JPH09235082A - エレベータの改修方法 - Google Patents

エレベータの改修方法

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JPH09235082A
JPH09235082A JP6751196A JP6751196A JPH09235082A JP H09235082 A JPH09235082 A JP H09235082A JP 6751196 A JP6751196 A JP 6751196A JP 6751196 A JP6751196 A JP 6751196A JP H09235082 A JPH09235082 A JP H09235082A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 昇降路最上部での仮設機械室の設置撤去作業
を廃し、比較的簡便な装置で簡単に下方階への仮乗りか
ごのサービスさせ、この作業に伴う作業性や安全性の改
善を図ることができるエレベータの改修方法を得ること
にある。 【解決手段】 既設乗りかご14を仮設乗りかごとして
電動ホイスト17の動力で、最下階から作業床13が設
置された階床の1階下までを昇降させてサービスさせ、
このサービス期間中に作業床13において既設巻上機を
新設巻上機に交換すると共に新設乗りかご8の組み立て
を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エレベータの既設
の乗りかごと巻上機とを新設の乗りかごと巻上機とに改
修するエレベータの改修方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、マンション、商業ビル、事務所ビ
ル等、5階建以上の建物に設置されているエレベータ
は、稼働超過により乗りかご内に傷みを生じたり、性能
低下やデザインの陳腐化をきたしたりしている。また、
時代のニーズに合わせスピードの向上や省エネ対応等の
理由によって、エレベータの改修工事が行われることが
多くなってきている。
【0003】この改修工事を実施するに当たっては、客
先と事前打ち合わせを行い、エレベータを停止する期間
を決め、例えば1か月ぐらい完全に停止し、この期間に
既設の乗りかご、巻上機、出入口のドアパネル等の部品
を撤去した後、新設の乗りかご、巻上機、出入口部品等
の組立てを行っている。このような改修方法では、エレ
ベータが2台以上併設されているビルの場合は、1台づ
つ交互に休止させて改修作業ができるので利用者に迷惑
をかけるという問題はそれ程ないが、小規模ビルのよう
に1台だけのエレベータ設置の場合では、長期間に渡っ
てエレベータを停止することは利用者に対し多大の迷惑
をかけるという問題があった。
【0004】また、土曜日や日曜日の休日を利用し部分
的に改修を行うことも提案されているが、土曜日や日曜
日が休日となる事務所ビル等では適用できても、マンシ
ョン等の休日のない建物には適用できないという欠点が
あった。また、土曜日や日曜日の休日作業では作業員の
確保も難しく、作業の進展も思うようにいかず結果的に
長期間に及ぶ作業工程になる欠点があった。
【0005】以上のような問題、欠点を解決する方法と
して、既設の昇降路の上層階に仮設の巻上機を備えた仮
設機械室を設け、この仮設巻上機によって既設または仮
設の乗りかごを昇降させてサービスさせ、このサービス
期間に新設の巻上機や乗りかごを組み立てるというもの
が提案されている。このような改修方法であれば仮設巻
上機と乗りかごの据付け、また、これらの撤去時等の限
られた期間のみエレベータを休止すれば良く利用者への
迷惑をかける期間を短縮できるという効果がある。
【0006】例えば、特開昭61−64686号公報や
特開昭61−64687号公報に示されるものでは、建
屋の上層階の床又は昇降路に機械台を設け、そこに仮設
の巻上機を設置して、この巻上機相当高さの昇降路内で
仮設の乗りかごを昇降運転するようにしている。また、
特開昭63−74883号公報や特開昭63−7488
5号公報に示されるものでは、仮設の巻上機を昇降路の
下部に設け、建屋の上層階の機械台には滑車を設け、仮
設の巻上機の据え付けや撤去を効率よく行えるようにし
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、特開昭61
−64686号公報や特開昭61−64687号公報に
示されるものでは、昇降路の最上階に近い階床に仮設の
巻上機などからなる仮設機械室を設置するので、その作
業に労力を要する。したがって、小規模ビル等の場合に
は、仮設の巻上機やその他の機材の搬入や搬出に多大の
労力を要するばかりか、狭い場所での作業となるため作
業性や安全性の面でも問題があった。
【0008】また、特開昭63−74883号公報や特
開昭63−74885号公報に示されるものでは、最下
階という比較的人の出入りの多い階床の近傍に仮設の巻
上機を設けることになるので、利用者にとっては工事中
という錯覚を与え、エレベータの使用ができないものと
思い込ませてしまう恐れがあった。
【0009】本発明の目的は、昇降路最上部での仮設機
械室の設置撤去作業を廃し、比較的簡便な装置で簡単に
下方階への仮乗りかごのサービスさせ、この作業に伴う
作業性や安全性の改善を図ることができるエレベータの
改修方法を得ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、最上
階から2階下の昇降路の内壁に架設されたビームに電動
ホイストを取り付け、電動ホイストのフックブロックに
既設乗りかごをワイヤーロープにて吊り、既設乗りかご
を仮設乗りかごとして電動ホイストの動力で下方階を昇
降させてサービスさせ、最上階から1階下の昇降路に新
設巻上機への交換作業及び新設乗りかごの組立作業を行
うための作業床を設け、仮設乗りかごのサービス期間中
に作業床において既設巻上機を新設巻上機に交換すると
共に新設乗りかごの組み立てを行い、その作業の終了後
に新設乗りかごを新設巻上機を介してメインロープにて
吊り、仮設乗りかごとして使用した既設乗りかご及び作
業床を撤去すると共に電動ホイスト及びビームもすべて
取り除くようにしたものである。
【0011】請求項1の発明では、既設乗りかごを仮設
乗りかごとして電動ホイストの動力で、最下階から作業
床が設置された階床の1階下までを昇降させてサービス
させ、このサービス期間中に作業床において既設巻上機
を新設巻上機に交換すると共に新設乗りかごの組み立て
を行う。
【0012】請求項2の発明は、最上階から1階下の階
床に設けられた機械台にウインチを設置し、機械台側に
オーバーハングして最上階から2階下の昇降路の内壁に
架設されたビームにソラセ車を取り付け、ソラセ車を介
してウインチに取り付けられたワイヤーロープにて既設
乗りかごを吊り、既設乗りかごを仮設乗りかごとしてウ
インチの動力で下方階を昇降させてサービスさせ、最上
階から1階下の昇降路に新設巻上機への交換作業及び新
設乗りかごの組立作業を行うための作業床を設け、仮設
乗りかごのサービス期間中に作業床において既設巻上機
を新設巻上機に交換すると共に新設乗りかごの組み立て
を行い、その作業の終了後に新設乗りかごを新設巻上機
を介してメインロープにて吊り、仮設乗りかごとして使
用した既設乗りかご及び作業床を撤去すると共にウイン
チ及びビームもすべて取り除くようにしたものである。
【0013】請求項2の発明では、既設乗りかごを仮設
乗りかごとして機械台に設置されたウインチの動力で、
最下階から作業床が設置された階床の1階下までを昇降
させてサービスさせ、このサービス期間中に作業床にお
いて既設巻上機を新設巻上機に交換すると共に新設乗り
かごの組み立てを行う。
【0014】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、機械台側にオーバーハングしたビームを分割構成と
したものである。
【0015】請求項3の発明では、請求項2の発明の作
用に加え、昇降路内での仮設乗りかごを吊るワイヤロー
プの位置決めをビームの分割構成により行う。
【0016】請求項4の発明は、昇降路の底部にテレス
コシリンダを取り付け、テレスコシリンダの先端部に既
設乗りかごを取り付け、既設乗りかごを仮設乗りかごと
してテレスコシリンダの動力で最上階から2階下の下方
階を昇降させてサービスさせ、最上階から1階下の昇降
路に新設巻上機への交換作業及び新設乗りかごの組立作
業を行うための作業床を設け、仮設乗りかごのサービス
期間中に作業床において既設巻上機を新設巻上機に交換
すると共に新設乗りかごの組み立てを行い、その作業の
終了後に新設乗りかごを新設巻上機を介してメインロー
プにて吊り、仮設乗りかごとして使用した既設乗りかご
及び作業床を撤去すると共にテレスコシリンダ及びビー
ムもすべて取り除くようにしたものである。
【0017】請求項4の発明では、既設乗りかごを仮設
乗りかごとしてテレスコシリンダの動力で、最下階から
作業床が設置された階床の1階下までを昇降させてサー
ビスさせ、このサービス期間中に作業床において既設巻
上機を新設巻上機に交換すると共に新設乗りかごの組み
立てを行う。
【0018】請求項5の発明は、請求項4の発明におい
て、昇降路の長さに応じて複数個のテレスコシリンダを
設け、昇降路の底部より上方部に位置するテレスコシリ
ンダは昇降路の内壁に設けられたビームに固定し、各々
のテレスコシリンダに取り付けられた仮設乗りかごは前
記テレスコシリンダのストローク分の階床をサービスす
るようにしたものである。
【0019】請求項5の発明では、請求項4の発明の作
用に加え、各々のテレスコシリンダに取り付けられた仮
設乗りかごは、各々のテレスコシリンダのストローク分
の階床をサービスする。
【0020】請求項6の発明は、請求項4又は請求項5
の発明において、仮設乗りかごは、既設乗りかごに代え
て小型の乗りかごとしたものである。
【0021】請求項6の発明では、請求項4又は請求項
5の発明に加え、テレスコシリンダの動力の大きさに応
じた小型の乗りかごをテレスコシリンダに取り付ける。
【0022】請求項7の発明は、最上階から2階下の昇
降路の内壁に架設されたビームにワインダーを取り付
け、ワインダーに巻き付けたワイヤロープにて既設乗り
かごを吊り、既設乗りかごを仮設乗りかごとしてワイン
ダーの動力で下方階を昇降させてサービスさせ、最上階
から1階下の昇降路に新設巻上機への交換作業及び新設
乗りかごの組立作業を行うための作業床を設け、仮設乗
りかごのサービス期間中に作業床において既設巻上機を
新設巻上機に交換すると共に新設乗りかごの組み立てを
行い、その作業の終了後に新設乗りかごを新設巻上機を
介してメインロープにて吊り、仮設乗りかごとして使用
した既設乗りかご及び作業床を撤去すると共にワインダ
ー及びビームもすべて取り除くようにしたものである。
【0023】請求項7の発明では、既設乗りかごを仮設
乗りかごとしてワインダーの動力で、最下階から作業床
が設置された階床の1階下までを昇降させてサービスさ
せ、このサービス期間中に作業床において既設巻上機を
新設巻上機に交換すると共に新設乗りかごの組み立てを
行う。
【0024】請求項8の発明は、昇降路の下部から作業
床の下部に鉛直にラックを設け、既設乗りかごの下部に
ラックに係合するピニオンを設け、既設乗りかごを仮設
乗りかごとしてピニオンの動力で下方階を昇降させてサ
ービスさせ、最上階から1階下の昇降路に新設巻上機へ
の交換作業及び新設乗りかごの組立作業を行うための作
業床を設け、仮設乗りかごのサービス期間中に作業床に
おいて既設巻上機を新設巻上機に交換すると共に新設乗
りかごの組み立てを行い、その作業の終了後に新設乗り
かごを新設巻上機を介してメインロープにて吊り、仮設
乗りかごとして使用した既設乗りかご及び作業床を撤去
すると共にラック及びピニオンもすべて取り除くように
したものである。
【0025】請求項8の発明では、既設乗りかごを仮設
乗りかごとしてピニオンの動力でラックに沿って、最下
階から作業床が設置された階床の1階下までを昇降させ
てサービスさせ、このサービス期間中に作業床において
既設巻上機を新設巻上機に交換すると共に新設乗りかご
の組み立てを行う。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係わるエレ
ベータ昇降路の縦断面図である。図1において、昇降路
1の上部には機械室2が設けられ、建物の梁上にマシン
ビーム3が渡され、このマシンビーム3の上に巻上機4
がマシンベッド5を介して設けられている。マシンベッ
ド5には、ソラセシーブ6がつり合いおもり7に係合す
るように取り付けられている。
【0027】最上階から1階下の昇降路1には、新設巻
上機への交換作業や新設乗りかご8の組立作業を行うた
めの作業床13が設けられている。新設乗りかご8は昇
降路1の最上階付近の作業床13の上部で組み立てられ
る。新設乗りかご8はメインロープ9にて、巻上機4に
取り付けられたメインシーブ10及びマシンベッド5に
取り付けられたソラセシーブ6を介してそれぞれ吊り下
げられている。
【0028】作業床13は新設乗りかご8の直下に位置
する。作業床13は、昇降路1の壁に取り付けられた受
け台11の上に床ビーム12が渡せられ、その床ビーム
12の上に分割された作業床部材が敷き詰められて形成
されている。そして、この作業床13にて、新設乗りか
ご8の組み立て作業を行う際の作業者の安全や工具等の
落下防止をするようになっている。
【0029】既設乗りかご14は、電動ホイスト17に
ワイヤーロープ18を介して吊り下げられる。なお、1
9は、ピットに設けられた緩衝器であり、20は角材で
ある。図2は、図1の既設乗りかご14部分の拡大図で
あり、図3は図2のA−A線での断面図である。図3に
おいて、ビーム受け15は作業床13の直下の昇降路1
の壁に取り付けられ、そのビーム受け15の上にビーム
16が取り付けられる。そして、このビーム16に係合
して電動ホイスト17が取り付けられる。電動ホイスト
17はワイヤロープ18を介して既設乗りかご14を仮
設乗りかごとして吊り下げている。
【0030】ここで、エレベータの改修前の状態は、図
4に示すように既設乗りかご14とつり合いおもり7と
は、巻上機4に取り付けられたメインシーブ10とソラ
セシーブ6に巻き付けられたメインロープ9とでそれぞ
れ吊られている。エレベータの改修を行うには、この状
態で、既設乗りかご14を最上階まで上昇させると共
に、つり合いおもり7の下部に緩衝器19とクリアラン
スを確保できる長さの角材20を立て、倒れないよう同
じ角材等の支え(図示せず)でガイドレール(図示せ
ず)に縛り付ける。
【0031】既設乗りかご14は、チェーンブロック
(図示せず)により最上階より多少高い位置になるまで
吊り上げ、既設のメインロープ9を取り外す。次にチェ
ーンブロックを操作して既設乗りかご14を最上階から
2階床下の位置まで下げて保持する。そして、図3に示
すように昇降路1の内壁にビーム受け15を取り付け、
その上にビーム16を固定し、ビーム16に係合して電
動ホイスト17を取り付ける。既設乗りかご14は、電
動ホイスト17にワイヤーロープ18を介して吊り下げ
られる。
【0032】また、仮設用制御盤(図示せず)に既設乗
りかご14から出る通信用ケーブル、各階床の呼び釦や
位置表示灯のケーブル等(図示せず)を接続し、チェー
ンブロックを外す。これにより、仮設乗りかごの準備が
完了し下方階をサービスすることになる。
【0033】次に ビーム16の直上に昇降路1の内壁
に受台11及び床ビーム12を取り付け、その床ビーム
12の上に分割された作業床部材を敷き詰めて作業床1
3を形成する。その作業床13の上で作業者は新設乗り
かご8を組み立てると共に、巻上機4も新設のものと入
れ替える。また、メインロープ9を新設のものとし、新
設乗りかご8とつり合いおもり7とをメインリーブ10
及びソラセシーブ6を介し巻き付け吊り下げる。
【0034】このように新設の巻上機4、新設乗りかご
8の組み立てが完了した後、作業床13、床ビーム1
2、受台11を取り外し、仮設乗りかごとして使用した
既設乗りかご14を分解取り外し、電動ホイスト17、
ビーム16、ビーム受け15を順次取り外す。このよう
に、すべての仮設用品を撤去して外部に搬出することに
より、エレベータの改修工事は完了する。
【0035】このように、この第1の実施の形態では、
昇降路1の最上階を除く昇降路上部、すなわち最上階か
ら1階床下の昇降路1内に設けた電動ホイスト17によ
って既設の乗りかご14を下方階に昇降させることがで
きる。したがって、エレベータの改修工事中においても
利用者に不便さや不快さを感じさせることなく、改修作
業の工程を行うことができる。また、電動ホイスト17
という比較的簡便な装置の搬入で目的達成でき、作業性
や安全性も図れる。また、エレベータの停止期間も短期
間で済む。
【0036】次に、本発明の第2の実施の形態を説明す
る。図5は、本発明の第2の実施の形態に係わるエレベ
ータの昇降路の縦断面図である。この第2の実施の形態
は、既設乗りかご14を仮設乗りかごとして、機械台2
2に設置されたウインチ21の動力で、最下階から作業
床13が設置された階床の1階下までを昇降させてサー
ビスさせ、このサービス期間中に作業床13において既
設巻上機を新設巻上機に交換すると共に新設乗りかご8
の組み立てを行うようにしたものである。
【0037】図5において、図1に示した第1の実施の
形態での電動ホイスト17の代わりにウインチ21を機
械台22に取り付け、ソラセ車23を介してワイヤーロ
ープ18で既設乗りかご14を吊り下げている。
【0038】図6は、図5における既設乗りかご14部
分の拡大断面図である。最上階から1階下の建物の床に
は機械台22が設けられ、その機械台22にはウインチ
21が設置されている。機械台22のウインチ21の上
部に当たる部分にはソラセ車23aが設けられ、そのソ
ラセ車23aの取り付けられたビーム16はオーバーハ
ングし、その端部はエレベータの出入口に対向する昇降
路1の内壁まで延在している。そして、その内壁に固定
されたビーム受け15の上部にビーム16を係合させ締
結具で固定する。
【0039】このビーム16には、ソラセ車23bが設
けられており、既設乗りかご14より鉛直上方向にワイ
ヤーロープ18を立ち上げ、そのワイヤーロープ18が
ソラセ車23bに接円するように設置される。ワイヤー
ロープ18は機械台22のウインチ21の上部に設けら
れたソラセ車23aを介してウインチ21に取り付けら
れ、既設乗りかご14を仮設乗りかごとして使用する。
つまり、既設乗りかご14をウインチ21の動力で下方
階を昇降させてサービスする。
【0040】図7は、機械台22のオーバーハングした
ビーム16を分割し、エレベータの出入口から対向する
昇降路1内の内壁までの寸法L1と既設乗りかご14よ
り鉛直上方向にワイヤーロープ18を立ち上げたワイヤ
ーロープ芯から出入口に対向する内壁までの寸法L2と
の寸法変化に対応するようにしたものであり、ソラセ車
23の取り付け位置を変えられるようにしたものであ
る。
【0041】オーバーハングしたビーム16は機械台2
2の部分で分割し、少し長めにして機械台22の上に乗
るようにし、またソラセ車23a、23bの部分をも分
割してビーム16の上に乗るように設置する。これによ
り、エレベータの出入口から昇降路1の対向する内壁ま
で寸法L1と、既設乗りかご14より鉛直上方向にワイ
ヤーロープ18を立ち上げたワイヤーロープ芯から出入
口に対向する内壁までの寸法L2との寸法変化に対応さ
せる。
【0042】このように、この第2の実施の形態では、
まず、最上階から1階下の階床に設けられた機械台22
にウインチ21を設置し、機械台22側にオーバーハン
グして最上階から2階下の昇降路1の内壁に架設された
ビーム16にソラセ車23を取り付ける。そして、その
ソラセ車23を介してウインチ21に取り付けられたワ
イヤーロープ18にて既設乗りかご14を吊り、既設乗
りかご14を仮設乗りかごとしてウインチ21の動力で
下方階を昇降させてサービスさせる。
【0043】一方、最上階から1階下の昇降路1に新設
巻上機への交換作業及び新設乗りかご8の組立作業を行
うための作業床13を設け、仮設乗りかごのサービス期
間中に作業床13において、既設巻上機を新設巻上機に
交換すると共に新設乗りかご8の組み立てを行う。そし
て、その作業の終了後に新設乗りかご8を新設巻上機を
介してメインロープ9にて吊り上げ、仮設乗りかごとし
て使用した既設乗りかご14及び作業床13を撤去する
と共にウインチ21及びビーム16も取り除く。すなわ
ち、すべての仮設用品を取り除く。
【0044】この第2の実施の形態では、最上階から1
階床下の機械台22に設けたウインチ21によって既設
の乗りかご14を下方階に昇降させるので、エレベータ
の改修工事中においても利用者に不便さや不快さを感じ
させることなく、改修作業の工程を行うことができる。
また、ウインチ21という比較的簡便な装置の搬入で目
的達成でき、作業性や安全性も図れる。また、エレベー
タの停止期間も短期間で済む。
【0045】次に、本発明の第3の実施の形態を説明す
る。図8は、本発明の第3の実施の形態に係わるエレベ
ータの昇降路の縦断面図である。この第3の実施の形態
は、既設乗りかご14を仮設乗りかごとして、テレスコ
シリンダ24の動力で、最下階から作業床13が設置さ
れた階床の1階下までを昇降させてサービスさせ、この
サービス期間中に作業床13において既設巻上機を新設
巻上機に交換すると共に新設乗りかご8の組み立てを行
うようにしたものである。
【0046】図8において、テレスコシリンダ24は作
動ストロークに限度があるので、図8では2個のテレス
コシリンダ24を用いたものを示している。また、テレ
スコシリンダ24の駆動力についても限度があるので、
図8の上部のテレスコシリンダ24には小型の仮設乗り
かご14’を取り付けたものを示している。すなわち、
仮設乗りかごを駆動する駆動装置としてテレスコシリン
ダ24は、その作動ストローク分の昇降しか出来ないの
で、階床が多い場合にはテレスコシリンダ24を複数個
使用する。階床が少ない場合には、1個のテレスコシリ
ンダ24を昇降路1の底部に設け、作業床13が設けた
れた階床の1階下までサービスすることになる。
【0047】図8に示すように、2個のテレスコシリン
ダ24を設けた場合には、その上層階のテレスコシリン
ダ24については、昇降路1の内壁にビーム受け15を
取り付け、そのビーム受け15の上にビーム16を取り
付けてテレスコシリンダ24を固定する。上部の仮設乗
りかご14´は、既設乗りかご14よりも小形のものを
採用し、仮設工事も短時間で済むようする。図9は、図
8の上層階における小型の仮設乗りかご14’部分の拡
大断面図である。図9では、テレスコシリンダ24が押
し上げ側に作動した状態を示している。図10は、図9
のB−B線での断面図であり、テレスコシリンダ4が引
き下げ側に作動したときの状態を示している。
【0048】一方、下層階のテレスコシリンダ24の最
上段は、既設乗りかご14のかご下梁等に連結固定さ
れ、既設乗りかご14を仮設乗りかごとして使用する。
図8では、最下階から上方階の1階及び2階を昇降させ
てサービスすることになる。
【0049】また、それより上方階は、下層階の仮設乗
りかご14の上部停止階(2階)の直上部階(3階)の
昇降路内壁にビーム受け15を固定し、そのビーム受け
15の上部にビーム16を介して上層階のテレスコシリ
ンダ24を設ける。
【0050】そして、上層階のテレスコシリンダ24の
最上段には、既設ガイドレールを使用してガイドする既
設乗りかご14より小型の乗りかご14’を仮設乗りか
ごとして設け、既設乗りかご14の上部停止階(2階)
より1階床隔てた階床(4階)から上方階の1〜2階床
を昇降させてサービスする。
【0051】このように第3の実施の形態では、階床が
少ない場合には1個のテレスコシリンダ24を昇降路1
の底部に設け、そのテレスコシリンダ24の先端部に既
設乗りかご14を取り付けて、最上階から2階下間での
階床をサービスする。一方、テレスコシリンダ24を複
数個設けた場合には、上部に位置するテレスコシリンダ
24は昇降路1の内壁に架設されたビームにテレスコシ
リンダ24を取り付ける。そして、そのテレスコシリン
ダ24の先端部に既設乗りかご14又は小型の仮設乗り
かご14’を取り付け、既設乗りかご14又は小型仮設
乗りかご14’を仮設乗りかごとして、各々のテレスコ
シリンダ24の動力で各々のテレスコシリンダ24のス
トローク分の各階床を昇降させてサービスさせる。
【0052】そして、仮設乗りかごのサービス期間中に
作業床13において、既設巻上機を新設巻上機に交換す
ると共に新設乗りかご8の組み立てを行い、その作業の
終了後に新設乗りかご8を新設巻上機を介してメインロ
ープ9にて吊り、仮設乗りかごとして使用した既設乗り
かご及び作業床を撤去すると共に、テレスコシリンダ2
4等の仮設用品を取り除く。
【0053】この第3の実施の形態によれば、昇降路1
の底部又は昇降路1の内壁に架設されたビームにテレス
コシリンダ24を取り付け、テレスコシリンダ24のス
トローク分の各階床をサービスさせるので、エレベータ
の改修工事中においても利用者に不便さや不快さを感じ
させることなく、改修作業の工程を行うことができる。
また、テレスコシリンダ24という比較的簡便な装置の
搬入で目的達成でき、作業性や安全性も図れる。また、
エレベータの停止期間も短期間で済む。
【0054】次に、本発明の第4の実施の形態を説明す
る。図11は、本発明の第4の実施の形態に係わるエレ
ベータの昇降路の縦断面図である。この第5の実施の形
態は、既設乗りかご14を仮設乗りかごとしてワインダ
ー25の動力で、最下階から作業床13が設置された階
床の1階下までを昇降させてサービスさせ、このサービ
ス期間中に作業床13において既設巻上機を新設巻上機
に交換すると共に新設乗りかご8の組み立てを行うよう
にしたものである。
【0055】図11において、仮設乗りかごの駆動装置
としてワインダー25が使用されている。仮設乗りかご
としての既設乗りかご14は、このワインダー25及び
ワイヤーロープ18を介して吊り下げられている。図1
2は、図11の既設乗りかご14部分の拡大断面図であ
り、図13は、図12のC−C線での断面図である。昇
降路1の内壁にはビーム受15が取り付けられ、このビ
ーム受け15にビーム16が取り付けられている。そし
て、このビーム16にワイヤーロープ18の端部がシャ
ックル26で固定され、ワイヤーロープ18及びワイン
ダー25を介して既設乗りかご14が吊り下げられてい
る。
【0056】このように、第4の実施の形態では、最上
階から1階床下の昇降路1内の内壁にビーム受け15を
固定し、そのビーム受け15の上部にビーム16を設置
する。そして、ビーム16にはUボルト等を取り付けシ
ャックル26でワイヤーロープ18を吊り下げる。そし
て、既設の乗りかご14にはワインダー25を設け、そ
のワインダー25にてワイヤーロープ18を保持駆動す
ることによって、既設乗りかご14を仮設乗りかごとし
て下方階を昇降させてサービスさせる。
【0057】すなわち、最上階から2階下の昇降路1の
内壁に架設されたビーム16にワイヤーロープ18を介
してワインダー25を取り付け、ワインダー25に巻き
付けたワイヤロープ18にて既設乗りかご14を吊り、
既設乗りかご14を仮設乗りかごとしてワインダー25
の動力で下方階を昇降させてサービスさせる。そして、
最上階から1階下の昇降路1に新設巻上機への交換作業
及び新設乗りかごの組立作業を行うための作業床13を
設け、仮設乗りかごのサービス期間中に作業床13にお
いて、既設巻上機を新設巻上機に交換すると共に新設乗
りかご8の組み立てを行う。その作業が終了すると、新
設乗りかご8を新設巻上機を介してメインロープ9にて
吊り、仮設乗りかごとして使用した既設乗りかご14及
び作業床13を撤去すると共にワインダー25等の仮設
用品をすべて取り除く。
【0058】この第4の実施の形態によれば、既設乗り
かご14を仮設乗りかごとしてワインダー25の動力
で、最下階から作業床13が設置された階床の1階下ま
でを昇降させてサービスさせるので、エレベータの改修
工事中においても利用者に不便さや不快さを感じさせる
ことなく、改修作業の工程を行うことができる。また、
ワインダー25という比較的簡便な装置の搬入で目的達
成でき、作業性や安全性も図れる。また、エレベータの
停止期間も短期間で済む。
【0059】次に、本発明の第5の実施の形態を説明す
る。図14は、本発明の第5の実施の形態に係わるエレ
ベータの昇降路の縦断面図である。この第5の実施の形
態は、既設乗りかご14を仮設乗りかごとして、ピニオ
ン27の動力でラック28に沿って、最下階から作業床
13が設置された階床の1階下までを昇降させてサービ
スさせ、このサービス期間中に作業床13において既設
巻上機を新設巻上機に交換すると共に新設乗りかご8の
組み立てを行うようにしたものである。
【0060】図14において、仮設乗りかごとしての既
設乗りかご14の駆動装置として、ピニオン27及びラ
ック28を使用したもので、ピニオン27は既設乗りか
ご14のかご下に取り付けられ、ラック28はガイドレ
ール29に取付金具30で固定されている。図15は、
図14の既設乗りかご14部分の拡大断面図である。
【0061】既設乗りかご14の下梁等のかご下には、
ピニオン27を備えた駆動部を設け、昇降路1内には既
設のガイドレール29に取付金具30を介して案内用の
ラック28を設けている。これにより、ピニオン27が
ラック28と係合し電動によってピニオン27がラック
28を昇降し、既設乗りかご14を仮設乗りかごとして
最上階から2階床下の下方階を昇降させてサービスす
る。
【0062】すなわち、この第5の実施の形態では、昇
降路1の下部から作業床13の下部に鉛直にラック28
を設け、既設乗りかご14の下部にラック28に係合す
るピニオン27を設け、既設乗りかご14を仮設乗りか
ごとしてピニオン27の動力で下方階を昇降させてサー
ビスさせる。そして、最上階から1階下の昇降路1に新
設巻上機への交換作業及び新設乗りかごの組立作業を行
うための作業床13を設け、仮設乗りかごのサービス期
間中に作業床13において、既設巻上機を新設巻上機に
交換すると共に新設乗りかご8の組み立てを行宇。その
作業が終了すると、新設乗りかご8を新設巻上機を介し
てメインロープ9にて吊り、仮設乗りかごとして使用し
た既設乗りかご14及び作業床13を撤去すると共にラ
ック28やピニオン27等の仮設用品のすべてを取り除
く。
【0063】この第5の実施の形態によれば、既設乗り
かご14を仮設乗りかごとしてピニオン27の動力でラ
ック28に沿って駆動し、最下階から作業床13が設置
された階床の1階下までを昇降させてサービスさせるの
で、エレベータの改修工事中においても利用者に不便さ
や不快さを感じさせることなく、改修作業の工程を行う
ことができる。また、ピニオン27及びラック28とい
う比較的簡便な装置の搬入で目的達成でき、作業性や安
全性も図れる。また、エレベータの停止期間も短期間で
済む。
【0064】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、既設
乗りかごを仮設乗りかごとして使用し、仮設乗りかごの
動力源として比較的簡便な装置を上方階に設けているの
で、その下方階について仮設乗りかごを昇降サービスさ
せることができる。したがって、利用者に不便さや不快
さを与えることもない。
【0065】また、仮設乗りかごをサービスしている間
に、平行して新設の巻上機及び新設の乗りかごの入れ替
え改修工事ができ、効率よく改修工事工程をこなすこと
ができる。仮設用品の撤去に際しエレベータを停止する
期間も1〜2日の短期間で出来る。
【0066】このように、本発明では、昇降路の最上階
で新設乗りかごの組み立てが行え、その下方階を仮設乗
りかごを昇降させて利用者へのサービスができる。この
ことから、利用者に不便さや不快さを与えることがな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係わるエレベータ
の昇降路の縦断面図である。
【図2】図1の既設乗りかご部分の拡大断面図である。
【図3】図2のA−A線での断面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態による改修方法を実
施する前の状態を示すエレベータの昇降路の縦断面図で
ある。
【図5】本発明の第2の実施の形態を係わるエレベータ
の昇降路の縦断面図である。
【図6】図5の既設乗りかご部分の拡大断面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態でのビームを分割し
た場合の既設乗りかご部分の拡大断面図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係わるエレベータ
の昇降路の縦断面図である。
【図9】図8の上層階における小型の仮設乗りかご部分
の拡大断面図である。
【図10】図9のB−B線での断面図である。
【図11】本発明の第4の実施の形態に係わるエレベー
タの昇降路の縦断面図である。
【図12】図11の既設乗りかご部分の拡大断面図であ
る。
【図13】図12のC−C線での断面図である。
【図14】本発明の第5の実施の形態に係わるエレベー
タの昇降路の縦断面図である。
【図15】図14の既設乗りかご部分の拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
1 昇降路 2 機械室 3 マシンビーム 4 巻上機 5 マシンベッド 6 ソラセシーブ 7 つり合いおもり 8 新設乗りかご 9 メインロープ 10 メインシーブ 11 受台 12 床ビーム 13 作業床 14 既設乗りかご 15 ビーム受け 16 ビーム 17 電動ホイスト 18 ワイヤーロープ 19 緩衝器 20 角材 21 ウインチ 22 機械台 23 ソラセ車 24 テレスコシリンダ 25 ワインダー 26 シャックル 27 ピニオン 28 ラック 29 ガイドレール 30 取付金具

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロープ式エレベータの既設の乗りかごと
    巻上機とを新設の乗りかごと巻上機とに改修するエレベ
    ータの改修方法において、最上階から2階下の昇降路の
    内壁に架設されたビームに電動ホイストを取り付け、前
    記電動ホイストのフックブロックに前記既設乗りかごを
    ワイヤーロープにて吊り、前記既設乗りかごを仮設乗り
    かごとして前記電動ホイストの動力で下方階を昇降させ
    てサービスさせ、前記最上階から1階下の昇降路に前記
    新設巻上機への交換作業及び前記新設乗りかごの組立作
    業を行うための作業床を設け、前記仮設乗りかごのサー
    ビス期間中に前記作業床において前記既設巻上機を前記
    新設巻上機に交換すると共に前記新設乗りかごの組み立
    てを行い、その作業の終了後に前記新設乗りかごを前記
    新設巻上機を介してメインロープにて吊り、前記仮設乗
    りかごとして使用した前記既設乗りかご及び前記作業床
    を撤去すると共に前記電動ホイスト及び前記ビームもす
    べて取り除くようにしたことを特徴とするエレベータの
    改修方法。
  2. 【請求項2】 ロープ式エレベータの既設の乗りかごと
    巻上機とを新設の乗りかごと巻上機とに改修するエレベ
    ータの改修方法において、最上階から1階下の階床に設
    けられた機械台にウインチを設置し、前記機械台側にオ
    ーバーハングして前記最上階から2階下の昇降路の内壁
    に架設されたビームにソラセ車を取り付け、前記ソラセ
    車を介して前記ウインチに取り付けられたワイヤーロー
    プにて前記既設乗りかごを吊り、前記既設乗りかごを仮
    設乗りかごとして前記ウインチの動力で下方階を昇降さ
    せてサービスさせ、前記最上階から1階下の昇降路に前
    記新設巻上機への交換作業及び前記新設乗りかごの組立
    作業を行うための作業床を設け、前記仮設乗りかごのサ
    ービス期間中に前記作業床において前記既設巻上機を前
    記新設巻上機に交換すると共に前記新設乗りかごの組み
    立てを行い、その作業の終了後に前記新設乗りかごを前
    記新設巻上機を介してメインロープにて吊り、前記仮設
    乗りかごとして使用した前記既設乗りかご及び前記作業
    床を撤去すると共に前記ウインチ及び前記ビームもすべ
    て取り除くようにしたことを特徴とするエレベータの改
    修方法。
  3. 【請求項3】 前記機械台側にオーバーハングした前記
    ビームを分割構成としたことを特徴とする請求項2に記
    載のエレベータの改修方法。
  4. 【請求項4】 ロープ式エレベータの既設の乗りかごと
    巻上機とを新設の乗りかごと巻上機とに改修するエレベ
    ータの改修方法において、昇降路の底部にテレスコシリ
    ンダを取り付け、前記テレスコシリンダの先端部に前記
    既設乗りかごを取り付け、前記既設乗りかごを仮設乗り
    かごとして前記テレスコシリンダの動力で最上階から2
    階下の下方階を昇降させてサービスさせ、前記最上階か
    ら1階下の昇降路に前記新設巻上機への交換作業及び前
    記新設乗りかごの組立作業を行うための作業床を設け、
    前記仮設乗りかごのサービス期間中に前記作業床におい
    て前記既設巻上機を前記新設巻上機に交換すると共に前
    記新設乗りかごの組み立てを行い、その作業の終了後に
    前記新設乗りかごを前記新設巻上機を介してメインロー
    プにて吊り、前記仮設乗りかごとして使用した前記既設
    乗りかご及び前記作業床を撤去すると共に前記テレスコ
    シリンダ及び前記ビームもすべて取り除くようにしたこ
    とを特徴とするエレベータの改修方法。
  5. 【請求項5】 前記昇降路の長さに応じて複数個の前記
    テレスコシリンダを設け、昇降路の底部より上方部に位
    置するテレスコシリンダは昇降路の内壁に設けられたビ
    ームに固定し、各々のテレスコシリンダに取り付けられ
    た仮設乗りかごは前記テレスコシリンダのストローク分
    の階床をサービスするようにしたことを特徴とする請求
    項4に記載のエレベータの改修方法。
  6. 【請求項6】 前記仮設乗りかごは、前記既設乗りかご
    に代えて小型の乗りかごとしたことを特徴とする請求項
    4又は請求項5に記載のエレベータの改修方法。
  7. 【請求項7】 ロープ式エレベータの既設の乗りかごと
    巻上機とを新設の乗りかごと巻上機とに改修するエレベ
    ータの改修方法において、最上階から2階下の昇降路の
    内壁に架設されたビームにワインダーを取り付け、前記
    ワインダーに巻き付けたワイヤロープにて前記既設乗り
    かごを吊り、前記既設乗りかごを仮設乗りかごとして前
    記ワインダーの動力で下方階を昇降させてサービスさ
    せ、前記最上階から1階下の昇降路に前記新設巻上機へ
    の交換作業及び前記新設乗りかごの組立作業を行うため
    の作業床を設け、前記仮設乗りかごのサービス期間中に
    前記作業床において前記既設巻上機を前記新設巻上機に
    交換すると共に前記新設乗りかごの組み立てを行い、そ
    の作業の終了後に前記新設乗りかごを前記新設巻上機を
    介してメインロープにて吊り、前記仮設乗りかごとして
    使用した前記既設乗りかご及び前記作業床を撤去すると
    共に前記ワインダー及び前記ビームもすべて取り除くよ
    うにしたことを特徴とするエレベータの改修方法。
  8. 【請求項8】 ロープ式エレベータの既設の乗りかごと
    巻上機とを新設の乗りかごと巻上機とに改修するエレベ
    ータの改修方法において、前記昇降路の下部から前記作
    業床の下部に鉛直にラックを設け、前記既設乗りかごの
    下部に前記ラックに係合するピニオンを設け、前記既設
    乗りかごを仮設乗りかごとして前記ピニオンの動力で下
    方階を昇降させてサービスさせ、前記最上階から1階下
    の昇降路に前記新設巻上機への交換作業及び前記新設乗
    りかごの組立作業を行うための作業床を設け、前記仮設
    乗りかごのサービス期間中に前記作業床において前記既
    設巻上機を前記新設巻上機に交換すると共に前記新設乗
    りかごの組み立てを行い、その作業の終了後に前記新設
    乗りかごを前記新設巻上機を介してメインロープにて吊
    り、前記仮設乗りかごとして使用した前記既設乗りかご
    及び前記作業床を撤去すると共に前記ラック及び前記ピ
    ニオンもすべて取り除くようにしたことを特徴とするエ
    レベータの改修方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2002072460A1 (fr) * 2001-03-14 2002-09-19 Hitachi, Ltd. Procede de renovation d'ascenseurs
JP2011079615A (ja) * 2009-10-05 2011-04-21 Toshiba Elevator Co Ltd エレベータのリニューアル方法
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