JP5207046B2 - 密閉型電池およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、密閉型電池、詳しくは、ケース本体と蓋体とを溶接により接合した構成の密閉型電池およびその製造方法に関する。
近年、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池その他の二次電池は、車両搭載用電源、あるいはパソコン及び携帯端末の電源として重要性が高まっている。特に、軽量で高エネルギー密度が得られるリチウムイオン電池は、車両搭載用高出力電源として好ましく利用できるものとして期待されている。
リチウムイオン電池の一態様では、金属製(典型的にはアルミニウム製)の電池ケースに電極体や電解液等が収容されており、かかる電池ケースの開口部には金属製(典型的にはアルミニウム製)の蓋体が装着され、電池ケースと蓋体との接触部位がレーザー溶接等の溶接により接合されることにより上記開口部が封口されている。この種の従来技術としては、例えば特許文献1,2が挙げられる。
特許文献1に開示される電池では、蓋体の裏面(該蓋体を電池ケースに装着するときに、該ケースの内部側に配される面)には、該装着時に電池ケースの内方に入り込む凸部が設けられている。このため、かかる蓋体を電池ケースに装着すると、該蓋体は該ケースの(側壁における)上面および内壁面の一部(開口部周縁近傍)に接触している。そして、このような蓋体とケースとの接触部位を該ケースの側方からレーザー溶接している。
特開平11−77347号公報 特開平10−144268号公報
特許文献1記載の技術によると、上記接触部位を含む溶接部を備えたリチウムイオン電池において、上記溶接部のうちケース側壁の外壁面に近い部分(すなわち直接レーザー照射された部位に近い部分)は、溶融部(溶接部の中で母材(すなわち上記蓋体とケース)が溶融した部分)となり得る。このため、溶接に伴う熱収縮が起こって圧縮応力が発生する。一方、溶接時にケース内部にスパッタ等の異物が侵入することを回避するためには、上記溶接による溶融部が上記ケース側壁の内壁面にまで及ばない(貫通しない)ことが好ましい。かかる場合には、上記内壁面側の非溶融部では、上記外壁面側に対して引張り応力が発生し得る。このため、上記電池ケースと蓋体との溶接部において、その溶融部での圧縮応力と非溶融部での引張り応力が上記側壁の外壁面側と内壁面側の両側で作用し得るために亀裂が発生し、結果、電池の気密性が低下する虞がある。
また、特許文献2の技術によると、電池ケース本体の開口部の内周縁は、蓋を受けるよう外開きの穴側のテーパ状に形成されている。一方、蓋においては、該蓋の外周が上記開口部のテーパにはめ込まれる軸側のテーパとして形成されている。そして、上記蓋をケース本体の開口部にはめ込んでから、上記テーパ同士の接触部を蓋の上面に向けて上からレーザー溶接する。ここで、上記接触部を含む溶接部はほぼテーパ面上にあるため、該テーパ面方向とレーザーの照射方向とが異なる。この結果、上記溶接部に生じ得る熱応力のバランスが悪くなり、電池ケースと蓋体との良好且つ安定な接合状態を維持できない。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、溶接による電池ケースと蓋体との接合部分の密閉性を向上させて、高い気密性を維持し得る密閉型電池を提供することである。また、他の目的は、そのような密閉型電池を好適に製造する方法を提供することである。
上記目的を実現するべく、本発明によって提供される密閉型電池は、電極体を収容するケース本体であって該電極体を収容するための開口部がケース上面に形成されたケース本体と、前記開口部の周縁を構成するケース本体の側壁の上面に相当する開口端面上に載置される蓋体であって、該載置された際に該開口端面に接する外縁部と、該蓋体の裏面側に形成された凸部であって該載置された際に該開口部の内方に入り込む凸部と、を有する蓋体とを備える。この密閉型電池では、前記ケース本体と前記蓋体とは、前記開口端面上に蓋体が載置された状態で前記ケース本体側壁と前記蓋体の外縁部との境界線を含む所定領域が該ケースの側方からの溶接により溶融されることによって相互に接合されている。ここで、前記開口部周縁を構成するケース本体の側壁には、該ケース本体の内面を構成して鉛直方向に広がる内壁面と該ケース本体の上面を構成して水平方向に広がる前記開口端面との間に該水平な開口端面から該鉛直な内壁面に至る傾斜面部が形成されている。且つ、前記蓋体には、前記傾斜面部に接する傾斜凸部側面が前記凸部の側面の少なくとも一部に形成されている。そして、前記溶接により溶融された領域は、前記開口端面を越えて前記傾斜面部と前記傾斜凸部側面の境界部位に及んでいることを特徴とする。
本明細書において「電池」とは、所定の電気エネルギーを取り出し得る蓄電装置をいい、特定の蓄電機構(電極体や電解質の構成)に限定されない。リチウムイオン電池等のリチウム二次電池、ニッケル水素二次電池その他の二次電池、或いは電気二重層キャパシタ等の物理電池は、ここでいう電池に包含される典型例である。
また、本明細書において「電極体」とは、少なくとも一つずつの正極及び負極を含み、電池(蓄電装置)の主体を成す構造体をいう。
上記構成の密閉型電池によると、上記ケース本体と上記蓋体との接触部位には、該ケース本体の上記傾斜面部と該蓋体の裏面側の傾斜凸部側面との境界部位(接触面)が含まれる。かかる接触部位をケース本体側方から溶接するにあたり、該溶接により溶融される領域(すなわち溶融部)が上記開口端面を越えて上記境界部位にも及んでいるように溶接すると、該溶接による熱収縮に伴って生じ得る圧縮応力は、上記境界部位を挟む両側(すなわち蓋体側とケース本体側)ではどちらも該境界部位に向かう方向に働き得る。このことにより、上記ケース本体と上記蓋体との溶融部に生じ得る圧縮応力のうち、該ケース本体の内壁面側(すなわち上記傾斜面部と傾斜凸部側面とを境界とする部位およびその近傍)の圧縮応力は、上記傾斜面部および傾斜凸部側面に対応する傾斜角度で傾斜した方向に生じ得る。かかる傾斜方向に生じ得る上記内壁面側の圧縮応力は、外壁面側(すなわち、上記開口端面を境界とする部位およびその近傍)の圧縮応力と均衡し得る。したがって、本発明によると、上記応力の不均衡による溶接部(溶融部)の亀裂等の発生が抑制されて、高い溶接(接合)強度で且つ安定して接合状態を維持し得る上記ケース本体と上記蓋体とを備える高気密な密閉型電池を得ることができる。
また、上記ケース本体側壁の傾斜面部および上記蓋体の傾斜凸部側面を持たない構成の電池では、上記ケース本体と蓋体とを強固に接合させることを目的として、互いの接触部位をケース側方から溶接する際に、上記側壁の内壁面側まで完全に溶融させる場合があり得る。しかし、上述のように、かかる場合にはスパッタ等の異物がケース内部に侵入する虞がある。ここで、本発明に係る密閉型電池によると、上記傾斜面部およびこれに対応する上記傾斜凸部側面を備えることにより、溶接時に上記内壁面側まで溶融させなくても、高い接合強度でケース本体と蓋体との接触部位を接合させることができる。なお、上記傾斜面部は、上記水平な開口端面から鉛直な内壁面に向けて傾斜していればよく、その面は平面であっても曲面であってもよい。また、上記傾斜凸部側面についても、上記傾斜面部の面形状に対応していればよいので、平面であっても曲面であってもよい。
ここに開示される密閉型電池の好ましい一態様では、前記蓋体の表面側には、前記裏面側の凸部とほぼ対応する部位に凹部が形成されており、該凹部の周縁から該凹部内の底面に至る傾斜凹部側面が形成されている。ここで、前記傾斜凸部側面と前記傾斜凹部側面とは、蓋体の断面からみてほぼ平行になるように形成されていることを特徴とする。上記ケース本体と上記蓋体とを溶接する際に、上記傾斜凹部側面を押さえる(押圧する)と、上記ケース本体と上記蓋体との接触部位のうち上記傾斜面部と上記傾斜凸部側面との接触部位(境界部位)を上記蓋体の表面側から該境界部位に対してほぼ垂直になるように押さえることができるので、結果、より強固にケース本体と蓋体とを接合させ易くなる。
ここに開示される密閉型電池の別の好ましい一態様では、前記傾斜面部は、前記鉛直方向から30〜60°の傾斜角度で傾斜していることを特徴とする。さらに好ましい一態様では、前記開口端面における前記ケース本体側壁の壁厚方向の幅は、該ケース本体側壁の壁厚の40〜60%の長さに規定されていることを特徴とする。
傾斜面部や開口端面がこのような寸法であることにより、これらをケース本体側壁の上面に容易に形成することができる。また、上記ケース本体と蓋体とを溶接する際に、溶融部における上記傾斜面部と上記傾斜凸部側面との境界部位に生じ得る上記圧縮応力の大きさと方向とが、上記開口端面を境界とする部位に生じ得る圧縮応力とうまく均衡し得るので、上記ケース本体と蓋体とをより高い接合強度で接合することができる。
また、ここに開示される密閉型電池として、特に好ましくは、前記ケース本体側壁の壁厚および前記蓋体の板厚はともに0.3mm〜1mmの範囲にあり、前記傾斜面部は、前記鉛直方向から30〜50°の傾斜角度で傾斜していることを特徴とする電池である。
また、ここに開示される密閉型電池において、前記傾斜面部が曲面形状を有する態様として特に好ましくは、前記ケース本体側壁の壁厚および前記蓋体の板厚はともに0.3mm〜1mmの範囲にあり、前記傾斜面部は、前記ケース本体の内面側に膨らむように湾曲した円弧面(典型的には1/4円弧面)であり、前記蓋体の傾斜凸部側面は、前記円弧面に対応する曲率の円弧面状(典型的には1/4円弧面状)に湾曲していることを特徴とする電池である。
また、上記目的を実現するべく、本発明は上記のような構成の密閉型電池を製造する方法を提供する。本発明により提供される方法は、以下の(1)〜(5)を包含する。すなわち、(1)ケース上面に形成された開口部と、該開口部の周縁を構成する側壁に内面を構成して鉛直方向に広がる内壁面と、前記側壁の上面を構成して水平方向に広がる開口端面とを備えるケース本体であって、前記内壁面と前記開口端面との間に該水平な開口端面から該鉛直な内壁面に至る傾斜面部が形成されているケース本体を用意すること、(2)前記開口端面上に載置された際に該開口端面に接する外縁部と、裏面側に形成される凸部であって該載置された際に前記開口部の内方に入り込む凸部とを備える蓋体であって、該載置された際には前記傾斜面部に接する傾斜凸部側面が前記凸部の側面の少なくとも一部に形成されている蓋体を用意すること、(3)前記開口部から、用意した電極体を前記ケース本体に収容すること、(4)前記開口端面上に前記蓋体を載置すること、および、(5)前記側壁と前記蓋体の外縁部との境界線を含む所定領域を該ケースの側方からの溶接により溶融させることによって相互に接合すること、を包含している。ここで、前記溶接の際は、前記蓋体の表面側のうち少なくとも前記外縁部と、前記凸部とほぼ対応する部位に形成された凹部の周縁から該凹部内の底面に至る傾斜凹部側面と、を含む領域を押圧しながら溶接し、前記溶接により溶融させる領域が、前記開口端面を越えて前記傾斜面部と前記傾斜凸部側面の境界部位に及ぶように溶接することを特徴とする。
かかる製造方法によると、ケース本体と蓋体との接触部位を該ケース本体側方から溶接(典型的にはレーザー溶接)によって接合する際に、該溶接により溶融される領域が上記開口端面を越えて上記傾斜面部と上記傾斜凸部側面との境界部位に及ぶように溶接することで、上記接触部位を強固に接合できる。また、上記蓋体の表面側から上記境界部位をほぼ垂直に押圧することにより、より一層強固に上記接触部位を接合させ得る。その一方、上記溶接により上記ケース本体の内壁面を貫通するまで溶融させることで接合強度を確保する必要がないので、ケース内部に侵入し得るスパッタ等の異物の発生を効果的に防ぐことができる。
ここに開示される製造方法の好ましい一態様では、前記押圧の際に、該押圧する領域の面形状を備えた構成の押え治具を用いることを特徴とする。これにより、上記開口端面と外縁部との水平な接触部位と、上記傾斜面部と傾斜凸部側面との傾斜した接触部位とを同時にかつ均等な力で押圧することができる。
また、本発明は、ここに開示されるいずれかの密閉型電池、あるいはここに開示される方法により製造された密閉型電池を備えた車両を提供する。本発明により提供される密閉型電池は、ケース本体と蓋体とが互いの接触部位において強固に接合し得ることから、かかる密閉型電池を自動車等の車両に搭載した際、走行時に振動が生じても上記ケース本体と蓋体との接合部における高い気密性は維持され、例えばケース内部の電解質等が漏出する等の不具合も防止され得る。
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態を説明する。なお、本明細書において特に言及している事項以外の事柄であって本発明の実施に必要な事柄(例えば、電極体や電解質の構成、電極体の作製手順、電池の構築手順等、電池の構築に係る一般的技術等)は、当該分野における従来技術に基づく当業者の設計事項として把握され得る。本発明は、本明細書に開示されている内容と当該分野における技術常識とに基づいて実施することができる。
特に限定することを意図したものではないが、以下、密閉型リチウムイオン電池10(以下、単に「電池」ということもある。)を例として本発明を詳細に説明する。また、以下の図面において、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付し、重複する説明は省略又は簡略化することがある。また、各図における寸法関係(長さ、幅、厚さ等)は実際の寸法関係を反映するものではない。
図1〜図5を参照しながら、本実施形態のリチウムイオン電池10について説明する。図1は、本実施形態に係る電池10の外観を示す模式的な斜視図である。図2は、図1のII−II線断面図である。図3は、蓋体30がケース本体20の開口端面24上に載置された際の該蓋体30とケース本体20との接触部位を模式的に示す断面図である。図4(a)は、本実施形態に係る電池10の蓋体30とケース本体20との接触部位にケース本体20の側方から溶接された際の溶融部80を模式的に示す断面図であり、(b)は、ケース本体側壁に傾斜面部を有さない構成の電池における蓋体130とケース本体120との接触部位にケース本体120の側方から溶接された際の溶融部80を模式的に示す断面図である。図5は、本実施形態に係る電池10の蓋体30とケース本体20との接触部位を溶接する工程の一部を示す模式的な断面図である。なお、上記の図中、正極端子52絶縁部材56、ナット58については断面表示していない。
図1〜図3に示されるように、本実施形態に係る電池10の全体の構成としては、該電池10は従来の電池と同様に、典型的には所定の電池構成材料(正負極それぞれの活物質、正負極それぞれの集電体、セパレータ等)を具備する電極体60(本実施形態では扁平形状の捲回型電極体)と、該電極体60および適当な電解質(典型的には液状電解質)を収容するケース本体20と、蓋体30とを備える。
図1および図2を参照にして、本実施形態に係るケース本体20の構成について説明する。ケース本体20は、電極体60を収容するための開口部21をケース上面部分に備えた有底形状(本実施形態では箱型または角型形状)を有している。この開口部21の周縁を構成するケース本体20の側壁22において、該側壁22の上面23には水平方向Pに広がる開口端面24が形成されている。また、該開口端面24の外側の周縁は、上記側壁22における鉛直方向Qに広がる外壁面27と垂直に接している。一方、上記開口端面24の内側の周縁については、該開口端面24と上記側壁22の鉛直方向Qに広がる内壁面25との間に、該開口端面24から該内壁面25に向けて傾斜した傾斜面部26が形成されている。
上記傾斜面部26は、上記鉛直方向Qに広がる内壁面25から所定の傾斜角度θを有して傾斜している。かかる傾斜角度θとは、好ましくは30〜60°の範囲内に規定される傾斜角度であり、より好ましくは30〜50°の範囲内であり、特に好ましい例としては30°あるいは45°が挙げられる。かかる傾斜角度θが上記範囲の上限を上回ると、上記傾斜面部26の傾斜が浅くなりすぎる。後述するように、蓋体30をケース本体20に嵌合するために蓋体30の裏面側に形成される凸部34の側面部分に傾斜面部26が形成される。このため、傾斜面部26の傾斜が浅くなると、上記凸部34の凸出具合も小さくなるので、蓋体30がケース本体20に嵌合しにくくなり、該蓋体30が該ケース本体20から外れ易くなる。一方、上記傾斜角度θが上記範囲の下限を下回ると、上記開口端面24の幅(すなわち上記側壁22の壁厚方向の長さ)が蓋体30を載置し易い程度に広く規定された場合では、ケース本体20と蓋体30との溶接時に溶融される領域(溶融部)が上記傾斜面部26と後述の傾斜凸部側面35との境界部位(傾斜面部26と傾斜凸部側面35とが互いに接触している面)まで及びにくくなり、該傾斜面部26による接合強度を向上させる効果が十分に発揮されにくい。
上記開口端面24では、上記ケース本体20の側壁22の壁厚方向の幅が、該側壁22の壁厚を100%として40〜60%の長さに規定されていることが好ましい。かかる幅が上記範囲の上限を上回ると、上記傾斜面部26の傾斜角度θが好適範囲を逸脱し、小さくなり過ぎる虞がある。一方、上記開口端面24の幅が上記範囲の下限を下回ると、上記傾斜面部26の傾斜角度θが上記好適範囲を逸脱して大きくなり過ぎる(すなわち傾斜面部26の傾斜が浅くなり過ぎる)。また、蓋体30を上記開口端面24上に安定した状態で載置しづらい。このことにより、上記開口端面24の上記側壁22の壁厚方向の幅は、上記範囲内で上記傾斜面部26の傾斜角度θとの兼ね合いで設定されることが好ましい。例えば、かかる幅は、上記側壁22の壁厚が0.5mmであれば、0.2mm〜0.3mmの間で規定され得る。
ケース本体20の材質としては、軽量で熱伝導性が良い金属材料が好ましく、例えばアルミニウム(アルミニウム合金を含む)、ステンレス鋼、ニッケルメッキ鋼等を好ましく用いることができる。また、かかるケース本体20には、典型的には、上記材質として挙げられた金属種のいずれか(典型的にはアルミニウムまたはその合金)からなる材料を従来公知の方法を用いて加工された板材が採用される。例えば、上記金属材料を溶解、鋳造して鋳塊を得て、該鋳塊を均質加熱処理後、熱間圧延および冷間圧延を実施して圧延板にして、該圧延板を焼鈍してから所望の板厚になるまで再度冷間圧延を実施することにより所望の板材を得る方法が挙げられる。このときの板厚としては、凡そ0.5mm〜2.0mm程度が好ましい。
このようにして得られた板材からケース本体20を成形する方法としては、従来の方法と同様でよく、特に限定されない。例えば、上記板材を所定形状にカットし、これを複数回にわたり絞り加工やしごき加工等を行って徐々にケース本体20の外観形状(本実施形態では有底の扁平な箱型形状)になるように側壁22を成形していき、最後にトリミング等の加工を実施して側壁22の上面23(すなわち開口端面24や傾斜面部26)を上記したような形状に仕上げることにより上記ケース本体20が得られる。このようにして得られたケース本体20の(側壁22の)板厚は、好ましくは0.3mm〜1mmであり、より好ましくは0.3mm〜0.7mm程度であり、特に好ましくは凡そ0.5mmである。
次に、図1〜図2を参照にしながら、本実施形態に係る蓋体30の構成について、ケース本体20との関係とともに説明する。蓋体30は、上記ケース本体20上面の開口部21を塞ぎ得る形状(本実施例では扁平な略長方形状)を有している。蓋体30は、上記ケース本体20の開口端面24上に載置されて、上記開口部21を閉塞している。かかる蓋体30は、上記開口端面24上に載置された際に該開口端面24と接する外縁部32と、該蓋体30の裏面(蓋体30を上記開口端面24上に載置したときにケース内部に対向する側の面)側に凸出した凸部34とを備えている。該凸部34の側面の少なくとも一部(本実施形態では該側面全面)には、上記傾斜面部26に対応する傾斜凸部側面35が形成されている。このため、蓋体30がケース本体20(開口端面24)上に載置されると、上記外縁部32の裏側面32aが該開口端面24に接するとともに、上記凸部34は上記傾斜凸部側面35において上記傾斜面部26と接した状態で上記開口部21の内方に入り込む(嵌り込む)ようになっている。すなわち、上記蓋体30はケース本体20に嵌合される。このことにより、上記ケース本体20の開口部21は、上記蓋体30によって隙間なく塞がれ得る。また、蓋体30が上記のように載置された際には、ケース本体20の側壁22の外壁面27と蓋体30の外縁部32の外周端面とは、面一で(すなわち、互いに同一の面上にある状態で)接するようになっている。
蓋体30の表面側には、外縁部32より内側で上記裏面側の凸部34とほぼ対応する部位に凹部36が形成されている。そして、上記凸部34の側面に形成された傾斜凸部側面35と同様に、上記凹部36には、該凹部36の周縁から該凹部36内の底面38に向けて傾斜した傾斜凹部側面37が形成されている。該傾斜凹部側面37と上記傾斜凸部側面35とは、上記蓋体30の断面視でほぼ平行になっている。
なお、上述のように本実施形態では、蓋体30の上記凸部34の側面は全面にわたり傾斜凸部側面35となっていて、該傾斜凸部側面35がケース本体20の側壁22における傾斜面部26と接している。他の実施形態として、例えば、上記凸部34の側面には、傾斜凸部側面35に加え、上記側壁22の内壁面25に対応する(接する)側面であって鉛直方向に広がる側面が形成されており、蓋体30が上記開口端面24上に載置された際に、上記凸部34の側面が傾斜面部26および該傾斜面部26から続く上記内壁面25(の一部)にも接し得るような形態でもよい。
図1および図2に示されるように、蓋体30には、典型的には端子取出し孔(図示せず)が2か所に形成されている。外部接続用の端子52,54は、上記端子取出し孔を挿通した状態で例えばカラー等の絶縁部材56を介して上記蓋体30に取り付けられている。かかる端子52,54は、上記ケース本体20内に収容された電極体60と電気的に接続されている。各端子52,54の取付け構造は特に制限されず、従来の電池と同様の構造をとることができる。例えば、本実施形態では、正極端子52は、その一方の端部を電極体60の軸方向(該電極体60が捲回型であれば捲回軸方向)の一端に形成された正極集電体63に接続されることにより、電極体60の正極と電気的に接続されている。正極端子52の他方の端部は、上記蓋体30の表面側から突出している。負極端子54についても同様に、その一端は電極体60の負極に接続され、他端は上記蓋体30の表面側から突出している。突出した該端子52,54は、例えばナット58等により蓋体30に固定されている。なお、正負極の接続端子の取付け構造自体は本発明を特徴づけるものではないので、より詳細な説明は省略する。
蓋体30の材質としては、上述したケース本体20と同じ材質であることが好ましいが、ケース本体20と異なる材質であってもよい。蓋体30を成形する方法としては、典型的にはケース本体20を成形するのに採用され得る金属材料(典型的にはアルミニウムまたはその合金材料)からなる板材を用いて、例えばプレス加工等を実施して上記のような形状に成形することができる。蓋体30に成形されたときの好ましい板圧としては、0.3mm〜1mmが好ましく、より好ましくは0.3mm〜0.7mmであり、特に好ましくは凡そ0.5mmである。
次に、本実施形態に係る電極体60について説明する。電極体60は、長尺シート状の正極集電体63の表面に正極活物質層を有する正極シート62、長尺シート状の負極集電体(図示せず)の表面に負極活物質層を有する負極シート(図示せず)、及び長尺シート状のセパレータ66からなり、正極シート62および負極シートの間に2枚のセパレータ66を、正極シート62、セパレータ66、負極シート、セパレータ66の順で重ね合わせて捲回し、得られた捲回体を側面方向(すなわち捲回軸方向と直交する方向)から押し潰して拉げさせることによって、上記ケース本体20に収容可能な扁平形状に成形されている。
捲回される正極シート62において、その長手方向に沿う一方の端部には正極活物質層が付与されずに正極集電体63が露出しており、一方、捲回される負極シートにおいても、その長手方向に沿う一方の端部は負極活物質層が付与されずに負極集電体が露出している。このことにより、電極体60の長手方向(すなわち捲回軸方向)の一端には上記露出した正極集電体63が積層しており、他端には上記露出した負極集電体が積層している。
また、上述のように、露出した上記正極集電体63が積層された部分には正極端子52が、露出した上記負極集電体が積層された部分には負極端子54がそれぞれ接合され、さらに上記扁平形状に形成された正極シート62または負極シートと電気的に接続されている。接合方法としては、従来公知の方法でよく、例えば超音波溶接法、抵抗溶接法等の各種溶接法が用いられ得る。なお、本実施形態では捲回型の電極体について説明したが、積層型の電極体であってもよく、特に限定されない。
上記のような電極体60を構成する材料及び部材自体は、従来のリチウムイオン電池に備えられる電極体と同様でよく、特に制限はない。例えば、正極シート62を構成する正極集電体63としては、導電性の良好な金属からなるシート材を用いることができる。例えば、アルミニウムまたはアルミニウムを主成分とする合金製の導電性部材が挙げられる。また、正極活物質層の主成分たる電極活物質としては、従来からリチウムイオン電池に用いられる物質の一種または二種以上を特に限定なく使用することができる。例えばリチウムニッケル系複合酸化物(リチウムとニッケルとを構成金属元素として含む酸化物であって、ニッケルサイトの一部がコバルトやアルミニウム等の他の金属元素で置換されたものを含む。典型的にはLiNiO)、リチウムコバルト系複合酸化物(典型的にはLiCoO)、リチウムマンガン系複合酸化物(典型的にはLiMn)等のリチウム遷移金属複合酸化物が挙げられる。
一方、負極シートを構成する負極集電体としては、例えば銅等の金属からなるシート材(好ましくは銅箔)を用いることができる。また、負極活物質層の主成分たる電極活物質としては、従来からリチウムイオン電池に用いられる物質の一種または二種以上を特に限定なく使用することができる。例えば、グラファイトカーボンやアモルファスカーボン等の炭素系材料が挙げられる。
正極シート62及び負極シートは、上記各電極活物質を適当な溶媒に分散させた組成物をそれぞれの集電体上に付与し、該組成物を乾燥させることにより好ましく作製され得る。なお、必要に応じて、導電材、結着材、及び増粘材等を上記組成物に添加することができる。
上記作製した正極シート62及び負極シートの間に重ねて使用される好適なシート状のセパレータ66としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等の多孔質ポリオレフィン系樹脂で構成されたものが挙げられる。なお、電解質として固体電解質もしくはゲル状電解質を使用する場合には、合成樹脂製のセパレータが不要な場合(すなわちこの場合には電解質自体がセパレータとして機能し得る。)があり得る。また、正極端子52の構成材料として、該端子52に接合される正極集電体63と同種の金属材料(好ましくはアルミニウム)を好ましく用いることができる。一方、負極端子54の構成材料として、該端子54に接合される負極集電体と同種の金属材料(好ましくは銅)を好ましく用いることができる。
以上のようにして、ケース本体20、蓋体30および電極体60が用意(作製)される。
次に、特に限定することを意図したものではないが、図4〜図5を参照にしながら、本実施形態に係るリチウムイオン電池10を構築する(製造する)方法の一つの好ましい実施態様について説明する。
まず、図1および図2に示される上記構成(すなわち、ケース上面に開口部21を備えた有底箱形状を有しており、側壁22の上面23における水平な開口端面24と、該開口端面24と上記側壁22の内壁面25に至る傾斜面部26を備えた構成)を有するケース本体20を用意(作製)する。
次に、図1および図2に示される上記構成(すなわち、上記ケース本体20の開口部21を塞ぎ得る形状を有しており、上記開口端面24上に載置された際に該開口端面24と接する外縁部32と、該蓋体30の裏面側に形成された凸部34と、該凸部34の側面の少なくとも一部に上記傾斜面部26に対応する傾斜凸部側面35とを備えた構成)を有する蓋体30を用意(作製)する。
次に、上述の電極体60を用意する。そして、図2に示されるように、例えば、該電極体60の捲回軸方向の各端部に形成されている積層された正極集電体63の上下方向(鉛直方向Q)の中央部分に正極端子52を(該部分を押し潰すようにして)取り付ける。負極端子54についても同様にして負極集電体に取り付ける。
次いで、端子52,54がそれぞれ付設された扁平な上記電極体60を、扁平な上記ケース本体20に収容する。該電極体60をケース本体20に収容した後、図示しない電解液(例えば、エチレンカーボネート(EC)とジエチルカーボネート(DEC)との混合溶媒にLiPF等のリチウム塩(支持塩)を適当量溶解させたもの)を該ケース本体20内に注入する。そして、ケース本体20の開口部21から上方に向けて突出した正負極の各端子52,54を、絶縁部材56を介して上記蓋体30の端子取出し孔(図示せず)に挿通させながら、蓋体30を上記ケース本体20に装着(載置)して上記開口部21を塞ぐ。このとき、蓋体30の外縁部32の裏側面32aが上記開口端部24と接するようにする。また、蓋体30の裏面側の凸部34の側面における傾斜凸部側面35が、ケース本体20の側壁22における傾斜面部26と接しており、上記凸部34が上記開口部21内に入り込むことにより、蓋体30はケース本体20に嵌合している。
次いで、上記蓋体30が開口端面24上に載置されたケース本体20において、該ケース本体20と蓋体30との接触部位、すなわち該ケース本体20の側壁22と上記蓋体30の外縁部32との境界線を含む所定の領域を上記ケース本体20の側方から周回させて溶接する。溶接方法としては、YAG等の固体結晶を媒質とするレーザーを用いた固体レーザー溶接、炭酸ガス等のガスを媒質とするガスレーザー溶接等、単色光のコヒーレントビームを用いたレーザー溶接や、集束した電子ビームを用いた電子ビーム溶接を好ましく採用することができる。
ここで、上記蓋体30と上記ケース本体20との接触部位をケース本体20の側方(すなわち側壁22の外壁面27側)から溶接していく際には、該溶接により溶融される領域が、上記接触部位のうち上記外縁部32の裏側面32aと開口端面24同士の接触部位(境界部位)を含む領域を越え、さらに上記傾斜凸部側面35と傾斜面部26同士の接触部位を含む領域に及ぶような出力(レーザー溶接ならばレーザー強度)で溶接を行うことが好ましい。このような溶接を行うことにより、蓋体30とケース本体20との接合強度を高くすることができる。その理由としては以下に示すとおりである。すなわち、図4(a)に示されるように、上記溶接による熱収縮に伴って溶融部80に発生する圧縮応力について、上記蓋体30とケース本体20との境界部位のうち上記外縁部32の裏側面32aと上記開口端面24との水平な境界部位を挟む両側(すなわち蓋体30側とケース本体20側)に働く圧縮応力82は、鉛直方向Qに沿って互いに該境界部位に向かう方向に生じ得る。一方、上記傾斜面部26と傾斜凸部側面35との境界部位を挟む両側に働く圧縮応力84は、傾斜した該境界部位に向かう方向に生じ得る。かかる圧縮応力84は、上記の鉛直方向Qに働く圧縮応力82と均衡し合うため、内壁面25側の非溶融部における蓋体30とケース本体20との境界部位に、該蓋体30と該ケース本体20とを引き離し得る方向へ引張り応力が発生しても、該引張り応力に対し、上記均衡し合う圧縮応力82,84は十分に対抗し得る。この結果、蓋体30とケース本体20とを強固に接合し、且つそのような接合状態を長く維持することができる。なお、図4(b)に示されるように、上記のような傾斜面部26と傾斜凸部側面35とを備えない構成の電池では、蓋体130とケース本体120との接触部位をケース本体120の側方から溶接しても、その溶融部180には、上記圧縮応力82のような鉛直方向Qに沿って働く圧縮応力182は生じるものの、該ケース本体120の内壁面側の非溶融部には鉛直方向Qに沿う引張り応力183が生じ得るため、蓋体130とケース本体120とを強固に接合することは難しい。
上記のようにして本実施形態に係る蓋体30とケース本体20とを該ケース本体20の側方から溶接するにあたり、上記蓋体30の表面側の領域のうち、外縁部32の表側面32bと、上記凸部34とほぼ対応する部位に形成された凹部36の周縁から該凹部36内の底面38に至る傾斜凹部側面37とを少なくとも含む領域を、押圧しながら溶接することが好ましい。このように上記領域を押圧しながら溶接することにより、上記開口端面24と上記外縁部32の裏側面32a同士、および上記傾斜面部26と上記傾斜凸部側面35同士を確実に接触させることができ、それぞれの接触部位を溶接し、その接触部位を含む所定領域を確実に溶融させて蓋体30とケース本体20とをより強固に接合させ得る。
また、かかる蓋体30の表面側における上記領域を押圧する際には、押え治具72を用いることが好ましい。すなわち、かかる押え治具72において、該押圧する際に上記蓋体30の表面側と接し得る面には、上記蓋体30の外縁部32の表側面32bと上記傾斜凹部側面37の面形状(すなわち凹凸形状)に対応する面形状であって該表側面32bと傾斜凹部側面37の面形状と対称な面形状が形成されていることが好ましい。このような面形状を備えた押え治具72を、その対応する面形状に合わせるようにして蓋体30の表面側の上記領域上に載置して、該押え治具72を(典型的には鉛直方向Qに沿う下方向に向けて)押圧すると、上記開口端面24と上記外縁部32の表側面32bとの水平な接触部位と、上記傾斜面部26と傾斜凸部側面35との傾斜した接触部位とを同時に且つ均等に分散された力で押圧することができるので、より強固に且つ容易に上記接触部位を含む領域を溶接することができる。
以上のようにして、蓋体30とケース本体20との接触部位を接合してケース本体20の開口部21を封口することにより、本実施形態に係る電池10が完成する。
次に、図6および図7を参照にしながら、本実施形態に係る電池10の改変例について説明する。図6は、本実施形態に係る電池10の改変例の要部を示す模式的な断面図である。図7は、本実施形態に係る電池10の改変例における蓋体30とケース本体20との接触部位を溶接する工程の一部を示す模式的な断面図である。図6に示される改変例では、ケース本体20の側壁22における傾斜面部26が、ケース本体20の内面側に膨らむように湾曲した円弧面(典型的には1/4円弧面)となるように形成されている点において、上述の実施形態とは異なっている。このような曲面形状を傾斜面部26が備える実施形態では、蓋体30の裏面側に形成されている凸部34の側面においても、少なくともその一部に上記傾斜面部26と対応する円弧面(典型的には1/4円弧面)となる部分が形成されている。また、図6に示されるように、上記凸部34の側面は、傾斜面部26に対応する部分(すなわち傾斜凸部側面35)には上記円弧面形状を有するとともに、上記蓋体30をケース本体20の開口端面24上に載置した際に側壁22の内壁面25に接触し得る鉛直な側面39をも有することが好ましい。さらに、かかる蓋体30の表面側についても、上記凸部34に対応する凹部36の傾斜凹部側面37も、傾斜凸部側面35にほぼ対応するように所定角度の円弧面状を有していることが好ましい。かかる蓋体30の表面側の形状は上記裏面側と対応した形状になっているため、該蓋体30とケース本体20とを該ケース本体20の側方から溶接する際に該蓋体30の表面側を押圧すると、該蓋体30とケース本体20を確実に接触させてより一層強固に接合させることができる。また、かかる溶接を行う際には、図7に示されるように、外縁部32の表側面32bと上記湾曲した円弧面状の傾斜凹部側面37の面形状と対称な面形状を備えた押え治具74を用いて、上記表側面32bと傾斜凹部側面37とを押圧しながら行うことが好ましい。
ここで、本実施形態に係る電池10として、以下に示す4つの寸法(例1〜例4)で4種類の電池を作製した。なお、かかる4つの電池は全て、蓋体30とケース本体20とがレーザー溶接により接合された。また、レーザーの出力強度は全ての4電池で同じ条件で行った。
例1に係る電池では、ケース本体20の側壁22の壁厚および蓋体30の板厚がともに0.5mm程度になるようにして、ケース本体20と蓋体30をそれぞれ成形した。ケース本体20の傾斜面部26は、鉛直方向Qから45°の傾斜角度θで傾斜させた。開口端面24の側壁22の壁厚方向の幅は、0.2mm〜0.3mm程度とした。蓋体30の外縁部32の裏側面32aと傾斜凸部側面35の寸法は、上記開口端面24と傾斜面部26にそれぞれ対応するように規定した。また、蓋体30の全面にわたってどの部分においても板厚が0.5mm程度で一定になるように該蓋体30の表面側の寸法を規定した。
また、例2に係る電池では、ケース本体20の側壁22の壁厚および蓋体30の板厚がともに0.5mm程度になるようにして、ケース本体20と蓋体30をそれぞれ成形した。ケース本体20の傾斜面部26は、鉛直方向Qから30°の傾斜角度θで傾斜させた。開口端面24の側壁22の壁厚方向の幅は、0.2mm〜0.3mm程度とした。蓋体30の外縁部32の裏側面32aと傾斜凸部側面35の寸法は、上記開口端面24と傾斜面部26にそれぞれ対応するように規定した。蓋体30の全面にわたってどの部分においても板厚が0.5mm程度で一定になるように該蓋体30の表面側の寸法を規定した。
例3に係る電池では、ケース本体20の側壁22の壁厚および蓋体30の板厚がともに0.5mm程度になるようにして、ケース本体20と蓋体30をそれぞれ成形した。ケース本体20の傾斜面部26は、ケース本体20の内面側に膨らむような曲率半径0.2mm〜0.3mm程度の1/4円弧面状に湾曲させた。開口端面24の側壁22の壁厚方向の幅は、0.3mm〜0.2mm程度とし、蓋体30の外縁部32の裏側面32aと傾斜凸部側面35の寸法は、上記開口端面24と傾斜面部26にそれぞれ対応するように規定した。蓋体30の全面にわたってどの部分においても板厚が0.5mm程度で一定になるように該蓋体30の表面側の寸法を規定した。
例4に係る電池では、ケース本体20の側壁22の壁厚および蓋体30の板厚がともに0.5mm程度になるようにして、ケース本体20と蓋体30をそれぞれ成形した。ケース本体20の側壁22の上面23には上記のような傾斜面部26を設けなかった。このため、蓋体30の凸部34の裏側の側面には、鉛直方向Qに広がる内壁面25に対応する鉛直な側面部を形成し、傾斜凸部側面35については設けなかった。
上記のようにして作製した例1の電池について、溶接により互いに接合している蓋体30のみを把持して所定の荷重で持ち上げ、該蓋体30をケース本体20から引き剥がす試験を行った。蓋体30がケース本体20から剥がれたときの荷重を蓋体30とケース本体20との接合強度とした。例2〜例4の電池についても同様の試験を行った。この結果、例1〜例3の電池は、いずれも例4の電池と比較して30%以上(好ましいものでは50%以上)の接合強度で蓋体30とケース本体20とが接合していることが分かった。このことにより、ケース本体20の側壁22に形成された傾斜面部26と、該傾斜面部26に対応する傾斜凸部側面35であって蓋体30の裏面側に形成された凸部34の側面における傾斜凸部側面35とを備える電池10は、これらを具備しない電池と比べて、蓋体30とケース本体20の接合強度において顕著に優れた効果を有することがわかった。
このように蓋体30とケース本体20とが強固に接合し得る本実施形態に係る電池10は、特に自動車等の車両に搭載されるモーター(電動機)用電源として、好適に使用し得る。したがって本発明は、図8に模式的に示されるように、かかる電池10を単電池として複数個配列して組電池100を構築し、かかる組電池100を電源として備える車両(典型的には自動車、特にハイブリッド自動車、電気自動車、燃料電池自動車のような電動機を備える自動車)1を提供することができる。
以上、本発明を好適な実施形態により説明してきたが、こうした記述は限定事項ではなく、もちろん種々の改変が可能である。また、電池の種類は上述したリチウムイオン電池に限られず、電極体構成材料や電解質が異なる種々の内容の電池、例えばリチウム金属やリチウム合金を負極とするリチウム二次電池、ニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電池、あるいは電気二重層キャパシタであってもよい。また、上述の実施形態のケース本体20は角型(箱型)形状に成形されているが、この形状に限定されず、例えば円筒型形状であってもよい。
本実施形態に係る電池の外観を示す模式的な斜視図である。 図1のII−II線断面図である。 蓋体がケース本体の開口端面上に載置された際の該蓋体とケース本体との接触部位を模式的に示す断面図である。 (a)本実施形態に係る電池の蓋体とケース本体との接触部位にケース側方から溶接された際の溶融部を模式的に示す断面図である。(b)ケース本体側壁に傾斜面部を有さない構成の電池において、蓋体とケース本体との接触部位にケース側方から溶接された際の溶融部を模式的に示す断面図である。 蓋体とケース本体との接触部位を溶接する工程の一部を示す模式的な断面図である。 本実施形態に係る電池の改変例の要部を示す模式的な断面図である。 本実施形態に係る電池の改変例における蓋体とケース本体との接触部位を溶接する工程の一部を示す模式的な断面図である。 本実施形態に係る密閉型電池を備えた車両を模式的に示す側面図である。
符号の説明
P 水平方向
Q 鉛直方向
1 車両
10 密閉型電池
20 ケース本体
21 開口部
22 側壁
23 上面
24 開口端面
25 内壁面
26 傾斜面部
27 外壁面
30 蓋体
32 外縁部
32a 裏側面
32b 表側面
34 凸部
35 傾斜凸部側面
36 凹部
37 傾斜凹部側面
38 底面
52 正極端子
54 負極端子
56 絶縁部材
58 ナット
60 電極体
62 正極シート
63 正極集電体
66 セパレータ
72,74 押え治具
100 組電池

Claims (9)

  1. 電極体を収容するケース本体であって該電極体を収容するための開口部がケース上面に形成されたケース本体と、
    前記開口部の周縁を構成するケース本体の側壁の上面に相当する開口端面上に載置される蓋体であって、該載置された際に該開口端面に接する外縁部と、該蓋体の裏面側に形成された凸部であって該載置された際に該開口部の内方に入り込む凸部と、を有する蓋体と
    を備える密閉型電池であって、
    前記ケース本体と前記蓋体とは、前記開口端面上に蓋体が載置された状態で前記ケース本体側壁と前記蓋体の外縁部との境界線を含む所定領域が該ケースの側方からの溶接により溶融されることによって相互に接合されており、
    ここで、前記開口部周縁を構成するケース本体の側壁には、該ケース本体の内面を構成して鉛直方向に広がる内壁面と該ケース本体の上面を構成して水平方向に広がる前記開口端面との間に該水平な開口端面から該鉛直な内壁面に至る傾斜面部が形成されており、且つ、前記蓋体には、前記傾斜面部に接する傾斜凸部側面が前記凸部の側面の少なくとも一部に形成されており、
    前記溶接により溶融された領域は、前記開口端面を越えて前記傾斜面部と前記傾斜凸部側面の境界部位に及んでいることを特徴とする、密閉型電池。
  2. 前記蓋体の表面側には、前記裏面側の凸部とほぼ対応する部位に凹部が形成されており、該凹部の周縁から該凹部内の底面に至る傾斜凹部側面が形成されており、
    ここで、前記傾斜凸部側面と前記傾斜凹部側面とは、蓋体の断面からみてほぼ平行になるように形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の密閉型電池。
  3. 前記傾斜面部は、前記鉛直方向から30〜60°の傾斜角度で傾斜していることを特徴とする、請求項1または2に記載の密閉型電池。
  4. 前記開口端面における前記ケース本体側壁の壁厚方向の幅は、該ケース本体側壁の壁厚の40〜60%の長さに規定されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の密閉型電池。
  5. 前記ケース本体側壁の壁厚および前記蓋体の板厚はともに0.3mm〜1mmの範囲にあり、
    前記傾斜面部は、前記鉛直方向から30〜50°の傾斜角度で傾斜していることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の密閉型電池。
  6. 前記ケース本体側壁の壁厚および前記蓋体の板厚はともに0.3mm〜1mmの範囲にあり、
    前記傾斜面部は、前記ケース本体の内面側に膨らむように湾曲した円弧面であり、
    前記蓋体の傾斜凸部側面は、前記円弧面に対応する曲率の円弧面状に湾曲していることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の密閉型電池。
  7. 密閉型電池の製造方法であって;
    ケース上面に形成された開口部と、該開口部の周縁を構成する側壁に内面を構成して鉛直方向に広がる内壁面と、前記側壁の上面を構成して水平方向に広がる開口端面とを備えるケース本体であって、前記内壁面と前記開口端面との間に該水平な開口端面から該鉛直な内壁面に至る傾斜面部が形成されているケース本体を用意すること;
    前記開口端面上に載置された際に該開口端面に接する外縁部と、裏面側に形成される凸部であって該載置された際に前記開口部の内方に入り込む凸部とを備える蓋体であって、該載置された際には前記傾斜面部に接する傾斜凸部側面が前記凸部の側面の少なくとも一部に形成されている蓋体を用意すること;
    前記開口部から、用意した電極体を前記ケース本体に収容すること;
    前記開口端面上に前記蓋体を載置すること;および、
    記側壁と前記蓋体の外縁部との境界線を含む所定領域を該ケースの側方からの溶接により溶融させることによって相互に接合すること;
    を包含しており、
    ここで、前記溶接の際は、前記蓋体の表面側のうち少なくとも前記外縁部と、前記凸部とほぼ対応する部位に形成された凹部の周縁から該凹部内の底面に至る傾斜凹部側面と、を含む領域を押圧しながら溶接し、
    前記溶接により溶融させる領域が、前記開口端面を越えて前記傾斜面部と前記傾斜凸部側面の境界部位に及ぶように溶接することを特徴とする、密閉型電池の製造方法。
  8. 前記押圧の際に、該押圧する領域の面形状と対称な面形状を備えた構成の押え治具を用いることを特徴とする、請求項7に記載の密閉型電池の製造方法。
  9. 請求項1〜6のいずれかに記載の密閉型電池、あるいは請求項7または8に記載の方法により製造された密閉型電池を備える車両。
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