JPH10218527A - 仮設エレベーター及びその据付方法 - Google Patents

仮設エレベーター及びその据付方法

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JPH10218527A
JPH10218527A JP2514797A JP2514797A JPH10218527A JP H10218527 A JPH10218527 A JP H10218527A JP 2514797 A JP2514797 A JP 2514797A JP 2514797 A JP2514797 A JP 2514797A JP H10218527 A JPH10218527 A JP H10218527A
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JP
Japan
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temporary
car
elevator
weight
floor
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Application number
JP2514797A
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English (en)
Inventor
Kazuo Furuichi
一男 古市
Isao Naganuma
功 永沼
Isao Tsujino
伊佐男 辻野
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Mitsubishi Electric Corp
Mitsubishi Electric Building Solutions Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の仮設エレベーターでは昇降行程の全域
を昇降できないので、例えば乗場戸の取替え作業に仮設
エレベーターを使用できない階床があり、昇降路機器の
改修については一律に取替作業ができない。このため、
その階床部分については事後作業を強いられる、という
問題があった。 【解決手段】 仮設の巻上機を昇降路の頂部すきま部分
に設置したので、仮設のエレベーターは昇降行程の全域
を昇降できる。また、仮設のエレベーターの運転は機械
室機器の改修工事の支障となることはないので、機械室
機器の改修工事と昇降路機器の改修工事とを並行して行
うことができ、工期短縮を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、既設エレベータ
ーを改造して新規なエレベーターを据え付ける際に一時
的に使用される仮設エレベーターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】エレベーターには、例えば主索のよう
に、取り替えて使用されるものもあるが、この発明は、
十分な耐用年数を有するものとして取替えが予め予定さ
れていない部品の取替えに関するものである。即ち、巻
上機や戸閉装置は永年の使用により消耗が進み、このよ
うな構成部品を新製品に交換することにより更に長寿命
が期待でき、一切を撤去して新規なエレベーターにする
場合に比べて安価であると共に、現に営まれているビル
機能を維持しつつ行い得るという特徴を有する。また、
かご室の意匠も永年の使用により美感が失われ、新たな
かご室に交換することを希望する顧客も多い。
【0003】そこで、従来、かかる顧客の要望に応える
べく既設エレベーターを改造する際に使用される仮設エ
レベーターとして、例えば、特開昭61−55079号
公報に開示されたものがある。
【0004】図14は、上記公報に開示されたものと同
様な仮設エレベーターを示し、図中、1は昇降路、2は
昇降路天井、3は昇降路1の最下部のピット、4はこの
昇降路1の上部に設置された機械室、5は機械室床、1
0はこの機械室床5に防振ゴム27Aを介して配設され
た新設機械台、11は同様に機械台10の上の載置され
た新設機械台である。
【0005】12Aは機械台11に載置された新設の巻
上機、13Aはこの新設の巻上機12Aを制御する新設
制御盤、15は新設そらせ車である。12Sは最上階F
6の1階手前の5階F5部分で昇降路1内に設置された
仮設の巻上機、13Sはこの既設の巻上機12Sを制御
する仮設の制御盤で、新設のエレベーターが稼動するま
での間一時的に使用されるものである。15Sは仮設の
そらせ車、10Sは5階乗場F5と対向する昇降路壁に
取り付けられた受け台16Sとに跨設された仮設の機械
台、11Sはこの仮設の機械台10Sに防振ゴム27S
を介して載置された仮設機械台である。
【0006】17Sは6階乗場F6の直近に相対向する
昇降路壁面に取り付けられた受け台18S間に跨設され
て昇降路1を塞ぐ作業床、20Sは仮設の主索、21は
仮設の主索20Sに吊持されて1階F1から4階F4ま
での昇降する既設のかご、21Aは作業床17S上に組
み立てられた新設かご、26は既設のおもり、28は既
設のかご緩衝器、29は既設のおもり緩衝器である。D
1は1階F1の既設の乗場戸、D2は2階のF2の既設
の乗場戸、D3は3階F3の既設の乗場戸、D4は4階
F4の既設の乗場戸、D5は5階F5の既設の乗場戸、
D6は6階F6の既設の乗場戸である。
【0007】即ち、5階F5に設置した仮設の巻上機1
2Sでそれまで使用されてきた既設のかご21を昇降さ
せることにより、1階F1から4階F4までをサービス
させることができる。また、6階乗場F6部分の昇降路
1内で新設のかご21Aの組立て作業を行う。また、機
械室4内の機器を新設巻上機12A及び新設の制御盤1
3Aに取り替える作業も併せて行うことができる。この
作業の間においても、5階F5部分の昇降路1内に設置
された仮設の巻上機12Sで既設のかご21を昇降させ
るので、1階F1から4階F4までをサービスさせるこ
とができ、ビル内交通を処理することができる。上記従
来例では、主としてかごの取り替えと機械室内機器の取
替作業をビル内交通を処理しつつ行うことができるもの
である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の仮設エレベータ
ーは上記のように構成されているので、最上階とその1
階下の階の二箇所に昇降路を横設して作業床17Sと機
械台10Sを設けなければならず面倒である。また、乗
場機器、例えば乗場戸D1〜D6の取替え作業や、着床
装置(図示しない)の取付には既設かご21を使用でき
ない昇降路1の部分、即ち、上記従来例では5階F5及
び6階F6相当部分であって、昇降路機器については一
律に取替作業ができない。このため、その部分のみ事後
的に作業をしなければならない、という問題があった。
また、主索の取替えも別設の揚重装置を使用しなければ
ならず面倒であった。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明による仮設エレ
ベーターは、昇降路の頂部すきま部分に仮設巻上機を設
置し、また既設のかごを作業床に改変して、この作業床
を上記仮設の巻上機によって昇降させ、それまでの既設
エレベーターとほぼ同範囲の昇降路部分を昇降させて、
昇降路機器の改修作業を行うようにしたものである。こ
れにより、仮設エレベーターによって昇降路機器の改修
作業を一律に行なうと共に、この昇降路機器の改修作業
と並行して同時に機械室機器の改修を行なうことによ
り、作業時間の短縮化を図るものである。更に、既設の
主索に吊持されてかごが最上階に着床しているときのお
もりの停止位置よりも上位でおもりを支持するようにし
て、仮設の巻上機によるかごの巻上げ余裕を十分確保
し、主索の取外し及び張設の際に必要とされる作業、即
ち、主索を弛緩した状態にするために、かごを一旦過上
昇させる作業を容易にしたものである。
【0010】また、かごに仮設の巻上機を載置し、頂部
すきま部分にはつり車を設置して、仮設の主索をこのつ
り車に巻き掛けて上記仮設の巻上機で巻き取ることによ
り、かごを昇降させるようにして、頂部すきま部分には
軽量機器を載置することとしたものである。これにより
揚重作業の簡便化を図ったものである。
【0011】更に、上記仮設の巻上機は安全上の見地か
ら複数条の主索でかごを吊持するものとし、各主索にか
かる張力をバランスさせて安全性確保の実効を図ったも
のである。
【0012】更にまた、この仮設エレベーターは、仮設
の巻上機の電動機出力を限定して既設エレベーターの電
源を流用できるようにして、改修作業の簡便化を図った
ものである。
【0013】更にまた、この仮設エレベーターは、既設
エレベーターの主索をかご及びおもりに連結した状態
で、更に頂部すきまに設けられた仮設の巻上機による仮
設の主索でかごを吊持した後、かごが最上階に着床した
ときのおもりの停止位置よりも上位でピットに立設され
た支柱によって上記おもりを支持し、かつ、上記仮設の
巻上機によりかごを更に巻き上げて既設エレベーターの
主索を弛緩させた後取り外すようにしたものである。
【0014】更にまた、この仮設エレベーターは、相対
峙するかご側レールの一側に第1の機械台を昇降路を横
断する形態で跨設した後に、仮設の巻上機を揚重して取
り付け、その後に第2の機械台を同様に跨設した後、上
記仮設の巻上機を取り付けるようにしたものである。こ
れにより、第1の機械台が仮設の巻上機設置の際に作業
上の位置的な目安となり、作業が容易となるものであ
る。また、第1の機械台に取り付けることにより、仮設
の巻上機の揺動を防止するようにしたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の一実施の形態を
示す改修作業の内容の全体を示す流れ図である。図中、
SP1は、既設エレベーターによる揚重工程であって、
機械室に新たに設置される巻上機、制御盤等の新設機械
室機器を既設エレベーターによって最上階まで揚重する
工程SP11と、既設エレベーターによって新設昇降路
機器を各階乗場に分散配置する工程SP12と、仮設エ
レベーター用機器を最上階まで揚重する工程SP13と
からなる。
【0016】SP2は、仮設エレベーターの据付工程で
あって、工程SP13で揚重された仮設巻上機を昇降路
の頂部すきまに据え付ける工程SP21と、既設かごの
駆動を既設巻上機からこの仮設の巻上機へ切り替える工
程SP22とからなる。
【0017】SP3は、工程SP2で据え付けられた仮
設エレベーターによって昇降路機器を既設品から新設品
に改修する昇降路機器改修工程であって、既設のかご室
を解体し作業床として仮設の巻上機で昇降させて昇降路
機器を既設品から新設品に改修する工程SP31と、そ
の後かご室を新設する工程SP32とからなる。
【0018】SP4は、機械室機器を既設品から新設品
に改修する工程であって、工程SP3とは独立して行わ
れるものである。このため、工程SP4は工程SP3と
同時に並行して行われ、改修作業の時間短縮を図ること
ができる。
【0019】SP5は、仮設エレベーターから新設エレ
ベーターへの切替工程であって、仮設の巻上機から新設
巻上機への切替工程SP51と、新設エレベーターによ
る既設機械室機器、既設昇降路機器及び仮設エレベータ
ー部品の荷卸工程SP52とからなる。上記各作業工程
において、昇降路機器の改修工程SP3と機械室の改修
工程SP4とを同時並行的に行なうことができるので改
修作業の工期を短縮できると共に、以下に詳述するよう
に、仮設の巻上機を昇降路の頂部すきま部分に載置する
としたので、昇降路行程の全域に亙って一律に改修作業
が可能となるものである。
【0020】実施例1.以下、各工程SP1〜SP5の
一実施例を、図2から図12に基づいて説明する。図
中、同一符号は同一部分を示し、符号の末尾が「SS」
のものは、この出願の発明の実施例に係る仮設機器を示
し、符号の末尾が「A」のものは、既設機器を改修した
新設機器を示し、また符号の末尾が「SS」及び「A」
のいずれでもないものは、既設品が引き続いて使用され
ることを示す。なお、図14と同一符号は同一または相
当機器を示し、説明を省略する。
【0021】1.既設エレベーターによる揚重工程SP
1について 図2は、既設エレベーターによる揚重工程SP1を示
す。図において、12は新設の巻上機12Aに取り替え
られるべき既設巻上機、13は同様に新設の制御盤13
Aに取り替えられる既設の制御盤、14は既設の受電盤
で、引き続き使用されるものである。27Aは防振ゴム
で、既設エレベーターには使用されていないので、この
改修工事で新たに機械台10,11の下に介在させるも
のである。12SSは既設のかご21に積載された状態
の仮設の巻上機であって、最上階F6まで運搬されるも
のである。13SSはこの仮設の巻上機12SSを制御
する仮設の制御盤であって更に機械室4内まで搬入され
るものである。
【0022】20は既設の主索で、後述の図10に示す
切替工程SP5で新設の主索20Aに取り替えられるも
のである。21は既設のかごで、かご室22、かご床2
3及びかご枠24からなっている。TCは頂部すきまで
あって、既設のかご21が最上階F6に着床していると
きに、このかご枠24の上面から昇降路天井2までのす
きまをいい、その寸法Tは建築基準法施行令第129条
の6第5号で最小でも120センチメートルとすること
が義務付けられている。31SSは、機械室4の天井に
取り付けられたチエンブロックである。L1は昇降路1
内に設けられ、かご21が1階F1にあることを示す既
設のカム、同様にL2〜L6はそれぞれ2階F2〜6階
F6にあることを示すカムである。D1Aは1階F1の
既設の乗場戸D1と取り替えるべき新設の乗場戸で、乗
場戸D1の近傍に仮に置かれる。同様にD2A〜D6A
はそれぞれ2階F2〜6階F6の新設の乗場戸である。
【0023】図2に示したとおり、新設の巻上機12
A、新設の制御盤13A及び防振ゴム27Aの搬入は揚
重工程SP11での作業を示し、乗場戸D1A〜D6A
の搬入は揚重工程SP12での作業を示し、更に仮設の
巻上機12SS、及び仮設の制御盤13SSの搬入は揚
重工程SP13での作業を示す。このようなエレベータ
ーを使用した揚重方法は周知されており説明を省略す
る。かかる予備的配置により、その後に続く工程での作
業時間の短縮を図り、延いてはエレベーターの使用不能
によるビル内交通への影響を減少できるものである。
【0024】2.仮設エレベーターの据付工程SP2に
ついて 次に、図3から図9は、仮設エレベーターの据付工程S
P2を示す。このうち図3〜図6は据付工程SP21を
示し、図7〜図9は据付工程SP22を示す。
【0025】(1)据付工程SP21について 図3〜図6において、10SSは頂部すきまTCに設け
られた断面がコ字状に形成された仮設の機械台である。
この仮設の機械台10SSには仮設の巻上機12SSが
載置されて頂部すきまTC部分において後述の所定の位
置に収納されるものである。図4はその詳細を示す。即
ち、25はかご21の両側に対峙して立設された一対の
かご21側のレールの一つである。16SSは上記頂部
すきまTCの所定部位にこの一対のレール25のそれぞ
れの脚部背面にボルト34SSで取り付けられた受け台
である。他のレール(図示しない)にも同様に受け台が
取り付けられる。両受け台16SS間にはその両端部に
おいて断面コ字状の一対の機械台10SSが背面を対向
させて跨設される。32はレールブラケットで、レール
クリップ33を介してレール25を固定している。な
お、機械台10SSは、当初は1個のみ設置する。チエ
ンブロック31SSからの鎖は主索20と同じ機械室床
5の貫通孔を通って垂下するので揚重位置が限られる。
加えてかご21は吊り芯で吊るのを理想とするから、図
6に示したとおり、仮設の巻上機12SSも主索20の
垂下位置に設置することとなり、従って、仮設の機械台
10SSも必然的に主索20の垂下する部位に設置せざ
るを得ない。かかる位置的制約を受ける状態において、
当初から機械台10SSを2個設置すると昇降路1内と
いう限られた空間であることと相俟って、仮設の巻上機
12SSの揚重に邪魔になる。また、1個は設置するこ
ととしたのは、仮設の巻上機12SSを揚重するのに位
置的目安となると共に、仮固定することにより、仮設の
巻上機12SSを吊った状態において揺動を防止するこ
とができるからである。
【0026】図3〜図6に従って、仮設の巻上機12S
S及び仮設制御盤13SSの据付作業について述べる。
仮設の巻上機12SSは、当初は最上階F6に仮置きさ
れている。この仮設の巻上機12SSは、機械室4の作
業者M1が走査するチエンブロック31SSで吊って昇
降路1内に導き揚重する。一方、かご21は当初天井が
最上階F6の床面となる位置で止められている。かご2
1上の作業者M2は、仮設の巻上機12SSを掴持する
と共に、チエンブロック31SSによる揚重に合わせて
かご21を上昇させる。当初は機械台10SSは1個の
み設置されているので、まずはこの一の機械台10SS
に仮設の巻上機12SSを仮取り付けすることを目的に
作業をする。上記一の機械台10SSに仮設の巻上機1
2SSが仮取り付けされたならば、仮設の巻上機12S
Sをチエンブロック31SSで吊ったまま、他の仮設の
機械台10SSを受け台16SSに取り付けた後、更に
仮設の巻上機12SSを取り付けることにより、頂部す
きまTCにおける仮設の巻上機12SSの取付けが完了
する。
【0027】次に、仮設の制御盤13SSは、6階F6
から階段等を利用して機械室4に搬入する。この発明の
実施の形態では、仮設の巻上機12SSはエレベーター
の巻上機12の電動機よりも小容量のものが使用されて
いるので、それまで使用されていた受電盤14を利用す
ることができる。即ち、一般乗用エレベーターの巻上機
の電動機として最小の出力は、6人乗り(450キログ
ラム)、毎分30メートルの速度のもので、3キロワッ
トである。従って、仮設の巻上機12SSは電動機の出
力が3キロワット以下のものが使用される。これによ
り、ほぼ全ての機種のエレベーターの既設の受電盤14
を用いて、仮設の巻上機12SSによる改修作業ができ
るという汎用性を確保できる。以上で、仮設の巻上機1
2SS及び仮設の制御盤13SSの据付工程が終了す
る。
【0028】(2)据付工程SP22について 図7〜図9において、20SSは仮設の巻上機12SS
から繰り出された仮設の主索で、2条からなる。36S
Sはこの2条の仮設の主索20SSにかかる荷重を按分
するためのバランサー、37SSはピット3に立設され
ておもり26を支える支柱である。ここで、仮設の巻上
機12SSは、少なくとも最下階F1が最上階F6まで
かご21を昇降させることができるものである。従っ
て、図7において、仮設の機械台10SSの下面は、少
なくともかご21が最上階F6に着床したときのバラン
サー36SSの上端よりも上位にあることが必要であ
る。 ここで、M:最上階F6の床面から仮設の機械台10S
Sの下面までの距離 H:かご床23面からバランサー36SSの上端までの
距離 とすると、M>Hとなるように仮設の機械台10SSは
取り付けられる。また、かご21は、既設の主索20に
吊持された状態で、最上階F6に着床したとき、おもり
26は図7に符号Wで示す位置で停止し、おもり緩衝器
29との間に所定の間隔Gを有するように保守管理され
ている。支柱37SSは少なくとも位置Wよりも距離R
だけ上位でおもり26を支持する長さを有している。こ
のため、おもり26が支柱37SSで支持されたとき
は、かご21は最上階F6の着床位置よりも距離Rだけ
下位となる。仮設の巻上機12SSは、少なくともかご
21を最上階F6に着床させる位置まで巻き上げること
ができるので、おもり26が支柱37SSによって支持
された後も、更にかご21を距離Rだけ巻き上げること
ができる。この巻き上げにより主索20は弛緩し、かご
21から主索20を取り外すことができる。なお、おも
り26は、レール35によって両側を案内されているの
で倒れることはないものである。
【0029】図8は、主索20がシンブルロッド39及
び綱止め板40を介してかご枠24に接続される部位
で、主索20と併せて仮設主索20SSをかご枠24に
接続した状態を示す。即ち、41SSは仮設の主索20
SSの端部を挿通口が形成されるように反転させ、か
つ、自身の仮設の主索20SSに合体係止する止金具、
42SS及び43SSはそれぞれU字形の接続具で、上
記仮設の主索20SSの挿通口に挿通され、U字開口か
らバランサー36SSが挿入され、更にU字開放端部に
通しボルト47SSが挿通されて互いに水平方向に所定
間隔を隔ててそれぞれバランサー36SSに接続され
る。44SSは、接続具42SSと同様の構造を有する
接続具で、接続具42SSと接続具43SSがバランサ
ー36SSに接続される位置の中間下部で通しボルト4
8SSによりバランサー36SSに接続される。45S
Sは両端にそれぞれ挿通口が形成されるように反転され
て止金具46SSで自身に合体係止されたロープ環で、
シンブルロッド39の位置する付近でかご枠24を巻い
て環状に形成され、接続具44SSが上記挿通口に挿通
されてバランサー36SSに連結されている。
【0030】図9は、仮設の電気配線を示す。50SS
はケーブルリール、51SSはスリップリング、52S
Sはトルクモーターで常時ケーブルリール50SSにケ
ーブル55SSを巻き取る方向に回転力を発生してい
る。仮設の制御盤13SSには配線53SSを介して受
電盤14から電力が供給されると共に、更に配線54S
S、スリップリング51SS、ケーブルリール50S
S、ケーブル55SSを介してかご21上に設置された
上下釦60SSに接続される。この上下釦60SSに
は、上昇指令釦61SSと下降指令釦62SSが収納さ
れている。また、仮設の巻上機12SSには配線56S
Sを介して電力が供給され、上下釦60SSによる指示
方向に回転する。
【0031】上記構成において、既設の巻上機12から
仮設の巻上機12SSに取り替える方法について述べ
る。まず、既設の巻上機12によってかご21を6階F
6の直近下位、即ち図7に示す距離Rよりも若干下位に
停止させた後、支柱37SSをピット3の所定部位に設
定する。その後、既設の巻上機12の制動機(図示しな
い)を作動させたまま電力の供給を断ち、仮設の巻上機
12SSでかご21を巻き上げる。これに伴って既設の
主索20は巻上機12を滑動し、おもり26は下降して
支柱37SSにおもり26の全荷重がかかるようにな
る。更にかご21を巻き上げると主索20は弛緩するの
で、シンブルロッド39とかご枠24との連結を解き、
例えば、後述の図10に示す如く、一旦機械室4から主
索20を垂下させておく。シンブルロッド39とかご枠
24との連結解除により、かご21は仮設の巻上機12
SS単独で吊持されたことになり、上下釦60SSの操
作によりかご21を全階床に亙って昇降させることがで
きる。これにより、既設の巻上機12から仮設の巻上機
12SSへの取り替えが完了する。ここで、既設の巻上
機の制動機を作動させたまま電力の供給を断つとしたの
は、かご21とおもり26の荷重は不平衡であり、仮に
制動機の作動を解除すると、この不平衡荷重によってお
もり26が下降し支柱37SSに衝突することとなる不
具合を避けるためである。
【0032】なお、仮設の主索20SSは、安全上の観
点から2条垂下されるが、接続具44SSは接続具42
SSと接続具43SSがバランサー36SSに接続され
る位置の中間下部でバランサー36SSに接続されるの
で、仮に2条の仮設の主索20SSの長さに不均衡が生
じても、通しボルト47SSを中心としてバランサー3
6SSが回動するので、張力を均等化させることができ
る。また、ケーブルリール50SS、スリップリング5
1SS及びトルクモーター52SSは機械室床5に置く
こととしたが、かご21に載置しても所期の目的を達成
できることは明かである。
【0033】3.昇降路機器改修工程SP3及び機械室
機器改修工程SP4について図10及び図11は昇降路
機器改修工程SP3及び機械室機器改修工程SP4を示
す。 (1)昇降路機器改修工程SP3について まず、既設のかご室22を解体する。その具体的方法は
広く行われており、ここでは説明を省略する。図中、1
7SSはかご室22の解体後新たに設置された作業床を
示す。かご床23も作業床として機能する。即ち、上下
二層に作業床が構成され、その間隔は建物の階床間隔に
ほぼ等しい。従って、かご床23が下階乗場にあるとき
作業床17SSは直上階乗場付近にあり、連続する階床
について同時並行して作業を進行させるものである。
【0034】昇降路機器の改修は、かご21を作業床と
して改造して昇降路機器の改修作業に使用した後、新設
のかご室22Aを装着すること、各階の既設の乗場戸D
1〜D6から新設乗場戸D1A〜D6Aに取り替えるこ
と、及び既設の着床装置30から新設の着床装置30A
に切り替えるのに伴い既設のカムL1〜L6から新設の
カムL1A〜L6Aに取り替えることである。かご床2
3と作業床17SSのそれぞれに作業者M3及びM4が
乗り、作業者M3は既設の1階乗場戸D1を新設の1階
乗場戸D1Aに取り替え、更に既設の1階カムL1を新
設の1階カムL1Aに取り替える。作業者M4は2階乗
場戸D2を新設の2階乗場戸D2Aに取り替え、更に既
設の2階カムL2を新設の2階カムL2Aに取り替え
る。各作業者M3,M4は、順次隔階ごとに改修作業を
行い、6階で終了する。終了後、新設のかご室22Aを
装着する。なお、各作業は、既に広く行われており、そ
の具体的な内容は省略する。
【0035】(2)機械室機器改修工程SP4について まず、図10に示すように、既設の巻上機12、制御盤
13及び主索20を取り外して6階乗場F6に降ろし、
代わって6階乗場F6に仮置きされた新設の制御盤13
A、及び巻上機12Aを図11に示すように機械室4に
搬入する。また、防振ゴム27Aを搬入し、機械台10
と機械台11間及び機械台11と機械室床5間に挿着す
る。具体的な機器の搬入、搬出の方法、及び防振ゴム2
7Aの挿着方法は、既に広く行われており、ここでの説
明は省略する。なお、主索20は、かご21との連結を
解かれた後、当初は図10に示すとおり、その端部を機
械室において、例えば、Uボルト等の固定具38SSで
掴持されて垂下される。その後は機械室4において、作
業者M5により1条ずつ巻き取られ束ねられて機械室4
から搬出される。以上で機械室4の既設品を撤去し新設
品の搬入が終了する。
【0036】上記発明の実施例によれば、昇降路改修工
程SP3と機械室改修工程SP4とは、それぞれ独立し
並行して行われるので、改修作業の短縮化を図ることが
できる。また、この発明の実施の形態によれば、上下二
層の作業床17SS及び23を使用することにより昇降
路機器の改修作業を同時並行して進めることができるの
で、作業時間の更なる短縮化を図ることができる。
【0037】4.新設機器から新設品への切替工程SP
5について (1)仮設巻上機から新設巻上機への切替工程SP51
について 図12において、新設の巻上機12A、制御盤13A等
の設置を終え、かつ電気配線も完了した後は新設の主索
20Aを張設する。ここで、主索20Aの長さは、かご
21Aが最上階に着床しているときに、おもり26とお
もり緩衝器29とのすきまが所定値となるよう予め一定
の長さに切断され、一端は機械室4からおもり26に向
けて降ろされる。主索20Aをおもり26に接続した
後、そらせ車15及び巻上機12Aに巻き掛け、他端を
かご21Aに向けて垂下させる。かご21Aを仮設の巻
上機12SSで巻き上げてかご枠24に主索20Aを接
続する。
【0038】即ち、図7に示すとおり、おもり26が支
柱37SSに支持されているとき、支柱37SSが長い
ため、そのおもり26の支持位置が、既設エレベーター
によるかご21の最上階F6着床時のおもり26の停止
位置Wよりも距離Rだけ上位にある。このため、最上階
F6に着床した状態のかご枠24に主索20Aの他端を
接続するには約Rだけ主索20Aの長さに余裕が生ず
る。この余裕を利用して、図8に示すとおり、シンブル
ロッド39を綱止板40に係止させて主索20Aの張設
作業を行なうことができる。このため、チエンブロック
31SSによらなくても仮設の巻上機12SSによって
かご21Aを吊り上げることにより主索20Aをかご2
1Aに接続でき作業が単純化できる。
【0039】(2)新設エレベーターによる仮設機器及
び既設機器の荷降ろし工程SP51について かご室21Aを主索20Aに接続した後、新設の巻上機
12A及びチエンブロック31SSを使用して、図3で
説明したと同様の方法で仮設の巻上機12SSの取り外
しと荷降ろし作業を行なう。更に、仮設の機械台10S
Sの解体撤去も同様にして行なう。工程SP4で機械室
4から6階F6に降ろされた機械室機器12,13及び
各階に置かれている既設の乗場戸D1〜D6を、新設の
かご21Aを使用して所定階に降ろす。
【0040】上記発明の実施例で、新設のかご21Aを
使用して荷降ろしを行なうとしたのは、工程SP51で
新設の巻上機12Aに切り替えているので、仮にかご室
22Aを組み立てる前の状態、即ち図11に示す作業床
17SSを巻上機12Aで駆動するとするとかご側が軽
いため、おもり26との不平衡率が過大となって巻上機
12Aのトラクション能力が不足するからである。な
お、かご21Aによらないとした場合にこの不具合を解
決するためには、作業床17SSまたはかご床23にお
もり(図示しない)を積むことも考えられるが、そのた
めには積込みのための作業時間が加算されることにな
る。短時間で完了することが要締である改修作業におい
ては、かかる作業時間の増加を伴う策を回避したもので
ある。
【0041】実施例2.図13は、この発明の他の実施
例を示し、図中、同一符号は同一部分を示し、15SS
は仮設の機械台10SSに取り付けられた仮設のつり車
である。即ち、かご枠24に仮設の巻上機12SSを、
また、仮設の機械台10SSにはつり車15SSを、そ
れぞれ取り付け、仮設の主索20SS端をかご枠24に
接続したものである。このような構成によっても仮設の
巻上機12SSによりかご21を昇降させることがで
き、実施例1と同様の機能を得ることができる。
【0042】
【発明の効果】以上述べたとおり、この発明は次の効果
を有する。請求項1に記載の発明によれば、仮設の巻上
機は、昇降路の頂部すきま部分に設置されるものとした
ので、仮設のエレベーターの運転が機械室機器の改修工
事の支障となることはない。このため、仮設エレベータ
ーによって昇降路の全域にわたって機器の改修作業を一
律に行なうと共に、この昇降路機器の改修作業と並行し
て同時に機械室機器の改修を行なうことにより、作業時
間の短縮化を図ることができるという効果を有する。更
に、既設の主索に吊持されてかごが最上階に着床してい
るときのおもりの停止位置よりも上位でおもりを支持す
るようにして、仮設の巻上機によるかごの巻き上げ余裕
を十分確保し、主索の取り外し及び張設の際に必要とさ
れる作業、即ち、かごを一旦過上昇させる作業を容易化
できるという効果も併有する。
【0043】請求項2に記載の発明によれば、かごに仮
設の巻上機を載置し、頂部すきま部分にはつり車を設置
して、仮設の主索をこのつり車に巻き掛けて上記仮設の
巻上機で巻き取ることによりかごを昇降させるようにし
たので、頂部すきま部分に揚重する機器は軽量のものと
なる。これにより請求項1の発明の効果と併せ、揚重作
業を簡便化できるという効果も併せ有する。
【0044】請求項3に記載の発明によれば、仮設の巻
上機から垂下された複数条の仮設の主索の張力をバラン
サーによって均等化したので、仮設のエレベーターをよ
り安全なものとすることができるという効果を有する。
【0045】請求項4に記載の発明によれば、仮設の巻
上機の電動機の出力を3キロワット以下としたので、既
設のエレベーターの電源設備を流用でき、改修工事を単
純化できるという効果を奏する。
【0046】請求項5に記載の発明によれば、仮設エレ
ベーターは、既設エレベーターの主索をかご及びおもり
に連結した状態で、更に頂部すきまに設けられた仮設の
巻上機による仮設の主索でかごを吊持した後、かごが最
上階に着床したときのおもりの停止位置よりも上位でピ
ットに立設された支柱によって上記おもりを支持し、か
つ、上記仮設の巻上機によりかごを更に巻き上げて既設
エレベーターの主索を弛緩させた後取り外すようにした
ものである。このため、主索の取替え、張設に仮設の巻
上機を使用でき、別設の揚重装置を備えるための時間を
省くことができるという効果を有する。
【0047】請求項6に記載の発明によれば、レールの
一側に第1の機械台を取り付けた段階で仮設の巻上機を
揚重してこの第1の機械台に設置し、その後にレールの
他側に第2の機械台を取り付けて上記仮設の巻上機を設
置することとしたもので、仮設の巻上機を揚重する際に
第2の機械台が支障となることはないものであり、ま
た、第1の機械台に仮設の巻上機を設置することとした
ので、仮設の巻上機の揺動を防止でき第2の機械台の設
置が容易となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 既設エレベーターの改修作業の全体を示す流
れ図である。
【図2】 揚重工程SP1を説明するための昇降路縦断
面図である。
【図3】 仮設エレベーターの据付工程SP21を説明
するための昇降路縦断面図である。
【図4】 仮設エレベーターの据付工程SP21におけ
る機械台の詳細を示す斜視図である。
【図5】 仮設エレベーターの据付工程SP21におけ
る仮設の巻上機の設置を示す昇降路縦断面図である。
【図6】 仮設エレベーターの据付工程SP21におけ
る仮設の巻上機の設置を示す昇降路横断面図である。
【図7】 仮設エレベーターの据付工程SP22を説明
するための昇降路縦断面図である。
【図8】 仮設エレベーターの据付工程SP22におけ
る一部詳細を示す側面図である。
【図9】 仮設エレベーターの据付工程SP22におけ
る電気系統図である。
【図10】 仮設エレベーターの据付工程SP3及びS
P4を説明するための昇降路縦断面図である。
【図11】 仮設エレベーターの据付工程SP3及びS
P4を説明するための昇降路縦断面図である。
【図12】 仮設エレベーターの据付工程SP5を説明
するための昇降路縦断面図である。
【図13】 この発明の他の実施例を示し、仮設エレベ
ーターの据付工程SP22を説明するための昇降路縦断
面図である。
【図14】 従来の仮設エレベーターの全体を示す昇降
路縦断面図である。
【符号の説明】
1 昇降路、2 昇降路天井、3 ピット、4 機械
室、5 機械室床、10機械台、10SS 機械台、1
1 機械台、12 巻上機、12SS 巻上機、13
制御盤、13SS 制御盤、14 受電盤、15 そら
せ車、15SSつり車、16SS 受け台、17SS
作業床、20 主索、20SS 主索、21 かご、2
1A かご、22 かご室、23 かご床、24 かご
枠、25 レール、26 おもり、27A 防振ゴム、
28 緩衝器、29 緩衝器、30,30A 着床装
置、31SS チエンブロック、32 レールブラケッ
ト、33 レールクリップ、34SS ボルト、35
レール、36SS バランサー、37SS 支柱、38
SS 固定具、39 シンブルロッド、40 綱止板、
41SS 止金具、42SS,43SS,44SS 接
続具、45SS ロープ環、46SS 止金具、47S
S,48SS 通しボルト、50SS リール、51S
S スリップリング、52SS トルクモータ、53S
S,54SS,55SS,56SS ケーブル、60S
S 押釦、61SS 上昇指令釦、62SS 下降指令
釦、D1,D1A 1階乗場戸、D2,D2A 2階乗
場戸、D3,D3A 3階乗場戸、D4,D4A 4階
乗場戸、D5,D5A 5階乗場戸、D6,D6A 6
階乗場戸、F1 1階乗場、F2 2階乗場、F3 3
階乗場、F4 4階乗場、F5 5階乗場、F6 6階
乗場、L1,L1A 1階カム、L2,L2A 2階カ
ム、L3,L3A 3階カム、L4,L4A 4階カ
ム、L5,L5A 5階カム、L6,L6A 6階カ
ム、TC 頂部すきま。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 辻野 伊佐男 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 三 菱電機ビルテクノサービス株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主索の一方にかごが、他方におもりが連
    結された既設エレベーターを改修する際に、この連結を
    解いて上記おもりは昇降路内に在置させ、上記かごは作
    業床として昇降させる仮設エレベーターにおいて、上記
    既設エレベーターの頂部すきま部分において上記かごを
    案内する一対のレールの背面両側に水平方向に突出する
    受け台をそれぞれ取り付け、この受け台間に仮設の機械
    台を跨設し、この仮設の機械台に上記仮設エレベーター
    に使用する仮設の巻上機を設置して仮設の主索を巻き取
    ることにより上記既設エレベーターの巻上機に代わって
    上記かごを吊持し少なくとも最下階から最上階まで昇降
    させるようにし、かつ、上記おもりは、ビットに立設さ
    れた支柱によって上記既設エレベーターの主索で連結さ
    れた状態で上記かごが上記最上階に着床したときの上記
    おもりの停止位置よりも上位で支持されるものとし、上
    記既設エレベーターの主索は上記おもりの支持状態で上
    記仮設の巻上機で上記かごを巻き上げることにより弛緩
    されて上記かご及び上記おもりから取り外されるものと
    したことを特徴とする仮設エレベーター。
  2. 【請求項2】 主索の一方にかごが、他方におもりが連
    結された既設エレベーターを改修する際に、この連結を
    解いて上記おもりは昇降路内に在置させ、上記かごは作
    業床として昇降させる仮設エレベーターにおいて、上記
    既設エレベーターの頂部すきま部分において上記かごを
    案内する一対のレールの背面両側に水平方向に突出する
    受け台をそれぞれ取り付け、この受け台間に仮設の機械
    台を跨設し、この仮設の機械台には上記仮設エレベータ
    ーに使用する仮設のつり車を設置し、上記かごには仮設
    の巻上機を載置し、この仮設の巻上機によって巻き取ら
    れる仮設の主索を上記つり車に巻き掛けて上記既設エレ
    ベーターの巻上機に代わって上記かごを少なくとも最下
    階から最上階まで昇降させるようにし、かつ、上記おも
    りは、ビットに立設された支柱によって上記既設エレベ
    ーターの主索で連結された状態で上記かごが上記最上階
    に着床したときの上記おもりの停止位置よりも上位で支
    持されるものとし、上記既設エレベーターの主索は上記
    おもりの支持状態で上記仮設の巻上機で上記かごを巻き
    上げることにより弛緩されて上記かご及び上記おもりか
    ら取り外されるものとしたことを特徴とする仮設エレベ
    ーター。
  3. 【請求項3】 仮設の巻上機は複数本の主索を垂下する
    ものとし、この複数本の主索は荷重を均等化するバラン
    サーを介してかごを吊持するものとしたことを特徴とす
    る請求項1又は請求項2記載の仮設エレベーター。
  4. 【請求項4】 仮設エレベーターの巻上機の電動機出力
    を3キロワット以下としたことを特徴とする請求項1か
    ら請求項3のいずれかに記載の仮設エレベーター。
  5. 【請求項5】 主索の一方にかごが、他方におもりが連
    結された既設エレベーターを改修する際に、この連結を
    解いて上記おもりは昇降路内に在置させ、上記かごは一
    部を作業床として昇降させる仮設エレベーターの据付方
    法において、上記既設エレベーターの頂部すきま部分に
    おいて上記かごを案内する一対のレールの背面に水平方
    向に突出する受け台をそれぞれ取り付ける受け台取付工
    程と、この受け台取付工程によって取り付けられた上記
    受け台間に仮設の機械台を跨設する機械台取付工程と、
    上記仮設の巻上機を上記仮設の機械台に設置する巻上機
    取付工程と、上記既設エレベーターの主索によって上記
    かごを吊持した状態で更に上記仮設エレベーターの主索
    を上記かごに接続する主索接続工程と、上記仮設の巻上
    機によって上記かごを巻き上げることにより上記かごと
    吊り合う上記おもりを下降させ、ピットに立設された支
    柱に当接させることにより上記既設エレベーターの主索
    で連結された状態で上記かごが最上階に着床したときの
    おもりの停止位置よりも上位で上記おもりを支持するお
    もり支持工程と、上記おもりを支持した状態で上記仮設
    の巻上機で上記かごを更に巻き上げることにより上記既
    設エレベーターの主索を弛緩させた後、上記かご及び上
    記おもりから外す工程とからなる仮設エレベーターの据
    付方法。
  6. 【請求項6】 機械台取付工程は、受け台取付工程によ
    って取り付けられた受け台に載置されて上記レールの一
    側に一つの仮設の機械台を跨設する第1の機械台取付工
    程と、この第1の機械台取付工程の終了後に上記受け台
    に載置されて上記レールの他側に他の仮設の機械台を跨
    設する第2の機械台取付工程とからなるものとし、巻上
    機取付工程は、上記仮設の巻上機を、上記第1の機械台
    取付工程の終了後で上記第2の機械台取付工程前に別設
    の揚重装置によって揚重して上記一つの仮設の機械台に
    設置する第1の巻上機取付工程と、上記第2の機械台取
    付工程の終了後に上記仮設の巻上機を上記他の仮設の機
    械台に取り付ける第2の巻上機取付工程とからなるもの
    としたことを特徴とする請求項5記載の仮設エレベータ
    ーの据付方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011080387A1 (en) * 2009-12-31 2011-07-07 Kone Corporation Method in the manufacture of an elevator
CN104276479A (zh) * 2013-07-09 2015-01-14 株式会社日立建筑系统 升降机重量物用起重方法及升降卷扬机用起重方法
JP2016016940A (ja) * 2014-07-09 2016-02-01 東芝エレベータ株式会社 揚重装置
JP2016074534A (ja) * 2014-10-08 2016-05-12 株式会社日立ビルシステム 巻上機揚重方法

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