JP2001322778A - 工事用エレベータの解体方法および工事用エレベータの本設エレベータへの盛り替え方法 - Google Patents
工事用エレベータの解体方法および工事用エレベータの本設エレベータへの盛り替え方法Info
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Abstract
向上できる工事用エレベータの解体方法の提供。 【解決手段】 仮設機械室1より上方に設置した揚重機
15により、仮設かご枠5の上枠5bを吊った状態で仮
設かご枠5を搬出階に吊り降ろし、上枠5bを残して仮
設かご枠5を解体し、上枠5bを介して仮設機械室1を
吊り上げ、搬出階まで降ろして解体する。これにより、
上枠5bを用いて仮設かご枠5と仮設機械室1を順次吊
り降ろし解体するため、揚重ロープ15aを上枠5bか
ら仮設機械室1へ付け替えることを省略でき、新たに仮
設品となる吊り具が不要である。
Description
の解体方法および工事用エレベータの本設エレベータへ
の盛り替え方法に関する。
エレベータが未完成の間は、上層階へ建築資材を運搬し
たり建築作業者を昇降させたりするために多大な時間と
労力を要し、これが建築工事の効率化を阻害するという
問題点があった。
5号公報や特開平4−243786号公報に開示されて
いるように、ビルの建築工事の進行過程に合わせて、昇
降路内に仮設した機械室を上方へ移設していき、仮設か
ご枠の昇降行程を順次延長していくという工事用エレベ
ータが提案されている。
た従来の工事用エレベータでは、本設エレベータへの盛
り替えにあたっての解体時における考慮が十分なされて
おらず、揚重装置にて機械室、かご枠、つり合いおもり
等をそれぞれ吊り下げて解体しているため、工事用エレ
ベータ解体時の作業効率が悪いという不都合があった。
くの仮設品を必要とすることから、仮設品の設置および
撤去そして本設品の取付といった多くの作業工程を必要
とし作業コストを増大させる要因となっていた。
実情に鑑みてなされたもので、その第1の目的は、工事
用エレベータの解体作業効率を向上させることのできる
工事用エレベータの解体方法を提供することにある。
ベータの解体時に仮設品を削減して作業コストダウンを
図ることのできる工事用エレベータの解体方法を提供す
ることにある。
ベータの盛り替え時に作業コストダウンを図ることので
きる工事用エレベータの本設エレベータへの盛り替え方
法を提供することにある。
るため、本発明の請求項1に係る発明は、建築中のエレ
ベータ昇降路内に納められ、建物の築造に合わせて仮設
機械室を順次上方に移設しサービス階を上方へ移設して
いく仮設の工事用エレベータの解体方法において、前記
仮設機械室より上方に設置した揚重機により、仮設かご
枠の上枠を吊った状態で仮設かご枠を搬出階まで吊り降
ろし、前記上枠のみを残して仮設かご枠を解体し、次い
で前記上枠を介して前記仮設機械室を吊り上げ、この仮
設機械室を所定の搬出階まで降ろして解体する構成にし
てある。
発明の請求項2に係る発明は、建築中の建物のエレベー
タ昇降路内に納められ、建物の築造に合せて仮設機械室
を順次上方に移設しサービス階を上方へ移設していく仮
設の工事用エレベータの解体方法において、前記昇降路
の底部につり合いおもりを仮固定し、最上部の停止階に
受けビームを設置して、この受けビームに仮設かご枠を
載置して仮固定した後、この仮設かご枠から主ロープを
取り外して前記つり合いおもりを解体し、次いで前記仮
設かご枠を揚重機により吊り降ろして解体し、次いで前
記仮設かご枠の上枠を用いて前記仮設機械室を吊り上げ
て、前記受けビームを前記最上部の停止階から取り外し
てから、前記仮設機械室を搬出階まで降ろして解体し、
次いで前記仮設かご枠の上枠を解体し、最後に、前記揚
重機を解体して昇降路内部品の解体を終える構成にして
ある。
び請求項2に係る発明では、仮設かご枠の上枠を用いて
仮設かご枠と仮設機械室を順次吊り降ろし解体するの
で、揚重機から引き出された揚重ロープを仮設かご枠の
上枠から仮設機械室へ付け替える段取りを省くことがで
き、これによって、工事用エレベータの解体作業効率を
向上させることができる。
発明の請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2
に係る発明において、前記仮設かご枠の上枠に揚重ロー
プ用プーリを設けることにより、前記仮設かご枠の吊り
具と前記仮設機械室を吊り上げる吊り具との兼用とした
構成にしてある。
る発明では、仮設かごの吊り具と仮設機械室を吊り上げ
る吊り具とを兼用して、工事用エレベータの解体時に仮
設品を削減したため、工事用エレベータの解体作業のコ
ストダウンを図ることができる。
発明の請求項4に係る発明は、建築中の建物のエレベー
タ昇降路に納められ、建物の築造に合わせて仮設機械室
を順次上方に移設していく仮設の工事用エレベータを解
体し本設エレベータへ盛り替える工事用エレベータの本
設エレベータへの盛り替え方法において、前記工事用エ
レベータに用いた仮設出入口は、本設の巻上げ機および
制御盤を設置し、本設のかご枠およびつり合いおもりを
組み立ててこれらの本設のかご枠とつり合いおもりとの
間に主ロープを掛けた後、前記本設かご枠を前記本設巻
上げ機で昇降させながら本設の出入口と交換していく構
成にしてある。
る発明では、工事用エレベータの解体後に必要となる乗
場開口部の養生を仮設出入口にて行なうことができるこ
とから、本設エレベータへの盛り替え時に新たに仮設品
が不要となり、これにより、本設エレベータへの盛り替
え作業のコストダウンを図ることができる。
発明の請求項5に係る発明は、建築中の建物のエレベー
タ昇降路内に納められ、建物の築造に合せて仮設機械室
を順次上方に移設していく仮設の工事用エレベータを解
体し本設エレベータへの盛り替える工事用エレベータの
本設エレベータへの盛り替え方法において、前記工事用
エレベータの仮設出入口は、本設用ブラケットで取付け
るものとし、本設用出入口は前記本設用ブラケットにて
設置すること構成にしてある。
る発明では、工事用エレベータから本設エレベータへの
盛り替え時に本設ブラケットの位置決め作業が不要とな
り、これにより、本設エレベータへの盛り替え作業のコ
ストダウンを図ることができる。
の解体方法および工事用エレベータの本設エレベータへ
の盛り替え方法の実施の形態を図に基づいて説明する。
レベータの解体方法を用いて仮設機械室を吊り上げた状
態を示す図、図2は仮設かご枠を吊り上げた状態を示す
図、図3は昇降路の底部につり合いおもりを設置する工
程を示す図、図4は昇降路内の受けビーム上に仮設かご
枠を載置する工程を示す図、図5は昇降路の底部に固定
足場を設置する工程を示す図、図6は固定足場上にて仮
設かご枠を解体して順次搬出する工程を示す図、図7は
固定足場上にて仮設機械室を解体して順次搬出する工程
を示す図、図8はつり合いおもりを搬出する工程を示す
図、図9は緩衝器を搬出する工程を示す図、図10は本
発明の一実施形態に係る本設エレベータへの盛り替え方
法により本設用乗りかごを用いて本設用出入口を据付け
る工程を示す図、図11は本実施形態が用いられる工事
用エレベータの全体構成を示す縦断面図である。
4内の受けビーム2上に仮設される仮設機械室1と、こ
の仮設機械室1に設置された巻上げ機3と、この巻上げ
機3により駆動力を伝達され昇降路4内を昇降する仮設
かご枠5と、この仮設かご枠5と釣瓶式に昇降するつり
合いおもり6と、巻上げ機3に巻き掛けられ、仮設かご
枠5およびつり合いおもり6を吊り上げる主ロープ7
と、仮設かご枠5と仮設機械室1との間に張設され電力
および制御信号を伝送するテールコード8と、仮設かご
枠5とつり合いおもり6との間に張設されるコンペンチ
ェーン9と、仮設機械室1内に設置され前記の制御信号
を発信するとともにエレベータ全体の走行制御を行なう
図示しない制御盤とを有している。
かごレール11と、つり合いおもり6を案内するつり合
いおもりレール12とがそれぞれ立設されている。主ロ
ープ7は、仮設機械室1から送り出されるとともに仮設
かご枠5の上部に設置されたかご上プーリ5aと、巻上
げ機シーブ3aと、つり合いおもり6の上部に設置され
たつり合いおもりプーリ6aとを巻回された後、この主
ロープ7の先端が仮設機械室1に固定されている。
解体方法では、まず図3に示すようにつり合いおもり6
を昇降路4の底部に設置し、図4に示すように仮設かご
枠5の昇降行程の最上階、例えば22階の乗り場22F
と建屋梁10との間に受けビーム13を掛け渡し、この
受けビーム13上に仮設かご枠5を載置する。この状態
で図11に示した主ロープ7を取外して昇降路4の外へ
搬出した後、図5に示すように、昇降路4の頂部に設置
された本設機械室14に揚重機15を設置するととも
に、仮設かご枠5上部の上枠5bに揚重ロープ用プーリ
15bを取付ける。
4の天井部に設けられた建屋梁101に滑車15cを取
付け、この滑車15cおよび一対の揚重ロープ用プーリ
15bに揚重機15から引き出された揚重ロープ15a
を巻き掛けられた後、その端部15dを建屋梁101に
連結してローピングした後、揚重機15を駆動して仮設
かご枠5を吊り上げ、受けビーム13を22階の乗り場
22Fと建屋梁10との間から抜き取る。この後、仮設
かご枠5を揚重機15を用いて搬出階、例えば1階の乗
り場1Fまで吊り降ろす。
リ15bおよび本設機械室14の床穴14a、14b
は、揚重ロープ15aが仮設機械室1およびその他の昇
降路内機器に干渉しない位置に配設されているため、上
記のように揚重ロープ15aをローピングした後、揚重
機15を駆動させて、揚重ロープ15aを引出せば仮設
かご枠5を搬出階まで吊り降ろし解体・搬出可能であ
る。また、この搬出階での解体・搬出作業は、図6に示
すように昇降路4底部から組上げた固定足場16上にて
仮設かご枠5を上枠5bと揚重ロープ用プーリ15bを
除く他の構成部材、すなわちかごドア5c、スプリング
5d、下枠5e、上枠5Fに順次解体して搬出すること
により円滑に行える。
解体・搬出を行なう際、揚重機15により揚重ロープ1
5aを引込むことにより、解体しないで残しておいた上
枠5bを介して仮設機械室1を吊り上げ、この仮設機械
室1を載置していた受けビーム2を抜き取った後、揚重
機15より揚重用ロープ15aを再度引き出して1階の
乗り場1F(搬出階)まで吊り降ろす。
設かご枠5の場合と同様、仮設機械室1は昇降路4内の
機器に干渉することなく吊り降ろすことができる。ま
た、上枠5bに設けられていたかご上プーリ5aは、前
述した仮設かご枠5の解体の際に取外されており、また
揚重ロープ用プーリ15bは仮設機械室1底部に干渉し
ない位置に配設されているため、上枠5bにて仮設機械
室1を吊持可能となる。
F(搬出階)まで吊り降ろされ受けビーム2上に載置さ
れた仮設機械室1を、固定足場16上で巻上げ機1a、
主ロープ用プーリ1b、はしご1c、および安全柵1d
に順次解体して搬出する。
終了したなら、上枠5bを解体搬出し、図8に示すよう
に揚重機15を用いてつり合いおもり6を搬出階より搬
出するとともに、図9に示すように揚重機15を用いて
緩衝器17を搬出階より搬出し、最後に、揚重機15を
解体することにより工事用エレベータに用いられていた
仮設品の搬出は終了する。
が完了した後、本設エレベータを据付けていく盛り替え
作業を行なう。そして、本実施形態の本設エレベータへ
の盛り替え方法では、図10に示すように工事用エレベ
ータで用いた仮設出入口18は、本設の制御盤23を設
置し、本設エレベータの乗りかご19がつり合いおもり
20と釣瓶式に巻上げ機21により昇降可能となるまで
残しておき、この本設エレベータの乗りかご19を用い
て本設用出入口22と交換して据付を行なう。この際、
仮設出入口18は図示しない本設用ブラケットにより芯
出し固定されているため、本設用ブラケットに本設用出
入口22を取付ければよい。
レベータの解体方法にあっては、仮設かご枠5の上枠5
bを用いて仮設かご枠5と仮設機械室1とを順次吊り降
ろし解体するので、揚重機15から引出された揚重ロー
プ15aを上枠5bから仮設機械室1へ付け替える段取
りを省くことができ、工事用エレベータの解体作業効率
を向上できる。
解体方法にあっては、仮設かご枠5の吊り具と仮設機械
室1を吊り上げる吊り具とを兼用して、工事用エレベー
タの解体時に仮設品を削減したため、工事用エレベータ
の解体作業のコストダウンを図ることができる。
設エレベータへの盛り替え方法にあっては、仮設出入口
18を撤去した後、本設の出入口22を取付けるまでの
間必要であった出入口開口部の養生を仮設出入口18に
て行なうことができるため、仮設の開口部養生材および
その設置・取外し作業を不要とでき、本設エレベータへ
の盛り替え作業のコストダウンを図ることができる。
本設エレベータへの盛り替え方法にあっては、本設用ブ
ラケットに本設用出入口22を取付ければ、新たに本設
用出入口22の芯出し固定が不要であり、この点からも
本設エレベータへの盛り替え作業のコストダウンを図る
ことができる。
に係る発明は、揚重機から引き出された揚重ロープを仮
設かご枠の上枠から仮設機械室へ付け替える段取りを省
くことができ、したがって、工事用エレベータの解体作
業効率を向上させることができる。
重機から引き出された揚重ロープを仮設かご枠の上枠か
ら仮設機械室へ付け替える段取りを省くことができ、し
たがって、工事用エレベータの解体作業効率を向上させ
ることができる。
設かごの吊り具と仮設機械室を吊り上げる吊り具とを兼
用して工事用エレベータの解体時に仮設品を削減したた
め、工事用エレベータの解体作業のコストダウンを図る
ことができる。
事用エレベータ解体後に必要となる乗場開口部の養生を
仮設出入口にて行なうことができることから、盛り替え
時に新たに仮設品が不要となり、したがって、工事用エ
レベータから本設エレベータへの盛り替え作業のコスト
ダウンを図ることができる。
事用エレベータから本設エレベータへの盛り替え時に本
設ブラケットの位置決め作業が不要となり、これによ
り、本設エレベータへの盛り替え作業のコストダウンを
図ることができる。
解体方法を用いて仮設機械室を吊り上げた状態を示す図
である。
を示す図である。
る工程を示す図である。
図である。
する工程を示す図である。
する工程を示す図である。
る。
の盛り替え方法により本設用乗りかごを用いて本設用出
入口を据付ける工程を示す図である。
全体構成を示す縦断面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 建築中のエレベータ昇降路内に納めら
れ、建物の築造に合わせて仮設機械室を順次上方に移設
しサービス階を上方へ移設していく仮設の工事用エレベ
ータの解体方法において、 前記仮設機械室より上方に設置した揚重機により、仮設
かご枠の上枠を吊った状態で仮設かご枠を搬出階まで吊
り降ろし、前記上枠のみを残して仮設かご枠を解体し、
次いで前記上枠を介して前記仮設機械室を吊り上げ、こ
の仮設機械室を所定の搬出階まで降ろして解体すること
を特徴とした工事用エレベータの解体方法。 - 【請求項2】 建築中の建物のエレベータ昇降路内に納
められ、建物の築造に合せて仮設機械室を順次上方に移
設しサービス階を上方へ移設していく仮設の工事用エレ
ベータの解体方法において、 前記昇降路の底部につり合いおもりを仮固定し、最上部
の停止階に受けビームを設置して、この受けビームに仮
設かご枠を載置して仮固定した後、この仮設かご枠から
主ロープを取り外して前記つり合いおもりを解体し、次
いで前記仮設かご枠を揚重機により吊り降ろして解体
し、次いで前記仮設かご枠の上枠を用いて前記仮設機械
室を吊り上げて、前記受けビームを前記最上部の停止階
から取り外してから、前記仮設機械室を搬出階まで降ろ
して解体し、次いで前記仮設かご枠の上枠を解体し、最
後に、前記揚重機を解体して昇降路内部品の解体を終え
ることを特徴とする工事用エレベータの解体方法。 - 【請求項3】 前記仮設かご枠の上枠に揚重ロープ用プ
ーリを設けることにより、前記仮設かご枠の吊り具と前
記仮設機械室を吊り上げる吊り具との兼用としたことを
特徴とする請求項1または請求項2記載の工事用エレベ
ータの解体方法。 - 【請求項4】 建築中の建物のエレベータ昇降路に納め
られ、建物の築造に合わせて仮設機械室を順次上方に移
設していく仮設の工事用エレベータを解体し本設エレベ
ータへ盛り替える工事用エレベータの本設エレベータへ
の盛り替え方法において、 前記工事用エレベータに用いた仮設出入口は、本設の巻
上げ機および制御盤を設置し、本設のかご枠およびつり
合いおもりを組み立ててこれらの本設のかご枠とつり合
いおもりとの間に主ロープを掛けた後、前記本設かご枠
を前記本設巻上げ機で昇降させながら本設の出入口と交
換していくことを特徴とする工事用エレベータの本設エ
レベータへの盛り替え方法。 - 【請求項5】 建築中の建物のエレベータ昇降路内に納
められ、建物の築造に合せて仮設機械室を順次上方に移
設していく仮設の工事用エレベータを解体し本設エレベ
ータへの盛り替える工事用エレベータの本設エレベータ
への盛り替え方法において、 前記工事用エレベータの仮設出入口は、本設用ブラケッ
トで取付けるものとし、本設用出入口は前記本設用ブラ
ケットにて設置することを特徴とする工事用エレベータ
の本設エレベータへの盛り替え方法。
Priority Applications (1)
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JP2000145421A JP3844944B2 (ja) | 2000-05-17 | 2000-05-17 | 工事用エレベータの解体方法 |
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- 2000-05-17 JP JP2000145421A patent/JP3844944B2/ja not_active Expired - Lifetime
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