JP4416906B2 - カメラ用フォーカルプレンシャッタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮影に際して、先羽根群と後羽根群とを同一方向へ順次作動させ、その二つの羽根群のスリット形成羽根によって形成されたスリットにより、感光面の露光を行うようにしたカメラ用のフォーカルプレンシャッタに関する。
【0002】
【従来の技術】
最近のフォーカルプレンシャッタは、その殆どのものが、先羽根群と後羽根群とを備えていて、撮影時には、それらの羽根群のスリット形成羽根の間で、露光用のスリットを形成するようにしている。また、二つの羽根群は略同じような構成をしており、基本的には、露光開口の一方の側方位置で地板に枢着された二つのアームと、横長形状をしていて、それらの各アームの長手方向に連結軸を介して順に枢支された複数枚の羽根とからなっており、それらの複数枚の羽根のうち、各アームの最先端側に枢支された羽根をスリット形成羽根としている。そして、それらのアームと羽根とは、いずれも、高速化に対応すべく各羽根群の軽量化を図るために、極めて薄い材料で製作されている。
【0003】
また、各アームと各羽根の枢支部は、一般的には、アームと羽根とを重ねておき、それらに形成されている孔に対して、リベット部品である上記の連結軸をアーム側から挿入し、その挿入端を羽根にかしめることによって製作されている。そして、全ての枢支部には、アームと連結軸との間を回転可能にするために公差が設けられていることから、そのままの構成で羽根群に露光作動を行なわせると、ガタツキが生じて作動が極めて不安定となり、スリット形成羽根による適正な露光制御が不可能になってしまう。そこで、従来は、俗にガタ寄せばねと称されているねじりコイルばねを一方のアームに掛け、各枢支部の公差によるガタツキを最小限に抑制して、スリット形成羽根の作動を安定させるようにしている。
【0004】
そして、このような各羽根群は、電動式でない限り、各駆動ばねの付勢力によって、先羽根用駆動部材と後羽根用駆動部材とを介して、露光作動をさせられるようになっている。そのため、羽根室内に配置されている各羽根と、羽根室外において回転可能に配置されている各駆動部材とを連結する必要があるが、通常は、駆動部材に設けられた駆動ピンを、シャッタ地板に形成された長孔を貫通させ、羽根群の一方のアームに形成された孔に嵌合させるようにしている。そして、各駆動部材に連結されるアームは、先羽根群の場合には、露光作動方向側に配置されているアームであり、後羽根群の場合には、セット作動方向側に配置されたアームとなっている。これによって、各羽根群は、露光作動時には、各駆動部材が各駆動ばねによって一方へ回転させられることによって作動され、セット作動時には、各駆動部材がセット部材によって他方へ回転させられることによって作動されるようになっている。
【0005】
ところで、各羽根群は、露光作動時には各駆動部材によって高速で作動させられる。そのため、露光作動終了直後には、各駆動部材と各羽根群の作動を停止させなければならない。そこで、通常は、先ず、各駆動部材をストッパに当接させ、次にアームや羽根をストッパに当接させるようにしている。即ち、駆動部材が先に停止したとしても、その駆動ピンとアームの孔との嵌合部には公差が設けられているため、アームが羽根を伴い、慣性力によってその公差分だけ僅かに作動し得るようになっているし、また、アームが停止した後であっても、そのアームと各羽根との枢支部には上記したように公差が設けられているために、各羽根が若干でも作動し得るようになっているからである。
【0006】
そして、駆動部材をストッパに当接させる場合には、駆動ピンを貫通させているシャッタ地板の長孔の縁に、駆動ピンを当接させるのが普通である。また、アームをストッパに当接させる場合には、機構上、両方の羽根群とも露光作動方向側に配置されているアームをストッパに当接させざるを得なくなっている。しかも、その場合でも、先羽根群のアームに対するストッパは設置位置の選択が比較的自由であり、個数や形状の選択も可能であるが、後羽根群の場合には、先羽根群が作動していった後へ作動していくわけであるから、極めて大きな制約を受けることになる。更に、羽根をストッパに当接させる場合には、先羽根群の場合は、露光作動の終了時には複数枚の羽根が重畳状態となり、しかも、ストッパの配置にも制約を受けないので、全ての羽根をストッパに当接させることができるが、後羽根群の場合には、複数枚の羽根が展開状態になるので、実際には、スリット形成羽根しかストッパに当接させることができない。従って、先羽根群よりも後羽根群の方が、好適に停止させにくいという現実がある。
【0007】
また、そのようにして停止させられる時には、それらのストッパに大きな衝撃が生じ、バウンドしてスリット形成羽根のスリット形成縁を一時的に露光開口内に進入させてしまうことがあるほか、上記のようなガタ寄せばねが設けられていても、各嵌合部には種々の方向からの無理な力が複雑に作用し、所謂あばれ現象を発生してしまい、アームや羽根を一時的に変形させたり、破壊したりしてしまうことがある。そのため、そのような当接時の衝撃力を吸収し、ひいてはあばれ現象をも抑制できるようにするために、最近では、上記の各ストッパの被当接部に、ゴム製の緩衝部材を取り付けるのが一般的になっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように、通常のフォーカルプレンシャッタは、駆動部材と羽根群とが、アームの孔に駆動ピンを嵌合させて連結されていた。周知のように、各羽根群は、露光作動時には、高速に作動する必要がある。そのため、駆動部材によって作動させられるようにするのは当然である。しかし、セット作動時には、必ずしも駆動部材によって強制的に作動させられるようにする必要がない。特に、後羽根群の場合には、先羽根群のセット作動が既に開始されていて、露光開口を、その一部といえども開いてしまうことがない段階になれば、仕様上の特別な制約がない限りは、次の露光作動開始までにセット位置へ戻っていればよいわけで、その戻り方には制約がないことになる。
【0009】
このことから、後羽根群の場合には、露光作動のときには、後羽根用駆動ばねの付勢力によって後羽根用駆動部材を介して作動させられるようにするが、セット作動のときには、他のばねの付勢力によって作動させられるようにしても、何ら問題がないことになる。本発明は、そのように、後羽根群の露光作動とセット作動とを、別々のばねによって作動させるようにしたカメラ用フォーカルプレンシャッタに関するものである。そして、そのような構成を利用して、二重遮光方式のフォーカルプレンシャッタとして構成したものが、特開平10−96977号公報等によって知られている。
【0010】
しかし、後羽根用駆動部材と後羽根群とを、ピンと孔との嵌合によって直結させず、後羽根群の露光作動とセット作動とを、別々のばねによって行なわせる構成にする場合、上記の公報に記載の構成のように、従来の後羽根用駆動部材を、あたかも二つの部材に分けたような構成にすると、二重遮光方式のシャッタにするかどうかに関係なく、開閉機構全体を複雑化させてしまい、小型化や低コスト化の観点からは、決して好ましくないものとなってしまう。そこで、そのほかの構成としては、露光作動時には、セット作動方向側に配置されているアームを後羽根用駆動部材の駆動ピンによって直接押して作動させ、セット作動時には、そのアームを駆動ピンに追従させるようにして作動させるようにすることが考えられ、また、二重遮光方式のシャッタとした場合には、セット作動をカメラのレリーズによって行なわせるようにすることが考えられる。
【0011】
ところが、そのように構成した場合には、別の問題点を引き起こすことになる。それは、上記したような羽根群の破壊が、特に後羽根群において一層生じ易くなるということである。即ち、従来の構成の場合には、セット作動方向側に配置されていて、後羽根用駆動部材の駆動ピンに連結されているアームは、後羽根用駆動部材が停止した後には、そのアームの作動し得る範囲が嵌合公差の範囲内となっている。従って、このアームは、露光作動方向側に配置されているアームがストッパに当接して停止させられたとき、慣性力などによって作動し得る量は極めて僅かである。そのため、そのアームの僅かに作動した分は、各枢支部の公差によって可成り吸収され、個々の羽根に対して二つの枢支部間を短くするような力が、緩和されるようになっている。そのため、各羽根は大きな撓み変形をさせられず、破壊に繋がる可能性もそれだけ小さくなっていた。
【0012】
それに対して、上記のような、露光作動時には、アームを駆動ピンによって直接押し、セット作動時には、アームを駆動ピンに追従させる構成にした場合は、極めて問題である。即ち、露光作動方向側に配置されているアームがストッパに当接して停止させられたとき、セット作動側に配置されているアームの作動が駆動ピンによって制限されないため、その分だけ、二つのアームの間隔を狭くする力が大きく働くことになってしまう。そのため、個々の羽根を大きく撓ませて、枢支部に複雑な方向の無理な力を与え、破壊に繋がってしまうことになる。また、言うまでもないことであるが、そのとき変形させられるのは、羽根だけではなく、アームも変形させられる。従って、アームや羽根が変形されにくい条件が備わってさえいれば、それだけ、破壊に繋がる事態を免れることができる。しかし、そのためには、それらに当接されるストッパの位置,数,形状などに工夫を凝らす必要があるが、上記したように、後羽根群については、実際上、なかなか難しい。
【0013】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、後羽根群が、露光作動のときには、後羽根用駆動ばねの付勢力によって、セット作動方向側のアームを後羽根用駆動部材の駆動ピンに押されて作動し、セット作動のときには、他のばねの付勢力によって作動するように構成されていて、露光作動の終了時にストッパに当接しても、破壊されにくいようにしたカメラ用フォーカルプレンシャッタを提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明のカメラ用フォーカルプレンシャッタは、先羽根群と後羽根群のうち、後羽根群、露光作動時に後羽根用駆動ばねの付勢力によって作動させられる後羽根用駆動部材に押される被押動部を有していて露光開口の一方の側方位置において地板に枢着されている主アームと、前記側方位置において前記地板に枢着されており露光作動終了時にはストッパに当接させられる従アームと、前記二つのアームに対しそれらの先端部に向けて夫々の二つの連結軸を介して順に枢支されている複数枚の羽根と、前記二つのアームに両端を枢支されている補強部材と、前記二つのアームの一方に掛けられ該一方のアームを露光作動方向とは逆方向に付勢しているセットばねと、を備えており、前記従アームは、先端部方向に略平行に延伸させた腕部を有していて該腕部との間に該先端部方向に開口した長溝を形成しており、セット部材は、突起部を有していて、セット作動時には、初期位置から作動して前記後羽根用駆動部材を前記後羽根用駆動ばねの付勢力に抗して作動させる一方で該突起部を前記長溝に挿入して前記後羽根群のセット位置への作動を阻止し、撮影時には、露光作動に先立つ初期位置への復帰作動時に該突起部を前記長溝から離脱させて前記セットばねの付勢力による前記後羽根群のセット位置への作動を可能にするようにする。それによって、部品点数の少ない極めて構成の簡単な二重遮光方式のシャッタを得ることができるようになる。
【0015】
また、本発明のカメラ用フォーカルプレンシャッタにおいては、前記後羽根群は、露光作動の直前において、前記セットばねによるセット位置への作動が可能となるようにすると、好適な二重遮光方式のシャッタが得られる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、図1〜図14に示した実施例によって説明する。尚、実施例は、本発明を、二重遮光方式のフォーカルプレンシャッタに適用した場合の実施例であって、図1は、被写体側、即ち撮影レンズ側から視たセット状態の平面図である。また、図2〜図8は、セット状態における実施例の各構成部品の平面図であり、図9は、実施例の部分左側面図である。また、図10は、図1がシャッタ全体を示していて細部が見にくいために、図1の左側の部分だけを拡大し、周知の先羽根用駆動部材と、後羽根用駆動部材と、各羽根群の羽根とを取り外して示した平面図である。更に、図11〜図14は、実施例の作動を説明するために示した平面図であって、図11は露光作動開始直前の状態を示し、図12は露光開口の全開状態を示し、図13は露光作動終了直後の状態を示し、図14はセット作動過程におけるセット部材と後羽根群との関係を拡大して示したものである。
【0018】
先ず、本実施例の構成を図1〜図10を用いて説明するが、説明の便宜上、各構成部材のレンズ側を表面側と称し、フィルム面側を背面側と称することにする。図2は、主に、本実施例のシャッタ地板1を示したものである。このシャッタ地板1は合成樹脂製であって、略中央部には開口部1aが形成されており、その左側の側方位置には四つの円弧状の長孔1b,1c,1d,1eが形成されている。そして、長孔1b,1cの下端部には、周知のようにして、平面形状がC字状をしたブチルゴム製の緩衝部材2,3が取り付けられている。シャッタ地板1の表面側には、軸1f,1g,1h,1iが立設されていて、軸1f,1g,1hの根元には、後述する各回転部材の座部が形成されている。また、軸1f,1g,1hは、先端側に小径部を形成しており、更に、軸1h,1iの先端面には、ねじ孔1h1,1i1を形成している。
【0019】
また、シャッタ地板1の背面側には、周知のように開口部1aを囲むようにして、座ぐり部1jが形成されている。そして、開口部1aの右側は肉厚部1kとして形成されており、表面側は基準面と同一面になっているが、背面側は基準面よりも隆起させた面となっている。また、その肉厚部1kの右側の上下位置には、係合部1k1,1k2が形成されている。そして、開口部1aの上下位置の背面側には隆起した肉厚部1kの面と基準面との間に、斜面1k3,1k4が形成されている。また、シャッタ地板1の左上隅には、背面側に厚さの異なる二つの肉厚部1m,1nが形成されていて、厚い方の肉厚部1mの段面には直方体をした緩衝部材4が、接着剤によって取り付けられている。更に、開口部1aの下方位置には背面側に二つの棚部1p,1qが形成されていて、夫々の上面に、直方体の緩衝部材5,6が接着剤によって取り付けられている。
【0020】
シャッタ地板1の背面側には、更に、軸1r,1s,1t,1u,1v,1w,1x,1yが立設されていて、軸1r,1t,1vは、表面側に立設された軸1f,1g,1iと同心的に配置されている。また、軸1wには、先端面にねじ孔1w1が形成されている。軸1vの先端面にも、同様にしてねじ孔が形成されているが、図面上では軸1iと重なってしまうため、明示されていない。そして、軸1wには、所定の厚さを有している環状の緩衝部材7が、接着剤によって取付けられている。更に、軸1x,1yの先端部の周囲には環状に溝が形成されており、また、軸1xの根元側には、間座部1x1が形成されている。
【0021】
次に、シャッタ地板1の表面側に取り付けられている構成部材を、主に図3及び図4を用いて説明する。既に説明したように、シャッタ地板1の軸1f,1g,1h,1iの先端部には小径部が形成されていて、それらのうち軸1h1iの先端面には、ねじ孔1h1,1i1が形成されている。そこで、それらの小径部に対して、シャッタ地板1側から順に、先ず、支持板8(図3(c)参照)の孔8a,8b,8c,8dを嵌合させ、次に、プリント配線板9(図3(b)参照)の孔9a,9b,9c,9dを嵌合させた後、ネジ10,11(図3(a)参照)を、ねじ孔1h1,1i1に螺合させるようにしている。
【0022】
上記の支持板8には、折り曲げ加工によって、爪部8e,8f、ばね掛け部8g、取付部8h,8iが形成されている。それらのうち、取付部8h,8iは極めて複雑な形状をしているが、その形状は周知であることと、本発明とは直接関係がないので、詳しい説明を省略する。そして、それらの取付部8h,8iには、夫々、シャッタ地板1側に、先羽根用電磁石12と後羽根用電磁石13が取り付けられている。そして、各電磁石12,13は、鉄芯12a,13aとコイル12b,13bを有していて、コイル12b,13bの各二つの端子は、上記のプリント配線板9に接続されるようになっている。
【0023】
シャッタ地板1と支持板8との間において、軸1fには先羽根用駆動部材14が、また、軸1gには後羽根用駆動部材15が、夫々、回転可能に取り付けられている。また、それらの軸1f,1gの小径部には、ラチェット車16,17が回転可能に取り付けられている。図4(c)に示されているように、先羽根用駆動部材14は、合成樹脂製であって、上記の軸1fに回転可能に嵌合する筒部14aと、駆動ピン14bと、取付部14cとを有していて、背面側にはローラ18を回転可能に取り付けている。また、駆動ピン14bは、シャッタ地板1の長孔1bを貫通して、背面側に突き出ており、取付部14cには、先羽根用電磁石12の鉄芯12aに吸着される鉄片部材19が取り付けられているが、鉄片部材19の形状と、その取付け構成は周知であるため、それらについての詳しい説明は省略する。
【0024】
先羽根用駆動部材14の筒部14aには、図4(b)に示した先羽根用駆動ばね20が、図9に示すようにして嵌装されており、その一端が上記した取付部14cの一部に掛けられ、その他端がラチェット車16のばね掛け部16a(図4(a)参照)に掛けられている。しかし、ラチェット車16は、その歯部16bが支持板8の爪部8eに噛合し、図4(a)において反時計方向ヘの回転を阻止されているため、先羽根用駆動ばね20は、図4(c)に示された先羽根用駆動部材14を時計方向ヘ回転させるように付勢していることになる。そして、その付勢力の調整は、爪部8eとラチェット車16の噛合位置を変えることによって可能になっている。
【0025】
他方、軸1gに回転可能に取り付けられている後羽根用駆動部材15も、先羽根用駆動部材14と同様に合成樹脂製であって、上記の軸1gに回転可能に嵌合する筒部15aと、駆動ピン15bと、取付部15cとを有していて、背面側にはローラ21を回転可能に取り付けている。また、駆動ピン15bは、シャッタ地板1の長孔1cを貫通して、背面側に突き出ており、その突き出した部分には平らな押動面15b1が形成されている。更に、取付部15cには、後羽根用電磁石13の鉄芯13aに吸着される鉄片部材22が取り付けられているが、その形状と取付け構成は周知であるため、それらについての説明を省略する。
【0026】
また、後羽根用駆動部材15の筒部15aには、図4(b)に示した後羽根用駆動ばね23が嵌装されており、その一端が上記した取付部15cの一部に掛けられ、その他端がラチェット車17のばね掛け部17a(図4(a)参照)に掛けられている。しかし、ラチェット車17は、その歯部17bが支持板8の爪部8fに噛合し、図4(a)において反時計方向ヘの回転を阻止されているため、後羽根用駆動ばね23は、図4(c)に示された後羽根用駆動部材15を時計方向ヘ回転させるように付勢していることになる。また、その付勢力の調整については、上記の先羽根用駆動ばね20の場合に準じて行われる。
【0027】
シャッタ地板1と支持板8との間において、軸1hには、図4(e)に示されたセット部材24が、回転可能に取り付けられている。このセット部材24は、合成樹脂製であって、上記の軸1hに回転可能に嵌合する筒部24aと、押動部24b,24cと、被押動部24dと、ばね掛け部24eと、ピン24fを有している。また、セット部材24の筒部24aには、図4(d)に示した復帰ばね25が、図9に示すようにして嵌装されており、その一端を、ばね掛け部24eに掛け、他端を、上記した支持板8のばね掛け部8gに掛けることによって、図4(e)に示されたセット部材24を、反時計方向ヘ回転させるように付勢している。そして、その復帰ばね25によるセット部材24の回転は、シャッタ地板1の長孔1dに挿入されたピン24fが、その長孔1dの右側の端面に当接することによって停止されるようになっている。
【0028】
尚、セット部材24については、上記のようにしてピン24fが長孔1dの右側の端面に当接し停止している位置を、以下、初期位置と称することにする。このようにして、復帰ばね25の付勢力によって回転されるセット部材24を初期位置で停止させるために、セット部材24にピン24fを設けること自体は周知である。しかし、本実施例においては、このピン24fが、従来のピンよりも長く形成されている。そして、そのように長くしたことによって、本発明の固有の機能を発揮することができるようになっているが、そのことについては、以下に説明する他の部材の構成説明と、本実施例の作動説明から理解できるようにする。
【0029】
以上の説明で、シャッタ地板1自身と、主にシャッタ地板1の表面側に取り付けられている部材の説明を終わり、以後は、シャッタ地板1の背面側に取り付けられている部材と、その取付け構成について説明することにするが、先ずは、その全体構成の概略を説明しておく。シャッタ地板1の背面側には、夫々、所定の間隔を空けて中間板34(図6参照)と補助地板44(図8(b)参照)とが取り付けられ、シャッタ地板1と中間板34との間が後羽根群(図5(a)参照)の羽根室となり、中間板34と補助地板44との間が先羽根群(図7(a)参照)の羽根室となっている。また、中間板34と補助地板44にも、略中央部に開口部34a,44aが形成されており、シャッタ地板1の開口部1aをそれらと重ね合わせることによって、長方形を横長にした露光開口が形成されるようになっている。
【0030】
そこで、先ず、図5(a)に示された後羽根群について説明する。後羽根群は、二つのアーム26,27と、それらの長さ方向に順に枢支された4枚の羽根28,29,30,31とで構成されていて、最先端に枢支された羽根31がスリット形成羽根である。また、スリット形成羽根31の枢支部間には、補強部材32が取り付けられている。そして、各羽根の枢支は、周知のように、リベット部品である連結軸を用いて行われている。即ち、アームと羽根とに形成されている孔に、連結軸をアーム側から挿入し、その挿入端を、羽根にかしめて固定している。従って、この後羽根群の場合には、二つのアーム26,27が、各羽根28,2930,31よりもシャッタ地板1側に配置されていて、それらのアーム26,27から、各連結軸の頭部が、シャッタ地板1側に突き出た構成をしていることになる。また、補強部材32は、スリット形成羽根31を枢支している二つの連結軸の頭部とアーム26,27の間に配置されていて、そこに形成されている二つの孔を、所定の公差を設けて、該二つの連結軸に嵌合させている。
【0031】
また、本実施例のアーム26,27は特殊な形状をしている。即ち、アーム26は、後羽根群の主アームであって、孔26aを、シャッタ地板1の軸1tに回転可能に嵌合させているが、羽根28の枢支部の近傍には、被押動部26bが形成されていて、既に説明した後羽根用駆動部材15の駆動ピン15bに形成されている押動面15b1(図4(c)参照)が、その被押動部26bを押し得るようになっている。もう一つのアーム27は、従アームであって、孔27aを、シャッタ地板1の軸1uに回転可能に嵌合させており、先端部には張出部27bが形成されている。また、先端部方向に延伸させた腕部27cとの間において、先端部方向に開口した長溝27dを形成している。そして、その腕部27cの先端には、既に説明したセット部材24のピン24fに摺接し、そのピン24fが長溝27d内に入り得るようにするための傾斜面27c1が形成されている。
【0032】
この後羽根群の従アーム27には、もう一つの孔27eが形成されていて、そこに、図5(b)に示したセットばね33が掛けられるようになっている。即ち、セットばね33は、シャッタ地板1の軸1uに嵌装されていて、その一端をシャッタ地板1の軸1sに掛け、他端を従アーム27の孔27eに掛けることによって、従アーム27を反時計方向ヘ回転させるように付勢している。従アーム27に対して、このようにばねを掛けることは、従来からも行われている。しかし、従来のばねは、各枢支部のガタ寄せを行うだけの目的で配置されていたために、その付勢力は可成り小さかった。それに対して、本実施例のセットばね33は、後述の説明からも分かるように、後羽根群全体を露光作動開始位置まで作動させる力を必要とするため、その付勢力は、ガタ寄せを行うだけの場合よりも大きくなるように設定されている。但し、上記した後羽根用駆動ばね23の付勢力より小さいことは言うまでもない。
【0033】
ところで、シャッタ地板1に対して、このような後羽根群を組み付ける場合、通常は、シャッタ地板1を、その表面側を下にして治具の上に置いておき、軸1t,1uに対して、アーム26,27の孔26a,27aを上から嵌合させるようにしている。このとき、セットばね33を、予め軸1uに嵌装させておき、その一端を、シャッタ地板1側から孔27eに掛けるようにするのは、作業上、明らかに問題である。そこで、従来の場合にも、予め後羽根群を軸1t,1uに組み付けた後に、ガタ寄せばねを軸1uに嵌装し、その一端を、シャッタ地板1とは反対側から孔27eに掛けるようにしていた。即ち、孔27eに掛けたガタ寄せばねの一端は、シャッタ地板1側に突き出るようになっていた。従って、本実施例のセットばね33も、従来のガタ寄せばねの場合と同様にして組みつけられている。
【0034】
しかし、通常のシャッタの場合には、後羽根群は、常に、後羽根用駆動部材によって強力な力で作動させられ、且つガタ寄せばねの付勢力も可成り小さいものであるため、孔27eに掛けているガタ寄せばねの一端が、仮にシャッタ地板1に接触するようなことがあったとしても、それによる摩擦抵抗は余り問題にする必要がなかった。ところが、セットばね33の場合には、上記したように、従来のガタ寄せばねの場合よりは、付勢力が大きく設定されているとはいうものの、後述の作動説明からも分かるように、露光作動時には、その露光作動に逆らう力として作用してしまうため、余り大きくするわけにはいかない。そのため、孔27eに掛けているセットばね33の一端が、シャッタ地板1に接してしまうと、所定時間内に後羽根群を露光作動開始位置まで作動させられない事態が発生してしまう。従って、本実施例においては、そのような事態が発生しないようにするために、シャッタ地板1には、既に説明した長孔1eを形成しているわけである。
【0035】
次に、図6を用いて中間板34について説明する。中間板34の略中央部には開口部34aが形成されており、その開口部34aの左側には二つの円弧状の長孔34b,34cが形成され、また、開口部34aの右側には二つの孔34d,34eが形成されている。そのうち、長孔34b,34cは、上記した各駆動部材14,15の駆動ピン14b,15bを貫通させており、それによって、駆動ピン14bの場合には、中間板34の背面側の羽根室で、後述する先羽根群と連結することが可能になっていて、駆動ピン15bの場合には、上記した後羽根群の主アーム26の被押動部26bに対し、確実に接触し得るようになっている。
【0036】
また、孔34d,34eは、シャッタ地板1の軸1x,1yに嵌合させるためのものである。そして、本実施例においては、この中間板34とシャッタ地板1との間隔は、数カ所で維持されるようになっている。即ち、開口部34aの上方位置は、後羽根群の4枚の羽根28,29,30,31が重畳状態となるので、それに必要な間隔が、孔34dの縁を間座部1x1に接触させ、且つ張出部34fを肉厚部1nに接触させることによって、得られるようになっている。また、開口部34aの下方位置は、上方位置よりも間隔が狭くて良く、本実施例の場合には、シャッタ地板1の棚部1p,1qがその役目をしている。
【0037】
更に、中間板34とシャッタ地板1との間隔は、光軸の左側、即ち開口部34aの中央部より左側の位置においては、羽根28,29,30,31の厚さのほか、アーム26,27の厚さや、各羽根を取付けるための連結軸の頭部の突出し量などを考慮して決める必要があるが、開口部34aの右側においては、羽根28,29,30,31の厚さだけを考慮して決めることになる。そのため、通常、その右側の位置には、後羽根用押さえ板と称されている部材を配置し、間隔を狭くしているが、本実施例においては、シャッタ地板1に肉厚部1kが形成されているので、そのような部材は配置されていない。
【0038】
上記のような中間板34の背面側には、図7(a)に示すような先羽根群が配置されている。この先羽根群は、従来の先羽根群と全く同じ構成をしていて、主アーム35と、従アーム36と、それらに枢支された4枚の羽根37,38,39,40で構成されていて、羽根40がスリット形成羽根となっている。そして、それらの重なり関係は、上記した後羽根群の場合とは逆であって、主アーム35,従アーム36が、後述する補助地板44側に配置され、各連結軸の頭部は補助地板44側に突き出ている。また、主アーム35には、二つの孔35a,35bが形成され、従アーム36にも、二つの孔36a,36bが形成されている。そして、孔35a,36aは、シャッタ地板1の軸1r,1sに回転可能に嵌合されており、孔35bには、先羽根用駆動部材14の駆動ピン14bが嵌合されている。また、図7(b)に示されているガタ寄せばね41は、軸1sに嵌装されており、その一端を軸1uに掛け、他端を従アーム36の孔36bに掛けることによって、従アーム36を反時計方向ヘ回転させるように付勢している。
【0039】
更に、上記した中間板34の背面側において、シャッタ地板1の軸1yに、図7(c)に示された間座42が嵌合されている。また、その次に、図8(a)に示された先羽根用押さえ板43が、その孔43a,43bを、シャッタ地板1の軸1x,1yに嵌合させている。そして、上記した先羽根群の各羽根37,38,39,40の先端部は、その先羽根用押さえ板43と中間板34との間で作動するようになっている。このうち、間座42は、先羽根群の4枚の羽根37,38,39,40が露光開口の下方位置で重畳状態となれる間隔を確保するためのものである。また、先羽根用押さえ板43は、シャッタ地板1の肉厚部1kと同じ役目をするものであって、後述する補助地板44が合成樹脂で製作された場合には、先羽根用羽根押さえ板43に代えて、補助地板44に肉厚部を形成するようにしても差し支えない。
【0040】
図8(b)には、本実施例の補助地板44が示されている。この補助地板44は、金属製であって、略中央部に開口部44aが形成されており、その開口部44aの左側には、三つの孔44b,44c,44dと三つの折曲部44e,44f,44gが形成されている。これらのうち、孔44cは、シャッタ地板1の軸1uの先端が挿入される孔であり、折曲部44e,44f,44gは、中間板34との間隔が適正に保たれるようにするためのものである。また、開口部44aの右側には、鍵穴を横にしたような二つの孔44h,44iと、二つのフック部44j,44kと、三つの突出し部44m,44n,44pが形成されている。このうち、突出し部44m,44n,44pは、先羽根用押さえ板43を支えるためのものである。更に、開口部44aの下側には、折曲部44qが形成されていて、その上面に、長い直方体をした緩衝部材45が、接着剤によって取り付けられている。
【0041】
次に、この補助地板44の取付け方について説明する。既に説明したように、シャッタ地板1の軸1v,1wの先端面にはねじ孔が形成されていて、軸1x,1yの先端部周囲には環状に溝が形成されている。そこで、先ず、孔44h,44iの左側の大きな開口部を、軸1x,1yに嵌合させ、次に、補助地板44を左側に移動させることによって、右側の小さな開口部の縁を、上記した環状の溝に入り込ませる。そして、この状態で、孔44cを軸1uに嵌合させ、フック部44j,44kを係合部1k1,1k2に引っ掛ける。その後、図8(c)に示されたネジ46,47を孔44b,44dに通して、軸1v,1wのねじ孔に螺合させるようにする。
【0042】
次に、本実施例の作動を説明する。図1及び図10は、シャッタのセット状態を示している。即ち、セット部材24が、図示していないカメラ本体側の部材によって、被押動部24dを押され、復帰ばね25の付勢力に抗して時計方向ヘ回転された後、上記のカメラ本体側の部材の作動停止によって、そのセット位置を保たされている状態である。そのため、先羽根用駆動部材14,後羽根用駆動部材15は、先羽根用駆動ばね20,後羽根用駆動ばね23の付勢力に抗して、反時計方向ヘ回転された状態にあり、夫々の鉄片部材19,22は、各電磁石12,13の鉄芯12a,13aに接触させられている。
【0043】
また、この状態においては、先羽根用駆動部材14の駆動ピン14bが、先羽根群の主アーム35を反時計方向ヘ回転させているので、4枚の羽根37,38,39,40は展開状態となって、露光開口を完全に覆っている。他方、後羽根用駆動部材15も、上記したように反時計方向ヘ回転されているので、それに伴って駆動ピン15bの位置が移動させられているが、図10から分かるように、セット部材24のピン24fが後羽根群の従アーム27の長溝27dに入っているため、従アーム27はセットばね33の付勢力によって反時計方向ヘ回転できない状態にある。そのため、主アーム26の被押動部26bは、駆動ピン15bの移動に追従できず、後羽根群の4枚の羽根28,29,30,31は、展開状態のままで、露光開口を完全に覆った状態となっている。従って、このセット状態においては、露光開口は、先羽根群の羽根37,38,39,40と、後羽根群の羽根28,29,30,31によって、二重に覆われていることになる。
【0044】
このようなセット状態において、カメラのレリーズボタンが押されると、先ず、先羽根用電磁石12のコイル12bと後羽根用電磁石13のコイル13bに通電され、それらの鉄芯12a、13aに接触していた鉄片部材19,22が吸着保持される。その後、図示していないカメラ本体側の部材が、セット部材24の被押動部24dの押圧力を解いていくので、セット部材24は、図10に示された状態から、図4(d)に示されている復帰ばね25の付勢力により、初期位置へ向けて、反時計方向ヘ回転されていく。
【0045】
このようにして、図10の状態から、セット部材24が反時計方向ヘ回転すると、セット部材24のピン24fが、後羽根群の従アーム27の長溝27dから脱出するので、従アーム27はセットばね33の付勢力によって、反時計方向ヘ急速に回転される。そのため、主アーム26は反時計方向ヘ回転され、後羽根群の4枚の羽根28,29,30,31は、隣接する羽根同士の重なり量を大きくしつつ急速に上方へ移動していくが、その作動は、最終段階になると、先ず、主アーム26の被押動部26bが、後羽根用駆動部材15の駆動ピン15bの押動面15b1に当接し、次に、慣性等によって主アーム26が緩衝部材4に当接することによって停止させられる。そして、4枚の羽根28,29,30,31は、露光開口の上方位置に重畳され、格納状態となる。
【0046】
そして、セット部材24が初期位置へ復帰し、停止した状態が図11に示されているが、先羽根群と後羽根群にとっては、ここに示された位置が露光作動開始位置であり、露光開口は、先羽根群の羽根37,38,39,40のみによって覆われている。また、この状態においては、セット部材24の押動部24b,24cが、先羽根用駆動部材14と後羽根用駆動部材15の各ローラ18,21から離れているため、先羽根用駆動部材14と後羽根用駆動部材15とは、先羽根用駆動ばね20と後羽根用駆動ばね23の付勢力によって、いつでも時計方向ヘ回転され得る体勢になっているが、それを、夫々の鉄片部材19,22が、各電磁石12,13の鉄片12a,13aに吸着され、阻止されている。
【0047】
この図11に示された状態から、先ず、先羽根用電磁石12のコイル12bに対する通電が断たれると、鉄片部材19に対する保持力が失われ、先羽根用駆動部材14が、先羽根用駆動ばね20の付勢力によって時計方向へ回転を開始する。それによって、先羽根用駆動部材14の駆動ピン14bが、主アーム35を時計方向へ回転させ、先羽根群の4枚の羽根37,38,39,40を下方へ作動させていく。そのため、羽根37,38,39,40は隣接する羽根同士の重なり量を大きくして行き、スリット形成羽根40の上側の縁であるスリット形成縁によって、露光開口を開いていく。
【0048】
その後、スリット形成羽根40が、露光開口を全開状態にした直後に、先ず、先羽根用駆動部材14が、その駆動ピン14bを緩衝部材2に当接させ、緩衝部材2を若干押した状態で停止する。そして、駆動ピン14bが緩衝部材2に接触した直後には、主アーム35の根元側の部位が緩衝部材7に当接する。しかしながら、このときは、既に、駆動ピン14b即ち先羽根用駆動部材14が、急激に制動されている最中か、停止された状態であるために、先羽根群が、駆動ピン14bによって直接作動させられている状態というよりは、主アーム35の孔35bと駆動ピン14bとの嵌合公差分の極めて僅かな範囲を、慣性力のみによって作動させられている状態ということになる。従って、当接によって緩衝部材7が受ける力は、緩衝部材2が受ける力よりも小さくなっている。
【0049】
しかしながら、二つのアーム35,36と、4枚の羽根37,38,39,40とは、薄い可撓性のある板材で製作されていて、しかも、それぞれの連結部(枢支部)には嵌合公差が設けられているため、主アーム35が停止させられた瞬間には、それらの構成部材に対して好ましくない力が作用する。即ち、その一つは、従アーム36や4枚の羽根37,38,39,40には、それらを直接停止させる手段が設けられていないこともあって、上記の当接時には、作動方向へ働く慣性力が、二つのアーム35,36の間隔を狭くし、各アームや各羽根を撓ませるように作用してしまうことである。そして、その変形量が大きい場合には、連結部を破損させてしまうことがある。しかし、本実施例の先羽根群の場合には、そのような力が作用しても、主アーム35は、駆動ピン14bと緩衝部材7の2箇所で支えられているので、比較的に変形しずらくなっており、そのことによって、他の構成部材の変形をもしずらくさせている。
【0050】
もう一つの場合は、4枚の羽根37,38,39,40が、二つのアーム35,36に対して、それぞれの長さ方向の一端で連結されているため、主アーム35が緩衝部材7に当接したとき、各羽根37,38,39,40には、アーム35,36に対して時計方向へ回転するような力が作用してしまうことである。従って、この場合にも、二つのアーム35,36の間隔を狭くさせる力が作用し、上記の場合と相俟って、各連結部を破壊させる要因となってしまう。また、この場合には、仮に、破壊されないように何らかの手段を講じたとしても、羽根の先端(右端)の作動領域が不必要に大きくなってしまうということもある。しかし、本実施例の先羽根群の場合には、主アーム35が緩衝部材7に当接した直後に、重畳された4枚の羽根37,38,39,40の作動方向側の縁が、緩衝部材45に当接して、それらの事態を生じさせず、好適に停止させることができるようにしている。このようにして、先羽根群の停止した状態が、図12に示された状態である。
【0051】
上記のようにして、先羽根用電磁石12のコイル12bに対する通電が断たれてから所定時間が経過すると、今度は、後羽根用電磁石13のコイル13bに対する通電が断たれる。周知のように、コイル13bに対する通電が断たれるタイミングは、撮影条件によって様々である。従って、むしろ、先羽根群の露光作動が終了する前に、コイル13bへの通電が断たれることが多いが、本実施例の作動説明においては、上記のようにして、先羽根群の露光作動が終了した後に、通電が断たれた場合で説明することにする。
【0052】
後羽根用電磁石13のコイル13bに対する通電が断たれると、鉄片部材22に対する保持力が失われるため、後羽根用駆動部材15は、後羽根用駆動ばね23の付勢力によって時計方向へ回転させられるが、このときには、駆動ピン15bの押動面15b1が主アーム26の被押動部26bを押す。そのため、後羽根群は、セットばね33の付勢力に抗して作動させられることになり、アーム26,27の時計方向の回転によって、4枚の羽根28,29,30,31は下方へ作動させられ、隣接する羽根同士の重なりを小さくしつつ、スリット形成羽根31のスリット形成縁によって、露光開口を閉じていく。
【0053】
そして、4枚の羽根28,29,30,31が、露光開口を完全に覆った直後に、後羽根用駆動部材15が、その駆動ピン15bを緩衝部材3に当接させて停止するが、後羽根群は、その後も慣性力によって作動を続け、従アーム27の張出部27bが緩衝部材5に当接することによって停止する。しかしながら、本実施例の後羽根群は、先羽根群の場合と異なり、主アーム26が駆動ピン15bに嵌合連結されていない。即ち、駆動ピン15bが緩衝部材3に当接した後は、主アーム26は、作動上においては、上記した先羽根群の従アーム36と同じ立場に立つことになる。そのため、後羽根群の場合にも、先羽根群の場合と同様に、好ましくない力が作用することになる。
【0054】
ところが、後羽根群の従アーム27の場合には、先羽根群の主アーム35のように、停止時に、2箇所で支えられておらず、1箇所だけである。しかも、レイアウト上の問題から、緩衝部材5は、従アーム27の先端にある張出部27bを支えているため、従アーム27は撓み易い状態におかれている。しかしながら、後羽根群の場合には、二つのアーム26,27の間に、補強部材32が取り付けられている。そのため、停止時に作動方向へ働く慣性力が、二つのアーム26,27の間隔を狭くするように作用しても、実際には余り狭くならず、従アーム27は大きく変形させられることがない。また、そのことによって、他の構成部材も大きく変形されないようになっている。
【0055】
また、後羽根群の場合には、従アーム27の張出部27bが緩衝部材5に当接した直後に、羽根31の先端が緩衝部材6に当接し、アーム26,27に対する時計方向への作動を抑制されるようになっている。しかしながら、他の3枚の羽根28,29,30に対しては、配置上の困難性から、そのような緩衝部材を設けていない。そのため、3枚の羽根28,29,30には、時計方向へ作動する力が作用し、二つのアーム26,27の間隔を狭くさせようとするが、本実施例の場合には、補強部材32が設けられているため、そのような事態は抑制される。従って、本実施例においては、後羽根群が破壊される心配は全くない。このようにして行なわれた露光作動終了直後の状態が、図13に示されている。
【0056】
次に、本実施例のセット作動を説明する。図13に示された状態において、フィルムの巻き上げが行われると、それに連動して図示していないカメラ本体側の部材が、セット部材24の被押動部24dを押し、セット部材24を、復帰ばね25の付勢力に抗して時計方向ヘ回転させていく。それによって、先ず、セット部材24の押動部24bが、先羽根用駆動部材14のローラ18を押し、先羽根用駆動部材14を、先羽根用駆動ばね20の付勢力に抗して、反時計方向ヘ回転させていく。それによって、駆動ピン14bが先羽根群の主アーム35を反時計方向ヘ回転させることになるので、先羽根群の4枚の羽根37,38,39,40は、相互の重なり量を小さくしつつ上方へ作動されていく。
【0057】
そして、先羽根群のスリット形成羽根40と後羽根群のスリット形成羽根31の重なり量が所定量に達すると、セット部材24は、更に、押動部24cによって、後羽根用駆動部材15のローラ21を押し、後羽根用駆動部材15を、後羽根用駆動ばね23の付勢力に抗して、反時計方向ヘ回転させていく。このとき、後羽根群の従アーム27はセットばね33によって反時計方向ヘ回転するように付勢されているため、主アーム26と従アーム27とは、主アーム26の被押動部26bと駆動ピン15bの押動面15b1との接触を保ちながら、反時計方向ヘ回転しようとする。しかし、そのときには、既に、セット部材24のピン24fが、従アーム27の腕部27cの作動軌跡内に移動してきているため、従アーム27は、僅かに回転した段階で、その傾斜面27c1がピン24fに当接することになる。そのときの状態が図14に示されている。
【0058】
そして、その後は、セット部材24の回転に伴って、ピン24fが腕部27cの傾斜面27c1を押すことになるので、従アーム27は、セットばね33の付勢力に抗して僅かに時計方向ヘ回転され、ピン24fは、従アーム27の長溝27dの中に入っていく。従って、後羽根群の場合には、僅かにセット方向ヘ作動させられるが、その直後には、また、戻されてしまうことになる。そのため、セット作動時においては、先羽根用駆動部材14と後羽根用駆動部材15がセットされて行き、先羽根群の4枚の羽根37,38,39,40は展開されて、露光開口を覆っていくが、後羽根群の4枚の羽根28,29,30,31は、露光開口を覆ったままの状態と実質的には殆ど同じということになる。
【0059】
その後、先羽根群の羽根37,38,39,40が展開状態となって露光開口を覆い終わると、鉄片部材19,22は、相前後して各電磁石12,13の鉄芯12a,13aに接触し、図示していない周知の圧縮ばねの付勢力に抗して、取付部14c,15c内に押し込まれるが、その僅かに押し込まれた段階で、セット部材24の回転が停止されることによって、一連のセット作動が終了する。従って、セット部材24は、セット作動終了後、直ちに初期位置へは復帰せず、次の撮影が行われるまで、図示していないカメラ本体側の部材によって、その位置を保たされることになる。そのセット状態が図1に示された状態である。
【0060】
尚、上記の実施例においては、補強部材32が、二つのアーム26,27よりもシャッタ地板1側に取り付けられているが、二つのアーム26,27と、羽根31との間に取り付けられるようにしてもよい。また、補強部材32を、羽根31の背面側に取り付けても差し支えない。しかし、その場合には、補強部材32を、羽根31と共に、連結軸に固定するのが好ましい。また、その場合には、羽根30と羽根31との間に、補強部材32の厚さ分だけ隙間が空くことになるため、その隙間からの漏光を無視できる仕様のシャッタにだけ適用可能となる。更に、補強部材32は、アーム26とアーム27に対して、嵌合公差を設けて取り付けてさえいれば、各羽根の枢支部において取り付けていなくても構わない。
【0061】
また、上記の実施例においては、アーム27が、その張出部27bを緩衝部材5に当接させるようにしているが、構成部材のレイアウト次第によっては、それに相当する緩衝部材を開口部1aの左方位置に設け、アーム27には張出部27bを形成しないようにしても差し支えない。更に、言うまでもないことであるが、緩衝部材5の本来の役目はストッパである。ところが、当接時の衝撃を緩和することによって、後羽根群を好適に停止させるために、本実施例においては、そのストッパ位置に緩衝部材5を配置しているわけである。従って、本発明は、緩衝部材5を取り付けていない単なるストッパを、緩衝部材5の位置に設けた場合を含んでいる。
【0062】
また、上記の実施例においては、セットばね33が従アーム27に掛けられているが、ガタ寄せばねを設ける必要がない場合か、ガタ寄せばねを設ける場合であっても兼用させたくない何らかの理由がある場合には、このセットばね33を主アーム26に掛けても差し支えない。また、上記の実施例においては、セット部材24が、セット時には、カメラ本体側の部材によって初期位置から動かされ、初期位置へは、復帰ばね25の付勢力によって復帰するように構成されているが、本発明は、そのような構成に限定されず、セット部材24に復帰ばね25が掛けられてなく、初期位置からの往復作動を他の部材の往復作動に連動して作動させられるようにした構成にも適用することが可能である。
【0063】
また、上記の実施例においては、セット作動時に、セット部材24のピン24fが従アーム27の傾斜面27c1を押すことによって、若干反時計方向ヘ回転されている従アーム27を時計方向ヘ押し戻すように構成されているが、本発明は、そのような構成に限定されるものではない。即ち、腕部27cの先端には傾斜面27c1が形成されておらず、セット部材24のピン24fが長溝27dに入った後、そのピン24fに腕部27cが当接し、従アーム27の反時計方向ヘの回転が阻止されるようにしても差し支えない。但し、その場合には、タイミングの取り方によっては、スリット形成羽根31のスリット形成縁が露光開口を開いた状態にせざるを得なくなる場合もあるが、その場合であっても、漏光は隣接する羽根相互の重なり部で生じることが多いため、先羽根群の羽根37と羽根38の重なり部を覆う状態になってさえいれば、それなりの遮光効果を得ることが可能である。
【0064】
また、上記の実施例においては、先羽根用駆動部材14の駆動ピン14bを、従来と同じように、先羽根群の主アーム35の孔35bに嵌合させているが、両者の関係を、後羽根用駆動部材15の駆動ピン15bと主アーム26との関係と同じにし、ガタ寄せばね41の付勢力を大きくして、先羽根群のセット作動を行なえるようにしても差し支えない。その場合には、必要に応じて補強部材32に相当する補強部材を設けることになる。また、上記の実施例においては、シャッタ地板1と中間板34との間を後羽根群の羽根室にしているが、これは、説明するまでもなく、セット部材24のピン24fと従アーム27の長溝27dとの連結関係を良好に得られ易くするためであり、その連結関係について、特に問題がないと判断した場合には、中間板34と補助地板44との間を、後羽根群の羽根室としても差し支えない。
【0065】
更に、上記の実施例は、各駆動部材を露光作動開始位置に保持する構成の違いによって分類されているダイレクトタイプと係止タイプのうち、ダイレクトタイプのものに本発明を適用したものであるが、本発明は、係止タイプのものにも適用できることは言うまでもない。また、上記の実施例は、本発明を、二重遮光方式のフォーカルプレンシャッタに適用したものであるが、通常のフォーカルプレンシャッタに適用することも可能である。要するに、後羽根用駆動部材と後羽根群が、軸と孔との嵌合関係によって連結されておらず、後羽根群が、露光作動とセット作動とを、別々のばねの付勢力によって行なわされるようにしたフォーカルプレンシャッタであれば、どのような構成のものにも適用することが可能である。
【0066】
【発明の効果】
以上のように、本発明のカメラ用フォーカルプレンシャッタは、後羽根群が、露光作動のときには、後羽根用駆動ばねの付勢力によって、セット作動方向側のアームを後羽根用駆動部材の駆動ピンに押されて作動し、セット作動のときには、他のばねの付勢力によって作動するように構成されているが、露光作動の終了時において、露光作動方向側のアームがストッパに当接しても、二つのアーム間に補強部材が取り付けられているため、後羽根群の破壊が生じないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】被写体側、即ち撮影レンズ側から視た実施例の平面図であって、セット状態、即ち二重遮光状態を示したものである。
【図2】実施例のシャッタ地板と、それに直接関連する部材を示した平面図である。
【図3】図3(a)〜図3(c)は、図2に示したシャッタ地板の撮影レンズ側に取り付けられる部材のうち、一番撮影レンズ側に配置されるものから順に示した平面図である。
【図4】図4(a)〜図4(e)は、シャッタ地板の撮影レンズ側に取り付けられる部材のうち、図3(c)に示したものよりもシャッタ地板側に取り付けられる部材を、主に撮影レンズ側に配置されるものから順に図1の状態で示した平面図である。
【図5】図5(a)及び図5(b)は、図1の状態における後羽根群とセットばねを示した平面図である。
【図6】実施例に用いられている中間板の平面図である。
【図7】図7(a)〜図7(c)は、図1の状態における先羽根群と、先羽根群のガタ寄せばねと、先羽根群の羽根室の間隙を確保するための間座を示した平面図である。
【図8】図8(a)〜図8(c)は先羽根群よりもフィルム面側に配置される部材を、先羽根群側から順に示した平面図である。
【図9】実施例の部分左側面図である。
【図10】図1の左側の部分だけを拡大し、要部の構成が理解できるようにするために、図1に示されている一部の部材を取り外して示した平面図である。
【図11】図1の左側の部分だけを拡大して示した平面図であって、露光作動開始直前の状態を示している。
【図12】図1の左側の部分だけを拡大して示した平面図であって、露光開口の全開状態を示している。
【図13】図1の左側の部分だけを拡大して示した平面図であって、露光作動終了直後の状態を示している。
【図14】実施例において、セット作動の過程におけるセット部材と後羽根群との関係を、拡大して示した平面図である。
【符号の説明】
1 シャッタ地板
1a,34a,44a 開口部
1b,1c,1d,1e,34b,34c 長孔
1f,1g,1h,1i,1r,1s,1t,1u,1v,1w,1x,1y 軸
1h1,1i1,1w1 ねじ孔
1j 座ぐり部
1k,1m,1n 肉厚部
1k1,1k2 係合部
1k3,1k4 斜面
1p,1q 棚部
1x1 間座部
2,3,4,5,6,7,45 緩衝部材
8 支持板
8a,8b,8c,8d,9a,9b,9c,9d,26a,27a,27e,34d,34e,35a,35b,36a,36b,43a,43b,44b,44c,44d,44h,44i 孔
8e,8f 爪部
8g,16a,17a,24e ばね掛け部
8h,8i,14c,15c 取付部
9 プリント配線板
10,11,46,47 ネジ
12 先羽根用電磁石
12a,13a 鉄芯
12b,13b コイル
13 後羽根用電磁石
14 先羽根用駆動部材
14a,15a,24a 筒部
14b,15b 駆動ピン
15 後羽根用駆動部材
15b1 押動面
16,17 ラチェット車
16b,17b 歯部
18,21 ローラ
19,22 鉄片部材
20 先羽根用駆動ばね
23 後羽根用駆動ばね
24 セット部材
24b,24c 押動部
24d,26b 被押動部
24f ピン
25 復帰ばね
26,35 主アーム
27,36 従アーム
27b,34f 張出部
27c 腕部
27c1 傾斜面
27d 長溝
28,29,30,31,37,38,39,40 羽根
32 補強部材
33 セットばね
34 中間板
41 ガタ寄せばね
42 間座
43 先羽根用押さえ板
44 補助地板
44e,44f,44g,44q 折曲部
44j,44k フック部
44m,44n,44p 突出し部

Claims (2)

  1. 先羽根群と後羽根群のうち、後羽根群、露光作動時に後羽根用駆動ばねの付勢力によって作動させられる後羽根用駆動部材に押される被押動部を有していて露光開口の一方の側方位置において地板に枢着されている主アームと、前記側方位置において前記地板に枢着されており露光作動終了時にはストッパに当接させられる従アームと、前記二つのアームに対しそれらの先端部に向けて夫々の二つの連結軸を介して順に枢支されている複数枚の羽根と、前記二つのアームに両端を枢支されている補強部材と、前記二つのアームの一方に掛けられ該一方のアームを露光作動方向とは逆方向に付勢しているセットばねと、を備えており、前記従アームは、先端部方向に略平行に延伸させた腕部を有していて該腕部との間に該先端部方向に開口した長溝を形成しており、セット部材は、突起部を有していて、セット作動時には、初期位置から作動して前記後羽根用駆動部材を前記後羽根用駆動ばねの付勢力に抗して作動させる一方で該突起部を前記長溝に挿入して前記後羽根群のセット位置への作動を阻止し、撮影時には、露光作動に先立つ初期位置への復帰作動時に該突起部を前記長溝から離脱させて前記セットばねの付勢力による前記後羽根群のセット位置への作動を可能にしたことを特徴とするカメラ用フォーカルプレンシャッタ。
  2. 前記後羽根群は、露光作動の直前において、前記セットばねによるセット位置への作動が可能となるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のカメラ用フォーカルプレンシャッタ。
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