JPH09292646A - フォーカルプレンシャッタ - Google Patents
フォーカルプレンシャッタInfo
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- JPH09292646A JPH09292646A JP10272596A JP10272596A JPH09292646A JP H09292646 A JPH09292646 A JP H09292646A JP 10272596 A JP10272596 A JP 10272596A JP 10272596 A JP10272596 A JP 10272596A JP H09292646 A JPH09292646 A JP H09292646A
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- Shutters For Cameras (AREA)
Abstract
阻止できるようにした構成の簡単なフォーカルプレンシ
ャッタを提供すること。 【解決手段】合成樹脂製のシャッタ地板1に可撓性の阻
止片5が一体成形にて形成されている。この阻止片5の
先端の係止部5aは、後羽根駆動部材3の被係止部3c
の作動軌跡内に臨んでいる。また、被係止部3cの背面
側は斜面になっている。露光走行の終了段階で、被係止
部3cが斜面を利用して阻止片5を撓ませ、通過後、常
態に復帰した係止部5aによって図示のようにバウンド
を阻止される。セット部材4は、反時計方向へセット作
動するとき、背部に形成している加圧部4cによって阻
止片5を押し、係止部5aを被係止部3cの作動軌跡外
へ移動させ、その後、押動部4bがローラー3aを押し
て後羽根駆動部材3をセットする。
Description
根群と後羽根群とを同一方向へ順次走行させ、それらに
よって形成されるスリットによってフィルムを露光する
ようにしたカメラ用のフォーカルプレンシャッタに関す
る。
羽根群及び後羽根群を極めて高速で走行させるようにし
ているため、その走行停止段階で各羽根群がバウンド
し、先羽根群の場合には露光開口の一部を再度一時的に
覆い、また後羽根群の場合には露光開口の一部を再度一
時的に開くことによって、露光むらを発生させるように
なってきた。そのため、これまでにも、先羽根群及び後
羽根群に対して、走行速度を減速するための制動手段を
設けたり、またバウンドを阻止するための係止手段を設
けたり、更には制動と係止の両方を行える手段を設ける
など、多くの提案がなされ且つ実施されている。そし
て、それらの手段は、駆動部材,アーム,羽根,アーム
と羽根との連結部等に対して必要に応じて適用される
が、そのうちでも、先羽根駆動部材や後羽根駆動部材に
対して適用されるこの種の手段としては、係止手段を設
けたものが一番確実とされ、構成が複雑になりさえしな
ければ他の構成部品との配置上の問題も少なく、好適で
あるとされている。
は、上記した各駆動部材の作動開始時機を電磁石で制御
するのが普通となり、その制御機構の違いによって、係
止タイプとダイレクトタイプに分けられている。このう
ち、係止タイプは、セット位置において駆動部材を係止
レバーで係止し、セット部材は直ちに初期位置に復帰し
てしまうものであって、撮影時には電磁石によって釈放
された鉄片部材が作動して上記係止レバーの係止を解除
させるものであり、またダイレクトタイプは、駆動部材
に設けられた鉄片部材を電磁石が吸着するものであっ
て、撮影時に鉄片部材を吸着させてからセット部材を初
期位置に復帰させ、その後に上記鉄片部材を釈放するよ
うにしたものである。
先羽根駆動部材や後羽根駆動部材に対して適用され、構
成が簡単で上記した係止タイプとして例示されているが
ダイレクトタイプにも適用できる技術よして、実開昭6
2−154435号公報に記載のものが知られている。
この従来例においては、制動部が、合成樹脂製のシャッ
タ地板と一体成形にて形成されており、駆動部材の減速
制動を主としているものの最終的には制動部の先端によ
って駆動部材を一応係止可能となっている。また、先羽
根駆動部材や後羽根駆動部材に対して適用でき、露光走
行終了位置での係止を確実に行うことのできる例が、実
開昭63−76828号公報に示されている。
に記載された従来例の場合には、セット作動時に駆動部
材の駆動ピンが制動部の先端を押し、制動部を変形させ
(撓ませ)なければセットできないため、上記した露光
走行終了時における係止力はそんなに大きくすることが
できない。また、製造上の誤差により、上記の係止関係
が好適に行われるように製作することができず、その点
からも確実に係止できるようにすることが極めて難し
い。それでも、この例の場合には、予め充分に制動して
おいてから係止するようにしているので、制動部の先端
で係止し、バウンドを防止することが可能であるが、予
め制動しない場合においては、とても不可能である。
合には、駆動部材を係止レバーによって係止し、セット
時にセット部材によってその係止を解除するようにした
ものであるから、係止は確実に行われ、バウンドを的確
に防止させることが可能である。しかし、このシャッタ
は、本質的にはダイレクトタイプであるものの、バウン
ドを防止できるようにするために、駆動部材と鉄片部材
とを分離し、且つ上記係止レバーを別部品として用意す
るなど、ダイレクトタイプと係止タイプを混成させたよ
うな極めて複雑且つ特殊な構成となっていて、一般のダ
イレクトタイプや係止タイプのシャッタの基本構成を損
なわず、僅かな設計変更のみで採用できるようなもので
はない。要するに、この例は、バウンドを防止するとい
う目的を達成するために、それ自体の構成が極めて複雑
になっており、しかも、他のシャッタ構成に大きな影響
を与える構成となっている。
めになされたものであり、その目的とするところは、露
光走行の終了時に駆動部材のバウンドを係止手段を用い
て確実に阻止でき、セット時にはその係止手段をセット
部材の初期作動で逃がすようにしたものであるにもかか
わらず、構成が極めて簡単であって、各種のタイプのシ
ャッタに容易に適用することのできるバウンド防止機構
を備えたフォーカルプレンシャッタを提供することであ
る。
めに、本発明におけるフォーカルプレンシャッタは、シ
ャッタ地板に回転可能に取り付けられ少なくとも一方に
被係止部を設けている先羽根駆動部材及び後羽根駆動部
材と、少なくとも一つの加圧部を有していると共にセッ
ト作動時に先羽根駆動部材と後羽根駆動部材とをセット
位置へ作動させるセット部材と、前記被係止部の作動軌
跡内に臨む係止部を有しシャッタ地板の板厚方向に可撓
性を有するようにしてシャッタ地板に設けられた少なく
とも一つの阻止片とを備えており、前記被係止部は、露
光走行の終了時に、前記阻止片を加圧して撓ませ、その
加圧解除による前記阻止片の復帰によってセット方向へ
の動きを前記係止部で阻止され、また、前記阻止片は、
前記セット部材のセット作動の初期段階で前記加圧部に
よって撓ませられ、前記係止部を前記被係止部の作動軌
跡外へ移動させるようにする。また、本発明におけるフ
ォーカルプレンシャッタは、好ましくは、前記加圧部を
前記セット部材に二つ設け、また、前記係止部を先羽根
駆動部材と後羽根駆動部材の各々に設け、更に、前記加
圧部と前記係止部とに対応する前記阻止片をシャッタ地
板に二つ設けるようにする。また、本発明におけるフォ
ーカルプレンシャッタは、好ましくは、前記後羽根駆動
部材が、前記被係止部を有し且つ後羽根群を作動させる
第1後羽根駆動部材と、第1後羽根駆動部材との間にば
ねを掛けられておりセット作動時に前記セット部材によ
って作動される第2後羽根駆動部材とで構成されている
ようにする。また、本発明におけるフォーカルプレンシ
ャッタは、好ましくは、前記セット部材には阻止部が設
けられており、セット作動の初期段階において前記加圧
部が前記阻止片を撓ませる前に、前記阻止部が前記第1
後羽根駆動部材の被係止部の作動軌跡内へ移動し前記ば
ねによる第1後羽根駆動部材の作動を阻止するようにす
る。更に、本発明におけるフォーカルプレンシャッタ
は、好ましくは、前記阻止片が前記シャッタ地板と共に
合成樹脂で一体成形されるようにする。
施例について説明する。尚、第1実施例は図1乃至図7
に、また第2実施例は図8乃至図12に、更に第3実施
例は図13乃至図18に示しているが、各図面に示され
た部品及び部位のうち、実施例間において実質的に同一
とみなされるものには同一の符号を用いることにし、そ
れらについての具体的な説明は、原則的に第1実施例の
説明で行い、他方の実施例の説明においては重複を避け
るため省略することにする。
説明する。図1乃至図4は本実施例の平面図であり、図
1は露光走行完了状態を示し、図2はシャッタのセット
完了状態を示し、図3はセット部材が初期位置へ復帰し
た状態を示し、図4は先羽根群の露光走行完了後であっ
て後羽根群の露光走行開始前の状態を示している。ま
た、図5は図3のA−A線断面図であり、図6は図4の
B−B線断面図である。更に、図7は本実施例の一部の
変形例を示す斜視説明図である。
イプにも適用できるものであるが、取り敢えずダイレク
トタイプの場合として説明する。図1において、合成樹
脂製のシャッタ地板1には、露光開口形成用の開口部1
aと二つの円弧状の孔1b,1cが形成されている。ま
た、シャッタ地板1には、軸1d,1e,1fが立設さ
れており、軸1dには先羽根駆動部材2が、軸1eには
後羽根駆動部材3が、軸1fにはセット部材4が夫々回
転可能に取り付けられている。更に、シャッタ地板1に
は孔1gが形成されており、シャッタ地板1と一体成形
にて形成され且つシャッタ地板1の板厚方向に可撓性を
有する阻止片5が設けられている。
図示していないが周知の駆動ばねによって反時計方向へ
付勢されている。この先羽根駆動部材2には、表面側に
ローラー2aが設けられ、背面側には駆動ピン2bが立
設されている。図19はセット状態にある各羽根群の周
知の構成例を示しているが、上記の駆動ピン2bは、孔
1bを貫通し、シャッタ地板1の背部において、先羽根
群の一方のアームAに形成された孔A1に嵌合してい
る。また、先羽根駆動部材2の表面側には、先羽根用電
磁石に吸着される鉄片部材が設けられているが、その図
示が省略されている。
周知の駆動ばねによって反時計方向へ付勢されており、
表面側にローラー3aが設けられ、背面側に駆動ピン3
bが立設されている。そして、駆動ピン3bは孔1cを
貫通し、図19に示した後羽根群の一方のアームBに形
成されている孔B1に嵌合している。また、図示してい
ないが、後羽根駆動部材3の表面側には、後羽根用電磁
石に吸着される鉄片部材が設けられている。更に、後羽
根駆動部材3には被係止部3cが形成されており、図6
から分かるように、背面側に斜面が形成されている。そ
して、この斜面は、図1乃至図4において反時計方向側
に向かうにつれ板厚が薄くなるように形成されている。
ラー2aを押す押動部4aと、ローラー3aを押す押動
部4bとが形成されており、また背面側には加圧部4c
が形成されている。そして、この加圧部4cには、図5
に明示したような斜面4c1が形成されている。また、
この図5から分かるように、阻止片5は、シャッタ地板
1の表面側に斜めに突き出ており、その先端に係止部5
aを有している。そのため、この阻止片5は、セット部
材4の加圧部4cによって押された場合と、後羽根駆動
部材3の被係止部3cの背面で押された場合に、シャッ
タ地板1の板厚方向(図5における下方)へ撓まされる
ようになっている。
は、前にも述べたように露光走行完了状態を示してお
り、先羽根群は複数の羽根が重畳されて開口部1aの上
方位置に格納され、後羽根群は展開されて開口部1aを
覆っている。この状態においては、後羽根駆動部材3を
時計方向へ回転させようとしても、その被係止部3cが
阻止片5の係止部5aによって阻止され、回転できない
状態にある。このような状態から、フィルムの巻き上げ
に連動してセット部材4が反時計方向へ回転されると、
先ず加圧部4cが斜面4c1 によって阻止片5を押し、
係止部5aを被係止部3cの作動軌跡外へ移動させる。
そのため、後羽根駆動部材3は時計方向へ回転可能とな
る。
がローラー2a,3aを押し、先羽根駆動部材2と後羽
根駆動部材3を時計方向へ回転させ、図2のセット完了
状態となる。そして、この状態においては、後羽根群は
複数の羽根が重畳されて開口部1aの下方位置に格納さ
れ、先羽根群は展開されて開口部1aを覆っている。ま
た、各駆動部材2,3に設けられている図示していない
鉄片部材は、夫々の電磁石に接触し、吸着され得る状態
になっている。そして、セット部材4はセット作動後も
直ちに初期位置へ復帰せず、この位置を保っている。
すと、先ず各電磁石に通電が行われ、上記した図示して
いない鉄片部材を磁気的に吸着する。その後、セット部
材4を図3に示すように初期位置へ復帰させるが、この
状態においては、先羽根駆動部材2と後羽根駆動部材3
とは、夫々の駆動ばねによって露光走行を行えず、各電
磁石によって吸着保持されている。また、加圧部4cに
よる加圧を解除され、阻止片5は、その係止部5aを、
図5に示すように原位置(常態)に復帰させた状態にな
っている。
根用電磁石の通電が断たれると、先羽根駆動部材2は、
駆動ばねによって急速に反時計方向へ回転され、先羽根
群に露光走行を行わせる。それによって、複数の先羽根
は重畳されつつ開口部1aを開放し、上方へ重畳され、
格納される。このとき、先羽根群は、その露光走行の最
終段階で制動され、バウンドを阻止されるが、それは本
発明の方法によらず、図示していない周知の方法で行わ
れる。このようにして、先羽根群の露光走行が終了し、
後羽根群の露光走行が未だ開始されていない状態が図4
に示されている。
て後羽根用電磁石の通電が断たれると、後羽根駆動部材
3は、駆動ばねによって急速に反時計方向へ回転され、
後羽根群に露光走行を行わせる。それによって、複数の
後羽根は展開されつつ開口部1aを覆っていく。その
後、露光走行の終了段階になると、被係止部3cの背面
側に形成されている斜面が係止部5aに接触し、その係
止部5aを押し下げて阻止片5を撓ませる。そして、被
係止部3cと係止部5aとの接触が解かれると、阻止片
5は自己の弾力で常態に復帰する。そのため、後羽根駆
動部材3がバウンドし、時計方向へ回転しようとする
が、その直後に被係止部3cが係止部5aに当接し、そ
の回転を阻止されることになる。従って、後羽根のスリ
ット形成羽根が開口部1aを一時的に開放するようなこ
とがない。この状態が図1の状態である。
1の面に対して斜めとなるようにして一体成形している
が、このような構成は成形技術上、必ずしも好ましいこ
とではない。そこで、阻止片5の変形例が図7に示され
ている。この例においては、シャッタ地板1に形成され
ている孔1gの両側に、溝1hを形成している。この溝
1hは孔1gと同様に貫通した孔として形成しても差し
支えない。そして、この場合には、この溝1hの中を、
セット部材4に形成された加圧部4cが移動することに
なる。そのため、この例における阻止片15は、シャッ
タ地板1の面から係止部15aだけを突き出させ、シャ
ッタ地板1の面に対してフラットな構成とすることがで
きるので、金型設計が容易となる。
ーカルプレンシャッタとして説明したが、本実施例の構
成は係止タイプのシャッタにも適用が可能である。説明
するまでもないことであるが、その場合には、各駆動部
材2,3から図示していない鉄片部材を外して別設と
し、また、各駆動部材2,3を図2のセット位置で係止
させるために夫々の係止部材を新規に配置するなど、周
知の係止タイプの構成を採用することになるが、図示し
た構成を殆ど変えることなく、そのようにすることが可
能である。更に、本実施例においては、本発明のバウン
ド防止機構を後羽根駆動部材のみに採用しているが、先
羽根駆動部材のみに採用するようにしても構わない。
2実施例を説明する。各図は本実施例の平面図であっ
て、図8は露光走行完了状態を示し、図9はシャッタの
セット完了状態を示し、図10はセット部材が初期位置
へ復帰した状態を示し、図11は先羽根群の露光走行完
了後であって後羽根群の露光走行開始前の状態を示して
いる。また、図12は図9においてセット部材を取り外
した状態を示したものである。
駆動部材のバウンド防止についてだけ適用したものであ
るのに対して、本実施例は、先羽根駆動部材にも同様な
構成でバウンド防止が行えるようにしたものである。そ
のため、本実施例の構成については、第1実施例と異な
る点についてだけ説明する。上記したように、図12は
セット部材4を取り外した状態を示したものであるが、
この図12から分かるように、本実施例においては、シ
ャッタ地板1に孔1iが形成されており、シャッタ地板
1と一体成形にて形成され且つシャッタ地板1の板厚方
向に可撓性を有する阻止片6が設けられている。この阻
止片6は阻止片5と略同じ形状をしているが係止部6a
の位置が異なっている。
が形成されている。この被係止部2cは、被係止部3c
と同様に、背面側に斜面が形成されており、その斜面
は、反時計方向側になるにつれ板厚が薄くなるように形
成されている。また、セット部材4の背面側には、もう
一つの加圧部4dが形成されており、その加圧部4dに
は、斜面4c1 と同様な斜面4d1 が形成されている。
尚、この加圧部4dは、セット部材4から張り出した肉
薄部4eに跨がって形成されている。その他の構成は、
第1実施例の場合と同様である。
実施例の説明と重複する点については簡単に説明するこ
とにする。図8の露光走行完了状態においては、後羽根
駆動部材3と同様に、先羽根駆動部材2も、その被係止
部2cが阻止片6の係止部6aによって阻止され、時計
方向へ回転できない状態にある。このような状態から、
フィルムの巻き上げに連動してセット部材4が反時計方
向へ回転されると、一方では加圧部4dが斜面4d1 に
よって阻止片6を押すことにより、係止部6aを被係止
部2cの作動軌跡外へ移動させ、他方では第1実施例と
同様に、加圧部4cが斜面4c1 によって阻止片5を押
すことにより、係止部5aを被係止部3cの作動軌跡外
へ移動させる。そのため、先羽根駆動部材2と後羽根駆
動部材3は時計方向へ回転可能となる。その後、セット
部材4の押動部4a,4bがローラー2a,3aを押し
て図9のセット完了状態となる。
すと、先ず各電磁石に通電が行われ、その後、セット部
材4は図10に示す初期位置に復帰する。従って、加圧
部4c,4dによる加圧は解除され、阻止片5,6は常
態に戻っている。その後、先羽根用電磁石の通電が断た
れると、先羽根駆動部材2は反時計方向へ回転し、先羽
根群に露光走行を行わせる。露光走行の終了段階になる
と、被係止部2cの背面側に形成されている斜面が係止
部6aを押し下げる。そして、被係止部2cと係止部6
aの接触が解かれると、阻止片6は自己の弾力で常態に
復帰し、先羽根駆動部材2がバウンドしようとしても、
その回転は被係止部2cが係止部6aに当接して阻止さ
れる。その状態が図11に示されている。
たれてと、後羽根駆動部材3が反時計方向へ回転される
が、その後の作動は第1実施例の場合と同じであるから
説明を省略する。そして、最後に各部材は図8に示す状
態となる。尚、本実施例においては、第1実施例で説明
したように、阻止片5だけではなく、阻止片6について
も、図7に示した変形例に準じて変形させることが可能
である。また、係止タイプに適用できる点についても同
様である。
第3実施例を説明する。各図は本実施例の平面図であっ
て、図13は露光走行完了状態を示し、図14はシャッ
タのセット完了状態を示し、図15はセット部材が初期
位置へ復帰を開始した直後の状態を示し、図16はセッ
ト部材が初期位置へ復帰した状態を示し、図17は先羽
根群の露光走行完了後であって後羽根群の露光走行開始
前の状態を示している。また、図18は図16のC−C
線断面図である。
を後羽根駆動部材のバウンド防止についてだけ適用した
ものである。しかしながら、本実施例が第1実施例と異
なる点は、第1実施例における後羽根駆動部材を二つの
部材で構成し、所謂二重遮光が行えるタイプのフォーカ
ルプレンシャッタに適用した点である。従って、本実施
例の構成については、第1実施例と異なる点についてだ
け説明する。
設された軸1eに、第1後羽根駆動部材7と第2後羽根
駆動部材8が回転可能に取り付けられている。第1後羽
根駆動部材7には、駆動ピン7aが立設され、且つ被係
止部7bが形成されている。この駆動ピン7a及び被係
止部7bは、夫々第1実施例における駆動ピン3b及び
被係止部3cと同じ形状をし且つ同じ役目をしている。
第2後羽根駆動部材8には、ローラー8aと半月ピン8
bが設けられており、ローラー8aは第1実施例におけ
るローラー3aと同じ役目をしている。そして、この第
2後羽根駆動部材8には、既に説明した鉄片部材が設け
られ、露光走行時に駆動ばねが張られている。
材7,8の間には、ばねが掛けられており、第1後羽根
駆動部材7は時計方向へ、第2後羽根駆動部材8は反時
計方向へ付勢されている。図13においては、その付勢
力によって、駆動ピン7aの立設部と半月ピン8bとが
接触している状態を示している。更に、セット部材4の
背面側に形成された加圧部4cには、図18から分かる
ように斜面4c1 のほかに阻止部4c2 が形成されてい
る。その他の構成は第1実施例の場合と同じである。
実施例の説明と重複する点については簡単に説明するこ
とにする。図13の露光走行完了状態においては、第1
後羽根駆動部材3は、その被係止部7bが阻止片5の係
止部5aによって阻止され、時計方向へ回転できない状
態にある。この状態から、セット部材4を反時計方向へ
セット作動させると、斜面4c1 によって阻止片5を押
し、係止部5aを被係止部7bの作動軌跡外へ移動させ
る。そのため、第1後羽根駆動部材7は時計方向へ回転
可能となる。
がローラー2a,8aを押し、先羽根駆動部材2と第2
後羽根駆動部材8を時計方向へ回転させると、第1後羽
根駆動部材7も図示していないばねを介して同方向に回
転するが、被係止部7bが阻止部4c2 に当接し、直ち
にその回転を阻止される。そのため、後羽根群が開口部
1aを覆った状態のまま、先羽根駆動部材2と第2後羽
根駆動部材8が時計方向へ回転され、図14のセット完
了状態となる。従って、このセット状態においては、後
羽根群は先羽根群と共に開口部1aを覆っており、所謂
二重遮光状態となり、より完全な漏光防止が行える。ま
た、このとき、二つの後羽根駆動部材7,8間に掛けら
れているばねは、最大の緊張状態となっている。
すと、先ず各電磁石に通電が行われ、その後、セット部
材4を初期位置へ復帰させるが、その途中において、阻
止部4c2 による被係止部7bの抑止がはずれる。その
瞬間位置が図15に示されている。その結果、緊張され
ているばねによって、第1後羽根駆動部材7は急速に時
計方向へ回転し、後羽根群をセット位置、即ち開口部1
aの下方位置における重畳・格納位置に作動させる。他
方、セット部材4は初期位置へ復帰し、図16に示した
状態となる。
根用電磁石の通電が断たれると、先羽根駆動部材2は、
駆動ばねによって急速に反時計方向へ回転され、先羽根
群に露光走行を行わせ、開口部1aを開放する。本実施
例においては、このときのバウンド防止構成を示してい
ないが、第1実施例の説明で述べたように周知のバウン
ド防止構成を採用してもよいし、第2実施例の構成に準
じた構成にしてもよいことは勿論である。このようにし
て、先羽根群の露光走行が終了し、後羽根群の露光走行
が未だ開始されていない状態が図17に示されている。
よって後羽根用電磁石の通電が断たれると、第2後羽根
駆動部材8は、駆動ばねによって急速に反時計方向へ回
転するが、同時に半月ピン8bで押し、第1後羽根駆動
部材7も回転させ、後羽根群に露光走行を行わせる。露
光走行の終了段階になると、被係止部7bの背面側に形
成されている斜面が係止部5aを押し下げて作動し、最
終的には係止部5aによって第1後羽根駆動部材7のバ
ウンドが阻止される。このようにして、露光走行の完了
した状態が図13に示した状態である
おいても、阻止片5を形成している構成を、図7に示し
た変形例に準じて形成させてもよく、また、本実施例を
簡単に係止タイプに適用できる点についても上記した各
実施例と同様である。更に、上記したように、先羽根駆
動部材のバウンド防止機構を第2実施例と同様に採用し
ても構わない。
合成樹脂製のシャッタ地板と一体成形にて形成する場合
で説明したが、本発明は、そのようなものに限定されな
い。シャッタ地板は金属製であってもよいし、また、阻
止片を弾性を有する薄い金属板で製作し、それをシャッ
タ地板に取り付けるようにしても構わない。また、上記
の各実施例の説明においては、阻止片5,6,15は、
駆動部材2,3に対する係止機能を有するものとして説
明したが、それらの復元力を適宜設定することによっ
て、駆動部材2,3の被係止部2c,3cの斜面に対し
比較的大きな摩擦抵抗力が作用するようにし、前記の実
開昭62−154435号公報に記載のものと同様に、
駆動部材2,3に対し、係止機能のほかに制動機能を有
するようにしても差し支えない。
行の終了時に駆動部材のバウンドを係止手段を用いて確
実に阻止でき、しかも構成が極めて簡単であって、各種
のタイプのシャッタに容易に適用することが可能であ
る。
行完了状態を示している。
完了状態を示している。
位置へ復帰した状態を示している。
行完了後であって後羽根群の露光走行開始前の状態を示
している。
る。
行完了状態を示している。
完了状態を示している。
期位置へ復帰した状態を示している。
走行完了後であって後羽根群の露光走行開始前の状態を
示している。
セット部材を取り除いた状態を示している。
走行完了状態を示している。
ト完了状態を示している。
期位置へ復帰を開始した直後の状態を示している。
期位置へ復帰した状態を示している。
走行完了後であって後羽根群の露光走行開始前の状態を
示している。
ある。
Claims (5)
- 【請求項1】 シャッタ地板に回転可能に取り付けられ
少なくとも一方に被係止部を設けている先羽根駆動部材
及び後羽根駆動部材と、少なくとも一つの加圧部を有し
ていると共にセット作動時に先羽根駆動部材と後羽根駆
動部材とをセット位置へ作動させるセット部材と、前記
被係止部の作動軌跡内に臨む係止部を有しシャッタ地板
の板厚方向に可撓性を有するようにしてシャッタ地板に
設けられた少なくとも一つの阻止片とを備えており、前
記被係止部は、露光走行の終了時に、前記阻止片を加圧
して撓ませ、その加圧解除による前記阻止片の復帰によ
ってセット方向への動きを前記係止部で阻止され、ま
た、前記阻止片は、前記セット部材のセット作動の初期
段階で前記加圧部によって撓ませられ、前記係止部を前
記被係止部の作動軌跡外へ移動させるようにしたことを
特徴とするフォーカルプレンシャッタ。 - 【請求項2】 前記加圧部を前記セット部材に二つ設
け、また、前記係止部を先羽根駆動部材と後羽根駆動部
材の各々に設け、更に、前記加圧部と前記係止部とに対
応する前記阻止片をシャッタ地板に二つ設けたことを特
徴とする請求項1に記載のフォーカルプレンシャッタ。 - 【請求項3】 前記後羽根駆動部材が、前記被係止部を
有し且つ後羽根群を作動させる第1後羽根駆動部材と、
第1後羽根駆動部材との間にばねを掛けられておりセッ
ト作動時に前記セット部材によって作動される第2後羽
根駆動部材とで構成されていることを特徴とする請求項
1又は2に記載のフォーカルプレンシャッタ。 - 【請求項4】 前記セット部材には阻止部が設けられて
おり、セット作動の初期段階において前記加圧部が前記
阻止片を撓ませる前に、前記阻止部が前記第1後羽根駆
動部材の被係止部の作動軌跡内へ移動し前記ばねによる
第1後羽根駆動部材の作動を阻止するようにしたことを
特徴とする請求項3に記載のフォーカルプレンシャッ
タ。 - 【請求項5】 前記阻止片が前記シャッタ地板と共に合
成樹脂で一体成形されていることを特徴とする請求項1
乃至4の何れかに記載のフォーカルプレンシャッタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10272596A JP3789159B2 (ja) | 1996-04-24 | 1996-04-24 | フォーカルプレンシャッタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10272596A JP3789159B2 (ja) | 1996-04-24 | 1996-04-24 | フォーカルプレンシャッタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09292646A true JPH09292646A (ja) | 1997-11-11 |
JP3789159B2 JP3789159B2 (ja) | 2006-06-21 |
Family
ID=14335247
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10272596A Expired - Fee Related JP3789159B2 (ja) | 1996-04-24 | 1996-04-24 | フォーカルプレンシャッタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3789159B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008191174A (ja) * | 2007-01-31 | 2008-08-21 | Nidec Copal Corp | カメラ用フォーカルプレンシャッタ |
JP2017003838A (ja) * | 2015-06-12 | 2017-01-05 | キヤノン電子株式会社 | 羽根駆動装置及びシャッタ装置並びに撮像装置 |
-
1996
- 1996-04-24 JP JP10272596A patent/JP3789159B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017003838A (ja) * | 2015-06-12 | 2017-01-05 | キヤノン電子株式会社 | 羽根駆動装置及びシャッタ装置並びに撮像装置 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3789159B2 (ja) | 2006-06-21 |
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