JPH0944267A - クロック分配回路 - Google Patents

クロック分配回路

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JPH0944267A
JPH0944267A JP7190584A JP19058495A JPH0944267A JP H0944267 A JPH0944267 A JP H0944267A JP 7190584 A JP7190584 A JP 7190584A JP 19058495 A JP19058495 A JP 19058495A JP H0944267 A JPH0944267 A JP H0944267A
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inverted
resistor
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JP7190584A
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Shinichi Masuda
真一 増田
Kazuya Ishihara
和哉 石原
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Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クロックの遅延時間及びスキューの改善を図
る。 【解決手段】 ドープド・ポリシリコン膜等から成るク
ロック幹線1の末端ノードN5に、同一膜から成る第1
抵抗素子R1と第2抵抗素子R2とを設ける。それらの
抵抗比は、クランプレベルが第1、第2ローカルドライ
バD2,D3の反転閾値となるように設定し、且つ各ノ
ードN3,N4,N5に於けるクロック信号の振幅が同
時刻にそのピーク間電圧の1/2に当たる電位となるよ
うに、両抵抗素子R1,R2の抵抗値及びクロック幹線
1の配線抵抗Rの値を設定する。始端ノードN3から末
端ノードN5に向けてクロック信号の振幅は減少し、波
形整形された各ローカルドライバD2,D3の出力のク
ロックドライバD1の出力に対する遅延時間はより短く
なり、各出力のクロックスキューは殆ど生じない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体集積回路
におけるクロックの分配回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下、図33を用いて、従来技術を説明
する。
【0003】図32は、クロック分配回路の従来技術の
一例を示すブロック図である。同図に示すとおり、半導
体集積回路内に設けられる従来のクロック分配回路は、
その入力ノードN1Pでソースクロック信号を受けて、
その出力ノードN2Pよりクロック信号を出力するクロ
ックドライバD1Pと、そのクロックドライバD1Pか
ら出力されるクロック信号を分配するための配線となる
クロック幹線1P、クロック幹線1Pからの信号を受け
て、対応する複数の論理ブロックにクロック信号を供給
するための複数のローカルドライバD2Pとより成る。
尚、出力ノードN2Pはクロック幹線1Pの始端ノード
に該当する。
【0004】本従来例でのクロック分配回路の製造プロ
セスには、半導体集積回路と同一のプロセス、即ち、C
MOSプロセスが用いられている。
【0005】クロックドライバD1P及び各ローカルド
ライバD2Pは、通常、PチャネルトランジスタとNチ
ャネルトランジスタとから成る相補型のインバータを複
数段直列に接続して構成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】半導体集積回路内部に
おけるクロック幹線1Pは、ドープド・ポリシリコンや
アルミ等の材料により配線される場合が多い。この時、
配線材料による固有の抵抗、即ち配線抵抗がクロック幹
線1P(図32)に形成される。同時に、クロック幹線
1Pと半導体集積回路の基板との間や、クロック幹線1
Pとその隣接配線等との間に、浮遊容量、即ち配線容量
が形成される。この状況を、クロック幹線1P上では、
図33に示す様な等価回路で示すことができる。このク
ロック幹線1P上の配線抵抗Rと配線容量Cとによっ
て、クロック幹線1P上を送信されるクロック信号の立
上り特性及び立下り特性が低下し、ソースクロック信号
とクロック信号との間に遅延が生ずる。しかも、このク
ロック信号の立上り特性及び立下り特性の傾斜の度合
い、つまりクロック波形信号の鈍りは、クロック幹線1
P上の場所いかんによって異なった値となる。
【0007】図34〜図36は、図32に示したクロッ
ク幹線1Pの各ノードにおけるクロック信号の過渡波形
を示している。その内、図34は、クロックドライバD
1Pの入力ノードN1Pに入力されるソースクロック信
号の波形CN1Pを示している。又、図35は、クロッ
ク幹線1Pにおける各ノード、即ち始端ノードN2P,
中間ノードN4P,末端ノードN5Pにおける各クロッ
ク信号の過渡波形を示す。同図中、過渡波形CN2P
は、クロックドライバD1Pの出力直後のノード波形、
従って始端ノードN2Pにおけるクロック波形に該当す
る。又、過渡波形CN5Pは、クロックドライバD1P
から最も離れた末端ノードN5Pにおけるクロック波形
を示す。更に、過渡波形CN4Pは、始端ノードN2P
と末端ノードN5Pとの間に位置する中間ノードにおけ
るクロック波形を示している。
【0008】始端ノードN2Pでは、配線抵抗のトータ
ル値は小さくなるが、クロック幹線1P全体の負荷容量
が付加されることとなるので、当該始端ノードN2Pで
のクロック信号の過渡応答は、ソースクロック信号のそ
れと比較して鈍る。一方、末端ノードN5Pでは、始端
ノードN2Pから当該末端ノードN5Pまでのクロック
幹線1P上に形成される配線抵抗と配線容量との影響を
受ける結果、過渡波形が最も鈍り、クロック信号の伝搬
時間を最も必要とする。又、中間ノードN4Pでは、そ
のクロック波形は、始端ノードN2Pのそれと末端ノー
ドN5Pのそれとの中間に相当する過渡波形となる。
【0009】尚、時刻t1Pは、入力ノードN1Pにお
けるソースクロック信号の立上り開始時刻を示し、時刻
t2Pは、各ノードN2P,N4P,N5Pでの各クロ
ック信号の立上り開始時刻を示している。
【0010】中間ノードN4Pや末端ノードN5Pにお
ける各クロック信号は、対応するローカルドライバD2
Pによって波形整形される。図36に示すクロック波形
CN6Pは、クロック幹線1P上の中間ノードN4Pに
おけるクロック信号の整形後の波形であり、クロック波
形CN7Pは、クロック幹線1P上の末端ノードN5P
におけるクロック信号の整形後の波形である。
【0011】同図に示すように、各ローカルドライバD
2Pによる波形整形によって、クロック波形の立ち上が
りと立ち下りとは確かに鋭くなるが、ローカルドライバ
D2Pの出力ノードN6Pでの各クロック信号は、始端
ノードN2Pでのクロック信号に対して遅延を生じさせ
る。このときのクロックディレイ時間は、(t3P−t
2P)に該当する。しかも、末端ノードN5Pに接続さ
れたローカルドライバD2Pの出力ノードN7Pでは、
更にクロック遅延が大きくなる。このときのクロックデ
ィレイ時間は、(t4P−t2P)にあたる。このた
め、両出力ノードN6P,N7Pのクロック信号間で
も、クロックスキューが生じる。このときのクロックス
キュー時間は、(t4P−t3P)にあたる。
【0012】この発明は上記の問題点を克服すべくなさ
れたものであり、その目的は、クロック分配回路におい
て生じうる、クロック遅延時間及びクロックスキューを
改善することにある。又、この発明は、クロック幹線上
のクロック信号に生じるノイズの低減を図ることをも、
その目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明のク
ロック分配回路は、ソースクロック信号を受けてクロッ
ク信号を出力するクロックドライバと、その始端ノード
が前記クロックドライバの出力ノードに接続され、抵抗
成分を有する材料で配線されたクロック幹線と、前記ク
ロック幹線の末端ノードにその入力が接続された第1ロ
ーカルドライバと、前記クロック幹線の前記始端ノード
と前記末端ノードとの間に位置する中間ノードにその入
力ノードが接続された第2ローカルドライバと、前記末
端ノードにその一端が接続され、且つ電源電位ノードに
その他端が接続された第1抵抗体と、前記末端ノードに
その一端が接続され、且つグランドノードにその他端が
接続された第2抵抗体とを備え、前記第1及び第2ロー
カルドライバは共に同一の値の反転閾値を有し、前記第
1抵抗体と前記第2抵抗体との抵抗比は、前記末端ノー
ドに於ける前記クロック信号の振幅のピーク間電圧の1
/2に当たる電位が前記反転閾値になるように設定され
ており、前記クロック幹線の前記抵抗成分の抵抗値と前
記第1及び第2抵抗体の両抵抗値とは、前記クロック幹
線の前記始端ノード,前記中間ノード及び前記末端ノー
ドのそれぞれに於ける前記クロック信号の振幅のピーク
間電圧の1/2に当たる電位が同時刻に前記反転閾値に
クランプされるように設定されている。
【0014】従って、クロック幹線の始端ノード,中間
ノード及び末端ノードのそれぞれに於けるクロック信号
の振幅のピーク間電圧の1/2に当たる電位は、同時刻
に第1及び第2ローカルドライバの反転閾値にクランプ
される。しかも、クロック幹線上のクロック信号の振幅
のピーク間電圧は、クロックドライバの出力ノードから
末端ノードに向けて減少していく。従って、クロック幹
線上の各ノードでのクロック信号は、互いに同期した、
反転閾値を中心値として振動する信号となり、その振幅
関係は、(始端ノードでのクロック信号の振幅値)>
(中間ノードでのクロック信号の振幅値)>(末端ノー
ドでのクロック信号の振幅値)となる。その結果、第2
ローカルドライバの出力と第1ローカルドライバの出力
との間のクロックスキューは理想的には0となるレベル
にまで減少すると共に、クロックドライバの出力と第2
ローカルドライバの出力との間の遅延時間及びクロック
ドライバの出力と第1ローカルドライバの出力との間の
遅延時間も改善される。
【0015】請求項2に係る発明では、請求項1記載の
クロック分配回路において、前記第1及び第2抵抗体
は、何れも受動素子により形成されている。
【0016】従って、2つの受動素子がそれぞれ第1及
び第2抵抗体として機能する。
【0017】請求項3に係る発明では、請求項2記載の
クロック分配回路において、前記第1及び第2抵抗体は
前記クロック幹線を形成する前記材料と同一のもので形
成されている。
【0018】従って、クロック幹線と同一の材料で形成
された2つの受動素子が第1及び第2抵抗体として機能
する。
【0019】請求項4に係る発明では、請求項1記載の
クロック分配回路において、前記第1及び第2抵抗体
は、何れも能動素子により形成されている。
【0020】従って、2つの能動素子がそれぞれ第1及
び第2抵抗体として機能する。
【0021】請求項5に係る発明では、請求項4記載の
クロック分配回路において、前記能動素子はMOSトラ
ンジスタであり、当該MOSトランジスタのチャネル抵
抗値を前記第1及び第2抵抗体の抵抗値として用いてい
る。
【0022】従って、2つのMOSトランジスタのチャ
ネル抵抗がそれぞれ第1及び第2抵抗体として機能す
る。
【0023】請求項6に係る発明のクロック分配回路
は、ソースクロック信号を受けて、互いに相補信号であ
る、クロック信号及び反転クロック信号をそれぞれ出力
ノード及び反転出力ノードより出力する差動出力型クロ
ックドライバと、その始端ノードが前記差動出力型クロ
ックドライバの前記出力ノードに接続され、抵抗成分を
有する材料で配線されたクロック幹線と、その始端ノー
ドが前記差動出力型クロックドライバの前記反転出力ノ
ードに接続され、且つ前記クロック幹線と同一の条件
で、しかも前記抵抗成分を有する前記材料で配線された
反転クロック幹線と、前記クロック幹線の末端ノードに
その入力が接続された第1ローカルドライバと、前記ク
ロック幹線の前記始端ノードと前記末端ノードとの間に
位置する中間ノードにその入力ノードが接続された第2
ローカルドライバと、前記クロック幹線の前記末端ノー
ド及び前記反転クロック幹線の末端ノードにそれぞれそ
の一端及び他端が接続された抵抗体とを備え、前記第1
及び第2ローカルドライバは共に同一の値の反転閾値を
有し、前記差動出力型クロックドライバが出力する前記
クロック信号及び前記反転クロック信号は共に前記反転
閾値を中心値として振動しており、前記抵抗体の抵抗値
と前記クロック幹線の前記抵抗成分の抵抗値とは、前記
クロック幹線の前記始端ノード,前記中間ノード及び前
記末端ノードのそれぞれに於ける前記クロック信号の振
幅のピーク間電圧の1/2に当たる電位が同時刻に前記
反転閾値にクランプされるように設定されている。
【0024】従って、差動出力型クロックドライバが出
力するクロック信号と反転クロック信号とが共に第1及
び第2ローカルドライバの反転閾値を中心として相補的
に振動し、且つ末端ノードと反転末端ノード間に抵抗体
が設けられているため、クロック幹線の始端ノード,中
間ノード及び末端ノードのそれぞれに於けるクロック信
号の振幅のピーク間電圧の1/2に当たる電位は、同時
刻に第1及び第2ローカルドライバの反転閾値にクラン
プされる。しかも、クロック幹線上のクロック信号の振
幅のピーク間電圧は、始端ノードから末端ノードに向け
て減少する。従って、クロック幹線上の各ノードでのク
ロック信号は、全て互いに同期した、反転閾値を中心値
として振動する信号となり、その振幅関係は、(始端ノ
ードでのクロック信号の振幅値)>(中間ノードでのク
ロック信号の振幅値)>(末端ノードでのクロック信号
の振幅値)となる。
【0025】請求項7に係る発明では、請求項6記載の
クロック分配回路において、前記抵抗体は受動素子によ
り形成されている。
【0026】従って、受動素子が抵抗体として機能す
る。
【0027】請求項8に係る発明では、請求項7記載の
クロック分配回路において、前記抵抗体は前記クロック
幹線及び前記反転クロック幹線を形成する前記材料と同
一のもので形成されている。
【0028】従って、クロック幹線及び反転クロック幹
線と同一の材料で形成された受動素子が抵抗体として機
能する。
【0029】請求項9に係る発明では、請求項6記載の
クロック分配回路において、前記抵抗体は能動素子によ
り形成されている。
【0030】従って、能動素子が抵抗体として機能す
る。
【0031】請求項10に係る発明では、請求項9記載
のクロック分配回路において、前記能動素子はMOSト
ランジスタであり、当該MOSトランジスタのチャネル
抵抗値を前記抵抗体の抵抗値として用いている。
【0032】従って、MOSトランジスタのチャネル抵
抗が抵抗体として機能する。
【0033】請求項11に係る発明では、請求項9記載
のクロック分配回路において、前記能動素子は第1及び
第2のMOSトランジスタを含み、前記第1MOSトラ
ンジスタの一方の半導体領域と他方の半導体領域とはそ
れぞれ前記クロック幹線の前記末端ノードと前記反転ク
ロック幹線の前記末端ノードとに接続され、前記第2M
OSトランジスタの一方の半導体領域と他方の半導体領
域とはそれぞれ前記クロック幹線の前記末端ノードと前
記反転クロック幹線の前記末端ノードとに接続されてい
る。
【0034】従って、第1及び第2MOSトランジスタ
の各チャネル抵抗値の合成抵抗値が抵抗体の値となる。
【0035】請求項12に係る発明のクロック分配回路
は、ソースクロック信号を受けて、互いに相補信号であ
る、クロック信号及び反転クロック信号をそれぞれ出力
ノード及び反転出力ノードより出力する差動出力型クロ
ックドライバと、その始端ノードが前記差動出力型クロ
ックドライバの前記出力ノードに接続され、抵抗成分を
有する材料で配線されたクロック幹線と、その始端ノー
ドが前記差動出力型クロックドライバの前記反転出力ノ
ードに接続され、且つ前記クロック幹線と同一の配線長
を有するように前記抵抗成分を有する前記材料で配線さ
れた反転クロック幹線と、前記クロック幹線の末端ノー
ド及び前記反転クロック幹線の末端ノードにその一方及
び他方の入力がそれぞれ接続された第1差動入力型ロー
カルドライバと、前記クロック幹線の前記始端ノードと
前記末端ノードとの間に位置する中間ノードと前記反転
クロック幹線の前記始端ノードと前記末端ノードとの間
に位置する中間ノードとにその一方及び他方の入力ノー
ドが接続された第2差動入力型ローカルドライバと、前
記クロック幹線の前記末端ノード及び前記反転クロック
幹線の末端ノードにそれぞれその一端及び他端が接続さ
れた抵抗体とを備え、前記第1及び第2差動入力型ロー
カルドライバは共に同一の値の反転閾値を有し、前記差
動出力型クロックドライバが出力する前記クロック信号
及び前記反転クロック信号は共に前記反転閾値を中心値
として振動しており、前記抵抗体の抵抗値と前記クロッ
ク幹線及び前記反転クロック幹線の前記抵抗成分の両抵
抗値とは、前記クロック幹線及び前記反転クロック幹線
の前記始端ノード,前記中間ノード及び前記末端ノード
のそれぞれに於ける前記クロック信号の振幅のピーク間
電圧の1/2に当たる電位が同時刻に前記反転閾値にク
ランプされる様に設定されている。
【0036】従って、差動出力型クロックドライバが出
力するクロック信号と反転クロック信号とが共に第1及
び第2差動入力型ローカルドライバの反転閾値を中心と
して相補的に振動し、且つクロック幹線の末端ノードと
反転クロック幹線の末端ノード間に抵抗体が設けられて
いるため、末端ノードに於けるクロック信号と反転クロ
ック信号とは、共に第1及び第2差動入力型ローカルド
ライバの反転閾値にクランプされる。そして、抵抗体の
値と各幹線の配線抵抗値との調節によって、中間ノード
においても、クロック信号の振幅のピーク間電圧の1/
2に当たる電位と反転クロック信号の振幅のピーク間電
圧の1/2に当たる電位も、同時刻に反転閾値にクラン
プされる。その結果、クロック幹線上のクロック信号の
振幅のピーク間電圧は、始端ノードから末端ノードに向
けて減少すると共に、同様に、反転クロック幹線上の反
転クロック信号の振幅のピーク間電圧も、その始端ノー
ドからその末端ノードに向けて減少する。即ち、クロッ
ク幹線上の各ノードでのクロック信号は、全て互いに同
期した、反転閾値を中心値として振動する信号となり、
その振幅関係は、(始端ノードでのクロック信号の振幅
値)>(中間ノードでのクロック信号の振幅値)>(末
端ノードでのクロック信号の振幅値)となる。同様に、
反転クロック幹線上の各ノードでの反転クロック信号も
全て、互いに同期した、反転閾値を中心値として振動す
る信号となり、その振幅関係は、(始端ノードでの反転
クロック信号の振幅値)>(中間ノードでの反転クロッ
ク信号の振幅値)>(末端ノードでの反転クロック信号
の振幅値)となる。
【0037】請求項13に係る発明では、請求項12記
載のクロック分配回路において、前記抵抗体は受動素子
により形成されている。
【0038】従って、受動素子が抵抗体として機能す
る。
【0039】請求項14に係る発明では、請求項13記
載のクロック分配回路において、前記抵抗体は前記クロ
ック幹線及び前記反転クロック幹線を形成する前記材料
と同一のもので形成されている。
【0040】従って、クロック幹線及び反転クロック幹
線と同一の材料で形成された受動素子が抵抗体として機
能する。
【0041】請求項15に係る発明では、請求項12記
載のクロック分配回路において、前記抵抗体は能動素子
により形成されている。
【0042】従って、能動素子が抵抗体として機能す
る。
【0043】請求項16に係る発明では、請求項15記
載のクロック分配回路において、前記能動素子はMOS
トランジスタであり、当該MOSトランジスタのチャネ
ル抵抗値を前記抵抗体の抵抗値として用いている。
【0044】従って、MOSトランジスタのチャネル抵
抗が抵抗体として機能する。
【0045】請求項17に係る発明では、請求項16記
載のクロック分配回路において、前記能動素子は第1及
び第2のMOSトランジスタを含み、前記第1MOSト
ランジスタの一方の半導体領域と他方の半導体領域とは
それぞれ前記クロック幹線の前記末端ノードと前記反転
クロック幹線の前記末端ノードとに接続され、前記第2
MOSトランジスタの一方の半導体領域と他方の半導体
領域とはそれぞれ前記クロック幹線の前記末端ノードと
前記反転クロック幹線の前記末端ノードとに接続されて
いる。
【0046】従って、第1及び第2MOSトランジスタ
の各チャネル抵抗値の合成抵抗値が抵抗体の値となる。
【0047】請求項18に係る発明のクロック分配回路
は、ソースクロック信号を受けて、互いに相補信号であ
る、クロック信号及び反転クロック信号をそれぞれ出力
ノード及び反転出力ノードより出力する差動出力型クロ
ックドライバと、その始端ノードが前記差動出力型クロ
ックドライバの前記出力ノードに接続され、抵抗成分を
有する材料で配線されたクロック幹線と、その始端ノー
ドが前記差動出力型クロックドライバの前記反転出力ノ
ードに接続され、且つ前記クロック幹線と同一の配線長
を有するように前記抵抗成分を有する前記材料で配線さ
れた反転クロック幹線と、前記クロック幹線の末端ノー
ド及び前記反転クロック幹線の末端ノードにその一方及
び他方の入力がそれぞれ接続された第1差動入力型ロー
カルドライバと、前記クロック幹線の前記始端ノードと
前記末端ノードとの間に位置する中間ノードと前記反転
クロック幹線の前記始端ノードと前記末端ノードとの間
に位置する中間ノードとにその一方及び他方の入力ノー
ドが接続された第2差動入力型ローカルドライバと、前
記クロック幹線の前記末端ノードにその一端が接続さ
れ、且つ電源電位ノードにその他端が接続された第1抵
抗体と、前記クロック幹線の前記末端ノードにその一端
が接続され、且つグランドノードにその他端が接続され
た第2抵抗体と、前記反転クロック幹線の前記末端ノー
ドにその一端が接続され、且つ前記電源電位ノードにそ
の他端が接続された第3抵抗体と、前記反転クロック幹
線の前記末端ノードにその一端が接続され、且つ前記グ
ランドノードにその他端が接続された第4抵抗体とを備
え、前記第1及び第2差動入力型ローカルドライバは共
に同一の値の反転閾値を有し、前記第1抵抗体と前記第
2抵抗体との抵抗比は、前記クロック幹線の前記末端ノ
ードに於ける前記クロック信号の振幅のピーク間電圧の
1/2に当たる電位が前記反転閾値になるように設定さ
れており、前記第3抵抗体と前記第4抵抗体との抵抗比
は、前記反転クロック幹線の前記末端ノードに於ける前
記反転クロック信号の振幅のピーク間電圧の1/2に当
たる電位が前記反転閾値になるように設定されており、
前記クロック幹線の前記抵抗成分の抵抗値と前記第1及
び第2抵抗体の両抵抗値とは、前記クロック幹線の前記
始端ノード,前記中間ノード及び前記末端ノードのそれ
ぞれに於ける前記クロック信号の振幅のピーク間電圧の
1/2に当たる電位が同時刻に前記反転閾値にクランプ
されるように設定されており、前記反転クロック幹線の
前記抵抗成分の抵抗値と前記第3及び第4抵抗体の両抵
抗値とは、前記反転クロック幹線の前記始端ノード,前
記中間ノード及び前記末端ノードのそれぞれに於ける前
記反転クロック信号の振幅のピーク間電圧の1/2に当
たる電位が同時刻に前記反転閾値にクランプされるよう
に設定されている。
【0048】これにより、クロック幹線の始端ノード,
中間ノード及び末端ノードのそれぞれに於けるクロック
信号の振幅のピーク間電圧の1/2に当たる電位は、同
時刻に第1及び第2差動入力型ローカルドライバの反転
閾値にクランプされる。同様に、反転クロック幹線に関
しても、その始端ノード,中間ノード及び末端ノードの
それぞれに於ける反転クロック信号の振幅のピーク間電
圧の1/2に当たる電位が、同時刻に第1及び第2差動
入力型ローカルドライバの反転閾値にクランプされる。
しかも、クロック幹線上のクロック信号及び反転クロッ
ク幹線上の反転クロック信号の振幅のピーク間電圧は共
に、それぞれの始端ノードから対応する末端ノードに向
けて減少していく。その結果、クロック幹線上の各ノー
ドでのクロック信号は、互いに同期した、反転閾値を中
心値として振動する信号となり、その振幅関係は、(始
端ノードでのクロック信号の振幅値)>(中間ノードで
のクロック信号の振幅値)>(末端ノードでのクロック
信号の振幅値)となる。同様に、反転クロック幹線上の
各ノードでの反転クロック信号も、互いに同期した、反
転閾値を中心値として振動する信号となり、その振幅関
係は、(始端ノードでの反転クロック信号の振幅値)>
(中間ノードでの反転クロック信号の振幅値)>(末端
ノードでの反転クロック信号の振幅値)となる。従っ
て、第2差動入力型ローカルドライバの出力と第1差動
入力型ローカルドライバの出力との間のクロックスキュ
ーは理想的には0となるレベルにまで減少すると共に、
差動出力型クロックドライバの出力と第2差動入力型ロ
ーカルドライバの出力との間の遅延時間及び差動出力型
クロックドライバの出力と第1差動入力型ローカルドラ
イバの出力との間の遅延時間も格段に改善される。
【0049】請求項19に係る発明では、請求項18記
載のクロック分配回路において、前記第1乃至第4抵抗
体のそれぞれは受動素子により形成されている。
【0050】従って、4つの受動素子がそれぞれ第1、
第2、第3及び第4抵抗体として機能する。
【0051】請求項20に係る発明では、請求項18記
載のクロック分配回路において、前記第1乃至第4抵抗
体のそれぞれは能動素子により形成されている。
【0052】従って、4つの能動素子がそれぞれ第1、
第2、第3及び第4抵抗体として機能する。
【0053】請求項21の発明に係るクロック分配回路
は、クロック信号を送信するクロック幹線と、前記クロ
ック幹線の中間ノード及び末端ノードに設けられた複数
のローカルドライバと、前記末端ノードに設けられた抵
抗体とを備え、前記クロック幹線の始端ノード、前記中
間ノード及び前記末端ノードのそれぞれに於ける前記ク
ロック信号の振幅のピーク間電圧の1/2に当たる電位
が同時刻において前記ローカルドライバの反転閾値とな
るように、前記クロック幹線の配線抵抗及び前記抵抗体
の抵抗値を設定している。
【0054】請求項22に係る発明では、請求項21に
記載のクロック分配回路において、前記抵抗体は、電源
電位ノードと前記末端ノード間とに配設された第1抵抗
体と、グランドノードと前記末端ノード間とに配設され
た第2抵抗体とを備えている。
【0055】請求項23に係る発明では、請求項22に
記載のクロック分配回路において、前記クロック信号
は、正転型クロック信号と反転型クロック信号とを含
み、前記クロック幹線は、前記正転型クロック信号を送
信する正転型クロック幹線と前記反転型クロック信号を
送信する反転型クロック幹線とを含み、前記ローカルド
ライバは、前記正転型クロック幹線上の前記正転型クロ
ック信号と前記反転型クロック幹線上の前記反転型クロ
ック信号とを入力とする差動入力型ローカルドライバで
あり、前記抵抗体は前記正転型クロック幹線と前記反転
型クロック幹線との双方に設けられている。
【0056】請求項24に係る発明では、請求項21に
記載のクロック分配回路において、前記クロック信号
は、正転型クロック信号と反転型クロック信号とを含
み、前記クロック幹線は、前記正転型クロック信号を送
信する正転型クロック幹線と前記反転型クロック信号を
送信する反転型クロック幹線とを含み、前記抵抗体は、
前記正転型クロック幹線の前記末端ノードと前記反転型
クロック幹線の前記末端ノード間とに配設されている。
【0057】請求項25に係る発明では、請求項24に
記載のクロック分配回路において、前記ローカルドライ
バは、前記正転型クロック幹線上の前記正転型クロック
信号と前記反転型クロック幹線上の前記反転型クロック
信号とを入力とする差動入力型ローカルドライバであ
る。
【0058】
【発明の実施の形態】本実施の形態では、クロック幹線
上のクロック信号の振幅のピーク間電圧の1/2に当た
る電位を、電源電圧Vddの1/2に同時刻にクランプ
することとしている。つまり、以下の各実施の形態で
は、各ローカルドライバの反転閾値を、Vdd/2に設
定している。勿論、反転閾値を他の任意の値に設定する
ときには、上記クランプレベルもその任意値に設定す
る。そして、クロックドライバの出力、即ちクロック幹
線の始端ノードから離れるほどにクロック信号の振幅を
小さくしてゆき、クロック遅延及びクロックスキューを
低減させうる回路構成を採用している。
【0059】そのために、この発明では、クロック信号
のクランプレベルをローカルドライバの反転閾値(それ
は、インバータの論理が反転するレベルの内で最も高い
レベルに該当し、論理しきい値とも称される。)に調整
する方法として、大別して3つの方法を創作している。
即ち、抵抗比で以て調整する方法と、振幅値で以て
調整する方法と、上記の方法を相補型の構成に適用
した方法とを、創作している。この内、の方法を用い
た構成例が、後述する実施の形態1,実施の形態2であ
り、の方法を用いたものが実施の形態3〜実施の形態
6であり、の方法を用いたものが実施の形態7〜実施
の形態8である。
【0060】以下に、本発明に基づく各実施の形態の詳
細を示す。
【0061】(実施の形態1)図1は、本発明における
クロック分配回路の第1実施の形態の構成を示すブロッ
ク図である。図1において、各参照符号は、次のものを
それぞれ示す。即ち、1はクロック幹線を、D1はクロ
ックドライバを、D2は第1ローカルドライバを、D3
は第2ローカルドライバを、N1はソースクロック信号
の入力ノードを、N2はクロックドライバD1の出力ノ
ードを、N3はクロック幹線1の始端ノードを、N4は
クロック幹線1の中間ノードを、N5はクロック幹線1
の末端ノードを、N6は第2ローカルドライバD3の出
力ノードを、N7は第1ローカルドライバD2の出力ノ
ードを、2及び3は論理ブロックを、4は電源電位ノー
ドを、GNDはグランドノードを、それぞれ示す。
【0062】クロック幹線1は、例えばドープド・ポリ
シリコン膜やアルミニウム膜などの、抵抗成分を有する
膜材料で形成されており、半導体集積回路ないし半導体
基板上に配線されている。ここでは、同幹線1は、他の
要素(D1,D2,D3,3,4)と同様に、CMOS
プロセスを用いて形成される。クロック幹線1の配線
は、次の通りである。
【0063】即ち、クロック幹線1の始端ノードN3
は、クロックドライバD1の出力ノードN2に接続さ
れ、従って出力ノードN2は始端ノードN3に該当して
いる。又、クロック幹線1の末端ノードN5は、第1ロ
ーカルドライバD2の入力ノードに接続される。そし
て、始端ノードN3と末端ノードN5との間に位置する
任意のノード、即ち、中間ノードN4のそれぞれは、対
応する第2ローカルドライバD3の入力ノードに接続さ
れている。
【0064】クロックドライバD1は、その入力ノード
N1においてソースクロック信号を受けてこれを波形整
形し、整形後のソースクロック信号をその出力ノードN
2よりクロック信号として出力する。同ドライバD1の
構成例を、図2に示す。図2では、同ドライバD1は、
CMOSインバータの2段構成からなる。
【0065】本実施の形態1に限らず、その後の各実施
の形態においても、第1ローカルドライバD2と第2ロ
ーカルドライバD3とは共に、例えば図3に示すような
構成を有しており、両者の反転閾値は等しく設定され
る。ここでは、典型例として、反転閾値はVdd/2に
設定されている点は、既述した通りである。尚、両ドラ
イバD2,D3は、必ずしも同一構成のドライバとして
構成する必要はなく、少なくとも両者の反転閾値さえ等
しく設定されているならば、異なる構成としても良い。
【0066】第1ローカルドライバD2は、末端ノード
N5より入力したクロック信号に対して波形整形を行
い、波形整形後のクロック信号をその出力ノードN7か
ら論理ブロック2へ供給する。
【0067】同じく第2ローカルドライバD3も、中間
ノードN4より入力したクロック信号に対して波形整形
を行い、整形後のクロック信号をその出力ノードN6よ
り論理ブロック3へ供給する。
【0068】図4は、入力ノードN1におけるソースク
ロック信号のクロック波形CN1を示しており、このソ
ースクロック信号はクロックドライバD1によりドライ
ブされ、同ドライバD1は、図5にクロック波形CN2
として示すクロック信号を出力する。
【0069】再び、図1の説明に戻る。同図に示す通
り、クロックドライバD1から最も離れた位置に当たる
末端ノードN5に、クランプ抵抗としての第1抵抗素子
R1及び第2抵抗素子R2を次のように設ける。即ち、
第1抵抗素子R1の一端及び他端を、電源電圧Vddが
印加された電源電位ノード4及び末端ノードN5にそれ
ぞれ接続し、第2抵抗素子R2の一端及び他端を、それ
ぞれ末端ノードN5及び接地されたグランドノードGN
Dに接続する。両抵抗素子R1,R2とも、ここではク
ロック幹線1を形成する材料と同一の膜材料から形成さ
れた受動素子である。従って、クロック幹線1と同様、
CMOSプロセスを用いて形成することが可能となる。
【0070】そして、両抵抗素子R1及びR2の抵抗比
を変えることにより、末端ノードN5でのクロック信号
のクランプレベルを、第1及び第2ローカルドライバD
2、D3の反転閾値に設定する。本実施の形態では、反
転閾値は1/2Vddに等しいので、抵抗比は1:1と
なる(反転閾値として、任意の値が用いられるときに
は、抵抗比は、それに応じた値に設定する必要があ
る。) また、両抵抗素子R1及びR2の抵抗値と、クロック幹
線1の配線抵抗Rの抵抗値とを変えて、各ノード(N
2,N4,N5)におけるクロック信号の振幅のピーク
間電圧の1/2に当たる電位が、全て同時刻に反転閾
値、従って1/2・Vddとなるように、上記抵抗R
1,R2,Rの値を設定する。この場合、クロック幹線
1の配線抵抗Rは、始端ノードN3から末端ノードN5
に向けて一定の分布を示すこととなる。
【0071】以上のように、第1及び第2抵抗素子R1
及びR2と配線抵抗Rとが所望の値に設定された場合に
は、各ノードの中では、末端ノードN5におけるクロッ
ク信号の振幅が最も小さくなり、そのクロック波形は図
4に示すクロック波形CN5となる。これに対して、図
1の中間ノードN4は、両抵抗素子R1及びR2からあ
る程度の距離だけ離れており、かつクロックドライバD
1の出力ノードN2にも近い。そして、クロック幹線1
の配線抵抗Rの影響を受ける結果、ノードN4における
クロック信号の振幅は、図4のクロック波形CN4に示
すように、末端ノードN5のそれよりも大きく且つクロ
ックドライバD1の出力ノードN2のそれよりも小さく
なる。従って、本実施の形態のように、第1及び第2ロ
ーカルドライバD2,D3の反転閾値が1/2・Vdd
に設定されているときには、第1及び第2ローカルドラ
イバD2,D3の出力は、図6のクロック波形CN6及
びCN7に示すような、波形整形されたクロック信号と
して得られる。両出力ノードN6,N7間のクロックス
キューは大幅に減少している。理想的には、クロックス
キューは0と言える。また、出力ノードN2に対するク
ロック遅延時間(t2−t1)も、従来技術と比較して
格段に小さくなっている。
【0072】上述したとおり、本実施の形態1における
図1の第1及び第2抵抗素子R1及びR2は受動素子で
あり、例えばMOSトランジスタのゲートを形成するの
に用いられるドープド・ポリシリコン膜や、配線に用い
られるアルミ膜等で構成されている。従って、両抵抗素
子R1,R2の抵抗値や抵抗比を可変する場合には、ク
ロック幹線1と同様に、ドープド・ポリシリコン膜やア
ルミ膜等の膜サイズ(厚さ、幅、長さ)を変えればよい
こととなる。
【0073】また、第1及び第2ローカルドライバD
2,D3の反転閾値の設定は、第1及び第2ローカルド
ライバD2,D3内のPチャネルトランジスタ及びNチ
ャネルトランジスタのトランジスタサイズ(ゲート幅、
ゲート長)比を変えることにより、実現可能である。
【0074】尚、第1及び第2抵抗素子R1,R2を、
第1及び第2抵抗体とも称する。
【0075】(実施の形態2)図7は、本発明の実施の
形態2におけるクロック分配回路の構成を示すブロック
図である。この実施の形態2は、実施の形態1における
抵抗体R1及びR2を共に能動素子であるMOSトラン
ジスタに置き換えたものである。この場合は、MOSト
ランジスタのチャネル抵抗を利用することになる。
【0076】図7において、各参照符号は、次のものを
それぞれ示す。即ち、D1はクロックドライバ、D2は
第1ローカルドライバ、D3は第2ローカルドライバ、
N1はソースクロック信号の入力ノード、N2はクロッ
クドライバD1の出力ノード、1はクロック幹線、N3
はクロック幹線1の始端ノード、N4はクロック幹線1
の中間ノード、N5はクロック幹線1の末端ノード、N
6及びN7はそれぞれ第2及び第1ローカルドライバD
3,D2の出力ノードを、それぞれ示す。以上の各要素
の構成,動作は、実施の形態1で述べたものと同様であ
る。
【0077】図7において、クロックドライバD1から
最も離れた末端ノードN5に、クランプトランジスタと
しての、pチャネルの第1MOSトランジスタT1とn
チャネルの第2MOSトランジスタT2とを設ける。第
1MOSトランジスタT1の一端(ドレイン領域)は末
端ノードN5に接続し、第1MOSトランジスタT1の
他端(ソース領域)は電源電位ノード4に接続し、その
ゲート電極はグランドに接続する。又、第2MOSトラ
ンジスタT2の一端(ドレイン領域)は末端ノードN5
に接続し、その他端(ソース領域)はグランドノードG
NDに接続し、そのゲート電極は電源電位ノード4に接
続する。第1及び第2MOSトランジスタT1,T2
は、各々、第1及び第2抵抗体とも称す。
【0078】そして、第1及び第2MOSトランジスタ
T1,T2のチャネル抵抗比を変える、つまりトランジ
スタ比を変えることにより、末端ノードN5におけるク
ロック信号の振幅のピーク間電圧の1/2にあたる電位
のクランプレベルを、第1及び第2ローカルドライバD
2,D3の反転閾値(本例でも、それは1/2・Vdd
に設定されている)に設定する。
【0079】また、両トランジスタT1及びT2のそれ
ぞれのチャネル抵抗値、従って、それぞれのトランジス
タサイズを変え(ゲート幅又はゲート長の一方を変えれ
ば、それらの比として与えられるトランジスタサイズも
変わる。)、かつクロック幹線1の配線抵抗Rの値を変
えることにより、各ノード(N2,N4,N5)のクロ
ック信号の振幅のピーク間電圧の1/2にあたる電位が
同時刻に1/2・Vddにクランプされるように、両ト
ランジスタT1,T2のチャネル抵抗値と配線抵抗Rの
値とを設定する。
【0080】以上のようにして、配線抵抗Rと第1及び
第2MOSトランジスタT1及びT2とが所望のサイズ
に設定された場合には、ノードN5では、クロック信号
の振幅が最も小さくなり、既述した図5のクロック波形
CN5に示すようなクロック信号が得られる。図7の中
間ノードN4は両トランジスタT1及びT2からある程
度の距離だけ離れた位置にあり、かつクロックドライバ
D1の出力ノードN2にも近い。そして、クロック幹線
1の配線抵抗Rの影響を受けるので、ノードN4のクロ
ック信号の振幅は、図5のクロック波形CN4に示すよ
うに、末端ノードN5のクロック振幅よりも大きく、ク
ロックドライバD1の出力ノードN2における振幅より
も小さくなる。
【0081】ここでは、ローカルドライバD2,D3の
反転閾値が1/2・Vddに設定されており、第1及び
第2ローカルドライバD2,D3の出力は、それぞれ図
6のクロック波形CN7及びCN6に示すような、波形
整形されたクロックが得られ、かつ両出力ノードN6,
N7間のクロックスキューが格段に減少する。理想的に
は、クロックスキューは0となる。また、出力ノードN
2のクロック信号に対するクロック遅延時間(T2−T
1)も減少する。
【0082】尚、第1及び第2ローカルドライバD2,
D3の反転閾値の設定は、第1及び第2ローカルドライ
バ内のPチャネルMOSトランジスタとNチャネルMO
Sトランジスタのサイズ比を変えれば実現される。
【0083】また、クランプ用の第1及び第2MOSト
ランジスタT1,T2は図7に示したものに限らず、そ
の他の構成でも実現できる。例えば、図8や図9に示す
様な接続によっても、第1及び第2MOSトランジスタ
T1,T2を実現することは可能である。
【0084】以上述べた実施の形態1及び実施の形態2
では、後述する実施の形態3以下とは異なり、1本のク
ロック幹線を利用してクロックディレイ及びクロックス
キューの少ないクロック分配を実現することができる点
で、より実用的な技術であるといえる。しかも、第1及
び第2抵抗体の形成、その抵抗比及び抵抗値の調整に既
存のCMOSプロセスを利用できるので、この点でも製
造上の利点がある。
【0085】特に実施の形態2では、第1及び第2抵抗
体の抵抗値として、MOSトランジスタのチャネル抵抗
を利用している。このように、膜抵抗を用いずにチャネ
ル抵抗を利用する方が、所望される比較的高い抵抗値
を実現しやすい点で有利であり、又、抵抗の温度特性
及び物理的サイズの点でも有利であると言える。
【0086】尚、実施の形態1,2で記述した第1抵抗
体(R1,T1)と第2抵抗体(R2,T2)とを総称
して、「抵抗体」とも呼ぶこととする。この呼称を用い
るときには、第1抵抗体と第2抵抗体との抵抗比率及び
それらの各々の抵抗値を上述したように設定すること
を、「抵抗体の抵抗値を設定すること」と呼ぶことにす
る。このような呼称の仕方は、後述する実施の形態7,
8でも同じである。
【0087】(実施の形態3)図10は、本発明の実施
の形態3におけるクロック分配回路の構成を示すブロッ
ク図である。同図において、D4はソース信号を受け
て、互いに相補信号であるクロック信号と反転クロック
信号とを出力する差動出力型クロックドライバを、D2
は第1ローカルドライバを、D3は第2ローカルドライ
バを、N1はソースクロック信号入力のノードを、N2
は差動出力型クロックドライバD4の出力ノード(正
転)、バーN2は差動出力型クロックドライバD4の反
転出力ノード(反転)を、1はクロック幹線(正転)
を、バー1は反転クロック幹線(反転)を、N3はクロ
ック幹線1の始端ノード(正転)を、バーN3は反転ク
ロック幹線バー1の始端ノード(反転)を、N4はクロ
ック幹線1の中間ノード(正転)を、N5はクロック幹
線1の末端ノード(正転)を、バーN5は反転クロック
幹線バー1の末端ノード(反転)を、N6は第2ローカ
ルドライバD3の出力ノードを、N7は第1ローカルド
ライバD2の出力ノードを、各々示す。
【0088】上記構成部分中、実施の形態1と同一の部
分は同一の構成、動作を有する。
【0089】反転クロック幹線バー1は、クロック幹線
1と同一条件、同一材料で以て配線されており、その始
端ノードバーN3は、差動出力型クロックドライバD4
の反転出力ノードバーN2に接続される。この反転クロ
ック幹線バー1についても、クロック幹線1と同様に
(図33参照)、配線抵抗バーRと浮遊容量である配線
容量バーCとが生じる。その等価回路を、図11に示
す。
【0090】差動出力型クロックドライバD4の構成の
一例を、図3に示す。
【0091】図13にクロック波形CN1として示され
るソースクロック信号は、差動出力型クロックドライバ
D4によりドライブされ、図14のクロック波形CN2
で与えられるクロック信号及びクロック波形バーCN2
として与えられる反転クロック信号として出力される。
【0092】図10において、いずれも差動出力型クロ
ックドライバD4から最も離れた位置にある、末端ノー
ドN5と末端ノードバーN5との間に、固定値であるク
ランプ抵抗R3を設ける。このクランプ抵抗R3は受動
素子であり、クロック幹線1及び反転クロック幹線バー
1と同一の材料で形成される抵抗体である。末端ノード
N5と末端ノードバーN5とにおける各クロック信号は
相補信号であり、ここでも典型例として、それらのクロ
ック信号の各々がVdd/2を中心として振動するクロ
ック信号に設定されているものとすれば、上記クランプ
抵抗R3を設けるだけで、両クロック信号は1/2・V
ddの電位にクランプされる。そこで、第1及び第2ロ
ーカルドライバD2,D2の反転閾値は、共に1/2・
Vddのレベルに設定される。又、クロック信号と反転
クロック信号とが、共にVdd/2を中心レベルとして
振動する相補信号となるように、差動出力型クロックド
ライバD4は設定されている。
【0093】尚、クランプレベルを変える場合には、差
動出力型クロックドライバD4を構成するP,Nチャネ
ルトランジスタのトランジスタ比を変えることにより実
現できる。この変更に応じて、差動出力型クロックドラ
イバD4より出力されるクロック信号と反転クロック信
号の振幅の中心レベルが変わる。
【0094】更に、クランプ抵抗R3の抵抗値を変え、
且つクロック幹線1の配線抵抗Rの抵抗値を変えること
により、クロック幹線1上の各ノード(N2,N4,N
5)におけるクロック信号の振幅のピーク間電圧の1/
2にあたる電位が同時刻に1/2・Vddとなるよう
に、上記抵抗R3,Rの値を設定する。
【0095】配線抵抗Rとクランプ抵抗R3の各抵抗値
が所望の値に設定された場合には、末端ノードN5及び
その反転型の末端ノードバーN5におけるクロック信号
の振幅が共に最も小さくなり、両末端ノードN5,バー
N5におけるクロック信号は、図14のクロック波形C
N5とバーCN5で示される相補型のクロック信号とな
る。これらのクロック信号は、共に1/2・Vddのレ
ベルを中心に振動するクロックである。図10の中間ノ
ードN4は、クランプ抵抗R3からある程度の距離だけ
が離れた位置にあり、かつ差動出力型クロックドライバ
D4の出力ノードN2にも近い位置にある。そしてクロ
ック幹線1の配線抵抗Rの影響を受ける結果、図10の
中間ノードN4でのクロック信号の振幅は、図14のク
ロック波形CN4に示すように、末端ノードN5でのク
ロック振幅よりも大きく、出力ノードN2でのクロック
振幅よりも小さくなる。このクロック信号もまた、クラ
ンプ抵抗R3の存在により、末端ノードN5及びバーN
5のクロック信号と同様に、1/2・Vddの反転閾値
レベルを中心に相補的に振動する。
【0096】ここでも、第1及び第2ローカルドライバ
D2,D3の反転閾値が1/2・Vddに設定されてい
るので、第1及び第2ローカルドライバD2,D3の出
力は、図15のクロック波形CN7及びCN6に示すよ
うな波形整形されたクロックとして得られ、従って、出
力ノードN6とN7との間のクロックスキューが大幅に
減少する。理想的には、クロックスキューは0と言え
る。また、出力ノードN2に対するクロック遅延時間も
従来技術と比較して少なくなっている。
【0097】尚、図10のクランプ抵抗R3は既述した
とおり受動素子であり、例えばMOSトランジスタのゲ
ートを形成するのに用いられるドープド・ポリシリコン
や、配線に用いられるアルミ材料等で構成される。従っ
て、クランプ抵抗R3の抵抗値を可変する場合には、上
記ドープド・ポリシリコンやアルミ等のサイズを変えれ
ばよいこととなる。また、第1及び第2ローカルドライ
バD2,D3の反転閾値の設定は、各ローカルドライバ
の構成要素たるPチャネルトランジスタとNチャネルト
ランジスタのサイズ比を変えれば実現される。
【0098】尚、本実施の形態3に限らず、後述する各
実施の形態4〜8においては、クロック幹線1と反転ク
ロック幹線バー1とを含めて、これらを単にクロック幹
線と総称しても良い。このときは、クロック幹線1を正
転型クロック幹線と、反転クロック幹線バー1を反転型
クロック幹線と称しても良い。更にクロック信号と反転
クロック信号とを、単にクロック信号と総称しても良
い。このときは、特に前者を正転型クロック信号とし
て、後者を反転型クロック信号として称しても良い。
【0099】(実施の形態4)図16は、本発明の実施
の形態4におけるクロック分配回路の構成を示すブロッ
ク図である。本実施の形態4は、実施の形態3における
クランプ抵抗R3を能動素子に、即ち、MOSトランジ
スタに置き換えた実施の形態に該当しており、MOSト
ランジスタのチャネル抵抗値を利用している。図16に
おいて、実施の形態3と対応した符号の各構成要素は、
同一の構成・動作を有する。
【0100】図16に示す通り、差動出力型クロックド
ライバD4から最も離れた末端ノードN5とその反転の
末端ノードバーN5との間に、クランプトランジスタと
しての第1及び第2MOSトランジスタT3(nチャネ
ル),T4(pチャネル)を設ける。即ち、第1及び第
2MOSトランジスタT3,T4の一方の半導体領域を
末端ノードN5に、両トランジスタT3,T4の他方の
半導体領域を反転型の末端ノードバーN5に接続し、第
1MOSトランジスタT3のゲートを電源電位ノード4
に、第2MOSトランジスタT4のゲートをグランドノ
ードGNDに各々接続する。
【0101】末端ノードN5と末端ノードバーN5にお
ける両クロック信号は相補信号であり、各々が1/2・
Vddを中心に振動するクロックであるとすれば、クラ
ンプトランジスタ(T3,T4)によって実現されるチ
ャネル抵抗(抵抗体)を上記の通りに設けるだけで、両
末端ノードN5,バーN5における各クロック信号のク
ランプレベルを1/2・Vddに設定することができ
る。そこで、第1及び第2ローカルドライバD2,D3
の反転閾値を1/2・Vddに設定する。そして、差動
出力型クロックドライバD4の出力であるクロック信号
と反転クロック信号の振幅の中心レベルが1/2・Vd
dとなるように、上記ドライバD4を設定する。
【0102】尚、クランプレベルを他の任意のレベルに
変える場合には、差動出力型クロックドライバD4内の
P,Nチャネルトランジスタのトランジスタ比を変えれ
ばよい。
【0103】そして、更に、クランプトランジスタT3
又はT4のトランジスタサイズを変え、クロック幹線1
の配線抵抗Rを変えることにより、クロック幹線1上の
各ノード(N2,N4,N5)のクロック信号の振幅の
ピーク間電圧の1/2の電位が同時刻に反転閾値、ここ
では1/2・Vddとなるように、上記トランジスタサ
イズ及び配線抵抗Rの値を設定する。
【0104】クランプトランジスタT3,T4のトラン
ジスタサイズ及び配線抵抗Rが共に所望の値に設定され
た場合には、各ノードN2,N4,N5におけるクロッ
ク信号のクロック波形は図14の通りとなり、第1及び
第2ローカルドライバD2,D3の出力は、図15のク
ロック波形CN7及びCN6として示すような、波形整
形されたクロックとして得られる。これにより、両末端
ノードN6とN7間のクロックスキューが減少する(理
想的には0)。また、始端ノードN3に対するクロック
遅延時間も格段に少なくなる。
【0105】尚、クランプトランジスタT3,T4の構
成は図16に示したものに限られるわけではなく、例え
ば図17〜図26の各々に示す様な接続によっても実現
可能である。特に、図16〜図20の各々に示した各構
成の場合には、CMOSプロセスの適用が可能となるの
で、この点で製造上の利点があると共に、pチャネルと
nチャネルの両トランジスタの組合せにより、しきい値
電圧Vthの影響を防止できる利点もある。図21〜図
26の構成は、トランジスタT7のみを以てクランプト
ランジスタを形成する場合である。
【0106】(実施の形態5)図27は、本発明の実施
の形態5におけるクロック分配回路の構成を示すブロッ
ク図である。実施の形態5は、実施の形態3の図10に
示した第1及び第2ローカルドライバD2,D3を、そ
れぞれ差動入力型の第1及び第2ローカルドライバD
5,D6に置き換えた実施の形態であり、その他の点で
は基本的に実施の形態4と変わるところはない。従っ
て、第1及び第2ローカルドライバD5,D6を除いた
他の構成要素は、実施の形態4に対応するものと同一構
成・同一動作を有する。尚、バーN4は、反転クロック
幹線バー1の中間ノード(反転)である。
【0107】図28に、差動増幅器とCMOSインバー
タとからなる、第1及び第2差動入力型ローカルドライ
バD5,D6の具体的構成例を示す。
【0108】図27において、差動出力型クロックドラ
イバD4から最も離れた末端ノードN5とその反転の末
端ノードバーN5との間に、クランプ抵抗(抵抗体)R
3を設ける。末端ノードN5とバーN5における両クロ
ック信号は相補信号であり、各々が1/2・Vddを中
心に振動するクロックであるとすれば、クランプ抵抗R
3を設けるだけで、両クロック信号のクランプレベルを
1/2・Vddに設定することができる。このため、第
1及び第2差動入力型ローカルドライバD5,D6の反
転閾値は1/2・Vddに設定する。又、差動出力型ク
ロックドライバD4を、その出力であるクロック信号と
反転クロック信号とが共に1/2・Vddを中心として
振動するように調整する。クランプレベルを変える場合
は、差動出力型クロックドライバD4のP,Nチャネル
トランジスタのトランジスタ比を変えればよい。
【0109】また、クランプ抵抗R4の抵抗値を変え、
且つクロック幹線1の配線抵抗Rと反転クロック幹線バ
ー1の配線抵抗バーRを変えることにより、各ノード
(N2,N4,N5,バーN2,バーN4,バーN5)
でのクロック信号又は反転クロック信号の振幅のピーク
間電圧の1/2の電位が同時刻に反転閾値、ここでは1
/2・Vddとなるように、上記抵抗体R4,配線抵抗
R,バーRの各抵抗値を設定する。
【0110】配線抵抗R、バーR及びクランプ抵抗R4
が所望の値に設定された場合には、末端ノードN5及び
末端ノードバーN5の両クロック信号の振幅が最もが小
さくなり、両クロック信号は、図14にクロック波形C
N5とバーCN5として示した相補型のクロック信号と
なる。両クロック信号共、1/2・Vddを中心に振れ
るクロックである。又、中間ノードN4,中間ノードバ
ーN4の各クロック信号の振幅も、それぞれ図14にク
ロック波形CN4,バーCN4として示すように、末端
ノードN5,バーN5のクロック振幅よりも大きく、出
力ノードN2,反転出力ノードバーN2のクロック振幅
よりも小さくなる。そして、差動入力型の第1,第2ロ
ーカルドライバD5,D6の反転閾値が1/2・Vdd
に設定されているので、第1及び第2ローカルドライバ
D5,D6の出力は、図15のクロック波形CN7及び
CN6に示すような、波形整形されたクロックとして得
られ、これにより出力ノードN6とN7間のクロックス
キューが減少する(理想的には0)。また、出力ノード
N2に対するクロック遅延時間も格段に少なくなる。
【0111】更に、第1及び第2ローカルドライバD
5,D6を差動入力型として構成しているので、差動入
力による同相信号除去の効果が得られる結果、クロック
分配回路はノイズに対し強くなる。これにより、最近の
半導体集積回路における低電圧化に対応可能となる。
又、温度ドリフトに対しても良好な結果が得られる。
【0112】尚、クランプ抵抗のR4は受動素子であ
り、例えばMOSトランジスタのゲートを形成するのに
用いられるドープド・ポリシリコンや、配線に用いられ
るアルミ材料等で構成される。従って、その抵抗値を可
変する場合には、ドープド・ポリシリコン膜やアルミ膜
のサイズを変えればよい。
【0113】また、差動入力型の第1及び第2ローカル
ドライバD5,D6の反転閾値の設定は、それらを形成
するPチャネルトランジスタとNチャネルトランジスタ
のサイズ比を変えれば、実現される。
【0114】(実施の形態6)図29は、本発明の実施
の形態6におけるクロック分配回路の構成を示すブロッ
ク図である。実施の形態6は、実施の形態5の図27に
示したクランプ抵抗R4を、クランプトランジスタとし
ての第1及び第2MOSトランジスタT5,T6に置き
換えたものであり、両クランプトランジスタT5,T6
のチャネル抵抗を利用したものである。図29におい
て、第1及び第2MOSトランジスタT5,T6を除い
た他の構成部分の構成・動作は、実施の形態5の対応す
る部分と同一である。
【0115】図29において、差動出力型クロックドラ
イバD4から最も離れた末端ノードN5とその反転の末
端ノードバーN5の各クロック信号は相補信号であり、
各々が1/2・Vddを中心に振れるクロックであると
すると、クランプトランジスタT5,T6を設けるだけ
で、クロック信号のクランプレベルは1/2・Vddと
なる。このため、第1及び第2差動入力型ローカルドラ
イバの反転閾値を1/2・Vddに設定する。そして、
差動出力型クロックドライバD4も、クロック信号及び
反転クロック信号の中心レベルが1/2・Vddとなる
ように設定される。
【0116】尚、クランプレベルを変える場合には、差
動出力型ドライバD4のP,Nチャネルトランジスタの
トランジスタ比を変えればよい。
【0117】更に、クランプトランジスタT5,T6の
トランジスタサイズを変え、クロック幹線1,反転クロ
ック幹線バー1の配線抵抗R、バーRを変えることによ
り、各ノード(N2,N4,N5,バーN2,バーN
4,バーN5)のクロックの振幅のピーク間電圧の1/
2にあたる電位が同時刻に1/2・Vddとなるように
設定する。
【0118】クランプトランジスタT5,T6と配線抵
抗R、バーRが所望の値に設定された場合の、末端ノー
ドN5及び末端ノードバーN5におけるクロック信号及
び反転クロック信号の振幅や、中間ノードN4及び中間
ノードバーN4におけるクロック信号及び反転クロック
信号の振幅は、実施の形態5と同様となる。従って、第
1及び第2差動入力型ローカルドライバD5,D6の出
力は、図15においてクロック波形CN7及びCN6と
して示すような、波形整形されたクロックとして得ら
れ、従って、出力ノードN6とN7との間のクロックス
キューが減少すると共に、ま出力ノードN2に対するク
ロック遅延時間も少なくなる。更に、差動入力による同
相信号除去の効果が得られるので、実施の形態5と同様
にノイズに対しても強くなるという利点が得られ、低電
圧化(低消費電力化)に対応可能となる。
【0119】尚、図29のクランプトランジスタT5,
T6の構成としては、図17〜図26の各々に示す様な
構成にしても可能である。
【0120】(実施の形態7)図30は、本発明の実施
の形態7におけるクロック分配回路の構成を示すブロッ
ク図である。この実施の形態7は、実施の形態1のクロ
ック分配系を全て差動型に置き換えた実施の形態であ
る。
【0121】図30において、第1抵抗体としての抵抗
素子R5、第2抵抗体としての抵抗素子R6、第3抵抗
体としての抵抗素子R7、第4抵抗体としての抵抗素子
R8を除いて、その他の部分は図29の対応するものと
同一である。
【0122】図30において、差動出力型クロックドラ
イバD4から最も離れた末端ノードN5に、クランプ抵
抗としての抵抗素子R5とR6とを、反転型の末端ノー
ドバーN5に、同じくクランプ抵抗としての抵抗素子R
7とR8とを設ける。これにより、末端ノードN5と末
端ノードバーN5における相補型の各クロック信号は、
それぞれクランプ抵抗R5,R6と、クランプ抵抗R
7,R8とにより反転閾値に、ここでは1/2・Vdd
にクランプされる。ここで、末端ノードN5のクランプ
レベルを変える場合には、両抵抗素子R5,R6の抵抗
比を変えれば実現され、また末端ノードバーN5のクラ
ンプレベルを変える場合には、両抵抗素子R7,R8の
抵抗比を変えれば実現される。或は、差動出力型クロッ
クドライバD4内のP,Nチャネルトランジスタのトラ
ンジスタ比を変えることにしてもよい。
【0123】更に、各抵抗素子R5,R6,R7,R8
の各抵抗値を変え、且つクロック幹線1,反転クロック
幹線バー1の配線抵抗R、バーRを変えることにより、
各ノード(N2,N4,N5,バーN2,バーN4,バ
ーN5)上のクロックの振幅のピーク間電圧の1/2の
電位が同時刻に1/2・Vddとなるように、上記全て
の抵抗値を設定する。
【0124】上記抵抗素子R5,R6,R7,R8,及
び配線抵抗R、バーRの各値が所望の値に設定された場
合には、末端ノードN5及び末端ノードバーN5におけ
るクロック振幅が最も小さくなり、図14においてクロ
ック波形CN5とバーCN5として示す相補型のクロッ
ク信号となる。これらのクロック信号は、共に1/2・
Vddを中心に振れるクロックである。
【0125】中間ノードN4及び中間ノードバーN4に
おけるクロック信号の振幅は、図14のクロック波形C
N4,バーCN4に示すように、末端ノードN5,バー
N5のクロック振幅よりも大きく、クロックドライバ出
力ノードN2,バーN2のクロック振幅よりも小さくな
る。これらの信号も共に、末端ノードN5,バーN5と
同様に、1/2・Vddを中心に相補的に振動するクロ
ックである。
【0126】そして、ここでは、差動入力型の第1及び
第2ローカルドライバD5,D6の反転閾値が1/2・
Vddに設定されているので、各ローカルドライバの出
力は、図15のクロック波形CN6及びCN7に示すよ
うに、波形整形されたクロックとして得られる。これに
より、出力ノードN6,N7間のクロックスキューが減
少する。また出力ノードN2に対するクロック遅延時間
も少なくなる。更に、差動入力による同相信号除去の効
果が得られる結果、ノイズに対しても強くなる。
【0127】この実施の形態7では、各幹線毎に抵抗比
で以てクランプレベルを調整しているので、クランプレ
ベル調整の自由度が大きいという利点もある。この点
は、次の実施の形態8でも同じである。
【0128】(実施の形態8)図31は、本発明の実施
の形態8におけるクロック分配回路の構成を示すブロッ
ク図であり、この実施の形態8は、実施の形態7のクラ
ンプ抵抗R5,R6,R7,R8を、それぞれMOSト
ランジスタT8,T9,T10,T11に置き換えた実
施の形態である。従って、各MOSトランジスタT8〜
T11のチャネル抵抗を利用している。
【0129】図31おいて、その他の部分は図30中の
対応部分と同一である。
【0130】図31において、差動出力型クロックドラ
イバD4から最も離れた末端ノードN5にクランプトラ
ンジスタT8,T9を、反転型の末端ノードバーN5に
クランプトランジスタT10,T11を、それぞれ設け
る。末端ノードN5と末端ノードバーN5のそれぞれの
相補型クロック信号はそれぞれ、クランプトランジスタ
T8,T9により、又はT10,T11により1/2・
Vddにクランプされる。ここで、末端ノードN5のク
ランプレベルを変える場合には、クランプトランジスタ
T8,T9のトランジスタサイズを変えればよく、また
末端ノードバーN5のクランプレベルを変える場合に
は、クランプトランジスタT10,T11のトランジス
タサイズを変えればよい。或は、差動出力型クロックド
ライバD4内のP,Nチャネルトランジスタのトランジ
スタ比を変えればよい。
【0131】そして、クランプトランジスタT8,T
9,T10,T11の各トランジスタサイズを変え、か
つクロック幹線1,反転クロック幹線バー1の配線抵抗
R、バーRを変えることにより、各ノード(N2,N
4,N5,バーN2,バーN4,バーN5)のクロック
の振幅のピーク間電圧の1/2にあたる電位が同時刻に
1/2・Vddとなるように、上記クランプトランジス
タのトランジスタサイズと配線抵抗R、バーRを設定す
る。
【0132】クランプトランジスタT8,T9,T1
0,T11,配線抵抗R、バーRが所望のサイズに設定
された場合における、各ノードにおけるクロック波形
は、図14に図示した通りとなる。
【0133】差動入力型の第1及び第2ローカルドライ
バD5,D6の反転閾値が1/2・Vddに設定されて
いたとすると、第1及び第2ローカルドライバD5,D
6の各出力は、図15のクロック波形CN7及びCN6
に示すように、波形整形されたクロックとして得られ、
かつ末端ノードN6,N7間のクロックスキューが減少
し、かつ出力ノードN2に対するクロック遅延時間も少
なくなると共に、差動入力による同相信号除去の効果が
得られる結果、ノイズに対しても強くなる。
【0134】尚、図31のクランプトランジスタT8,
T9,T10,T11は、図8〜図9の各々に示す様な
接続によっても実現可能である。
【0135】(まとめ)以上説明した通り、クロック信
号をクロック幹線上で第1及び第2のローカルドライバ
の反転閾値にクランプさせ、遅延の少ないノード上では
クロック振幅を大きくし、遅延が大きくなるノード上で
は、クロック振幅を小さくしながら各ローカルドライバ
にクロックを供給している。この動作によって、クロッ
クドライバとローカルドライバ間のクロック遅延を減ら
すことができ、かつローカルドライバ間のクロックスキ
ューを減らすことも可能となる。
【0136】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、クロック
ドライバの出力直後と末端ノード間でのクロック遅延時
間を減少させることができると共に、第1ローカルドラ
イバの出力と第2ローカルドライバの出力との間のクロ
ックスキューの発生を防止ないしは大幅に減少させるこ
とができる。しかも、第1及び第2抵抗体の抵抗比の調
節を以てクランプレベルを反転閾値に合わし込めている
ので、第1及び第2ローカルドライバに設定される反転
閾値が任意の値をとり得る場合ないしは任意の値に変更
を受ける場合にも、それに応じて上記抵抗比を調節する
だけで対処でき、実用的な構成ないし柔軟性を有してい
るということができる。そして、特にこの発明では、上
記クロック遅延時間とクロックスキューの改善方法とし
て、一本のクロック幹線を配線すれば良く、このクロッ
ク幹線に対して第1及び第2抵抗体を設けてこれらの抵
抗比を調節し且つこれらの抵抗値とクロック幹線の配線
抵抗とを共に適切に調節すれば良いという簡易な構成を
備えているので、設計上不必要に多くのスペースを取ら
ず、スペースの有効利用という点で回路の小型化・実用
化に資する利点がある。
【0137】請求項2に係る発明によれば、第1及び第
2抵抗体として実用的な受動素子を以て構成することが
でき、実用性・汎用性のあるクロック分配回路を実現す
ることができる。特に、受動素子としてドープド・ポリ
シリコン等の膜材料を用いるときには、そのサイズ(厚
さ、幅、長さ)を制御することにより比較的容易に第1
及び第2抵抗体を実現可能である。
【0138】請求項3に係る発明によれば、クロック幹
線の材料としてドープド・ポリシリコンやアルミニウム
等の膜材料を用いることにより、同一の製造工程内でク
ロック幹線の配線・第1及び第2抵抗体の形成とその抵
抗比の調整・クロック幹線の配線抵抗や第1及び第2抵
抗体の抵抗の調整を実現することができる利点がある。
【0139】請求項4に係る発明によれば、実用的な能
動素子を用いてクロック遅延時間・クロックスキューを
減少し得るクロック分配回路を実現することができる。
この場合には、能動素子のサイズやそのサイズ比を変え
ることにより本クロック分配回路を実現し得る。特に、
第1及び第2抵抗体として能動素子を用いた場合には、
受動素子を用いた場合と比較して、抵抗値の温度依存性
及び物理的サイズの点で有利となる利点がある。
【0140】請求項5に係る発明によれば、チャネル抵
抗値を利用しているので、実用性の点において、膜抵抗
等と比較してより高い値の抵抗を実現することができる
という利点がある。
【0141】請求項6に係る発明によれば、クロックド
ライバの出力直後と末端ノード間でのクロック遅延時間
を減少させることができると共に、第1ローカルドライ
バの出力と第2ローカルドライバの出力との間のクロッ
クスキューの発生を防止ないしは大幅に減少させること
ができる。特に、この発明では、単に抵抗体を両幹線の
末端ノード間に設定するだけで両幹線上のクロック信号
の振幅のピーク間電圧を小さくすることが可能であり、
しかもこの固定されたクランプレベルを反転閾値に調整
するには差動出力型クロックドライバのトランジスタサ
イズを調整すれば良いので、抵抗比の調整は不要とな
り、比較的容易にクランプレベルの調整を行うことがで
きる利点がある。
【0142】請求項7に係る発明によれば、抵抗体とし
て実用的な受動素子を以て構成することができ、実用性
・汎用性のあるクロック分配回路を実現することができ
る。特に、受動素子としてドープド・ポリシリコン等の
膜材料を用いるときには、そのサイズ(厚さ、幅、長
さ)を制御することにより比較的容易に抵抗体を実現可
能である。
【0143】請求項8に係る発明によれば、クロック幹
線及び反転クロック幹線の材料としてドープド・ポリシ
リコンやアルミニウム等の膜材料を用いることにより、
同一の製造工程内でクロック幹線及び反転クロック幹線
の配線・抵抗体の形成・クロック幹線の配線抵抗の調整
を実現することができる利点がある。
【0144】請求項9に係る発明によれば、実用的な能
動素子を用いてクロック遅延時間・クロックスキューを
減少可能なクロック分配回路を実現することができる。
この場合には、能動素子のサイズやそのサイズ比を変え
ることにより抵抗体を容易に実現し得る。特に、抵抗体
として能動素子を用いた場合には、受動素子を用いた場
合と比較して、抵抗値の温度依存性及び物理的サイズの
点で有利となる利点がある。
【0145】請求項10に係る発明によれば、チャネル
抵抗値を利用しているので、膜抵抗等と比較してより高
い値の抵抗を実現することができ、抵抗体として求めら
れる抵抗値を実現しやすい点でより実用的である。
【0146】請求項11に係る発明によれば、抵抗体を
CMOSプロセス等を用いて形成することができるので
製造上の便宜がある他、MOSトランジスタを単独で抵
抗体として用いるときに生じうるMOSトランジスタの
しきい値に依存した影響を防止することができるという
利点もある。
【0147】請求項12に係る発明によれば、クロック
ドライバの出力直後と末端ノード間でのクロック遅延時
間を減少させることができ、且つ第1ローカルドライバ
の出力と第2ローカルドライバの出力との間のクロック
スキューの発生を防止ないしは大幅に減少させることが
できると共に、差動入力による同相信号除去の効果とし
て、対ノイズ特性の向上を実現することもできる。仮
に、大振幅の信号が伝送されるラインがクロック幹線や
反転クロック幹線の近傍にあるものとすると、そのとき
にはクロストーク(漏話)が生じやすく、しかも装置の
低消費電力化に伴ってクロック幹線や反転クロック幹線
上のクロック信号の振幅自体も小さくなってくると上記
クロストークの影響が益々大きくなる結果、ノイズが飛
躍的に増大することとなるが、本発明によれば、この様
なノイズを除去することができ、この点で本発明は装置
の低消費電力化の分野に適用して好適なるものであると
言える。又、本発明は、差動入力による同相信号除去と
いう構成を採用する結果として、温度ドリフトに対し良
好な結果をもたらす。
【0148】請求項13に係る発明によれば、抵抗体と
して実用的な受動素子を以て構成することができ、実用
性・汎用性のあるクロック分配回路を実現することがで
きる。特に、受動素子としてドープド・ポリシリコン等
の膜材料を用いるときには、そのサイズ(厚さ、幅、長
さ)を制御することにより比較的容易に抵抗体を実現可
能である。
【0149】請求項14に係る発明によれば、クロック
幹線及び反転クロック幹線の材料としてドープド・ポリ
シリコンやアルミニウム等の膜材料を用いることによ
り、同一の製造工程内でクロック幹線及び反転クロック
幹線の配線・抵抗体の形成・クロック幹線の配線抵抗の
調整を実現することができる利点がある。
【0150】請求項15に係る発明によれば、クロック
遅延時間・クロックスキューを減少可能なクロック分配
回路を実用的な能動素子を用いて実現することができ
る。この場合には、能動素子のサイズやそのサイズ比を
変えることにより抵抗体を容易に実現し得る。特に、抵
抗体として能動素子を用いた場合には、受動素子を用い
た場合と比較して、抵抗値の温度依存性及び物理的サイ
ズの点で有利となる利点がある。
【0151】請求項16に係る発明によれば、チャネル
抵抗値を利用しているので、膜抵抗等と比較してより高
い値の抵抗を実現することができ、抵抗体として求めら
れる抵抗値を実現しやすい点でより実用的である。
【0152】請求項17に係る発明によれば、抵抗体を
CMOSプロセス等を用いて形成することができるので
製造上の便宜がある他、MOSトランジスタを単独で抵
抗体として用いるときに生じうるMOSトランジスタの
しきい値に依存した影響を防止することができるという
利点もある。
【0153】請求項18に係る発明によれば、クロック
ドライバの出力直後と末端ノード間でのクロック遅延時
間を減少させることができ、且つ第1ローカルドライバ
の出力と第2ローカルドライバの出力との間のクロック
スキューの発生を防止ないしは大幅に減少させることが
できると共に、差動入力による同相信号除去の効果とし
て、対ノイズ特性の向上を実現することもできる。特に
本発明では、クロック幹線及び反転クロック幹線に対し
て個別にクランプレベルを調節する構成を採用している
ので、クロック幹線及び反転クロック幹線に対する調節
を同時に必要とするような構成と比較して、クランプレ
ベルの調節の自由度が大きいという利点がある。
【0154】請求項19に係る発明によれば、第1乃至
第4抵抗体のそれぞれを実用的な受動素子を以て構成す
ることができ、実用性・汎用性のあるクロック分配回路
を実現することができる。特に、受動素子としてドープ
ド・ポリシリコン等の膜材料を用いるときには、そのサ
イズ(厚さ、幅、長さ)を制御することにより比較的容
易に第1乃至第4抵抗体のそれぞれを実現することがで
きる。
【0155】請求項20に係る発明によれば、クロック
分配回路を実用的な能動素子を用いて実現することがで
きる。この場合には、能動素子のサイズやそのサイズ比
を変えることにより第1乃至第4抵抗体のそれぞれを容
易に実現し得る。特に、第1乃至第4抵抗体のそれぞれ
に能動素子を用いた場合には、受動素子を用いた場合と
比較して、抵抗値の温度依存性及び物理的サイズの点で
有利となる利点がある。
【0156】請求項21ないし25に係る各発明によれ
ば、クロック遅延時間及びクロックスキューの改善を図
ることができる。
【0157】特に、請求項23及び25に係る各発明に
よれば、ノイズの低減をも図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1を示すブロック図であ
る。
【図2】 クロックドライバの具体的構成を示す図であ
る。
【図3】 ローカルドライバの具体的構成を示す図であ
る。
【図4】 実施の形態1〜2の入力クロック波形を示す
図である。
【図5】 実施の形態1〜2におけるクロック幹線上の
クロック波形を示す図である。
【図6】 実施の形態1〜2における各ローカルドライ
バの出力クロックの波形を示す図である。
【図7】 本発明の実施の形態2を示すブロック図であ
る。
【図8】 実施の形態2のクランプトランジスタの他の
変形例を示す図である。
【図9】 実施の形態2のクランプトランジスタの他の
変形例を示す図である。
【図10】 本発明の実施の形態3を示すブロック図で
ある。
【図11】 反転クロック幹線上の配線抵抗と配線容量
よりなる等価回路を示す図である。
【図12】 差動出力型クロックドライバの構成を示す
図である。
【図13】 実施の形態3〜7の入力クロック波形を示
す図である。
【図14】 実施の形態3〜7におけるクロック幹線上
のクロック波形を示す図である。
【図15】 実施の形態3〜7におけるローカルドライ
バ出力クロック波形を示す図である。
【図16】 本発明の実施の形態4を示すブロック図で
ある。
【図17】 実施の形態4のクランプトランジスタの変
形例を示す図である。
【図18】 実施の形態4のクランプトランジスタの変
形例を示す図である。
【図19】 実施の形態4のクランプトランジスタの変
形例を示す図である。
【図20】 実施の形態4のクランプトランジスタの変
形例を示す図である。
【図21】 実施の形態4のクランプトランジスタの変
形例を示す図である。
【図22】 実施の形態4のクランプトランジスタの変
形例を示す図である。
【図23】 実施の形態4のクランプトランジスタの変
形例を示す図である。
【図24】 実施の形態4のクランプトランジスタの変
形例を示す図である。
【図25】 実施の形態4のクランプトランジスタの変
形例を示す図である。
【図26】 実施の形態4のクランプトランジスタの変
形例を示す図である。
【図27】 本発明の実施の形態5を示すブロック図で
ある。
【図28】 差動入力型ローカルドライバの具体的構成
を示す図である。
【図29】 本発明の実施の形態6を示すブロック図で
ある。
【図30】 本発明の実施の形態7を示すブロック図で
ある。
【図31】 本発明の実施の形態8を示すブロック図で
ある。
【図32】 従来例を示すブロック図である。
【図33】 配線抵抗と配線容量とからなるクロック幹
線の等価回路を示す図である。
【図34】 従来例の入力クロック波形を示す図であ
る。
【図35】 従来例におけるクロック幹線上のクロック
波形を示す図である。
【図36】 従来例におけるローカルドライバ出力クロ
ック波形を示す図である。
【符号の説明】
1 クロック幹線、バー1 反転クロック幹線、2,3
論理ブロック、4 電源電位ノード、GND グラン
ドノード、D1,D4 クロックドライバ、D2,D5
第1ローカルドライバ、D3,D6 第2ローカルド
ライバ、N3 始端ノード、バーN3 反転始端ノー
ド、N4 中間ノード、バーN4 反転中間ノード、N
5 末端ノード、バーN5 反転末端ノード、N6,N
7 出力ノード、R1 第1抵抗素子、R2 第2抵抗
素子、R3 クランプ抵抗。

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソースクロック信号を受けてクロック信
    号を出力するクロックドライバと、 その始端ノードが前記クロックドライバの出力ノードに
    接続され、抵抗成分を有する材料で配線されたクロック
    幹線と、 前記クロック幹線の末端ノードにその入力が接続された
    第1ローカルドライバと、 前記クロック幹線の前記始端ノードと前記末端ノードと
    の間に位置する中間ノードにその入力ノードが接続され
    た第2ローカルドライバと、 前記末端ノードにその一端が接続され、且つ電源電位ノ
    ードにその他端が接続された第1抵抗体と、 前記末端ノードにその一端が接続され、且つグランドノ
    ードにその他端が接続された第2抵抗体とを備え、 前記第1及び第2ローカルドライバは共に同一の値の反
    転閾値を有し、 前記第1抵抗体と前記第2抵抗体との抵抗比は、前記末
    端ノードに於ける前記クロック信号の振幅のピーク間電
    圧の1/2に当たる電位が前記反転閾値になるように設
    定されており、 前記クロック幹線の前記抵抗成分の抵抗値と前記第1及
    び第2抵抗体の両抵抗値とは、前記クロック幹線の前記
    始端ノード,前記中間ノード及び前記末端ノードのそれ
    ぞれに於ける前記クロック信号の振幅のピーク間電圧の
    1/2に当たる電位が同時刻に前記反転閾値にクランプ
    されるように設定されている、クロック分配回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のクロック分配回路におい
    て、 前記第1及び第2抵抗体は、何れも受動素子により形成
    されている、クロック分配回路。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のクロック分配回路におい
    て、 前記第1及び第2抵抗体は前記クロック幹線を形成する
    前記材料と同一のもので形成されている、クロック分配
    回路。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のクロック分配回路におい
    て、 前記第1及び第2抵抗体は、何れも能動素子により形成
    されている、クロック分配回路。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のクロック分配回路におい
    て、 前記能動素子はMOSトランジスタであり、当該MOS
    トランジスタのチャネル抵抗値を前記第1及び第2抵抗
    体の抵抗値として用いる、クロック分配回路。
  6. 【請求項6】 ソースクロック信号を受けて、互いに相
    補信号である、クロック信号及び反転クロック信号をそ
    れぞれ出力ノード及び反転出力ノードより出力する差動
    出力型クロックドライバと、 その始端ノードが前記差動出力型クロックドライバの前
    記出力ノードに接続され、抵抗成分を有する材料で配線
    されたクロック幹線と、 その始端ノードが前記差動出力型クロックドライバの前
    記反転出力ノードに接続され、且つ前記クロック幹線と
    同一の条件で、しかも前記抵抗成分を有する前記材料で
    配線された反転クロック幹線と、 前記クロック幹線の末端ノードにその入力が接続された
    第1ローカルドライバと、 前記クロック幹線の前記始端ノードと前記末端ノードと
    の間に位置する中間ノードにその入力ノードが接続され
    た第2ローカルドライバと、 前記クロック幹線の前記末端ノード及び前記反転クロッ
    ク幹線の末端ノードにそれぞれその一端及び他端が接続
    された抵抗体とを備え、 前記第1及び第2ローカルドライバは共に同一の値の反
    転閾値を有し、 前記差動出力型クロックドライバが出力する前記クロッ
    ク信号及び前記反転クロック信号は共に前記反転閾値を
    中心値として振動しており、 前記抵抗体の抵抗値と前記クロック幹線の前記抵抗成分
    の抵抗値とは、前記クロック幹線の前記始端ノード,前
    記中間ノード及び前記末端ノードのそれぞれに於ける前
    記クロック信号の振幅のピーク間電圧の1/2に当たる
    電位が同時刻に前記反転閾値にクランプされるように設
    定されている、クロック分配回路。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のクロック分配回路におい
    て、 前記抵抗体は受動素子により形成されている、クロック
    分配回路。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のクロック分配回路におい
    て、 前記抵抗体は前記クロック幹線及び前記反転クロック幹
    線を形成する前記材料と同一のもので形成されている、
    クロック分配回路。
  9. 【請求項9】 請求項6記載のクロック分配回路におい
    て、 前記抵抗体は能動素子により形成されている、クロック
    分配回路。
  10. 【請求項10】 請求項9記載のクロック分配回路にお
    いて、 前記能動素子はMOSトランジスタであり、当該MOS
    トランジスタのチャネル抵抗値を前記抵抗体の抵抗値と
    して用いる、クロック分配回路。
  11. 【請求項11】 請求項9記載のクロック分配回路にお
    いて、 前記能動素子は第1及び第2のMOSトランジスタを含
    み、 前記第1MOSトランジスタの一方の半導体領域と他方
    の半導体領域とはそれぞれ前記クロック幹線の前記末端
    ノードと前記反転クロック幹線の前記末端ノードとに接
    続され、 前記第2MOSトランジスタの一方の半導体領域と他方
    の半導体領域とはそれぞれ前記クロック幹線の前記末端
    ノードと前記反転クロック幹線の前記末端ノードとに接
    続されている、クロック分配回路。
  12. 【請求項12】 ソースクロック信号を受けて、互いに
    相補信号である、クロック信号及び反転クロック信号を
    それぞれ出力ノード及び反転出力ノードより出力する差
    動出力型クロックドライバと、 その始端ノードが前記差動出力型クロックドライバの前
    記出力ノードに接続され、抵抗成分を有する材料で配線
    されたクロック幹線と、 その始端ノードが前記差動出力型クロックドライバの前
    記反転出力ノードに接続され、且つ前記クロック幹線と
    同一の配線長を有するように前記抵抗成分を有する前記
    材料で配線された反転クロック幹線と、 前記クロック幹線の末端ノード及び前記反転クロック幹
    線の末端ノードにその一方及び他方の入力がそれぞれ接
    続された第1差動入力型ローカルドライバと、 前記クロック幹線の前記始端ノードと前記末端ノードと
    の間に位置する中間ノードと前記反転クロック幹線の前
    記始端ノードと前記末端ノードとの間に位置する中間ノ
    ードとにその一方及び他方の入力ノードが接続された第
    2差動入力型ローカルドライバと、 前記クロック幹線の前記末端ノード及び前記反転クロッ
    ク幹線の末端ノードにそれぞれその一端及び他端が接続
    された抵抗体とを備え、 前記第1及び第2差動入力型ローカルドライバは共に同
    一の値の反転閾値を有し、 前記差動出力型クロックドライバが出力する前記クロッ
    ク信号及び前記反転クロック信号は共に前記反転閾値を
    中心値として振動しており、 前記抵抗体の抵抗値と前記クロック幹線及び前記反転ク
    ロック幹線の前記抵抗成分の両抵抗値とは、前記クロッ
    ク幹線及び前記反転クロック幹線の前記始端ノード,前
    記中間ノード及び前記末端ノードのそれぞれに於ける前
    記クロック信号の振幅のピーク間電圧の1/2に当たる
    電位が同時刻に前記反転閾値にクランプされる様に設定
    されている、クロック分配回路。
  13. 【請求項13】 請求項12記載のクロック分配回路に
    おいて、 前記抵抗体は受動素子により形成されている、クロック
    分配回路。
  14. 【請求項14】 請求項13記載のクロック分配回路に
    おいて、 前記抵抗体は前記クロック幹線及び前記反転クロック幹
    線を形成する前記材料と同一のもので形成されている、
    クロック分配回路。
  15. 【請求項15】 請求項12記載のクロック分配回路に
    おいて、 前記抵抗体は能動素子により形成されている、クロック
    分配回路。
  16. 【請求項16】 請求項15記載のクロック分配回路に
    おいて、 前記能動素子はMOSトランジスタであり、当該MOS
    トランジスタのチャネル抵抗値を前記抵抗体の抵抗値と
    して用いる、クロック分配回路。
  17. 【請求項17】 請求項16記載のクロック分配回路に
    おいて、 前記能動素子は第1及び第2のMOSトランジスタを含
    み、 前記第1MOSトランジスタの一方の半導体領域と他方
    の半導体領域とはそれぞれ前記クロック幹線の前記末端
    ノードと前記反転クロック幹線の前記末端ノードとに接
    続され、 前記第2MOSトランジスタの一方の半導体領域と他方
    の半導体領域とはそれぞれ前記クロック幹線の前記末端
    ノードと前記反転クロック幹線の前記末端ノードとに接
    続されている、クロック分配回路。
  18. 【請求項18】 ソースクロック信号を受けて、互いに
    相補信号である、クロック信号及び反転クロック信号を
    それぞれ出力ノード及び反転出力ノードより出力する差
    動出力型クロックドライバと、 その始端ノードが前記差動出力型クロックドライバの前
    記出力ノードに接続され、抵抗成分を有する材料で配線
    されたクロック幹線と、 その始端ノードが前記差動出力型クロックドライバの前
    記反転出力ノードに接続され、且つ前記クロック幹線と
    同一の配線長を有するように前記抵抗成分を有する前記
    材料で配線された反転クロック幹線と、 前記クロック幹線の末端ノード及び前記反転クロック幹
    線の末端ノードにその一方及び他方の入力がそれぞれ接
    続された第1差動入力型ローカルドライバと、前記クロ
    ック幹線の前記始端ノードと前記末端ノードとの間に位
    置する中間ノードと前記反転クロック幹線の前記始端ノ
    ードと前記末端ノードとの間に位置する中間ノードとに
    その一方及び他方の入力ノードが接続された第2差動入
    力型ローカルドライバと、 前記クロック幹線の前記末端ノードにその一端が接続さ
    れ、且つ電源電位ノードにその他端が接続された第1抵
    抗体と、 前記クロック幹線の前記末端ノードにその一端が接続さ
    れ、且つグランドノードにその他端が接続された第2抵
    抗体と、 前記反転クロック幹線の前記末端ノードにその一端が接
    続され、且つ前記電源電位ノードにその他端が接続され
    た第3抵抗体と、 前記反転クロック幹線の前記末端ノードにその一端が接
    続され、且つ前記グランドノードにその他端が接続され
    た第4抵抗体とを備え、 前記第1及び第2差動入力型ローカルドライバは共に同
    一の値の反転閾値を有し、 前記第1抵抗体と前記第2抵抗体との抵抗比は、前記ク
    ロック幹線の前記末端ノードに於ける前記クロック信号
    の振幅のピーク間電圧の1/2に当たる電位が前記反転
    閾値になるように設定されており、 前記第3抵抗体と前記第4抵抗体との抵抗比は、前記反
    転クロック幹線の前記末端ノードに於ける前記反転クロ
    ック信号の振幅のピーク間電圧の1/2に当たる電位が
    前記反転閾値になるように設定されており、 前記クロック幹線の前記抵抗成分の抵抗値と前記第1及
    び第2抵抗体の両抵抗値とは、前記クロック幹線の前記
    始端ノード,前記中間ノード及び前記末端ノードのそれ
    ぞれに於ける前記クロック信号の振幅のピーク間電圧の
    1/2に当たる電位が同時刻に前記反転閾値にクランプ
    されるように設定されており、 前記反転クロック幹線の前記抵抗成分の抵抗値と前記第
    3及び第4抵抗体の両抵抗値とは、前記反転クロック幹
    線の前記始端ノード,前記中間ノード及び前記末端ノー
    ドのそれぞれに於ける前記反転クロック信号の振幅のピ
    ーク間電圧の1/2に当たる電位が同時刻に前記反転閾
    値にクランプされるように設定されている、クロック分
    配回路。
  19. 【請求項19】 請求項18記載のクロック分配回路に
    おいて、 前記第1乃至第4抵抗体のそれぞれは受動素子により形
    成されている、クロック分配回路。
  20. 【請求項20】 請求項18記載のクロック分配回路に
    おいて、 前記第1乃至第4抵抗体のそれぞれは能動素子により形
    成されている、クロック分配回路。
  21. 【請求項21】 クロック信号を送信するクロック幹線
    と、 前記クロック幹線の中間ノード及び末端ノードに設けら
    れた複数のローカルドライバと、 前記末端ノードに設けられた抵抗体とを備え、 前記クロック幹線の始端ノード、前記中間ノード及び前
    記末端ノードのそれぞれに於ける前記クロック信号の振
    幅のピーク間電圧の1/2に当たる電位が同時刻におい
    て前記ローカルドライバの反転閾値となるように、前記
    クロック幹線の配線抵抗及び前記抵抗体の抵抗値が設定
    されている、クロック分配回路。
  22. 【請求項22】 請求項21に記載のクロック分配回路
    において、 前記抵抗体は、電源電位ノードと前記末端ノード間とに
    配設された第1抵抗体と、グランドノードと前記末端ノ
    ード間とに配設された第2抵抗体とを備える、クロック
    分配回路。
  23. 【請求項23】 請求項22に記載のクロック分配回路
    において、 前記クロック信号は、正転型クロック信号と反転型クロ
    ック信号とを含み、 前記クロック幹線は、前記正転型クロック信号を送信す
    る正転型クロック幹線と前記反転型クロック信号を送信
    する反転型クロック幹線とを含み、 前記ローカルドライバは、前記正転型クロック幹線上の
    前記正転型クロック信号と前記反転型クロック幹線上の
    前記反転型クロック信号とを入力とする差動入力型ロー
    カルドライバであり、 前記抵抗体は前記正転型クロック幹線と前記反転型クロ
    ック幹線との双方に設けられている、クロック分配回
    路。
  24. 【請求項24】 請求項21に記載のクロック分配回路
    において、 前記クロック信号は、正転型クロック信号と反転型クロ
    ック信号とを含み、 前記クロック幹線は、前記正転型クロック信号を送信す
    る正転型クロック幹線と前記反転型クロック信号を送信
    する反転型クロック幹線とを含み、 前記抵抗体は、前記正転型クロック幹線の前記末端ノー
    ドと前記反転型クロック幹線の前記末端ノード間とに配
    設されている、クロック分配回路。
  25. 【請求項25】 請求項24に記載のクロック分配回路
    において、 前記ローカルドライバは、前記正転型クロック幹線上の
    前記正転型クロック信号と前記反転型クロック幹線上の
    前記反転型クロック信号とを入力とする差動入力型ロー
    カルドライバである、クロック分配回路。
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