JP3801728B2 - フォーカルプレンシャッタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮影に際し、先羽根群と後羽根群とを順次作動させ、それらのスリット形成羽根によって形成されたスリットによりフィルムを露光するようにしたカメラ用のフォーカルプレンシャッタに関する。
【0002】
【従来の技術】
最近のフォーカルプレンシャッタには、大きく分けて、所謂ダイレクトタイプのフォーカルプレンシャッタと係止タイプのフォーカルプレンシャッタとがあるが、いずれの場合にも、各羽根群を夫々の駆動部材によって作動させるようにし、それらの駆動部材の作動開始時機を夫々の電磁石によって制御するようにしている。そして、撮影に際しては、カメラがレリーズされたとき、その初期段階において両方の電磁石に通電しておき、その後、ミラーアップやAF装置の作動が終了した段階で、各電磁石に対する通電を順次断ち、各駆動部材が夫々の駆動ばねによって露光作動を行えるようにしている。
【0003】
そのため、このようなフォーカルプレンシャッタにおいては、断線等により電磁石のコイルに通電されなかったり、電池が消耗していたり、電磁石の吸着面にゴミや汚れが付いていたり、組立精度が悪かったりしていると、必要とする電磁石の吸着作用が得られず、適正な作動時機を待たずに、各駆動部材を作動させてしまうことがある。そこで、従来より、カメラの使用時はもとよりとして、カメラの製作時においても、このような異常作動を確実に検出できるようにするために、種々の手段が講じられてきた。その一例が特開平8−304876号公報に開示されている。
【0004】
そして、この従来例によれば、先羽根用電磁石の吸着作用が充分でなく、先羽根用駆動部材が早期に作動してしまった場合には、所定のタイミングよりも早くフラッシュ用スイッチが閉じることを利用して異常作動を検出し、後羽根用電磁石の吸着作用が充分でなく、後羽根用駆動部材が早期に作動してしまった場合には、複数枚の後羽根を枢支しているアームの一部が、先羽根用駆動部材の一部(開放レバーピン)を押し、先羽根用駆動部材を強制的に作動させることによって、上記と同様にして異常作動の検出を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来例は、先羽根用駆動部材の異常作動を検出する場合は問題ないが、後羽根用駆動部材の異常作動を検出する場合には問題がある。即ち、複数の羽根を枢支しているアームは、通常、負荷を小さくして高速作動を可能にするためや、漏光防止やスペース上の観点から、極めて薄い可撓性を有した材料で製作されている。そのため、アーム全体を所定の平面上で作動させることは不可能に近い。現に、これまでの製品は多かれ少なかれ、作動上、アームが撓むことが知られている。従って、上記の従来例のように、アームに長く張り出した係合部を形成した場合には、正常の作動において、係合部が先羽根群の羽根やアームに衝突してしまうことになる。また、不可能なことではあるが、仮に、アームが所定の平面上で作動するように製作できたとしても、薄い可撓性のある係合部が剛性のある先羽根用駆動部材の一部に衝突するわけであるから、アームが破壊されてしまったり、羽根の枢支部が破壊される可能性が大きくなる。
【0006】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、上記の従来例のように薄い材料で製作されたアームを利用することなく、後羽根用駆動部材が正規のタイミングより早く作動したときに、その異常作動を支障なく検出できるようにしたフォーカルプレンシャッタを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明におけるフォーカルプレンシャッタは、複数の羽根を複数のアームで支持して成る先羽根群を露光作動時に先羽根用駆動ばねに付勢されることによって作動させる先羽根用駆動部材と、露光作動開始位置にある前記先羽根用駆動部材を通電を断つことによって作動を可能にさせる先羽根用電磁石と、前記先羽根用電磁石の吸着面に吸着され得る被吸着面を有していて前記先羽根用駆動部材に取り付けられた鉄片部材と、複数の羽根を複数のアームで支持して成る後羽根群を露光作動時に後羽根用駆動ばねに付勢されることによって作動させる後羽根用駆動部材と、露光作動開始位置にある前記後羽根用駆動部材を通電を断つことによって作動を可能にさせる後羽根用電磁石と、前記後羽根用電磁石の吸着面に吸着され得る被吸着面を有していて前記後羽根用駆動部材に取り付けられた鉄片部材と、セット時には初期位置から作動して前記各駆動部材を前記各駆動ばねに抗してセット位置へ作動させレリーズ時における前記各電磁石への通電後には前記各羽根群の露光走行に先立って初期位置へ復帰するようにしたセット部材と、第1係接部と第2係接部とを有していてセット作動の終了段階において前記先羽根用駆動部材により第1係接部を押され第2係接部を前記後羽根用駆動部材の作動軌跡内に臨ませる仲介部材と、前記先羽根群又は前記先羽根用駆動部材の露光作動を検出できる検出手段とを備え、前記先羽根用駆動部材が露光作動開始位置にあるときに前記後羽根用駆動部材が前記後羽根用駆動ばねによって作動したときには、前記仲介部材を介して前記先羽根用駆動部材を強制的に作動させるようにする。
また、上記の目的を達成するために、本発明におけるフォーカルプレンシャッタは、複数の羽根を複数のアームで支持して成る先羽根群を露光作動時に先羽根用駆動ばねに付勢されることによって作動させる先羽根用駆動部材と、露光作動開始位置にある前記先羽根用駆動部材を通電を断つことによって作動を可能にさせる先羽根用電磁石と、前記先羽根用電磁石の吸着面に吸着され得る被吸着面を有していて前記先羽根用駆動部材に取り付けられた鉄片部材と、複数の羽根を複数のアームで支持して成る後羽根群を作動させる後羽根用作動部材と、露光作動時に後羽根用駆動ばねに付勢されて前記羽根用作動部材を押動する後羽根用駆動部材と、露光作動開始位置にある前記後羽根用駆動部材を通電を断つことによって作動を可能にさせる後羽根用電磁石と、前記後羽根用電磁石の吸着面に吸着され得る被吸着面を有していて前記後羽根用駆動部材に取り付けられた鉄片部材と、前記後羽根用作動部材と前記後羽根用駆動部材の間に張られたばねと、セット時に前記後羽根用作動部材が前記後羽根用駆動部材に追従するのを阻止する抑止部と第1係接部と第2係接部とを有していてセット作動の終了段階において第1係接部が前記先羽根用駆動部材に押されたとき第2係接部を前記後羽根用駆動部材の作動軌跡内に臨ませ且つ前記後羽根用作動部材の抑止を解くようにした仲介部材と、セット時には初期位置から作動して前記各駆動部材を前記各駆動ばねに抗してセット位置へ作動させそのセット作動の終了段階においては前記抑止部に代わって前記後羽根用作動部材を抑止しレリーズ時における前記各電磁石への通電後には前記各羽根群の露光走行に先立って該抑止を解き初期位置へ復帰するようにしたセット部材と、前記先羽根群又は前記先羽根用駆動部材の露光作動を検出できる検出手段とを備え、前記先羽根用駆動部材が露光作動開始位置にあるときに前記後羽根用駆動部材が前記後羽根用駆動ばねによって作動したときには、前記仲介部材を介して前記先羽根用駆動部材を強制的に作動させるようにする。
更に、上記の各フォーカルプレンシャッタにおいては、好ましくは、前記仲介部材が、ばねによって一方向に回転するように付勢されていて、セット作動の終了段階においては前記先羽根用駆動部材に押されることによって該ばねの付勢力に抗して回転され、前記先羽根用駆動部材が露光作動を開始したときには該ばねの付勢力によって復帰するようにする。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図1〜図6に示した実施例によって説明する。この実施例は、本発明を、二重遮光機能を備えたフォーカルプレンシャッタに適用したものであって、しかも、上記した二つのタイプのうち、ダイレクトタイプのシャッタとして構成されているものである。尚、図1は、露光作動終了直後の状態における主要な構成を示した平面図である。また、図2〜図6は、図1に示された一部の構成部材の作動状態を示したものであって、図2は露光作動終了直後の状態を、図3はセット状態を、図4は露光作動開始直前の状態を、図5は先羽根用駆動部材の露光作動開始前に後羽根用駆動部材が作動を開始した状態を、図6は後羽根用駆動部材によって先羽根用駆動部材が作動させられた直後の状態を、夫々示したものである。
【0009】
先ず、本実施例の構成から説明する。シャッタ地板1には、略中央部に開口部1aが形成されているが、各図面上には、その略左半分が示されている。シャッタ地板1の背面側には、周知のように、所定の間隔を空けて、図示していない中間板と補助地板が順に取り付けられている。中間板と補助地板にも、開口部1aと類似の形状をした開口部が形成されていて、それらの三つの開口部の合成によって、シャッタユニットとしての長方形をした露光用開口が決められるようになっている。そして、本実施例の場合には、シャッタ地板1と中間板の間に先羽根群が配置され、中間板と補助地板の間に後羽根群が配置されている。
【0010】
シャッタ地板1の表面側には、軸1b,1c,1dが立設されている。そのうち軸1b,1cは、シャッタ地板1の背面側にも突き出ていて、その部分が細く形成されている。図1においては、その部分を破線で示してある。また、シャッタ地板1の背面側には、軸1e,1fが立設されている。更に、図2に示すように、シャッタ地板1には、円弧状の孔1g,1h,1iと円形の孔1jが形成されている。尚、周知であるため図示していないが、円弧状の孔1g,1hの上端位置には、平面形状がC形をしたブチルゴム等の弾性材からなる緩衝部材が取り付けられている。
【0011】
先羽根群は、上記したようにシャッタ地板1の背面側に配置されていて、図1に示す二つのアーム2,3と、周知のようにしてそれらに枢支された複数枚の羽根で構成されているが、図1には、それらの羽根のうちスリット形成羽根4のみが示されている。そして、アーム2,3は、上記の軸1b,1eに枢着されていて、アーム2には長い孔2aが形成されている。他方、後羽根群も似たような構成をしていて、軸1c,1fに枢着されている二つのアーム5,6と、それらに枢支された複数枚の羽根で構成されているが、図1においては、スリット形成羽根7のみが示されている。また、アーム5には長い孔5aが形成されている。
【0012】
軸1bには、シャッタ地板1の表面側において、合成樹脂製の先羽根用駆動部材8が回転可能に取り付けられている。この先羽根用駆動部材8には、軸1bに嵌合する筒部8aと被押動部8bが形成されており、表面側には押動ピン8cと取付部8dが形成され、背面側には作動ピン8eが形成されている。また、取付部8dの近傍には薄肉部8fが形成されている。作動ピン8eは、上記した円弧状の孔1gを貫通し、アーム2の孔2aに嵌合している。また、周知であるため図示を省略したが、この先羽根用駆動部材8は、先羽根用駆動ばねによって反時計方向へ付勢されいる。従って、先羽根用駆動部材8が、先羽根用駆動ばねによって反時計方向へ回転されると、アーム2,3も反時計方向へ回転して、複数の羽根を重畳させ、反対に、先羽根用駆動ばねに抗して時計方向へ回転されると、アーム2,3を時計方向へ回転させて、複数の羽根を展開させるようになっている。
【0013】
また、図2だけに示していて、それ以外の図面においては省略しているが、先羽根用駆動部材8の取付部8dには鉄片部材9が取り付けられている。図2は、その取り付け構成を分かり易くするために取付部8dだけを断面で示しているが、鉄片部材9は、鉄片部9a,軸部9b,鍔部9cで構成され、圧縮ばね10を介して取り付けられている。そのため、この鉄片部材9は、鉄片部9aが押されると、圧縮ばね10の付勢力に抗して、取付部8dに対して、左方向へ作動することが可能になっている。
【0014】
他方、軸1cには、シャッタ地板1の表面側において、合成樹脂製の後羽根用作動部材11と後羽根用駆動部材12が回転可能に取り付けられている。シャッタ地板1側に取り付けられている後羽根用作動部材11には、二つの腕部が設けられていて、一方の腕部の先端には係合部11aが形成され、他方の腕部の先端には被押動部11bと作動ピン11cが形成されている。このうち、作動ピン11cは、上記した円弧状の孔1hを貫通し、アーム5の孔5aに嵌合している。また、後羽根用駆動部材12には、軸1cに嵌合する筒部12a,被押動部12b,取付部12c,突部12d,ピン12eが形成されている。この後羽根用駆動部材12は、その背面が、被押動部12bを境にして、二つの平行な平面に形成されていて、取付部12c側の厚さが薄くなっている。
【0015】
合成樹脂製の後羽根用作動部材11と後羽根用駆動部材12の間には、図示していないばねが張られていて、後羽根用作動部材11を時計方向へ、後羽根用駆動部材12を反時計方向へ付勢している。そのため、両者にその付勢力のみが働いている状態においては、後羽根用作動部材11の被押動部11bと後羽根用駆動部材12のピン12eとが、接触するようになっている。また、後羽根用駆動部材12の取付部12cには、図2においてのみ示したように、鉄片部材13が取り付けられている。この鉄片部材13も、上記した鉄片部材9と同じようにして、鉄片部13a,軸部13b,鍔部13cで構成され、圧縮ばね14を介して取り付けられている。
【0016】
更に、後羽根用駆動部材12は、図示を省略した後羽根用駆動ばねによって反時計方向へ付勢されいる。従って、後羽根用駆動部材12が、後羽根用駆動ばねによって反時計方向へ回転されると、ピン12eが被押動部11bを押して後羽根用作動部材11を反時計方向へ回転させることになり、それによって、作動ピン11cがアーム5,6を反時計方向へ回転させ、複数の羽根を展開させるようになっている。また、反対に、後羽根用駆動部材12が後羽根用駆動ばねに抗して時計方向へ回転された場合には、後羽根用作動部材11と後羽根用駆動部材12の間に張られたばねの付勢力によって、後羽根用作動部材11が時計方向へ回転可能になり、その付勢力によって回転された場合には、作動ピン11cがアーム5,6を時計方向へ回転させ、複数の羽根を重畳させるようになっている。
【0017】
シャッタ地板1の軸1dには、シャッタ地板1側から、仲介部材15とセット部材16が取り付けられていて、そのうち少なくともセット部材16は合成樹脂製である。仲介部材15は、四つの折曲部15a,15b,15c,15dを有していて、図示していないばねによって反時計方向へ付勢されているが、折曲部15cが、シャッタ地板1に形成された円形の孔1jに挿入されていて、その回転範囲を規制されている。また、折曲部15aは、後羽根用駆動部材12の突部12dの作動軌跡内に臨み得るようになっていて、折曲部15bは、後羽根用作動部材11の係合部11aの作動軌跡内に臨み得るようになっている。更に、折曲部15dは、先羽根用駆動部材8の薄肉部8fの先端の作動軌跡内に臨み得るようになっている。
【0018】
セット部材16には、軸1dに嵌合する筒部16aと、先羽根用駆動部材8の被押動部8bを押す押動部16bと、後羽根用駆動部材12の被押動部12bを押す押動部16cと、張出部16dと、張出部16dよりも肉厚な張出部16eとが形成されている。また、セット部材16の背面側には、後羽根用作動部材11の係合部11aの作動軌跡内に臨み得る抑止部16fと、シャッタ地板1に形成された円弧状の孔1iに挿入されたピン16g(図2)とが形成されている。そして、このセット部材16は、図示していないばねによって、時計方向へ回転するように付勢されていて、その回転は、図2に示すように、ピン16gが孔1iの端面に当接して停止されるようになっている。尚、セット部材16については、以下、この位置を初期位置と称することにする。
【0019】
軸1b,1c,1dの先端には、シャッタ地板1に対し平行となるようにして、支持板とプリント配線板とが重ねて取り付けられている。このうち、図1には、シャッタ地板1側に配置された支持板17が一点鎖線で略長方形に示されている。また、図示していないプリント配線板に取り付けられている可撓性を有する二つの接点部材18,19も一点鎖線で示してある。これらの接点部材18,19は、図1からは明確でないが、支持板17の縁に形成されている切り欠き部からシャッタ地板1側に入り込んでいる。そして、接点部材19が、先羽根駆動部材8に形成された押動ピン8cの作動軌跡内に臨んでいて、押動ピン8cによって押されることによって接点部材18に接触し、信号を発するようになっている。
【0020】
また、周知であるため図示を省略してあるが、支持板17には、シャッタ地板1との間に先羽根用電磁石と後羽根用電磁石が取り付けられていて、そのコイルが上記したプリント配線板に電気的に接続されている。各電磁石には、鉄芯部材が設けられていて、コイルに通電されたとき、各駆動部材8,12に設けられた鉄片部材9,13の鉄片部9a,13aを吸着し、各駆動部材8,12を反時計方向へ付勢している駆動ばねの力に抗し、各駆動部材8,12を露光作動開始位置で保持できるようになっている。
【0021】
次に、本実施例の作動を説明するが、最初に、主に図1〜図4を用いて、正常な作動が行われる場合について説明する。図1及び図2は、いずれも露光作動終了直後の状態を示している。この状態においては、先羽根用駆動部材8は、先羽根用駆動ばねによって反時計方向へ回転され、作動ピン8eが、シャッタ地板1の孔1gの上端部に取り付けられた図示していない緩衝部材に当接して、停止されている。そのため、先羽根群の羽根は重畳され、開口部1aの上方位置に格納されており、また、接点部材19は、先羽根用駆動部材8の押動ピン8cに押され、接点部材18に接触している。
【0022】
また、後羽根用駆動部材12は、後羽根用駆動ばねによって反時計方向へ回転されており、ピン12eによって被押動部11bを押し、後羽根用作動部材11を反時計方向へ回転させている。そして、後羽根用作動部材11の作動ピン11cは、孔1hの上端部に取り付けられた図示していない緩衝部材に当接している。そのため、後羽根群の羽根は展開状態になり、開口部1aを覆っている。また、仲介部材15は、図示していないばねによって反時計方向へ回転した位置にあり、その折曲部15bと、後羽根用作動部材11の係合部11aとが係合し、後羽根用作動部材11の時計方向への回転を阻止するようになっている。更に、セット部材16は、初期位置に停止している。
【0023】
このような露光作動終了状態において、フィルムが巻き上げられると、それに連動して、カメラ本体側の部材がセット部材16の張出部16eを図の下側から上方へ押し、セット部材16を、図示していないばねに抗して反時計方向へ回転させる。その回転において、セット部材16は、先ず、押動部16bが被押動部8bを押し、図示していない先羽根用駆動ばねに抗して、先羽根用駆動部材8を時計方向へ回転させていく。そのため、先羽根用駆動部材8の作動ピン8eがアーム2を時計方向へ回転させ、先羽根群の複数の羽根は、スリット形成羽根4を先頭にして下方へ展開させていく。
【0024】
先羽根群のスリット形成羽根4と後羽根群のスリット形成羽根7との重なりが所定量に達すると、更に、セット部材16の押動部16cが後羽根用駆動部材12の被押動部12bを押し始め、殆ど時期を同じくして、押動ピン8cによる押圧を解かれ、接点部材18,19の接触が離れる。その後も、後羽根用駆動部材12は、図示していない後羽根用駆動ばねに抗して、時計方向へ回転していくが、後羽根用作動部材11は、その係合部11aが仲介部材15の折曲部15bに係合しているため、時計方向へ回転することができず、後羽根群の羽根は開口部1aを覆ったままとなっている。
【0025】
先羽根用駆動部材8は、時計方向の回転の最終段階になると、薄肉部8fの先端で仲介部材15の折曲部15dを押し、続けて鉄片部材9の鉄片部9aを図示していない先羽根用電磁石の鉄芯部材に接触させる。折曲部15dを押されると、仲介部材15は、図示していないばねに抗して時計方向へ回転される。そのため、折曲部15bによる係止が解かれ、後羽根用作動部材11が、後羽根用駆動部材12との間に張られたばねの力によって時計方向へ回転するが、その回転は、僅かに回転するだけで、係合部11aがセット部材16の抑止部16fに当接して停止される。従って、この状態においては、後羽根群のスリット形成羽根7の上端縁、即ちスリット形成縁は露光用開口内には入っていない。
【0026】
先羽根用駆動部材8は、鉄片部材9の鉄片部9aが電磁石の鉄芯部材に接触した後も、圧縮ばね10を緊張させながら僅かに回転させられる。そのため、後羽根用駆動部材12に設けられた鉄片部材13の鉄片部13aが後羽根用電磁石の鉄芯部材に接触する。そして、圧縮ばね14を僅かに緊張させた段階で、セット部材16の回転が停止される。この状態がセット完了状態であり、この状態は、次の撮影が行われるまで、カメラ本体側の部材によって保たれる。このとき、露光用開口は、先羽根群と後羽根群とによって覆われ、所謂二重遮光状態になっているので、カメラの不使用時における羽根相互間からの漏光を防止することが可能となる。
【0027】
カメラのレリーズボタンが押されると、その初期段階において、先ず、先羽根用電磁石と後羽根用電磁石のコイルに通電され、鉄片部材9,13の鉄片部9a,13aが磁気的に吸着される。鉄片部材9,13が完全に吸着された段階で、次に、カメラ本体側の部材が、セット部材16の張出部16eから下方へ退いて行くと、セット部材16は、図示していないばねによって追従し、時計方向へ回転する。長い間、カメラを使用していないと、セット部材16が合成樹脂製のこともあって、摩擦部分に接着作用が働き、直ぐには追従しない場合があるが、その場合には、カメラ本体側の部材が張出部16dを押し、時計方向への回転を促すことになる。
【0028】
このようにして、セット部材16が時計方向へ回転すると、その初期段階において、各駆動部材8,12が、図示していない各駆動ばねによって僅かに反時計方向へ回転される。この回転によって、各圧縮ばね10,14は、その緊張が解かれてゆき、各駆動部材8,12は、それらの取付部8d,12cが各鉄片部材9,13の鍔部9c,13cに当接することによって停止する。この状態が、各駆動部材8,12の露光作動開始位置であり、先羽根群にとっても露光作動開始位置である。このとき各電磁石は、各駆動ばねの力に抗して、磁力のみによってこの状態を保持していることになる。
【0029】
セット部材16のその後の回転によって、セット部材16の抑止部16fが後羽根用作動部材11の係合部11aから外れると、後羽根用作動部材11は、後羽根用駆動部材12との間に張られた図示していないばねによって急速に時計方向へ回転し、被押動部11bがピン12eに当接することによって停止する。また、このような時計方向の回転により、後羽根用作動部材11は、その作動ピン11cによってアーム5を時計方向へ回転させ、後羽根群の羽根を開口部1aの下方位置に重畳させ、格納状態にさせる。このような後羽根群の格納位置は、後羽根群にとっての露光作動開始位置であり、それによって、各駆動部材8,12と各羽根群とが、全て、露光作動開始位置に置かれたことになる。その後、セット部材16は初期位置に戻り、全ての部材は図4に示された状態になる。
【0030】
次に、先羽根用電磁石への通電が断たれると、電磁石は保持力を失い、先羽根用駆動部材8は、先羽根用駆動ばねによって反時計方向へ回転されるが、その初期段階で、折曲部15dに対する押圧力が解かれるので、仲介部材15は、図示していないばねによって反時計方向へ回転し、図1及び図2の状態に復帰する。先羽根用駆動部材8は、その後も急速に反時計方向へ回転し、作動ピン8eによってアーム2を回転させ、先羽根群の羽根を上方へ重畳させてゆき、露光用開口を開いて行く。
【0031】
そして、露光用開口が全開になる直前に、押動ピン8cが押し、接点部材19を接点部材18に接触させる。このとき、予め、カメラがフラッシュモードに設定されていた場合には、接点部材18,19の閉じ信号によってフラッシュ装置が働き、露光用開口が全開になったときにフラッシュ光が好適に得られるようになっている。その後、先羽根群が露光用開口を全開した直後に、先羽根用駆動部材8は、その作動ピン8eが、孔1gの上端に取り付けられた図示していない緩衝部材に当接することによって、衝撃力が吸収され、停止する。
【0032】
本実施例の場合には、押動ピン8cが接点部材19を押すようになっているので、接点部材19が、先羽根用駆動部材8の制動手段としても作用するようになっている。そのため、露光むらの原因となる先羽根用駆動部材8のバウンドを防止するためには、上記した緩衝部材を設けるだけでもよいが、周知のように、バウンド防止手段としては、緩衝部材を羽根等が当接する位置に配置するなど、種々の手段が知られているので、それらを選択的に採用するようにしても差し支えない。
【0033】
先羽根用電磁石への通電が断たれてから所定時間後に、今度は、後羽根用電磁石への通電が断たれ、後羽根用駆動部材12が、図示していない後羽根用駆動ばねによって反時計方向へ急速に回転される。このとき、後羽根用作動部材11も、ピン12eに押されて反時計方向へ回転され、作動ピン11cによってアーム5を回転させる。そのため、後羽根群の羽根は上方へ展開されてゆき、露光用開口を覆っていく。露光用開口を閉じ終わると、作動ピン11cは孔1hの上端に取り付けられた図示していない緩衝部材に当接し、その弾性によって制動され且つ衝撃力が吸収される。
【0034】
他方、上記のようにして、作動ピン11cが孔1hの上端に取り付けられた緩衝部材に当接するのと前後して、後羽根用作動部材11の係合部11aが折曲部15bを押動し、図示していないばねに抗して仲介部材15を時計方向へ回転させる。仲介部材15は、その後、反時計方向へ復帰して、後羽根用作動部材11の時計方向への回転を阻止する。そのため、後羽根用作動部材11は、露光むらの原因となるようなバウンドを防止され、確実に停止される。その状態が、図1及び図2に示された状態である。
【0035】
尚、本実施例においては、後羽根用作動部材11のバウンドを防止するために、仲介部材15の折曲部15bと、孔1hの上端に取り付けられた緩衝部材の両方を関与させているが、これは、仲介部材15が係合部11aの係止位置に復帰する前に、後羽根用作動部材11がバウンドして、係合部11aがその係止位置を通過してしまうようなことが起きないようにするためである。即ち、本実施例のように構成しておけば、上記の緩衝部材によって制動されることによって、後羽根用作動部材11のバウンドのタイミングが遅れるから、その間に、折曲部15bが係止位置に復帰し、確実に係合部11aを係止することが可能になる。しかしながら、実際の製作においては、仕様によって、例えば後羽根用駆動ばねの付勢力が異なるというように、種々の条件が異なってくるので、必ずしもこのような構成を採用するとは限らない。
【0036】
次に、先羽根用駆動部材8と後羽根用駆動部材12が異常作動を行った場合について説明する。これらの異常作動は、いずれも各電磁石による吸着不良によるものであることから、実際には、先羽根用駆動部材8のみが異常作動を行う場合と、後羽根用駆動部材12のみが異常作動を行う場合と、先羽根用駆動部材8と後羽根用駆動部材12の両方が異常作動を行う場合とがあるが、本実施例の場合には、後述の説明からも分かるように、両方が異常作動を行う場合は、その検出方法が、先羽根用駆動部材8のみが異常作動を行う場合と実質的に同じになることから、以下の説明においては、先羽根用駆動部材8と後羽根用駆動部材12とが、夫々単独で異常作動を行う場合について説明する。
【0037】
先ず、先羽根用駆動部材8のみが異常作動を行う場合について、主に図3を用いて説明する。図3は、既に説明したように、セット状態を示している。この状態においては、先羽根用駆動部材8と後羽根用駆動部材12は、セット部材16の押動部16b,16cによって反時計方向への回転を阻止されている。そこで、カメラのレリーズボタンが押されると、その初期段階において、正常な場合には、先羽根用電磁石と後羽根用電磁石のコイルに通電され、鉄片部材9,13の鉄片部9a,13aが充分に大きな磁力によって吸着されることになる。しかし、先羽根用電磁石のコイルが断線しているような場合には、鉄片部9aは全く吸着されないし、先羽根用電磁石の鉄芯部材と鉄片部9aの間にゴミがあったり、夫々の接触面に傷があったり、セット部材16による先羽根用駆動部材8のセット量が足りなかったりすると、鉄片部9aに作用する磁力は小さく、充分な吸着力が得られていない状態となる。
【0038】
このような状態において、次に、カメラ本体側の部材が、セット部材16の張出部16eから下方へ退いて行き、セット部材16が、それに追従して時計方向へ回転すると、その初期段階において、各駆動部材8,12は、図示していない各駆動ばねによって僅かに反時計方向へ回転され、露光作動開始位置となる。その後、セット部材16が更に時計方向へ回転していくと、後羽根用電磁石の磁力は充分に作用しているため、後羽根用駆動部材12は露光作動開始位置に保持されることになる。
【0039】
しかし、鉄片部材の鉄片部9aには、先羽根用電磁石の磁力が全く作用していないか、又は充分に作用していないため、先羽根用駆動ばねによって回転されていく先羽根用駆動部材8を、露光作動開始位置に保持することができない。そのため、先羽根用駆動部材8は、セット部材16の時計方向への回転に追従して反時計方向へ回転して行く。その過程において、既に説明したように、セット部材16の抑止部16fが後羽根用作動部材11の抑止を解くので、後羽根用作動部材11は時計方向へ回転し、後羽根群の各羽根は開口部1aの下方位置に重畳される。他方、先羽根群は先羽根用駆動部材8に作動され、各羽根は開口部1aの上方位置へ重畳されて行くことになる。
【0040】
先羽根用駆動部材8は、このようにして反時計方向へ回転して行き、セット部材16が初期位置に達するか達しないうちに、押動ピン8cによって、接点部材19を接点部材18に接触させる。しかし、この接触信号は、正規の露光作動が行われる場合において先羽根用電磁石のコイルに対する通電を断つ時期よりも早いタイミングで発せられるため、制御回路は、この信号を、フラッシュ発光の同期信号として判断することなく、異常作動信号と判断して、警告装置を働かすことになる。
【0041】
次に、後羽根用駆動部材12のみが異常作動を行う場合について、主に図3,図5,図6を用いて説明する。図3のセット状態においては、上記したように、仲介部材15は、その折曲部15dを、先羽根用駆動部材8の薄肉部8fの先端で押され、図示していないばねに抗して時計方向へ回転させられている。従って、この状態においては、仲介部材15の折曲部15aが、後羽根用駆動部材12の突部12dの作動軌跡内に存在していることになる。このセット状態において、カメラのレリーズボタンが押されると、その初期段階において、先羽根用駆動部材8の鉄片部材9は、先羽根用電磁石の鉄芯部材に充分な磁力によって吸着されるが、後羽根用駆動部材12の鉄片部材13は、既に説明した理由などによって、後羽根用電磁石の鉄芯部材に、全く吸着されないか、又は充分な力によって吸引されていない状態になる。
【0042】
その後、カメラ本体側の部材に追従してセット部材16が時計方向へ回転すると、その初期段階において、各駆動部材8,12が、図示していない各駆動ばねによって反時計方向へ回転され、露光作動開始位置となる。セット部材16が更に回転すると、先羽根用駆動部材8は露光作動開始位置に保持されたままであるが、後羽根用駆動部材12は露光作動開始位置に保持されず、後羽根用駆動ばねによって回転され、セット部材16の回転に追従していく。その過程において、セット部材16の抑止部16fが後羽根用作動部材11の抑止を解くので、後羽根用作動部材11は時計方向へ回転し、後羽根群の各羽根は重畳されていくが、その被押動部11bが後羽根用駆動部材12のピン12eに当接してからは、後羽根用駆動部材12によって反時計方向へ回転され、後羽根群の各羽根を上方へ展開させて行くことになる。
【0043】
後羽根用駆動部材12は、その反時計回転の最終段階において、突部12dで折曲部15aを押し、仲介部材15を、図示していないばねに抗して、反時計方向へ回転させる。それによって、仲介部材15の折曲部15dが、先羽根用駆動部材8の薄肉部8fの先端部を押すことになる。このように、突部12dが折曲部15aに接触し、押し始めた状態が、図5に示されている。このとき、先羽根用駆動部材8は、上記したように先羽根用電磁石によって保持されている。しかし、仲介部材15は所定の剛性を有していることから、このときにおける後羽根用駆動ばねの力が先羽根用駆動部材8に加わることになる。
【0044】
そのため、先羽根用駆動部材8を付勢している先羽根用駆動ばねは、その力のみでは、先羽根用電磁石の保持力に打ち勝てないが、後羽根用駆動ばねの力が加わったために、打ち勝つことが可能になり、反時計方向への回転を開始する。その回転開始直後の状態が図6に示されている。図6の状態においては、後羽根用駆動部材12は既に停止しており、後羽根群の羽根は展開状態となって、露光用開口を覆っている。他方、先羽根群は、その後の先羽根用駆動部材8の回転によって作動され、各羽根は上方へ重畳されていく。
【0045】
そして、先羽根用駆動部材8の回転が最終段階になると、押動ピン8cが接点部材19を押し、接点部材18に接触させる。しかし、この接触信号は、上記したように、正規の露光作動が行われる場合において先羽根用電磁石のコイルに対する通電を断つ時期よりも早いタイミングで発せられるため、制御回路は、この信号を異常作動信号と判断して、警告装置を働かすことになる。その後は、既に説明した正規の露光作動が行われる場合と同様にして、先羽根用駆動部材8が停止し、各構成部材は図1に示した状態になる。
【0046】
尚、上記の実施例においては、仲介部材が、ばねによって一方向へ回転するように付勢されているが、仲介部材にバウンド防止の役目を与えないのであれば、そのようなばねは特に必要がない。しかし、そのようにすると、仲介部材の位置が安定しないというのであれば、板ばね等により仲介部材の回転に適度な摩擦抵抗力を与えるようにすればよい。また、上記の実施例は、各駆動部材に取り付けられている鉄片部材が、露光作動開始位置においては、夫々の電磁石の磁力によって直接保持されているようにした、所謂ダイレクトタイプのフォーカルプレンシャッタであって、且つセット状態において、露光用開口が、先羽根群と後羽根群の両方の羽根によって覆われているようにした、所謂二重遮光式のフォーカルプレンシャッタに本発明を適用したものであるが、本発明は、基本的には各駆動部材と仲介部材との関係によって構成されるものであるから、二重遮光式のものに限定されず、上記の実施例における後羽根用作動部材を設けず、後羽根用駆動部材が直接後羽根群を作動させるようにした、標準タイプのフォーカルプレンシャッタにも適用できることは言うまでもない。
【0048】
【発明の効果】
上記のように、本発明は、第1係接部と第2係接部とを有する剛性のある仲介部材を設け、セット作動の終了段階において、第1係接部が先羽根用駆動部材に押されることによって第2係接部を後羽根用駆動部材の作動軌跡内に臨ませるようにしたものであるから、薄い材料で製作され、狭いスペースで作動する羽根やアームに全く支障を与えることなく、後羽根用駆動部材の異常作動を検出することが可能である。また、その仲介部材とセット部材に抑止部を設けることによって二重遮光式のシャッタに適用することが可能になる。更に、仲介部材に対して、第2係接部を後羽根用駆動部材の作動軌跡から退かせるような付勢力を与えることにより、後羽根群のバウンドを防止できるようにもすることも可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の主要な構成を示した平面図である。
【図2】図1に示された一部の構成部材を示した平面図であって、露光作動終了直後の状態を示している。
【図3】実施例のセット状態を示した平面図である。
【図4】実施例の露光作動開始直前の状態を示した平面図である。
【図5】実施例において、先羽根用駆動部材の露光作動開始前に後羽根用駆動部材が作動を開始した状態を示す平面図である。
【図6】実施例において、先羽根用駆動部材が後羽根用駆動部材によって作動させられた直後の状態を示した平面図である。
【符号の説明】
1 シャッタ地板
1a 開口部
1b,1c,1d,1e,1f 軸
1g,1h,1i,2j,2a,5a 孔
2,3,5,6 アーム
4,7 スリット形成羽根
8 先羽根用駆動部材
8a,12a,16a 筒部
8b,11b,12b 被押動部
8c 押動ピン
8d,12c 取付部
8e,11c 作動ピン
8f 薄肉部
9,13 鉄片部材
9a,13a 鉄片部
9b,13b 軸部
9c,13c 鍔部
10,14 圧縮ばね
11 後羽根用作動部材
11a 係合部
12 後羽根用駆動部材
12d 突部
12e,16g ピン
15 仲介部材
15a,15b,15c,15d 折曲部
16 セット部材
16b,16c 押動部
16d,16e 張出部
16f 抑止部
17 支持板
18,19 接点部材

Claims (3)

  1. 複数の羽根を複数のアームで支持して成る先羽根群を露光作動時に先羽根用駆動ばねに付勢されることによって作動させる先羽根用駆動部材と、露光作動開始位置にある前記先羽根用駆動部材を通電を断つことによって作動を可能にさせる先羽根用電磁石と、前記先羽根用電磁石の吸着面に吸着され得る被吸着面を有していて前記先羽根用駆動部材に取り付けられた鉄片部材と、複数の羽根を複数のアームで支持して成る後羽根群を露光作動時に後羽根用駆動ばねに付勢されることによって作動させる後羽根用駆動部材と、露光作動開始位置にある前記後羽根用駆動部材を通電を断つことによって作動を可能にさせる後羽根用電磁石と、前記後羽根用電磁石の吸着面に吸着され得る被吸着面を有していて前記後羽根用駆動部材に取り付けられた鉄片部材と、セット時には初期位置から作動して前記各駆動部材を前記各駆動ばねに抗してセット位置へ作動させレリーズ時における前記各電磁石への通電後には前記各羽根群の露光走行に先立って初期位置へ復帰するようにしたセット部材と、第1係接部と第2係接部とを有していてセット作動の終了段階において前記先羽根用駆動部材により第1係接部を押され第2係接部を前記後羽根用駆動部材の作動軌跡内に臨ませる仲介部材と、前記先羽根群又は前記先羽根用駆動部材の露光作動を検出できる検出手段とを備え、前記先羽根用駆動部材が露光作動開始位置にあるときに前記後羽根用駆動部材が前記後羽根用駆動ばねによって作動したときには、前記仲介部材を介して前記先羽根用駆動部材を強制的に作動させるようにしたことを特徴とするフォーカルプレンシャッタ。
  2. 複数の羽根を複数のアームで支持して成る先羽根群を露光作動時に先羽根用駆動ばねに付勢されることによって作動させる先羽根用駆動部材と、露光作動開始位置にある前記先羽根用駆動部材を通電を断つことによって作動を可能にさせる先羽根用電磁石と、前記先羽根用電磁石の吸着面に吸着され得る被吸着面を有していて前記先羽根用駆動部材に取り付けられた鉄片部材と、複数の羽根を複数のアームで支持して成る後羽根群を作動させる後羽根用作動部材と、露光作動時に後羽根用駆動ばねに付勢されて前記羽根用作動部材を押動する後羽根用駆動部材と、露光作動開始位置にある前記後羽根用駆動部材を通電を断つことによって作動を可能にさせる後羽根用電磁石と、前記後羽根用電磁石の吸着面に吸着され得る被吸着面を有していて前記後羽根用駆動部材に取り付けられた鉄片部材と、前記後羽根用作動部材と前記後羽根用駆動部材の間に張られたばねと、セット時に前記後羽根用作動部材が前記後羽根用駆動部材に追従するのを阻止する抑止部と第1係接部と第2係接部とを有していてセット作動の終了段階において第1係接部が前記先羽根用駆動部材に押されたとき第2係接部を前記後羽根用駆動部材の作動軌跡内に臨ませ且つ前記後羽根用作動部材の抑止を解くようにした仲介部材と、セット時には初期位置から作動して前記各駆動部材を前記各駆動ばねに抗してセット位置へ作動させそのセット作動の終了段階においては前記抑止部に代わって前記後羽根用作動部材を抑止しレリーズ時における前記各電磁石への通電後には前記各羽根群の露光走行に先立って該抑止を解き初期位置へ復帰するようにしたセット部材と、前記先羽根群又は前記先羽根用駆動部材の露光作動を検出できる検出手段とを備え、前記先羽根用駆動部材が露光作動開始位置にあるときに前記後羽根用駆動部材が前記後羽根用駆動ばねによって作動したときには、前記仲介部材を介して前記先羽根用駆動部材を強制的に作動させるようにしたことを特徴とするフォーカルプレンシャッタ。
  3. 前記仲介部材が、ばねによって一方向に回転するように付勢されていて、セット作動の終了段階においては前記先羽根用駆動部材に押されることによって該ばねの付勢力に抗して回転され、前記先羽根用駆動部材が露光作動を開始したときには該ばねの付勢力によって復帰するようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載のフォーカルプレンシャッタ。
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