JPH09500027A - 液体の安定なチオール活性化剤 - Google Patents

液体の安定なチオール活性化剤

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Abstract

(57)【要約】 水性の、液体−安定なチオール活性化剤溶液が開示されている。その溶液はチオール活性化剤、例えばN−アセチル−L−システインと安定化剤、例えばマンニトールとを含むことができる。チオールは前記水溶液中で、保存条件下では少なくとも約1年間、開放ビン条件下では少なくとも約28日間は安定である。前記溶液はクレアチンキナーゼ触媒活性の再活性化剤として使用できる。

Description

【発明の詳細な説明】 液体の安定なチオール活性化剤 背景 本発明は液体安定チオール活性化剤に関するものである。より詳細に述べるな らば、本発明は酵素検定において試薬として有用な液体安定チオール活性化剤に 関するものである。 診断的及び治療的決定は、種々の生理的流体中の種々の生物学的分子の迅速、 正確かつ再現性のある検出及び定量を可能にする試薬及び方法によって促進され る。関心とする生物学的分子は例えばアミノ酸、蛋白質、核酸またはステロイド またはこれらの誘導体または代謝産物などの、天然または人工的に生産される物 質である。生理的流体とは血液、血漿、血清、尿、羊水、胸膜液及び脳脊髄液を 含む。 生理的流体のサンプル中の生物学的分子が、その生物学的分子の環境中にある 物質、例えばその生物学的分子を含む溶液中の基質など、に及ぼすその生物学的 分子の活性、影響または効果を検出することにより検出されることは稀ではない 。生理的流体のテストサンプルを、生体内(in vivo)環境から非−生体生理学 的な生体外(in vitro)環境に移す場合−−例えば患者の生理的流体のサンプル を試験管にとる場合−−テストサンプル中の多くの生物学的分子の活性は急速に 低下する。そこで生物学的分子の生体内状態に等しい正常活性を正確に検定する ためには、生物学的分子の活性を生体外で検定する前に、またはその検定時にそ の生物学的分子を再活性化 することが必要である。関心とする種々の生物学的分子の再活性化には多くの異 なるチオール化合物が用いられている。 酵素は適した基質との反応を触媒する蛋白質である。生理的流体サンプル中に 存在する酵素またはその酵素の触媒活性の検出及び定量は、例えば疾病状態のよ うなからだの状態について重要な情報を提供する。 クレアチンキナーゼ1は全身の筋組織及び脳に存在する酵素である。クレアチ ンキナーゼは燐酸クレアチンからアデノシン二燐酸2への燐酸転移を触媒し、そ れによってアデノシン三燐酸3を形成する。こうしてクレアチンキナーゼは下記 の可逆反応をどちらの方向にも触媒する: 患者の生理的流体サンプル中のクレアチンキナーゼ及びそのイソ酵素の触媒活 性の検定は筋肉病変、心臓疾患、心筋梗塞、進行性筋ジストロフィーのような筋 疾患、並びに種々の神経系疾患及び精神障害の診断のための最も重要な臨床試験 の1つである。 クレアチンキナーゼ触媒活性の試験に最も広く用いられる試験の1つはヘキソ キナーゼ/グルコース−6−燐酸脱水素酵素検定であ る。これは簡単に“クレアチンキナーゼ検定”と呼ばれる。クレアチンキナーゼ 検定は、一般には、次に記す反応中の還元型β−ニコチナミドアデニンジヌクレ オチド(燐酸)の生成による波長約340nm4における吸光度の変化を分光光 度計を用いて測定することによって行われる: 生理的流体サンプルに存在するクレアチンキナーゼは生体内環境から取り出さ れると、可逆的であるとはいえ、速やかに不活性化される。テストサンプル中の クレアチンキナーゼ活性の生体内等価活性を正確に測定するために、クレアチン キナーゼを再活性化してその触媒活性を回復させる。再活性化は、クレアチンキ ナーゼ検定の実施前に適したチオール化合物をテストサンプルに加えることによ って実現する。クレアチンキナーゼ活性検定の前にさらにキレート 剤もテストサンプルに加えることが多い。これはクレアチンキナーゼの触媒活性 を阻害するかも知れない不都合な金属イオン、例えばFe++が存在する場合には それを除去するためのものである。 生理的流体のテストサンプル中に存在するクレアチンキナーゼを再活性化する ためには種々のチオール5化合物、例えばメルカプトエタノール、モノチオグリ セロール、グルタチオン及びN−アセチル−L−システイン6が用いられてきた 。 クレアチンキナーゼに適したチオール活性化剤は次のようないくつかの要求を 満たさなければならない;クレアチンキナーゼ触媒活性を速やかに、本質的に完 全に再活性化する、テストサンプル中の蛋白質を沈殿しない、溶液に十分溶解す る、不快臭がないなど。その上チオール活性化剤は凍結乾燥試薬キットに入れる ことができるように、凍結乾燥もでき、液化して使用することもできなければな らない。さらに液化され、または再構成されたチオール活性化剤は、液体試薬と して利用できるように、溶液中で少なくとも或る程度の最小の安定性はもってい なければならない。 チオール N−アセチル−L−システインはこれらの要求に適合し、4℃で1 週間貯蔵した血清サンプル中でクレアチンキナーゼ触媒活性の少なくとも約99 %を回復できることが知られている。そこでN−アセチル−L−システインはク レアチンキナーゼの再活性化剤として有用である。NACはクレアチンキナーゼ の酸化スルフ ヒドリル官能基を還元することによって作用し、それによってクレアチンキナー ゼ触媒活性を復活させると考えられる。 残念ながらNACを含む多くのチオール活性化剤は溶液中では不安定になり、 速やかに品質が低下する。そこで多くのチオールは粉末状で貯蔵される。溶液中 のチオールの質の低下はチオールのスルフヒドリル基の自己酸化によると考えら れる。チオールの自己酸化はチオール溶液中のある種の多価金属カチオン(例え ばFe++)の存在によって加速される。 チオール活性化剤NACの水溶液は4℃で約24時間だけ安定である。そこで 、生理的流体のテストサンプル中に存在するクレアチンキナーゼの再活性化剤と して使用する約24時間以上前につくられたNAC溶液を使用しても、クレアチ ンキナーゼの触媒活性を正確に検定することはできないであろう。 水溶液中のチオール活性化剤、例えばNAC、の品質低下はそのチオール水溶 液にキレート剤を添加することによって幾分遅らせることができる。キレート剤 はチオール溶液からある種の金属イオンを除去するようにはたらく。キレート剤 、例えばEDTA7、EGTA8、及びBHN9などを用いてFe++のような多価 金属カチオ ンをチオール活性化剤溶液から除去することができる。これによって水溶液中の チオールの安定性は改善する。例えば4℃で保存しているNAC水溶液にEDT Aの適量を加えると溶液中に存在するNACの安定寿命が、したがって有用期間 が約24時間から約5日間に増加することは公知である。 溶液中では不安定であることがよく知られているため、NACのようなチオー ル活性化剤は一般には凍結乾燥粉末として貯蔵される。凍結乾燥した粉末は使用 時に水で再構成され、生物学的分子を活性化する。 チオールの再構成は誤差を生じる傾向があり、時間を消費し、種々の汚染物質 を溶液内に導き、酵素化学的臨床検査室及び病院環境などの多量検定には明らか に不適当である。その上チオール粉末の再構成は、液体の安定な試薬を多量に必 要とする自動検定処理法及びその機器の速度及び効率の完全な利用を阻害する。 さらに再構成されたチオール溶液は不安定で、再構成されたチオール溶液に1つ 以上のキレート剤を含ませても急速に品質が低下する。 そこで液体安定チオール溶液並びにそのような液体安定チオール溶液の製法が 必要とされている。 概要 本発明は、生物学的分子を活性化するチオール活性化剤(活性体)、液体中で チオール活性化剤を安定化できる安定化剤、及びチオール活性化剤と安定化剤と 金属とを溶解できる液体を含んでなる組成物に関する。重要なことは、チオール 活性化剤が液体中で長期間安定であることである。 その組成物は生物学的分子の活性を促進するための金属イオンと、その他の不 都合なイオンをその液体から除去するためのキレート剤も含むことができる。 本発明のその他の実施態様はチオール活性化剤、例えば遊離ラジカルスカベン ジャーのような安定化剤、金属イオン、キレート剤、及びチオール活性化剤と安 定化剤と金属イオンとキレート剤を溶解するための水性緩衝液を含む液体の安定 なチオール活性化剤溶液である。緩衝液は液体安定チオール活性化剤溶液を好適 には生理的pHに維持できる。 液体安定チオール活性化剤を作るための本発明の範囲内の方法は、チオール活 性化剤、安定化剤、金属イオン及びキレート剤を溶解できる液体を選択し、チオ ール活性化剤を緩衝液に加え、安定化剤を緩衝液に加え、金属イオンを緩衝液に 加え、そしてキレート剤を緩衝液に加える各工程を有することができる。 クレアチンキナーゼの検定は、液体安定チオール活性化剤溶液を調製し、テス トサンプルを液体安定チオール活性化剤溶液に加え、そしてテストサンプル中の クレアチンキナーゼ活性を検出することにより、本発明に従って実施される。 本発明は、EDTA及びマンニトールをあらかじめ決めた濃度に溶液に加える ことによって安定なNAC水溶液を調製する方法も含む。最後に、本発明はクレ アチンキナーゼを検定するための水性試薬も含む。この試薬は、液体を生理的p Hに維持するための緩衝液、N−アセチル−L−システイン、エチレンジアミン 四酢酸、マンニトール、マグネシウム;それにグルコースも含むことができる。 この試薬ではエチレンジアミン四酢酸及びマンニトールの濃度を選 択し、緩衝液中のN−アセチル−L−システインの安定性を改善することができ る。 説明 本発明は、液体安定チオール活性化剤溶液が、そのチオール活性化剤を含む液 体に安定化剤を加えることによって作られるという発見に基づくものである。我 々の発明の前にはチオール活性化剤、例えばN−アセチル−L−システインなど の液体安定チオール溶液は未知であった。 液体安定チオール活性化剤溶液として使用する適した組成物は、生物学的分子 を活性化するチオール活性化剤、液体中のチオール活性化剤を安定化することが できる安定化剤、及びチオール活性化剤及び安定化剤を溶解できる液体を含むこ とができる。このような組成物が、液体中で長期間安定である溶解チオール活性 化剤の製造を可能にすることを我々は見いだした。 溶液中に存在するチオール活性化剤は次に示すようないかなる適したチオール であってもよい;グルタチオン、臭化 2−アミノエチルイソチオウロニウム、 チオグリコール酸、システイン、メルカプトエタノール、ジチオトレイトール、 モノチオグリセロール、グルタチオン及びN−アセチル−L−システイン。液体 安定チオール活性化剤溶液をクレアチンキナーゼ試薬として用いる場合、チオー ル活性化剤はN−アセチル−L−システインであることが好ましい、なぜならば それはクレアチンキナーゼの再活性化に有効であることが知られているからであ る。 チオール活性化剤は、例えばクレアチンキナーゼ及び脂肪酸合成 酵素などの種々の酵素及び2、3のリポ蛋白質を含む種々の生物学的分子を活性 化するようにはたらく;この場合生物学的分子の三次元コンフォメーション構造 (したがって生物学的活性)は少なくとも一部は、その分子中の−SH基の存在 に依存する。 組成物中に存在する安定化剤は、溶液中の選択されたチオール活性化剤を安定 化できるいかなる物質でもよい。種々の遊離ラジカルスカベンジャー、例えばイ ノシトール、トコフェロール、マンニトール、スーパーオキシドジムターゼ、カ タラーゼ、グルタチオンペルオキシダーゼ、N−2−メルカプトプロピオニルグ リシン、ジメチルチオ尿素、グルタチオン、21−アミノステロイド類、デフェ ロキサミン、アロプリノール、ジメチルスルフォキシド及びコエンチームQなど が安定化剤として使用できる。液体安定チオール溶液をクレアチンキナーゼ試薬 として用いる場合には安定化剤は好適にはイノシトールかマンニトールである。 水溶液中のNACを安定化するためにはマンニトールが特に適していることを我 々は見いだした。 遊離ラジカル掃去性安定化剤はチオール活性化剤水溶液中約5mmol/L10 から約550mmol/Lの濃度で用いられる。チオール水溶液中の約5mmo l/L以下の遊離ラジカルスカベンジャーはかなりの量のチオールを安定化する には不十分である。チオール水溶液中の約550mmol/L以上の遊離ラジカ ルはその溶液 10 “mmol/L”は1リットルあたりのミリモル数を意味する。 溶媒中の溶質の濃度の単位。 に溶解するのはむずかしい。好適には安定化剤はチオール活性化剤水溶液中、約 35mmol/Lから約100mmol/Lの濃度で用いられる。我々はこれを 有効な安定化剤の濃度範囲と決めている。 安定化剤として使用される遊離ラジカルスカベンジャーは特にクレアチンキナ ーゼ試薬に存在するチオールを安定化するために用いられる。クレアチンキナー ゼ試薬は生理的流体サンプル中に存在するクレアチンキナーゼを再活性化するた めに用いられる。一般的にはクレアチンキナーゼ検定は再活性化したクレアチン キナーゼ触媒活性を分光光学的吸光度測定法によって検出する。分光光学的検定 法をこの目的で用いる場合、チオール活性化剤溶液(これはクレアチンキナーゼ 試薬として用いられる)中に存在する安定化剤は測定波長ではほぼ透明であり、 したがってクレアチンキナーゼ触媒活性を評価するために用いる吸光度測定を不 当に妨害しないことが重要である。約600〜700nm以下の波長、例えば約 340nmを用いて、クレアチンキナーゼ検定中のクレアチンキナーゼ触媒活性 による吸光度増加を分光光学的に測定することがよくある。 クレアチンキナーゼ検定における試薬として液体安定チオール活性化剤溶液を 用いる場合、組成物の液体成分は、クレアチンキナーゼ活性検定に一般に用いら れる約300nm〜約700nmの典型的測定波長では低い吸光度をもつイミダ ゾール緩衝液からなるのが好適である。 液体安定チオール溶液はキレート剤も含むことができる。キレート剤はチオー ル活性化剤溶液中に存在する好ましくない金属イオン、例えば鉄イオンをキレー ト化することによってはたらくと考えら れる。もしその溶液が鉄イオンを全く含まないならば、その溶液におけるキレー ト剤の必要は著しく減る。使用キレート剤の量に関する制約は、チオール活性化 剤溶液中に存在する有用金属イオン、例えばMg、の過量のキレート化がおこり 得るほど多量に存在することは望ましくないということである。 キレート剤、例えばEDTA、EGTAまたはBHNがチオール水溶液に存在 するとき、そのキレート剤は約0.025mmol/L〜約4mmol/Lの濃 度で使用するのが好適である。チオール水溶液中の約0.025mmol/L以 下のキレート剤濃度は溶液中に存在するかも知れないかなりの量の好ましくない 金属イオンを除去するには十分でない。約4mmol/L以上のキレート剤は有 用金属イオン、例えばMg++の過量のキレート化をおこす。マグネシウムカチオ ンはクレアチン検定において重要な役割を演じ、したがって所望の金属イオンで ある。キレート剤が、我々によって有効キレート剤濃度範囲と決められた約0. 5mmol/L〜約2mmol/Lの濃度範囲でチオール水溶液中に存在するの がより好適である。 クレアチンキナーゼ検定試薬として用いるためにNAC溶液を用意し、そのN AC水溶液にはEDTAも用いる場合、約35mmol/L〜約100mmol /Lのマンニトールまたはイノシトール、及び約0.5mmol/L〜約2mm ol/LのEDTAをNAC水溶液に用いるのが好適である、というのは、マン ニトール及びEDTAのこのような濃度がNACの有用な安定化水溶液を作るこ とを我々が見いだしたからである。 組成物に用いられる液体は、組成物中のそれぞれの所望濃度の成 分すべての溶媒としてはたらくことができる適した液体、例えば水、である。上 記組成物をクレアチンキナーゼ試薬として用いる場合、好適には上記液体は、上 記液体を約6−8の生理的pHに維持することができる緩衝溶液である。最も好 適にはクレアチンキナーゼ試薬のpHは約25℃で約6.7である;このとき最 も正確な酵素測定ができる。 液体安定チオール溶液は生物学的分子の活性を促進することのできる金属イオ ンも含むことができる。活性化すべき生物学的分子がクレアチンキナーゼである 場合にはその金属イオンは好適にはマグネシウムカチオンである。マグネシウム カチオンは、クレアチンキナーゼがADPからATPへの燐酸化を触媒している 間、ADPと配位化合物を作ることによって機能すると考えられる。 液体安定チオール活性化剤溶液は、チオール活性化剤を溶解できる緩衝液と、 安定化剤と、金属イオンとキレート剤とを先ず最初に選択することによって準備 される。溶液を作る方法の次の段階はチオール活性化剤、安定化剤、金属イオン 及びキレート剤を緩衝液に加えることである。 本発明の重要な側面は、組成物の液中に存在するチオール活性化剤は、その組 成物を約4℃で遮光した気密ビンまたはその他の容器に貯蔵した場合、少なくと も約1年間はその活性化能力を実質上減らさずに維持することができるという点 である。我々の発明の組成物中のチオール活性化剤はそのような保存状態で約2 または3年も液状で安定である。 その上、我々の発明の範囲内の組成物のチオール活性化剤は少なくとも約28 日の開放ビン寿命(すなわち使用する溶液部分及び残 りの保存部分をその溶液を再び使用するまで約4℃で開放容器中で保存する有効 期間)をもち、その間この組成物はチオール活性化能力を実質上変化されずに保 持することが見いだされた。我々の発明の安定チオール溶液は、調製して4℃で 開放ビン中に保存した後、60日以上も溶液中チオールの開放ビン安定性を保持 することができる。その間このような条件下で保存した溶液中のチオールの安定 性には顕著な変化は見られない。 チオールの安定性を実質的に未変化に保持することは、我々の発明のチオール 溶液が指示された保存条件下で指示された期間を通じて使用でき、生体外環境に おかれた生物学的分子をその分子の生体内と等価の生物学的活性まで復活させる ことができることを意味する。 上記組成物は、糖分子、例えばグルコースを含み、それによってクレアチンキ ナーゼ検定の検出可能な最終産物の生成を助けることもできる。 本発明による好適な液体安定チオール活性化剤溶液はチオール活性化剤と、安 定化剤と、金属イオンと、キレート剤と、これら4成分を溶解できる緩衝液とを 含むことができる。また、緩衝液は、液体安定チオール活性化剤溶液を生理的p Hに保持することができるように選択される。我々が発見したこのような溶液は 、溶液中で安定である溶解チオール活性化剤並びにそのチオール活性化能力を実 質的に減らさずに保有するチオール活性化剤を提供する。 本発明によりクレアチンキナーゼ検定用の液体安定試薬を作ることができる。 このクレアチンキナーゼ試薬はクレアチンキナーゼまたはクレアチンキナーゼイ ソ酵素を全く含まない。クレアチンキナ ーゼ試薬は生理的pH、N−アセチル−L−システイン、エチレンジアミン四酢 酸、マンニトール、マグネシウム及びグルコースを保持するための緩衝水溶液で あり、ここでエチレンジアミン四酢酸及びマンニトールの濃度は緩衝液中のN− アセチル−L−システインの安定性を改良するように選択される。好適クレアチ ンキナーゼ試薬はEDTA及びマンニトールと共に液体安定NACを溶解した水 溶液である。 我々の発明によるもう一つの方法は、EDTA、マンニトール、マグネシウム カチオン及びNACを緩衝溶液に適切な濃度で加えることによってNACの安定 な水溶液を作るためのものである。 我々の発明の範囲内にはクレアチンキナーゼの検定も含まれる。この検定は液 体安定チオール活性化剤を調製し、テストサンプルをその液体安定チオール活性 化剤に加え、テストサンプル中のクレアチンキナーゼを検出することによって行 われる。本発明はテストサンプル中のクレアチンキナーゼを再活性化するための クレアチンキナーゼ試薬として使用できる安定NAC水溶液を提供する。本発明 はクレアチンキナーゼコントロール試薬中に存在するクレアチンキナーゼの活性 を維持するためのクレアチンキナーゼコントロール試薬を包含しない。 クレアチンキナーゼ試薬は好適にはマンニトールまたはイノシトールと、NA Cとを水溶液として含む。我々はマンニトールが水溶液中のNACに対して明ら かな安定化効果を有することを見いだした。マンニトールとEDTAの両方がN AC水溶液に用いられるのが最も好適である。 EDTAとマンニトールとの組合わせにより、28日間41℃の ストレスをかけた後のクレアチンキナーゼ試薬のNAC活性が96%回復するこ とを我々は見いだした;開放ビンに入れた場合の機器内安定性(2−8℃)に関 しては、クレアチンキナーゼ緩衝液中のNAC活性はシンクロンR CX4CER 臨床化学自動分析器(ベックマン インスツルメント社)で28日後には100 %回復した。しかしクレアチンキナーゼ緩衝液中にEDTA及びマンニトールが ない場合は、NAC活性は13日間の41℃ストレス後に完全に失われた。 クレアチンキナーゼ緩衝液に35.0mmol/Lのマンニトールを加えると 、水溶液中のNAC安定性を同一に維持しながらEDTA濃度を2.0から0. 50mmol/Lに減らすことができた。クレアチンキナーゼ試薬中のEDTA 濃度が低いことは、EDTAによるMg+2のキレート化を減らすから好ましい。 例1 (クレアチンキナーゼ緩衝試薬の調製) クレアチンキナーゼ緩衝溶液は、118.9mmol/Lのイミダゾール(分 子量68.1)(カルビオケム、サンディエゴ、カリフォルニア)、11.89 mmol/Lの酢酸マグネシウム(H2O)4 (分子量214.5)(J.T. ベイカー社)、23.8mmol/LのD−グルコース(分子量180.2)( ファンスティールラボラトリース社)、及び23.77mmol/LのN−アセ チル−L−システイン(分子量163.2)(ベーリンガーマンハイム ビオケ ミカルス、インディアナポリス、インディアナ)を含むように調製された。 すべての緩衝溶液に用いた溶媒は電離水であった。緩衝溶液のpHは、氷酢酸 か、または水性イミダゾールの1mol/L溶液のどちらかを用いて25℃で6 .7に調節された。 その他のクレアチン緩衝溶液もEDTA二ナトリウム(分子量372.20) 及びマンニトール(分子量182.17)を前記の濃度範囲で含むように調製さ れた。これは後に記載する表によって示される。 クレアチンキナーゼ検定はベックマン―インスツルメント社(フラトン、カリ フォルニア)のシンクロンR 臨床化学自動分析器を用いて行われた。シンクロンR 装置は3試薬(A、B、C)コンパートメント カートリッジ システムを用 いている。コンパートメントAは前記のように作られたクレアチンキナーゼ緩衝 溶液を含む。コンパートメントBはクレアチンキナーゼを測定するヘキソキナー ゼ/グルコース−6−燐酸脱水素酵素検定のためのpH6.5コエンチーム溶液 を含む。シンクロンR カートリッジ コンパートメントBのコエンチーム溶液は 、少なくとも適切な量のヘキソキナーゼ、G6PDH、AMP、NADP、AD P及びP’,P5−ジペンタ−Pを電離水に溶解することによって調製された。 コンパートメントCは少なくもクレアチン燐酸を電離水に混ぜ合わせ、そのpH を8.5に調節することによって作られた酵素基質を含んでいた。 約12μLのテストサンプルアリコートをシンクロンR 機器によって分析し、 クレアチンキナーゼ検定を行うときに、これにコンパートメントA緩衝液222 μLとコンパートメントB溶液22μLとコンパートメントC溶液20μLとを 加える。 例2 (NAC検定) NAC安定性の研究を行い、コンパートメントAクレアチンキナーゼ緩衝試薬 中のNACの安定性を測定した。 遊離SH基を測定するエルマン(Ellman)の試薬11を用いて、調製されたすべ てのクレアチンキナーゼ緩衝溶液のNAC濃度を検定した。該当するNAC検定 反応は次のようである: R−SH + ジチオビスニトロベンゾエート―−→ R−S−S−ニトロベンゾエート + チオニトロベンゾエート 11 エルマン(Ellman,G.L.)ら、Biochem.Pharmacol.、7巻、88 ページ(1961) DUR 7500分光光度計(ベックマン―インスツルメンツ社)を用いて、反 応溶液の吸光度を405nmで測定した。 例3 (クレアチンキナーゼ緩衝液中のNACの安定化剤としてのEDTA) 当業者には公知のように、クレアチンキナーゼ緩衝溶液中のNACは緩衝溶液 中では不安定になるが、EDTAの存在によりNAC水溶液は或る程度安定にな り得ることを確認するための実験が行われた。 pH6.7の8種類のクレアチンキナーゼ緩衝溶液(A〜H)を表1に示すよ うに作り、フラクショナル―フラクトリアル(fractional-factorial)スクリー ニング実験を計画した。これら8つの溶液は表1に示すように、イミダゾール、 酢酸マグネシウム、D−グルコース及びEDTAを含み、または含まずに作られ た。表中“1”はその成分がクレアチンキナーゼ緩衝溶液に存在することを意味 し、“0”はその成分が存在しないことを意味する。 8つの溶液の各々は0.388gNAC/100mlで作られた。イミダゾー ルが存在する場合はその濃度は0.810g/100mlであった。酢酸マグネ シウムが存在する場合、その濃度は0.255g/100mlであった。グルコ ースが存在するときには、その濃度は0.429g/100mlであった。(表 1によって示されるように)作られた8つのクレアチンキナーゼ緩衝溶液の1つ にEDTAが存在する場合は、クレアチンキナーゼ緩衝溶液100mlにつき0 .089gの濃度のEDTAが存在した。 溶液調製日を“0日”として記録した。8クレアチンキナーゼ緩 衝溶液の各々の半分(50ml)を5℃で保存し、残り半分(50ml)を41 ℃で保存した。こうして調製された8つのクレアチンキナーゼ緩衝溶液の各々の 半分の5℃及び41℃におけるストレス試験(NAC水溶液安定性の試験)が行 われた。 緩衝液調製日後の3、5、7及び13日目に、NACのエルマン試薬検定を行 い、その結果をDUR 7500分光光度計を用いて405nmで読み取り、添付 の表に示すように吸光単位Aを測定した。 表2は41℃ストレス試験の結果を示す。EDTAがない場合(すなわちクレ アチンキナーゼ緩衝溶液C、D、G、H)、クレアチンキナーゼ緩衝溶液中のN ACは急速に不安定になる。クレアチンキナーゼ緩衝溶液中にEDTAが存在す ると、予想通り、著しいNAC品質低下を緩衝液調製後約5日目まで遅らせるこ とができた。こうして水溶液中のNAC安定性はクレアチンキナーゼ緩衝溶液中 2.0mmol/LのEDTAの存在によって有意に改善した。 例4 (クレアチンキナーゼ緩衝液中のNAC安定性に関するマンニトールの影響) EDTAを全く含まないクレアチンキナーゼ緩衝溶液にマンニトールを加えた 。クレアチンキナーゼ緩衝液中に59mmol/L(0.9g/100ml)の マンニトールが存在すると、NACストレス安定性(41℃C)は有意に改善す ることがわかった。こうしてNAC含有緩衝溶液に41℃のストレスを13日間 かけた後、NAC活性は約30%しか減少しないことがわかった。緩衝液にマン ニトールもEDTAも存在しない場合、表3に示すように、41℃ス トレス試験下で約13日後にはNAC安定性は無視できるほど小さかった。こう してクレアチンキナーゼ水性緩衝溶液中に存在するNACに対してマンニトール はそれ自体顕著な安定化効果をもたらすことが発見された。 例5 (クレアチンキナーゼ緩衝液中のNAC安定性に関する EDTA及びマンニトールの組み合わせの存在の効果) EDTAとマンニトールとの組合わせがEDTAまたはマンニトール単独に比 較してクレアチンキナーゼ緩衝液中のNAC安定性を有意に改善することが見い だされた。 EDTAとマンニトールとの併用がクレアチンキナーゼ緩衝液中のNAC安定 性に及ぼす効果を測定するために、緩衝液中のEDTA及びマンニトールの濃度 を最適化するための要因分析実験(factorial experiment)が計画された。こう して表4に示すように1番から4番までの4クレアチンキナーゼ緩衝液が作られ た。その他の、異なる濃度のマンニトール及びEDTAの組合わせ(示されてい ない)も行われた(すなわちマンニトール濃度50、75及び100mmol/ L、並びにEDTA濃度0.5、1及び1.5mmol/L)。その結果は、3 5mmol/Lのマンニトールを加えることによって、クレアチンキナーゼ中の EDTA濃度は2.0mmol/Lから0.50mmol/Lに減らすことがで き、それでもクレアチンキナーゼ緩衝液中のNACの安定性を同一に維持するこ とができることを示した(表5参照。ここで1−4の溶液は表4に示した1−4 の溶液と同じものである)。クレアチンキナーゼ緩衝液中のEDTA濃度のこの ような減少は、EDTAによるMg+2カ チオンのキレート化を減らすから好ましい。 表6に示すように、1.18mmol/LのEDTAと59.0mmol/L のマンニトールの組合わせ(すなわち表4及び5の溶液4)はpH6.7のクレ アチンキナーゼ緩衝液のNACを安定化するために最適な条件であった。結果は 28日間41℃のストレスをかけたクレアチンキナーゼ緩衝液のNAC活性が9 6%回収されたことを示した。機器内(on-instrument)(すなわち開放ビン使 用)安定性(チオール活性化剤溶液の2〜8℃保存)では、開放ビン期間の28 日間とシンクロンR CX4CAR における使用後、クレアチンキナーゼ緩衝液中 のNAC活性はまだ実質的に100%であった(表6参照)。 本発明をいくつかの好適な実施態様に関してかなり詳細に述べたが、本発明の 教示の範囲内でその他の実施態様も可能である。例えば広範囲の種類のチオール 、安定化剤及びキレート剤が権利を請求する組成物及び方法の範囲内にある。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.(a)生物学的分子を活性化するためのチオール活性化剤; (b)チオール活性化剤を安定化するための安定化剤;及び (c)チオール活性化剤と安定化剤とを溶解できる液体であって、溶解した チオール活性化剤がその液体中で安定化剤によって安定化する液体 を含んでなる組成物。 2.チオール活性化剤が、グルタチオン、臭化 2−アミノエチルイソチオウ ロニウム、チオグリコール酸、システイン、メルカプトエタノール、ジチオトレ イトール、モノチオグリセロール、グルタチオン、ジチオエリトレイトール及び N−アセチル−L−システインからなる群から選択される請求の範囲第1項記載 の組成物。 3.チオール活性化剤がN−アセチル−L−システインである請求の範囲第2 項記載の組成物。 4.安定化剤が遊離ラジカルスカベンジャーである請求の範囲第1項記載の組 成物。 5.遊離ラジカルスカベンジャーがイノシトール、トコフェロール、マンニト ール、スーパーオキシドジムターゼ、カタラーゼ、グルタチオンペルオキシダー ゼ、N−2−メルカプトプロピオニルグリシン、ジメチルチオ尿素、グルタチオ ン、21−アミノステロイド類、デフェロキサミン、アロプリノール、ジメチル スルフォキシド及びコエンチームQからなる群から選択される請求の範囲第4項 記載の組成物。 6.液体が、その液体を生理的pHに維持することができる緩衝 水溶液を含んでなる請求の範囲第1項記載の組成物。 7.液体から所望でない金属イオンを除去するためのキレート剤をさらに含む 請求の範囲第1項記載の組成物。 8.キレート剤が液体中に約0.025mmol/Lから約4mmol/Lの 濃度で存在する請求の範囲第7項記載の組成物。 9.キレート剤がEGTA、BHN及びEDTAからなる群から選択される請 求の範囲第7項記載の組成物。 10.チオール活性化剤が保存条件下で、少なくとも約1年間は実質的に減少し ないチオール活性化能力を保有する請求の範囲第1項記載の組成物。 11.チオール活性化剤が保存条件下で、少なくとも約2年間は実質的に減少し ないチオール活性化能力を保有する請求の範囲第1項記載の組成物。 12.チオール活性化剤が開放ビン条件で、少なくとも約28日間は実質的に減 少しないチオール活性化能力を保有する請求の範囲第1項記載の組成物。 13.チオール活性化剤が開放ビン条件下で、少なくとも約60日間は実質的に 減少しないチオール活性化能力を保有する請求の範囲第1項記載の組成物。 14.生物学的分子の活性化を促進することができる金属イオンをさらに含む請 求の範囲第1項記載の組成物。 15.金属イオンがマグネシウムカチオンである請求の範囲第14項記載の組成 物。 16.安定化剤が液体中に約組成物5mmol/Lから約550mmol/Lの 濃度で存在する請求の範囲第1項記載の組成物。 17.(a)生物学的分子を活性化するためのチオール活性化剤、 (b)チオール活性化剤を安定化するための遊離ラジカルスカベンジャー 、 (c)生物学的分子の活性を促進するための金属イオン、 (d)キレート剤、及び (e)チオール活性化剤、安定化剤、金属イオン及びキレート剤を緩衝液 に溶解させて、溶液中に存在するチオールの顕著な品質低下を保存条件下で少な くとも約1年間、開放ビン条件下で少なくとも約28日間阻止して安定に保つ液 体安定チオール活性化剤溶液を形成することができる水性緩衝液 を含んでなる液体の安定なチオール活性化剤溶液。 18.(a)水性緩衝液; (b)N−アセチル−L−システイン; (c)エチレンジアミン四酢酸; (d)マンニトール;及び (e)マグネシウム を含んでなり、ここでエチレンジアミン四酢酸とマンニトールの濃度が水性緩衝 液中のN−アセチル−L−システインを安定化するように選択される クレアチンキナーゼ検定のための試薬。 19.(a)チオール活性化剤と安定化剤とを溶解するための液体を選択し; (b)チオール活性化剤を前記液体に添加し;そして (c)前記液体に溶解したチオール活性化剤を安定化することができる安 定化剤を前記液体に添加し; それによって液体の安定なチオール活性化剤溶液を作る 各工程を含んでなり、ここで、前記溶液中でチオール活性化剤は安定であり、そ のチオール活性化能力は保存条件下で少なくとも約1年間、開放ビン条件下で少 なくとも約28日間は実質的に減少せずに保有される 液体の安定なチオール活性化剤溶液の製造方法。 20.(a)水性緩衝液を選択し; (b)EDTAを前記緩衝液に添加し;そして (c)マンニトールを前記緩衝液に添加する 各工程を含んでなり、ここで前記緩衝液はEDTAとマンニトールとを溶解する ことができて、この方法により安定なNACの水溶液が得られる 安定なNACの水溶液の製造方法。 21.(a)液体の安定なチオール活性化剤溶液を調製し; (b)生理的流体の試験サンプルを液体の安定なチオール活性化剤に加え ;そして (c)試験サンプル中のクレアチンキナーゼ活性を検出する各工程を含ん でなるクレアチンキナーゼ活性の検定法。
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