JP2011233257A - 二次電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】正極、負極の活物質合剤の未塗工部と正極、負極の端子間に流れる電流分布を均一化して、内部抵抗を小さくし、電池性能を向上する。
【解決手段】捲回された正極電極側未塗工部11aを、正極接合板23Aと正極導電板5Aにより挟んで加圧し、超音波溶接により溶接する。超音波溶接部41は、正極電極側未塗工部11aのHH方向(幅方向)における中央部に設ける。また、正極導電板5Aと正極端子4Aとをレーザ溶接により溶接する。この場合、レーザ溶接部42は超音波溶接部41より内側に位置するようにする。また、正極電極側未塗工部11aの幅Wに対する正極導電板5Aの幅Waの比率を、例えば、1/3以上と大きくし、かつ、正極導電板5Aの幅Waに対する正極端子4Aの幅Wbの比率を、例えば、1/3以上と大きくする。負極側においても同様な構造にする。
【選択図】図7

Description

この発明は、二次電池に関する。
リチウムイオン二次電池等に代表される角形二次電池においては、正極合剤が形成された正極電極と負極合剤が形成された負極電極とを間にセパレータを介在して捲回し発電要素群を構成する。正極電極と負極電極を所定寸法のシート状に切断し積層して発電要素群を構成する場合もある。正極電極および負極電極は、それぞれ、一側縁に正極合剤または負極合剤が形成されていない未塗工部を有している。
正極電極と負極電極の未塗工部には、通常、タブと言われる集電片が側辺から突き出して一体に形成され、正極電極の集電片および負極電極の集電片は、それぞれ、対向する位置に多層に積層される。すなわち、正極電極の集電片および負極電極の集電片は、それぞれ、厚さ方向に多層構造に構成される。この場合、正極電極の集電片の多層構造および負極電極の集電片の多層構造は、発電要素群の一側辺側において、相互に接触しないようにずれた位置に配置される。
正極電極の集電片の多層構造および負極電極の集電片の多層構造は、中継部材である導電板を上下面に配置して締結部材により締結され、この導電板の延出された一端が、電池容器に取り付けられた正極および負極の端子に、それぞれ、接続される(例えば、特許文献1参照)。
特許第4009803号公報
特許文献1に記載された二次電池は、正極電極および負極電極の集電片の多層構造は、発電要素群の一側辺側において、相互に接触しないよう配置される構造である。つまり、発電要素群の所定の幅の中央に配置されず、発電要素群の所定の幅の一方の側辺側に偏って配置されている。このため、正極電極および負極電極の未塗工部と端子間に流れる電流は、それぞれ、正極電極または負極電極の面内では、その密度が不均一となる。つまり、各集電片の未塗工部に近い側辺側に沿って流れる電流の密度は大きく、集電片の未塗工部から遠い側辺側に沿って流れる電流の密度は小さくなる。また、正極電極の集電片の積層構造または負極電極の集電片の積層構造を、それぞれ、対応する各端子に接続する導電板は、一端部側が集電片に接続され他端部側が端子に接続される細長い形状であるため、接続経路が長いものとなり、発電要素群の内部抵抗が大きいものとなる。また、電流分布が不均一であると、電流密度の高い部分でのみ電池反応が促進され、この作用がさらに密度の不均一化を増大し、局所的な発熱が生じて部分劣化を起こす。内部抵抗の増大は、出力を低下し、また、抵抗の増大に伴う損失分である発熱により構成材料の劣化を早める。
本発明の二次電池は、正極電極、負極電極およびセパレータを有し、正極電極および負極電極が、それぞれ、正極電極の一辺に沿って設けられた正極電極側未塗工部と負極電極の一辺に沿って設けられた負極電極側未塗工部とを対向させて前記セパレータを介在して所定の幅で捲回または積層され、正極電極側未塗工部および負極電極側未塗工部が、それぞれ、多層構造とされた発電要素群と、発電要素群を収容し、電解液が注入される電池容器と、多層構造とされた正極電極側未塗工部の一面に接合された正極導電部材と、正極導電部材に接合された正極端子と、多層構造とされた負極電極側未塗工部の一面に接合された負極導電部材と、負極導電部材に接合された負極端子と、を備え、正極導電部材と正極端子は、正極電極側未塗工部における所定の幅の中央部に設けられ、負極導電部材と負極端子は、負極電極側未塗工部における所定の幅の中央部に設けられていることを特徴とする。
この発明の二次電池によれば、正極および負極の導電部材と端子とは、積層構造の所定の幅における中央部に設けられている。このため、正極電極および負極電極を流れる電流の密度は均一性の高いものとなる。
この発明に係る二次電池の一実施形態である角形のリチウムイオン二次電池の外観を示し、(A)は電池蓋側からみた外観斜視図、(B)は電池缶の底部側からみた外観斜視図。 図1に示された二次電池の分解斜視図。 図1(A)に示された二次電池のIII−III線切断拡大断面図。 図1に示された二次電池の発電要素群と端子間の接続状態を示すための断面図。 本発明に係る二次電池の発電要素群を構成する正極電極と負極電極の捲回状態を説明するための外観斜視図。 本発明に係る二次電池の正極または負極の電極と端子との接続状態を示す平面図。 本発明に係る二次電池の正極または負極の電極の未塗工部と端子間に流れる電流の分布を示す有限要素法解析結果の斜視図。 図1(A)および図1(B)に図示された二次電池の製造方法に関し、最初の工程を説明するための部分断面斜視図。 図8に続く工程を説明するための部分断面斜視図。 図9に続く工程を説明するための部分断面斜視図。 図10に続く工程を説明するための部分断面斜視図。 図11に続く工程を説明するための部分断面斜視図。 本発明に係る二次電池の実施形態2を示す図であり、電池容器を部分的に破断し、発電要素群の接続状態を示す部分破断斜視図。 図13に図示された二次電池の発電要素群と端子間の接続状態を示すための断面図。 本発明に係る二次電池の実施形態3を示す図であり、正極または負極の電極と端子との接続状態を示す平面図。 本発明に係る二次電池の実施形態4を示す図であり、別の発電要素群の構成を示す斜視図。
(実施形態1)
−二次電池の構造−
以下、この発明の二次電池を、角形のリチウムイオン二次電池(以下、二次電池という)に適用した一実施形態を図面と共に説明する。
図1(A)は、この発明の二次電池を電池蓋側からみた外観斜視図であり、図1(B)は電池缶の底部側からみた外観斜視図である。
図1(A)および図1(B)に図示されるように、二次電池30は、ほぼ、平坦な板状の電池蓋3と、電池蓋3側が開口され、電池蓋3と反対側に底部が形成された薄型の直方体を構成する電池缶2とを有する電池容器1を有する。電池蓋3は、電池缶2の開口部24(図3参照)とほぼ同一程度の平面寸法とされている。電池蓋3は、例えば、アルミニウム合金で形成され、電池蓋3と電池缶2の開口部24の周縁部を溶接することにより、内部に空間を有する電池容器1が構成される。この内部空間には、後述する発電要素群、この発電要素群に接続される導電部材が収容され、電解液が注入される。
電池缶2の側辺のうち、短い方の側辺の一方には、その側辺に沿う方向のほぼ中央部に正極端子4Aが配置されており、他方の側辺には、その側辺に沿う方向のほぼ中央部に負極端子4Bが配置されている。正極端子4Aおよび負極端子4Bは、後述する如く、それぞれ、電池缶2の底部側から、対応する側辺に沿うように断面L字形状に屈曲されている。
電池缶2には、一対の短い方の側辺に沿って、底面2aから電池蓋3側に向けて陥没した陥没部19が形成されている。従って、この部分では陥没部19が陥没した寸法分、陥没部19と電池蓋3の厚さ方向の寸法は小さくなっており、電池容器1の短い方の側辺の厚さは薄くなっている。この場合、各陥没部19は、電池缶2の底面2aから次第に深く陥没する傾斜部分を有し、中央部に電池蓋3と平行な平坦部分を有する構造となっている。
図2は図1に示された二次電池の分解斜視図であり、図3は図1(A)に示された二次電池のIII−III線切断拡大断面図である。ここで、以下の説明を明瞭にするために、二次電池30における三次元の3方向を次のように定義する。すなわち、電池缶2の短い方の側辺に沿う方向、換言すれば、正極端子4Aと負極端子4Bを結ぶ方向をWH方向(長さ方向)、電池缶2の底面2Aと電池蓋3を結ぶ方向をDH方向(厚さ方向)、WH方向およびDH方向のいずれとも直交する方向をHH方向(幅方向)とする。
電池蓋3には、電解液を注入するための注液口3aが形成され、この注液口3aが注液栓22で塞がれている。
図2に図示されるように、電池缶2と電池蓋3との間には、電池缶2の底面2aの内面から電池蓋3の内面に向けて、絶縁ケース17A、発電要素群10、絶縁ケース17Bがこの順に収納されている。
発電要素群10は、図5の外観斜視図に図示されるように、正極電極11、負極電極12が、第1のセパレータ13Aと第2のセパレータ13Bを介在させて捲回された構造を有する。正極電極11は、正極板の表裏両面に正極活物質合剤が塗布されて形成され、負極電極12は、負極板の表裏両面に負極活物質合剤が塗布されて形成されている。正極電極11の長手方向に沿う一側縁には、正極板の表裏両面に正極活物質合剤が塗布されない未塗工部(以下、正極電極側未塗工部)11aが形成されている。負極電極12の長手方向に沿う一側縁には、負極板の表裏両面に負極活物質合剤が塗布されない未塗工部(以下、負極電極側未塗工部)12aが形成されている。
第1のセパレータ13Aおよび第2のセパレータ13Bは、正極電極側未塗工部11aの中間から正極電極11の他側縁まで正極活物質合剤全体を覆い、且つ、負極電極側未塗工部12aの中間から負極電極12の他側縁まで負極活物質合剤全体を覆う幅を有する。つまり、第1のセパレータ13Aおよび第2のセパレータ13Bは、正極電極側未塗工部11aおよび負極電極側未塗工部12aの一側辺よりの一部のみをその長手方向に沿って露出し、正極電極11および負極電極12の他の部分全体を覆う幅を有している。
正極電極11と負極電極12とは、図5に図示される如く、正極電極側未塗工部11aと負極電極側未塗工部12aを長手方向の反対側に位置させて、換言すれば、対向させた状態で、第1のセパレータ13Aおよび第2のセパレータ13Bを挟んで捲回される。そして、正極電極側未塗工部11aと負極電極側未塗工部12aが、図2に図示されるように、WH方向(長さ方向)で対向させた状態で電池缶2内に収容されている。
正極電極11は、例えば、正極集電箔としてのアルミニウム箔からなる正極板を有している。アルミニウム箔の両面には、正極活物質としてリチウム含有遷移金属複酸化物を含む正極活物質合剤が略均等かつ略均一に塗着されている。正極活物質合剤には、正極活物質以外に、炭素材料等の導電材およびポリフッ化ビニリデン(PVDF)等のバインダ(結着材)が配合されている。アルミニウム箔への正極活物質合剤の塗工時には、N−メチルピロリドン(NMP)等の分散溶媒で粘度調整される。このとき、アルミニウム箔の長さ方向に沿う一側縁に正極電極側未塗工部11aを形成する。すなわち、正極電極側未塗工部11aはアルミニウム箔が露出している。正極電極11は、乾燥後ロールプレスで密度が調整されている。
負極電極12は、負極集電箔としての銅箔からなる負極板を有している。銅箔の両面には、負極活物質としてリチウムイオンを可逆に吸蔵、放出可能な炭素材を含む負極活物質合剤が略均等かつ略均一に塗着されている。負極活物質合剤には、負極活物質以外に、アセチレンブラック等の導電材やPVDF等のバインダが配合されている。銅箔への負極活物質の塗工時には、NMP等の分散溶媒で粘度調整される。このとき、銅箔の長さ方向に沿う一側縁に負極活物質合剤の塗工されない負極電極側未塗工部12aを形成する。すなわち、負極電極側未塗工部12aでは、銅箔が露出している。負極電極12は、乾燥後ロールプレスで密度が調整されている。
負極電極12の長さは、正極電極11および負極電極12を捲回したときに、捲回最内周および最外周で捲回方向に正極電極11の正極活物質合剤が負極電極12の負極活物質合剤からはみ出すことがないように、正極電極11の長さより長く設定されている。また、負極活物質合剤の塗着部の長さ(WH方向の長さ)は、発電要素群10の長手方向(WH方向)において正極活物質合剤の塗着部が負極活物質合剤の塗着部からはみ出すことがないように、正極活物質合剤の塗着部の幅よりも長く設定されている。
図2に示すように、発電要素群10の正極電極側未塗工部11aおよび負極電極側未塗工部12aは、WH方向(長さ方向)の両側に対向して配置され、それぞれ、HH方向(幅方向)における両端部のほぼ中央部にプレス加工により形成された平坦部HTを有する。この平坦部HTのHH方向(幅方向)における両側およびWH方向(長さ方向)の活物質合剤塗工部側には傾斜部KSが形成されている。
正極電極側未塗工部11aおよび負極電極側未塗工部12aの電池缶2の底面2a側には、それぞれ、正極導電板(正極導電部材)5Aおよび負極導電板(負極導電部材)5Bが接合されている。正極導電板5Aおよび負極導電板5Bは、それぞれ、HH方向(幅方向)に細長い平板状部5Hと、この平板状部5Hの電池中央部側端部をDH方向(厚さ方向)に向けて屈曲した傾斜部5Kとを有する。正極導電板5Aおよび負極導電板5Bの傾斜部5Kは、それぞれ、正極電極側未塗工部11aの平坦状の中央部に隣接して形成された傾斜部KSおよび負極電極側未塗工部12aの平坦状の中央部に隣接して形成された傾斜部KSに対応する位置に、各傾斜部に沿って配置されている(図3参照)。
正極電極側未塗工部11aおよび負極電極側未塗工部12aの電池蓋3側には、それぞれ、正極接合板(正極接合部材)23Aおよび負極接合板(負極接合部材)23Bが接合されている。正極接合板23Aおよび負極接合板23Bは、それぞれ、WH方向(長さ方向)に細長い平板部23Hと、平板部23Hの電池中央部側端部をDH方向(厚さ方向)に向けて屈曲した傾斜部23Kを有する。但し、屈曲する向きは、正極導電板5Aと負極導電板5Bとが反対方向である。正極導電板5Aおよび負極導電板5Bの傾斜部5Kは、それぞれ、正極電極側未塗工部11aの平坦状の中央部に隣接して形成された傾斜部KSおよび負極電極側未塗工部12aの平坦状の中央部に隣接して形成された傾斜部KSに対応する位置に、各傾斜部KSに沿って配置されている(図3参照)。
換言すれば、発電要素群10を構成する正極電極側未塗工部11aの平坦状の中央部には、電池缶2の底面2a側の面に正極導電板5Aが接合され、電池蓋3側の面に正極接合板23Aが接合されている。また、発電要素群10を構成する負極電極側未塗工部12aの平坦状の中央部には、電池缶2の底面2a側の面に負極導電板5Bが接合され、電池蓋3側の面に負極接合板23Bが接合されている。
このように、多層構造とされた正極電極側未塗工部11aは、正極導電板5Aと正極接合板23Aで挟まれ、超音波溶接あるいは攪拌接合等によって、DH方向(厚さ方向)に相互に接合されている。
また、多層構造とされた負極電極側未塗工部12aは、負極導電板5Bと負極接合板23Bで挟まれ、超音波溶接あるいは攪拌接合等によって、DH方向(厚さ方向)に相互に接合されている。
このような接合を行うために好適な材料の一例として、正極導電板5Aと正極接合板23Aの材料としてはアルミニウム合金、負極導電板5Bと負極接合板23Bの材料としては銅合金が挙げられる。
電池缶2に形成された各陥没部19の平坦部分には貫通孔2bが形成されている。各貫通孔2bは、HH方向(幅方向)に長い長円形状に形成されている。各陥没部19の貫通孔2b近傍の表裏両面および貫通孔2bの内側には、絶縁用のシール18が形成され、この絶縁用のシール18の外面側に正極端子4Aおよび負極端子4Bが固定されている。絶縁用のシール18は、後述する、インサートモールドにより整形されるものであり、電池缶2と正極端子4Aまたは電池缶2と負極端子4Bとは、それぞれ、このインサートモールドされた絶縁用のシール18により固定されている。シール18は、例えば、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等の樹脂で形成することができる。
次に、図3を参照して、発電要素群10と正極端子4Aまたは負極端子4Bとの接続構造について説明をする。図3は、正極側における発電要素群10の接続構造のみを示しているが、この接続構造は、正極側と負極側ともに同様である。従って、代表として正極側のみについて説明するが、負極側の構造もこの正極側の構造に準ずるものである。
シール18には、電池缶2の底面2a側から、電池缶2の2対の側部のうちの短い方の側部の一方に沿って、DH方向(厚さ方向)にほぼL字形状に屈曲された側部18bが形成されている。また、シール18には、貫通孔2bとほぼ同一の形状であるが、寸法が一回り小さい貫通孔18aが形成されている。
正極端子4Aおよび負極端子4Bは、それぞれ、シール18の貫通孔18a内に挿入される突出部Tを有する。また、正極端子4Aおよび4Bは、それぞれ、DH方向(厚さ方向)に屈曲され、シール18の側部18bを介して電池缶2の短い方の一側部に沿って配置された一側部4A1、4B1を有する。このように、正極端子4Aの一側部4A1と電池缶2との間および負極端子4Bの一側部4B1と電池缶2との間にはシール18の側部18bが配置されるので、正極端子4Aおよび負極端子4Bは、電池缶2と短絡することは無い。
なお、電池缶2の一対の長い方の側部のうちの一方には、周囲に比し肉厚が薄くされた脆弱部2c(図2)が形成されている。脆弱部2cは、二次電池30の内圧が上昇した場合に、内圧の作用によって開裂して内圧を開放するためのものである。脆弱部2c上には保護部材21が設けられ、通常、作用する外圧によって破損しない構造とされている。
電池缶2の底面2aと発電要素群10との間に配置された絶縁ケース17A、および電池蓋3と発電要素群10との間に配置された絶縁ケース17Bは、樹脂により形成されている。絶縁ケース17Aには、WH方向の両側の略中央部における電池缶2の貫通孔2bに対応する位置に、それぞれ、切欠17A1、17A2が形成されている。切欠17A1、17A2の周縁部には、正極電極4Aおよび負極電極4Bの傾斜部分KSとほぼ同じ形状および寸法の傾斜部分が形成されている。絶縁ケース17Bは、絶縁ケース17Aと同形状に形成されており、WH方向両側における電池缶2の貫通孔2bに対応する位置に、それぞれ、切欠17B1、17B2が形成されている。切欠17B1、17B2の周縁部には、正極電極4Aおよび負極電極4Bの傾斜部分KSとほぼ同じ形状および寸法の傾斜部分が形成されている。絶縁ケース17Bの切欠17B2は、注液口3aに連通するように形成されている。
絶縁ケース17Aおよび17BのHH方向(幅方向)の両側部は、発電要素群10を収容することが可能なように、発電要素群10の断面形状に合わせ、DH方向(厚さ方向)に半円形の断面形状を有している。そして、絶縁ケース17Aと17Bとは、HH方向(幅方向)の両側における先端部を当接してDH方向(厚さ方向)に発電要素群10を収容する空間が確保されるように組み合わされる。
また、絶縁ケース17Aの切欠17A1、17A2および絶縁ケース17Bの切欠17B1、17B2およびその周縁部の形状および寸法は、発電要素群10の平坦部分HTと傾斜部分KSの形状に対応しているので、発電要素群1は、絶縁ケース17Aと17Bに挟まれた状態で、電池缶2と電池蓋3の周側部を接合して形成される空間内に収容される。絶縁ケース17A、17Bは、発電要素群10と、電池缶2および電池蓋3との絶縁を確保すると共に、外力が作用したときに発電要素群10に作用する外部応力を低減する機能を有している。絶縁ケース17A、17Bの材料として、一例を示せば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン(PP)等が挙げられる。
上述した如く、正極端子4Aおよび負極端子4Bは、それぞれ、インサートモールドされたシール18を介して電池缶2の底面2aに固定されている。正極端子4Aおよび負極端子4Bは、突出部Tを有し、この突出部Tが形成された部分からDH方向(厚さ方向)に屈曲され、シール18の側部18bの外側に配置された側部4A1、4B1を有する。また、側部4A1および4B1の一端側には、それぞれ、WH方向(長さ方向)に垂直に屈曲された端子部4A2(図3)または4B2(図2)が形成されている。
突出部Tは、突き出した頭部が平坦状とされ、シール18の貫通孔18a内を挿通して、正極導電板5Aまたは負極導電板5Bにレーザ溶接または抵抗溶接等により接合される。
図4は、本発明に係る二次電池の発電要素群10と正極端子間の接続状態を示す断面図であり、図6は、その平面図である。発電要素群10における正極電極11と負極電極12は第1、第2のセパレータ13A、13Bを挟んで捲回される。この捲回により正極電極側未塗工部11aおよび負極電極側未塗工部12aは、それぞれ、厚さ方向(DH方向)に積層状態となる多層構造となる。プレス加工により、多層構造の正極電極側未塗工部11aおよび12aを押圧して、それぞれ、発電要素群10における厚さ方向ほぼ中央部に平坦部を形成する。
この状態では、多層構造の正極電極側未塗工部11aおよび12aは、上下に隣接するもの同士が相互に接触はするが、その接触は不確実である。
以下、図4および図6を参照して、正極側における接続構造ついて説明をするが、負極側についても正極側と同様である。
正極側においては、押圧された正極電極側未塗工部11aの一面側に正極導電板5Aを配し、他面側に正極接合板23Aを配し、厚さ方向に一括して加圧し、超音波振動を加える。これにより、正極導電板5A、押圧された正極電極側未塗工部11aおよび正極接合板23Aが一体化する。図4および図6において、41は超音波接合部である。この状態では、超音波接合部41においては、正極電極側未塗工部11aは、厚さ方向に確実に導通している。なお、13Aは第1のセパレータを示す。
この後、発電要素群10を電池缶2内に収容して、正極端子4Aの突出部T上に正極導電板5Aを載置し、正極端子4A側からレーザビームを照射してレーザ溶接を行う。このレーザ溶接により、正極端子4Aと正極導電板5Aが接合する。図4および図6において、42は、レーザ溶接部である。図4および図6に図示されるように、正極導電板5Aと正極端子4Aは、正極電極側未塗工部11aの幅Wの中央部に接合されている。正極電極11は負極電極12、第1のセパレータ13A、第2のセパレータ13Bと共に捲回されているので、内周側と外周側とでは幅Wの寸法が異なるが、ここでは、最外周における一端辺と他端辺間の寸法、すなわち、最大の面における幅の寸法を幅Wとする。
正極導電板5Aは、正極電極側未塗工部11aの最外周面に、その中心を正極電極11の幅Wの中心に一致させて超音波溶接されている。正極端子5Aは、その中心を正極導電板5Aの中心に一致させて正極導電板5Aにレーザ溶接されている。正極端子4Aは正極導電板4Aの幅よりも小さい幅をする矩形形状を有する。従って、正極電極側未塗工部11aのHH方向(幅方向)の中央に正極端子4Aと正極導電板5Aとのレーザ溶接部42が位置し、その両側に正極導電板5Aと正極電極側未塗工部11aとの超音波溶接部41が位置している。
図7は、図4および図6に図示された正極電極側未塗工部11aと正極端子4A間に流れる電流の分布を示す有限要素法解析結果の斜視図である。
図7においては、電流線の粗密が電流密度の粗密を示す。図7において、正極電極側未塗工部11a、正極導電板5Aおよび正極端子4Aのいずれにおいても電流線の分布状態はほぼ均一である。この場合、正極電極側未塗工部11a、正極導電板5Aおよび正極端子4Aの電流線の分布状態は、HH方向(幅方向)の中心線に対して、実質的に対称となっている。また、正極電極側未塗工部11aのHH方向(幅方向)の中央部における側縁部における分布状態もほぼ均一である。これらのことから、発電要素群10内部の電流密度も均一であると推測できる。また、このことは、電気抵抗の極端な集中部がないことを意味し、結果的に電池内部抵抗が小さいこと示している。
すなわち、本発明に係る二次電池の実施形態では、正極電極側未塗工部11a(12a)と正極導電板5A(5B)との超音波接合部41を、発電要素群10のHH方向(幅方向)において、中央部を中心とする対称の位置2箇所に分散させ、その間に正極導電板5Aと正極端子4Aのレーザ溶接部42を配置したため、電流密度が均一化すると共に分散する。また、発電要素群10の正極電極側未塗工部11a(12a)から正極端子4A(4B)先端までの距離が短くかつ幅広であるので、結果的に内部抵抗が小さく、高い電池効率を得ることができ、以って、充放電特性等の電池性能を向上することが可能である、という効果を奏する。上記において、( )内の図面参照番号は、対応する負極側の部材である。
なお、上記実施形態においては、正極電極側未塗工部11a、正極導電板5Aおよび正極端子4Aは、全て、HH方向(幅方向)の中心に位置するとしているが、厳密に、中心を一致させる必要はなく、実用上は、HH方向(幅方向)の中央部にあれば大きな効果を奏することができる。
ここで、HH方向(幅方向)の中央部とは、図6に図示される如く、HH方向(幅方向)における発電要素群10の一側辺から正極導電部材5Aの一端部までの距離をS1、HH方向(幅方向)における発電要素群10の他側辺から正極導電部材5Aの他端部までの距離をS2とした場合、S2/2≦S1≦2S2程度を目安とする。
この場合、正極導電板5Aの幅Waは、幅Wの1/3程度以上であることが望ましい。つまり、正極導電板5Aの幅Waは、発電要素群10の一側辺から正極導電部材5Aの一端部までの距離S1および発電要素群10の他側辺から正極導電部材5Aの他端部までの距離S2のいずれよりも大きいことが望ましい。また、正極端子4Aの幅Wbは、正極導電板Waの1/3程度以上であることが望ましい。
上記のことは、負極側においても同様である。
―二次電池の製造方法―
次に、上記構造の二次電池の製造方法を説明する。
二次電池は、発電要素群の作製、電池缶への電極端子の組付け、発電要素群の収容、発電要素群と電極端子の接合および封口の各工程を経て作製される。以下、各工程順にその詳細を説明する。
[発電要素群の作製]
先ず、図5に図示される発電要素群10を作製する。上述した如く、正極電極11と負極電極12を第1セパレータ13Aおよび第2セパレータ13Bを介して扁平状、例えば、断面長円形に捲回する。巻き始め側においては第1のセパレータ13Aのみを、また巻き終わり側においては第2のセパレータ13Bのみを2〜3周程度捲回する。プレス加工により、正極電極側未塗工部11aのHH方向(幅方向)における中央部および負極電極側未塗工部12aのHH方向(幅方向)における中央部を加圧し、発電要素群10の厚さ方向における中央位置に平坦部HTを形成する。
正極電極側未塗工部11aの一面側に正極導電板5Aを配し、他面側に正極接合板23Aを配し、図8に矢印に示すように厚さ方向に加圧して超音波溶接により、正極導電板5A、正極電極側未塗工部11aの多層構造および正極接合板23Aを一体的に接合する。また、負極側においても、同様に、負極電極側未塗工部12aの一面側に負極導電板5bを、他面側に負極接合板23Bを配し、厚さ方向に加圧して超音波溶接により、負極導電板5B、負極電極側未塗工部12aの多層構造および負極接合板23Bを一体的に接合する。
[電池缶への電極端子の組付け]
次に、インサートモールド法により、電池缶2における陥没部19に設けられた貫通孔2bにシール18を介して正極端子4Aおよび負極端子4Bを、それぞれ、固定する。図9に図示されるように、図示しない金型に電池缶2と正極端子4Aおよび負極端子4Bをセットする。金型内において、電池缶2の貫通孔2bに正極端子4Aおよび負極端子4Bの各突出部Tが挿通され、かつ、正極端子4Aおよび負極端子4B、それぞれが、電池缶2から離間されるように保持される。金型には予めシール18が形成されるキャビティが形成されており、この状態で、インサートモールドにより図10に図示されるようにシール18を成形する。シール18により、電池缶2に対する正極端子4Aおよび負極端子4Bの相対位置が固定され、また、各部材の絶縁が確保される。また、シール18の密封構造により気密性が確率される。
[発電要素群の収容]
次に、図11に図示されるように、発電要素群10を、正極導電板5Aおよび負極導電板5Bを電池缶2側に向けて、絶縁ケース17A(図11では図示を省略)と共に電池缶2に収容する。このとき、発電要素群10の正極導電板5Aを電池缶2に固定された正極端子4Aに、また、負極導電板5Bを電池缶2に固定された負極端子4Bに対応させる。
[発電要素群と電極端子の接合]
次に、正極導電板5Aを正極端子4Aの突出部Tに、また、負極導電板5Bを負極端子4Bの突出部Tに押し付けた状態で、電池缶2の底面2a側からレーザを照射し、正極導電板5Aと正極端子4Aを、また、負極導電板5Bと負極端子4Bを、それぞれ、レーザ溶接する。絶縁ケース17Aには、貫通孔2bに対応して切欠17A1および17A2が形成されているため、レーザ照射の障害にはならない。図12は、電池缶2に固定された正極端子4Aに電池缶2内に収容された発電要素群10の正極導電板5Aが接合された状態の斜視図を示す。
[封口]
そして、発電要素群10上に絶縁ケース17Bを載置し、電池蓋3を、その外周が電池缶2の開口部24内に嵌合させる(図3参照)。電池缶2の開口部24は、電池蓋3の外周とほぼ同じか、ごく僅かに大きい寸法とされており、電池蓋3が嵌入された電池缶2の開口部24の周囲が合わせ部となる。この状態で、電池蓋3の上方から、電池蓋3と電池缶2との合わせ部にレーザビームを照射して電池缶2と電池蓋3を溶接する。
次に、電池蓋3に形成された注液口3aから電解液を注入する。この場合、絶縁ケース17Bには、切欠17B1および17B2が形成されており、切欠17B2は注液口3aに連通しているので、注液の障害となることはない。この後、注液口3aを注液栓22により密栓することにより、本発明に係る二次電池の実施形態として示した角形のリチウムイオン二次電池30が完成する。
このリチウムイオン二次電池30サイズは、一例として示せば、120mm(WH方向)×85mm(HH方向)×16mm(DH方向)であり、このサイズで4〜5Ahの容量を有する。この二次電池は、限定する意味ではないが、内部抵抗が小さく高速応答が要求されるハイブリッド自動車用に適している。そして、本発明によれば、発電要素群10と正極および負極の電極端子4A、4B間に流れる電流の密度を均一化し、内部抵抗を小さくするので、結果として高い電池効率を得ることができ、実用上、極めて有効である。
(実施形態2)
図13は実施形態2の二次電池30を示し、その電池容器1の一部を破断して内部に装着された発電要素群10と正極端子4A間の接続構造を図示した斜視図である。この場合、図13は、電池缶2の底面2a側から観た図となっている。また、図14は、図13に図示された二次電池30を、HH方向に沿って切断した断面図である。
実施形態2における二次電池が実施形態1の場合と相違する点は、正極導電板5Aが平坦ではなくDH方向(厚さ方向)に屈強されており、その分、電池缶2の陥没部19は、底面2aからの段差が小さくなっている点である。
より詳細には、実施形態2における正極導電板5Aは、中央部に電池缶2の底面2a側に向かって突き出した屈曲部43を有する。屈曲部43は、正極端子4Aの突出部Tとほぼ同じ面積の平坦部を有し、この平坦部が、突出部Tとレーザ溶接されている。そして、正極導電板5Aは、屈曲部43の両側において、正極電極側未塗工部11aに超音波溶接されている。このため、正極電極板5Aの屈曲部43が突き出した高さの分だけ、電池缶2の陥没部19における底面2aからの段差は小さくなる。
通常、電池缶2は、アルミニウム合金で形成される。従って、電池缶2の陥没部19はアルミニウム合金を絞り加工することによって形成される。このため、陥没部19の段差が大きいと絞り加工による電池缶2の残留応力が大きくなり、割れが発生したり強度が低下したりする。実施形態2の構造は、電池缶2の陥没部19の段差を小さくすることができるので、加工時の残留応力を低減し、十分な強度を確保することができる。
なお、実施形態2におけるその他の構成は実施形態1の場合と同様であり、同一の構成要素に同一の参照番号を付してその説明を省略する。
(実施形態3)
図15は、本発明の実施形態3に係る二次電池を示し、実施形態1の図6に対応する部分の平面図である。
実施形態3における構造が実施形態1の場合と相違する点は、正極端子4Aが、実施形態1では単なる矩形形状であるのに対して、発電要素群10のHH方向(幅方向)の中心線を対称軸として対称にコ字形状に形成されている点である。
より詳細には、正極電極側未塗工部11aと正極導電板5Aは、HH方向(幅方向)の中央部とその両側の合計3箇所の超音波溶接部41で接合されている。そして、正極端子4Aと正極導電板5Aとは、中央部の超音波溶接部41とその両側の超音波溶接部41の間の2箇所のレーザ溶接部42で接合されている。
正極端子4Aは、レーザ溶接部42が配された一端部と反対側の端部で一体に連結されている。正極端子4Aおよび正極導電板5Aは、共に、HH方向(幅方向)の中心線に対して対称の形状を有する。
実施形態3の構成においても、正極導電板5Aおよび正極端子4Aは、正極電極側未塗工部11aの中央部に配置され、かつ、超音波接合部41およびレーザ溶接部42は中央部において幅広いサイズに形成されているので、実施形態1と同様な効果を得ることができる。
なお、図15において、正極端子4Aを超音波接合部42と重合する部分でDH方向(厚さ方向)に屈曲することにより、単なる矩形形状とすることも可能である。
(実施形態4)
実施形態1では、発電要素群10を、正極、負極の電極を捲回して構成する場合で説明した。しかし、図16に図示されるように、正極電極11および負極電極12を矩形形状のシートにして、第1のセパレータ13A、第2のセパレータ13Bを挟んで積層した構成としてもよい。
以上の通り、本発明に係る二次電池は、正極電極側未塗工部11aと正極導電板5Aとを、発電要素群10の幅方向の中央部における複数の超音波接合部41に分散させて接合した。同様に、負極電極側未塗工部12aと負極導電板5Bとを、発電要素群10の幅方向の中央部における複数の超音波接合部41に分散させて接合した。また、正極電極側未塗工部11aと正極導電板5Aとの超音波接合部41の間に、正極導電板5Aと正極端子4Aのレーザ溶接部42を配置した。同様に、負極電極側未塗工部12aと負極導電板5Bとの超音波接合部41の間に、負極導電板5Bと負極端子4Bのレーザ溶接部42を配置した。このため、電流密度が均一化すると共に分散する。また、発電要素群10の正極電極側未塗工部11aから正極端子4A先端までの距離が短くかつ幅広であり、同様に、発電要素群10の負極電極側未塗工部12aから負極端子4B先端までの距離が短くかつ幅広である。このため、結果的に内部抵抗が小さく、高い電池効率を得ることができ、以って、充放電特性等の電池性能を向上することが可能である、という効果を奏する。
なお、本発明に係る二次電池は、上記各実施形態で説明した構造に限られるものではなく、電池缶2、電池蓋3、電極端子等の構造、形状は、適宜、変形して適用できるものである。また、超音波溶接部41およびレーザ溶接部41は、他の接合方法による接合とすることができる。また、各接合部の個数や位置は、適宜、変更して適用することができる。
また、上記各実施形態では、円筒形二次電池として、リチウム電池を例として説明したが、この発明は、リチウム電池に限られるものではなく、ニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電池など、他の二次電池にも適用をすることができる。
その他、本発明に係る二次電池は、発明の趣旨の範囲内において、種々、変形して構成することが可能であり、要は、正極電極、負極電極およびセパレータを有し、正極電極および負極電極が、それぞれ、正極電極の一辺に沿って設けられた正極電極側未塗工部と負極電極の一辺に沿って設けられた負極電極側未塗工部とを対向させて前記セパレータを介在して所定の幅で捲回または積層され、正極電極側未塗工部および負極電極側未塗工部が、それぞれ、多層構造とされた発電要素群と、発電要素群を収容し、電解液が注入される電池容器と、多層構造とされた正極電極側未塗工部の一面に接合された正極導電部材と、正極導電部材に接合された正極端子と、多層構造とされた負極電極側未塗工部の一面に接合された負極導電部材と、負極導電部材に接合された負極端子と、を備え、正極導電部材と正極端子は、正極電極側未塗工部における所定の幅の中央部に設けられ、負極導電部材と負極端子は、負極電極側未塗工部における所定の幅の中央部に設けられているものであればよい。
1 電池容器
2 電池缶
2a 底面
3 電池蓋
4A 正極端子
4B 負極端子
5A 正極導電板(正極導電部材)
5B 負極導電板(負極導電部材)
10 発電要素群
11 正極電極
11a 未塗工部(正極電極側)
12 負極電極
12a 未塗工部(負極電極側)
13A、13B セパレータ
18 シール
19 陥没部
23A 正極接合板(正極接合部材)
23B 負極接合板(負極接合部材)
41 超音波溶接部
42 レーザ溶接部

Claims (8)

  1. 正極電極、負極電極およびセパレータを有し、前記正極電極および前記負極電極が、それぞれ、前記正極電極の一辺に沿って設けられた正極電極側未塗工部と前記負極電極の一辺に沿って設けられた負極電極側未塗工部とを対向させて前記セパレータを介在して所定の幅で捲回または積層され、前記正極電極側未塗工部および前記負極電極側未塗工部が、それぞれ、多層構造とされた発電要素群と、
    前記発電要素群を収容し、電解液が注入される電池容器と、
    多層構造とされた前記正極電極側未塗工部の一面に接合された正極導電部材と、
    前記正極導電部材に接合された正極端子と、
    多層構造とされた前記負極電極側未塗工部の一面に接合された負極導電部材と、
    前記負極導電部材に接合された負極端子と、を備え、
    前記正極導電部材と前記正極端子は、前記正極電極側未塗工部における前記所定の幅の中央部に設けられ、前記負極導電部材と前記負極端子は、前記負極電極側未塗工部における前記所定の幅の中央部に設けられていることを特徴とする二次電池。
  2. 請求項1に記載の二次電池において、さらに、前記多層構造とされた正極電極側未塗工部の他面に接合された正極接合部材と、前記多層構造とされた負極電極側未塗工部の他面に接合された負極接合部材とを備え、前記多層構造とされた正極電極側未塗工部は正極接合部材と前記正極導電部材に挟まれて厚さ方向に接合され、前記多層構造とされた負極電極側未塗工部は負極接合部材と前記負極導電部材に挟まれて厚さ方向に接合されていることを特徴とする二次電池。
  3. 請求項2に記載の二次電池において、前記正極導電部材と前記正極接合部材により挟まれて厚さ方向に接合された前記正極電極側未塗工部の接合部は、幅方向において、前記正極導電部材と前記正極端子とが接合された接合部の両側に配され、前記負極導電部材と前記負極接合部材により挟まれて厚さ方向に接合された前記負極電極側未塗工部の接合部は、幅方向において、前記負極導電部材と前記負極端子とが接合された接合部の両側に配されていることを特徴とすると二次電池。
  4. 請求項2に記載の二次電池において、前記正極導電部材と前記正極接合部材により挟まれて厚さ方向に接合された前記正極電極側未塗工部の接合部は、幅方向において、前記正極導電部材と前記正極端子とが接合された接合部の間に配され、前記負極導電部材と前記負極接合部材により挟まれて厚さ方向に接合された前記負極電極側未塗工部の接合部は幅方向において、前記負極導電部材と前記負極端子とが接合された接合部の間に配されていることを特徴とする二次電池。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の二次電池において、前記正極接合部材と前記正極導電部材が前記多層構造とされた正極電極側未塗工部に接合された接合部は、前記発電要素群における厚さ方向の中間に位置し、前記負極接合部材と前記負極導電部材が前記多層構造とされた負極電極側未塗工部に接合された接合部は、前記発電要素群における厚さ方向の中間に位置することを特徴とする二次電池。
  6. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の二次電池において、前記正極端子は、前記電池容器の内部に突き出す突出部を有し、前記突出部において前記正極導電部材に接合され、
    前記負極端子は、前記電池容器の内部に突き出す突出部を有し、前記突出部において前記負極導電部材に接合されていることを特徴とする二次電池。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の二次電池において、前記正極集電部材および前記負極集電部材は、前記正極端子または前記負極端子に接合される部分に突出部を有していることを特徴とする二次電池。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の二次電池において、前記正極導電部材と前記正極端子の接合部および前記負極導電部材と前記負極端子の接合部は、レーザ溶接部であることを特徴とする二次電池。
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