urobiology Unit,MRC Center,Hills Road,Cambridgeか
ら得た(P.Scholfield等,Nature 328,pp.221−227,198
7)。ウシγ2cDNAをP.Whiting等の方法(Proc.Natl.Aca
d.Sci.USA 87,pp.9966−9970,1990)によってクローン
化した。ウシα1cDNAはpbGRαsenseから、EcoR Iで消化
し、Klenowポリメラーゼで前記DNAにブラント末端を形
成し、結合によってHind IIIリンカーを付加し、Hind I
IIで消化し、かつpMSGneoのHind III部位に結合させる
ことによってサブクローン化した。ウシβ1cDNAはpbGR
βsenseから、EcoR Iで制限消化し(部分消化)、Kleno
wポリメラーゼでブラント末端を形成し、Hind IIIリン
カーを結合させ、Hind IIIで制限消化し、かつpMSGneo
のHind III部位に結合させることによってサブクローン
化した。ウシγ2cDNAはpMSGneo中へのサブクローニング
に際し、公表されている配列から次のようにして改変し
た。公表されているγ2cDNA配列の5′末端にウシα1cD
NAの5′側非翻訳領域(公表されている配列の塩基番号
60〜200)を、該領域をポリメラーゼ連鎖反応を用いて
増幅し、得られた生成物をγ2cDNAの5′BamH I部位(S
tratagene,San Diego,U.S.A.から購入したBluescript S
k-クローニングベクターのポリリンカー中の部位)及び
Hind III部位に挿入してサブクローン化することにより
付加した。次に、改変したγ2cDNAを、Xba Iで消化し
(クローニングベクターのポリリンカー中の部位)、Kl
enowポリメラーゼでブラント末端を形成し、Xho Iリン
カーを結合させ、Xho Iで消化し(クローニングベクタ
ーのポリリンカー中の部位)、かつpMSGneoのXho I部位
に結合させることによりpMSGneo中へサブクローン化し
た。 c)マウスLtk-細胞の同時トランスフェクション Salk Institute for Biological Studies,San Diego,
CaliforniaからLtk-細胞を入手した。この細胞を、ペニ
シリン、ストレプトマイシン及び10%ウシ胎児血清を含
有する改変イーグル培地中で5〜8%のCO2の存在下に3
7℃で増殖させた。同時トランスフェクションに用い
る、GABAAレセプターサブユニットDNAを含む発現ベクタ
ーを標準的な手順(C.Chen及びH.Okayama,BioTechnique
s ,pp.632−638,1988)で調製した。同時トランスフ
ェクションのためにLtk-細胞を、培養皿に植え込んで
(約2×105細胞/皿)一晩増殖させた。トランスフェ
クションは、キット(5 Prime→3 Prime Products,West
chester,Pennsylvaniaから市販)を用いるリン酸カルシ
ウム沈澱法で実施した。製造者の指示に従い、各サブユ
ニットDNA構築物を10cm培養皿1枚の細胞に5μgずつ
用いて同時トランスフェクションを行なった。2日間培
養後、細胞を、1mg/mのネオマイシンを含有する培地
[Geneticin(Gibco BRL,Paisley,Scotland,U.K.から入
手可能)]に1:8の量で分割した。その1週間後に濃度
を1.5mg/mに高め、更にその1週間後2mg/mに高め
た。細胞の耐性クローンを単離し、クローニングシリン
ダーを用いてサブクローン化した。サブクローンを、放
射性リガンド結合法を用いて分析した。即ち、サブクロ
ーンを10cm培養皿内で増殖させ、集密状態となったとこ
ろで1μMのデキサメタゾンを含有する培地(Sigma Ch
emical Company,Poole,Dorset,United Kingdomから入手
可能)に移した。3〜5日後に細胞を回収し、膜を調製
してこの膜を、ベンゾジアゼピン拮抗物質3H Ro15−178
8[New England Nuclear,Du Pont(U.K.)Ltd.,Stevena
ge,United Kingdomから入手]を用いる放射性リガンド
結合法(下記実施例2、ステップ(a)参照)に用い
た。3H Ro15−1788結合が最も多く生起したクローン
を、限界稀釈によって単一細胞からサブクローン化し
た。得られた細胞クローン集団を、後述の際には“集団
A"と呼称する。 実施例2 αβγ2Lトランスフェクト細胞の特性解明 a)放射性リガンド結合法 実施例1に述べたように調製した組み換えαβγ
2L型GABAAレセプターの性質を、ベンゾジアゼピン(B
Z)拮抗物質3H Ro15−1788を用いてBZ結合の薬理特性を
解明することにより確認した。放射性リガンド結合アッ
セイのために、デキサメタゾン含有培地中での3〜5日
間の培養によって生じた細胞を掻き取ってpH7.5の50mM
Tris、Trisで緩衝された生理的食塩水(TBS)の形態の1
00mM NaCl中に投じ、かつペレット化した(Sorvall RC5
C遠心機;20,000rpm)。細胞ペレットをpH7.5の50mM Tri
s中に再懸濁させ、Ultra−Turraxホモジナイザーを用い
てホモジネート化し、その後上記と同様にしてペレット
化した。前記操作を再度繰り返した後、細胞を(元の10
cm培養皿1枚の細胞につき0.4mの)TBS中に再懸濁さ
せた。放射性リガンド結合は、5〜15fmolの3H Ro15−1
788結合部位を含有する最終量0.1mのTBS中で実現させ
た。氷上で1時間インキュベーション後、膜を、Brande
l細胞回収装置を用いてフィルター上に回収し、かつ低
温のTBSで洗浄し、結合した放射能をシンチレーション
計数によって測定した。αβγ2L型組み換えレセプ
ターは3H Ro15−1788を高い親和性(KD0.4nM)で結合さ
せ、結合レベルは10cm培養皿1枚の細胞当たり200fmol
に達した。トランスフェクトしなかったLtk-細胞や、培
地にデキサメタゾンを添加せずに生じさせた集団Aの細
胞では結合がみられず、この事実によって3H Ro15−178
8はαβγ2L型の組み換えGABAAレセプターに結合す
ることが確証された。3H Ro15−1788結合がフルニトラ
ゼパム、CL218872、FG8205、βCCM、ゾルピデム(zolpi
dem)及びRo15−4513によって阻害されたことから、上
記組み換えレセプターのBZに関する薬理特性を確認し
た。α、β及びγサブユニットを有するGABAAレセプタ
ーのみがBZを結合させることが確定している(D.Pritch
ett等,Nature 338,pp.582−585,1989)ので、集団Aの
細胞が発現させるαβγ2L型組み換えGABAAレセプ
ターの性質は上記諸データから確認される。 b)電気生理的特性 集団Aの細胞が発現させたGABAAレセプターの性質
を、全細胞パッチクランプを用いる電気生理技術によっ
て広範に解明した。デキサメタゾンの存在下での培養に
よって生じた細胞のみがGABAへの応答を示した。GABAに
対する濃度応答の曲線からは、5.2のlogEC50値と1.9の
ヒル係数とが得られた。GABAへの応答をBZのフルニトラ
ゼパム及びCL218872によって、バルビツール酸のペント
バルビトンによって、並びにステロイドのアルファキサ
ロン(alphaxalone)によって増強した。GABAへの応答
をビククリン(bicuculline)とピクロトキシンとの両
方によって拮抗させた。これらの電気生理データは総
て、集団Aの細胞が発現させた組み換えGABAAレセプタ
ーが真正のGABAAレセプターに期待される全特性を有す
ることを確証している。 実施例3 ヒトGABAAレセプターのα、α、α、α及びβ
サブユニットをコードするcDNAの単離及び配列決定 a)cDNAライブラリー ヒト胎児大脳(α、α)、海馬(α、β)及
び小脳(α)λバクテリオファージcDNAライブラリー
からcDNAをクローン化した。上記cDNAライブラリーはい
ずれもλZAPベクターにおいて構築されたもので、Strat
agene(San Diego,California)から購入した。スクリ
ーニングのためにcDNAライブラリーを、製造者の指示に
従い137mm径プレート1枚当たり40,000pfuで平板培養し
た。プラーク(filter lifts)を、製造者の指示に従い
Hybond Nフィルター(Amersham)を用いて採取した。 b)ヒトαサブユニットをコードするcDNAの単離 ウシα2cDNA(E.Barnard,“Molecular Neurobiolog
y,"University of Cambridge,Hills Road,Cambridge;Le
vitan等,Nature 335,p.76,1988から取得)をランダムプ
ライミングにより32Pで高特異活性(>1×109cpm/μ
g)に標識し、プローブとして用いた。ライブラリーフ
ィルター(8レプリカフィルター)を、5倍SSPE[1倍
SSPEは0.18M NaCl、0.01M Na3PO4(pH7.4)、1mM EDT
A]、5倍Denhardt溶液、100μg/mサケ精子DNA、0.1
%ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)、30%ホルムアミド
中で42℃において3〜6時間プレハイブリダイズした。
ハイブリダイゼーション緩衝液1m当たり0.5×106〜1
×106cpmの32P標識プローブを含有させた上記と同じ緩
衝液中で42℃において18時間、ハイブリダイゼーション
を行なった。フィルターを55℃において5倍SSPE(15分
ずつ2回)及び1倍SSPE(15分ずつ2回)で洗浄し、こ
のフィルターをKodak XARフィルムに1〜3日間露出し
た。陽性クローンを標準的な技術でプラーク精製し、Bl
uescriptプラスミド(Stratagene)を製造者の指示に従
って“回収(rescue)”した。cDNAクローンをその両鎖
に関して、Sequenase II酵素(United States Biochemi
cals)を用いる標準的技術によって配列決定した。ヒト
GABAAレセプターのαサブユニットをコードするcDNA
のヌクレオチド配列を該配列に対応する推定アミノ酸配
列と共に、添付の図面の第2図に示す。 c)ヒトαサブユニットをコードするcDNAの単離 ウシα3cDNA(E.Barnard,“Molecular Neurobiolog
y,"University of Cambridge,Hills Road,Cambridge;Le
vitan等,Nature 335,p.76,1988から取得)をランダムプ
ライミングにより32Pで高特異活性に標識し、プローブ
として用いた。ライブラリーフィルターを5倍SSPE、5
倍Denhardt溶液、0.1%SDS、100μg/mサケ精子DNA中
で55℃において3〜6時間プレハイブリダイズし、か
つ、プローブとして0.5×106〜1×106cpm/mの32P標
識ウシα3cDNAを含有させた前記と同じ緩衝液中で55℃
において18時間ハイブリダイズした。フィルターを先に
述べたのと同様に洗浄し、X線フィルムに露出した。cD
NAクローンを先に述べたのと同様に回収し、かつ配列決
定した。最長のα3cDNAクローンはコーディング領域の
5′末端部の約100bpを欠いていた。この欠失部は、プ
ライマーとしてBluescripベクターのT7プライマー配列
に由来するオリゴヌクレオチド“アンカー”プライマー
(5′AGCGCGCGTAATACGACTCACTATAGGGCGAA3′)と、截
頭(truncated)α3cDNAの5′末端近傍の配列に由来す
る、内部にHpa I部位を有するオリゴヌクレオチド
(5′CAGCATGAATTGTTAACCTCATTGTA3′)とを用いるPCR
によって獲得した。上記オリゴヌクレオチドはApplied
Biosystems 380B合成装置で合成した。上記のようなPCR
を行なって300bpのPCR生成物を得、これをHpa I及びKpn
Iで二重消化し、かつ同様に切断した截頭α3cDNAに挿
入してサブクローン化することにより、完全長のヒトα
3cDNAを得た。このcDNAを両鎖に関して、先に述べたの
と同様に配列決定した。ヒトGABAAレセプターのα
ブユニットをコードするcDNAのヌクレオチド配列を該配
列に対応する推定アミノ酸配列と共に、添付図面の第3
図に示す。 d)ヒトαサブユニットをコードするcDNAの単離 ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)によって得たラットα5
cDNAをプローブとして用いて、cDNAライブラリーをスク
リーニングした。PCRのためのオリゴヌクレオチドプラ
イマーの配列として、公表されているα5cDNA配列(Khr
estchatisky等,Neuron ,p.745,1989)から、サブクロ
ーニングのためのHind III部位を有する5′ATTATTCAAG
CTTGCCATGGACAATGGAATGCTC3′(bp114〜148)及び5′G
GTTTCCAGCTTACTTTGGGAGAGGTAGC3′(bp1507〜1535)を
得た。PCRと、分析目的でのPCR生成物のBluescript SK-
ベクター(Stratagene)中へのサブクローニングとは、
鋳型としてラット大脳cDNAを用いた以外は他の文献(Wh
iting等,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 87,p.9966,1990)に
述べられているのと同様に行なった。ラットα5cDNAを
32Pで標識し、これを用いてヒト海馬cDNAライブラリー
をスクリーニングし、陽性のα5cDNAクローンを先にα2
cDNAに関して述べたのと同様に回収し、かつ配列決定し
た。ヒトGABAAレセプターのαサブユニットをコード
するcDNAのヌクレオチド配列を該配列に対応する推定ア
ミノ酸配列と共に、添付図面の第4図に示す。 e)ヒトαサブユニットをコードするcDNAの単離 PCRによって得たラットα6cDNAをプローブとして用い
て、cDNAライブラリーをスクリーニングした。PCRは、
公表されているラットα6cDNA配列(Luddens等,Nature
346,p.648,1990)に由来する、サブクローニングのため
のEcoR I部位を有するオリゴヌクレオチドプライマー
5′GAGGAAGAATTCAGGAGGGTGACCT3′(bp48〜72)及び
5′GAAAATAACGAATTCCAGTGTCCAGCTTT3′(bp1376〜140
4)を用いて、先にα5cDNAに関して述べたのと同様に行
なった。PCRによって単離したラットα6cDNAクローンを
32Pで標識し、これを用いてヒト小脳cDNAライブラリー
を、先にα2cDNAに関して述べたのと同様にスクリーニ
ングした。陽性のα6cDNAクローンを先に述べたのと同
様に精製し、回収し、かつ配列決定した。いずれのcDNA
も完全なコーディング領域は有しなかった。完全長のcD
NAを得るべく、好ましい制限部位を用いて3個のクロー
ンを一つに結合した。ヒトGABAAレセプターのαサブ
ユニットをコードするcDNAのヌクレオチド配列を該配列
に対応する推定アミノ酸配列と共に、添付図面の第5図
に示す。 f)ヒトβサブユニットをコードするcDNAの単離 ヒトβ2cDNAを、PCRによって得た短小型ヒトβ2cDNA
をプローブとして用いて単離した。PCRは、公表されて
いるラットβ2cDNA配列(Ymer等,EMBO J.,p.1665,198
9)に由来する、サブクローニングのためのEcoR I部位
を有するオリゴヌクレオチドプライマー5′CAAAAGAATT
CAGCTGAGAAAGCTGCTAATGC3′(bp1088〜1119)及び5′T
CAGGCGAATTCTCTTTTGTGCCACATGTCGTTC3′(bp1331〜136
4)を用いて、(鋳型としてヒト小脳cDNAライブラリー
を用いた以外は)先に述べたのと同様に行なった。PCR
によって得たヒトβ2cDNAクローンを32Pで放射性標識
し、これを用いてヒト海馬cDNAライブラリーを、先にα
2cDNAに関して述べたのと同様にスクリーニングした。
得られた最長のcDNAクローンはβサブユニットコーデ
ィング領域の5′末端部の500bpを欠いていた。この欠
失部は、プライマーとしてBluescriptベクターのT7プラ
イマー配列に由来するオリゴヌクレオチド“アンカー”
プライマー(5′AGCGCGCGTAATACGACTCACTATAGGGCGAA
3′)と、截頭β2cDNAの5′末端近傍の配列に由来す
る、Kpn I部位を有するオリゴヌクレオチド(5′CATCC
AGTGGGTACCTCCTTAGGT3′)とを用いるPCRによって獲得
した。上記のようなPCRを行なって700bpのPCR生成物を
得、これをKpn Iで消化し、かつ(やはりKpn Iで消化し
た)截頭cDNAクローンに挿入してサブクローン化するこ
とにより、完全長のヒトβ2cDNAを得た。ヒトGABAAレセ
プターのβサブユニットをコードするcDNAのヌクレオ
チド配列を該配列に対応する推定アミノ酸配列と共に、
添付図面の第6図に示す。 実施例4 ヒトGABAAレセプターのαβγ2S、αβγ2S
びαβγ2Sのサブユニットの組み合わせを発現させ
る、安定にトランスフェクトされた細胞の調製 ヒトα及びα5cDNAの単離法及び配列については実
施例3に述べた。ヒトα1cDNAの配列は以前、Schofield
等によってFEBS Lett.244,p.361,1989に公表された。こ
の配列はウシの配列と、1個のアミノ酸の位置でしか相
違しない(ウシαの95位のTrpがヒトαではArg)。
ヒトα1cDNAを創出するべく、他の文献(K.Wafford及び
P.Whiting,FEBS Lett.313,pp.113−117,1992)に述べら
れている方法を用いてウシの配列を、オリゴヌクレオチ
ド5′GCAATGAAAATCCGGACTGGCAT3′による95位アミノ酸
対応配列の部位特異的突然変異誘発処理(site directe
d mutagenesis)によってヒトの配列に変換した。 ヒトγ2cDNAの配列は、以前にPritchett等がNature 3
38,p.582,1989に公表している。ヒトγ2cDNAは、他の文
献(Whiting等,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 87,pp.9966−9
970,1990)に述べられている条件の下に鋳型としてのヒ
ト海馬cDNAライブラリーと、公表されているγ2cDNA配
列の5′側及び3′側非翻訳領域に由来する、Hind III
制限部位を有するオリゴヌクレオチドプライマー5′GG
GAGGGAAGCTTCTGCAACCAAGAGGC3′及び5′ACCACATAGAAGC
TTATTTAAGTGGAC3′とを用いるPCRによって単離した。配
列決定によって、用いたγの形態は推定細胞質ループ
領域内の24bpの挿入配列を欠く短小形態(γ2S)(Whit
ing等,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 87,pp.9966−9970,199
0)であることが判明した。ヒトβ3cDNAの配列はWagsta
ff等によって、Am.J.Hum.Genet.41,pp.330−337,1991に
公表されている。ヒトβ3cDNAは、PCRを用いて得た、推
定細胞質ループドメインをコードする短小型ヒトβ3cDN
Aプローブでヒト胎児大脳cDNAライブラリー(実施例3
参照)をスクリーニングすることによって単離した。 ヒトα、α、α、β及びγ2ScDNAを、標準的
な技術(Maniatis等の“Molecular Cloning:A Laborato
ry Manual,"Cold Spring Harbor Press,New York,2nd e
dition,1989参照)を用いて真核発現ベクターpMSGneo
(実施例1参照)に挿入してサブクローン化し、ヒトα
βγ2S型、αβγ2S型及びαβγ2S型GABA
Aレセプターを発現させる安定な細胞系を実施例1に述
べたようにして確立した。 実施例5 ヒトGABAAレセプターのαβγ2S、αβγ2S
αβγ2S及びαβγ2Sのサブユニットの組み合
わせを発現させる、安定にトランスフェクトされた細胞
の調製 α及びα6cDNAを実施例3に述べたように単離し、
またα、β及びγ2ScDNAを実施例4に述べたように
単離した。ヒトβサブユニットcDNAは、先に述べたヒ
ト大脳cDNAからPCRによって単離した。PCRに用いたオリ
ゴヌクレオチドプライマーは公表されているヒトβ1cDN
A配列(Schofield等,FEBS Lett.244,pp.361−364,198
9)の、サブクローニングのためのHind III制限酵素部
位を有する5′側及び3′側非翻訳領域5′TAATCAAGCT
TAGTAATGTGGACAGTACAAAAT3′及び5′AAATGGAAGCTTTAGA
ACAGACCTCAGTGTACA3′に由来した。ヒトα、α、α
、β、β、β及びγ2ScDNAを、標準的な技術
(Maniatis等の“Molecular Cloning:A Laboratory Man
ual,"Cold Spring Harbor Press,New York,2nd editio
n,1989参照)を用いて真核発現ベクターpMSGneo(実施
例1参照)に挿入してサブクローン化し、ヒトαβ
γ2S型、αβγ2S型、αβγ2S型及びαβ
γ2S型GABAAレセプターを発現させる安定な細胞系を実
施例1に述べたようにして確立した。
【配列表】
配列番号:1 配列の長さ:2310 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 配列の特徴 特徴を表わす記号:CDS 存在位置:298..1683 配列 配列番号:2 配列の長さ:462 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 配列 配列番号:3 配列の長さ:1408 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 配列の特徴 特徴を表わす記号:CDS 存在位置:27..1385 配列 配列番号:4 配列の長さ:453 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 配列 配列番号:5 配列の長さ:1866 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 配列の特徴 特徴を表わす記号:CDS 存在位置:225..1646 配列 配列番号:6 配列の長さ:474 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 配列 配列番号:7 配列の長さ:2189 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 配列の特徴 特徴を表わす記号:CDS 存在位置:214..1566 配列 配列番号:8 配列の長さ:451 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 配列 配列番号:9 配列の長さ:1638 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 配列の特徴 特徴を表わす記号:CDS 存在位置:87..1562 配列 配列番号:10 配列の長さ:492 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 配列
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G01N 33/566 C12R 1:91 // C12P 21/02 C12N 15/00 ZNAA (C12N 5/10 5/00 B C12R 1:91) (C12N 15/09 ZNA C12R 1:91) (C12P 21/02 C12R 1:91) (72)発明者 ホワイテイング,ポール・ジヨン イギリス国、エセツクス・シー・エム・ 20・2・キユー・アール、ハーロウ、イ ーストウイツク・ロード、ターリング ス・パーク、ニユーロサイエンス・リサ ーチ・センター(番地なし) (56)参考文献 特表 平3−503598(JP,A) 特表 平4−504123(JP,A) 米国特許5166066(US,A) Nature,1987年,Vol.328, p.221−227 J.Neurochem.,1990年, Vol.54,No.5,p.1802−1804 Nature,1990年,Vol.346, p.648−651 EMBO J.,1989年,Vol. 8,No.6,p.1665−1670 Nature,1989年,Vol.338, p.582−585 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C12N 15/00 - 15/90 C07K 14/00 - 16/46 C12N 5/00 - 5/28 G01N 33/00 - 33/98 C12Q 1/00 - 1/70 A61K 31/00 - 48/00 A61P 1/00 - 43/00 C12P 21/00 - 21/08 EUROPAT(QUESTEL) SwissProt/PIR/GeneS eq GenBank/EMBL/DDBJ/G eneSeq BIOSIS/MEDLINE/WPID S(STN) PubMed

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】αβγ、αβγ、αβγ
    、αβγ2S、αβγ、αβγおよび
    αβγから成る群より選択されるサブユニットの
    組み合わせを含むヒトGABAAレセプターを発現するDNAで
    安定に同時トランスフェクトされた齧歯類繊維芽細胞
    株。
  2. 【請求項2】マウス繊維芽細胞Ltk−細胞株である請求
    項1に記載の細胞株。
  3. 【請求項3】ヒトGABAAレセプターを発現するDNAで安定
    に同時トランスフェクトされた齧歯類繊維芽細胞株に由
    来する膜調製物であって、ヒトGABAAレセプターが、α
    βγ、αβγおよびαβγから成る
    群より選択されるサブユニットの組合わせから成る前記
    膜調製物。
  4. 【請求項4】ヒトGABAAレセプターを発現するDNAで安定
    に同時トランスフェクトされた齧歯類繊維芽細胞株に由
    来する膜調製物であって、ヒトGABAAレセプターが、α
    βγ2S、αβγおよび、αβγαβ
    γから成る群より選択されるサブユニットの組合わ
    せから成る前記膜調製物。
  5. 【請求項5】マウスLtk−線維芽細胞株由来の請求項3
    または4に記載の膜調製物。
  6. 【請求項6】ヒトGABAAレセプターに対して活性な医薬
    のスクリーニング方法であって、請求項1または2に記
    載の細胞株または該細胞株由来の膜調製物を使用する前
    記方法。
  7. 【請求項7】ヒトGABAAレセプターに対して活性な医薬
    を設計する方法であって、請求項1または2に記載の細
    胞株または該細胞株由来の膜調製物を使用する前記方
    法。
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