JPH09301828A - 化粧料用組成物及び化粧料 - Google Patents
化粧料用組成物及び化粧料Info
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Abstract
共にその効果が持続し、かつ紫外線防御素材の光活性や
触媒活性を抑制する安定性の高い化粧料用組成物及び化
粧料を提供すること。 【解決手段】5%メチルハイドロジェンポリシロキサン
処理微粒子酸化チタン(平均粒子径0.9μm)と同処
理酸化亜鉛(平均粒子径2.5μm)と同処理タルク
(平均粒子径4μm)の組成物(重量組成比=50:4
0:10)を10.0重量%含有する化粧料。
Description
びそれを含有する化粧料に関し、より詳細には、分散性
が良く、高い紫外線防御効果を有すると共に、紫外線防
御素材の光活性や触媒活性を抑制し、経時変化がなく安
定性の高い化粧料用組成物及びそれを含有する化粧料に
関する。
をもたらす事が知られている。紫外線は波長が400〜
320nmの長波長紫外線(UV−A波)と320〜29
0nmの中波長紫外線(UV−B波)と290nm以下の紫
外線(UV−C波)に分類される。UV−C波はオゾン
層に於いて吸収され、地上に殆んど到達しない。地上に
到達する紫外線のUV−B波は皮膚に一定量以上の光量
が照射されると紅斑や水泡を形成し、メラニン形成を促
進する。また、UV−A波は、UV−B波に比較して紅
斑の惹起が非常に弱く、実質上紅斑を起こさず皮膚を黒
化するとされている。更には、皮膚への浸透性が高く、
皮膚中の蛋白質であるコラーゲンの架橋形成を促進し、
コラーゲンの弾力性や保水力を低下させ、シワの発生を
惹起させると共に、シミ、ソバカスの原因にもなり皮膚
の老化をもたらす。UV−A波は皮膚組織の過酸化脂質
を増大させるために皮膚ガンの原因になることも知られ
ている。
目的で、これまでに各種の紫外線吸収剤を配合した化粧
料が開発され市販されている。これらの化粧料等には、
ベンゾフェノン類、アミノ安息香酸類、ケイ皮酸エステ
ル類、ベンゾトリアゾール類、サリチル酸類、ジベンゾ
イルメタン類の合成紫外線吸収剤と微粒子の酸化チタ
ン、酸化亜鉛、酸化鉄等の無機顔料が用いられている。
外線吸収剤は、一般に化粧基材に対し、添加量を増すと
分散性、溶解性が乏しいため、紫外線吸収剤のもつ効果
を充分に発揮出来ないという問題があった。特にUV−
A波に対応する有効な紫外線吸収剤としては、ベンゾト
リアゾール類、ジベンゾイルメタン類が挙げられるが、
これらは、いずれも常温で固体であり且つ溶解性が乏し
く、またオイルゲルや乳化物においては微量の金属イオ
ンの存在下で経時的に淡黄色の結晶が析出したり、コン
プレックス形成による柔かい粒状の黄色〜橙色の塊りが
析出散在したりして外観上からも商品価値を損うという
欠点があった。
は、紫外線散乱剤が利用される。紫外線散乱剤には、酸
化チタン、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、酸化セリウ
ム、酸化鉄等の超微粒子無機酸化物が用いられ、通常日
焼け止め化粧料に使用される。これらは、広域に紫外線
を遮断し、皮膚への安全性も高く有用なものであるが、
下記の公開公報に見られる様な欠点を有し、必ずしも満
足しうるものではない。
子径が30〜40mμのUV−B波をカットする酸化チ
タンを配合した日焼け止め化粧料が提案されているが、
酸化チタンは本質的にUV−B波をカットする物質であ
り、高濃度配合しないとUV−A波をカットしない性質
を有する。酸化チタンを高配合する事により隠ペイ力が
高く、塗布時に白く残り、化粧の外観上、不都合である
他、化粧基剤への分散性、感触、安定性が悪く好ましい
ものではない。
30mμのUV−B波をカットする疎水化された超微粒
子酸化チタンを配合した化粧料が提案されているが、特
公昭47−42502号公報と同様に高濃度配合しない
とUV−A波をカットする事が出来ない。高濃度配合す
る事により、塗布時に白化して、粉っぽさがあり、肌へ
の伸びや密着性が悪く、満足し得るものではない。
V−B波をカットするアモルファス状酸化チタンを配合
した化粧料が提案されているが、高濃度配合しないとU
V−A波をカットする事が出来ない。高濃度配合する事
による粒子の再凝集によりSPF(Sun Protection Fac
tor:日焼け止め指数)値が低下し塗布時に白く、肌への
伸びや密着性について不充分である。
子酸化亜鉛を配合した化粧料が提案されているが、超微
粒子酸化チタンと比較して紫外線防御の力価が3分の1
〜4分の1とかなり低く、高SPF値が要求される商品
には、高濃度配合になり、肌上での伸びや密着性が悪く
好ましくないばかりか、超微粒子酸化亜鉛の強い表面活
性により化粧料油剤が変質し満足しうるものではない。
子酸化亜鉛と超微粒子酸化チタンを配合した日焼け止め
組成物が提案されているが、高濃度(13重量%)以上
配合しないと高SPF値が得られない。また、高濃度配
合により隠ペイ力が高くなり、化粧膜に白さが残ると共
に経時による粒子の再凝集が生じSPF値が低下するば
かりか化粧料油剤の変質をももたらし更に感触も悪くな
り好ましいものではない。さらに、前記日焼け止め組成
物は、製造直後は高SPF値が得られる可能性はある
が、配合されている前記超微粒子酸化亜鉛と前記超微粒
子酸化チタンは表面活性を有するので、経時での凝集
(前記超微粒子酸化亜鉛及び前記超微粒子酸化チタンの
1種以上の凝集)・配合されている化粧油剤の変質・変
敗は避けられず好ましくない。
OとTiO2を被覆した顔料が捉案されているが、Zn
OとTiO2粒子は薄片状粉体上に固着されている為、
この粉体は薄片状粉体として挙動する。従って、高濃度
配合しないと、皮膚上に塗布した場合、その塗布面をミ
クロ的に観ると、その粉体間にはすき間が出来て、紫外
線が透過してしまうので高いSPF値及びPFA値が得
られない。なお、PFA値は、SPFアナライザー(Op
tometrics社 SPF−290 Analyzer)で測定する
ことができる値であり、この値が大きいものほど紫外線
を透過させにくい。
成物及び化粧料を提供することであり、また、本発明の
第2の目的は、上記従来技術の問題点を解決し、分散性
が良く、高い紫外線防御効果を有すると共にその効果が
持続し、かつ紫外線防御素材の光活性や触媒活性を抑制
する安定性の高い化粧料用組成物及び化粧料を提供する
ことである。
明者らは鋭意研究を行った結果、ジメチルポリシロキサ
ン、メチルハイドロジェンポリシロキサン等のシリコー
ン油剤のうちの少なくとも1種で微粒子酸化チタンと酸
化亜鉛と粘土鉱物を表面処理して得られた3種のシリコ
ーン処理基材を含有する組成物は(好ましくは、それら
が特定の比率である組成物)、それらの相乗作用によ
り、それらの分散性が良く、微粒子酸化チタン及び酸化
亜鉛各々の単独使用よりも、高い紫外線防御効果を有
し、且つ、光活性や触媒活性を抑制し経時変化がなく安
定性の高い組成物及びそれを含有する化粧料が得られる
事を見出し本発明を完成した。
物及び化粧料により上記本発明の目的の少なくとも一つ
を達成することができる。
シリコーン処理した酸化亜鉛及びシリコーン処理した粘
土鉱物を含有する化粧料用組成物(請求項1)。前記シ
リコーン処理した微粒子酸化チタンと前記シリコーン処
理した酸化亜鉛と前記シリコーン処理した粘土鉱物の組
成比率(重量比)は、好ましくは10〜80:80〜1
0:10〜30にし(請求項2)、より好ましくは15
〜70:70〜15:10〜20にし(請求項3)、さ
らに好ましくは45〜65:30〜10:10〜20に
する(請求項4)。
子酸化チタン、前記シリコーン処理した酸化亜鉛及び前
記シリコーン処理した粘土鉱物のうちの1種以上は、二
次凝集しているものにする(請求項5)。好ましくは、
前記二次凝集した微粒子酸化チタンの平均粒子径は0.
5〜3.0μmにし、前記二次凝集した酸化亜鉛の平均
粒子径は0.01〜5.0μmにし、前記二次凝集した
粘土鉱物の平均粒子径は1〜25μmにする(請求項
6)。
子酸化チタン、前記シリコーン処理した酸化亜鉛及び前
記シリコーン処理した粘土鉱物のうちの1種以上は、酸
化チタン、酸化亜鉛及び粘土鉱物のうちの1種以上をジ
ェット気流により粉砕ないし解砕すると同時にシリコー
ンを吸着又は結合したものにする(請求項7)。
(請求項8)。前記化粧料の総重量に対し前記化粧料用
組成物は、好ましくは0.5〜50重量%含有させ(請
求項9)、より好ましくは5〜20重量%含有させる
(請求項10)。
リコーン処理した酸化亜鉛及びシリコーン処理した粘土
鉱物の各々は、微粒子酸化チタン、酸化亜鉛及び粘土鉱
物の各々の表面の活性点が封鎖されているので、光活性
や触媒活性が抑制されており、化粧料に含有させて使用
する場合に化粧料に含まれる他の成分を変化させること
が極めて少ない。そのため、例えば、化粧料用油剤の変
臭、変質を防止することができ、化粧料用法定タール色
素の変色や褪色を防止することができる。
タン、シリコーン処理した酸化亜鉛及びシリコーン処理
した粘土鉱物は、表面の性質が同様なので、化粧料にお
ける分散性に優れ、再凝集を防止することができる。
は、両端値のみならず、その中に含まれる全ての任意の
中間値を含むものとする。
ン、酸化亜鉛及び粘土鉱物の各々を得るために用いる表
面処理剤は、反応基を持たないジメチルポリシロキサ
ン、メチルフェニルポリシロキサン、パーフルオロシリ
コーン、ポリエーテル変性シリコーン等のシリコーン油
剤を用いることができるが、反応基を持つメチルハイド
ロジェンポリシロキサン、トリメチルシロキシケイ酸、
シリコーン分子の片末端又は側鎖に官能基を持つアルキ
ルポリシロキサン等を使用することが好ましい。
えばジメチルポリシロキシシラザン、α−モノヒドロキ
シシロキサン、α、ω−ジヒドロキシポリジメチルシロ
キサン、α−モノアルコキシポリジメチルシロキサン、
α−ジアルコキシポリジメチルシロキサン、α−トリア
ルコキシポリジメチルシロキサン(例えば、α−トリエ
トキシポリジメチルシロキサン等)、α、ω−ジアルコ
キシポリジメチルシロキサン、α、ω−ヘキサアルコキ
シポリジメチルシロキサン、ジメチルポリシロキシクロ
リド、ジメチルポリシロキシブロミドおよびジメチルポ
リシロキシイオジン等を挙げることができる。
ノケミカル法、溶媒法、特公平6−59397号公報に
記載のジェット法を用いることができる。特に前記ジェ
ット法は、微粒子粉体の分散及び表面処理に好適であ
る。前記ジェット法は、高速気流中で粒子同士が衝突
し、凝集した粒子が一次粒子に近い状態に分散されると
同時に、この時露出した活性点がシリコーンによって封
鎖される為、本発明の組成物ないしその構成成分を得る
ための表面処理には好適である。
397号公報のジェット法は、粉体粒子及び表面処理剤
(シリコン油剤等)の混合物に噴出気流による衝撃力を
加えてメカノケミカル的に粉体を表面処理し、粉体表面
に表面処理剤を吸着又は結合させて表面処理粉体を得る
方法であり、この方法によれば、粉体粒子表面の性状が
均一で、表面特性が改良された表面処理粉体を製造する
ことができる。
は蒸気等の高圧気体をノズルから高速で噴出させてジェ
ット気流を発生させ、そのジェット気流中に粉体粒子及
び表面処理剤を巻き込んで粒子相互の衝突や摩砕によっ
て前記粉体粒子を粉砕ないし解砕すると共に、粉砕ない
し解砕して得られた粒子に前記表面処理剤を吸着又は結
合させる方法である。
表面処理剤は、高速(数10m/秒〜数100m/秒程
度の速さ)で互いに衝突し、そのエネルギーにより粉体
が更に粉砕ないし解砕されると同時にその表面活性の大
きな表面処理剤が均一に強固に吸着又は結合する。微粒
子酸化チタン及び微粒子酸化亜鉛の表面活性点に表面処
理剤が吸着又は結合し、前記表面活性点は封鎖される。
処理された粉体の表面には、他の物質で汚染されること
なく、また二次凝集が起こる以前に表面処理剤が均一に
吸着又は結合する。前記ジェット法により処理する前の
粉体の粒子は、一次粒子でも二次粒子でも良くこれらの
混合物でも良い。
して得られた微粒子を凝集させることなしに、前記微粒
子の1つ1つの表面に前記表面処理剤を吸着又は結合さ
せることができる。このように、前記ジェット法によ
り、二次凝集のない表面処理粉体を得ることができ、ま
た条件変更(例えば、製造設備の一部のパーツの変更)
により二次凝集粒子も得ることができる。
流式粉砕機を用いて行うことができる。即ち、ジェット
気流式粉砕機中に粉体粒子及び表面処理剤の混合物を投
入し、前記混合物に噴出気流による衝撃力を加え、更に
混合物を粉砕機中で流動させながら攪拌し、メカノケミ
カル的に粉体を表面処理し、粉体表面上に表面処理剤を
吸着又は結合させる。
型、スパイラル型、ジェットオーマイザー型等があり、
均一に効率よく処理できる点から流動層型のものが最も
好ましい。
は、シリコーン処理した微粒子酸化チタン、シリコーン
処理した酸化亜鉛及びシリコーン処理した粘土鉱物を、
これらの混合物として含有する。前記混合物は、上記表
面処理方法(好ましくはジェット法)によってそれぞれ
別個に得られたシリコーン処理微粒子酸化チタン、シリ
コーン処理酸化亜鉛、シリコーン処理粘土鉱物を混合し
て得ることができ、好ましくはシリコーン処理前の酸化
チタン、酸化亜鉛及び粘土鉱物を前記表面処理方法(好
ましくはジェット法)によって同時にシリコーン処理し
て得ることができる。
た材料(シリコーン処理した微粒子酸化チタン、シリコ
ーン処理した酸化亜鉛及びシリコーン処理した粘土鉱
物)の総重量の好ましくは1〜20重量%である。例え
ば、シリコーン処理した微粒子酸化チタンの総重量の1
〜20重量%をシリコーンの重量にする。前記いずれか
の方法により表面処理されたシリコーンは、表面が活性
化している紫外線遮断素材(微粒子酸化チタン、酸化亜
鉛及び粘土鉱物)の表面と化学結合をしている。それら
の被覆状態は、紫外線遮断素材(微粒子酸化チタン、酸
化亜鉛及び粘土鉱物)の活性点を中心に樹脂状・ゲル状
或いはオイル状等の単独或いはそれらの混成により被覆
されていると推定される。
又はハイドロジェンポリシロキサン等のシリコーンで表
面処理した微粒子酸化チタンが二次凝集したものである
場合の二次凝集粒子の平均微粒径は、好ましくは0.5
〜3.0μm(レーザー法による測定)である。また、
前記二次凝集粒子を構成する微粒子酸化チタン一次粒子
の平均微粒径は、好ましくは0.01〜0.1μm、よ
り好ましくは0.03〜0.1μmにし、さらに好まし
くは0.03〜0.06μmにする。二次凝集粒子と
は、一次粒子に近い状態の粒子がシリコーン処理により
弱い力でフロキュレーションしている粒子の集合状態を
言う。
の製法は、超微粒子〜微粒子酸化チタンが製造される方
法であれば良く、例えば、特開平2−194065、特
開平2−196028、特開平2−196029等の各
公報に記載の方法を用いて製造したものを用いる事も出
来る。
微粒子酸化チタンは生物学的作用が最も強く、皮膚に紅
斑や炎症を生じさせる290〜320nmの紫外線を反射
散乱させ、しかも可視光線を良く通過させる特性を有す
る。しかし、市販されている超微粒子粉末は、強い表面
活性や吸着している微量水分により粒子間で強い凝集が
生じている。そのため、光散乱の光学物質を示す粒子サ
イズはRayleigh領域の散乱からMie領域の散乱が中心的
に作用し、実質、透明性が低下している。よって、超微
粒子酸化チタンを配合した化粧料に於いては、塗布した
化粧膜の青白さが目立ったり、前記超微粒子酸化チタン
の強い表面活性により、機械的力により分散させた粒子
が経時により再凝集しSPF値が低下し、望む紫外線防
御効果が得られにくい。
の平均粒子径は1.2〜5.0μm(レーザー法による
測定)であるが、強い活性点が残っているために紫外線
の照射を受けると、吸着水を分解し酸化力の極めて強い
OH及びOH2フリーラジカルを発生させ、そのフリー
ラジカルにより、化粧品用法定タール色素を変色、褪色
させたり、一般化粧品用油剤を変質させたりする。一
方、無処理の超微粒子酸化チタンは、紫外線防御効果に
ついて微粒子酸化亜鉛に対して3〜4倍の力価を有して
おり、高SPF値を出すのに有用であるが、実際に化粧
料に配合した場合、化粧膜に青白さが生じ、化粧効果を
損うために、高SPF値を望むには問題がある。又、表
面活性が強いために経時により、再凝集を起こしSPF
値が低下する原因にもなっている。
ジメチルポリシロキサン又はハイドロジェンポリシロキ
サン等のシリコーンを用い、表面処理をし、この粉末の
表面活性点を封鎖する事により、一般化粧油剤の変質・
変臭や化粧品用法定タール色素の変色、褐色化を防止
し、経時による粒子の再凝集を防止すると共に、平均粒
子径が小さく分散性が向上し、しいては肌への密着性が
高まり、紫外線防御効果の長時間の持続性が確保出来
る。
又はハイドロジェンポリシロキサン等のシリコーンで表
面処理した酸化亜鉛が二次凝集粒子である場合、二次凝
集粒子の平均粒子径(レーザ法による測定)は、好まし
くは0.01(より好ましくは0.2μm、さらに好ま
しくは0.5μm)〜5.0μmである。また、前記二
次凝集粒子を構成する酸化亜鉛一次粒子の平均微粒径
は、好ましくは0.01〜0.1μm、より好ましくは
0.03〜0.1μm、さらに好ましくは0.03〜
0.06μmにする。二次凝集粒子とは、一次粒子に近
い状態の粒子がシリコーン処理により弱い力でフロキュ
レーションしている粒子の集合状態を言う。
は、フランス法・アメリカ法・湿式法等の公知の方法で
製造したものを用いる事が出来る。それらの製法により
製造される酸化亜鉛として好ましいものは、平均粒子径
0.5μm前後、比重5.4〜5.6、屈折率1.9〜
2.0の範囲のものである。
集が強い。この表面活性度は法定色素の褪色度合いから
判断すると微粒子酸化チタンの約五倍の活性がある様で
ある。又、酸化亜鉛は触媒活性も強く、化粧料油剤の変
臭分解を招く欠点がある。これらの欠点は、シリコーン
油剤で表面処理する事により、好ましくはさらに一次粒
子に近い二次凝集体とすることにより、酸化亜鉛の表面
活性点を封鎖する事が出来るので、解決することができ
る。シリコーン表面処理した酸化亜鉛を化粧料に配合す
る事により化粧料の安定性を高める事が出来る。
配合した場合、分散性が良好になると共に、密着性、紫
外線防御効果の持続性が向上する。その他表面処理した
微粒子酸化亜鉛は、無機物であり、皮膚への安全性も高
く、収れん、消炎、抗菌作用も当然期待出来る。
UV−A領域を遮断する作用を有するが、1重量%でS
PF値が約1程度上昇する程度の力価である。酸化亜鉛
単独で高SPF値を望むには高濃度配合する事になり、
例えば、粘度8,000〜12,000cpsの乳液を作製しよう
としたのにクリーム状になったり剤型上望む、剤型が得
難くなる。
は平均粒子径1〜25μm(レーザー法)のものであ
る。アルミニウムシリケート系ではカオリナイト、ナク
ライト、ディッカイト、ハロサイト等のカオリン族、モ
ンモリロナイト、バイデライト、ノントロナイト、サポ
ナイト等のモンモリロナイト族、セリサイト・ハイドロ
マイカ、白雲母、黒雲母、金雲母等のイライト族、又マ
グネシウムシリケート系では、滑石(タルク)、蛇紋
石、緑泥石等である。
る。これらの1種又は2種以上の併用も当然可能であ
る。これら粘土鉱物の平均粒子径が1μmよりも小さい
と感触が非常に悪くなり、微粒子酸化チタンや酸化亜鉛
の感触向上剤の機能が出ない傾向がある。また、25μ
mよりも大きくなると、比表面積が極端に小さくなり、
微粒子酸化チタンや酸化亜鉛の分散向上剤の役目を果た
さない傾向がある。これら粘土鉱物の製法は問わない
が、感触や微粒子酸化チタンや酸化亜鉛の分散を考慮し
た場合、出来るだけ薄い板状粒子になっているもの(ア
スペクト比の高いもの)が好ましい。アスペクト比(粒
子の長径/粒子の厚さ)は、好ましくは2〜200であ
り、より好ましくは5〜100である。アスペクト比
は、粘土鉱物の粉体をエポキシ樹脂に包埋しダイヤモン
ドカッターで切断し、粘土鉱物粒子の断面(長径及び厚
さ)をSEM(走査電子顕微鏡)で観察して測定し、こ
れらの値から算出することができる。
ン又はメチルハイドロジェンポリシロキサン等のシリコ
ーンで表面処理した微粒子酸化チタンと酸化亜鉛と粘土
鉱物を含有しており、それらの組成比率は、好ましくは
10〜80:80〜10:10〜30、より好ましくは
15〜70:70〜15:10〜20、更に好ましくは
45〜65:30〜10:10〜20である。本発明の
組成物、特にこれらの範囲の組成物は、紫外線防御効果
の高い表面処理微粒子酸化チタン単独よりもより高い防
御効果を示す事を見出すと共に、その効果が持続し、光
活性や触媒活性が抑えられ、経時安定性にも優れている
事を見出した。
屈折率の各々異なる3種類の粉体の組成物、特に特定比
率より成る組成物は、入射した光を多重散乱させ、一部
の光を内部消失すると推測される。表面処理した微粒子
酸化チタンと酸化亜鉛は、表面処理剤の層が両者が接近
するのを防ぐバリヤー効果を示し、更に特定の比率で配
合されたタルクがそのバリヤー効果を維持しており、分
散状態が保持出来ていると考えられる。
顕微鏡で観察すると、シリコーン処理微粒子酸化チタン
粒子は、一次粒子の状態で分散しているものはほとんど
なく、一次粒子が数個弱くフロックした二次凝集粒子又
は、二次凝集粒子が弱くフロックした凝集粒子がシリコ
ーン処理酸化亜鉛粒子やシリコーン処理粘土鉱物粒子表
面に一部付着又は固定化されている。そして、シリコー
ン処理酸化亜鉛粒子も二次凝集粒子又は二次凝集粒子が
弱くフロックした状態で、シリコーン処理粘土鉱物粒子
の表面に一部付着又は固定化されている。付着又は固定
化されない粒子は、各々点在しているか、それらの弱い
フロック体として存在している。ここで使用されるシリ
コーン処理粘土鉱物は、シリコーン処理微粒子酸化チタ
ンやシリコーン処理酸化亜鉛の分散助剤及び経時での再
凝集防止の役割をしている。
る場合、本発明の組成物における弱くフロックしたシリ
コーン処理粒子が化粧料の製造工程中で一部壊れ分散す
る。それら分散した粒子及び弱くフロックした粒子は、
シリコーン処理粘土鉱物粒子の表面に付着し、一部はそ
の周囲に点在している。つまり、皮膚上に塗布した化粧
膜をミクロ的に観ると、シリコーン処理粘土鉱物粒子表
面にはシリコーン処理微粒子酸化チタンやシリコーン処
理酸化亜鉛の分散粒子又は弱いフロック粒子が付着して
おり、シリコーン処理粘土鉱物粒子間のすき間をシリコ
ーン処理粘土鉱物粒子表面上に付着していないシリコー
ン処理微粒子酸化チタンやシリコーン処理酸化亜鉛の分
散粒子又は弱いフロック粒子が埋めている。これらの現
象を達成する為には、シリコーン処理微粒子酸化チタン
とシリコーン処理酸化亜鉛の一次粒子がシリコーン処理
粘土鉱物粒子表面を完全に被覆出来る量よりも多い量で
あることが重要であり、そのため好ましくは前記3種の
シリコーン処理粒子を前記特定の比率にする。
チタンとシリコーン表面処理酸化亜鉛及びシリコーン表
面処理粘土鉱物の3種を含有する組成物の含有量は、通
常、化粧料全体の重量に対し0.5〜50重量%(好ま
しくは30重量%、より好ましくは25重量%)であ
り、さらに好ましくは1.0〜15重量%である。0.
5重量%よりも少ない量では、日光照射による肌の乾燥
や炎症、色素沈着、等の皮膚機能の低下を防止出来ない
傾向があり、50重量%を越えた量を用いても、紫外線
防御効果の増加強度は、配合量の割合には低く、不経済
であると共に化粧料としてののびが悪く、密着性も低下
し紫外線防御効果の長時間の持続性に欠ける、という傾
向がある。更には剤型化の面では、乳液タイプ(粘度が
8,000〜12,000CPS)のものが得られにくい傾向があ
り、剤型上の制限がある。
れにも使用出来き、例えば基礎化粧品等に使用できる。
格別な限定はないが使用部位の面積がより広いものはよ
り好適である。例えば、ローション、乳液、クリーム、
油性ファンデーション、乳化型ファンデーション等を挙
げることができる。
しく説明するが、以下の実施例によって本発明が何等限
定を受けない事は言うまでもない。なお、実施例中の配
合割合は全て重量部である。
リコン処理した微粒子酸化亜鉛の製造例を次に示す。
(堺化学製 微細亜鉛華)とセリサイト(三信鉱業 F
SE)を50:30:20の比率(重量比)で混合した
もの5kgとポリメチルトリメトキシシロキサン250
gとをヘンシルミキサーで混合し、アルピネ社製流動層
型ジェットミル100AFG型を用いて、ノズル空気圧
4kg/cm2にて粉砕・処理し5%ジメチルポリシロ
キサン処理微粒子酸化チタン:酸化亜鉛:セリサイト
(5:3:2の重量比)の組成物を得た。
ジメチルポリシロキシシラノール1kgをヘンシルミキ
サーで混合し、前記ジェットミルを用いて5kg/cm
2の空気圧で粉砕・処理し、10%ジメチルポリシロキ
サン処理微粒子酸化チタンを得た。酸化亜鉛(住友セメ
ント製 ZnO−350)10kgとポリメチルトリエ
トキシシロキサン500gをヘンシルミキサーで混合
し、前記ジェットミルを用いて6kg/cm2の空気圧
で粉砕・処理し、5%ジメチルポリシロキサン処理微粒
子酸化亜鉛を得た。タルク(浅田製粉製 タルクJA−
46R)5kgとジメチルポリシロキシシラザン100
gをヘンシルミキサーで混合し、前記ジェットミルを用
いて6.5kg/cm2の空気圧で粉砕・処理し、2%
ジメチルポリシロキサン処理タルクを得た。これら得ら
れた10%ジメチルポリシロキサン処理微粒子酸化チタ
ン5.5kgと5%ジメチルポリシロキサン処理微粒子
酸化亜鉛3kgと2%ジメチルポリシロキサン1kgを
高速ヘンシルミキサーで混合し、7.2%ジメチルポリ
シロキサン処理微粒子酸化チタン:微粒子酸化亜鉛:タ
ルク(55:30:10の重量比)の組成物を得た。
リコーン処理した微粒子酸化チタンと前記シリコーン処
理した酸化亜鉛及び前記シリコーン処理したタルクの組
成比率を変化させてin vitro法によるSPF値とPFA
値を求めた。前記3種のシリコーン処理粒子のうちの1
種又は2種のみを含有する参考例についても、同様にS
PF値とPFA値を求めた。なお、組成物の化粧料にお
ける配合量は、10重量部とした。また、シリコーン表
面処理をしないこと以外は実施例1、2と同様にした比
較例1、2についても同様にSPF値とPFA値を求め
た。以上のようにして求めたSPF値とPFA値を表1
に示す。
値を求めた各試料(実施例1〜2、参考例、比較例1〜
2)の1年後のin-vitro法によるSPF値及びPFA値
を求めた。この結果を表2に示す。
によってSPF値及びPFA値は、大きな差があり、本
発明の組成物及び化粧料は高い紫外線防御効果がある事
がわかる。
と同様に処理した酸化亜鉛及び同様に処理したタルクの
組成物(重量比40:50:10)18gに黄色401
号2g又は赤色202号2gを加えライカイ機で15分
間混合して得られたものにUVランプ560μm/cm
2を20日間照射した。また、シリコーン処理なしの微
粒子酸化チタン、酸化亜鉛及びタルクの組成物(重量比
40:50:10)18gについても上記と同様の試験
を行った。この結果を表3に示す。
202号(赤色202号)共にシリコーン無処理の試料
は、色素の褪色が著しかったのに対し、微粒子酸化チタ
ンと酸化亜鉛及びタルクを上記のようにシリコーンで表
面処理した試料は褪色が著しく抑えられた。
製KF96(50cs))、スクワラン、オレイン酸オ
クチルドデシル)10gと試料0.1gを加え、超音波
にて15分間分散させる。それらの分散試料を90℃及
び150℃の恒温乾燥器中に放置する。いずれかの試料
に変褪色が認められた時点を終了とし、その時の油剤の
酸化を過酸化物価測定で構造変化をFT−IR(フーリ
エ変換赤外分光光度計)で調べた。この結果を表4に示
す。
2HRSの加速試験においてもシリコーン無処理、ブラ
ンクと比較してP.O.V.(過酸化物価)値が低く、
油剤が安定に保たれている。又、加速試験を行った微粒
子酸化物の色の変化をみたがシリコーン表面処理物は外
観が白色を保っていたが、シリコーン無処理の試料は褐
色を呈していた。
表面処理物はブランクと略同じ値を示していて、構造的
変化がない事を示しているのに無処理物はピーク高さ比
が低く、構造が変化している事を示している。TF−I
Rによる原子団吸光度ピーク高さ比を表5に示す。
料は、分散性が良く、高い紫外線防御効果を有すると共
に光活性や触媒活性を抑制し経時変化がなく安定性の高
い化粧料である。
値は、次の手順によりSPFアナライザー(Optometric
s社 SPF−290 Analyzer)で測定することがで
き、前記SPF値及びPFA値は次の手順により測定し
た。
合) 縦100mm×横100mm×高さ3mmの石英板に
3M社のトランスポアサージカルテープを貼り、そのテ
ープ上に6.4cm×6.4cm(40cm2)の試料
塗布用領域を確保する。 前記試料塗布用領域に、試料をスポンジパフで0.0
5g(1.25mg/cm2)塗布する。 前記SPFアナライザーを用いその塗布面について1
6mmφの照射面積の測定光をあて、9スポット測定
し、9つの測定値の平均値をSPF値及びPFA値とす
る。 なお、試料によっては上記の操作を数回繰り返し平均
値をとる。
はクリーム類の場合) 縦100mm×横100mm×高さ3mmの石英板に
3M社のトランスポアサージカルテープを貼り、そのテ
ープ上に6.4cm×6.4cm(40cm2)の試料
塗布用領域を確保する。 前記試料塗布用領域に、試料をスポンジパフで0.0
8g(2.0mg/cm2)塗布し、15分間放置す
る。 前記SPFアナライザーを用いその塗布面について1
6mmφの照射面積の測定光をあて、9スポット測定
し、9つの測定値の平均値をSPF値及びPFA値とす
る。 なお、試料によっては上記の操作を数回繰り返し平均
値をとる。
リコン処理方法としては、特公平6−59397号公報
のジェット法を用いることが好ましいということを以下
に示す。
方法により得られたシリコン処理微粒子酸化チタン及び
シリコン処理微粒子酸化亜鉛と、特公平6−59397
号公報のジェット法により得られたシリコン処理微粒子
酸化チタン及びシリコン処理微粒子酸化亜鉛について、
分散性、SPF値及び疎水化度を評価した。
方法は、酸化チタン(又は酸化亜鉛)と溶剤に溶解した
シリコーン油とを低速のブレンダーで加熱しながら十分
混合し、その後溶剤を留去し、90〜450℃に加熱処
理する、という方法である。また、特公平6−5939
7号公報のジェット法により得られたシリコン処理微粒
子酸化チタン及びシリコン処理微粒子酸化亜鉛として
は、前記製造例(2)と同様の方法で得られたものを用
いた。
タンと微粒子酸化亜鉛(1:1)を5g精秤し、300
rpmの回転数で5分間攪拌してペーストとし、そのペ
ーストを粒ゲージ(ヘグマンゲージ:0〜25μmの粒
子範囲)を用いて凝集塊の存在する粒子径を測定した
(測定回数は3回)。
ストをIn−Vitro法;SPFアナライザー(Opto
metrics社 SPF−290 Analyzer)で前記手順2
に準じて測定した(測定回数は5回)。
0mlを秤量し、(1)、(2)でシリコン処理粉体の
0.1gを精秤し、100回手で強く振盪したのち、中
1日間常温にて静置する。その後更に100回振盪し、
翌日、水−空気界面に集合してきているシリコン処理粉
体の状態を評価した。
体が集合し、分散媒の水が完全に透明である。 ○:水−空気界面に大部分のシリコン処理粉体が集合し
ているが分散媒の水が半透明になり、粒子の一部が分散
していて、一部は試験管の底に沈降している。
方法によれば、分散性が20μmであり、SPF値が1
4.8であり、疎水化度が○であった。これに対して前
記ジェット法によれば、分散性5μmであり、SPF値
が21.2であり、疎水化度が◎であった。
る粒子塊の大きさはジェット法の方が約4分の1の大き
さになっている。更には、SPFも明らかにジェット法
の方がすぐれ疎水化度もまさっていた。
コーン処理した微粒子酸化チタン、シリコーン処理した
酸化亜鉛及びシリコーン処理した粘土鉱物を含有するの
で、次の基本的な効果を奏する。
の効果が長期間持続する。 また、シリコーン処理した微粒子酸化チタン、シリコ
ーン処理した酸化亜鉛及びシリコーン処理した粘土鉱物
は、光活性や触媒活性が抑制されているので、化粧料に
含有させて使用する場合に化粧料に含まれる他の成分を
変化させることが極めて少ない。例えば、化粧料用油剤
の変臭、変質を防止することができ、法定タール色素の
変色や褪色を防止することができる。 さらに、シリコーン処理した微粒子酸化チタン、シリ
コーン処理した酸化亜鉛及びシリコーン処理した粘土鉱
物は、共にシリコーン処理しており表面の性質が同様な
ので、化粧料に対する分散性に優れ、再凝集を防止する
ことができる。
ーン処理した微粒子酸化チタン、シリコーン処理した酸
化亜鉛及びシリコーン処理した粘土鉱物の組成比率を特
定しているので、上記基本的な効果が顕著である。
リコーン処理した微粒子酸化チタン、前記シリコーン処
理した酸化亜鉛及び前記シリコーン処理した粘土鉱物の
うちの1種以上が二次凝集しているので、上記基本的な
効果が顕著である。
集した粒子が特定の平均粒子径を有するので、上記基本
的な効果がより顕著である。請求項7の化粧料用組成物
は、前記シリコーン処理した微粒子酸化チタン、前記シ
リコーン処理した酸化亜鉛及び前記シリコーン処理した
粘土鉱物のうちの1種以上が、酸化チタン、酸化亜鉛及
び粘土鉱物のうちの1種以上をジェット気流により粉砕
ないし解砕すると同時にシリコーンを吸着又は結合した
ものであるので、上記基本的な効果がより一層顕著であ
る。
〜7のいずれかに記載の化粧料用組成物を含有するの
で、次の基本的な効果を奏する。優れた紫外線防御効
果を有すると共にその効果が長期間持続する。また、
シリコーン処理した微粒子酸化チタン、シリコーン処理
した酸化亜鉛及びシリコーン処理した粘土鉱物は、光活
性や触媒活性が抑制されているので、化粧料に含まれる
他の成分を変化させることが極めて少ない。例えば、化
粧料用油剤の変臭、変質を防止することができ、化粧料
用法定タール色素の変色や褪色を防止することができ
る。
チタン、シリコーン処理した酸化亜鉛及びシリコーン処
理した粘土鉱物は、共にシリコーン処理しており表面の
性質が同様なので、これらが良好に分散しており、これ
らの再凝集を防止することができる。請求項9〜10の
化粧料は、化粧料の総重量に対し前記化粧料用組成物を
特定量で含有するので、本発明の化粧料の上記基本的な
効果が顕著である。
Claims (10)
- 【請求項1】シリコーン処理した微粒子酸化チタン、シ
リコーン処理した酸化亜鉛及びシリコーン処理した粘土
鉱物を含有することを特徴とする化粧料用組成物。 - 【請求項2】前記シリコーン処理した微粒子酸化チタン
と前記シリコーン処理した酸化亜鉛と前記シリコーン処
理した粘土鉱物の組成比率(重量比)が10〜80:8
0〜10:10〜30であることを特徴とする請求項1
に記載の化粧料用組成物。 - 【請求項3】前記シリコーン処理した微粒子酸化チタン
と前記シリコーン処理した酸化亜鉛と前記シリコーン処
理した粘土鉱物の組成比率(重量比)が15〜70:7
0〜15:10〜20であることを特徴とする請求項1
に記載の化粧料用組成物。 - 【請求項4】前記シリコーン処理した微粒子酸化チタン
と前記シリコーン処理した酸化亜鉛と前記シリコーン処
理した粘土鉱物の組成比率(重量比)が45〜65:3
0〜10:10〜20であることを特徴とする請求項1
に記載の化粧料用組成物。 - 【請求項5】前記シリコーン処理した微粒子酸化チタ
ン、前記シリコーン処理した酸化亜鉛及び前記シリコー
ン処理した粘土鉱物のうちの1種以上は、二次凝集して
いることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の
化粧料用組成物。 - 【請求項6】前記二次凝集した微粒子酸化チタンの平均
粒子径は0.5〜3.0μmであり、前記二次凝集した
酸化亜鉛の平均粒子径は0.01〜5.0μmであり、
前記二次凝集した粘土鉱物の平均粒子径は1〜25μm
であることを特徴とする請求項5に記載の化粧料用組成
物。 - 【請求項7】前記シリコーン処理した微粒子酸化チタ
ン、前記シリコーン処理した酸化亜鉛及び前記シリコー
ン処理した粘土鉱物のうちの1種以上は、酸化チタン、
酸化亜鉛及び粘土鉱物のうちの1種以上をジェット気流
により粉砕ないし解砕すると同時にシリコーンを吸着又
は結合したものであることを特徴とする請求項1〜6の
いずれかに記載の化粧料用組成物。 - 【請求項8】前記請求項1〜7のいずれかに記載の化粧
料用組成物を含有することを特徴とする化粧料。 - 【請求項9】化粧料の総重量に対し前記化粧料用組成物
を0.5〜50重量%含有することを特徴とする請求項
8に記載の化粧料。 - 【請求項10】化粧料の総重量に対し前記化粧料用組成
物を5〜20重量%含有することを特徴とする請求項8
に記載の化粧料。
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