JP2011086483A - ラミネート型2次電池 - Google Patents

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由騎 冨永
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Abstract

【課題】ラミネート型2次電池を自動車用等の大容量の大型電池に採用するにあたり、金属ケースや金属保持部材を必要とせず軽量で、かつ耐振動性を向上させることを目的とする。
【解決手段】ラミネートフィルムと、このフィルムに密閉収納されてなる電池要素と、電池要素から導出される正極および負極集電タブとを備えたラミネート型2次電池であって、電池要素は、軸芯に捲回され、軸芯は、両端部の正極および負極端子材料と、両端部の間の絶縁体とからなり、正極集電タブは、正極端子材料に接続され、負極集電タブは、負極端子材料に接続され、正極端子材料の少なくとも一部および負極端子材料の少なくとも一部は、ラミネートフィルム外に位置することを特徴とする。また、上記電池を複数積層したラミネート型2次電池モジュールであって、各電池は、軸芯の両端を保持する電池ホルダを有し、この電池ホルダを積層したことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、たとえば自動車駆動用電源に用いて好適なリチウムイオン2次電池に係り、特に、ラミネート型リチウムイオン2次電池における耐振動性を向上させる技術に関する。
車載用のリチウムイオン2次電池においては、それぞれ正極、負極および電解液を有する単電池(セル)が複数個直列に配置されて組み電池を形成し、充放電制御のためのセルコントローラが接続され、必要な電圧が得られるようにバッテリーモジュールを形成する。
このような2次電池の単電池には、捲回した電池要素、あるいは、平板状の電極とセパレータを積層した電池要素を、円筒型のケースに収納したものや、角型、扁平型のケースに収納したものがある。
上記ケースは、アルミ合金やステンレス合金等の金属製ケースであることが一般的であるが、ケースの軽量化により高い重量エネルギー密度(wh/kg)を実現できる電池として、例えば、ラミネートフィルムを電池の外装ケースとし、その周囲を熱融着により封止することにより密閉化した電池が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
金属ケース構造に比べて、ラミネート封止構造は、熱融着で封止ができるため簡便であるというメリットをもつ。特に、金属ケース構造の場合に比べて溶接設備を要さないことや、内部への溶接スパッタを気にすることなく封止できるため、設備投資が少なくかつ電池の生産性を高くできるため、低コスト化できる利点がある。
しかしながら、自動車等に搭載される際に、金属ケース構造では剛性の高いケース自体が保持部材となるので、スペーサを挟んでセルを積層したバッテリーモジュールは積層方向で剛性を保持できるという利点があるが、ラミネート封止構造では、ラミネート外装の剛性が低いため、このような保持構造が難しい。ラミネートから露出している端子部分を直接保持すると、振動により端子と接合されている集電タブに負荷が加わる。この集電タブは、電池要素と端子を電気的に接続する箔状の部材であるので、振動に弱い。このような振動は、ラミネート型電池が小型素子である場合は、軽量であり問題とならないが、自動車用の大型素子となると、その集電タブに加わる応力は大きく、亀裂が入り切断の恐れがある。そのため、ラミネートセルを積層するための保持構造部材が別途必要となるため、電池モジュールとしては結局重量が増加してしまい、金属ケース構造の電池と比較してラミネート封止構造のメリットが失われてしまう。
このような問題に対して、耐振動性が向上した保持構造と放熱特性を確保する技術として、波型の内部構造を用いて電池要素を押さえ込み、振動対策を図る技術が提案されている(例えば、特許文献2または3参照)。
しかしながら、これらの技術では、電池要素を確実に保持することによって集電タブへの応力の集中を抑制して、ラミネート封止構造の耐振動性を向上することはできるが、波形の保持部材の重量分重くなるため、軽量化できないという問題があった。
特開平11−224652号公報 特開2006−318871号公報 特開2009−129722号公報
このように、従来のラミネート封止構造、特に素子が積層型の場合は、ケース重量分を軽量化できるが、電池要素の保持を電極端子部で行うので、集電タブと電極接合部において振動が加わった際にタブが切れるなど、耐振動性が問題となる。よって、モジュール化時の耐振動性を考慮すると、ラミネート外部から保持を行う拘束部材と連結のための樹脂部品が必要となる。セルの構造部材は上面、下面二枚必要となり、部品点数や重量増加の課題がある。よって、実際の大型のラミネート型電池のモジュール化においては、従来の金属ケース構造と比較して軽量化のメリットが出せないという課題があった。
従来は、大型電池については金属ケース構造が採用されていたため、ラミネート封止構造のような金属ケースを用いない場合の電極端子部の耐振動性の構造については知られていなかった。そこで、軽量化のために、ラミネート封止構造を用いながら、電極端子部で構造体全体を保持しても耐振動性を向上できる構造が求められていた。
本発明は、上記従来技術の課題を解決するためになされたもので、自動車用等の大容量電池において、金属ケースや金属の保持部材を必要とせず軽量で、かつ耐振動性を向上させたラミネート封止構造の2次電池を提供することを目的としている。
本発明のラミネート型2次電池は、ラミネートフィルムと、ラミネートフィルムに密閉収納されてなる電池要素と、電池要素から導出される正極集電タブおよび負極集電タブとを備えたラミネート型2次電池であって、電池要素は、軸芯に捲回され、軸芯は、両端部の正極端子材料および負極端子材料と、両端部の間の絶縁体とからなり、正極集電タブは、正極端子材料に接続され、負極集電タブは、負極端子材料に接続され、正極端子材料の少なくとも一部および負極端子材料の少なくとも一部は、ラミネートフィルム外に位置することを特徴としている。
また、本発明のラミネート型2次電池モジュールは、上記ラミネート型2次電池を複数積層したラミネート型2次電池モジュールであって、各ラミネート型2次電池は、軸芯の両端を保持する電池ホルダを有し、電池ホルダを積層したことを特徴としている。
本発明のラミネート型2次電池によれば、正極端子および負極端子が、間に絶縁体を挟んで軸芯として一体化され、その周囲に電池要素が捲回されて接続されているので、電池全体として一体化していて剛性が高く、外部から振動が加わった際にも、電極端子と電池要素が一体化して振動する。そのため、集電タブに応力が加わることを抑制することができ、集電タブが損傷することを防止することができる。このようなラミネート型2次電池によれば、金属ケース等に収容する必要がなく、電極端子部にて保持することができる。
また、本発明のラミネート型2次電池は、電極端子部にて保持することができ、金属ケース等に収容する必要がないので、ラミネート型2次電池の電極端子部のみを電池ホルダにより保持し、この電池ホルダを介してラミネート型2次電池を複数積層して組電池とすることができ、組電池の小型軽量化を図ることができる。また、ケース等に収容されておらず、ラミネート型2次電池が外部に露出しているので放熱性に優れ、電池要素の冷却効果が高い。
本発明のラミネート型2次電池に用いる軸芯を示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。 図1の軸芯に捲回素子を巻き付けた状態を示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面断面図、(c)は側面図である。 電池要素をラミネート封止した状態を示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面断面図、(c)は側面図である。 本発明のラミネート型2次電池を電池ホルダで固定した状態を示す図である。 本発明のラミネート型2次電池であって、電極および電池ホルダの一実施形態を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)はこれを複数積層したモジュールを示す図である。 本発明のラミネート型2次電池であって、電極および電池ホルダの一実施形態を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)はこれを複数積層したモジュールを示す図である。 本発明のラミネート型2次電池モジュールにおいて、電極および電池ホルダの一実施形態を示す側面図である。
第1実施形態
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係るラミネート型2次電池に用いる軸芯を示す図である。軸芯は、絶縁体10と、絶縁体10の両端に設けられた正極端子11および負極端子12とからなる。正極端子11および負極端子12は、図に破線で示すように、それらの一部が絶縁体に埋設されて、一体化されている。
このような軸芯は、例えば軸芯の形状に形成された凹部に正極端子11および負極端子12を載置し、溶融した樹脂を流し込んで固化させ、電極端子が絶縁体に埋設された軸芯として得ることができる。
図2に示すように、図1の軸芯に対して、捲回素子13が巻き付けられる。この捲回素子13は、具体的に後述するシート状正極層とシート状セパレータとシート状負極層が積層され非水系電解液が含浸されたもので、軸芯の周囲に何重にも巻き付けられ、正極端子11および負極端子12と接続される部分である両端には、それぞれ箔状の部材である正極集電タブ14および負極集電タブ15を有する。
図3に示すように、正極集電タブ14および負極集電タブ15は、それぞれ正極溶接部30および負極溶接部31にて、正極端子11および負極端子12に対して溶接される。さらに、樹脂製のラミネート16によって、正極端子11および負極端子12の先端部分以外の電池要素が封止され、密閉収納される。露出している正極端子11および負極端子12の先端部分を図示しない充放電制御手段に接続することによって、ラミネート型2次電池の単電池として使用される。
上記構成のラミネート型2次電池によれば、正極端子11および負極端子12が軸芯として絶縁体10と一体化され、さらにこの軸芯に捲回素子13が設けられているので、外部から振動が加わった際に、正極端子11、負極端子12、絶縁体10および捲回素子13、さらには正極集電タブ14および負極集電タブ15が一体化して振動するので、箔状で強度が低い正極集電タブ14および負極集電タブ15に応力が集中することを抑制することができる。これにより、電極端子と電池要素が一体化されておらず両者の中間に介在する集電タブに応力が集中していた従来のラミネート型2次電池における問題を解決することができる。
このように本発明のラミネート型2次電池は、モジュール化のための補強部材や金属ケース等に収容して保持する必要がなく、電極端子部分のみで保持することができるので、図4に示すように、正極端子11および負極端子12部分を、例えば樹脂製の電池ホルダ20および21に貫通させて、保持することができる。
本発明の本発明のラミネート型2次電池は、電池ホルダ20および21のみで電池を保持することができ、電池要素が外部に対して露出しているので、図4において図示しない冷却手段を設けることによって、例えば矢印Cで示すような冷却経路で電池を冷却することができる。また、電池ホルダ20および21に所望の形状の開口部を設ければ、矢印Cで示す冷却経路で電池の冷却を行うこともできる。
第2実施形態
図5は、本発明の第2実施形態に係るラミネート型2次電池を示す図である。なお、以下の各実施形態においては、正極端子11および負極端子12と電池ホルダ22以外の構成要素は第1実施形態と同一であるので、説明を省略する。第2実施形態のラミネート型2次電池においては、(a)に示すように、正極端子11および負極端子12が電池ホルダ22から突出した部分に、円形の孔部が設けられている。また、(b)に示すように、電池ホルダ22の長辺側の両端には、凹部が形成されている。
このような態様によれば、電極端子の孔部を介して、ラミネート型2次電池を充放電制御装置等に対して電気的に容易に接続することが可能になる。また、(c)に示すように、正極端子11と負極端子12が互い違いになるように配列することで、隣接する正極端子11の孔部と負極端子12の孔部を接続して、全体が直列に接続された組電池を作製することができる。
また、(c)に示すように、電池ホルダ22の長辺側に設けられた凹部が、隣接する凹部と合わさって開口部を形成するので、この開口部を通じて電池要素の冷却を行うことができる。なお、複数の電池ホルダ22を固定する手段は特に限定されず、例えば(c)に示すように、電池ホルダ22に貫通孔を形成しておき、貫通棒40を挿入することによって容易に組電池としての固定を行うことができる。
第3実施形態
図6は、本発明の第2実施形態に係るラミネート型2次電池を示す図である。このラミネート型2次電池においては、(a)に示すように、正極端子および負極端子が電池ホルダ23を貫通して突出する部分が、ボルト型正極端子17およびボルト型負極端子18として形成されている。
このような態様によれば、ボルト型電極端子に適合した接続部材を用いて、ラミネート型2次電池を充放電制御装置等に対して電気的に容易に接続することが可能になる。また、(c)に示すように、正極端子11と負極端子12が互い違いになるように配列することで、隣接する正極端子11の孔部と負極端子12の孔部を接続して、全体が直接に接続された組電池を作製することができるのも同様である。
以下、本発明の各構成要素について詳細に説明する。
シート状正極層
正極層は、アルミニウムからなる正極集電体の両面に正極材料が結着した構造を有する。本実施例の正極材料としては、Li酸化物を用い、導電フィラーとして、アセチレンブラック、ケッチエンブラック、VGCF等が挙げられる。
シート状負極層
シート状負極層は、銅等からなる負極集電体の両面に負極材料が結着した構造を有する。本実施例の負極材料としては、リチウムイオンを吸蔵放出する炭素材料やLiと金属化合物を形成する合金を用いることができる。炭素材料としては、天然黒鉛、人造黒鉛、活性炭、低温炭素体(有機前駆体、例えば、易黒鉛性炭素前駆体として、ピッチ、メソフェーズピッチ、難黒鉛化性炭素前駆体として、フェノール樹脂、キシレン樹脂、PPS、セルロース等)を不活性雰囲気中で熱処理して合成した炭素などが挙げられる。
シート状セパレータ層
ポリオレフィン系微多孔質セパレータ、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンを用いることができる。
非水電解液
非水溶媒としては、エチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、ブチレンカーボネート(BC)、ジメチルカーボネート(DMC)、ジエチルカーボネート(DEC)、エチルメチルカーボネート(EMC)、γ−ブチロラクトン(γ−BL)、スルホラン、アセトニトリル、1,2−ジメトキシエタン、1,3−ジメトキシプロパン、ジメチルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)、2−メチルテトラヒドロフラン等を挙げることができる。非水溶媒は、単独で使用しても、2種以上混合して使用しても良い。電解質としては、例えば過塩素酸リチウム(LiClO)、六フッ化リン酸リチウム(LiPF)、四フッ化ホウ素リチウム(LiBF)、六フッ化砒素リチウム(LiAsF)、トリフルオロメタンスルホン酸リチウム(LiCFSO)、ビストリフルオロメチルスルホニルイミドリチウム[LiN(CFSO]等のリチウム塩を挙げることができる。電解質の非水溶媒に対する溶解量は、通常は0.2mol/L〜2mol/L程度である。 またLiTFSIなど種々のイオン性液体を混合してもよい。加えて、電解液を保持するゲル電解質としてもよく、その保持材料としては、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイド、ビニリデンフロライド(VdF)やヘキサフルオロプロピレン(HFP)、またはこれらの誘導体、または共重合体を用いることができる。
ラミネートフィルム
ラミネートフィルムは電池の外装材として用いられる。一般には、熱融着性樹脂フィルム、アルミニウム箔、樹脂フィルムで形成される。熱融着性樹脂としては、例えばポリエチレン(PE)、エチレンビニルアセテート(EVA)等を用いることができる。
露出する電極端子部分のラミネート封止
電極端子部分のシール性を良好にするために端子の断面構造は、角がなく、段差なくす構造とすることが好ましい。または、外周部に耐電解液、耐腐食性の高い、樹脂インサート成型した端子部材とするか、PFAなどの樹脂を熱溶着した端子部材を形成して、ラミネートフィルムの接着性を改善してもよい。端子部とラミネートの密着性が向上できるため、正極タブおよび負極タブに隙間が生じることを防止できる。これにより、フィルム封止構造内から外部に電解液が漏れる等の不具合をなくすことができる。
軸芯
軸芯には、剛性の確保できる材料を用いることできる。例えば金属、セラミック、樹脂のいずれを用いてもよいが、正極端子と負極端子間は絶縁されている必要があり、樹脂が好ましい。端子の配置は、片側配置でも両側配置でも可能である。端子間隔は、短絡防止のための距離を取る必要があるため、樹脂に金属端子が埋没した構造が好ましい。樹脂は、端子部の発熱で軟化することを防ぐため、熱硬化性樹脂、例えばフェノール樹脂、PPSが好ましくこれらはガラス繊維や炭素繊維で強度が補強されていてもよい。実施例では、両端出しとした。中心軸は、板状、円柱状いずれでもよい。
電極端子
電極端子には、銅、ニッケル、アルミニウム、ステンレスといった金属またはこれらを含む合金やこれら金属の母材にニッケルメッキを施したものが使用可能である。集電箔と端子部分の接合面積を稼ぐためには、板状であることが好ましいが、上述したように、必要に応じて先端部分をボルト状など他の形状に変更してもよい。また、組電池を作製する際の必要に応じて、電極端子の位置は限定されず、自由に変更することができ、例えば図7に示すように、電極端子を、中央部から周縁部に偏在させることも可能である。
電池ホルダ
電池ホルダには、金属や樹脂等、公知の材料を使用することができるが、軽量化や加工性の観点から、樹脂製の電池ホルダであることが好ましく、フェノール樹脂、PPS、エポキシ樹脂など、端子部の発熱により軟化しない熱硬化性樹脂が特に好ましい。冷却経路を形成するための凹部の形状についても限定されず、上述したように長辺に1つの凹部を形成してもよいが、例えば図7に示すように、長辺に2つの凹部を設けた電池ホルダ24としてもよい。このような凹部によれば、組電池を作製した際に開口部が2箇所となり、電池ホルダの中央部で凸部25が互いに接触する形状となる。これは、素子が大型となる場合に、上下方向への振動が大きい電池ホルダ中心部において、部材が一体となって振動を抑制するので、好ましい。
素子作成
素子は、円筒、扁平巻、積層法いずれでも好ましい。
モジュール積層化
隣接する複数の電池ホルダの固定方法は、上述した貫通棒を貫通させる以外に、隣接する電池ホルダにそれぞれ凸部および凹部を形成して、これらを嵌め込んで固定してもよい。また、電池ホルダの端部、をプレートで緊縛しても良い。さらに、これらの固定方法を併用してもよい。
以下、本発明の具体的な作製例について説明する。
電極は、正極の塗工幅120mm、負極塗工幅125mmであり、未塗工部が10mmの電極体を用いた。セパレータ厚みは25μmのものを用いた。負極の集電箔としてCu箔は厚み10μmの箔を用い、正極の集電箔としてAl箔は15μmの箔を用いた。正極活物質として粒径D50=12μmのLiNi0.33Mn0.33Co0.33を用い、負極活物質は、粒径22μmの人造黒鉛粒子を用いた。PVDFをバインダを用いて電極を作製し、電極体プレス後の活物質層の厚みはそれぞれ100μmとした。負極の電極密度は1.5g/cm、正極の電極密度は3.85g/cmであった。セパレータは厚さ25μmのポリエチレン製セパレータを用いた。
1)軸芯
軸芯となる部分の構造は、負極のCu端子または正極のAl端子は幅50mm、厚さ3mm、長さ40mmとし、端子部にはセルを直列に接続するためのφ6を設けた。端子部材を型に配置して、軸芯部の厚さが4mm、幅70mm、長さ125mmとなるように型内部にエポキシ樹脂を投入して形成した。樹脂に端子が埋没された長さは10mmとした。
2)捲回
上記の軸芯を捲回機にセットし、素子厚み18mmの素子体を作成した。
3)溶接方法
両端部に形成された箔に幅45mm、厚さ0.3mmのCu板を当てて上から超音波溶接を行い、Cu板と集電箔、端子を溶着した。これを表、裏二箇所で行った。正極も同様に4mm、厚さ0.3mmの板で溶着を行う。
4)封止
金属端子部を15mm突き出すように、端子部にタブフィルム配置してこれをアルミラミネートフィルムに入れ、正極、負極を熱溶着して、一辺だけ開口部を残した。端子部分のシール性を良好にするために端子の断面構造は、段差をなくす構造とした。
5)注液
開口部より、電解液を注入して含浸し、4.2Vまで0.2Cの電流でCCCV充電を24時間行った。
6)封止
素子を2.7Vまで放電後、素子内部を一度減圧、脱泡して、その後開口部を熱溶着して封口してラミネートセルが完成した。
7)電池ホルダへの接続
樹脂製のホルダには、端子貫通できる穴があり、正、負極の端子を通して、完成させた。セルを4個積層して、端子間を直列に接続した。電池ホルダには別途図に示すような穴がありステンレスとの金属棒を積層ガイド間に貫通させ上下をボルトナットで固定した。
[比較例]
1)素子作製
電極は、実施例と同じものを用いた。
厚さが4mm、幅70mm、長さ125mmの軸芯を、捲回機にセットして素子厚み18mmの素子体を作成後、樹脂軸芯を抜いた。
2)溶接方法
実施例で用いた端子部材を、実施例と同様の位置に配置して、同様に超音波溶接を行った。
3)封止
金属端子部を15mm突き出すように、端子部にタブフィルム配置してこれをアルミラミネートフィルムに入れ、正極、負極を熱溶着して、一辺だけ開口部を残した。端子部分のシール性を良好にするために端子の断面構造は、段差をなくす構造とした。
4)注液
開口部より、電解液を注入して含浸し、4.2Vまで0.2Cの電流でCCCV充電を24時間行った。
5)封止
素子を2.7Vまで放電後、素子内部を一度減圧し、その後開口部を熱溶着して封口してラミネートセルが完成した。
6)電池ホルダへの接続
樹脂製のホルダには、端子貫通できる穴があり、正、負極の端子を通して、完成させた。セルを4個積層して、端子間を直列に接続した。電池ホルダには別途図に示すような穴がありステンレスとの金属棒を積層ガイド間に貫通させ上下をボルトナットで固定した。
実施例および比較例のセルモジュールを14.6Vまで充電後、積層ガイド部を振動試験機に固定し、周波数範囲を20〜400Hz、掃引時間を10分間、3方向各72時間印加し、加速度は15Gにおいて試験を行った。試験後10、20、30、40Aの条件で4点法により内部抵抗を算出し比較を行った。
その結果を表1に示す。実験の結果、比較例では、負極と負極の端子金属と集電箔部分に亀裂が生じ、開回路状態となり、電圧示さないため容量を測定することができなかった。
Figure 2011086483
本発明によれば、ラミネート型2次電池を金属ケース等に収容する必要がなく、電極端子部にて保持することができる。これにより、バッテリーモジュールの小型軽量化を図ることができ、さらには電池要素の冷却効果が高いから、車載用リチウムイオン2次電池システムに適用して極めて有望である。
、C…冷却経路、
10…軸芯、
11…正極端子、
12…負極端子、
13…捲回素子、
14…正極集電タブ、
15…負極集電タブ、
16…ラミネート部、
17…ボルト型正極端子、
18…ボルト型負極端子、
20〜24…電池ホルダ、
25…凸部、
30…正極溶接部、
31…負極溶接部、
40〜41…貫通棒。

Claims (2)

  1. ラミネートフィルムと、前記ラミネートフィルムに密閉収納されてなる電池要素と、前記電池要素から導出される正極集電タブおよび負極集電タブとを備えたラミネート型2次電池であって、
    前記電池要素は、軸芯に捲回され、
    前記軸芯は、両端部の正極端子材料および負極端子材料と、前記両端部の間の絶縁体とからなり、
    前記正極集電タブは、前記正極端子材料に接続され、
    前記負極集電タブは、前記負極端子材料に接続され、
    前記正極端子材料の少なくとも一部および前記負極端子材料の少なくとも一部は、前記ラミネートフィルム外に位置することを特徴とするラミネート型2次電池。
  2. 請求項1に記載のラミネート型2次電池を複数積層したラミネート型2次電池モジュールであって、
    前記各ラミネート型2次電池は、前記軸芯の両端を保持する電池ホルダを有し、
    前記電池ホルダを積層したことを特徴とするラミネート型2次電池モジュール。
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