JPH09320565A - 電 池 - Google Patents
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- JPH09320565A JPH09320565A JP9050443A JP5044397A JPH09320565A JP H09320565 A JPH09320565 A JP H09320565A JP 9050443 A JP9050443 A JP 9050443A JP 5044397 A JP5044397 A JP 5044397A JP H09320565 A JPH09320565 A JP H09320565A
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- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
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- H01M50/50—Current conducting connections for cells or batteries
- H01M50/528—Fixed electrical connections, i.e. not intended for disconnection
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- H01—ELECTRIC ELEMENTS
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- H01M2200/00—Safety devices for primary or secondary batteries
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
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- Electrochemistry (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)
- Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 電池と電気的に接続された保護回路の信頼性
を向上させることができる電池の提供を目的としてい
る。 【解決手段】 アルミニウム又はアルミニウム合金から
成る有底筒状の外装缶と、当該外装缶の外面に固着され
ると共に、電池の保護回路と電気的に接続せる接続用リ
ード板と固着される電流取出用リード板と、を備えるこ
とを特徴とする。
を向上させることができる電池の提供を目的としてい
る。 【解決手段】 アルミニウム又はアルミニウム合金から
成る有底筒状の外装缶と、当該外装缶の外面に固着され
ると共に、電池の保護回路と電気的に接続せる接続用リ
ード板と固着される電流取出用リード板と、を備えるこ
とを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電池に関し、特に電
池と電気的に接続された保護回路の信頼性を向上しうる
電池に関する。
池と電気的に接続された保護回路の信頼性を向上しうる
電池に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、リチウムイオン電池では、電
池の過充電や過放電を防止するために、電池外部に電池
電圧を制御するための保護回路が設けられている。ここ
で、図7に示すように、従来のリチウムイオン電池で
は、上記保護回路13と電池11とはリード板12によ
って電気的に接続されているが、このリード板12は保
護回路13との接続性等を考慮して、ニッケル材、或い
は表面にニッケルメッキされたステンレス材等が用いら
れている。
池の過充電や過放電を防止するために、電池外部に電池
電圧を制御するための保護回路が設けられている。ここ
で、図7に示すように、従来のリチウムイオン電池で
は、上記保護回路13と電池11とはリード板12によ
って電気的に接続されているが、このリード板12は保
護回路13との接続性等を考慮して、ニッケル材、或い
は表面にニッケルメッキされたステンレス材等が用いら
れている。
【0003】一方、リチウムイオン電池のように、充電
時に高電圧(3.5〜5.0V)となるような電池で
は、外装缶14として鉄、ステンレス系のものは用いら
れず、アルミニウム又はアルミニウム合金が用いられ
る。これは、外装缶14として鉄等を用いると、高電圧
の状態で電池を長期間保存した場合には、外装缶14が
腐食するのに対して、外装缶14としてアルミニウム等
を用いるとこのような問題が生じないこと、及び、外装
缶14として鉄等を用いると鉄等は比重が大きいことに
起因して重量エネルギー密度が小さくなるのに対して、
外装缶14としてアルミニウム等を用いるとアルミニウ
ム等は比重が小さいことに起因して重量エネルギー密度
が大きくなるという利点を発揮しうるからである。
時に高電圧(3.5〜5.0V)となるような電池で
は、外装缶14として鉄、ステンレス系のものは用いら
れず、アルミニウム又はアルミニウム合金が用いられ
る。これは、外装缶14として鉄等を用いると、高電圧
の状態で電池を長期間保存した場合には、外装缶14が
腐食するのに対して、外装缶14としてアルミニウム等
を用いるとこのような問題が生じないこと、及び、外装
缶14として鉄等を用いると鉄等は比重が大きいことに
起因して重量エネルギー密度が小さくなるのに対して、
外装缶14としてアルミニウム等を用いるとアルミニウ
ム等は比重が小さいことに起因して重量エネルギー密度
が大きくなるという利点を発揮しうるからである。
【0004】ところが、上記ニッケル材等から成るリー
ド板12とアルミニウム等から成る外装缶14とを固着
する場合には、抵抗溶接法では外装缶14の導電性が良
いということに起因して、また超音波溶接法ではリード
板12が溶解しないということに起因して、それぞれ固
着することができないという問題がある。したがって、
従来は、リード板12と外装缶14との固着はレーザ溶
接法により行われていた。
ド板12とアルミニウム等から成る外装缶14とを固着
する場合には、抵抗溶接法では外装缶14の導電性が良
いということに起因して、また超音波溶接法ではリード
板12が溶解しないということに起因して、それぞれ固
着することができないという問題がある。したがって、
従来は、リード板12と外装缶14との固着はレーザ溶
接法により行われていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電池1
1と、保護回路13が溶接されたリード板12とを、レ
ーザ溶接法で溶着すると、レーザ光により保護回路13
が帯電し、保護回路13の信頼性が低下するという課題
を有していた。
1と、保護回路13が溶接されたリード板12とを、レ
ーザ溶接法で溶着すると、レーザ光により保護回路13
が帯電し、保護回路13の信頼性が低下するという課題
を有していた。
【0006】そこで本発明は、電池と電気的に接続され
た保護回路の信頼性を向上させることができる電池の提
供を目的としている。
た保護回路の信頼性を向上させることができる電池の提
供を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明のうちで請求項1記載の発明は、アルミ
ニウム又はアルミニウム合金から成る有底筒状の外装缶
と、当該外装缶の外面に固着されると共に、電池の保護
回路と電気的に接続せる接続用リード板と固着される電
流取出用リード板と、を備えることを特徴とする。
ために、本発明のうちで請求項1記載の発明は、アルミ
ニウム又はアルミニウム合金から成る有底筒状の外装缶
と、当該外装缶の外面に固着されると共に、電池の保護
回路と電気的に接続せる接続用リード板と固着される電
流取出用リード板と、を備えることを特徴とする。
【0008】このように、外装缶の外面に電流取出用リ
ード板を固着し、この電流取出用リード板と、電池の保
護回路と電気的に接続する接続用リード板とを固着する
構成であれば、外装缶と接続用リード板とを直接溶接し
なくても良くなる。したがって、接続用リード板の溶接
を行う際、抵抗溶接法で行うことが可能となるので、保
護回路が帯電するのを防止することができる。この結
果、接続用リード板をレーザ溶接法にて溶接した場合に
比べて、保護回路の信頼性を向上させることができる。
ード板を固着し、この電流取出用リード板と、電池の保
護回路と電気的に接続する接続用リード板とを固着する
構成であれば、外装缶と接続用リード板とを直接溶接し
なくても良くなる。したがって、接続用リード板の溶接
を行う際、抵抗溶接法で行うことが可能となるので、保
護回路が帯電するのを防止することができる。この結
果、接続用リード板をレーザ溶接法にて溶接した場合に
比べて、保護回路の信頼性を向上させることができる。
【0009】尚、保護回路と接続用リード板とを電気的
に接続する前に、外装缶と接続用リード板とを直接レー
ザ溶接すれば、電流取出用リード板を用いる必要も無
く、しかも保護回路の信頼性を向上させることができる
とも考えられる。しかしながら、このような方法では、
外装缶と接続用リード板とをレーザ溶接した後、電池を
保護回路の溶接工程まで搬送する際、外装缶から接続用
リード板が突出していることに起因して、短絡が発生す
る等の課題が新たに生じるので、外装缶と接続用リード
板との固着方法としては不適である。
に接続する前に、外装缶と接続用リード板とを直接レー
ザ溶接すれば、電流取出用リード板を用いる必要も無
く、しかも保護回路の信頼性を向上させることができる
とも考えられる。しかしながら、このような方法では、
外装缶と接続用リード板とをレーザ溶接した後、電池を
保護回路の溶接工程まで搬送する際、外装缶から接続用
リード板が突出していることに起因して、短絡が発生す
る等の課題が新たに生じるので、外装缶と接続用リード
板との固着方法としては不適である。
【0010】また請求項2記載の発明は、請求項1記載
の発明において、電流取出用リード板として、アルミニ
ウム及びアルミニウム合金よりも導電性が低い金属板を
用いていることを特徴とする。このように、電流取出用
リード板として、アルミニウム等よりも導電性が低い金
属板を用いれば、電流取出用リード板と接続用リード板
とを抵抗溶接法にて溶接する場合に、十分な溶接強度を
得ることが可能となる。
の発明において、電流取出用リード板として、アルミニ
ウム及びアルミニウム合金よりも導電性が低い金属板を
用いていることを特徴とする。このように、電流取出用
リード板として、アルミニウム等よりも導電性が低い金
属板を用いれば、電流取出用リード板と接続用リード板
とを抵抗溶接法にて溶接する場合に、十分な溶接強度を
得ることが可能となる。
【0011】また請求項3記載の発明は、請求項1記載
の発明において、電流取出用リード板の材料が、ニッケ
ル、鉄、及びこれらの合金から成る群から選択されるこ
とを特徴とする。このように、電流取出用リード板とし
てニッケル等を用いれば、ニッケル等はアルミニウム等
よりも導電性が極めて低いので、電流取出用リード板と
接続用リード板との抵抗溶接において、十分な溶接強度
を得ることが可能となる。
の発明において、電流取出用リード板の材料が、ニッケ
ル、鉄、及びこれらの合金から成る群から選択されるこ
とを特徴とする。このように、電流取出用リード板とし
てニッケル等を用いれば、ニッケル等はアルミニウム等
よりも導電性が極めて低いので、電流取出用リード板と
接続用リード板との抵抗溶接において、十分な溶接強度
を得ることが可能となる。
【0012】また請求項4記載の発明は、請求項1、2
又は3記載の発明において、外装缶と電流取出用リード
板とが、レーザ溶接法によって固着されていることを特
徴とする。
又は3記載の発明において、外装缶と電流取出用リード
板とが、レーザ溶接法によって固着されていることを特
徴とする。
【0013】また請求項5記載の発明は、請求項1記載
の発明において、電流取出用リード板が、アルミニウム
又はアルミニウム合金から成り前記外装缶と固着される
第1の層と、前記接続用リード板と固着される第2の層
とを有するクラッド板から構成されていることを特徴と
する。
の発明において、電流取出用リード板が、アルミニウム
又はアルミニウム合金から成り前記外装缶と固着される
第1の層と、前記接続用リード板と固着される第2の層
とを有するクラッド板から構成されていることを特徴と
する。
【0014】上記の如く、電流取出用リード板の第1の
層が外装缶と同質のアルミニウム又はアルミニウム合金
から構成されていれば、外装缶と電流取出用リード板と
の固着を超音波溶接法にて行うことができる。このよう
に超音波溶接法で両者を溶着した場合には、溶接時の超
音波振動により電流取出用リード板の第1の層と外装缶
との間で活性化され、超音波の摩擦熱により溶接材表面
の塑性流動等を引き起こす結果、原子結合あるいは原子
間拡散、結合される。このようなメカニズムで両者が溶
着されるので、レーザ溶接法で両者を固着する場合に比
べて小さな発熱量で溶接されることになる。したがっ
て、溶着部でクラック或いはピンホール等の不良が発生
するのを抑制することができるという効果も発揮され
る。
層が外装缶と同質のアルミニウム又はアルミニウム合金
から構成されていれば、外装缶と電流取出用リード板と
の固着を超音波溶接法にて行うことができる。このよう
に超音波溶接法で両者を溶着した場合には、溶接時の超
音波振動により電流取出用リード板の第1の層と外装缶
との間で活性化され、超音波の摩擦熱により溶接材表面
の塑性流動等を引き起こす結果、原子結合あるいは原子
間拡散、結合される。このようなメカニズムで両者が溶
着されるので、レーザ溶接法で両者を固着する場合に比
べて小さな発熱量で溶接されることになる。したがっ
て、溶着部でクラック或いはピンホール等の不良が発生
するのを抑制することができるという効果も発揮され
る。
【0015】また、電流取出用リード板の固着は、電池
の状態で行うのではなく、正負極及びセパレータからな
る電極体を挿入する前の外装缶に行うので、超音波によ
るエネルギー、振動、圧力といった悪影響が電池内の電
極体に及ぶようなことはなく、電池の信頼性が向上す
る。尚、電流取出用リード板と接続用リード板とは電池
の状態で溶接されるが、この場合には抵抗溶接法を用い
るので、外装缶にクラックやピンホールなどが発生する
ような悪影響が電池に及ぶことはない。
の状態で行うのではなく、正負極及びセパレータからな
る電極体を挿入する前の外装缶に行うので、超音波によ
るエネルギー、振動、圧力といった悪影響が電池内の電
極体に及ぶようなことはなく、電池の信頼性が向上す
る。尚、電流取出用リード板と接続用リード板とは電池
の状態で溶接されるが、この場合には抵抗溶接法を用い
るので、外装缶にクラックやピンホールなどが発生する
ような悪影響が電池に及ぶことはない。
【0016】また、超音波溶接法では、レーザ溶接法に
比べて溶接条件、使用環境条件の規制が少なく、しかも
溶接強度のバラツキを抑制することが可能である。加え
て、超音波溶接装置はレーザ溶接装置に比べて安価であ
り、しかも時間あたりの生産数量も多いということから
電池の製造コストを低減することができる。
比べて溶接条件、使用環境条件の規制が少なく、しかも
溶接強度のバラツキを抑制することが可能である。加え
て、超音波溶接装置はレーザ溶接装置に比べて安価であ
り、しかも時間あたりの生産数量も多いということから
電池の製造コストを低減することができる。
【0017】また請求項6記載の発明は、請求項5記載
の発明の構成のうち、外装缶と電流取出用リード板とが
超音波溶接によって固着されていることを特徴とする。
の発明の構成のうち、外装缶と電流取出用リード板とが
超音波溶接によって固着されていることを特徴とする。
【0018】また請求項7記載の発明は、請求項5記載
の発明の構成のうち、第1の層の厚みを、0.05〜
0.5mmに規制したことを特徴とする。このように規
制するのは、電流取出用リード板の第2の層と接続用リ
ード板とは抵抗溶接法にて溶着するが、この際、上記範
囲を逸脱すると、溶着部にクラック或いは亀裂等を生じ
る虞れがあるという理由によるものである。
の発明の構成のうち、第1の層の厚みを、0.05〜
0.5mmに規制したことを特徴とする。このように規
制するのは、電流取出用リード板の第2の層と接続用リ
ード板とは抵抗溶接法にて溶着するが、この際、上記範
囲を逸脱すると、溶着部にクラック或いは亀裂等を生じ
る虞れがあるという理由によるものである。
【0019】尚、電流取出用リード板の第1の層の材質
としては、金属アルミニウム又はアルミニウム−マンガ
ン系等のアルミニウム合金が用いられる一方、電流取出
用リード板の第2の層の材質としては、ニッケル材、鉄
ニッケルメッキ材、ステンレスニッケルメッキ材、銅ニ
ッケルメッキ材等が用いられる。
としては、金属アルミニウム又はアルミニウム−マンガ
ン系等のアルミニウム合金が用いられる一方、電流取出
用リード板の第2の層の材質としては、ニッケル材、鉄
ニッケルメッキ材、ステンレスニッケルメッキ材、銅ニ
ッケルメッキ材等が用いられる。
【0020】また、本発明が適用される電池としては、
非水電解液二次電池等が例示されるが、これに限定する
ものではなく、外装缶の材料としてアルミニウム又はア
ルミニウム合金を用いる電池であれば本発明を適用しう
る。更に、電池缶内には、正極、負極、及び電解液を保
持するセパレータから成る発電要素が収納されるが、こ
れらの材料としては、非水電解液二次電池を例にとると
以下のものである。正極材料(活物質)としては、Li
CoO2 、LiNiO2 、LiMnO2 、LiFeO2
等が例示される。負極材料としては、金属リチウム又は
リチウムイオンを吸蔵、放出し得る合金及び炭素材料等
が例示される。
非水電解液二次電池等が例示されるが、これに限定する
ものではなく、外装缶の材料としてアルミニウム又はア
ルミニウム合金を用いる電池であれば本発明を適用しう
る。更に、電池缶内には、正極、負極、及び電解液を保
持するセパレータから成る発電要素が収納されるが、こ
れらの材料としては、非水電解液二次電池を例にとると
以下のものである。正極材料(活物質)としては、Li
CoO2 、LiNiO2 、LiMnO2 、LiFeO2
等が例示される。負極材料としては、金属リチウム又は
リチウムイオンを吸蔵、放出し得る合金及び炭素材料等
が例示される。
【0021】電解液の溶媒としては、エチレンカーボネ
ート、ビニレンカーボネート、プロピレンカーボネート
などの有機溶媒、或いは、これらとジメチルカーボネー
ト、ジエチルカーボネート、1,2−ジメトキシエタ
ン、1,2−ジエトキシエタン、エトキシメトキシエタ
ンなどの低沸点溶媒との混合溶媒が例示される。電解液
の溶質としては、LiPF6 、LiClO4 、LiCF
3 SO3 等が例示される。
ート、ビニレンカーボネート、プロピレンカーボネート
などの有機溶媒、或いは、これらとジメチルカーボネー
ト、ジエチルカーボネート、1,2−ジメトキシエタ
ン、1,2−ジエトキシエタン、エトキシメトキシエタ
ンなどの低沸点溶媒との混合溶媒が例示される。電解液
の溶質としては、LiPF6 、LiClO4 、LiCF
3 SO3 等が例示される。
【0022】
(第1の形態)本発明の第1の形態を、図1及び図2に
基づいて、以下に説明する。図1に示すように、第1の
形態の角形リチウムイオン電池は、金属アルミニウムか
ら成る有底筒状の外装缶1を有しており、この外装缶1
内には、正極、負極、及び電解液が含浸されたセパレー
タを備える発電要素(図示せず)が挿入されている。ま
た、外装缶1の開口部は金属封口蓋8で封口される一
方、外装缶1の底部1aの外側面には、ニッケルから成
る電流取出用リード板(厚み0.15mm、幅5mm、
長さ30mm)2がレーザ溶接法により溶着されてい
る。
基づいて、以下に説明する。図1に示すように、第1の
形態の角形リチウムイオン電池は、金属アルミニウムか
ら成る有底筒状の外装缶1を有しており、この外装缶1
内には、正極、負極、及び電解液が含浸されたセパレー
タを備える発電要素(図示せず)が挿入されている。ま
た、外装缶1の開口部は金属封口蓋8で封口される一
方、外装缶1の底部1aの外側面には、ニッケルから成
る電流取出用リード板(厚み0.15mm、幅5mm、
長さ30mm)2がレーザ溶接法により溶着されてい
る。
【0023】このような構造の電池を、以下のようにし
て作製した。先ず、外装缶1内に発電要素を挿入した
後、外装缶1の開口部を金属封口蓋8で封口する。次
に、外装缶1の底部1aの外側面上に電流取出用リード
板2を載置する。次いで、レーザ溶接装置を用いて、電
流取出用リード板2と外装缶1とをレーザ溶接する。こ
の際、溶接は2個所で行い、また、溶接条件は、以下の
条件で行った。
て作製した。先ず、外装缶1内に発電要素を挿入した
後、外装缶1の開口部を金属封口蓋8で封口する。次
に、外装缶1の底部1aの外側面上に電流取出用リード
板2を載置する。次いで、レーザ溶接装置を用いて、電
流取出用リード板2と外装缶1とをレーザ溶接する。こ
の際、溶接は2個所で行い、また、溶接条件は、以下の
条件で行った。
【0024】溶接条件 レーザエネルギー:12J パルス速度:4mm/sec、10pules/sec
【0025】ここで、この電池に接続用リード板を接続
する際には、図2に示すように、電流取出用リード板2
上に、ニッケルから成り保護回路9が溶接された接続用
リード板5を載置した後、一対の抵抗溶接用電極棒6
(1つのみ図示)を矢符A方向に降下させ、前記レーザ
溶接された2点間の溶接されていない部分に当接させて
電流を流すことにより行う。これによって、一対の抵抗
溶接用電極棒6が当接した2個所で電流取出用リード板
2と接続用リード板5とが固着する。
する際には、図2に示すように、電流取出用リード板2
上に、ニッケルから成り保護回路9が溶接された接続用
リード板5を載置した後、一対の抵抗溶接用電極棒6
(1つのみ図示)を矢符A方向に降下させ、前記レーザ
溶接された2点間の溶接されていない部分に当接させて
電流を流すことにより行う。これによって、一対の抵抗
溶接用電極棒6が当接した2個所で電流取出用リード板
2と接続用リード板5とが固着する。
【0026】尚、上記第1の形態では、外装缶1を封口
した後に電流取出用リード板2をレーザ溶接している
が、外装缶1を封口する前に電流取出用リード板2をレ
ーザ溶接するような方法であっても良いことは勿論であ
る。
した後に電流取出用リード板2をレーザ溶接している
が、外装缶1を封口する前に電流取出用リード板2をレ
ーザ溶接するような方法であっても良いことは勿論であ
る。
【0027】また、上記第1の形態では、電流取出用リ
ード板2を外装缶1の外底面に固着したが、この固着位
置は外装缶1の外面であれば何れの場所でも構わない。
また、電流取出用リード板2と接続用リード板5との固
着についても、外装缶1の外表面上で必ずしも行う必要
はなく、電流取出用リード板2を外装缶1の表面上から
延出して、外装缶1から離れた位置で接続用リード板5
と固着してもよい。但し、電流取出用リード板2を外装
缶1から延出させると、電流取出用リード板固着後の電
池組み立て工程においてその延出したリード板が邪魔に
なるため、前記電流取出用リード板2は、外装缶1の表
面外には延出させないようにして固着するのが好まし
い。また、このことは、下記第2の形態にも適用され
る。
ード板2を外装缶1の外底面に固着したが、この固着位
置は外装缶1の外面であれば何れの場所でも構わない。
また、電流取出用リード板2と接続用リード板5との固
着についても、外装缶1の外表面上で必ずしも行う必要
はなく、電流取出用リード板2を外装缶1の表面上から
延出して、外装缶1から離れた位置で接続用リード板5
と固着してもよい。但し、電流取出用リード板2を外装
缶1から延出させると、電流取出用リード板固着後の電
池組み立て工程においてその延出したリード板が邪魔に
なるため、前記電流取出用リード板2は、外装缶1の表
面外には延出させないようにして固着するのが好まし
い。また、このことは、下記第2の形態にも適用され
る。
【0028】(第2の形態)本発明の第2の形態を、図
3〜図6に基づいて、以下に説明する。図3に示すよう
に、第2の形態の角形リチウムイオン電池は、上記電流
取出用リード板2が2層構造を成すクラッド材(厚み、
幅、長さは上記第1の形態のものと同じ)から構成され
ている点、電流取出用リード板2と外装缶1とが超音波
溶接法により溶着されている点を除く他は、上記第1の
形態と同様の構成である(尚、図3においては発電要
素、金属封口蓋等を省略している)。
3〜図6に基づいて、以下に説明する。図3に示すよう
に、第2の形態の角形リチウムイオン電池は、上記電流
取出用リード板2が2層構造を成すクラッド材(厚み、
幅、長さは上記第1の形態のものと同じ)から構成され
ている点、電流取出用リード板2と外装缶1とが超音波
溶接法により溶着されている点を除く他は、上記第1の
形態と同様の構成である(尚、図3においては発電要
素、金属封口蓋等を省略している)。
【0029】ここで、上記電流取出用リード板2の具体
的な構造は、図4に示すように、外装缶1側に溶着され
る第1の層2aと、この第1の層2aの他方の面に形成
された第2の層2bとから構成される。上記第1の層2
aの厚みは0.05mmであり、また第1の層2aは外
装缶1との溶着性を考慮して、金属アルミニウムから構
成されている。一方、上記第2の層2bの厚みは0.1
0mmであり、また第2の層2bは接続用リード板との
溶着性を考慮して、ニッケルから構成されている。
的な構造は、図4に示すように、外装缶1側に溶着され
る第1の層2aと、この第1の層2aの他方の面に形成
された第2の層2bとから構成される。上記第1の層2
aの厚みは0.05mmであり、また第1の層2aは外
装缶1との溶着性を考慮して、金属アルミニウムから構
成されている。一方、上記第2の層2bの厚みは0.1
0mmであり、また第2の層2bは接続用リード板との
溶着性を考慮して、ニッケルから構成されている。
【0030】このような構造の電池を、以下のようにし
て作製した。図5に示すように、柱状の超音波溶接用ア
ンビル3に、開口部から外装缶1を嵌め込んで、超音波
溶接用アンビル3の頂部で外装缶1を支持する。次に、
アルミニウムから成る第1の層2aが外装缶1側に位置
するように、外装缶1の底部1aの外側面上に電流取出
用リード板2を載置する。次いで、超音波ホーン4を矢
符B方向に降下させて、電流取出用リード板2を押圧し
つつ電流取出用リード板2と外装缶1との超音波溶接を
行う。そして、これによって、超音波ホーン4が電流取
出用リード板2と当接した2個所で電流取出用リード板
2と外装缶1が固着する。この際の溶接機種及び溶接条
件は、以下の通りである。
て作製した。図5に示すように、柱状の超音波溶接用ア
ンビル3に、開口部から外装缶1を嵌め込んで、超音波
溶接用アンビル3の頂部で外装缶1を支持する。次に、
アルミニウムから成る第1の層2aが外装缶1側に位置
するように、外装缶1の底部1aの外側面上に電流取出
用リード板2を載置する。次いで、超音波ホーン4を矢
符B方向に降下させて、電流取出用リード板2を押圧し
つつ電流取出用リード板2と外装缶1との超音波溶接を
行う。そして、これによって、超音波ホーン4が電流取
出用リード板2と当接した2個所で電流取出用リード板
2と外装缶1が固着する。この際の溶接機種及び溶接条
件は、以下の通りである。
【0031】溶接機種及び溶接条件 溶接機種:ブランソン社製 910M 超音波エネルギー:60J 周波数:20kHz 振幅:30μm 加圧力:40PSI(1PSI=0.07kgf/cm
2 )
2 )
【0032】この後、外装缶1内に発電要素を挿入し、
更に外装缶1の開口部を金属封口蓋で封口する等の工程
を経て電池を作製した。
更に外装缶1の開口部を金属封口蓋で封口する等の工程
を経て電池を作製した。
【0033】ここで、この電池に接続用リード板を接続
する際には、図6に示すように、電流取出用リード板2
の第2の層2b上に、ニッケルから成り保護回路9と電
気的に接続された接続用リード板5を載置した後、一対
の抵抗溶接用電極棒(1つのみ図示)6を矢符C方向に
降下させ、前記超音波溶接された2点間の溶接されてい
ない部分に当接させて電流を流すことにより行う。そし
て、これによって、一対の抵抗溶接用電極棒6が当接し
た2個所で電流取出用リード板2と接続用リード板5と
が固着する。
する際には、図6に示すように、電流取出用リード板2
の第2の層2b上に、ニッケルから成り保護回路9と電
気的に接続された接続用リード板5を載置した後、一対
の抵抗溶接用電極棒(1つのみ図示)6を矢符C方向に
降下させ、前記超音波溶接された2点間の溶接されてい
ない部分に当接させて電流を流すことにより行う。そし
て、これによって、一対の抵抗溶接用電極棒6が当接し
た2個所で電流取出用リード板2と接続用リード板5と
が固着する。
【0034】また、電流取出用リード板2の製造方法と
しては、アルミニウム板とニッケル板とを重ね合わせた
後、これらを加圧及び加熱することにより作製した。
しては、アルミニウム板とニッケル板とを重ね合わせた
後、これらを加圧及び加熱することにより作製した。
【0035】
(実験1)前記第1の形態において、外装缶と電流取出
用リード板とをレーザ溶接した後に、両者間の引っ張り
強度を測定したので、その結果を下記表1に示す。尚、
引っ張り強度の測定は、電流取出用リード板を垂直方向
に折り曲げて引っ張ることにより測定した。また、試料
数は2個とし、表1に示す引っ張り強度の値は、レーザ
溶接2点中の1点の値である。
用リード板とをレーザ溶接した後に、両者間の引っ張り
強度を測定したので、その結果を下記表1に示す。尚、
引っ張り強度の測定は、電流取出用リード板を垂直方向
に折り曲げて引っ張ることにより測定した。また、試料
数は2個とし、表1に示す引っ張り強度の値は、レーザ
溶接2点中の1点の値である。
【0036】
【表1】
【0037】上記表1から明らかなように、外装缶と電
流取出用リード板とをレーザ溶接すれば、十分な引っ張
り強度を有していることが認められる。 (実験2)前記第1の形態に示すように、接続用リード
板と電池(電流取出用リード板)とを抵抗溶接法で溶接
した場合の、保護回路の帯電比率を調べたので、その結
果を下記表2に示す。尚、比較として、接続用リード板
と電池(外装缶)とをレーザ溶接法で溶接した場合の、
保護回路の帯電比率も調べた。
流取出用リード板とをレーザ溶接すれば、十分な引っ張
り強度を有していることが認められる。 (実験2)前記第1の形態に示すように、接続用リード
板と電池(電流取出用リード板)とを抵抗溶接法で溶接
した場合の、保護回路の帯電比率を調べたので、その結
果を下記表2に示す。尚、比較として、接続用リード板
と電池(外装缶)とをレーザ溶接法で溶接した場合の、
保護回路の帯電比率も調べた。
【0038】
【表2】
【0039】上記表2から明らかなように、接続用リー
ド板と電池とを抵抗溶接法で溶接した場合には、保護回
路が全く帯電していないのに対して、接続用リード板と
電池とをレーザ溶接法で溶接した場合には、保護回路が
帯電するものがあるということが認められる。
ド板と電池とを抵抗溶接法で溶接した場合には、保護回
路が全く帯電していないのに対して、接続用リード板と
電池とをレーザ溶接法で溶接した場合には、保護回路が
帯電するものがあるということが認められる。
【0040】〔第2の形態に関連する実験〕 (実験1)前記第2の形態において、外装缶と電流取出
用リード板とを超音波溶接した後に、両者間の引っ張り
強度を測定したので、その結果を下記表3に示す。尚、
溶接条件はエネルギーを変化させること以外は上記発明
の実施の態様で示した条件と同様の条件であり、引っ張
り強度の測定は、電流取出用リード板を垂直方向に折り
曲げて引っ張ることにより測定した。また、試料数は各
2個とし、表3に示す引っ張り強度の値は、超音波溶接
2点中の1点の値である。
用リード板とを超音波溶接した後に、両者間の引っ張り
強度を測定したので、その結果を下記表3に示す。尚、
溶接条件はエネルギーを変化させること以外は上記発明
の実施の態様で示した条件と同様の条件であり、引っ張
り強度の測定は、電流取出用リード板を垂直方向に折り
曲げて引っ張ることにより測定した。また、試料数は各
2個とし、表3に示す引っ張り強度の値は、超音波溶接
2点中の1点の値である。
【0041】
【表3】
【0042】上記表3から明らかなように、外装缶と電
流取出用リード板とを超音波溶接すれば、十分な引っ張
り強度を有していることが認められる。尚、超音波エネ
ルギーが小さい場合には、若干引っ張り強度が小さくな
るが、この場合には加圧力を増加させること等により、
引っ張り強度を大きくすることが可能である。
流取出用リード板とを超音波溶接すれば、十分な引っ張
り強度を有していることが認められる。尚、超音波エネ
ルギーが小さい場合には、若干引っ張り強度が小さくな
るが、この場合には加圧力を増加させること等により、
引っ張り強度を大きくすることが可能である。
【0043】(実験2)前記第2の形態において、電流
取出用リード板と接続用リード板とを抵抗溶接した後
に、両者間の引っ張り強度を測定したので、その結果を
下記表4に示す。尚、接続用リード板としては3mm幅
のものと5mm幅のものとを用い、試料数は各2個とし
た。また、表4に示す引っ張り強度の値は、抵抗溶接2
点中の1点の値である。
取出用リード板と接続用リード板とを抵抗溶接した後
に、両者間の引っ張り強度を測定したので、その結果を
下記表4に示す。尚、接続用リード板としては3mm幅
のものと5mm幅のものとを用い、試料数は各2個とし
た。また、表4に示す引っ張り強度の値は、抵抗溶接2
点中の1点の値である。
【0044】
【表4】
【0045】上記表4から明らかなように、電流取出用
リード板と接続用リード板とを抵抗溶接すれば、接続用
リード板の幅の大小に係わらず、十分な引っ張り強度を
有していることが認められる。
リード板と接続用リード板とを抵抗溶接すれば、接続用
リード板の幅の大小に係わらず、十分な引っ張り強度を
有していることが認められる。
【0046】(実験3)前記第2の形態において、外装
缶と電流取出用リード板とを超音波溶接し、更に電解液
を塗布した後、所定期間保存し、両者間の引っ張り強度
を測定した。測定に使用した試料数は7個であり、その
試料のうち3個は保存前、2個は2日保存後、2個は1
3日保存後、1個は22日保存後においてその強度を測
定した。この結果を下記表5に示す。尚、溶接条件は上
記発明の実施の態様で示した条件と同様の条件であり、
引っ張り強度の測定は、電流取出用リード板を垂直方向
に折り曲げて引っ張ることにより行い、超音波溶接2点
中の1点の値で示している。また、電解液としては、エ
チレンカーボネートとジエチルカーボネートとを40:
60(体積比)で混合した混合溶媒に、溶質としてのL
iPF6 を1モル/リットルの割合で溶解したものを用
いた。
缶と電流取出用リード板とを超音波溶接し、更に電解液
を塗布した後、所定期間保存し、両者間の引っ張り強度
を測定した。測定に使用した試料数は7個であり、その
試料のうち3個は保存前、2個は2日保存後、2個は1
3日保存後、1個は22日保存後においてその強度を測
定した。この結果を下記表5に示す。尚、溶接条件は上
記発明の実施の態様で示した条件と同様の条件であり、
引っ張り強度の測定は、電流取出用リード板を垂直方向
に折り曲げて引っ張ることにより行い、超音波溶接2点
中の1点の値で示している。また、電解液としては、エ
チレンカーボネートとジエチルカーボネートとを40:
60(体積比)で混合した混合溶媒に、溶質としてのL
iPF6 を1モル/リットルの割合で溶解したものを用
いた。
【0047】
【表5】
【0048】上記表5から明らかなように、電解液を塗
布して保存した後であっても、十分な引っ張り強度を有
していることが認められる。
布して保存した後であっても、十分な引っ張り強度を有
していることが認められる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、外
装缶と接続用リード板とを直接溶接しなくても良いの
で、保護回路と電気的に接続された接続用リード板の溶
接を抵抗溶接法で行うことが可能となる。この結果、保
護回路が帯電するのを防止することができ、接続用リー
ド板をレーザ溶接法にて溶接した場合に比べて、保護回
路の信頼性を向上させることができる。
装缶と接続用リード板とを直接溶接しなくても良いの
で、保護回路と電気的に接続された接続用リード板の溶
接を抵抗溶接法で行うことが可能となる。この結果、保
護回路が帯電するのを防止することができ、接続用リー
ド板をレーザ溶接法にて溶接した場合に比べて、保護回
路の信頼性を向上させることができる。
【0050】また、電流取出用リード板を、アルミニウ
ム等から成り外装缶と固着される第1の層と、前記接続
用リード板と固着される第2の層とを有するクラッド板
から構成されている場合には、超音波溶接法により外装
缶と電流取出用リード板とを溶接できるので、溶接条
件、使用環境条件の規制が少なく、しかも溶接強度のバ
ラツキを抑制することが可能である。また、超音波溶接
装置はレーザ溶接装置に比べて安価であり、しかも時間
あたりの生産数量も多いということから電池の製造コス
トを低減することができる。加えて、電流取出用リード
板の固着は電池作製前の外装缶に行うので、超音波によ
るエネルギー、振動、圧力といった悪影響が電池内の電
極体に及ぶようなことはなく、電池の信頼性が向上する
といった優れた効果を奏する。
ム等から成り外装缶と固着される第1の層と、前記接続
用リード板と固着される第2の層とを有するクラッド板
から構成されている場合には、超音波溶接法により外装
缶と電流取出用リード板とを溶接できるので、溶接条
件、使用環境条件の規制が少なく、しかも溶接強度のバ
ラツキを抑制することが可能である。また、超音波溶接
装置はレーザ溶接装置に比べて安価であり、しかも時間
あたりの生産数量も多いということから電池の製造コス
トを低減することができる。加えて、電流取出用リード
板の固着は電池作製前の外装缶に行うので、超音波によ
るエネルギー、振動、圧力といった悪影響が電池内の電
極体に及ぶようなことはなく、電池の信頼性が向上する
といった優れた効果を奏する。
【図1】本発明の一例に係る電池の断面図である。
【図2】本発明の一例に係る電池に接続用リード板を溶
着する工程を示す断面図である。
着する工程を示す断面図である。
【図3】本発明の他の例に係る電池の半断面図である。
【図4】本発明の他の例に係る電池に用いられる電流取
出用リード板の断面図である。
出用リード板の断面図である。
【図5】本発明の他の例に係る電池を作製する場合の超
音波溶接工程を示す半断面図である。
音波溶接工程を示す半断面図である。
【図6】本発明の他の例に係る電池に接続用リード板を
溶着する工程を示す断面図である。
溶着する工程を示す断面図である。
【図7】従来の電池に接続用リード板を溶着する工程を
示す断面図である。
示す断面図である。
1:外装缶 2:電流取出用リード板 2a:第1の層 2b:第2の層 5:接続用リード板 9:保護回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 昌利 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内
Claims (7)
- 【請求項1】 アルミニウム又はアルミニウム合金から
成る有底筒状の外装缶と、 当該外装缶の外面に固着されると共に、電池の保護回路
と電気的に接続せる接続用リード板と固着される電流取
出用リード板と、 を備えることを特徴とする電池。 - 【請求項2】 前記電流取出用リード板が、アルミニウ
ム及びアルミニウム合金よりも導電性が低い金属板から
成る請求項1記載の電池。 - 【請求項3】 前記電流取出用リード板の材料が、ニッ
ケル、鉄、及びこれらの合金から成る群から選択される
請求項1記載の電池。 - 【請求項4】 前記外装缶と前記電流取出用リード板と
が、レーザ溶接法によって固着されている請求項1、2
又は3記載の電池。 - 【請求項5】 前記電流取出用リード板が、アルミニウ
ム又はアルミニウム合金から成り前記外装缶と固着され
る第1の層と、前記接続用リード板と固着される第2の
層とを有するクラッド板から構成されている請求項1記
載の電池。 - 【請求項6】 前記外装缶と前記電流取出用リード板は
超音波溶接によって固着されている請求項5記載の電
池。 - 【請求項7】 前記第1の層の厚みが、0.05〜0.
5mmである請求項5記載の電池。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9050443A JP3066338B2 (ja) | 1996-03-27 | 1997-03-05 | 電 池 |
US08/821,680 US5976729A (en) | 1996-03-27 | 1997-03-20 | Cell which secures the reliability of a protective circuit |
EP97301889A EP0798794B1 (en) | 1996-03-27 | 1997-03-20 | A cell which secures the reliability of a protective circuit |
DE69705153T DE69705153T2 (de) | 1996-03-27 | 1997-03-20 | Die Zuverlässigkeit einer Schutzschaltung sicherende Zelle |
TW086103775A TW423174B (en) | 1996-03-27 | 1997-03-25 | A cell with a protective circuit |
CN97110299A CN1080462C (zh) | 1996-03-27 | 1997-03-27 | 电池 |
HK98104000A HK1004845A1 (en) | 1996-03-27 | 1998-05-08 | Battery |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8-71986 | 1996-03-27 | ||
JP7198696 | 1996-03-27 | ||
JP9050443A JP3066338B2 (ja) | 1996-03-27 | 1997-03-05 | 電 池 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000060588A Division JP3349495B2 (ja) | 1996-03-27 | 2000-03-06 | 電池の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09320565A true JPH09320565A (ja) | 1997-12-12 |
JP3066338B2 JP3066338B2 (ja) | 2000-07-17 |
Family
ID=26390914
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9050443A Expired - Lifetime JP3066338B2 (ja) | 1996-03-27 | 1997-03-05 | 電 池 |
Country Status (7)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5976729A (ja) |
EP (1) | EP0798794B1 (ja) |
JP (1) | JP3066338B2 (ja) |
CN (1) | CN1080462C (ja) |
DE (1) | DE69705153T2 (ja) |
HK (1) | HK1004845A1 (ja) |
TW (1) | TW423174B (ja) |
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JP2005100769A (ja) * | 2003-09-24 | 2005-04-14 | Toshiba Battery Co Ltd | 角形非水電解液電池 |
US7611797B2 (en) | 2002-12-26 | 2009-11-03 | Samsung Sdi Co., Ltd. | Lithium secondary battery with safety device |
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EP1331682B1 (en) * | 2002-01-28 | 2012-12-12 | Sanyo Electric Co., Ltd. | Battery pack |
MXPA05003691A (es) | 2002-10-07 | 2005-11-17 | James Hardie Int Finance Bv | Material mixto de fibrocemento de densidad media durable. |
JP4263989B2 (ja) * | 2002-12-18 | 2009-05-13 | 三星エスディアイ株式会社 | 二次電池 |
KR100477752B1 (ko) * | 2002-12-26 | 2005-03-21 | 삼성에스디아이 주식회사 | 보호소자 및 이를 구비한 리튬 이차 전지 |
JP4184927B2 (ja) * | 2002-12-27 | 2008-11-19 | 三星エスディアイ株式会社 | 2次電池及びその製造方法 |
JP2004209019A (ja) * | 2003-01-06 | 2004-07-29 | Minoru Uematsu | 治療時の補助具用部材、治療用補助具及びマーク付装着具 |
KR100515833B1 (ko) * | 2003-05-26 | 2005-09-21 | 삼성에스디아이 주식회사 | 젤리-롤형의 전극조립체와 이를 채용한 이차전지 |
KR100515354B1 (ko) * | 2003-06-19 | 2005-09-15 | 삼성에스디아이 주식회사 | 이차 전지 |
KR100599749B1 (ko) * | 2004-06-23 | 2006-07-12 | 삼성에스디아이 주식회사 | 이차 전지와 이에 사용되는 전극 조립체 |
KR100590006B1 (ko) * | 2004-06-23 | 2006-06-14 | 삼성에스디아이 주식회사 | 이차 전지와 이에 사용되는 전극 조립체 |
KR100571272B1 (ko) * | 2004-11-18 | 2006-04-13 | 삼성에스디아이 주식회사 | 캔형 이차 전지 및 그 형성 방법 |
JP4249727B2 (ja) | 2005-05-13 | 2009-04-08 | 株式会社東芝 | 非水電解質電池およびリチウムチタン複合酸化物 |
KR100821857B1 (ko) * | 2006-10-23 | 2008-04-15 | 주식회사 엘지화학 | 이차전지 팩 |
US8334063B2 (en) * | 2008-09-22 | 2012-12-18 | Samsung Sdi Co., Ltd. | Secondary battery |
JP5117554B2 (ja) | 2010-08-06 | 2013-01-16 | 日立マクセルエナジー株式会社 | 密閉型電池 |
KR101401477B1 (ko) * | 2012-08-02 | 2014-05-29 | 주식회사 엘지화학 | 이차전지용 커넥팅 부품, 이를 포함하는 배터리 모듈 및 배터리 팩 |
JP6043013B1 (ja) * | 2016-08-08 | 2016-12-14 | 株式会社 匠 | 運搬装置 |
CN110729420A (zh) * | 2019-09-09 | 2020-01-24 | 东莞塔菲尔新能源科技有限公司 | 一种动力电池顶盖与电芯的装配方法及动力电池 |
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---|---|---|---|---|
US4379816A (en) * | 1980-09-22 | 1983-04-12 | General Electric Company | Indicator of full charge for secondary cell or battery thereof |
JPS5835863A (ja) * | 1981-08-28 | 1983-03-02 | Hitachi Maxell Ltd | リ−ド体付きリチウム電池の製法 |
JPS61279052A (ja) * | 1985-06-03 | 1986-12-09 | Toshiba Corp | 薄形回路 |
DE3614849A1 (de) * | 1986-05-02 | 1987-11-05 | Licentia Gmbh | Verfahren zur herstellung einer schweissverbindung zwischen dem kontaktelement eines halbleiters und einem elektrischen verbinder |
JPS63121246A (ja) * | 1986-11-10 | 1988-05-25 | Toshiba Battery Co Ltd | 扁平形電池 |
JPS6472458A (en) * | 1987-09-14 | 1989-03-17 | Fuji Electrochemical Co Ltd | Packed cell |
JPH0648745Y2 (ja) * | 1988-02-24 | 1994-12-12 | 三洋電機株式会社 | 電池パック |
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