JPH09321138A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH09321138A JP8135530A JP13553096A JPH09321138A JP H09321138 A JPH09321138 A JP H09321138A JP 8135530 A JP8135530 A JP 8135530A JP 13553096 A JP13553096 A JP 13553096A JP H09321138 A JPH09321138 A JP H09321138A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体装置の製造方法において、微細な配線
と接続部に位置ずれを発生させることなく、多層配線間
の接続構造を形成することを課題とする。 【解決手段】 半導体装置の製造方法であって、半導体
基板1上に層間絶縁膜2を形成し該層間絶縁膜上に配線
形状の溝22を形成する配線溝形成工程と、前記配線形
状の溝を導電体23で埋め込む溝埋込工程と、前記導電
体の一部をマスク材24で覆って該マスク材に覆われて
いない前記導電体をその膜厚の途中までエッチング除去
し第1の配線25を形成すると同時に該第1の配線上に
柱状突起26を形成する柱状突起形成工程と、前記柱状
突起の上面を除く前記第1の配線上を絶縁膜28で埋め
込む絶縁膜埋込工程と、露出させた前記柱状突起の上面
の少なくとも一部を覆う導電体で第2の配線30を形成
する第2配線形成工程とを具備する技術が採用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法に係わり、特に多層配線間の接続構造の形成方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置に多層配線間の接続部を形成
する場合、配線をパターニングした後に層間膜を形成
し、スルーホールを開口して金属で埋め込む方法が行わ
れてきた。しかし、配線幅やスルーホール径の微細化に
より、配線とスルーホールの位置合わせが難しくなって
きている。
【0003】例えば、スルーホールを採用する半導体装
置におけるスルーホール開口直後の状態を示すと、図5
および図6に示すように、シリコン基板1上に層間絶縁
膜2が形成され、該層間絶縁膜2上にパターニングによ
り第1の配線3が形成された後に酸化シリコン膜4を第
1の配線3を覆って形成し、酸化シリコン膜4上にレジ
スト5でパターニングを施すとともに、第1の配線3に
至るスルーホール6をエッチングにより開口形成してい
る。
【0004】この半導体装置では、図5および図6に示
すように、スルーホール6が第1の配線3からはずれて
しまうと、スルーホール6のエッチング時に反応生成物
が堆積し導通を阻害したりする。また、その後の金属の
埋め込みのときに、例えばCVD(Chemical
Vapor Deposition)によるタングステ
ン(W)成長を行う場合には、第1の配線3の側壁が反
応性ガスにより腐食してしまうという問題が発生する。
さらに、この位置ずれは、スルーホール6の部分と第1
の配線3との接触面積を減少させ、スルーホール抵抗の
増大をも引き起こす。
【0005】このような問題点を解決できる多層配線間
の接続技術として、例えば、特開昭56−56654号
公報、特開平4−186627号公報および特開平4−
303943号公報に開示されている技術が提案されて
いる。これらは類似した発明であるので、ここでは特開
平4−303943号公報に開示されている従来技術に
ついて、図7の(A)〜(G)を用いて説明する。
【0006】まず、図7の(A)に示すように、素子を
形成したシリコン基板1上の層間絶縁膜2上に、第1の
アルミニウム膜10を2μmの膜厚で成膜する(素子お
よびコンタクトは図示しない)。この第1のアルミニウ
ム膜10の膜厚は、第1の配線として最終的に必要な膜
厚よりは厚くしておく。そして、この第1のアルミニウ
ム膜10上に所定の形状のレジスト11を形成する。
【0007】次に、図7の(B)に示すように、レジス
ト11をマスクとして第1のアルミニウム膜10を異方
性エッチングする。次に、図7の(C)に示すように、
レジスト11を除去した後、第1の配線と第2の配線を
接続すべき領域のみにレジスト12を形成する。
【0008】次に、図7の(D)に示すように、レジス
ト12をマスクとして第1のアルミニウム膜10を異方
性エッチングする。この時、第1のアルミニウム膜10
の厚さが1μmになるように途中でエッチングを止め
る。従って、第1の配線13が形成され、その上に1μ
mの柱状突起14が形成される。
【0009】次に、図7の(E)に示すように、レジス
ト12を除去した後、全面に層間絶縁膜として酸化シリ
コン膜15を形成する。次に、図7の(F)に示すよう
に、第1のアルミニウム膜10の上面が現れる程度に酸
化シリコン膜15をエッチングする。このエッチング
は、酸化シリコン膜15の表面が平坦に近い場合は全面
エッチバックを行えばよい。また、凹凸がある場合は、
例えばレジスト等の塗布膜により表面を平坦にしてから
エッチバックする。
【0010】次に、図7の(G)に示すように、全面に
第2のアルミニウム膜16を1μmの膜厚で成膜し、パ
ターニングした図示しないレジストをマスクとして異方
性エッチングすることにより第2の配線17を形成す
る。こうして第1の配線13と第2の配線17とが第1
の配線13上に形成された柱状突起14を介して接続さ
れることとなる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
多層配線を備えた半導体装置の製造方法には、以下のよ
うな課題が残されている。すなわち、上記の従来技術で
は、第1の配線13と第2の配線17の接続部を形成す
るためのレジスト塗布とリソグラフィ工程を、第1の配
線13による局所的な段差上で行わなくてはならない。
この場合、孤立した細い配線上のレジスト膜厚がパッド
や電源線のような広い配線上のレジスト膜厚より薄くな
るため、露光時間等のリソグラフィ条件が配線形状によ
って変化してしまうという問題点がある。また、孤立し
た細い配線上のレジストは膜厚が薄いためにエッチング
に耐えられなくなるという問題点がある。
【0012】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
ので、孤立した細い第1の配線上でも第1の配線と第2
の配線との接続部を安定に形成し、配線と接続部に位置
ずれが発生しない多層配線構造を備える半導体装置の製
造方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために以下の構成を採用した。すなわち、請求項
1記載の半導体装置の製造方法では、半導体基板上に層
間絶縁膜を形成し該層間絶縁膜上に配線形状の溝を形成
する配線溝形成工程と、前記配線形状の溝を導電体で埋
め込む溝埋込工程と、前記導電体の一部をマスク材で覆
って該マスク材に覆われていない前記導電体をその膜厚
の途中までエッチング除去し第1の配線を形成すると同
時に該第1の配線上に柱状突起を形成する柱状突起形成
工程と、前記柱状突起の上面を除く前記第1の配線上を
絶縁膜で埋め込む絶縁膜埋込工程と、露出させた前記柱
状突起の上面の少なくとも一部を覆う導電体で第2の配
線を形成する第2配線形成工程とを具備する技術が採用
される。
【0014】また、請求項2記載の半導体装置の製造方
法では、請求項1記載の半導体装置の製造方法におい
て、前記柱状突起形成工程のマスク材は、その形状が前
記柱状突起を形成する部分の前記第1の配線の幅より大
きく設定される技術が採用される。
【0015】さらに、請求項3記載の半導体装置の製造
方法では、請求項1または2記載の半導体装置の製造方
法において、前記溝埋込工程は、第1の導電体膜を前記
溝の途中まで埋め込む第1埋込工程と、前記第1の導電
体膜上に該第1の導電体膜よりエッチング速度の大きい
材質の第2の導電体膜を埋め込む第2埋込工程とを備
え、前記柱状突起形成工程は、前記第2の導電体膜のみ
を選択的にエッチング除去する技術が採用される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る半導体装置の
製造方法の第1実施形態を、〔配線溝形成工程〕、〔溝
埋込工程〕、〔柱状突起形成工程〕、〔絶縁膜埋込工
程〕および〔第2配線形成工程〕に分けて、図1から図
3を参照しながら説明する。図1(A)〜(F)は、第
1実施形態における半導体装置の製造方法を製造工程順
に示した断面図である。
【0017】〔配線溝形成工程〕まず、図1の(A)に
示すように、シリコン基板1上の層間絶縁膜2上に酸化
シリコン膜20を2μmの膜厚で成膜する。次に、図1
の(B)に示すように、レジスト21を塗布しリソグラ
フィ技術により第1の配線となる領域以外を覆い、異方
性エッチングにより酸化シリコン膜20に深さ2μmの
配線形状の溝、すなわち配線溝22を形成する。
【0018】〔溝埋込工程〕次に、図1の(C)に示す
ように、レジスト21を除去し、配線溝23内に第1の
アルミニウム膜23を埋め込む。この方法としては、例
えば、アルミニウム膜をCVDで成膜しCMP(Che
mical Mechanical Polishin
g)により平坦化を行う。
【0019】〔柱状突起形成工程〕次に、図1の(D)
に示すように、第1の配線と第2の配線との接続部とな
る領域をレジスト24で覆い、異方性エッチングにより
レジスト24で覆われていない部分の第1のアルミニウ
ム膜23を深さ1μmまでエッチングする。これによ
り、第1の配線25が形成され、その上に高さ1μmの
柱状突起26が形成される。このとき、図2に示すよう
に、第1の配線25の幅より広いレジスト24で接続部
となる領域を覆い、第1の配線25と同じ幅の柱状突起
26を自己整合的に形成する。
【0020】〔絶縁膜埋込工程〕次に、図1の(E)に
示すように、レジスト24を除去して第1の配線25上
の溝27を酸化シリコン膜28で埋め込む。これには酸
化シリコン膜28を成膜しCMPにより柱状突起26の
上面が露出するまで研磨する等の方法を用いればよい。
【0021】〔第2配線形成工程〕次に、図1の(F)
に示すように、全面に第2のアルミニウム膜29を1μ
mの膜厚で成膜し、パターニングした図示しないレジス
トをマスクとして異方性エッチングすることにより第2
の配線30を形成する。こうして第1の配線25と第2
の配線30とが第1の配線25上に形成された柱状突起
26を介して電気的に接続されることとなる。
【0022】この第1実施形態は、第1の配線25の配
置パターンに依存せずに柱状突起26を安定に形成でき
る。さらに、単一の材料で配線および配線間の接続部を
形成できるため、導電体の成膜工程が1回で済み、工程
数が少なく製造工期が短縮できるという利点を有する。
尚、導電体はアルミニウムに限定されるものではなく、
銅、タングステン、多結晶シリコン等を用いてもよい。
【0023】次に、本発明に係る半導体装置の製造方法
の第2実施形態を、〔配線溝形成工程〕、〔溝埋込工
程〕、〔柱状突起形成工程〕、〔絶縁膜埋込工程〕およ
び〔第2配線形成工程〕に分けて、図4を参照しながら
説明する。図4の(A)〜(F)は、本発明に係る第2
実施形態の製造方法を製造工程順に示した断面図であ
る。
【0024】〔配線溝形成工程〕まず、図4の(A)お
よび(B)に示すように配線溝22を形成する。詳細
は、第1実施形態における配線溝形成工程と同様なので
省略する。
【0025】〔溝埋込工程〕次に、図4の(C)に示す
ように、配線溝22内を銅膜(第1の導電体膜)31と
第1のアルミニウム膜(第2の導電体膜)32で埋め込
み、2層構造とする。例えば、第1埋込工程として、ま
ず無電解メッキ法により銅膜31を1μmの膜厚で成膜
し、続いて第2埋込工程として、アルミニウム膜をCV
Dで成膜する。そしてアルミニウム膜をCMPにより酸
化シリコン膜20の上面が露出するまで研磨して、第1
のアルミニウム膜32を形成する。
【0026】〔柱状突起形成工程〕次に、図4の(D)
に示すように、第1の配線と第2の配線との接続部とな
る領域をレジスト33で覆い、異方性エッチングにより
レジスト33で覆われていない部分の第1のアルミニウ
ム膜32をエッチングする。このとき、該エッチングに
おいて、第1のアルミニウム膜32と銅膜31と選択比
が大きくなるような条件に設定することにより、レジス
ト33で覆われていない部分の第1のアルミニウム膜3
2が除去されて銅膜31が露出したときにエッチング速
度が顕著に小さくなることから、第1のアルミニウム膜
32のみを選択的にエッチングすることができる。した
がって、銅膜31は第1の配線34となり、その上に高
さ1μmのアルミニウムの柱状突起35が形成される。
【0027】〔絶縁膜埋込工程および第2配線形成工
程〕次に、図4の(E)および(F)に示すように、第
1の配線34上の溝を酸化シリコン膜36で埋め込んだ
後に第2の配線37を形成する。詳細は、第1実施形態
における絶縁膜埋込工程および第2配線形成工程と同様
であるため省略する。
【0028】この第2実施形態は、柱状突起35を形成
する導電体を第1の配線34とは異なる導電体、すなわ
ち、第1の配線34を形成する銅膜31より柱状突起形
成工程におけるエッチング速度の大きい材質であるアル
ミニウムとしているため、柱状突起35の形成のための
異方性エッチングにおいて終点検出が容易であり、所定
の高さの柱状突起35を精度よく形成できるという利点
を有する。
【0029】尚、第1の配線34となる導電体は無電解
メッキ法による銅に限定されるものではなく、選択CV
Dによる銅、タングステン、多結晶シリコン等を用いて
もよい。また、柱状突起35となる導電体もアルミニウ
ムに限定されるものではなく、銅、タングステン、多結
晶シリコン等を用いてもよい。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、以下の効果を奏する。 (1)請求項1記載の半導体装置の製造方法によれば、
多層配線間の接続構造の形成に関して、基板表面が平坦
な状態で柱状突起形成のためのリソグラフィを行うた
め、第1の配線の配置パターンに依存せずに柱状突起を
安定に形成することができる。
【0031】(2)請求項1記載の半導体装置の製造方
法によれば、第1の配線の幅より広いレジストパターン
を用いて、柱状突起形成のためのリソグラフィを行うた
め、第1の配線と同じ幅の柱状突起を自己整合的に形成
することができる。したがって第1の配線と接続部との
位置ずれが発生せず、低抵抗で高信頼性の接続部を形成
することができる。
【0032】(3)請求項3記載の半導体装置の製造方
法によれば、前記溝埋込工程において、第1の導電体膜
を埋め込む第1埋込工程と、第1の導電体膜よりエッチ
ング速度の大きい材質の第2の導電体膜を埋め込む第2
埋込工程とを行い、第2の導電体膜のみを選択的にエッ
チング除去するので、柱状突起を形成する際のエッチン
グにおいて終点検出が容易であり、所定の高さの柱状突
起を高精度で形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半導体装置の製造方法の第1実施
形態を工程順に示す断面図である。
【図2】本発明に係る半導体装置の製造方法の第1実施
形態における柱状突起形成のためのレジスト形状を示す
平面図である。
【図3】本発明に係る半導体装置の製造方法の第1実施
形態における配線の平面形状を示す平面図であり、その
B−B線矢視断面図が図1の(F)に相当する図であ
る。
【図4】本発明に係る半導体装置の製造方法の第2実施
形態を工程順に示す断面図である。
【図5】本発明に係る半導体装置の製造方法の従来例を
示す断面図である。
【図6】本発明に係る半導体装置の製造方法の従来例に
おける配線の平面形状を示す平面図であり、そのA−A
線矢視断面図が図5に相当する図である。
【図7】本発明に係る半導体装置の製造方法の従来例を
工程順に示す断面図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板 2 層間絶縁膜 20,28,36 酸化シリコン膜 21,24,33 レジスト 22 配線溝 23 第1のアルミニウム膜 25,34 第1の配線 26,35 柱状突起 29 第2のアルミニウム膜 30,37 第2の配線 31 銅膜

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に層間絶縁膜を形成し該層
    間絶縁膜上に配線形状の溝を形成する配線溝形成工程
    と、 前記配線形状の溝を導電体で埋め込む溝埋込工程と、 前記導電体の一部をマスク材で覆って該マスク材に覆わ
    れていない前記導電体をその膜厚の途中までエッチング
    除去し第1の配線を形成すると同時に該第1の配線上に
    柱状突起を形成する柱状突起形成工程と、 前記柱状突起の上面を除く前記第1の配線上を絶縁膜で
    埋め込む絶縁膜埋込工程と、 露出させた前記柱状突起の上面の少なくとも一部を覆う
    導電体で第2の配線を形成する第2配線形成工程とを具
    備することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 前記柱状突起形成工程のマスク材は、その形状が前記柱
    状突起を形成する部分の前記第1の配線の幅より大きく
    設定されることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の半導体装置の製
    造方法において、 前記溝埋込工程は、第1の導電体膜を前記溝の途中まで
    埋め込む第1埋込工程と、 前記第1の導電体膜上に該第1の導電体膜よりエッチン
    グ速度の大きい材質の第2の導電体膜を埋め込む第2埋
    込工程とを備え、 前記柱状突起形成工程は、前記第2の導電体膜のみを選
    択的にエッチング除去することを特徴とする半導体装置
    の製造方法。
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